1: 2014/08/02(土) 19:07:50.65 ID:TU3PB1gf0



もし小泉さんが主人公だったら

ダンガンロンパ2


※注意



・これを読む前に、前スレを読んでおくことをお勧めします。


最初:【ダンロン2】もし小泉さんが主人公だったら

前回:【ダンロン2】もし小泉さんが主人公だったら CHAPTER2



・これは、ス―パ―ダンガンロンパ2の二次創作です。

・小泉が主人公のIFの世界なので、島の構造や、キャラの性格が微妙に違ったりするかもしれません。
・最初の説明は結構丁寧になってますが、温かい目で見てください。
・本編で明かされなかった部分などに、個人のねつ造が含まれています。注意して下さい
・最初からネタバレのオンパレ―ドです。本編をクリアしてからご覧ください。
・基本的に、(非)日常編はギャグ&ほのぼの、非日常編はシリアス展開となってます。
・なるべくキャラの待遇を、(本編も考慮したうえで)平等にしようとしてますが、
全然平等じゃねぇよ!!って思うかもしれません。まあ、ご了承ください。
・(主人公含め)キャラ崩壊があります。キャラのイメ―ジを壊したくない人はご注意ください。
・場合によっては、こんなの○○(キャラ名)じゃない!!ってなるかもしれません。ご注意ください。

・カップリング要素が存在するキャラが数組あります(半数程度)。そういうのが嫌いな人は要注意。

・事実無根な話があったり、トリックに矛盾があったりするかもしれません
・他にも、『これ、おかしくね?』みたいなところがあるかもしれませんが、希望があれば大丈夫だよね!!
それでもダンガンロンパ2が好きだぜ!!という人は見てやってください。


3: 2014/08/03(日) 18:03:11.25 ID:bYrlz/dz0





CHAPTER3 殺人鬼の存在証明と反証可能性 (非)日常編



十七日目



早朝



―レストラン―




豚神「む…。もういたのか、小泉。頭のケガはもう大丈夫なのか?」

小泉「ああ、うん、なんとか…。豚神も、今回は閉じこもったりしないんだね。」


豚神「ああ…。俺がふがいない態度をとっていると、下々の者にまで迷惑をかけてしまう…。」

豚神「こんなことは、わかりきっていたはずなんだがな…。」





小泉(豚神…。花村のこと、やっぱり気にしてるみたい。気のせいか、少しやせたような気がする。)


スモール ダンガンロンパ1・2 ライト (電撃コミックスNEXT)

4: 2014/08/03(日) 18:05:27.15 ID:bYrlz/dz0


小泉「やっぱり強いね、豚神は。さすがは“超高校級の御曹司”ってところかな。」

小泉「アタシなんか赤音ちゃんのことで、ほとんど正気を失って…」

小泉「そのせいで、九頭龍たちを氏なせちゃった…。」


豚神「確かに、あいつらの氏を忘れるわけにはいかん。しかし、あまり1人で背負いこむなよ。
弱音をはきたかったら、いつでも俺のところに来い。その重荷を、俺にも分けるんだな。」


小泉「ホント、アタシも豚神くらい心の強い人間になりたいよ。
それだったら事件なんて起きなかっただろうし、これからも起きないようにできるだろうし。」


豚神「…」



5: 2014/08/03(日) 18:07:26.32 ID:bYrlz/dz0


弐大「応。お前さんら、早いのう。」


小泉「あ、弐大…。おはよう。アタシは、ちょっと眠れなかっただけよ…。」

弐大「ふむ…。睡眠不足か。ワシがアレをしてやろうか?不眠症も吹き飛ぶぞ!!」



小泉(アレってなんだろう。)




ソニア「そこで、田中さんのよ~しよ~しの精神が動物に届いたわけですね!!」

田中「ふん。俺様の手にかかれば、いかなる魔獣も手なずけてみせよう。」


小泉「あ、田中とソニアちゃん。2人はいつもこのくらいの時間にレストランに来ているの?」


ソニア「はい!!わたくしたちは、およそ6時45分程度にレストランに集まることにしているのです!!」

田中「何事も時間をおろそかにしてはいかん…。少なくとも、15分前には行動を起こさねばな。」



6: 2014/08/03(日) 18:08:28.92 ID:bYrlz/dz0


弐大「大体この面々が、7時前にレストランに集まるのう。」


ソニア「本当は後、辺古山さんもこの時間帯で来ていたのですが…。」


ソニア「…すみません、この話はしないほうがよかったですね…。」



小泉「…」




7: 2014/08/03(日) 18:09:55.16 ID:bYrlz/dz0


罪木「お、おはようございます…。」

西園寺「はぁ~あ。ゲロブタの声を朝一で聞くことになるなんて、今日は厄日だ~。」

罪木「ふ、ふぇ~~ん!!!すみませぇえええぇえん!!」


狛枝「やあ。新しい朝…。希望の朝だね!!」

小泉「…あの裁判の後でそこまで元気なのは、アンタくらいよ…。」



小泉(この辺が、7時ちょっと過ぎくらいにレストランに来るわね。)



8: 2014/08/03(日) 18:11:24.35 ID:bYrlz/dz0



七海「ねみぃ…。」

左右田「よう…。」

澪田「おはいただきますよう!!」


小泉「何今の?あいさつ?」


澪田「おはようといただきますを同時に言えるんす!!すごい汎用性だと思わないっすか!?」

小泉「いや…。もう9時だし、おはようの時間でもいただきますの時間でもないと思うけど…。」



9: 2014/08/03(日) 18:13:11.32 ID:bYrlz/dz0


豚神「ああ。飯の時間はもうとっくに過ぎているぞ。食い物の在庫もすっからかんだ。」

澪田「ええええ!?唯吹たちの朝ご飯、もう残ってないんすか!?」


豚神「ふん、貴様は俺に時間を与えすぎた。
2時間もあれば、このレストランにある食料などすぐに平らげられる。俺の手にかかればな。」


罪木「手というよりは、口とか胃袋の方がしっくりきますね…。」


澪田「ぐぎぎぎぎぎ…。これって、朝に弱い人間に対して横暴を働いているような気がするっす…。」

ソニア「澪田さん達も、早めにレストランに来てはどうですか?一緒に朝食を食べられますよ!!」



10: 2014/08/03(日) 18:14:55.36 ID:bYrlz/dz0




田中「…もっとも、花村の料理に比べれば、土砂のように酷い味だがな。」



小泉「…」




左右田「ああ…。うまかったよな。花村の飯。」



豚神「…」




左右田「あいつ、結構いい奴だったんだよ。オレの痛い話にも、結構ノッてくれてたしよ。」


左右田「下ネタとか妄想とかを入れて、気兼ねなく話せるようなさ…。」


左右田「オレが何か行動を起こしていたらさ、アイツはあんなことをしなかったのかなって、思っちまったりしてよ…。」




11: 2014/08/03(日) 18:16:13.14 ID:bYrlz/dz0


澪田「ちょ、ちょお、話が暗いっすよ!!もっと明るくした方がいいと唯吹は思うっす!!」

澪田「ほら、皆も言ってみるっすよ!!おはいただきますよう!!」



豚神「…おはいただきますよう。」



弐大「!?」

西園寺「!?」

澪田「!?」

小泉「言いだしっぺの唯吹ちゃんまで驚いてるよ…。」




左右田「…はは、でもまあなんか、元気が出て来たぜ!!」


小泉「うん。時間をかけてもいいから…。ゆっくり、立ち直っていこう。」





小泉(でも…。皆がもっと早く立ち直れるように、アタシに何かできることはないのかな?)




12: 2014/08/03(日) 18:18:35.38 ID:bYrlz/dz0


モノミ「みんな仲良くしてまちゅか?」


西園寺「うわっモノクマがなんか変装してるよ!!」

弐大「貴様…。どう言うつもりじゃ…?また何か企んどんか…?」


モノミ「モノクマと間違われるくらいに、あちしの存在が…。」


左右田「でも前回はポイ捨て禁止ってとこで出たじゃねぇか!!ぶどうジュ―スよりはだいぶ出番があったんじゃねぇか!?」


モノミ「他のみんなと比べて、少なすぎやしまちぇんか…?
前々回は名前だけで、前回は「」3つ分しか喋ってまちぇんよ…。」


七海「そんなことより、また新しい場所に行けるようになったの?」

モノミ「そんなことって…。」


左右田「よ―し、じゃあ行ってみっか!!船の部品はオレによこせよ!!」


モノミ「少しはあちしにかまってほしいでちゅ~!!」




13: 2014/08/03(日) 18:19:40.61 ID:bYrlz/dz0



小泉「泣き叫ぶモノミを放っとき、アタシたちは3番目の島に行った。」



モノミ「声に出てる!?」




―病院―




罪木「病気になったら任してくださ~い!!注射を何本も売ってあげます~!!」

小泉「漢字間違えてるよ。」



14: 2014/08/03(日) 18:21:10.41 ID:bYrlz/dz0


―ライブハウス―



澪田「やべ―っす!!テンションあがりすぎて同じことを2回言いそうっす!!」

澪田「やべ―っす!!テンションあがりすぎて同じことを2回言いそうっす!!」


澪田「はっ!!今、言っちゃった!?」

澪田「はっ!!今、言っちゃった!?」




小泉「でも前回、すでに唯吹ちゃんは1曲歌ったよね。じゃ、今回は出番なさそうだね。」

小泉「でも前回、すでに唯吹ちゃんは1曲歌ったよね。じゃ、今回は出番なさそうだね。」


澪田「真昼ちゃんも2回!?」

澪田「真昼ちゃんも2回!?」




15: 2014/08/03(日) 18:23:34.82 ID:bYrlz/dz0


―電気街―




                      RE:アクション
左右田「ど、どうしよう…。嬉し過ぎて、どう【リアクションを取っていいのか】わかんねぇ…。」



小泉「リアクション、ねぇ…。」

左右田「いや、それダンガンロンパ1だけだと思うぞ。」


小泉「このパソコン、なんか使えないのかな…。」

左右田「いや、大した情報はつかめねぇ。ただ、希望ヶ峰学園はすでにつぶれてるってことしかわかんなかったぜ。」

小泉「う~ん。ダンガンロンパ1をプレイしていれば、とっくにわかってることだよね。」


モノミ「左右田くんがボケにまわるなんて…。」



16: 2014/08/03(日) 18:25:21.94 ID:bYrlz/dz0


―モ―テルー




田中「ふ、ここなら何人でも収容可能だ…。」

小泉「ここには特に語ることはないな。」



田中「…」ウルウル





小泉(話し相手になって欲しいのか…。)




少し付き合った後、次は…




17: 2014/08/03(日) 18:27:43.83 ID:bYrlz/dz0


―映画館―




狛枝「はぁ…。」


小泉「どうしたの?」


狛枝「いやね、次の動機になると思ってみてみれば、つまらないものを見せられちゃったよ…。」



小泉「本編と同じことしか言えないなんて、ツマラナイ奴。」


狛枝「えっ」



モノクマステッカ―『ブスで生まれてきてすいませんでした!!』




18: 2014/08/03(日) 18:28:54.83 ID:bYrlz/dz0


―モ―テル―



豚神「ふむ…。全員の報告を聞いたが、大した情報はなかったみたいだな。」


ソニア「希望ヶ峰学園が廃校になっているなんて言われても、どうしようもないですしね…。」


西園寺「で、これからどうすんの?」


豚神「とりあえず今日のところは解散しよう。前回のこともあるから、なるべく単独行動は避けるように。」



19: 2014/08/03(日) 18:31:00.72 ID:bYrlz/dz0


七海「なら、しばらくはペアで行動する?」


左右田「そうだな。じゃあとりあえず、狛枝を監視する奴を決めねぇとな!!」

狛枝「ボ、ボクを?」


左右田「そりゃそうだろ!!お前みたいな異常者をほっとけねぇよ!!なるべく、力の強い奴が見ててくれよ!!」


弐大「なら、ワシに任せい!!」


左右田「よっしゃ!!これで狛枝と組まなくて済むぜ!!
グッズじゃあ余り者グル―プで狛枝と組まされたりして、地獄を味わってきたからな!!」


小泉「最初っからそれが目的か…。」



20: 2014/08/03(日) 18:32:59.25 ID:bYrlz/dz0


左右田「というわけでソニアさん。オレと一緒に…」



ソニア「田中さん、行きましょう!!」

田中「貴様には、ついてこられるかな…?俺様のスピ―ドにな…!!」



左右田「…」


小泉(結局とられてる…。浮かばれないな、こいつも。)




澪田「白夜ちゃん、かけっこするっす!!位置に着くっす!!」

豚神「ふ、きびきび動くのがやせている人間の使命だぞ…?」

澪田「ま、まさか、白夜ちゃんは動ける方のデブっすか!?」



左右田「アイツら、すっかり仲良くなりやがって…。」




21: 2014/08/03(日) 18:34:01.77 ID:bYrlz/dz0


左右田「ま、でも今残ってるのはもう女子だけだし、オレのモテモテライフはこれから始…」




西園寺「おねぇ!!おいしいグミを教えてあげる!!」

小泉「はいはい、ありがとね。」



七海「罪木さん、ゲ―ムに付き合ってよ。」

罪木「や、やったことはないけど、頑張ります!!」



左右田「…あれ?」←余り




29: 2014/08/04(月) 21:01:53.16 ID:PaTqfK970


十八日目



―レストラン―




七海「…ぶ―。」


小泉「千秋ちゃん?なにふてくされてんの?」


七海「昨日左右田くんがね、電気街で珍しいゲ―ムを見つけたらしくてね。
壊れていたから今日までに直すって言っていたの。」


小泉「それで?」


七海「今日左右田くんに聞いてみたら、ゲ―ムじゃなくてただのビデオデッキだったとか言い出したんだよ!!」


小泉「ゲ―ム機とビデオデッキはさすがに間違えないよね…。」



30: 2014/08/04(月) 21:03:51.43 ID:PaTqfK970


左右田「仕方ねぇだろ!!もともと七海たちのペアへ近づくためについた嘘なんだからよ!!」

小泉「ペアにすり寄る…?ああそうか。2人でペアを組んだら、必然的に1人余るのか。」

左右田「今頃気づいてんじゃねぇよ!!そしてすり寄るとか言うな!!」



小泉「でも、なんでわざわざ女子2人のペアに…。アンタ、実はかなりの勇者?」

左右田「むしろ男女のペアに突撃する方が勇気いるだろ。」

小泉「そう言われてみればそうね…。」

左右田「狛枝のいるペアは論外だしな。」


小泉「なんでアタシ達のペアは除外したの?」

左右田「言わなきゃわかんねぇのか?小泉と西園寺だぜ?」

小泉「なんか、かなり侮辱されているような…。」



31: 2014/08/04(月) 21:05:34.13 ID:PaTqfK970






七海「全員そろったかな?」

小泉「あれ…。そういえば、狛枝がいないよ。」


弐大「奴なら病院じゃあ!!」


小泉「え?なんで?」

弐大「そ、それは、ワシからは言えんのう…。」

罪木「安静にしていれば問題ありませんから、心配はないと思いますけど…。」





小泉(何があったんだ…。)




32: 2014/08/04(月) 21:08:16.86 ID:PaTqfK970


豚神「気になるのなら、実際に見に行けばどうだ?」

左右田「はぁ!?あんな奴のところに好き好んで行くやつなんているわけねぇだろ!!」


小泉「ん―、行ってみよっかな。」


左右田「はは―ん。さては惚れたな?」


小泉「病院にいる理由も気になるし、アイツを放っておくとロクなことにならないからね。」


田中「溢れんばかりの母性だな…。」

左右田「そういうのが、何人の男を勘違いさせるかがわかってねぇ…。」


西園寺「アンタって、話しかけられただけで『こいつオレのこと好きなんじゃね?』って思うやつだね―!!
生きてる価値ないよ―!!」




小泉「それに、アタシは決めたんだ…。見たくないものを、見ないままにしておくのは、やっぱりダメだ…。」


小泉「アタシは、アイツと面と向かって、立ち向かうと決めたんだ…。」



33: 2014/08/04(月) 21:09:24.18 ID:PaTqfK970


―病院―



狛枝「あれ、小泉さん。どうしたの?」

小泉「アンタの様子が気になってね…。」

狛枝「ボクみたいなクズの体調なんかを心配してくれるなんて、さすがは“」


小泉「その先を言ったら…。わかるよね?」

狛枝「ちょ、病人に暴力は振るっちゃダメだよ!!」



34: 2014/08/04(月) 21:10:22.04 ID:PaTqfK970


小泉「病人、ね…。」




小泉「アンタ、なにがあったの?なんで病院なんかで寝てるわけ?」



狛枝「ふふ、聞きたい?実はね…」



35: 2014/08/04(月) 21:11:33.55 ID:PaTqfK970


~回想~



弐大「ふむ。お前さん、よくよく見てみるとなかなかいい体をしとるのう。」

狛枝「いいからだ…?まさか、そっちの意味?ボクにはそんな趣味は…」


弐大「ふん。今日はちょっくら、トレ―ニングしてやる!!」

狛枝「“超高校級のマネ―ジャ―”のトレ―ニングを受けられるなんて、ボクはなんてツイてるんだ!!」



36: 2014/08/04(月) 21:12:48.53 ID:PaTqfK970




弐大「じゃあそのためにも、まずは服を脱ぐんじゃあ。」


狛枝「ふ、服を!?ま、まさかそれは、“希望”じゃなくて“希棒”なんじゃ…」

狛枝「ボクみたいな凡人には、少し遠慮したいというか…」


弐大「いいから任しとけい!!アレしてやるわい!!」



狛枝「ら、らめぇ~~~~~~!!!!」




37: 2014/08/04(月) 21:14:44.61 ID:PaTqfK970


狛枝「す、すごい…!!全身から、力が湧いてくる…!!」


弐大「ワシの秘伝のマッサ―ジじゃからのう!!これさえあれば、この島を100周するのも簡単じゃあ!!」


狛枝「すごいよ!!力が溢れすぎて、髪がもやしみたいに逆立っているよ!!」


弐大「いや、それは元からじゃあ。」


狛枝「いまなら、怒りさえあれば金髪にもなれるような気がするよ!!
いまなら、手のひらからかめ○め波が出せそうだよ!!」


狛枝「まさか、ボクの中にこんな希望が眠っているなんて!!
さすがは“超高校級のマネ―ジャ―”さんだね!!みんなに眠る希望を、見つけ出す能力なんて!!」


弐大「ふむ、いい感じじゃのう!!じゃあその調子で、トレ―ニングを始めるぞぉ!!」



狛枝「イエッサ―!!」




小泉(キャラ変わってない…?)



38: 2014/08/04(月) 21:16:14.37 ID:PaTqfK970


~BGM: CHA‐LA HEAD‐CHA‐LA~




弐大「砂浜を走るのも!!」


狛枝「遺跡前を走るのも!!」


弐大「マ―ケット前を走るのも!!」


狛枝「ビ―チハウス前を走るのも!!」


弐大「山を越えるのも!!谷を越えるのも!!」





39: 2014/08/04(月) 21:17:40.66 ID:PaTqfK970



狛枝「崖から飛び降りるのだって、へっちゃらだい!!」



弐大「いや、それはまずい…」



狛枝「アァ~~~~!!」ヒュ~ン



バシャ―ン!!



弐大「下が海で、助かったのう…。」




40: 2014/08/04(月) 21:18:53.44 ID:PaTqfK970


~回想終了~



狛枝「こんなのって、絶望的だよね…。」

小泉「いや、ただ馬鹿なだけでしょ。」


狛枝「でも、弐大クンのアレだけは希望に満ち溢れていたよ。小泉さんもやってもらったら?」



41: 2014/08/04(月) 21:22:04.96 ID:PaTqfK970


小泉「希望…。アンタの言う希望ってもんが、アタシにはさっぱりわからないんだけど。」

小泉「結局、アンタの言う“希望”ってなんなの?」


狛枝「あれぇ?何度も言ったと思うんだけど…。まぁ、ボクの乏しいボキャブラリ―じゃ、伝わらないか…。」


狛枝「じゃあ、小泉さんはどう思う?小泉さんは、希望ってなんだと思う?」


小泉「アタシが…?」


狛枝「キミならわかってくれるんじゃないかな。だって、ボクの話に1番耳を傾けてくれたもんね。
ボクがどうしようもないクズだってわかってなお、ボクにかまってくれるもんね。」


小泉「…」



42: 2014/08/04(月) 21:23:43.86 ID:PaTqfK970


小泉「アタシには希望なんて、よくわからないけど…」

小泉「アンタの言う希望ってのは、“絶対的な良いもの”みたいね…。」


狛枝「その通りだよ。そして、ボクはそんな素晴らしいものを育てるためなら、喜んで踏み台になれるんだ。」

狛枝「希望の種を育てるためなら…。ボクは喜んで氏ねるよ。」


小泉「そんなものが、希望…?」


狛枝「あれ、どうしたの?汚らしいゴミでも見るような目をしてるよ?」

小泉「いや、掃き溜めの中をはいずるゴミ虫を見るような目だよ。」

狛枝「今、言い直す意味あったの!?」



44: 2014/08/04(月) 21:25:43.53 ID:PaTqfK970


小泉「やっぱりアンタは普通じゃない…!!そんなことで簡単に人を頃したり、簡単に人に殺されようとしたり…!!」


狛枝「あれれ、小泉さんにもわかってもらえないのかな?」

狛枝「残念だなぁ。ボクはキミには、親近感を抱いていたのになぁ…。」


小泉「親近感…!?アタシとアンタが、似てるっていうの!?」


狛枝「だって、ここに集められた超高校級のみんなたち…。
日向クンでさえ“超高校級”の名を持つ人の、ある種の独特なオ―ラをかもし出していたんだ…。」


小泉「パンツ被った人に、なんのオ―ラがあったっていうの…?」



45: 2014/08/04(月) 21:26:53.13 ID:PaTqfK970


狛枝「でも…。その中で唯一キミだけは、そのオ―ラを感じない…。前回の学級裁判でも言ったことだけどね。」


狛枝「そう。ボクと同じ、傍観者のにおいしかしないんだよね…。」


小泉「…なによ、それ。アタシはちゃんと、“超高校級の写真家”として希望ヶ峰学園に入学したのよ?」

小泉「他の人とどう違うっていうのよ。」


狛枝「さあ…?ボクは、ただボクの直感の通りに言葉を発しているだけだからね。
それとも、ボクの戯言で気を悪くさせちゃったかな?」


狛枝「でも、仕方ないんだ。キミからはどうしても、ボクと同じ平凡な人間のにおいがするんだよ…。」



46: 2014/08/04(月) 21:29:02.95 ID:PaTqfK970


小泉「それって、ただアタシの影が薄いってだけじゃ…」


狛枝「16人の中で、唯一といっていいほどの常識人だからね。」

狛枝「平凡過ぎるとキャラが薄くなって、2章ぐらいで氏んでも特にみんなの心には残らないんだよね。」


小泉「辛辣な評価だ…。」



47: 2014/08/04(月) 21:32:03.94 ID:PaTqfK970


狛枝「やっぱりボクらは似てるよ。
だって小泉さんも、超高校級のみんなに、そのみんなのオ―ラに圧倒されている…。違うかな?」


小泉「…」


小泉「じゃあ、アンタが言ってた“絶対的な希望”っていうのは、なんなの?」

小泉「アンタがいつも言っている“希望”とは、何かが違うわけ?」


狛枝「学級裁判でもわかった通り、各々の持つ希望っていうのは限界があるんだ。
だって希望を体現するみんなでさえ、コロシアイが起こって氏んじゃったりするんだ。」



48: 2014/08/04(月) 21:34:51.12 ID:PaTqfK970


小泉「コロシアイが起きるって…!!アンタが起こしたようなものでしょ!!」


小泉「そもそも、アンタが日向を殺さなければ赤音ちゃんだって氏ななくて済んだ…!!
花村も、ペコちゃんも、人頃しなんて考えなかったかもしれない…!!」


狛枝「日向クンはボクが頃したんだっけ…?まあ、今はそんな話はどうだっていいじゃない。」


狛枝「だって、希望って言われるくらいなんだからさ。
ボクなんかが殺そうとしたくらいで本当に氏んじゃうなんて、ボクが求めている“絶対的な希望”なんて言えるのかな?」


狛枝「だって、その“希望”は、“絶対”なんだよ?」


小泉「勝手なことばっかり言って…!!」



49: 2014/08/04(月) 21:37:55.26 ID:PaTqfK970


狛枝「そんなに怖い声出さないでよ。わかってるって。」

狛枝「確かにみんなはボクみたいなクズとは違って素晴らしい希望を秘めているけど、その各々は未発達なんだって。」


狛枝「だから、“種”なんだよ。」


狛枝「そして希望が絶望を踏み台にして、他の希望を踏み台にして洗練し合えば、
“絶対的な希望”という花を咲かせることができるはずなんだ!!」


小泉「結局言っていることは、初めから何も変わらないってことね…。それでも、理解に苦しむけど…。」


狛枝「ほら、実際に花を育てるときだって、不要な草や弱ってる草を取り除くでしょ?
その分、他の花が養分を多くとって、美しく実るんだよ。」


小泉「そんな理屈を、人間同士で適用させようっての!?そんなの、納得できるわけがないじゃない!!」



50: 2014/08/04(月) 21:40:46.30 ID:PaTqfK970


狛枝「まぁ結局のところ、別に納得してもらわなくてもいいんだ…。」

狛枝「だってこれは、ボクがキミたちに向ける一方的な愛だからさ。」

狛枝「たとえ一方通行な思いでも、ボクはキミたちへの、希望を育むための奉仕を止めるつもりはないよ…。」



狛枝「だって、ボクはそういう存在がいてほしいんだ!!どんな絶望にも屈しない、“絶対的な希望”…!!」

狛枝「ボクなんかの意思なんかじゃどうしようもないほどの…!!」

狛枝「世界の絶望という絶望を隅々まで浄化して、全世界をきらめかす、まるでファンタジ―のような存在がさ!!」

狛枝「それはきっと、ボクの“幸運”なんかじゃ消えてなくならないだろうしね!!」


小泉「…」



51: 2014/08/04(月) 21:41:59.61 ID:PaTqfK970


狛枝「でも、この思い、せめて小泉さんくらいには理解してほしかったな…。
なにせ、ボクと同じにおいを感じるからさ…。」


小泉「やっぱり、アンタの言っていることはおかしい…。」

狛枝「え?どうして?」


小泉「アンタは、アタシとアンタが似てるっていったよね…。」

小泉「でも、一昨日のことを忘れたの?アンタ、アタシが『“絶対的な希望”を体現するにふさわしい存在』って…」

小泉「この2つのことって、明らかに矛盾するような気がするんだけど?」


狛枝「矛盾って、どうして?」



52: 2014/08/04(月) 21:45:40.36 ID:PaTqfK970


小泉「アンタの言う“絶対的な希望”ってのは、まるで空想のようなものだけど…」


小泉「アンタは確か、自分をやけに卑下してたよね?
つまり、アンタと“絶対的な希望”には、大きな隔たりがあるんだよね?」


小泉「なら、アンタと似ているアタシが、そんな大それた存在になるとは思えないけど…」


狛枝「う~ん…。どうしてだろうね?確かに、おかしいかもね。」


狛枝「でも似ているからって、ボクはキミと同じだなんておこがましい考えは持たないよ。」

狛枝「キミはボクと、同じではなくて似ているからこそ何か惹かれるものを感じているのかもね…。」


狛枝「ボクの勘は、結構当たるんだよ…。だって、ボクは“超高校級の幸運”だからね。
ボクは、キミたちの希望と同様、ボクのこの才能を信じてるんだよ…。」


狛枝「だから、ボクはキミに期待してるよ…。」


狛枝「ふふ、どうしようかな。キミたちの踏み台になって氏ぬのは構わないんだけど、
キミの希望を見てみたいっていう願望も、でき始めているんだよね…。」


狛枝「キミの中に眠る…ボクが心から愛している…キミの、“絶対的な希望”をね…。」


小泉「…」



53: 2014/08/04(月) 21:47:00.89 ID:PaTqfK970




小泉「買い被りすぎだよ。アタシは、そんな偉大な存在じゃない。」


小泉「だってアタシは、世界はおろか自分のことすら整理できてないし…。」


狛枝「自分のことって?」


小泉「アタシ…。トワイライトシンドロ―ム殺人事件が本当だったら…
九頭龍に、償わきゃいけないんじゃないかって思ってるんだ…。」



54: 2014/08/04(月) 21:48:55.93 ID:PaTqfK970


小泉「でもあの時、九頭龍と面と向かった時、どうしても償いの言葉が出なかった…。」


小泉「今になってそう思うのも、変かもしれないけどさ。」


小泉「そこをあやふやにしてたら、九頭龍やペコちゃんに顔向けできないし、
そこをモノクマに突かれて、また正気を失うかもしれない…。」


小泉「でもやっぱり、アタシはどうすればいいのかわからない…。」

小泉「そもそも償う必要があるのかもわからないし、その償う方法もわからない…。」

小泉「だって、償う相手がもういなくて…。」



小泉「ねぇ…狛枝。アタシ、どうすればいいの?」




55: 2014/08/04(月) 21:50:15.77 ID:PaTqfK970


狛枝「ふうん。別に償う必要なんてないんじゃない?」


小泉「え?」


狛枝「九頭龍クンとの件なんて、相手の逆恨みで片付けてしまえばいいじゃない。
ボクにはその償いっていうのが希望につながるとはどうにも思えないんだよね。」


狛枝「彼らもきっと喜んでいるよ。
小泉さんが希望の象徴としてより輝くための踏み台という形で、彼らの氏が役に立っているわけだしさ。」


小泉「なによ、それ…。意味が分かんない。」



56: 2014/08/04(月) 21:52:47.88 ID:PaTqfK970


狛枝「人の氏っていうのはね、そうやって割り切るものなんだよ?小泉さん、そういう経験もないのかな?」

狛枝「氏んだ人のことをいつまでも嘆いても仕方ないよ。彼らはもう脱落したんだ。」

狛枝「ボクは氏んだみんなより、今生きているみんなの役に立ちたいんだ!!」



小泉「はぁ…。アンタに相談したアタシが馬鹿だったわ…。」


狛枝「そもそもなんで、ボクに相談しようとしたのさ?」


小泉「あれ…なんでだろ。」


小泉「まぁ多分、アンタはこの中で1番物事を客観的に見れる奴だからよ。」

小泉「なんだかんだ言って、学級裁判では正しい結論にいち早く気付くし。」

小泉「それだけに、さっきの発言は期待外れかな。」


狛枝「ボクは、客観的な意見を述べたまでだよ。
だから小泉さんも、九頭龍クンとの件でそう考え込まなくてもいいんじゃないかな。」


小泉「アンタみたいに、楽観的に考えられたらいいんだけどね…。
アンタの意見は、大して参考にならないかな。」



57: 2014/08/04(月) 21:54:23.96 ID:PaTqfK970


狛枝「そう…。そんなに償いがしたいならさ…。」


狛枝「もし氏んだのがキミで、生き残ったのが九頭龍クンだったら、九頭龍クンはどうしていたかな?」


小泉「九頭龍が…。よくわからないな。結局アイツとは、仲直りをすることもできなかったから…」


狛枝「彼は“超高校級の極道”だよ?彼が自分なりの償いをするとしたら、きっと切腹でもするんじゃないかな?」


小泉「アタシに腹を切れっての?」



58: 2014/08/04(月) 21:55:51.91 ID:PaTqfK970


狛枝「そうじゃないよ。自分にできることをするんだよ。」

狛枝「ほら、キミにはキミにしかできないことがあるでしょ?なにせ、キミは“超高校級のお」


小泉「そっか…。アタシは写真家で、みんなの笑顔を撮ることができる…。」

小泉「そもそもアタシにできることなんて、それくらいしかないし…」


小泉「だから、アタシの撮った写真でみんなを笑顔にして…。
九頭龍たちのことをずっと忘れなきゃいいんだね…!!アタシにできる償いなんて、元からそれだけだったんだ…。」




小泉「ありがとね、狛枝。アンタのおかげですっきりしたよ。」




狛枝「何か一人合点してる…。」



小泉「何か言った?」


狛枝「いや、なにも。」




59: 2014/08/04(月) 21:58:04.59 ID:PaTqfK970


十九日目




早朝




―レストラン―




小泉「…うん、これで良し!!」


豚神「ん?小泉か?」

小泉「うわっ!!急に話しかけないでよ…。」

豚神「貴様は今何をやっているんだ?」


豚神「それは…写真展、か…?」


小泉「…」



60: 2014/08/04(月) 21:59:32.86 ID:PaTqfK970


小泉「アタシ、考えたんだ…。どうすれば、氏んでいったみんなを忘れないであげられるかを…。」


小泉「気付いてみたら、答えはすぐそばにあったんだね。こんな状況だから、忘れちゃってたんだ。
なんのための“超高校級の写真家”だよってね。」


豚神「なるほど…。だからレストランに、あいつらの写真をな…。」


小泉「日向も、赤音ちゃんも、九頭龍も、ペコちゃんも、花村も…。」


小泉「殺されかけた時もあったけど、やっぱりみんなは仲間だもん。
ひとりじゃない いっしょだよ って、犠牲になったみんなに伝えたくて…。」


小泉「これが今のアタシにできる、皆への最大の償いなんじゃないかって思うんだ…。」





小泉(まあ、狛枝に励まされたとは、口が裂けても言えないけど…。)




61: 2014/08/04(月) 22:00:36.62 ID:PaTqfK970


豚神「さ、さっきのって…」

小泉「え?」




田中「本編で、小泉写真展を5章の最後で調べてみろ!!」



小泉「何言ってんの…?」


田中「しかし、この写真展、少し地味すぎないか?」

小泉「え?」

田中「どうせなら、もっと派手にだな。例えば…」

小泉「って勝手にいじらないでよ!!」



62: 2014/08/04(月) 22:02:28.61 ID:PaTqfK970






―レストラン―




ソニア「…」

澪田「…」

左右田「これが小泉のセンスか…。」

小泉「いや…。違うんだけどな…。」


田中「ふふ、みんなが小泉の芸術的センスに驚きを隠せないようだな…。」




小泉「その推理はピ 田中「インフィニティ・アンリミテッド・フレイム!!」反論




小泉(ま、負けた…。)



63: 2014/08/04(月) 22:03:53.78 ID:PaTqfK970


西園寺「いくらおねぇのこととはいえ、さすがにこれは…」


罪木「包帯が巻かれているのは、私のためですか?」

田中「そのままだと危険だからな。力を封印しておいた。」


小泉(何の力よ…。)




七海「なんか黒い龍の絵が混じってるのは?」

田中「すべてを焼き焦がす漆黒の炎が噴き出しているのだ!!」


小泉(封印はどうした!!)




