1:◆L0dG93FE2w 2012/12/17(月) 21:00:56 ID:NBgYaO8k
幼「また同じクラスになれると良いですね!」
男「いや、無理だろう」
幼「またそんな意地悪言って!」
男「いや…だからな?」
幼「あーあー!聞こえません!」
男「現実逃避しても、何もならないぞ?」
幼「クラス表を見るまで、私は祈り続けます!」
男「ま、好きにしなよ…」
男「いや、無理だろう」
幼「またそんな意地悪言って!」
男「いや…だからな?」
幼「あーあー!聞こえません!」
男「現実逃避しても、何もならないぞ?」
幼「クラス表を見るまで、私は祈り続けます!」
男「ま、好きにしなよ…」
2: 2012/12/17(月) 21:01:23 ID:NBgYaO8k
男「しかし、この辺りは昔と変わらんなぁ」
幼「そうですか?」
男「あっちの道を進むと、公園があるんだ」
幼「昔遊んだ公園ですか?」
男「そうそう」
幼「今度、行きましょうね」
男「おう」
幼「そうですか?」
男「あっちの道を進むと、公園があるんだ」
幼「昔遊んだ公園ですか?」
男「そうそう」
幼「今度、行きましょうね」
男「おう」
3: 2012/12/17(月) 21:01:56 ID:NBgYaO8k
幼「はぁ…高校への道のりは割と険しいですね…」
男「お前、へばるの早すぎだろう…」
幼「こ、これでも体育の成績は良いんですよ?」
男「知ってるけどさ」
幼「おんぶしてください!」
男「駄目です。ちゃんと自分で歩きなさい」
男「これから、毎日、少なくとも3年は通う道だぞ?」
男「お前、へばるの早すぎだろう…」
幼「こ、これでも体育の成績は良いんですよ?」
男「知ってるけどさ」
幼「おんぶしてください!」
男「駄目です。ちゃんと自分で歩きなさい」
男「これから、毎日、少なくとも3年は通う道だぞ?」
4: 2012/12/17(月) 21:02:56 ID:NBgYaO8k
幼「あぁ…もっと家と学校が近ければ…」
男「確かにな…徒歩20分って微妙な距離だな」
幼「しくじりましたね」
男「俺に言われても、困るが?」
幼「ちょっと愚痴りたかっただけです。気にしないで下さい」
男「お、学校見えてきたぞ」
幼「やっとですか…」
?「…」
ジーッ
男「確かにな…徒歩20分って微妙な距離だな」
幼「しくじりましたね」
男「俺に言われても、困るが?」
幼「ちょっと愚痴りたかっただけです。気にしないで下さい」
男「お、学校見えてきたぞ」
幼「やっとですか…」
?「…」
ジーッ
5: 2012/12/17(月) 21:03:30 ID:NBgYaO8k
・
・
男「お、あれがクラス表かな?」
幼「人だかりになってるから、きっとそうでしょう」
男「俺が見てきてやるよ」
幼「ありがとう、男」
男「お安いご用だ」
幼「…」
幼「どうかっ!一緒のクラスに!一緒のクラスにっ!」
・
男「お、あれがクラス表かな?」
幼「人だかりになってるから、きっとそうでしょう」
男「俺が見てきてやるよ」
幼「ありがとう、男」
男「お安いご用だ」
幼「…」
幼「どうかっ!一緒のクラスに!一緒のクラスにっ!」
6: 2012/12/17(月) 21:04:16 ID:NBgYaO8k
男「俺はA組、お前はB組だったよ」
幼「あぁ、この世には神も仏も無いものか…」
男「だから言っただろう。無理だって」
幼「お、男は私と同じクラスじゃなくて、悲しくないんですか?」
男「ちょっと寂しいけど、仕方無いだろう」
幼「随分と大人な意見ですね!」
男「もう高校生だぞ?少しは大人に…」
幼「もうっ!男はちょっと冷めてますね!」
幼「あぁ、この世には神も仏も無いものか…」
男「だから言っただろう。無理だって」
幼「お、男は私と同じクラスじゃなくて、悲しくないんですか?」
男「ちょっと寂しいけど、仕方無いだろう」
幼「随分と大人な意見ですね!」
男「もう高校生だぞ?少しは大人に…」
幼「もうっ!男はちょっと冷めてますね!」
7: 2012/12/17(月) 21:05:03 ID:NBgYaO8k
男「それじゃ、教室行くから」
幼「途中までは一緒じゃないですか」
男「あぁ、それもそうか」
男「A組はこっちの廊下の突き当たりか」
幼「隣りのクラスで良かったです」
男「ん?」
幼「休み時間毎に、遊びに行きますからね!」
幼「途中までは一緒じゃないですか」
男「あぁ、それもそうか」
男「A組はこっちの廊下の突き当たりか」
幼「隣りのクラスで良かったです」
男「ん?」
幼「休み時間毎に、遊びに行きますからね!」
8: 2012/12/17(月) 21:05:49 ID:NBgYaO8k
男「いやいや、クラスの皆と馴染む努力をしろよ?」
幼「それはもちろん、頑張りますけど!」
男「それに、秘密なんだろ?色々と」
幼「肝心な所だけ隠せれば、後は別に秘密じゃなくて良いです!」
幼「むしろオープンにしていきたいです!」
男「オープンね…」
幼「それはもちろん、頑張りますけど!」
男「それに、秘密なんだろ?色々と」
幼「肝心な所だけ隠せれば、後は別に秘密じゃなくて良いです!」
幼「むしろオープンにしていきたいです!」
男「オープンね…」
9: 2012/12/17(月) 21:06:19 ID:NBgYaO8k
・
・
幼「B組、ここですね」
男「んじゃ、また後でな」
幼「あぁ…何か、何かもう一言くらい無いんですか?」
男「一言?」
幼「愛してるぜ!とか」
男「言う訳ないでしょ、こんな廊下の真ん中で」
幼「むぅー」
・
幼「B組、ここですね」
男「んじゃ、また後でな」
幼「あぁ…何か、何かもう一言くらい無いんですか?」
男「一言?」
幼「愛してるぜ!とか」
男「言う訳ないでしょ、こんな廊下の真ん中で」
幼「むぅー」
10: 2012/12/17(月) 21:07:05 ID:NBgYaO8k
・
・
A組担任「よーし。全員、席に着いたな?」
A組担任「その席が一年間、お前らの席だ!」
A組担任「席替えは、覚えるの面倒だから、しない!」
A組担任「そして俺がお前らの担任だ!宜しく!」
A組担任「それじゃ、すぐに体育館に移動してくれ」
A組担任「入学式終わったら、すぐホームルームな」
A組担任「自己紹介してもらうから、考えとけよー」
・
A組担任「よーし。全員、席に着いたな?」
A組担任「その席が一年間、お前らの席だ!」
A組担任「席替えは、覚えるの面倒だから、しない!」
A組担任「そして俺がお前らの担任だ!宜しく!」
A組担任「それじゃ、すぐに体育館に移動してくれ」
A組担任「入学式終わったら、すぐホームルームな」
A組担任「自己紹介してもらうから、考えとけよー」
11: 2012/12/17(月) 21:07:44 ID:NBgYaO8k
・
・
男「男と言います。よろしくお願いします」
ペコッ
ガタッ
生徒A「Aと言います。趣味はギター弾き語りで…」
男(しまった…。趣味とか言うべきだったかな?)
生徒B「Bでーす。友達も彼女も募集中でーす!」
男(俺の挨拶、ちょっと素っ気無さすぎだったかな…)
女「女と言います。皆さん一年間よろしくお願いします」
男(あぁ、この人も丁寧な挨拶だなぁ…)
・
男「男と言います。よろしくお願いします」
ペコッ
ガタッ
生徒A「Aと言います。趣味はギター弾き語りで…」
男(しまった…。趣味とか言うべきだったかな?)
