1: 2009/05/06(水) 22:07:39.90 ID:97JtgJX80

3: 2009/05/06(水) 22:10:54.67 ID:97JtgJX80


( ^ω^)ブーンの世界には魔法があるようです


第一章 青色の砂  第七話「昔話」


4: 2009/05/06(水) 22:13:55.13 ID:97JtgJX80
 その昔、二つの月が照らす大地に神が暮らしていた時。

 神々は二分して戦争を始めた。

 何故始まったのか、何故続いているのか、その様な事は神々も忘れていた。

 地を裂き、天を割り、永きに渡り続いた戦いは大地を疲弊させた。

 滅びゆく世界で一人の天使が剣を握る。

 彼女は己が命を持って一つの月を壊した。

 神々の力を司っていた月が無くなり、大地から神が消えた。

 残ったのは力無き神と氏にゆく大地。

 もとの神々は自分たちの行いを恥じ、天使たちに世界を託した。

 月の加護が消えた砂の大地で、神は『人』と名前を変え、罪を償う。

 しかし戦いの終りは人となった神に笑顔を思い出させた。

 それ以来、月を壊した天使を崇めて、彼女は信仰の対象となった。

 【解放の天使】はこの国に伝わる伝説。

葬送のフリーレン(13) (少年サンデーコミックス)
5: 2009/05/06(水) 22:16:57.02 ID:97JtgJX80
―外れの大聖堂―


 そこにはツンしかいなかった。
 軋む扉を開けると、一瞬驚いた様な顔を見せて、微かに笑顔を見せる。
 僕が声を出す前に、息を吸い込んで青の国に伝わる伝説を話し始めた。


 伝説が語られる中を一歩一歩進む。


 見回すととても広い事がよく分かる。
 規則的に立ち並ぶ椅子。
 入口から続く赤い絨毯の道。

 左右の壁に取り付けられた窓ガラスから斜めに陽光が差し込んでいる。

 伝説の天使を模した物だろうか、視界の上には巨大なステンドグラスが輝いていた。
 太陽の光を受け、赤い道の先に光の天使が描かれている。

 ツンは罰当たりにも教団に腰かけていた。
 でも、あの位置からなら光の絵はよく見えるだろう。
 内部は壊れていないが、砂が中に入っており、歩くたびに煙が浮く。
 ツンの近く。最前列の椅子の腰掛けた。