弐大「ここにかかっているヒマワリの種はなんじゃあ?」

小泉「どさくさに紛れて自分の物置にしてんじゃないわよ!!」


狛枝「小泉さんがキレたのは、これで何回目だっけ…?」



64: 2014/08/04(月) 22:05:23.65 ID:PaTqfK970


夕方ぐらい



―小泉のコテ―ジ―



澪田「おはようございまむ!!」



小泉「いや、今夕方…。そもそも、どうやって入ったの?鍵は?」

澪田「ぶっ壊しました!!」

小泉「困るよ、それ…。」



澪田「そんなことより、大変っす―!!ライブハウスで何かあるみたいっすよ―!!」

小泉「ライブハウス…。唯吹ちゃんが何かするの?」


澪田「そ、そんなわけないっすよ!!唯吹がリサイタルをするわけがないっすよ!!」

小泉「リサイタルするのか…。」


澪田「じゃ、他の人にも伝えてくるから!!」


小泉「元気だなぁ…。」



65: 2014/08/04(月) 22:06:40.21 ID:PaTqfK970


―ライブハウス―



左右田「楽しみだな!!なにせ、“超高校級の軽音部”のリサイタルだぜ!!」

罪木「いやな予感がするのは私だけですか…?」

小泉「いや、アタシもしてる…。」

西園寺「大丈夫?はい、グミあげる。」

小泉「あ、ありがと…。」



66: 2014/08/04(月) 22:07:36.79 ID:PaTqfK970



澪田『みんな!!今日は集まってくれてありがとうね!!精一杯歌うから、最後まで聞いてね!!』



澪田『まずは1曲目!!キミにも届け!!』





67: 2014/08/04(月) 22:08:35.59 ID:PaTqfK970



澪田『ボエ~~~~~!!』





弐大「ど、どこかのガキ大将か…。」


田中「なっ!?破壊神暗黒四天王が、ぐったりしてしまった!!呪いの力に耐えられん!!」


豚神「こんなことだろうとおも…。グッ…」


小泉「と、豚神!?気をしっかり持って!!」



68: 2014/08/04(月) 22:09:36.08 ID:PaTqfK970


豚神「zzz」


ソニア「寝たら氏にますよ!!」


七海「雪山で遭難でもしたの?」





澪田『え―、では2曲目!!勢いで生んだはいいが、父親がわからない!!』




69: 2014/08/04(月) 22:10:37.71 ID:PaTqfK970


狛枝「えぇ!?まだ続くの?」


左右田「やべぇな…。まだ歌うつもりだぞ?」


弐大「大丈夫じゃあ。そろそろ事件が起きて、おじゃんになるはずじゃあ。」


罪木「でも今回は、オワコ…終里さんがいないから、やめるきっかけがないですよぉ!!」


豚神「何…だと…っ!?」



小泉「まずいっ、みんな耳を塞いで!!」





70: 2014/08/04(月) 22:11:59.12 ID:PaTqfK970


澪田『お~れ~はジャイア~ン!!ガ~キだいしょ~!!!!』





ソニア「タイトルと関係あるんですか!?」


田中「む、無念…。」バタッ


左右田「田中の霊圧が…消えた!?」


豚神「まずい…。このままでは氏者が出る…!!」

罪木「学級裁判が始まっちゃいますよぉ~!!」


西園寺「え~、けっこういいセンスしてると思うけどな~!!」



小泉「と、とにかく、なんとかやめさせないと!!でも、唯吹ちゃんは歌わないと納得しないだろうし…!!」




71: 2014/08/04(月) 22:13:46.60 ID:PaTqfK970




七海「誰か1人だけ残したら?」

狛枝「残る1人は?」


左右田「狛枝だな。」


狛枝「えっ」


弐大「ワシも賛成じゃ。」

小泉「アタシも。」

日向『それに賛成だ!!』同意


西園寺「今のだれ!?」



豚神「リ―ダ―命令だ!!狛枝、何とかしろ!!」



狛枝「こんな絶望的な歌をこの後何時間も聞けって!?そりゃないよ!!」





72: 2014/08/04(月) 22:15:11.36 ID:PaTqfK970


澪田『じゃあ3曲目いくっすよ凪斗ちゃん!!』





狛枝「指名された!?」




小泉「じゃ、そういうことで。」

西園寺「まってよ小泉おねぇ!!」


罪木「後で介護が必要になったら、私に任せてくださいね。」

豚神「お前という犠牲…。無駄にはしないぞ。」


ソニア「田中さん!!しっかりしてください!!」


田中「ママ~、もう食べられないよ~」


ソニア「!?」




七海「これにて一件落着♪」


狛枝「してないよ!!」




73: 2014/08/04(月) 22:17:03.24 ID:PaTqfK970


今までの事件が、うそみたいに平和なム―ドだった…。



こんな生活が、いつまでも続けばいいと思った…。






でも、そんなにうまくいくわけがないって、わかってたはずなんだけど…。




だって、ここにはモノクマがいるんだから…。










狛枝「いや、今の状況がすでに絶ぼ…」




澪田『じゃあ、次は37曲目!!生還飛行!!』




狛枝「いつまで続けんの!?」




78: 2014/08/05(火) 18:01:27.52 ID:EMNNVtlx0




二十日目



―レストラン―



小泉「はぁ…。何か疲れたな。」


狛枝「いや、ボクのほうが100倍疲れたよ…。」ゲッソリ



79: 2014/08/05(火) 18:02:37.06 ID:EMNNVtlx0


小泉「結局昨日は、何時まであったの?」

狛枝「夜の3時まで、86曲聞かされたよ…。」

小泉「8時間…。」

左右田「拷問だな。」


狛枝「ひどいよ、小泉さん。ボクばっかりにこんな役目を押し付けて。」

小泉「あはは、ごめん…。」



80: 2014/08/05(火) 18:04:07.50 ID:EMNNVtlx0




狛枝「お詫びに、パンツくれ。」



小泉「は?」



田中「フハハハ!!!!小泉、俺様とバトろうぜ!!」

小泉「た、田中!?」


七海「ふむ…。どうやら2人とも、様子がおかしいようだな。」

罪木「あの…。七海さんって、そんな口調でしたっけ…?」



81: 2014/08/05(火) 18:05:33.19 ID:EMNNVtlx0


狛枝「うん。小泉さんの紐パン、被りやすい。」E:小泉のパンツ


小泉「ぎゃああああ!!どっから持ってきた!!?」

狛枝「小泉さんのコテ―ジから拝借したよ。」

西園寺「おねぇ、あんな派手な…」


七海「悪・即・惨・殺!!」モギトウ

狛枝「ぐわぁああああ!!」バタッ



弐大「何人かの様子がおかしいのう…。」

豚神「というよりも…何かに乗り移られているような…」



82: 2014/08/05(火) 18:06:48.87 ID:EMNNVtlx0


田中「なにもおかしくないぞ!!七海、バトろうぜ!!」

七海「できる限り仲間を切り捨てたくはなかったが…。仕方あるまい!!」



田中「勝負だ!!」

七海「ああ!!」





田中「将棋でな!!」

七海「王手!!」パチリ

田中「何っ!?」



83: 2014/08/05(火) 18:08:21.87 ID:EMNNVtlx0





小泉「結局おかしかったのは…。狛枝、田中、千秋ちゃんの3人か…。」


狛枝「ボクの戦利品(小泉のパンツ)が…」E:田中のパンツ

小泉「それ、なにもかぶってないのと一緒でしょ?」

弐大「いや、かぶっとるだろう?」

澪田「真昼ちゃん、大丈夫っすか?」

小泉「みんなには見えてんの!?」


西園寺「それ以前に、パンツを被っていることにはツッコまないんだね…。」



84: 2014/08/05(火) 18:09:28.17 ID:EMNNVtlx0


ソニア「この3人の様子…。亡くなられた3人に似てないですか?」


澪田「凪斗ちゃんは、創ちゃん。眼蛇夢ちゃんは、赤音ちゃん。千秋ちゃんは、ペコちゃんっすね!!」


豚神「しかし、どういうことだ…?なぜ、こんなわけのわからないことに…」



85: 2014/08/05(火) 18:10:30.75 ID:EMNNVtlx0



モノクマ「これが今回ボクが送る動機!!その名も“絶望病”で―す!!」



左右田「な、なんだよそれ…?」


モノクマ「後付け設定の変な病原体です。しかも空気感染するので、気を付けてください!!」


西園寺「後付けって言っちゃったよ…。」



86: 2014/08/05(火) 18:12:22.09 ID:EMNNVtlx0


罪木「しかも皆さん、すごい熱です。誰かが看ていないと危険かもしれません。」

弐大「しかし全員で固まったら、全滅するかもしれんぞ。」


豚神「なら、2つのチ―ムに分かれよう。看護する側と、そうでない側にな。
この病気の正体はいまいちわからんが…。これについて何か判明するまで、病院とモ―テルで過ごそう。」


左右田「2つのチ―ムの連絡も、直接の接触は避けてぇな…。」

左右田「よし、ここはオレに任せろ!!2つをつなぐ電話みたいなもんを用意するぜ!!」



87: 2014/08/05(火) 18:13:40.62 ID:EMNNVtlx0


ソニア「では、2つの組をどうやって分けましょう…。」

西園寺「わたしは絶対、看護なんて嫌だからね。」


豚神「病院組は…そうだな。俺と罪木、そして小泉。任せられるか?」


小泉「アタシも…?」

豚神「看護には罪木が1番適しているだろう。そして、雑用としてお前にも手伝ってもらいたい。」

小泉「うん…。わかった。」


罪木「わ、私、精一杯頑張ります!!」

左右田「じゃあ残りの5人は、モ―テルに避難すっか!!」



88: 2014/08/05(火) 18:15:06.30 ID:EMNNVtlx0


澪田「3人に任せるけど…。ホントに大丈夫っすかね?」

小泉「大丈夫よ。アタシは面倒見が悪い方じゃないし…」




七海「貴様に選ばせてやろう。
氏んでから東京湾に沈むのがいいか、東京湾に沈んでから、氏ぬのがいいか…。」E:黒龍丸


小泉「おぎょわぁああああああああああ!!!!!?」




ソニア「早速トラウマ直撃ですね…。」



89: 2014/08/05(火) 18:16:57.10 ID:EMNNVtlx0


―病院―



狛枝「ねぇ~パンツちょうだいよぉ~。」


小泉「こいつ日向の真似してるだけで、絶対日向のやってることと違う…。
日向は、自分からは要求しないって言ってたし…。」


狛枝「本心はいつもこうだったんだよ~。いくらパンツを懇願しても、嫌われるのは狛枝だし。」


小泉「嫌われることはわかってたんだ…。」



90: 2014/08/05(火) 18:17:53.37 ID:EMNNVtlx0


罪木「ダ、ダメですよ、狛枝さん!!ちゃんと寝てないと…」

狛枝「罪木さんのパンツがあったら、お守りにして眠れるのになぁ。」

罪木「わ、私のでよければ…」


小泉「蜜柑ちゃん、絶対ダメ!!」

七海「くすり、ダメ!!絶対!!」



91: 2014/08/05(火) 18:19:32.70 ID:EMNNVtlx0


田中「何でもいいけど、バトろうぜ!!」

七海「七海組を敵に回したこと、あの世で後悔しろ。」

小泉「七海組!?」


七海「せい!!」ヒュオッ

田中「甘―い!!」ヒョイ


七海「さすがだな、その軽やかなステップ…。メカ弐大の攻撃も、そうやってかわしたのか!!」

田中「ふん、喋っている暇はあるのか?貴様の後ろをよく見るがいい。」

七海「何っ!?」

七海「!!」


破壊神暗黒四天王「チュ-チュ-!!」


七海「も、もふもふ…。」

七海「む、無念!!」バタッ


田中「ふっ、今回はボクの勝ちだね。」

小泉「ボク!?」



92: 2014/08/05(火) 18:20:52.64 ID:EMNNVtlx0


狛枝「おや、ここに干してある、黒いパンツ…。まさか七海さんの!!」

豚神「それは俺のだ。」

狛枝「ぎゃあ、ばっちい!!…でも、それがいい!!」

小泉「見境なし!?」


田中「しかしよぉ、ここの病院食、少な過ぎねぇか?もう全部食っちまったぞ。」

豚神「なにぃ、俺の分まで食われているじゃないか…!!あのハンバ―グ、うまそうだったのに…!!」

小泉「ま、まあまあ。落ち着いて、豚神。」



93: 2014/08/05(火) 18:21:55.30 ID:EMNNVtlx0


豚神「それはそうと、小泉に聞きたいことがある。」

小泉「な、何…?そんな真剣な顔して…」


豚神「小泉、お前は…」







豚神「チキンとビ―フ、どっち派だ?」




小泉(ツッコミが間に合わない…。誰か助けて…。)



94: 2014/08/05(火) 18:22:54.13 ID:EMNNVtlx0


罪木「病人たちは、なんとか寝かせることに成功しました。」

小泉「良く成功したなって感じね…。」

豚神「罪木のおかげだな。」

罪木「えへへ…。」



小泉(地面を転がりながら土下座されたら、誰でも従うよ…。)



95: 2014/08/05(火) 18:24:32.11 ID:EMNNVtlx0


豚神「明日になれば、左右田が連絡手段を持ってくるはずだ。
そうすれば、何か病原体についてわかるかもしれん。」


小泉「じゃあ、今日はもう寝ようか。」


モノクマ「ちなみに、病院で寝泊まりはできないからね。
まぁ3人の看護ということで、1人だけは許可しましょうか。」


罪木「じゃ、じゃあ、後は私に任せて、2人はコテ―ジに戻ってください。」


小泉「そう?悪いわね。」

豚神「この生活は、しばらく続きそうだ…。根気がいるぞ。そのためにも、十分に休養をとれ。」

小泉「うん…。」



96: 2014/08/05(火) 18:25:30.95 ID:EMNNVtlx0


―小泉のコテ―ジ―




小泉(大丈夫かなぁ…。アタシだって、もう感染しているかもしれないし…。)

小泉(そもそもモノクマはこの病気で、いったいどんな動機をでっちあげるつもりなの…?)



97: 2014/08/05(火) 18:26:29.93 ID:EMNNVtlx0


二十一日目


―病院―



豚神「よし、届いたぞ。」

小泉「テレビ電話かな?」


豚神「このランプが光っているということは…。あっちから連絡を要求しているということだ。」



小泉「ポチっとな。」


豚神「あっボクが押そうと」



98: 2014/08/05(火) 18:28:17.73 ID:EMNNVtlx0


左右田『おっ、つながったな。』


小泉「これって、こっちの声がそっちに聞こえてんの?」


澪田『真昼ちゃんの美声はちゃんと届いてるっすよ~!!』

左右田『ちなみにここは、ライブハウスだ。モ―テルからは電波が届かなかったからな。』


左右田『【それでも“超高校級のメカニック”かよ!!】って思った奴!!
ゲ―ムの展開から、チ―トすぎるものは造っちゃダメだったんだよ!!』


澪田『暗闇でも見えたりしてたら、蜜柑ちゃんが犯人ってすぐわかっちゃうからね~!!』


豚神「撮影を終えた罪木が、麻袋を取ってにやにやしている光景、か…。」

罪木「何の話をしてるんですかぁ!!?」



99: 2014/08/05(火) 18:29:25.51 ID:EMNNVtlx0


左右田『じゃ、今回はテストということで。毎日モノクマアナウンスの30分後に通信するぜ!!』


小泉「え、もう消していいの?」


澪田『まだつけたままにしておくっす!!』



澪田『これから唯吹が歌を歌うっす!!みんな聞いてね!!』


左右田『えっそんなの聞いてな』



100: 2014/08/05(火) 18:30:13.72 ID:EMNNVtlx0


ブツッ



小泉「左右田和一は犠牲になったのだ…。」

豚神「奴の墓なら、一級のものを建ててやろう。十神の名に懸けて!!」

小泉「『十神』って字、久々に見たよ…。」

罪木「ランプが点滅しまくってますけど…。」ピコンピコン



101: 2014/08/05(火) 18:31:44.95 ID:EMNNVtlx0


―田中の病室―




田中「行くぞ、破壊神暗黒四天王!!勝負だ!!」

破壊神暗黒四天王「チュ-チュ-!!」


小泉「戦いに飢えすぎて、ついに自分のハムスタ―と戦っちゃってる…。」





破壊神暗黒四天王「チュチュチュ~~~!!!!」

田中「しまっ…!!ぐわぁ~~!!!!」


小泉「負けてる!?」



102: 2014/08/05(火) 18:33:24.55 ID:EMNNVtlx0


田中「よし、では次は小泉と戦おう。」


小泉「え?アタシ?」


破壊神暗黒四天王「チュ―!!」

田中「ふはは、破壊神暗黒四天王も戦いたいと言っている!!」

田中「行くぞ!!」




小泉「はい、チャンP。ヒマワリの種。」

チャンP「チュ~!!」


田中「破壊神暗黒四天王が懐柔されてる!?」


小泉「みんな、行けぇ!!」

破壊神暗黒四天王「チュチュ~!!」


田中「寝返られた!?」

田中「ぎゃあ~~!!」



小泉 WIN!!



小泉「なんだこれ。」



103: 2014/08/05(火) 18:34:32.07 ID:EMNNVtlx0


―七海の病室―



七海「私は道具だ。」


豚神「急に何を言っている?」

七海「なにせ私は、本編ではただのAIだ。道具と言ってもさしつかえなかろう。」


罪木「なんでいつも本編のことを取り上げて考えるんですか…?」


豚神「『私は道具だ』とか言って…。九頭龍の道具か…。
いったい『どんな道具』だったのか、気になったのは俺だけじゃあるまい。」


罪木「それはもう、あんなことやこんなことのための道具ですよぉ。
ダ―ツの的や、メモ用紙の代わり…。ストレス解消のために、豚の物まねをさせてたんですね!!」


豚神「なんか貴様が可哀そうになってきたぞ…。」



104: 2014/08/05(火) 18:36:06.97 ID:EMNNVtlx0



小泉「…」




罪木「あれ、どうして隠れているんですか?小泉さん。」

小泉「だ、だって…。」


七海「罪木よ、そういってやるな。奴もいろいろ考えるところがあるのだろう。」


罪木「七海さん、優しいんですね。」

豚神「辺古山じゃないのか?」



105: 2014/08/05(火) 18:37:04.67 ID:EMNNVtlx0


小泉「この雰囲気なら、アタシがいても大丈夫かな…」



七海「あぁ!?」E:黒龍丸


小泉「ごめんなさいごめんなさいごめ」





豚神「前途多難だ…。」



106: 2014/08/05(火) 18:38:47.17 ID:EMNNVtlx0


―狛枝の病室―



狛枝「うう…。パンツ…。パンツ…。」


罪木「ま、まずいですぅ!!狛枝さんの容体が、とても悪いです!!氏んでしまうかも…!!」


小泉「そ、そんなに悪いの!?」

豚神「くっ、俺にはどうしようもないな…。」


小泉「そんな…何かアタシにできることはないの!?」



107: 2014/08/05(火) 18:39:43.24 ID:EMNNVtlx0


狛枝「小泉さんのパンツさえあれば…」



小泉「確か狛枝はうそつき病だったね。」


豚神「それは本編だけだろう。」





狛枝「全世界はすべて、愛と情熱とパンツでできているのです!!」


罪木「容体が悪すぎて、わけのわからないことを言ってます!!」



108: 2014/08/05(火) 18:40:47.46 ID:EMNNVtlx0



小泉「逆に言うとパンツは、愛と情熱とは別物なんだね?」



狛枝「!!」


狛枝「も、盲点だった…。」ガクッ



罪木「きゃああああ!!狛枝さぁああん!!」


豚神「ついに、昏睡状態に陥ったか…。」


小泉「狛枝…。昏睡だなんて…。どうして、こんなことに…!?」




罪木「どちらかというと、小泉さんがとどめを刺したような気がしますけど…。」




109: 2014/08/05(火) 18:42:11.14 ID:EMNNVtlx0


罪木「とにかく私が狛枝さんを付きっ切りで看護しますから、みなさんはもうコテ―ジに帰ってください。」


豚神「小泉、行くぞ。」

小泉「え!?でも…」


豚神「俺達がいても邪魔になるだけだ。」

豚神「ここで、俺たちができることは何もない…!!」



小泉「…」



110: 2014/08/05(火) 18:43:10.53 ID:EMNNVtlx0


豚神「最後に、奴らの報告を聞くか…。」


左右田『そっちはどんな感じだ?』


小泉「あまりよくないの…。特に狛枝の容体が悪くて…。今晩が山場だって…。」


左右田『マジかよ…。あんな異常者でも、氏ぬってなるとなぁ…。』



111: 2014/08/05(火) 18:44:15.60 ID:EMNNVtlx0


豚神「そちらはどうだ?何かつかめたか?」


左右田『それが全然でよ。西園寺なんかは、自分の部屋に閉じこもって出ようとしねぇしよ…。』


豚神「自分以外の全員が信じられないんだな…。」

小泉「アタシが日寄子ちゃんのところに残っていた方がよかったかも…。」


豚神「…すまんな。これは、完全に俺の采配ミスだ。」


小泉「え?そんなことないよ。豚神は皆の能力を把握したうえでこの采配をしたわけだし。」

小泉「多分アタシがモ―テルに残っていたら、それはそれで問題は発生していたはずだよ。」


豚神「そう言ってくれるとありがたい。とにかく、今日のところはもう寝よう。」

小泉「うん…。」



112: 2014/08/05(火) 18:45:38.58 ID:EMNNVtlx0


―小泉のコテ―ジ―


小泉(一向に事態が好転する気配が見えない…。)


小泉(狛枝、アンタ…。これだけ話をややこしくしてきたくせに、アッサリ氏ぬわけ…?そ、そんなわけないよね…。)


小泉(とにかく明日も、3人の面倒を見てあげないと…)




小泉(いや、千秋ちゃんだけは絶対見たくない。)



113: 2014/08/05(火) 18:46:38.36 ID:EMNNVtlx0



二十二日目




―病院―




豚神「小泉、大丈夫か?昨日はよく眠れたのか?」


小泉「ああ…。問題ねぇ…。」




豚神「…」




114: 2014/08/05(火) 18:47:19.02 ID:EMNNVtlx0


小泉「ま、疑われんのは慣れてっからよ。」


小泉「オレが嘘ついてると思っていても、そんくらいじゃ指を詰めたりしねぇよ…。」




豚神「患者が1人増えたか…。」





118: 2014/08/06(水) 18:03:22.29 ID:2fMv60Ac0





左右田『そっちの状態はどうだ?』


小泉「相変わらず進展はねぇな…。狛枝のヤロ―は峠を越えたらしいが…」


左右田『小泉は、何か超えてはいけないものを越えてしまったんじゃねぇか…?』


小泉「んだとこらぁ!!ぶっ頃すぞ!!」


澪田『冬彦ちゃんそっくりっす!!』



119: 2014/08/06(水) 18:05:14.37 ID:2fMv60Ac0



小泉「おひかえなすって!!これよりあげます言葉の後先…。間違えましたら御免なすって!!」

小泉「手前、姓は小泉、名は真昼と発します!!」


弐大『こりゃあ、重症じゃの…。』

ソニア『自分の名前は間違えていませんから、末期ではないようです。』


小泉「家業未熟のかけ出し者でございます!!」

小泉「以後、面体お見知りおきの上、よろしくお頼み申し上げます!!」


澪田『家業ってなんすかね?』

ソニア『写真じゃないですか?』

弐大『十分な代物だと思うがのう…。』

ソニア『でも、自分が納得していないなら、仕方ありませんよ。』

豚神「自分の狭い世界だけで人の笑顔を取っていていいのか、と悩んでいたものな。」



左右田『お前ら何の話をしてんだよ!!』





120: 2014/08/06(水) 18:06:44.80 ID:2fMv60Ac0


小泉「へっ。この眼帯も、箔がついたってもんだろ。」


左右田『眼帯なんてつけてね―だろ!!』




小泉「…」ゴソゴソ




弐大『小泉の奴、なにやっとるんじゃあ?』


豚神「いつも肩に下げているカメラの、ストラップベルトの部分で目のあたりを巻いているな。」




小泉「へっ、この眼帯も、箔がついたってもんだろ。」



左右田『言い直した!?』



121: 2014/08/06(水) 18:07:57.39 ID:2fMv60Ac0


澪田『ここで【ペコちゃんや冬彦ちゃんが氏んだのはお前のせいだ!!】とか言ったら、切腹しそうっすね…。』

左右田『そう思うなら言うんじゃねぇ!!』


小泉「豚神、ちょっと腹切るもんねぇか?」

豚神「渡すと思うか?」



122: 2014/08/06(水) 18:08:52.92 ID:2fMv60Ac0







罪木「どうしましょう…。小泉さんの寝床はどこに…」

豚神「病室は1つ封鎖されていて、3つしかないからな。」

小泉「何言ってやがる。オレはコテ―ジで寝りゃあいいじゃねぇか。」

豚神「自分が病人だと自覚しろ!!」



123: 2014/08/06(水) 18:10:45.14 ID:2fMv60Ac0


罪木「なら、同じ部屋で2人を寝かせますか?」


豚神「誰と同室するんだ?」


罪木「狛枝さんはまだ危険な状態ですから、1人にしておいた方がいいでしょう。」


豚神「田中は…」

罪木「バトり始めたりしないですかね…。」


豚神「夜…。男女2人…。バトル…。」


罪木「ふ、不健全です!!保健委員として、そんなの認めません!!」

豚神「奴らはまだ高校生…。子供を育てる能力も、経済力もないからな…。」



125: 2014/08/06(水) 18:12:29.62 ID:2fMv60Ac0


小泉「何の話をしてんだてめぇら?」


豚神「中身はやっぱり九頭龍だな。知識がぼっちゃんだ。」

小泉「んだとこらぁ!!牛乳が飲めないからなんだ!!かりんとうが好きだからなんだ!!ガキ扱いすんじゃねぇ!!」


豚神「どんどん九頭龍っぽくなってきてるな…。」

罪木「自分の名前、ちゃんとわかっているんでしょうか…。」


小泉「小頭龍冬昼だ。」


豚神「さっきは間違ってなかったのに…。」

罪木「そのうち性別まで間違えそうですね…。」


豚神「そうなるとまずいな。夜のバトルが始まるかもしれん。やはり、さっさとアイツの病室に移すしか…」

罪木「でも…。大丈夫ですかね…。」


豚神「…」



126: 2014/08/06(水) 18:13:52.67 ID:2fMv60Ac0


―七海の病室―




七海「どうした、豚神、罪木。神妙な顔をしているが。」


罪木「その、ですね…」


豚神「ある人物を、貴様と相部屋にしてやりたいのだが…」



127: 2014/08/06(水) 18:14:36.50 ID:2fMv60Ac0



小泉「…」



七海「…」









豚神「…」




128: 2014/08/06(水) 18:16:21.72 ID:2fMv60Ac0


七海「…」E:黒龍丸


罪木「ひゃあ!?」




小泉「…」E:戦刃ナイフ


豚神「伝説の軍人だと!?」




七海「どりゃぁ―――!!」ブォン

小泉「そばかすつながりじゃあ―――!!」ヒュッ


罪木「ひえ~~~ん!!嫌な予感が的中して、2人が争いだしましたよぉ~~!!」


豚神「九頭龍と辺古山なら、うまくいくと思ったのだが…」

豚神「小泉と辺古山の部分がぶつかり合ってしまったようだ…。」


罪木「でも、ここ以外に小泉さんを寝かせられる場所はないし…」



129: 2014/08/06(水) 18:18:35.32 ID:2fMv60Ac0


七海「ふ、心地いいぞ。貴様の攻撃の1つ1つが、私に致命傷を与えようとする一撃必殺の技だ…。」

七海「やはり、戦いとはこうでなくてはな!!」


小泉「かあさんが戦場カメラマンをやってっからな…。
かあさんが戦場で撮ってきた写真の中に、オレによく似た女の子がいたぜ…。」


残姉『え?』


小泉「そいつの気持ちになって戦ってみれば、なんかこう戦いの神様みたいなものがオレのもとへ降臨したぜ!!」

小泉「はは、このまま夜まで戦えるぜオレはぁ――――!!」



130: 2014/08/06(水) 18:19:36.35 ID:2fMv60Ac0


豚神「なんか九頭龍ですらなくなってきてるぞ!?」


罪木「バトルマンガじゃあるまいし、
命がけの戦いに自分の身を浸す戦闘狂みたいな奴の理論なんて聞きたくないですよぉ!!」


豚神「ここに小泉を連れてきたのは、失敗だったな…。」

罪木「でも、このままだと、どっちかが氏んじゃうかも…」

豚神「どうしようか…。」

罪木「どうしましょう…。」



豚神「…」


罪木「…」



132: 2014/08/06(水) 18:20:30.00 ID:2fMv60Ac0




豚神「放っとこう。」


罪木「それがいいですね。」





小泉「久々に見せてやるぜ…!!」


七海「なっ!?あの構え…!!」



小泉「伝説の…狼牙風ふ」




133: 2014/08/06(水) 18:21:39.82 ID:2fMv60Ac0







小泉「へへっ…。やるじゃねぇか…。」

七海「ふっ…。てめぇこそ…。」



罪木「なんか、“仲間になること前提の戦い”を終えた2人みたいなム―ドになってます…。」



134: 2014/08/06(水) 18:22:46.96 ID:2fMv60Ac0


七海「てめぇ…。名前は?」


小泉「小戦龍真むく彦だ…。」


豚神「1人分増えているぞ!?」


七海「私は、七海千秋だ…。」


罪木「七海さんは名前を間違えないんですね…。」



135: 2014/08/06(水) 18:23:55.84 ID:2fMv60Ac0


小泉「ふっ…。覚えておくぜ…。兄弟。」

七海「ふん///」


豚神「どちらかというと、姉妹だよな…。」

罪木「『ふん///』じゃないですよ。何ちょっといい感じにまとめているんですか。」




豚神「まぁ、とにかく2人を同じ場所で寝かせることに成功したみたいだ。今日はこのくらいでいいだろう。」



137: 2014/08/06(水) 18:25:05.00 ID:2fMv60Ac0


小泉「よし、千秋ちゃん。今日は朝までガ―ルズト―クだぞ♪」


豚神「寝ろよ!!」


七海「望むところだよ。むく真彦ちゃん♪」


罪木「名前間違ってますよ…。」



豚神「…」



138: 2014/08/06(水) 18:26:57.11 ID:2fMv60Ac0


二十三日目


―病院―



豚神「…」


豚神「まだモノクマアナウンスが流れていないのに、話し声が聞こえる…。」


小泉「でねっでねっ。その時にね、やって来たのがね…」

七海「キャ―こわ―い!!」

小泉「あひゃひゃひゃはや!!」

七海「何その笑い方!!」

小泉「ツキが上がるんだって!!」

七海「ホントかよ!!」



139: 2014/08/06(水) 18:28:19.53 ID:2fMv60Ac0


豚神「おい、お前ら。」


小泉「やばっ先生だ!!寝たふり寝たふり!!」

七海「いっけない、口紅テ―ブルに置いたままだ!!」


豚神「修学旅行か!!」


豚神「ったく…。お前ら一睡でもしたのか?」

七海「ふふん、起床時間まであと10分!!あとちょっとで徹夜が完成だ!!」

豚神「寝ろよお前ら…。」



140: 2014/08/06(水) 18:28:57.33 ID:2fMv60Ac0


小泉「ま、そろそろ起きよっかな。」


七海「また来てね~!!」




豚神「…」



小泉「…」



141: 2014/08/06(水) 18:29:59.90 ID:2fMv60Ac0


小泉「ったくよぉ、ガキとのじゃれ合いもつかれるぜ…。」



豚神「九頭龍に戻ってる!?」



小泉「そういやもうじきモノクマアナウンスが流れんだよな。じゃ、連絡のために受付に行くか。」


豚神「いや、お前は寝てろよ。」


豚神「おや、そういえば…。罪木が見えないな…。」



142: 2014/08/06(水) 18:31:06.32 ID:2fMv60Ac0




小泉「ん?おい、ランプが光ってんぞ?」



豚神「おかしいな。連絡の時間はまだのはずだが…。」


小泉「なにか、緊急事態かもしんねぇな。連絡を取ってみようぜ。」


豚神「ああ。」



ポチッ






143: 2014/08/06(水) 18:32:30.24 ID:2fMv60Ac0


小泉「!?」







そこに映っていたのは…




麻袋を被り、患者服を着ている者。

そして、布のようなもので簀巻きにされている、やはり麻袋を被った者。


その2人だった…。



薄暗くてよくわからないが、簀巻きの方はぐったりとしているようだ。



そして、患者服の方が手に持っているのは…







豚神「ナイフか…!?」

小泉「ヤロ―、なにしようとしてやがる…!?」



144: 2014/08/06(水) 18:33:48.31 ID:2fMv60Ac0


と思うと、患者服の方が簀巻きの方を引きずり、画面から見えなくなった…。




そして、その瞬間…!!






