549: 2014/09/17(水) 22:02:20.32 ID:0BV4YdP80
最初:【ダンロン2】もし小泉さんが主人公だったら
前回:【ダンロン2】もし小泉さんが主人公だったら CHAPTER5【中編】
田中「固定概念を取り払う、か…。」
田中「モノクマなら、グッズ倉庫を密室にしても脱出できそうだな…。」
澪田「いっつもモノクマちゃんは、神出鬼没っすからね!!」
七海「でもモノクマは、生徒に干渉することはできないはずだよ?」
七海「モノクマは今、修学旅行の引率の先生の権限をモノミちゃんからうばっているから。」
七海「“引率の先生は生徒たちに直接干渉しない”っていうル―ルを遵守しないといけないはずだよ?」
550: 2014/09/17(水) 22:03:06.27 ID:0BV4YdP80
狛枝「モノクマは、ル―ルは絶対破らないんだよね?」
モノクマ「はい、もちろんです!!ボクはそんな仕掛けなんか作っていませんよ~!!」
澪田「モノクマちゃんでもないなら、もう可能性は…」
551: 2014/09/17(水) 22:04:41.57 ID:0BV4YdP80
狛枝「そうかな?今の七海さんの話を聞くと、もう答えは出たようなものでしょ?」
小泉「え!?」
狛枝「先生の権限があるから、モノクマは生徒に手出しできない…。」
狛枝「逆に言うと、先生の権限がなければ生徒に手出しできるんだよね?」
田中「どういうことだ…?」
552: 2014/09/17(水) 22:05:26.04 ID:0BV4YdP80
小泉「…そうか。」
七海「え?」
小泉(いるじゃないか…)
小泉(モノクマと同様に神出鬼没で、先生の権限を持っていない存在が!!)
怪しい人物を指名しろ
安価↓1
554: 2014/09/17(水) 22:06:27.91 ID:BPxMyB3H0
モノミ
556: 2014/09/17(水) 22:07:36.53 ID:0BV4YdP80
小泉「モノミ…アンタが、あの仕掛けを作ったんじゃないの?」
モノミ「…」
557: 2014/09/17(水) 22:08:32.77 ID:0BV4YdP80
七海「モノミちゃん…?まさか!?」
澪田「い、いや、有り得ないっしょ!?」
澪田「だって、モノミちゃんは一応先生なんっしょ!?」
狛枝「モノミがそう言い張っていただけだよ。」
狛枝「七海さんの言うとおり、実質的な先生の権限を持っていたのはモノクマなんでしょ?」
モノクマ「そうですね。モノミには、先生の権限なんてありません。」
559: 2014/09/17(水) 22:09:48.35 ID:0BV4YdP80
田中「しかし…モノミに、モノクマのような瞬間移動などできるのか?」
小泉「可能なはずだよ。実際、それによって生まれた証拠品が今までの事件にもあるし。」
小泉「ほら、例えば…」
1.1回目の事件のぶどうジュ―ス
2.2回目の事件の模擬刀
3.3回目の事件のドラムスティック
4.4回目の事件のハンマ―
安価↓1
560: 2014/09/17(水) 22:11:01.21 ID:EFXleCZoO
1
561: 2014/09/17(水) 22:11:54.42 ID:0BV4YdP80
小泉「これで証明できる!!」解
小泉「1回目の事件のぶどうジュ―ス…。」
小泉「花村が用意したものだったけど、たしかモノミからもらっていたのよね?」
澪田「あんなジュ―スは、ロケットパンチマ―ケットにはなかったっすね!!」
田中「たしかあれは、2の島のダイナ―にあったはずだ。」
562: 2014/09/17(水) 22:12:40.54 ID:0BV4YdP80
小泉「あの時は、まだ2の島の前でモノケモノがとおせんぼをしていたよね…。」
小泉「橋を渡って2の島に行くことはできなかったはずなんだよ。」
狛枝「それでも2の島に行くことができたってことは…」
狛枝「モノミはモノクマと同様に、何らかの移動方法を持っているってわけだね。」
小泉「だから、モノミなら…」
小泉「いや…モノミだけが、あの仕掛けを…」
563: 2014/09/17(水) 22:13:29.76 ID:0BV4YdP80
七海「それは違う!!」反論
小泉「千秋ちゃん…」
七海「モノミちゃんは…そんなことをしない…」
小泉(たしかに…千秋ちゃんにとっては、受け入れがたい事実なんだろうな…)
小泉(でも…無理やりにでも納得してもらわないと、先に進めない!!)
564: 2014/09/17(水) 22:14:48.02 ID:0BV4YdP80
PHASE7 反論ショ―ダウン(VS七海)開始!!
言刃:(>>397、>>398、>>399、>>400)
20.手紙2(ナイフの移動)
11.グングニルの槍の綿
9.グングニルの槍(持つ部分)
七海「モノミちゃんは、【皆を傷つけるようなことはしない】よ!!」
七海「だって、モノミちゃんは…」
七海「今日のこの時まで、ずっと皆のために【たった1人で】奮闘してくれていたんだよ!?」
七海「みんなのために、命がけでモノケモノをやっつけたり…」
七海「みんなから怪しまれて、疎まれたりしても、1番にみんなのことを考えていた!!」
七海「だからモノミちゃんは、[狛枝くんや田中くんを危険にさらしたりしない]よ!!」
565: 2014/09/17(水) 22:15:45.45 ID:0BV4YdP80
発展!!
小泉「認めたくないのはわかる…!!」
小泉「でも認めないと、アタシ達は真相にたどり着けない!!」
七海「きっと、まだどこかに見落としている点があるんだよ。」
七海「だってモノミちゃんが仕掛けを作ったなんて、ただの憶測でしかないでしょ?」
七海「だってモノミちゃんには、【扉の仕掛けをつくる動機もない】し…」
七海「モノミちゃんが【扉の仕掛けに関わったっていう証拠もない】よ!!」
七海「だから…理由もないのにモノミちゃんを疑って…」
七海「モノミちゃんを傷つけるのは、やめてあげてよ…。」
安価↓1
567: 2014/09/17(水) 22:19:42.11 ID:0BV4YdP80
正解
【扉の仕掛けに関わったっていう証拠もない】←グングニルの槍の綿
小泉「その言葉…斬らせてもらうよ!!」論破
BREAK!!
小泉「いや…あったんだよ。」
小泉「モノミが扉の仕掛けに関わっている証拠がね…。」
七海「え…!?」
568: 2014/09/17(水) 22:20:36.34 ID:0BV4YdP80
小泉「千秋ちゃんはグングニルの槍を詳しく調べてないから、わからなかっただろうけど。」
小泉「この槍にはね、不自然な“綿”がついているのよ。」
田中「綿…?」
小泉「綿っていうか、繊維って感じなんだけどね。」
澪田「グッズ倉庫には、綿に関係しそうなものは残ってなかったっすよ!?」
小泉「じゃあこの綿は、どこから持ち込まれたものなんだろうね?」
澪田「え~っと…。そもそも綿を持ち込む理由もわかんないし…」
569: 2014/09/17(水) 22:21:41.40 ID:0BV4YdP80
狛枝「じゃあ、その綿は意図して持ち込まれたものじゃなかったら?」
田中「どういうことだ?」
狛枝「例えば、手に持っただけで槍に綿が付いたのだとしたら?」
澪田「ちょ、手に持つだけで綿が付くって、なんでその人は手に綿なんかつけてるんすか!?」
狛枝「いるでしょ?そういう存在が1人。」
狛枝「あ。この場合は“1匹”って呼ぶ方が正しいんだっけ?」
田中「1“羽”だ。」
570: 2014/09/17(水) 22:22:41.30 ID:0BV4YdP80
モノミ「…」
小泉「たしかモノミは、フェルト地のぬいぐるみ…なんだよね。」
田中「そうか…モノミの場合は、ただ触れるだけでその跡を残してしまうということか。」
七海「じゃ、じゃあ本当に、モノミちゃんが…!?」
七海「な、何かの間違いじゃ…」
571: 2014/09/17(水) 22:23:28.58 ID:0BV4YdP80
モノミ「もういいんでちゅ、七海さん。」
七海「え…!?」
モノミ「七海さん、ありがとうごさいまちゅ。」
モノミ「こんなあちしのことを、潔白だと信じてくれて。」
モノミ「でも、もう隠しきれまちぇん。」
狛枝「ふ~ん…。やっと、白状する気になったのかな?」
572: 2014/09/17(水) 22:24:45.47 ID:0BV4YdP80
モノミ「そうでちゅ。あちしが狛枝くんを殴打して気絶させて…」
モノミ「扉の仕掛けをつくってグッズ倉庫を密室にしたんでちゅ。」
田中「貴様なら密室にした後でも、グッズ倉庫から容易に脱出できるというわけか。」
七海「そ、そんな…!!な、なんでそんなことをしたの、モノミちゃん!?」
小泉(千秋ちゃん…。相当取り乱しているな。)
小泉(無理もないか。千秋ちゃんにとってモノミは…)
小泉(皆のために尽力する存在の、手本のような存在だったんだろうから…。)
574: 2014/09/17(水) 22:25:37.03 ID:0BV4YdP80
七海「こたえてよ、モノミちゃん!!」
狛枝「わからないの?七海さん。」
七海「え…?」
狛枝「キミが今日とった行動を振り返れば、その理由くらいはわかりそうなものだけど?」
575: 2014/09/17(水) 22:26:28.66 ID:0BV4YdP80
小泉「狛枝…アンタ、一体どこまでつかんでいるの?」
狛枝「さあ?小泉さんの想像に任せるよ。」
小泉「本当はアンタ…扉の仕掛けを作ったのはモノミだって、最初からわかってたんじゃないの?」
小泉「なんで今まで言わなかったの?」
狛枝「それはちょっと、買いかぶりすぎじゃないのかな?」
狛枝「まあ最初からその件を言っていた場合…」
狛枝「七海さんから効率よく情報を引き出すことができたかどうかを考えてもらえればいいんじゃないかな。」
小泉「…やっぱりアンタ、ただ者じゃないわ。」
576: 2014/09/17(水) 22:27:21.13 ID:0BV4YdP80
狛枝「じゃあ今回の七海さんの行動を、もう1回みんなで振り返ってみよっか。」
小泉「…」
澪田「えっと…たしか千秋ちゃんは、最初に凪斗ちゃんに手紙をよこしたんすよね?」
田中「そしてグッズ倉庫で氏体を発見し、あわててグッズ倉庫から飛び出したのだな。」
小泉「えっと、それから…」
狛枝「はい、そこまででいいよ。」
狛枝「そこまでまとめたら、もうわかったでしょ?」
小泉「え?やけに早くない?」
577: 2014/09/17(水) 22:28:18.25 ID:0BV4YdP80
狛枝「要するに、モノミはグッズ倉庫でボクと七海さんが会うことを知っていたんだよ?」
澪田「そこで、あんな氏体があったってことは…」
澪田「まさかモノミちゃんは、千秋ちゃんを凪斗ちゃんに殺されたと思ったんすかね!?」
田中「そうか。あの焼氏体は、雌ということしかわからなかったからな。」
田中「七海の氏体と勘違いをすれば、モノミが正気を失うには十分だ。」
七海「じゃあモノミちゃんは、カッとなった勢いで狛枝くんを…!?」
578: 2014/09/17(水) 22:29:15.98 ID:0BV4YdP80
狛枝「う~ん。それはちょっと違うかな。」
小泉「え?」
狛枝「ボクが七海さんを頃したんだと本当に思ったのなら、ボクを頃すくらいはしてもよかったんじゃないかな。」
狛枝「グングニルの槍には、それだけの威力があったんだしさ。」
狛枝「それに、それじゃあグッズ倉庫を密室にする理由もわからないし。」
狛枝「七海さんとボクが生きていることが分かった時点で、モノミは自白してもよかったんじゃない?」
小泉「確かに…。モノミは、千秋ちゃんが生きていることに安堵したわけでもなく…」
小泉「裁判の初めから、しかめっ面をしていたよね…?」
田中「では…七海が生きていることが分かってなお、モノミが犯行を隠していた理由はなんだ?」
579: 2014/09/17(水) 22:30:27.79 ID:0BV4YdP80
狛枝「ボクはむしろこう思うよ。」
狛枝「モノミは、グッズ倉庫から出てくる七海さんを目撃したんじゃないかな?」
小泉「そっか…。それなら、千秋ちゃんがあの焼氏体と同一人物とは思わないね。」
澪田「で、その後にグッズ倉庫の氏体にモノミちゃんが気づくと…」
田中「七海がその氏体を頃した、と思うかもしれんな。」
小泉「ということは、モノミの目的は…!!」
1.狛枝に罪を被せる
2.狛枝を頃す
3.田中を頃す
4.田中に罪を被せる
安価↓1
580: 2014/09/17(水) 22:31:37.40 ID:nEuKe0VTO
1
581: 2014/09/17(水) 22:32:38.21 ID:0BV4YdP80
小泉「これで証明できる!!」解
小泉「狛枝に罪を被せること、じゃないのかな?」
澪田「え?どうして凪斗ちゃんに罪をなすりつけることができるんすか?」
小泉「今回の被害者は女性で、狛枝ではないことはわかっていたよね。」
小泉「で、千秋ちゃんは狛枝と会う約束をしていたから、狛枝がグッズ倉庫に来ることは予測がついたはずだよね。」
小泉「だからモノミは、狛枝をグッズ倉庫に閉じ込めることを考えたんじゃないのかな?」
澪田「グッズ倉庫に閉じ込める…?えっと、そうしたらどうなるんすか?」
小泉「だって、密室の状態でグッズ倉庫にいたのは狛枝と被害者だけだったんだよ?」
小泉「だったら、狛枝に疑いが行くのも当然でしょ?」
582: 2014/09/17(水) 22:33:32.71 ID:0BV4YdP80
澪田「でも、凪斗ちゃんは殴られて気絶していたのに…」
澪田「頭部の傷を無視して皆が凪斗ちゃんを疑うって、有り得るんすかね?」
七海「澪田さん。あなたは、自分が前に言ったことをすぐに忘れるタイプだよね?」
澪田「何でわかったんすか!?」
田中「軍事施設の爆弾を全部狛枝に使われていて、狛枝以外に爆弾を用意できないという議論の時に…」
田中「小泉がグングニルの槍に付着しいていた血痕で反論したときのことだ。」
狛枝「言ってしまうと、>>458だよ。」
583: 2014/09/17(水) 22:34:09.76 ID:0BV4YdP80
~回想~
小泉「狛枝があの仕掛けを作ったのなら、グングニルの槍に付着しいている血痕の説明がつかないよ。」
澪田「え?どうしてっすか?」
小泉「だってあの槍には、狛枝の血痕が付着していたんだよ?」
小泉「まさか狛枝が自分自身に傷をつけるなんて思えないし、グングニルの槍を使った人間は別にいるはずだよ。」
澪田「“凪斗ちゃんなら、自分を傷付けることもやりかねない”っす!!」
~回想終了~
584: 2014/09/17(水) 22:34:56.12 ID:0BV4YdP80
澪田「全然覚えてねぇっす!!みんな、記憶力抜群っすね!!」
小泉「とにかく、『希望の為なら自分の体を傷つけることもいとわない』という…」
小泉「狛枝の代名詞とも呼べる思想をモノミは利用したんだよ。」
狛枝「ボクにはそんな代名詞がついていたんだね…。」
七海「じゃあモノミちゃんは、私をかばって…?」
モノミ「…」
585: 2014/09/17(水) 22:35:39.46 ID:0BV4YdP80
七海「どうして、モノミちゃん!?」
七海「だって私たちは、命を賭けてでも皆を守るって決めたよね!?」
七海「なのになんで私の命のために、皆の命を犠牲にするようなことを…!!」
七海「それだけじゃない。田中くんも狛枝くんも、命の危機に瀕したし…」
七海「狛枝くんなんかはあらぬ疑いをかけられて、心まで傷つけて…!!」
586: 2014/09/17(水) 22:36:21.78 ID:0BV4YdP80
狛枝「そんなの決まってるでしょ。」
七海「え!?」
狛枝「だってモノミにとってはボクらなんてただの他人だし…」
狛枝「慣れ親しんだ七海さんのためにボクら全員が氏のうと、大した問題じゃないでしょ?」
小泉「ちょ、ちょっと狛枝、そんな言い方って…!!」
田中「しかし…モノミが我らを陥れようとしたのもまた事実だ…。」
小泉「うっ…」
七海「…」
モノミ「…」
587: 2014/09/17(水) 22:37:04.08 ID:0BV4YdP80
澪田「あの~。話の流れをぶった切って悪いんすけど…」
狛枝「どうしたの?澪田さん。」
澪田「今の話だと…」
澪田「被害者が誰かもわからないし、犯人が誰かもわからなかったんすが…」
小泉「え?」
588: 2014/09/17(水) 22:37:46.10 ID:0BV4YdP80
田中「確かに…。」
田中「モノミが扉の仕掛けを作ったことと今回の事件は、さほど関係しているようには思えんぞ…?」
小泉「モノミはただ、犯行が起こった後に偽装工作をしただけだからね…。」
澪田「そ、そんな!!ここまで話し合ってきて、また振出しに戻ったんすか!?」
澪田「もう嫌だよ…。いつまで唯吹たちは、同じところをぐるぐる回るんすか…?」
589: 2014/09/17(水) 22:38:32.91 ID:0BV4YdP80
狛枝「そうでもないよ。ボクたちはもう、解決への糸口をつかんでいるはずだよ。」
小泉「え?」
澪田「そ、それは本当なんすか!?凪斗ちゃん!?」
590: 2014/09/17(水) 22:39:12.68 ID:0BV4YdP80
狛枝「さてと、ここで問題。」
狛枝「グッズ倉庫の仕掛けを作ったのは、モノミで間違いないよね。」
田中「それがどうした?」
狛枝「じゃあ果たして、本当にモノミ1人だけであの仕掛けをつくれるのかな?」
小泉「1人で…?」
591: 2014/09/17(水) 22:40:02.14 ID:0BV4YdP80
モノクマ「ちょっと!!何言ってんのさ!!」
モノクマ「あの仕掛けを作ったのは、間違いなくモノミでしょ!!」
小泉「え…?なんでアンタが文句言ってくるのよ!!」
七海「もしかしてそこは、モノクマが触れられたくない場所なのかも…」
澪田「ってことは凪斗ちゃんの質問は、この事件の核心に迫る話ってことっすか!?」
狛枝「この事件に限った話じゃないと思うけどね…。」
592: 2014/09/17(水) 22:40:46.02 ID:0BV4YdP80
モノクマ「あ―あ―あ―!!聞こえない、聞こえない、聞こえないよ―!!」
小泉(とにかく…モノクマを黙らせないと、話が停滞しそうね。)
小泉(狛枝は、モノミ1人ではあの仕掛けを作れなかったと言いたいのか…。)
小泉(なら、その証拠をモノクマにつきつけよう!!)