8: 2009/05/06(水) 22:20:00.99 ID:97JtgJX80

 光に包まれて話し続けるツンを、何も考えずに見守る。
 そうしている内に伝説が終わった。

( ^ω^)「神ってのも難儀なもんだお」

 素直な感想を口にする。この国の人は伝説を信じているのだろうか。

ξ゚ー゚)ξ「じゃあ、人間になれて良かったじゃない」

 彼女はそう言って、再び笑顔を僕に向けた。


( ^ω^)「でも…何でそんな話を?」

ξ゚⊿゚)ξ「…緑の国にも、こんな昔話無かった?」

 返って来た質問。
 しかし、昔よく聞かされた物語を僕は忘れてしまっていた。

 僕はそうやって何を忘れていったのだろう。

( ^ω^)「…忘れたお」

ξ゚⊿゚)ξ「…わたしも」

 微妙な沈黙の後、二人で笑い合う。
 こんな人気のない場所で笑っているのだから、傍から見たら奇妙だっただろう。

9: 2009/05/06(水) 22:23:02.14 ID:97JtgJX80

 七年ぶりだった。
 ずっと考えていた、僕の過去は何だったのかを。
 消えて無くなった思い出、もう会えない人々。
 僕は何故今生きているのだろう。

( ^ω^)「…ツンは、これからどうするんだお?」

 それでも僕は勝手に折り合いをつけてここまで生きてきた。七年前の世界と、大戦に。
 ツンはどうなのかを切り出せずにいた。

ξ゚⊿゚)ξ「わたしは……この国で生きる事になるのかな。ブーンは?」

 目を伏せながらツンが言った。 

( ^ω^)「僕は…なるようになるお」

 答えなんか用意していない。未だに道は見えてこない。

ξ゚⊿゚)ξ「決めて無いって事じゃない」

( ^ω^)「じゃあ、このまま旅でもしてるお」

ξ゚⊿゚)ξ「計画性のかけらもないわね。 
      そんなんで生きて行けると思ってんの?」

 生きていけるさ。適当でもこの七年やってきたのだから。

10: 2009/05/06(水) 22:26:04.09 ID:97JtgJX80

( ^ω^)「…ツンは大戦の事、どう思ってるんだお」

 考えうる限り最悪のタイミングだったが、聞いてみた。
 やはり、回りくどいのは得意じゃない。
 
ξ゚⊿゚)ξ「……」

 黙るツンに僕は言葉を続ける。

( ^ω^)「別に大した意味は無いお。 
      僕も最初はただ逃げた事に後悔したし、緑の国に探しに戻ろうとも思ったお」

 すぐに被害状況を聞いた、他で話を聞いても答えは同じ。

( ^ω^)「生き残ったのがここにいる数人だって聞いた時、力が抜けたお。
      何もする気が無くなったお。僕は…全部諦めたんだお」

 そう。緑の国で過ごした過去は全部消えた。
 僕は足元を見ながら小さくそう言った。

ξ゚⊿゚)ξ「………」

 ツンはどこを見るでもなく、ただ空間を眺めていた。

( ^ω^)「………」

12: 2009/05/06(水) 22:29:11.39 ID:97JtgJX80

ξ゚⊿゚)ξ「………どうってこと無いわね」
 
 意外にも明るい声。
 しばしの沈黙を破り、ツンが口を開いた。
 僕は顔を上げてツンを見据える。

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンとわたしが生き残ったんだから、父さんも母さんも生きてる。
      いつか見つけてやるわ」

 僕とは違う。ツンは諦めていない。
 かつて歩けなかった少女は、しっかり前を見て歩いていた。

( ^ω^)「…僕とは大違いだお」

 脳裏をよぎった言葉がそのまま口を動かした。

14: 2009/05/06(水) 22:32:20.45 ID:97JtgJX80

 脳裏をよぎった言葉がそのまま口を動かした。

ξ゚ー゚)ξ「…なんて、わたしもずっと考えてた」

 祭壇から飛び降りたツンは僕の前に立つ。

ξ゚ー゚)ξ「この前答えが出たの。
      ブーンが生きてたらなら、皆も生きてる。そう思わない?」

 僕はツンと再開して、ツンは僕と再会した。

ξ゚ー゚)ξ「だったらいつかきっと会える。わたし達には同じ過去があるから」
 
 僕は七年ぶりに過去を見据えた気がした。
 
 消えた過去でも…
 どんなに思っても、どんなに後悔しても変わらない。
 でも、嬉しかった事も確かにあった過去だから。

( ^ω^)「おっおっお、それはいいお。いつか…」

 ステンドグラスの光は更に強くなっていた。
 僕達はいつの間にかその中心にいた。

15: 2009/05/06(水) 22:35:25.92 ID:97JtgJX80

( ^ω^)「…探しに行くお」

 過去は今に繋がっている。
 それがどんな物であれ、ここまで導いてくれたものなのだ。

ξ゚ー゚)ξ「…」

 ツンは小さく頷いた。

 過去の清算。今はこれで十分だ。それが矛盾だらけの答えだとしても。
 重く受け止めるのも、軽く受け止めるのも結局は僕達次第なのかもしれない。
 忘れていい話ではない。
 それでも、確かにあった過去をどうするかはその人が決める事だ。

 ならば僕は空白も手にして生きてみよう。
 何をやらずとも、それだけの心構えでいい。
 そう思えた。


( ^ω^)「!」

 それっぽい会話が途切れ、思い出した。

16: 2009/05/06(水) 22:38:26.94 ID:97JtgJX80
(;^ω^)「…まずい……ツン、早く戻るお! しぃさんにボコボコにされるお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「…何? しぃさんに呼ばれてんの?」

