1: 2011/10/02(日) 20:18:24.72 ID:CLFCeNgG0

2: 2011/10/02(日) 20:21:47.63 ID:CLFCeNgG0
オーバーモンスター

末期怪獣へ成った人間が自らの意志で人間へ戻った際、
人間の姿のまま怪獣並に巨大化できるようになる。
その人間のことを"オーバーモンスター"という。
兵器を使わず自らの匙加減で怪獣を倒し、人間へと戻せる今のところ唯一の人間。
しかし彼らは多大な力と引き換えに大きな爆弾を背負っている。
去年の冬頃にシベリアでオーバーモンスターが出現したようだ。

4: 2011/10/02(日) 20:25:50.70 ID:CLFCeNgG0
( "ゞ)「……マジで?」

(´・_ゝ・`)「マジだ」

(´・_ゝ・`)「作成者の俺が言うんだから間違いない」

( "ゞ)「うーん……なんでまた、MSADの改良版が使用されてるんだ?」

(´・_ゝ・`)「確かなことは分からんが」

(´・_ゝ・`)「内通者が情報を流してどっかの誰かが改良したとしか思えんな」

(´・_ゝ・`)「別に俺は会社のPCでファイル共有ソフト使ってないし」

(´・_ゝ・`)「俺から流出することはない」

( "ゞ)「内通者ねぇ」

( "ゞ)「映画みたいでワクワクするな」

(´・_ゝ・`)「否定できない自分が怖い」
仮面ライダーアマゾンズ外伝 蛍火(1) (モーニングコミックス)
6: 2011/10/02(日) 20:29:41.26 ID:CLFCeNgG0
( "ゞ)「……研究部の人間であることは間違いなさそうか」

