339: 2011/03/03(木) 20:42:06.72 ID:HYXTraUMo
340: 2011/03/03(木) 20:42:36.72 ID:HYXTraUMo
─部室─
梓「唯先輩のストッキングクッキング~♪」
紬「わ~」パチパチパチ
澪「うわぁあああ」
梓「まずストッキングを食べます」クチャクチャ
律「いきなり終了じゃねーか」
紬「唯ちゃんって子供の作り方とか知らなさそうだけど
ストッキングは妙に官能的なの~」
澪「それってストッキングをビリビリに破くと興奮するとかっていうアレ?」
紬「ありえないわ」
梓「澪先輩、変人じゃないですか?」
澪「あれっ、変態と話を合わせるのは難しいなぁ」
341: 2011/03/03(木) 20:43:32.28 ID:HYXTraUMo
梓「ストッキングって どうしてあんなに工口いんですかね?」
紬「人肌とは一味違う光沢、そして伸縮性のある素材で脚部を圧迫して
ストッキング特有のレッグラインを再現できるから…」
紬「という理由が挙げられるわね」
律「なんだか ややこしいぞ」
澪「でもストッキング好きって結構いるらしいよな」
「ストッキング履いている女の子を見るだけで
ご飯3杯はいけるってネットに書いてあったよ」
梓「いや、そこまではちょっと」
紬「澪ちゃん、逮捕されればいいのに」
澪「あれっ、私は友達が少ない」
342: 2011/03/03(木) 20:44:04.36 ID:HYXTraUMo
梓「律先輩はストッキングに興味ないんですか?」
律「特別な思い入れは無いね」
紬「じゃあ りっちゃんの人生には一体、何があるというの?」
律「キレイな足裏とかいいなぁと、ちょっと思うくらい」
梓「あ~!」
澪「足裏か!」
紬「……」
梓「どうしましたムギ先輩」
「自分の足が醜い大根のようだから
足裏も気持ち悪いものしか想像できませんか」
紬「私、梓ちゃんを苦しめるのが夢だったの」
梓「み、みんなも平等に苦しめてくださいよ!!」ドキドキ
343: 2011/03/03(木) 20:45:02.70 ID:HYXTraUMo
紬「足の裏ってなんだか『臭い』というイメージがあって
なんだかイヤな気分になっちゃうんだけど……」
澪「それはムギの足が臭いから そう思うんじゃないのか?」
紬「私、澪ちゃんを苦しめる事こそが真の夢だったの」
澪「み、みんなはどうなってもいいから私だけは助けてくれ!!」ウワァアア
紬「言っておくけど私の足は いいニオイよ?」ヌギ
ホワ~ン
梓「あっ、フローラルな お花の香り!!」
律「しゃぶるぞ、いいな?」チュパチュパ
紬「んっ、やめて……」ピクン
344: 2011/03/03(木) 20:45:35.66 ID:HYXTraUMo
律「すまんすまん」
紬「りっちゃん……」トロ~ン
澪「……」
梓「おや、どうしたんですか澪先輩」
「澪先輩もムギ先輩の足裏をしゃぶりたいんですか」
「変態ですね」
「[ピーーー]ばいいのに」
「氏・ね・ばneber never never never never never. Let the love go. 」
「I wanna Love Somebody tonight♪」
澪「この毒吐きマシンガン、ジャムって破裂すればいいのに」
345: 2011/03/03(木) 20:46:12.75 ID:HYXTraUMo
澪「ネットに書いてあったんだけど、至高の足裏って
靴下を脱いだ瞬間、むああぁっと汗で蒸れたニオイがムンムンの足裏のニオイを
すううううぅぅぅっと肺いっぱいに吸い込んで全身と脳に浸透させて
吐き気を感じながらも同時に興奮するという背徳感に支配されるレベルじゃないと
しゃぶる価値も無いんじゃないかな」
梓「オェェッ」
律「何言ってんだコイツ」
紬「気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いッ!!」
梓「ォェェッ」
澪「ネットに書いてあった事なンだよッ!!」
346: 2011/03/03(木) 20:46:40.61 ID:HYXTraUMo
ガチャ
唯「ファミコンウォーズが出~たよ~♪」
澪「やぁ遅かったな、ストッキング」
梓「ストッキング先輩は臭い足裏を舐めたいって思ったことあります?」
唯「ねぇねぇ あずにゃんがすごく気持ち悪いこと言っているよ」
梓「私じゃありませんよ!! 言ったのは澪先輩です!!」
唯「それは澪ちゃんの魂が あずにゃんの肉体をのっとって
無理矢理しゃべらせているってこと?」
律「いや、そういう複雑な話じゃないんだ」
347: 2011/03/03(木) 20:47:33.51 ID:HYXTraUMo
唯「なんの話なの?」
律「なんの話だっけ」
澪「なんだっけ、梓が唯のスットキングを食べてたところまでは覚えているけど」
唯「えっ」
「まぁ、もう慣れたよー」
梓「もうすぐ私の胃袋、小腸、大腸の内壁が
ほとんど唯先輩のストッキングで覆われるとしたら?」
唯「うわぁあああ気分が悪いよぉおお!!?」
梓「ヒヒッwwww」
律「というか お前、それ大丈夫なの?」
澪「ゆるやかに確実に氏期が迫っているよ」
梓「よく考えたら気持ち悪くなってきた」ウゥッ
348: 2011/03/03(木) 20:48:20.76 ID:HYXTraUMo
律「ストッキングの喰い過ぎには注意しろ」
「健康を損なう恐れがあるからな」
梓「はい……」
澪「ムギは唯のストッキング食べないのか?」
紬「そんな当たり前のように聞かないで」
澪「ごめんな」
唯「じゃあ、ムギちゃんは そんなの食べてないんだよね? ね?」