生徒B「Bでーす。友達も彼女も募集中でーす!」
男(俺の挨拶、ちょっと素っ気無さすぎだったかな…)
女「女と言います。皆さん一年間よろしくお願いします」
男(あぁ、この人も丁寧な挨拶だなぁ…)
12: 2012/12/17(月) 21:08:33 ID:NBgYaO8k
女「…」
チラッ
男(何か、見られてる様な…)
女「…」
ジーッ
男「ん…んー?」
女「…」
ジーッ
チラッ
男(何か、見られてる様な…)
女「…」
ジーッ
男「ん…んー?」
女「…」
ジーッ
13: 2012/12/17(月) 21:09:09 ID:NBgYaO8k
・
・
幼「幼と言います。◎◎中学出身です」
幼「皆さん、一年間よろしくお願いします」
ペコッ
クラスの男子(超美人だ…)
幼(はぁ…男はちゃんと挨拶出来てるでしょうか)
幼(休み時間になったら、すぐA組に行きましょう)
・
幼「幼と言います。◎◎中学出身です」
幼「皆さん、一年間よろしくお願いします」
ペコッ
クラスの男子(超美人だ…)
幼(はぁ…男はちゃんと挨拶出来てるでしょうか)
幼(休み時間になったら、すぐA組に行きましょう)
14: 2012/12/17(月) 21:09:47 ID:NBgYaO8k
・
・
幼「男!120分ぶりですねっ!」
男「お前、クラスに打ち解ける努力は?」
幼「まずは男の顔を見てからと思って」
男「まぁ、良いけどさ」
幼「A組はどうですか?」
男「俺、自己紹介でちょっとしくじったかも」
幼「そうなんですか?」
・
幼「男!120分ぶりですねっ!」
男「お前、クラスに打ち解ける努力は?」
幼「まずは男の顔を見てからと思って」
男「まぁ、良いけどさ」
幼「A組はどうですか?」
男「俺、自己紹介でちょっとしくじったかも」
幼「そうなんですか?」
15: 2012/12/17(月) 21:10:34 ID:NBgYaO8k
男「ちょっと素っ気無い挨拶しちゃったな」
女「そんなに気にする事無いんじゃない?」
幼「だ、誰ですか?」
男「えと、女さん…だっけ?」
女「そうです。男君」
幼「お、男!これはどう言う…」
女「そんなに気にする事無いんじゃない?」
幼「だ、誰ですか?」
男「えと、女さん…だっけ?」
女「そうです。男君」
幼「お、男!これはどう言う…」
16: 2012/12/17(月) 21:11:04 ID:NBgYaO8k
女「あなたは?男君のお友達?」
幼「そ、そうです!」
女「初めまして。私は女って言います」
女「男君の隣りの席です」
幼「なんですか!何か用ですか!男は私の…」
男「ストップ!」
幼「…」
男「えっと…女さん、何か用でした?」
女「ちょこっとだけ、ね」
幼「そ、そうです!」
女「初めまして。私は女って言います」
女「男君の隣りの席です」
幼「なんですか!何か用ですか!男は私の…」
男「ストップ!」
幼「…」
男「えっと…女さん、何か用でした?」
女「ちょこっとだけ、ね」
17: 2012/12/17(月) 21:11:40 ID:NBgYaO8k
幼「だ、駄目ですからね?男は私と…」
男「幼、ちょっと待って」
男「用を聞きもしないで、門前払いは駄目でしょ?」
男「それに女さんはキチンと挨拶したのに」
男「名乗らないのは失礼でしょ?」
幼「…私の名前は幼。男の幼馴染です!」
女「ごめんね、話しに割って入っちゃって」
男「幼、ちょっと待って」
男「用を聞きもしないで、門前払いは駄目でしょ?」
男「それに女さんはキチンと挨拶したのに」
男「名乗らないのは失礼でしょ?」
幼「…私の名前は幼。男の幼馴染です!」
女「ごめんね、話しに割って入っちゃって」
18: 2012/12/17(月) 21:12:17 ID:NBgYaO8k
男「全然問題ないよ。で、用って何かな?」
女「えっと…間違ってたらごめんね?」
男「ん?」
女「男君って、昔、○○町辺りに住んでた?」
男「あ、うん。住んでたよ」
男「…ん?何で知ってるの?」
女「えっと…間違ってたらごめんね?」
男「ん?」
女「男君って、昔、○○町辺りに住んでた?」
男「あ、うん。住んでたよ」
男「…ん?何で知ってるの?」
19: 2012/12/17(月) 21:12:51 ID:NBgYaO8k
女「やっぱりそうなんだ!」
女「私の事、覚えてない?」
男「ん、んー?」
女「その首をかしげる仕草、昔からの癖でしょ?」
女「男君のお母さんの癖だったんだよね?」
男「そうだけど…何故それを?」
女「私の顔に見覚え無い?」
女「私の事、覚えてない?」
男「ん、んー?」
女「その首をかしげる仕草、昔からの癖でしょ?」
女「男君のお母さんの癖だったんだよね?」
男「そうだけど…何故それを?」
女「私の顔に見覚え無い?」
20: 2012/12/17(月) 21:13:19 ID:NBgYaO8k
男「ん…んー?」
幼「私、昔は髪短かったです」
男「あぁ!思い出した!」
男「幼稚園までお隣さんだった、女さん!」
女「やっぱり、そうだったんだね!」
幼「!」
幼「私、昔は髪短かったです」
男「あぁ!思い出した!」
男「幼稚園までお隣さんだった、女さん!」
女「やっぱり、そうだったんだね!」
幼「!」
21: 2012/12/17(月) 21:13:57 ID:NBgYaO8k
女「久しぶりだねー」
男「あぁ、本当に久しぶり。でも、よく俺って気付いたね?」
女「面影あったから」
男「そう?」
女「あるよー。男君、全然変わってないもん」
男「変わって…無いかな?」
女「うん。その首をかしげる癖も、特徴的だし」
男「そっか」
男「あぁ、本当に久しぶり。でも、よく俺って気付いたね?」
女「面影あったから」
男「そう?」
女「あるよー。男君、全然変わってないもん」
男「変わって…無いかな?」
女「うん。その首をかしげる癖も、特徴的だし」
男「そっか」
22: 2012/12/17(月) 21:14:40 ID:NBgYaO8k
女「私は?全然気付かなかったみたいだけど?」
男「言われて見れば、解るけど…」
男「女さんは…その…綺麗になったよね」
女「え?そ、そうかな?」
男「昔はもっと活発な感じだったでしょ?」
女「ふふ…そうだね。昔はわんぱくだったから」
男「言われて見れば、解るけど…」
男「女さんは…その…綺麗になったよね」
女「え?そ、そうかな?」
男「昔はもっと活発な感じだったでしょ?」
女「ふふ…そうだね。昔はわんぱくだったから」
23: 2012/12/17(月) 21:15:04 ID:NBgYaO8k
幼「ちょ、ちょっと待った!」
男「ん?」
幼「男!ちょっと、こっちに!」
グイッ
男「な、何だよ、幼?」
幼「いいから!こっち!」
グイグイッ
女「…」
男「ん?」
幼「男!ちょっと、こっちに!」
グイッ
男「な、何だよ、幼?」
幼「いいから!こっち!」
グイグイッ
女「…」
24: 2012/12/17(月) 21:15:45 ID:NBgYaO8k
男「何だよ、急に」
幼「私の存在意義がピンチです!」
男「ん?」
幼「幼馴染は私一人で充分ですよ!」
幼「あと!」
幼「他の人の事、綺麗とか、気軽に言わないで下さい!」
男「あぁ。幼、嫉妬したのな?」
幼「私の存在意義がピンチです!」
男「ん?」
幼「幼馴染は私一人で充分ですよ!」
幼「あと!」
幼「他の人の事、綺麗とか、気軽に言わないで下さい!」
男「あぁ。幼、嫉妬したのな?」
25: 2012/12/17(月) 21:16:22 ID:NBgYaO8k
幼「…そうですよっ!私、嫉妬してます!」
幼「…何で今日に限って鈍感じゃないんですか!」
男「心配するなよ、幼」
幼「…でも」
男「大丈夫、俺の心はちゃんとお前に向いてるよ」
幼「…そう言ってくれるのは嬉しいですけどっ」
幼「でもっ!」
幼「…何で今日に限って鈍感じゃないんですか!」
男「心配するなよ、幼」
幼「…でも」
男「大丈夫、俺の心はちゃんとお前に向いてるよ」
幼「…そう言ってくれるのは嬉しいですけどっ」
幼「でもっ!」
26: 2012/12/17(月) 21:16:57 ID:NBgYaO8k
男「大丈夫だから、な?」
なでなで
幼「むぅー」
男「ほら、そろそろ休み時間終わるぞ?」
男「それに、自分のクラスに馴染む努力。な?」
幼「解りました…」
男「それじゃ、また後でな」
なでなで
幼「むぅー」
男「ほら、そろそろ休み時間終わるぞ?」
男「それに、自分のクラスに馴染む努力。な?」
幼「解りました…」
男「それじゃ、また後でな」
27: 2012/12/17(月) 21:17:35 ID:NBgYaO8k
・
・
幼「嫌な予感しかしない!」
?「え?何か言った?」
幼「あ、すみません、何でもないです」
?「そう?あ、幼さん」
幼「はい?」
?「さっき廊下で話してたのは彼氏?」
幼「え、ええっと…彼は私の幼馴染で…」
・
幼「嫌な予感しかしない!」
?「え?何か言った?」
幼「あ、すみません、何でもないです」
?「そう?あ、幼さん」
幼「はい?」