 こくりと頷いた。

ξ#゚⊿゚)ξ「早く言いなさい!」

(;^ω^)「…すいませんお」

 まぁ、いい。僕は答えが出せたのだから。
 殴られる位、安い対価だ。(巻き添えのツンには気の毒だが)

 僕はそう思って振り返った。


 赤の道の先で扉が開く。
 一人がよろよろと入って来た。

(;^ω^)ξ;゚⊿゚)ξ「…!」

 『一人』と数えていいのだろうか。
 確かに人間の形だ。
 しかし―

18: 2009/05/06(水) 22:41:46.25 ID:97JtgJX80

(・∀ ・)「……?」

 服から外気に晒されている右半体は、鉄だった。
 腕、片足、顔が重なり組合わさった鉄で形作られている。
 大柄な体が更に大きく見える。
 赤いレンズが輝く片目、しかもその顔は。

(;^ω^)「…マタンキ…?」

 国境で騒ぎになっていた凶悪犯。

ξ;゚⊿゚)ξ「マタンキ…なるほど、これなら凶悪って言われるのも納得ね」

(;^ω^)「いや、体半分は人相書では違ったお」

ξ;゚⊿゚)ξ「じゃあこの周辺でああなったって事かしら」

 何故人間から鉄が飛び出しているのか分からないが、
 どう見ても素通り出来る様子では無い。

(#・∀ ・)「ガアアアァッ!!」

 咆哮を上げ、こちらに突進してくる。

(;^ω^)「うわ! どうすんだお!?」

 僕は一歩下がりツンの前に立つ。

19: 2009/05/06(水) 22:44:49.91 ID:97JtgJX80

ξ;゚⊿゚)ξ「わたしがやるわ!」

 影が僕の横を通る。
 手に青い光を纏い、僕の影から飛び出すツン。
 マタンキに正面から対峙する。

 空中に出たツンは手に分散した魔力を、右手に集める。
 右手を突き出すと、そこから魔力の針が幾つも飛び出す。

(#・∀ ・)『サンダーアックス!』

 青い光の背後に紫が映る。
 マタンキは一歩踏み込みながら、真後ろに構えた右手に魔力を集めた。
 床を削り上げながら、紫色の斧が形成される。
 光が薄い。恐らくあの斧には強い魔力込められていない。

 しかし…

ξ;゚⊿゚)ξ「紫の…!?」

 衝突。
 青の針が砕け散り、真下から斧が振り抜かれる。
 ツンが魔法の破片と共に教壇の裏に吹き飛ばされる。

21: 2009/05/06(水) 22:47:51.61 ID:97JtgJX80

(;^ω^)「ツン! 無事かお!?」

 すぐに振り向く。
 ツンが左腕を抑えながら立ち上がる所だった。

ξ;゚⊿゚)ξ「…問題無いわ。紫の魔法…油断したわね」

(;^ω^)「属性かお。よく分からないけど…」

 【属性】とは魔法の強弱関係の事。
 この場合、ツンの青の魔法が、マタンキの紫の魔法に吸収されたということだ。
 赤の魔法の弱点は、青の魔法。
 しかし僕とマタンキは、互いに強弱の対象にならない。

 外へ駆けだしながら、ツンが教えてくれた。

( ^ω^)「……」

 最悪、ツンを逃がして僕が時間を稼ぐしかない。
 微かな決心と共に扉をくぐる。
 大聖堂の外には真上から太陽が照りつけていた。
 だが、マタンキの姿が見えない。

( ^ω^)「いないお…?」

ξ゚⊿゚)ξ「気を付けて。その辺にいるかもしれない」

23: 2009/05/06(水) 22:50:53.15 ID:97JtgJX80

 僕とツンは背中合わせに構える。
 僅かな音も聞き漏らさない様に集中し、氏角に注意を払う。

 硬直が続く。
 音が聞こえた。
 
( ^ω^)「来るお…!」

 目の前を砂が通り過ぎて行く。

ξ;゚⊿゚)ξ「…下よ!」

 すぐにツンが飛び出す。
 僕は反応が遅れた。

 砂が爆発し、煙が吹きあがる。
 視界が茶色に染まる。

(#・∀ ・)「オオオオオォ!」

 咆哮を聞き、振り返る。

(;^ω^)(どこだお!?)

