504: 2011/03/28(月) 10:23:55.06 ID:2bCRkIDDo
梓「さわ子先生のメガネのレンズを叩き割ったら泣いた」
梓「さわ子先生のメガネのレンズを叩き割ったら泣いた」#2
梓「さわ子先生のメガネのレンズを叩き割ったら泣いた」#3
梓「さわ子先生のメガネのレンズを叩き割ったら泣いた」#4
─第26話─
505: 2011/03/28(月) 10:26:08.48 ID:2bCRkIDDo
─秋山邸─
律「春休みでヒマだから澪の家に来たけど、やっぱりヒマだった」
澪「あぁ、そうかい」
唯「澪ちゃんの家ってゲーム機とか無いんだっけ」
澪「たまごっちしか無いよ」
唯「それって澪ちゃんの中ではゲーム機の分類なんだぁ」
紬「ベッドの下に いけない本とかは無いのかしら」
澪「電影少女ならあるけど……」
紬「それがなんなのか、私にはまったく分からないわ」
澪「今で言うTo LOVEる -とらぶる-だよ」
梓「せっかく みんな集まったんだから ここで練習しましょうよ!」
「先輩たちとはもう、滅多に演奏できないんですから……」
唯「あずにゃん……」
紬「梓ちゃん……」
律「よーし、いっちょやるか!!ここで!!」
澪「梓の心意気は褒めてやりたいが、近所迷惑だ」
梓「私の家は近所じゃないので私は一向に構いません!」
澪「澄んだ瞳でナニ言ってんだコイツ」
唯「私の家も近所じゃないから どんなにここで騒いでも迷惑じゃないよ!」
紬「ここがパラダイスだったのね!」
澪「楽園から追放したい」
唯「これが失楽園なんだね!」
506: 2011/03/28(月) 10:27:34.99 ID:2bCRkIDDo
律「もういっそ、野球しようぜ」
「この家の中で」
澪「バカかお前、ガラス割れちゃうよ!バカッ」
唯「でも、家の中で野球って おもしろそうだね!」
律「だろ!?」
澪「じゃあ今から唯の家に行こう」
「律の家でもいいぞ、近いし」
律「えぇ~? とにかく私はここで暴れてーんだよ必ず」
澪「お前は なんなんだよ!?地上げ屋かよ!?」
「大体、私だけ困るならまだしも、家がハチャメチャになったら
ママにも迷惑がかかっちゃうよ!!」
梓「澪先輩、いまだに母親のことをママって呼んでるですね!かわいいです!!」
澪「誰がママなんて言った、私はマOコと言ったんだ」
紬「じゃあ ここで野球したらマOコに迷惑がかかるの?なに言ってるの?バカなの?」
唯「澪ちゃんは遂に気が狂ってるの?」
律「ついに気がくるってるくるってるてる坊主!」
梓「てるてる坊主が急に遠い存在に感じちゃいました!すごいです!!」
澪「そうだな」
507: 2011/03/28(月) 10:28:45.77 ID:2bCRkIDDo
律「私が思うに客が来たんだからジュースでも出せよ」ホップ
唯「あとアイスも」ステップ
紬「私は伊勢海老が食べたいわ」ジャ~ンプ!!
澪「ホップ・ステップまでは許容範囲だったけど
ジャンプで大気圏まで飛び上がっちゃったよ!!」ヌォオオオッ
梓「み、澪先輩、落ち着いてくださいっ!!」
澪「す、すまん」ハァハァ
梓「私、たい焼きが食べたいです」ヒソヒソ
澪「お前が何を食べたいと思おうと梓の勝手だよ」
「だって、お前の妄想だもん」
梓「ハイ……」シュン
508: 2011/03/28(月) 10:29:52.04 ID:2bCRkIDDo
律「澪がグズグズしてるから冷蔵庫から勝手にジュースもってきたぞ~」ドタドタ
澪「おいおい、人んちの冷蔵庫を」
唯「私も冷凍庫からアイス持ってきたよ~」トタトタ
澪「あぁ~ぁ、10個も持って来ちゃったよ!一人2個の計算?」
唯「私が全部食べるんだよ~」
紬「伊勢海老が無かったから、豚の生首持ってきたの~」ボタボタボタッぼたっ
澪「そんなの私の家において無いハズだよ!?」
「あとボタボタ血が落ちてる!!カーペッツ!!カーペッツ!!」
唯「タン吐いてるの?」カーッ ペッ
澪「カーペットがっ!血まみれっ!!」
「あと、タンを!!吐くなっ!」
509: 2011/03/28(月) 10:30:59.65 ID:2bCRkIDDo
律「澪、あんまり叫ぶと近所迷惑が……」
澪「お前らのせいだよっ!?」ワァアアアッ
唯「澪ちゃん、さっきから叫びっぱなし」
紬「まるで悪霊にとりつかれたみたい」
澪「お前だよ!!悪霊はっ!!ブタの生首!!ちゃんと持って帰ってよっ!?絶対に!!」
紬「今日はいっぱい迷惑をかけたみたいだから、生首をお詫びに置いていくわね」ゴトッ
澪「そのっ、お詫びが、迷惑ッ!!!!」
梓「み、澪先輩、落ち着いてください。はい、お水です!」
澪「あ、ありがとう」ゴクゴクゴクゴク
梓「私はバナナたい焼きが食べたいです」ヒソヒソ
澪「ふーん」
梓「シュン……」
510: 2011/03/28(月) 10:32:12.95 ID:2bCRkIDDo
唯「澪ちゃんの家って何もないけど
澪ちゃん、一人で家にいるとき、なにしてるの?」
澪「ゲーム機と工口本が無いってだけで、家に何も無いという認識か」
律「お前が人生で楽しめるモンなんて、そんなもんだろうが」
澪「今日はアレだな、徹底的に失礼だな、このクソ野郎」
紬「じゃあ澪ちゃんは何をやって遊んでいるの?」
澪「遊ぶっていうか……勉強してテレビでも見てれば
一日なんて あっという間に終わっちゃうよ」
梓「何かステキな趣味とか無いんですか?」
澪「あっ、音楽を聞きながら詩を書いたりしてるよ!」
「自信作があるから聞いていく?」
梓「先輩たちが卒業して寂しいですが
澪先輩の詩の存在が私を勇気づけてくれます!」
唯「いいな~、あずにゃん」
律「本当にうらやましいよ」
紬「もう二度と聞かなくて、おっと、これ以上はマズイわ」
澪「あはは、照れるなよ」
梓「照り焼きバーガー食べたいです!」
澪「喰えよ」
511: 2011/03/28(月) 10:33:22.46 ID:2bCRkIDDo
唯「りっちゃんは家に一人でいるとき、何してるの?」
律「天井から ぶら下がったバナナを棒と椅子を使って取ろうとしているんだ」
唯「ずっと?」
律「大体、一時間くらいで取れる」
梓「すごいです律先輩っ!!私、見直しちゃいましたっ!!」
律「ふひっwwバ、バナナをとるコツを聞きたいか?」
梓「はいっ!!ぜひ教えてください!!」
律「いいか、まずは棒を観察するんだ。そして」
梓「そんなことよりムギ先輩は一人のとき、どうやって過ごされているんですか?」
紬「私?」
「そうね、私、伊勢海老で海老フライ作るのが夢だったの~♪」
唯「すごいやムギちゃん!!スケールが違うね!」パチパチパチ
梓「すごいです!!私、その伊勢海老フライの衣の部分をとって
たい焼きの部分だけ食べたいです!!」パチパチパチ
澪「梓、もう120円あげるから たい焼き買ってくるといいよ」
梓「澪先輩にあんなにファンクラブがいる理由、なんとなく分かった気がします」
512: 2011/03/28(月) 10:34:06.55 ID:2bCRkIDDo
澪「唯は一人でいるとき、なにやってるんだ?」
唯「ゴルフボールを入れたりしてるよ」
紬「な、何に?」
唯「穴に」
紬「ほっ」
律「そんなもん入れてどうするんだ?」
唯「ゴルフだよ」
律「あぁ、確かに」
ピンポーン
澪「おや、梓が帰ってきたかな」ガチャ
さわ子「来ちゃった!」ルン!