紬「毎朝、食べてるけど」
唯「うん……」
紬「唯ちゃんのストッキングサラダ」
唯「うん……」
紬「おいしい」
唯「うん……」
紬「ひっひへへひひひひゃへひっひひwwww」
唯「うん……」
349: 2011/03/03(木) 20:48:52.19 ID:HYXTraUMo
ガチャッ
さわ子「今日の おやつは なんじゃらホォイッ」ルン♪
梓「流れ的にストッキングです」
さわ子「どんな流れなの」
澪「えっと、順を追って説明すると……」
紬「まず梓ちゃんの気が狂って」
律「澪がトチ狂って」
唯「ムギちゃんは おいしーし」
梓「そんな感じです」
さわ子「くそっ」
350: 2011/03/03(木) 20:50:16.12 ID:HYXTraUMo
さわ子「じゃあ職員室に戻るわよ。さよなら」
梓「別れ際に さよならなんて……悲しい事 言うなよッ!!」ガタン
さわ子「ぇあっ?!」ビクッ
澪「さわ子先生は おやつを食べることばっかり!」
「たまには けいおん部の顧問らしい事もするべきです!!」
律「そうだそうだー」
さわ子「な、なんで私が怒られてるの?」
唯「それは……さわちゃん先生が ばかだから」
さわ子「お前にだけは言われたくねぇ」
351: 2011/03/03(木) 20:51:22.90 ID:HYXTraUMo
梓「実際、唯先輩とさわ子って どっちが頭悪いんですかね」
さわ子「なかっ、おい中野」
律「そりゃさすがに、さわちゃんだろ~。大人なんだし」
紬「私は唯ちゃんの火事場のバカ力に賭けるわ。だってバカだから」
澪「確かに唯は腐っても現役受験生だもんな。すごいバカだけど」
唯「えへへ」
梓「では問題です、大化の改新が行われた年は いつでしょう」
さわ子「はいはい!ムシも殺さぬいい男、645年!」
梓「ババァー、じゃなくてブブゥ~」
さわ子「あ゙?」
澪「最近の教科書では、違ってきているんです。645年では無いんですよ」
さわ子「マジで!?そんなの聞いてないッ!!っていうかバカと関係ないしッ!!」
352: 2011/03/03(木) 20:51:56.82 ID:HYXTraUMo
梓「では唯先輩、正解をどうぞ」
唯「はちねん」
澪「あ?」
唯「はちねんだよ」
律「何言ってんだコイツ」
唯「わたしにも わかんないよ」
梓「えーっと」
澪「じゃあ、この勝負は引き分けということで」
さわ子「いやいやいや、これは判定で私の勝ちじゃないの?」
唯「えへへ、じゃあ さわちゃんの勝ち~」
さわ子「やったあああああキャホホォォォオオオオオオオッ」ガタン
梓「じゃあバカ対決は お前の勝ちということで」
さわ子「なか、おい中野」
353: 2011/03/03(木) 20:53:14.69 ID:HYXTraUMo
さわ子「教育委員会に訴えられない程度に
うまく梓ちゃんに復讐する方法はないかしら」
紬「私が みんなにケーキを配るので
さわ子先生が梓ちゃんのケーキを横取りしたらどうでしょうか」
さわ子「いいわね!」
梓「そ、そんな……」
紬「では、ケーキをどうぞ」コト
さわ子「やった♪」
梓「もーらい」パク
さわ子「」
354: 2011/03/03(木) 20:54:03.39 ID:HYXTraUMo
さわ子「うっ……うぅっ」グスッ
唯「あずにゃん、ひどすぎるよ~」ナデナデ
さわ子「わぁあああああん;;」
梓「私はケーキを食べるのが好きじゃないんです」
「人から奪ったケーキを食べるのが好きなんですよwwwwww」キキキッ
律「悪魔かコイツは」
梓「うるさいなぁ。ほら、さわ子先生、私のケーキをあげますよ、ほらほらっ」
さわ子「いらないっ」プィッ
澪「あ、怒ったぞ」
唯「あずにゃんが代わりのケーキをくれたんだから、食べようよー」
さわ子「あのケーキが良かったもんッ」プンプン
梓「ぴぴぴぴwwwwww」
唯「うぜぇ」イラッ
梓「えっ」
澪「えっ」
律「えっ」
紬「えっ」
さわ子「えっ」
355: 2011/03/03(木) 20:54:57.45 ID:HYXTraUMo
唯「ダメだよ~、あずにゃん、ちゃんと謝らなきゃ!」
梓「は、はい」
「さ、さわ子先生、本当にすいませんでした!!」ドキドキ
さわ子「う、うぅん、いいのよ」
「私の方こそ、ケーキくらいで大人げなかったわ!」ドキドキ
澪「こ、これで一件落着だなー!」ドキドキ
律「おぉ~、よかったよかった」ドキドキ
紬「唯ちゃん……」ゾクゾク
唯「えへへ」
─第21話─
お り
わ
362: 2011/03/04(金) 02:44:44.20 ID:4c9jg6f5o
唯の舌打ちが聞こえる
365: 2011/03/07(月) 09:22:47.61 ID:AcHs1daso
─第22話─
366: 2011/03/07(月) 09:23:35.06 ID:AcHs1daso
─部室─
律「夏と言えばスイカ割りだな!」
澪「今、冬だけどな」
「ひいき目に見ても春の初めだろうよ」
唯「さむいからふゆだよ」
律「じゃあ冬と言えば何を割るんだ、って話をしたくてね」
紬「メロンかしら」
唯「メロンって冬の食べ物なの?」
澪「え、どうだろ……」
梓「だけどウォーターメロンっていうくらいですから
ウォーターを抜いたら逆に冬のメロンですよ」
律「?」
澪「?」
唯「?」
紬「えらいわぁ、梓ちゃん」ナデナデ
梓「むへへ」ニャー
367: 2011/03/07(月) 09:24:30.57 ID:AcHs1daso
唯「私の家では冬になっても特にメロンを食べなきゃ~って事は無いよ?」
澪「冬によく食べると言えば みかんかな」
律「じゃあ、みかん叩き割ろうぜ!!」ムホー!!