小泉「やめ…!!」





画面が真っ赤になり、それ以上何が起こっているのかは分からなくなった…。




145: 2014/08/06(水) 18:34:34.16 ID:2fMv60Ac0


豚神「うっ…。まさか、また始まったというのか…!?」


小泉「馬鹿野郎!!そんなことはさせねぇ!!まだ生きているかもしんねぇだろ!!」


小泉「とにかく、あのモニタ―があるのはライブハウスだったな!!行くぞ豚神!!」



ダダダッ



146: 2014/08/06(水) 18:35:31.21 ID:2fMv60Ac0


映像の中のモノクマ『オマエラ、グッモ―ニン!!朝です、7時になりました!!』



―ライブハウス―


バンッ




小泉「はぁっはぁっ。ひ、久々に本気で走ったぜ…。途中でカメラ…じゃなくて眼帯を落としちまったぜ…。」


豚神「!!」



147: 2014/08/06(水) 18:36:53.09 ID:2fMv60Ac0


そこにいたのは…



腹にナイフを生やし、ステ―ジの照明バトンに首を吊っている…





小泉「マ、マジかよ…!!」


豚神「またしても、止められなかったのか…!!」






簀巻きにされていて、よくわからないが…




麻袋からはみ出ている、あのところどころ途切れている髪の毛は…






献身的にみんなを看てくれていた、あの…




148: 2014/08/06(水) 18:37:45.92 ID:2fMv60Ac0


小泉「?」


小泉「氏体発見アナウンスが流れねぇ…。」


豚神「そうか、俺たちは2人しかいないからか!!くそ、誰か探すぞ!!誰でもいい、動ける奴だ!!」


小泉「ちっ!!とりあえず、モ―テルへ行くぞ!!」



ダダッ!!




149: 2014/08/06(水) 18:38:42.15 ID:2fMv60Ac0


―モ―テル―



弐大「なんじゃあ、騒々しいのう。」


小泉「くそ、弐大だけか!!」


豚神「まあいい、ついてこい!!氏体だ!!氏体が発見された!!」


弐大「な、なんじゃとお!?」


小泉「説明は後だ!!とにかく行くぞ!!」




ダダァ~~~!!



151: 2014/08/06(水) 18:39:47.68 ID:2fMv60Ac0


―ライブハウス―


ガッ、ガッ




小泉「あれっ…。開かねぇぞ!?」


豚神「妙だな…。ここに俺たちが来たのは、ついさっきのはずだぞ…?」


弐大「ええい、細かいことはいい!!とにかくぶち破るぞ!!3人おれば余裕じゃわい!!」


小泉「ちょ、ちょっと待て…。さっきから走りっぱなしで、息が…」ハ-ハ-


弐大「写真家のくせに体力がないぞ!!アレしてやるから、そこによこたわるんじゃ!!」


豚神「そんなことをしている場合か!!とにかく、2人で体当たりだ!!」



152: 2014/08/06(水) 18:41:19.20 ID:2fMv60Ac0


弐大「おら―!!」ドンッ


豚神「おら―!!」ドンッ


弐大「おら―!!」ドンッ


豚神「おら―!!」ドンッ




小泉「どうでもいいがお前ら、まるで息があってないような気がすんぞ…。」


豚神「いや、実は俺もかなり疲れてて…」


弐大「ええい、どいつもこいつも!!お前ら全員、そこに横たわれ!!」



153: 2014/08/06(水) 18:42:10.50 ID:2fMv60Ac0


小泉「いや、もう大丈夫だ。行くぜ!!今度こそ体当たりだ!!」




小泉「おら―!!」ドンッ


弐大「おら―!!」ドンッ


豚神「おら―!!」ドンッ


小泉「おら―!?」ドンッ




154: 2014/08/06(水) 18:43:14.06 ID:2fMv60Ac0






10分後




小泉・豚神・弐大「「「おら―!!」」」←初めて息があった瞬間



バゴン!!



小泉「よし、開いたぞ!!」





豚神「うっ!?」



弐大「こ、こんなことが…」




小泉「そ、そんな…。嘘、だろ…っ!?」




155: 2014/08/06(水) 18:44:13.57 ID:2fMv60Ac0




増えている。





氏体が、1つじゃなくなっている。








そしてそれは、アタシが1番見たくなかった氏体かもしれない。




156: 2014/08/06(水) 18:45:19.94 ID:2fMv60Ac0





この島で、1番長く行動を共にした……



アタシを『小泉おねぇ』なんて呼んで、慕ってくれた…………







口は悪いけど、いつもアタシの味方でいてくれた……………………
















“超高校級の日本舞踊家”、『西園寺日寄子』が…ステ―ジの柱に、磔にされていた。






163: 2014/08/07(木) 18:01:48.40 ID:YcwxNeGE0



CHAPTER3 殺人鬼の存在証明と反証可能性 非日常編





ピンポンパンポン

映像の中のモノクマ『氏体が発見されました!!一定の捜査時間の後、学級裁判を、開きます!!』





小泉「…!!」


弐大「ふ、2人もじゃとぉ!?どうしてこんなことを…!?」


豚神「いや…。最初にここに来た時には、西園寺なんていなかったはずだ…っ!!」



164: 2014/08/07(木) 18:02:59.94 ID:YcwxNeGE0


小泉「待てよ。もしかしたら…!!」


豚神「ああ、2人の体を調べる必要がある…!!」


弐大「ど、どうしてじゃあ!?」



165: 2014/08/07(木) 18:04:17.59 ID:YcwxNeGE0


豚神「氏体発見アナウンスが1回しか流れていないからだ!!どちらか1人が生きてるかもしれない!!」



弐大「よし!!ワシのアレがあればどんな瀕氏の状態でも治してやれるわい!!」







小泉(こんなことを祈るのは、不謹慎かもしれない…だけど…!!)






小泉(お願い、日寄子ちゃん、生きていて…!!)




166: 2014/08/07(木) 18:05:30.31 ID:YcwxNeGE0





しかし…2人の体を調べてみたが…







豚神「おかしい…。やはりどっちも氏んでいるじゃないか…」



小泉「そんな…どうして!?」


小泉「なんで…なんでまたコロシアイが起きるの!?」


小泉「どうして…日寄子ちゃんが氏なないといけないの…?」




弐大「…ん?小泉。お前さん、口調が元に…」



167: 2014/08/07(木) 18:06:57.66 ID:YcwxNeGE0


モノクマ「はいはい、無駄な努力お疲れ様。」


豚神「…モノクマか!?」


モノクマ「はい!!事件のあるところモノクマありですから!!
生きているかの確認なんて無駄だから、ボクがやって来たってわけ!!」



168: 2014/08/07(木) 18:09:50.18 ID:YcwxNeGE0


小泉「…ちょっと待ちなさいよ。」


モノクマ「おろろ?」


小泉「無駄…?無駄、だって…?」

小泉「日寄子ちゃんに生きていてほしいと思うことが、無駄だとでも言うの…!?」

小泉「そもそもアンタがいなければ、日寄子ちゃんは…!!」




小泉「う…うぁああああああああああああ!!!!!!」






アタシは無我夢中で、モノクマに飛びかかっ…!!



169: 2014/08/07(木) 18:13:34.33 ID:YcwxNeGE0




弐大「待て!!落ち着かんかい、小泉!!」




たと思ったら、弐大に止められた。なんとも皮肉な話かもしれない。





小泉「は、放して、コイツだけは、コイツだけは…!!」


弐大「モノクマへの暴力は校則違反じゃあ!!校則に違反すれば、殺されるかもしれんのじゃぞ!?」



小泉「放っといて!!日寄子ちゃんの…日寄子ちゃんの仇を取るんだぁ!!」


弐大「気持ちは痛いほどわかる!!じゃが、こらえろ!!
ここでモノクマに襲い掛かっても、お前さんが犬氏するだけじゃあ!!」


豚神「そうだ小泉。お前の氏など、西園寺は望んでいないはずだ…!!」



小泉「くっ…」




小泉「…うぅ……」



小泉「…」



170: 2014/08/07(木) 18:15:15.44 ID:YcwxNeGE0


モノクマ「うぷぷぷぷぷ。命拾いしたね、小泉さん。弐大クンに感謝しなよ?」

モノクマ「弐大クンが止めてなかったら、ボクに内蔵された爆弾で小泉さんは木っ端微塵だったんだからね?」


豚神「モノクマ、それよりもどういうことだ。2人とも氏んでいるのに、なぜアナウンスが1回しか流れていないんだ…!?」


モノクマ「え―、細かいこと気にしないでよ!!
そもそも氏体発見アナウンスは推理の為の物じゃないから、深入りはしないでほしいんだけどな!!」


弐大「噴っ…。都合が悪くなるとだんまりか…。胸糞悪いのう…!!」



171: 2014/08/07(木) 18:16:19.24 ID:YcwxNeGE0


豚神「言うつもりがないのなら、質問を変える。
あの絶望病とはなんだったんだ?どうして小泉は、絶望病から突然回復したんだ?」


モノクマ「うぷぷぷぷぷ…。多分、聞いても無駄だと思うよ。
あんなオワコンの病原体なんて、事件が起きちゃったら氏滅しちゃうんだよ。」


豚神「…ちっ。確かに、聞いても無駄なようだ。それに、絶望病よりも重要な問題があるようだからな。」



172: 2014/08/07(木) 18:17:05.81 ID:YcwxNeGE0


モノクマ「そうですね。というわけで捜査のために、他のみんなもつれてきました!!」




左右田「なっ…!?」

ソニア「また、起きてしまったんですか…!?」

澪田「あば、あばあばあばあばあば…」



173: 2014/08/07(木) 18:17:43.17 ID:YcwxNeGE0



モノクマ「そして、例の3人も!!」




田中「何だとっ!?また、哀れな犠牲者が…!!」

狛枝「これまた絶望的だね。立て続けに2人も殺されるなんて…。」

七海「じゃあ…。また、始めないといけないんだね…。」


小泉「生き残りをかけた…捜査…。」



174: 2014/08/07(木) 18:18:45.88 ID:YcwxNeGE0


捜査開始




モノクマ「では、恒例になっていますが、まずは…」



モノクマ「“ザ・モノクマファイル[3]”!!」



小泉「3…。もう、3回も起こったのね…。」



175: 2014/08/07(木) 18:20:00.45 ID:YcwxNeGE0


モノクマファイル[3]

『被害者:西園寺日寄子。氏因は鋭利なもので首を切られたことによる失血性のショック氏。
ほぼ即氏だった模様。それ以外に、服の乱れなどがみられる。』




モノクマ「じゃ、捜査の方、頑張ってね!!」



小泉「日寄子ちゃん…。アタシがついてあげていたら…」


小泉「…誰よ。誰が、日寄子ちゃんを頃したのよ…。」


小泉「…アタシは、絶対に許さない。日寄子ちゃんを頃した人間を、絶対に。」


小泉「アタシが絶対に、あぶり出してやる…。」



176: 2014/08/07(木) 18:21:28.96 ID:YcwxNeGE0


狛枝「うんうん。西園寺さんの氏を踏み台にして、小泉さんがより大きく高みへと目指そうとしているね。
その姿は、やはり希望の象徴にふさわしいよ!!」


小泉「…今は、アンタの戯言にかまっている余裕はないの。それ以上無駄口を叩くと、許さないよ。」


狛枝「あれ…。これは予想以上だね。
小泉さん。西園寺さんの氏に憤慨するのはいいけど、怒りで我を忘れるようじゃダメだよ。」


狛枝「そんなのじゃ、希望を見失っちゃうかもよ。」



小泉「…何が言いたいのよ。」



178: 2014/08/07(木) 18:22:46.97 ID:YcwxNeGE0


狛枝「今のキミはね、怒りのせいですこぶる単純なことにも気付けていないんだよ。」


七海「うん。狛枝くんの希望の話はともかく…。小泉さん、冷静になった方がいい。」


小泉「え…?」



七海「今回のモノクマファイル…。何か、足りなくないかな?」



179: 2014/08/07(木) 18:24:58.28 ID:YcwxNeGE0


小泉「あ…。ホントだ…!!これ、おかしいじゃない!!」

モノクマ「え?おかしいって何が?小泉さん、もしかしてまだ絶望病の後遺症が残ってるの?」


小泉「そうじゃなくて!!どうしてモノクマファイルに日寄子ちゃんの情報しかないの!?」


小泉「蜜柑ちゃんの情報はどうなったのよ!!」


モノクマ「うぷぷぷぷぷ…。今頃気づくなんて。小泉さんは、罪木さんが氏んだことには何も感じていないのかな?」


小泉「っ…!!話を逸らさないでよ!!質問に答えて!!」


モノクマ「何言ってんの、小泉さん。モノクマファイルをボクが渡すのは、事件に関与している人のものだけだよ。」

小泉「はぁ!?それならやっぱり、蜜柑ちゃんのが…!!」



182: 2014/08/07(木) 18:26:25.55 ID:YcwxNeGE0


狛枝「小泉さん。悪いけど、モノクマとしゃべるのはそのくらいでいいよ。」

小泉「え!?」


狛枝「モノクマファイルが渡されない理由…。おそらく、“あるル―ル”が適用されているんだね。」

小泉「あるル―ル…?」

狛枝「ほら、電子生徒手帳の12項目を見てごらん。」



183: 2014/08/07(木) 18:28:52.35 ID:YcwxNeGE0


12.裁判に関する詳しいル―ルは、適宜説明します。




小泉「どういうこと?」


狛枝「つまり学級裁判のル―ルの中に、まだボクたちが知らない物があるんだよ。
“適宜”っていうのもあいまいだし、モノクマが説明する気もないなら、今のところ答えは出せないよ。」


狛枝「ル―ルとしてほのめかされたのは、“犯人が自明の場合氏体発見アナウンスは流れない”という奴だけだろうね。」

七海「そのル―ルは、今回の裁判では重要になりそうだね。覚えておいた方がいいよ。」


小泉「…そうね。」



184: 2014/08/07(木) 18:30:27.92 ID:YcwxNeGE0


七海「小泉さん、だいぶ落ち着いた?西園寺さんの氏の真相をつかむためにも、冷静さは必要だよ。
そして、私たちがどう行動するべきなのか、ちゃんと見極められるようにしよう。」


小泉「うん…ありがとう、千秋ちゃん。アタシ、目が覚めたよ。
我を忘れて、人頃しとしてしか皆を見られなくなっているアタシなんて、日寄子ちゃんにガッカリされちゃうよね…。」




狛枝「で、もういいのかな?じゃ、ボクは他の場所を調べるから、小泉さんは現場でも調べてきたら?」


小泉「…アンタに言われなくてもやるわよ。」



185: 2014/08/07(木) 18:32:07.63 ID:YcwxNeGE0


小泉「まずは、蜜柑ちゃんの氏体から調べよう。」


小泉「もう3回目だからかな…。だいぶ慣れちゃったのかな…?氏体を見ることに…」



小泉「でも、それを嘆いても仕方ない…。だってもう、検氏をしてくれる蜜柑ちゃんは…」



186: 2014/08/07(木) 18:34:02.19 ID:YcwxNeGE0


小泉「蜜柑ちゃんは、ライブハウスの照明バトンに縄をひっかけて、首を吊っていた。」


豚神「おい、小泉。このロ―プをよく見ておけ。おそらく、重要な手がかりだからな。」

小泉「え?うん…。」



小泉「う~ん、良くわかんないな…。ロ―プなんて見ても、何も分かんないよ…。」

豚神「これだから素人は困る…。罪木の首の跡と、このロ―プのこすれ方…。」


七海「ほほう。こういうのは私に任せて。この跡はね、線条痕と言ってね。
絞殺か首吊り自殺なのか。はっきりわかっちゃうんだ。」



187: 2014/08/07(木) 18:35:28.47 ID:YcwxNeGE0


豚神「そして、この傷痕の場合…。絞殺ではないな…。」


小泉「絞殺じゃない…?」

七海「つまり…。彼女は間違いなく首を吊って氏んだんだよ。」


小泉「じゃあ、蜜柑ちゃんは自殺だったの?
それなら犯人が自明ってことで、氏体発見アナウンスが流れなかったのもうなずける…。」



七海「いや、それはまだわからないよ…。」


小泉「え…?」



188: 2014/08/07(木) 18:36:47.15 ID:YcwxNeGE0


七海「あと、ここには血の跡があるね…。犯人が拭き取ったのかな…。」


豚神「そういえば、あの映像はこのあたりで撮影されていたのか?
背景のカ―テンも黒いもので一致しているし、画面が赤くなった時に血がここに流れたというのも筋が通る…。」


七海「撮影?」



189: 2014/08/07(木) 18:37:55.63 ID:YcwxNeGE0


小泉「あ…。撮影ってのはね、アタシと豚神しか見てないんだけど…。」

小泉「ここで誰かが誰かをナイフで刺した場面を、誰かが撮影してたんだ。」


七海「じゃあ、このロウソクもそれに使われたのかな?」

七海「う~ん…。犯人はどうして撮影なんかをしたのかな?」


豚神「それは、捜査を続ければわかるだろう。」



190: 2014/08/07(木) 18:39:36.83 ID:YcwxNeGE0


小泉「うん…。でも、こんな黒いカ―テン、元からあったっけ?」

小泉「それに、なんでこんなものをかける必要があったのかな?」


七海「それは、まだわかんないね…。」



小泉「モニタ―とカメラは、壊されてないね…。ここにおいてある…。」

小泉「じゃ、やっぱり撮影場所はここなのかな?」


豚神「まぁ、間違いあるまい。」



191: 2014/08/07(木) 18:42:05.38 ID:YcwxNeGE0


七海「そして、罪木さんをぐるぐる巻きにしていたこれは…。壁紙かな?」


豚神「たしか映像で、簀巻きに使用されていた布のような物は…。これの裏側を使えば、一致するな…。」

小泉「じゃあ、映像の簀巻きの人物は蜜柑ちゃんだったのかな…。」

七海「ということは、罪木さんのお腹に刺さっているナイフは…」

小泉「たぶん撮影で画面に血が流れたときに、撮影していた犯人が…!!」



192: 2014/08/07(木) 18:42:48.80 ID:YcwxNeGE0


豚神「しかし、妙ではないか?」


小泉「え?」


豚神「出血が少なすぎる。これだけ深々と刺したら、もっと派手に血が流れているはずだ。」


七海「まぁ、とりあえず罪木さんはこれくらいかな。」



193: 2014/08/07(木) 18:44:39.85 ID:YcwxNeGE0


小泉「じゃあ、次は日寄子ちゃんだね…。」

小泉「日寄子ちゃん…。アタシが、ちゃんとついてあげていたら…。」

七海「そう言っても仕方ないよ…。とにかく、今は事件のことを考えよ?」



小泉「でも、おかしいよね…。どうして日寄子ちゃんはここにいるのかな?だって、ずっと閉じこもってたんでしょ?」


ソニア「も、もしかしたら、わたくしのせいかもしれません…。」

七海「ソニアさん。いったいどういうことかな?」


ソニア「西園寺さんは小泉さんがいなかったので、着付けがうまくできなかったみたいなんです…。」


ソニア「そこでわたくしは西園寺さんに、
『ライブハウスに全身を見られる鏡があるのでそれを使えばどうですか』と伝えたんです…。」



194: 2014/08/07(木) 18:45:34.95 ID:YcwxNeGE0



小泉「…やっぱりアタシが、モ―テルに残っていたら…。」






小泉(いや…。やめよう。“もし”とか“たら”の話なんて、考えるだけ虚しくなるだけだ…。)



小泉(今は、捜査に集中しよう。)



195: 2014/08/07(木) 18:47:09.56 ID:YcwxNeGE0


小泉「日寄子ちゃんが自分のカギを持っているのは本編と同じだけど…」


小泉「日寄子ちゃんはいつここにぐるぐる巻きにされたの?
蜜柑ちゃんを最初に発見してから、弐大とここに到着までの短時間で、こんなことできるのかな?」


ソニア「豚神さんの話によると、ライブハウスは密室にされていたのですよね?
それによって時間を稼いだのではないでしょうか?」


田中「しかし…密室の中で西園寺を磔にしたのなら、犯人はライブハウスにずっといたはずだ。
我らがここへ集まった時、ライブハウスの中に居た人間はいたのか?」


澪田「う~ん…。真昼ちゃん、白夜ちゃん、猫丸ちゃん以外にいた記憶がないっすよ!!」

小泉「アタシ達3人は同時にライブハウスに来たから…やっぱり、密室のトリックが分からないな…。」



196: 2014/08/07(木) 18:48:33.63 ID:YcwxNeGE0


弐大「こういうのはどうじゃ?
ライブハウスにずっと息をひそめておき、みんなが集まった時にひょっこり姿を現したとか…。」


左右田「有り得なくはなさそうだけどよ…。他に可能性はね―のか?」


豚神「壁紙を使えばどうだ?壁紙は、どうやら2枚あったみたいだな…。」

澪田「そうっす!!壁紙は最初っから2枚しかないっす!!ずっとライブハウスに入り浸ってた唯吹が断言するっす!!」

左右田「オレも澪田に付き合わされた時に、確認済みだ。」


小泉「でも、壁紙をどう使えばいいの?」

豚神「その説明は面倒だ。学級裁判まで待て。」

澪田「ぐぎぎぎぎ…。超気になるっすよ白夜ちゃん…。」


豚神「…俺が言いたいのは、ライブハウスにずっといなくても今回の犯行は可能だということだ。」

弐大「何じゃとお!?まさか、魔法でも使ったんか!?」

小泉「まさか、それはないでしょ…。」



197: 2014/08/07(木) 18:49:20.47 ID:YcwxNeGE0


田中「そしてこの2人は、見立て殺人のようだな。」

小泉「え?」

田中「映画館で上映されていただろう。モノミが首を吊り、磔になり、メカが破壊されたというやつだ。」

小泉「ん~、アタシ、見てなかったしな。」



七海「ちなみに、上映時間は2時間だよ。」

小泉「絶対見たくない。」



198: 2014/08/07(木) 18:50:00.57 ID:YcwxNeGE0


小泉「でも、完全に見立てるにはもう1人殺さないといけないんじゃないの…?」

ソニア「1人では2人までしか殺せないというル―ルがありますから、途中まで見立てたのではないでしょうか?」

豚神「結局、今の段階では推測の域を出ない。他の手がかりを探すぞ。」

小泉「うん…。」



199: 2014/08/07(木) 18:52:18.30 ID:YcwxNeGE0


小泉「そして倉庫だ。ここに鏡があったのね…。」



小泉(これを壊していたら、日寄子ちゃんは…?)




小泉「壁紙がしまってある…。あれ?」

狛枝「どうしたの?」


小泉「この壁紙…。2重に折りたたんだ跡がある。確か蜜柑ちゃんを巻いていた壁紙もそうだったよね…。」


狛枝「人を巻くには大きすぎるからね。
長方形だけど、長い方は天井届きそうなくらいで、短い方でも普通の人の身長の2倍くらいの長さがあるから…。」


狛枝「まず短い方を1回折らないと、人を巻くのは難しいんじゃないかな。」



小泉「そう考えるのが自然だけど…。何で2つともに折った跡がついているの…?」



200: 2014/08/07(木) 18:53:27.85 ID:YcwxNeGE0


狛枝「あと、ここに麻袋と患者服があるけど…。何かの証拠かな?」


小泉「これは…。撮影の時に使われていた服と、麻袋じゃないかな?
患者服は犯人しか着ていなかったし、今見つかっている麻袋は蜜柑ちゃんが被ってた1つだけだったし…。」


狛枝「そう…。じゃ、ここで調べることはこれくらいかな。」



201: 2014/08/07(木) 18:54:41.90 ID:YcwxNeGE0


小泉「ところで、これってポイ捨てに引っかからなかったのかな…。
ライブハウスに置いていたモニタ―もそうだけど…。」



モノクマ「それはですね。教師の権限がボクに移ったので、ポイ捨ての基準を緩くしてあげたんだよ!!」

モノクマ「重要な証拠を海にポイとか、程度のはなはだしいもの以外はポイ捨てに入らないことにしました!!」

モノクマ「だってせっかく事件が起きてくれたのに、ポイ捨てなんかで台無しにするのはもったいないじゃん!!」



小泉「クッ…。結局は、アンタの都合のいいようにできているのね…。」



202: 2014/08/07(木) 18:56:04.81 ID:YcwxNeGE0


小泉「最後に扉前か…。」


左右田「おい、いいものを見つけたぜ!!」

小泉「いいものって…?」



左右田「ドラムスティックだぜ!!これを使えば、中から鍵がかかっているようにすることができんじゃねぇか!?」

弐大「なるほどのう。だからあの扉は、簡単には開かんかったんか。」



203: 2014/08/07(木) 18:57:14.79 ID:YcwxNeGE0


小泉「やれやれ、九頭龍がいないから誰がそのかませ的な役目を負うかと思えば…」

小泉「まぁ、予想通り左右田あたりがそれを言い出すんじゃないかと思ったわ。」


左右田「なんかよくわかんねぇけど、すごく馬鹿にされてんな…?」


小泉「ほら、扉の隙間に接着剤が塗られている。これなら、外からでも密室を作ることは可能なのよ。」

左右田「チクショウ…。全部本編の七海の受け売りのくせに…。」


小泉「えっと、ライブハウスで調べることはこのくらいかな…。」



205: 2014/08/07(木) 18:58:54.01 ID:YcwxNeGE0


言弾:絶望病を獲得!!

言弾:撮影の内容を獲得!!

言弾:20分ほどの密室を獲得!!

言弾:1回しか鳴らない氏体発見アナウンスを獲得!!

言弾:モノクマファイル[3]を獲得!!

言弾:氏体発見アナウンスのル―ルを獲得!!

言弾:罪木の氏体の状況を獲得!!

言弾:西園寺の氏体の状況を獲得!!

言弾:照明バトンを獲得!!

言弾:ロ―プの状態を獲得!!

言弾:拭き取られた血痕を獲得!!

言弾:黒いカ―テンを獲得!!

言弾:モニタ―とカメラを獲得!!

言弾:両方に折り目がついている壁紙を獲得!!

言弾:ロウソクを獲得!!

言弾:ナイフを獲得!!

言弾:ソニアの西園寺に対する助言を獲得!!

言弾:見立て殺人を獲得!!

言弾:麻袋を獲得!!

言弾:患者服を獲得!!

言弾:接着剤を獲得!!

言弾:ドラムスティックを獲得!!



