1: 2014/05/24(土) 21:02:20.17 ID:um3i0u7O0
やよい「はわっ!?」
P「あっ」
やよい「う、うー……プロデューサー……そこじゃないです……手ですよぅ……」
P「あ、ああ……すまんやよい、つい……」
やよい「うー……こ、今度からは気を付けてくださいね……」
P「あ、ああ。もちろんだとも。ほんとごめんな、ほんと……」
やよい「…………」
P「あっ」
やよい「う、うー……プロデューサー……そこじゃないです……手ですよぅ……」
P「あ、ああ……すまんやよい、つい……」
やよい「うー……こ、今度からは気を付けてくださいね……」
P「あ、ああ。もちろんだとも。ほんとごめんな、ほんと……」
やよい「…………」
2: 2014/05/24(土) 21:07:26.69 ID:um3i0u7O0
~翌日~
P「おはようございまーす」
小鳥「あ、おはようございます。プロデューサーさん」
P「おはようございます、音無さん。やよい来てますか?」
小鳥「ええ、来てますよ。やよいちゃーん。プロデューサーさん、来たわよ」
やよい「あ、プロデューサー。おはようございます!」
P「ああ、おはよう、やよい。今日は朝イチでCMの収録だから、早速車で移動するぞ」
やよい「はいっ」
P「おはようございまーす」
小鳥「あ、おはようございます。プロデューサーさん」
P「おはようございます、音無さん。やよい来てますか?」
小鳥「ええ、来てますよ。やよいちゃーん。プロデューサーさん、来たわよ」
やよい「あ、プロデューサー。おはようございます!」
P「ああ、おはよう、やよい。今日は朝イチでCMの収録だから、早速車で移動するぞ」
やよい「はいっ」
3: 2014/05/24(土) 21:10:13.34 ID:um3i0u7O0
P「やよい、もう台詞は頭に入ってるか?」
やよい「はいっ」
P「よし、いいぞ。じゃあ乗って」
やよい「…………」ガチャッ
P「え? やよい……後ろに乗るのか?」
やよい「え、あ……はい。今日は後ろに乗りたい気分かなーって」
P「? そうなのか? まあ、別にいいけど……」
やよい「…………」
P「…………」
やよい「はいっ」
P「よし、いいぞ。じゃあ乗って」
やよい「…………」ガチャッ
P「え? やよい……後ろに乗るのか?」
やよい「え、あ……はい。今日は後ろに乗りたい気分かなーって」
P「? そうなのか? まあ、別にいいけど……」
やよい「…………」
P「…………」
7: 2014/05/24(土) 21:18:06.39 ID:um3i0u7O0
~収録終了~
やよい「お疲れ様でした!」
P「お疲れ様、やよい。すごく良かったぞ!」
やよい「そうですか? ありがとうございます!」
P「…………」
やよい「…………」
P(……あれ? 何だ? この間……)
やよい「……えっと、じゃあ、今日はもうお仕事無いから帰りますね!」
P「あ、ああ。じゃあ家まで送ってくよ」
やよい「あ、えっと……大丈夫です! 電車で帰りますから!」
P「え? で、でも……」
やよい「それじゃあプロデューサー! お疲れ様でした! また明日、よろしくお願いします!」
P「あ、ああ……お疲れ様」
P「…………?」
P(……何だ? なんかやよいが、妙によそよそしいような……)
P(……俺、何かしたっけ……?)
やよい「お疲れ様でした!」
P「お疲れ様、やよい。すごく良かったぞ!」
やよい「そうですか? ありがとうございます!」
P「…………」
やよい「…………」
P(……あれ? 何だ? この間……)
やよい「……えっと、じゃあ、今日はもうお仕事無いから帰りますね!」
P「あ、ああ。じゃあ家まで送ってくよ」
やよい「あ、えっと……大丈夫です! 電車で帰りますから!」
P「え? で、でも……」
やよい「それじゃあプロデューサー! お疲れ様でした! また明日、よろしくお願いします!」
P「あ、ああ……お疲れ様」
P「…………?」
P(……何だ? なんかやよいが、妙によそよそしいような……)
P(……俺、何かしたっけ……?)
9: 2014/05/24(土) 21:27:05.19 ID:um3i0u7O0
P(だが、やよいの俺に対する態度が妙なのはその日だけではなかった)
P(その次の日も、さらにその次の日も……仕事上の事務的なやりとりは問題ないものの、それ以上に俺と関わろうとはしなかった)
P(これまでのやよいを考えると明らかにおかしい……何かをきっかけに変わったとしか思えない)
P(俺に非があるのなら、謝りたいが……)
P(今のところ、これといって心当たりもない……うーむ……)
ガチャッ
やよい「おはようございまーす」
P「あ、やよい。おはよう」
やよい「はい。おはようございます」
P「…………」
やよい「…………」
P(今日もか……くそっ)
P(今日でもう一週間ほどになるな……仕方ない、考えても分からないなら……)
P「なあ、やよい」
やよい「! は、はい」ビクッ
P「…………?(なんだ? そんなに怯えるように……)」
P(その次の日も、さらにその次の日も……仕事上の事務的なやりとりは問題ないものの、それ以上に俺と関わろうとはしなかった)
P(これまでのやよいを考えると明らかにおかしい……何かをきっかけに変わったとしか思えない)
P(俺に非があるのなら、謝りたいが……)
P(今のところ、これといって心当たりもない……うーむ……)
ガチャッ
やよい「おはようございまーす」
P「あ、やよい。おはよう」
やよい「はい。おはようございます」
P「…………」
やよい「…………」
P(今日もか……くそっ)
P(今日でもう一週間ほどになるな……仕方ない、考えても分からないなら……)
P「なあ、やよい」
やよい「! は、はい」ビクッ
P「…………?(なんだ? そんなに怯えるように……)」
10: 2014/05/24(土) 21:37:31.36 ID:um3i0u7O0
やよい「な、なんでしょうか……」スッ
P「え、えーと、だな……。(両手を身体の前で交差させて、まるで俺から防御するように……なんなんだよ、くそっ……)」
やよい「…………」
P「お、俺……やよいに、何かしたか?」
やよい「えっ」
P「あ、いや、その……俺の気のせいかもしれないんだが、その、ここ最近、なんかやよいから避けられてるような気がして……」
やよい「…………」
P「いや、お、俺の気のせいならいいんだ! 別に無視とかされてるわけじゃないし!」
やよい「…………」
P「ただもし、その、俺が何か気に障るようなことをしてしまったのなら、その、謝りたくて……」
やよい「…………」
P「俺も色々考えてたんだけど、その、どうも心当たりがなくて……」
やよい「…………」
P「だからやよい、もし俺に何か非があるのなら、遠慮せずに言ってくれないか?」
やよい「…………」
P「え、えーと、だな……。(両手を身体の前で交差させて、まるで俺から防御するように……なんなんだよ、くそっ……)」
やよい「…………」
P「お、俺……やよいに、何かしたか?」
やよい「えっ」
P「あ、いや、その……俺の気のせいかもしれないんだが、その、ここ最近、なんかやよいから避けられてるような気がして……」
やよい「…………」
P「いや、お、俺の気のせいならいいんだ! 別に無視とかされてるわけじゃないし!」
やよい「…………」
P「ただもし、その、俺が何か気に障るようなことをしてしまったのなら、その、謝りたくて……」
やよい「…………」
P「俺も色々考えてたんだけど、その、どうも心当たりがなくて……」
やよい「…………」
P「だからやよい、もし俺に何か非があるのなら、遠慮せずに言ってくれないか?」
やよい「…………」
11: 2014/05/24(土) 21:47:17.57 ID:um3i0u7O0
P「…………」
やよい「…………」
P「…………」
やよい「……だ、大丈夫です!」
P「……えっ」
やよい「何も、何もないです! 別に私、いつも通りですから!」
P「……やよい?」
やよい「だから別に……プロデューサーが気にするようなことなんて、何もないです!」
P「…………」
やよい「むしろ、その、私の方がプロデューサーに変な気をつかわせちゃったみたいで、ごめんなさい!」
P「……やよい……」
P(……嘘だ。どう考えても普段のやよいじゃない)
P(目は泳いでるし、声も上ずってるし……明らかに、やよいは本当のことを言っていない)
P「なあ、やよい」
やよい「! は、はいっ!」ビクッ
P「……本当のことを、言ってくれ」
やよい「……えっ」
P「今のやよいは、嘘をついてる。それくらいは、俺にでも分かる」
やよい「う、嘘なんか……ついてないですよ……」
P「やよい。頼むから本当のことを……」
やよい「あ! わ、私、お花のお水入れ替えなきゃ!」ガタッ
P「! ま、待ってくれやよい! まだ話は――……」
ガシッ
やよい「! い、いやっ!!」バッ
P「!」
やよい「あっ……」
P「…………」
やよい「…………」
P「…………」
やよい「……だ、大丈夫です!」
P「……えっ」
やよい「何も、何もないです! 別に私、いつも通りですから!」
P「……やよい?」
やよい「だから別に……プロデューサーが気にするようなことなんて、何もないです!」
P「…………」
やよい「むしろ、その、私の方がプロデューサーに変な気をつかわせちゃったみたいで、ごめんなさい!」
P「……やよい……」
P(……嘘だ。どう考えても普段のやよいじゃない)
P(目は泳いでるし、声も上ずってるし……明らかに、やよいは本当のことを言っていない)
P「なあ、やよい」
やよい「! は、はいっ!」ビクッ
P「……本当のことを、言ってくれ」
やよい「……えっ」
P「今のやよいは、嘘をついてる。それくらいは、俺にでも分かる」
やよい「う、嘘なんか……ついてないですよ……」
P「やよい。頼むから本当のことを……」
やよい「あ! わ、私、お花のお水入れ替えなきゃ!」ガタッ
P「! ま、待ってくれやよい! まだ話は――……」
ガシッ
やよい「! い、いやっ!!」バッ
P「!」
やよい「あっ……」
P「…………」
12: 2014/05/24(土) 21:57:48.90 ID:um3i0u7O0
P(やよいが、俺の手を振り払った。自分の手首をつかんだ、俺の手を……)
P「…………」
やよい「あ、えっと……」
P「……やよい……」
やよい「ご、ごめんなさいっ!」ダッ
P「! や、やよ……」
P「…………」
P(……俺は、事務所から駆け出して行ったやよいを追いかけることができなかった)
P(……行っても、どうすることもできないような気がしたからだ)
P(……そして結局、この日――……やよいは事務所に戻ってこなかった)
P「…………」
やよい「あ、えっと……」
P「……やよい……」
やよい「ご、ごめんなさいっ!」ダッ
P「! や、やよ……」
P「…………」
P(……俺は、事務所から駆け出して行ったやよいを追いかけることができなかった)
P(……行っても、どうすることもできないような気がしたからだ)
P(……そして結局、この日――……やよいは事務所に戻ってこなかった)
14: 2014/05/24(土) 22:07:44.71 ID:um3i0u7O0
~二週間後~
小鳥「もう今日で二週間ですね……やよいちゃん」
P「え、ええ……」
小鳥「ただの体調不良にしては、ちょっと長過ぎる気がしますけど……」
P「そう……ですね……」
小鳥「……プロデューサーさんは、何か心当たりがあったりしませんか?」
P「え! な、ないですよ……俺には、何も……」
小鳥「ですよねぇ……」
P「…………」
P(二週間前のあの日、やよいが事務所を飛び出して行ったときに事務所にいたのは俺だけだった)
P(だから俺は、社長や音無さん、他の皆には、『少し目を離した隙にやよいがいなくなっていた』と嘘の説明をした)
P(やよいが俺の前から逃げ出した本当の理由が分からない以上、下手に事実を伝えて、あらぬ誤解を招くのは良くないと考えたからだ)
P(まさか手首をつかまれたから逃げ出した、ってわけではないだろうし……)
P(…………)
小鳥「もう今日で二週間ですね……やよいちゃん」
P「え、ええ……」
小鳥「ただの体調不良にしては、ちょっと長過ぎる気がしますけど……」
P「そう……ですね……」
小鳥「……プロデューサーさんは、何か心当たりがあったりしませんか?」
P「え! な、ないですよ……俺には、何も……」
小鳥「ですよねぇ……」
P「…………」
P(二週間前のあの日、やよいが事務所を飛び出して行ったときに事務所にいたのは俺だけだった)
P(だから俺は、社長や音無さん、他の皆には、『少し目を離した隙にやよいがいなくなっていた』と嘘の説明をした)
P(やよいが俺の前から逃げ出した本当の理由が分からない以上、下手に事実を伝えて、あらぬ誤解を招くのは良くないと考えたからだ)
P(まさか手首をつかまれたから逃げ出した、ってわけではないだろうし……)
P(…………)
18: 2014/05/24(土) 22:25:36.47 ID:um3i0u7O0
バタン!
伊織「ちょっとプロデューサー! 一体どうなってるのよ!」
P「うお!? な、なんだ伊織。来るなりそんな大声で……」
伊織「やよいよやよい! あんたやっぱりやよいに何かしたんじゃないの!?」
P「は……はぁ!? 何言ってるんだいきなり!?」
小鳥「ちょ、ちょっと伊織ちゃん……?」
響「もー伊織! ちょっと一旦落ち着いて……あ、はいさい! プロデューサー! ぴよ子!」
小鳥「お、おはよう。響ちゃん」
P「ああ、おはよう響。響も一緒だったのか」
響「うん。実は昨日、伊織と二人でやよいの家に行ってきたんさ」
P「! そ、そうなのか?」
響「うん。やよいが二週間も休むなんて流石にちょっとおかしいって思ってさ。メールも全然返ってこないし」
伊織「私が電話しても出ないのよ! 今までこんなこと絶対なかったのに!」
響「まあそれでも最初は、本当に体調が悪いんだろうなって思ってたんだ。でもなんだかんだで結構長くなってきたし……家の電話に掛けても、家の人にすぐに切られちゃったりで」
小鳥「それで、直接家に……?」
伊織「そういうこと。でもそれで行ったら行ったでどうなったと思う? 門前払いよ、門前払い!」
P「も……門前払い?」
響「うん。一応、お母さんが出てきてくれたんだけど、『やよいは今、誰にも会いたくないんです。悪いけどお引き取り下さい』って……」
P「……そ、そうだったのか……」
伊織「ちょっとプロデューサー! 一体どうなってるのよ!」
P「うお!? な、なんだ伊織。来るなりそんな大声で……」
伊織「やよいよやよい! あんたやっぱりやよいに何かしたんじゃないの!?」
P「は……はぁ!? 何言ってるんだいきなり!?」
小鳥「ちょ、ちょっと伊織ちゃん……?」
響「もー伊織! ちょっと一旦落ち着いて……あ、はいさい! プロデューサー! ぴよ子!」
小鳥「お、おはよう。響ちゃん」
P「ああ、おはよう響。響も一緒だったのか」
響「うん。実は昨日、伊織と二人でやよいの家に行ってきたんさ」
P「! そ、そうなのか?」
響「うん。やよいが二週間も休むなんて流石にちょっとおかしいって思ってさ。メールも全然返ってこないし」
伊織「私が電話しても出ないのよ! 今までこんなこと絶対なかったのに!」
響「まあそれでも最初は、本当に体調が悪いんだろうなって思ってたんだ。でもなんだかんだで結構長くなってきたし……家の電話に掛けても、家の人にすぐに切られちゃったりで」
小鳥「それで、直接家に……?」
伊織「そういうこと。でもそれで行ったら行ったでどうなったと思う? 門前払いよ、門前払い!」
P「も……門前払い?」
響「うん。一応、お母さんが出てきてくれたんだけど、『やよいは今、誰にも会いたくないんです。悪いけどお引き取り下さい』って……」
P「……そ、そうだったのか……」
20: 2014/05/24(土) 22:39:07.86 ID:um3i0u7O0
小鳥「でもそれで、何でプロデューサーさんがやよいちゃんに何かした、ってことになるのよ?」
伊織「だって! やよいが事務所からいなくなった日、最後にやよいと一緒にいたのはこいつなのよ! こいつが何かしたって考えるのが自然じゃない!」
P「あ、あのなあ伊織……」
小鳥「そうよ伊織ちゃん。流石にそれはひどい言いがかりよ。プロデューサーさんに謝りなさい」
伊織「だ、だって……」
小鳥「あの後、すぐに私が事務所に来て、やよいちゃんがいないことに気付いたけど、プロデューサーさんもそのときに『あ、あれ? そういえばいませんね?』って言ってたんだから」
伊織「だからそれがおかしいじゃない! なんでもっとちゃんとやよいを見とかないのよ!」
P「そ、そう言われてもな……俺も自分の仕事してたし……」
響「そうだぞー伊織。それにやよいだって、ずっと目が離せない幼稚園児ってわけじゃないんだから……」
伊織「そ、それはそうだけど……」
小鳥「それで、その後私が電話したら、やよいちゃんすぐに出てくれて、『ごめんなさい。今日は体調悪いので帰ります』って言ってたんだから。プロデューサーさんは無関係よ」
伊織「むぅ……」
P「……まあ、やよいの体調に気付けなかったのは、俺の落ち度でもあるけどな……」
小鳥「そんなことないですよ、プロデューサーさん。……でも、確かに心配ですよね」
P「え?」
小鳥「あのやよいちゃんが、『誰にも会いたくない』なんて……やっぱりただの体調不良じゃないってことよね……」
P「…………」
伊織「だって! やよいが事務所からいなくなった日、最後にやよいと一緒にいたのはこいつなのよ! こいつが何かしたって考えるのが自然じゃない!」
P「あ、あのなあ伊織……」
小鳥「そうよ伊織ちゃん。流石にそれはひどい言いがかりよ。プロデューサーさんに謝りなさい」
伊織「だ、だって……」
小鳥「あの後、すぐに私が事務所に来て、やよいちゃんがいないことに気付いたけど、プロデューサーさんもそのときに『あ、あれ? そういえばいませんね?』って言ってたんだから」
伊織「だからそれがおかしいじゃない! なんでもっとちゃんとやよいを見とかないのよ!」
P「そ、そう言われてもな……俺も自分の仕事してたし……」
響「そうだぞー伊織。それにやよいだって、ずっと目が離せない幼稚園児ってわけじゃないんだから……」
伊織「そ、それはそうだけど……」
小鳥「それで、その後私が電話したら、やよいちゃんすぐに出てくれて、『ごめんなさい。今日は体調悪いので帰ります』って言ってたんだから。プロデューサーさんは無関係よ」
伊織「むぅ……」
P「……まあ、やよいの体調に気付けなかったのは、俺の落ち度でもあるけどな……」
小鳥「そんなことないですよ、プロデューサーさん。……でも、確かに心配ですよね」
P「え?」
小鳥「あのやよいちゃんが、『誰にも会いたくない』なんて……やっぱりただの体調不良じゃないってことよね……」
P「…………」
22: 2014/05/24(土) 22:44:49.70 ID:um3i0u7O0
ガチャッ
社長「おはよう」
P「あ、社長。おはようございます」
小鳥「おはようございます。今日はお早いですね」
社長「あ、ああ……ちょっとね。……君、今いいかね?」
P「え? あ、はい」
社長「じゃあ、ちょっと社長室へ来てくれたまえ」
P「は、はあ……」
小鳥「…………?」
伊織「…………」
響「…………」
社長「おはよう」
P「あ、社長。おはようございます」
小鳥「おはようございます。今日はお早いですね」
社長「あ、ああ……ちょっとね。……君、今いいかね?」
P「え? あ、はい」
社長「じゃあ、ちょっと社長室へ来てくれたまえ」
P「は、はあ……」
小鳥「…………?」
伊織「…………」
響「…………」
25: 2014/05/24(土) 22:58:15.11 ID:um3i0u7O0
~社長室~
P「えっと……何でしょうか……」
社長「うむ……まあ、予想はついていると思うが、高槻君のことだ」
P「! は、はい……」
社長「……先ほど、高槻君の親御さんから私の方に連絡があってね……」
P「…………」
社長「……うちを辞めたい、と……」
P「えっ!? や……辞める!?」
社長「うむ……まあ正確に言うと、うちとのマネジメント契約の解除という形になるが……。しかもそれだけではなく、だね……」
P「……な、なんですか……?」
社長「……近日中に、この件に関し……弁護士から、我が社宛に書面で通知が来るそうだ」
P「べ……弁護士!?」
社長「き、君、ちょっと声が……」
P「あ、す、すみません。で、でもなんで弁護士なんかが……」
社長「うむ……それは私も聞いたんだが、『今後の連絡はすべて弁護士を通じて行います』の一点張りでね……結局、何も分からないままなんだよ……」
P「そ、そんな……」
P「えっと……何でしょうか……」
社長「うむ……まあ、予想はついていると思うが、高槻君のことだ」
P「! は、はい……」
社長「……先ほど、高槻君の親御さんから私の方に連絡があってね……」
P「…………」
社長「……うちを辞めたい、と……」
P「えっ!? や……辞める!?」
社長「うむ……まあ正確に言うと、うちとのマネジメント契約の解除という形になるが……。しかもそれだけではなく、だね……」
P「……な、なんですか……?」
社長「……近日中に、この件に関し……弁護士から、我が社宛に書面で通知が来るそうだ」
P「べ……弁護士!?」
社長「き、君、ちょっと声が……」
P「あ、す、すみません。で、でもなんで弁護士なんかが……」
社長「うむ……それは私も聞いたんだが、『今後の連絡はすべて弁護士を通じて行います』の一点張りでね……結局、何も分からないままなんだよ……」
P「そ、そんな……」
27: 2014/05/24(土) 23:14:57.50 ID:um3i0u7O0
社長「そこで、だ……とりあえず私としては、弁護士から連絡が来る前に、高槻君の担当プロデューサーだった君に、もう一度話を聞いておきたいと思ってね」
P「は、はあ……」
社長「まあ、高槻君が事務所に来なくなったときにひととおり聞いたことではあるんだが……もう一度、思い出してみてはくれんかね? どんな些細な事でもいい。何か、思い当たることがあれば……」
P「そ、そうですね……」
P(……な、何なんだ一体……? 弁護士だって……?)
P(そもそも、何でこんなことになったんだ……?)
P(やよいが事務所に来なくなったとき……あの日、俺の前から逃げ出したとき……)
P(そうだ。あのとき俺は、やよいに何かを聞こうとして……)
P(ああ、そうだ。やよいが俺を避けているような気がしてたから……)
P(じゃあ何でやよいが俺を避けていたのか? 俺がやよいに何かした……?)
P(…………)
P(……駄目だ。やはり分からない。そもそもそれが分からなくて、やよいに聞いた結果ああなったわけだし……)
P(でもせめて、それならそれで、今分かる範囲のことを社長に言うべきか?)
P(……いや、それも良くない。やよいが逃げ出した件で俺は嘘をついてしまっているし……今になって真実を説明するのもかえって怪しまれる)
P(…………)
P(……まあ、弁護士から書面が来るっていうなら、とりあえずそれ待ちでいいか……)
P「……すみません、社長。やはりちょっと思い当たりません」
社長「そうか……分かった。それならば仕方ない。とりあえず弁護士からの連絡を待つとしよう」
P「はい」
P「は、はあ……」
社長「まあ、高槻君が事務所に来なくなったときにひととおり聞いたことではあるんだが……もう一度、思い出してみてはくれんかね? どんな些細な事でもいい。何か、思い当たることがあれば……」
P「そ、そうですね……」
P(……な、何なんだ一体……? 弁護士だって……?)
P(そもそも、何でこんなことになったんだ……?)
P(やよいが事務所に来なくなったとき……あの日、俺の前から逃げ出したとき……)
P(そうだ。あのとき俺は、やよいに何かを聞こうとして……)
P(ああ、そうだ。やよいが俺を避けているような気がしてたから……)
P(じゃあ何でやよいが俺を避けていたのか? 俺がやよいに何かした……?)
P(…………)
P(……駄目だ。やはり分からない。そもそもそれが分からなくて、やよいに聞いた結果ああなったわけだし……)
P(でもせめて、それならそれで、今分かる範囲のことを社長に言うべきか?)
P(……いや、それも良くない。やよいが逃げ出した件で俺は嘘をついてしまっているし……今になって真実を説明するのもかえって怪しまれる)
P(…………)
P(……まあ、弁護士から書面が来るっていうなら、とりあえずそれ待ちでいいか……)
P「……すみません、社長。やはりちょっと思い当たりません」
社長「そうか……分かった。それならば仕方ない。とりあえず弁護士からの連絡を待つとしよう」
P「はい」
29: 2014/05/24(土) 23:28:47.34 ID:um3i0u7O0
~一週間後~
P(やよいの親が、やよいがうちの事務所を辞めると言ってきてから一週間か……)
P(一応、弁護士からの連絡が来るまでは様子を見るということになったため、今現在、このことを知っているのは俺と社長、そして音無さんと律子の四人だけだ)
P(しかし理由が何であれ、やよいが辞めると知ったら皆悲しむだろうな……特に伊織とか)
P(まあでも、本人の意思ならどうしようもないよな……)
P(しかし気になるのは弁護士からの連絡だ……普通に考えて、たかが契約解除のためだけに弁護士雇ったりしないだろうし……)
P(いくらやよいの収入に助けられているとはいっても、やよいの家はそんなに余裕があるとは思えないしな……)
P(まあでも……俺にも何かしらの原因があるのかもしれないし……来るなら来るで早く来てほしいな……)
ガチャッ
配達員「すいませーん。書留郵便です」
小鳥「あ、はーい」
P(書留? 書留なんて珍しいな……)
小鳥「! ぷ、プロデューサーさん……」
P「? どうしたんですか?」
小鳥「これ……」
P「! ……差出人:○×法律事務所……」
小鳥「しゃ、社長を呼んできますね……あと、律子さんも……」
P「は、はい……」
P(やよいの親が、やよいがうちの事務所を辞めると言ってきてから一週間か……)
P(一応、弁護士からの連絡が来るまでは様子を見るということになったため、今現在、このことを知っているのは俺と社長、そして音無さんと律子の四人だけだ)
P(しかし理由が何であれ、やよいが辞めると知ったら皆悲しむだろうな……特に伊織とか)
P(まあでも、本人の意思ならどうしようもないよな……)
P(しかし気になるのは弁護士からの連絡だ……普通に考えて、たかが契約解除のためだけに弁護士雇ったりしないだろうし……)
P(いくらやよいの収入に助けられているとはいっても、やよいの家はそんなに余裕があるとは思えないしな……)
P(まあでも……俺にも何かしらの原因があるのかもしれないし……来るなら来るで早く来てほしいな……)
ガチャッ
配達員「すいませーん。書留郵便です」
小鳥「あ、はーい」
P(書留? 書留なんて珍しいな……)
小鳥「! ぷ、プロデューサーさん……」
P「? どうしたんですか?」
小鳥「これ……」
P「! ……差出人:○×法律事務所……」
小鳥「しゃ、社長を呼んできますね……あと、律子さんも……」
P「は、はい……」
34: 2014/05/25(日) 00:00:05.97 ID:g9ccHVnFo
バットコミュニケーション…
35: 2014/05/25(日) 00:40:51.59 ID:ofwhQZlm0
~社長室~
社長「そうか、遂に来たか……」
P「…………」
律子「…………」
社長「……よし。では音無君……封を開けてくれたまえ」
小鳥「……はい……」
-----------------------------------------------------
平成○○年○月○日
〒○○○-××××
東京都△△区□□7-6-5 ○○ビル 2F
株式会社765プロダクション
代表取締役 高木 順二郎殿
〒○○○-××××
東京都△△区○○1-2-3
○×法律事務所
電話 ○○-××××-△△△△
FAX ○○-××××-□□□□
通知人 高槻○○(高槻やよい親権者父)
同 高槻××(高槻やよい親権者母)
代理人弁護士 ○○ ××
ご 通 知
前略 小職は、高槻○○氏及び高槻××氏(以下「通知人ら」といいます。)の代理人として、貴社に対し次のとおりご通知いたします。
さて、通知人らは、同人らの長女である高槻やよいさん(以下「やよいさん」といいます。)の親権者として、平成××年×月×日、貴社との間で、やよいさんを貴社の専属アイドルとするアイドル業務マネジメント契約を締結し、以降、やよいさんは、貴社の専属アイドルとして種々のアイドル活動を行ってまいりました。
しかし、そんな折、平成○○年○月△日、貴社社員でありやよいさんの専属プロデューサーである□□□□氏(以下「□□氏」といいます。)が、やよいさんに対し、下記のわいせつ行為を行いました。
すなわち、□□氏は、同日、貴社事務所内において、□□氏に対して、いわゆる「ハイタッチ」をしようとしていたやよいさんに対して(やよいさんは、□□氏とのコミュニケーションの一環として、日常的に「ハイタッチ」を行っていたとのことです。)、その機に乗じ、やよいさんの左胸部に右手の平を強く押し当てるというわいせつ行為を行い、もってやよいさんに著しい精神的苦痛を与えました。
このため、やよいさんは、同日以降、業務上やむをえない場合を除いては、極力□□氏との接触を避けようと努めていましたが、同月×日、やよいさんは、□□氏から、「なぜ自分を避けているのか」などと語気鋭く詰問されました。
そして、やよいさんが、まるで上記わいせつ行為に及んだことを棚に上げるかのような□□氏の態度に耐え切れなくなり、その場を離れようとしたところ、□□氏から、自身の左手首を□□氏の右手で強く掴まれるといった暴行を受けました。
やよいさんは、上述のとおり、当初の□□氏のわいせつ行為によって著しい精神的苦痛を受けていたところ、さらに上記暴行をも受けたことから、もはや□□氏、ひいては貴社に対する信用・信頼を維持することが完全に不可能となり、同日以降、貴社へ出社することが不可能な状況となりました。
以上の経緯により、もはややよいさんは貴社との間のアイドル業務マネジメント契約を継続することができなくなりましたので、通知人らは、まずは同契約を解除する旨、本書をもって貴社に対し通知いたします。
また、齢14歳に過ぎないやよいさんに対する□□氏の上記わいせつ行為及び上記暴行は、民事上不法行為(民法709条)に該当するものと思料いたしますが、これらの行為は、貴社事務所内において、□□氏が、やよいさんの担当プロデューサーとしての立場で、かつその執務中に行ったものですので、貴社においても、使用者責任としての損害賠償義務(民法715条1項)が生じるものと考えます。
さらに、□□氏がやよいさんに対し働いた上記わいせつ行為及び上記暴行につきましては、それぞれ、刑事上も強制わいせつ罪(刑法176条)及び暴行罪(刑法208条)に該当するものと思料いたします。
つきましては、やよいさんの逸失利益として6か月分の報酬金300万円(前年度のやよいさんの収入額を基礎として算定しております。)、慰謝料金300万円の合計金600万円を、すみやかに下記口座までお振り込み頂きますようお願い申し上げます。
なお、本書面到達後二週間以内にご連絡を頂けない場合には、すみやかに訴訟提起等の民事上の法的措置をとりますほか、□□氏に対する刑事告訴等も検討しております。
最後に、本件につきましては、小職が通知人らから全ての委任を受けておりますので、今後の連絡は全て小職宛てにお願いいたします。
以上のとおり、取り急ぎご連絡いたします。
草々
【振込口座の表示】
○○××銀行 □□支店
普通預金 ○○○○○○○
預り金口 ○○ ××
-----------------------------------------------------
社長「そうか、遂に来たか……」
P「…………」
律子「…………」
社長「……よし。では音無君……封を開けてくれたまえ」
小鳥「……はい……」
-----------------------------------------------------
平成○○年○月○日
〒○○○-××××
東京都△△区□□7-6-5 ○○ビル 2F
株式会社765プロダクション
代表取締役 高木 順二郎殿
〒○○○-××××
東京都△△区○○1-2-3
○×法律事務所
電話 ○○-××××-△△△△
FAX ○○-××××-□□□□
通知人 高槻○○(高槻やよい親権者父)
同 高槻××(高槻やよい親権者母)
代理人弁護士 ○○ ××
ご 通 知
前略 小職は、高槻○○氏及び高槻××氏(以下「通知人ら」といいます。)の代理人として、貴社に対し次のとおりご通知いたします。
さて、通知人らは、同人らの長女である高槻やよいさん(以下「やよいさん」といいます。)の親権者として、平成××年×月×日、貴社との間で、やよいさんを貴社の専属アイドルとするアイドル業務マネジメント契約を締結し、以降、やよいさんは、貴社の専属アイドルとして種々のアイドル活動を行ってまいりました。
しかし、そんな折、平成○○年○月△日、貴社社員でありやよいさんの専属プロデューサーである□□□□氏(以下「□□氏」といいます。)が、やよいさんに対し、下記のわいせつ行為を行いました。
すなわち、□□氏は、同日、貴社事務所内において、□□氏に対して、いわゆる「ハイタッチ」をしようとしていたやよいさんに対して(やよいさんは、□□氏とのコミュニケーションの一環として、日常的に「ハイタッチ」を行っていたとのことです。)、その機に乗じ、やよいさんの左胸部に右手の平を強く押し当てるというわいせつ行為を行い、もってやよいさんに著しい精神的苦痛を与えました。
このため、やよいさんは、同日以降、業務上やむをえない場合を除いては、極力□□氏との接触を避けようと努めていましたが、同月×日、やよいさんは、□□氏から、「なぜ自分を避けているのか」などと語気鋭く詰問されました。
そして、やよいさんが、まるで上記わいせつ行為に及んだことを棚に上げるかのような□□氏の態度に耐え切れなくなり、その場を離れようとしたところ、□□氏から、自身の左手首を□□氏の右手で強く掴まれるといった暴行を受けました。
やよいさんは、上述のとおり、当初の□□氏のわいせつ行為によって著しい精神的苦痛を受けていたところ、さらに上記暴行をも受けたことから、もはや□□氏、ひいては貴社に対する信用・信頼を維持することが完全に不可能となり、同日以降、貴社へ出社することが不可能な状況となりました。
以上の経緯により、もはややよいさんは貴社との間のアイドル業務マネジメント契約を継続することができなくなりましたので、通知人らは、まずは同契約を解除する旨、本書をもって貴社に対し通知いたします。
また、齢14歳に過ぎないやよいさんに対する□□氏の上記わいせつ行為及び上記暴行は、民事上不法行為(民法709条)に該当するものと思料いたしますが、これらの行為は、貴社事務所内において、□□氏が、やよいさんの担当プロデューサーとしての立場で、かつその執務中に行ったものですので、貴社においても、使用者責任としての損害賠償義務(民法715条1項)が生じるものと考えます。
さらに、□□氏がやよいさんに対し働いた上記わいせつ行為及び上記暴行につきましては、それぞれ、刑事上も強制わいせつ罪(刑法176条)及び暴行罪(刑法208条)に該当するものと思料いたします。
つきましては、やよいさんの逸失利益として6か月分の報酬金300万円(前年度のやよいさんの収入額を基礎として算定しております。)、慰謝料金300万円の合計金600万円を、すみやかに下記口座までお振り込み頂きますようお願い申し上げます。
なお、本書面到達後二週間以内にご連絡を頂けない場合には、すみやかに訴訟提起等の民事上の法的措置をとりますほか、□□氏に対する刑事告訴等も検討しております。
最後に、本件につきましては、小職が通知人らから全ての委任を受けておりますので、今後の連絡は全て小職宛てにお願いいたします。
以上のとおり、取り急ぎご連絡いたします。
草々
【振込口座の表示】
○○××銀行 □□支店
普通預金 ○○○○○○○
預り金口 ○○ ××
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36: 2014/05/25(日) 00:42:30.22 ID:ofwhQZlm0
37: 2014/05/25(日) 00:43:04.27 ID:Rnc+WXioo
やってるがな乙ー
38: 2014/05/25(日) 00:45:36.90 ID:OxTtORIS0
え、結局どこに触ってたんだ?
47: 2014/05/25(日) 03:16:07.30 ID:q6+x5K1h0
これが現実…
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