?「さっき廊下で話してたのは彼氏?」
幼「え、ええっと…彼は私の幼馴染で…」
28: 2012/12/17(月) 21:18:05 ID:NBgYaO8k
?「へぇー。彼、中々良いね?」
幼「はい!超絶カッコ良いです!」
?「ふふっ。好きなの?」
幼「ぶっちゃけ、超好きですね」
?「お付き合いしてるの?」
幼「正式にはまだですね」
?「正式には?」
幼「ちょっと保留中なんです」
幼「はい!超絶カッコ良いです!」
?「ふふっ。好きなの?」
幼「ぶっちゃけ、超好きですね」
?「お付き合いしてるの?」
幼「正式にはまだですね」
?「正式には?」
幼「ちょっと保留中なんです」
29: 2012/12/17(月) 21:18:31 ID:NBgYaO8k
?「なんか面白そう!ね、もっと詳しく聞かせてよ!」
幼「グイグイ来ますね、えーっと…」
幼友「私、幼友。よろしくね!」
幼「幼友さん。宜しくお願いします」
幼友「幼友で良いよ。で?で?」
幼「で?」
幼友「保留って事は、告白したって事?」
幼「えぇ、まぁ。はい」
幼「グイグイ来ますね、えーっと…」
幼友「私、幼友。よろしくね!」
幼「幼友さん。宜しくお願いします」
幼友「幼友で良いよ。で?で?」
幼「で?」
幼友「保留って事は、告白したって事?」
幼「えぇ、まぁ。はい」
30: 2012/12/17(月) 21:18:58 ID:NBgYaO8k
幼友「どっちから?幼さんの方から?」
幼「私の事も、幼で良いですよ」
幼「そうですね、きっかけは私からですね」
幼友「へぇー。で、どうして保留中なの?」
幼「そこは…語れない秘密があるんです」
幼友「ふふふっ。秘密ねぇ?」
幼「そう。秘密ですよ、幼友ちゃん」
幼友「私にだけ、話しちゃいなよ、幼」
幼「私の事も、幼で良いですよ」
幼「そうですね、きっかけは私からですね」
幼友「へぇー。で、どうして保留中なの?」
幼「そこは…語れない秘密があるんです」
幼友「ふふふっ。秘密ねぇ?」
幼「そう。秘密ですよ、幼友ちゃん」
幼友「私にだけ、話しちゃいなよ、幼」
31: 2012/12/17(月) 21:19:39 ID:NBgYaO8k
幼「そう言う訳にはいきません」
幼「秘密なんですから」
幼友「私はその秘密を解き明かしてみせるよ!」
幼「そう簡単にはいきませんよ?」
幼友「取り敢えずさ。今日一緒に帰らない?」
幼「帰りは男と帰るので…」
幼友「そこは私も一緒に!」
幼「秘密なんですから」
幼友「私はその秘密を解き明かしてみせるよ!」
幼「そう簡単にはいきませんよ?」
幼友「取り敢えずさ。今日一緒に帰らない?」
幼「帰りは男と帰るので…」
幼友「そこは私も一緒に!」
32: 2012/12/17(月) 21:20:12 ID:NBgYaO8k
幼「む…拒否したら、尾行されると見ました!」
幼友「う、何故バレた…」
幼「何故か、そんな気がしました」
幼友「私たち、良い友達になれそうね?」
幼「ふふっ。なんかそんな気がしますね」
幼友「と言う訳で、一緒に帰ろうね!」
幼「解りました。男も嫌とは言わないと思いますし」
幼友「う、何故バレた…」
幼「何故か、そんな気がしました」
幼友「私たち、良い友達になれそうね?」
幼「ふふっ。なんかそんな気がしますね」
幼友「と言う訳で、一緒に帰ろうね!」
幼「解りました。男も嫌とは言わないと思いますし」
33: 2012/12/17(月) 21:20:37 ID:NBgYaO8k
・
・
?「なぁなぁ、男」
男「ん?」
?「さっき廊下で話してた人は誰だ?女さんじゃない方」
?「お前の彼女か?」
男「あー。あの子は俺の幼馴染だよ」
?「へぇ!あの子、何て名前?」
男「幼だよ」
・
?「なぁなぁ、男」
男「ん?」
?「さっき廊下で話してた人は誰だ?女さんじゃない方」
?「お前の彼女か?」
男「あー。あの子は俺の幼馴染だよ」
?「へぇ!あの子、何て名前?」
男「幼だよ」
34: 2012/12/17(月) 21:21:06 ID:NBgYaO8k
?「可愛い名前だなぁ!彼氏居るのか?」
男「暫定的な彼氏は居るよ」
?「暫定的?」
男「そう。あ、多分告白とかしても、断られると思うよ?」
男「えーっと…友君だっけ?」
友「そう!友!俺の事は友と呼んでくれ!」
男「あぁ、解ったよ、友」
男「暫定的な彼氏は居るよ」
?「暫定的?」
男「そう。あ、多分告白とかしても、断られると思うよ?」
男「えーっと…友君だっけ?」
友「そう!友!俺の事は友と呼んでくれ!」
男「あぁ、解ったよ、友」
35: 2012/12/17(月) 21:21:45 ID:NBgYaO8k
友「ところで、幼さんの暫定的な彼氏って誰だ?」
男「まぁ、俺なんだけど」
友「何だよ!お前かよ!付き合ってんのかよ!」
男「友、声デカいよ…」
A組担任「ん?お前は…友…だな?」
A組担任「何だ?クラス委員やりたいって事か?」
友「ち、違います!絶対やりたくありません!」
A組担任「それは押すなよ?絶対押すなよ?って意味か?」
友「先生、俺マジでクラス委員とかって柄じゃないっす!」
男「まぁ、俺なんだけど」
友「何だよ!お前かよ!付き合ってんのかよ!」
男「友、声デカいよ…」
A組担任「ん?お前は…友…だな?」
A組担任「何だ?クラス委員やりたいって事か?」
友「ち、違います!絶対やりたくありません!」
A組担任「それは押すなよ?絶対押すなよ?って意味か?」
友「先生、俺マジでクラス委員とかって柄じゃないっす!」
36: 2012/12/17(月) 21:22:19 ID:NBgYaO8k
A組担任「…じゃあ、俺がクラス委員やるか!」
生徒A「いや、先生、ここは俺が!」
生徒B「いやいや!俺が俺が!」
友「じ、じゃあ、俺が!」
A組男子「どうぞどうぞ!」
友「はっ!?しまった!」
A組担任「よし、決定な」
生徒A「いや、先生、ここは俺が!」
生徒B「いやいや!俺が俺が!」
友「じ、じゃあ、俺が!」
A組男子「どうぞどうぞ!」
友「はっ!?しまった!」
A組担任「よし、決定な」
37: 2012/12/17(月) 21:22:59 ID:NBgYaO8k
男「災難だな、友」
友「…失敗した。俺、ああいうノリ、大好きなんだ」
男「もうお前の性格、大体解った」
友「何?まさか…超能力者?」
男「解りやすい性格だな、友」
友「竹を割るような性格だと自負してる!」
男「仲良くやっていこう」
友「おう!ところでな…」
女「…」
友「…失敗した。俺、ああいうノリ、大好きなんだ」
男「もうお前の性格、大体解った」
友「何?まさか…超能力者?」
男「解りやすい性格だな、友」
友「竹を割るような性格だと自負してる!」
男「仲良くやっていこう」
友「おう!ところでな…」
女「…」
38: 2012/12/17(月) 21:23:22 ID:NBgYaO8k
・
・
幼「男、その人はどちら様ですか?」
男「友だ。さっき友達になった」
友「どうも、友って言います!」
男「で、そちらの子はどちら様?」
幼「幼友ちゃんです。友達になりました」
幼友「幼友です、宜しくね、男君」
・
幼「男、その人はどちら様ですか?」
男「友だ。さっき友達になった」
友「どうも、友って言います!」
男「で、そちらの子はどちら様?」
幼「幼友ちゃんです。友達になりました」
幼友「幼友です、宜しくね、男君」
39: 2012/12/17(月) 21:23:49 ID:NBgYaO8k
友「何でお前が居るんだよ」
幼友「そっちこそ。どっか行ってよ」
友「こっちの台詞だっつーの」
男「ん?二人は知り合いなの?」
幼「そうみたいですね」
幼「今日一緒に帰る約束をしまして…良いですよね?」
男「うん。俺も友と一緒に帰る約束しちゃったし」
幼友「そっちこそ。どっか行ってよ」
友「こっちの台詞だっつーの」
男「ん?二人は知り合いなの?」
幼「そうみたいですね」
幼「今日一緒に帰る約束をしまして…良いですよね?」
男「うん。俺も友と一緒に帰る約束しちゃったし」
40: 2012/12/17(月) 21:24:20 ID:NBgYaO8k
友「それじゃ、仕方無いから四人で一緒に帰ろうぜ!」
幼友「仕方なく、ね!」
男「仲、悪いの?」
友「幼稚園の頃からの腐れ縁だ」
幼友「腐れ縁そのものね」
男「仲良しに見えるな?」
幼「すっごく仲良しに見えます」
友・幼友「それはない!」
幼友「仕方なく、ね!」
男「仲、悪いの?」
友「幼稚園の頃からの腐れ縁だ」
幼友「腐れ縁そのものね」
男「仲良しに見えるな?」
幼「すっごく仲良しに見えます」
友・幼友「それはない!」
41: 2012/12/17(月) 21:24:58 ID:NBgYaO8k
友「で?二人共、家はどの辺?」
幼友「私たちはバス通学なんだけど」
男「俺は○○町だよ」
幼「私もそうです」
幼友「あぁ…○○町だと、バスも無いもんね」
友「二人とも徒歩通学か?」
男「そう。二十分位かかるよ」
友「微妙な距離だなー」
幼友「私たちはバス通学なんだけど」
男「俺は○○町だよ」
幼「私もそうです」
幼友「あぁ…○○町だと、バスも無いもんね」
友「二人とも徒歩通学か?」
男「そう。二十分位かかるよ」
友「微妙な距離だなー」
42: 2012/12/17(月) 21:25:22 ID:NBgYaO8k
男「まぁ、3年間頑張って通うよ」
幼「もっと近くに家があれば…」
幼友「ところで男君に質問があるんだけど!」
男「何?」
幼友「こんな美人に告白されて、保留ってどう言う事?」
友「あ!俺も気になる!暫定的ってどう言う意味だ?」
男「あー」
幼「もっと近くに家があれば…」
幼友「ところで男君に質問があるんだけど!」
男「何?」
幼友「こんな美人に告白されて、保留ってどう言う事?」
友「あ!俺も気になる!暫定的ってどう言う意味だ?」
男「あー」
43: 2012/12/17(月) 21:25:59 ID:NBgYaO8k
幼「それは私が説明します!」
友・幼友「え?」
幼「私が男に交際を申込みました」
幼「男も私の事を好きだと言ってくれました」
幼「でも、お互いまだまだ子供だと言う事で」
幼「正式にお付き合いするのは」
幼「高校を卒業してからと言う事になりました」
友・幼友「え?」
幼「私が男に交際を申込みました」
幼「男も私の事を好きだと言ってくれました」
幼「でも、お互いまだまだ子供だと言う事で」
幼「正式にお付き合いするのは」
幼「高校を卒業してからと言う事になりました」
44: 2012/12/17(月) 21:26:29 ID:NBgYaO8k
友「お前ばっかじゃねえの?」
幼友「そうよ、馬鹿じゃないの?」
男「馬鹿だなぁ、俺は」
幼「ちょっと、二人とも!」
友・幼友「ん?」
幼「男の事を馬鹿って言わないで下さい!」
友「えー?だって馬鹿じゃん?」
幼友「そうよ、馬鹿じゃないの?」
男「馬鹿だなぁ、俺は」
幼「ちょっと、二人とも!」
友・幼友「ん?」
幼「男の事を馬鹿って言わないで下さい!」
友「えー?だって馬鹿じゃん?」
45: 2012/12/17(月) 21:26:54 ID:NBgYaO8k
幼友「そうだよ。好き同士なら、付き合っちゃえば良いじゃん!」
男「だよなぁ。俺、馬鹿だよなぁ」
幼「お、男は馬鹿じゃないです!」
幼「私たちの間には、とんでもない秘密が…」
男「別に隠さなくても良いんじゃない?」
幼「駄目です!秘密って所が、燃えるんじゃないですか!」
男「そうか?」
男「だよなぁ。俺、馬鹿だよなぁ」
幼「お、男は馬鹿じゃないです!」
幼「私たちの間には、とんでもない秘密が…」
男「別に隠さなくても良いんじゃない?」
幼「駄目です!秘密って所が、燃えるんじゃないですか!」
男「そうか?」
46: 2012/12/17(月) 21:27:31 ID:NBgYaO8k
友「頭の悪い俺にも解るように言ってくれ」
幼友「私は頭悪くないけど、解るように言って欲しい」
幼「秘密を軽々しく口には出来ません!」
幼「私たち二人にとって、重大な事なんですから!」
男「そんなに重大かなぁ…」
友「おい、男。俺にだけ、こっそり教えてくれよ」
幼「お…男っ!駄目ですからねっ?」
幼友「私は頭悪くないけど、解るように言って欲しい」
幼「秘密を軽々しく口には出来ません!」
幼「私たち二人にとって、重大な事なんですから!」
男「そんなに重大かなぁ…」
友「おい、男。俺にだけ、こっそり教えてくれよ」
幼「お…男っ!駄目ですからねっ?」
47: 2012/12/17(月) 21:28:04 ID:NBgYaO8k
男「駄目だってさ?」
友「いいじゃねぇか!俺とお前の仲じゃん?」
男「今日会ったばかりだよね?」
友「いいだろー?教えろよー?」
幼友「私もすっごく聞きたいけど…今日はここまでだね」
友「あー。バス停着いちまったか」
男「このバス停なのか。それじゃまた明日な」
友「いいじゃねぇか!俺とお前の仲じゃん?」
男「今日会ったばかりだよね?」
友「いいだろー?教えろよー?」
幼友「私もすっごく聞きたいけど…今日はここまでだね」
友「あー。バス停着いちまったか」
男「このバス停なのか。それじゃまた明日な」
48: 2012/12/17(月) 21:28:46 ID:NBgYaO8k
友「おう!また明日なー」
幼友「また明日ね」
幼「さようなら、お二人共。また明日」
男「んじゃ、幼、行こうか」
幼「はい、男っ」
男「おい、くっつき過ぎだろ…ちょっと離れてよ」
幼「いいじゃないですかっ」
友「あれの、どこら辺が暫定的なんだ?」
幼友「どう見ても付き合ってるわよね」
幼友「また明日ね」
幼「さようなら、お二人共。また明日」
男「んじゃ、幼、行こうか」
幼「はい、男っ」
男「おい、くっつき過ぎだろ…ちょっと離れてよ」
幼「いいじゃないですかっ」
友「あれの、どこら辺が暫定的なんだ?」
幼友「どう見ても付き合ってるわよね」
49: 2012/12/17(月) 21:29:18 ID:NBgYaO8k
男「あのな、幼」
幼「はい、何ですか?」
男「こんな…腕組んで歩いてたらさ」
男「普通にお付き合いしてると思われるんじゃない?」
幼「そこは別に隠さなくて良いんです!」
幼「肝心なのはそこじゃないですからね?男」
男「まぁ、すぐにバレると思うけどなぁ」
?「…」
ジーッ
幼「はい、何ですか?」
男「こんな…腕組んで歩いてたらさ」
男「普通にお付き合いしてると思われるんじゃない?」
幼「そこは別に隠さなくて良いんです!」
幼「肝心なのはそこじゃないですからね?男」
男「まぁ、すぐにバレると思うけどなぁ」
?「…」
ジーッ
50: 2012/12/17(月) 21:30:25 ID:NBgYaO8k
三週間後
幼「これは非常にマズい状況です!」
幼友「何が?」
幼「A組に、女さんって居るじゃないですか?」
幼友「あぁ、男君と友のやつと3人で話してる事多いみたいね」
幼「私の彼氏が狙われている!」
幼友「そんな事無いでしょ」
幼「そんな事あるんです!」
幼「昨日なんて、お弁当作ってきてたんですよ?」
幼「それは、私がやるはずだったのに!」
幼「これは非常にマズい状況です!」
幼友「何が?」
幼「A組に、女さんって居るじゃないですか?」
幼友「あぁ、男君と友のやつと3人で話してる事多いみたいね」
幼「私の彼氏が狙われている!」
幼友「そんな事無いでしょ」
幼「そんな事あるんです!」
幼「昨日なんて、お弁当作ってきてたんですよ?」
幼「それは、私がやるはずだったのに!」
51: 2012/12/17(月) 21:30:56 ID:NBgYaO8k
幼友「あんたら、付き合ってるんでしょ?」
幼友「弁当くらい作ってくれば良いじゃない」
幼友「何でやらないの?」
幼「う…それは…」
幼友「幼ってひょっとして、料理出来ないの?」
幼「現在特訓中です…」
幼「今まで料理する機会があまり無かったもので…」
幼友「弁当くらい作ってくれば良いじゃない」
幼友「何でやらないの?」
幼「う…それは…」
幼友「幼ってひょっとして、料理出来ないの?」
幼「現在特訓中です…」
幼「今まで料理する機会があまり無かったもので…」
52: 2012/12/17(月) 21:31:42 ID:NBgYaO8k
幼友「何でも出来る完璧超人の幼に、そんな欠点があったなんてねぇ」
幼「弱点は努力で克服出来ます!」
幼「でも、幼馴染と言う特別な存在感は奪えない…」
幼「努力でどうにかなる物でも無い…」
幼友「何?幼馴染って言葉にそんなに深い意味あるの?」
幼「私にとっては、結構重要な事なんです!」
幼友「重要?…例の秘密ってやつと関係あるの?」
幼「ズバリ、ありますね」
幼「弱点は努力で克服出来ます!」
幼「でも、幼馴染と言う特別な存在感は奪えない…」
幼「努力でどうにかなる物でも無い…」
幼友「何?幼馴染って言葉にそんなに深い意味あるの?」
幼「私にとっては、結構重要な事なんです!」
幼友「重要?…例の秘密ってやつと関係あるの?」
幼「ズバリ、ありますね」
53: 2012/12/17(月) 21:32:15 ID:NBgYaO8k
幼友「その秘密とやらも、いい加減話してくれない?」
幼「ま、まだ秘密です!」
幼友「…その秘密ってさぁ」
幼「な、何ですか?」
幼友「幼と男君の苗字が一緒な事、関係ある?」
幼「な、な、何を言ってるんですか?」
幼「わ、私の苗字は、あ、ありふれた、よくある苗字じゃないですか!」
幼「ま、まだ秘密です!」
幼友「…その秘密ってさぁ」
幼「な、何ですか?」
幼友「幼と男君の苗字が一緒な事、関係ある?」
幼「な、な、何を言ってるんですか?」
幼「わ、私の苗字は、あ、ありふれた、よくある苗字じゃないですか!」
54: 2012/12/17(月) 21:33:31 ID:NBgYaO8k
幼友「ま、そうなんだけど…関係あるんだね?」
幼「あ、ありません!」
幼友「いやー。態度で解っちゃうよ、幼」
幼「…あ、あの…」
幼友「どんな謎なのか、大体解った!」
幼「ど、読心術?」
幼友「違うよ。そんなんじゃないよ」