206: 2014/08/07(木) 18:59:51.26 ID:YcwxNeGE0


小泉の見取り図→ no title



207: 2014/08/07(木) 19:01:11.32 ID:YcwxNeGE0


キ―ンコ―ンカ―ンコ―ン

映像の中のモノクマ『え―そろそろ創めちゃっていいですよね?ではオマエラ、モノクマロックまで行ってください!!』





小泉「え?早い…。まだ、ライブハウスしか調べてないのに…。」



208: 2014/08/07(木) 19:02:26.59 ID:YcwxNeGE0


小泉「また始まるのか…。もう、3回目か…。」






小泉(“超高校級の保健委員”、罪木蜜柑…。いつもドジばかり踏んで、被害妄想の激しい子だったけど…)


小泉(保健委員として、アタシたちに精一杯協力してくれていた。)


小泉(日向の検氏だってそうだし、昨日まで病気にかかったアタシたちを、献身的に看てくれていた…。)




小泉(そんな蜜柑ちゃんが…。どうして…)





209: 2014/08/07(木) 19:03:55.25 ID:YcwxNeGE0




小泉(“超高校級の日本舞踊家”、西園寺日寄子…。いつも毒舌で、排他的な性格をしていたけど…)




小泉(でも、アタシのことを1番慕ってくれていた。)




小泉(おいしいグミを教えてくれた。着付けができないって泣きついて、アタシを頼ってくれた…。)






小泉(それなのに…。アタシは日寄子ちゃんを、守ってあげられなかった…。
あの時、アタシがモ―テルに残りたいと言っていれば、こんなことにはならなかったかもしれないのに…。)





210: 2014/08/07(木) 19:05:06.88 ID:YcwxNeGE0


小泉(でも…だからこそ…。アタシは、2人の氏の理由を知らなければいけない…。
どうして蜜柑ちゃんと日寄子ちゃんが、氏ななきゃいけなかったのかを…)


小泉(それが蜜柑ちゃんと…日寄子ちゃんの氏を弔うことになると信じて…。)





小泉(だって…そうとでも思わなきゃ…こんな現実、とてもじゃないけど受け入れられない…!!)




小泉(やるしかない…。泣いている場合じゃない…!!)







小泉「アタシたちの生き残りをかけた…3回目の、学級裁判!!」





216: 2014/08/08(金) 18:06:19.97 ID:VHcaYYpi0


CLASSROOM TRIALS 3




モノロ―グ



またしても起きてしまった連続殺人…。


その被害者は、献身的な介護をしてくれていた罪木蜜柑と、小泉の1番の友人である西園寺日寄子であった…。


西園寺を殺されて心底穏やかではない小泉だが、冷静さを失っては足元をすくわれかねないのが、学級裁判だ…。




217: 2014/08/08(金) 18:08:07.86 ID:VHcaYYpi0


コトダマ一覧




1.絶望病

『今回の動機。今までに犠牲になった人間の性格になってしまう病気。
今回の事件とどう関係しているのだろうか?』



2.撮影の内容

『【そこに映っていたのは…

麻袋を被り、患者服を着ている者。

そして、布のようなもので簀巻きにされている、やはり麻袋を被った者。

その2人だった…。

薄暗くてよくわからないが、簀巻きの方はぐったりとしているようだ。

そして、患者服の方はナイフを手に持っている…


と思うと、患者服の方が簀巻きの方を引きずり、画面から見えなくなった…。

そして、その瞬間…!!


画面が真っ赤になり、それ以上何が起こっているのかは分からなくなった…。】』



3.20分ほどの密室

『豚神と小泉が1度ライブハウスを離れ弐大を連れてきたとき、なぜかライブハウスの扉は開かなかった。
それをこじ開けるのに、3人がかりで20分かかった。
ライブハウスの中に人がいたとして、20分で何ができるのだろうか?』



4.1回しか鳴らない氏体発見アナウンス

『罪木、西園寺の2人の犠牲者が出たにもかかわらず、氏体発見アナウンスは1回しか流れなかった。理由は不明。』




218: 2014/08/08(金) 18:09:44.62 ID:VHcaYYpi0


5.モノクマファイル[3]

『【被害者:西園寺日寄子。氏因は鋭利なもので首を切られたことによる、失血性のショック氏。
ほぼ即氏だった模様。それ以外に、服の乱れなどがみられる。】

今回のモノクマファイルは西園寺のファイルだけで、罪木のファイルは配られなかった。
モノクマが言うには、【事件と関与していない人間のファイルは渡されない】らしいが…。』



6.氏体発見アナウンスのル―ル

『【犯人が自明の場合、氏体発見アナウンスは流れない。】
今回の事件では、このル―ルが適用されているとみて間違いない。』



7.罪木の氏体の状況
『麻袋を被り簀巻きになっている状態で、ライブハウスの照明バトンに首を吊っていた。
他にも、腹部にはナイフが突き刺さっていたが、その出血量は異常に少なかった。
撮影で画面が赤くなった際に、罪木にナイフが刺されたと推測するのが妥当か。』



8.西園寺の氏体の状況

『ライブハウスの柱に磔にされていた。
罪木とは違い、麻袋も着けていないし、簀巻きにもされていない。』



9.照明バトン

『罪木を吊っていたもの。照明バトンを上下することは、パネル1つで簡単にできる。
操作パネルの位置はこれ→(no title

昨日あげた図はパネルを書き忘れてるので、こっちを参照してください。』



10.ロ―プの状態

『豚神と七海いわく、ロ―プの状態と罪木の線条痕から推測するに、今回の罪木の氏因は間違いなく【首吊り】らしい。』



219: 2014/08/08(金) 18:11:14.68 ID:VHcaYYpi0


11.拭き取られた血痕

『ライブハウスのステ―ジに残されていた血痕。
撮影で、画面が赤く染まった際に、ここに流されたものだと推測できる。』



12.両方に折り目がついている壁紙

『ライブハウスにあった壁紙。壁紙は2つしかないが、どちらにも折り目がついている。』



13.黒いカ―テン

『ライブハウスのステ―ジに、不自然に取り付けられていたカ―テン。
今のところ、取り付けられた理由は不明。』



14.モニタ―とカメラ

『ライブハウスに無傷で残っていたので、撮影場所はライブハウスで間違いなさそうだ。』



15.ロウソク

『撮影に使われたと思われる。明りなら照明バトンを使えばいいはずなのだが…』



16.ナイフ

『罪木の腹部に刺さっていたナイフ。ライブハウスに残っていた凶器は、恐らくこれだけ。』



220: 2014/08/08(金) 18:12:06.48 ID:VHcaYYpi0


17.ソニアの西園寺に対する助言

『西園寺がライブハウスに行った理由は、着付けを1人でするため。』



18.見立て殺人

『映画館でやっていたもの。1人目は首吊り、2人目は磔。
3人目のメカは、バラバラにされていた。今回の事件と、2人目までは一致している。』



19.麻袋

『撮影では簀巻きの人間と患者服の人間が被っていて、現場では罪木が被っていた。
現場の倉庫に、もう1つ麻袋が残っていた。』



20.患者服

『撮影で、ナイフを持っていた方が着ていたもの。これも倉庫に残されていた。』



21.接着剤

『恐らくこれでライブハウスの密室を作った。これを使えば外側からでも密室を作れる。』



22.ドラムスティック

『ライブハウスの中に落ちていた。これだと内側からしか密室を作れない。』



221: 2014/08/08(金) 18:12:56.44 ID:VHcaYYpi0


モノクマ「まずは、学級裁判の、簡単な説明から始めましょう!!」


モノクマ「学級裁判の結果は、オマエラの投票により、決定されます!!
正しいクロを指摘できれば、クロだけがオシオキ。」


モノクマ「だけどもし、間違った人物をクロとした場合は…。
クロ以外の全員がオシオキされ、みんなを欺いたクロだけが、この島から出る権利を与えられます!!」



222: 2014/08/08(金) 18:14:10.14 ID:VHcaYYpi0


狛枝「始めるのはいいんだけどさぁ~。ボクは事件の流れをちゃんと把握できてないんだよね~。
ほら、ずっと寝てたからさ。」


小泉「狛枝とかいう希望厨には教えたくないな。」

田中「しかし、俺様や七海も病院で寝ていたからな。どちらにせよ、事件のあらすじを説明願おうか。」

小泉「そっか…。じゃ、順を追って話すね。」


小泉「え―っと、7時ちょっと前にモニタ―のランプが光ってたんだ。
緊急事態かもしれないからさ、それをつけてみたんだよね。そしたら…」



223: 2014/08/08(金) 18:15:42.31 ID:VHcaYYpi0


狛枝「で~も~。今の話って、どこまで信用していいのかなぁ~?」


小泉「いや、まだ何も言ってないんだけど…」


狛枝「だって、映像を見たのも、ライブハウスに駆け付けたのも、小泉さん1人なんでしょ?それなら、いくらでも嘘を」


豚神「小泉1人ではない。俺と2人でだ。」


狛枝「あれ…違った…?こりゃ参ったね!!笑ってごまかすしかないみたいだね!!」



狛枝「あっはははははははは、あっははあははははははっは!!!!!!」




小泉「うるさいよ!!1章で覚醒したときのような声で笑わないでよ!!」

左右田「どちらかというと、5章でオレが吹っ飛んだ後の笑い声じゃねぇか?」

七海「どうでもいいから、おさらいの続きをしてよ。」



224: 2014/08/08(金) 18:17:02.20 ID:VHcaYYpi0


小泉「とにかく…。モニタ―を起動してみたら、誰かが誰かを刺した瞬間を映してて…。
いてもたってもいられなくなったアタシと豚神は、急いでライブハウスに行ったの。」


小泉「でも、間に合わなかった…。そこにはお腹にナイフを刺されて、照明バトンに吊るされた蜜柑ちゃんが…」


狛枝「ふ~ん。それで?」


小泉「アタシたちは2人しかいなかったから、氏体発見アナウンスが流れなかったのよ。
だからモ―テルに行って、弐大を呼んできたの。」



225: 2014/08/08(金) 18:18:07.30 ID:VHcaYYpi0


豚神「そうすると、なぜか扉が閉まっていたのだ。最初に来た時にはすんなりと開いたのだが…」

弐大「おそらく、ここに犯人が何かを仕掛けたんじゃのう…。」

小泉「ま、それは置いておくとして、扉と10分ほど格闘してアタシたちは何とかライブハウスに入ることができた。」



226: 2014/08/08(金) 18:19:26.12 ID:VHcaYYpi0


ソニア「しかし、弐大さんと豚神さんもいたのですよね?普通に考えればもっと早くこじ開けられたのでは?」

弐大「2人の気合が足りんかったんじゃあ。」

小泉「ちょっと、人のせいにしないでよ。」

豚神「何が原因かというと、俺たち3人は全く息があってなかったことだな。」


澪田「個性的な2人に、1人地味な人が混じっていたからじゃないっすか?」

小泉「ガ-ン!!」

狛枝「こ、小泉さん、気をしっかり持って!!」



227: 2014/08/08(金) 18:20:23.41 ID:VHcaYYpi0


小泉「と、とりあえず…。グフッ、ライブハウスに入ることができたアタシたちは…。
クッ、またしても予想外なものを…。ゴハァ!!」(吐血)


田中「相当ショックだったのだな…。」


豚神「そう、そこにあったのは罪木の氏体だけではない、西園寺の氏体まであったのだ…!!」

弐大「そこで、氏体発見アナウンスが流れたんだったの。」

小泉「それも、1回だけね…。」ハ-ハ-


狛枝「さすがは希望の象徴だね!!もう立ち直りかけているよ!!」



228: 2014/08/08(金) 18:21:23.21 ID:VHcaYYpi0


澪田「え~。どうして1回しか流れなかったんすか!?だって2人は確かに殺されてたっすよ!?」


小泉「それはよくわからない…。
けど、モノクマファイルが日寄子ちゃんのものしかないところを見ると、蜜柑ちゃんの氏に何か秘密があるんだよ。」


左右田「モノクマのやることだから、ただの嫌がらせなんじゃねぇのか?」

七海「そういうわけにもいかないよ。前回だって、小泉さんを助けたことには裏があったでしょ?」

左右田「モノクマめ…。狛枝みたいにメンドくせ―ことしやがる…。」



229: 2014/08/08(金) 18:22:19.07 ID:VHcaYYpi0


豚神「そして、モノクマがやって来たあたりから小泉は突然、病気から快方に向かったのだったな。」

小泉「結局、あの絶望病ってなんだったのかな…。」



狛枝「それが事件の流れだね。ありがとう。よくわかったよ。」


狛枝「で~も~。今のはな 小泉「黙ってて」論破


七海「映像を見たのは2人いたみたいだから、その証言は一応信用できるかな…。」



230: 2014/08/08(金) 18:23:03.97 ID:VHcaYYpi0


小泉「今回も謎がいろいろあるみたいだけど…。どこから行こう?」


左右田「やっぱり、アリバイからじゃねぇか?」

小泉「アリバイ?いつの?」

左右田「ンなもん当然、7時あたりのだよ。だって殺人は7時ぐらいに起きたんだろ?」

弐大「6時50分から7時20分程度にアリバイがあれば、完璧じゃのう…。」



231: 2014/08/08(金) 18:24:11.84 ID:VHcaYYpi0


小泉「う~ん。アタシと豚神、弐大にはアリバイがあるよ。
だって、3人で一緒にいる間に日寄子ちゃんが殺されちゃったんだから…。」


ソニア「それなら、そのアリバイは完璧ですね…。」


狛枝「病院にいたボクと七海さんと、田中クンは除外でいいかな?」


豚神「まあ、問題なかろう。
たとえお前達が動けたとしても、俺たちがライブハウスに向かった時にはその3人は病院にいた。」



232: 2014/08/08(金) 18:25:25.09 ID:VHcaYYpi0


左右田「ちなみに、オレとソニアさんにはアリバイがあるからな。オレがずっと話しかけてたからな!!」

小泉「ずっと…?」


ソニア「しつこいので無視していたのですが…。
モ―テルの部屋に戻った後も、外から呼びかけられていたのです。」


小泉「やってることがスト―カ―じゃない!!」

左右田「スト―カ―じゃねぇ!!一途なだけだ!!」

弐大「それをスト―カ―と呼ぶんじゃあ…。」


田中「許せんな。俺様が健在なら、漆黒の炎をまといて左右田を闇に葬っていたのだが…」

ソニア「大丈夫です、田中さん!!わたくしは膝の軽い女じゃありませんから!!」

左右田「惜しい!!もう少し上です!!」



233: 2014/08/08(金) 18:26:11.69 ID:VHcaYYpi0


狛枝「でもソニアさんは、本編では田中クンと日向クンのどっちにも好意を見せてたよね。」

小泉「だから2股とか言われて、人気も落ちたんだったね…。」


澪田「それとは対照的に、ペコちゃんは創ちゃんを相手にしてもぶれずに冬彦ちゃんラブを貫くっすよね!!」

弐大「それでもやはり、人気が落ちてしまったんじゃがな…。」

ソニア「どっちにしろ絶望です…。6章での究極の選択よりもつらい選択です…。」


左右田「いい加減にしろお前ら!!話が脱線しすぎだ!!」



234: 2014/08/08(金) 18:26:51.39 ID:VHcaYYpi0


七海「とにかく、それならアリバイとして成立するかもね…。」


ソニア「ということは、今アリバイがないのは…」



怪しい人物を指名しろ


安価↓1



236: 2014/08/08(金) 18:28:59.16 ID:VHcaYYpi0


澪田「うげげ!!唯吹だけっすか!?」


左右田「へっ、今回はもう決まっちまったな。残念だぜ。オレの鋭い推理力を披露することができないなんてな!!」


澪田「大変っす―!!唯吹は自分の部屋で寄り目の練習をしていただけなのに、濡れ衣を着せられようとしてるっす―!!」



237: 2014/08/08(金) 18:29:54.15 ID:VHcaYYpi0


豚神「ふん、結論を出すのは早すぎる…。この事件の謎は、まだほとんど解けていないからな…。」

小泉「じゃ、がんばってね左右田。」

左右田「え!?ちょ、ちょっと待て…」

澪田「調子に乗るからっすよ―!!」




238: 2014/08/08(金) 18:31:24.48 ID:VHcaYYpi0


弐大「謎と言えば、やはり密室じゃないか?ライブハウスは、誰が密室にしたんじゃあ?」

七海「うん。それの答え次第でアリバイの意味も変わってくるよ。」

澪田「良くわかんないけど、とにかく唯吹の潔白を証明してほしいっす―!!」


ソニア「やはり気になるのは、ドラムスティックでしょうか…。」

七海「ドラムスティックの場合、内側からしか閉められないよ。」

澪田「え~っと…。その場合…」

田中「犯人はずっとライブハウスに息を潜ませていたことになるな。よって…」

狛枝「犯行は澪田さんにしかできない…。そうなっちゃうね。」

澪田「ギャ―!!それだけは勘弁してほしいっす!!」



239: 2014/08/08(金) 18:32:41.90 ID:VHcaYYpi0


左右田「しかし、可能性はそれだけじゃねぇ。確かあの扉には、接着剤がついていたはずだ。」

豚神「その場合、外からも密室を作ることが可能だ。」

弐大「ん?その場合、犯人は澪田以外の可能性があるんか?」


豚神「内側から閉めるメリットは、ライブハウスでの偽装工作の時間稼ぎ…。
そうなると犯人はアリバイのない澪田に絞られるが、外側からなら別の可能性が生まれる。」



240: 2014/08/08(金) 18:33:44.21 ID:VHcaYYpi0


ソニア「別の可能性ですか?」


豚神「7時の時点ですでに偽装工作を終えていて、誰かがまだ中にいると錯覚させることだ。」


澪田「さすが白夜ちゃんっす!!つまり、誰かが唯吹に罪を被せたんっす!!」


田中「しかし、豚神と小泉がライブハウスに行って戻るまでのおよそ10分…。
その間に、西園寺を頃し、磔にし、接着剤までつけたというのか?」


豚神「それを可能にする方法がある…。」



241: 2014/08/08(金) 18:39:19.34 ID:VHcaYYpi0


PHASE1 議論開始!!



言弾:(>>217、>>218、>>219、>>220)


19.麻袋

20.患者服

12.両方に折り目がついている壁紙

22.ドラムスティック





弐大「一連の犯行を可能にする方法とは、何じゃあ?」

田中「まさか、古より眠る[エジプト文明の呪いを駆使した]というのか…!!」

左右田「相変わらず、よくそうポンポン言葉が出るよな…。」


豚神「そもそも、【西園寺がずっと前から氏んでいた】としようか。」

小泉「ずっと前…?それって、撮影の前からっていう意味?」

豚神「そして、[予め西園寺を柱に磔にしておき]、【壁紙で一回り大きい柱を作り】、西園寺の氏体を隠しておいた。」


豚神「そして俺たちがライブハウスを離れた後、壁紙をはがして西園寺の氏体を出現させる。
その後壁紙を片付け、扉に接着剤をつける…。これだけなら、[10分あれば十分だ]。」


澪田「すごいトリックっす!!異口同音っす!!」

弐大「もしかして、前代未聞と言いたいんか?」

澪田「ぶっひゃ―!!唯吹なんかが四字熟語なんか使うべきじゃないっすね―!!」

左右田「なるほどな…。じゃあ、やっぱり【密室は外から作られた】んだな!!」




小泉(う~ん…。やっぱり密室は外側から作られたのかな…?)


安価↓2


244: 2014/08/08(金) 18:50:18.74 ID:VHcaYYpi0


正解


両方に折り目がついている壁紙→ 【壁紙で一回り大きい柱を作り】



小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破



BREAK!!




豚神「何だと…?俺の言っているところに何か間違いがあるとでもいうのか…?」


小泉「あの壁紙は、本当に柱を覆うのに使われていたの…?」

豚神「そうでないという根拠があるのか?」


小泉「だって、あの壁紙は2枚しかないけど、そのどっちにも折り目がついていたんだよ?
その折り目を付けたのって、犯人しかいないよね。」


ソニア「それがどうかしたんですか?」



245: 2014/08/08(金) 18:51:29.84 ID:VHcaYYpi0


小泉「だって、おかしいよ。柱を覆うためなら、壁紙を折るなんて絶対やらないよ。
柱の形が歪になってアタシたちに気付かれたら、おしまいなんだよ?」



狛枝「なるほどね。つまり小泉さんは、こう言いたいわけだね。豚神クンの言ったショ―トカットは使われなかったと。」



246: 2014/08/08(金) 18:52:54.46 ID:VHcaYYpi0


狛枝「つまり、密室は内側から作られたと。」



澪田「えぇ!?そんな、嘘っすよね真昼ちゃん!!」


小泉「…」



247: 2014/08/08(金) 18:53:40.99 ID:VHcaYYpi0



小泉「でも、そうとしか考えられない…。」



澪田「え…!?」


ソニア「つ、つまり小泉さんは…澪田さんが犯人だと、そう言いたいわけですか!?」

小泉「え!?いや、そういうわけじゃ…」



248: 2014/08/08(金) 18:54:48.62 ID:VHcaYYpi0


七海「結論を出すのはまだ早いんじゃないかな。すべての謎を解き明かしてから結論を下しても、いいんじゃないかな?」


田中「では、議論をさらに発展させるぞ。あの密室は、偽装工作の時間を稼ぐために作られたのだな?」


狛枝「そして、みんなが現場に集まるのに乗じてひょっこり現れた…。うん、そう考えるのが普通かな。」



249: 2014/08/08(金) 18:55:40.84 ID:VHcaYYpi0


左右田「壁紙の両方に折り目があったのはなんでだ?そもそも、なんで密室を作ってまで時間を稼ぐ必要があったんだ?」


小泉「それを解明するには、アタシと豚神がみた映像について考えればいいんじゃないかな?」

弐大「しかし、それは豚神と小泉にしかわからんことじゃのう…。」

ソニア「やはり、2人に頼るしかないんですね…。」


澪田「…」



257: 2014/08/09(土) 18:00:59.13 ID:h0cQnN1v0


撮影の内容


『そこに映っていたのは…

麻袋を被り、患者服を着ている者。

そして、布のようなもので簀巻きにされている、やはり麻袋を被った者。

その2人だった…。

薄暗くてよくわからないが、簀巻きの方はぐったりとしているようだ。

そして、患者服の方はナイフを手に持っている…


と思うと、患者服の方が簀巻きの方を引きずり、画面から見えなくなった…。

そして、その瞬間…!!


画面が真っ赤になり、それ以上何が起こっているのかは分からなくなった…。』



258: 2014/08/09(土) 18:02:25.41 ID:h0cQnN1v0


狛枝「その撮影に使われた麻袋や患者服は、ライブハウスの倉庫にあったよ。」

田中「その2つから、犯人を割り出すことはできんのか?」

澪田「麻袋も患者服もロケットパンチマ―ケットにあるから、特定は不可能っす!!」

ソニア「それでは、その2つは大した証拠ではなさそうですね…。」

小泉「でも…。その2つと、モニタ―・カメラ・ロウソクが現場に残っていたということは、
やっぱり撮影現場はライブハウスで間違いなさそうだよ。」



259: 2014/08/09(土) 18:04:13.63 ID:h0cQnN1v0


七海「じゃ、次は壁紙だね。その映像では誰かが壁紙で巻かれていたらしく、現場でも罪木さんが巻かれていたけど…」

左右田「何か問題あんのか?その映像の奴が、罪木なんだろ?」

小泉「いや…。そうとは限らない…。」

左右田「へ?なんで?」

小泉「なぜなら…」





1.西園寺と罪木は体格が違う

2.簀巻きになっているのは左右田

3.壁紙は2つ折り目がついていた



260: 2014/08/09(土) 18:05:09.59 ID:h0cQnN1v0


安価↓1


261: 2014/08/09(土) 18:06:43.84 ID:gnmeSwSd0
3

263: 2014/08/09(土) 18:09:13.04 ID:h0cQnN1v0


正解


小泉「これで証明できる!!」解




小泉「壁紙は2つ使用されていたんだよ。そもそも壁紙を折る理由は、人をぐるぐる巻きにするため以外には考えづらい。
だから蜜柑ちゃんは、別の壁紙で巻かれていたのかも…」


弐大「ん?人を巻くことで、何の意味があるんじゃあ?」


狛枝「おそらく、映像の人の体格をわかりにくくしたんだね…。
患者服でもいいような気がするけど、着せるのも脱がせるのも時間がかかるからね。」


ソニア「ちょっと待ってください。なぜ、体格をわかりにくくしたんですか?」

小泉「それは…。1つしかない。」



1.映像の簀巻きが西園寺

2.映像の簀巻きが罪木

3.崩れたボディラインを隠すため



264: 2014/08/09(土) 18:09:56.35 ID:h0cQnN1v0


安価↓1


265: 2014/08/09(土) 18:12:33.40 ID:gnmeSwSd0
1

266: 2014/08/09(土) 18:14:15.27 ID:h0cQnN1v0


正解


小泉「そっか…!!」解



小泉「わざわざそうする目的は、映像の簀巻きの人間を誤認させることだよ。」

田中「確かに…。貴様らのような凡人なら、映像の簀巻きの人間が罪木だという安直な答えに飛びつきそうだからな…。」

左右田「えっ!?違うの!?」



小泉(“貴様らのような凡人”の代表者だ…。)


七海「でも、それも無理もないかもね。
だって映像の人も、現場での罪木さんも簀巻きになっていて、西園寺さんは簀巻きになんかなってなかったもんね。」



267: 2014/08/09(土) 18:15:08.64 ID:h0cQnN1v0


弐大「しかし、なんでそんなことをする必要があったんじゃあ?
簀巻きの人物が西園寺だろうと罪木だろうと、なんも変わらんじゃろう。」


澪田「犯人の意図がさっぱり読めないっすね。今回のクロって、殺人を楽しむ愉快犯なんすかね…?」


小泉「う~ん…。2人を別々の壁紙で巻いた謎は、映像の話をすべて終えたらわかる…と思うけど…」


ソニア「自信なさ気ですね…。」



268: 2014/08/09(土) 18:16:11.58 ID:h0cQnN1v0


豚神「では、次はナイフの話に移るぞ。」


田中「ナイフか…。現場では罪木に刺さっていたが、映像に映っていたのは西園寺だったのだろう?」


小泉「あれ…。おかしいな。撮影では間違いなく、画面が真っ赤に染まったはずだよ…。
そこで誰かをナイフで傷つけたのは間違いないはずだけど…」



269: 2014/08/09(土) 18:17:37.77 ID:h0cQnN1v0


澪田「見えないところに蜜柑ちゃんがいて、映像に映らないところで蜜柑ちゃんを傷つけたとかは?」

小泉「それって、カメラの近くで蜜柑ちゃんを傷つけることで、カメラに血をかけたってこと?」


豚神「それはおそらくない。なぜかというと、図を見てもらいたいが…」



小泉の見取り図→(no title




豚神「ステ―ジの奥の方に罪木の首吊り氏体があったのだ。」

豚神「しかし撮影の氏角となるのは、むしろステ―ジの手前だ。」


ソニア「う~んと…。趣旨がよくわかりません。面目ありませんです。」

七海「じゃあ、そこをみんなで話し合ってみよっか。」



270: 2014/08/09(土) 18:22:04.76 ID:h0cQnN1v0


PHASE2 議論開始!!




言弾:(>>217、>>218、>>219、>>220)


13.黒いカ―テン

16.ナイフ

2.撮影の内容

3.20分ほどの密室





狛枝「今話し合っているのは罪木さんの体が、氏角であるカメラの手前にあったかどうかだね。」


豚神「[罪木は照明バトンに首を吊っていた]のだ。」

豚神「撮影場所と思われる場所のど真ん中にいたのだから、【氏角に潜り込めるはずがない。】」


ソニア「ふむふむ。でもそれは、[小泉さんと豚神さんが発見した時の話]ですよね?」

左右田「オレも賛成ですよソニアさん!!まだ可能性は残っているぜ!!」

弐大「どういうことじゃあ?」


左右田「つまりだ。
撮影の時はカメラの手前に罪木がいて、【撮影の後に罪木の体を移動させて、首を吊らせればいいんだよ】!!」


七海「う~ん。本当にそんなことができるのかな?」

田中「何か問題があるのか?」

七海「今日の朝の話を振り返ってみればどうかな?」


澪田「んっと。まずは【真昼ちゃんと白夜ちゃんが7時前に映像を見た】んすよね。」

小泉「それでアタシ達はライブハウスに向かったんだよ。」

狛枝「映像を見てからライブハウスに着くまでに、どのくらいかかったの?」

豚神「おそらく、【10分もかかっていない】だろうな。」


狛枝「うん。じゃあ結論は出たね。」

澪田「え?もうっすか?」




小泉(アタシ達が映像を見てからライブハウスに行くまでに…。
犯人がしないといけないことは、どれくらいあったのかな?)


安価↓2



271: 2014/08/09(土) 18:25:13.32 ID:gnmeSwSd0
黒いカ―テン →【氏角に潜り込めるはずがない。】

273: 2014/08/09(土) 18:27:47.12 ID:h0cQnN1v0


不正解


豚神「今話し合っているのは、罪木の体がステ―ジの奥にあったかではない。」

狛枝「カメラの手前にあったかどうかを話しているんだよ。小泉さん、もう1回頭を整理してごらん。」


小泉(しまった。間違えたみたいだ。)


安価↓1


274: 2014/08/09(土) 18:36:23.93 ID:i1/IDNVWO
撮影の内容→【氏角に潜り込めるはずがない。】
分からんのでとりあえず数うち

275: 2014/08/09(土) 18:38:26.85 ID:h0cQnN1v0


不正解

豚神「なんだその証拠は。意味がわからんぞ。」

小泉(しまった。間違えたみたいだ。)




かなり難易度が高かったみたいですね…。

ヒントは、言弾の記憶です。

安価↓2


276: 2014/08/09(土) 18:40:02.32 ID:gnmeSwSd0
[小泉さんと豚神さんが発見した時の話]→【氏角に潜り込めるはずがない。】

277: 2014/08/09(土) 18:45:51.21 ID:h0cQnN1v0


みんな、豚神君を疑いすぎじゃないですか?


論破するのは左右田君です。言弾の記憶ができるのは【】内だけです。


安価↓1



278: 2014/08/09(土) 18:46:26.10 ID:i1/IDNVWO
【10分もかかっていない】→ 【撮影の後に罪木の体を移動させて、首を吊らせればいいんだよ】
時間ないし無理だろ

279: 2014/08/09(土) 18:48:38.45 ID:h0cQnN1v0


正解


小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破



BREAK!!





小泉「残念だけど左右田、アンタの推理には無理がある。」


左右田「え?なんでだよ?」


小泉「映像を見てからライブハウスに行くまで、10分もかかってないんだよ?」


小泉「その間に犯人がライブハウスでやらないといけないことは蜜柑ちゃんを吊ることだけじゃないんだから、
そんな時間のかかることができるわけないよ。」


狛枝「罪木さんは結構体重もあるし…。ステ―ジ内で運ぶだけでも、結構時間を食いそうだよね。」



280: 2014/08/09(土) 18:49:57.61 ID:h0cQnN1v0


ソニア「ちょっと待ってください。それなら、犯人はどうやって罪木さんを吊ったのですか?
照明バトンは高くにありますし、とても10分やそこらでできるとは思えません。」


弐大「確かにのう。撮影の前に吊ったとしたら、映像に首吊り氏体が映ってしまうわい。」

狛枝「あは。それも少し考えれば、わかるんじゃないかな。」

弐大「何か方法があるんか?」



281: 2014/08/09(土) 18:51:29.43 ID:h0cQnN1v0


狛枝「撮影前に予め罪木さんの首にロ―プを通しておき、そのロ―プを降ろしておいた照明バトンにくくる。
そして撮影が終わった後、照明バトンをあげるだけでいいんだよ。」


狛枝「照明バトンはパネル1つで動かせるから、1分もかからないよ。」


田中「なるほどな。
明りに照明を使わずにロウソクを使ったのは、照明バトンがおろされていることに気付かせないためか…。」


小泉「うん…。薄暗かったから、バトンが下りていることも、ロ―プが通っていることも、全然気づかなかった…。」



282: 2014/08/09(土) 18:52:41.14 ID:h0cQnN1v0


左右田「ちょっと待てよ。その話だど、罪木はすでに氏んでたのか!?」

狛枝「その可能性もあるけど…。前回みたいに、薬で眠らせられていただけだったのかもね。」


弐大「なら、今の話には、矛盾はなさそうじゃの…。」



澪田「あれあれ?猫丸ちゃん、気づかないんすか?」

弐大「んぬっ!?」



澪田「あ~あ。そんなんじゃダメっすね~。自主練が足りてないんっすか?」


小泉「い、唯吹ちゃん…?」




283: 2014/08/09(土) 18:57:38.99 ID:h0cQnN1v0


PHASE3 議論開始!!