 立ち上がった煙の柱の中では位置が把握できない。
 電気が周囲に散らばっている。
 恐らくマタンキの間合いの中だろう。

25: 2009/05/06(水) 22:54:05.63 ID:97JtgJX80

 砂煙を切り裂いて斧が迫る。
 速度と魔力が追加された一撃。
 かろうじて左手を合わせる。

 弾かれた。
 僕の魔力では、やはり劣っている。
 赤の魔法が斬り裂かれ、僕の左手から鮮血が吹き出す。

(; ω )「ぐああああぁッ!!」

 手が熱い。骨までは届いていないだろうが出血は多い。
 血を抑えている暇は無かった。
 一刻も早く、ここから抜け出すべく詠唱を始める。

(; ω )『ウインド…ダッシュ!』

 僕の周囲を緑の光が薄く覆う。
 次の瞬間、体が吹き飛び煙を裂く。
 頬に砂が当たっていった。

ξ;゚⊿゚)ξ「大丈夫!?」

 外に抜ける。地面に両足を叩きつけ止まる。
 少し離れた所でツンが叫んでいた。

(;^ω^)「ツン! 町はどっちだお!?」

26: 2009/05/06(水) 22:57:07.20 ID:97JtgJX80

 駆けよりながら僕も叫ぶ。片手は抑えて血の消費を防ぐ。
 呼吸が荒い。やはり慣れない魔法は体力を使う。

ξ;゚⊿゚)ξ「向こうよ!」

 僕達の背後だ。
 風が出てきたためか、霞んでよく見えない。

(;^ω^)「さっさと逃げるお! 何なんだお、あれ!」

 走り出す。

ξ;゚⊿゚)ξ「そうね。ブーン、左手出して!」

(;^ω^)「?」

 言われた通りに斬られた手を差し出す。
 走りながらなので不安定だ。
 ツンも同様に手をかざし、僕の左手が青い魔力に包まれる。

ξ゚⊿゚)ξ『…ヒール!』

 血が流れていた僕の左手が治っていく。
 焼けるような痛みも消えていた。

27: 2009/05/06(水) 23:00:09.25 ID:97JtgJX80
( ^ω^)「すげぇお!」

ξ゚⊿゚)ξ「いいから走るわよ!」

 気づけばマタンキが後方から追って来ている。
 今は離れているが、速度はかなり速い。
 僕の一撃はダメージにもならなかったようだ。
 追い付かれるのも時間の問題だろう。

( ^ω^)「……」

 だが、勝算はある。
 とにかく町まで着けば。



 早くもその考えは打ち壊される。
 想像もしなかった。

 何故、兵舎に兵がいない。

(#^ω^)「…こんな時にどこ行ってんだお!」

 荒れる呼吸を整え、額の汗をぬぐう。

ξ゚⊿゚)ξ「…変ね。夜だって誰かはいるはずなのに…」

28: 2009/05/06(水) 23:03:11.04 ID:97JtgJX80

 ツンと同時に振り返る。
 既にマタンキに追い付かれていた。

(・∀ ・)「…」

 くぐもった唸り声が聞こえる。
 この先は住宅地だ。
 さすがに逃げ続ける訳にもいかない。

( ^ω^)「ツン。 こうなったら…」

ξ゚⊿゚)ξ「ええ、ここで止めるわ」

 幸いにも周囲には水路の水が腐る程ある。
 ツンの手数が段違いに増えたるず。

( ^ω^)「…後ろから攻撃してくれお!」

 僕は返事も聞かずに走りだす。
 接近戦なら僕の方が向いているはずだ。

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン、注意して! 奴はまだ何か隠してる!」

 何を隠していても高位魔法程の物ではないだろう。
 注意も適当に聞き流す。
 縮まったマタンキとの距離。
 左足で蹴り出し、右足を踏み込む。

30: 2009/05/06(水) 23:06:12.29 ID:97JtgJX80

 速度を乗せた右腕を滑らせる。
 呼応するかの様に真横から振られる斧。

 僕に正面から殴り合うつもりは無い。
 右腕を微かに上方向にずらす。

 斧の刃に手を置き、手を支点に真上に飛び上がる。

ξ゚⊿゚)ξ『ウォーターショット!』

 マタンキに向かい水弾が飛ぶ。
 四方から受けた攻撃でマタンキの動きが止まる。
 散った水が地面に流れていく。

(#^ω^)「うおおおおおぉッ!!」

 今度は真上だ。
 狙うはマタンキの頭。
 太陽を蹴る勢いで、頭から落ちる。
 右腕を振り下ろした。

(#・∀ ・)「アアアアァ!!」

 鉄の体には水弾が効いていない。
 生身の左半身から血を流しながら、遠心力に任せて真上に斧を振り上げた。
 マタンキの足元に溜った水がしぶきを上げる。

32: 2009/05/06(水) 23:09:14.26 ID:97JtgJX80

 僕は地面の水たまりの中に背中からぶつかる。
 視界に水しぶきが映った。

( ゚ω゚)(……)

 斧は振り上がった。

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!!」

 ツンの声が聞こえた。
 彼女は動ける。

 残る条件が。

(#・∀ ・)『スタン…』

 斧に、再度電気が集まっていく。

 整った。


 僕は両手を頭の横の地面につけ、足を跳ね上げる。
 足がマタンキの頬をかすめながら背後の地面へと着地する。
 体が重い。
 後少しだけでいい。

 体を起こした後、更に一歩下がる。

33: 2009/05/06(水) 23:12:24.55 ID:97JtgJX80

(;゚ω゚)「ツン! 水の柱を!!」

ξ;゚⊿゚)ξ『! 離れて! ウォータースネーク!』

 左右の水路から、何匹も水でできたヘビがマタンキの足元に飛んで行く。
 溜った水が空へと伸びる。
 マタンキは水の柱に閉じ込められた。

 斧から電気が流れだす。

(;゚ω゚)「これはきっと痛いお…!」

 風が吹き荒れる。
 水の柱に電気が走り、紫色の光が周囲に満ちる。

( ∀ )「オオ…オオオオォッ!」

 柱に閉じ込められたマタンキが吠える。
 体中にヒビが入っていく。

( ∀ )「ウオオオオオオォッ!!」

 爆散。
 その一瞬に、膨らんで破裂したマタンキの姿が見えた。
 青色の砂が巻きあがり、砂煙をあげて破片が飛び散る。

34: 2009/05/06(水) 23:15:27.29 ID:97JtgJX80

(;゚ω゚)「…爆発…?」

 焦げた様な匂いが立ちこめる。
 破片を見つめながら呆然としていると、煙が晴れる。

ξ;゚⊿゚)ξ「…何も無いわね」

 あっけない幕切れ。
 暫くの間、僕達は立ち尽くしていた。

 凶悪犯罪者を撃破しても、落ち着く事は無かった。
 宮殿についた僕達を待っていたのは更なる危機的状況だったのだから。
 
 戦火が迫る。

第一章 青色の砂 完  第七話「昔話」 完


35: 2009/05/06(水) 23:16:28.03 ID:97JtgJX80
以上で今回の投下を終了します。

諸事情で規制されておりました。

36: 2009/05/06(水) 23:26:10.99 ID:8G2OsX+UO
おくれたが乙

引用: ( ^ω^)ブーンの世界には魔法があるようです