(´・_ゝ・`)「確実ではないが8割くらいの確立で」

( "ゞ)「本当にお前じゃないんだろうな」

(´・_ゝ・`)「おい」

( "ゞ)「ジョークだよジョーク」

(´・_ゝ・`)「笑えねぇ……」

( "ゞ)「まあ事情は了解した」

( "ゞ)「MSAD事件からこれまでに発生した怪獣のエネルギー記録を」

( "ゞ)「残らず集める」

(´・_ゝ・`)「その後俺に送ってくれ、本当に改良版かエネルギーを分析する」

( "ゞ)「ああ」

7: 2011/10/02(日) 20:31:39.20 ID:CLFCeNgG0





           第陸話「怪獣の陰に」


8: 2011/10/02(日) 20:35:02.27 ID:CLFCeNgG0


( "ゞ)「ヤゼイ国で怪獣が一気に多数現れて困っているらしい」

('A`)「ヤゼイですか、珍しいですね」

( "ゞ)「ああ、それだけに対処するのも手間取っているらしくてな」

( ^ω^)「末期怪獣ではないのですかお?」

( "ゞ)「末期怪獣ではない、エネルギー反応が物語っている」

( ^ω^)「ふーむ、まあ俺達が行きますかお」

( "ゞ)「ありがとう、頼んだよ」

( "ゞ)「普通の怪獣だから戦闘になっても新人達に任せれば大丈夫だろう」

('A`)「了解です」

( "ゞ)「健闘を祈る」

9: 2011/10/02(日) 20:38:48.51 ID:CLFCeNgG0


⌒*リ´・-・リ「……はい、到着です、ナチさん」

('A`)「説得の方法は自由……とにかく彼女を元の人間に戻すことが先決」

('A`)「このことをどうかお忘れなきようお願いいたします」

ハソ ゚-゚リ「は、はい!ありがとうございます!!」

【+  】ゞ゚)「あ、これメガホンです」

ハソ ゚-゚リ「あ、どうも」

<(' _'#<人ノ【!?あなたは!!】

ハソ;゚-゚リ「高崎さーーーん!!私が悪かったわ!!」

<(' _'#<人ノ【ナチさん!!何が悪かったかわかってるの!!??】

11: 2011/10/02(日) 20:41:59.82 ID:CLFCeNgG0
ハソ;゚-゚リ「そうよね、銀さんは受けでトシは攻めよね!」

<(' _'<人ノ【……やっぱりそう思うわよね!!】

<(' _'<人ノ【逆なんてありえないよね!!!】

ハソ ゚-゚リ「…………」

<(' _'<人ノ【……どうしたのナチさん?】

ハソ ゚-゚リ「違う……」

<(' _'<人ノ【え?】

ハソ ゚-゚リ「違う!!やっぱり銀さんはあの調子で攻めるのよ!!」

<(' _'#<人ノ【ナチさん!!貴女やっぱりわかってなかったのね!!!】

<(' _'#<人ノ【銀さんはあのペースをトシの強い押しに乱されるのが良いのよ!!】

14: 2011/10/02(日) 20:45:20.36 ID:CLFCeNgG0
ハソ#゚-゚リ「違うわ!!そうじゃない!!」

ハソ#゚-゚リ「銀さんはあの飄々とした態度がいいんじゃないの!!」

ハソ#゚-゚リ「ペースの乱され方ならトシの方が激しいわ!そうに決まってる!!」

<(' _'#<人ノ【……一度貴女とは決着をつけないといけないみたいね……!!】

イ从゚ ー゚ノi、【そこまでぇーーー!!!】

<(' _'<人ノ【オブッ!!】

イ从゚ ー゚ノi、【申し訳ありませんが説得不可能として強行手段をとらせてもらいます!!】

イ从゚ ー゚ノi、【はッ!!】

<(' _'<人ノ【ブヘッ!!】

ハソ;゚-゚リ「あ、ああ!高崎さん……!!!」

15: 2011/10/02(日) 20:49:25.97 ID:CLFCeNgG0


<(' _'<人ノ「はぅ……ここは……」

【+  】ゞ゚)「貴女は怪獣に成ってしまっていたんです」

【+  】ゞ゚)「さ、二人で落ちついて会話してください」

【+  】ゞ゚)「友人同士のもつれ方、なんていうのは日によって違うもんです」

【+  】ゞ゚)「趣味嗜好が違うからと言って激昂しては駄目ですよ」

ハソ ゚-゚リ「は、はい……」<(' _'<人ノ

イ从゚ ー゚ノi、「しかしまあ、友人間の喧嘩がキッカケで不満が爆発」

イ从゚ ー゚ノi、「そんで怪獣に成ったりするものかな?」

⌒*リ´・-・リ「うーん、不満も少なそうだし、そうそうあるものじゃないと思うけど……・」

⌒*リ´・-・リ「妹のお菓子を上の姉に食べられて怒って成った人もいるからなぁ……」

18: 2011/10/02(日) 20:52:57.64 ID:CLFCeNgG0
<(' _'<人ノ「……私、誰かに襲われたような……?」

('A`)「ほう、詳しく教えて頂いていいですか」

<(' _'<人ノ「詳しく、といっても、歩いてたら突然口をふさがれて」

<(' _'<人ノ「そのまま路地に連れ込まれて、何か飲みこんだような……?」

<(' _'<人ノ「すみません、そこから先は……」

('A`)「いえ、情報ありがとうございます」

('A`)「念のためしばらく不満をためないようにしてくださいね」

<(' _'<人ノ「あ、はい、すみませんでした」

ハソ ゚-゚リ「ごめんね、高崎さん」

<(' _'<人ノ「ううん、私の他カップリングを受け入れられない懐の狭さが駄目なの……」

19: 2011/10/02(日) 20:56:33.24 ID:CLFCeNgG0


⌒*リ´・-・リ「……はい、頑張ってくださいねガナーさん」

( ‘∀‘)「そうは言うがなー」

( ‘∀‘)「僕にあれをどうにかするのは無理だろー」

( ^ω^)「彼女はずっと貴方の名前を叫んでいるんですお」

( ^ω^)「まあとにかく会話して、彼女を鎮める方法を模索してくださいお」

( ‘∀‘)「ええー。あんた達がいつもみたいにバシーンバシーン!って」

( ‘∀‘)「かっこよく倒してくださいよぉー」

( ^ω^)「そりゃ最終手段ですお」

( ^ω^)「説得できる怪獣は説得する、それが正義社ですお」

22: 2011/10/02(日) 20:59:51.41 ID:CLFCeNgG0
( ‘∀‘)「ええー、でもー」

爪'ー`)「行け、な?」

(;‘∀‘)「は、はい、行きます!行きますから撃たないでー!!」

( ^ω^)「ご苦労フォックス」

爪'ー`)y‐「朝飯前ですよ」

リ´-´ル【ガナー君のばかああああああああああ!!!】

( ‘∀‘)(うっわ、本当に俺の名前叫んでるよ……)

( ‘∀‘)「おーい!リル子ー!俺だー!ガナーだー!」

リ´-´ル【!?ガナー君!!来てくれたのね!!】

( ‘∀‘)「あ、ああ!君が心配でさー!!」

23: 2011/10/02(日) 21:03:18.80 ID:CLFCeNgG0
リ´-´ル【ということは私のBL趣味、認めてくれたのね!?】

( ‘∀‘)「それは無理」

リ#´-´ル【おらああああああああああああ!!!】

(;‘∀‘)「うひいいいいいいいいい!!!」

(;‘∀‘)「ごめんよ、でも無理なものは無理なんだー!」

(;‘∀‘)「男の子同士があんなことやこんなことをしてる作品なんて」

(;‘∀‘)「俺は受け入れられないよー!!」

リ#´-´ル【今の私ならあなたを痛めつけてあげられるわ!!】

(;‘∀‘)「うわわっ!!そんなビル投げたら俺氏んじゃうよ!!」

リ#´-´ル【じゃかあしい!!氏ね!!】

(;‘∀‘)「うわーーーーーー!!ママーーーーーーー!!!!」

26: 2011/10/02(日) 21:07:16.50 ID:CLFCeNgG0
爪'ー`)【おっと、そこまでだお嬢さん】

リ´-´ル【!?邪魔よ、どきなさい!!】

爪'ー`)【そいつはできないな、俺の役目はこの情けなくへたりこんでる男を守り】

爪'ー`)【そして君が殺人を犯してしまうのを防ぐことなんだぜ】

リ´-´ル【えっ……】

爪'ー`)【ビルを降ろしてこの男を見てみな】

爪'ー`)【こんな男を頃して何の価値があるんだ?】

爪'ー`)【罪を背負うより、また新しい、自分の趣味を受け入れてくれる男を探すべきだ】

爪'ー`)【……君はかわいいんだから】

リ*´-´ル【……は、はいぃ……」

( ^ω^)(女たらし)

29: 2011/10/02(日) 21:10:28.79 ID:CLFCeNgG0


( ;∀;)「僕を助けてくれてありがとうフォックスさうべっ!!」

リ#´-´ル「あんたなんてこっちから願い下げよ!!馬鹿!!」

( ^ω^)(まあ一件落着か……)

リ*´-´ル「フォックスさん!!」

爪'ー`)y‐「はい?」

リ*´-´ル「これ、私のアドレスです!!暇な時メールしてください!!」

爪;'ー`)y‐「あ、ありがとう」

( ^ω^)「まあうまくやるおフォックス」

爪;'ー`)y‐「えっ!!……はい」

31: 2011/10/02(日) 21:13:48.29 ID:CLFCeNgG0
リ´-´ル「そういえば、私、怪獣に成る前、誰かに変なもの飲まされた気がします」

( ^ω^)「本当で」
リ´-´ル「あんたには言ってない」

( ^ω^)「…………」

爪;'ー`)y‐「本当ですか」

リ´-´ル「ええ、その後私の意識がなくなって……気がついたら怪獣に」

リ´-´ル「何か関係があるのかわかりませんけど」

( ^ω^)「いえいえ、些細」
リ´-´ル「あんたには言ってない」

爪;'ー`)y‐「些細なことでも有難いです」

リ*´-´ル「はぁい、お役に立てて光栄ですぅ!」

( ^ω^)(こいつ本当のこと喋ってんのか……?)

