454: 2015/09/13(日) 11:25:59.20 ID:kSMSdna70


シリーズ:絶対に笑ってはいけない海軍24時

最初:【艦これ】絶対に笑ってはいけない海軍24時

前回:【艦これ】絶対に笑ってはいけない海軍24時【その2】

提督「午後、まずは鎮守府の施設見学を行うぞ」

提督「提督の役割は艦隊の指揮をするだけではない。鎮守府を運営していくのもまた提督の仕事だ」

提督「そんなわけでこの鎮守府にはどんな設備があるのか、お前たちにチェックしてもらう」

プリ「わかったー!」

吹雪「いやでも私たち艦娘だったしだいたい鎮守府にある施設とか知ってるんだけど」

瑞鶴「何も今更感が強いわ…」

提督「じゃあ出発だ。ついてこい」

吹雪「無視された…」

陽炎「まぁ、提督視点で見ることが大切ってことじゃない」

プリ「新しい発見があるかもだよ!」

吹雪「うーん、そうかなぁ…」

秋月「あっ…私、まだ鮪、食べ終わってないので持ってっていいですか?」

瑞鶴「え? 秋月まだ食べ終わって無かったの!?」

陽炎「もう皆食べ終わってたと思ってたわよ!」

秋月「ごめんなさい!量が多くて…でも捨てるのも勿体なくて!」

吹雪「提督…」

提督「仕方ない。好きにしろ」

秋月「ありがとうございます!それでは…」ヨイショ

瑞鶴「骨ごと持って行くんかい!!」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱1 (電撃コミックスNEXT)
455: 2015/09/13(日) 11:28:49.21 ID:kSMSdna70
【13時00分 施設見学】

秋月「お、重い…」

プリ「まるまる1匹だからね…」

提督「最初の場所に到着したぞ」

提督「まず最初に見学する場所はここだ」

陽炎「?」

【間宮食堂】

プリ「ここは…?」

秋月「間宮さんの…」

提督「そうだな。鎮守府の台所、間宮食堂だ」

提督「提督にとってこの場所は、食事を介しながら艦娘たちとコミュニケーションをはかることの出来る大切な場所だな」

吹雪「へぇー」(知ってる)

提督「んじゃ、まずはここ見学するぞー」

456: 2015/09/13(日) 11:31:33.52 ID:kSMSdna70
間宮「いらっしゃいませー」

プリ「こんにちは!」

間宮「あら、提督の皆さん!今日はここでお食事ですか?」

提督「いや今日は見学だけだ。間宮、彼女たちに食堂を見せてやってくれないか?」

間宮「チッ!!!!!!冷やかしか!!!!!では気の済むまでごゆっくり…」

秋月「wwwwww」

瑞鶴「wwwww」

陽炎「待ってwwwwww」

デデーン
秋月、陽炎、瑞鶴、アウトー

瑞鶴「出オチかよっ!」スパーン

陽炎「大井さんじゃあるまいし!」スパーン

秋月「かなり強烈な舌打ちでした!」スパーン

457: 2015/09/13(日) 11:41:26.04 ID:kSMSdna70
提督「という訳でお前たち。自由に散策していいぞ」

プリ「はーい」

吹雪「自由に、って食堂ってあんまり見るとこないでしょ」

秋月「う~ん」キョロキョロ

??「すみませーん!」

陽炎「?」

五月雨「今、ここでごはん食べることできますかー?」

【客 五月雨】

吹雪「まさかの来店者…」

間宮「あっ!いらっしゃいませ!どうぞー」

五月雨「えーと、このカレー定食食べたいんですけどー」

間宮「カレー定食ですね!お待ち下さいませ!」

458: 2015/09/13(日) 11:47:17.08 ID:kSMSdna70
間宮「カレー定食入りましたー!」

間宮「…」←キッチンに行った

吹雪「お前が作るんかい」

プリ「それなら今の宣言いらなかったでしょ…」

秋月「伊良湖さんいますし…たぶん…」

間宮「…」←作ってる

間宮「お待たせしました!カレー定食です!」

五月雨「わぁ美味しそう!」

【主食米、主菜カレーライス、汁物カレールー、添物福神漬け】

陽炎「wwwwwwww」

デデーン
陽炎、アウトー

459: 2015/09/13(日) 11:51:57.65 ID:kSMSdna70
陽炎「これただ量の多いカレーじゃない!」スパーン

瑞鶴「米を付ければなんでも定食になるの法則…」

五月雨「いただきまーすっ!」パクッ

五月雨「…」モグモグ

五月雨「辛ぁっ!んふっゲホゲホォッ!!」←盛大に吹き出した

陽炎「wwwwww」

吹雪「wwwwwww」

プリ「wwwww」

瑞鶴「唐突かよwwwwwww」

デデーン
吹雪、陽炎、プリンツ、瑞鶴、アウトー

462: 2015/09/13(日) 11:57:20.35 ID:kSMSdna70
吹雪「五月雨ちゃんのこんな姿を見ることになるなんて…」ヒリヒリ

プリ「吹き出しちゃったら五月雨の真っ白な制服が汚れちゃう…」ヒリヒリ

五月雨「ま゛…ま゛みや゛さん…」

間宮「お残しは許しまへんでー」

五月雨「!?」

五月雨「…」ガツガツ

五月雨「カッ!ハッ!からっ…グフッ!」←必氏に食べてる

吹雪「…ww」

陽炎「wwww」

プリ「無理しちゃ駄目www」

デデーン
吹雪、陽炎、プリンツ、アウトー

463: 2015/09/13(日) 12:06:18.22 ID:kSMSdna70
吹雪「あーっ!」スパーン

陽炎「もういいから残しなさいよ!」スパーン

プリ「やめてあげてー!」スパーン

五月雨「うぐ…フグッぶふっ!ヒーッ!」モグモグ

五月雨「ひぐぅ…ゲホッゴホッ!ぐじゅっ…ううう…っ!!」←鼻水と涙が止まらない

吹雪「wwwwwwwww」

陽炎「wwwwww」

秋月「wwwwwwww」

瑞鶴「なんで無理するのよwwww」

プリ「かわいそうwwwww」

デデーン
全員、アウトー

五月雨「はぁっ…オゴッ!ひぃ…ひぃ…ブッ!!」モグモグ

陽炎「まだ食べるのw」スパーン

吹雪「だからもうやめてって!」スパーン

秋月「これは駄目なやつです!」スパーン

プリ「間宮さんも許してあげて!」スパーン

465: 2015/09/13(日) 12:11:36.57 ID:kSMSdna70
【辛さに悶える五月雨を脇目に間宮食堂を立ち去る一行】

提督「次は営倉を見に行くぞ」

プリ「エーソー?」

提督「営倉とは悪さをした軍人が放り込まれる、牢屋みたいなものだ」

提督「今日はその営倉に放り込まれたバカ艦娘が2人いるから」

提督「彼女たちの様子見も兼ねて営倉の見学を行うぞ」

秋月「はい!」

466: 2015/09/13(日) 12:14:15.82 ID:kSMSdna70
【営倉】

提督「着いたぞ」

プリ「薄暗い場所だね」

陽炎「そりゃまぁ牢屋だから…」

提督「見てみろ。アレらが営倉に放り込まれた馬鹿共だ」

提督「お前たちも提督と言えど悪いことをしたらここに入れられるから」

提督「お前たちもああならないよう、気をつけるんだぞ」

吹雪「へえ、どれどれ」

【営倉の中に、長門&大和】

吹雪「wwwwww」

陽炎「wwwwwwwwwwww」

瑞鶴「wwwwwwwww」

プリ「wwwwww」

秋月「wwwwwwww」

デデーン
全員、アウトー

467: 2015/09/13(日) 12:16:52.62 ID:kSMSdna70
瑞鶴「なんで捕まってんのよ、あいつら…」

提督「あの2人は食事中、飯の奪いあいをしてそのまま喧嘩になったんだ」

提督「無駄に資材を消費した結果、こうなったという訳だ」

陽炎「…あっ!そういや執務の時の報告書!」

秋月「そうでした!確かに長門さんと大和が喧嘩したって書いてましたね!」※>>316参照

吹雪「このあたりの設定はしっかりしてるなぁ」

瑞鶴「思い出したぁ…アレね」

プリ「???」←特殊な仕事だったため報告書を見てない

469: 2015/09/13(日) 12:53:40.69 ID:kSMSdna70
大和「長門…」

吹雪「!」

【会話を始める罪人艦娘】

大和「長門…お腹すいた…ひもじいです…」

長門「…」

大和「ごめんなさい…私が馬鹿をしたばっかりに…うぅ…」

長門「…」

【目を瞑り一向に口を開こうとしない長門】

大和「こんなとこで空腹で氏にかけるなんて…」ヨロヨロ

長門「…」

大和「長門…まさかもう氏んじゃったの…?」

長門「…」

大和「長門、寂しいじゃないの…せめて最後まで付き合ってよ…」

長門「…」

大和「…!」

大和「この人呼吸止めてる…仮氏状態に入ってるんだ…!」

長門「そうね、あなたはまだ諦めてないのね…長門…!」

瑞鶴「wwwwww」

秋月「wwwwww」

陽炎「虫かよwwww」

デデーン
秋月、陽炎、瑞鶴、アウトー

470: 2015/09/13(日) 13:00:20.73 ID:kSMSdna70
秋月「仮氏って…」ヒリヒリ

瑞鶴「呼吸止めた時点でもう氏んじゃってるんじゃ…」ヒリヒリ

プリ「ビッグ7ならではの大技なのかも」

長門「…」

長門「…」ムクリ

大和「!?」

【長門、蘇生】

陽炎「えっ、あっさり生き返った…」

秋月「生き返りましたね…」

長門「ふぅ…大和がぶつぶつうるさいから目が覚めてしまった…」

大和「あっ、ご、ごめんなさい」

長門「あと空腹で」

大和「…」

長門「腹減ったな…」

大和「長門…どうしましょう…」

【しきりに空腹を訴える罪人艦娘】

秋月「……………」

472: 2015/09/13(日) 13:09:00.06 ID:0PkBz2paO
秋月「……………!」←鮪を抱き抱えてる

プリ「秋月…」

秋月「い、嫌です!」

吹雪「まだ何も言ってないでしょ。秋月、その鮪、この2人にあげたら?」

秋月「だから嫌ですって!!」

吹雪(さっきから地味に鮪のヒレがちくちく刺さって痛いんだよね…)

瑞鶴「秋月、アンタもう十分それ食べたでしょ」

陽炎「邪魔にもなるしもう分けてあげなさいよ」

秋月「うぅ…」

吹雪「今度、甘味でも奢ってあげるからさ」

プリ「私もドイツの色んな料理、秋月につくってあげる!」

秋月「…はい」

瑞鶴「よし!偉い偉い」

秋月「では…戦艦のお2人方…」

秋月「この…鮪…どうぞ…」

大和「…」

長門「…」

大和「いりません」ペシッ

長門「私もだ」ペシッ

秋月「」

吹雪「www」

デデーン
吹雪、アウトー

474: 2015/09/13(日) 13:13:43.85 ID:0PkBz2paO
秋月「もったいない…もったいないのに…」グスグス

吹雪「ごめん秋月…笑っちゃって…」

陽炎「ちょっとアンタら!!何してんのよ!!!」

瑞鶴「今のは例え連合艦隊旗艦だろうと許されないわよ!!」

プリ「そうだそうだー!貧しい秋月の大切な鮪だよー!!」

陽炎「あの貧乏で貧相でひもじい秋月がせっかくの鮪を渡したのに…!お前らは鬼か!」

秋月「どさくさに紛れて私を罵倒してませんか!?」

大和「…」

長門「いや…その…」

陽炎「いや、じゃないわよ!!」

瑞鶴「何か言ったらどうなの!?」

長門「甘いもの…」

陽炎「は?」

長門「甘いものを…くれ…」

プリ「えぇ?」

瑞鶴「はぁ!?」

475: 2015/09/13(日) 13:23:10.20 ID:0PkBz2paO
【空気を読まずに食べたいものの要求する罪人艦娘】

吹雪「あ、甘いもの…?」

陽炎「よくそんなこと言えるわね…」

瑞鶴「どっちにしろそんなもの持ってる訳…」

プリ「瑞鶴、そういやさっきのキャンディーは?」

瑞鶴「ん?ああ…」ゴソゴソ

瑞鶴「ポケットにあったわ」

秋月「それ、あの二人に渡してください…」ズーン

プリ「可愛そうな秋月…」

瑞鶴「ほら大和、長門。キャンディーよ。食べなさい」

長門「…」スッ

大和「…」スッ

【キャンディーを受けとる長門大和】

長門「…」ペロペロペロペロ

大和「…」ペロペロペロペロ

瑞鶴「めっちゃなめてるわね」

陽炎「うわ気持ち悪」

長門「…」ガジガジ

吹雪「だからって噛み砕かなくていいからw」

デデーン
吹雪、アウトー

吹雪「ぐわー!」スパーン

476: 2015/09/13(日) 13:24:34.48 ID:5R+deBnbo
>>469
長門が既に起きててワロタ

477: 2015/09/13(日) 13:26:59.17 ID:0PkBz2paO
長門「…」←完食

プリ「食べ終わったみたい」

瑞鶴「ん、じゃあみんなもう行くわよ」

大和「待って…」

プリ「?」

長門「キャンディーをくれたお前…瑞鶴に言いたいことがある」

瑞鶴「私?何よ」

大和「瑞鶴…」

長門「マイフレンド…」

瑞鶴「?」

瑞鶴「…」

瑞鶴「」サーッ←顔真っ青になった

吹雪「wwwwwwww」

陽炎「wwwwwwwwwww」

デデーン
吹雪、陽炎、アウトー

秋月「うぅ…私の鮪ぉ…」

プリ「もう諦めて、秋月…」

478: 2015/09/13(日) 13:30:29.94 ID:0PkBz2paO
>>476
ミスです!最後の長門が言ってたのは大和のセリフでした、ごめんなさい

479: 2015/09/13(日) 13:35:16.64 ID:0PkBz2paO
提督「次は入渠ドックの見学だ」

瑞鶴「フラグ立った…フラグ立った…」トボトボ

陽炎「瑞鶴さん…」

吹雪「もう覚悟決めよ…」

瑞鶴「いやもっとマシな励まし方してくれてもいいんじゃ…」

提督「入渠ドックとはご存知艦娘の傷を癒す施設のことだ」

提督「提督ごとにドックの施設は温泉だったり病室だったりするが、今回は風呂タイプのドックを見に行くぞ」

提督「じゃ、ついてこーい」


495: 2015/09/15(火) 21:05:04.04 ID:1qhRhlG20
瑞鶴「私はホウ○イじゃない…私はホウ○イじゃない…ビンタは嫌ビンタは嫌…」ブツブツ

提督「よし着いたぞ」

【入渠ドック(風呂) 入り口に到着】

吹雪「着きましたね」

プリ「私達も怪我したらいつもここ来てるよ」

提督「では入るとしようか」

秋月「はい!」

496: 2015/09/15(火) 21:07:09.06 ID:1qhRhlG20
提督「よっ」グッ

陽炎「?」

【提督、ドアの隣の壁に手をかける】

プリ「…ん?」

吹雪「司令官?何やってんですか?」

秋月「そこはドアじゃなくて壁ですけど…」

ガチャ

提督「開いたぞ。では入れ」

吹雪「は!?!?!?」

【なんと、入渠ドックの隣に隠し扉が出現】

プリ「うえええ!?!?」

秋月「なんですかこれ!?」

497: 2015/09/15(火) 21:14:35.15 ID:1qhRhlG20
提督「あぁ、お前たちにも教えておこう」

提督「これは提督専用の入渠ドックに続く秘密のドアなんだ」

秋月「提督専用…?」

吹雪「なるほど!確かに司令官にもお風呂とか必要ですもんね!」

陽炎「あー、女風呂に対する男風呂みたいなもんか。私達は女だけど」

提督「違う違うそうじゃない」

提督「この部屋は提督が艦娘の入浴を眺めるための部屋なんだ」

提督「ここで一糸纏わぬ姿の艦娘たちを見ることによって、提督は体力を回復しているんだぞ」

秋月「」

吹雪「司令官…信じていたのに…」ガクーン

プリ「…最低です」

陽炎(覗きか…それはそれで興奮するような気も…)

提督「と、いうわけで今から提督の入渠をお前たちに教えるから」

提督「艦娘たちに見つかる前にこの部屋に入ってくれ」

プリ「…」

秋月「…」

吹雪「…」

陽炎「…」

提督「はやくー」

瑞鶴「しゃあー!じゃあ私が一番に入るわよーっ!」バッ

秋月「ず、瑞鶴さん!?」

プリ「なんかテンション高い!?まさか変態になっちゃったの!?」

瑞鶴「違うわよバカ!」

吹雪「あー、ビンタ確定で完全に吹っ切れたなこの人」

陽炎「吹っ切れたわね」

498: 2015/09/15(火) 21:23:21.17 ID:1qhRhlG20
【入渠ドック 裏部屋】

提督「全員、バレずに入ったようだな」

吹雪「いや私たちにはバレてるんですけど」

陽炎「うわー、すご…これ浴槽の中まで丸見えじゃない…」

瑞鶴「反対側から見えないのよね。マジックミラーとかいうものを使ってんのかしら」

秋月「覗き一つでもよく工夫してるんですねー」

プリ「どうしよ…私も見られてたのかな…」

提督「さて、今から駆逐艦たちがここへ入渠しにやって来るぞ」

提督「しかし向こうからはこちらが全くみえてない。お前たちは提督特権としてここから舐めるように眺めるが良いぞ」

吹雪「言い方がいちいちキモいです」

秋月「…でも誰が入ってるのかは気になりますね」

陽炎「なんか興奮してきた」ドキドキ

プリ「…陽炎の変態」

ガラガラ

秋月「あっ!入って来た…」

プリ「ちょっとよく見せて…」←なんだかんだで覗きを楽しんでる

陽炎「うほっ!可愛い!」

瑞鶴「他人の裸ってなんか気になっちゃうのよねー」

吹雪「ちょっと。なんでみんな微妙に興奮してんの?」

499: 2015/09/15(火) 21:29:39.41 ID:1qhRhlG20
白露「お風呂いっちばーん!」

曙「入浴くらい静かに落ち着いて入りなさいよ」

【入浴者 白露&曙】

秋月「わぁ…本当に裸だ…!」

陽炎「た、タオルを体に巻いてない…!」

瑞鶴「なんという光景…!」

プリ「いつも見てるはずなのに…覗きになるとなんかこう…いけない気分に…」

吹雪「司令官はいつもこんなん見てるんですか?」

提督「ああ」

吹雪「…」ゲシゲシ

提督「痛いぞ」

500: 2015/09/15(火) 21:44:13.10 ID:1qhRhlG20
※地上波放送ではモザイク有りで放送します

白露「お風呂ー!わーい!!」

曙「ちょっと、風呂入る前に体くらい洗ったらどうなの」

白露「はーい!」

曙「全く…」


陽炎「曙…私のライトノベルだといつも辛い役回りで可哀想なのよね」

プリ「今その話するの?」

吹雪「どっちかと言えば親友を失いかけたりほぼ轟沈したり神通さんが上司だったりする陽炎の方が可哀想な気も」


白露「ごしごしごしごし」←体に洗ってる

白露「曙ー!見てー!」

白露「巨O!」←泡を胸につけてる

曙「…」


瑞鶴「今のは白露のギャグだったのかしら」

秋月「曙さん、全然笑ってませんね」

瑞鶴「いやー、それにしてもこれは本当にいい景色だわ…」

501: 2015/09/15(火) 21:51:26.77 ID:1qhRhlG20
曙「遊んでないで早く洗ってしまいなさい」

白露「りょーかーい!」←泡を洗い流してる

曙「…私も体洗おう」

曙「…」ゴシゴシ

曙「白露」

白露「?」

曙「フタナリ」←股間に泡つけてる

陽炎「wwwwwww」

瑞鶴「おいこらwwwwwwww」

デデーン
陽炎、瑞鶴、アウトー

陽炎「何よ!急に下ネタぶっこまないでよ!!」スパーン

瑞鶴「これも深夜番組の定めかっ!」スパーン

吹雪「いやまぁ今のジョークは下品すぎるわぁ…」

秋月「曙さんにもそんな一面があったんですね…」

プリ「ていうかさっきから白露が硬直してるんだけど…」

白露「…」ポカーン

502: 2015/09/15(火) 21:59:28.08 ID:1qhRhlG20
曙「早く入るわよー」

白露「あっはい」

【曙&白露、浴槽に入る】

白露「はぁー気持ちいい…」カポーン

曙「最高ね」カポーン

ガラッ

白露「?」


陽炎「誰か入って来た」

秋月「誰でしょうか」


武蔵「私だ」

【武蔵(艦娘)、入浴】

白露「あっ!貴方は…!!」


吹雪「武蔵…さん!?」

秋月「また出てきましたね!」

瑞鶴「入渠…ということは武蔵(格闘家)との戦いで汗をかいたのかしら」

プリ「え、あの人ずっと口論してたの?」

503: 2015/09/15(火) 22:07:13.56 ID:1qhRhlG20
武蔵「すまないな。ちょっと私も浴槽に入れてくれ」

曙「あぁはいはい、どうぞ」スッ

武蔵「では失礼する」

武蔵「…」サバザバザバザバ←どんどん湯が溢れてる

武蔵「ふぅ…」

武蔵「満足した。私はもう上がるとしよう」ザバッ

白露「…」

曙「…」

【浴槽には湯が少ししか残ってない】

吹雪「www」

陽炎「w」

秋月「www」

デデーン
吹雪、陽炎、秋月、アウトー

吹雪「大和型の排水量ってどれくらいだっけ…」スパーン

秋月「確か、85000トンくらいです…」スパーン

陽炎「いやだからってなんで風呂から排水されるのよ…」

504: 2015/09/15(火) 22:16:59.55 ID:1qhRhlG20
白露「す、すっごい寒いんですけど…」ガタガタ

曙「風邪引いちゃう…」ガタガタ

白露「は…は…」

白露「はっくしょーーーいっ!!」

ガタッ ガタン

プリ「!?」

白露「あーーーっ!?」

曙「な…なっ!?」

【白露のくしゃみでマジックミラー崩壊】

提督「マズいバレた。逃げるぞ」

瑞鶴「自ら進んで覗きした訳じゃないのにっ!」

白露「に、逃がすまじっ!」ヒュッ

曙「待ちなさいよクソ提督ー!」ヒュッ

陽炎「あだっ!痛っ!?」ガンッガンッ

【風呂桶を投げる曙&白露】

白露「こらー!覗きなんてサイテー!」ヒュッ

陽炎「ちょっ、ほんと痛い」ガンッ

曙「マジ最悪っ!こんなんが上司だったなんて!」ヒュッ

陽炎「痛い!痛いってば!!」ガンッ

白露「このっ!このぉ!!」ヒュッ

曙「氏ね!氏ねっ!クソ提督!」ヒュッ

陽炎「いや待って!!なんで私ばっか狙ってんのあの二人!?」ガンッガンッ

【執拗に狙われる陽炎提督】

陽炎「秋月ー!対空カットインー!」ガンッガンッ

秋月「出来ません!」

505: 2015/09/15(火) 22:22:32.55 ID:1qhRhlG20
~~~


提督「ふぅ、なんとか逃げ切れたようだな」

陽炎「頭めっちゃ痛い…」ズキズキ

提督「次はラスト、工廠の見学だ」

提督「ちょうど今、2人の艦娘がここで開発を行っているから」

提督「彼女たちを見守るついでに見学を行うぞ」

プリ「はーい」

506: 2015/09/15(火) 22:32:04.14 ID:1qhRhlG20
【工廠】

提督「着いたぞ」

提督「見ろ、あれがが装備品の開発を行っている艦娘だ」

秋月「?」

風雲「…」ガチャガチャ

朝雲「うぅ…」ガチャガチャ

【開発中 風雲&朝雲】

吹雪「風雲と朝雲かぁ」

陽炎「見かけるのが難しいレア駆逐艦たち…」

瑞鶴「あとこの2人、名前的に同型艦っぽくて紛らわしいのよね」

プリ「一体何作ってるんだろう」

507: 2015/09/15(火) 22:44:15.24 ID:1qhRhlG20
朝雲「うわぁー!駄目だぁ…また失敗だぁ…」

風雲「三式ソナー狙いで50連…でも三式は一個も出なかった…」

朝雲「爆戦機は10も出たのに…何がいけないのっ!」


吹雪「ソナー作りで苦しんでる」

陽炎「物欲センサーも働いてなぜか違うベクトルの装備が完成する…開発あるあるね」

瑞鶴「だいたい爆戦機ってなんで駆逐艦でも出せるんだろ…」


朝雲「もう1回よ!三式が出るまで絶対諦めないんだから!」

朝雲「風雲!出せる資材全部持ってきて!」

風雲「うん、頑張って」

508: 2015/09/15(火) 23:01:48.80 ID:1qhRhlG20
朝雲「慎重に行くわよ…」ガチャガチャ

風雲「あっ!そこ違う!今のとこはんだ付け忘れてる!」

朝雲「えっ!?あっ!」グシャッ

風雲「あ…」

【朝雲、風雲の声にビックリして三式ソナーを破壊】

朝雲「もうっ…!風雲が大声出すから壊しちゃったじゃない!」

風雲「え…でもそれもう失敗してたじゃないの!壊しても同じことだったわよ!」

朝雲「何よー!」


秋月「け、喧嘩になっちゃいました…」

瑞鶴「二人でやる開発ってこんな感じなのね…」

吹雪「あー、だから開発って一人に命じられるもんなんだ」

509: 2015/09/15(火) 23:09:33.01 ID:1qhRhlG20
風雲「むぐぐぐぐ…!!」グイグイ

朝雲「むぎぎぎぎ…!!」グイグイ

プリ「あら、取っ組み合いの喧嘩になってる!」

陽炎「まぁなんて血の気の多い…」

秋月「これって仲裁した方がいいでしょうか…?」

瑞鶴「うーん、確かに怪我とかなったら困るからね…」

??「じゃあ任せて。私が仲裁するわ」

吹雪「えっ?」

??「そこの2人」

朝雲「?」

風雲「?」

イムヤ「夕雲型と朝潮型のレア艦同士の戦闘、ワァオッ!!」

朝雲「!?」

風雲「!?」

吹雪「!?」

【ハッピーガール 伊168 登場】

514: 2015/09/16(水) 13:15:36.72 ID:EcGRCWvi0
イムヤ「ワァオ!ワァオッ!!」←岡田ハッピーボーイの格好をしてる

朝雲「?」

風雲「?」

吹雪「出た…ハッピーボーイ…いやあれはガールだけど」

瑞鶴「イムヤもこんな変な役を任されて…」

陽炎「でも微妙にサマになってるのは気のせいかしら…」

風雲「あの…あなたは何しにここへ?」

イムヤ「ドアホッ!!!」

朝雲「!?」ビクッ

風雲「!?」ビクッ

イムヤ「開発を任されて50連敗~吹き飛ぶ燃料~吹き飛ぶボーキ~♪」

イムヤ「資材は無限じゃないんだよドアホッ!!!!!」

朝雲「!!??」

風雲「!!??」

イムヤ「ハッピーガール~♪ハッピーガール~♪」

イムヤ「ハッピーガール!イムヤッ!!ワァオッ!!!」テーン!

吹雪「…」

プリ「…ww」←なんかツボった

デデーン
プリンツ、アウトー

515: 2015/09/16(水) 13:26:20.18 ID:EcGRCWvi0
イムヤ「ワァオ!その無駄になった燃料は私たちがオリョールで盗ってきたものなんだよっ!ワァオ!!」

イムヤ「ワァオ!大漁大漁!とか言いながら裏では凄い苦労して持って帰ったものなんだよ!ドアホ!」

イムヤ「ドアホ!ワァオ!ドアホ!ワァオ!」

風雲「う…」

陽炎「ただの愚痴じゃないこれw」

秋月「こんなに叫んで…イムヤさんも溜まってたんでしょうね…」

瑞鶴「本当はアンハッピーガール?」

デデーン
陽炎、アウトー

陽炎「ふっ!」スパーン

イムヤ「いいからソナー完成させて頂戴!ワァオワァオ!」

イムヤ「私にこれ以上働かせないで!ワァオッ!」

朝雲「わ、わかったわ」

風雲「今度こそ…三式を…」

516: 2015/09/16(水) 13:32:01.79 ID:EcGRCWvi0
朝雲「ここを…こうして…」ガチャガチャ

イムヤ「ドアホ!違う!」

風雲「このパーツを…はんだ付けして…」ガチャガチャ

イムヤ「ドアホ!つくってあそぼじゃねーぞ!」

秋月「イムヤさん、ただ叫んでるだけですね」

陽炎「そろそろ声が枯れないか心配…」

朝雲「あっ」グシャ

イムヤ「ワァオ!また開発失敗!完成したのは綿とペンギン!ドアホ!」

朝雲「…」←このノリがウザくなってきた

風雲「…」ガチャガチャ

風雲「あっ!」ピカッ

風雲「やっと出来た!三式ソナー!」

朝雲「えっ!」

イムヤ「ワァオ!?」

517: 2015/09/16(水) 13:46:28.60 ID:EcGRCWvi0
イムヤ「ワァオワァオ!ついに完成三式ソナー!」

風雲「やった…やっと出来た」

朝雲「やったわ!風雲!」

イムヤ「うひょおおおお!!コングラッチュレイショーン!グラッチュレイション!レーション!!」

イムヤ「朝雲風雲!手に入れるために資材を吹き飛ばし!開発でも資材を吹き飛ばす!」

イムヤ「穀潰し共がついに救われたぜ!ワァオ!」

風雲「…」←うるさがってる

イムヤ「風雲!朝雲!二人とも!開発するも!この始末!ドアホッ!」←ラップ調

イムヤ「でもでも!最後!無事成功!ハッピー最高!重巡は妙高!ワァオ!」

イムヤ「ワァオッッッ!!!!!」

朝雲「ついでに爆雷作った。三式ソナー貸して」

風雲「はい」

朝雲「えい」シャッ

イムヤ「え?」

ドゴーン

イムヤ「うぎゃあああああああ!!!?」

朝雲「あんたさっきからうるさいのよ!」

吹雪「www」

陽炎「wwww」

プリ「wwwwww」

デデーン
吹雪、陽炎、プリンツ、アウトー

518: 2015/09/16(水) 13:56:38.74 ID:EcGRCWvi0
イムヤ「はらほれひれはれ…」←退室

プリ「いたっ!」スパーン

吹雪「ほんとに撃つなよ!」スパーン

陽炎「喧嘩っ早いのは駆逐艦の特性なの?」スパーン

風雲「でもあのうるさい奴のおかげでコツを掴んだわ」

朝雲「よっし!この調子でソナーを増やしていきましょう」

【再び黙々と開発を行う風雲と朝雲】

秋月「静かになりましたね」

瑞鶴「ハッピーガールが去った後の何とも言えない喪失感…嫌いじゃない」

ガチャ

吹雪「?」

【工廠に、何者かが入室】

陽炎「誰か入って来た…あれは?」

秋月「え…?あれっ?」

瑞鶴「見間違いかしら…いや、本人ねアレ」

プリ「どうしてこんなとこに!?」

519: 2015/09/16(水) 13:58:06.94 ID:EcGRCWvi0
吹雪「長門さんと大和さん…」

秋月「さっきまで檻に入っていたはずでは…」

瑞鶴「…逃げたんじゃない?たぶん」

【脱走罪人艦娘 大和&長門】

521: 2015/09/16(水) 14:09:30.48 ID:EcGRCWvi0
プリ「脱走…どうやったんだろ」

瑞鶴「それもそうだけどなんで工廠に来たのあの2人」

秋月「脱走経路が工廠も含まれているのではないでしょうか…」

吹雪「たぶんそうだよ…あの2人、めっちゃ朝雲と風雲を警戒してるもん」

長門「…!」

大和「…!」

【脱走するにはだれにも見つからずに工廠を通らなくてはならない大和&長門】

プリ「あの巨体をどう隠しながら進むんだろ…」

吹雪「これはちょっと見物だね」

522: 2015/09/16(水) 14:33:32.14 ID:EcGRCWvi0
長門「…」コソコソ

大和「…」コソコソ

朝雲「あっ」

長門「!」ビクッ

大和「!」ビックゥ

大和「…」ステーン

【ビックリしすぎで腰を抜かし転ぶ大和】

吹雪「wwwwwww」

陽炎「wwwwwwwwwww」

瑞鶴「ダメダメかよwwwwwww」

プリ「wwwwwww」

秋月「大和さんwwwwwwww」

デデーン
全員、アウトー

風雲「どうしたの朝雲」

朝雲「いや…今日は水曜日か木曜日かどっちかなって思って」

風雲「なんだ、そんなことかぁ」

【大和&長門、命拾い】

吹雪「セーフか」スパーン

陽炎「さすが連合艦隊旗艦…」スパーン

秋月「あっ、長門さんが大和さんを起こしてる」スパーン

プリ「わー、旗艦同士が手を取り合って協力を…」スパーン

大和「…」ステーン←バランスを崩してまた転んだ

吹雪「wwwww」

プリ「wwwwwww」

瑞鶴「wwww」

秋月「wwwwwww」

陽炎「wwwwww」

デデーン
全員、アウトー

524: 2015/09/17(木) 19:52:43.20 ID:PEf3sINt0
吹雪「痛たた…」ヒリヒリ

秋月「あ、今度こそ起きましたね…」ヒリヒリ

大和「…」ヨロヨロ

風雲「あっ」

長門「!」ビクッ

大和「!」ビクッ

風雲「補強用のテープが無くなっちゃった…取りに行かないと」

朝雲「あー、それなら後ろの棚で見たよ」

長門「!?」

【大和&長門、発見される危機に】

陽炎「おっと、これは大ピンチ」

プリ「大変だよ!やばい!」

吹雪「どうする、2人とも…」

525: 2015/09/17(木) 19:57:37.67 ID:PEf3sINt0
長門「…」サッ

大和「…」サッ

風雲「ん?」

【地面を這いゴキブリに擬態する長門と、壁に掴まりセミに擬態する大和】

長門「カサカサカサカサ」

大和「みーんみんみんみんみー」

風雲「…」

風雲「あ、テープあった」←スルー

吹雪「wwwwww」

陽炎「wwwwwwwww」

秋月「wwwwwwww」

瑞鶴「なんでよwwwwww」

デデーン
吹雪、秋月、陽炎、瑞鶴、アウトー

瑞鶴「おかしい。あれはどう考えてもおかしい」スパーン

陽炎「風雲はまだ実装されて間もないから長門大和の顔を知らないとか…」スパーン

秋月「いやでも相手は凄い戦艦ですし…」スパーン

吹雪「その前にこんな怪しい人物がいたら即通報するでしょ」スパーン

526: 2015/09/17(木) 20:01:26.37 ID:PEf3sINt0
【なんとか危機を回避した大和&長門】

長門「…」ソローリ

大和「…」ソロソロ

秋月「なんだかんだで無事に向かいの扉までたどり着きましたね」

プリ「あとは扉を開けるだけ…」

長門「…」ガチャ

長門「」ガンッ←扉に鍵がかかってたため開かずに衝突

陽炎「wwwwwwwwwwwww」

プリ「wwwwwwwwwwwww」

デデーン
陽炎、プリンツ、アウトー

プリ「最後の最後で!」スパーン

陽炎「って、今のぶつかった音でバレてもおかしくないはずなのに」スパーン

大和「…!」←慌てて引き返してる

長門「…!!」←めっちゃ慌ててる

長門「はっ!?」カラーン

吹雪「あ、何か落とした」

秋月「アレは…」

【長門、扉にぶつかった衝撃で頭のアンテナが折れる】

吹雪「wwwwwww」

瑞鶴「壊れたwwwwww」

陽炎「長門型の象徴がwwwwww」

プリ「ドアなんかにwwwwww」

秋月「wwwwwwwww」

デデーン
全員、アウトー

527: 2015/09/17(木) 20:06:00.13 ID:PEf3sINt0
長門「…」←退室

大和「…」←退室

提督「さて、これで無事に見学も終了したな」

瑞鶴「結局あの2人はなんだったの…」

吹雪「捕まえなくていいんですか?」

提督「多少構わん。それより次の行事に移るぞ」

提督「…おい、やれ」

陽炎「?」

憲兵「オラァ!」バーン・

プリ「ふわぁ!?」

秋月「け、憲兵さん!?」

【5人の前に憲兵登場】

528: 2015/09/17(木) 20:11:30.00 ID:PEf3sINt0
憲兵「オラァ!」ガシィ

陽炎「わぁぁ!?憲兵さん!?何をしてっ!?」

【陽炎を捕らえる憲兵】

陽炎「きゃああああああああーーーー!!!」

秋月「あっ!?陽炎さん!?」

吹雪「司令官!陽炎が拐われたんですけど!?」

提督「心配いらない。これは次の行事の為の演出だ」

プリ「えっ?そうなの?」

吹雪「行事?休憩は挟まないんですか?」

提督「もちろんだ。もう準備はできてるからお前たちはグラウンドまでついてきてくれ」

瑞鶴「はぁ、わかったわ」

529: 2015/09/17(木) 20:17:18.47 ID:PEf3sINt0
【グラウンド】

提督「よーし、陽炎以外の皆そろってるな」

秋月「はーい!」

提督「それでは行事の内容を発表するぞ」

提督「これからお前たちには、提督の体力つくり…すなわち訓練を行ってもらう」

吹雪「は?訓練?」

プリ「でも提督は指揮官ですし…提督が訓練する必要ってあるの?」

提督「無論だ。提督は実戦に出ないとは言え、最低限の筋肉は身に付けておきたい。いつ深海棲艦が襲ってくるかわからないからな」

提督「それに他の艦娘達に対する威厳を見せる効果もある。奴らと喧嘩とかになり、負けてしまっては舐められたりするからたまったものではない」

提督「だから提督も強くなるということは、非常に強い意味合いを持っているんだぞ」

プリ「ふーん」

吹雪「まぁ…妥当な理由ですね」

530: 2015/09/17(木) 20:27:57.10 ID:PEf3sINt0
【13時30分 提督訓練】

提督「ではそれを踏まえてお前たち、これを見てみろ」

プリ「?」

【提督の指差す方向には、真っ黒なステージが】

秋月「なんですかこれ?」

提督「これぞ我が横須賀鎮守府が誇る、『強い提督作り機』だ」

吹雪「…」←察した

瑞鶴「…」←察した

提督「今からお前たちには全力で鬼ごっこをやってもらう」

プリ「え?鬼ごっこ?」

提督「鬼ごっことはただの子供の遊びのように思えるが、鬼から逃げるための隠蔽能力、判断力と常に走り回るための体力が必要とされる、実はまぁまぁ良い訓練になる遊びなんだ」

秋月「では鬼役は誰なんです?」

提督「鬼はこのステージの中で待機している。提督を無理矢理走らせるスパルタマシーンとして活躍するぞ」

吹雪「…」←理解した

瑞鶴「…」←理解した

提督「あ、そうそう。特殊ルールとしてこの訓練中だけお前たちは笑っても良いから」

提督「まぁのびのびと訓練してくれ」

秋月「え?そうなんですか?」

プリ「やったー!束の間の休息だー!」

吹雪(本当にそうだったらいいね…)

瑞鶴(地獄鬼ごっこの始まりだぁ…)

531: 2015/09/17(木) 20:36:09.60 ID:PEf3sINt0
プリ「そう言えば陽炎はどこ行ったの?」

提督「ステージの隣を見てくれ」

プリ「あっ」

【ステージの隣には小さな密室が】

秋月「あの小屋の中にいるんですか?」

提督「耳をすませてみろ」

秋月「…」


陽炎『出せーっ!出せぇーー!!私を縛ってどうするつもりよーっ!!!』

陽炎『しれーかーんっ!吹雪ぃーー!!みんなぁーーー!!!どーこーなーのーーー!!!!!』


秋月「…いますね、陽炎さん」

吹雪「あの人めっちゃ叫んでるやん」

瑞鶴「陽炎には事情話してないの?」

提督「この訓練は、陽炎提督が深海棲艦によって捕虜にされたという仮想設定で行われているからな」

提督「お前たちもこれを実戦と思って、それなりに本気で挑んでくれ」

瑞鶴「アッハイ」

532: 2015/09/17(木) 20:44:57.27 ID:PEf3sINt0
提督「あと最後に、この訓練にはお前たちの他にももう一人参加者がいるということを伝えておく」

プリ「え!」

吹雪「まぁこの鬼ごっこの恒例だよね」

提督「じゃあさっそくそのお前たちを助けてくれる、強力な助っ人をお呼びするぞ」

提督「スペシャルゲスト、来てくれ!」

榛名「はいっ!」

瑞鶴「!」

【スペシャルゲスト 榛名】

提督「紹介しよう。彼女がお前たちと共にこの厳しい訓練に参加してくれる榛名だ」

榛名「榛名です!よろしくお願いします!」

吹雪「うわぁ、マジか…」

瑞鶴「こんな清楚な子が、こんな汚れに汚れた企画に参加するなんて…大丈夫なの…」

榛名「はい!榛名は大丈夫です!」

提督「んじゃ、そろそろ訓練を開始するから」

提督「お前たちは準備運動でもして体を温めておくんだな」

秋月「はーい!」

533: 2015/09/17(木) 20:54:02.79 ID:PEf3sINt0
提督「では最後に訓練のルールの説明をするぞ」

【ルール】
1.この訓練は深海棲艦に捕らえられた陽炎提督を救出するという状況を模したものである。吹雪たちは協力して陽炎を救出しなくてはならない。

2.陽炎提督を救出するためには陽炎提督が捕らえられている小屋を開けるための鍵を探し発見する必要がある。

3.ただし、捜索中に深海棲艦役の鬼憲兵に捕まると鬼憲兵たちからキツいお仕置きが待っている。気をつけて鍵を捜索せよ。

4.なお深海棲艦役の憲兵は10分おきに増加する。そのため早急に作戦を遂行しなくてはならない。



提督「よし、それじゃあ訓練を始めるぞ」

吹雪「なんとか私の被害を最小限にしながら逃げ回る方法を…」

瑞鶴「こら吹雪、協力しなさいよ」

提督「よーい…」

提督「スタートッ!!!」

プシューッ

鬼憲兵「オラァァァァーッ!!!」

【鬼憲兵、出現】

プリ「き、来たーっ!」

534: 2015/09/17(木) 20:58:25.65 ID:PEf3sINt0
瑞鶴「おー、出てきた出てきた」

榛名「敵の数は…1、2…3人ですか」

秋月「あの憲兵さんたち、体に文字が書いてますね」

プリ「スリッパにハリセン、つまようじって…なんだろあれ」

吹雪「あ、プリンツさんは知らないんだっけ」

吹雪「あれね、憲兵に捕まったらあの書いてあるお仕置きが執行されるんだよ」

プリ「そうなの!?」ダッ

吹雪「あら、人が説明してるのに逃げなくてもいいんじゃ…」

秋月「吹雪さん!もう憲兵さん来てます!逃げて!!」

吹雪「え?…あ…」

【吹雪、スリッパ憲兵に捕まる】

憲兵「キエェーーーッ!」

吹雪「ぐふっ…!」スパァーン

秋月「吹雪さぁぁぁぁぁんっ!!」

瑞鶴「うわ…凄い良い音した…あれ絶対痛いやつだ…」

榛名「逃げましょう!逃げるんです!!」

535: 2015/09/17(木) 21:12:45.83 ID:PEf3sINt0
吹雪「ぐおあお…ばりくそいたいやんけこれ…」ズキズキ

瑞鶴「あまりの痛みに吹雪の口調がおかしく…」

プリ「なにこれ!この訓練、笑っていいけど全然楽じゃないじゃん!」

秋月「むしろ笑えないですよこれ!」

吹雪「だから気がつくの遅いっつーの…」

榛名「大丈夫ですか、吹雪さん」

吹雪「うぅ…榛名さんは天使だよ…」

瑞鶴「っと、また憲兵来てる。逃げよ」ダッ

秋月「え?本当ですか!」ダッ

プリ「やばいやばい」ダッ

榛名「吹雪さん!」←吹雪を押し出した

吹雪「!?ちょ、はるな…」

鬼憲兵「オラァ!」←ハリセン

吹雪「さんのばかやろーーー!!」バチコーン

榛名「あぁ!つい反射的に!ごめんなさいっ!!」

瑞鶴「いいわよ。これはこういう訓練だから」

榛名「そうなんですか!?」

プリ「と、とにかく速く走って憲兵を振り切りながら鍵を見つけなくちゃ!」

536: 2015/09/17(木) 21:19:13.48 ID:PEf3sINt0
【しかし現実は非情である。訓練はプリンツのそんな思惑通りには行かなかった】

憲兵「トオッ!」←ハリセン

瑞鶴「いだぁ!!」バチコーン

憲兵「ハアッ!」←スリッパ

吹雪「またかよ畜生!!」スパァーン

憲兵「エェイ!」←つまようじ

秋月「地味に痛いです!」チクチク


プリ「駄目…あいつら速すぎ!」

プリ「笑っていいのはいいんだけど、お仕置きがいつものやつより強烈だよ…」

瑞鶴「こんなん訓練じゃなくてスパルタだ…」ズキズキ

秋月「提督が憲兵さんをスパルタマシーンって呼んでたの、こういうことだったんですね…」

瑞鶴「あ…そう言えばもうそろそろ10分経つかも…」

吹雪「え!?」

プリ「じゃあ…鬼が追加されて…!」

憲兵「オラァァァァーッ!」

【鬼、1人追加】

瑞鶴「うわぁ…」

プリ「増えたよぉ…」

吹雪「なんか、実際の深海棲艦との戦い以上に絶望感を感じる…」

537: 2015/09/17(木) 21:24:56.70 ID:PEf3sINt0
【一方その頃、小屋の中では】

陽炎「…はぁ…暴れ疲れた」←縛られた状態で放置

陽炎「やっぱりこれじゃ動けない…なんで私がこんな目に遭うのよ…皆どこなの…」

鬼憲兵『オラァァァァーッ!』

陽炎「ところでさっきから外で聞こえてくるこの声なんなの?」

陽炎「…ん?」

憲兵「オラァ!」

陽炎「うわっ!憲兵さん!」

【小屋に憲兵侵入】

陽炎「な、なに!?なんなの!なんなん!?」

憲兵「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」コチョコチョ←くすぐり攻撃

陽炎「ちょ、やめ!?あはははははははははっ!?」ジタバタ

【拷問を受ける捕虜 陽炎提督】

憲兵「オラァ!」←退室

陽炎「はぁ、はぁ、はぁ、ハァ…!!」

陽炎「うぅ…外で何が起こってるのよ…もう」

538: 2015/09/17(木) 21:30:23.34 ID:PEf3sINt0
~~~

榛名「鍵…鍵…」キョロキョロ

【陽炎を救出するため、走り回る榛名】

榛名「無いなぁ、屋外には無いのかなぁ…」

瑞鶴「おーい!榛名さん!後ろっ!!」

榛名「え、あっ…しまった…」

【しかし榛名もついに鬼憲兵に捕まってしまう】

鬼憲兵「オラァ!」←鼻フック

榛名「待って!鼻フックって!」

鬼憲兵「オラオラァ!」グイーッ

榛名「やぁぁぁぁぁっ!やめてぇぇぇぇぇ!!」

吹雪「あーあ、これは酷い」

瑞鶴「正妻人気ナンバーワン艦娘も、この企画にかかればこんなあられもない姿に…」

【しかし、魔の手は呑気に会話をしてる2人にも襲いかかる】

鬼憲兵「オラァ!」←スリッパ

瑞鶴「あっ、やばい」ダッ

吹雪「おぉ瑞鶴さん!?自分だけ逃げるなんて!」

瑞鶴「ごめん、私も殴られるの嫌だから」

吹雪「セコーーーーーッ!」スパァーン

539: 2015/09/17(木) 21:34:22.34 ID:PEf3sINt0
秋月「あぁ、吹雪さんがまた…」

プリ「秋月、こっちに憲兵来てる?」

秋月「この辺りにはいないみたいです」

プリ「そっか、Danke!」

【吹雪たちとは別行動をしていた秋月&プリンツ】

秋月「ん…?プリンツさん、あれ!」

プリ「どしたの秋月」

秋月「あの箱!鍵が入ってそうです!」

プリ「あっ!本当だ!」

【前方に謎の宝箱を発見した秋月】

プリ「宝箱…鍵が入ってるやつだよこれ!たぶん!」

秋月「これですね、開けますよ!」

プリ「うん!」

秋月「えいっ!」パカ

プシューッ

秋月「きゃあーーーっ!」

プリ「うわぁ!」

【co2ガス、発射】

プリ「ビックリした…」

鬼憲兵「オラァ!」←音を聞きつけやってきた

秋月「きゃっ!逃げなきゃ!」

プリ「えっ、待っ…」←逃げ遅れた

鬼憲兵「ヘアァァァァーッ」←ハリセン

プリ「秋月ーっ!見捨てないでーーー!!」バチコーン

秋月「ごめんなさーーーいっ!」

540: 2015/09/17(木) 21:40:34.62 ID:PEf3sINt0
【さらに10分経過…】

鬼憲兵「ウオオーーッ!!」

鬼憲兵「ハァーッ!!!」

【鬼憲兵、2人追加】



陽炎「また奇声が聞こえてきた…」

憲兵「ヒーッハァー!」ガチャ

陽炎「…ここもか…」

憲兵「オラァ!」チクチク←つまようじで全身をつついてる

陽炎「いたいいたいいたいいたい!」

【小屋の中で、憲兵追加と同時に拷問される陽炎提督】

憲兵「オラァ!」←退室

陽炎「誰か…はやく来て…」

543: 2015/09/17(木) 21:52:56.82 ID:PEf3sINt0
~~~

秋月「はぁはぁ…ここまで来れば…」←屋内に逃げ込んだ

秋月「あ…でもプリンツさんとはぐれちゃった…どうしよ…」

秋月「…ん?」

鬼憲兵「オラーッ!」ダダダダ

秋月「わわわわ、来たっ!」オロオロ

鬼憲兵「シェーッ!!」ガシィ

秋月「きゃああ!」

【なす術無く捕まった秋月】

秋月「何ですか!何ですか!」

鬼憲兵「…」←洋上補給

秋月「本当に何それ!?」

秋月「あっ…足を…!!」

秋月「わぁぁん、やめてぇ…」



榛名「私の計算機だと、鍵は屋内にあるかと…」

瑞鶴「そんな眼鏡の妹みたいなことを…」

瑞鶴「って、あそこにいるの秋月じゃない?」

榛名「本当だ!秋月ちゃん!おーいっ!」

秋月「…」

瑞鶴「秋月…?足に何つけてんの?」

秋月「分かりませぇん…」ズルズル

【足にロープでドラム缶(物資入り)を括られた秋月】

544: 2015/09/17(木) 22:02:08.36 ID:PEf3sINt0
秋月「待って…置いて行かないでぇ…」ズルズル

瑞鶴「引きずる音がうるさい!」

秋月「だってぇ…」

榛名「ドラム缶の中には…おにぎりにお茶、あっ!ポカリスエットもありました!」

瑞鶴「お、ポカリは水分補給に丁度いいかも!」

瑞鶴「…っと、やば」

鬼憲兵「ヒハハハハ!」←ハリセン

【音を聞きつけやってきた鬼憲兵】

榛名「榛名は大丈夫じゃないので逃げます」ダッ

瑞鶴「ごめんねー秋月、頑張って」ダッ

秋月「瑞鶴さん!待って…!!」ズルズル←補給物資が邪魔で上手く走れない

鬼憲兵「オラァァーッ!」

秋月「やだぁーっ!」バチコーン

瑞鶴「あーあ、かわいそ」ダダダダ

榛名「…」クルッ

瑞鶴「榛名?何で引き返して…」ダダダダ

瑞鶴「…あ」

鬼憲兵「…」ダダダダ

【瑞鶴の前方から鬼憲兵が】

鬼憲兵「オラァァァァーッ!」←スリッパ

瑞鶴「やられたァーー!!」←スパァーン

545: 2015/09/17(木) 22:12:10.90 ID:PEf3sINt0
~~~

吹雪「くっ…瑞鶴め…」

プリ「秋月…待って…」

吹雪「ん?プリンツさん」

プリ「吹雪、ここの居たの!丁度いいや一緒に行こ!」

吹雪「んー、わかった」

プリ「わーい!仲間ができたー!」

プリ「…わっ!憲兵さん来てる!」

憲兵「フッフッフフフ!」ダダダダ

吹雪「これはまずい!プリンツさん、そこのロッカーの陰にかくれて!」

プリ「らじゃ!」

憲兵「フフ!」ダダダダ

吹雪「憲兵さん、ロッカーの陰です」ダッ

【真っ先に仲間を売る主人公】

憲兵「…」←ロッカーに向かってる

プリ「ふぇぇ!?ちょっと吹雪!!!」

吹雪「プリンツさんありがとねー!!」ダダダダ

プリ「ちょ、なんでー!?」

憲兵「オラァ!」←牛頃し

プリ「牛頃しって何!?怖い恐い!」

憲兵「キエェーーーッ!!」

プリ「デコピンなのーっ!?」ベチーン

546: 2015/09/17(木) 22:23:35.99 ID:PEf3sINt0
【小屋の中】

憲兵「オラァ!」ガチャ

陽炎「…また入ってきた」

憲兵「…」←掃除機を持ってる

陽炎「…マジで?」

憲兵「…!」ズオオズッズオオズォォォォズズズズズ!

陽炎「ふわぉーっ!ちょい!!それ駄目だって!おいコラっ今いけないとこ吸ったでしょ!頃すわよ!んっ!!やめっ…!」

憲兵「…」←退室

陽炎「どんだけバリエーションがあるのよ…!


陽炎「て言うか今の絶対、司令官の趣味だったでしょ!早くここから出してってばぁ!」

547: 2015/09/17(木) 22:25:19.07 ID:PEf3sINt0
【鬼出現ステージ】

??「がってんだぁーーっ!!!」

【鬼、1人追加】

550: 2015/09/17(木) 22:40:46.25 ID:PEf3sINt0
~~~

吹雪「見つけた…!瑞鶴…!」

吹雪「コラァ瑞鶴さん!さっきはよくも私を売ったな!!」

【瑞鶴たちと合流した吹雪】

瑞鶴「うおっ吹雪!ごめん!あれは条件反射で…」

吹雪「いい!?仲間を売るってことは艦娘として最低の行為なんだよ!」

榛名「吹雪さんは仲間想いな方なんですね」

吹雪「人として当たり前だからね!」

【平然と自分を棚に上げる主人公】

吹雪「ところで…秋月は何やってんの?」

瑞鶴「あー、それはカクカクシカジカ…」

瑞鶴「…で、ドラム缶を外そうと奮闘してんの」

吹雪「秋月も災難だね…」

秋月「吹雪さん、助けてぇ…」ウワメヅカイ

吹雪「あ、憲兵来てる。逃げよ」ダッ

秋月「吹雪さぁん!?」ガーン

554: 2015/09/17(木) 22:49:09.69 ID:PEf3sINt0
憲兵「クーックックック」←牛頃し

秋月「ひぃぃ…」ズルズル

吹雪「秋月、おっそーい!」

瑞鶴「秋月!その音うるさいからこっち来ないで!」

榛名「計算によりますと、秋月ちゃんはどこかに独りで居て憲兵を誘き寄せる作戦が有効かと!」

秋月「仲間想いとはなんだったんですかぁ!!」ズルズル

ガンッ!

秋月「…えっ?」

榛名「あっ」

【秋月、ロープが柱に絡まってしまい動けない】

秋月「嘘でしょ…」

憲兵「オラァ!」

秋月「ひぅんっ!」ベチーン

吹雪「あ、これはちょっと可哀想…」

瑞鶴「秋月、大丈夫?ロッカーほどける?」

秋月「ほ、ほどけません…」

榛名「これはピンチです…」

555: 2015/09/17(木) 22:58:50.03 ID:PEf3sINt0
吹雪「…」チマチマ

瑞鶴「…」チマチマ

秋月「…」チマチマ

榛名「…駄目です、ほどけません!」

吹雪「どんだけキツキツに絡まってんの…」

瑞鶴「それよりずっとここにいたら、また憲兵に捕まっちゃうんじゃ…」

秋月「イヤだぁ…置いていかないで…やだ…お願いです…!」フルフル

吹雪「秋月…」

吹雪「ごめん!バイバイ!」ダッ

秋月「!?」

瑞鶴「たぶん後で助けに来るから!」ダッ

榛名「それまで辛抱してください!」ダッ

秋月「え…あ…やだ…うそ…」

秋月「ふわ…わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」

【秋月提督、見捨てられて大泣き】

憲兵「オラァ!」←声を聞きつけやってきた

秋月「やだぁぁぁ!!!」スパァーン

557: 2015/09/17(木) 23:07:10.51 ID:PEf3sINt0
吹雪「いや秋月のことは残念だった」

瑞鶴「それより鍵…そろそろ見つかってもいいんだけどな…」

榛名「とりあえず、部屋とか入ってみます?」

吹雪「そうだね、まずは医務室あたりに…」

涼風「がってんだぁーーっ!!!!!」

吹雪「!?」ビクッ

【鬼涼風、登場】

涼風「おぅ、お前たち!鍵が欲しいって何のことだ?」

瑞鶴(鬼…?涼風も鬼なのかな?)

吹雪(鬼でしょ…体にでかでかと『涼風』って書いてあるもん)

榛名(だとしたら、どんなお仕置きが…?)

涼風「鍵なら、あたい!持ってるぜ!」

吹雪「えっ!?」

涼風「ほら見てな!この橙色のみずみずしい果実!」

涼風「ってコレは柿!てやんでぃバーローめ!」ケラケラ

吹雪「…」

瑞鶴「…」

榛名「…」

涼風「以上だ!」←撤収

吹雪「以上なの!?」

558: 2015/09/17(木) 23:13:27.10 ID:PEf3sINt0
瑞鶴「涼風は人畜無害…と」

榛名「むしろ可愛かったですね」

吹雪「さて、医務室の中に入るよ…」ガチャ

吹雪「お!あった!宝箱!!」

榛名「ほんとですか!やりました!」

瑞鶴「あの中にきっと鍵がはいってるんでしょうね」

吹雪「じゃあ開けるよ、いい?」

榛名「はい!」

吹雪「オープン!」パカ

プシューッ

吹雪「…」←小麦粉ガス発射された

瑞鶴「wwwwww」

榛名「ハズレでしたねw」

吹雪「笑うなっ!」マッシロ

559: 2015/09/17(木) 23:25:20.91 ID:PEf3sINt0
【その頃、秋月は】

秋月「くすん…くすん…」

秋月「ぐすっ…ひぐ…誰か…誰かぁ…」

【ちなみに、絡まって既に3回鬼憲兵お仕置きを受けてしまった秋月】

秋月「うぇぇん…瑞鶴さん…ぐしゅっ…」

プリ「…?」

プリ「秋月!?何やってんの!?」

秋月「プリンツさん!?」

【プリンツ、秋月と合流】

秋月「プリンツさん…!プリンツさん…!!」←見つけてくれて嬉しい

プリ「うわ!絡まってる!大丈夫なの!?動けないでしょこれ!」

秋月「はい…助けてください…」

プリ「大丈夫だよ、安心して!待っててね今ほどくから…」

秋月「はっ!プリンツさん、後ろ!!」

プリ「え?」

鬼憲兵「キーッ!!」←鼻フック

【プリンツに迫る鬼憲兵】

560: 2015/09/17(木) 23:29:04.67 ID:PEf3sINt0
プリ「あ…やば」

秋月「プリンツさん逃げてくださいっ!!」

プリ「…やだよ」

秋月「えっ!?」

プリ「私が逃げたら、動けない秋月が捕まっちゃうもんっ!」

秋月「そんな…プリンツさん!?」

秋月「でも私、さっき貴方を置いて逃げましたよ!だから…!」

プリ「その前に私たち、艦娘でしょ!?仲間でしょ!」

プリ「秋月が困ってるなら、私が助けるから!!」

秋月「プリンツさぁん!」

憲兵「オラァー!」

プリ「いだだだだだだだだ!!」グイーッ

秋月「あ、面白い顔w」

プリ「台無しだよっ!」グイグイ

561: 2015/09/17(木) 23:36:51.75 ID:PEf3sINt0
鬼憲兵「…」←撤収

プリ「秋月、今度こそほどいてあげるからね…」

秋月「すみません…」

涼風「がってんだぁーーっ!!」

秋月「!?」

【涼風登場】

プリ「鬼…!?鬼なの!?」←秋月を庇う動き

涼風「いやぁいいもん見させてもらったよ…これぞ仲間…感動的さ!」

涼風「…これ使いな」

プリ「?」

【プリンツにナイフを渡す涼風】

プリ「え…だ、Danke!」

プリ「秋月、これで!」スパッ

秋月「切れました!自由です!!」

プリ「貴方は鬼じゃないの?」

涼風「…鍵は売店の近くにあるよ」

涼風「健闘を祈ってる、精々頑張るがいいさ」←撤収

秋月「あ、ありがとうございます…」

プリ「不思議な人だったね…」

562: 2015/09/17(木) 23:43:53.05 ID:PEf3sINt0
【in小屋】

陽炎「暇になってきた」

??「…」ガチャ

陽炎「あー、また憲兵が…」

赤城「…」ドーン

陽炎「!?!?!?!?!?!?!?!?」

赤城「…」ムチュー←ディープキス

陽炎「…!!!?ん……っ!!や…ぁ……!!!舌………ぁっ………だめ………ぁぁ…!!!」ジュルッジュルッ

赤城「…」←退室

陽炎「はぁ…はぁ…」

赤城「…あの人ってああいうポジション多いよね…なんでか知らないけど」

563: 2015/09/17(木) 23:45:09.72 ID:PEf3sINt0
またミス…最後のセリフは赤城→陽炎です

564: 2015/09/17(木) 23:47:01.75 ID:PEf3sINt0
【鬼出現ステージ】

??「少し厳しい躾が必要みたいですね…」

【鬼、1人追加】

574: 2015/09/19(土) 13:20:49.04 ID:MEuK3Gy00
~~~

プリ「あ、吹雪たちいたよ!」

秋月「おーい!吹雪さーん!みなさーーん!」

吹雪「げ!プリンツさん!?」

瑞鶴「秋月!助かったの!?」

秋月「はい!プリンツさんと涼風さんのおかげです!」

瑞鶴「涼風?」

榛名「とにかくよかったです…あのロープはどうなることかと思いましたから…」

プリ「えへへ」

吹雪「ところでプリンツさん、もしかしてさっきのこと…怒ってる?」

プリ「見捨てたことなんかどうでもいいよ、それよりなんで吹雪は白いの?」

吹雪「察して」←小麦粉で真っ白

プリ「…」←だいたい予想ついた

秋月「そんな事より皆さん!報告があります!」

秋月「実は先ほど涼風さんから、鍵の場所を教えてもらったんです!」

榛名「えっ!?本当ですか!?」

瑞鶴「それは本当なの秋月!」

秋月「本当です!鍵は売店の近くに言ってました!」

吹雪「それが本当ならこの訓練を終わらせることが出来るよね」

プリ「よーし、じゃあ早速みんなで行こう!」

吹雪「ってうおおお!憲兵来てる!」ダッ

瑞鶴「ええ!?マジかよ!」

榛名「ってよく見て!あれは憲兵じゃありません!」

秋月「あれは…香取さん!?」

プリ「香取!?」

香取「…」ダダダダ

【鬼香取、出現】

575: 2015/09/19(土) 13:26:46.75 ID:MEuK3Gy00
吹雪「香取さんなら…さっきの涼風と同じように人畜無害という可能性も」

瑞鶴「そうよね、きっとそうよ。これは安心ね」

プリ「…でも香取さんの体になんか変な文字が書いてあるけど」

榛名「あれは…『エビフライ』って書いてますね」

吹雪「よし決まった!逃げるよーーー!」ダッ

瑞鶴「よくわからないけど明確にお仕置きの内容が書いてあるからアレは駄目なやつだー!!」ダッ

榛名「涼風ちゃんは『涼風』だけでしたもんねー!」ダッ

プリ「でもエビフライって何ー!?」ダッ

秋月「嫌な予感はしますーっ!!」ダッ

577: 2015/09/19(土) 13:31:36.77 ID:MEuK3Gy00
香取「待ちなさい!待つのです!!」ダダダダ

吹雪「なんであの人まで鬼をやってんの!」

瑞鶴「香取先生のお仕置きなんて、嫌な予感しかしないわよっ!」

榛名「ちょっとあの人速くないですか!?低速艦のはずでしょう香取先生は!」

香取「それは艤装を着けたときの話です。生身の状態ならまぁまぁ速いのですよ私!」

プリ「うわわわ!追いつかれるっ!」

秋月「叩かれるのはもう嫌ですーっ!」

榛名「そうだ!瑞鶴さん!ここはシビレ罠で香取さんの動きを止めましょう!」

瑞鶴「なんで違うゲームのアイテムで対処しようとするの!?」

吹雪「このままじゃ追い付かれるーー!!」

578: 2015/09/19(土) 13:40:44.84 ID:MEuK3Gy00
吹雪(あ、そうだ)

秋月「?」

吹雪「プリンツさん!」

プリ「どうしたの吹雪!?」

吹雪「さっき、見捨てたことはどうでもいいって言ったよね!」

プリ「そうだよ!私たち艦娘だから…」

吹雪「えい」ケリッ

プリ「!?」ステーン

【プリンツを転ばし囮にする吹雪】

プリ「吹雪ぃーーーー!?何やってんのーーーーー!?」

吹雪「またまたありがとう!プリンツさんっ!」ニコッ

プリ「そういう意味でどうでもいいって言ったんじゃないよ!?」ガーン

瑞鶴「吹雪…本当の鬼はあんただったのね」

榛名「最悪ですねこの人…」

吹雪「ブリザードさんと呼んで欲しいなー」←全力疾走

秋月「吹雪さん…」

吹雪「あっははははははは!」

瑞鶴「まぁ…でもこれで香取さんの手から逃れられるし!」

榛名「そうですね!すみませんプリンツさん!そういうことですので先行きますね!」

プリ「い、いやだよ…ひとりで香取のお仕置きだなんて…」

プリ「せめてもう1人だけでも囮を…!」ガシッ

榛名「へ?」

榛名「あっーーー!?」ステーン

【榛名を道連れにするプリンツ】

579: 2015/09/19(土) 13:45:37.24 ID:MEuK3Gy00
榛名「何をするのですプリンツさん!?気でも触れたのですか!?」

プリ「そのセリフは吹雪に言ってよ!」

香取「うふふ…捕まえましたよ」

【香取に捕らえられた榛名&プリンツ】

瑞鶴「つ、捕まった…2人同時に…」

秋月「プリンツさんっ…ごめんなさい!」

吹雪「いやぁまさか2人一緒にお仕置きするとは」←他人事

プリ「吹雪…!貴方いつか逆襲してやるんだからぁ…!」

榛名「吹雪さんのばーか!あーほ!」

吹雪「いや榛名さんは関係無いでしょ」

香取「さて、これからこの2人にお仕置きを執行しますので」

香取「別の場所に移動します。もしよろしければ、他の3人もご一緒にどうぞ」

プリ「ば、場所移動!?」

秋月「ここでお仕置きじゃないのですか!?」

瑞鶴「この場所じゃできない、ということはお仕置きは大規模なもの…?」

榛名「榛名…大丈夫じゃないかもしれません…」ガクガク

580: 2015/09/19(土) 17:43:24.90 ID:MEuK3Gy00
【香取に連れられ移動する5人】

秋月「どこへ向かってるのでしょうか…」

香取「着きましたよ」

【演習場に到着】

吹雪「演習??」

榛名「演習とエビフライに何の関連性が…」

香取「それでは皆さんお待たせいたしました」

香取「これよりお仕置き『エビフライ』を執行したいと思います」

榛名「ええ!?」

瑞鶴「説明も何も無し!?」

秋月「本当に何をする気なんですか!?」

プリ「何…?私、何されちゃうの…?」←怖い

581: 2015/09/19(土) 17:49:36.83 ID:MEuK3Gy00
香取「憲兵さん!やっておしまい!」

憲兵「オラァ!」

【香取の下僕憲兵、出現】

憲兵「てめぇらこれを着ろっ!」サッ

プリ「わっ、わっ!?」

榛名「何をするんです!?」

瑞鶴「あの服…エビフライ!?」

吹雪「え?エビフライ要素ってこれだけ??」

【エビフライの着ぐるみを着せられる榛名&プリンツ】

香取「無事にスーツに着替えたようですね」

プリ「スーツ!?これが?」

榛名「この着ぐるみ、袖も裾も無いから手足の自由が効かないのですけど…」

香取「大丈夫ですわかってます」

香取「それでは、次にこれを見てください」

プリ「?」

榛名「あっ」

秋月「あ…これって…」

582: 2015/09/19(土) 18:01:20.77 ID:MEuK3Gy00
【香取の指差す方向に、巨大な魚雷発射装置】

瑞鶴「…マジかよ、これ」

榛名「あの、香取さん?」

香取「はい?」

榛名「だいたいこの先のことは予想できましたけど…ジョークですよね?」

香取「さぁ、どうでしょうか?」

香取「憲兵さんたち!運びなさい!」

憲兵「オラァ」エッホエッホ

【巨大魚雷発射装置へと運ばれる榛名&プリンツ】

榛名「ぎゃああああああああ!!!イッツノットジョオオオオク!!!」

プリ「いやだぁぁぁぁ!人間魚雷なんて聞いてないよぉぉぉぉ!!」

香取「人間魚雷じゃなくて人間エビフライですけど?」

榛名「そんなの知りましぇぇぇん!!」

吹雪「あまりの恐怖に榛名さんが壊れた…」

榛名「ちょっと!本当に私たち、中に入れられてるんですけど…」

プリ「え?冗談だよね?私氏んじゃうよこれ!」

憲兵「エビフライ2門!装填完了です!」

香取「それでは発射用意!目標は海よ!」

憲兵「準備完了!いつでも行けます!」

榛名「お願いします!助けてください!!」

プリ「Waruuuuuuuum!!!どうして私がこんなとこでぇぇぇ!」

583: 2015/09/19(土) 18:08:24.16 ID:MEuK3Gy00
香取「撃てぇー!」

シャッ シャッ

プリ「うわぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!」

榛名「キィィーーーーーヤァーーーーーッ!!!!!」

【海へと飛び立つエビフライ榛名&プリンツ】

香取「あーっはっはっはっは!!傑作!!!」

吹雪「…」

秋月「…」

瑞鶴「…」

吹雪「言っていい?」

瑞鶴「何を?」

吹雪「本当の本当の鬼は、私じゃなくて香取さんだってこと…」

瑞鶴「そうね、それは同感だわ……」

秋月「プリンツさん…いい人間ほど、先に氏ぬって言いますよね…ぐすっ」

プリ「秋月…私を勝手に頃してないで、助けて…」ブクブク

584: 2015/09/19(土) 18:14:28.90 ID:MEuK3Gy00
榛名「はぁ…はぁ…エビフライスーツが水に浮く素材でよかった…氏ぬほど怖かった…」←救助された

プリ「ふーぶーきー…あなたがあの時蹴ったせいで…」ビショビショ

吹雪「ごめんなさい!謝ります!ここまで酷いとは思いませんでした!」←土下座

榛名「しかし今のでかなり時間をロスしてしまいましたね…」

秋月「売店に向かうだけでこんなに酷いことになるなんて…」

瑞鶴「気を取り直して売店まで行くわよ。さっさとこの訓練を終わらせましょう」

586: 2015/09/19(土) 18:22:47.87 ID:MEuK3Gy00
【小屋の中では】

陽炎「…」ウズウズ

憲兵「オラァ!」ガチャ

陽炎「憲兵さん丁度いいところに!背中痒いんだけど、縛られて動けないからさ!ちょっと掻いてよ!」

憲兵「…」カリカリ

陽炎「あー、そこそこー。上手い上手い」

憲兵「オラァー!」ベチーン

陽炎「いだぁーーー!!?」

【陽炎提督もまだまだ拷問を受け続けるのであった】

587: 2015/09/19(土) 18:55:47.72 ID:MEuK3Gy00
【さらに時間は経過する】

【売店から、さらに30分ほど時間が経ったが提督たちはお仕置きを受けるばかりで】

憲兵「オラァ!」←風船爆発

秋月「ふわぁ!」パァーン

【鍵は一向に見当たらない】

憲兵「うぷっ…オラァ!!」←臭い靴下

瑞鶴「なんか凄い憲兵もいるわねぇ!!」オエーッ

【お仕置きを受け続け、疲弊しゆく提督たち…】

憲兵「オラオラ!」←ゴムパッチン

プリ「今こそ逆襲のとき!」サッ

吹雪「してやられたぁ!!」バチーン←文句言えない

【そして軽く皆から存在が忘れられてる陽炎提督…】

陽炎「今日の晩御飯って何が出てくるのかな」

憲兵「オラァ!」←足つぼマッサージ

陽炎「うぎゃあーーーーーー!!!」

【提督たちは無事に訓練を成功させることは出来るのか!?】

588: 2015/09/19(土) 19:07:49.11 ID:MEuK3Gy00
吹雪「鍵…無い…」ゼエゼエ

秋月「もう疲れちゃいました…」グッタリ

瑞鶴「これ以上のお仕置きはやだ…」

榛名「後少しです!後少しで鍵は見つかるはずです!」

プリ「そうだよ、鍵さえ見つかったら終わるんだよこんなこと!」

吹雪「でもそれが見つからないんだもん…」

瑞鶴「ねぇ、ちょっと思いついたんだけど私たちさっきから集団行動してるよね」

榛名「そうですけど?」

瑞鶴「これさ、バラバラで行動した方が探せる範囲が広がって良いと思うんだけどなんで皆集まって行動してんの?」

榛名「?」

プリ「…」

吹雪「天才だ!瑞鶴さん!」

榛名「さすが空母ですね!今は提督ですけど!」

瑞鶴「いやこれくらい気付きなさいよ!」

589: 2015/09/19(土) 19:11:11.52 ID:MEuK3Gy00
【瑞鶴のアイデアで、各々個人行動を始める提督たち】

吹雪「鍵…鍵…」

吹雪「ここには無い…場所変えよ」

【しかし、そんな彼女たちの前に最強の鬼が現れる】

??「…」ザッ

吹雪「!?」

??「Buongiorno!」

590: 2015/09/19(土) 20:19:52.87 ID:MEuK3Gy00
吹雪「Italia…いえ、Littorioさん!?」

リットリオ「どうもー♪」

【鬼Littorio、参上】

吹雪(リットリオさん…見た感じ大人しそうな人だなぁ)

吹雪(きっと香取さんみたいな過酷なお仕置きはしてこないと思うけど…)

吹雪(一応、体のお仕置き内容の確認を)

リットリオ「…」←イタリアンファミリー

吹雪「駄目だ全く予想つかない!!」

591: 2015/09/19(土) 20:25:06.39 ID:MEuK3Gy00
※リットリオの名前が長いのでリットと略します

リット「ではお仕置きしますねー」

吹雪「おお、ふ」

吹雪(なんだかふわふわした人だよねこの人…)

リット「えいっ!」ガシッ

吹雪「ふわぁ!?」

【リットリオに担ぎ上げられる吹雪】

リット「それでは運びますねー」

吹雪「どこへですか!?」ジダバタ

リット「あっ、大人しくしてくださいねー」ぎゅっ

吹雪「あっ…やだ、性格もふわふわなら身体もふわふわなのね…」ハフゥ

吹雪「ってやかましいわ!一体どこいくの!」

593: 2015/09/19(土) 20:35:30.45 ID:MEuK3Gy00
【とある部屋】

リット「着きましたよー」ドサッ

吹雪「わわっ!」

吹雪「え…ここは?」

瑞鶴「吹雪!?あんたもここに!?」

秋月「吹雪さん!こんにちは!」

吹雪「あれ?秋月、瑞鶴さん?」

リベッチオ「いらっしゃーい、私たちの部屋に!」

ローマ「どうぞごゆっくり」

吹雪「!?」

【吹雪、イタリアンファミリーに到着】

吹雪「ほわぁ、リベちゃんにローマまで!」

ローマ「さんを付けろよデコ助野郎!」クワッ

吹雪「ごめんなさい!つい都市の感覚で呼んじゃって!」ビクッ

秋月「私、一番最初にこの部屋に来たんですけどローマさんと2人きりだったから気まずくて…」ヒソヒソ

瑞鶴「あぁ、わかるわ…」ヒソヒソ

リット「さぁリベちゃん、残りの2人も呼んできてくださいね」

リベッチオ「はーい!」

594: 2015/09/19(土) 21:19:02.67 ID:MEuK3Gy00
※リベッチオも長いので省略してリベで。ローマさんはそのままです。

リベ「連れてきたよー!」

プリ「や…やぁみんな、私も来たよ」

榛名「榛名も来ちゃいました…」

吹雪「全員揃っちゃったね」

瑞鶴「こんな大人数…まとめてどうするつもりなの?」

リット「さて、まずは…」

秋月「!」ビクッ

瑞鶴(ついにお仕置きが…!?)

リット「お茶にしましょうか」

吹雪「え?」

リット「ローマ、何か飲み物入れてきてください」

ローマ「はいはい」

リベ「わたしはー?」

リット「リベちゃんはここで待っててくださいね」

秋月「…?」

プリ「あれ…お仕置きは?」


596: 2015/09/19(土) 21:27:59.84 ID:MEuK3Gy00
リット「エスプレッソです、めしあがれ」

吹雪「あ、ども」

秋月「いただきます…わっ、苦い!」

瑞鶴「秋月、大丈夫?」

リベ「エスプレッソは砂糖を入れて飲まなくちゃー」

秋月「そうだったんですね」

ローマ「…」サラサラ

プリ(あの眼鏡の人、大量に砂糖入れてるけどいいのかな)←無糖派

リット「お菓子も一緒にどうぞー。ビスケットです」

瑞鶴「ありがと、いただきます」

吹雪「…おいしい」

リベ「ビスケットの本場はイタリアだからね」

秋月「初めて知りました!」

リベ「いや、知らないけど」

秋月「」

吹雪「…」モグモグ

吹雪(何?この状況)

597: 2015/09/19(土) 21:39:57.02 ID:MEuK3Gy00
吹雪「瑞鶴さん」ヒソヒソ

瑞鶴「何?」

吹雪「怪しくない?」ヒソヒソ

瑞鶴「怪しいわよ。でも休めるときはしっかり休んでおかなくちゃ」ヒソヒソ

吹雪「いやこれは絶対罠だよ。たぶんタイミングが来たらローマさんあたりが暴れまわる展開になるよ絶対」ヒソヒソ

瑞鶴「それはわかってるけど…」ヒソヒソ

吹雪「榛名さんたちを見てよ」ヒソヒソ

瑞鶴「?」


リベ「ビスケットはね、コーヒーに浸すとね、コーヒービスケットになるんだよ!」

榛名「榛名もそれときどきやっちゃいます!私の場合は紅茶なので紅茶ビスケットですけど」

プリ「これはこれでおいしいね」

秋月「苦みも軽減されて美味しいです!」

リット「うふふっ」


瑞鶴「お茶を楽しんでるわね」ヒソヒソ

吹雪「そうじゃない、あいつら完全に油断してるんだよ?」ヒソヒソ

吹雪「今ならあいつらを犠牲に逃げ出すことができるから、それが私たちにとって懸命な判断と思うな」ヒソヒソ

瑞鶴「吹雪、あんた本当に悪い奴ね」ヒソヒソ

吹雪「…」

瑞鶴「その話乗ったわ」

吹雪「そうでしょ」ニヤッ

599: 2015/09/19(土) 21:45:42.68 ID:MEuK3Gy00
吹雪(よーし、隙を見て…)

吹雪「今だ!」ダッ

瑞鶴「ごめん!私たち、鍵探さなくちゃいけないから!」ダッ

プリ「あ!鍵のこと忘れかけてた!」

秋月「私たちもいかなくちゃ!」

リット「あら、秋月さんたちはまだゆっくりしていってください」

榛名「へ?」

秋月「で、でも…」

リット「いいですね?」←プレッシャーを放っている

秋月「…はい」

リット「…さて、ローマ」

ローマ「了解」スッ

600: 2015/09/19(土) 21:59:30.89 ID:MEuK3Gy00
リット「榛名さん、秋月さん、プリンツさん…リベちゃんも。貴方たちにイタリアのファミリーのルールを教えてあげます」

\オラァマテヤフブキ!ズイカク!/
\アイエエエ!?ローマ!?ローマサンナンデ!?/

榛名「ふぇ?」

リベ「私もなの?」

秋月「あの、外で何か聞こえるんですけど…」

リット「リベちゃんはまだ幼いから。外の雑音は気にしないでください」

プリ「…はぁ」

\イタリアンドロップキック!!フキトベヤー!/
\フブキー!アァッフブキガー!/

リット「イタリア人はコーヒータイムを非常に大切にします。仕事の前、休憩時間、家族会…色んな場面でコーヒーを飲みますね」

リット「イメージしやすいのはイギリス人のティータイムが近いですかね」

榛名「わかります!金剛お姉さまも紅茶の時間を大切にしますから!」

プリ「…」←外の音が気になる

\ヒッサツ!シチメンチョウゴロシー・/
\ギャー!ズイカクサーン!/

リット「でしょう?なぜなら皆で飲むコーヒーは皆の親睦を深めますので」

リット「そんな大切な場所から逃げ出すのはそんな親睦の輪を乱すことを意味するのです」

リット「そんなことをする人間は…イタリアンファミリーの裏切者かもしれません」

秋月「…」←察した

プリ「…」←理解した

601: 2015/09/19(土) 22:04:22.68 ID:MEuK3Gy00
リット「リベちゃんももうすぐ立派な女性…社会のマナーは身に付けてくださいね」

リベ「わかった!がんばる!」

リット「さて…貴方たちもここに長居させてすみませんでした」

プリ「い、いえ!」

秋月「気にしてませんから!」

リット「これお土産です。受け取ってください」

榛名「ありがとうございます」

秋月「…え?」

【お土産が宝箱】

秋月「プリンツさん…榛名さん…」

プリ「まさか…」パカ

【宝箱の中に小屋の鍵が】

秋月「あったー!」

榛名「今度こそやりました!」

602: 2015/09/19(土) 22:08:25.61 ID:MEuK3Gy00
【イタリアンファミリーを後にする秋月一行】

秋月「吹雪さん!」

吹雪「…何?」ボロボロ

プリ「見て!これ!」

瑞鶴「?」

【鍵を吹雪と瑞鶴に見せつけるプリンツ】

瑞鶴「…」

吹雪「…」

瑞鶴「アンタが逃げようなんて言うからぁ!!!」ドガッ

吹雪「痛ぁい!」

榛名「?」

603: 2015/09/19(土) 22:12:31.33 ID:MEuK3Gy00
榛名「とにかくこれで任務完了ですね!」

吹雪「そういやなんで鍵を探し回ってるんだったっけ」

プリ「…陽炎を助け出すためだったよね?」

瑞鶴「なんで疑問形なの」

秋月「それでは陽炎さんが待ってる小屋まで急ぎましょう!」

瑞鶴「おっけー、行くわよ」

604: 2015/09/19(土) 22:17:21.88 ID:MEuK3Gy00
【小屋の前】

プリ「なんとか着いたー」

秋月「それでは解錠でーす」

吹雪「はやく開けて」

ガチャン
ガチャ

陽炎「…?」

吹雪「陽炎!」

陽炎「…あぁ、皆…遅いわよ…」

【陽炎との運命の再開を果たした提督たち】

吹雪「ごめんごめん。手間取っちゃって」

秋月「お待たせいたしました!」

瑞鶴「陽炎…ずっとそんな格好でここにいたのね…」

榛名「はやく紐を外してあげましょう!」

プリ「涼風からもらったナイフがあるからこれで切ろう!」

陽炎「ん…ありがと」

スパッ

陽炎「やっと自由だー!」

秋月「おめでとうございます!」

【陽炎提督の救出に成功】

605: 2015/09/19(土) 22:25:53.26 ID:MEuK3Gy00
陽炎「大変だったのよー?動けないのは」

瑞鶴「そりゃあねぇ」

陽炎「ところで結局これってなんだったの?」

吹雪「陽炎を救出する訓練」

陽炎「…なるほどね、そういうことだったの…」

プリ「陽炎はここで暇だったでしょ」

陽炎「それが酷い目に遭ったのよ」

陽炎「私が動けないのをいいことに、くすぐられたり殴られたり吸われたりキスされたり…」

秋月「吸われた!?キス!?」

陽炎「変な意味じゃないから。じゃあ早いとここんな狭い部屋から出ましょう」

榛名「そうだね」

瑞鶴「…ん?」

吹雪「…は!?アレ…!!」

プリ「嘘でしょ…こんな、最後に…」

秋月「憲兵の大軍が!?」

憲兵「「「「「オラァ!オラァ!オラァ!オラァ!オラァ!」」」」」ドドドド

【憲兵軍団、接近】

606: 2015/09/19(土) 22:39:48.20 ID:MEuK3Gy00
憲兵「オラァ!」ガシッ

陽炎「やだーっ!」

秋月「きゃあっ!」

瑞鶴「痛ぁ!今、手が顔面に当たったんだけど!」バキィ

【憲兵に捕まってしまう6人】

吹雪「逃げれないよ!こんな密室!」

陽炎「せっかく拷問が終わったと思ったのにぃ!」

瑞鶴「憲兵の体には何て書いてある!?」

榛名「えーと、これは…」

榛名「くすぐりですね」

吹雪「一番地味に嫌なやつだっははははははははは!!」コチョコチョ

榛名「ひひははははははははっ!」コチョコチョ

陽炎「もうやめてえええええぇぇぇぇぇ!」コチョコチョ

提督「やれやれ…最後の最後で油断するとはお前たちもまだまだ甘いな」

瑞鶴「他人事みたいに言うなぁ!」

607: 2015/09/19(土) 22:44:23.20 ID:MEuK3Gy00
【提督訓練が終了。榛名は撤収し、5人の提督は再び休憩室へと戻っていた】

瑞鶴「つ、か、れ、た…」

陽炎「私も…」

瑞鶴「何よ、陽炎は全然走ってないくせに」

陽炎「精神的によ、精神的…」

吹雪「それなら私たちも負けてないと思うけど」

秋月「同感です…」

プリ「休み時間ってどれくらいあるのかなぁ…」

608: 2015/09/19(土) 22:48:05.55 ID:MEuK3Gy00
ガチャ

提督「お前たち、次の日程だ」

プリ「え?早くないですか?」

秋月「まだ10分しか休んでいません!」

吹雪「ここで有給休暇を使用します!」

提督「有給休暇なんて無い。もともと提督業とはハードなものなんだぞ」

提督「それより次の日程の内容を発表をする」

提督「今からお前たちにやってもらうのは…」

提督「町のパトロールだ」

瑞鶴「パトロール!?」

618: 2015/09/28(月) 20:52:51.33 ID:NSiniW2I0
瑞鶴「なんで私たちがパトロールを…」

提督「軍にとって大切なのは、高い武力よりも一般市民からの支持である」

提督「たとえ一瞬で世界を壊滅させるだけの軍事力を持っていたとしても、市民からの支持が無ければ我々は悪と見なされ社会から排除されてしまう恐れがあるのだ」

提督「そこで我ら横須賀鎮守府は提督自らが町のパトロールをすることによって、社会の支持を受けるようにしているぞ」

提督「直接の軍事では無いと言え非常に重要な仕事だから、決して手を抜かずにパトロールしてくれよな」

秋月「なるほど、そういうことですか…」

吹雪「司令官も苦労が多いですね…」

提督「それじゃあ、外に行くぞ」

提督「取り敢えず正門前に集合してくれ」

619: 2015/09/28(月) 20:56:40.03 ID:NSiniW2I0
【横須賀鎮守府 正門】

秋月「正門に着きました!」

提督「では町に行くために、鎮守府の外に出る手続きをするぞ」

提督「まず俺が外に出るから、皆も俺に倣って出門チェックを済ませてくれ」

秋月「了解です!」

提督「じゃあ門番よ、よろしくお願いする」

浦風「あぁ?了解じゃ」

【門番 浦風】

620: 2015/09/28(月) 21:07:51.02 ID:NSiniW2I0
浦風「出門ね、ちょっと待ちや…」

浦風「えっと、外に出たい目的は何じゃ?」

提督「町のパトロールだ。他の5人も同じ目的だ」

浦風「はーい。じゃあ、君の提督名を教えてくれんかのぅ?」

提督「ああああ提督だ」

吹雪「wwwwwwwww」

瑞鶴「アンタ、そんな名前だったのwwwww」

デデーン
吹雪、瑞鶴、アウトー

吹雪「どわぁ!」スパーン

瑞鶴「痛!」スパーン

浦風「ああああ…っと。はい、出門チェック完了じゃ」

浦風「他の提督さんたちも、はよぅチェックするよー」

プリ「あ、はーい!」

622: 2015/09/28(月) 21:24:30.51 ID:NSiniW2I0
浦風「そこのポニーテールの可愛い子ちゃん、名前は?」

秋月「秋月です!」

浦風「秋月…っと、はいOKじゃ」

浦風「次はそこの着ぐるみ、名前を教えてくれんかの?」

瑞鶴「私よね…瑞鶴です」

浦風「外に出るときはそんなふざけた格好はせんほうがええよー」

瑞鶴「こっちだって好きでこんな格好してるんじゃないわよ!」

浦風「次は金髪ちゃんの名前を」

プリ「プリンツ・オイゲンです!」

浦風「PRINZ EUGEN…ピリンズエウゲン…?とにかく出門チェック完了したけぇのう」

プリ「ちゃんと読んでw」

瑞鶴「wwww」

デデーン
プリンツ、瑞鶴、アウトー

プリ「くぅ!」スパーン

瑞鶴「あだっ!」スパーン

浦風「次、そこのスパッツ」

陽炎「陽炎よ。出来ればスパッツ呼びはやめて」

浦風「スパッツ提督…はいOK」

陽炎「くっ」

吹雪「www」

デデーン
吹雪、アウトー

吹雪「うっ!」スパーン

623: 2015/09/28(月) 21:35:01.64 ID:NSiniW2I0
浦風「んじゃ最後、残った君、名前を」

吹雪「吹雪です」

浦風「吹雪…吹雪…」

浦風「あら…?リストに吹雪という名前の提督はおらんのぅ…」

吹雪「え?」

浦風「うーん、似たような名前ならおるんじゃが…」

提督「おっとすまない、どうやら吹雪の名前を間違った名前で登録してしまったようだな」

吹雪「な、なんですって!」

陽炎「でも提督なのは24時間だけでしょ?これが永久登録じゃなかっただけまだマシじゃないの」

瑞鶴「そうよね、永久登録した方の提督はああああだし…」

プリ「なんていう名前で登録してたの?」

浦風「えーと」

浦風「福山雅治」

吹雪「wwwwwwwww」

瑞鶴「wwwwwwwwww」

秋月「wwww」

陽炎「wwwwwww」

デデーン
吹雪、秋月、陽炎、瑞鶴、アウトー

624: 2015/09/28(月) 21:39:58.21 ID:NSiniW2I0
吹雪「最初の1文字しか合ってないじゃん!」スパーン

陽炎「何が似たような名前よ!」スパーン

秋月「不意討ちされました!」スパーン

陽炎「福山さん結婚おめでとうございます!」スパーン

浦風「じゃあ、改めてああああ、秋月、着ぐるみ、ピリンズ、スパッツ、福山雅治さん」

浦風「出門チェック出来たから外出してもええけぇのぅ!」

陽炎「秋月しかまともに名前覚えられてない…」

吹雪「外に出るための門は私には大きすぎた…」

626: 2015/09/28(月) 21:57:16.92 ID:NSiniW2I0
【無事に外出を完了させ、町に訪れた提督一行】

提督「町へと着いたな」

【15時00分 町内パトロール開始】

プリ「町だー!」

瑞鶴「やっぱ町はいいわよね、人々の活気を感じるわ」

陽炎「休暇は町に来てショッピングとかレストランとか行って、窮屈な鎮守府からの解放を感じるのが楽しいのよ」

秋月「私も軍人になってお金をいっぱい貰っちゃいましたからいっぱい遊べちゃいます!」

吹雪「…言ってる割には、秋月この前レストラン行ったとき頼んだのライスだけだったけど」

瑞鶴「…本当なの?秋月」

秋月「大盛りですよ!」

陽炎「秋月…」

プリ「秋月はもっと贅沢を知った方がいいよ…」

【呑気にお喋りしながら町を歩き回る提督一行】

【だが、ここにも笑いの魔の手が数多く潜んでいることを彼女たちはまだ知らなかった…】

636: 2015/10/03(土) 20:06:39.91 ID:tsO/jcyb0
提督「さて、まずパトロールでチェックするべきポイントは…」

提督「ここだ」

【提督一行、公園に到着】

秋月「公園ですか?」

提督「そうだ。公園とは子供らが集まりやすい場所だ」

提督「元々公園というのは子供達を安全に遊ばせるためにつくられたものであるが…」

提督「その子供が集まりやすいという性質が災いし、子供を狙う不審者を呼び寄せてしまう、という欠点もあるんだ」

陽炎「あ、確かにそういう犯罪って実際にあるからね」

秋月「不審者、悪い奴です!」プンスカ

提督「そんな不審者に対する抑止力になるよう、我々パトロールたちが日々頑張っているんだぞ」

提督「どうやら今日も子供達が公園で遊んでいるようだ。お前たちもしっかりあいつらを見守ってやれ」

プリ「了解っ!」

吹雪「はーい」

637: 2015/10/03(土) 20:09:33.75 ID:tsO/jcyb0
プリ「どんな子たちかなー」


暁「わぁーん!それ暁が使ってたブランコー!」

ビスマルク「なーによ!先に乗ったもん勝ちでしょ!」

暁「わーん!わーん!」

ビスマルク「悔しかったら自力で取り返してみなさい!べーだ!」


プリ「!?!?!?!?」

【公園で遊ぶ子供 ビスマルク&暁】

639: 2015/10/03(土) 20:20:12.89 ID:tsO/jcyb0
プリ「…あの、あれって」

吹雪「ビスマルクさんね」

瑞鶴「しかも相当な悪ガキね」

陽炎「かわいそうに、暁をいじめてるわね」

プリ「何やってるんですか姉さま!?」


暁「わぁー!これでもくらいなさいよー!」ポカポカ

ビス「あら?全く効かないわね。そんなんじゃ私からブランコは奪い取れないわよ」

暁「わぁぁー!ビスマルクのばかぁー!!」

【喧嘩をする子供2人】

瑞鶴「暁、弱いわねー」

秋月「まぁ一応ビスマルクさんは戦艦ですし…」

吹雪「懐かしいな、子供の頃私が友達と遊んでたときもあんな感じのガキ大将いたなー」

陽炎「いたわよね、どっちかと言えば私がそれだったかもしれないけど」

プリ「ビスマルク姉さま…」←呆然

640: 2015/10/03(土) 20:30:29.07 ID:tsO/jcyb0
ビス「さぁ、もう駄目だとわかったなら大人しく退きなさい!」

暁「びいぃーーー!いーやーーー!!!」ワーン

吹雪「あーあ、暁大泣きだよ」

秋月「ビスマルクさん酷いですね」

陽炎「子供って喧嘩して強く成長していくのよね。強い奴は強いってことを学んでさ」

瑞鶴「この悔しい涙が暁を大きくさせる…」

プリ「皆は暁の何なの?」

暁「わぁぁー!わぁぁぁぁーー!!やーだーやーだー!!!ブランコー!!」

ビス「わーい、ブランコ楽しいわ!」キコキコ

暁「うわぁぁぁー!!ビスマルクーー!」

暁「これでも食らいなさいー!!!」シュッ

ビス「?」

ビス「いたっ!」ガンッ

【暁、ビスマルクに石を投げつける】

ビス「~!」ズキズキ

陽炎「あっ、石」

吹雪「あれは痛いね」

641: 2015/10/03(土) 20:32:43.39 ID:tsO/jcyb0
ビス「…」

プリ「ビスマルク姉さま、大丈夫ですか?」

ビス「…!」ジワッ

ビス「わぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーん!!!!!!あかつきが石なげたーーーーーー!!!!!!!!」←大泣き

吹雪「!?」

瑞鶴「!?」

642: 2015/10/03(土) 20:43:19.27 ID:tsO/jcyb0
ビス「わぁぁぁーーん!!!うわぁぁぁぁぁんっ!!!」

暁「なによー!元はビスマルクが悪いんじゃないのー!!」

ビス「ばかばかばがぁぁぁ!!あがづぎのばがぁぁぁ!!!」

【大泣きしながから喧嘩する子供達】

吹雪「大の大人が泣いてる…」

秋月「それも、石ころひとつで…」

暁「わぁん!わたしが勝ったんだからさっさとブランコ貸しなさいよぉー!!」

ビス「いやぁぁぁぁぁ!ごれわだじのブランコぉぉー!!」

ビス「わだじがこぐのー!!ブランコだのじいのぉーーー!!わだじぎゃ◯×△□ーーーー!!!こn#@※&%~~~!!!」

瑞鶴「wwwww」

陽炎「何てwwwww?」

デデーン
陽炎、瑞鶴、アウトー

陽炎「うっ!」スパーン

瑞鶴「あーっ!」スパーン

プリ「秋月…私は何を見てるのかな…」

秋月「…」←手でプリンツの視界を遮った

プリ「優しいね、秋月…」ポロポロ

643: 2015/10/03(土) 20:55:44.47 ID:tsO/jcyb0
暁「このぉ!はやくブランコ譲りなさいよー!」ポカポカ

ビス「いやぁー!いやだぁーーー!!」ポカポカ

【とうとう取っ組みあいの喧嘩を始めたビスマルク&暁】

吹雪「これはひどい」

陽炎「ビスマルクさんもブランコ一つくらい譲ってあげればいいのに…」

??「あらあら、大変!」

瑞鶴「!?」

??「こらっ!2人とも何やってるのっ!」

暁「あ、お母さん!」

ビス「Mommy!」

秋月「お母さんですか!?」

吹雪「2人いる…ってことはそれぞれの親が喧嘩を止めに来たんだね」

瑞鶴「でもビスマルクと暁の母親ってアレ…」

瑞鶴「片方、どうみてもお母さんじゃないけど…」

鳳翔「…」

雷「…」テーン

【母親 鳳翔&暁】

644: 2015/10/03(土) 20:58:58.90 ID:tsO/jcyb0
>>643
最後ミス
【母親 鳳翔&雷】

645: 2015/10/03(土) 21:08:20.74 ID:tsO/jcyb0
暁「おかーさーん!!ビスマルクがいじめるー!」

ビス「暁が石投げたのー!!」

鳳翔「そうなの、でも喧嘩は駄目でしょ?」←暁を慰めてる

雷「よしよし。でも先にブランコを独り占めしてたの、ビス子じゃない」←ビスマルクを慰めてる

吹雪「wwwwwwww」

陽炎「雷がビスマルクの母親なのねwwwww」

秋月「ww」

デデーン
吹雪、秋月、陽炎、アウトー

プリ「目から水が…」

秋月「ひっ!」スパーン

陽炎「うぎっ!」スパーン

吹雪「ん!」スパーン

雷「ごめんなさいね、鳳翔さん。うちの子が…」

鳳翔「いいんですよ雷さん、うちの子も怪我させてしまったようですし…こちらこそごめんなさい」

鳳翔「ほら暁、ビス子ちゃんに謝りなさい」

雷「ビス子もほら」

暁「ビスマルク…ごめん」

ビス「私も…ブランコ、貸してあげる」

鳳翔「はい!これで仲直り!」

雷「やっぱり仲良しが一番よね!」

646: 2015/10/03(土) 21:15:48.88 ID:tsO/jcyb0
【ビスマルク&暁、仲直り】

秋月「無事に丸く収まってよかったです」

瑞鶴「ていうかビスマルク、親からビス子呼びされてるのね…」

吹雪「まる子みたいなそんな感覚なんだろうか」

プリ「じゃあ…もう行こう、提督…」

プリ「私、もうここに居たくない…」ズーン

提督「いや、まだだ」

提督「公園には女子供しかいないだろう。いざというときのため、まだ見張りを続けておかなくては」

プリ「ふえぇ…」

提督「ほら、噂をすれば来たぞ…」

提督「女子供から金品を奪い取ろうと考える、悪ヤンキーどもが!」

秋月「えっ!?」

阿武隈「くくく…」

北上「有り金出しなよー!」

【ヤンキー 阿武隈&北上】

647: 2015/10/03(土) 21:25:52.37 ID:tsO/jcyb0
秋月「…知ってる人ですけど」

吹雪「秋月、しーっ」

鳳翔「な、何ですか貴方たちは!」

北上「あたしらはこの辺を縄張りとしている甲標シスターズってんだ」

阿武隈「この公園はあたし達の縄張り!4人合わせて使用料40000円置いてけ!」

雷「4万!?そんなに持ち合わせてる訳ないじゃない!」

暁「お母さんこわいー!」←鳳翔に抱きついてる

ビス「こわいよー!」←雷に抱きついてるが身長差であすなろ抱き

瑞鶴「おいwwwwwwwww」

デデーン
秋月、アウトー

瑞鶴「そこであすなろ抱きは卑怯だわ…」スパーン

北上「んー?持ってないんだってー?」

阿武隈「本当は持ってるんじゃないの?」

雷「本当だってば!ほら!」

鳳翔「晩御飯の買いものの為の1500円しか…」

阿武隈「…それだけ?舐めないでよね」

阿武隈「北上、恐がらせてあげて」

北上「おっけー…後悔しないでよね、若妻さん…」

雷「くっ…!」

陽炎「若妻て」

648: 2015/10/03(土) 21:30:19.74 ID:tsO/jcyb0
北上「ふっ…見なさい…」ゴソゴソ

北上「この…ナイフで…アンタらをギッタギッタに…」ゴソゴソ

北上「ギッタギッタ…あれ?」ゴソゴソ

北上「…」ゴソゴソ

阿武隈「北上?」

北上「…」

北上「えーっと、その」

北上「…オラァァァァァァ!!!!」クワッ

吹雪「wwwwwwww」

陽炎「wwwwww」

秋月「wwwwwwwwwww」

瑞鶴「wwwwwwwww」

デデーン
吹雪、秋月、陽炎、瑞鶴、アウトー

649: 2015/10/03(土) 21:35:01.55 ID:tsO/jcyb0
陽炎「ゴリ押しすんな!」スパーン

吹雪「アホかよお前!」スパーン

阿武隈「北上さん!何やってんですか!?」

暁「ここで北上さんがナイフを取り出してそこから繋げる流れのはずだったのに!」

北上「ごめん!本当に忘れたの!許して!」

提督「やむを得ん。取りあえずさっき暁が投げた石をナイフの代わりにしろ」

陽炎「えっこれ本当の放送事故なの?」

秋月「大丈夫なんですか、これ?」

プリ「…」←さっきのビスマルクが演技だったことがわかって安心してる

650: 2015/10/03(土) 21:43:33.22 ID:tsO/jcyb0
【テイク2】

阿武隈「北上、恐がらせてあげて」

北上「おっけー…」←石

暁「石だわ!こわい!」

ビス「わぁん!私たち殺されちゃうよー!!」

秋月「………!」←耐えてる

陽炎「石を脅しの道具に使うのって縄文人くらいしかいないでしょ…」

北上「さぁ、怪我したくなければ金を支払うんだ」

雷「うう…お金は無い…でも子供たちが…!」

鳳翔「なんとか見逃してもらえないでしょうか…!」

阿武隈「んー、しょーがないわねー。でも…」

北上「代わりのもので支払ってもらうよ」

鳳翔「それは一体…!?」

北上「…」

北上「…」

北上「…」

北上「えーと…」←台本見てる

阿武隈「北上さぁぁぁぁぁぁんっ!?」

吹雪「wwwww」

プリ「wwwwwww」

秋月「wwwwwwww」

瑞鶴「wwwww」

陽炎「wwwwwwwwwww」

デデーン
全員、アウトー

651: 2015/10/03(土) 21:57:51.90 ID:tsO/jcyb0
阿武隈「北上さん!ふざけてるんですか!?」

北上「ふざけてない!本番前は完璧に覚えてたはずなのに…!」

鳳翔「はずでは駄目です。慢心です…」

暁「もう北上さんのせいでめちゃめちゃー!」

北上「わ、悪かったから怒らないで…」

阿武隈「怒りますよこんなの!北上さんひとりのせいですよ!!」

阿武隈「なんですか!pixivとかで人気あるからって余裕こいちゃったんですかーーー!?」

北上「いや別にそんなんじゃ」

阿武隈「私なんか改二になっても人気あんまり上がってないんですよ!?強くなったのに!2chを見ればただの加速要因だし!!」

阿武隈「だいたい改二が来る前は私、人気もクソもなかったんですからね!」

阿武隈「育成されても『金背景?レアっぽいな』っていうどうでもいい理由だけで育てられた過去を持ってるんです!」

阿武隈「鳳翔さんと雷はキャラ人気高いし!暁とビスマルクさんは強い上にキャラ人気も高い!」

阿武隈「このメンバーの中でいまいち人気ないの私だけなんですよーーー!!!」

吹雪「wwwwwww」

陽炎「wwwwwwwww」

デデーン
吹雪、陽炎、アウトー

652: 2015/10/03(土) 22:07:46.03 ID:tsO/jcyb0
吹雪「でもなんか阿武隈さんの気持ちわかるわ…」←モブ主人公

陽炎「私も…」←ラノベ出るまで吹雪以上のモブだった

秋月「私はどっちなのでしょうか?」

北上「よーしよし、わかったから落ち着け阿武隈…」

阿武隈「落ち着いてられないわよっ!みんな私の強さ以外のとこを見て!」

北上「論点ずれてる…」

ビス「う…う…」

ビス「うわぁぁぁーん!!」

北上「今度はビスマルクさん!?」

ビス「せっかく提督からこの仕事任されたのに、全然遂行できてないじゃない!」

北上「あ、まぁそれはごめん…」

ビス「ごめんじゃないわよばかぁ!」

ビス「私、この日のために頑張ったのに!北上がばかばっかりするからわぁぁぁぁーー!!」

北上「…ほんとごめん」

プリ「」

瑞鶴「あれはガチ泣きね…」

653: 2015/10/03(土) 22:11:43.78 ID:tsO/jcyb0
阿武隈「強さ以外の人気ー!!」ジタバタ

雷「阿武隈さん落ち着いて!」ドウドウ

ビス「北上のばかー!」ポロポロ

暁「よしよし、ビスマルクさん」ナデナデ

鳳翔「泣くとべっぴんさんが台無しですよ」ナデナデ

北上「ごめんごめん皆ごめん」ペコペコ

吹雪「…本当酷いなこれ」

提督「………」

提督「次、行くぞ」

プリ「あっ、はい」

陽炎「これ、本当にあかん奴だったのね…」

654: 2015/10/03(土) 22:16:34.74 ID:tsO/jcyb0
【気を取り直して再び歩き出す一行】

秋月「あそこに人がいますね」

プリ「なんだか困ってるみたい」

陽炎「あれは…初風?」

初風「うーん…いない」

初風「ん?あっ、貴方たち!」

初風「ちょっと手伝ってくれないかしら!」

【町の少女 初風】

657: 2015/10/03(土) 22:21:39.07 ID:tsO/jcyb0
初風「実は飼ってたペットが逃げちゃって」

瑞鶴「捜してほしいの?」

初風「そういうことよ。犬1匹と猫1匹」

初風「お願い!手伝って!」

吹雪「まぁ、そうね。さっき酷い光景を見たし」

陽炎「犬と猫を見て、気を落ち着かせよっと」

【犬と猫の捜索を開始】

658: 2015/10/03(土) 22:27:24.70 ID:tsO/jcyb0
~~~

吹雪「犬ー、猫ー、どこー?」

秋月「塀の上とか…いませんね」

瑞鶴「足跡とかあればいいんだけど…コンクリの地面じゃ…」

プリ「犬の鳴き真似とかしておびき寄せてみる?」

陽炎「いや…無理でしょ」

陽炎「やっぱり動物を捜すには、鋭い洞察力で…」キョロキョロ

陽炎「…」

瑞鶴「どうしたのよ陽炎」

陽炎「いや、木の上…」

プリ「?」

多摩「…」

時津風「…」

【木の上に、時津風と多摩が】

吹雪「…まさか」

陽炎「いやでもこうやって時津風と多摩さんがいるんだし…」

659: 2015/10/03(土) 22:33:21.00 ID:tsO/jcyb0
瑞鶴「確かに犬っぽいし猫っぽい人だけど…」

吹雪「誰が取りに行くの」

陽炎「じゃんけんで決める?」

プリ「私は嫌だよ、木登りできないし…」

吹雪「ここは発見者が保護しに行かないと」

陽炎「私だって面倒くさいから嫌よ!あっそうだ、秋月、対空カットインであいつら撃ち落としてやりなさい!」

秋月「無理ですしそんなことしたら氏んじゃいます!」

瑞鶴「ほら、やっぱり陽炎がいくべきね」

吹雪「頼むよ優しい陽炎お姉ちゃん!」

陽炎「…わかったわよ仕方ないわね…」

660: 2015/10/03(土) 22:38:21.95 ID:tsO/jcyb0
陽炎「…」ヨジヨジ

プリ「頑張れー陽炎ー!」

陽炎「…なんとか着いた…」

陽炎「ほら時津風、降りなさい」

時津風「わー」スルスル

陽炎「多摩さんも」

多摩「フシャー!」クワッ

陽炎「フヒッ!」ビクッ

吹雪「w」

デデーン
吹雪、アウトー

吹雪「変な悲鳴だった…」スパーン

陽炎「落ちるかもしれないから怖いのよ!」

陽炎「…でもなんとか無事に2人…じゃなくて2匹とも降ろせたわね」

プリ「よかったよかった!」

秋月「では初風さんのところへむかいましょう!」

661: 2015/10/03(土) 22:47:12.59 ID:tsO/jcyb0
陽炎「初風ー」

初風「?」

陽炎「連れてきたわよ、犬と猫」

【初風に多摩と時津風を引き渡す陽炎】

初風「…」

初風「アホか!」パシーン

陽炎「なんでよ!」

吹雪「w」

秋月「w」

プリ「www」

デデーン
吹雪、秋月、プリンツ、アウトー

陽炎「何よ!ちゃんと犬と猫持ってきたでしょ!」

初風「どこがよ!?どうみても人間でしょ!?貴方の目は飾りなの!?」

陽炎「あっこういうパターンなんだこれ!」

吹雪「冷静に考えりゃそりゃそうだ…」スパーン

秋月「多摩さんも時津風さんも人間でしたね、そう言えば…」スパーン

プリ「キャラが先行しすぎた…」スパーン

多摩「多摩は猫じゃないにゃ」

瑞鶴「だったらにゃーにゃー言うの止めなさいよ…」

668: 2015/10/04(日) 20:10:21.95 ID:pwJRFTmA0
【まだまだパトロールを続ける提督一行】

吹雪「はよ帰りたい…」

プリ「いつまで歩くんですか?」

提督「時間が来るまでだ。パトロールは歩き回るからこそ効果があるんだぞ」

瑞鶴「もうこれただのウォーキングでしょ…」

秋月「訓練としては良いかもしれません!」

??「…」オロオロ

提督「…おっと、あそこにまた困ってる人がいるみたいだな」

提督「お前たち、行って助けてあげなさい」

陽炎「は~い」

吹雪「また仕事か…」

669: 2015/10/04(日) 20:13:34.27 ID:pwJRFTmA0
秋月「どうしました?」

春雨「ひゃっ!あのっ、私、迷子になっちゃって…」

吹雪「迷子?」

【迷子 春雨】

プリ「道に迷っちゃったかー」

陽炎「どこに行きたかったの?」

春雨「あの、能見台ってとこ…」

瑞鶴「能見台…こっからだと歩きじゃかなり遠いわね」

陽炎「逆に言えば能見台に行こうと思ってよく横須賀まで来たわね」

プリ「能見台ってどこなの?」

吹雪「こっからずっと北にある町」

春雨「私、もう疲れて足が動かなくて…」

春雨「なんとか能見台まで行く方法はないでしょうか…」

陽炎「そう言っても、バスか電車使うしか…」

秋月「これは困りましたね」

??「おや?お困りでしょうか?」スッ

秋月「?」

670: 2015/10/04(日) 20:21:04.06 ID:pwJRFTmA0
瑞鶴「あら、あんたは…」

野分「警察官、野分です」

【警察 野分】

野分「偶然ここを通りかかったもので。お困りのようでしたら力になりますが…」

秋月「本当ですか!?ありがとうございます!」

陽炎「じゃあこの子を…行きたいとこがあるらしいから連れてってくれる?」

野分「そのようなことでしたら…」

野分「お任せください。私が責任もって連れて行きます!」

プリ「おー!たのもしー!」

野分「そうと決まれば急ぎましょう。さ、どこへ向かいますか?」

春雨「能見台です…」

野分「かしこまりました。ではそちらに…」

??「野分の馬鹿は何処だ!!!」

吹雪「!?」ビクッ

野分「げっ」

672: 2015/10/04(日) 20:35:43.57 ID:pwJRFTmA0
野分「ぶ、部長…」

那珂「探したぞ野分巡査長!」

【野分の上司 那珂】

瑞鶴「部長!?巡査長!??」

陽炎「某警察漫画っぽい…」

那珂「野分!また仕事サボって遊びに行こうとしたな!今日という今日は許さんぞ!」

野分「いやよく見てください!今は仕事してます!ほら迷子を送り届けようとしてですね」

那珂「お前出る前に模型屋行くって同僚に伝えてたそうだな!言い訳するんじゃない!」

野分「くっ、舞風の口は軽い!」

瑞鶴「部長役は那珂さんか…」

秋月「いつもの那珂さんと違って厳しい口調が新鮮に感じますね」

吹雪「…那珂さん、実は昔は素でもあんな感じだったんだよ。一応四水戦の旗艦だし」

プリ「げっ、そうだったの?」

陽炎「言っても姉妹があの川内さんと神通さんだよ?」

プリ「それは…確かにそうだよね」

秋月「那珂さんは笑顔のためにいつもアイドルをやってるんです!」

673: 2015/10/04(日) 20:44:25.47 ID:pwJRFTmA0
那珂「さぁ野分!その子は私に任せて仕事に戻るんだ!」

野分「嫌ですよせっかく遠くまで行ってサボるチャンスなのに!」

瑞鶴「堂々とサボる宣言したわねこいつ」

野分「こ、こうなったら…」

野分「逃げましょう!お嬢ちゃん!」

春雨「は、はいぃー!」

那珂「待て!逃さんぞ!!」スッ

吹雪「!?」

【ピストルを取り出す那珂】

秋月「ピストル!?危ないですよ!」

プリ「当たったら氏んじゃう!」

瑞鶴「たぶん大丈夫でしょ…どうせバスでの天龍の刀みたいな感じに…」

那珂「…」パァン

ガシャンッパリーン
↑ピストルにより民家の窓ガラスを破壊

瑞鶴「…は?」

吹雪「マジか…本物て…」

野分「は、走れー!」

春雨「うー、足がー!」

674: 2015/10/04(日) 20:55:11.11 ID:pwJRFTmA0
野分「うわぁぁ!うわぁぁぁぁ!!」←全力疾走

春雨「はー、はー、はー…!」←全力疾走

那珂「…」←無表情で歩きながらピストルを構えて歩いて迫ってる

吹雪「うわー、これは怖いな」

プリ「ターミ◯ーターかな?」

秋月「うまく逃げられるでしょうか…」

那珂「…」パァンパァンパァン

ガシャンパリンパリーン

野分「ぎゃあー!那珂ちゃんさん部長やめてくださいー!」

春雨「きゃ!」ステーン

野分「お嬢ちゃーん!?」

【あまりの疲労にこけてしまった春雨】

那珂「…」パァン

野分「ぎゃー!やめてー!」

那珂「…」パァン

野分「ひょえー!」

那珂「…」パァン

野分「のぉー!!」

瑞鶴「遊んでないで早く捕まえろよw」

デデーン
瑞鶴、アウトー

675: 2015/10/04(日) 21:08:13.78 ID:pwJRFTmA0
瑞鶴「ぐわっ!」スパーン

吹雪「ていうか那珂さんのピストル全部窓にしか当たってないよね」

那珂「…」パァン

野分「わー!」

ガチャーン←那珂の真横の窓が割れた

陽炎「どこ狙ってんのw」

プリ「ww」

デデーン
陽炎、プリンツ、アウトー

陽炎「銃口と着弾地点が全然合ってない!」スパーン

プリ「あらかじめ窓が割れるようになってたのね!」スパーン

野分「に、逃げるよー!」

春雨「わーん!」←立ち上がった

那珂「…」←歩いて追ってる

秋月「去って行きましたね…」

吹雪「何だったのこれ…」

676: 2015/10/04(日) 21:18:46.79 ID:pwJRFTmA0
提督「迷子も救ったし、パトロール再開だ」

陽炎「救ったって言うのアレは」

吹雪「もう面倒くさいからそれでいいじゃん」

瑞鶴「はー、なんかもう疲れてきた…」

秋月「でもまたあそこに人がいるみたいですけど…」

瑞鶴「えぇ…次から次に来るわね…」

プリ「あそこにいるのは一体…?」

677: 2015/10/04(日) 21:34:03.23 ID:pwJRFTmA0
摩耶「さぁ来い!大人しく観念しろ!」グイグイ

文月「いやー!やぁーんっ!」

プリ「あれは…誘拐!?」

陽炎「うわっ摩耶さん口リコンだったんだ」

秋月「その人を離しなさい!誘拐は許しません!」

摩耶「ちげぇよ!?勝手に勘違いすんじゃねぇよ!」

摩耶「アタシはこいつを歯医者に連れて行こうとしてるだけだよ!」

秋月「えっ?」

文月「歯が痛い…でも歯医者はいやぁ…」

【歯医者に行きたい親と子 摩耶&文月】

秋月「なんだ…よかったぁ…」

摩耶「こっちは良くねぇよ!おら文月!あと10mだよ!ここまで来たんだろ!行くぞ!」

文月「やん!やーだー!こーわーいーのー!!」

瑞鶴「駄々っ子…」

吹雪「司令官、面倒くさいのでこいつら無視してパトロール再開しましょうよ」

提督「ならん。市民の健康を守るのもまたパトロールの仕事だ」

提督「この子が歯医者に行けるまで、しっかり見守るぞ」

陽炎「そんな医者じゃあるまいし…」

678: 2015/10/04(日) 21:43:28.47 ID:pwJRFTmA0
摩耶「くそ、こいつ引っ張っても動かねぇ…!」グイーッ

文月「ふぎぎぎ…」←電柱にしがみついてる

吹雪「見てる分には微笑ましい光景なんだけどなぁ」

瑞鶴「これが終わらないと動けないのが歯がゆいわ…」

摩耶「おい!文月!虫歯は歯医者に行かないと治らないぞ!いつまでも痛いぞ!」

文月「なおるもん!痛くないもん!」

摩耶「馬鹿言うな!虫歯の菌が体の中に入っちまったらどうするんだ!」

摩耶「そうなっちまったら心臓病とか色んなこわい病気になるんだぞ!」

摩耶「まさに生か氏か(歯科)、なんだぞー!!」

吹雪「…」

陽炎「…」

瑞鶴「…」

秋月「…」

プリ「…」

文月「…」

吹雪「見てる分には微笑ましい光景なんだけどなぁ」

摩耶「こら無視すんじゃねぇ!」

679: 2015/10/04(日) 21:49:35.47 ID:pwJRFTmA0
摩耶「しゃーねぇ、こうなったらジェットエンジンで虫歯を引っこ抜くか…」

文月「それもいやー!」

摩耶「じゃあ歯医者行くぞ!歩け!」

文月「それもいやー!」

摩耶「どうすりゃいいんだ!」

吹雪「こっちのセリフだよ…こっちは早く帰りたいのに…」

瑞鶴「何か手は無いのかしら…」

プリ「…?」

デデンデンデデン

秋月「何ですかこの音?」

プリ「さぁー?」

デデンデンデデン

680: 2015/10/04(日) 21:59:02.90 ID:pwJRFTmA0
野分「助けてー!」

春雨「くださーい!」

那珂「…」パァンパァンパァンガチャンパリーン

秋月「!?」

吹雪「!?」

【まだ戦闘中 野分&春雨&那珂】

瑞鶴「なんでまだやってるの!」

陽炎「やっぱり当たらないのね、あのピストル…」

那珂「デデンデンデデン」パァン

プリ「思い出した、これター◯ネーターの曲だ」

陽炎「那珂さんが歌ってたんだ…」

文月「な、なにあれー!」

摩耶「逃げるぞ、文月ー!」

【那珂に驚いて逃げ出す摩耶&文月】

吹雪「おー、逃げてる逃げてる」

秋月「摩耶さん文月さん、歯医者に逃げ込みましたね」

野分「うわー!」←in歯医者

春雨「きゃー!」←in歯医者

那珂「…」←in歯医者

瑞鶴「お前らも入るんかい!」

681: 2015/10/04(日) 22:08:51.87 ID:pwJRFTmA0
摩耶『うわなんだお前ら!』

文月『きゃー!きゃーーー!』

野分『もういやだー!さっさと私を頃しなさいよーーー!』

春雨『その割には一番逃げ回ってるじゃないですか!』

那珂『デデンデンデデン』



吹雪「歯医者の中から色々聞こえる」

瑞鶴「野分からこんなことになるなんて…」

陽炎「カオスね…」

プリ「…?」

プリ「ねぇ皆…なんか火薬臭くない?」

吹雪「へ?」

チュドドドドドン

【歯医者、爆発】

秋月「爆発した!?」

吹雪「( ゚д゚)」

瑞鶴「( ゚д゚)」

682: 2015/10/04(日) 22:14:42.60 ID:pwJRFTmA0
秋月「え…どういうことなの…」

カッ

那珂「みんなー!那珂ちゃんのバーニングステージにようこそー!!」ドーン

プリ「!?」

那珂「燃える恋の炎のライブ…『恋の2-4-11』!聴いてってねー!」

陽炎「何この急展開!?」

那珂「バックダンサーの皆も準備はいい!?」

野分「イエーイ!」←バックダンサーに転職

摩耶「…イエーイ」←爆破から脱出に失敗してボンバーヘッド

吹雪「wwww」

瑞鶴「wwwwwwwww」

プリ「wwwwwww」

陽炎「wwwwwwww」

秋月「ww」

那珂「それじゃ、いっくよー!」

デデーン
全員、アウトー

683: 2015/10/04(日) 22:20:48.01 ID:pwJRFTmA0
那珂「恋のー♪」

春雨「two!」

文月「four!」

野分「eleven!!」

吹雪「久しぶりに酷いゴリ押しネタを見たわ…」スパーン

陽炎「爆破はバラエティの基本だし…」スパーン

秋月「歯医者を爆破して大丈夫だったのでしょうか…」スパーン

瑞鶴「大丈夫よ、こういう場合、だいたいセットだから…」スパーン

プリ「だけどめっちゃ消防車来てるよ…?本当に大丈夫だったの…?」スパーン

695: 2015/10/11(日) 20:21:25.26 ID:3mJ6DCoT0
吹雪「はぁ…なんだか喉乾いてきた…」

プリ「私も…いっぱい歩いたから体熱くなっちゃってるし…」

陽炎「さらに今の爆発のせいでちょっと汗かいたからね」

秋月「提督、ちょっと休憩しませんか?」

提督「仕方ないな」

提督「ここをちょっと進んだ場所に横須賀鎮守府職員御用達のカフェがあるから」

提督「そこでおやつとしよう」

瑞鶴「あら、珍しく気が利くじゃないの」

プリ「うれしい!danke!」

696: 2015/10/11(日) 20:23:15.82 ID:3mJ6DCoT0
【提督の提案で、一行はカフェへ向かうことに】

提督「ここだな」

秋月「さっそく入りましょう!」

吹雪「やれやれ、やっと休憩…」ガチャ

千代田「いらっしゃいませ」

千歳「お帰りなさいませ、ご主人様」

吹雪「!?」

瑞鶴「またよく知った人が!?」

【店長と店員 千歳&千代田】

697: 2015/10/11(日) 20:25:34.09 ID:3mJ6DCoT0
瑞鶴「…そうよね、そう簡単に休憩させてくれる訳ないよね…」

吹雪「騙された…」

千代田「ねぇ、食べていくんなら空いてる席にさっさと座りなさいよ」

千歳「メニューです。ご注文がお決まりになりましたらお呼びくださいね」

陽炎「あっ…どうも」

プリ「一応飲食させてくれるみたいだし、ここは提督に甘えて食べていこうよ」

吹雪「そうだね…」

秋月「皆さん、何を注文します?」パラ

【メニュー】
サザエの壷焼き
ブリの刺身
アサリの酒蒸し
浅漬け
枝豆
プレッツェル

瑞鶴「www」

秋月「なんか違う!」

陽炎「これカフェじゃなくて居酒屋のメニューじゃないのwww?」

プリ「プレッツェルの存在感www」

デデーン
陽炎、プリンツ、瑞鶴、アウトー

698: 2015/10/11(日) 20:29:21.27 ID:3mJ6DCoT0
陽炎「うわっち!」スパーン

瑞鶴「ちょっと食べたいと思った自分が悔しい…」スパーン

プリ「プレッツェルかぁ…久しぶりに食べよっかな」スパーン

吹雪「いやおやつの時間にあの料理はちょっときついでしょ…」

秋月「それに食べ物よりも飲み物を口にしたいです…」

陽炎「そうよ、もっとこう…あるでしょ。カフェなんだからコーヒーとかオレンジジュースとか…」

瑞鶴「せめてお冷やとかあるんじゃないの…?」

千歳「あ、お冷やですか!只今お持ち致します!」

瑞鶴「ほら、やっぱりあるんじゃない」

千歳「どうぞ」コト

瑞鶴「うんうん、この冷たい水が体に染み渡」

瑞鶴「冷酒だ これ!!」ブーッ

吹雪「wwwwwwwwwwwwwwwww」

陽炎「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

秋月「wwwwwwwwwwwwww」

プリ「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

デデーン
吹雪、秋月、陽炎、プリンツ、アウトー

699: 2015/10/11(日) 20:32:31.27 ID:3mJ6DCoT0
瑞鶴「冷酒まぁまぁ美味しかったけど!やめてよあんな嫌がらせ!」

千歳「す、すみません!もしかしてウォッカの方がお好みでしたでしょうか…」

瑞鶴「あんたってなんて馬鹿なのー!?」

吹雪「水…いいから早く水をちょうだい…」

プリ「とにかく喉を潤したいよ…」

千代田「私に任せてください。どうぞ」コト

吹雪「…大丈夫だよねコレ」

陽炎「大丈夫でしょ流れ的に…たぶん」

プリ「ごくごく…うん。大丈夫、水だよコレ」

瑞鶴「い、生き返る!」ゴクゴク

700: 2015/10/11(日) 20:37:58.01 ID:3mJ6DCoT0
千代田「さっきのメニューは千歳店長の悪ふざけです。こちらが本物のメニューですね」

陽炎「あぁ、やっぱり」

秋月「千代田さんありがとうございます」

千歳「ちょっと悪ふざけって」

提督「じゃあお前たち、俺の奢りだ。この中から好きなものを注文してってくれ」

吹雪「私、フローズンでお願いします」

瑞鶴「私はコーラで」

プリ「ミックスジュース!」

秋月「お茶をください」

陽炎「メロンソーダね」

千歳「焼酎。出来れば三岳で」

吹雪「wwwwwww」

秋月「wwwwwwwww」

陽炎「千歳さん混じらないでwwwwww」

瑞鶴「図々しいわwwww」

プリ「だからカフェにお酒はwww」

デデーン
全員、アウトー

701: 2015/10/11(日) 20:44:47.53 ID:3mJ6DCoT0
【カフェで喉を潤した提督たち。一行は再びパトロールを開始する】

吹雪「はー、まだ続くのかぁ…」

プリ「もうすぐ終わっても良さそうだけどねぇ」

秋月「太陽もどんどん西へ沈んでますし、きっとそろそろです!」

提督「…ん?お前たち、またまた仕事だぞ」

提督「前方に困った人がいるようだ。助けてあげなさい」

瑞鶴「あーあ、またかぁ…」

陽炎「今度は誰が出てきたの…?」

702: 2015/10/11(日) 20:56:01.07 ID:3mJ6DCoT0
呂500「うー…」

呂500「さっぱりですって…」

【川で釣り中 呂500】

吹雪「…釣りで成果さっぱりな人も助けなくちゃいけないのですか?」

提督「当然だ」

陽炎「さっきから虫歯に行かない子を見守ったり釣り人を助けたりでパトロールの目的を見失ってるような…」

秋月「それでも仕事ですし提督の命令ですし……」

プリ「一応やらなきゃいけないんじゃないの…?」

瑞鶴「あんたたちは真面目ねぇ…」

703: 2015/10/11(日) 21:07:31.06 ID:3mJ6DCoT0
吹雪「しょうがない、助けるか…」

秋月「あの、調子はどうですか?」

呂500「全然ですって…」ズーン

プリ「何時間やってるの?」

呂500「3時間くらい…」

瑞鶴「何狙いで釣りしてんの?」

呂500「えーとね…」

呂500「秋刀魚…」

吹雪「wwwww」

秋月「wwwwww」

瑞鶴「ちょっと待ってwwwwwww」

デデーン
吹雪、秋月、瑞鶴、アウトー

704: 2015/10/11(日) 21:15:26.97 ID:3mJ6DCoT0
瑞鶴「んー、突っ込みどころが多すぎるわねー」スパーン

秋月「秋刀魚は…海にいる魚です…」スパーン

吹雪「あと釣りシーズン…大幅に違ってると思うよ…?」※>>4参照

陽炎「だいたい町中にあるような川でそんな大物が釣れる訳が…」

プリ「秋刀魚は10月に乱獲されてるし、なかなか釣れないと思うよ…?」

呂500「でもろーちゃん、秋刀魚が食べたい…」

吹雪「そんなこと言われてもなぁ…」

陽炎「これは諦めろと言うしか…」

705: 2015/10/11(日) 21:35:36.46 ID:3mJ6DCoT0
呂500「ろーちゃん諦めないですって!絶対秋刀魚を釣り上げるって!!」ポチャン

吹雪(無理やろ)

秋月「これはもう、素直にお店とか行った方がいいのでは…」

呂500「釣りたての新鮮が食べたいですって!」

瑞鶴(何のこだわり…)

呂500「…ん?」

呂500「あっ!引いてる!」クイクイ

プリ「えっ?本当?」

秋月「これはこれで凄いかも…」

陽炎(でも絶対秋刀魚じゃないよね…)

呂500「引き上げるですって!」グッ

呂500「てややー!!」グイーッ

ザバーッ

呂500「…」←空きカンが釣れた

吹雪「…おおう」

瑞鶴「綺麗なまでのハズレ引きね…」

呂500「捨てたら アカン!…ですって」ズズーン

706: 2015/10/11(日) 21:44:00.81 ID:3mJ6DCoT0
呂500「…リリース」ポイッ ポチャーン

吹雪「ナチュラルにポイ捨てしたよこの子」

呂500「今度こそ…釣り上げて…」

陽炎「だから無理だってば…」

秋月「こればっかりはどうしようもないかと…」

ピカッ

秋月「!?」

瑞鶴「うおおっ!?」

【急に川が眩しく発光】

プリ「な、なに??何なの!?」

吹雪「この流れ…まさかっ!」

陽炎「ありがちな…きこりの泉的なアレ…!!」

ザバーッ

荒潮「うふふふふ~」ピカーッ

【川の女神 荒潮】

707: 2015/10/11(日) 21:50:42.08 ID:3mJ6DCoT0
陽炎「や、やっぱり女神が出てきた…」

荒潮「うふふ…そこの釣り人さん…」

呂500「は、はい!」

荒潮「あなたが落としたのは~」

荒潮「この金の缶?銀の缶?」ペカーッ

吹雪「どっちもいらねぇ!!」

【女神に正直さを試される呂500】

呂500「どっちも違います!」

荒潮「うふふ、あなたは正直者ね」

荒潮「ではそんなあなたにこの秋刀魚を差し上げましょう~」

呂500「!!」

瑞鶴「秋刀魚どっから出てきたww」

デデーン
瑞鶴、アウトー

708: 2015/10/11(日) 21:57:22.95 ID:3mJ6DCoT0
瑞鶴「ぬぁー!」スパーン

呂500「ダンケ!ですって!」

【女神の試練をクリアし、秋刀魚を手に入れた呂500】

呂500「これで今日の晩ごはんが決まりですって!」

秋月「良かったですね、ろーさん」

プリ「この世にも神様っているんだねぇ」

吹雪「いや駄目だね、秋刀魚はあと29匹集めないと…」

陽炎「メタいよ、吹雪」

荒潮「さぁ、はやく秋刀魚を取りにいらっしゃい」

呂500「はーい!」

【女神から秋刀魚を受け取ろうとする呂500】

【ところが】

呂500「あれっ?」グラッ

呂500「わぁぁぁーーー!!」ステーン ボチャーン

プリ「!?!?」

【呂500、バランスを崩して川へ転落】

709: 2015/10/11(日) 22:05:49.34 ID:3mJ6DCoT0
プリ「落っこちちゃったよ!あの子!」

吹雪「ええ!?大丈夫かな!?」

荒潮「あらあら大変…」

荒潮「すぐに引き上げなくちゃ…」←川に潜った

秋月「女神さんがいて良かったです…」

瑞鶴「バラエティって怖いわね、こんな事故も起こりうるから…」

荒潮「…ぷはっ!」ザバー←浮上

プリ「あ!戻ってきた!」

荒潮「無事に見つけたわよ~」

荒潮「さっき、ここで落っこちたのは…」

荒潮「この、社会の荒波に揉まれすっかり社蓄と化した歪んだ潜水艦ですか~?」

ゴーヤ「でち…でち…」

吹雪「ちゃうわwwwwwww」

秋月「wwwwwwww」

陽炎「wwwwwwwwww」

プリ「wwwwwwwww」

瑞鶴「wwwwwwwwww」

デデーン
全員、アウトー

710: 2015/10/11(日) 22:12:30.85 ID:3mJ6DCoT0
秋月「違います!落ちたのはもっと綺麗な潜水艦です!」スパーン

陽炎「こんなのじゃありません!」スパーン

プリ「もっと純粋な目をした潜水艦です!!」スパーン

吹雪「ちょっと皆もかよwwwww」スパーン

瑞鶴「ゴーヤの扱いひどすぎるわよwwwwww」スパーン

デデーン
吹雪、瑞鶴、アウトー

吹雪「またぁ!!」スパーン

瑞鶴「連続叩きは痛い!」スパーン

荒潮「正直者にはこの汚い潜水艦をあげましょう~」

ゴーヤ「ゴーヤを可愛がってくだちい…」

陽炎「うわっいらない!」

吹雪「汚いってwwwwwなんでこんな扱いするのwwwww」

瑞鶴「悪魔かあんたwwwwww」

デデーン
吹雪、瑞鶴、アウトー

711: 2015/10/11(日) 22:24:02.27 ID:3mJ6DCoT0
ゴーヤ「確かに過労は辛いけど、ぶっちゃけそのおかげで人気もいっぱい出たでち。この愛されキャラ嫌いじゃないでち!」

吹雪「…ほんとなの?」ヒリヒリ

瑞鶴「…本人がいいならもうそれでいいよ」ヒリヒリ

ゴーヤ「それにいっぱい働いた分、給料も凄くいいでちから。たぶん金で買えるもんは全て買える財産あるし。ぐへへ」

秋月「それ本当なんですか!?」

陽炎「それは本当よ…潜水艦の給料の良さは伊達じゃないわ」

吹雪「噂だと、あの大和さんや武蔵さんですらゴーヤにお金借りたことあるくらいだし」

瑞鶴「大和型は強いけど出撃数が少ないから…決していい給料じゃないのよね…」

秋月「そ、そうなの…?知らなかったです…」

プリ「鎮守府の裏ボスみたいだね…」

713: 2015/10/11(日) 22:27:58.81 ID:3mJ6DCoT0
提督「釣り人も助けたし次行くぞ」

プリ「…ん?そういやろーちゃんまだ沈んだままじゃ」

吹雪「プリンツさん、もうほっとこう」

瑞鶴「これ以上無駄に構ったら下手に疲れるだけ…」

陽炎「早いとこ、ここを立ち去るのよ」

プリ「…ja」

714: 2015/10/11(日) 22:37:33.59 ID:3mJ6DCoT0
~~~

プリ「お散歩お散歩~」

陽炎「もうパトロールでも何でもないわね」

秋月「気楽に行きましょう!それが一番です!」

吹雪「…ん?」

瑞鶴「吹雪?どうしたの?」

吹雪「あれは…?」

瑞鶴「?」

\オラッ!シネヨ!!/
\グッ…ヤ,ヤメテ…/
\カオガムカツク!キモチワルイ!/

瑞鶴「…!?」

秋月「あれは…いじめの現場!?」

提督「これはマズイな。すぐに止めに行くぞ!」

吹雪「は、はいっ!」

陽炎「あ、やっとパトロールらしく…」

提督「私語してないで走るぞ、急げ!」ダッ

715: 2015/10/11(日) 22:49:56.59 ID:3mJ6DCoT0
秋月「貴方たち!何をしているのですか!!」

プリ「いじめはやめなさーい!」

大潮「…ん?」

満潮「あぁ?何よ偉そうな」

【いじめっ子 満潮&大潮】

吹雪「うお、なかなか恐い目をしてらっしゃる…」

瑞鶴「大潮は論外として、満潮は強敵ね…」

満潮「何?私たちのやってることに文句あるって言うの?」

秋月「さっき本気で誰かを蹴ってたでしょう!いじめは私も許しませんよ!」

陽炎「何があったのか知らないけど、せめて何か他の手段とか選ぶべきじゃ…」

満潮「ふん、甘いわね…あんたたちはまるで砂糖を入れたオレンジジュースみたい」

大潮「私たちに逆らうなら、焼き芋を尻の穴に突っ込んでグリグリ言わせたるぞー!」

吹雪「………w」

瑞鶴「例えがじわじわ来るwww」

デデーン
吹雪、瑞鶴、アウトー

716: 2015/10/11(日) 23:13:15.92 ID:3mJ6DCoT0
満潮「全く…大人っていつもこう…いつも弱い側の味方をしてばっかり…」

満潮「もっと、私たちにも気をかけたっていいのに…!」

大潮「大潮的にはどっちでもいいんですが」

満潮「アンタは黙ってなさい!」

秋月「くっ…どうしたらいじめを止められるでしょうか…」

プリ「こっちから暴力をふるうわけにも行かないし…」

吹雪「もう教育委員会に相談するんでいいじゃん…」

陽炎「吹雪が考えるのをめんどくさがってるが手に取るようにわかるわ…」

瑞鶴「でもこれ止めないと多分帰れないわよ…どうするの…?」

717: 2015/10/11(日) 23:23:17.46 ID:3mJ6DCoT0
提督「俺に名案がある」

吹雪「え?」

提督「奴らは今、いじめで殴る・蹴る等の行為をすることにより気が立っているんだ」

提督「しかし、その感情を抑えることさえ出来れば…」

提督「奴らのいじめに対する感情が白け、いじめが収まるかもしれないということだ」

吹雪「あぁ、なるほど確かに…」

瑞鶴「要するにそれを誰かやれってことよね…」

秋月「誰がやります?」

プリ「…」

陽炎「主人公、行きなさい」

吹雪「私!?」

718: 2015/10/11(日) 23:26:41.09 ID:3mJ6DCoT0
吹雪「なんで私がこんなことを!」

陽炎「私だってさっき木をのぼったわよっ!」

瑞鶴「大丈夫、吹雪ならできるから」

プリ「吹雪、あのいじめを止めて!」

吹雪「皆、私に仕事を押し付けてない!?」

吹雪「…わかったよ、行くよ…」

【いじめを止めようとする吹雪提督】

吹雪「あー、そのー…」

大潮「?」

満潮「ん?何よ」

719: 2015/10/11(日) 23:44:45.26 ID:3mJ6DCoT0
吹雪(しらけさせる、しらけさせる…)

プリ「頑張れー!吹雪ー!」

吹雪「…」

満潮「何?言いたいことあるならさっさと言いなさい」

吹雪「モノマネします」

満潮「は?」

吹雪「高速建造の時に出てくるバーナー妖精さんの真似」

大潮「???」

吹雪「…」スッ

吹雪「オイラが炙れば資材が飛ぶぜぇぇぇ!!!!」←燃やす真似

吹雪「ヒャッハーーーーーーーーー!!!高速建造だぁぁぁぁーーーーー!!!んん資材はall9999ですぞ!!!!!」←ヤケクソ

瑞鶴「…ww」←じわじわ来た

陽炎「wwwwww」←勢いにやられた

秋月「wwww」

プリ「wwwww」

大潮「wwwwwwww」

満潮「wwwwwwww」

デデーン
秋月、陽炎、プリンツ、瑞鶴、アウトー

720: 2015/10/11(日) 23:50:12.80 ID:3mJ6DCoT0
満潮「ごめん、普通に面白かったわ」

秋月「吹雪さん、あんなネタ持ってたんですね…」スパーン

陽炎「それ忘年会でもやりなさいよ」スパーン

吹雪「嫌だよ恥ずかしい!」

瑞鶴「どこで覚えたの?」スパーン

吹雪「妹から教えてもらった…」

プリ「相当面白い人だねその妹…」スパーン

満潮「…わかったわよ、今日はその一発芸に免じて帰ってあげるわ」

満潮「大潮、引くわよ」

大潮「了解しました!」

【いじめっ子たち、撤収】

秋月「無事に帰ってくれましたね」

プリ「うん、よかったよかった!」

721: 2015/10/11(日) 23:55:12.16 ID:3mJ6DCoT0
提督「吹雪、お見事だったな」

吹雪「どこがですか!」

提督「さぁ、最後はいじめられた子を介抱しておしまいだ」

提督「お前たち、よろしく頼むぞ」

秋月「はい!」

瑞鶴「そういやいじめられた子って誰なんだろ」

プリ「大丈夫?痛くない?」

レ級「アリガトウ!助カッタ!」

ツ級「スミマセン…感謝シマス」

瑞鶴「wwwwwww」

陽炎「お前らかよwwwwwww」

吹雪「よりによってこいつらなんてwwwww」

秋月「wwwwwwwww」

プリ「wwwwww」

デデーン
全員、アウトー

722: 2015/10/12(月) 00:04:24.24 ID:PVCO4gjw0
陽炎「まさか深海棲艦まで出てくるなんて…」スパーン

秋月「敵味方とは一体…」スパーン

瑞鶴「この前コイツに艦載機を全滅させられたばっかりなんだけど」スパーン

プリ「助けたのがコイツらだったなんて…」スパーン

吹雪「ちゃんと満潮たちに加勢しとけばよかった…」スパーン

レ級「ソンナコト言ワナイデ…」

ツ級「恩ヲ覚エル為ニ貴方タチノ名前ヲ知リタイデス。教エテクダサイ」

吹雪「あー、吹雪です…」

秋月「秋月です」

陽炎「陽炎よ」

プリ「私はプリンツオイゲン」

瑞鶴「瑞鶴です」

レ級「シッカリ覚エタ!」

ツ級「コノ恩ハ必ズ返シマスカラネ!」ダッ

吹雪「なにこの展開…」

瑞鶴「もう帰りたいわ…」

723: 2015/10/12(月) 00:12:00.50 ID:PVCO4gjw0
提督「お前たち、いじめられっ子の救出ご苦労様だった」

吹雪「敵でしたけどね」

瑞鶴「なんか名前も覚えられたし…」

提督「さて、もうそろそろいい時間だろう」

提督「これをもってパトロールを終了するぞ。鎮守府へ帰投する」

陽炎「おっ、やっと終わったのね!」

吹雪「やっとか…長かったな…」

プリ「やったー!一段落ついたー!」

秋月「帰ってゆっくりしましょう!」

【パトロール終了のお知らせに歓喜する提督一行】

【しかし、この後にさらなる試練が待ち受けていることを5人はまだ知る余地も無かった】

725: 2015/10/12(月) 00:13:23.46 ID:PVCO4gjw0
次回からまた鎮守府編です。
あと2ヶ月頑張ります!

726: 2015/10/12(月) 00:24:40.57 ID:VCFR79P/O
おつ!

次回:【艦これ】絶対に笑ってはいけない海軍24時【その4】


引用: 絶対に笑ってはいけない海軍24時【艦これ】