梓「食べ物を粗末にしちゃダメです!!」
澪「確かにな」
律「じゃあ何を叩き割ればいいって言うんだよ」
梓「さわ子先生のメガネを叩き割りましょう」
律「いいな!」
澪「いや、悪いだろ」
紬「りっちゃんはどうして そんなに何かを叩き割りたいの?」
律「冬だから」
澪「でもお前、夏はスイカを叩き割りたいんだろ?」
律「そりゃそうだろ」
紬「りっちゃんは常に何かを叩き割りたい異常者なの?」
律「そうさ」
368: 2011/03/07(月) 09:25:39.91 ID:AcHs1daso
唯「今までの冬は何を叩き割っていたの?」
律「自分の殻を」
梓「おや、いい話になった」
澪「でも、そんな簡単に自分の殻なんて叩き割れるものなのか?」
律「おぉ、ゆでたまごの殻みたいにバリバリ喰ってやったぜ」
紬「えっ」
唯「うぃっ」
梓「ははぁ……」
律「なんだ、生理か?」
紬「私、お金持ちだから知らなかったけど
貧しい家の出の者は、ゆでたまごの殻もイケてしまうの?」
澪「その理屈でいくと私は金持ちの家の出の者になってしまうぞ」
「だって殻は食べないから」
梓「私もです」
唯「私もだよ」
律「え、なに。お前ら、たまごの殻は喰わない派? バカだなぁ」
澪「まぁな、やる気か?」
梓「律先輩は全人類を敵にまわすことになりましたが分かっているのでしょうか」
369: 2011/03/07(月) 09:27:58.57 ID:AcHs1daso
律「そういえば聡は喰わないなぁ、殻」
「アイツは賢いのかバカなのか分からなくなる時があるからなぁ」
澪「お前は確実にバカだといついかなる時も分かりやすいよ」
紬「どうなのかしら。エビの尻尾にはカルシウムがあるから
食べるのも良いと聞いたことはあるけれど」
梓「あっ、携帯で調べたら、殻をすり潰して摂取する連中もいるらしいです!!」
律「ほら見ろ、正しいじゃねぇか、このアタシが!!ばーか!!」
澪「悪かったよ、これからも健やかに卵の殻を食べ続けてくれ、アーメン」
律「なんだよ、最後のアーメンは」
澪「ほら……お前、ラーメン好きだろ?」
律「好き好き!!」
紬「じゃあ良かったじゃない」
律「おぉ」
370: 2011/03/07(月) 09:28:53.18 ID:AcHs1daso
紬「ところでタイムリーな事に、今日はメロンを持ってきたんだけど」
唯「すごい!」
律「早速、割ろうぜ!!」
梓「もったいないですよ!!!」
律「なんだコイツ。じゃあ夏にスイカを叩き割るのは
もったいなくないってのかよ!?」
「このメロン野郎が!!!」
梓「スイカを割っても、そのまま食べれそうだけど
メロンの場合、グチャグチャになりそうじゃないですか」
律「やった事あるのかよ」
梓「そりゃないですけど」
律「やらないうちに、あきらめちゃうのかよ!?いくじなし!!」
梓「いくじなしって言われたの、生まれて初めてだなぁ」
紬「まぁいいじゃない梓ちゃん。もし食べられなくなっても
私達の思い出になればメロンもムダではないわ」
梓「そうですね!」
澪「今日の梓は、やけにムギに対して従順だなぁ」
梓「昨日、10万円いただいたので今日一日、私はドレイなんです!」エヘッ
唯「いいなぁ~」
371: 2011/03/07(月) 09:29:42.89 ID:AcHs1daso
律「じゃあ この奇麗なメロンをスイカのように吹っ飛ばしてやるぜ」ゴクリ
澪「その言い回しに意味はあるのか?」
唯「ねぇねぇ、スイカ割りって目隠しするけど
メロン割りって何を隠すの?」
澪「とりあえず律の存在そのものを世間から隠したいところだがな」
梓「メロンはスイカの3倍くらいの値段ですから
視覚だけでなく聴覚も奪いましょう」
澪「そうだな」
紬「3倍なら あと一つくらい、何かを封じたいわね」
律「そんなに張り切らなくてもいいとアタシは思うんだ」
唯「手足を斬りおとしたらどうかなぁ」
律「や、やめろ!!」ドキッ
唯「ドキッとさせただけだよ~」ピョンピョン
梓「唯先輩すごいです!!私、ドキドキしちゃいました!!」
紬「ほほほ」
372: 2011/03/07(月) 09:30:26.03 ID:AcHs1daso
梓「いっそ発想を逆転させてはどうでしょうか?」
澪「というと?」
梓「目隠し、というから耳をふさぐとか隠すベクトルばかり考えていましたが
いっそ何も隠さないという選択肢……つまり律先輩の服を剥ぎとるんですよ!!」
唯「さすがだね、あずにゃん」
紬「決まりだわ」
律「どういうこと?」
澪「脱げ」
律「おっしゃーーーーーー!!!!!」スッポーン
373: 2011/03/07(月) 09:31:16.72 ID:AcHs1daso
─廊下─
姫子「先生、さようなら!」
エリ「さよなら~」
さわ子「はい、さようなら」
律「あぁ……おぉ……」ヨロヨロ
エリ「わぁああああ!?」
姫子「あっ、律!」
さわ子「なぜ、全裸で目隠しして耳にヘッドフォンして
体中に携帯電話を貼り付けて棒をもってウロついているの?」
和「律!!全裸で校内を歩くのは校則違反よ!!」
さわ子「校則というか、まず人として間違っているわ」
エリ「さわちゃん先生、かしこいっ!」
さわ子「えへへ」
374: 2011/03/07(月) 09:31:56.17 ID:AcHs1daso
律「あぁあああ、メロンどこだよぉおおお」ブゥン
姫子「あぶなっ!!」
エリ「棒を振り回した!!」キャー
和「やめなさい律!!自分が何をしているか分かっているの!?」
さわ子「ムダよ、あの子の耳にはもう何も届かない……」
「だってヘッドフォンしてるから」
エリ「さわちゃん先生、かしこいっ!」
さわ子「てへへ」
375: 2011/03/07(月) 09:35:00.78 ID:AcHs1daso
ヴヴヴヴヴヴ
エリ「あっ、律の右腕にくくりつけてある携帯が震えてる!!」
律「こっちかぁああ」ブゥン
ヴヴヴヴヴヴヴ
姫子「今度は律の左腕にくくりつけてある携帯が震え始めた」
律「こっちかああぁぁ」ブゥン
さわ子「どうやら携帯電話の着信に反応して動いているようね」
姫子「一体、なんのためにこんな事を……」
和「あ」
「あれは唯と澪の携帯電話だわ!」
姫子「電話で誰かが律を操っているんだ!」
エリ「きっと軽音部のオメガマンみたいな子だよ!狡猾そうな顔してたもん!」
姫子(誰のことだろう……?)
さわ子「あれを利用して、うまく交互に唯ちゃんと澪ちゃんの携帯に電話をかければ
りっちゃんの動きをコントロール出来るわね」ピッ ピッ
376: 2011/03/07(月) 09:35:47.02 ID:AcHs1daso
ヴヴヴヴヴヴヴヴ
律「あぁぁぁぁあああ?」ヨタヨタ
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
律「おおぉおおおおおお?」ヨタヨタ
エリ「さわちゃん先生、うまい!!」
ヨタヨタ…… ヨタヨタ……
姫子「律が学校の外に出て行ったわ」
さわ子「これで危険は去ったわね」
ブッブーーー
キキキキキィィィィィ

和「律がトラックに撥ねられたわ」
さわ子「私のせいじゃ、ないわよね」
─第22話─
お
わ
り
393: 2011/03/12(土) 22:22:00.05 ID:gMBoSjyAO
>>1は大丈夫か?
394: 2011/03/13(日) 00:26:32.63 ID:v0RLVNsYo
澪「律は大丈夫か?」
梓「なにがですか。頭ですか」
「大丈夫じゃないでしょうね」
「残念なことです」
律「待て待て待て」
紬「どうしたの、りっちゃん、何か言いたそうな顔して」
律「いきなり随分と失礼なこと言うじゃんか」
澪「1+1は?」
律「2」
梓「3+4は?」
律「卑怯だぞ」
澪「お前、3+4が分からないのか」
律「分かるよ、7だよ、ちょっと思い出すのに時間がかかっただけだよ」
唯「りっちゃんは3+4を暗記しているの?」
律「まかせとけって」
紬「私がりっちゃんの上司だったら何も まかせないわ」
─>>393へのレスポンス─
おわり
406: 2011/03/16(水) 09:49:43.05 ID:yEXsSWyco
─第23話─
407: 2011/03/16(水) 09:51:03.77 ID:yEXsSWyco
梓「もうすぐ唯先輩たちが卒業するから
憂と純が けいおん部に入ってくれて本当によかった」
純「えっ? 誰が決めたの、そんなこと」
憂「初耳だよね」
梓「えっ、なぜ入部しないの?」
純「なぜ入部することが常識みたいになってるの?」
憂「どうして、そう思ってしまったのかな? 」
「ちょっとびっくりしました(笑)」
梓「だって先輩たちが卒業したら
私が一人になっちゃうよ」
純「なるねぇ」
憂「あわれな梓ちゃん」
梓「だったら、二人がやることは もう分かったよね?」
憂「でも梓ちゃんはお姉ちゃんのストッキングを食べて
お姉ちゃんを怖がらせたって聞いたから、
あんまり梓ちゃんのために何かをしたいという気持ちには
なかなかならないよね」
純「えっ、誰が何を食べたって?」
408: 2011/03/16(水) 09:51:47.55 ID:yEXsSWyco
梓「おかしな事、言わないでよ」
「私がストッキングを食べるワケないもん」
純「そうだよね!そうだよね!私は梓を信じるよ!」
「だって友達だもん!」
憂「ところで ここにお姉ちゃんの熟成ストッキングがあるんだけど……」
梓「ムシャムシャ」ゴクッ
「おいしゅい」
純「えっ」
梓「アバンストラッシュ」
純「えっ」
409: 2011/03/16(水) 09:53:14.87 ID:yEXsSWyco
梓「じゃあ、けいおん部に入ってよ」
純「えっ」
憂「その前に弁解しなきゃ いけない事が あるんじゃないかな」
梓「もうセブンティーンなんだし
肛門から好きな人のストッキングがミリミリ排出される背徳感を
知らないなんて逆に恥ずかしいことだもん!」
憂「そんな[田島「チ○コ破裂するっ!」]してる事がバレた乙女みたいな反応で納得すると思っているのかな?」
純「けいおん部に入るかどうかっていうか、もはや友達でいるべきかどうか迷うレベルだ」
梓「牛や豚は食べてよくて、どうしてストッキングは食べちゃいけないの!?」
憂「ストッキングを食べるのはいいよ!!」
「でも、梓ちゃんは お 姉 ち ゃ ん の ス ト ッ キ ン グ し か 食 べ な い」
梓「あっ!!そ、それはッ……」
純「えっ、今 なんでピンチ風になったの?」
「私から見れば、最初から梓は終わってたよ?」
憂「最初から終わってたのに何に始まったの!?不思議wwwwww!!」キャハ!!
梓「キョッホオオオォオオオィwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ガタン
純「口からストッキングがはみ出たまま、奇声をあげるの やめなよ」
梓「あ、うん」ズルル
410: 2011/03/16(水) 09:54:41.23 ID:yEXsSWyco
梓「純がちょっと怒った」
憂「梓ちゃんが調子に乗るから……」
梓「虫ケラのくせに。ブッ頃してやる」
純「私の存在を軽んじ過ぎだよ!!」プンプン -3
梓「うぅっ、困ったなぁ。こんな時、唯先輩なら『あ~ずにゃん♪』とか言って
頬をすりすりさせて、場を和らげてくれるのになぁ」
憂「病は気から。やってみたら?」
梓「じゅ~んにゃん♪」ダキッ
純「フンだ、そんな甘い声出したって」
梓「オェェッ」トシャトシャトシャ
純「わぁあっ、吐いた!?」
411: 2011/03/16(水) 09:55:12.29 ID:yEXsSWyco
梓「ごめんごめん、自分で言ってて吐き気がしちゃって」
純「だ、大丈夫?」
梓「うん」
憂「純ちゃん、制服がゲロまみれだね」
純「あー……」
梓「ビームコーティングだね」
純「う、うん……」
「」ポロッ
純「ぅ、うぇえええええぇぇええ」グスッ
梓「あっ」
憂「泣いた」
梓「」ゾクゾク
純「だ、大丈夫?」
梓「うん」
憂「純ちゃん、制服がゲロまみれだね」
純「あー……」
梓「ビームコーティングだね」
純「う、うん……」
「」ポロッ
純「ぅ、うぇえええええぇぇええ」グスッ
梓「あっ」
憂「泣いた」
梓「」ゾクゾク
412: 2011/03/16(水) 09:56:05.30 ID:yEXsSWyco
憂「梓ちゃん、感じてる場合じゃないよ」
「純ちゃん、泣いちゃったじゃない!」
梓「おう吐物をかけるのはマズかったかなぁ」
「純は女の子だもんね」
憂「男の子だってイヤだと思うよ」
梓「そんなこと、やってみなくちゃ分からないもん!」
憂「じゃあ誰かにかけてみる?」
梓「律先輩に弟がいるから、私、頼んでみる!」
憂「ふふ、梓ちゃん、生き生きしてる!」
純「うっ、うぅぅ……」グスッ
憂「あわれな純ちゃん。梓ちゃんに恐ろしい神罰がくだるといいね」ナデナデ
純「うぅ……」
413: 2011/03/16(水) 09:57:20.52 ID:yEXsSWyco
─部室─
梓「律先輩の弟にはいたものをおかけしてもいいでしょうか?」
律「お前が何言ってるのか分からん」
唯「りっちゃんの弟くんに何をするの?」
梓「はいたものをかけます」
紬「その心は?」
梓「きもちいいです!」
律「ふむ、よく分からんが気持ちいいならいいな」
梓「ですよね!」
澪「でも梓の目がランランと輝いていて私にはイヤな予感しかしないんだ」
唯「澪ちゃんは心配性だなぁ~」
「あずにゃんが おかしな事をするワケないよ~」ヘヘハ
澪「えっ!?」
唯「あっ、大きな星が点いたり消えたりしている」
「アハハ、大きい……彗星かなぁ?イヤ、違う、違うよ。彗星はもっとバーって動くもんね!」
紬「唯ちゃんの目には、いったい何が うつっているのかしら」
澪「きっと今はキレイな世界にいるんだよ……」
414: 2011/03/16(水) 09:59:07.41 ID:yEXsSWyco
─田井中邸─
律「アタシが帰ったぞー!!」
紬「おじゃましまーす」
梓「以下同文」
聡「あ、どうも……」
唯「こんにちわ~。久しぶりだね、牙突くん!」
聡「えっ?」
律「牙突、悪いけど お茶 淹れてきてくれるか?」
聡「姉ちゃん、俺の名前は牙突じゃないよぉ」
「と しか合ってないよぉ」
律「それをアタシに伝えてどうする気だ?」
聡「し、しかし!」
唯「きっと、お姉ちゃんに甘えたいんだよ」
澪「はは、聡は甘えん坊だなぁ」
聡「み、澪さん、俺の名前を」
澪「忘れるわけないだろ?聡とは長い付き合いだもん」ナデナデ
聡「さすが澪さんだ!俺、2日に一回は澪さんのお世話になってたけど
これからは1日に一回、ちゃんとするようにします!」
澪「そうか」
「なにを?」
聡「やると決めたらハンパはしないぜ!!」ジーッ
紬「ズボンをおろして果たして何をする気なのかしら」
415: 2011/03/16(水) 09:59:45.63 ID:yEXsSWyco
梓「しばらくおまちください」ニャオーン!!
416: 2011/03/16(水) 10:00:23.08 ID:yEXsSWyco
律「みんな、なんかゴメンな」
唯「びっくりしちゃった」
澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ……」
紬「澪ちゃん。縄で縛ったから、もう安心よ」
聡「言った側から また油断」
「馬鹿は氏ななきゃ治らない!!」
「牙突零式!!」ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
律「!?」
紬「上半身のバネだけで!?」
澪「もうイヤだ」
417: 2011/03/16(水) 10:00:58.35 ID:yEXsSWyco
梓「しばらくおまちください」ムシャムシャ
ストッ
キ
ング
唯「へ は!!」
は
唯「ははああ!!」
418: 2011/03/16(水) 10:02:18.06 ID:yEXsSWyco
律「あぶないあぶない。今日は一日、ノーパンだったから
あやうく弟に妊娠させられるところだった」
澪「暑っ苦しいな」
紬「え?」
澪「ここ、出られないのかな?」
「おーい、出してくださいよ。ねぇ~!」ドンドン
唯「うぁぁぁぁぁ!!!アポリー中尉ぃぃ! 貴様、貴様、貴様ぁ!」 ガタン
紬「聡君のミルクティーが入ったわ、これを今から聡君に飲ませるわ」
「だから」
「もう安心ね」
聡「やめてください!やめてください!」
律「そうイヤがるなって」
「アタシのレモン汁も入れてレモンミルクティーにしてやるから」ポタポタ
梓「すごいキケンな紅茶です!」
「私が飲みたいです!」ゴクゴク
澪「なぁ唯」
「帰ろうか」
唯「そうだね」
419: 2011/03/16(水) 10:02:54.40 ID:yEXsSWyco
─マクドナルド─
店員「いらっしゃいませ!ご注文は何にしますか?」
澪「えっと、フライドポテトのSとオレンジジュースを一つ」
唯「チーズバーガーとコーラをおねがいします」
店員「かしこまりました~」
ガタ
澪「は~」
「落ち着くな~」
唯「そうだね~」
420: 2011/03/16(水) 10:03:47.19 ID:yEXsSWyco
澪「なぁ唯。卒業旅行、二人でいかないか?」
唯「え、みんなは?」
澪「みんなとも行くよ」
「でも、それとは別に、近場の温泉なんかでいいからさ」
「唯と二人でのんびりしたいんだ」
唯「うん……そうだねぇ」
「それもいいかも知れないねぇ」
澪「あっ、でもお金足りるかなぁ」
唯「じゃあ大学に入ったらバイトして、それからにしようよ」
澪「そうだな。そっちの方がいいかも知れないな」
唯「うん」
澪「ふふ」
唯「えへへ」
─第23話─
おわり
421: 2011/03/16(水) 10:47:38.30 ID:Zp7VRopAO
唯澪かわいい
432: 2011/03/17(木) 10:20:42.99 ID:QBs3hEkwo
─第24話─
433: 2011/03/17(木) 10:22:01.65 ID:QBs3hEkwo
─部室─
唯「ねぇねぇ、今度の休みの日、
みんなでムギちゃんの家に遊びに行っていいかなぁ」
紬「あ、ごめんね。その日は家に父の会社の人たちが集まって
ハイパーオリンピックをやる予定があるから……」
梓「あぁ!」ポン -3
澪「いや 分からないけどね、何のことか」
紬「それじゃ、私、道こっちだから また明日ね~」
律「じゃあな、ムギ~」
唯「バイバ~イ」
紬「」
梓「気持ちいいなぁ」
澪「えっと、気持ちのいい天気だよな!」
梓「何言ってるんですか?」
澪「もう分からないよ何もかも……」
434: 2011/03/17(木) 10:23:03.80 ID:QBs3hEkwo
唯「今日はたい焼きでも食べて帰ろうか」
梓「やった!私、たい焼き大好きです!」ニャオーン♪
唯「よしよし。あずにゃんはカワイイねぇ」ナデナデ
律「さすがは花の女子高生だよな」
梓「すいません、鯛一匹ください!」
魚屋「まいどあり!」チーン
梓「ガツガツwwwwww」ムシャムシャボロボロ
唯「鯛を頭から丸かじりだよ」
律「しかも生だぜ」
澪「何考えて生きているんだろうなコイツ」
梓「ほら、私、恩返しで美少女になったネコって設定ですから」ニャー
澪「お前、バケモノだったのか」
梓「はい!いいえ!」
唯「まぁバケモノでもなんでも あずにゃんはあずにゃんだよ」
梓「ふふっ」
435: 2011/03/17(木) 10:24:31.94 ID:QBs3hEkwo
梓「恩返しと言えば、ムギ先輩も怪しいですよね」
律「お前ほどじゃないよ?」
梓「でも毎日、無償で紅茶やスイーツを提供してくれる女子高生なんて
絶対に怪しいですよ!」
梓「きっと、ムギ先輩もタクアンか何かの精霊が恩返ししているに違いありません!!」
唯「あずにゃんは気違いだけどね」
梓「先輩たち、子供のころ、罠にかかっている沢庵を助けませんでしたか?」
律「沢庵を罠にかけて誰が得するんだ」
澪「というより梓」
「お前 ムギにお金 払ってないの?」
436: 2011/03/17(木) 10:24:58.41 ID:QBs3hEkwo
梓「なにがですか?」
律「いやな、アタシらは さすがに悪いと思って
月に3000円ずつムギにお茶代、払ってるんだぞ」
澪「それでも全然、足りないくらいだろうけど」
唯「せめて、それくらい払わなきゃ 遠慮しちゃって
お茶もケーキも おいしく味わえないもんね」
澪「私はてっきり梓も払ってるものだとばかり……」
梓「払ってませんよ」
「払うワケないじゃないですか」
「あはは!!」
律「なんでそんな自信満々なんだ」
437: 2011/03/17(木) 10:26:00.65 ID:QBs3hEkwo
唯「それじゃ あずにゃんはお金も払ってないのに
ムシャムシャ無邪気にケーキをむさぼってたの?」
梓「はい!!」
律「紅茶までタダで淹れさせて……」
澪「なんてヤツだ」
律「アタシらが高3になって新入部員を勧誘するのをあきらめた日とか
『ムギ先輩、私ミルクティー下さい。あとバナナケーキも』
とかすごい図々しいことを、まるでカッコいいセリフのような感じで言ってたよな」
澪「せめてミルクティーは お前が淹れろよ」
唯「おぞましいよ、あずにゃん」
梓「なんですか、なんですかコレ!?」
「こんな時だって言うのに私、ワクワクしてきましたwwww!!」ヨホホwwww
澪「コイツ、戦闘民族か」
438: 2011/03/17(木) 10:28:30.03 ID:QBs3hEkwo
唯「ムギちゃんはお金持ちだから
ケーキ持ってくるくらい当たり前だって思ってた?」
梓「はい!」
澪「あっ」
「ということはひょっとして梓」
「お前、海に行った時の合宿代も払ってないんじゃ」
梓「払ってませんよ」
「払うワケないじゃないですか」
「むしろ合宿代を私に払ってください!!」
澪「どうなってるんだ」
唯「そ、それじゃ あずにゃんは お金も払ってないのに
ムシャムシャ無邪気にバーベキューのお肉をむさぼってたの?」
梓「おいしかったです!」
律「アタシら、宿泊費込みで一人2万円も払ったんだぞ」
梓「わかりました、わかりましたよ!!」
「じゃあ、その辺のノラ猫でも捕まえて、燃やして
ムギ先輩の家の郵便受けに突っ込んでおきますよ!!」
律「完全なる嫌がらせじゃねーか」
澪「お前は一体、何を言っているんだ」
439: 2011/03/17(木) 10:28:56.12 ID:QBs3hEkwo
梓「日本でも江戸時代頃には、ネコを食べてたんですよ!」ネッ?
律「知ったことかよ」
澪「そりゃ、食文化を否定はしないけどさ」
梓「みなさんだってネコ、お好きでしょ!?」
唯「うん、大好き!」
梓「あんな美味しいものはないですよね」
唯「その大好きじゃないよ」
律「というか梓、ネコの化身みたいな設定とか言っておいて
お前、ネコ食べたことあるの?」
梓「ありませんし私がネコのワケないじゃないですかバカじゃないですか常識的に考えて女子高生JK」
律「お前が眠っている間に、性器に生卵を仕込んでおいてやる」
「そして、朝起きたら自分の正体はニワトリだったんじゃないかと惑わせてやる」
梓「や、やめてくださいよ!!」
「でも、望むところですよ!」
澪「どっちだよ」
440: 2011/03/17(木) 10:30:39.50 ID:QBs3hEkwo
唯「憂からバファリンをもらったんだった」ゴク
律「さすが憂ちゃん、頭痛にはコレだよな」ゴク
澪「話題を変えよう」ゴク
梓「そういえば私、ムギ先輩の家って一度も見たことないですけど
みなさんは遊びに行ったこととかあるんですか?」
律「お前、嫌われてんだよ」
梓「な、なんでですか!?」ムーッ
澪「わかりそうなものだが」
唯「でも私も見たことないなぁ、ムギちゃんの家」
澪「私もだ」
唯「りっちゃんは、見たことあるの?」
澪「そういえば 律、いつだったかムギと遊んだとか言ってたよな」
律「いや、あの時は高速道路の近くのホテルを使ったから」
澪「うほぉ」ビュッ
梓「それじゃ、結局、律先輩も見たことないんじゃないですか!」
「こうなるとムギ先輩の家が本当にあるかどうかも怪しいもんだ!」
唯「あずにゃんは何と闘っているの?」
澪「鼻血が出ちゃったよぉぉ」
律「バファリンでも飲んどけ」
澪「」ゴク
441: 2011/03/17(木) 10:32:42.98 ID:QBs3hEkwo
律「でもな、アタシの父さんは見たんだ」
梓「えっ」
澪「見たって、何を?」
律「ムギの家」
澪「!!」
梓「律先輩のお父さんが?」
律「あぁ」
唯「り、りっちゃんが見たならともかく
どうしてりっちゃんのお父さんがムギちゃんの お家を見たの?」
律「ムギのストーカーなんだ、父さん」
唯「へぇ」ゴク
澪「それは」ゴク
梓「実にすばらしい」
律「ほら、これが父さんが撮った写真なんだよ」ピラッ
澪「パンティの写真だ」ゴク
律「ガリバー旅行記で、スウィフトがムギの家のこと書いてるけど、あれはただの空想なんだ」
「これは、父さんが書いた妄想図」ピラッ
唯「空をパンティが舞っていて、そこからムギちゃんが手を振っているイラストが書いてあるよ!」
梓「かわいいですね!」
律「今はもう、誰も住んでないパンティ宮殿パンティに、ムギが住んでいるんだパンティ」
「……でも、誰も信じなかった」
澪「悪いけど 律のお父さんはパーフェクト病人だよ」ゴク
唯「残念だなぁ~」ゴク
梓「そんなにバファリンばっかり飲んですごく優しくなっちゃいそうですね!」
澪「半分は優しさで出来ているからな」
442: 2011/03/17(木) 10:33:55.30 ID:QBs3hEkwo
律「父さんは詐欺師扱いされて氏んじゃった」
澪「まぁある意味、一度氏んだと思った方がいいな」
律「でも、アタシの父さんはうそつきじゃないよ!」
「きっとアタシがラピュタを見つけてみせる」
唯「もうラピュタって言っちゃった」
梓「そういえば以前、さわ子先生がムギ先輩の家に行きませんでしたっけ」
澪「あぁ、トンちゃんの水槽を取りに行った事があったな」
唯「なんか、すっごくホッコリしてたよね、さわちゃん」
梓「あの時、なんであんなに満足してたんですかね」
さわ子「それはね」
唯「うん」
澪「なんですか」
律「早く言えよ」
梓「このマOカス」
律「いや、アタシはそこまでは言わないけどな」
さわ子「あれっ、どうして驚かないの?」
「神出鬼没な さわ子先生の立ち振る舞いに
みんなビックリしたんじゃないの?」
唯「もう飽きたよ」
さわ子「帰る!!」
梓「帰れ帰れ!!」
さわ子「本気で言ってるの!?」
梓「本気で言ってたら、さわ子先生の下着なんか盗みませんよ!!」
さわ子「えっ」
443: 2011/03/17(木) 10:34:50.26 ID:QBs3hEkwo
律「じゃあ、胴上げするか」
唯「はいはい」
澪「せーの」
さわ子「ちょ、待って!!いろいろ待って!!」
梓「どうしました?」
さわ子「最近、下着がなくなってる気がしたけど
梓ちゃんのしわざだったの?」
澪「よくあることですよ」
さわ子「そんなにある事じゃないわ!!」
444: 2011/03/17(木) 10:35:21.28 ID:QBs3hEkwo
唯「それがそうでもないんだよ、さわちゃん」
さわ子「そ、そうなの?」
律「アタシも唯ほどじゃないけど、たまにパンツがなくなっててさ」
澪「私の家ではシャツと歯ブラシが紛失することが多い」
律「というか、もうコイツ、警察に突き出そうぜ」
梓「ひ、ひどい……」
さわ子「待って!!けいおん部内でそんな事が起きてると知れたら
顧問である私の名に傷がつくわ!!」
澪「雷でも落ちて、梓が真人間に生まれ変わりますように」
梓「みなさんは下着を盗むの、悪い事だと思いますか?」
さわ子「あたりまえでしょ!!」
梓「じゃあ今日から下着盗むのやめました!」
唯「えっ、ホントに?」
梓「はい!」
律「言ってみるもんだなぁ」
澪「すばらしいことだよ」
445: 2011/03/17(木) 10:35:48.72 ID:QBs3hEkwo
律「じゃあ今度こそ さわちゃんを胴上げしようぜ!!」
唯「そうだね!」
さわ子「ちょ、ちょっと待って!!」
澪「まだなにか?」
さわ子「下がアスファルトだからさすがに……」ビクビク
唯「さわちゃん、胴上げは落ちるものじゃないハズだよ~」
さわ子「でも2回やって、2回とも全身を激しく打ちつけているのよ!!」
唯「かわいそうなさわちゃん」
律「いいから早く落とそうぜ!!」ワクワク
澪「必ず落とす気だコイツ」
さわ子「おそろしいことだわ」
446: 2011/03/17(木) 10:36:36.40 ID:QBs3hEkwo
澪「それでムギの家は、どうだったんですか?」
律「なんであんなにホッコリしてたの?」
さわ子「家の近くまで行った時点でムギちゃんが
『あとは自分が歩いて水槽をとりにいくから
先生はこのお金で遊んできてください』
って言って、おこづかいくれたの!」
律「バカかコイツ」
澪「おいおい、先生に向かって」
唯「さわちゃん、いくらもらったの?」
さわ子「ごひゃくえん」
梓「先生、3000円あげるので、ここでノラ犬で交尾してくださいよ」
さわ子「嫌よ!!」
澪「下着を盗まないだけで
梓のファイティングコンピューター自体は健在だった」
447: 2011/03/17(木) 10:37:17.35 ID:QBs3hEkwo
唯「どうしてムギちゃんは500円払って、さわちゃんを追い払ったんだろう」
律「こんな先生、家にあげたいか?」
梓「絶対にあげたくないですね」
さわ子「どうしてよ!?」
澪「さわ子先生がどうこうと言うより
ムギが徹底的に家を見せないようにしている気もするけど」
さわ子「そうよ!それよ!」
律「ひょ、ひょっとしてアイツの家、うんこなんじゃないのか?」
澪「お前、バカ、お前、お前バカなの?」
448: 2011/03/17(木) 10:37:54.69 ID:QBs3hEkwo
唯「こうなったら、今からみんなでムギちゃんの家に行こうよ!!」
梓「そうですね!」
澪「さわ子先生は家を知っているんですよね?」
さわ子「知っているけど、結構ややこしい道で
ムギちゃんがナビしてくれないと迷っちゃいそうだけど……」
律「行こうっ、さわちゃん!!父さんの行った道だ!父さんは、帰ってきたよ!!」
さわ子「わかったわ!」
唯「あっ、でも残念なことに今日は宿題がいっぱいあるからムリだよ!」
律「お前、宿題なんかした事ないだろうが」
梓「めんどうくさくなったんですね、いろいろと」
澪「いや、宿題だよ。宿題は絶対だよ」
さわ子「残念だわ」
449: 2011/03/17(木) 10:38:53.49 ID:QBs3hEkwo
─朝─
─あずにゃん邸─
梓「ふぁ~あ、ぐっすり寝ちゃった」
「あれ、お股に違和感が……」
コロン
梓「あれっ、卵!?」
「私、ニワトリの化身だったの!?」
「やったぁあああああ!!」ゾクゾクッ
─第24話─
おわり
450: 2011/03/17(木) 11:28:48.30 ID:WRfmXj6AO
結局さわちゃんもダメな人だった
455: 2011/03/17(木) 15:46:50.44 ID:QBs3hEkwo
梓「見返してみたら>>433は─部室─じゃなくて
─帰り道─でした」
澪「まぁ成り立つだろ」
梓「はい!」
唯「でも、部室だとしたらムギちゃんの行動がすごくおかしな事になってるんだけど……」
澪「まぁ みんな おかしいだろ」ゴク
唯「そうだね」ゴク
律「よかったよかった」ゴク
468: 2011/03/24(木) 07:44:21.20 ID:VldaU+Yko
─第25話─
469: 2011/03/24(木) 07:44:57.17 ID:VldaU+Yko
─外─
律「卒業したし、花見に行こっぜー!!」
唯「やったー!!」
澪「卒業とお花見、全然 関係ないけどな」
律「おーし、じゃあ澪は来るなよ」
澪「行くよ、絶対に行くよ」
紬「絶対にイクのね?」
「では間をとって澪ちゃんのお花を視る花視(はなみ)にしましょう」
唯「い、いんびだね!!」ヒャ~
澪「だめだよ、そんなの絶対にだめだよ!!」
律「もしもし佐藤さん?今から憧れの澪センパイの花見が見れるよ是非おいでww」
澪「だ、誰に電話したんだ?」
律「わ、わからんwwww」ヒヘッ
澪「なに笑ってんだコイツ」
紬「まぁまあ、とにかくお花視の準備をしましょう」
「澪ちゃんはパンツを脱いで」
澪「うん……」スル
470: 2011/03/24(木) 07:45:30.98 ID:VldaU+Yko
─30分後─
純「よく分かんないけど呼ばれてきました」
律「ア、アタシなんか自分が誰だか よく分かんないんだぜwwww」
唯「あっ、純ちゃんだ!!純ちゃんアレやってアレ!!」
純「ぶたっ!」チョキッ
唯「ぶた!ぶたっ!!」キャッキャッ
紬「あらあら、唯ちゃんは純ちゃんと仲良しなのね」
澪「ほら、唯!ぶたっ!」チョキッ
唯「あっ、澪ちゃんもぶた!ぶた!」キャッキャ
紬「唯ちゃん、ぶたっ!」ウフフ
唯「ムギちゃんがやるとシャレにならないよ」
471: 2011/03/24(木) 07:46:53.69 ID:VldaU+Yko
紬「唯ちゃんがイヌやネコみたいに
しゃべらない生き物だったら良かったのに」
唯「私はまた余計なこと言っちゃったんだね……」シュン……
澪「でも、ムダの中にこそ、大切なものがあるものだぞ」
唯「やっぱり!」
純「さすが澪先輩、いい感じのことを言いますね!」
紬「純ちゃんは澪ちゃんの肉体を舐めまわしたいのよね?」
純「い、いきなりナニ言ってるんですか!?」
紬「純ちゃんの心理を代弁したのよ」
律「大便戦隊wwwwwwションベンジャーwwwwwwww」
紬「りっちゃん 少しだけ黙っててくれる?」
律「はい」
472: 2011/03/24(木) 07:47:45.95 ID:VldaU+Yko
唯「純ちゃんのことを純にゃんって言いたいけど
じゅんにゃんってちょっと言いにくい」
純「はい!はい!ムリに呼ばなくてもいいと思いまーす!!」
澪「ジャズ研なんだから『ジャズにゃん』なんてどうかなぁ?」
紬「!」
唯「いい!それいいよ!!ね、ジャズにゃん?」
純「み、澪先輩がつけてくれたあだ名なら、いいかな~」エヘヘ
律「さすが澪だな」
紬「うん、さすが澪ちゃんね!」
澪「えへへ」
唯「すごいよ澪ちゃん!さすがイカレポエマーだよ!!」
澪「それを言うならイカレポンチだろッ!?」
律「お前、イカレポンチだったのか」
澪「違うんだ」
紬「ウィンガーディアムレビオーサ」
473: 2011/03/24(木) 07:48:11.68 ID:VldaU+Yko
紬「これから澪ちゃんのことをイカちゃんと呼びましょう」
律「そうしましょう」
澪「やめろ!!」
純「澪先輩をイカちゃんと呼ぶくらいなら
私をそう呼んでください!!」⇒かばう
唯「で、でもジャズイカにゃん……」
律「もはや それはなんの生命体なんだ」
紬「憧れの先輩をかばうなんていやらしい!!いやらしい!!」
律「そしてムギの目には何が映っているんだ」
紬「されど心の目はひらいておる」
澪「そうか」
474: 2011/03/24(木) 07:48:47.53 ID:VldaU+Yko
純「ところで私は何故 ここに呼ばれたんですか?」
唯「どうしてだろうね」
紬「澪ちゃんの花びらびらを澪ちゃんに肉欲を抱く純ちゃんに見せたいという
澪ちゃんにしか見えない妖精りっちゃんのイキな計らいじゃないかしら」
純「え?」
澪「え?」
紬「澪ちゃんの花びらびらを澪ちゃんに肉欲を抱く純ちゃんに見せたいという
澪ちゃんにしか見えない妖精りっちゃんのイキな計らいじゃないかしら」
澪「律は私にしか見えない妖精だったのか」
唯「うん」
紬「私達は澪ちゃんに話を合わせていただけで、りっちゃんという人間は
最初から存在していなかった」
唯「子供のころ、友達が欲しいと願った澪ちゃんが生み出した幻覚なんだよ~」
澪「じゃあ放課後ティータイムのドラムは誰が担当していたんだ!?」
唯「幻聴だよ」
澪「そんな……」
475: 2011/03/24(木) 07:49:14.16 ID:VldaU+Yko
律「あ~、うんこしてぇ~。そうだ!!しよう!!」ブリブリ
紬「あんな人間が実在すると思う?」
澪「ふむ」
「いや、でもムギにも見えているじゃないか」
唯「ムギちゃん、もうムリだよ」
紬「そうね、お茶にしましょうか」
澪「えっ、結局 律は存在するのかしないのかどっちなんだ」
紬「本当に存在しないのは私と唯ちゃんの方よ」
唯「りっちゃんと二人きりのけいおん部に耐えられなくて
マボロシのけいおん部員の私達を澪ちゃんは生み出したんだよ~」
澪「そうだったのか……」
476: 2011/03/24(木) 07:49:41.96 ID:VldaU+Yko
純「澪先輩、ダマされないでくださいよ!!私にも見えていますから」
澪「そうだよな!!みんな、本当はいるんだよな?」
唯「ちなみにジャズにゃんも 澪ちゃんが生み出した都合のいいマボロシなんだよ」
紬「大体、澪ちゃん 自分にファンクラブがいるなんて
話が出来過ぎているとは思わない?」
澪「た、確かに……しがない高校生の私に
あんなにファンがいるなんて変だと思ってたんだ!!」ウワァアアアッ
純「お2人の目的はなんなんですか」
紬「ジェンガよ」
純「ジェンガってなんでしたっけ」
唯「木片を少しずつ抜き取って、グラグラとあやういバランス感覚で
立たせるスリルタワーゲームだよ~」
紬「完全に崩壊させた方が負け」
純「おそろしい遊びだ」
477: 2011/03/24(木) 07:50:37.72 ID:VldaU+Yko
唯「純ちゃんもやろうよ!!」
紬「さぁ、澪ちゃんの精神を構成する木片を抜き取るのよ」
純「だ、だけど」
律「少年老い易く学成り難し」
唯「り、りっちゃんがカッコイイ事を言った!?」
紬「そんなバカな!?おかしいわ!!」ウワァアアッ
澪「ひひひっひ」ワクワク
純「しっかりしてくださいしっかりしてください!!」
唯「あ~、おしOこしたいなぁ、そうだ!!しよう!!」ジョォオオオ
紬「私はそのオシッコを水筒に入れて、点滴に使うわ」ゴポゴポ
純「やめてくださいやめてください!!」
紬「ほら、黄色い液体が私の胎内に入っていくでしょ?」ピチョン ピチョン
純「わぁあああああああ!?」
澪「おい、純ちゃんが崩れたぞ」
唯「私の勝ちだね」
律「待てよ、私の『少年老い易く』が引き金だったんだから
私にもポイントが入るはずだぞ」
澪「憧れの存在の私が『ひひひっひ』と崩壊したことも
結構、ショックを与えたハズだぞ」
紬「じゃあ みんな仲良く3ポイントずつにしよう?」
唯「なかよしだね!」
478: 2011/03/24(木) 07:51:06.70 ID:VldaU+Yko
唯「ところで あずにゃんは?」
澪「はは、唯のヤツ また『あずにゃん』か」
紬「よっぽど後輩が欲しかったのね」
律「大学では後輩が出来るといいなぁ」
唯「あずにゃ~ん、どこ~?」
─第25話─
おわり
480: 2011/03/24(木) 08:42:37.81 ID:ZQIOU+/SO
幻影のあずにゃん
481: 2011/03/24(木) 09:44:45.39 ID:H/A+NkSro
世にも奇妙な物語的なオチだなwwww
482: 2011/03/24(木) 10:01:04.98 ID:f95SWx1IO
乙
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