33: 2011/10/02(日) 21:18:08.97 ID:CLFCeNgG0


( ^ω^)「ふぅ、まあこんなもんかお」

('A`)「さすが小説、漫画、アニメ、創作などなどの盛んな国、ヤゼイ」

('A`)「個性的な国民が多いぜ」

イ从゚ ー゚ノi、「フォックス、そのアドレスにメールしてみよう」

爪;'ー`)y‐「はあ!?相手するの誰だと思ってんだ!」

【+  】ゞ゚)「フォックスさん」

爪;'ー`)y‐「だろ!?なんで俺が進んでメール交換なんて面倒なババひかないと駄目なんだ!」

⌒*リ´・-・リ「……喫煙の罪滅ぼし」

爪;'ー`)y‐「くっ……!喫煙者には肩身の狭い部だぜ……!」

35: 2011/10/02(日) 21:22:42.46 ID:CLFCeNgG0
( ^ω^)「しかしほとんどの怪獣症候群患者から同じ言葉が出るとは」

('A`)「『何者かに薬のようなものを飲まされた』」

('A`)「……何なんだろうな」

('A`)「報告した方がいいよなぁ、やっぱ」

( ^ω^)「だおね」

( ^ω^)「どこで何が繋がってるか分からないし」

('A`)「……一年前のMSAD事件と似てるな」

('A`)「あの時は末期怪獣ばっかで」

('A`)「今回は普通の怪獣ばっかだ」

( ^ω^)「……嫌な予感がする」

( ^ω^)「気のせいだといいけど……」

36: 2011/10/02(日) 21:27:03.60 ID:CLFCeNgG0


/▽▽】「……データ収集完了」

/▽▽】「これより東シベリアに戻りまス」

/▽▽】「……概ネ、良好でス」

/▽▽】「そろそろ完成の兆しが見えるかト……」


39: 2011/10/02(日) 21:32:35.84 ID:CLFCeNgG0


('(゚∀゚∩「……この一年、君たちはオーバーモンスターとして頑張ってきてくれた」

( ´∀`)「でも前も言った通り、この秋で二人の」

( ´∀`)「特に先にオーバーモンスターになったドクオさんの体はもういい加減危ないモナ」

('(゚∀゚∩「つまりドクターストップだよ!」

('A`)「……巨大化しては駄目だということですか」

('(゚∀゚∩「そういうことになるよ!」

( ^ω^)「巨大化したらどうなるかお?」

( ´∀`)「前例がないから予測は出来ても確実なことはわからない」

( ´∀`)「だからこそドクターストップモナ」

('A`)「でもMSSMの開発もうまくいってない、それなら俺達が頑張るべきなんじゃないですか?」

41: 2011/10/02(日) 21:36:38.50 ID:CLFCeNgG0
( ^ω^)「その通り、闘うための実戦部だお?」

( ´∀`)「……医療部の人間としても、お前の友人としても」

( ´∀`)「オーバーモンスターも友人のお前も」

( ´∀`)「失いたくはないモナ」

( ^ω^)「だがな、モナー」

( ^ω^)「俺が嫌なんだ」

( ^ω^)「このまま俺だけにできる、怪獣や人の救出をせず」

( ^ω^)「のうのうと生きて氏んで」

( ^ω^)「どんな顔をしてあの世でペニサスに顔向けすればいいお?」

( ^ω^)「それにあいつは俺の生を望んじゃいないはずだお」

( ^ω^)「あいつの意志を継いだ俺を望んでいるはずだお」

42: 2011/10/02(日) 21:40:24.09 ID:CLFCeNgG0
('A`)「俺達は曲がりなりに"ヒーロー"です」

('A`)「ここで立ち止まることは許されないんです」

('(゚∀゚∩「……はは」

('(゚∀゚∩「君達は馬鹿だ」

('(゚∀゚∩「医療部部長としてはこれ以上は闘ってほしくない」

('(゚∀゚∩「……でもこのままだとどうなるか、という好奇心がある」

('(゚∀゚∩「しかしそれ以上に君達に情が移ってしまった……だからね」

('(゚∀゚∩「好きにするといいよ!君たちみたいな馬鹿、私は好きだよ!!」

( ´∀`)「もう何も言うまいモナ」

( ´∀`)「全力で生きろ、僕達が全力でフォローするモナ」

( ^ω^)「ありがとう」 「ありがとうございます」('A` )

44: 2011/10/02(日) 21:44:37.57 ID:CLFCeNgG0


(´・_ゝ・`)「ヤゼイの怪獣、ありゃ全部MSAD亜種によるものだ」

( "ゞ)「なんと……末期怪獣を作りだす以外に利用してきたか」

(´・_ゝ・`)「ああ……だが、作成者の意図がわからん」

(´・_ゝ・`)「実戦部の報告からすると人体実験をしていて」

(´・_ゝ・`)「何かしらの意図はあるらしいことはわかった」

(´・_ゝ・`)「そしてデータを遡って調べてみたところ」

(´・_ゝ・`)「春から夏にかけて、自我のない末期怪獣の作成」

(´・_ゝ・`)「つまり俺の野望を果たしている」

(´・_ゝ・`)「しかしこの秋になって、潜伏型MS患者を無理矢理怪獣にするために」

(´・_ゝ・`)「MSADを改良している」

( "ゞ)「お前のように、末期怪獣をコントロールしようという意図はないわけか」

46: 2011/10/02(日) 21:47:40.06 ID:CLFCeNgG0
(´・_ゝ・`)「ああ。今回だけを見ると普通の怪獣を増やしているだけのように感じる」

( "ゞ)「それが狙いかも知れんぞ?」

( "ゞ)「ただの怪獣による破壊目的かも」

(´・_ゝ・`)「その可能性もある」

(´・_ゝ・`)「だが一度完成されたMSADに改良を加える意味がわからん」

(´・_ゝ・`)「何か、何かあるはずなんだ」

(´・_ゝ・`)「内通者は不明、目的も不明……」

(´・_ゝ・`)「だが確実に何かが起こっている」

( "ゞ)「そろそろ社内の人間にも知らせるべきかもしれんな」

(´・_ゝ・`)「ああ、そうだな……」

47: 2011/10/02(日) 21:51:42.75 ID:CLFCeNgG0


('A`)「のー」

(゚A゚* )「?何?」

('A`)「大事な話がある」

(゚A゚* )「……はい」

('A`)「……」

(゚A゚* )「……」

('A`)「…………ぁ」

(゚A゚* )「もう、何やの、言うてくれなわからへんやん、もー!」

('A`)「……あのな、俺」

(゚A゚* )「うん」

('A`)「これ以上闘ったら氏ぬかもしれないんだ」

48: 2011/10/02(日) 21:55:21.79 ID:CLFCeNgG0
(゚A゚* )「……は?」

('A`)「オーバーモンスターは巨大化できる力がある」

('A`)「俺達の元の体がその変化についていかないらしいんだ」

('A`)「だから最近の俺達の闘いはキレがなかっただろ?」

('A`)「医療部が言うにはもう体が限界らしくてさ、今日ドクターストップされたよ」

('A`)「でもな、俺達がやるしかないんだ」

('A`)「だからすまん、俺そのうち氏ぬかも」

(゚A゚* )「ちょちょちょ待ちぃ」

(゚A゚* )「氏ぬ?ドックンが?」

('A`)「俺とブーンが」

(゚A゚* )「細かいことはええ」

49: 2011/10/02(日) 21:59:14.27 ID:CLFCeNgG0
(゚A゚* )「なんでドックンが氏ななあかんの」

('A`)「いや、だからオーバーモンスターが」
(゚A゚# )「ドックンは!!!」

('A`)「……」

(゚A゚* )「ドックンはずっと皆のために闘ってきたんやで……?」

(゚A゚* )「それやのに、何やの、氏ぬて」

(゚A゚# )「おかしいやろ!!」

('A`)「……ちょっと頑張りすぎたかもな」

(゚A゚* )「頑張りすぎたて……」

(゚A゚* )

(゚A゚* )「……うちのせいなんか?」

50: 2011/10/02(日) 22:02:59.88 ID:CLFCeNgG0
(゚A゚* )「『うちのヒーロー』とか言うたから、頑張ってしもたんか?」

(;A;* )「うちが、よ、余計なこと言わんかったら、」

(;A;* )「ドックンは―――」

(#'A`)「のー!!!」

(;A;* )「!!」

('A`)「……そんなことはない」

('A`)「のーが"ヒーロー"って言ってくれたから、頑張れたんだよ」

(;A;* )「ほら、やっぱり」
('A`)「違うんだって」

('A`)「そのおかげで、俺のおかげで助けられた人がいっぱいいるんだ」

51: 2011/10/02(日) 22:06:43.49 ID:CLFCeNgG0
('A`)「この実戦部の書類整理してて分かると思うけど」

('A`)「色んな国からたくさん手紙届いてるだろ?」

(;A;* )「……うん」

('A`)「あんなにたくさんの人達が俺達に感謝してくれてるんだ」

('A`)「……一年前のニートだった俺からは考えられないよ」

('A`)「だから、MSAD事件の時、のーに背中を押してもらって」

('A`)「本当に感謝してる」

('A`)「俺は氏ぬまでブーンと怪獣を、人を、のーを守ることにした」

('A`)「これが俺の人生なんだ」

(;A;* )「……」

('A`)「のーにはそれを理解してほしいんだ」

52: 2011/10/02(日) 22:10:33.60 ID:CLFCeNgG0
('A`)「……こんなときにこんなこと言うのもあれだけど」

('A`)「こんなときだから言わせてほしい」

(;A;* )「?」

('A`)「俺が後どれくらい生きられるかわからないけど」

('A`)「俺が氏ぬその時まで、俺の背中を押してほしい」

('A`)「ずっと、俺の傍で」

(;A;* )「!!」

('A`)「……駄目かな?」

(;A;* )「……アホ、うちに未亡人になれ言うんか」

('A`)「ごめん」

(;A;* )「でもな」

(;∀;* )「そんなアホなドックン、大好きやで」

54: 2011/10/02(日) 22:14:18.69 ID:CLFCeNgG0


(´・_ゝ・`)「と、言うわけだ」

/ ,' 3「ふむぅ……」

( ^Д^)(やべぇ、なんかとんでもないことになってるぞ)

(´・_ゝ・`)「内通者探しだ」

(;^Д^)「え、そこは『俺はお前らを疑わない』とか言うんじゃないんですか」

(´・_ゝ・`)「ドラマの見過ぎだ、お前容疑者Aな」

(;^Д^)「えええええええ!俺流出とかさせてませんて!!」

(´・_ゝ・`)「うるせぇ流石に俺も焦ってるんだよ!」

(;^Д^)「大体どこに流出させるんですか!」

55: 2011/10/02(日) 22:17:58.07 ID:CLFCeNgG0
(´・_ゝ・`)「……これまでの反応は全て国外だった」

(´・_ゝ・`)「つまり、国外に流出し国外の誰かが作成した……」

/ ,' 3「国際問題に発展、ですか」

(´・_ゝ・`)「かもな」

( ^Д^)「!!部長、デミタスさん!」

( ^Д^)「東シベリアにて大量の怪獣の反応がありました!」

(;´・_ゝ・)「こいつらもMSADに似ている……」

(;´・_ゝ・)「しかも末期怪獣とまではいかないもそれに近いエネルギーだ!」

/ ,' 3「今度はシベリアで、ですか……!」

( ^Д^)「今までも確認はされてましたが、大量の怪獣は今回が初めてです」

(;´・_ゝ・)「おまけにMSAD亜種だ……とりあえず実戦部に出動要請しろ!!」

56: 2011/10/02(日) 22:22:32.72 ID:CLFCeNgG0


(//‰ ゚)「ハァ、ハァ、……皆サん!!!!」

(´・_ゝ・`)「ん?お前は、アナウンサーの横堀か?」

(´・_ゝ・`)「なんでこんなところに……」

(//‰ ゚)「……私なんでス」

(´・_ゝ・`)「は?」





(//‰ ゚)「私ガ東シベリアに情報を流しシマした……!!!」



59: 2011/10/02(日) 22:27:21.93 ID:CLFCeNgG0
おまけ

( "ゞ)「うーむ、秋だねぇミセリちゃん」

ミセ*゚ー゚)リ「そうですね」

( "ゞ)「行楽日和だねぇ」

ミセ*゚ー゚)リ「そうですね」

( "ゞ)「……行楽日和だねぇ」

ミセ*゚ー゚)リ「最近テラスちゃんカンカンですよ」

ミセ*゚ー゚)リ「『社長はもっと会社のお金のことを考えてほしい!!』」

ミセ*゚ー゚)リ「って、キヌちゃんのスイーツ食べながら怒ってました」

ミセ*゚ー゚)リ「怪獣に成っちゃうんじゃないですか?」

( "ゞ)「……我慢するか」

57: 2011/10/02(日) 22:23:02.80 ID:hJCfO0k10

引用: ( ^ω^)は怪獣症候群だったようです