幼「あ、ありません!」
幼友「いやー。態度で解っちゃうよ、幼」
幼「…あ、あの…」
幼友「どんな謎なのか、大体解った!」
幼「ど、読心術?」
幼友「違うよ。そんなんじゃないよ」
55: 2012/12/17(月) 21:34:26 ID:NBgYaO8k
幼友「友達になって、三週間も立つのに」
幼友「絶対、家に呼んでくれない」
幼友「同じ苗字の幼馴染」
幼友「相思相愛なのに、保留中の二人の関係」
幼友「それらを総合して考えられる結論としては…」
幼友「実は二人は一緒に暮らしている…」
幼友「従兄妹同士!」
幼「…」
幼友「どう?当たってるでしょ?」
幼友「絶対、家に呼んでくれない」
幼友「同じ苗字の幼馴染」
幼友「相思相愛なのに、保留中の二人の関係」
幼友「それらを総合して考えられる結論としては…」
幼友「実は二人は一緒に暮らしている…」
幼友「従兄妹同士!」
幼「…」
幼友「どう?当たってるでしょ?」
56: 2012/12/17(月) 21:35:05 ID:NBgYaO8k
幼「幼友ちゃんて…探偵志望?」
幼友「そんなんじゃないけど。で?どう?」
幼「残念ながら、違います」
幼友「ありゃ…外れたか」
幼「まだ内緒ですからね!」
幼友「いつか語られる日が来るのかな?」
幼「まぁ…いつかは…言うと思いますけども」
幼友「そんなんじゃないけど。で?どう?」
幼「残念ながら、違います」
幼友「ありゃ…外れたか」
幼「まだ内緒ですからね!」
幼友「いつか語られる日が来るのかな?」
幼「まぁ…いつかは…言うと思いますけども」
57: 2012/12/17(月) 21:36:05 ID:NBgYaO8k
・
・
友「お前さぁ…どうなってんの?」
男「ん?何が?」
友「幼ちゃんと付き合ってるんだろ?」
男「一応ね」
友「くっ…一応とか、お前ふざけんなよなー」
男「ちょっとした約束があるからさー」
友「それいい加減教えてくれよ」
男「幼が良いって言ったらな」
・
友「お前さぁ…どうなってんの?」
男「ん?何が?」
友「幼ちゃんと付き合ってるんだろ?」
男「一応ね」
友「くっ…一応とか、お前ふざけんなよなー」
男「ちょっとした約束があるからさー」
友「それいい加減教えてくれよ」
男「幼が良いって言ったらな」
58: 2012/12/17(月) 21:36:38 ID:NBgYaO8k
友「幼ちゃん、絶対教えないって言うじゃん」
男「そのうち、解ると思うよ」
友「ちぇっ」
男「で?どうなってんの?ってどう言う事?」
友「…お前、女さんの事、どう思ってんの?」
男「へ?女さん?」
男「そのうち、解ると思うよ」
友「ちぇっ」
男「で?どうなってんの?ってどう言う事?」
友「…お前、女さんの事、どう思ってんの?」
男「へ?女さん?」
59: 2012/12/17(月) 21:37:12 ID:NBgYaO8k
友「幼馴染なんだろ?」
男「幼稚園の時、仲良かったな」
友「幼さんも女さんも、幼馴染なんだろ?」
男「そうなる…かな?」
友「お弁当作ってもらうとか、羨まし過ぎるだろ」
男「幼と友の分もあったじゃん」
友「そうだけどさ」
男「幼稚園の時、仲良かったな」
友「幼さんも女さんも、幼馴染なんだろ?」
男「そうなる…かな?」
友「お弁当作ってもらうとか、羨まし過ぎるだろ」
男「幼と友の分もあったじゃん」
友「そうだけどさ」
60: 2012/12/17(月) 21:38:10 ID:NBgYaO8k
友「何か、俺の分はおまけって感じじゃね?」
男「そんな事無いだろう」
友「お前さぁ…鈍感って言われない?」
男「ど、鈍感じゃないし」
友「ちょっと自覚しろよ、鈍感」
男「…」
女「男君、友君」
男「そんな事無いだろう」
友「お前さぁ…鈍感って言われない?」
男「ど、鈍感じゃないし」
友「ちょっと自覚しろよ、鈍感」
男「…」
女「男君、友君」
61: 2012/12/17(月) 21:38:53 ID:NBgYaO8k
男「ん?何?」
女「今日もお弁当作って来たんだけど…」
友「お!俺の分もある?」
女「もちろんあるよー」
女「友君は食べっぷりが良いから、作り甲斐があるよ」
友「そ、そう?」
女「うん。ふふふ」
女「今日もお弁当作って来たんだけど…」
友「お!俺の分もある?」
女「もちろんあるよー」
女「友君は食べっぷりが良いから、作り甲斐があるよ」
友「そ、そう?」
女「うん。ふふふ」
62: 2012/12/17(月) 21:39:31 ID:NBgYaO8k
男「あ、女さん、今日も幼を呼んでも良いかな?」
女「うん、もちろん。沢山作ってきたから」
男「じゃ、ちょっと呼んでくる」
・
・
幼「く、屈辱…」
男「おい、幼。変な事言わないように」
幼「だって…」
女「うん、もちろん。沢山作ってきたから」
男「じゃ、ちょっと呼んでくる」
・
・
幼「く、屈辱…」
男「おい、幼。変な事言わないように」
幼「だって…」
63: 2012/12/17(月) 21:40:12 ID:NBgYaO8k
女「お口に合わなかったかな?」
幼「…すっごく美味しいです」
女「良かったー。まだまだあるから、沢山食べてね」
幼「は、はい…」
男「本当に、女さんのお弁当、美味しいなぁ」
幼友「私も勝手にお呼ばれされちゃったけど」
幼友「女さん、料理上手だねー」
幼「…すっごく美味しいです」
女「良かったー。まだまだあるから、沢山食べてね」
幼「は、はい…」
男「本当に、女さんのお弁当、美味しいなぁ」
幼友「私も勝手にお呼ばれされちゃったけど」
幼友「女さん、料理上手だねー」
64: 2012/12/17(月) 21:41:18 ID:NBgYaO8k
友「ホントホント。すっげえ美味い」
友「前にこいつが作った料理なんて…」
幼友「その事は言うな!」
男「お前ら本当に仲良しだな」
友・幼友「仲良くは無い!」
女「ふふふ。皆でお弁当、楽しいね、幼さん?」
幼「そ、そうですね…」
幼(…これは本格的にマズいです)
幼(少々、時期は早いですが、あの計画を実行しないと…)
友「前にこいつが作った料理なんて…」
幼友「その事は言うな!」
男「お前ら本当に仲良しだな」
友・幼友「仲良くは無い!」
女「ふふふ。皆でお弁当、楽しいね、幼さん?」
幼「そ、そうですね…」
幼(…これは本格的にマズいです)
幼(少々、時期は早いですが、あの計画を実行しないと…)
65: 2012/12/17(月) 21:41:56 ID:NBgYaO8k
・
・
コンコン
幼「男!居ますか?」
ガチャ
男「居るに決まってるでしょ。どうしたの?」
・
コンコン
幼「男!居ますか?」
ガチャ
男「居るに決まってるでしょ。どうしたの?」
66: 2012/12/17(月) 21:42:27 ID:NBgYaO8k
幼「夜伽に来ました!」
男「は?」
幼「もう、高校卒業なんて待てませんっ!」
男「ちょ、落ち着け、幼!」
幼「このままじゃ、女さんに…」
男「ん?女さん?」
幼「男の気持ちが、あの人に向くのも時間の問題です!」
男「は?」
幼「もう、高校卒業なんて待てませんっ!」
男「ちょ、落ち着け、幼!」
幼「このままじゃ、女さんに…」
男「ん?女さん?」
幼「男の気持ちが、あの人に向くのも時間の問題です!」
67: 2012/12/17(月) 21:42:59 ID:NBgYaO8k
男「あのな、幼。ちょっと部屋に入りなさい」
幼「はい!まずは大人のキスからですよね?」
男「違います。良いからそこに座って」
幼「はい」
ペタン
幼「さぁ、私の心の準備は出来てますよ!」
男「違うからな?」
幼「はい!まずは大人のキスからですよね?」
男「違います。良いからそこに座って」
幼「はい」
ペタン
幼「さぁ、私の心の準備は出来てますよ!」
男「違うからな?」
68: 2012/12/17(月) 21:43:37 ID:NBgYaO8k
幼「はっ!?まさか既に心は女さんの方に…」
男「それは全然見当違いです」
幼「で、でもっ!最近女さんと話してる事が多くて…」
男「確かに話すけど、それはクラスの他の女子とも話してるだろ?」
男「何で女さんの事だけ、そんなに敵視するんだ?」
男「それは全然見当違いです」
幼「で、でもっ!最近女さんと話してる事が多くて…」
男「確かに話すけど、それはクラスの他の女子とも話してるだろ?」
男「何で女さんの事だけ、そんなに敵視するんだ?」
69: 2012/12/17(月) 21:44:04 ID:NBgYaO8k
幼「あ、あの…女さんは、私なんかと違って」
幼「男の本当の幼馴染で…」
幼「それで私…」
男「幼は自分の事、偽物の幼馴染だと思ってるの?」
幼「お、幼馴染の意味は…子供のころに親しくしていたこと。また、その人」
幼「…私が男と知り合ったのは、小1の時」
幼「女さんはそれより前に男と知り合っていて…」
幼「私は…私はっ!」
幼「男の本当の幼馴染で…」
幼「それで私…」
男「幼は自分の事、偽物の幼馴染だと思ってるの?」
幼「お、幼馴染の意味は…子供のころに親しくしていたこと。また、その人」
幼「…私が男と知り合ったのは、小1の時」
幼「女さんはそれより前に男と知り合っていて…」
幼「私は…私はっ!」
70: 2012/12/17(月) 21:44:52 ID:NBgYaO8k
男「幼…」
幼「たまらなく不安になるんですよっ!」
幼「私が唯一、他の人より優っている点!だと思っていた…」
幼「幼馴染と言うポジションに、私よりぴったりはまる人が!」
幼「焦るのも仕方無いと思いませんか?」
幼「私は…」
幼「たまらなく不安になるんですよっ!」
幼「私が唯一、他の人より優っている点!だと思っていた…」
幼「幼馴染と言うポジションに、私よりぴったりはまる人が!」
幼「焦るのも仕方無いと思いませんか?」
幼「私は…」
71: 2012/12/17(月) 21:45:30 ID:NBgYaO8k
男「あのなぁ…幼」
男「島から出てきて、まだ1ヶ月足らずだぞ?」
男「今からそんなんでどうするんだ」
男「俺は幼の事、信じてるけど、幼は俺の事信じてないのか?」
幼「そ、そんな事はありませんっ!私は男の事を信じて…」
幼「信じて…ます、けど…」
男「島から出てきて、まだ1ヶ月足らずだぞ?」
男「今からそんなんでどうするんだ」
男「俺は幼の事、信じてるけど、幼は俺の事信じてないのか?」
幼「そ、そんな事はありませんっ!私は男の事を信じて…」
幼「信じて…ます、けど…」
72: 2012/12/17(月) 21:46:00 ID:NBgYaO8k
男「俺は一度好きだって言った人を、そんな簡単に見限ったり」
男「別の人をホイホイ好きになったりしないよ」
男「俺を信じてくれよ」
幼「解りました…」
幼「本当に卒業するまで、そう言う事、しないんですね?」
男「両親に言われただろ?」
幼「そうですけど…」
男「別の人をホイホイ好きになったりしないよ」
男「俺を信じてくれよ」
幼「解りました…」
幼「本当に卒業するまで、そう言う事、しないんですね?」
男「両親に言われただろ?」
幼「そうですけど…」
73: 2012/12/17(月) 21:46:36 ID:NBgYaO8k
男「解ったよ、そんなに不安なら…」
ぎゅっ
幼「あうっ…」
男「これ位ならセーフでしょ」
男「な?これで少しは安心出来た?」
幼「…はい」
ぎゅうっ
ぎゅっ
幼「あうっ…」
男「これ位ならセーフでしょ」
男「な?これで少しは安心出来た?」
幼「…はい」
ぎゅうっ
74: 2012/12/17(月) 21:47:09 ID:NBgYaO8k
男「ほら、もう夜も遅いし、自分の部屋に戻りな」
幼「はい…」
幼「お休みなさい、男」
男「お休み、幼」
バタン
幼「…」
バタン
幼「はい…」
幼「お休みなさい、男」
男「お休み、幼」
バタン
幼「…」
バタン
75: 2012/12/17(月) 21:47:38 ID:NBgYaO8k
・
・
幼友「何か、最近元気無いね、幼」
幼「そんな事ないですよ、幼友ちゃん」
幼友「男君が友のやつに付き合わされて」
幼友「クラス委員の仕事やらされてるから?」
幼「い、いいえ、違います」
幼友「そう?」
・
幼友「何か、最近元気無いね、幼」
幼「そんな事ないですよ、幼友ちゃん」
幼友「男君が友のやつに付き合わされて」
幼友「クラス委員の仕事やらされてるから?」
幼「い、いいえ、違います」
幼友「そう?」
76: 2012/12/17(月) 21:48:33 ID:NBgYaO8k
幼「ほ、本当です」
幼友「なら良いけど。私今日は部活だからさ」
幼「は、はい、いってらっしゃい、幼友ちゃん」
幼友「頑張ってくるよ!」
幼友「一年でレギュラー取るぞ!」
幼「頑張って!」
幼友「なら良いけど。私今日は部活だからさ」
幼「は、はい、いってらっしゃい、幼友ちゃん」
幼友「頑張ってくるよ!」
幼友「一年でレギュラー取るぞ!」
幼「頑張って!」
77: 2012/12/17(月) 21:49:42 ID:NBgYaO8k
・
・
幼「はぁ…男は頑張っているでしょうか…」
幼「頑張っているんでしょうね…」
幼「先に帰っててと言われましたが…」
幼「高校生になって二ヶ月にもなるのに…」
幼「特にどきどきするイベントがある訳でも無し…」
・
幼「はぁ…男は頑張っているでしょうか…」
幼「頑張っているんでしょうね…」
幼「先に帰っててと言われましたが…」
幼「高校生になって二ヶ月にもなるのに…」
幼「特にどきどきするイベントがある訳でも無し…」
78: 2012/12/17(月) 21:50:18 ID:NBgYaO8k
幼「それになんだか最近、女さんが私を見る時の目つきが」
幼「キツくなって来ている様な気がします…」
幼「毎日お弁当も作ってきてくれるし…」
幼「やっぱりこのままじゃ、本当に…」
幼「あ!今日は帰って夕食を作ってみましょうか!」
幼「…でも、男が居ない間に料理はするなと言われてしまったし」
幼「…」
幼「はぁ…もう帰りましょうか…」
女「幼さんっ」
幼「キツくなって来ている様な気がします…」
幼「毎日お弁当も作ってきてくれるし…」
幼「やっぱりこのままじゃ、本当に…」
幼「あ!今日は帰って夕食を作ってみましょうか!」
幼「…でも、男が居ない間に料理はするなと言われてしまったし」
幼「…」
幼「はぁ…もう帰りましょうか…」
女「幼さんっ」
79: 2012/12/17(月) 21:51:17 ID:NBgYaO8k
幼「は、はい!何ですか?」
幼(ビックリした!)
女「一緒に帰りましょ?」
幼「は、はい、良いですよ。でも今日、男は…」
女「男君じゃなくて、幼さんにちょっと話したい事があるんだー」
幼「は、話しですか?何ですか?」
幼(ビックリした!)
女「一緒に帰りましょ?」
幼「は、はい、良いですよ。でも今日、男は…」
女「男君じゃなくて、幼さんにちょっと話したい事があるんだー」
幼「は、話しですか?何ですか?」
80: 2012/12/17(月) 21:51:42 ID:NBgYaO8k
女「まぁまぁ…とりあえずマックでも行こうよ」
幼「よ、寄り道はちょっと…」
女「すぐ済むから」
女「帰り道も途中までは一緒なんだし」
女「ね?良いでしょ?」
幼「う…はい…」
幼(何を言われるんだろう…)
幼「よ、寄り道はちょっと…」
女「すぐ済むから」
女「帰り道も途中までは一緒なんだし」
女「ね?良いでしょ?」
幼「う…はい…」
幼(何を言われるんだろう…)
81: 2012/12/17(月) 21:52:34 ID:NBgYaO8k
・
・
幼「…で、何のお話しですか?」
女「少しおしゃべりでもしよう?」
女「この公園ね、男君とよく一緒に遊んでた公園なの」
幼「そ、そうなんですか」
女「良い公園でしょ?」
幼「そうですね。景色が良いですね」
女「町を一望出来るからね」
・
幼「…で、何のお話しですか?」
女「少しおしゃべりでもしよう?」
女「この公園ね、男君とよく一緒に遊んでた公園なの」
幼「そ、そうなんですか」
女「良い公園でしょ?」
幼「そうですね。景色が良いですね」
女「町を一望出来るからね」
82: 2012/12/17(月) 21:53:29 ID:NBgYaO8k
女「幼さんに質問があるんだけど」
女「あ、嫌だったら答えなくていいからね?」
幼「はい、何でしょう?」
女「私たちが入学して二ヶ月ちょっとだけど」
女「幼さんも男君も、何名かの人に告白されたって本当?」
幼「あ、あの…えーと」
女「あ、嫌だったら答えなくていいからね?」
幼「はい、何でしょう?」
女「私たちが入学して二ヶ月ちょっとだけど」
女「幼さんも男君も、何名かの人に告白されたって本当?」
幼「あ、あの…えーと」
83: 2012/12/17(月) 21:54:05 ID:NBgYaO8k
女「答えにくい?無理しなくてもいいよ?」
幼「男も私も、告白はされましたね」
幼「お断りしましたけど」
女「何でお断りしちゃったの?」
幼「あの…男はどうか知りませんけど」
幼「良く知りもしない人から、好きって言われても」
幼「私は困ってしまうだけなので…」
幼「男も私も、告白はされましたね」
幼「お断りしましたけど」
女「何でお断りしちゃったの?」
幼「あの…男はどうか知りませんけど」
幼「良く知りもしない人から、好きって言われても」
幼「私は困ってしまうだけなので…」
84: 2012/12/17(月) 21:54:57 ID:NBgYaO8k
女「お断りした理由はそれだけ?」
女「本当はもっと別に理由があるんじゃない?」
幼(う…グイグイ来る…ちょっと怖い)
幼「あの…私、家事をしなきゃいけないので」
幼「あまり遅い時間になると困るんです」
幼「なのでそろそろ…」
女「本当はもっと別に理由があるんじゃない?」
幼(う…グイグイ来る…ちょっと怖い)
幼「あの…私、家事をしなきゃいけないので」
幼「あまり遅い時間になると困るんです」
幼「なのでそろそろ…」
85: 2012/12/17(月) 21:55:22 ID:NBgYaO8k
女「家事…ね」
幼「何ですか?」
女「それじゃあ、もうぶっちゃけちゃおうか!」
女「私の本音、言っちゃうよ?」
幼「は、はい」
女「実は私、今、好きな人が居てね」
幼「…」
幼「何ですか?」
女「それじゃあ、もうぶっちゃけちゃおうか!」
女「私の本音、言っちゃうよ?」
幼「は、はい」
女「実は私、今、好きな人が居てね」
幼「…」
86: 2012/12/17(月) 21:56:30 ID:NBgYaO8k
女「その人、とっても素敵なんだよね」
女「凛々しくて、勉強も運動も出来て、誰にでも凄く優しい人」
女「一人暮らしらしいんだけどね」
女「どうも一緒に住んでる人が居るみたいで」
女「…ね、幼さん、私が言いたい事、解る?」
幼「な、何の事ですか?」
女「凛々しくて、勉強も運動も出来て、誰にでも凄く優しい人」
女「一人暮らしらしいんだけどね」
女「どうも一緒に住んでる人が居るみたいで」
女「…ね、幼さん、私が言いたい事、解る?」
幼「な、何の事ですか?」
87: 2012/12/17(月) 21:57:15 ID:NBgYaO8k
幼「わ、私も男も、一人暮らしですけど?」
女「…私、男君の名前なんて出してないけど?」
幼「!?」
女「やっぱり一緒に住んでるんだね?」
幼「だ、だとしたら、どうだって言うんですか?」
幼「私と男は…その…特別な関係で…」
女「やっぱり…そうなんだね…」
女「…私、男君の名前なんて出してないけど?」
幼「!?」
女「やっぱり一緒に住んでるんだね?」
幼「だ、だとしたら、どうだって言うんですか?」
幼「私と男は…その…特別な関係で…」
女「やっぱり…そうなんだね…」
88: 2012/12/17(月) 21:58:42 ID:NBgYaO8k
女「はぁ…絶対運命の人だと思ったのになぁ」
女「失恋確定…かぁ」
幼「そ、そうです!失恋は確定です!」
幼「私は男の事に関しては一歩も譲るつもりはありません!」
幼「たとえ女さんが男の幼馴染で」
幼「幼稚園の頃、結婚の約束とかしてたとしても!」
幼「私が男と一緒に過ごして来た9年間は!」
幼「無かった事には出来ないですから!」
女「失恋確定…かぁ」
幼「そ、そうです!失恋は確定です!」
幼「私は男の事に関しては一歩も譲るつもりはありません!」
幼「たとえ女さんが男の幼馴染で」
幼「幼稚園の頃、結婚の約束とかしてたとしても!」
幼「私が男と一緒に過ごして来た9年間は!」
幼「無かった事には出来ないですから!」
89: 2012/12/17(月) 21:59:18 ID:NBgYaO8k
幼「だから男の事は諦めて下さい!」
女「ちょ、ちょっと待った!」
幼「な、何ですか?反論でも?」
女「あの…私が好きなのは、その…」
女「幼さんの方、なんだけど…」
幼「はぃ?」
女「ちょ、ちょっと待った!」
幼「な、何ですか?反論でも?」
女「あの…私が好きなのは、その…」
女「幼さんの方、なんだけど…」
幼「はぃ?」
90: 2012/12/17(月) 21:59:56 ID:NBgYaO8k
女「私、昔から男の人より、女の人の方が好きで…」
幼「なっ…なっ…えっ?」
女「知り合ってから、二ヶ月ちょっとだけど」
女「入学式の日、男君と登校してる幼さんを見て」
女「完全に一目惚れしちゃったんだー」
女「ね、男君とはもうその…深い関係なの?」
女「一緒に住んでるんだもん、当然そうだよね?」
幼「なっ…なっ…えっ?」
女「知り合ってから、二ヶ月ちょっとだけど」
女「入学式の日、男君と登校してる幼さんを見て」
女「完全に一目惚れしちゃったんだー」
女「ね、男君とはもうその…深い関係なの?」
女「一緒に住んでるんだもん、当然そうだよね?」
91: 2012/12/17(月) 22:00:36 ID:NBgYaO8k
幼「なっ、何を言ってるんですか!」
幼「私たちは清いお付き合いです!」
幼「高校卒業するまでは、そういう事禁止なんです!」
女「どうして?好き同士なら、そういう事あっても良いでしょ?」
女「一緒に住んでるなら、なおさら!」
幼「それは…両親と約束したんで…」
女「約束?」
幼「私たちは清いお付き合いです!」
幼「高校卒業するまでは、そういう事禁止なんです!」
女「どうして?好き同士なら、そういう事あっても良いでしょ?」
女「一緒に住んでるなら、なおさら!」
幼「それは…両親と約束したんで…」
女「約束?」
92: 2012/12/17(月) 22:01:14 ID:NBgYaO8k
幼「2人暮らしを認めるけど、高校卒業するまでは、そう言う事は無しで」
幼「卒業して、男の就職なり進学が決まったら、結婚でもなんでもして良いって」
女「ん?それは男君のご両親との約束?それとも幼さんの?」
幼「どっちも…ていうか、私たち兄妹なんで…」
女「!?」
幼「あ!兄妹って言っても、義理のですけど」
女「!!」
幼「卒業して、男の就職なり進学が決まったら、結婚でもなんでもして良いって」
女「ん?それは男君のご両親との約束?それとも幼さんの?」
幼「どっちも…ていうか、私たち兄妹なんで…」
女「!?」
幼「あ!兄妹って言っても、義理のですけど」
女「!!」
93: 2012/12/17(月) 22:02:01 ID:NBgYaO8k
女「あの…私が言うのもアレだけど…」
女「義理とは言え、兄妹で恋愛なんてありえないんじゃない?」
幼「ホントに!女さんだけには言われたくないです!」
幼「それに私たちは義理の兄妹なんで、ちゃんと結婚も出来ます!」
幼「女の子同士の方がその…アレです!」
女「ちょ、声が大きいよ、幼さん」
幼「あ…すみません」
女「義理とは言え、兄妹で恋愛なんてありえないんじゃない?」
幼「ホントに!女さんだけには言われたくないです!」
幼「それに私たちは義理の兄妹なんで、ちゃんと結婚も出来ます!」
幼「女の子同士の方がその…アレです!」
女「ちょ、声が大きいよ、幼さん」
幼「あ…すみません」
94: 2012/12/17(月) 22:02:41 ID:NBgYaO8k
女「…私の失恋は確定かな?」
幼「わ、私が男以外の人に心奪われるなんて、ありえません」
幼「すみませんが、お断りさせて頂きます」
女「女同士も良いものだよ?」
幼「イヤです!」
幼「話しはこれで終わりですか?」
女「これ以上は何を言っても逆効果みたいだね」
女「今日はもう帰りましょう」
幼「わ、私が男以外の人に心奪われるなんて、ありえません」
幼「すみませんが、お断りさせて頂きます」
女「女同士も良いものだよ?」
幼「イヤです!」
幼「話しはこれで終わりですか?」
女「これ以上は何を言っても逆効果みたいだね」
女「今日はもう帰りましょう」
95: 2012/12/17(月) 22:03:20 ID:NBgYaO8k
幼「それにしても、女さんがその…」
幼「そう言う人とは、思いもよりませんでしたよ」
女「私の視線に気付いてくれてると思ったのになぁ」
幼「視線には気付いてましたけど、敵視してるものだとばかり…」
女「愛情が多すぎたか…」
幼「ちょっと怖いですよ、女さん」
女「私、まだ諦めないからね?」
幼「えー…絶対無理ですから…」
幼「そう言う人とは、思いもよりませんでしたよ」
女「私の視線に気付いてくれてると思ったのになぁ」
幼「視線には気付いてましたけど、敵視してるものだとばかり…」
女「愛情が多すぎたか…」
幼「ちょっと怖いですよ、女さん」
女「私、まだ諦めないからね?」
幼「えー…絶対無理ですから…」
96: 2012/12/17(月) 22:03:51 ID:NBgYaO8k
女「最初は皆そう言うんだよ…」
幼「その…狩人みたいな目が怖いんですよ!」
女「フフフ」
幼「あ!言っておきますけど、私と男が兄妹って事は内緒でお願いします」
女「黙ってて欲しければ、その凛々しい唇で、私の口を塞げば良いじゃない」
幼「イヤです!」
幼「その…狩人みたいな目が怖いんですよ!」
女「フフフ」
幼「あ!言っておきますけど、私と男が兄妹って事は内緒でお願いします」
女「黙ってて欲しければ、その凛々しい唇で、私の口を塞げば良いじゃない」
幼「イヤです!」
97: 2012/12/17(月) 22:04:34 ID:NBgYaO8k
・
・
男「へぇ…そんな事があったんだ」
幼「もう!男の幼馴染は一体どうなってるんですか!」
男「女さんて昔から男の子と一緒に遊ぶ事が多くて」
男「男の子みたいな子だったからなー」
幼「本当にキスされるかと思いましたよ!」
幼「絶対に男に気があると思ってたのに…」
男「まぁ、俺に気が無いって事は、割と最初から解ってたけどな」
・
男「へぇ…そんな事があったんだ」
幼「もう!男の幼馴染は一体どうなってるんですか!」
男「女さんて昔から男の子と一緒に遊ぶ事が多くて」
男「男の子みたいな子だったからなー」
幼「本当にキスされるかと思いましたよ!」
幼「絶対に男に気があると思ってたのに…」
男「まぁ、俺に気が無いって事は、割と最初から解ってたけどな」
98: 2012/12/17(月) 22:05:13 ID:NBgYaO8k
幼「どうしてですか?」
男「女さんって俺と喋ってても幼の事しか見てなかったし」
男「教室で話してる時も、幼の事ばっかり聞いてきてたし」
幼「男!そう言う事は先に…」
男「まぁ、いいじゃないか」
幼「お、男は私が女さんとお付き合いしても良いって言うんですか?」
男「そんな事にはならないと思ってるからさ」
幼「え?」
男「女さんって俺と喋ってても幼の事しか見てなかったし」
男「教室で話してる時も、幼の事ばっかり聞いてきてたし」
幼「男!そう言う事は先に…」
男「まぁ、いいじゃないか」
幼「お、男は私が女さんとお付き合いしても良いって言うんですか?」
男「そんな事にはならないと思ってるからさ」
幼「え?」
99: 2012/12/17(月) 22:05:38 ID:NBgYaO8k
男「前にさ」
幼「はい?」
男「急に自分の事を義理の妹じゃなくて」
男「幼馴染として見てくれって言い出しただろ?」
幼「はい。あれから、男は私の事をちゃんと…」
幼「一人の女性として見てくれるようになりましたもんね」
男「あれから一年も経ってないけど」
幼「はい?」
男「急に自分の事を義理の妹じゃなくて」
男「幼馴染として見てくれって言い出しただろ?」
幼「はい。あれから、男は私の事をちゃんと…」
幼「一人の女性として見てくれるようになりましたもんね」
男「あれから一年も経ってないけど」
100: 2012/12/17(月) 22:06:20 ID:NBgYaO8k
男「まぁ、その前に九年間一緒に過ごした時間は」
男「無かった事には出来ないしさ」
男「俺は幼の事、ずっと好きで居られる自信あるし」
幼「…もう!男は!まったく!」
幼「天然ジゴロですか!まったく!」
男「こんな事言うの、幼にだけだよ」
幼「…もう」
ぎゅっ
男「無かった事には出来ないしさ」
男「俺は幼の事、ずっと好きで居られる自信あるし」
幼「…もう!男は!まったく!」
幼「天然ジゴロですか!まったく!」
男「こんな事言うの、幼にだけだよ」
幼「…もう」
ぎゅっ
101: 2012/12/17(月) 22:06:50 ID:NBgYaO8k
男「…よしよし」
なでなで
男「心配しなくても、大丈夫だよ」
幼「そうですね、私たち、大丈夫ですよね」
幼「こんなにお互いの体温が愛しく感じられるんだから」
男「そうだな」
男「…俺、普通高校に進路変更して良かったよ」
幼「え?」
なでなで
男「心配しなくても、大丈夫だよ」
幼「そうですね、私たち、大丈夫ですよね」
幼「こんなにお互いの体温が愛しく感じられるんだから」
男「そうだな」
男「…俺、普通高校に進路変更して良かったよ」
幼「え?」
102: 2012/12/17(月) 22:07:33 ID:NBgYaO8k
男「工業高校に行ってたら、一緒の時間、もっと少なかっただろうし」
男「やっぱり幼と一緒に、思い出たくさん作りたいし」
幼「それじゃあ、説得してくれたお父さんに感謝ですね!」
男「そうだな。父ちゃんには頭上がらないな」
男「大好きな人と二人きりで」
男「三年も一緒に暮らせるんだから、さ」
男「やっぱり幼と一緒に、思い出たくさん作りたいし」
幼「それじゃあ、説得してくれたお父さんに感謝ですね!」
男「そうだな。父ちゃんには頭上がらないな」
男「大好きな人と二人きりで」
男「三年も一緒に暮らせるんだから、さ」
103: 2012/12/17(月) 22:08:10 ID:NBgYaO8k
幼「…ちょっと、キスしても良いですか?」
男「ん…んー?そう言うのは…」
幼「私の中の、男の事が好きって気持ちが一杯で…」
幼「我慢出来ません!お、お願いします…」
男「…」
ちゅっ
男「ん…んー?そう言うのは…」
幼「私の中の、男の事が好きって気持ちが一杯で…」
幼「我慢出来ません!お、お願いします…」
男「…」
ちゅっ
104: 2012/12/17(月) 22:15:06 ID:NBgYaO8k
男「はぁ…二ヶ月でこれだ…」
男「父ちゃんとの約束、守れるかなぁ」
幼「男の事、信じてますからね?」
幼「きっと立派に約束を守り抜いて、私と結婚してくれるって!」
男「ん…んー?俺はもちろん頑張るよ」
男「でも幼の方が…なぁ?」
幼「もうっ!」
ぎゅっ
幼「…大好きですよ、お兄ちゃんっ!」
男「父ちゃんとの約束、守れるかなぁ」
幼「男の事、信じてますからね?」
幼「きっと立派に約束を守り抜いて、私と結婚してくれるって!」
男「ん…んー?俺はもちろん頑張るよ」
男「でも幼の方が…なぁ?」
幼「もうっ!」
ぎゅっ
幼「…大好きですよ、お兄ちゃんっ!」
105: 2012/12/17(月) 22:21:26 ID:NBgYaO8k
・
・
・
幼「さ、学校に行きましょうっ!男っ!」
男「おう」
・
・
幼「さ、学校に行きましょうっ!男っ!」
男「おう」
106: 2012/12/17(月) 22:22:10 ID:NBgYaO8k
男「ご機嫌だな、幼」
男「最近元気無かったのに」
幼「だって、昨日の夕方まで…」
幼「女さんに男を取られちゃうと思ってましたからね!」
幼「昨日の夜、男がキスしてくれたから!」
幼「今の私は元気一杯ですっ!」
男「そりゃあ良かったよ」
男「最近元気無かったのに」
幼「だって、昨日の夕方まで…」
幼「女さんに男を取られちゃうと思ってましたからね!」
幼「昨日の夜、男がキスしてくれたから!」
幼「今の私は元気一杯ですっ!」
男「そりゃあ良かったよ」
107: 2012/12/17(月) 22:22:46 ID:NBgYaO8k
男「でも、ああ言うのは、しばらく駄目だぞ?」
男「昨日のは特別なんだからな?」
幼「解ってますよっ!」
女「キスも自由に出来ないんじゃ、大変じゃない?」
男・幼「!?」
女「幼さん、私と付き合えば、毎日イチャイチャ出来るよ?」
男「昨日のは特別なんだからな?」
幼「解ってますよっ!」
女「キスも自由に出来ないんじゃ、大変じゃない?」
男・幼「!?」
女「幼さん、私と付き合えば、毎日イチャイチャ出来るよ?」
108: 2012/12/17(月) 22:25:22 ID:NBgYaO8k
幼「女さんっ、どこから聞いてたんですか?」
女「二人がアパートから出て来た所から」
幼「女さん、やっぱりちょっと怖いですよ」
女「怖くない、怖くないよー」
女「だから、私とお付き合いしてください?」
女「二人がアパートから出て来た所から」
幼「女さん、やっぱりちょっと怖いですよ」
女「怖くない、怖くないよー」
女「だから、私とお付き合いしてください?」
109: 2012/12/17(月) 22:26:20 ID:NBgYaO8k
男「駄目です。義理の兄としても、暫定的彼氏としても」
男「幼の事は渡せません」
幼「男…」
男「女さん、本当にそうなんだね。ちょっとビックリ」
女「もう隠す必要も無いからね。これからはガンガン行くよ!」
男「幼の事は渡せません」
幼「男…」
男「女さん、本当にそうなんだね。ちょっとビックリ」
女「もう隠す必要も無いからね。これからはガンガン行くよ!」
110: 2012/12/17(月) 22:27:26 ID:NBgYaO8k
女「ね、幼さん、私ともキスしてみない?」
幼「絶対にイヤですっ!」
男「絶対ダメです!」
女「一回!一回だけで良いから!」
女「口がダメなら、ほっぺ!もしくはおでこでも良いから!」
幼「ど、どこもイヤですっ」
男「ちょっと…女さん、グイグイきすぎでしょ」
男・幼(三年間、無事で居られるかな…)
おわり
幼「絶対にイヤですっ!」
男「絶対ダメです!」
女「一回!一回だけで良いから!」
女「口がダメなら、ほっぺ!もしくはおでこでも良いから!」
幼「ど、どこもイヤですっ」
男「ちょっと…女さん、グイグイきすぎでしょ」
男・幼(三年間、無事で居られるかな…)
おわり
111: 2012/12/17(月) 22:36:02 ID:NBgYaO8k
これで終わりです
誰か読んでくれたら嬉しいです
このスレは
義妹「私は幼馴染と言う事に?」 男「何言ってんの?」
の続きでした
次スレは
幼馴染「あんた、いい加減にしなさいよ?」 男の娘「え?」
ってタイトルで立てると思います
では。
誰か読んでくれたら嬉しいです
このスレは
義妹「私は幼馴染と言う事に?」 男「何言ってんの?」
の続きでした
次スレは
幼馴染「あんた、いい加減にしなさいよ?」 男の娘「え?」
ってタイトルで立てると思います
では。
112: 2012/12/17(月) 22:52:11 ID:j99ncmEQ
待ってたかいがありました
いつもお疲れ様です
いつもお疲れ様です
113: 2012/12/18(火) 00:23:37 ID:TH0rKjX2
いつも通りのクオリティで安心した
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります