674: 2014/10/15(水) 00:40:37.37 ID:mBzzGad3o


シリーズ:提督「艦娘とスイーツと」

最初:【艦これ】提督「艦娘とスイーツと」

前回:【艦これ】提督「艦娘とスイーツと」~ブラックチョコレート~

~ おからクッキー ~


阿賀野「ねえ提督さん、一つ質問していい?」パクッ

提督「ん、どうした」

阿賀野「あのね、阿賀野はクッキーをリクエストしたよね」モグモグ

提督「リクエストしたというか今食べてるだろ」

阿賀野「うん、確かにクッキーだけど。だけどさ、なんでおからクッキーになってるの」

阿賀野「それに提督さんの入れてくれた紅茶もちっとも甘くないの。オマケにシロップにミルクもないし」

提督「その事か。それについては能代にいってくれ」

阿賀野「能代に?」

提督「『阿賀野姉のためにもお菓子もなるべくヘルシーなのを用意してください』って頼まれてな」

阿賀野「ひどい!!阿賀野は一言も聞いてないよ」

提督「そりゃそうだ。この話をしたのは阿賀野は食事後の休息、もとい昼寝をしているときだったから」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱1 (電撃コミックスNEXT)
675: 2014/10/15(水) 00:46:25.18 ID:mBzzGad3o

阿賀野「それでもひどいの!!っていうよりなんで提督さんは能代の意見に従ってるの!阿賀野はこれでも阿賀野型の一番艦なんだよ」

提督「あー、それについても能代、というか他の三人からも伝言があるんだ」

阿賀野「えっ?みんなから???」

提督「『姉さんはまずそのたゆたゆのおなかをどうにかしてください』…だってさ」

阿賀野「     」

提督「まあこれを食べたからといって痩せるわけじゃないが、少しは自分の生活を見直してみるのもいいんじゃないか?」

阿賀野「………提督さんも、阿賀野はおなかがたゆたゆと思う?」

提督「えーっと、いや、そうだな…」

提督「まあ、阿賀野型の中では…一番、かもな」

阿賀野「       」ガーン!!

676: 2014/10/15(水) 00:50:49.83 ID:mBzzGad3o

~ チーズスフレ ~


提督「悪い、ほんっとうに悪い!!」

雲龍「そ、そんなに謝らないでください。私は別に気にしていませんので」

提督「け、けど設計図が用意できなかったばっかりに雲龍の改造計画が遅れているのは俺のせいだからな…」

雲龍「確かに私自身が強化できないのは問題かもしれませんが、提督も設計図を無計画に使用したわけではないのでしょう?」

雲龍「自虐というわけではありませんが、昔と比べると赤城さんや加賀さん方がいる今、急いで改装されなくても大丈夫ですよ」

雲龍「むしろ他の艦種の皆さんの強化に繋がるのでしたら、そちらに優先的に使用するのは当然ですから」

提督「………本当に悪い。今度設計図が手に入ったら優先的に回すからそれまで辛抱してくれ」

雲龍「ふふっ、期待してお待ちしていますね」

677: 2014/10/15(水) 00:55:32.31 ID:mBzzGad3o

雲龍「ところで、このケーキなんですか、表面のコーティングにお酒をつかっていたりしますか?」モグッ

提督「おお、気づいたか?そこまでつかってなかったんだがな」

雲龍「私自身はあまりお酒を嗜みませんのでお酒に対しては少し敏感でして。しかし、これは日本酒?ではないですよね」

提督「ラム酒って言うさとうきびから作る洋酒だよ」

雲龍「成程…しかし、この風味がまたいいものですね。このお酒の風味がチーズの風味を引き出していて、とても美味です」

提督「チーズとお酒はつまみとしても合うからな」

隼鷹「酒と聞いて!!」バァン!!

千歳「チーズとくれば!!」

二人「「宴会でしょーーー!!!」」

提督「やはりきたk」

雲龍「お茶中は静かに。流星、烈風!!」


ズガガガガガ!!!ギャーー!!タイヒ、タイヒーーー


雲龍「ふぅ、これで静かになりましたね、提督」

提督「…お、おう」

678: 2014/10/15(水) 00:59:44.12 ID:mBzzGad3o

~ あられ ~


霰「………」ポリポリ

提督「………」ポリポリ

霰「………」ポリポリ

提督「………」ポリポリ

霰「………」ポリポリ

提督「………」ポリポリ

霰「…霰だけに」ボソッ

提督「!!」ビクッ

霰「霰だけに、あられ…なんちゃって」

提督「ってそのためだけにあられをリクエストしたんかい!!」

霰「…うん、司令官のその反応が見たかったから。そして、大成功」ニコッ

679: 2014/10/15(水) 01:06:40.81 ID:mBzzGad3o

提督「正直どう突っ込んでいいか分からなかったわ!?マジなのか冗談なのか分かりづらいっての!!」

霰「ふふふ…ぶいっ!」

霰「とまあ冗談はここまでにしといて…霰は普通に食べたかったの」

提督「あ、冗談抜きでか」

霞「うん、けど、みんなの前で食べると…」

霞「『あっ、霰があられを食べてるー』とか『霰、それはもしかしたら霰とあられをかけた洒落なんですか?』とか色々といわれて」

霰「名前だけで自分の好きなものにちゃちゃを入れられるって…ちょっと辛いよね」

提督「辛いな…って言うか霰ってモノマネ上手いな」

霰「霰隠し芸の一つ。もちろんアラレちゃんのモノマネもあるよ。後は秘密」

提督「まだネタがあるのかよ…」

680: 2014/10/15(水) 01:09:59.62 ID:mBzzGad3o

~ スムージー ~


五十鈴「提督、いきなりで悪いんだけど制服の変更ってできないかしら」

提督「制服?基本的には艦種ごとに固定だから変更は難しいが…ってどうした。何か不具合でもあったのか?」

五十鈴「不具合はないわよ。中破した際に破けたりはするけどそれはどの制服も同じだからね。ただ…」

五十鈴「……目線がね、すっごく痛いのよ」

提督「目線、ってあー」チラッ

五十鈴「!!どっ、どこ見てるのよ!このスOベー!!」バチーン!

提督「ゴフォっ!?」

五十鈴「全く…まあ、基本的には大体今の提督と同じ反応よ」

提督「そ、そりゃあ目線がいくのは自然なことだろ」

五十鈴「今みたいのならまだいいんだけど、たまーに殺気のこもった視線が飛んできて怖いのよね」

提督「そりゃあ…そんなもん目立つようにぶら下げてればそうなるわな」

五十鈴「だから制服の変更がきかないか聞いたのよ。少しでも隠せれば多少は違うだろうし」

681: 2014/10/15(水) 01:12:55.76 ID:mBzzGad3o

提督「うーん、こればっかりは俺の独断で変える訳にもいかないしなぁ、どちらかといえば妖精さんの管轄になりそうだし」

五十鈴「そう…ごめんなさいね、こんな質問に答えてもらって」チューッ

提督「にしても改二になってからずいぶん成長したよな。何かあったのか」

五十鈴「そういうのってセクハラになるわよ…って言うより何もしてないわよ」ゴクゴク

五十鈴「っていうより胸なんて勝手に成長するもんじゃないの?それに大きいだけでも不便なだけだs」ゴトッ

提督「バカッ!?それ以上は…!!」バァン!

五十鈴「…えっ」


ブォォォォォォ!!!バババババ!!!チュドーーン!!


五十鈴「……な、なに、今の」ガタガタガタガタ

提督「五十鈴、それ以上何も言うな。地雷原でタップダンスするようなもんだ」

五十鈴「わ、分かったわ」

682: 2014/10/15(水) 01:17:20.07 ID:mBzzGad3o

~ クリームブリュレ ~


春雨「司令官さん。では、お願いします!」

提督「いいけど気をつけろよ、間近で見るのはかまわないが春雨は髪が長いんだからな、バーナーの火に巻き込まれたら洒落にならんぞ」

春雨「大丈夫です。ゴムで縛って万全ですので」

提督「それじゃあ…いくぞー!!」

ゴォォォォォォオォォォォォォ!!!!!!

春雨「バーナーの火で焦げ目が…き、綺麗!!」

提督「…よしっ、これぐらいでいいか」

春雨「出来立てのクリームブリュレ…感激です!!」

提督「まっ、この砂糖が焦げたこの香ばしさは間近にいなくちゃ感じられないわな」

683: 2014/10/15(水) 01:21:28.63 ID:mBzzGad3o

春雨「…うん、表面がサクサクで、中からクリームがトロッと出てきてとっても美味しいです!!」パクッ

提督「バーナーにさえ気をつければ結構簡単なんだよな。これ。といってもその作業が大変なんだがな」

春雨「司令官さん、今度自分でもやってみたいんですけど、何かコツとかってありますか?」

提督「コツっていってもなー、クリームのレシピはそこまで難しくないけど焦げ目の感覚は回数をやってみないと覚えられないぞ」

春雨「見てる分には簡単そうだったんですが…」

提督「やってみるとなかなか加減が難しいんだ。これが…あっ、けどコツが一つあるな」

春雨「えっ!?どんなのですか!」

提督「作るときに雪風に傍にいてもらえ。最悪やってもらうのもありかも」

春雨「えーっと、それってコツ、ですか?」

提督「コツというかなんというか…ただ、たぶん悪い結果にはならないと思うぞ」

春雨「…確かに」

684: 2014/10/15(水) 01:23:44.94 ID:mBzzGad3o

~ 白くま ~


球磨「ふぅん、これが白くまというやつかクマ」

提督「何だ球磨。実物を見たことがなかったのか?」

球磨「話しには聞いていたけど実物を見るのはこれが始めてだクマ。けど、トッピングが白くまに見えるから白くまってなんて安直なネーミングセンスだクマ」

提督「九州では定番なんだぞ。まあ最近ではこの辺でもアイスで見かける事も多いけどな」

球磨「ふぅん、それではいただきます、だクマ」

提督「多摩もそうだが語尾に『クマ』って付けるんだな」

球磨「もはや一種のポリシーみたいなもんだクマ」パクパク

球磨「…!!!あっ、頭が…!!」キィィィーン!

提督「一気に食いすぎたか。かき氷ではよくあることだな」

685: 2014/10/15(水) 01:35:23.27 ID:mBzzGad3o

球磨「くっ…油断していたらこんなことになるとは…球磨、一生の不覚だクマ」

提督「大げさすぎだろ。で、実際に食べてみた感想としてはどうだ?」

球磨「むぅ、球磨としては少し気になる点もあるけど、とっても美味しかったクマ」

球磨「けど、一つ思ったことがあったクマ」

提督「ん、どうしたんだ?」

球磨「もしかしたら白くまが全国的に定番になった裏にはくまもんの力が働いていたんじゃないかという大胆な仮説なんだクマ」

提督「いや、確かに両方とも九州が発祥だけど流石にそれは…」

球磨「もしかしたら、くまもんの力を借りれば球磨も改二になれるんじゃないかとも思ったんだクマ」

提督「そしたら艦娘から完全に艦熊になるぞ?オマケに体系がクマモンと同じに、あっ耐久はありそうだけど」

球磨「………」

球磨「…うーん、ないわー、だクマ」

686: 2014/10/15(水) 01:40:44.46 ID:mBzzGad3o

~ 蒸しパン ~


霞「…それで、遠征計画なんだけど資材的には鋼材には余裕があるからまずは弾薬と燃料を集中的に獲得できる遠征ローテーションを組むこと」モグモグ

霞「戦闘は極力被弾を避けるような陣形を選択しなさい。あんたはやられる前にやれって言うのが好きみたいだけど、こっちからしたら被弾率も増えるから止めて欲しいんだけど」

提督「…善処します」

霞「はぁ、せっかくのお茶の時間だって言うのに何で私がこんな説教をしなくちゃいけないのかしら…」ズズズッ

提督「いや、俺は別に頼んでないんだが」

霞「アンタの立案した計画を見たら口出ししたくなったのよ!!なによこの穴だらけの計画は!」

提督「いや、まあ、その…すまん」

霞「全く、アンタの無謀な計画に付き合わされるこっちの身にもなってほしいものね」

霞「ただまぁ…轟沈、大破前提の計画がないのだけは評価してあげるわ」

提督「?当たり前だろ。なんでそんなアホらしい計画を立てる必要があるんだ」

霞「そんなあほな計画を立てる奴らがたくさん見てきたからよ。あの戦争でね」

687: 2014/10/15(水) 01:45:00.92 ID:mBzzGad3o

提督「あっ…」

霞「…艦娘とはいっても私たちは所詮兵器よ。だから最悪の事態は覚悟しているわ」

霞「だけどね、その最悪の事態を招いた原因が、あの戦争のときのような下らない理由だったとしたら…少なくとも私は恨み続ける」

霞「たとえ深海棲艦になったとしても…絶対に」ゴォッ!

提督「霞!!」ギュッ!

霞「…!悪かったわね。ちょっと昔の記憶が頭によぎっただけよ。まあ、だからこそそんな計画を立てないあんたの事を、その…」

霞「…信頼、してるんだからね」ボソッ

提督「…霞」

霞「…!!ちょ、調子にのるんじゃないわよ!私はまだあんたのことを信用してなんていないんだからっ」

提督「…大丈夫、俺はお前達を裏切ったりしないよ」



提督『もっとも、俺が上から裏切られるかもしれないがな…』

688: 2014/10/15(水) 01:48:39.89 ID:mBzzGad3o
今日はここまでです

そういえば秋イベントの情報が出始めましたね。連合艦隊や新規艦娘や…
こちらとしてはいち早く野分を実装していただきたいんですが。主に舞風のために
しかし時期的に新規艦娘は書けそうにないですね。
というか今でも一杯一杯なのに新規艦娘なんて…どう考えても無理ですよね( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

それでは、また

689: 2014/10/15(水) 07:52:44.79 ID:Pcem8kLko
乙でしたー
秋イベより扶桑姉妹の改二の方が気になるww

690: 2014/10/15(水) 08:29:04.47 ID:r7JDtBwWo
乙です

次回:【艦これ】提督「艦娘とスイーツと」~ぜんざい~


引用: 提督「艦娘とスイーツと」