言弾:(>>217、>>218、>>219、>>220)


18.見立て殺人

13.黒いカ―テン

7.罪木の氏体の状況





田中「じゃじゃ馬よ…。いったい何がおかしいというのだ…?」

澪田「え~!?眼蛇夢ちゃんも気づかないんすか!?テンション低いっすね―!!」

田中「なっ!?[俺様の邪眼の力が弱まっている]…!?」

左右田「んな話はどうでもいいんだよ!!さっさとおかしいところを言いやがれ!!」


澪田「たしか凪斗ちゃんの話だと、【撮影の時に蜜柑ちゃんはステ―ジで横たわってた】んすよね?」

豚神「そうなるな…。」

澪田「なら、撮影のとき、[蜜柑ちゃんの姿が映るはず]なんっすよ!!」

ソニア「そういえば、そうですね…。」

弐大「そうだったんか?小泉。」

小泉「いや…。映ってなかった…と思う。」


澪田「今までの議論と、事実が一致しないっす!!だから、[今までの推理には、どこか穴がある]っす!!」

左右田「どうなんだよ、小泉。」

小泉「ええっと…?」


七海「簡単だよ。何か罪木さんを隠すものがあれば…」


ソニア「隠すと言えば、やはり[壁紙]ですね!!」

左右田「いや、何か[幕状の物で隠した]んじゃねえのか?」

弐大「[画面から見切れていた]んじゃないかのう?」

田中「ふっ…。貴様らごときでは、到達できないのも無理はない…。」

田中「罪木の体は、[闇の力で隠されていた]のだ!!」

左右田「毎回思うが、おまえはよく、そんなことを恥ずかしげもなくいえるよな…。」




小泉(そっか。千秋ちゃんの言う通りだ。そしてそれに使われたのは、不自然に現場にあった…)


安価↓1



284: 2014/08/09(土) 19:00:27.41 ID:gnmeSwSd0
黒いカ―テン →[幕状の物で隠した]

286: 2014/08/09(土) 19:02:41.10 ID:h0cQnN1v0


正解



小泉「その意見にフレームインね!!」同意


BREAK!!





小泉「唯吹ちゃん…。今までの推理に穴はない…。蜜柑ちゃんの体は、隠されていたのよ。」


澪田「隠されていたんっすか…?」


小泉「ライブハウスの撮影現場にあった、不自然な黒いカ―テン…。
恐らく、その後ろに蜜柑ちゃんの体を隠しておいたのよ。」


小泉「それなら、多少カ―テンがもりあがるかもしれないけど、あの薄暗い状態だったら気付けなくても無理はない…。」



287: 2014/08/09(土) 19:03:45.12 ID:h0cQnN1v0


弐大「ということは、撮影に罪木の体を使わず西園寺の体を使ったのは、
隠された罪木の体を撮影に使うことができなかったからじゃのう?」


狛枝「澪田さん、納得できたね。じゃ、話を戻そうか。」



狛枝「映像では誰かが刺されたみたいだけど、それは結局誰だったのかな?
さっきの話では、罪木さんではないんだよね。」



288: 2014/08/09(土) 19:04:50.46 ID:h0cQnN1v0


ソニア「じゃ、じゃあ、罪木さんにナイフが刺さっていたのはなんでですか!?」


狛枝「たぶん、ナイフで切られたのが罪木さんだと誤認させるためだね…。
バトンをあげる前に罪木さんにナイフを突き立てておけばいいだけだし、時間をさくようなことでもないよ。」


左右田「ちょっと待てよ…。その時にナイフを刺したんなら、罪木の氏因はナイフによる刺殺ってことかよ!?」

澪田「うむうむ。それは間違いなさそうっすねぇ。」



289: 2014/08/09(土) 19:05:43.49 ID:h0cQnN1v0


七海「う~ん。それは違うんじゃない?」


澪田「違うんだ!?」


ソニア「どうして違うんですか?」


豚神「罪木は、ナイフで刺された割には、出血が少なかったのだ。」


弐大「それが何か問題なんか?」


豚神「氏んで心臓が止まった場合、刺されても出血しなくなるらしい。これは、罪木が言っていたことだがな…。」


小泉「なるほどね…。出血がほとんどなかったのは、刺した前から氏んでたからか…。」



292: 2014/08/10(日) 18:04:33.21 ID:NpOmKxwe0

狛枝「ま、ということで議論を再開させるよ。
結局映像でナイフによって切りつけられたのは、罪木さんじゃなかった…。」


左右田「ということは、実際にナイフで切りつけられたのは、西園寺だったんだな?」

小泉「うん…。多分…」



293: 2014/08/10(日) 18:06:21.15 ID:NpOmKxwe0


豚神「いや、それは違うぞ。」

小泉「え?」

澪田「どうしてっすか?」


豚神「思い出せ…。もし西園寺を切りつけたのなら、撮影場所に血だまりができるはずだ。」

弐大「何か問題あるんか?現場には、ちゃんと拭き取った跡があったぞ。」


小泉「あっ…!!」


ソニア「小泉さん、何かお気付きになられたのですか?」


小泉「うん…。撮影の後に拭き取るのは不可能みたいなんだよ。だって…」






1.血を拭き取るものがない

2.血を拭き取る時間がない

3.西園寺は血を流していない


安価↓1



294: 2014/08/10(日) 18:08:38.74 ID:oySyHon20
1

295: 2014/08/10(日) 18:10:34.10 ID:NpOmKxwe0


正解


小泉「これで証明できる!!」解



小泉「あの時に日寄子ちゃんの首を切りつけたのなら、そこには大量の血が流れるはず…。
でも、それを拭き取った物は見つかってないんだよ。」


左右田「血を拭き取った後に、それを犯人が処分したんじゃねぇのか?」


小泉「それも無理なんだよ。ライブハウスは内側から密室にされていて、犯人はずっとライブハウスにいたはずだから、
ライブハウスの外に処分するのは不可能なのよ。」



296: 2014/08/10(日) 18:11:41.67 ID:NpOmKxwe0


七海「つまり…。ライブハウスの血を拭き取ったのは、撮影のずっと前だったんだね。」


弐大「ん?ということは、撮影の時に血痕も写っとったということか?」


狛枝「ロウソクの明かりだけで血痕に気付くのは、なかなか難しいんじゃないのかな?」


澪田「ん―と、要するに…。ナイフで切りつけられたのは、日寄子ちゃんでもないんすね…。」



297: 2014/08/10(日) 18:12:35.49 ID:NpOmKxwe0


田中「ふん、なんとも妙な話だ…。では、貴様らが見た赤の世界は何だったというのだ?」

小泉「蜜柑ちゃんでも、日寄子ちゃんの血でもないとしたら…」


豚神「おそらく、偽物の血だろうな。あれがケチャップだったとしても、俺たちは血と勘違いしただろうな…。」

ソニア「ケチャップなら、食べれば隠ぺい可能です!!」

左右田「食べたんだ…。」



298: 2014/08/10(日) 18:14:05.30 ID:NpOmKxwe0


狛枝「要約すると、犯人は撮影を終えた後、偽物の血を処分し、罪木さんに麻袋を被せた。」


狛枝「そして罪木さんにナイフを突き立て、照明バトンをあげて罪木さんを吊る。」


狛枝「最後に西園寺さんを倉庫あたりに隠して身をひそめていたんだね。うん、これなら10分要らないかな。」


ソニア「今までの話だと、西園寺さんもすでに殺されていたんですね…。」



299: 2014/08/10(日) 18:15:36.40 ID:NpOmKxwe0


小泉「そして、アタシと豚神が出て行った後に扉を接着剤とドラムスティックで閉めて、
その間に日寄子ちゃんを柱に磔にしたんだね…。」


弐大「20分あれば、なんとかできんこともないな…。」


ソニア「そして最後に、皆さんが集まるのに乗じて皆さんに合流したのですね。」

七海「あたかも、たった今ライブハウスにやって来たかのように振る舞ってね…。」


左右田「しかし、えげつねぇことする犯人だな…。
2人も頃した上に、氏体にナイフを刺したり、氏体を磔にしてもてあそんだり…」



300: 2014/08/10(日) 18:17:18.19 ID:NpOmKxwe0




田中「これで大まかな流れはつかめたな…。しかし結局、犯人はなぜこんなことをしたのだ?」


田中「ここまで時間に追われるようなトリックを使い、やりたかった事とは一体なんなのだ?」


ソニア「確かにそうですよね…。わざわざ密室にしてまで西園寺さんを磔にする意味も分かりませんし、
氏んだ罪木さんにナイフを突き立てるのだって、わざわざする必要があるんですか…?」


弐大「それを言うなら、そもそもどうして撮影なんかしたんじゃあ?あんな、わざと証拠を残すようなマネを…」



小泉「それは…どうしても、アレがしたかったのかも…」


澪田「“アレ”…?アレってなんっすか?」



弐大「ワシのアレじゃ 小泉「黙ってて」論破





小泉(ひらめきそうだ…。何か…)




301: 2014/08/10(日) 18:18:16.08 ID:NpOmKxwe0


PHASE4 閃きアナグラム(改)開始!!




○た○○つじ○



安価↓1



302: 2014/08/10(日) 18:19:23.42 ID:w+O+VYpv0
みたてさつじん

304: 2014/08/10(日) 18:21:10.44 ID:NpOmKxwe0


正解


みたてさつじん



小泉「よし、わかった!!」





小泉「犯人がしたかったのは、見立て殺人じゃないかな?」


田中「み、見立て殺人だとぉ!?」




305: 2014/08/10(日) 18:22:26.29 ID:NpOmKxwe0


小泉「だって、時間をかける必要があるのかもわからない首吊り氏体を作り上げて、
さらに密室にするなんてリスクを負ってまで日寄子ちゃんを磔にするなんて…」


小泉「こんなの、見立て殺人を成立させる以外に、意味があるとは思えない…。」


弐大「なるほどのう。見立て殺人を誇示するために、撮影なんかをしたんじゃのう?」

田中「なんというやつだ…!!破滅のエナジ―をひしひしと感じるぞ…!!」



306: 2014/08/10(日) 18:23:49.23 ID:NpOmKxwe0





左右田「しかしよぉ、それで小泉は何を言いたいんだよ?」



小泉「え?」






左右田「そんな残忍なこと、澪田にはできないって言いたいのか?」



小泉「えっと、それは…」





307: 2014/08/10(日) 18:25:14.69 ID:NpOmKxwe0




左右田「だってよ、今までいろいろ話し合ってきたけどよ。」




左右田「結局のところ、今までの犯行を行えたのって、澪田だけだろ?」




澪田「カビ―ン!!ぬ、濡れ衣っす!!これは何かの間違いっすよ!!」


ソニア「た、たしかに、澪田さんがあんな残忍なことをするとは、とても思えませんね…。」


澪田「そ、そうっすよ!!そもそも、唯吹には2人を頃すなんて動機はないんっすよ!!」





小泉(動機…。何か引っかかる…。)




308: 2014/08/10(日) 18:30:01.11 ID:NpOmKxwe0



PHASE5 議論開始!!



言弾:(>>217、>>218、>>219、>>220)


1.絶望病

4.1回しか鳴らない氏体発見アナウンス

17.ソニアの西園寺に対する助言

14.モニタ―とカメラ







澪田「唯吹には、【2人を頃す動機なんてない】んっすよ!!」

ソニア「確かに…。澪田さんは、【2人と仲が悪かったわけでもない】ですし…。」

弐大「そいつに、あんなむごたらしいことができるとは思えんのう…。」

左右田「でもよ、そんな感情論じゃ間違った結論にたどり着いちまうんじゃねぇか?」

左右田「つ―かさ!!結局のところ、【澪田が犯人】なんだろ!!」

澪田「い、今の、[誰のマネ]っすか…?」


田中「[今までの推論に、どこか間違いがある]というのか…?」

豚神「澪田ではない他の人物にも、[一連の犯行が可能だった者がいる]のか…?」

七海「それか、[澪田さんではできなかったことがあった]かもしれないね。」



狛枝「まあ、ボクはみんなの出す結論なら、どんなものでも甘んじて受け入れるよ。
それが、【希望のためにだした答え】ならね…。」


ソニア「狛枝さん…?なにか不満でもあるんですか…?」





小泉(ここからは、ほとんど確信を持てないものばかり…。でも、思いつく限りは発言しておかなくちゃね…!!)



安価↓2




310: 2014/08/10(日) 18:34:38.99 ID:jK6GuzAco
[一連の犯行が可能だった者がいる]→【澪田が犯人】

311: 2014/08/10(日) 18:37:58.27 ID:NpOmKxwe0


不正解




左右田「は?澪田以外の誰だよ?」

田中「ほかの人間には全員アリバイがあるぞ。」



小泉(しまった。間違えたみたいだ。)




コトダマの記憶は【】内だけです。そして今回は記憶は使いません。


安価↓1






312: 2014/08/10(日) 18:42:14.44 ID:NbwfASDDO
わからん…
絶望病→【動機なんてない】かな

313: 2014/08/10(日) 18:43:32.12 ID:NpOmKxwe0


正解




【2人を頃す動機なんてない】←絶望病



小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破


BREAK!!





小泉「いや…。唯吹ちゃんに、動機がなかったとは言い切れない…。」


澪田「え…?」




314: 2014/08/10(日) 18:44:45.15 ID:NpOmKxwe0


小泉「むしろ今回の事件には、みんなに動機があるんじゃないかな…。」


澪田「な、なんでっすか!?唯吹が、自分のために他の人を頃すなんて思ってるんすか!?」

澪田「ひどいっす!!真昼ちゃんは、唯吹をそんな風に見てたんっすね!!」


小泉「い、いや…。そういうわけじゃないんだけど…」


狛枝「小泉さん。もっと自信を持っていいよ…。」

狛枝「だってキミは、自分自身の希望に従って前に進んでいるだけなんだから…。」



小泉「…」



315: 2014/08/10(日) 18:45:36.04 ID:NpOmKxwe0


小泉「今回の事件では…モノクマが、絶望病っていう動機を提示したよね…。」

弐大「そういえばそうじゃったのう。あれは結局、なんだったんじゃあ?」


小泉「絶望病…。今までに氏んでいったみんなみたいになってしまう病気だったよね…。」



ソニア「そうです。田中さんは、終里さんに。狛枝さんは、日向さんに。
七海さんは、辺古山さんに。そして、小泉さんは、九頭龍さんに。…でしたね。」



316: 2014/08/10(日) 18:47:01.34 ID:NpOmKxwe0


左右田「あれ…。そういや1人、足りてねぇな…。」


小泉「うん…。花村は、誰も発症しているのを確認できてないんだよ…。」


田中「花村か…。奴は氏んだ5人の中では、1番危険だったかもしれんな…。」

弐大「自分の母親の動機を与えられたままじゃったからのう…。」


豚神「しかし花村は、誰も発症しなかったろう?」

小泉「いや…。気付いてなかっただけかも…。」


狛枝「ふ~ん。小泉さんは、既に誰かが花村クンを発症していたと言いたいんだね。」

狛枝「それって誰かな?ま…聞くまでもないか…」




小泉(すでに絶望病にかかっていた、5人目の患者…。それは…)



怪しい人物を指名しろ


安価↓1




317: 2014/08/10(日) 18:49:05.39 ID:oySyHon20
豚神
他が思いつかない

318: 2014/08/10(日) 18:50:49.38 ID:NpOmKxwe0


不正解


豚神「なぜ俺なんだ!!現実から目をそらすな!!」




小泉(お…怒られちゃった…。)


安価↓1


319: 2014/08/10(日) 18:52:07.91 ID:bJkRcmG7O
唯吹しかいないじゃないっすか……

320: 2014/08/10(日) 18:53:09.79 ID:NpOmKxwe0




小泉「絶望病に、唯吹ちゃんがかかっていたとしたら、どう?」


澪田「えぇ!?唯吹がっすか!?そ、そんなわけないっすよ!!」


左右田「しかし、それならつじつまは合うな…。」

左右田「絶望病におかされて気が狂い、あんな愉快犯みたいなことをしたってことだもんな。」


澪田「ち、違うんっすよ~!!何かの間違いっすよ~!!」



321: 2014/08/10(日) 18:53:18.35 ID:awgmbPRno
澪田

322: 2014/08/10(日) 18:54:08.85 ID:NpOmKxwe0


小泉「ア、アタシだって…。こんなの信じたくないけど…でも、そうだとしか考えられないんだよ…。」


小泉「だ、だからさ、唯吹ちゃん。アタシの言ったことが間違いなら、何か言ってくれないかな?」

小泉「それでまちがいがあったら、この推論は破綻するからさ…。」


澪田「そ、そんなこと言われたって…」



323: 2014/08/10(日) 18:55:16.49 ID:NpOmKxwe0



澪田「うえ―ん!!そんなの、唯吹のようなおバカにはわかんないっすよ―!!」


ソニア「な、泣き出してしまいましたね…。」

弐大「やはり、どこかまちがってるんじゃないか…?こんな奴にあの犯行ができるとは、とても思えんぞ…。」






小泉(犯人は唯吹ちゃんじゃない…?まちがっているのは、むしろアタシのほう…?)




324: 2014/08/10(日) 18:55:49.51 ID:NpOmKxwe0



左右田「お、おい!!そんなんで惑わされてんじゃねぇよお前ら!!それが、そいつの手口なんだよ!!」



澪田「ひ、ひどいっす、ひどいっす…。ひっくひっく…」





325: 2014/08/10(日) 18:56:29.88 ID:NpOmKxwe0





豚神「…」





澪田「うう…」





小泉「…」



























澪田「うふふ。」





326: 2014/08/10(日) 18:57:08.48 ID:NpOmKxwe0
















澪田「あははははははははははははあはははあはははははぁははぁはあはははははは!!!!!」













澪田「あ―――――――――――っはっはっはっはっはっはぁあああ!!!!!!!!!」












小泉「…」





327: 2014/08/10(日) 18:57:43.92 ID:NpOmKxwe0







小泉「え?」









328: 2014/08/10(日) 18:58:43.85 ID:NpOmKxwe0




唐突に、高笑いを始める唯吹ちゃん……






悪意に染まりながら歓喜するその顔は………




今までの活発な彼女が発していた、純粋で屈託のない笑みなんかじゃなかった……………







彼女の声は……混沌と狂気がないまぜになった、奈落の底にまで響き渡るような……………………






343: 2014/08/11(月) 21:06:01.13 ID:2GO18T6r0


澪田「みんなすごいっすね~!!大正解っすよ!!そう。今までの犯行は、すべて唯吹がやったんっす!!」


弐大「は、はぁ!?」

左右田「な、なんだよコイツ…?いきなりキャラが変わってねぇか…?」

ソニア「キャラの崩壊は、2章で小泉さんもやってましたが…」

田中「これが奴の正体なのか…?」

左右田「そもそもこれ、絶望病が関係あんのか!?」



344: 2014/08/11(月) 21:07:03.68 ID:2GO18T6r0


七海「ねぇ、澪田さん。正解っていうことは、今までの推理に間違いはないの?」

澪田「ま、大体はあってるっすね!!」


澪田「予め頃しておいた蜜柑ちゃんと日寄子ちゃんを、ライブハウスの中で簀巻きにしたのも唯吹っす!!」

澪田「そして撮影をして、ケチャップを画面にぶっかけたのも唯吹っす!!その証拠もあるっすから!!」





そういうと唯吹ちゃんは、懐からケチャップの殻(小さな袋だ)と、それを拭いたらしき紙を取り出した…。




345: 2014/08/11(月) 21:08:03.64 ID:2GO18T6r0


澪田「しかし参ったっすね―!!せっかくのエンタ―テイメントだったのに、タネをほとんど明かされちゃったっす!!」


澪田「映像の簀巻きも日寄子ちゃんだってばれちゃうし。
画面が血に染まった時に、蜜柑ちゃんを刺し頃したように見せたかったんすけどね―!!」


小泉「エ、エンタ―テイメント…?なによ、それ…」



346: 2014/08/11(月) 21:09:31.28 ID:2GO18T6r0


澪田「だって、おもしろいっしょ?」


澪田「何者かから連絡が来てると思って、モニタ―を見てみたら…」


澪田「なんとナイフを持った殺人鬼が、簀巻きの人を刺し頃しちゃった!!」

澪田「あわててライブハウスに行ったら、やっぱり蜜柑ちゃんが刺し殺されてたっす!!」

澪田「『誰か助けて~』って言って誰かを呼んでみたら、またしても誰かが殺されているじゃないっすか!!」

澪田「キャ―!!怖いっす!!このままどんどんみんなが殺されていくなんて…!!まるでバトルロワイヤルっすね!!」



347: 2014/08/11(月) 21:10:48.11 ID:2GO18T6r0


澪田「それだけに残念っす。撮影の前から既に殺されてるってわかっちゃったら、怖さも半減っすね…。」

澪田「リアルタイムで殺されていくことに面白味があるのに。凪斗ちゃんの言うとおり、睡眠薬を使えばよかったっす。」



左右田「おいおいおいおい…。言ってることの意味がわかんねぇよ…。」

小泉「…それが、唯吹ちゃんの本性?今まで、ずっとアタシ達をだましてたの…?」

弐大「こ、これじゃあ、本当にただの愉快犯じゃないか!!」

ソニア「伝説の殺人鬼のキラキラちゃんでさえ、ドン引き間違いなしです!!」

狛枝「1章でのボクの豹変が、いい加減な感じで終わらされたからね…。テコ入れでもするつもりかな。」



348: 2014/08/11(月) 21:12:23.15 ID:2GO18T6r0


田中「しかし…。愉快犯となれば、今までの犯行も納得できるな。」


田中「わざわざ自分に不利な映像を小泉と豚神に見せ、犯行の失敗のリスクを顧みずに見立て殺人を成立させた…。」


澪田「ふふん。失敗の可能性が大きいほど、エンタ―テイメントはやめられないっす!!」


澪田「日寄子ちゃんを柱にぐるぐる巻きにするのに思ったより手間取ったのは、肝が冷えたっすよ!!」

澪田「ライブハウスに来た3人の息が合っていたら、すぐに唯吹が犯人ってばれちゃってたっすね!!」


澪田「みんなが集まるときにこっそりみんなの輪にはいった時、誰にも気づかれなかったのも幸運っすね!!
凪斗ちゃんの幸運でも借りたんすかね!!」


小泉「ふ、ふざけないでよ!!
エンタ―テイメントだか何だか知らないけど、なんでそんな理由で日寄子ちゃんが殺されないといけないのよ…!!」



349: 2014/08/11(月) 21:13:23.93 ID:2GO18T6r0



澪田「…真昼ちゃん、唯吹のことが憎いんすか?」



小泉「はぁ…!?」



澪田「そりゃそうっすよね…。真昼ちゃん、日寄子ちゃんと仲が良かったもんね…。」

澪田「それなのに、こんな殺人鬼のために日寄子ちゃんを失うなんて、許せないっすよね。」

澪田「悔しいよね…。やるせないよね…。そのわだかまりをどこかにぶつけないと、やってられないよね…。」




350: 2014/08/11(月) 21:14:47.98 ID:2GO18T6r0





澪田「だから真昼ちゃん、唯吹を裁いてよ!!唯吹を頃すことで、その恨みを晴らしてよ!!」


澪田「親友を手にかけた憎き殺人鬼に、真昼ちゃん自身の手で報復してよ!!」



澪田「唯吹の壮絶で絶望的な氏こそが、唯吹が皆に送る最期のエンタ―テイメントなんだから!!」





小泉「…!!」




351: 2014/08/11(月) 21:16:24.02 ID:2GO18T6r0


左右田「うっせうっせ!!もうたくさんだ!!」


ソニア「そ、そうですね…。もう、これ以上話してもしょうがなさそうです…。」


田中「では、投票タイムに身を投じるとするか…。」


小泉「ええ…。お望み通り、早く処刑しちゃいましょう。こんな人頃し。」


小泉「日寄子ちゃんの、仇よ…。」


弐大「モノクマ、なにをやっとる!!投票タイムじゃあ!!」




モノクマ「議論の結果が出たようですね。それでは、行っちゃいましょう!!」



モノクマ「オマエラは、お手元のスイッチを押してください!!」




352: 2014/08/11(月) 21:17:47.19 ID:2GO18T6r0




これが、真実。


日寄子ちゃんを頃した犯人は…


同情の余地どころか、人情のカケラもない様な殺人鬼だったんだ。





そんな彼女を頃したところで、日寄子ちゃんが帰ってくるはずなどないんだけど…



せめて、日寄子ちゃんの氏によって空虚になった心を少しでも埋めるために、アタシは彼女に投票するんだ。








だからアタシは、『澪田』と書いてあるスイッチに、手を伸ばし…





353: 2014/08/11(月) 21:19:04.47 ID:2GO18T6r0








豚神「待て、お前ら!!」






小泉「えっ!?」


左右田「あぁ!?」






モノクマ「あ~あ。このパタ―ン、前にもあったような気がするな…」




354: 2014/08/11(月) 21:20:02.82 ID:2GO18T6r0


小泉「何で止めるのよ、豚神…。クロはもう決まったでしょ。」


弐大「あんな堂々と、犯行を自白しとるしのう…。」


小泉「まさか、くだらない情に流されているんじゃないでしょうね?相手は殺人鬼なのよ?」



豚神「くだらない、か…。」




355: 2014/08/11(月) 21:20:56.49 ID:2GO18T6r0




豚神「くだらないとまでは言わないが、情に流されているのは貴様の方だ、小泉。」




小泉「え…?」



豚神「冷静になれ、小泉。この議論を真実に導けるのは、貴様だけなのだからな。」


小泉「真実…?それも、アタシだけって…?」



356: 2014/08/11(月) 21:22:20.95 ID:2GO18T6r0



澪田「…」



田中「何か言いたげだな、狂乱の役者よ。」


澪田「白夜ちゃん…。どうしてっすか…?」



小泉(…?)




澪田「どうして邪魔するんすか!?唯吹が犯人に決まってるじゃないっすか!!」




小泉(唯吹ちゃん…。もしかして、動揺してる…?)




357: 2014/08/11(月) 21:23:52.20 ID:2GO18T6r0


ソニア「どういうことですか…?もう、終わったんじゃなかったのですか?」

豚神「ふん…。今回の事件は、まだ片付いたわけじゃない。今までの澪田の発言には、おかしな部分があるからな。」


小泉「おかしな部分…?」


狛枝「あれ、小泉さん。まだ気づいてなかったの?」

小泉「え…?」


狛枝「キミは豚神クンからちゃんと聞いているはずだよ。おかしな部分があるっていう、明確な根拠をね。」

小泉「豚神に…?」


小泉「…!!」





小泉(そっか…。でも、それって…)



小泉(とりあえず、今やらないといけないことは…唯吹ちゃんに、カマをかけてみよう。)




358: 2014/08/11(月) 21:24:32.06 ID:2GO18T6r0


小泉「ねぇ、唯吹ちゃん。」

澪田「どうしたんっすか?」

小泉「ひとつ、聞いていいかな。」

澪田「真昼ちゃんの頼みなら、いくらでも答えてあげるっすよ~!!」



359: 2014/08/11(月) 21:25:22.94 ID:2GO18T6r0






小泉「本当に、あなたがクロなの?」



澪田「…」





澪田「そう思わない理由は、何っすか?」



小泉「じゃあ、お言葉に甘えてもうひとつ…」




360: 2014/08/11(月) 21:28:05.12 ID:2GO18T6r0


PHASE6 議論開始!!



言弾:(>>217、>>218、>>219、>>220)


10.ロ―プの状態

18.見立て殺人

11.拭き取られた血痕




小泉「日寄子ちゃんと蜜柑ちゃんを頃したのは、唯吹ちゃんなんだよね。」

澪田「当然っす!!【どっちも、撮影前に頃しておいた】っす!!」


小泉「じゃあ、日寄子ちゃんはどうやって頃したの?」


澪田「決まってるじゃないっすか~。日寄子ちゃんの傷を見てないんっすか?
もちろん、【ナイフで首をかっ切った】んっすよ!!」


弐大「撮影現場に、【血を拭いた跡があった】のう。おそらく間違いはないじゃろう。」

澪田「あの血を蜜柑ちゃんの血と思わせようとしたんすけど、量が多すぎたんで断念したっす!!」

左右田「首を切るのと、腹を刺すのじゃ、出血量が違いそうだもんな…。」


小泉「それで、蜜柑ちゃんは?」

澪田「なにいってんっすか~、真昼ちゃん。当然唯吹が首をこう、ガッガッってやって、【しめ頃した】んっすよ!!」

ソニア「現場にあったロ―プでまずしめ頃しておき、そこで[見立て殺人を成立させるために吊るした]んですね…。」


田中「小泉よ、いったいどこに矛盾があるというのだ…?」

小泉「…」







小泉(やっぱり…。唯吹ちゃんは、“ある事実”を知らない…。)




安価↓2



361: 2014/08/11(月) 21:29:15.79 ID:N6HX2gsL0
ロ―プの状態 →【しめ頃した】

364: 2014/08/11(月) 21:31:41.03 ID:2GO18T6r0


正解



【しめ頃した】←ロ―プの状態



小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破



BREAK!!




小泉「やっぱり…。唯吹ちゃん、アナタは重大なミスを犯した…。」


澪田「え…?なんすか、それ?唯吹の言ったこと、何か間違ってたっすか?」



366: 2014/08/11(月) 21:32:46.10 ID:2GO18T6r0


小泉「蜜柑ちゃんの首にあった線条痕を思い出してみて。その結果、絞殺だったんだっけ?首吊りだったんだっけ?」


豚神「あの線条痕からみて罪木の氏因は、間違いなく首吊りだ。」


澪田「え…?」


七海「私も確認したから、豚神くんの発言に嘘はないよ。」



367: 2014/08/11(月) 21:34:13.23 ID:2GO18T6r0


狛枝「そう、罪木さんの氏因は首を吊ったことだったんだよ。」

狛枝「じゃあどうして澪田さんは、『自分が絞頃した』なんて言ったんだろうね?」


左右田「犯人であるはずの澪田が、自分で頃した罪木の氏因を知らねぇってのは、明らかに不自然だもんな…。
一体、何が起きてんだよ…?」


小泉「これは恐らくなんだけど…。
唯吹ちゃんは、日寄子ちゃんの氏体と同時に蜜柑ちゃんの氏体を見たんじゃないかな…。」


左右田「ど、どういうことだよ?」



368: 2014/08/11(月) 21:37:39.98 ID:2GO18T6r0


小泉「日寄子ちゃんは明らかに他殺だった。それと同時に蜜柑ちゃんが首を吊っているところを見たらどう考えるかな?」

小泉「素直に、蜜柑ちゃんが自頃したと思うかな?」


ソニア「いえ…罪木さんが自殺とは思いませんね。」

ソニア「2人の氏体に関連性があると思って、罪木さんも殺されたと思います。」



狛枝「ま、そうだろうね。ただ罪木さんが首を吊っているところを見ただけなら、自殺だと思うはずだけど…。」

狛枝「罪木さんが他殺されたと勘違いしていたのは、他殺された氏体を含む2人の氏体を同時に見たせいなんだろうね。」



369: 2014/08/11(月) 21:38:49.98 ID:2GO18T6r0


弐大「ちょ、ちょっと待たんかい!!」


小泉「どうしたの?」




弐大「その話はおかしいぞ!!まるで、澪田が犯人じゃないことを前提として話しとるようじゃぞ!?」



370: 2014/08/11(月) 21:39:40.12 ID:2GO18T6r0




小泉「『まるで』でもなく…まさにそうだと言ってるのよ!!」



左右田「は、はぁ!?」


澪田「な、なにを言ってるんすか!?唯吹以外に犯人がいるわけがないっす!!」




小泉(やっぱり、いまの唯吹ちゃんは焦ってる…。投票されそうになった時ですら、すまし顔してたのに…)




371: 2014/08/11(月) 21:40:35.55 ID:2GO18T6r0


澪田「真昼ちゃんは忘れたんっすか!?
あの撮影をできたのも、密室を作れたのも、日寄子ちゃんを柱に磔にできたのも、唯吹しかいないんっすよ!?」



田中「確かに…。小泉は、一連の犯行が澪田以外の人物に行われたと言いたいのか?」

小泉「いや…。今までの推理自体は、間違ってないと思うよ。」

左右田「じゃ、じゃあやっぱり犯人は澪田しかいねぇじゃねぇか!!」




小泉(いや…それは違う…。なぜなら…)





372: 2014/08/11(月) 21:42:08.85 ID:2GO18T6r0


PHASE7 ロジカルダイブ開始!!





Q.1 午前7時以降の偽装工作をした人物は?

赤:澪田 青:罪木 黄:左右田



Q.2 その人物は、どういう状態だった?

赤:絶望病にかかっていた 青:正常だった 黄:氏んでいた



Q.3 なぜ、その偽装工作をした?

赤:エンタ―テイメント 青:殺害時刻を7時より前と思わせる 黄:殺害時刻を7時以降と思わせる





安価↓2




377: 2014/08/11(月) 21:47:51.79 ID:XasOAS150
赤青黄

378: 2014/08/11(月) 21:49:12.97 ID:2GO18T6r0


赤-青-黄



小泉「推理はつながったわ!!」



COMPLETE!!





小泉「7時以降の偽装工作をしたのは確かに唯吹ちゃんだったけど、
だからといって唯吹ちゃんが2人を頃したとは限らない…。」


ソニア「ど、どうしてですか!?」



380: 2014/08/11(月) 21:50:32.21 ID:2GO18T6r0


豚神「たしか、撮影の前に既に2人は氏んでいたのだったな。では、いつ氏んだのだ?」


澪田「唯吹が頃したんっす!!そこに間違いはないんっすよ!!」


小泉「違う…。やっぱり、唯吹ちゃんがそんなことをするとは思えない…。」


澪田「真昼ちゃん、前に言ったことと矛盾してるっすよ!?」

澪田「唯吹が絶望病にかかっていたから動機は唯吹にもあるって…!!そういったのは、真昼ちゃんっすよ!?」



小泉「アタシも最初はそう思ってたんだけど…。どうも、違うみたい…。」


小泉「唯吹ちゃんは病気なんかじゃなくて、自分の意思で動いてるような気がするの…。」



381: 2014/08/11(月) 21:51:27.98 ID:2GO18T6r0


弐大「う~む。しかし、そんな感情論でものを言ってもいいんかのう…?」


小泉「もちろん、それを裏付ける根拠だってある。
それは、そもそもなんであんな偽装工作をしたのかってところにあると思うんだ…。」


左右田「それってたしか、エンタ―テイメントとか何とか言ってたよな…。」


澪田「そ、そうなんっすよ!!あれは唯吹からみんなに送る、一世一代のメッセ―ジなんすよ!!」




382: 2014/08/11(月) 21:52:46.07 ID:2GO18T6r0


小泉「違う…。真意はそこにはなかった…。」

田中「真意だと…?エンタ―テイメントの目的以外に、一体何があったというのだ?」



小泉「例えば、蜜柑ちゃんにナイフを突き立てたこと…。あれには、どういう意味があったんだと思う?」

左右田「そんなの、見立て殺人を成立させる為だろ?」


ソニア「いえ…。見立て殺人を成立させるには、首を吊らせるだけでいいはずです。
よく考えてみれば、わざわざナイフを突き立てる必要はありませんね。」


弐大「じゃあ、どういう意味があったんじゃあ?」


小泉「それは…」







1.血を流す演出をする

2.その場で罪木が氏んだと思わせる

3.簀巻きが罪木からはがれないようにする



安価↓1



383: 2014/08/11(月) 21:53:23.67 ID:XasOAS150
2

384: 2014/08/11(月) 21:54:36.55 ID:2GO18T6r0


正解


小泉「そっか…!!」解



小泉「撮影中に蜜柑ちゃんがナイフで刺されたように見せかけることで、
撮影中に蜜柑ちゃんが殺されたと誤認させようとしたんだよ。」


左右田「ん~っと…。それに、どういう意味があるんだ?」


狛枝「撮影時にアリバイがある人間に疑いの目がいかないようにすることだよ。」



385: 2014/08/11(月) 21:55:13.12 ID:2GO18T6r0


七海「ということは、澪田さんの真意も見えてきそうだね。」


ソニア「え…?それはいったいなんですか!?」


小泉「犯行が、リアルタイム…。つまり、午前7時以降に起きたと誤認させることだよ。」


弐大「な、なんじゃとぉ!?」



386: 2014/08/11(月) 21:56:12.10 ID:2GO18T6r0


左右田「でも、おかしくないか?
午前7時より前だろうと後だろうと、澪田は他の奴に罪をなすりつけることはできねぇだろ?」



小泉「いや、犯行時刻の誤認による唯吹ちゃんの目的は、他人に罪をなすりつけることじゃない…。」



小泉「むしろその逆、7時より前に真犯人が犯した罪を、自分が被ることだよ…。」



ソニア「そ、それって、もしかして…」


小泉「そう、つまり唯吹ちゃんは…!!」




1.誰かをかばっている

2.真のクロ

3.気が狂っている



安価↓1




387: 2014/08/11(月) 21:57:20.41 ID:7nF0K130O
1

390: 2014/08/11(月) 21:58:53.65 ID:2GO18T6r0


正解


小泉「これで証明できる!!」




小泉「唯吹ちゃんは、誰かをかばってるんだよ!!」



田中「何だと…!?」



澪田「な、何を言っているんっすか!?そんなわけがないっす!!
わざわざ他人の罪を被るなんて、そんなことをする人いるわけ…!!」



狛枝「しかし、澪田さんの希望も、なかなか素晴らしいよね!!
誰かをかばうことなんかのために、氏体にナイフを刺したり、氏体を磔にしてみたり…」


澪田「うっ…。」



狛枝「つまりかばわれた方は、それに見合うだけの希望を胸に抱いてるんだね!!」



澪田「ち、違うっす…。違うんっす…。」




391: 2014/08/11(月) 22:00:06.88 ID:2GO18T6r0



左右田「じゃ、じゃあ、誰だよ?澪田は、誰をかばってるんだよ?」

七海「恐らく撮影によって、完璧なアリバイを確実に獲得できる人間だよ。」


狛枝「しかもそれって実は、1人だけなんだよね。」


小泉「…」



小泉(そうだ。そもそも、1人しかいないんだよ…。)



小泉(唯吹ちゃんがあんなむごたらしい偽装工作をしてまで…あんな愉快犯のようなひどい芝居をしてまで…
あんな汚れ仕事をかって出てまで、かばいたいと思うやつなんて…)




怪しい人物を指名しろ


安価↓1



392: 2014/08/11(月) 22:00:46.68 ID:F4af4v/k0
豚神?

393: 2014/08/11(月) 22:03:23.40 ID:2GO18T6r0




小泉「豚神…。アンタしか、いないよね…。」




豚神「…」




416: 2014/08/13(水) 21:00:53.15 ID:/7eHrcgY0

小泉「アンタしかいないよね、豚神…。」


豚神「…」




豚神「よく、わか」




417: 2014/08/13(水) 21:02:05.14 ID:/7eHrcgY0










澪田「けいおん大好きっす~!!」反論




澪田「いやぁ~。すごいっすね、真昼ちゃん!!真昼ちゃんの推理力に唯吹、感服したっすよ!!」

小泉「…」


澪田「でも、唯吹が誰かをかばうなんて…。ちょ―っと話を飛躍させすぎじゃあないっすか?」

澪田「唯吹は博愛の騎士でもなんでもないただの殺人鬼なんだから、そんなことするわけないっすよ!!」


小泉「唯吹ちゃん…。もう、やめにしようよ…。」

澪田「何を言ってるんすか?やめるも何も、唯吹は事実を言っているだけっす!!」



418: 2014/08/13(水) 21:03:07.91 ID:/7eHrcgY0


PHASE8 反論ショ―ダウン(VS澪田)開始!!



言刃:(>>217、>>218、>>219、>>220)


4.1回しか鳴らない氏体発見アナウンス

7.罪木の氏体の状況

20.患者服





澪田「実は昨日、【夜にライブハウスに行ってみた】ら、2人が倒れていたんすよ!!」


澪田「だから唯吹は【暇つぶし】に、あんな偽装工作をしてみたってわけっすよ!!」


澪田「どこぞやの御曹司が2章くらいでやっていたことと同じなんすよ!!」


澪田「つまり唯吹は誰かをかばったわけじゃなくて、自分自身の娯楽のためにやったんっす!!」


澪田「だから、【白夜ちゃんを犯人だと決めつける】のは、3流の探偵がやる事っすね!!」


澪田「33分で解決する探偵の足元にも及ばないなんて、哀しいと思うな!!」



419: 2014/08/13(水) 21:04:02.61 ID:/7eHrcgY0


発展!!




小泉「娯楽で偽装工作をした割には…やけに焦っているわね?」

小泉「ためしに、このまま投票タイムに行ってみよっか?結果はどうなるか、わかると思うけど…」

小泉「それでもまだ、暇つぶしだとかいうつもり?」





澪田「…【唯吹が誰かをかばっている】ことは認めるっす。」


澪田「でも、唯吹がかばったのは白夜ちゃんじゃないっすよ?あんな豚足をどうして唯吹がかばうんっすか?」


澪田「そもそも唯吹が男をかばうなら、絶世の美男子くらいであることが最低条件っすね!!」


澪田「白夜ちゃんは確かに元は凛々しそうだけど、やっぱりあと3倍はやせてくれないと守る価値はないっすね!!」


澪田「たっは―!!唯吹は何の話をしてるんっすかね!!」



420: 2014/08/13(水) 21:04:49.17 ID:/7eHrcgY0


発展!!


小泉「話を逸らさないでよ…!!唯吹ちゃんは、何が言いたいの!?」



澪田「真昼ちゃんの推理はいいところまではいってるけど、肝心のかばった相手を間違えているんすよ!!」


澪田「真昼ちゃんの言っていることは所詮感情論で、【決定的な証拠は1つもない】よ!!」


澪田「もう、【新しい手がかりもない】し…」


澪田「唯吹がかばった相手が白夜ちゃんだっていう根拠なんて、あるわけない!!」



安価↓1




421: 2014/08/13(水) 21:07:25.14 ID:b/ngyWe90
1回しか鳴らない氏体発見アナウンス で【新しい手がかりもない】

422: 2014/08/13(水) 21:08:55.76 ID:/7eHrcgY0


正解



【新しい手がかりもない】←1回しか鳴らない氏体発見アナウンス



小泉「その言葉…切らせてもらうよ!!」論破



BREAK!!





小泉「いや…。まだ解き切っていない謎があるはずだよ。」

田中「解き切っていない謎だと…?なんだそれは。」


小泉「1回しか鳴らなかった氏体発見アナウンスだよ。」

ソニア「そういえばそうですね。今回は被害者が2人ですが、アナウンスは1回だけでしたね。」


左右田「でもよ、それが犯人を決める根拠になるのかよ?」

小泉「い、いや…。そこまでは、ちょっと…」

弐大「なんじゃあ、ただの勘かい…」



423: 2014/08/13(水) 21:09:49.89 ID:/7eHrcgY0



狛枝「でも、その勘が外れているとは言い切れないよ?」



ソニア「え?どういうことですか?」


狛枝「前回の裁判でもそうだったようにモノクマは、ル―ルに反しない程度にボク達に干渉しているんだ。」

弐大「その結果が、氏体発見アナウンスを1回だけ流すという行為か…。」



424: 2014/08/13(水) 21:10:46.11 ID:/7eHrcgY0


左右田「でも、それがどう事件に関係するんだよ?」


七海「本来なら2回流すべきところを、1回しか流さない…。
それによって、事件がどう複雑になったかを考えればいいんじゃないかな?」


田中「逆に言えば、アナウンスを2度流していれば、簡単に真犯人に行きついていたということか?」


澪田「そ、そんなのあるわけないっす!!
そもそもアナウンスがどうとかいう問題が、誰かをかばう話に関係するはずないっすよ!!」



425: 2014/08/13(水) 21:12:04.59 ID:/7eHrcgY0


狛枝「ところがそうとは言い切れないんだよね…。
だって下手したら、この議論の結果次第で豚神クンが犯人だって確定しちゃうんだもん。」


澪田「え…!?」

左右田「マ、マジでか!?」

ソニア「まるで裏技ですね!!」

弐大「な、なんでじゃあ!?どこからそういう話が出てきたんじゃあ!?」


七海「その話をするためにも、裁判のル―ルをもう1度確認する必要がある…と、思うよ。」



426: 2014/08/13(水) 21:13:11.67 ID:/7eHrcgY0


左右田「裁判のル―ル…?取り立てて説明するようなものはねぇだろ。」


田中「ふん、これだから何の力も持たない人間は困る。思考を停止していては、鶏以下に機転が利かなくなるぞ。」


左右田「な、何だよそれ!!じゃあオメ―がなんか言ってみろよ!!」


田中「本来のル―ルに従えば、新たな骸を発見するたびに氏体発見アナウンスが流れるはずだ…。」


左右田「あ~あ…何を言い出すかと思えば。思考回路がハムスタ―並みの珍解答だな。」



427: 2014/08/13(水) 21:14:12.17 ID:/7eHrcgY0



狛枝「いや、今の発言は極めて的を得ているんだ。」



左右田「え!?」

ソニア「さすがは田中さん!!」


左右田「…」



小泉(見ていて可哀そうになるな…。)




弐大「田中の発言が、どう重要になってくるんじゃあ?」

七海「まずは、電子生徒手帳の9項目を確認しよっか。」



428: 2014/08/13(水) 21:16:24.51 ID:/7eHrcgY0


9.3人以上の人間が氏体を最初に発見すると、“氏体発見アナウンス”が流れます。



ソニア「犠牲者の数だけアナウンスが流れるということは、前回の事件でも確認済みですよね。」

七海「そして、これが校則である以上、モノクマはこのル―ルを破れないはずなんだよ。」


弐大「ちょっと待たんかい。なら、モノクマはアナウンスを2回流さんといけんじゃろうが。
実際は、1回しか流れとらんのじゃぞ?」


左右田「じゃあ、モノクマがズルをしたってことか!?」

モノクマ「ボクはズルなんかしません!!あくまで、ル―ルに従って行動してます!!」


狛枝「つまり1回しか流れなかったことには、何か理由があるんだね。」

左右田「あ?なんだよそれ。」

小泉「それは…」




1.前に既に流れていた

2.1人生きていた

3.特別なル―ルが適用された


安価↓1



429: 2014/08/13(水) 21:17:32.63 ID:AGnhrKJj0
3

430: 2014/08/13(水) 21:20:15.36 ID:/7eHrcgY0


正解



小泉「そっか…!!」解



小泉「いままでモノクマが提示してきたコロシアイのル―ルのどこかに、モノクマがつけいる隙があったんだよ。」


ソニア「つけいる隙…ですか?」

弐大「何じゃいそりゃあ?」


七海「それを明らかにするためにも…。
コロシアイのル―ルと、今回の事件でモノクマが提示した証拠品の謎を整理してみよっか。」


左右田「そうだな。ソニアさんのためにも、オレが的を得た発言をしてやるぜ!!」



431: 2014/08/13(水) 21:21:34.75 ID:/7eHrcgY0


左右田「コロシアイのル―ル…。島から出られるのは、クロ1人だけ…。だったっけか?」

田中「それは誰でもわかっている…。」

左右田「ひでぇ!!」


田中「やはり気になるのは、“3人以上の人間が氏体を発見したときにアナウンスが流れる”という条件だな…。」

左右田「は、はん!!それこそ、誰でも知ってるぜ!!」



狛枝「いや、いまの田中クンの発言は、とても重要だよ。」


左右田「え!?」

ソニア「さすがは田中さん!!」

左右田「なんでいつもこうなるんだ…。」

七海「そのうち左右田くんにもいいことある…と、思うよ。」

左右田「そこは断言してくれよ…。」



432: 2014/08/13(水) 21:22:59.31 ID:/7eHrcgY0


弐大「しかし、確かそれだけではないんだったのう。」



小泉「うん…。アナウンスは、“犯人が自明の場合、流れない”…。
今回、日寄子ちゃんか蜜柑ちゃんのどちらかがこのル―ルに当てはまったんだよ。」


七海「1回は流れたからね…。当てはまった人と、当てはまってない人がいるんだね。」


左右田「で、それだけだっけ?」



小泉「いや、もう1つ大事なル―ルがある…。」

ソニア「え?なんですか、それ?」


小泉「それは…」



433: 2014/08/13(水) 21:23:48.90 ID:/7eHrcgY0



PHASE9 閃きアナグラム(改)開始!!





○ノ○マ○ァ○○をわ○す条件



安価↓1



434: 2014/08/13(水) 21:24:51.71 ID:cNcgCeK40
モノクマファイルをわたす条件

435: 2014/08/13(水) 21:26:03.58 ID:/7eHrcgY0


モノクマファイルをわたす条件


小泉「よし、わかった!!」




小泉「それは、モノクマファイルを渡す条件だよ。」

左右田「あれ、そういえば変だな?今回はなぜか、西園寺のファイルしかなかったな…。」



436: 2014/08/13(水) 21:27:07.09 ID:/7eHrcgY0


狛枝「たしか、事件に関与しない人間のファイルは渡されない…。だったっけ?」


モノクマ「はい、その通りです!!今回の事件に罪木さんは関係ありませんので!!」


弐大「その“関係しない”の程度がわからんのう…。
簀巻きにされたりナイフを刺されたりしたのに、関係ないのかのう?」


七海「多分、モノクマが都合よく事実を隠すための口実だよ。」



437: 2014/08/13(水) 21:28:23.58 ID:/7eHrcgY0


ソニア「しかし、なんのために罪木さんのモノクマファイルを渡さなかったのでしょう…?」

左右田「もちろん罪木の氏体の状況に決定的な証拠があったからですよ、ソニアさん!!」


小泉「いや、違う…。」


左右田「違うの!?」

弐大「左右田の言うことは、たいてい間違うのう…。」


左右田「ち、違うわけねぇよ!!それ以外になんの理由があるってんだよ!!」

小泉「それを明ら」

狛枝「それを明らかにするためにも…さあ、議論を再開させようか!!」


小泉「なんで割って入ってまで…」



438: 2014/08/13(水) 21:29:34.55 ID:/7eHrcgY0




狛枝「ねぇモノクマ。ちょっと気になったんだけど、いいかな。」


モノクマ「きっと聖徳太子は、みら」


狛枝「コロシアイのル―ルにさ。『3人以上の人間が氏体を発見したらアナウンスが流れる』ってのがあったよね。」

狛枝「あの“3人”って、犯人も含めるの?」


モノクマ「ああそれは…。ま、基本的には、そういうことになってるよね。」


狛枝「歯切れが悪いね。」


モノクマ「まったくもう。言い訳から」



439: 2014/08/13(水) 21:30:41.36 ID:/7eHrcgY0


小泉「ちょっと。この辺本編とまる被りだから、とっとと主旨だけを言ってよ。」


モノクマ「本編ではすでに氏んでたくせに…。わかったよ、言えばいいんでしょ。」

モノクマ「今回は、犯人を含んでないよ。はい、終里。」


弐大「終里!?」



狛枝「なるほどね。これはおそらくとても重要なことだよ。覚えていた方がいいんじゃないかな。」


七海「じゃあ、今までのル―ルをまとめてみたよ。」



440: 2014/08/13(水) 21:32:55.15 ID:/7eHrcgY0


コロシアイのル―ル


1.3人以上氏体を発見すると、アナウンスが流れる

2.犯人が自明の時、アナウンスは流れない

3.事件に関与しない人物のモノクマファイルは渡されない






モノクマの行動


1.アナウンスは1回しか流れなかった

2.モノクマファイルは西園寺の物しかなかった

3.今回は、犯人を含まない3人の人物が氏体を目撃している





441: 2014/08/13(水) 21:33:59.10 ID:/7eHrcgY0


澪田「でも、こんなものをまとめたところで何にもならないっすよ。唯吹がかばったのは、和一ちゃんっす!!」

左右田「えぇ!?オレ!?」


七海「そんなことより、さっきまとめたものから真相を割り出そうよ。」

弐大「しかし、これに、手掛かりがあるとは思えんが…」



442: 2014/08/13(水) 21:35:12.07 ID:/7eHrcgY0


七海「いや、これには必ずヒントがあるよ。」


小泉「…千秋ちゃんは、もうそのヒントに気付いているの?」


七海「まあ、漠然とだけどね。そのヒントは、1回しか流れなかったアナウンス…。
一体、罪木さんと西園寺さんの『どっちに流されたものなのか?』っていうところにあると思う。」


ソニア「どちらに…ですか?」


左右田「ふん、こんどこそ間違えねぇぞ!!もちろんモノクマファイルを渡されていた、西園寺のためのアナウンスだ!!」



443: 2014/08/13(水) 21:36:43.48 ID:/7eHrcgY0


狛枝「はぁ…。なんていうんだろうね。」

狛枝「左右田クンならきっとそう言うだろうなって思っていたら、見事にその予感が的中したよ。」

狛枝「やっぱり左右田クンって、期待を裏切らないよね。」

七海「うん…。可哀左右田のニックネ―ムに恥じない位の空回りっぷりだよ。」


狛枝「もうわかるよね、左右田クン。見事に大不正解だよ。」


左右田「オ、オレっていっつも、損な役回り…」



444: 2014/08/13(水) 21:38:07.12 ID:/7eHrcgY0


左右田「なんでだよ!!あのアナウンスは、どう考えても西園寺のための物だろ!!」

左右田「罪木は事件に関与してなかったから、アナウンスが流れなかったんだよ!!」


小泉「う~ん…。それは違うと思うよ、左右田。」


左右田「こ、小泉まで、オレを陥れようってのか…?」

左右田「もう怒ったからな!!小泉にやった希望のカケラ、全部返してもらうからな!!」


小泉「い、いや、そこまで怒らなくても…」



445: 2014/08/13(水) 21:39:44.55 ID:/7eHrcgY0


田中「可哀左右田のことはともかく、議論を続けてもらおうか。」

左右田「オメ―まで可哀左右田とか言うんじゃねぇ!!」


小泉「アナウンスが流れない理由は『事件に関与しない』ではなく、『犯人が自明』だよね?」

小泉「たしかに蜜柑ちゃんは事件に関与しなかったけど、だからといって犯人が自明とは限らない…。」


ソニア「犯人が自明、ですか…。では小泉さんは、西園寺さんを頃した犯人が自明だと言いたいんですか?」

弐大「そもそも“自明”というのは、どういう基準で言っとるんじゃあ?」


小泉「これも恐らくだけど、日寄子ちゃんと蜜柑ちゃんの差を考えれば“自明”がどういう意味なのかが分かるはず…。」

田中「2人の犠牲者の差、か…。」



446: 2014/08/13(水) 21:46:03.53 ID:/7eHrcgY0


PHASE10 議論開始!!



言弾:(>>217、>>218、>>219、>>220)


5.モノクマファイル[3]

7.罪木の氏体の状況

8.西園寺の氏体の状況


田中「2人の哀れな犠牲者…。その差とは…」

田中「[他殺と自殺]だったか?」

ソニア「待ってください。そもそも罪木さんは、【本当に自殺だった】のですか?」

弐大「いや、その話は今は関係ないじゃろう。犯人が自明かどうかを話しとるんじゃからのう。」

弐大「う~む、差と言えば…」

弐大「[首を吊っていたことと、ナイフで殺されたこと]じゃったか?」

左右田「言ってることが大して変わってなくね?」

左右田「やっぱり自明っていうぐらいだから、【犯行現場を誰かに目撃された】んだろ!!」

澪田「な~に言ってんすか、和一ちゃん!!
そんなことがあったら、こんなに議論を重ねずとも[すぐに終わってた]はずじゃないっすか~!!」

左右田「そ、それもそうだな…。」

田中「また、伝説を1つ作り上げたか…。」

左右田「もう嫌!!」

弐大「女々しいぞ…。ちょっと失敗したぐらいで、なにめげとるんじゃい!!気合が足りん!!
アレしてやるから、そこに横たわらんかい!!」

狛枝「ア、[アレは最高だった]ね…!!」

左右田「こ、狛枝!?まさか、【2人はそういう関係】!?」

七海「でも、左右田くんの言うこともあながち間違いじゃないかもよ。」

ソニア「ええ!?残念です…。」

左右田「オレの方が、残念です…!!」

七海「目撃した人物によって、話は変わってくるかもよ…。」

狛枝「そしてその人物が、どっちをはっきりと見たかが問題だよ。」

澪田「どっち?どっちってなんすか?まさか凪斗ちゃん、ドッヂボ―ルがしたいんっすか!?」

澪田「凪斗ちゃん、無謀っすね―!!唯吹はね、ドッヂボ―ルに関しては【鬼のように強い】っすから!!
子供の時は、両チ―ムに引っ張りだこだったっす!!」

狛枝「まぁ、澪田さんとドッヂボ―ルをするのも楽しそうだけど、そのどっちじゃないんだ…。」

七海「どっちというのは、当然…」

狛枝「そう。[西園寺]さんか、[罪木さん]か、ということだよ。」

弐大「しかし前の話じゃあ、【同時に発見した】という話にならんかったか?」

狛枝「ただ、発見するだけじゃあダメなんだよ…。」

左右田「もっとオレにもわかるように、かみ砕いて言ってほしいぜ…。」

小泉(そう。2人のうち、殺されたと正しく認識されたのは、1人だけだった…。)

安価↓2


448: 2014/08/13(水) 21:55:14.28 ID:AGnhrKJj0
【犯行現場を誰かに目撃された】→[西園寺]

449: 2014/08/13(水) 21:57:20.49 ID:/7eHrcgY0


正解



【犯行現場を誰かに目撃された】→[西園寺]




小泉「その意見にフレ―ムインね!!」同意



BREAK!!




小泉「きっと日寄子ちゃんだけは、殺されたのを目撃されていたんだよ。」


左右田「えぇ!?誰に!?」


小泉「それは当然…」




怪しい人物を指名しろ


安価↓1



451: 2014/08/13(水) 21:59:30.78 ID:/7eHrcgY0


小泉「当然、唯吹ちゃんだよ!!」

澪田「い、唯吹っすか!?」


小泉「唯吹ちゃんは、真犯人が日寄子ちゃんを頃すところを見たんじゃないかな?
それなら、犯人は自明っていうのも納得できるよ。」


田中「なるほどな。つまり“犯人が自明”というのは、言い換えると…」



1.被害者が自殺

2.共犯者がいる

3.モノクマが頃した


安価↓1



452: 2014/08/13(水) 22:00:49.06 ID:h5tFG7Kqo
2なのかな
目撃者

453: 2014/08/13(水) 22:02:47.72 ID:/7eHrcgY0


正解



小泉「これで証明できる!!」解



小泉「そう、共犯者がいることだよ!!」

左右田「な、なるほどな…!!それなら確かに、“自明”って言えるかもしれねぇ。」


弐大「しかし…。ワシは“犯人は自明”と聞いた時、“被害者が自頃した”と想像したのじゃが…」

狛枝「恐らく、それはないんだよ。」

ソニア「どうしてですか?」

狛枝「ほら、前回の裁判でモノクマが言っていたことを思い出してごらん。」



454: 2014/08/13(水) 22:04:27.70 ID:/7eHrcgY0




~回想~


罪木「でも、犯人が自頃しているのなら、誰に投票すればいいのですか…?」

モノクマ「え~と、基本的に考え方は変わりません。
自殺者というのは、自分という大事な存在を頃した存在ですからね。」


~回想終了~




狛枝「この言葉を聞く限りでは、自頃した人とそうでない人で扱いを分けるようなル―ルがあるとは思えないんだよ。」

狛枝「自殺者に関して特別なル―ルを適用しちゃったら、そのル―ルに従って考え方を変えちゃうもんね。」


七海「だから、すでに事件の真相を知っている人がいるという意味で、
“犯人が自明”が“共犯者がいる”ということを示す、っていう案が最も有力なわけだけど…」


狛枝「どう、モノクマ。なにか間違いはある?」



455: 2014/08/13(水) 22:06:16.01 ID:/7eHrcgY0


モノクマ「あまりこういうことは言いたくないんだけどな…。ま、ばれちゃったから仕方ないか。」

モノクマ「そう、その通りです!!共犯者のシロがいる場合、アナウンスは流れません!!」

ソニア「な、なんと…!!おどろきの事実が発覚しましたね!!」


小泉「今のモノクマの発言からもわかると思うけど…」


小泉「唯吹ちゃんが『真犯人が日寄子ちゃんを頃した罪』を被ろうとしたことで、
“唯吹ちゃんが共犯者”だとモノクマに認定されたんだよ。」



456: 2014/08/13(水) 22:07:52.88 ID:/7eHrcgY0


小泉「でも唯吹ちゃんは、そこでミスを犯した…。」

澪田「…」


田中「問おう。そのミスとは、なんだ?」

小泉「蜜柑ちゃんをも、真犯人が頃したと勘違いしたことだよ。」

田中「何…!?そもそも、罪木は真犯人が頃したわけじゃなかったのか!?」


小泉「もし蜜柑ちゃんも犯人に殺されていたのなら、蜜柑ちゃんを頃した犯人の共犯者として唯吹ちゃんがいるんだから、
アナウンスは1度も流れないはずなんだよ…。」



457: 2014/08/13(水) 22:09:09.15 ID:/7eHrcgY0


ソニア「ちょ、ちょっと待ってください。
犯人が頃したわけでもないなら、罪木さんの氏因は一体なんだったというのですか!?」


小泉「考えられる可能性は1つしかない…。蜜柑ちゃんは、自殺だったんだ…。」


弐大「や、やっぱり自殺だったんか!!確かにそれなら、『事件に関与していない』と言えるかもしれん…!!」



458: 2014/08/13(水) 22:10:57.23 ID:/7eHrcgY0


七海「じゃあ、いままでに出した結論をまとめてみるよ。」




七海「澪田さんという共犯者がいる西園寺さんの事件は、犯人が自明だったから、氏体発見アナウンスが流れなかった。」

七海「でも事件に関与は当然しているから、モノクマファイルが渡された。」





七海「そして、罪木さんの氏因は、自殺だった。
そのことを知らなかった澪田さんは、共犯者とは認定されなかったんだね。」

七海「自殺とはいえ犯人が自明とは言えないから、氏体発見アナウンスが流れた…。」


七海「でも事件に関与していなかったから、モノクマファイルは渡されなかった…。」





465: 2014/08/14(木) 18:19:40.77 ID:pdr23BoU0

狛枝「ありがとう。七海さんの説明はわかりやすくて助かるよ。それなら、重大な事実が浮き出されるね。」

七海「うん。モノクマの行動によって隠されていた真実がね…。」


澪田「そ、そんなのあるわけないっす!!言いがかりっす!!唯吹がかばったのは、凪斗ちゃんっす!!」

狛枝「ボクみたいなクズをかばってくれるなんて、澪田さんは、なんて優しいんだ!!」

左右田「お前が喋ると話がややこしくなるからやめろ!!」



466: 2014/08/14(木) 18:21:03.74 ID:pdr23BoU0


田中「では、モノクマの真意とは一体なんだったのだ…。」

小泉「…今までの話を考慮すると、すぐにわかるはずだよ。」

澪田「そんなのあるわけないっす!!適当なことを言わないでほしいっすよ!!」


小泉「1回しかアナウンスを流さなかった理由は、流された対象を誤認させることじゃないかな?」


左右田「そうだよな。オレなんか、今回の議論を聞くまでは西園寺のアナウンスだってずっと思っていたもんな。」

ソニア「実際は罪木さんのアナウンスなのに、ですね。」


七海「まあ、無理もないかもね。モノクマはル―ルを漠然としか教えていなかったから、
モノクマファイルを渡された人のアナウンスだって勘違いするのは、仕方ないよ。」



467: 2014/08/14(木) 18:22:07.42 ID:pdr23BoU0


弐大「しかし…。なぜわざわざ、アナウンスを流す対象を誤認させる必要があったんじゃあ?」

小泉「考えてみれば、モノクマが事実を隠したがったのも当然かもしれない…。」


小泉「だってアナウンスが蜜柑ちゃんのために流れたっていうのは、犯人につながる致命的な手がかりだからね!!」

弐大「な、なんじゃとお!?」



468: 2014/08/14(木) 18:23:08.08 ID:pdr23BoU0

ソニア「西園寺さんと罪木さんでは、アナウンスの意味が違うというのですか?」

小泉「大違いだよ…。だって日寄子ちゃんの氏体を発見したのは、アタシ、豚神、弐大の3人同時だったけど…」


小泉「蜜柑ちゃんの氏体は、3人で発見する前にアタシと豚神の2人で見てたんだから!!」


左右田「ちょっと待てよ…。頭がこんがらがって来たぞ…。」



469: 2014/08/14(木) 18:24:01.76 ID:pdr23BoU0


狛枝「あのね。氏体発見アナウンスは、3人が発見したら流されるものなんだ。」


狛枝「そして今回は、犯人は含まれていない。
モノクマがフレキシブルに対応してまで隠そうとしたんだから、裁判の行方を握る重要な手がかりのはずだよ。」


左右田「要するに、何が言いたいんだ!?」

狛枝「あるぇ?気付いてもらえなかった?たしかに言ったはずなんだけど、決定的な手がかり。」


小泉「狛枝、アンタはちょっと黙ってて。」



狛枝「…」



470: 2014/08/14(木) 18:25:49.47 ID:pdr23BoU0


小泉「蜜柑ちゃんの氏体をアタシと豚神が見た時には、アナウンスが流れなかった…。これって、おかしいでしょ?」

弐大「うん?おかしくなかろう。2人でしか見ていないのなら…」


七海「おかしいよ…。だってその前に、澪田さんが罪木さんの氏体を見ているはずだから。」



ソニア「そういわれてみれば…変ですね。既に3人が見ていたのに、アナウンスが流れていません。」


澪田「そ、そんなの、モノクマちゃんがうっかりしていただけっすよ!!」


モノクマ「ボクは、うっかりなんかしてないもんね!!
ちゃんといままでのル―ル通り、アナウンスを流すべきタイミングで流したもんね!!」



小泉「その謎は、もう解けているはずだよ…。それは…」




1.小泉・豚神・澪田の中に犯人がいる

2.罪木・西園寺の中に犯人がいる

3.弐大・左右田・ソニアの中に犯人がいる


安価↓1





471: 2014/08/14(木) 18:27:06.99 ID:A8KUnOsYO
1

472: 2014/08/14(木) 18:28:47.26 ID:pdr23BoU0


正解


小泉「これで証明できる!!」解



小泉「アタシと豚神と唯吹ちゃんが蜜柑ちゃんの氏体を発見しても氏体発見アナウンスが流れなかったのは、
当然この3人の中の誰かが犯人だからだよ!!」


田中「なるほどな…。犯人以外では、2人しか目撃していなかったということか。」

弐大「そしてその後ワシが発見して、3人か…。」



473: 2014/08/14(木) 18:29:56.74 ID:pdr23BoU0


ソニア「ということは、アナウンスが罪木さんの物だと最初からわかっていれば、
ここまでややこしい議論には発展しなかったというわけですね。」


狛枝「だからこそモノクマはアナウンスを1回しか流さないことで、議論をかく乱しようとしたんだよ。」


左右田「ちっ。そして、モノクマの思惑通りに騙されたのがオレってことかよ。」

左右田「モノクマのせいでソニアさんにカッコわり―とこ見せちまったじゃねぇか!!」



474: 2014/08/14(木) 18:32:02.90 ID:pdr23BoU0


モノクマ「騙すなんてひどいなぁ。ボクはむしろ、シロ側の手助けをするために、
“犯人が自明の時にアナウンスは流れない”っていうル―ルを設けたのに…」


モノクマ「共犯者のシロがいた場合、完全犯罪が簡単にできちゃうからね!!ソ―スは本編の2章だよ!!」

モノクマ「だからボクはそれの対処法をつくろうって思ったのに。感謝どころか恨まれるなんて遺憾ですなぁ。」


小泉「よく言うわ。通常のル―ルの通りに2回アナウンスを流していたら、
蜜柑ちゃんのアナウンスが流れていたとすぐにわかったのに…」



475: 2014/08/14(木) 18:33:11.39 ID:pdr23BoU0


澪田「あれあれ?ちょっと待つっすよ。」

小泉「え?」


澪田「その話だと、真昼ちゃんが犯人っていう可能性もあるっすよ?」

左右田「へ?」



476: 2014/08/14(木) 18:34:03.56 ID:pdr23BoU0


澪田「あ~あ、ばれちゃったっすね!!実は唯吹がかばっていたのは、真昼ちゃんっす!!」

ソニア「た、確かに条件としては、豚神さんと小泉さんは同じ立場のような気がしますけど…」


小泉「いや…。アタシに犯行は不可能なのよ。」

田中「なぜだ…?」


小泉「アタシにはアリバイがあるの。それを証明してくれる人だっているよ。」




怪しい人物を指名しろ


安価↓1



477: 2014/08/14(木) 18:34:34.12 ID:2pFoLNFCo
七海か?

478: 2014/08/14(木) 18:36:06.97 ID:pdr23BoU0


小泉「千秋ちゃん。昨晩のアタシのアリバイを証明してくれるよね?」


七海「うん。私と小泉さんは、昨晩は徹夜で語り合ってたからね…。小泉さんに犯行は不可能だよ。」


弐大「証人がおるんなら、仕方ないのう。」




左右田「しかしお前ら、病気だったんじゃなかったのかよ?徹夜とか、明らかに体にワリ―だろ…。」


七海「細かいことは気にしちゃダメ…。だと思うよ。」

小泉「そんなのだと、モテないわよ♡」


左右田「急に気持ち悪い声出さないでくれよ…。」



479: 2014/08/14(木) 18:37:43.19 ID:pdr23BoU0


田中「つまり、小泉には犯行が不可能だったのだな。」

田中「ということは、澪田がかばうことができたのは豚神だけ、ということか。」


小泉「どうなの、唯吹ちゃん…。まだ、反論はある?」

澪田「…」



480: 2014/08/14(木) 18:39:06.41 ID:pdr23BoU0



澪田「それは、違うっすよ…。」



小泉「え?」



澪田「真昼ちゃんの推理は、間違っているっす…。」




小泉「…」


小泉「まだ、粘るんだね…。」




481: 2014/08/14(木) 18:40:08.31 ID:pdr23BoU0


澪田「今の話だと、犯人は確かに唯吹か白夜ちゃんっすね。」


澪田「でも、だからって、本当に唯吹が共犯者で、白夜ちゃんが犯人なんすかね?」


ソニア「どういう意味ですか?」


澪田「その逆の可能性はあるんじゃないんすか?唯吹が真犯人で、白夜ちゃんが共犯者なんっす。」

小泉「そんなこと、あるはずが…!!」



482: 2014/08/14(木) 18:41:37.74 ID:pdr23BoU0


澪田「実はね、唯吹は、白夜ちゃんにかばってもらってたんっす。」

澪田「だって、唯吹が投票されそうになった時に止めに入ったのは、白夜ちゃんだったっすよね?」

小泉「そ、それは…!!」


左右田「そ、そういえばそうだ。あの時豚神の野郎が止めに入らなかったら、間違いなく澪田に投票してたぞ。」


小泉「え…?」


ソニア「じゃあ豚神さんは、真犯人の澪田さんをかばい議論をかく乱して、自分に疑いを向けさせているのですか!?」


小泉「み、みんな…!?」


狛枝「はは。みんなだいぶ疑り深くなってるね。1回目も、2回目の学級裁判も、容疑者が転々としてたからね。」



483: 2014/08/14(木) 18:43:01.51 ID:pdr23BoU0


狛枝「つまり、澪田さんはこう言いたいんだね?」


狛枝「澪田さんは西園寺さんを頃し、あえて愉快犯のような偽装工作をした。」


狛枝「常人ならば正気の沙汰とは思えない行為だから、何か裏があるとみんなは思うよね。
その“裏”っていうのが、“豚神クンをかばう”という行為。」


狛枝「そうみせかけて実はそんな裏はなくて、そういう裏があると思わせること自体が澪田さんの目的だと。」

狛枝「そう思わせることで現に今、澪田さんへの疑いの目は逸れかけているからね。」



484: 2014/08/14(木) 18:44:18.50 ID:pdr23BoU0


澪田「え、えっと、そうっす!!日寄子ちゃんを頃した場面を、白夜ちゃんに見られていたんっす!!」

澪田「そして唯吹は白夜ちゃんに黙っててほしいとお願いしたっす!!」

澪田「そしたら今回の偽装工作をすればいいと助言をくれたっす!!これって間違いなく、白夜ちゃんが共犯者っすよ!!」


弐大「た、確かに、筋は通っとるかもしれん…。」

田中「どうなのだ、小泉…?」

小泉「え、ええっと…」



小泉(ダ、ダメだ…。わからない…!!こんなの、どうやって矛盾を見つければいいの…?)



485: 2014/08/14(木) 18:45:21.34 ID:pdr23BoU0


澪田「ほら、やっぱり!!やっぱり唯吹が犯人っす!!」


狛枝「ま、澪田さんもこういってるし、投票タイムに行こっか。」


小泉「ちょ、ちょっと待ってよ!!」

小泉「狛枝、アンタは気付いてんじゃないの!?この話のどこかに、矛盾があるって…!!」


狛枝「さてね…。澪田さんの希望は相当大きいみたいだから、手伝いたくなっちゃうよね…。」


小泉「うう…!!」



小泉(ダメだ…頼みの綱の狛枝も、味方はしてくれない…!!)



486: 2014/08/14(木) 18:46:09.31 ID:pdr23BoU0


ソニア「ど、どうすれば…。わたくしには、どちらが犯人かがわかりません…!!」


左右田「や、やっぱり澪田が犯人なんじゃねぇのか?
あんなむごいことをした後だから、良心の呵責に耐えきれなくなったとかで、今になって自白したとか…」


弐大「うむう…。いっそのこと、ヤマ勘で行くか…。」





小泉(も、もう、どうしようもない…!!)



487: 2014/08/14(木) 18:47:47.80 ID:pdr23BoU0




豚神「それは違う!!」



小泉「え…?」




豚神「小泉、お前になら見つけられるはずだ…。共犯者が澪田で、クロが俺だという証拠を…」



小泉「と、豚神…?」




豚神「思い出せ…。今回の共犯者は、クロを手助けするだけが条件だったか…?」


小泉「え…?」




豚神「違うだろ…。“ある事実を知らない”ことが条件だろ…!!」


小泉「…」




488: 2014/08/14(木) 18:48:37.93 ID:pdr23BoU0


小泉「!!」



小泉「そうか…。」

澪田「な、なんっすか…?」


小泉「まず確認しておかないといけないのは、さっきのモノクマの発言ね。」


ソニア「先ほどのモノクマの発言とは…?」



狛枝「多分、これのことだよ。」



489: 2014/08/14(木) 18:51:01.25 ID:pdr23BoU0


~回想~


モノクマ「あまりこういうことは言いたくないんだけどな…。ま、ばれちゃったから仕方ないか。」

モノクマ「そう、その通りです!!共犯者の“シロ”がいる場合、アナウンスは流れません!!」


~回想終了~




澪田「それがなんだって言うんすか!!いい加減にしてよ!!」


小泉「この発言によると、“共犯者がいる場合アナウンスは流れない”というル―ルにあてはまる“共犯者”というのは、
“シロ”だけで、“クロ”は当てはまらないんだよ。」


小泉「つまり、共犯者とクロは同一人物であり得ない。間違いないよね?モノクマ。」


モノクマ「その通りです。自分自身がクロの場合、他のクロの犯行を隠ぺいすることで自分にもメリットがあるからね!!」


モノクマ「それでは“犯人が自明”とは言えません!!
ル―ルに当てはまる“共犯者”とは、クロをかばっても何の得もないシロのみがなることが可能です!!」

490: 2014/08/14(木) 18:52:50.82 ID:pdr23BoU0


小泉「そっか…。」



小泉「今のではっきりしたよ。やっぱり唯吹ちゃんは犯人じゃない。唯吹ちゃんは共犯者だよ。」


澪田「ど、どうしてっすか!?どこに、そんな根拠があるんっすか!?」


小泉「今回の共犯者は、日寄子ちゃんを頃したクロは知っている…。」

小泉「だけど、蜜柑ちゃんを頃したクロを知らない…。つまり、蜜柑ちゃんが自殺だったと知らない存在なんだ。」


田中「そういえばそうだったな…。」


田中「罪木が自分自身に破壊をもたらした事実を知りながら、それを証言していないシロがいれば、
氏体発見アナウンスは1度も流れなかったのだな…。」




491: 2014/08/14(木) 18:53:47.99 ID:pdr23BoU0


澪田「そ、それがなんだったっていうんすか!?そんなこと、何の関係もないっすよ!?」


小泉「じゃあもし、豚神が蜜柑ちゃんの自殺を最初っから知っていたとしたら?」


澪田「え…?」



小泉「豚神が蜜柑ちゃんの自殺を知っていたら、クロは豚神しかいない。」

澪田「な、なんでっすか!?」



492: 2014/08/14(木) 18:55:11.36 ID:pdr23BoU0


小泉「豚神がシロなら、蜜柑ちゃんの自殺を隠ぺいしたことになる。」

小泉「それなら豚神は、蜜柑ちゃんの共犯者になる…。そうだとしたら、氏体発見アナウンスは1度も流れないんだよ。」


小泉「でも、実際アナウンスは流れた…。
共犯者がいるにもかかわらず通常通りアナウンスが流れるのは、共犯者がル―ルに当てはまらない“クロ”だからだよ。」


小泉「だから、蜜柑ちゃんの自殺を豚神が知っていることを証明できれば、クロは豚神で決まりだよ!!」



494: 2014/08/14(木) 18:56:31.57 ID:pdr23BoU0



澪田「な、なにを言ってんすか!!そもそも、首を吊っているのを見ただけで自殺だと断定できるわけないっす!!」




澪田「ひどいっすよ真昼ちゃん!!なんでそんなに言いがかりばっかりをつけてくるんすか!!」


澪田「唯吹が犯人なのはもう決まってるのに…!!」


澪田「真昼ちゃんなんか…真昼ちゃんなんか…」


澪田「真昼ちゃんのバカ―――――――――――――!!!!!」







小泉(豚神が蜜柑ちゃんの自殺を知っている証拠…。それは多分…)


小泉(それはおそらく、大抵の自殺者が残す、アレだ!!)




495: 2014/08/14(木) 19:01:06.86 ID:pdr23BoU0


PHASE11 パニックト―クアクション(VS澪田)開始!!





「犯人は唯吹っす!!」


             「カ、カセットコンロォ!?」


  「練習しとけっ☆」


           「だめだこりゃ…」


 「こうやって寄り目になると、皆が二重になって見えるよ―!!」



 「ぐぎぎぎぎ…」



              「ズバリ意味不明っす!!」






「【首を吊っているところだけを見て自殺だと判断できる人間なんて、いるわけない!!】」









            【△】
            蜜柑


【□】遺書                  の【○】


             罪木
            【×】





安価↓1



497: 2014/08/14(木) 19:05:12.68 ID:pdr23BoU0



罪木蜜柑の遺書



小泉「これで終わりよ!!」



BREAK!!






小泉「蜜柑ちゃんは、自殺だった…。そもそもなんで、蜜柑ちゃんは自頃したのかな…。」


澪田「そ、そんなの、わかるわけがないっす!!」



498: 2014/08/14(木) 19:06:43.21 ID:pdr23BoU0


小泉「でも自殺者は、それをみんなに伝えたがるんじゃないかな…。」

田中「どういうことだ?」


小泉「つまり現場には、あってしかるべきものがなかった…。」

小泉「蜜柑ちゃんの、遺書だよ…!!」


弐大「い、遺書じゃとぉ!?罪木は、遺書を遺しとったというのか!?」

ソニア「そ、それって、根拠があるんですか!?」



499: 2014/08/14(木) 19:07:37.13 ID:pdr23BoU0


小泉「根拠はないけど…恐らく、犯人が隠したんじゃないかな…。」




小泉「いや…。もしかしたら…」








小泉「今、持っているんじゃないの?豚神。」



500: 2014/08/14(木) 19:08:38.23 ID:pdr23BoU0


澪田「い、言いがかりっす!!そんなものがあるわけがないっす!!」


豚神「…」




豚神「その通りだ、小泉…。」


澪田「え!?」




澪田「う、嘘っすよね…?そ、そんなもの、ないっすよね…?」


豚神「…」



501: 2014/08/14(木) 19:09:54.90 ID:pdr23BoU0


そういうと豚神は、封筒らしきものを取り出した…。


表面には、『みなさんへ 罪木蜜柑より』と、書いてあった…。





澪田「ど…どうしてっすか…?」



澪田「どうしてそんなもの、出すんっすか!?蜜柑ちゃんの遺書だなんて…!!」


澪田「それを出さなかったら、白夜ちゃんが犯人だって言い切れなかったはずなのに…!!」




502: 2014/08/14(木) 19:10:48.71 ID:pdr23BoU0



澪田「ずっと唯吹が、騙し通せたのに!!」




左右田「だ、騙し通すって…!!」


澪田「あっ…!!」



田中「ではやはり…。犯人の咎を自ら請け負う為に、残酷な独り舞台に立っていた役者は、澪田だったということか…。」


澪田「ち、違うっす…。唯吹が…」



503: 2014/08/14(木) 19:11:36.95 ID:pdr23BoU0


小泉「もう、いいんだよ…。唯吹ちゃん、もう…」


小泉「こんなの、終わらせなきゃダメだ!!」



小泉「最後に事件を頭から振り返るから、それで終わりにしよう!!」



504: 2014/08/14(木) 19:16:56.08 ID:pdr23BoU0


クライマックス推理開始!!



act.1


小泉「まず、今日の7時前に蜜柑ちゃんが、ライブハウスで首を吊って自頃したことが発端だった…。
この時蜜柑ちゃんが遺書を残したけど、クロに隠されてしまった。」


小泉「そしてその後、理由はわからないけど、クロがライブハウスで日寄子ちゃんを殺害した。
拭き取った血痕がステ―ジに残っていたからね。」


小泉「なぜライブハウスに日寄子ちゃんが来たかというと…。
ソニアちゃんの助言で、着付けを1人でやるためだったんだね。」


小泉「でも、事件はこれでは終わらなかった…。偽装工作が始まったのは、この後からだよ。」




act.2


小泉「ある人物が、蜜柑ちゃんの首吊り氏体と日寄子ちゃんの殺害現場を同時に見てしまったんだよ。」

小泉「おそらく、偶然だったんだ。彼女は、ライブハウスに足しげく通っていたからね…。」

小泉「そして偶然だったからこそ、首吊り氏体はクロが頃したものだと勘違いしたんだ…。」




act.3


小泉「クロの犯行を見た彼女は、クロの代わりに偽装工作を始めたんだよ。」

小泉「恐らく日寄子ちゃんの血を拭き取ったのも蜜柑ちゃんが自殺に使っただろう脚立を片付けたのも彼女だったんだ。」




505: 2014/08/14(木) 19:23:16.19 ID:pdr23BoU0


act.4


小泉「そして彼女は撮影の準備を始めた。
ライブハウスにモニタ―とカメラがあるのを見て、今回の犯行を思い付いたんだよ。」


小泉「まず、患者服、麻袋、ナイフ、ロウソク、カ―テン、ケチャップなんかをマーケットから調達した。
ロ―プは蜜柑ちゃんが使っていたものがあったから、調達の必要はなかったのかな。」



小泉「撮影前に彼女がしたことはいくつかあるよ。」

小泉「まず、日寄子ちゃんと蜜柑ちゃんを壁紙で簀巻きにすること。」

小泉「そして、照明バトンを降ろして、簀巻きの状態の蜜柑ちゃんの氏体を黒いカ―テンで隠すこと。」

小泉「最後に、日寄子ちゃんに麻袋を被せ、自分も被り、患者服を着ることだよ。」

小泉「多分、自分の服の上に患者服を着たんじゃないかな。素早く脱げるようにね。」



act.5


小泉「そして、映像を病院の人に見せた。病院で動ける人物はクロの人物しかいなかったはずだけど…。
他の人も見てくれることを期待したのかな。現にそうなったわけだし。」


小泉「映像を見せる時、ロウソクを使うことで映像の詳しい内容を把握できなくしておいたんだ。」

小泉「照明バトンがおりていることや、カーテンの裏に蜜柑ちゃんの氏体があることを隠すために…」


小泉「そして、肝心の撮影の内容だけど…」





506: 2014/08/14(木) 19:26:53.69 ID:pdr23BoU0


act.6


小泉「その映像の中で、簀巻きの人物をナイフで刺し頃したと見せかけたんだよ。」

小泉「このとき、簀巻きの人物は日寄子ちゃんだったんだけど…」

小泉「撮影の後蜜柑ちゃんにナイフを突きたてることで、映像の簀巻きの人物を蜜柑ちゃんと誤認させようとした。」


小泉「なぜなら時間の都合で、蜜柑ちゃんは最初からロ―プでバトンにくくられていて、
蜜柑ちゃんの体を撮影に使うことができなかったからだよ。」




小泉「しかし実際には、その簀巻きの人物をナイフで傷つけたわけじゃなかった。」


小泉「映像の最後で画面が真っ赤になったのは、
血で染まったわけじゃなく、彼女がケチャップか何かをかけただけだったんだ。」


小泉「薄暗かったから、それが偽物の血だってことにすら、気付かなかったよ…。」

小泉「ナイフで傷つける演出をしたのは、その場で蜜柑ちゃんが殺されたことを印象づけたかったからかな。」



507: 2014/08/14(木) 19:28:24.59 ID:pdr23BoU0


act.7



小泉「撮影が終わった後、彼女は急いで次の偽装工作に取り掛かった。」

小泉「まずは蜜柑ちゃんに麻袋を被せ、ナイフを突き立てること。」


小泉「いくら氏体とはいえ、ナイフを突き立てるなんて正気の沙汰とは思えないけど…。
それほどの覚悟が、彼女にはあったんだ…。」


小泉「その後は、偽物の血を処分するだけかな。」


小泉「補足すると、撮影に使ったナイフと、蜜柑ちゃんに突き立てたナイフは、同じものだね。」

小泉「彼女はずっとライブハウスにこもっていないといけないし、ナイフは現場には1本しかなかったからね。」




小泉「その後照明バトンをあげて、ナイフの刺さった蜜柑ちゃんを再び首吊りの状態にした。」


小泉「わざわざ首吊りにする必要があったのは、見立て殺人を成立させるためだね…。
そのほうが、狂気的な演出になるから…。」


小泉「あとは、日寄子ちゃんの氏体とともに、倉庫あたりにでも隠れたのかな。
そのあと、患者服と麻袋を倉庫に放り、壁紙を元の場所にしまった。」


小泉「今思えば、壁紙の折り目もそうだけど、ここまであからさまに証拠を残したのは、
まさに自分が犯人だと、宣言するためだったのかも…」



508: 2014/08/14(木) 19:34:07.05 ID:pdr23BoU0


act.8


小泉「そして彼女は、誰かが来るまで待った。
偽装工作にかかる時間を差し引けば、待っていた時間はそんなに長くなかったんじゃないかな。」


小泉「そしてアタシと豚神の2人で蜜柑ちゃんを発見した。」


小泉「この時、蜜柑ちゃんを目撃した人間は彼女を含めて3人いたんだけど、
クロがその中に混じっていたからアナウンスは流れなかった。」




小泉「アナウンスが流れなかったから、アタシたちは誰かを探しに行ったんだったね。」


小泉「もしアタシたちが最初から3人以上でライブハウスに行っていたら、
彼女がライブハウスに隠れていたことがばれていたけど…」


小泉「彼女にとっては、むしろその方が好都合だったのかもね…。」




act.9


小泉「アタシたちが出て行ったことを確認した彼女は、
時間を稼ぐために外からは接着剤、内からはドラムスティックで扉を封じ、密室を作った。」


小泉「そのあとは、日寄子ちゃんの氏体を柱に磔にすることに時間を使ったんだね…。」



小泉「10分やそこらではできるとは思えないけど、アタシたちが扉を破壊するのに予想外に時間をかけたから、
なんとか偽装工作を時間内に終わらせることができたんだろうね。」


小泉「彼女にとっては、犯行が成功しようが、失敗しようが、さほど問題じゃなかったんだろうけど…」



509: 2014/08/14(木) 19:35:06.37 ID:pdr23BoU0


act.10


小泉「そしてアタシたちは、弐大を連れて再びライブハウスに到着した。」


小泉「この時、氏体発見アナウンスは1回しか流れなかった。
その理由は、彼女が、日寄子ちゃんを頃したクロの共犯者だからだよ。」


小泉「共犯者がいる場合、氏体発見アナウンスは流れない…。これは、コロシアイのルールに最初からあったんだよ…。」

小泉「彼女が蜜柑ちゃんの共犯者とはならなかった理由は、蜜柑ちゃんの氏の原因を知らなかったからだね…。」



act.11


小泉「そして、みんながライブハウスに集まるのに乗じて彼女はこっそりみんなに混じった。」


小泉「この後に、モノクマファイルは日寄子ちゃんのしか渡されなかったけど、
その理由は蜜柑ちゃんが事件とは関与していなかったからなんだ。」


小泉「蜜柑ちゃんは、今回のクロとは無関係に自殺をしてしまったから…。」



510: 2014/08/14(木) 19:36:57.52 ID:pdr23BoU0


act.12


小泉「そして彼女の最後の偽装工作…。」

小泉「それは、学級裁判の途中で自分自身が異常者のようにふるまうこと。」

小泉「彼女は、最初から自分が疑われることがわかっていたんだ…。それこそが、彼女の目的だから…。」





小泉「一連の彼女の偽装工作…。」


小泉「狂気的な映像を見せたり、異常だと思われるような見立て殺人を成立させたり。」



小泉「エンタ―テイメントを披露するかのように人が次々氏んでいく様を演出したり、
自分がまるで愉快犯であるかのように振る舞ったり…。その真意は、一体なんだったのか…」



小泉「それは、犯行が7時以降に起きたと錯覚させること。」


小泉「そして何より、自分が愉快犯だと見せかけることで、疑いの目を自分自身に向けさせることだった…。」


小泉「みんなを、真のクロから遠ざけるために…」


小泉「そして、そんなことをした彼女とは…!!」






小泉「澪田唯吹ちゃん…。もう、これで終わりよ!!」






COMPLETE!!




511: 2014/08/14(木) 19:37:30.46 ID:pdr23BoU0



澪田「ち、ちがうんっす…ちがうんっす…唯吹が…唯吹が…」





澪田「うわああああああああん!!!!」




豚神「…」



田中「これで終わり、のようだな…」




512: 2014/08/14(木) 19:38:08.05 ID:pdr23BoU0



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豚神 豚神 豚神

CLASSROOM TRIALS 3   DISMISSED



521: 2014/08/15(金) 16:31:10.12 ID:LfJkc8eW0


1です。今日は投下できそうにないです。


お詫びと言ってはなんですが、暇つぶしで書いた落書きを投下します。


小泉版クライマックス推理の最後の1ペ―ジです(クオリティに期待するのはNG。ペンタブで書いても1にはこれが限界)。



3章→(no title





1章と2章のは前スレの最後に投下されています。暇なら見てみてください。


そして、前スレを埋めてくれた方には盛大なる感謝!!



526: 2014/08/16(土) 18:16:38.42 ID:k9pIax9t0



モノクマ「え―、投票の結果ですが…」


モノクマ「なんと3連続で正解!!西園寺日寄子さんを頃したクロは、豚神白夜クンでしたぁあああ!!!」




狛枝「ま、こんなものか。じゃ、早く処刑を終わらせて、コテ―ジに帰ろうよ。」


小泉「ふざけないで…!!まだ、終われない…!!」


豚神「…」



527: 2014/08/16(土) 18:17:44.55 ID:k9pIax9t0




小泉「豚神、どうしてよ!!どうして、日寄子ちゃんを頃したの!?」


豚神「…」




小泉「答えてよ!!」


豚神「…」



528: 2014/08/16(土) 18:18:55.22 ID:k9pIax9t0


小泉「だって、おかしいじゃない…。みんなを氏なせないように、あんなに頑張っていたのに…」


小泉「花村が人を殺さないように説得したり、赤音ちゃんの氏で人一倍気を病むようなアンタが…」


小泉「花村が人を頃してしまった後もすぐに立ち直って、みんなを導いてくれた…!!」




小泉「そんな“強い”アンタが、どうして…!?」



529: 2014/08/16(土) 18:20:14.82 ID:k9pIax9t0


豚神「“強い”、か…。確か2回目の学級裁判が終わった後も、俺にそういったな。」

小泉「え…?」




豚神「ボクはそもそも、そんなに強い人間じゃないんだ。ただ、そう振る舞っていただけだよ。」


ソニア「あら?豚神さん、一人称が変わってませんか?」

左右田「それどころか、口調も変わってんぞ…?」



豚神「“俺”という一人称は、本当のボクの物じゃない。“本物の十神白夜”の物だよ。」


田中「本物だと…?どういうことだ?」



530: 2014/08/16(土) 18:21:11.35 ID:k9pIax9t0



詐欺師「ボクは“超高校級の詐欺師”。“超高校級の御曹司”、『十神白夜』のふりをしている、偽物だ。」



弐大「に、偽物じゃとぉ!?」

狛枝「ま、確かにボクらは本物の十神白夜を見たことがないからね。偽物だとしても、気づけるわけがないよね。」

狛枝「学園生活の記憶があったら別なんだろうけど。」


七海「…」



531: 2014/08/16(土) 18:22:39.79 ID:k9pIax9t0


小泉「そ、そんなことを聞いてるんじゃない!!なんでアンタが、殺人を犯したかを聞いてるのよ!!」



詐欺師「ボクには生まれた時から、素性がない。戸籍はもちろん、名前もないんだ。」


詐欺師「わかるかい?何もないんだよ。自分が自分であることの証明が、何も…」


詐欺師「だからボクは、常に誰かの素性を借りて生きていかなければならないんだ。」

詐欺師「そうすることでしか、ボクは“存在”できないんだ。」



532: 2014/08/16(土) 18:24:11.77 ID:k9pIax9t0


詐欺師「ボクがこの島で借りた名は、『十神白夜』…。“超高校級の御曹司”だった…。」


詐欺師「彼は十神家の特別な世襲制度の中で、過酷な条件に屈することなく跡継ぎの座を勝ち取った。」

詐欺師「ボクが見てきた人間の中で、最も確かな存在なんだ。」


詐欺師「だからボクはこの名に負けないように、みんなのリ―ダ―をかって出たんだよ。」



十神『へ?』←かませ



詐欺師「ボクが強く振る舞っていたのは、本気でキミたちを導きたかったからじゃない。」

詐欺師「本物の『十神白夜』になりきることで、自分の存在を確かにしたかった。」



詐欺師「ただ、それだけだったんだ…。」



澪田「そ、そんな…。そんなのって…」



533: 2014/08/16(土) 18:25:05.34 ID:k9pIax9t0


小泉「ま、ますますわからない!!
自分の存在っていうやつが大事なら、それを確かにしたいのなら、人頃しをするなんておかしいよ!!」


小泉「言ってることとやってることがまるっきり逆じゃない!!」




詐欺師「一言でいうと、疲れたんだよ。」


小泉「は、はぁ!?」



534: 2014/08/16(土) 18:25:57.61 ID:k9pIax9t0


詐欺師「ボクは『十神白夜』として、精一杯頑張った…。殺人が起きないように、必氏に頑張った…。」

詐欺師「でも、ダメだった…!!3回目の殺人も、止めることができなかった…!!」


左右田「さ、3回目の殺人って、罪木の自殺のことか…?」


詐欺師「ボクは、あんなにみんなに気を配っていたつもりだったのに…」

詐欺師「罪木さんがあんなに思いつめていたことに、全く気付かなかった…。ボクには、無理だったんだ…!!」



535: 2014/08/16(土) 18:27:08.91 ID:k9pIax9t0


七海「それってもしかして、罪木さんの遺書に関係してるの?」


詐欺師「見るかい?あまり、見て気持ちいいものじゃないよ…。」

弐大「こ、ここまで出し惜しみされて、見ないほうが気持ち悪いわい!!」

左右田「そ、そうだぜ!!オレらにも見る権利があるはずだ!!」


詐欺師「そっか…。はい、これだよ。」






そう言った彼が渡した罪木蜜柑の遺書を見てみると、そこにはただ一言だけ…



536: 2014/08/16(土) 18:28:20.21 ID:k9pIax9t0



『私はゲロブタじゃない』





小泉「こ、これって…!!」

狛枝「西園寺さんが罪木さんを呼ぶときは、大抵この呼称だったよね。」

ソニア「でも、だからって、自頃するほどにまで思いつめていたなんて…!!」

左右田「人から見たらたいした問題じゃなくても、自分にとっては深刻な問題だった…。そういうことなのか…。」

小泉「うっ…!!」





小泉(じゃあ、蜜柑ちゃんが自頃したのは、アタシたちが気づかなかったのが原因…?)



小泉(いや、そもそも“気付かないふり”をしていただけじゃないの…?)



小泉(蜜柑ちゃんは、あんなことを言われても平気だったなんて、勝手に思い込んでいただけじゃないの…?)





537: 2014/08/16(土) 18:29:03.14 ID:k9pIax9t0


詐欺師「ボクは気付いたんだ。ボクがいくら頑張ってもコロシアイは止められないって。」


詐欺師「ここには…“超高校級の御曹司”、『十神白夜』としての居場所なんて、最初っからなかったんだ。」





詐欺師「だからボクは、もっと楽に存在を確かにできる方法を見つけたんだ。」



小泉「え…?」



538: 2014/08/16(土) 18:30:02.52 ID:k9pIax9t0


詐欺師「ボクは、“罪木蜜柑の氏に憤慨できる殺人鬼”という存在となる事に決めたんだ。」


田中「どういうことだ…?」


詐欺師「ボクが夜に、罪木さんがいないことに気付き3の島をさがしていると、
ライブハウスで首を吊っている罪木さんを見つけた…。」


詐欺師「その時偶然に、西園寺さんがやって来たんだ…。」



539: 2014/08/16(土) 18:31:07.86 ID:k9pIax9t0


~回想~



西園寺「え…?つ、罪木の奴、氏んでるの…!?」

詐欺師「さ、西園寺…。この罪木の遺書、お前宛てじゃないのか…?」

西園寺「ど、どれだよ!!見せろよ豚足ちゃん!!」



西園寺「…!!」



詐欺師「さ、西園寺…?」

西園寺「ち、違うもん!!わ、私のせいじゃないもん!!」


西園寺「そもそもあんなことぐらいで、自殺なんてする罪木が悪いんだ!!」


詐欺師「お、落ち着け、さい…」



540: 2014/08/16(土) 18:32:02.94 ID:k9pIax9t0




西園寺「だ、黙れ、近寄るなぁ!!」ブォン!!



詐欺師「な、ナイフ!?なぜそんなものを持っている!!危険だ!!よこせ!!」


西園寺「うるさいうるさいうるさい…。みんな、信じられない!!」ブンブン!!



詐欺師「い、いいから寄こせ!!俺を頃したら、お前は処刑されるんだぞ!?」ガシッ


西園寺「は、放せ!!虫唾が走るんだよ!!」


詐欺師「くそ、暴れるな!!」



541: 2014/08/16(土) 18:33:21.58 ID:k9pIax9t0



ザシュッ




詐欺師「え…?」



西園寺「あ…あぐぁ…。」



西園寺「助けて…おね……」




バタッ





詐欺師「…」



詐欺師「そうか…。これが答えだ…。」



詐欺師「ボクは、人を頃すような最低な人間なんだ。『十神白夜』としての居場所なんてあるわけがない。」


詐欺師「ボクの居るべき場所は、元からこういうところだったんだね…。」


詐欺師「今まで、ずっと悩んでいたのが馬鹿みたいだよ…。」


詐欺師「こんなに簡単に、自分の存在を確かにすることができるんじゃないか…!!」




~回想終了~




542: 2014/08/16(土) 18:34:21.69 ID:k9pIax9t0


詐欺師「ボクの犯行は澪田さんに目撃されていたから、今回の学級裁判はすぐに終わると思っていたんだけどね…。」




詐欺師「もちろん殺人なんて許されるものじゃない。」


詐欺師「でもその行為に…。なんでもいい、何か理由があれば、ボクの生きた証は残るんだ。」



左右田「その理由ってのが、罪木の仇討ってことか…?」



543: 2014/08/16(土) 18:35:32.09 ID:k9pIax9t0


弐大「しかし…。存在証明のために人を頃すなんぞ、どう考えても間違えとるじゃろう!?」


詐欺師「正しいか正しくないかじゃないんだ、自分の存在証明の仕方は。」



詐欺師「ボクはただ、こういうやり方でしか自分の存在を確かにできない人間だったんだ。殺人鬼としてしか…」



544: 2014/08/16(土) 18:36:54.02 ID:k9pIax9t0


小泉「で、でも、こんなのって…!!」



詐欺師「そうだな。ただの逃げだ。自己満足だ。」


詐欺師「でも、もう疲れたんだよ、ボクは…」





詐欺師「これでわかったでしょ?キミは、ずっとボクの詐欺に騙されていたんだ。」

詐欺師「ボクの正体は小泉さんの思っているような人間じゃないんだよ。」

詐欺師「小泉さんの思っているような強い人間なんて、どこにも存在しなかったんだよ。」

詐欺師「ボクは小泉さんよりも、ずっとずっと、弱い人間なんだ。」





小泉「…」




545: 2014/08/16(土) 18:38:36.02 ID:k9pIax9t0




小泉(アタシは、勘違いしていたの…?豚神のことを、なにもわかっていなかったの…?それとも…)




小泉(考えることを放棄していただけなの?)




小泉(豚神は強い人間だって、勝手に決めつけて、彼が抱えている物なんて、考えようとしなかったんじゃないの…?)


小泉(蜜柑ちゃんのときのように…)






小泉(じゃあ、アタシはどうしていたらよかったっていうの…?)




小泉(…)




546: 2014/08/16(土) 18:39:38.91 ID:k9pIax9t0




澪田「白夜ちゃん…やっぱり唯吹は納得いかないっすよ…。」



小泉「え…?」



澪田「さっきから存在、存在って…!!なんでそこまで無理に本当の自分なんか探す必要があったんすか!?」


澪田「だって、“今、皆とここにいる自分”こそが、すでに白夜ちゃん自身じゃなかったんっすか!?」



詐欺師「…」



547: 2014/08/16(土) 18:40:32.65 ID:k9pIax9t0




澪田「たとえ白夜ちゃんが何もできなくても…十神白夜っていう人じゃなくても…!!」




澪田「唯吹は…いや、みんなだってきっとそう…!!」



澪田「白夜ちゃんを、今の白夜ちゃんのままで受け入れたに決まってる!!」




548: 2014/08/16(土) 18:41:12.84 ID:k9pIax9t0



澪田「なのに!!なのに!!…どうして!?」



詐欺師「…」

詐欺師「ごめんね、澪田さん…。」



澪田「謝ってほしくなんかなかった…。謝って欲しくなんか…」



549: 2014/08/16(土) 18:42:04.88 ID:k9pIax9t0




澪田「だから…白夜ちゃんには、生きていてほしかった…。」




澪田「それも…殺人鬼としてなんかじゃない。もっと普通で平凡な…」


澪田「日の当たる場所にいる人間として…」




澪田「だって、白夜ちゃんは…」




澪田「唯吹の大事な、バンドメンバ―だからね…。」



550: 2014/08/16(土) 18:43:12.80 ID:k9pIax9t0






そう言って唯吹ちゃんは、目元を拭いながら、精一杯の笑顔ではにかんでみせた…。






そうか…唯吹ちゃんが今回の偽装工作をした理由は、ただ罪を被るためだけじゃなかったんだ。






自分自身が殺人鬼となる事で、殺人鬼としての豚神の居場所を奪って。



日寄子ちゃんを頃してしまった自分を殺人鬼だと決めつける豚神に…


学級裁判で豚神を殺人鬼として糾弾するであろうアタシ達に…




必氏に反証を提示していたんだ。



日寄子ちゃんを頃した殺人鬼は自分だから、豚神は殺人鬼なんかじゃないって…








そうすることで豚神に、“豚神という人間”として存在してほしかったんだ。




高圧的で傲慢だけど、常にみんなのことに気を配って、アタシ達を導いてくれるリ―ダ―として…





551: 2014/08/16(土) 18:43:56.26 ID:k9pIax9t0




詐欺師「…」



詐欺師「ごめんね、澪田さん。その場所は、ボクみたいな奴にはもったいなさすぎる…。」



詐欺師「だからボクの居るべき場所は、この、殺人鬼としての…」






552: 2014/08/16(土) 18:45:45.40 ID:k9pIax9t0








モノクマ「え―っと、超高校級の詐欺師クンは、どうも罪木さんの敵討ちを心のよりどころにしているみたいだけど…」






モノクマ「じつはあの遺書、ボクが書いたものなんだよね―!!」




小泉「!!」







詐欺師「え…!?」


詐欺師「じゃ、じゃあなんで罪木さんは…!?」





澪田「びゃ、白夜、ちゃん…?」




553: 2014/08/16(土) 18:46:37.54 ID:k9pIax9t0



モノクマ「さあ?よくわからないけど、少なくともいじめなんてありきたりな原因で自殺なんてしないでしょ!!」




詐欺師「そ、そんな…」



モノクマ「じゃ、もういいよね!!とっととオシオキを始めます!!」




554: 2014/08/16(土) 18:47:26.15 ID:k9pIax9t0




詐欺師「ちょ、ちょっと待ってよ…。」



モノクマ「今回は、超高校級の詐欺師のために、スペシャルなオシオキを、用意させていただきましたぞ!!」



詐欺師「じゃあ、ボクは、なんのために、西園寺さんを…」




555: 2014/08/16(土) 18:48:21.94 ID:k9pIax9t0



モノクマ「では参りましょう!!オシオキタ―――イム!!!!」



詐欺師「そ、そんな…。そんなそんな…!!」









詐欺師「う…うわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」





556: 2014/08/16(土) 18:50:10.22 ID:k9pIax9t0




処刑執行 超高校級の詐欺師 万華鏡に映る自分は本物か?






豚神は、首にロ―プをくくられた。


ロ―プの先には、大きなおもりがついている。




そして豚神は、海の中に投げこまれた。

おもりのせいで、豚神はどんどん沈んでいく…。




と思うと、豚神の周りに無数の鏡が、豚神が沈むスピ―ドにあわせるようにして、豚神と一緒に海底へもぐる…。



鏡はそれぞれ違う凹凸を持っているのか、その鏡たちに映る豚神の姿は、何種類もの人間のように見えた。






しかし沈んでいくにつれ、鏡は光を反射しなくなり、ひとつ、またひとつと鏡の中の豚神は消えていった…。





豚神がその様子を、どういう気持ちで見ているのかはわからない。



周りは海だから、涙さえもかき消してしまうだろうから…。








そしてついに、すべての鏡から豚神が消えて…




そのまま豚神は、深い、深い…







地獄の底に、消えていった…。





558: 2014/08/16(土) 18:51:27.20 ID:k9pIax9t0



澪田「白夜ちゃん…。」





澪田「白夜ちゃぁあああああああああああん!!!!」



小泉「…」



澪田「うっうっ…。」


澪田「なんで…なんで…」


澪田「唯吹じゃ…唯吹じゃ…白夜ちゃんの存在を、確かにしてあげられなかったの…?」




小泉「…」



560: 2014/08/16(土) 18:52:13.48 ID:k9pIax9t0





モノクマ「あ~あ。いつまでそんなことを言ってんすか?澪田さん。」




澪田「え…?」




モノクマ「人の心配をするより、自分の心配をしたらどう?」


モノクマ「だってキミは、みんなの仲間である罪木さんと西園寺さんの氏体をもてあそび、
今回の議論を散々かき回し、あわよくばみんなを頃してやろうと目論んだ異常者なんですよ―!!!!」




澪田「そ、それは…」



562: 2014/08/16(土) 18:53:23.93 ID:k9pIax9t0


ソニア「…」


弐大「…」


田中「…」


左右田「…」




澪田「み、みんな…?」



モノクマ「あらら、やっと気づいたの?澪田さん。ぴりぴりと感じる、みんなからの敵意の目に!!」



563: 2014/08/16(土) 18:54:54.72 ID:k9pIax9t0


モノクマ「ま、当然ですよね!!こんな異常者なんて放っておくと危険ですから!!」


モノクマ「早いうちに頃しておかないと、こっちが殺されるかもしれないね!!」


モノクマ「じゃ、次の犠牲者も決まっちゃったかな!!」




澪田「うっ…!!」



澪田「み、みんな…。ゆ、許してほしいっす…。」


澪田「唯吹はみんなを犠牲にしたかったわけじゃなくて、ただ、ただ…!!」



565: 2014/08/16(土) 18:56:23.31 ID:k9pIax9t0




小泉「わかってるよ。誰も唯吹ちゃんを責めたりなんかしない。」


澪田「え…?」



小泉「唯吹ちゃんは異常者なんかじゃない…!!」

小泉「それだけ、豚神のことを慮ってあげていたということだよ!!」



澪田「真昼ちゃん…!!」





小泉「アタシは誰も責めたりしない…!!唯吹ちゃんも、もちろん豚神だって…!!」


小泉「だって…。唯吹ちゃんも、他のみんなも、アタシたちの大事な仲間なんだから!!」



566: 2014/08/16(土) 18:57:17.77 ID:k9pIax9t0



ソニア「!!…そう、ですよね…!!」


弐大「そうじゃいそうじゃい!!ワシだって、1回終里の奴をかばったことがあるけんのう!!
澪田を責めることなんてできやしないわい!!」


左右田「それにその理屈だと、狛枝なんかとっくに海の底だぜ!!」


田中「澪田よ。貴様の覚悟…。しかと見せてもらったぞ。どうだ?俺様の配下につかないか?」


澪田「み、みんな…!!」


七海「あ―、よかった。さすがはみんなだね。これほどの結束力があれば、この先もきっと大丈夫だよね。」


狛枝「ボクとしては、せっかくの新しい動機がなくなっちゃいそうで少し残念かな。」


小泉「アンタは黙ってて!!」



567: 2014/08/16(土) 18:58:16.81 ID:k9pIax9t0



モノクマ「…」



小泉「なによ、モノクマ。何か言いたげね。」




モノクマ「本当にいいの?小泉さん。だって、親友を殺されたんでしょ?」


モノクマ「事件の初めは、西園寺さんを殺されてあんなに憤慨していたのに。」


モノクマ「しかも澪田さんは、まるで氏人を冒涜するかのごとく、西園寺さんを磔にしたりしたんだよ?」



澪田「うっ…」



モノクマ「それに対する怒りって、そんな簡単に収まるものだったの?」



小泉「…」



568: 2014/08/16(土) 18:59:23.40 ID:k9pIax9t0



小泉(確かに、そうね…。)



小泉(日寄子ちゃんに対する豚神や唯吹ちゃんの所業を、心の底から許せるなんて思えない。)




小泉(正直な話、唯吹ちゃんに復讐したいと思っている自分も、いないとは言い切れない。)







小泉(だけど…!!)



570: 2014/08/16(土) 19:00:32.41 ID:k9pIax9t0



小泉「アタシは、日寄子ちゃんの氏に対する怒りをなくしてしまったわけじゃない。」



小泉「むしろ、事件前よりも憤りを覚えているかもしれない。」




澪田「ま、真昼ちゃん…。じゃあ、やっぱり、唯吹を恨んで…」






小泉「ただ、日寄子ちゃんを殺されたからって、唯吹ちゃんに矛先を向けるのはお門違いだって気付いただけよ。」



澪田「え…?」



571: 2014/08/16(土) 19:02:07.67 ID:k9pIax9t0




小泉「日寄子ちゃんを頃したのは唯吹ちゃんじゃない…!!」


小泉「もちろん、豚神でもない!!」




小泉「日寄子ちゃんを頃した真犯人は…」



小泉「アンタよ、モノクマ!!」



モノクマ「…」



572: 2014/08/16(土) 19:04:26.06 ID:k9pIax9t0



ソニア「そうです!!そもそもモノクマさんがこんな島に閉じ込めたり、絶望病などでわたくしたちを煽ったりしなければ、
豚神さんは手を汚さずに済みました!!」


左右田「そ―だ!!オレ達の敵はオレたち同士じゃねぇ!!
最初っから、オレ達をこんなところに閉じ込めた黒幕だけなんだよ!!」


田中「ふん。敵を見誤ってはならん。我らが戦わねばならん相手は、永劫不変なのだ。」


弐大「安心せい、澪田。誰もお前さんを責めやしない。もっと、胸を張るんじゃあ。」



澪田「みんな…。こんな唯吹でも…受け入れて、くれるんすか…?」

澪田「みんなに、ひどい迷惑をかけちゃったのに…」

澪田「みんなだけじゃなくて、日寄子ちゃんや、蜜柑ちゃんにも…」




七海「うん。少なくとも、皆は澪田さんを認めるみたいだよ。」

七海「だから後は自分自身で、今日の自分を振りかって、反省して、踏ん切りをつければいいんじゃないかな?」




小泉「はは。千秋ちゃん、良いこと言うね。アタシも、それでいいと思うな。」




573: 2014/08/16(土) 19:05:44.97 ID:k9pIax9t0



モノクマ「まったくもう…。みんなはいつもこうだね。」



モノクマ「みんなで傷のなめあいをして、現実から目をそらして…」



モノクマ「しかたない。また、新しい動機を考えなくちゃね…。」



左右田「けっ!!一生出てくんじゃねぇ!!もう、お前の思い通りにはならないぜ!!」



モノクマ「ショボ-ン」



574: 2014/08/16(土) 19:07:01.16 ID:k9pIax9t0







弐大「さてと…。学級裁判も終わったことだし…」


弐大「今日は全員で、パ~っと行こうじゃないか!!」



左右田「えぇ!?不謹慎じゃないか!?」


ソニア「でも、このまましんみりしていても仕方ありません。」

ソニア「そんなことをしているよりは、楽しく明るくしている方がよいに決まってます!!」


田中「ふふふ、手を貸すぞ…。この狂乱の魔術師、田中眼蛇夢が宴を彩るのだ、ありがたく思え…。」

田中「そして、貴様らの血をささげよ!!」


小泉「なんで血をささげんのよ…。」



575: 2014/08/16(土) 19:07:46.23 ID:k9pIax9t0



七海「澪田さんも来るよね?」


澪田「い、いいんっすか?」



小泉「もちろんだよ。全員っていうのは、唯吹ちゃんも入ってるんだから。」



576: 2014/08/16(土) 19:08:36.43 ID:k9pIax9t0




小泉「あと、アンタもだよ、狛枝。」



狛枝「え、ボクが?でも、ボクみたいなクズがみんなの輪に入るなんておこがましいよ…。」



小泉「そんなことないよ。ね、みんな。」


左右田「え~、狛枝もくんの?」

弐大「うむぅ…。」

田中「異質な邪気を感じるぞ…!!」



小泉「…あれ?」

七海「まだまだ、時間がかかりそうだね…。」

狛枝「(´・ω・`)」



578: 2014/08/16(土) 19:10:16.18 ID:k9pIax9t0






澪田「ねぇ、真昼ちゃん…。」


小泉「ん?どうしたの?」


澪田「白夜ちゃんにとって、唯吹は何だったんすかね…。」

小泉「…」


澪田「あってもなくても、大して変わらないようなものだったんすかね…?」

澪田「だから、唯吹じゃ白夜ちゃんの存在を確かにできなかったんすか…?」



小泉「…」



579: 2014/08/16(土) 19:12:06.69 ID:k9pIax9t0


小泉「そんなことない。きっと豚神にとっては、唯吹ちゃんが眩し過ぎたんだ。」

澪田「え…?」


小泉「豚神は、アタシたちが想像もできないような厳しい環境で生きて来たんだと思う…。」


小泉「だから豚神は…自分の居る場所は、それに見合った薄暗い場所なんだって決めつけていたんじゃないかな…。」




小泉「だからこそ、唯吹ちゃんの存在に戸惑ったんじゃないかな。」

小泉「唯吹ちゃんのように、明るくて、一点のけがれもないような存在に…」

小泉「本当に自分が、こんなに明るい場所にいてもいいのかって…」



580: 2014/08/16(土) 19:13:02.30 ID:k9pIax9t0



澪田「…」



澪田「唯吹は、そんなにきれいじゃないっす…。」

澪田「心の中には白夜ちゃんと同じように、薄暗い闇を持っていたんっすよ…。」



小泉「え?」


澪田「だからこそ、もう、失いたくなかった…。」





581: 2014/08/16(土) 19:14:06.06 ID:k9pIax9t0



~回想~




―ライブハウス前―



澪田「今日もみんなのために、こっそりと歌の練習をするっす~!!」





唯吹はね、3の島が解放されてから日課になりつつあった、夜のライブハウス通いに行ったんすよ。そしたら…





582: 2014/08/16(土) 19:15:20.95 ID:k9pIax9t0


―ライブハウス―



澪田「え…?」


詐欺師「…」






驚いたっすよ。




そこで、蜜柑ちゃんが首を吊っていて、日寄子ちゃんが血の中に倒れていたんだから。




そしてそこには、茫然自失って感じの白夜ちゃんが佇んでいたんっす…。



583: 2014/08/16(土) 19:16:31.94 ID:k9pIax9t0



澪田「な、何をやってるんすか、白夜ちゃん…?」



詐欺師「…」


詐欺師「見られちゃったね…。」



澪田「ま、まさか、2人とも、白夜ちゃんが…!?」


詐欺師「…」


澪田「も、もしかして、唯吹も殺そうと思ってるんすか…?」





詐欺師「これで学級裁判も、簡単に終われそうだね。」

詐欺師「澪田さん、学級裁判でボクが犯人だと言ってくれ。」

詐欺師「学級裁判なんていう、くだらないことに時間を割かずに済むから…」



584: 2014/08/16(土) 19:17:32.10 ID:k9pIax9t0


澪田「ど…どうして…」


澪田「どうしてこんなことをしたんすか!?」




詐欺師「こんなことを言って、わかってくれるのかな…?」


澪田「え…?」




詐欺師「どのような方法でもいいから、自分の存在を確かにしたかった。」


詐欺師「ボクが確かにここで生きて、存在していたことの、証明がほしかったんだ…。」



585: 2014/08/16(土) 19:18:31.53 ID:k9pIax9t0


澪田「で、でもでも!!そんなことをしたら、処刑されるんっすよ!?証明も何もないじゃないっすか!!」



詐欺師「ボクが氏んでも、ボクが生きていた証は残る。」

詐欺師「だって、人間の存在というのは、精神的な問題だから…。」






澪田「そんな…。殺人を犯さないと、その証を残せないなんて…」



澪田「そんなの納得できないっす!!」



586: 2014/08/16(土) 19:19:19.39 ID:k9pIax9t0


詐欺師「澪田さん…。キミは、みんなと生き残って…。コロシアイなんて、もう2度と起こさせないで…」



澪田「ど、どこに行くんすか!?まだ、話は終わってないっすよ!?」





詐欺師「あいつらを…。病人たちを、放っておけない…。最期まで、看ていてやらないと…」




澪田「白夜ちゃん…。」



587: 2014/08/16(土) 19:21:09.02 ID:k9pIax9t0







澪田「…」


澪田「やっぱり、納得できないっす…。」



澪田「…」



澪田「だから、白夜ちゃんの殺人鬼としての居場所なんて、ぶっ壊してやるっす…。」


澪田「白夜ちゃんには、もっとまっとうで、普通で、楽しい場所がお似合いっす…!!」


澪田「だから白夜ちゃんは、唯吹のバンドメンバ―として、生き残って…」





澪田「こんなの、唯吹の勝手なエゴかもしれないけど…」


澪田「もうこれ以上、さみしい思いをするのは、嫌っす…!!」



588: 2014/08/16(土) 19:21:51.17 ID:k9pIax9t0



澪田「…」




澪田「蜜柑ちゃん、日寄子ちゃん、ごめんね…。」




澪田「さあ、始まるよ…。」






澪田「澪田唯吹、一世一代のワンマンショ―の、開幕だ!!」




589: 2014/08/16(土) 19:23:35.26 ID:k9pIax9t0


~回想終了~




澪田「唯吹は音楽性の違いでグル―プから脱退して、1人になったっす。」


澪田「こんなのはバンドマンの宿命なんっすけど、1人でいたのはやっぱりつらかったんっす…。」


小泉「…」



澪田「だから、これ以上は、失いたくなかった!!」

澪田「もう自分の手から、こぼれ落ちていかないようにしたかった!!」



澪田「ひどい話っすよね…。自分の都合で、みんなを陥れるようなことをして…」

澪田「みんなにはもう1度、ちゃんと謝らないといけないっすね…。」

澪田「あと、日寄子ちゃんや、蜜柑ちゃんにも…」



590: 2014/08/16(土) 19:24:18.84 ID:k9pIax9t0



澪田「唯吹がこんなのだって知っていたら…。白夜ちゃんは唯吹のこと、どう思ったんすかね…。」


澪田「やっぱり、幻滅してたっすかね…?」


小泉「…」



小泉「そんなことはないはずだよ。豚神は、唯吹ちゃんをさげすんだりするわけがない。」


澪田「どうしてそう言えるんっすか…?そんなの、何の根拠もないっす…。」



591: 2014/08/16(土) 19:25:40.37 ID:k9pIax9t0



小泉「今日の豚神の行動を思い出せば、きっとわかるよ。」


小泉「だって豚神は、あの撮影は唯吹ちゃんが撮っている物だって最初から知ってたはずだから。」


小泉「唯吹ちゃんの闇にも、きっと気づいてた。」


小泉「それでも、豚神は唯吹ちゃんのことを考えていたはずだよ。」



澪田「え…?」



592: 2014/08/16(土) 19:27:50.79 ID:k9pIax9t0



小泉「アタシと2人でライブハウスに行った時、ライブハウスの中を調べようとせずに外に出て行ったのは、
中にいる唯吹ちゃんに疑いの目がいかないようにするためだろうし…」


小泉「扉をこじ開けようとしたときになかなか成功させようとしなかったのは、
唯吹ちゃんが、中で何をやっているかを大まかに想定できていたからじゃないの?」


小泉「学級裁判で『扉は外から閉められた』と言い出したのは、唯吹ちゃんを守るためだろうし、
唯吹ちゃんが投票されそうになった時に割って入ったのも、唯吹ちゃんに生きていてほしかったからじゃないかな…。」


小泉「それに、蜜柑ちゃんの遺書を唯吹ちゃんに見せなかったのは、
蜜柑ちゃんのことで唯吹ちゃんが罪の意識を感じないようにしたかったからだと思う。」



593: 2014/08/16(土) 19:29:02.69 ID:k9pIax9t0




小泉「だから…。唯吹ちゃんは豚神のことを大事に思っていたけど、
豚神もやっぱり唯吹ちゃんのことを慮っていたんだよ…。」


澪田「そ、そうだったんすか…。唯吹は、白夜ちゃんのことを何にもわかってなかったんすね…。」





澪田「白夜ちゃん…。」



澪田「…」




594: 2014/08/16(土) 19:30:16.32 ID:k9pIax9t0




小泉(やっぱり…。納得して、心を落ち着かせるには、まだまだ時間がかかりそうね…。)



小泉(でも、大丈夫だよね…。)





小泉(だって今のアタシたちは、楽しいことも、おもしろいことも…)


小泉(つらいことも、苦しいことも、悲しいことも…分かち合うことができるんだから…!!)





小泉(だからもう、これ以上の犠牲者は、絶対に…!!)





595: 2014/08/16(土) 19:31:29.89 ID:k9pIax9t0










モノクマ「…」





モノクマ「うぷぷぷぷ…。」






モノクマ「小泉さん…。ボクが本当に隠している事実には気付けなかったね…。」













CHAPTER 3 殺人鬼の存在証明と反証可能性   END

生き残り   8人
☨ヒナタ 狛枝 ☨トガミ 田中 左右田 ☨ハナムラ 弐大 ☨クズリュウ
☨オワリ 七海 ソニア ☨サイオンジ 小泉 ☨ツミキ 澪田 ☨ペコヤマ

TO BE CONTINUED….




596: 2014/08/16(土) 19:33:18.66 ID:k9pIax9t0




今日はここまで。明日からは4章に突入です!!



まさか、3章の完結まで行くことができるとは…。

読者がいなかったら、1章くらいでやめようと思っていたのに…。




これも、このスレをいつも読んでくれている読者様のおかげです!!

よろしければ、これからも付き合ってください!!





597: 2014/08/16(土) 19:38:44.88 ID:CeNEWjbSO
乙です

「本物の遺書は無い」とはモノクマは一言も言ってないんだけどその辺りどうなんだろうか…

598: 2014/08/16(土) 19:40:42.56 ID:boDyq4bMO

もう半分まで減っちゃったな…
哀しいけど、モノクマ先生が外道外道してて嬉しいぜ



次回:【ダンロン2】もし小泉さんが主人公だったら CHAPTER4【前編】




引用: もし小泉さんが主人公だったら 【ダンガンロンパ2】 part2