513: 2011/03/28(月) 10:35:03.48 ID:2bCRkIDDo
梓「たい焼きの途中で見つかってしまいました」
律「たい焼きの途中で見つかっちゃったか」
さわ子「見つけちゃった!」フフ~ン
梓「でも さわ子先生は たい焼きを3個も買ってくれました!」
「だから よい人です!!」ピョンピョン
唯「よかったねぇ、あずにゃん」ペロペロ
梓「もうっ、耳の穴に舌をネジ込んで下さい!!」
唯「う、うん」ペロペロ
「あれっ、アイスみたいに甘いのがとろけ出してきた」
梓「あっ、それ、私の脳です!!」トロ~
唯「ストロベリー」ペロペロ
514: 2011/03/28(月) 10:35:46.69 ID:2bCRkIDDo
澪「それで先生、一体 何しに来たんですか?」
紬「卒業したから、さわ子先生との子弟関係は消滅したはずなのに」
さわ子「なに言ってるの。私はずっと あなた達の先生なのよ?」
「困ったことがあればいつでも相談しに来ていいし、
紅茶やスイーツをいつでもちょうだい」
唯「休みの日に一緒に過ごす人はいないの~?」
さわ子「さっきまでネコたちと遊んでいたんだけど
外は寒くなってきたから……」
梓「人と交わらないんですか?」
さわ子「えっ、?えOち!梓ちゃんのえOち!!」
澪「わーっ、わーっ!?なに言ってるんですか!!」
唯「私、びっくりしちゃった!」
紬「ゴルフ」
律「さ、さわちゃんってした事あるの?」
さわ子「お、教えないっ」
澪「き、きっと した事あるんだ!」
紬「分からないわ。今までやった事ないから、恥じているのかも!」
梓「みなさんスゴイです!!さすが春から大学生ですね!おとな!!」ハ~
515: 2011/03/28(月) 10:36:50.99 ID:2bCRkIDDo
紬「さわ子先生は休みの日は何をしているんですか?」
さわ子「凧あげ」
澪「そういえば、そんなこと言ってましたね」
律「凧あげ以外に何か趣味はないの?」
さわ子「ブランコに乗って、どこまで遠く靴を飛ばせるかを研究したり
ブーメランをうまく操作する特訓をしているわ」
梓「かっこいいなぁ~」
さわ子「ふふっ」
唯「でも、そんなことがなんの役に立つの?」
さわ子「えっ……」
「あっ!!すごく靴を遠くに飛ばして
公園にいた男の子にホメてもらったわ!」
澪「ふーん」
さわ子「うん……」
516: 2011/03/28(月) 10:38:33.22 ID:2bCRkIDDo
律「ヒマつぶしに さわちゃんの心をもてあそぼうぜ~!!」
唯「私、さわちゃんのこと、大好きだよ~!!」
さわ子「ホント?」
唯「ウソだよ~!!ば~か!!」
さわ子「そっか。なんだかんだいって私は唯ちゃんのこと、大好きだったんだけどね……」
唯「あっ、ごめんなさい!!私、さわちゃんがけいおん部の顧問で
本当はすっごく楽しかったよ~!!」
さわ子「ほんとう?」
唯「ひどい事いってごめんね~!!」ダキッ
「さわちゃん、大好き」
さわ子「唯ちゃん……」ギュゥ
澪「私も、本当は先生が先生で本当に良かったです」
さわ子「私も澪ちゃんといるとき、すっごく楽しかったわよ」
「コスプレさせたり、たまには一緒に演奏したりもしたわよね」
澪「先生~!!」ギュッ
律「アタシもみんな、大好きだー!!」
紬「私もみんなと出会えて高校生活が本当にすっごくすっごく楽しかった!みんな、大好き!」
さわ子「私も!!みんな、ずっと大好き!!」
梓「大好き・を・ありがとうですね!」
517: 2011/03/28(月) 10:39:30.87 ID:2bCRkIDDo
和「一方、私は平沢家から出た家庭ごみの袋から唯が舐めたアイスの棒を採取していた」
「そして、それを丹念に舐めあげたあと、
そのアイスの棒を私と唯の子供だと思って育てることにした」
─第26話─
おわり
519: 2011/03/28(月) 11:27:30.78 ID:qDvWHQlDO
乙乙
このあずにゃんやけに白いな……漂白剤でも使ったのか
このあずにゃんやけに白いな……漂白剤でも使ったのか
535: 2011/04/01(金) 23:22:11.83 ID:6ftkOBBDo
─第27話─
536: 2011/04/01(金) 23:23:15.89 ID:6ftkOBBDo
唯「うっ……うぅっ……」
紬「あらっ、どうしたの唯ちゃん」
唯「憂が……憂が氏んじゃったよぉ……」ウゥッ
澪「えっ!?」
律「お、おい、本当かよ!!」
唯「うそだよ~」エヘヘ
紬「あっ、今日はエイプリルフールだったわ」
澪「この、バカッ!!」
バッチーン!!
唯「ぎゃっ」ブシュゥゥッ
澪「ウ、ウソでもなぁ!!ついていいウソと悪いウソがあるだろうがッ!!」
「わ、私……本当に憂ちゃんが氏んだのかと……」ウゥッ
律「澪……」
唯「ご、ごめんね澪ちゃん!私……」
澪「うそだよ~wwwwwwww」タタタッ
ばっしゃぁぁああん
紬「澪ちゃんが川に飛び込んだわ」
澪「うわぁああああっ」バシャバシャ
唯「澪ちゃんが川に流されていくよ」
律「なんでアイツは川に飛び込んだんだ?」
紬「分からないわ」
唯「澪ちゃんが水に沈んで見えなくなった」
537: 2011/04/01(金) 23:25:07.69 ID:6ftkOBBDo
澪「どうだ!!どうだ!!驚いたか!?」ハァハァ
唯「え、うん」
紬「なんだったの、今の?」
澪「エイプリルフールさ」
律「アレがエイプリルフールだったのか」
澪「私としては、私が川に流されていたのに
いまいち反応が薄いみんなの私への気持ちが気になるんだけどね」
律「いや、だってお前 自分から川にダッシュしていったじゃん」
紬「溺れている澪ちゃんを助けなきゃと思う前に
今、何が起きているかを把握するのにいっぱいいっぱいで
さらに付け加えるなら、自ら川に突撃していった狂人なら
最悪、もう会えなくなってもいいかなって思ったの~」
唯「いっぱいいっぱいと言いながら、わりと冷静だね」
538: 2011/04/01(金) 23:26:32.16 ID:6ftkOBBDo
律「唯も澪もエイプリルフール失格」
唯「そんな~」
澪「命まで張ったのに……」
紬「エイプリルフールに失格した人物を初めて見たわ」
律「よし、こうなったら今日1番エイプリルフールでしたヤツに優勝で!!」
澪「お前、日本語が相当怪しいぞ。特に後半」
唯「よくそれで大学に受かったねぇ」
律「なにせ受験でこれ以上ないくらい脳細胞をフル稼働させたからな」
「たまねぎももみくちゃにならがkもうにか:rもうも」
澪「おいコイツ本当に大丈夫か?」
紬「たまねぎがどうしたって言おうとしたのかしら」
律「おいしいww」ヒヒッ
539: 2011/04/01(金) 23:27:21.49 ID:6ftkOBBDo
澪「もうアレだな」
「こうなったら律がエイプリルフールでいいよ」
律「まぁな」
紬「エイプリルフールって、人間だったんだわ」
唯「優勝したら何があるの?」ワクワク
律「知らん」
紬「罰として梓ちゃんに何か一つ、ウソをかますというのはどうかしら?」
律「やるやるwwww」
唯「優勝したのに罰なんだね」
澪「まぁなんでもいいよ」
540: 2011/04/01(金) 23:27:56.76 ID:6ftkOBBDo
─道─
梓「この道を行けば どうなるものか」
律「梓~!!」タッタッタッタッ
梓「あっ、律先輩だ」
「この道を行けば どうなるんですか!?」
律「ゆけば分かるさ」ミチャミチャ
梓「きゃっ、野ぐそ!?」
律「エイプリルフールだよ~~んwwwwww」タッタッタッタッ
梓「なんだ、うそか」ホッ
541: 2011/04/01(金) 23:30:09.90 ID:6ftkOBBDo
─どっか─
律「おい!!見たか!?やってやったやってやったwwww」
「梓 驚いてたwwwwww」
紬「私達も心底、驚いたわ」
澪「私には本当にウンコをしていたようにしか見えなかったが
いったい、何がウソだったんだ」
「お前の存在がウソだったのか?」
「そうか、納得したよ。よーし、あはははは!!ざまぁみろ現実!!」
唯「澪ちゃん、しっかりした方がいいよ!」
律「人前でウンコをしてはいけないという常識がウソだったんだ」
澪「そうか。やはりお前がナンバーワンだな」
「いいか、今すぐパンツをあげろ」
唯「その前にお尻を拭いて」
紬「その前にウンコも片づけてきて」
律「はい」
542: 2011/04/01(金) 23:30:51.79 ID:6ftkOBBDo
律「でもさ、道端にさりげなく
春から女子大生のりっちゃんウンチが落ちてたら
ごく一部の人には夢を与えるんじゃね?」
澪「いいから早く処分してこい」
律「はい」タッタッタッタッ
543: 2011/04/01(金) 23:31:19.29 ID:6ftkOBBDo
律「もう無かった」
澪「えっ」
544: 2011/04/01(金) 23:31:50.20 ID:6ftkOBBDo
唯「誰かが持っていっちゃったんだね」
律「な?」
澪「なにがだよ」
律「夢を与えたんだよ、誰かに」
紬「恐ろしい国、ニッポン」
澪「しかしなぁ……」
紬「そんなことより澪ちゃん、川に飛び込んだ影響で
ズブ濡れだけど大丈夫? 寒くない?」
澪「へっちゃらだよっ」
「私はそんなことでヘコたれるような
やわな女の子じゃないもん」ビチャビチャ
唯「でも一緒にいるとなんだか恥ずかしいよね」
律「あぁ。なんか体を張ったウソでスベって痛々しいというか」
紬「ぶっちゃけた話、澪ちゃん自身が寒いと感じるかどうかはどうでもよくって
私達が寒いのよ。お笑い的な意味合いで」
澪「くそっ」
545: 2011/04/01(金) 23:32:34.34 ID:6ftkOBBDo
─ハイパー銭湯─
カポーン
澪「あ~、お風呂は温かいなぁ~」ポカポカ
唯「そうだね~」
律「これより第弐回エイプリルフール大会を開始する!」
紬「何言ってんのかしらコイツ」
律「今からお風呂に入った感想は全部、ウソをつかなきゃいけな……
えっ、ムギ ちょっと怒ってる?」
唯「ムギちゃんがそういう事いうの珍しいよね」
紬「みんなでこういう所に来るとテンションが上がっちゃって!」スイスイ
律「あっ、ムギが湯船で優雅に平泳ぎをしている」
澪「ムギの流れるような豊かな金髪、白い肌、そしてガニ股平泳ぎ」
紬「ほりゃっ」ブッ
唯「おならだ!!」ワー!!
紬「ほりゃっ」ブッ
澪「おい、その辺に」
紬「ンッ」シャァアアアッ
唯「あっ、お湯が黄色に」
546: 2011/04/01(金) 23:33:24.37 ID:6ftkOBBDo
紬「りっちゃん!!」
「私、やってやったわ!!」
紬「平民に夢を与えてやったわ!!」フンス -3
律「誰もそんなこと望んでねぇよ」
「というかアタシを戦犯にしてんじゃねぇよ」
澪「お風呂なのにムギのせいで寒いな~、あ~寒い寒い」
紬「えっ」
唯「澪ちゃんの復讐が始まった」
律「女はこれだから怖いぜ」
紬「ふふっ、澪ちゃんのあんぽんたん」
「今のはエイプリルフールだったという夢だったの~♪」
澪「しまった、夢か」
「だからなんなんだ」
547: 2011/04/01(金) 23:34:23.31 ID:6ftkOBBDo
唯「ムギちゃんの仕業で、この湯船に誰も入れなくなっちゃったよ?」
律「でもひょっとしたら……」
「ムギのオシッコが汚いっていうのもウソなんじゃね?」
紬「確かに」
澪「いやいやいや」
唯「だって沢庵みたいな色だもの」
紬「そうよ、それも一つの世界の可能性よ!」
唯「晴れの日は気分よく、雨の日は憂鬱」
紬「そう教えられたら、そう思い込んでしまう」
律「雨の日だって楽しい事はあるのに」
紬「私のオシッコがキレイという可能性もありえるのよ!!」
唯「おめでとう!!」ザボーン
律「おめでとう!!」ザボーン
澪「もう何度目か分からないがそれでも私は言わなければならない」
澪「何言ってんだコイツら」
548: 2011/04/01(金) 23:35:56.36 ID:6ftkOBBDo
紬「でも正直、自分でオシッコかました湯船につかる気にはなれないわ」
律「えっ」チャポチャポ
紬「だって私、お金持ちだから」
唯「うん……」チャポチャポ
澪「まぁそれが現実だよ」
律「だけど、さっき ムギションがキレイな可能性もあるって言ってたじゃんかッ!!」
「あの話はウソだったのかよぉっ!?」
紬「だってホラ、それはエイプリルフールだから……」
唯「あ~」
律「アタシたちは見事にダマされたってワケかよ」
澪「じゃあ、第弐回エイプリルフールはムギってことで」
紬「やったぜ」
唯「優勝したら何があるの?」ワクワク
律「分からん」
澪「とりあえず梓をダマすか、何故か」
唯「そうだね!」
549: 2011/04/01(金) 23:36:52.82 ID:6ftkOBBDo
─道─
梓「この道を行けばどうなるものか」
「危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし」スタスタ
紬「梓ちゃ~ん!」タッタッタッタッ
梓「あ、ムギ先輩だ」
紬「踏み出せば その一足が道となる」ミチャミチャ
梓「あっ、おやつ!」ニャオーン
紬「えっ」
澪「な、なぁ梓、さっき律が出した排泄物をどうした?」
梓「いただきました」
唯「そ、それは『プレゼントをもらった』的な「いただきました」なのかな?」
「それとも『いただきま~す』的な「いただきました」なのかな?」
梓「いただきま~す」ムシャムシャ
律「うわぁあああああああっ」
梓「エイプリルフールですよ!」ピョンピョンッ♪
澪「なんだ、うそか」ホッ
梓「ところがどっこい!」
「エイプリルフールというのがエイプリルフールだったんですよ~!!」ピョンピョンッ
律「ど、どういうことだ」
─第27話─
おわり
572: 2011/04/06(水) 09:43:48.76 ID:AeybIsz3o
─第28話─
573: 2011/04/06(水) 09:44:44.84 ID:AeybIsz3o
─ショッピングモール─
唯「春から一人暮らしを始めるから、必要そうなモノを買いに来たよ~」
澪「備えあれば憂いなしだもんな」
唯「澪ちゃんたちも一人暮らしするんだよね?」
澪「まだ分からないよ」
唯「えっ?」
律「お前、この時期に一人暮らしかどうか まだ決まってないのかよwwww」
澪「そういう律はどうなんだ」
律「知らん」
唯「ムギちゃんも分からないの?」
紬「分からないの」
唯「いつ頃、それは分かることなの?」
紬「4月9日くらいに」
唯「じゃあ、みんな ここに何しに来たの……?」
澪「念のため、一人暮らしの準備はしておくけど
もしも一人暮らしじゃなかったら
今日、買ったものは全部爆発させるんだダイナマイトで」
唯「かっこいい」
574: 2011/04/06(水) 09:46:12.15 ID:AeybIsz3o
紬「一人暮らしって何が必要なのかしら」
澪「とりあえず、人が生きるために必要なものは衣食住だ」
律「食は分かるが、衣って必要か?」
澪「ごめんな。律には難しい話だったな」
「本当にごめんな」
律「あぁ……」
「じゃあ、脱ぐぜ」
澪「じゃあ、私は警察を呼ぶよ……」
律「さらばだ」
紬「今まで楽しかったわ、りっちゃん……」
唯「りっちゃん、りっちゃん!!天ぷらに衣が無かったら台無しだよ!」
律「ハッ、そりゃそうだったぜ!!」
紬「じゃあ衣は必要よね!!」
律「おぉ!!」
澪「なんだ、そんな説明で良かったのか」フゥ
「お前、天ぷらだったの?」
律「エビ食べたいでゲソ」
575: 2011/04/06(水) 09:47:05.05 ID:AeybIsz3o
律「このショッピングモール、サクサクした衣は売ってるんだろうな?」
澪「お前 一体、何を買う気だ?」
律「……天ぷら」
澪「一人暮らしの準備で、そんなもの買って どうするんだ!!」
律「でもお前、生きるのに衣食住が必要だって言ってたじゃん」
澪「確かに言ったな」
紬「それなら『食』を司る天ぷら買うのは間違っていないわ」
澪「それもそうだな」
唯「澪ちゃん、天ぷらをそんなもの呼ばわりなんてヒドイよ!!」
「天ぷらのお百姓さんに謝って!!」
澪「ふむ」
576: 2011/04/06(水) 09:48:07.91 ID:AeybIsz3o
澪「天ぷらのお百姓さんとは言うが
天ぷらって畑で収穫できる農作物だと思っているのか?」
唯「違うよ、天ぷらとはすごい油とかに
すごい何かをすごい放り込んで作るすごい何かの事だよ」
律「すげぇ」
紬「すごい大ざっぱな調理レシピだわ」
律「ノーヒントに近いぜ」
澪「油に何かを放り込んで天ぷらが出来るのに
なぜ私はお百姓さんに謝らなきゃいけないんだ」
唯「それは……」
「あっ、私、ちょっと間違えた!」
577: 2011/04/06(水) 09:48:48.19 ID:AeybIsz3o
律「唯はドジだなぁ」
澪「ははは」
紬「唯ちゃん、おっちょこちょい!」
唯「おっこちょちょい!!」キャtjクァャゥ
澪「はははっ」
唯「天ぷらのお百姓さんじゃなくて、お百姓さんが天ぷらだったよ~」
澪「お前は何を言ってるんだ」
紬「油に放り込まれるのはお百姓さんだったのね」
律「かわいそうな事しやがって」
澪「唯は天ぷら職人とお百姓さんと海と空と大地と
ナメック星の近くの星々に住むすべての生き物たちに謝った方がいい」
唯「ごめんね……よく分からないけど」
578: 2011/04/06(水) 09:53:43.00 ID:AeybIsz3o
唯「とりあえず天ぷらを買ってみたよ」
紬「その天ぷらが一人暮らしに役立つ日が来るといいわね」
澪「おいおい、食べ物よりも まずは調理道具が先だろ」
「フライパンとか包丁とか買っておかなきゃな」
律「澪って料理できるのか?」
澪「あんまり難しいのは出来ないけど……大学生になったら覚えるんだ」
「もう大人だからな!」
紬「りっちゃんは確か、りっちゃんのくせに料理が出来るのよね」
唯「りっちゃんのハンバーグおいしかったよ!!」
律(その言い方だと、アタシの肉で出来たハンバーグみたいにも感じるぜ!)
澪「なぁ律。一人暮らしを始めたら、私に作り方、教えてくれないか?」
律「アタシのハンバーグをか?」
澪「うん」
紬「私もりっちゃんのハンバーグ作りた~い」
唯「じゃあ、今度みんなで、りっちゃんでハンバーグ作ろうよ!!」
澪「おー!!」
律「今の唯の言い方は明らかに変だったなぁ」
579: 2011/04/06(水) 09:55:18.46 ID:AeybIsz3o
唯「りっちゃんは食べちゃいたいくらい可愛いってことだよ~」
律「やめろ!」
紬「どうしたの、いいじゃない、へへへ」
澪「律は昔から、面と向かって可愛いとか女の子らしいとか言われると
どうしていいか分からなくなるんだ」
律「かわいくねーし!」
唯「かわいいよ!!」
律「かいわれだいこん」
唯「けいたいでんわ」
律「はどうけん」
唯「めんたるくじら」
紬「一体、何が始まったの?」
澪「この世界の理を超えた新たな生命の誕生」
「代償として古(いにしえ)の生命は滅びる」
律「やめろ!」
紬「どうしたの、いいじゃない、へへへ」
澪「律は昔から、面と向かって可愛いとか女の子らしいとか言われると
どうしていいか分からなくなるんだ」
律「かわいくねーし!」
唯「かわいいよ!!」
律「かいわれだいこん」
唯「けいたいでんわ」
律「はどうけん」
唯「めんたるくじら」
紬「一体、何が始まったの?」
澪「この世界の理を超えた新たな生命の誕生」
「代償として古(いにしえ)の生命は滅びる」
580: 2011/04/06(水) 09:56:34.06 ID:AeybIsz3o
紬「衣食住の住って住居のこと?」
「ショッピングモールって家まで売っているのかしら?」
澪「ムギは大学生になっても極端に無知なお嬢様キャラを続けるの?」
「ショッピングモールに家が売っていない事くらい さすがに分かるよな?」
紬「そんなこと急に言われると、ちょっとドキッとしちゃうわ」
澪「これからは少し厳しく いくぞ」
律「なぁ、駄菓子屋に行ったこと無かったって
アレもウソだったのか?」
紬「えぇ、そうよ。だからなに?」
律「くっ、ムギ、お前っ……!!」
紬「りっちゃん、ウソをつくのはいけない事っていうのも
誰かがついたウソなのかも知れないわよ」
律「ち、ちがう」
唯「まんだら」
581: 2011/04/06(水) 09:59:39.30 ID:AeybIsz3o
澪「まんだらってなんの事だ?」
唯「住ってショッピングモールで買えるものがあるのかなぁ」
澪「ソファとかカーペットとか、家具インテリアも
『住』の項目に入ると思うよ」
律「おっ、ソファ欲しいよな」
「体が沈むような柔らかソファに座りながら優雅にテレビ見る生活に憧れるっ!」
澪「一人暮らしの部屋にソファなんて邪魔そうだけどなぁ」
唯「ナウマクサンマンダーポダナン アビラウンケンソワカ」
紬「どうしたの、唯ちゃん。修羅マッハ拳?」
唯「昔、憂を椅子にして座ったことを思い出しちゃってつい」
律「憂ちゃんを椅子にしたのか!?」
澪「かわいそうな事するなよ、あんな出来た妹なのに」
唯「でも妹を椅子にすると体にいいからって憂が無理やり……」
律「なんで妹を椅子にすると体にいいんだよ?」
澪「憂ちゃんがそんなおかしな事、言うワケないだろ」
唯「ほ、ホントだもん!」
律「なぁ、弟を椅子にしても体にいいのか?」
紬「お、弟に座るの?」
紬「ナウマクサンマンダボダナン・アギャン・ナウエイ・ソワカ」
澪「どうしたんだムギ」
582: 2011/04/06(水) 10:00:31.96 ID:AeybIsz3o
唯「一人暮らし用品、いろいろ買っちゃった!」
澪「結局、何を買ったんだ?」
唯「天ぷらとガンプラとナンプラー」
紬「あっ、これ キュベレイね!」
律「かっこいいなぁ」
澪「天ぷらは話の流れで まぁ分かったが
なぜプラモデルとタイの醤油を買ったんだ?」
唯「ワケが分からないでしょ?」
澪「あぁ」
唯「私の考えに誰もついて来れないよね?」
澪「あぁ」
唯「それが孤独に暮らす、独り暮らしってもんだよ……」グスッ
澪「考え過ぎだよ」
─第28話─
おわり
604: 2011/04/11(月) 01:47:13.43 ID:ENUs2wLDo
─第29話─
605: 2011/04/11(月) 01:47:41.36 ID:ENUs2wLDo
─部室─
梓「先輩たちがいなくなって寂しいよう」グスッ
憂「ホントだね、さびしいね……」グスッ
純「いきなり湿っぽい雰囲気だな~」
「ほら、せっかく私が入部してあげたんだから
元気出しなよっ!」ネ?
梓「でも、しょせん魏延には関羽や張飛の代わりは務まらないもん……」
純「魏延ってなんだい」
梓「いま気付いたんだけど、張飛って漢字は『ハルヒ』と呼べなくもないよね」
憂「あっ、ホントだー!」
「涼宮張飛の憂鬱!!」キャッキャッ
梓「ある~晴れた日のこと~♪」
憂「知れたことよ。この家に火を付けてやらア!!」ウォァアアアアア
純「この二人の頭の中で一体、何が起こっているんだろう」
606: 2011/04/11(月) 01:49:28.61 ID:ENUs2wLDo
ガチャッ
さわ子「それが孔明の罠よ」
純「あっ、さわ子先生だ。おはようございます」ペコッ
憂「さわ子先生って、お姉ちゃんと同じで、目が2つあるからかわいいなぁ~」
純「そんなホメ方は初めて聞いたなぁ」
さわ子「えへっ、ありがと~!!」
純「そして喜んじゃった」
さわ子「さぁ今日のおやつはどうなっているの?」タンタン
梓「いつまでも唯先輩たちとの思い出に浸っているワケにはいかないので
さわ子先生にはトンちゃんを食していただこうと思います」
トン「ェェェ.....」
さわ子「これが命の授業なのね」ナットク
純「それってどうなんだろう!?それってどうなんだろう!?」
憂「慌てふためく純ちゃん、かわいい!」キャッ
607: 2011/04/11(月) 01:51:22.79 ID:ENUs2wLDo
さわ子「憂ちゃんは、唯ちゃんにベッタリだったという話を聞いていたけれど
今、家では一人で大丈夫なの?さびしくない?」
憂「今、お姉ちゃんの住んでいる寮までトンネルを掘っているので
それだけが心の支えです」
純「トンネル?」
憂「うまくいけば、寮のお姉ちゃんの部屋と私の部屋がつながって
いつでもお姉ちゃん粒子が私の肺に流れ込んでくるようになるから……」
梓「唯先輩粒子の吸い過ぎには気をつけてね」
憂「うん」
純「気をつけてというか、そんなモン掘ってる時点で
私の友人は手遅れだった」
憂「純ちゃんヒドイよ~、どうしてそんな事言うの~?」
「たたき頃してやるからな」
純「ご、ごめん!!」
梓「純はおっちょこちょいだな~」
さわ子「ふふっ、純ちゃんのうつけぶりを見ていると
なんだか唯ちゃんを思い出すわね」
梓「はぁはぁ」クチュクチュ
憂「はぁはぁ」クチュクチュ
608: 2011/04/11(月) 01:52:30.22 ID:ENUs2wLDo
梓「こうなったら、純を唯先輩風にリフォームしよう」
純「へっ?」
憂「改造って事?」
梓「純のもつ微妙なあたたかさと、おっちょこちょいさをアレンジして
唯先輩が醸し出していた雰囲気を再現しようよ」
さわ子「ようするに、もっと唯ちゃんっぽく振る舞えば憂ちゃんも喜ぶっってワケね!」
純「え~っと、うんたん、うんたん」
梓「バカかコイツ」
純「えっ」
憂「お姉ちゃんはそんな事言わない」
純「そ、そうかな~」
609: 2011/04/11(月) 01:53:43.14 ID:ENUs2wLDo
さわ子「唯ちゃんは家で普段、どんな事を言っていたのかしら」
憂「よく、アイスを食べたいって言ってました!」
純「う~んと……」
「アイスが食べたいなぁ」
梓「なんか違うよね」
憂「そうだね、お姉ちゃんはもっとかわいかったもん」
純「うい~、アイス~アイス~」
憂「あっ、ちょっと近づいてきた!」
梓「そう言えば、家ではいつもゴロゴロしてるって唯先輩、言ってたような」
さわ子「どうせならもっと母親に甘える赤ちゃんのような感じで
唯ちゃんの無垢ぶりを再現してはどうかしら」
純「あ、あいすぅぅ、あいすぅぅ~」ゴロゴロ
梓「もっとヨダレを垂らして!」
さわ子「キチOイみたいなテンションで!」
純「あいしゅぅぅwwwwあいしゅぅぅうううwwwwWWW」ゴロゴロ ヒヒッwwww
梓「ゆ、唯先輩っ!!」
憂「この生物をぶち[ピーーー]事に賛成の人は挙手」
梓「ハイ」ノ
さわ子「ハイ」ノ
純「えっ、今の私が悪いの?!」
610: 2011/04/11(月) 01:55:28.98 ID:ENUs2wLDo
純「言われた通り、やっただけなのに……」ショボン
梓「言われた事を言われた通りにしか出来ないようじゃ
社会には通用しないんだよ、クソがッ!!氏んでしまえ!!」
さわ子「でも自分の殻を壊そうと努力してたわ」
憂「純ちゃん、ごめんね?」
「純ちゃんはお姉ちゃんじゃないのに……」
純「あ、いいよいいよ~。ちょっとでも憂が元気になればと思ったけど
私には唯先輩の魅力は再現できなかったよ」タハハ
さわ子「純ちゃんには純ちゃんの魅力があるわよ」
梓「そうだよ!」
憂「ありがとう純ちゃん!」
純「えへへ」
611: 2011/04/11(月) 01:57:28.32 ID:ENUs2wLDo
さわ子「唯ちゃんの代役より、必要とされるのはムギちゃんの代役よ」
憂「どういうことですか?」
梓「ケーキですよね」
さわ子「違うのよ」
梓「だけどケーキ以外にムギ先輩の意味なんて無いじゃないですかッ!!」
純「ひでぇ」
梓「さわ子先生ひどいよねぇ」
純「アンタだよ!」
さわ子「ケーキ!ケーキ!ケーキ!!」
梓「ケーキ先輩!!ケーキーパイ!?パパイパイア!!??!」
憂「二人ともしっかりして!」
梓「ムギ先輩のケーキっぷりを表現しただけだよ」
「そして、それ以外にムギ先輩を表現することは不可能だよ」
純「そんなこと無いと思うけどなぁ」
「ムギ先輩、キレイで優しそうで、ステキな先輩じゃん」
梓「そんなこと無いと思うけどなぁ」
憂「梓ちゃんは紬さんに怨みでもあるの?」
ガチャッ
紬「しゃらんら~♪」
梓「げぇええっ!?関羽!?」
憂「これで梓ちゃんの運命は終わりだね!」
メキメキ……
ゴキッ……
メシャッ
ァァァッ……
ボタッ
612: 2011/04/11(月) 01:59:04.22 ID:ENUs2wLDo
紬「大学生は時間の融通が聞くから、ちょっと部室に遊びに来てみたの~」
さわ子「いいわねぇ。私も大学時代に戻りたいわ」
憂「紬さん、お姉ちゃんは元気にしてますか?」
紬「えぇ、とっても」
「あ、だけど……」
憂「なにかあったんですか!?」
紬「『憂の作ったご飯が食べたい~』
って、いつも言っているのよ」ウフフ
憂「お姉ちゃん……」キュン
紬「なんてね。ウソよ」
憂「え、ウソなんですか!?」
紬「えぇ。唯ちゃんは、憂ちゃんの事など まったく忘れて
毎日おいしそうに ご飯をムシャムシャ馬車馬のように食べているわ」
純「ど、どうしてそんなウソをついたんですか?」
紬「ふふっ、大人は平気で醜いウソをつく汚い生き物なのよ」
憂「だまされちゃった!」
613: 2011/04/11(月) 02:00:12.20 ID:ENUs2wLDo
さわ子「それよりケーキは持ってきたんでしょうね」ア?
純「これが汚い生き物か」
紬「ケーキは持ってきたけど、3つしか持ってきていません」
さわ子「ふ~ん」
紬「さぁ、ケーキは3つ!ここにいるのは4人!」
「ケーキのために、あなた達は一体どんな醜い争いを繰り広げるのかしらっ!?」
さわ子「私が3つとも食べれば何も問題は起こらないんじゃないかしらっ!?」ムシャムシャミュアミュアムユマユマウユアマウヤ
紬「なんてキレイな目をしているのかしら?」
純「いえ、すごく汚い生き物ですよ?」
憂「純ちゃんはあんな生き物になっちゃダメだよ?」
純「うん……」
(ケーキ食べたかったなぁ)
614: 2011/04/11(月) 02:02:16.66 ID:ENUs2wLDo
さわ子「冗談よ」ゲフッ ゲプッ ゲォオアアッ(※げっぷ)
純「本当に食べたのに冗談も何もないもんだ」
さわ子「でも考えてみて?」
「いつも冗談ばかり言う この私が本当にケーキを食べちゃうというのは
逆にこれ以上ない冗談とも言えるのではないかしら?」
憂「早く黙らないかなぁ、この人」
紬「それより今のは廃棄寸前の100円ケーキだったけど
ここに高級スイーツがあるから3人で食べましょう?」
純「あっ、おいしそう!!いいんですか?」ワクワク♪
紬「えぇ、どうぞ♪」
さわ子「えっ、私のは!?」
紬「私、昔話的な、欲張りは身を滅ぼすシチェーションを作りだすのが
夢だったの~♪」
さわ子「クソがっ!!」
紬「もう二度とケーキは持ってきません」
さわ子「ご、ごめんなさいっ!!」
紬「許してほしかったら、大人の汚いおっぱおを揉ませてくださいっ!!」
さわ子「ヱッ」
紬「もみもみ」モミモミ
さわ子「あぁっ……」
紬「これが大人……さすが大きい人……」モミモミモミモミ
さわ子「んくっ……」
紬「さぁ、スイーツをどうぞ」
さわ子「ん……甘い……」ペチョクチュ
純「梓の分はここに置いておくね」コト
─第29話─
おわり
617: 2011/04/11(月) 02:55:28.47 ID:ENUs2wLDo
618: 2011/04/11(月) 03:18:51.73 ID:ENUs2wLDo
唯「どうして画像を貼ったの……?」
澪「分からないよ、VIPと間違えたんだよ、もう眠いんだよ私は……」
紬「あ、でもアレよ……お誕生日おめでとう……」パチパチ……
律「誰が……?」
唯「アレだよね……パワーゲイザーちゃんだよね……」
澪「え、誰……?」
唯「パワーゲイザー……」
紬「でもお誕生日って、3日くらい前だったんじゃないかしら……」
律「だから誰の誕生日なんだ……?」
唯「髪の毛がパワーゲイザー……」
律「あぁ~……」
澪「それで分かるのか……」
純「オッケー!!」
梓「餓狼伝説なんてもはや世代が違うから分かりませんよ」
紬「梓ちゃんってアレよね……」
「ホア・ジャイみたいよね……」
梓「えっ、かわいい女格闘家か何かですか?」
澪「ホア・ジャイなんて名前のかわいい女格闘家がありえると思っているのか……?」
「さすがだよ……お前がナンバーワンよりオンリーワンだ……」
619: 2011/04/11(月) 03:19:34.40 ID:ENUs2wLDo
憂「お誕生日、おめでとう~!」
純「ありがとう~!」
憂「この間の純ちゃんのお誕生会は楽しかったよ~」
梓「ムギ先輩のマンボウ芸がまたもや炸裂したんですよね」
唯「おもしろかったよ……」
紬「うふふ……」
唯「マンボウの解体ショー……」
紬「うふふ……」
唯「結構、血が飛び散ったよね……」
紬「ひっひひ……」
律「アタシもウンコを皿に載せて回したぜ!」
純「へぇ」
律「そして食べたぜ!」
純「えっ、う、うんちを?」
律「トンちゃんをに決まってるだろ……」
純「えっ」
梓「でも肛門から這い出て来たんですよね」
律「気持ち良かったなぁ……」
純「ねぇねぇ、憂。不思議なことがあるんだけど」
憂「なぁに?」
純「私の誕生会に私が呼ばれてないのは何故?」
唯「純ちゃんをビックリさせようって話になって、
純ちゃんには内緒にしておこうって……」
紬「それでどうせなら最後まで内緒にしておこうって……」
純「そんな……」
憂「サプライズパーティだよ~!!」
澪「主役を呼ばないサプライズパーティだ……」
純「それはビックリですけど……」
澪「さぁ、純ちゃんが尊敬してやまない私が優しく抱きしめてあげるよ……」ギュゥッ
純「あっ」
626: 2011/04/12(火) 02:56:09.23 ID:iYU7w/GAo
─第30話─
627: 2011/04/12(火) 02:57:14.42 ID:iYU7w/GAo
─大学寮─
唯「今日から、みんな一緒の大学寮です!」
紬「楽しい大学生活になりそう~♪」
律「だけど、あんまり楽しすぎると4年後、社会人になったら辛そうだよな~」
澪「や、やめろよ……」
律「朝5時起き、6時には家を出て、7時過ぎには会社に到着」
紬「最初はちゃんと夕方6時には帰れたのに
一ヶ月も経てば夜11時過ぎになれないと帰れない……」
律「しかも休日出勤も当たり前になってきて……」
紬「もう定年退職まで一生、心から笑えることのない
そんな乾いた生活が40年も続くという絶望感に包まれながら
朝はダラダラして夜もダラダラできた、楽しかったキャンパスライフだけが
心の支えとなって生きていくのよ」
唯「なんだかもはや氏にたくなって来たね」
澪「そうだ、氏のう」
律「あぁ……」
紬「そうね……」
唯「楽しいうちに氏のう……」
澪「よし……」
628: 2011/04/12(火) 02:58:02.96 ID:iYU7w/GAo
澪「どうやって氏ぬ?」
「あ、あんまり痛そうなのはちょっと……」
律「いや、冗談なんだけどな」
澪「お、おい、ウソだろ!?」
唯「だからウソだよ~」
澪「え、じゃあウソなんだな?」
紬「そうそう」
澪「じゃあ、どうやって氏ぬ?」
律「どうすればいいんだ」
629: 2011/04/12(火) 02:59:11.89 ID:iYU7w/GAo
唯「澪ちゃんは放っておいて ご飯を食べに行こう」
澪「そ、そんな……」
律「寮には食堂があって、そこの水道から
ヨーグルトがいくらでも吹き出てきて食べ放題なんだ!!」
紬「そんな事ないわ、夢でも見たのよ」
「もしくはバカなのよ、お前が」
律「あれっ、でも昨日 出てきたぞ?」
唯「りっちゃん、夢でも見たんだよ~。もしくはバカなんだよ」
律「いや、夢じゃないって。現実だって!」
「そして、3回もバカって言うな」
唯「2回しか言ってないよ」
律「え?茶碗は2つで合ってるよな?」
紬「えぇ、そうね、なにが?」
唯「澪ちゃん澪ちゃん!りっちゃんは何を言ってるの?」
澪「バカなんだよ」
律「ほら、4回だ!!」ヒャッハー!!
紬「りっちゃん、4回じゃなくて3回よ」
律「どういうことだ」
紬「誰にも何も分からないワン」
唯「あっ、犬!!」ニャー♪
630: 2011/04/12(火) 03:00:06.83 ID:iYU7w/GAo
律「水道をひねったら水が出てきた」
唯「おいしそうだよね」
律「でも、ただの水だぞ。ヨーグルトじゃないんだぞ?」
唯「みず!!みずっ!!ごくごくごくごくごくwwwwww」ガボゴクゴクゴクゴク
澪「ど、どうした」
律「大変だ!!唯が急に水を飲みだしたんだ!!」
澪「そりゃまぁ、水くらい飲むだろ」
律「それもそうだな」
唯「おいしいおいしい!!」ゴクゴクゴクゴクゴクwwww
紬「唯ちゃん、ごはん食べないの?」
唯「で、でも水が……」ハァハァヘヘヘ
紬「そ、そんなに水っておいしいのかしら」ゴクッ
律「でもただの水だぞ。ヨーグルトじゃないんだぞ?」
唯「みず!!みずっ!!ごくごくごくごくごくwwwwww」ガボゴクゴクゴクゴク
澪「ど、どうした」
律「大変だ!!唯が急に水を飲みだしたんだ!!」
澪「そりゃまぁ、水くらい飲むだろ」
律「それもそうだな」
唯「おいしいおいしい!!」ゴクゴクゴクゴクゴクwwww
631: 2011/04/12(火) 03:00:33.15 ID:iYU7w/GAo
紬「唯ちゃん、ごはん食べないの?」
唯「で、でも水が……」ハァハァヘヘヘ
紬「そ、そんなに水っておいしいのかしら」ゴクッ
律「でも、ただの水だぞ。ヨーグルトじゃないんだぞ?」
唯「みず!!みずっ!!ごくごくごくごくごくwwwwww」ガボゴクゴクゴクゴク
澪「ど、どうした」
律「大変だ!!唯が急に水を飲みだしたんだ!!」
澪「そりゃまぁ、水くらい飲むだろ」
律「それもそうだな」
唯「おいしいおいしい!!」ゴクゴクゴクゴクゴクwwww
紬「唯ちゃん、ごはん食べないの?」
唯「で、でも水が……」ハァハァヘヘヘ
紬「そ、そんなに水っておいしいのかしら」ゴクッ
律「でもただの水だぞ。ヨーグルトじゃないんだぞ?」
632: 2011/04/12(火) 03:01:19.71 ID:iYU7w/GAo
唯「みず!!みずっ!!ごくごくごくごくごくwwwwww」ガボゴクゴクゴクゴク
澪「ど、どうした」
律「大変だ!!唯が急に水を飲みだしたんだ!!」
澪「そりゃまぁ、水くらい飲むだろ」
律「それもそうだな」
唯「おいしいおいしい!!」ゴクゴクゴクゴクゴクwwww
紬「唯ちゃん、ごはん食べないの?」
唯「で、でも水が……」ハァハァヘヘヘ
紬「そ、そんなに水っておいしいのかしら」ゴクッ
律「でもただの水だぞ。ヨーグルトじゃないんだぞ?」
唯「みず!!みずっ!!ごくごくごくごくごくwwwwww」ガボゴクゴクゴクゴク
澪「ど、どうした」
律「大変だ!!唯が急に水を飲みだしたんだ!!」
澪「そりゃまぁ、水くらい飲むだろ」
律「それもそうだな」
唯「おいしいおいしい!!」ゴクゴクゴクゴクゴクwwww
紬「唯ちゃん、ごはん食べないの?」
唯「で、でも水が……」ハァハァヘヘヘ
紬「そ、そんなに水っておいしいのかしら」ゴクッ
律「でもただの水だぞ。ヨーグルトじゃないんだぞ?」
唯「みず!!みずっ!!ごくごくごくごくごくwwwwww」ガボゴクゴクゴクゴク
「ぶるぁああああああああああっ」オボェェロロロロロ
澪「どうした」
律「大変だ!!唯が急に水を吐きだしたんだ!!」
澪「そりゃまぁ、あれくらい飲んだら吐くだろ」
律「それもそうだな」
633: 2011/04/12(火) 03:02:50.06 ID:iYU7w/GAo
唯「あずにゃんハンバーグはおいしいなぁ!!」ズルズル
紬「そうね。そのラーメン、全然 梓ちゃんとは関係ないけれどね」
唯「ングッ、げほげほっ」
澪「慌てて食べ過ぎだよ」
律「唯、水飲むか?」
唯「水なんて二度と飲むもんか!!」ゲホゲホ
澪「お、お前、まさか氏ぬ気か」
唯「水がなければミルクを飲めばいいもん」ゲホゲホ
律「しかし、ここにはミルクは無いようだ」
紬「お茶も切らしているわ」
澪「あきらめて水を飲むんだ!」
唯「絶対に飲むもんか!」ゲホゲホ
恵「騒がしいわね、どうしたの?」パタパタ
唯「あっ、和ちゃん零式!」
恵「どういうことなの?」
律「こ、この人は誰だ」
澪「私のストーカーの犯罪者予備軍」
紬「和ちゃんの前生徒会長だった ねずみ先輩だわ」
恵「ポポポwwww」
唯「あっ、いきなり壊れちゃった」
澪「さすが犯罪者だ」
律「超こえぇ」
634: 2011/04/12(火) 03:03:51.10 ID:iYU7w/GAo
恵「誰一人、先輩の事をマトモに覚えていなかったことが
先輩の心を激しく傷つけたみたいよ?」
唯「人生はそんな事ばかりだよ、めぐみん先輩」
紬「引っこ抜かーれて~あなただけに~ついて行く~♪」
律「今日も運ぶ~、戦う~、増える~、そしてー食べられる~♪」
恵「あなた達の中で、いったい、私はどうなっているの!?」
澪「落ち付いてくださいピクミン先輩!!」
恵「嗚呼~ 嗚呼~♪ あの空に~♪恋とか~~し~な~がら~♪」チラッ
澪「こ、この人は病気だ」
紬「それもそうね」
635: 2011/04/12(火) 03:04:48.02 ID:iYU7w/GAo
恵「食堂では静かにご飯を食べなくてはダメよ」
唯「ごめんなさい……」
律「でも食事中はある程度、おしゃべりしたりおしゃぶりしたり
うんこファイヤー」
恵「なに言ってんのコイツ」
澪「すいません、茶碗の野郎は病気なんです」
恵「茶碗?」
紬「澪ちゃん、それは……」
澪「あっ、なんでもないんです……」
恵「お茶碗ってなんのこと?」
律「ち、違う。右だ!!」
澪「し、しかし!!」
律「せっかくだからアタシはこの扉を選ぶぜエエエエッ!!」ダッ
ガッシャァアアアン
恵「何故、彼女は『右の扉』と言いながら
左の窓ガラスに飛び込んで行ったの?」
紬「反対から見れば右は左です」
恵「そしてなぜ、彼女は窓ガラスに飛び込んでいったの?」
唯「りっちゃんはついになれたんです」
「超サイヤ人に……」
恵「そう……」
あずにゃん、お元気ですか?
大学は不思議がいっぱいです
なめらぼれかな~wwwwww
─第30話─
おわり
636: 2011/04/12(火) 04:00:38.32 ID:VzirHRuWo
ついにキチOイを超えたかw
637: 2011/04/12(火) 04:06:56.85 ID:wyZgS9GDO
すげぇな今回…
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります