70: 2017/10/19(木) 16:35:27.55 ID:3wpVkKLS0


前回:ケース3. 水本ゆかり

ケース4. 五十嵐響子

(事務所・朝)

チュン...チュン...

響子「…よし」カッ

サッサッ

響子「(まずは机の上の整理…ファイルごとに大雑把に分けます)」

サッサッサッ

響子「(次は小さい子たちの飲みかけのコップの片付け…友紀さんたちが散らかしたおつまみのゴミを捨てて…と)」

サッサッサッ...ガ-...

響子「(清掃の人は来ますけど、床に食べカスがちょっと散らばっているので掃除機をかけて…)」

サッサッ

響子「(最後に…椅子と机を整えて、夕美さんにもらった花を飾って…終わりです♪)」
【公式】二次元コスパ アイドルマスター シンデレラガールズ 一ノ瀬志希「実験中」 セリフアクリルスタンド
71: 2017/10/19(木) 16:36:28.56 ID:3wpVkKLS0
カチャ

P「おはよう」

響子「おはようございます♪」

P「…」

ピッカピカ

P「今日も掃除してくれてたのか。いつも悪いな」

響子「いえ。好きでやっていることですから♪」

響子「あ。プロデューサーさん、おにぎり作ってあるのでどうぞ。また朝ごはん食べてないんでしょう?」

P「わかるのか?」

響子「ネクタイ曲がってますし、髪も少し乱れてますよ?  朝、よっぽど慌てていたんですね♪」ニコリ

P「くぅ。この正妻力。適当大人組(友紀、楓辺り)にも見習ってほしい」

響子「ちなみに中身はチーズひじきです」

P「んまーい」モグモグモグ

72: 2017/10/19(木) 16:37:16.28 ID:3wpVkKLS0
(仕事終わり)

P「仕事終わったー」

響子「…」モクモク

P「(ふむ。レッスンが終わると学校の課題か。響子は本当に頑張るなぁ…)」

P「(ただ、人のことばかりで自分のことをないがしろにしてはいないだろうか)」

P「(多少、心配だ。人に甘えることも覚えさせねば…)」

P「(こんな時こそ例の薬で…)」

スッ...コポコポコポ...

P「響子。お茶入れたぞ」

響子「わ。ありがとうございます♪」

P「いやいや、いつもお世話になってるからな」

コトリ...

響子「いい香りですね…」

ズズズ...ボンッ!!

響子「…」

P「(さて、どうなるか)」

73: 2017/10/19(木) 16:38:36.70 ID:3wpVkKLS0
響子「…」ボ-ッ

P「響子。大丈夫?」

響子「…」パタリ

P「お」

響子「か、課題を終わらせなければ…」グデ-

P「…薬を飲んでなお頑張ろうとするのか」

響子「ええと、いちたすいちは…」ヒ-フ-ミ-...

P「響子。響子。指を折って計算しようとしなくてもいい。やる気がなくなってるのはわかったから」

響子「...とてもだるいです」グダ-

P「そのまま休んでいいよ」

響子「…」

P「ん?」

響子「…思い出しました…事務所のトイレットペーパーが切れかかっているんです。買いに行かなきゃ…」グググ...

P「なんなんだその『家事』への執念は」

P「というか、そういう雑務こそちひろさんの仕事じゃないか。あの人は何をしてるんだ」

74: 2017/10/19(木) 16:39:24.74 ID:3wpVkKLS0
~別の場所~

ちひろ「そろそろ月末ですねぇ…」イソイソ

【白封筒の山】

75: 2017/10/19(木) 16:42:17.95 ID:3wpVkKLS0
P「まったく。まあいい。トイレットペーパーくらい俺が買いに行くよ」

響子「…プロデューサーさん」

P「ん?」

響子「食器用洗剤とサランラップもお願いします…」

P「キミは主婦か」メモメモ

P「他に買うものは?」

響子「…」

響子「ぽたぽた焼きが食べたいです」グデ-

P「ようやく薬に屈したな」

76: 2017/10/19(木) 16:42:57.84 ID:3wpVkKLS0
(しばらくして)

P「ただいまー」

響子「おかえりなさい…」モソモソ

P「いもむしみたいに這ってきたね」

響子「ぽたぽた焼き…」グダ-

P「はいはい。買ってあるからソファに寝そべってなさいな」

響子「…」

P「ん?」

響子「玄関まで出迎えたのはいいんですけど…帰るのがだるいです…」グデ-

P「なぜ来た」

響子「…なんでですかね?」グデ-ン

P「後先考えて動くこともやめてるね」

響子「プロデューサーさん…運んでくださーい」デロ-ン

P「もう慣れたなこの展開」

77: 2017/10/19(木) 16:43:38.85 ID:3wpVkKLS0
スッ...ヨッコイセ

響子「あー、おんぶされると楽ですねー」ダラ-

P「しっかり掴まっててくれない?」

響子「んー」グテ-…ハァ

P「…」

P「(首元に響子の吐息を感じるな...)」

響子「プロデューサーさぁん。ぽたぽた焼き~」ダラ-

P「待ってろ。お茶淹れてくるから」

響子「…私にぽたぽた焼きを用意した後は、トイレットペーパーと洗剤の補充もお願いしますね…」

P「家事への使命感はなくならないなぁ」

78: 2017/10/19(木) 16:44:35.25 ID:3wpVkKLS0
(しばらくして)

パリパリ...ポリポリ...

響子「甘いですねー…♪」クタ-

P「懐かしい味だな」

響子「あ、プロデューサーさん。私のぽたぽた焼きを取りましたね」

P「いや、これ事務所の備品扱いだから」

響子「許し難いです。激怒です」グダ-

P「寝そべりながら言っても怖くもなんともないな」

響子「ゆーるーしーまーせーん」

P「何をしたら許してくれるんだい?」

響子「では、私の手足となって…」

P「…」

響子「やり残した家事をやってください♪」

P「そうくるかー」

79: 2017/10/19(木) 16:46:08.90 ID:3wpVkKLS0
(しばらくして)

サッサッ...

響子「で、そこのカーテンにファブリーズをして終わりです」

シュッシュ...

P「こんなもん?」

響子「ええ、ありがとうございます♪」グダ-

P「疲れたなぁ。響子がいるありがたみがわかったよ」

響子「えへへ…♪」グダ-

P「さて、片付けも終わったし。またお茶に戻るかな」

響子「プロデューサーさん」

P「うん?」

響子「ちょっとこっち来てください」

テクテクテク...

P「どうした。何か取ってほしいものでもーーー」

スッ...ギュム-

P「」

響子「えへへ…♪  だるくてあんまり身体は動かないですけど…ちょっとしたお礼です♪」

P「」

響子「…私たちもプロデューサーさんにはお世話になってますからね」

響子「いつもありがとうございます♪」

ギュ-

80: 2017/10/19(木) 16:47:09.44 ID:3wpVkKLS0
(薬が切れた後・次の日)

響子「学校の課題やり忘れました!!」ガ-ン!!


ケース4. 五十嵐響子 end

81: 2017/10/19(木) 16:47:54.30 ID:3wpVkKLS0
おまけ

菜々「やる気が出ませんねぇ…」ポリポリ

P「人前でお腹をぽりぽりかくんじゃありません」

菜々「いいじゃないですか。2人しかいませんし。ウサミン星人にだって休みたいときはあるんですよ」グデ-

P「クッションに顔を埋めるんじゃありません」

菜々「努力しないでみんながウサミン星の住民になりませんかねぇ…」グダ-

P「だらけていてもキャラを崩さないあたりプロだな」

菜々「だ~か~ら~、ナナのはプロとかじゃありませんから~」グダ-

終わり

82: 2017/10/19(木) 16:48:37.65 ID:3wpVkKLS0
おまけ

フレデリカ「だるだるだるーん♪  フレデリカ~♪」グデ-

P「…」

フレデリカ「だるだるだるーんだるだるーん♪」グデ-

P「フレデリカ」

フレデリカ「なに♪」グデ-

P「後ろから首に絡みついて歌うのはやめてほしいな」

フレデリカ「だってだるみがあるんだもん♪」グデ-

P「理由になってないよ」

終わり

83: 2017/10/19(木) 16:49:36.29 ID:3wpVkKLS0
おまけ

智香「応援…」グダ-

P「する気がないね」

智香「いえ…頑張ります」

智香「フレー…フレー…」

フレデリカ「フレデリカ~♪」ニュッ

智香「頑張れ…頑張れ…」

フレデリカ「フレデリカ~♪」ニュッ

フレデリカ「フゥー♪」パチパチパチ

P「フレデリカ。キミは何をしているんだ」

フレデリカ「えへへぇ♪」

智香「あ…やっぱり…だるいです」グデ-

終わり

84: 2017/10/19(木) 16:51:27.23 ID:3wpVkKLS0
おまけ

夏樹「…」グデ-

李衣菜「な、なつきち!?  どーしちゃったのさ!  そんなくったりして!」

夏樹「ああ…だりーか…どうやらあたしはもう動けねぇみたいなんだ…」

夏樹「身体に力が入らねぇ…おまけにこれは治りそうもないんだ」

李衣菜「そ、そんな…!!」

夏樹「…完全に身体が動かなくなる前に、お願いがあるんだ…」

李衣菜「何でも言ってよ!」

夏樹「…だりーの1発芸が見たい」

李衣菜「…ん?」

夏樹「驚くのはわかる。ただ、アタシの最期のお願いなんだ…頼むよ」

李衣菜「よ、よし。なんだかよくわからないけどやってみるね!」

(しばらくして)

夏樹「あはははは♪」ゲラゲラ

李衣菜「な、なつきち!?  騙したなっ!」

夏樹「くふふ…あ、いや。動けないのは本当で…」

李衣菜「このーっ!  覚悟しろー!」

夏樹「ちょ!  まっ!  いまくすぐるのはなっ!!」

コショコショコショ
ハハハハハハ!!  ワ...ワルカッタカラ-!!


終わり

85: 2017/10/19(木) 16:52:23.17 ID:3wpVkKLS0
おまけ

杏「薬を飲んだせいでだるだるだー」グダ-

P「…」

杏「これはお世話してもらわないと駄目だなぁ。プロデューサー、飴くれー」グデ-

P「はい」

杏「サンキュー…って」

杏「これ『水あめ』じゃんかっ!」

P「練って食え」

杏「うっ…面倒くさい…」ネチネチネチ...

ムシャムシャ...

P「どう?」

杏「美味しい…」

杏「けど…この仕打ちはあんまりだー!  私は薬で人格を変えられた被害者だぞー!  優しくしろ!」

P「杏」

杏「私はもう動けない。介護するんだ!  プロデューサー!」

P「杏」

杏「何だよっ!  さっきから!」

P「さっきキミが飲んだのはただの水だ」

杏「え?」

P「だるいのは元からだ」

杏「…」

杏「は、謀ったな!  貴様っ!」

P「ふはは。馬鹿者め」

きらり「(杏ちゃん。なんだか楽しいそうだにぃ☆)」ニマニマ


終わり

86: 2017/10/19(木) 16:53:21.47 ID:3wpVkKLS0
おまけ

まゆ「プロデューサーさんのスーツの上着…うふふふふ♪」グダ-

まゆ「…プロデューサーさんに抱かれているような感覚です♪」クダ-

まゆ「…このまま眠っていたい…ああ、でもプロデューサーさんのためにお茶を淹れないと…」グデ-

まゆ「…でもでも、動けません…まゆは悪い子です…♪」グデ-

ハスハス...ゴロゴロ...グデ-...

凛「プロデューサー。まゆのアレは何?」

P「暴走しないための処理だよ」

凛「?」

終わり

87: 2017/10/19(木) 16:54:52.82 ID:3wpVkKLS0
おまけ

P「…」ダラ-

志希「ありゃー。間違って飲んじゃったのかな♪」

志希「んふふ~♪  いまならハスハスしたり、ちょっぴり人体実験しても問題ないよね~♪」ハスハス

志希「んー…今度から定期的にプロデューサーにコレを使ってーーー」

ガシッ!

志希「にゃ?」

ちひろ「…」ゴゴゴゴ

志希「ち、ちひろさん?」

ちひろ「プロデューサーに投薬したら仕事にならなくなる、と前に言いましたよね」ゴゴゴゴ

志希「あ、あのね。今回はプロデューサーが勝手に…」

ちひろ「飲んだら危ない薬作っている時点でダメです♪」

志希「」

ヴニャァァァァァァ!!!

終わり

88: 2017/10/19(木) 17:04:41.65 ID:3wpVkKLS0
以上です。短めでしたがお読みいただきありがとうございました。
そのうちまた別の薬シリーズを書きますので、その時もお付き合いいただけると嬉しいです。

では

89: 2017/10/19(木) 17:07:12.98 ID:3wpVkKLS0
それから柚にいちごパスタは食べさせません
美味しいたらこパスタを食べさせたいです(願望)

引用: 志希「脱力! 『ダラケタクナール(だらけたくなる)』だよ♪」