593: 2014/09/17(水) 22:42:59.47 ID:0BV4YdP80
PHASE8 パニックト―クアクション(VSモノクマ)開始!!
「聞こえない、聞こえない、聞こえないよ―!!」
「クマ―!!」
「ちょこざいな―!!」
「また来週~!!」
「ぱ、ぱるす~!!」
「ボクドラえ○んです!!」
「可愛いって評判の苗木クンじゃん!!」
「この学園の、学園長なのだ―!!」
「【モノミ1人じゃ扉の仕掛けは作れないって!?じゃあその証拠を見せてみろ~!!】」
【△】
性
【□】モノミ の【○】
能
【×】
安価↓1
594: 2014/09/17(水) 22:43:40.27 ID:ZRXBVR5Oo
モノミの性能
597: 2014/09/17(水) 22:45:17.90 ID:0BV4YdP80
モノミの性能
小泉「これで終わりよ!!」
BREAK!!
小泉「確か…モノミの性能って、相当な制限があったよね。」
七海「うん…。モノミちゃんは、鉛筆なんかを持てないんだよ。」
七海「グングニルの槍は太いから、あれを持って狛枝くんを殴打することくらいはできそうだけど…」
598: 2014/09/17(水) 22:46:52.62 ID:0BV4YdP80
田中「なるほどな。手先の精密な動きを取れないモノミに…」
田中「槍の先端に爆弾を取り付けることや、モノクマを分解して爆弾を取り出すことなどできるとは思えんな。」
澪田「でも、気合で何とかすれば…」
狛枝「そもそも密室にするだけなら槍をつっかえ棒にするだけでいいはずだよ。」
狛枝「わざわざ気合を出してまで、扉前のややこしい仕掛けを作った理由はあったのかな?」
小泉「その理由を、考えてみろってことね…。」
1.気合を出すのは案外楽
2.エンタ―テイメント
3.別の存在の思惑があった
安価↓1
599: 2014/09/17(水) 22:47:18.61 ID:kVQsbBkAO
3
600: 2014/09/17(水) 22:49:07.76 ID:0BV4YdP80
小泉「これで証明できる!!」解
小泉「モノミとは別の存在の思惑があったんじゃないの?」
澪田「べ、別の存在ぃ~!?」
田中「つまりあの氏体を発見したモノミに、何者かが悪知恵を吹き込んだということか?」
澪田「どうやってモノミちゃんをそそのかしたんすか?」
澪田「だって槍をつっかえ棒にするだけでよかったはずなのに、わざわざ爆発させる仕掛けを作ったりしたんすよ?」
狛枝「爆発させれば証拠隠滅できるなんて言ったら、モノミくらいなら騙せそうだけど?」
601: 2014/09/17(水) 22:50:02.93 ID:0BV4YdP80
澪田「なら…モノミちゃんのほかに誰かがいたってのは、間違いないんすね?」
田中「待て。モノミは、自分の他に誰かいたとは言っていなかったはずだ。」
田中「狛枝を気絶させたことや扉の仕掛けを作ったことは白状したにも関わらず…」
田中「その人物を隠す意味はなんだというのだ?」
モノミ「…」
602: 2014/09/17(水) 22:51:05.03 ID:0BV4YdP80
狛枝「それは…モノミにもまた、言えない理由があるからじゃないの?」
狛枝「ほら。七海さんには“ある場所”っていうのがどこなのかを教えられないようにさ。」
小泉「じゃあ…モノミもまた、なんらかのル―ルに縛られているってこと…?」
澪田「それよりも、モノミちゃんをそそのかした人ってのは誰なんすか!?」
田中「あの時点では…眠っていた俺様、澪田、小泉には不可能だったはずだ。」
小泉「狛枝は気絶していて、弐大は関係していないらしいから…」
怪しい人物を指名しろ
安価↓1
605: 2014/09/17(水) 22:54:36.85 ID:0BV4YdP80
不正解
モノクマ「ボクは、事件に直接関係することはできません!!」
モノクマ「だって、ボクは学園長ですから!!」
小泉(そっか…)
小泉(モノクマでもないなら、いまのところ可能性があるのって…)
安価↓1
606: 2014/09/17(水) 22:55:50.21 ID:kVQsbBkAO
今回の被害者?
607: 2014/09/17(水) 22:58:49.88 ID:0BV4YdP80
不正解
澪田「今回の被害者って誰っすか?」
小泉「え、それは…」
狛枝「そもそもそそのかした人は、グッズ倉庫の外でモノクマを分解したりしてるんだよ?」
狛枝「グッズ倉庫の中にいた彼女にはそんなこと不可能だよ。」
小泉(そっか…)
安価↓1
608: 2014/09/17(水) 23:00:28.61 ID:0CGWZtzBO
おっさん関係ないなら、七海かな。
610: 2014/09/17(水) 23:02:09.11 ID:0BV4YdP80
澪田「千秋ちゃんしか、いないじゃないっすか…?」
七海「…」
小泉「じゃ、じゃあ千秋ちゃんは、自分をかばえってモノミに言い聞かせていたの!?」
澪田「なら…さっきモノミちゃんにいろいろ言いつけていたのは…」
田中「演技、ということになるな。」
小泉「じゃ、じゃあ、今回の犯人も…?」
七海「…」
611: 2014/09/17(水) 23:02:43.64 ID:0BV4YdP80
狛枝「あ、ちょっといいかな?」
小泉「え?」
612: 2014/09/17(水) 23:03:20.86 ID:0BV4YdP80
狛枝「七海さんを疑うのはまだ早いよ。だって、まだ可能性は残っているんだから。」
澪田「ま、また可能性の話っすか?一体いくつの可能性があるんすか…?」
狛枝「じゃあ…モノミをそそのかした人物は“誰か”、を決めるのは難しいから…」
狛枝「モノミを唆した“理由”から、攻めていこうよ。」
小泉「理由…?」
613: 2014/09/17(水) 23:04:04.82 ID:0BV4YdP80
狛枝「爆発させる必要があったのはなぜか。」
狛枝「グッズ倉庫の扉はどうして爆発したのか。」
狛枝「その人物が、爆発が起きるまでにどういう布石を張り巡らせていたのか…。」
狛枝「それを考えれば、いろいろと見えてくるはずだよ。」
小泉(相変わらず、狛枝は優しくないな…。ヒントじゃなくて、答えを教えてほしいよ。)
614: 2014/09/17(水) 23:05:28.38 ID:0BV4YdP80
PHASE9 ロジカルダイブ開始!!
Q.1 彼(彼女)が爆発を起こすために利用した人物は?
赤:狛枝 青:モノミ 黄:田中
Q.2 利用された人物が求めていたものは?
赤:グングニルの槍 青:爆弾 黄:ナイフ
Q.3 彼(彼女)が爆発させた理由は?
赤:誰かを頃すため 青:誰かを呼ぶため 黄:証拠隠滅のため
安価↓1
615: 2014/09/17(水) 23:07:17.34 ID:EFXleCZoO
黄黄青
617: 2014/09/17(水) 23:08:24.04 ID:0BV4YdP80
黄‐黄‐青
小泉「推理はつながったわ!!」
COMPLETE!!
小泉「そもそも扉が爆発した理由は、田中がグッズ倉庫の扉を開いたからよね?」
田中「ああ、そうだが…」
澪田「それが何か関係あるんすか?」
618: 2014/09/17(水) 23:09:21.74 ID:0BV4YdP80
小泉「じゃあ、そもそもどうして田中はグッズ倉庫に向かったんだっけ?」
田中「時限爆弾と共にベッドに拘束されていた小泉を救出するために、わざわざ俺様が出向いてやったというわけだ。」
小泉「その救出のために、田中は何を探しに行ったんだっけ?」
田中「軍事施設にあったナイフだろう。」
田中「といっても、手紙2を見てグッズ倉庫へと向かったわけだが…」
澪田「実際、グッズ倉庫には大量のナイフが保管されていたっす!!」
619: 2014/09/17(水) 23:10:03.43 ID:0BV4YdP80
小泉「そうやって田中の行動を誘導することで、爆発を起こしたと考えられないかな?」
田中「何だと?」
狛枝「小泉さんの拘束に縄を使い、ナイフを予めグッズ倉庫に移動させ、軍事施設には手紙2を残しておく。」
狛枝「そうすれば、田中クンがグッズ倉庫の扉を開くことは必然になるね。」
621: 2014/09/17(水) 23:27:29.85 ID:0BV4YdP80
澪田「ふむふむ…。確かにそれならグッズ倉庫に眼蛇夢ちゃんを誘導できるけど…」
澪田「わざわざ爆発させた理由はなんっすか?」
小泉「ひょっとしたら、呼び寄せる相手は田中だけじゃ足りなかったのかも…」
澪田「え?眼蛇夢ちゃんだけじゃダメ?じゃあ、他に誰を呼んだんすか?」
小泉「それは当然…」
1.狛枝と被害者
2.モノミと七海
3.小泉と澪田
626: 2014/09/18(木) 18:02:41.15 ID:l4m0xj740
小泉「これで証明できる!!」解
小泉「確かアタシと唯吹ちゃんは、5の島から鳴った爆発音を聞いたからこそグッズ倉庫へと向かったんだよね?」
田中「つまり俺様の他に澪田、小泉を呼んだというわけか。」
澪田「でも、何のために…?」
小泉「それは多分…」
1.氏体発見アナウンス
2.アリバイ作り
3.田中を犯人に仕立て上げる
安価↓1
627: 2014/09/18(木) 18:07:02.88 ID:EKibfHg1o
1
628: 2014/09/18(木) 18:08:38.14 ID:l4m0xj740
正解
小泉「これで証明できる!!」解
小泉「氏体発見アナウンス…。」
田中「なるほど。俺様が発見した時点で七海、俺様の2人しか発見していなかったようだからな。」
田中「アナウンスを流し学級裁判を開くには、小泉と澪田を呼ぶ必要があったということか。」
629: 2014/09/18(木) 18:09:12.11 ID:l4m0xj740
澪田「でも、氏体を発見させるだけなら…」
澪田「眼蛇夢ちゃんが唯吹達を呼ぶことを考えれば、爆弾を用意する必要はないような…」
小泉「そもそも田中が、アタシ達を呼ぶこと自体が有り得なかったかも…」
澪田「え?」
630: 2014/09/18(木) 18:10:32.82 ID:l4m0xj740
狛枝「今回の犯人にとっての最悪のシナリオってなんだと思う?」
田中「わざわざ面倒な仕掛けをつくってまで、奴は学級裁判を開こうとしたのだ。」
田中「だとしたら最悪のシナリオとは…」
田中「それにも関わらず、学級裁判が開かれないことだろうな。」
631: 2014/09/18(木) 18:12:00.29 ID:l4m0xj740
狛枝「だから、田中クンが発見した時点であの氏体を誰も見ないようにできていたら…」
狛枝「こんな、誰も望んでいない学級裁判なんかにボクらは参加しなくてすんでいたんだよ。」
小泉「実際田中はアタシ達がグッズ倉庫に入る前に、アタシ達が氏体を見ることを止めていたもんね…。」
小泉「そんな田中が、わざわざアタシ達を呼んでまであんな凄惨な氏体を見せつけるとは思えないんだよ。」
澪田「確かにそうっすね…。」
澪田「皆にトラウマを植え付けて、さらに命がけの学級裁判に身を投じさせるなんて、メリットが1つもないっす…。」
田中「だからこそ今回の犯人は爆弾を使い、小泉達に氏体を見せつけたということか。」
田中「我らを、学級裁判という罠にかけるためにな…。」
632: 2014/09/18(木) 18:13:11.44 ID:l4m0xj740
狛枝「ついでに言うと、モノクマの爆弾を使うことで…」
狛枝「軍事施設の爆弾を独占していたボクに、疑いの目を向けるっていう目的もあったはずだよ。」
澪田「…ん?あれ?」
小泉「どうしたの?」
澪田「犯人はどうして、学級裁判を開こうとしたんすか?」
狛枝「しかもここまで手の込んだ方法で、ね…。じゃあ、それをみんなで考えよっか。」
633: 2014/09/18(木) 18:14:50.24 ID:l4m0xj740
PHASE10 議論開始!!
言弾:(>>397、>>398、>>399、>>400)
26.左右田の情報
23.希望病
19.爆弾騒動
16.2つの事件のル―ル
澪田「犯人はどうして、【学級裁判を開こうとした】んすかね?」
狛枝「それも、爆弾でみんなを呼んだりしてまでね。」
小泉「じゃあ、時間にも関係しそうだね。」
田中「なるほどな。裁判が遅れると、犯人に不都合があったのだな。」
澪田「その“不都合”ってのが何かが問題なんっすよ!!」
田中「[早急に氏体を発見されなければ、トリックが崩れてしまう]からか?」
澪田「そっか!!早く発見しないと、[氏体が腐っちゃう]っす!!」
小泉「バラバラなうえに全身を焼かれているのに、腐るとか関係あるのかな?」
狛枝「【トリック自体には関係ない】かもよ?」
狛枝「なにか、別のところに目的があったのかもよ?」
田中「ふん…。[老いてから学級裁判が始まるのでは遅すぎる]。」
田中「[地獄に堕ちるよりも前に、使命を成就しようと目論んだ]のか…。」
小泉「アンタそれ、何十年のレベルでものを言ってない?」
澪田「でも確かにグッズ倉庫なんて、今回の騒ぎがない限り【一生行きそうにない】っす!!」
狛枝「で?他に意見はある?」
澪田「あ!![凪斗ちゃんが気絶から目覚めることを危惧した]んすかね!?」
田中「なぜ危惧するかもわからんが…」
七海「…」
小泉(学級裁判が始まる前に今日を過ぎると、何かまずいことでもあったのかな…?)
安価↓1
635: 2014/09/18(木) 19:31:42.66 ID:KkEcCPjtO
爆弾騒動→[早急に氏体を発見されなければ、トリックが崩れてしまう]
637: 2014/09/18(木) 22:01:21.91 ID:l4m0xj740
田中「ほう…。して、どのようにトリックが崩れるのだ?」
小泉「え?えっと…」
狛枝「場合によっては、トリックなんかよりもっと大事なものが崩れる可能性があったんじゃないかな?」
小泉「そ、そっか…」
小泉(もう1度よく考えよう。)
小泉(確か明日の正午くらいに、アタシたち全員の命に関わる何かがあったはずだ。)
小泉(つまり今回の犯人は、地獄の門が開かれる前に…)
小泉(悪魔の一手を施したんだ!!)
安価↓1
638: 2014/09/18(木) 22:03:12.00 ID:Smr3JxYAO
爆弾騒動→不都合
639: 2014/09/18(木) 22:04:49.60 ID:l4m0xj740
あの不都合は、ロンパポイントではありません。
論破(賛成)するのは、厨二臭い部分です。
640: 2014/09/18(木) 22:05:31.68 ID:l4m0xj740
安価↓1
641: 2014/09/18(木) 22:06:15.80 ID:p69pGBy5o
[地獄に堕ちるよりも前に、使命を成就しようと目論んだ]←爆弾騒動
642: 2014/09/18(木) 22:07:17.82 ID:l4m0xj740
正解
[地獄に堕ちるよりも前に、使命を成就しようと目論んだ]←爆弾騒動
小泉「そうかもしれない…。」同意
BREAK!!
小泉「早急に学級裁判が始まらないといけない理由があったんじゃないかな?」
澪田「どういうことっすか?」
小泉「多分事件が発生するのが明日とかになると、非常にまずいんだよ。」
田中「まずい…?」
643: 2014/09/18(木) 22:08:03.27 ID:l4m0xj740
小泉「明日の正午、狛枝の仕掛けた爆弾が爆発しちゃうんでしょ?」
澪田「あ…!!すっかり忘れてたっす!!」
小泉「忘れないでよ、こんな大事なことを。」
644: 2014/09/18(木) 22:08:55.69 ID:l4m0xj740
澪田「でも…凪斗ちゃんの爆弾を止める事と学級裁判を開く事に、何の関係あるんすか?」
小泉「え?えっと…どうだろう…?」
狛枝「きっと学級裁判を開くことで、この修学旅行自体を終わらせるつもりだったんだよ。」
小泉「!!」
田中「何!?」
澪田「なんと…!?」
七海「…」
645: 2014/09/18(木) 22:09:54.31 ID:l4m0xj740
狛枝「だって彼の思惑通りだとすると、ボクに罪を被せることに成功したら…」
狛枝「クロだけがこの島から脱出して、修学旅行は終了するんでしょ?」
狛枝「なら、このジャバウォック島が爆弾によって消滅しようが何も問題ないよね?」
小泉「じゃあ今回の犯人は、そこまで計算に入れて学級裁判を開いたの!?」
田中「なんという奴だ!!相当頭の切れる存在のようだな…!!」
646: 2014/09/18(木) 22:10:51.98 ID:l4m0xj740
澪田「えっと…犯人の目的は、それでわかったんすけど…」
小泉「え?」
澪田「肝心の、犯人は誰なんすか?」
狛枝「え?わからない?」
狛枝「つまり、爆弾が爆発したら困る存在だよ。」
小泉「いや、それはここにいる全員でしょ。」
647: 2014/09/18(木) 22:11:57.34 ID:l4m0xj740
澪田「でも…唯吹、真昼ちゃん、眼蛇夢ちゃん、凪斗ちゃん、猫丸ちゃんには犯行は不可能だと何度も言ってるっすよ?」
田中「ならばやはり、七海しかいないということになるぞ?」
狛枝「いるでしょ?もう1人。」
小泉「え?」
648: 2014/09/18(木) 22:12:50.81 ID:l4m0xj740
狛枝「黒幕だよ。」
澪田「く、黒幕ぅ!?」
田中「確かに黒幕も、爆弾が爆破するのは捨て置けんだろうが…」
澪田「おかしいっすよ!!だってモノクマちゃんは、事件に干渉できないって…!!」
649: 2014/09/18(木) 22:13:40.51 ID:l4m0xj740
狛枝「“モノクマ”は事件を起こせないかもね。」
狛枝「でも、“黒幕”は事件を起こせるはずだよ。」
狛枝「だってモノクマを操っている黒幕もまた、“修学旅行の参加者の1人”なんだから。」
狛枝「間違いないよね?モノクマ。」
モノクマ「…」
小泉「じゃあ狛枝は…今もモノクマを操っている人間が、この島にいるっていうの…?」
小泉「ここにいる、5人以外に…?」
650: 2014/09/18(木) 22:14:33.75 ID:l4m0xj740
澪田「じゃ、じゃあ黒幕は猫丸ちゃんっすか!?」
澪田「だって今ここにいない人間で生きている可能性があるのは、猫丸ちゃんだけっすよ!?」
田中「待て、澪田。忘れたのか?」
田中「弐大は前回も、前々回の裁判にも出席し、その時もモノクマは何者かに操作されていたのだぞ?」
澪田「あれ…?おかしいっすね?」
651: 2014/09/18(木) 22:15:24.53 ID:l4m0xj740
狛枝「まあ黒幕の正体が判明するのなんて時間の問題だし、今はこの学級裁判を終わらせることに集中しようよ。」
小泉「え…?時間の問題…?」
狛枝「で?今わかったことは…」
狛枝「小泉さんを縄で縛り、モノミを唆し、田中クンをグッズ倉庫に誘導して爆発を起こしたのは黒幕だってことだね。」
652: 2014/09/18(木) 22:16:12.35 ID:l4m0xj740
モノクマ「はいはい!!異議あり異議あり~!!」
小泉「な、なんでまたアンタなの!?いい加減にしなさいよ!!」
モノクマ「そもそも、ボクが一連の犯行をやったなんて根拠ないじゃ~ん!!」
澪田「ちょ、今さら言い逃れはできないっすよ!!」
653: 2014/09/18(木) 22:17:27.89 ID:l4m0xj740
モノクマ「だって、今までのってあくまで推測でしょ!?」
モノクマ「ボクじゃなくて、七海さんがやったっていう可能性だって残ってるもんね!!」
狛枝「はぁ…。七海さんはわざわざそんなことをしなくても、爆弾を止められたんだ。」
狛枝「ボクに名乗り出てくれさえすればね。」
狛枝「学級裁判を起こしてまであの爆弾を止めようとするのは、七海さん以外の人間だよ。」
モノクマ「だから、それだって憶測じゃん!!」
モノクマ「七海さんが狛枝クンを警戒して、名乗り出ること以外の方法を取ったのかもよ!!」
狛枝「それはあり得ないんだ。だって、七海さんは…」
654: 2014/09/18(木) 22:18:38.14 ID:l4m0xj740
狛枝「仲間だからね。」
七海「えっ!?」
小泉「こ、狛枝…!?」
澪田「凪斗ちゃんが言うと、すごぶる気持ち悪いっす!!」
狛枝「だから澪田さんは、ボクをなんだと思っているの?」
小泉「いや…だって狛枝が、“仲間”なんて単語を使うから…」
田中「槍の雨でも降るのではないか…?」
655: 2014/09/18(木) 22:19:22.99 ID:l4m0xj740
狛枝「断っておくけど、ボクは感情論で言っているわけじゃないよ。」
狛枝「ただ、七海さんはボクらに危害を加えないっていう明確な根拠があるだけなんだ。」
澪田「なんだ。結局、打算なんすね。」
七海「でも…うれしいよ。」
七海「だってみんな、私のことが嫌いになっちゃったんじゃないかと思っていたから…」
小泉「え?狛枝ならともかく、なんでアタシ達が千秋ちゃんを嫌うのよ?」
狛枝「小泉さんたちは、さっきまで七海さんを疑っていたことを忘れちゃったの?」
小泉「あっ…」
656: 2014/09/18(木) 22:20:09.94 ID:l4m0xj740
小泉(そっか…)
小泉(そういえば、さっきから全然千秋ちゃんは口を開いてなかったな。)
小泉「ごめん千秋ちゃん。アタシ、千秋ちゃんのこと全然わかってなかった。」
七海「謝ることなんてないよ。私は、皆に想われていることがすごくうれしいんだ。」
澪田「そうそう!!だから気にしないっす!!」
田中「貴様は少しは気にしたらどうだ?」
澪田「ご、ごめんっす…。」
657: 2014/09/18(木) 22:20:49.93 ID:l4m0xj740
モノクマ「ちょっとちょっと!!そんな話は聞いてないんだよ!!」
モノクマ「七海さんがみんなに危害を加えない理由って何さ!!」
狛枝「この修学旅行で、ずっと七海さんを縛っているル―ルだよ。」
小泉「ル―ル…?それが、どうして千秋ちゃんが潔白である根拠になるの?」
658: 2014/09/18(木) 22:22:16.04 ID:l4m0xj740
狛枝「そもそもなんで七海さんは、ル―ルを遵守しているんだろうね?」
狛枝「グッズ倉庫から出た後の話を七海さんはできなかったり…」
狛枝「モノミは黒幕について話せなかったりしたのは、なぜだろうね?」
659: 2014/09/18(木) 22:25:56.28 ID:l4m0xj740
小泉「う~ん…。そうだよね。アタシ達にとっては無意味なル―ルに、なんで千秋ちゃんは囚われているんだろう。」
澪田「自分ル―ルっすかね?ほら、白線の上だけを歩く小学生みたいな!!」
小泉「でも…なんでこの修学旅行で、自分ル―ルなんか守らないといけないのよ?」
660: 2014/09/18(木) 22:26:47.52 ID:l4m0xj740
狛枝「相手がいたとしたら?」
田中「相手…?」
狛枝「敵、と言った方がいいのかな?」
狛枝「自分と相手が、それぞれル―ルを持っているとしたら?」
661: 2014/09/18(木) 22:28:05.20 ID:l4m0xj740
澪田「それはもう、自分ル―ルじゃないっすよ!!」
澪田「野球とかと同じで、2つのチ―ムがル―ルに従ってゲ―ムを楽しむんっす!!」
狛枝「だったら自分ル―ルとは違って、そのル―ルは絶対に守らないといけないよね?」
田中「ル―ルを守らねば、そもそもゲ―ムにならんからな。」
澪田「じゃあ凪斗ちゃんは、千秋ちゃんと誰かがル―ルに則ってゲ―ムをしてるって言いたいんすか!?」
澪田「その相手って、誰っすか!?」
小泉(ん…?そういえば、その人物に心当たりがある。)
1.モノミ
2.モノクマ
3.狛枝
安価↓1
662: 2014/09/18(木) 22:32:19.35 ID:+po6OZA7O
1
663: 2014/09/18(木) 22:33:41.11 ID:l4m0xj740
不正解
小泉(いや…モノミはどちらかというと、千秋ちゃんの味方だ。)
小泉(他にも、ル―ルに縛られている存在がいる…。)
安価↓1
664: 2014/09/18(木) 22:37:00.57 ID:Smr3JxYAO
モノクマ
665: 2014/09/18(木) 22:38:05.05 ID:l4m0xj740
正解
小泉「そっか…!!」解
小泉「モノクマじゃないかな?」
澪田「モノクマ…?」
小泉「モノクマだって、ル―ルに縛られているでしょ?」
田中「モノクマを縛るル―ルだと?何のことだ?」
小泉「修学旅行の校則とか、裁判のル―ル全般だよ。」
澪田「ええ!?あれって、モノクマの遊び心だったんじゃないんすか!?」
666: 2014/09/18(木) 22:39:13.59 ID:l4m0xj740
狛枝「むしろ、七海さんとモノクマの均衡を保つための契約のようなものだろうね。」
狛枝「モノクマは参加者を頃すことが勝利条件で、七海さんは参加者を守ることが勝利条件。」
狛枝「その場合この契約がないと、あっさりモノクマが勝っちゃうからね。」
小泉「修学旅行が始まった時点で、モノケモノで一掃もできたはずだもんね…。」
田中「ということは、モノクマと七海が今も争っているゲ―ムとは…」
狛枝「コロシアイ修学旅行、ってことだね。」
667: 2014/09/18(木) 22:40:19.63 ID:l4m0xj740
澪田「じゃあ千秋ちゃんは、黒幕の正体を知ってるんすか?」
澪田「千秋ちゃんは唯吹たちに、黒幕は知らないって言ってなかったっすか?」
七海「ごめんね。あの時は嘘をついていたんだ。」
七海「黒幕が誰なのかはわからないけど、黒幕の目的はわかってたんだ。」
七海「もちろんそれを言うのはル―ル違反だから、絶対に言えないけど…」
小泉「グッズ倉庫の後に千秋ちゃんが行った場所が黒幕に関係しているから、千秋ちゃんはそれを言えなかったんだね?」
田中「そうなるな。」
668: 2014/09/18(木) 22:41:03.59 ID:l4m0xj740
澪田「ちょっと待つっすよ!!じゃあなんで千秋ちゃんは、唯吹たちに情報を与えることができたんすか!?」
澪田「カムクライズルの件とか!!あれって、ル―ル違反なんじゃないんすか!?」
七海「ル―ル違反にも、程度があるの。」
七海「簡単に言うと流す情報による罰が…」
七海「黒幕の正体の方が重くて、外の世界の方が軽いってこと。」
669: 2014/09/18(木) 22:42:40.71 ID:l4m0xj740
田中「黒幕の正体は、我らに伝えることができない程の事なのか。」
狛枝「多分、黒幕の目的とか黒幕に関する情報をボクたちに流した場合…」
狛枝「七海さんにはとてつもないペナルティを与えられるんだろうね。」
狛枝「例えば、修学旅行の参加者を皆頃しとか。」
七海「その分、私が今までみんなに伝えた情報では、私だけに対する罰でとどまるはずだから…」
小泉「だから千秋ちゃんは、未来機関から狙われるなんて言っていたんだね…?」
小泉(つまり…千秋ちゃんの捨て身の行動のおかげで、アタシ達は貴重な情報を得ることができた。)
小泉(それと同時に…アタシ達のせいで、千秋ちゃんが未来機関のお尋ね者になってしまったってことか…。)
小泉(…感謝と謝罪。どっちをすればいいんだろう…。)
670: 2014/09/18(木) 22:43:47.04 ID:l4m0xj740
澪田「ということは唯吹たちは、ずっと千秋ちゃんに守られていたんすね…?」
澪田「それなのに唯吹は、千秋ちゃんを疑ったりして…!!」
澪田「穴があったら入りたいっす!!」
狛枝「まあといっても最終的には、モノミはボクたちを切り捨てようとしたけどね。」
七海「…本当にごめんなさい。」
七海「モノミちゃんも、2度とそんなことをしないように反省してると思うから。」
小泉(いや…考えてみれば、モノミの行動は至って正常なんだ。)
小泉(だって…絶望に堕ちたアタシ達なんかのために、何の罪もない千秋ちゃんが危険に瀕しているんだから…)
671: 2014/09/18(木) 22:44:24.73 ID:l4m0xj740
モノクマ「待ってよ!!ル―ルに則って争っているとか言っているけど、七海さんが悪役っていう可能性もあるじゃん!!」
小泉「アタシ達の為にル―ル違反をしてまでいろんな情報を集めてくれた千秋ちゃんが、悪役なわけがないでしょ!!」
澪田「悪役なんて、どう考えてもモノクマちゃんの方っすよ!!」
田中「敵の反対は味方。つまり、味方は七海の方だな。」
672: 2014/09/18(木) 22:44:58.64 ID:l4m0xj740
モノクマ「ぐぐぐ…でも、ボクには一連の犯行はできないもんね―!!」
小泉「え?どうしてよ?」
田中「また、くだらない言い訳だろう。」
モノクマ「うぷぷぷぷ…くだらないかどうかは、ちゃんと話を聞いてからにしようね…」
673: 2014/09/18(木) 22:46:45.23 ID:l4m0xj740
PHASE11 議論開始!!
言弾:(>>397、>>398、>>399、>>400)
13.動かなくなったモノクマ
14.アナウンスに必要な3人
15.モノクマのテコ入れ
モノクマ「【一連の犯行をボクがやった】んだとしたら…」
モノクマ「その間、モノクマの操作は誰がするのさ!?」
モノクマ「だって、【ボクは年中無休で働いている】んですよ!?」
澪田「週休1日はないと、[真っ黒焦げのブラック企業]っすね!!」
七海「問題はそこなのかな?」
田中「ふん…大方、[自動で動くようにプログラムされていた]のだろう。」
澪田「それか[黒幕が2人いて]、1人がモノクマの操作にまわってたんすよ!!」
七海「そもそも今日、[モノクマが動いているのを誰かが目撃していた]の?」
澪田「そっか!!【犯行をしている間は、モノクマを目撃させなければいい】んすよ!!」
狛枝「ふ~ん…。実際、それはできていたっけ?」
小泉(相変わらずモノクマは、苦し紛れの言い訳ばかりして…!!)
安価↓1
674: 2014/09/18(木) 22:51:58.09 ID:EQrK5VDho
【ボクは年中無休で働いている】←動かなくなったモノクマ
676: 2014/09/18(木) 22:53:20.08 ID:l4m0xj740
正解
【ボクは年中無休で働いている】←動かなくなったモノクマ
小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破
BREAK!!
小泉「ちょっと待ちなさいよ、モノクマ!!アンタが年中無休で働いてるって!?」
モノクマ「もちろんクマ~!!休む暇なんてないクマ~!!」
小泉「それはおかしいわ…。だって、アタシは見たよ!!」
小泉「呼びかけても回し蹴りしても、うんともすんとも言わないモノクマを!!」
モノクマ「ド、ドキィ!!」
677: 2014/09/18(木) 22:54:21.52 ID:l4m0xj740
狛枝「多分扉の爆弾に使用するために、あそこにモノクマを置いてたんだね。」
狛枝「つまり小泉さんが発見した時には、モノクマを操作していた人物は既にいなくなっていた。」
澪田「黒幕が、モノクマの操作を放棄してまでやっていたことって…!!」
七海「一連の偽装工作、だね。」
678: 2014/09/18(木) 22:55:30.34 ID:l4m0xj740
モノクマ「で、でもさ。小泉さんが見つけた時にボクが動いていなかったのなら…」
モノクマ「狛枝クンと七海さんがグッズ倉庫で集まることや、
小泉さん、澪田さん、田中クンが七海さんに眠らされていることなんかはボクにはわからないはずじゃん!!」
田中「小泉がモノクマを発見したのは…我らが眠らされたことや、七海が手紙1を出すことより前だったな。」
七海「その時既にモノクマを操作していなかった黒幕には、監視カメラの映像を把握できないってことだね。」
小泉「えっと…。狛枝、説明できる?」
679: 2014/09/18(木) 22:56:11.82 ID:l4m0xj740
狛枝「確か七海さんは、昨日の晩にモノミに相談してたんでしょ?」
狛枝「そこを監視カメラで見て、グッズ倉庫にボクを呼ぶことや睡眠薬を用意していたことも把握したんじゃないの?」
モノクマ「ぐぐぐ…!!」
澪田「諦めるっす!!もう反論の余地はないっすよ!!」
680: 2014/09/18(木) 22:57:32.05 ID:l4m0xj740
狛枝「しかもモノクマは、1つ墓穴を掘ったね。」
小泉「え?」
狛枝「そもそもなぜ、偽装工作をしている間は、モノクマを操作できなかったんだろうね?」
狛枝「それだけじゃないよ。」
狛枝「偽装工作をしている間は七海さんに重要な情報を奪われても、それに対処することができなかった。」
田中「重要な情報とは、“希望病”のことか?」
小泉(カムクラのテ―プレコ―ダ―も、だけどね。)
澪田「当たり前っしょ?2つのことを同時にできる人なんかいないんすから。」
小泉(いや…これは、極めて重要な手がかりだ!!)
1.黒幕は0人
2.黒幕は1人
3.黒幕は2人
4.黒幕は3人以上
安価↓1
681: 2014/09/18(木) 23:00:16.80 ID:5EN0PrAXo
2
682: 2014/09/18(木) 23:01:32.54 ID:l4m0xj740
正解
小泉「そっか…!!」解
小泉「黒幕は1人、ってことよね?」
狛枝「少なくとも、現時点ではね。」
澪田「え?黒幕が1人って、普通なんじゃないんすか?」
狛枝「そうでもないよ。実際七海さんも、黒幕は複数いるって思ってたんじゃないかな?」
田中「七海が…?」
683: 2014/09/18(木) 23:02:28.88 ID:l4m0xj740
狛枝「グッズ倉庫で七海さんが焼氏体を発見した時にチャンスだと思ったのは、黒幕が氏んだと思ったからだよね?」
七海「…すごいね、狛枝くん。大正解だよ。」
七海「だからこそ私は、“ある場所”に向かったんだ。」
七海「あわよくばモノクマを乗っ取って、この修学旅行を終わらせるために…」
684: 2014/09/18(木) 23:03:13.22 ID:l4m0xj740
狛枝「つまり、七海さんが向かった“ある場所”ってのは…」
狛枝「“黒幕の本拠地”でしょ?」
澪田「“黒幕の本拠地”…?それってどこっすか?」
田中「2の島の遺跡にあるシェルタ―の中ではないか?」
685: 2014/09/18(木) 23:04:11.87 ID:l4m0xj740
狛枝「七海さんがそこに行く際に氏ぬ覚悟をしていたのは、黒幕が1人じゃない可能性があったからなんじゃないかな?」
七海「うん…もしかしたら向かった先に、何人も待ち構えている可能性もあったからね。」
七海「それだけじゃない。その場所から脱出した後に、複数人に追われることも考慮に入れてた。」
七海「まさに“賭け”みたいなものだったよ。」
小泉「じゃあ…“黒幕の本拠地”から脱出した後も、しばらくアタシたちの前に現れなかったのは…」
小泉「複数人の敵にアタシ達が巻き込まれる可能性を危惧したから、だよね?」
686: 2014/09/18(木) 23:04:54.95 ID:l4m0xj740
田中「しかし結局…七海が殺されることもなく、情報を思うがままに得られた。」
田中「つまり黒幕はただ1人、ということか…。」
澪田「そしてその人は、今もモノクマを操っている人物ってことっすよね!?」
狛枝「七海さんがモノクマを本当に乗っ取れていたら、学級裁判も始まらなかったんだろうけど…」
狛枝「まあ、そううまくはいかなかったみたいだね。」
狛枝「どう?モノクマ。反論はできるかな?」
モノクマ「ぐぐぐぐぐ…!!」
687: 2014/09/18(木) 23:06:37.12 ID:l4m0xj740
小泉(…すごい。)
小泉(狛枝が、モノクマを追い詰めていく…。)
小泉(グッズ倉庫の扉から得られるわずかな情報だけで、ここまで真相を割り出すなんて…)
小泉(いや、それだけじゃない。)
小泉(確か…1番簡単だからと言って、グッズ倉庫の扉の話を最初にしようと提案したのは狛枝だった。)
小泉(つまり狛枝はここまでの議論の流れを、初めから読んでいたってことよね。)
小泉(“すごい”って言葉が嫌いなアタシでも、それ以上に形容できない。)
小泉(すごい。っていうか…)
688: 2014/09/18(木) 23:07:19.34 ID:l4m0xj740
小泉(すご過ぎでしょ…。)
小泉(狛枝はここにいる誰よりも、遠くまで見通しているんだ。)
小泉(1歩も2歩も、先を推理しているんだ…。)
小泉(その頭の良さに、怖くなってきそうよ…。)
小泉(狛枝が最初からこれくらい本気を出していれば…)
小泉(1回目の裁判も、2回目も3回目も4回目も、もっと簡単に乗り切れたんじゃないかな?)
小泉(ホント、遅れて来た探偵さんは、気まぐれで困るわ…。)
689: 2014/09/18(木) 23:07:50.63 ID:l4m0xj740
小泉(…どうして、今回は真面目に推理しているんだろう?)
690: 2014/09/18(木) 23:08:26.93 ID:l4m0xj740
小泉(だって、今までの事件で狛枝がまともに推理したことなんてあったかな?)
小泉(特に4回目なんかは、邪魔ばかりしてきたよね?)
小泉(まさか狛枝がアタシ達を陥れようと何か計画していて、あえて真面目に…?)
691: 2014/09/18(木) 23:08:57.25 ID:l4m0xj740
小泉(…いや、そんなはずはない。)
小泉(だって狛枝も、アタシ達の仲間なんだから…。)
698: 2014/09/19(金) 22:01:03.84 ID:ga0IbQ8n0
澪田「よっしゃあ!!黒幕が1人だってわかったっすよ!!じゃあ、もう投票タイムっす!!」
田中「誰に投票するのだ?」
澪田「もちろん、黒幕であるモノクマちゃんっすよ!!」
七海「モノクマに投票なんて、できるのかな?」
モノクマ「ざんね―ん!!ボクに投票なんて、できるわけないじゃ―ん!!」
澪田「ええ!?じゃあ、せっかく犯人が分かったのに意味がないじゃないっすか!!」
田中「黒幕が誰なのかも、ここではっきりさせないといけないというわけか。」
699: 2014/09/19(金) 22:01:39.71 ID:ga0IbQ8n0
狛枝「いや、黒幕はわからなくてもいいと思うよ?」
小泉「え?」
狛枝「大事なのは…偽装工作をしたのは黒幕だ、ってことだから。」
澪田「どうしてそれが大事になってくるんすか?」
700: 2014/09/19(金) 22:02:21.52 ID:ga0IbQ8n0
狛枝「今までわからなかった、被害者を特定できるかもしれないよ?」
田中「今残されている謎は、あとは被害者の素性だけだな。」
小泉「それがもう、狛枝にはわかってるの?」
七海「被害者の素性と黒幕の関係を考えれば、答えは出てきそうだね。」
701: 2014/09/19(金) 22:03:06.65 ID:ga0IbQ8n0
澪田「そういえば、被害者が猫丸ちゃんだっていう線はないっすか?」
狛枝「ないね。」
澪田「即答っすか!?」
澪田「ちょ、ちょっとくらい聞いてくれたっていいじゃないっすか!!」
澪田「唯吹だって、真面目に考えているんすから!!」
小泉「頑張っているのはわかるんだけど、ことごとく空回りしてるのよね…。」
小泉「そのせいでロンパ数は5回と断トツなのに、賛成は未だに0だからね…。」
702: 2014/09/19(金) 22:05:17.47 ID:ga0IbQ8n0
PHASE12 議論開始!!
言弾:(>>397、>>398、>>399、>>400)
3.謎の氏体の状況
25.消えた弐大
23.希望病
澪田「猫丸ちゃんが被害者の可能性もあるんじゃないっすか!?」
七海「そもそも【今回の事件に弐大くんは関与しない】と、モノクマが言っていたよ?」
澪田「甘いっす!!そこは言葉の綾って奴っすから!!」
澪田「希望病のせいで、【猫丸ちゃんの体に変化が起きた】とは考えられないっすか!?」
小泉「そんな、唐突に体が変化するなんてまさか…」
田中「いや…小泉。貴様はそれを言えないぞ。」
七海「ミニ小泉さんって[汚れを知らないようなエネルギッシュな女の子]で、とてもかわいかったね。」
七海「もう1度会いたいな。」
狛枝「でも、[希望病で性別まで変わることはない]よ。」
澪田「凪斗ちゃんは甘いっすね~!!」
澪田「【最近の技術では、有り得ないような事も起きる】んっすよ!!」
澪田「希望病によって猫丸ちゃんは、[性転換してしまった]んすよ!!」
澪田「【性転換すれば、もはや別人】っす!!」
澪田「だから猫丸ちゃんは関係ないってことになるんす!!」
七海「そもそも小泉さんが小さくなったのって、記憶が5歳の時まで戻ったからだよ?」
七海「どうして弐大くんは、体が変化したの?」
田中「小泉と同様に、何か[精神的なショックを受けた]というのか?」
澪田「[中央の島の装置にかけられて、無理やり記憶を奪われた]んすかね?」
七海「澪田さん。中央の島に装置があるのは、本物のジャバウォック島だけなんだよ?」
狛枝「で?いつまでこの話を続けるの?」
小泉(狛枝の機嫌が悪くなってきてるな。この議論を早く終わらせよう。)
安価↓1
703: 2014/09/19(金) 22:11:20.67 ID:nNtzxbqKO
[精神的なショックを受けた]←希望病
705: 2014/09/19(金) 22:13:50.65 ID:ga0IbQ8n0
不正解
狛枝「まさか、小泉さんまで澪田さんと同じことを言うの?」
小泉(狛枝が蔑むような目でアタシを見ている…。)
小泉(唯吹ちゃんは希望病のことをよく知らないからあんなことを言ってるんだ。)
小泉(狛枝が普通に正論を言っているから、そこに言弾を撃ち込もう。)
安価↓1
706: 2014/09/19(金) 22:14:53.44 ID:CKxKnSZuo
[希望病で性別まで変わることはない]←希望病
707: 2014/09/19(金) 22:15:40.73 ID:ga0IbQ8n0
正解
【希望病で性別まで変わることはない】←希望病
小泉「その意見にフレ―ムインね!!」同意
BREAK!!
小泉「狛枝の言うとおり、希望病では性別までは変わらないんだよ。」
澪田「なんでそう言い切れるんすか?真昼ちゃんは、そんなに希望病のことに詳しいんすか?」
小泉「希望病についての資料を見たらわかると思うけど…」
708: 2014/09/19(金) 22:16:22.71 ID:ga0IbQ8n0
『“超高校級の神経学者”が遺した技術…。
それは、“人の記憶を任意で奪える”というものにはとどまらなかった。』
『その技術では、人の記憶と人の肉体に関係性を見つけ出した。』
『ジャバウォック島にある記憶を奪う装置にかけられ、無事“希望病”に感染することに成功した人間は、
任意の記憶を失うことはもちろん、その時に持っていた記憶での肉体を取り戻す。』
小泉「これを見る限りだと…肉体が若返ることはあっても、性転換はしないんだよ。」
709: 2014/09/19(金) 22:17:02.15 ID:ga0IbQ8n0
澪田「猫丸ちゃんが、実は女の子だったという可能性は…」
小泉「ない。」
狛枝「ないね。」
田中「ないな。」
七海「ない…と、思うよ?」
澪田「満場一致で否定されちゃったっす、唯吹の推理…」
田中「推理と呼べるかどうかもわからんぞ…」
710: 2014/09/19(金) 22:17:51.19 ID:ga0IbQ8n0
狛枝「で、澪田さん納得した?じゃあ、次に進むよ。」
七海「今回の被害者…これを特定するんだね。」
澪田「ここにいる5人でもないし、猫丸ちゃんでもない…。」
澪田「あれ!?あの被害者って、誰っすか!?」
田中「この議論の1番最初にも、それを言わなかったか?」
711: 2014/09/19(金) 22:18:42.35 ID:ga0IbQ8n0
澪田「う~ん…。今までの議論の中に、被害者を特定できる話なんてあったっすか?」
澪田「ひょっとしたら今回の議論は、全く進んでなかったんじゃないっすか…?」
狛枝「いや、ゴ―ルは目前にまで迫っているよ。」
狛枝「今回の被害者…。」
狛枝「それは、“黒幕によってのみボクらの前に姿を現せる被害者”を考えればいいんだよ。」
小泉「黒幕によってのみ…?」
澪田「ズバリ意味不明っす!!」
七海「でも、狛枝くんの言いたいことはなんとなくわかるかな…。」
712: 2014/09/20(土) 21:55:10.42 ID:b+pCN7fD0
PHASE13 議論開始!!
言弾:(>>397、>>398、>>399、>>400)
1.修学旅行の参加者
23.希望病
5.氏体の体重
澪田「今回の被害者は、【猫丸ちゃんでもない】んすよね?」
田中「【ここにいる5人でもない】。」
七海「そして、【今までに犠牲となった10人でもない】のなら…」
田中「他の可能性はあるのか?」
澪田「やっぱり、【最初の16人以外に誰かいた】んじゃないっすか!?」
狛枝「修学旅行の参加者は、資料に載っている人間で全員なんだよ?」
田中「その資料に、抜け穴があるとも考えられる。」
七海「あの資料は、人間の名前とその人の才能が書かれていたよね。」
田中「ならば、[人間の名前とは別の人間を“才能”として書いた]のかもしれんな。」
狛枝「その結果“七海千秋”と“ゲ―マ―”が、別の人物を指したりするのかな?」
小泉「千秋ちゃんに限らないよ。その話だと、最大32人この島に存在できることになる。」
澪田「あ。それか、【同じ人間を違う人間と勘違いしている】のかもしれないっす!!」
七海「それって、16人の中に同一人物が2人いたってこと?」
田中「それでは、逆に1人減るのではないか?」
澪田「あれ?ホントだ。いっけね!!」
七海「じゃあ、[同じ名前の人間が2人いた]とかはどう?」
小泉「同姓同名なんて、そんな偶然があるのかな…。」
小泉(もしかしたら、今までの話の中に何か盲点があったんじゃないのかな…?)
718: 2014/09/21(日) 18:00:58.90 ID:xwYb3h6v0
【今までに犠牲となった10人でもない】←同じ人間を違う人間と勘違いしている
小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破
BREAK!!
小泉「待って!!」
小泉「今回の被害者が、今までに犠牲になった10人の中にいないとは限らないんじゃないかな?」
澪田「え!?どういうことっすか!?」
719: 2014/09/21(日) 18:01:53.93 ID:xwYb3h6v0
小泉「もしかしたらアタシたちは…」
小泉「同じ人間を、違う人間だと勘違いしているんじゃないのかな?」
田中「違う人間だと思っている…?誰と誰のことを言っているのだ?」
小泉「1人は、今回の被害者のことだよ。」
小泉「そしてもう1人は…」
小泉「今までに犠牲になった、10人の中の誰かだよ!!」
田中「何だと!?」
720: 2014/09/21(日) 18:02:47.23 ID:xwYb3h6v0
澪田「今までの被害者の体のどれかを再利用したってことっすか?」
澪田「でも…それがどこにあるかもわからないのに、どうやって再利用したんすか?」
狛枝「黒幕なら、皆の氏体の保管場所もちゃんと把握しているだろうね。」
狛枝「逆に言うと、黒幕以外には今回の被害者を登場させることはできないんだよ。」
721: 2014/09/21(日) 18:04:01.24 ID:xwYb3h6v0
澪田「じゃ、じゃあ、再利用された被害者って誰っすか!?」
七海「それを、皆で考えよ?」
狛枝「といっても、今回の被害者の体の特徴をおさえればすぐにわかるはずだよ。」
小泉「体の特徴…?」
狛枝「そもそも黒幕は、今回の被害者を誰かに似せることから始めたよね?」
小泉「誰か…?」
1.小泉
2.七海
3.澪田
安価↓1
722: 2014/09/21(日) 18:05:47.06 ID:k8htlypAO
2
723: 2014/09/21(日) 18:07:57.15 ID:xwYb3h6v0
正解
小泉「これで証明できる!!」解
小泉「それって、千秋ちゃんだよね?」
澪田「今回の被害者を、千秋ちゃんに…?どのように似せたんすか?」
七海「胸囲を測れるように、上半身だけをきれいに残しておいたことや…」
七海「私の体重と同じくらいにするために、体の部位をいくらか持ち去ったことだよ。」
田中「体の部位がいくらかなくなっても、丸焦げの状態ではそれに気づくことは困難だろうな。」
724: 2014/09/21(日) 18:08:41.58 ID:xwYb3h6v0
澪田「首もごっそり持ち去ったということは…」
澪田「今回の被害者は、千秋ちゃんよりも体重が重かった人っすね!!」
狛枝「首を持ち去った理由は、恐らくそれだけじゃないよ。」
小泉「え?」
725: 2014/09/21(日) 18:09:21.12 ID:xwYb3h6v0
狛枝「ほら、いたでしょ?」
狛枝「首に決定的な証拠を残している犠牲者が、あの10人の中に…」
小泉(狛枝が言っている、決定的な証拠って…?)
小泉(ひらめきそうだ…何かが…)
726: 2014/09/21(日) 18:10:03.59 ID:xwYb3h6v0
PHASE14 閃きアナグラム(改)開始!!
せ○○ょ○○ん
安価↓1
727: 2014/09/21(日) 18:24:58.22 ID:bZBl+BLn0
せんじょうこん
729: 2014/09/21(日) 18:27:31.13 ID:xwYb3h6v0
せんじょうこん
小泉「よし、わかった!!」
小泉「そうか…!!線条痕だね!!」
澪田「せ、線条痕!?」
小泉「今回の被害者の首に残っている線条痕を隠すために、黒幕は首から上を持ち去ったとは考えられないかな!?」
七海「うん…。首に線条痕が残っていた女子の被害者なんて、1人しかいなかったからね。」
澪田「そ、それってひょっとして…」
怪しい人物を指名しろ
安価↓1
730: 2014/09/21(日) 18:29:08.24 ID:bZBl+BLn0
罪木
733: 2014/09/21(日) 18:30:25.28 ID:xwYb3h6v0
小泉「そう…蜜柑ちゃんだよ!!」
田中「何だと…!?」
田中「では…あの焼氏体の正体は、罪木蜜柑だったということか!!」
七海「うん、間違いないね。私よりも11kg重い57kgっていう体重も条件に合っているし。」
734: 2014/09/21(日) 18:31:07.81 ID:xwYb3h6v0
狛枝「そもそも、胸囲は似せようがないからね。」
狛枝「元々胸囲が近い値の人間だけしか、七海さんに似せることはできなかったはずだよ。」
小泉「千秋ちゃんは88cmで、蜜柑ちゃんは89cm…」
小泉「1cmしか違わないから、胸囲を測っただけじゃあ同じ人間だと思っちゃうよね…。」
735: 2014/09/21(日) 18:31:47.32 ID:xwYb3h6v0
澪田「でも…。胸囲だけを考えると、ペコちゃんとかも近い値のような…」
狛枝「あの氏体が罪木さんだという根拠は、まだあるよ。」
澪田「え?」
狛枝「今までに犠牲になった女子の犠牲者…。」
狛枝「その中で、罪木さんと他の女子とでは条件が大きく異なるんだよ。」
田中「条件だと?」
736: 2014/09/21(日) 18:32:49.10 ID:xwYb3h6v0
狛枝「小泉さんも、そう思うよね?」
小泉(え!?なんでアタシに振るのよ…。)
小泉「えっと。今までの犠牲者の中で、蜜柑ちゃんだけは…」
1.純然たる被害者
2.純然たるクロ
3.被害者でもクロでもある
4.被害者でもクロでもない
安価↓1
737: 2014/09/21(日) 18:34:31.13 ID:k8htlypAO
3?
738: 2014/09/21(日) 18:36:10.58 ID:xwYb3h6v0
不正解
小泉「被害者でもクロでもあるよね?」
狛枝「それって、辺古山さんも当てはまらない?」
小泉「…当てはまってるね。」
小泉(蜜柑ちゃんは、今までの事件で関与したことがあったかな…?)
安価↓1
739: 2014/09/21(日) 18:37:35.58 ID:Q2z1j4XRo
1
740: 2014/09/21(日) 18:40:17.71 ID:xwYb3h6v0
不正解
小泉「純然たる被害者だよね?」
澪田「純然って、どういう基準でそう言ってるんすか?」
田中「ふん。入場料は処Oの血だ。ここまで言えばわかるな?」
七海「田中くんって、肉体的な意味で乙女な人が好みだったんだね…。」
小泉(なんか、話が変な方向に…。)
安価↓1
741: 2014/09/21(日) 18:41:25.59 ID:DSKytsmKO
4
743: 2014/09/21(日) 18:42:19.83 ID:xwYb3h6v0
正解
小泉「そっか…!!」解
小泉「被害者にもクロにもなってないよね?」
澪田「え…?どういう意味っすか?」
744: 2014/09/21(日) 18:43:14.69 ID:xwYb3h6v0
田中「終里は1回目の事件のクロ。辺古山は2回目の事件の被害者。西園寺は3回目の事件の被害者。」
田中「ソニアは、4回目の事件の被害者…だったな。」
狛枝「被害者3人はモノクマファイルも渡されたし、終里さんも黒幕によって処刑されてしまった。」
七海「つまりその4人は、今までの事件に関与してきたんだね。」
745: 2014/09/21(日) 18:43:57.71 ID:xwYb3h6v0
小泉「でも、蜜柑ちゃんだけは…モノクマファイルも渡されてないし、かといってクロとして処刑されたわけでもない。」
澪田「そもそも確か、蜜柑ちゃんの自殺は3回目の事件と関与しないとかモノクマちゃんが言って…」
澪田「蜜柑ちゃんについての学級裁判は開かれなかったんすよね…。」
746: 2014/09/21(日) 18:45:08.52 ID:xwYb3h6v0
狛枝「念のために聞いておくけど、モノクマ。」
狛枝「今までの事件の被害者やクロって、他の事件でも被害者やクロになったりするの?」
モノクマ「…」
小泉「ちょっと!!いまさらだんまりを決め込むつもり!?」
澪田「学級裁判のル―ルくらい、全部ハッキリさせるっすよ!!」
747: 2014/09/21(日) 18:46:27.83 ID:xwYb3h6v0
モノクマ「…わかったよ。言えばいいんでしょ。」
モノクマ「厳密にいうとね。『学級裁判』、『被害者』、『クロ』は、3つで1セットなの。」
モノクマ「モノクマファイルを渡された人が被害者。それに対応するクロをボクが決めるの。」
モノクマ「1度モノクマファイルが渡された場合…」
モノクマ「渡された被害者とそれに対応するクロの関係は、いかなる理由があろうと変更不可能です。」
モノクマ「で、学級裁判では…特定の被害者とそれに対応するクロの関係を暴き、最終的にはクロに投票をするのです。」
モノクマ「それが完了した場合、その被害者とクロとでの事件は片付くわけです。」
モノクマ「1度片付いた事件で被害者やクロになった人は、他の事件で被害者やクロになる事はできません。」
モノクマ「ちなみに、九頭龍クンを頃したクロは厳密には辺古山さんですが…」
モノクマ「九頭龍クンと辺古山さんの事件と、辺古山さんと花村クンの事件は密接に関係しているので、
2つの事件を融合して、最終的なクロが花村クンとなったわけです。」
748: 2014/09/21(日) 18:48:04.10 ID:xwYb3h6v0
澪田「つまり…どういうことっすか?」
七海「今までの事件に関与したことのある犠牲者は、他の事件に関与することはできないってこと。」
田中「逆に言うと、今回の事件の被害者となることが可能な人物は…」
田中「今までの事件のどれにも関与していない犠牲者だけ、ということか。」
小泉「今までに犠牲になったみんなの中で、どの事件にも関与してないのは…」
狛枝「罪木さんだけ、だよね。」
田中「ではやはり…あの焼氏体は罪木蜜柑以外には考えられない、ということか。」
749: 2014/09/21(日) 18:49:35.11 ID:xwYb3h6v0
モノクマ「あ―あ―あ―あ―!!聞こえない聞こえない、聞こえな―い!!」
澪田「モノクマちゃん…!!」
モノクマ「小泉さんの推理も狛枝クンの推理も、全部全部間違ってるもんね!!」
モノクマ「ボクはこんな結末、絶対に認めないもんね!!」
小泉「いくらあがこうとしても無駄よ…!!」
小泉「だってアタシ達はもう、アンタの陰謀を全部解明したんだから!!」
750: 2014/09/21(日) 18:50:13.81 ID:xwYb3h6v0
小泉「アンタにとっては皮肉な話かもしれないわね。」
小泉「だって本来はアタシ達を疑心暗鬼にするはずの学級裁判で、かえってアタシ達の結束は確固になっていって…」
小泉「黒幕であるアンタに一丸となって矛先を向けるようになったんだから…!!」
小泉「もう、これ以上は誰も犠牲にさせない!!」
小泉「とどめに今回の事件を最初から振り返って、アンタのもくろみを完全に打ち破ってやるから!!」
751: 2014/09/21(日) 18:51:46.83 ID:xwYb3h6v0
クライマックス推理開始!!
act.1
小泉「まず最初に、昨日狛枝がモノクマ工場にジャバウォック島全体を吹き飛ばせるほどの爆弾を用意した。」
小泉「それを受けて、裏切り者として自白しないといけないことを千秋ちゃんは予期したんだ。」
小泉「千秋ちゃんはモノミの助言により、睡眠薬を用意してグッズ倉庫にグングニルの槍を持ち込んでおいた。」
小泉「これが、昨日までの出来事だよ。」
小泉「この時、モノミと千秋ちゃんのやり取りを黒幕は監視カメラで見ていたんだ。」
小泉「今回の事件の一連の偽装工作をしたのは、彼だったんだよ。」
小泉「彼女、かもしれなけど…」
act.2
小泉「そして今日。彼がまず最初にしたことは、蜜柑ちゃんの体を保管場所から引っ張り出すことだよ。」
小泉「それが蜜柑ちゃんだと気付かれないように、首から上を切り落とした。」
小泉「蜜柑ちゃんの首には線条痕が残っていたから、首を切ることは必須だったんだよ。」
小泉「その後、蜜柑ちゃんの下半身をバラバラにした後、全身を燃やした。」
小泉「ただし、上半身は原形をとどめる程度にしか燃やさなかった。」
小泉「彼は、蜜柑ちゃんを千秋ちゃんに似せようとしていたから…」
小泉「胸囲を測らせて、今回の被害者が千秋ちゃんだと誤認させようとしたんだよ。」
小泉「逆に下半身は、判別不可能なほどぐしゃぐしゃになるまで黒焦げにしてるんだよね。」
小泉「これも、千秋ちゃんと蜜柑ちゃんを似せるために体重の調整をしようとした結果なんだよ。」
小泉「蜜柑ちゃんの体の部位をいくらか持ち去っても、黒焦げだったら気付きにくいからね。」
752: 2014/09/21(日) 18:53:04.97 ID:xwYb3h6v0
act.3
小泉「あと、やっておかないといけないのは…」
小泉「軍事施設のナイフを全部グッズ倉庫に移動させて、軍事施設に手紙2を残すことかな。」
小泉「後々、田中の行動を操るときに必要になるから…」
小泉「そして、予めモノクマをグッズ倉庫前に控えさせておいて、グッズ倉庫に蜜柑ちゃんの体を放っておいたんだ。」
小泉「モノミと千秋ちゃんのやり取りを見ていた彼は、狛枝と千秋ちゃんがそこに来ることが分かっていたんだ。」
小泉「この時にはもう、彼はモノクマを操作する場所から離れていたはずだよ。」
act.4
小泉「一方千秋ちゃんは、裏切り者として狛枝に名乗り出る際に…」
小泉「アタシ達を危険にさらすまいと、睡眠薬でアタシ、唯吹ちゃん、田中を眠らせたんだ。」
小泉「こうでもしないと、アタシ達は千秋ちゃんについて行っただろうから…」
小泉「“黒幕の本拠地”に乗り込むこともできなくなっちゃうからね。」
小泉「千秋ちゃんは、彼と契約したル―ルを破るわけにはいかなかったんだよ。」
小泉「彼の素性をアタシ達に流したりしたら、アタシ達の命も危険らしいから…」
753: 2014/09/21(日) 18:54:33.54 ID:xwYb3h6v0
act.5
小泉「で、手紙1で狛枝とグッズ倉庫で会う約束を取り付けた千秋ちゃんは…」
小泉「狛枝よりも先にグッズ倉庫に行っていたんだよ。」
小泉「そこで、彼の用意した氏体を発見してしまった。」
小泉「その氏体を黒幕だと勘違いした千秋ちゃんは…」
小泉「モノクマを乗っ取れないか確かめるために、“黒幕の本拠地”に向かった。」
小泉「結局、それは叶わなかったようだけど。」
小泉「希望病の説明など、貴重な情報をアタシ達に残してくれることに成功したんだね。」
小泉「成功の理由は、偽装工作をしていた黒幕が本拠地をおろそかにしていたからだよ。」
小泉「つまり黒幕は1枚岩、たった1人だってこと。」
小泉「千秋ちゃんは、ネズミ―城に希望病の情報と手紙3を残した後も…」
小泉「複数の黒幕に備えて、アタシ達と会うことは極力避けていたみたいだけど…」
act.6
小泉「千秋ちゃんのほかにも、グッズ倉庫のあたりをうろついていた存在がいたんだよ。」
小泉「それが、モノミだよ。」
小泉「千秋ちゃんがグッズ倉庫から出てくる場面を目撃したモノミは、蜜柑ちゃんの氏体を見てしまった。」
小泉「それを、千秋ちゃんが頃してしまったものと勘違いしたモノミは…」
小泉「その後にやってくる狛枝に罪を被せることで、千秋ちゃんをかばう作戦を思いついたんだ。」
小泉「たぶんこの作戦も、グッズ倉庫のそばに潜んでいた彼が吹き込んだ物なんだろうな…。」
754: 2014/09/21(日) 18:55:41.88 ID:xwYb3h6v0
act.7
小泉「そうして、モノミが息を潜ましているグッズ倉庫に狛枝は来てしまった。」
小泉「千秋ちゃんが昨晩用意していたグングニルの槍でモノミは、狛枝を殴打して気絶させたんだよ。」
小泉「モノミは教師の権限をモノクマに奪われていたから、狛枝を殴打しても校則違反にはならなかったんだ。」
act.8
小泉「狛枝を気絶させたモノミは、彼の援助でモノクマから爆弾を取り出してもらった。」
小泉「モノミは手先の繊細な動きを取れないから、生身の人間の手助けが必要だったんだよ。」
小泉「そしてグッズ倉庫の扉のドアノブにグングニルの槍の分銅を、槍の先端に爆弾を取り付けて…」
小泉「扉の近くの梁にムチの部分を通して、爆弾がぶら下がっている状況を作り上げた。」
小泉「こうすることで、グッズ倉庫は密室になるね。」
小泉「この密室から抜け出すことは、特別な移動方法を持つモノミには容易だったんだろうけど。」
小泉「これによってモノミは、狛枝にしか今回の被害者を殺せないと皆に思わせようとしたんだ。」
小泉「でもこの時グングニルの槍に、モノミの綿が付いてしまった。」
小泉「この綿が、グングニルの槍をモノミが使った決定的な証拠になっちゃったんだ。」
755: 2014/09/21(日) 18:56:50.96 ID:xwYb3h6v0
act.9
小泉「その後彼は、眠っているアタシたちがいる千秋ちゃんのコテ―ジに侵入した。」
小泉「千秋ちゃんが睡眠薬をどう使うかは、昨日の晩に確認していたんだろうね。」
小泉「そこでアタシをベッドによこたえて、おもちゃの爆弾と一緒にアタシを縄で縛り付けた。」
小泉「その理由は、縄を切るためのナイフを田中に持ってこさせるためだよ。」
act.10
小泉「睡眠薬から目覚めたアタシたちは、ひとまずアタシのお腹にあった爆弾をどうにかしようと思ったんだ。」
小泉「爆弾がおもちゃとは知らなかったから、田中は急いで軍事施設に向かったよね。」
小泉「それも、彼の思惑だったんだけど…」
小泉「手紙2によってグッズ倉庫に行った田中は、モノミの仕掛けに引っかかって爆発を起こしてしまった。」
小泉「軍事施設の爆弾は狛枝が独占していたから、この爆発からでも狛枝に疑いの目が行くことを見込めるんだ。」
756: 2014/09/21(日) 18:58:48.18 ID:xwYb3h6v0
act.11
小泉「爆発音を聞いたアタシと唯吹ちゃんは、急いでグッズ倉庫に向かった。」
小泉「そして、気絶している狛枝と今回の被害者を発見して、氏体発見アナウンスが流れた…。」
小泉「そうすることで彼は、アタシ達を学級裁判という罠に招きこんだんだ…。」
小泉「一連の偽装工作による彼の目的は、無理やり学級裁判を開くこと。」
小泉「そして…狛枝を犯人に仕立て上げアタシ達を全滅させて、コロシアイ修学旅行に終止符を打つこと。」
小泉「そうすれば、狛枝の爆弾を処理する必要もないからね…。」
小泉「そして、そんな狂気的な真似をしでかした彼というのが…!!」
小泉「今もモノクマを操っている黒幕であり…」
小泉「学級裁判でアタシ達を皆頃しにするという、大胆かつ凶悪な手段を平気でとれる存在。」
小泉「コロシアイ修学旅行の、首謀者!!アタシ達が一丸となって戦うべき、唯一の敵よ…!!」
COMPLETE!!
757: 2014/09/21(日) 18:59:29.95 ID:xwYb3h6v0
モノクマ「…」
田中「ふん、声も出せんようだな。」
澪田「完全ロンパされて、ぐうの音も出ないんすね!!」
七海「ここにいる皆の結束力なら、黒幕を見つけ出すこともきっと簡単だね。」
758: 2014/09/21(日) 19:01:42.69 ID:xwYb3h6v0
小泉「じゃあ、まずはこの学級裁判を終わらせようよ。」
澪田「えっと…誰に投票すればいいんすかね?」
田中「3回目の裁判で証明しただろう。」
田中「罪木蜜柑を頃したクロは、罪木蜜柑自身だ。」
澪田「そうっすね…。じゃあ、終わらせるっすよ!!」
澪田「今までに犠牲になった、皆のためにも!!」
小泉「そうね…。特に、氏んでいるとはいえ蜜柑ちゃんにあんなことをした黒幕を、許すわけにはいかない!!」
小泉「じゃあ、投票タイムに行こう!!」
759: 2014/09/21(日) 19:02:28.82 ID:xwYb3h6v0
モノクマ「はぁ…あんまり気乗りしないけど、仕方ないですね。」
モノクマ「オマエラは、お手元のスイッチで投票してください。」
モノクマ「間違えて押しちゃった、は通用しませんよ。よく確認して押してくださいね。」
澪田「やった!!誰も欠けずに、学級裁判を乗り切った!!」
田中「景気づけに、弐大の奴の生存確認をできればいいのだがな。」
七海「きっと生きてるよ。私はそう信じてる。」
小泉(そうだ…。この先、アタシ達は希望を持って黒幕と立ち向かうんだ。)
小泉(6人で、これ以上は誰も欠けずに…!!)
760: 2014/09/21(日) 19:03:09.70 ID:xwYb3h6v0
思えばアタシは、相変わらず楽観的だったんだ。
田中にも指摘されていたのに。
761: 2014/09/21(日) 19:03:38.54 ID:xwYb3h6v0
そんなことを…思っていたから……
事件について熟考することを、疎かにしていた。
762: 2014/09/21(日) 19:04:06.94 ID:xwYb3h6v0
だから…気付けなかった。
投票の直前に………
763: 2014/09/21(日) 19:04:39.02 ID:xwYb3h6v0
狛枝が……不敵に笑っていることに………………
764: 2014/09/21(日) 19:05:06.67 ID:xwYb3h6v0
VOTE
罪木 罪木 罪木
CLASSROOM TRIALS 5 DISMISSED
765: 2014/09/21(日) 19:05:43.20 ID:xwYb3h6v0
775: 2014/09/22(月) 18:01:32.34 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「え~っと。投票の結果は…」
モノクマ「まあ、言わなくてもわかるだろうけど…」
776: 2014/09/22(月) 18:02:03.85 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「不正解。」
澪田「よっしゃあ!!この調子で、黒幕を…」
澪田「…」
777: 2014/09/22(月) 18:02:46.25 ID:0JT+nYxx0
澪田「え?」
モノクマ「あれ?どうしたの澪田さん。ハトがガトリング弾を喰らったような顔をしてるよ?」
田中「不正解…?どういう意味だ?」
モノクマ「え?どういう意味って?そのままの意味でしょ?」
モノクマ「悔やまれるねぇ。連続正解の記録も、4回で打ち止めですから…。」
七海「どういうこと…?」
778: 2014/09/22(月) 18:03:36.00 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「残念!!今回の被害者を頃したクロは、罪木蜜柑さんじゃありませんよ~!!」
小泉「…は?」
ドクン。
投票の直前まで希望で胸を膨らませていたアタシの心に、怪しげな霞がかかる。
この身に降りかかるかつてない悪意に打たれ、胸の奥底から来る吐き気に追われる。
779: 2014/09/22(月) 18:04:27.48 ID:0JT+nYxx0
澪田「い、いやいやいやいや!!蜜柑ちゃんは自殺だったんすよ!?不正解なわけないっす!!」
澪田「いい加減なことを言わないでほしいっすよ、モノクマちゃん!!」
モノクマ「だから言ったじゃん。小泉さんの推理は間違っているって。」
モノクマ「ボクの言うことをちゃんと聞いておかないから、こんなことになっちゃったんですよ?」
小泉「な、なに、言ってんのよ、このクマは…。」
小泉「そ、そんなわけ…」
780: 2014/09/22(月) 18:05:21.54 ID:0JT+nYxx0
モノクマの声が耳を素通りする。
いや…
アタシの耳が受け入れていないんだ。
だって…
もし、モノクマの言っていることが、真実だとしたら…?
虚構なのは、アタシの推理の方だとしたら…?
だから、モノクマの言っていることをにわかには理解できなかった。
理解したくなかった。
781: 2014/09/22(月) 18:06:09.49 ID:0JT+nYxx0
小泉「ふ、ふざけないでよ、モノクマ!!いくら正体が暴かれそうだからって…!!」
小泉「アタシの推理に難癖つけて、でまかせばっかり言って、言い逃れができると思っているの!?」
モノクマ「あれぇ?さっきまでとは違って、やけに余裕がなくなったね?お腹でも痛いの?」
小泉「ア、アンタが嘘ばっかりつくからでしょ!!」
小泉「今回のクロは、蜜柑ちゃんで間違いないよ!!」
小泉「真相を明かされそうだからって、苦し紛れの言い訳をしているのはアンタの方でしょ!!」
782: 2014/09/22(月) 18:06:57.66 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「落ち着いて考えてみなよ。」
モノクマ「殺人ってのは、直接頃した人だけが悪いのかねぇ?」
モノクマ「その前にいろいろな状況が相まって、殺人なんて事態に発展するんだよ?」
田中「罪木が自頃したことに、罪木の非はないとでも言うのか?」
田中「そんなことを言っていては、学級裁判のル―ルが根底から成り立たんぞ!!」
七海「そもそもモノクマがなんと言おうと、ル―ルに則ればクロは途中で変えられないよ。」
七海「学級裁判のクロは、氏体発見アナウンスを流す際に決められるものだから。」
783: 2014/09/22(月) 18:07:38.10 ID:0JT+nYxx0
澪田「つまり、唯吹たちが見つけた時からクロは決まっているんすね!!」
澪田「モノクマちゃんの気分次第で変えられるようなものじゃないんっすよ!!」
小泉「そうよモノクマ!!だから訂正しなさい!!」
小泉「今回のクロは、蜜柑ちゃんだって…!!」
784: 2014/09/22(月) 18:08:14.85 ID:0JT+nYxx0
田中「待て!!」
小泉「え?」
田中「よく考えてみれば、おかしくないか…?」
澪田「な、何がおかしいんすか…?」
785: 2014/09/22(月) 18:09:09.41 ID:0JT+nYxx0
田中「たしか罪木の氏体発見アナウンスは、3回目の事件の時に既に流れていた…。」
田中「ならばもう1度罪木の氏体を発見した今回の事件で、氏体発見アナウンスが流れるのはおかしくないか?」
小泉「あっ…!?」
モノクマ「お、田中クン。いいところに気付いたね。」
モノクマ「そう。氏体発見アナウンスは、その氏体が“初めて”発見された時だけ流されるものなんだよ。」
786: 2014/09/22(月) 18:09:51.83 ID:0JT+nYxx0
七海「そっか…同じ氏体を何回見ても、流されるアナウンスは1回だけのはず…!!」
澪田「じゃ、じゃあなんでアナウンスは流れたんすか!?」
モノクマ「そんなの、決まってるでしょ?」
787: 2014/09/22(月) 18:10:35.85 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「今回の被害者は、罪木蜜柑さんじゃないってことですよ~!!」
小泉「そ、そんな…!?」
小泉(嘘…間違えた?学級裁判で下すべき結論を…!?)
小泉(アタシは、間違った結論に行きついていたの…!?)
小泉(じゃあ…希望だと信じて、アタシがたどっていた道のりは…!?)
788: 2014/09/22(月) 18:11:20.28 ID:0JT+nYxx0
ドクン。
ドクン。
今、アタシの心臓が動いている原動力は何なんだ?
希望じゃなかったのか?
今まで心臓が送り出していたものは、どす黒い絶望だったのか?
789: 2014/09/22(月) 18:12:17.26 ID:0JT+nYxx0
澪田「な、ならあの被害者は誰だったんすか!?」
澪田「蜜柑ちゃんじゃないなら、もう当てはまる人なんていないっすよ!?」
モノクマ「うぷぷぷぷぷ…。それは、頃した“張本人”に聞けばどう?」
田中「何だと…!?」
小泉「今回のクロが、この中にいるっていうの…?」
澪田「自殺とかじゃ…」
モノクマ「いやいや。今回のクロは、ちゃんとオマエラ5人の中にいるよ!!」
790: 2014/09/22(月) 18:13:15.12 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「そうだよね?」
モノクマ「田中眼蛇夢クン!!」
澪田「えっ!?」
田中「…」
791: 2014/09/22(月) 18:13:57.68 ID:0JT+nYxx0
七海「な…」
小泉「な…」
田中「なんだとぉおおおおおおおおぉおおおおおおお!!!!!?」
小泉「な、なんでアンタが1番驚いてんのよ!!」
792: 2014/09/22(月) 18:14:47.57 ID:0JT+nYxx0
狛枝「多分今の田中クンは、それを自覚していないんだよ。」
小泉「え…?」
狛枝「だから小泉さん。あまり田中クンを責めちゃダメだよ。」
狛枝「これから小泉さんは、彼を頼っていかなくちゃいけないんだから。」
小泉「こ、狛枝…?」
793: 2014/09/22(月) 18:15:42.22 ID:0JT+nYxx0
小泉「も、もしかして…アンタには、わかってたんじゃないの…?」
狛枝「え?何のこと?」
小泉「とぼけないでよ!!アタシの推理が、間違っていたことよ!!」
狛枝「う~ん…。まぁ少なくとも、罪木さんはクロでないとは思っていたよ。」
澪田「ええ!?」
小泉「じゃ、じゃあなんで言い出さなかったのよ!?」
794: 2014/09/22(月) 18:16:39.30 ID:0JT+nYxx0
狛枝「ボクがそう言いだしたとして、小泉さんはそれを信じたかな?」
小泉「え…?」
田中「確かに…。狛枝の言うことなど真に受けず、投票タイムへ進んでいただろうな。」
狛枝「それに、言ったでしょ?田中クンは、今回の犯行を自覚していないって。」
狛枝「そんな田中クンを、小泉さんはクロとして指名できた?」
狛枝「すでに、終里さんを犠牲にしちゃったのに?」
小泉「そ、それは…」
795: 2014/09/22(月) 18:17:21.90 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「えっと…。いつまで喋ってるの?」
澪田「え?」
モノクマ「だってまだ、大事なことが済んでないじゃん!!」
小泉「だ、大事なこと…?」
796: 2014/09/22(月) 18:18:09.58 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「もちろん、オシオキですよ!!」
小泉「!!」
澪田「オ、オシオキって…!?しょ、処刑…!?」
モノクマ「そう!!」
797: 2014/09/22(月) 18:19:04.94 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「しかも今回お前らは正しいクロを指摘できなかったので、クロ以外の全員がオシオキされます!!」
七海「それって、田中くん以外の全員…!?」
田中「ま、待て!!この学級裁判は無効だ!!」
田中「そもそも、黒幕自身が仕組んだ事件という時点でばかげている!!」
田中「処刑するならこの、今世紀最大の害悪である田中眼蛇夢だけにしろ!!」
モノクマ「はいはい。誰が何と言おうと、ル―ルは絶対なのよね。」
モノクマ「犯行を暴かれたクロが何と言おうと、クロが処刑されるのと同じですよ。」
モノクマ「犯行を隠し通したクロが何と言おうと、シロが処刑されることは変更不可能です!!」
798: 2014/09/22(月) 18:19:50.93 ID:0JT+nYxx0
澪田「じゃ、じゃあ…」
澪田「真昼ちゃんも、千秋ちゃんも、凪斗ちゃんも、唯吹も…!?」
澪田「い、いやだ、嫌だぁあああああああ!!!!」
澪田「処刑なんて、嫌だぁあああああああああ!!!!!!」
799: 2014/09/22(月) 18:20:36.12 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「え?なんで澪田さんまで取り乱しているの?」
澪田「え!?」
モノクマ「今回処刑されるのはシロだけだから、澪田さんは処刑されませんよ?」
澪田「ど、どういうことっすか…!?」
800: 2014/09/22(月) 18:21:20.85 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「だってキミは…」
モノクマ「この事件とはまた別の、もう1つの事件のクロですから!!」
田中「何だと!?」
七海「もう1つの事件…!?」
狛枝「そういえば…今までずっと、姿を現していない人間がいたね。」
小泉「そ、それって、弐大…!?」
801: 2014/09/22(月) 18:22:03.31 ID:0JT+nYxx0
澪田「ちょ、ちょっと待つっすよ!!唯吹は、猫丸ちゃんなんて頃してないっすよ!?」
澪田「う、嘘なんかついてないっす!!お願い、信じて!!」
狛枝「恐らく澪田さんもまた、自覚のないクロなんだろうね。」
小泉(ど、どういうこと…!?何が、起っているの…!?)
802: 2014/09/22(月) 18:22:45.17 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「さてと!!楽しい楽しいオシオキが始まるよ~!!誰からにしよっかな~!!」
モノクマ「ま、お楽しみは最後にとっておくとして…」
モノクマ「まずは七海さんからにしようか!!」
七海「えっ!?」
803: 2014/09/22(月) 18:23:44.66 ID:0JT+nYxx0
前触れもなく指名された千秋ちゃんの顔面は、見る見るうちに蒼白になっていく。
それは…
おっとりとした千秋ちゃんが今までに見せたどの表情よりも、絶望にまみれていた。
モノクマ「あとついでにモノミもね!!七海さんが氏ねばオマエはもう用済みだよ!!」
モノクマ「今回は“超高校級のゲ―マ―”七海千秋さんの為に、スペシャルなオシオキを用意させていただきましたぞ!!」
804: 2014/09/22(月) 18:24:48.70 ID:0JT+nYxx0
七海「そ、そんな…!!」
七海「私は、あんなに頑張ったのに…!!」
七海「命を賭けてまで、頑張ったのに…!!」
七海「全部、無駄だった…?」
七海「ぜんぶ…ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ…!!!!」
小泉「ち、千秋ちゃん…」
805: 2014/09/22(月) 18:25:34.10 ID:0JT+nYxx0
七海「結局、誰も守れなかった…!?」
七海「そんな、そんなそんなそんなそんな…!!!!」
七海「い…いやぁああああああああああぁあああああああああああああああ!!!!!!」
モノクマ「それでは張り切って参りましょう!!オシオキタ―イム!!」
806: 2014/09/22(月) 18:26:11.46 ID:0JT+nYxx0
モノミ「…最期に、1つ。」
小泉「…え?」
モノミ「みんなの先生として、1つだけ言わせてくだちゃい。」
小泉「モノミ…?」
807: 2014/09/22(月) 18:26:46.92 ID:0JT+nYxx0
モノミ「みなさん…。」
モノミ「絶望に堕ちたみんなに、生きる価値なんてあるんでちゅか?」
808: 2014/09/22(月) 18:29:21.86 ID:0JT+nYxx0
処刑執行 超高校級のゲ―マ― 七海千秋&モノミ ス―パ―七海ブラザ―ス
辺りが突然、横スクロ―ルアクションのような世界観に変貌する。
そこにモノミがたっていた。
モノミは必氏に先へ進もうとするが、お邪魔キャラであるクリの妖怪やカメの魔物に行く手を阻まれる。
お邪魔キャラは全員顔だけモノクマそっくりだから、とても不気味だ。
踏んづけても魔法陣でも倒せないので、モノミは簡単に倒されてしまう。
それを何度も繰り返し、ついにモノミの残機は底を尽きてしまった。
これでゲ―ムオ―バ―かと思ったら…
あと1機、残っているじゃないか。
そこの世界観に、千秋ちゃんが放り込まれた。
しかし…モノミにクリアできないこのゲ―ム、千秋ちゃんにクリアできるはずがない。
千秋ちゃんは、化け物達から逃げ出した。
千秋ちゃんの後を、大量の化け物が追う。
千秋ちゃんは走る。
走る。
千秋ちゃんの息は切れて、足がガクガク震えているのがわかる。
心臓に手を当てて、血反吐も吐いている。
それでも、千秋ちゃんは足を止めることなく逃げ惑う。
そして突然、千秋ちゃんは何かにつまずいた。
ドサッとうつ伏せに倒れた千秋ちゃんはなお、這ってでも逃げようと必氏に試みる。
しかし化け物たちはその隙を狙い、容赦なく千秋ちゃんに襲い掛かる。
襲い掛かる。
身動きが取れなくなった千秋ちゃんは、こちらに手を伸ばし顔を向けて、何やら口を動かしている。
あれは…何と言っているんだ…?
809: 2014/09/22(月) 18:30:31.26 ID:0JT+nYxx0
た す け
やがて千秋ちゃんは化け物たちに完全に埋もれ、伸ばしていた手は力なく垂れ下がった。
GAME OVER
810: 2014/09/22(月) 18:31:17.72 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「エクストリ―ム!!何回やっても、これだけはやめられねぇぜ!!」
澪田「そ、そんな…千秋ちゃんも殺されて…」
澪田「生きていると思っていた猫丸ちゃんも、本当は殺されていて…。」
澪田「それだけじゃない…この後に、真昼ちゃんも凪斗ちゃんも…!!」
811: 2014/09/22(月) 18:32:03.95 ID:0JT+nYxx0
澪田「うわあぁああああああああああぁあ!!!!こんなのむちゃくちゃだよぉおおおおおお!!!!」
澪田「もういやだよこんなのぉおおぉおおおおお!!!!!!」
モノクマ「さてと…次は、どっちにしよっかな…。」
小泉「…!!」
812: 2014/09/22(月) 18:32:59.51 ID:0JT+nYxx0
小泉(え…?)
小泉(うそ…。)
小泉(氏ぬの…?)
小泉(アタシ…。)
小泉(いや…アタシだけじゃない…。)
小泉(狛枝も…?)
小泉「あ…」
小泉「い、いや…いや…………」
813: 2014/09/22(月) 18:34:25.86 ID:0JT+nYxx0
小泉「やめて、やめてぇえええええぇえ!!!!!」
小泉「殺さないで、殺さないでぇええええぇえええええ!!!!!」
モノクマ「うぷぷぷ…見苦しい命乞いですね。」
モノクマ「さっきまでの強気な態度は見る影もないね。」
小泉「お願い…。何でもする…何でもするから……」
小泉「命だけは…命だけはとらないでよぉおおおおぉおおおお!!!!」
814: 2014/09/22(月) 18:35:15.89 ID:0JT+nYxx0
田中「ぐ…!!」
狛枝「…この中では、田中クンが1番平常心を保っているようだね。」
田中「…なに!?」
狛枝「だから、キミに伝えておくよ。」
815: 2014/09/22(月) 18:36:02.27 ID:0JT+nYxx0
狛枝「今までの連続殺人を、もう1回洗ってみて。」
狛枝「モノクマは、校則を破れない。」
狛枝「それが、黒幕の正体をつかむための重要な手がかりだよ。」
田中「…」
狛枝「そして、“もしもの時”は…」
狛枝「ボクのコテ―ジにある本棚を、よく調べて。」
狛枝「きっと役に立つよ。」
816: 2014/09/22(月) 18:36:55.33 ID:0JT+nYxx0
田中「…心得た。」
田中「しかし…それを俺様に伝え、貴様は何を望む…?」
狛枝「小泉さんの面倒を見てあげて。」
狛枝「彼女はきっとこの先、1人では生きていけない。」
田中「…」
818: 2014/09/22(月) 18:37:46.86 ID:0JT+nYxx0
田中「ふっ。」
田中「俺様を、誰だと思っている?」
田中「勇者も闇の王も天を統べる神々でさえ裸足で逃げ出す狂気の魔術師、田中眼蛇夢だぞ?」
狛枝「…承諾してくれた、ってことでいいよね?」
819: 2014/09/22(月) 18:38:38.48 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「まあ長くなるとだれてしまうので、さっさと終わらせましょう!!」
モノクマ「いっそのこと狛枝クンと小泉さんのオシオキは、一緒に行っちゃいます!!」
小泉「え…!?」
狛枝「あらら。2人同時に指名されちゃったね。」
狛枝「でもよかったじゃない、小泉さん。」
狛枝「氏ぬ時に、1人じゃないなんてさ。」
820: 2014/09/22(月) 18:39:38.65 ID:0JT+nYxx0
小泉「ま、まってよ、狛枝!!」
小泉「ア、アンタにはまだ、この状況から逃れる起氏回生の策があるんじゃないの!?」
小泉「も、もったいぶらずに言ってよ!!」
小泉「アンタは幸運で、氏なないんでしょ!?」
821: 2014/09/22(月) 18:40:22.28 ID:0JT+nYxx0
狛枝「…最期に小泉さんに、1つだけ言っておこっかな。」
小泉「え…?」
822: 2014/09/22(月) 18:40:58.25 ID:0JT+nYxx0
狛枝「本当は、こんな結末にするつもりはなかったんだ。」
狛枝「誰も氏なない結末に、たどり着こうと思っていたんだ。」
小泉「ちょ、ちょっと…」
小泉「なに、言い出すのよ…?」
823: 2014/09/22(月) 18:41:34.06 ID:0JT+nYxx0
狛枝「でも、そううまくは行かなかったみたいだね。」
狛枝「ボクは、1回目の事件で日向クンを頃しているからさ。」
狛枝「因果応報ってやつなのかな?」
小泉「や、やめてよ、そんな…そんな…!!」
824: 2014/09/22(月) 18:42:08.62 ID:0JT+nYxx0
狛枝「だから、ごめんね。」
狛枝「こんな事件に、巻き込んじゃって。」
小泉「やめてよ!!そんな、今わの際のような言葉で話さないでよ!!」
825: 2014/09/22(月) 18:42:41.59 ID:0JT+nYxx0
狛枝「小泉さんは、強いままでいて。」
狛枝「ボクみたいなクズのことなんて、気にしないでさ。」
小泉「やめてよぉおおおおおおおおおおぉおおおおおおおお!!!!!!」
826: 2014/09/22(月) 18:43:26.40 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「ではお次は、“超高校級の幸運”狛枝凪斗クンと、“超高校級の写真家”小泉真昼さんのために…」
モノクマ「スペシャルなオシオキを、用意させていただきましたぞ!!」
モノクマ「では、張り切って参りましょう!!オシオキタ―イム!!」
狛枝「…ボクにはこれ以上、小泉さんの重荷を背負ってあげることはできない。」
狛枝「本当にごめんね、小泉さん。」
狛枝「約束、守れなかった。」
827: 2014/09/22(月) 18:45:39.11 ID:0JT+nYxx0
処刑執行 超高校級の幸運 狛枝凪斗 超高校級の写真家 小泉真昼 補習
ド―ン…ド―ン……
アタシと狛枝は、横並びにそれぞれ机に座らされている。
縄で縛られているわけでもないのに、どういうわけか机から離れることはできない。
2つの机はどちらもベルトコンベア―の上に固定されていて、刻一刻と後方に流されているようだ…。
例えるならアタシたちは…
川の流れに逆らえないサケ、か。
ド―ン…ド―ン……
後ろから、衝突音のようなものが聞こえる。
正確に言うならば、膨大な質量をもった物体が高い場所から何度も落下しているような音だ。
そして、時間が経つごとにその音が大きくなっていく。
なんとなく理解した。
この先、アタシがどうなるのか。
きっと数秒後には、後ろにあるプレス機のようなものでペシャンコになるんだ。
自分の氏を悟ると、不思議と恐怖がなくなっていった。
開き直った、と言った方がいいか。
自分の恐怖を和らげた要員は、やはり隣のコイツなのか。
1人じゃないというだけで、ここまで違うものなのか。
自分が僧になった気分…
いや、尼か。
どうやらアタシは、悟りでも開いてしまったようだ。
だからアタシは、ヤケになったようで…
どうせすぐに氏ぬんだからと、一歩踏み出した。
829: 2014/09/22(月) 18:47:23.96 ID:0JT+nYxx0
小泉「ねぇ、狛枝…。」
狛枝「…?」
小泉「1度でいいからさ…」
小泉「アタシのこと、『真昼』って呼んでよ。」
狛枝「…」
狛枝は何も答えない。
なによ、コイツ。
アタシが勇気を出して言ったのに。
さっきまで尼がどうとか、悟りがどうとか言っていたアタシが言える立場かは謎だけど。
そうこうしているうちに、後ろの音がすぐ後ろに迫ってきた。
ああ。アタシ、氏ぬんだな。
振り返ってみるとアタシの人生、最悪だったな。
妹ちゃんには嫌がらせを受けるし、九頭龍には酷いことされるし。
挙句の果てには、こんな島で人知れず氏ぬんだもん。
こんな酷い人生に終止符を打ってくれる黒幕に、むしろ感謝するべきなのかもしれない。
そんなことを思っていると、どうやらアタシは何かの影に入ったようだ。
恐らく、アタシのちょうど真上にプレス機があるんだ。
そして、次の瞬間には…
832: 2014/09/22(月) 18:48:47.61 ID:0JT+nYxx0
ドンッ
小泉「!?」
一瞬、何が起こったかわからなかった。
気付いてみると、アタシを包んでいた陰りが消えていて、
アタシはベルトコンベア―の外へ弾き出されるようにして、倒れた机とともに横たわっていた。
何が起きたかわからず、おどおどしていると…
後ろから、声が聞こえた。
狛枝「ごめんね、真昼さん…。」
小泉「えっ…」
慌てて振り返った先には…
手をひらひらさせて、見たこともない様な微笑みを浮かべた…………
833: 2014/09/22(月) 18:49:16.77 ID:0JT+nYxx0
「負けないで。」
834: 2014/09/22(月) 18:49:58.72 ID:0JT+nYxx0
ドシャアアアアン……
目の前が、鮮血で染まる。
アタシの服が、体が、赤で汚れる。
さっきまで『狛枝だったもの』が、いくつもアタシに飛び散ってくる。
血が、髪の毛が、脂が、その他いろいろの物が……
それらはまだ人の温度を保っていた。
しかしこれからは、温度は下がるばかりで、再び上がることはない。
狛枝の温度がアタシの温度と同じなのが、この一時で最後だとは、アタシにはとても受け入れられなかった。
836: 2014/09/22(月) 18:50:34.88 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「エクストリ―ム!!今回も、最高のオシオキでしたね―!!」
小泉「え…?」
小泉(これで、終わり…?)
小泉(だって、アタシはまだ…!!)
839: 2014/09/22(月) 18:51:16.22 ID:0JT+nYxx0
小泉「ちょ、ちょっと待ってよ!!何で狛枝だけ頃して…!?」
小泉「アタシは…!?」
モノクマ「なにいってんの?小泉さん。」
モノクマ「キミの処刑方法は、『老衰』だよ!!」
小泉「え…!?」
840: 2014/09/22(月) 18:52:04.47 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「最後まで生き残っていた5人のうち、田中クンと澪田さんは出て行って、七海さんと狛枝クンはもういない!!」
モノクマ「ジャバウォック島に残されるのは、キミ1人だよ!!」
小泉「う、嘘…!?」
842: 2014/09/22(月) 18:52:45.41 ID:0JT+nYxx0
モノクマ「だからキミはこの先氏ぬまで、誰もいないジャバウォック島で孤独に暮らしてください!!」
モノクマ「今日も、明日も、明後日も…」
モノクマ「何年も、何十年もね!!」
モノクマ「ちなみに、自殺はさせませんよ。モノクマが止めちゃうからね!!」
843: 2014/09/22(月) 18:53:32.94 ID:0JT+nYxx0
小泉「ま、まってよ。そんなの、嫌だよ…!!」
小泉「だってアタシにはもう、生きていく方法が…!!」
小泉「アタシ1人じゃ、あの過去を背負っていくことなんてできない!!」
小泉「アタシを支えてくれる人がいない世界で、アタシは生きていくことなんてできない…!!」
小泉「氏ぬまでどころか…明日も、今日も、1時間後も、次の瞬間だって…!!」
小泉「だから…だから…!!」
844: 2014/09/22(月) 18:54:06.09 ID:0JT+nYxx0
小泉「頃してよ!!は、早く、アタシを頃してよ!!」
小泉「早く、はやくはやくはやく!!!!!!」
モノクマ「うぷぷ…うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ………」
845: 2014/09/22(月) 18:54:39.19 ID:0JT+nYxx0
小泉「ころしてよぉおおおおおおおおおおぉおおおおおおおおお!!!!!!!」
モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!!」
846: 2014/09/22(月) 18:55:08.15 ID:0JT+nYxx0
小泉「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
847: 2014/09/22(月) 18:55:43.27 ID:0JT+nYxx0
…
澪田「…」
田中「音楽の女神よ。いつものエナジ―はどこへ行ったのだ?」
澪田「…こんな状況で、どうしてはしゃげるんすか?」
848: 2014/09/22(月) 18:56:15.49 ID:0JT+nYxx0
澪田「だって…」
澪田「千秋ちゃんも、凪斗ちゃんも、猫丸ちゃんも……」
澪田「皆いなくなっちゃって…………」
澪田「みんなを犠牲にしてまで、この島を出る意義なんてあるんすか?」
849: 2014/09/22(月) 18:56:52.08 ID:0JT+nYxx0
田中「…豚神の奴も、そう思ったのだろうな。」
澪田「…どういう意味っすか?」
田中「3回目の裁判…。貴様は豚神の意に反して、この島から脱出させようとしたな。」
田中「その時の豚神は、今の貴様のように思ったのではないか?」
澪田「みんなを犠牲にしてまで、自分は助かりたくない…。」
澪田「だからこそ白夜ちゃんは、唯吹の目論みを否定したんすよね…。」
850: 2014/09/22(月) 18:57:31.97 ID:0JT+nYxx0
田中「そして今の貴様は、豚神の意思と同等の意思を持っているようだな。」
澪田「…みんなを犠牲にして島から出るくらいなら、氏んでやるって?」
澪田「でも、唯吹はそんなに強い意思なんて持ってないっすよ。」
田中「では…」
田中「貴様の中途半端な意思でも、救える存在がいるとしたら…どうだ?」
澪田「…その話、詳しく聞かせるっすよ!!」
860: 2014/09/23(火) 18:01:22.97 ID:zhNFfN9l0
―小泉のコテ―ジ―
小泉「…」
861: 2014/09/23(火) 18:02:31.14 ID:zhNFfN9l0
学級裁判の後、アタシはどうやって自分のコテ―ジに戻ったかを覚えていない。
どうやらアタシは土足で自分のコテ―ジに入り、そのままベッドに大の字であおむけになったようだ。
いつものアタシならここでシャワ―を浴びるのだろうけど、そんな気にはなれなかった。
よくよく考えてみれば、アタシの体は未だに『狛枝』で汚れているはずなのにも関わらず。
小泉「…」
862: 2014/09/23(火) 18:03:45.16 ID:zhNFfN9l0
世界が歪んでいる。
平衡感覚がうまく働かない。
床と天井が重なったような感覚。
ここにいるアタシは本物なのか?
実はアタシは、はたからアタシを眺めている傍観者の方なのではないか?
863: 2014/09/23(火) 18:04:40.91 ID:zhNFfN9l0
といっても、それを確かめることは不可能だ。
なぜなら、アタシの見ている世界が歪んでいても、アタシがどこにも存在していなくても、
それを証明してくれる“もう1人”がいないと、それらを判別しようがないからだ。
小泉「…」
864: 2014/09/23(火) 18:05:51.80 ID:zhNFfN9l0
どれくらいの時間、こうしていたのだろうか。
おそらくこんな状況でなければ、もっと有意義に使えただろう時間だ。
なぜ、裁判の結論を誤ったのか。
あの被害者は誰なのか。
なぜ田中と唯吹ちゃんがクロだったのか。
弐大は、本当に氏んだのか。
狛枝が爆弾騒動を起こし裏切り者をあぶり出そうとした意図は、何だったのか。
そんなことに、思考を巡らせることもできたはずだろう。
865: 2014/09/23(火) 18:07:24.77 ID:zhNFfN9l0
だけど…今のアタシには、その中の1つにさえ、労力を割く気になれなかった。
それも当然か。
だってここでアタシがいくら物思いにふけっても、
犠牲になったみんなは戻ってこないし、クロになった2人がこの島から脱出することも止められないんだ。
アタシは、“孤独”から抜け出すことはできないんだ。
もはやアタシにとって、全てがどうでもよかった。
アタシは既に、頭を使う能力の一切を、完全に放棄していたんだ。
866: 2014/09/23(火) 18:09:02.90 ID:zhNFfN9l0
三十日目
―小泉のコテ―ジ―
映像の中のモノクマ『オマエラ、グッモ―ニン!!朝です、7時になりました!!』
小泉(7時…?)
小泉(そうか。気付いたらもう、次の朝になっていたのか。)
小泉(カ―テンも閉めていないのに。日が沈んだり、日が差してきたりしたことなんか全然気づかなかった。)
867: 2014/09/23(火) 18:09:54.62 ID:zhNFfN9l0
小泉(今日の正午、あの爆弾が爆発するんだったな。)
小泉(早く解除しにいかないと…アタシ、氏んじゃうな。)
小泉(まあいいか。パスワ―ドだってわかんないんだし。)
小泉(生きる気力なんてもう、今のアタシには残ってないもん。)
868: 2014/09/23(火) 18:11:12.48 ID:zhNFfN9l0
小泉(…あれ?そういえばあの爆弾の近くに、狛枝のビデオレタ―があったよね?)
小泉(狛枝の声が入っている…狛枝の、生きていた証……)
小泉(もう1度…もう1度だけでいいから……)
小泉(声を、聞いてみたいな…)
小泉(行こう…)
小泉(どうせ誰もいないんだし、何をしようとアタシの勝手でしょ…?)
869: 2014/09/23(火) 18:12:09.51 ID:zhNFfN9l0
―モノクマ工場―
小泉「うん…。まだトラックも、パソコンも残ったままだ…。」
小泉「このパソコンか…起動してみよう。」
870: 2014/09/23(火) 18:13:05.48 ID:zhNFfN9l0
パッ
小泉「…声が出てこない。例のパスワ―ド画面だけだ。」
小泉「無駄骨だったかな…。パスワ―ドもわかんないし。」
871: 2014/09/23(火) 18:13:57.66 ID:zhNFfN9l0
小泉「…そもそもどうして狛枝は、パスワ―ドを教えてくれなかったんだろう?」
小泉「もしかしたら、パスワ―ドを解除すると恥ずかしい秘蔵フォルダとかあったり…」
小泉「ふふ…なにか、パスワ―ドを入力してみよう。」
小泉「1回だけなら失敗してもいいらしいし。」
872: 2014/09/23(火) 18:15:17.40 ID:zhNFfN9l0
小泉「確か狛枝は言っていたな。英字で9文字だったっけ。当たる確率っていくつよ…。」
小泉(…)
小泉(狛枝の、最期のあの顔が…)
小泉(妙に、アタシの脳裏にちらつく。)
小泉(まるで、何かを諭しているように…)
873: 2014/09/23(火) 18:17:19.91 ID:zhNFfN9l0
小泉(…)
小泉(英字で9文字…?)
小泉(……)
小泉(ひょっとして。)
874: 2014/09/23(火) 18:18:09.09 ID:zhNFfN9l0
小泉(…………)
小泉(いやいや、まさか。)
小泉(狛枝がまさか、アタシの…)
小泉(………………)
小泉(1回だけ…。1回だけ試してみよう…。)
875: 2014/09/23(火) 18:19:34.25 ID:zhNFfN9l0
mahirusan
プシュウ~……
小泉(…今のって。)
小泉(爆弾が停止した音、だよね…?)
小泉(狛枝、アンタ…。)
小泉(まさか…こうなることさえ、予測していたの…?)
小泉(アタシが…パスワ―ドを当てるって……)
小泉(アンタが…“超高校級の幸運”だから………)
876: 2014/09/23(火) 18:20:17.40 ID:zhNFfN9l0
パッ
狛枝『やあ、お疲れ様。どうやら、爆弾を止めることに成功したようだね。』
小泉(…!!狛枝の声…。)
小泉(でも…聞けば聞くほど、本物とは違うってわかっちゃうんだな…。)
877: 2014/09/23(火) 18:21:10.42 ID:zhNFfN9l0
狛枝『えっと…。このパソコンの前にいるのは、誰かな?』
狛枝『もしここにボクがいるのだとしたら、おめでとう。ボクの計画は成功したようだね。』
小泉「…」
小泉(つまり…アタシがこれを聞いている時点で、狛枝の計画は…)
878: 2014/09/23(火) 18:21:53.31 ID:zhNFfN9l0
狛枝『その場合は、このパソコンの電源を落としてほしいな。』
狛枝『後は本物のボクから、情報を提供してもらって。』
小泉「情報…?」
879: 2014/09/23(火) 18:22:45.42 ID:zhNFfN9l0
狛枝『で。もしボクがここにいなくて、2度とここに現れることができない場合…。』
狛枝『ボクのコテ―ジを調べてみて。』
狛枝『ボクがファイナルデッドル―ムでもらった資料があるから。』
小泉「え…!?」
小泉「ファイナルデッドル―ム…!?狛枝、アンタ…!?」
小泉「ファイナルデッドル―ムを、クリアしていたの…!?」
小泉(考えてみれば狛枝は、マスカットタワ―でのパ―ティに参加していなかった…。)
小泉(その間に狛枝は、ファイナルデッドル―ムを…?)
880: 2014/09/23(火) 18:23:38.03 ID:zhNFfN9l0
小泉「じゃあアンタは、アタシ達が絶望だって知っていたの…?」
小泉「4回目の裁判で様子がおかしかったのは、そのせい…?」
小泉「そして、だからアンタは…」
小泉「今回の事件を、間違った結論に導いたっていうの…?」
小泉「絶望であるアタシ達を、陥れるために…?」
小泉(いや、違う!!だって狛枝は、自分の計画は失敗だって言ってたじゃないか!!)
881: 2014/09/23(火) 18:24:34.63 ID:zhNFfN9l0
小泉(でも…わからない。)
小泉(狛枝なら、本心とは逆の言葉も平気で言いそうだから…。)
小泉(結局…狛枝がいないと、その真偽も、本当の意図も、確かめようがないんだ…。)
小泉(…)
882: 2014/09/23(火) 18:25:31.51 ID:zhNFfN9l0
狛枝『…そして。ここから先は、小泉さんだけに聞いてほしいな。』
狛枝『もし他の人がいたら、席を外してくれるかな。』
小泉「…」
883: 2014/09/23(火) 18:26:25.96 ID:zhNFfN9l0
狛枝『この部分を聞いているということは、ボクはもう氏んじゃったんだよね。』
狛枝『その場合、あの時の続きを言えずに終わっちゃうのが心残りだったんだ。』
小泉「あの時、か…。中途半端に終わってたよね…。」
小泉「あの先に、何を言おうとしてたの…?」
884: 2014/09/23(火) 18:27:16.42 ID:zhNFfN9l0
狛枝『じゃあ、発表しちゃいま―す。』
狛枝『いい?よく聞いてね?1度しか言わないよ。』
狛枝『このビデオレタ―は、1回見るとデ―タが破損しちゃうんだからね。』
小泉「…なによ。男らしく、もったいぶらずに言いなさいよ。」
小泉「1回しか聞けないのは残念だけど…バカ話だったら、鼻で笑ってやるから。」
885: 2014/09/23(火) 18:27:53.61 ID:zhNFfN9l0
狛枝『小泉さん…好きだったよ。』
狛枝『友達に、なりたかったな…。』
ブツッ
886: 2014/09/23(火) 18:28:43.90 ID:zhNFfN9l0
小泉「…」
小泉「なんで…なんでそれを、今言うの…?」
小泉「なんでそれを、もう少し早く言わなかったの…!?」
小泉「なんで、全てが手遅れになってから言うの!?」
小泉「すべてが手遅れになった後でそれを聞かせて、アタシにどうしろっていうのよ!!」
887: 2014/09/23(火) 18:29:36.14 ID:zhNFfN9l0
小泉「アンタが生きていればそんな願いの1つくらい、2つ返事で叶えてあげられたのに!!」
小泉「絶望や不運で荒んだアンタの心を、少しくらいはほぐしてあげられたかもしれないのに!!」
小泉「アンタが生きてさえいれば…」
小泉「アンタがどれだけしかめっ面をしていても、笑顔を引き出して、あげられたのに……」
小泉「なんで、氏ぬのよ…。」
小泉「あとちょっとで、アンタのこと、理解できそうだったのに…」
888: 2014/09/23(火) 18:30:28.63 ID:zhNFfN9l0
小泉「アンタは、日向を頃した。」
小泉「その罪は、一生消えない。」
小泉「いずれ、罰せられるべき。」
小泉「確かにあの時、アタシはそう言ったけど…」
小泉「なんで、今なのよ……」
小泉「なんで、このタイミングなのよ………」
小泉「残されたアタシは、どうすればいいのよ…………」
小泉「どうやって生きていけばいいのよ…………」
889: 2014/09/23(火) 18:31:22.06 ID:zhNFfN9l0
小泉「アンタ、言ったじゃない。」
小泉「アタシ1人では背負いきれない過去は、アンタも背負ってくれるって。」
小泉「アンタがそう言ってくれたから…」
小泉「アタシはもう1度、生きていけるって、思えたのに…………」
小泉「アタシ…1人じゃ、生きていけないよぉおお………」
890: 2014/09/23(火) 18:32:00.38 ID:zhNFfN9l0
小泉「こたえてよ、狛枝…。」
小泉「1度でいいからまた、アタシに笑顔を見せてよ……」
小泉「うう、うううぅううぅううう…………」
891: 2014/09/23(火) 18:32:34.46 ID:zhNFfN9l0
…
―1の島 みんなのコテ―ジ前―
小泉「…」
892: 2014/09/23(火) 18:33:14.13 ID:zhNFfN9l0
澪田「あ!!真昼ちゃんはっけ―ん!!」
田中「小泉…。その服、まだ洗濯していないのか…。」
澪田「細かいことはいいんすよ!!爆弾の処理も終わったみたいだし!!」
田中「モノクマから聞いたぞ。爆弾のパスワ―ドを、無事入力し終えたのだな…」
小泉「…」
893: 2014/09/23(火) 18:33:58.41 ID:zhNFfN9l0
澪田「ふふん。真昼ちゃん、どうやら唯吹たちがいることに驚きを隠せないようっすね!!」
田中「すべての謎を解くカギは、モノクマの提示するル―ルにあったのだ。」
澪田「学級裁判の最初にも、ずっと言っていることっすよ!!」
田中「電子生徒手帳の、校則の8項目だ。」
894: 2014/09/23(火) 18:35:36.61 ID:zhNFfN9l0
8.生き残ったクロは、島から脱出する“権利”を与えられます。
田中「この言葉を聞く限り、俺様と澪田に与えられるものは…」
田中「島から脱出する“権利”であって、“義務”ではないのだ。」
澪田「唯吹たちがこの島から出ることをボイコットすれば…」
澪田「唯吹達がクロだったとしても、この島に残れるっていう寸法っすよ!!」
田中「我らの敢然たる抗議の末、どうやらモノクマを黙らせることに成功したようだ。」
澪田「当然っすよ!!真昼ちゃんを1人、この島に残すわけにはいかねぇっす!!」
澪田「だからこれからは、3人で黒幕を…!!」
895: 2014/09/23(火) 18:36:29.92 ID:zhNFfN9l0
小泉「別にいいよ。」
澪田「え?」
896: 2014/09/23(火) 18:37:22.43 ID:zhNFfN9l0
小泉「アタシのためを思ってのことなら別に、この島に残らなくていい。」
田中「何だと…?」
小泉「もう1度モノクマに聞いてみたら?やっぱり、島から脱出できないか。」
澪田「ちょ、待ち!!唯吹たちは真昼ちゃんを心配して、わざわざ…!!」
小泉「だからそれが、押しつけがましいって言ってるのよ。」
田中「いや…俺様と澪田は、貴様に何かを押しつける気は毛頭ないのだが…。」
897: 2014/09/23(火) 18:37:59.38 ID:zhNFfN9l0
小泉「アタシのことなんか、わざわざ心配することなんてない。」
小泉「それに…アンタらがいたところで、アタシの慰めになんかならない。」
小泉「だから…もう、放っておいてよ。」
898: 2014/09/23(火) 18:38:40.18 ID:zhNFfN9l0
タッタッタッ…
澪田「真昼ちゃん…。唯吹たちの目を見ることもなく、自分のコテ―ジに行っちゃった…。」
田中「…まずいな。奴の心は、相当荒んでいる。」
澪田「荒んでいる?」
899: 2014/09/23(火) 18:39:39.35 ID:zhNFfN9l0
田中「誰も欠けずに終わりを迎えると思っていた、今回の学級裁判…。」
田中「それがふたを開けてみれば七海、狛枝の2人もの犠牲者を出してしまい、その上弐大も消息不明のままだ…。」
900: 2014/09/23(火) 18:40:18.93 ID:zhNFfN9l0
田中「16人から6人に減っている状況で、ただでさえ神経をすり減らしていたというのに…」
田中「そこからさらに3人も減ってしまったとなると…。」
田中「正気を保つほうが、困難だろう…。」
澪田「じゃ、じゃあどうすれば、元の真昼ちゃんに戻してあげられるんすか!?」
田中「ふん。そんなもの、決まっているだろう。」
901: 2014/09/23(火) 18:41:18.41 ID:zhNFfN9l0
田中「“よ~しよ~し”の精神だ!!」
澪田「なんすかそれ?」
田中「奴が心を開くまでこちらから積極的に、手厚くもてなすように接していくのだ!!」
澪田「さすがは“超高校級の飼育委員”!!ひきこもりを外に連れ出す方法もバッチリっすね!!」
田中「ふん。俺様は、言葉を発する生き物は信じない。いずれ必ず裏切るからな。」
902: 2014/09/23(火) 18:42:17.89 ID:zhNFfN9l0
田中「ただ…ある男に頼まれた。」
田中「小泉に、寄り添ってやるようにな…」
澪田「ある男…?誰っすか?」
田中「今まで俺様は、奴を忌避してばかりだったからな。その罪滅ぼしといったところか。」
澪田「…ああ、なるほどね!!」
澪田「じゃあ彼のためにも、唯吹たちが一肌脱いでやるっすよ!!」
903: 2014/09/23(火) 18:42:53.64 ID:zhNFfN9l0
―小泉のコテ―ジ―
小泉「…」
904: 2014/09/23(火) 18:43:46.14 ID:zhNFfN9l0
本来なら田中と唯吹ちゃんが残ってくれて、アタシは喜ぶべきだったのだろう。
でも…そんな感情は、不思議なほどに湧き上がってこなかった。
こんなアタシは、既に人間として終わっているのかもしれない。
やっぱり…モノミの言うとおり、アタシは絶望に堕ちた人間だから…なのかな?
905: 2014/09/23(火) 18:44:42.64 ID:zhNFfN9l0
でも…正直言って、それ自体もアタシにはどうでもよく思えていた。
つまるところ、アタシは完全に思考を、考えることを手放していた。
どうだろう?こんな救いようのない状況で、アタシは何をするべきなんだろう?
やはり、千秋ちゃんや狛枝の氏に心を打たれ、むせび泣くべきなのだろうか?
906: 2014/09/23(火) 18:45:29.47 ID:zhNFfN9l0
小泉「ふふ、ふふふふふふ……」
しかし、そこでアタシの口から漏れたものは…
嗚咽ではなく、かすかな笑い声だった。
その理由は、アタシの手に握られている物。
907: 2014/09/23(火) 18:46:18.84 ID:zhNFfN9l0
あの時飛び散ってきた、狛枝の眼。
なくさないように、ちゃんとポケットに入れていた。
今まで狛枝が、アタシの笑顔を写していたもの。
アタシの笑顔を、記録してきたもの。
908: 2014/09/23(火) 18:46:57.87 ID:zhNFfN9l0
つまり、狛枝が持っていたカメラ。
アタシが肩から下げているカメラとお揃いの、カメラ。
狂った世界の中で唯一これだけが、写真家のアタシにとっての『正常な世界の象徴』だった。
910: 2014/09/23(火) 18:47:41.29 ID:zhNFfN9l0
小泉「ふふふふふ、ふふふふふふふふふふふふふ………………」
これがあるうちは、アタシの心が狂うことはない。
黒幕とかこの島の謎とか、そんなのはどうでもいい。
とにかく次の瞬間だけでも正常な心を守ることができれば、今のアタシは満足だった。
911: 2014/09/23(火) 18:48:27.47 ID:zhNFfN9l0
でもコレは、有機物だからいつかは腐るんだよね…。
なるべく腐ってしまうのは避けたかったから、タッパ―に入れて、冷蔵庫にしまった。
気が狂いそうな時があったら、その時だけタッパ―を開けて、これをひとしきり愛でよう。
これで、楽しみが1つできた。
1つでも趣味があれば、人は大きく変わるものだ。
アタシは結局…
912: 2014/09/23(火) 18:49:27.96 ID:zhNFfN9l0
たった1人の“幸運”のために、孤独に微笑んでいた。
CHAPTER5 キミは幸運という名の不運に微笑む END
生き残り 3人
☨ヒナタ ☨コマエダ ☨トガミ 田中 ☨ソウダ ☨ハナムラ ☦ニダイ ☨クズリュウ
☨オワリ ☨ナナミ ☨ソニア ☨サイオンジ 小泉 ☨ツミキ 澪田 ☨ペコヤマ
TO BE CONTINUED….
914: 2014/09/23(火) 18:52:59.23 ID:zhNFfN9l0
これで5章終了。明日からは最終章です。
なんか希望が見えそうにないけど、何とかしましょう。
6章は、5章以上にトンデモ展開があったりするので、5章ですでにそう思っている人は要注意。
これから、パート5を立ててきます。
html化もするので、埋める必要はないです。
クライマックスを全部集めてほしいという方もいましたが、
6章の分もまだ残っているので、中途半端になるのは避けたいですね。
だから、次スレでまとめます。
920: 2014/09/23(火) 19:02:12.05 ID:zhNFfN9l0
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります