1: 2009/07/07(火) 07:57:04.65 ID:Job3h1Yo
キョン「放課後ティータイム?」【前編】
キョン「放課後ティータイム?」【後編】
キョン「放課後ティータイム?」第二部【前編】
キョン「放課後ティータイム?」第二部【中編】 現行スレ
◆IDK8WSQd76
軽音部の可愛さで世界がヤバイ
キョン「放課後ティータイム?」【後編】
キョン「放課後ティータイム?」第二部【前編】
キョン「放課後ティータイム?」第二部【中編】 現行スレ
◆IDK8WSQd76
軽音部の可愛さで世界がヤバイ
16: 2009/07/11(土) 04:27:25.90 ID:cvI4y9Q0
朝、目覚まし時計が鳴り響く。そこは日本のどこにでもありそうな、極一般的な十代の女の子の部屋だ。その部屋の主である平沢唯という少女は、目覚まし時計の不愉快な鳴き音にも動じず眠りについていた。
部屋のドアが開く。入ってきたのは唯の妹である平沢憂だ。
「お姉ちゃん! 起きないと!」
憂の晴れた声に、唯の体が微動する。
「ライブに遅れちゃうよ」
掛け布団が二つに折れた。唯が上半身を起こしたのだ。
「・・・・・・あれぇ、何時ぃ?」
半分閉じた瞼と曖昧な発音で言う。
部屋のドアが開く。入ってきたのは唯の妹である平沢憂だ。
「お姉ちゃん! 起きないと!」
憂の晴れた声に、唯の体が微動する。
「ライブに遅れちゃうよ」
掛け布団が二つに折れた。唯が上半身を起こしたのだ。
「・・・・・・あれぇ、何時ぃ?」
半分閉じた瞼と曖昧な発音で言う。
19: 2009/07/11(土) 23:12:33.08 ID:cvI4y9Q0
「八時だよ、お姉ちゃん」
妹の憂は落ち着いた態度で言う。この状況に慣れているようであった。姉の唯が、ゆっくりと床へ両足を着ける。
「憂、おはよぉ」
唯は幼さが未だ残る、人懐っこい笑顔を浮かべながら言った。その笑顔は、相手の頬を緩める事が出来る笑顔であった。当然、憂も笑顔で「おはよう、お姉ちゃん」と返す。
「朝ご飯、作ってくるね」
そう言って、憂はドアの位置から去って行った。唯はそれを見送って、やはり笑顔を作り言葉を発す。
「ギー太もおはよう。今日も頑張ろうね」
妹の憂は落ち着いた態度で言う。この状況に慣れているようであった。姉の唯が、ゆっくりと床へ両足を着ける。
「憂、おはよぉ」
唯は幼さが未だ残る、人懐っこい笑顔を浮かべながら言った。その笑顔は、相手の頬を緩める事が出来る笑顔であった。当然、憂も笑顔で「おはよう、お姉ちゃん」と返す。
「朝ご飯、作ってくるね」
そう言って、憂はドアの位置から去って行った。唯はそれを見送って、やはり笑顔を作り言葉を発す。
「ギー太もおはよう。今日も頑張ろうね」
29: 2009/07/12(日) 05:12:45.71 ID:CChhuXU0
紬 律 憂 澪 唯 N 『?』
N
キョン部屋
キョン「っは! 夢か・・・嫌なもん見ちまった」
中野梓「はあー」
梓「息が白い・・・寒いもんね」
梓「もう冬かー、早いなあ」
梓「あっという間、楽しいからかな」
N
キョン部屋
キョン「っは! 夢か・・・嫌なもん見ちまった」
中野梓「はあー」
梓「息が白い・・・寒いもんね」
梓「もう冬かー、早いなあ」
梓「あっという間、楽しいからかな」
57: 2009/07/12(日) 20:57:46.17 ID:CChhuXU0
梓「では、失礼します」
唯「うん。あずにゃん、バイバーイ」
梓「はい、また明日」
梓「ちょっとなんか買って帰るか」
唯「うん。あずにゃん、バイバーイ」
梓「はい、また明日」
梓「ちょっとなんか買って帰るか」
62: 2009/07/12(日) 21:08:58.52 ID:CChhuXU0
梓「コンビニ寄ろっと」
コンビニ
DQN「ちょべりばー!」
DQN「ぐひゃあひゃあ」
DQN「神山いねえぞ、こら!」
DQN「ぶんぶんっぶんっぶん!」
DQN「ドラクエナインじゃねえぞ!」
梓「・・・(邪魔・・・)」
コンビニ
DQN「ちょべりばー!」
DQN「ぐひゃあひゃあ」
DQN「神山いねえぞ、こら!」
DQN「ぶんぶんっぶんっぶん!」
DQN「ドラクエナインじゃねえぞ!」
梓「・・・(邪魔・・・)」
65: 2009/07/12(日) 21:36:31.06 ID:CChhuXU0
店員「ありがとうございましたー(はあはあ、可愛いな今の娘、はあはあ)」
梓「ふう」
DQN「ちょっと、君」
梓「え?」
DQN「ちょっと、遊ばねえ」
梓「あ・・・」
DQN「ね、良いじゃん」
梓「は・・・は・・・」
DQN「結構、可愛いしな」
DQN「でも、まだガキじゃね」
DQN「でも、この制服女子高のだから高校生だろ」
梓「(どうしよう・・・)」
梓「ふう」
DQN「ちょっと、君」
梓「え?」
DQN「ちょっと、遊ばねえ」
梓「あ・・・」
DQN「ね、良いじゃん」
梓「は・・・は・・・」
DQN「結構、可愛いしな」
DQN「でも、まだガキじゃね」
DQN「でも、この制服女子高のだから高校生だろ」
梓「(どうしよう・・・)」
67: 2009/07/12(日) 21:40:59.40 ID:CChhuXU0
DQN「なあ、俺達と楽しいことしようぜ」
ガシッ
梓「は、離して!」
DQN「おやー、抵抗すんなや!」
梓「ひ!」ビクッ
DQN「怒らしたら、どうなるか分かってんな」
DQN「怒らせなくても同じだけど、ギャハハハ」
梓「・・・」ブルブル
キョン「あ、あずにゃーん」(棒)
ガシッ
梓「は、離して!」
DQN「おやー、抵抗すんなや!」
梓「ひ!」ビクッ
DQN「怒らしたら、どうなるか分かってんな」
DQN「怒らせなくても同じだけど、ギャハハハ」
梓「・・・」ブルブル
キョン「あ、あずにゃーん」(棒)
69: 2009/07/12(日) 21:47:03.91 ID:CChhuXU0
梓「え?」
キョン「あずにゃーん、こんなところにいたのかー。会いたかったよー」(棒)
DQN「なんだ、こいつ」
梓「・・・キョーン。わたしもー」(棒)
DQN「・・・」
キョン「さ、行こうか」
梓「は、はい」
DQN「待ちやがれ!」
キョン「あずにゃーん、こんなところにいたのかー。会いたかったよー」(棒)
DQN「なんだ、こいつ」
梓「・・・キョーン。わたしもー」(棒)
DQN「・・・」
キョン「さ、行こうか」
梓「は、はい」
DQN「待ちやがれ!」
70: 2009/07/12(日) 21:50:11.18 ID:CChhuXU0
キョン「な、なんでしょう」
DQN「その娘は置いてきな」
キョン「・・・」
DQN「おまえの命は保証してやるよ」
DQN「だから、早くしろ」
梓「・・・」
キョン「ここは穏便に」
DQN「その娘は置いてきな」
キョン「・・・」
DQN「おまえの命は保証してやるよ」
DQN「だから、早くしろ」
梓「・・・」
キョン「ここは穏便に」
72: 2009/07/12(日) 21:56:23.76 ID:CChhuXU0
DQN「はあ? ふざくんな!」
キョン「まあまあ、落ち着いて」
梓「・・・」
DQN「もう、こいつもやっちまうか」
DQN「だな、面倒くせえ」
DQN「ということで」
バシッ ドカッ
キョン「げほっ・・・ぐっふ・・・じっむ!」
DQN「だらしねえな、もうのびてんぜ」
DQN「もういっちょ!」
キョン「ごほっ!」
梓「ああっ! ・・・」
DQN「御嬢ちゃん、こっち行こうか」
梓「・・・」
キョン「まあまあ、落ち着いて」
梓「・・・」
DQN「もう、こいつもやっちまうか」
DQN「だな、面倒くせえ」
DQN「ということで」
バシッ ドカッ
キョン「げほっ・・・ぐっふ・・・じっむ!」
DQN「だらしねえな、もうのびてんぜ」
DQN「もういっちょ!」
キョン「ごほっ!」
梓「ああっ! ・・・」
DQN「御嬢ちゃん、こっち行こうか」
梓「・・・」
74: 2009/07/12(日) 22:01:10.51 ID:CChhuXU0
DQN「ここら辺でいいっぺな」
DQN「ストOップショーの始まりだ」
DQN「ほら、脱げや」
梓「・・・」
DQN「早くしろ!」
梓「・・・」ビクッ
DQN「無理矢理がいいみたいだな」
DQN「もう一発やっちまうか」
DQN「ストOップショーの始まりだ」
DQN「ほら、脱げや」
梓「・・・」
DQN「早くしろ!」
梓「・・・」ビクッ
DQN「無理矢理がいいみたいだな」
DQN「もう一発やっちまうか」
78: 2009/07/12(日) 22:11:41.31 ID:CChhuXU0
キョン「待ちたまえ!」
DQN「ああん」
DQN「おまえ、懲りねえな」
キョン「まだだ、まだ終わらんよ! お前達、修正してやるううううううううう!!!」
DQN「こいつ、ガノタかよ」
DQN「ガノタって?」
DQN「いや、なんでもねえっす」
キョン「ブリザアアアアアアアアアアアアアアアド!!!」
ヒュルルルルルルル
DQN「ぐわ! 体がああああああああ」
DQN「やべえぞ!」
DQN「覚えてやがれ!」
キョン「ふう」
DQN「ああん」
DQN「おまえ、懲りねえな」
キョン「まだだ、まだ終わらんよ! お前達、修正してやるううううううううう!!!」
DQN「こいつ、ガノタかよ」
DQN「ガノタって?」
DQN「いや、なんでもねえっす」
キョン「ブリザアアアアアアアアアアアアアアアド!!!」
ヒュルルルルルルル
DQN「ぐわ! 体がああああああああ」
DQN「やべえぞ!」
DQN「覚えてやがれ!」
キョン「ふう」
81: 2009/07/12(日) 22:14:41.08 ID:CChhuXU0
梓「あ・・・あ・・・」
キョン「大丈夫か梓」
梓「は、はい」
キョン「良かった」
長門「・・・」
サッ
キョン「(長門サンキューな)立てるか?」
梓「はい」
キョン「怪我はないか?」
梓「わたしは。でも、キョンさんが・・・」
キョン「大丈夫か梓」
梓「は、はい」
キョン「良かった」
長門「・・・」
サッ
キョン「(長門サンキューな)立てるか?」
梓「はい」
キョン「怪我はないか?」
梓「わたしは。でも、キョンさんが・・・」
83: 2009/07/12(日) 22:19:08.04 ID:CChhuXU0
キョン「このぐらい平気だ」
梓「えい」
キョン「痛っ!」
梓「ほら、ダメみたいです」
キョン「あのなあ」
梓「わたしの家に行きましょう。近いですから」
キョン「・・・そうするか」
梓「えい」
キョン「痛っ!」
梓「ほら、ダメみたいです」
キョン「あのなあ」
梓「わたしの家に行きましょう。近いですから」
キョン「・・・そうするか」
86: 2009/07/12(日) 22:24:28.57 ID:CChhuXU0
ポツ ポツポツ シャーシャー
梓「うわわ、雨だ」
キョン「勘弁してくれ」
梓「も、もう少しです」
キョン「運ねえな、本当」
梓「うわわ、雨だ」
キョン「勘弁してくれ」
梓「も、もう少しです」
キョン「運ねえな、本当」
88: 2009/07/12(日) 22:26:44.07 ID:CChhuXU0
梓宅
梓「ああ、びしょ濡れ」
キョン「///」
梓「どうかしました?」
キョン「いや、そのだな」
梓「・・・あ! み、見ないで下さい!(恥ずかしい)///」
キョン「すまん、見てないから///」
梓「・・・(それはそれでなんか)///」
梓「ああ、びしょ濡れ」
キョン「///」
梓「どうかしました?」
キョン「いや、そのだな」
梓「・・・あ! み、見ないで下さい!(恥ずかしい)///」
キョン「すまん、見てないから///」
梓「・・・(それはそれでなんか)///」
90: 2009/07/12(日) 22:32:36.21 ID:CChhuXU0
梓「わたし、タオル持ってきますね」
キョン「ああ」
梓「どうぞ」
キョン「すまん」
梓「き、着替えてきます///」
キョン「・・・」
キョン「ああ」
梓「どうぞ」
キョン「すまん」
梓「き、着替えてきます///」
キョン「・・・」
91: 2009/07/12(日) 22:35:36.39 ID:CChhuXU0
梓「どうでしょうか」
キョン「なにが?」
梓「・・・いえ」
キョン「親はいないのか?」
梓「はい・・・」
キョン「そうか」
梓「(二人きりだ・・・)」
キョン「・・・」
梓「あ」
キョン「ケーキでも食うか」
梓「え?」
キョン「なにが?」
梓「・・・いえ」
キョン「親はいないのか?」
梓「はい・・・」
キョン「そうか」
梓「(二人きりだ・・・)」
キョン「・・・」
梓「あ」
キョン「ケーキでも食うか」
梓「え?」
93: 2009/07/12(日) 22:43:38.27 ID:CChhuXU0
キョン「ぐちゃぐちゃだな・・・」
梓「はい」
キョン「まあ、スプーンとフォークでなんとか」
梓「はい」
キョン「悪いな、こんなんで」
梓「いえ」
キョン「平沢んとこに持ってくところで通りかかったんだ」
梓「先輩のところ・・・」
梓「はい」
キョン「まあ、スプーンとフォークでなんとか」
梓「はい」
キョン「悪いな、こんなんで」
梓「いえ」
キョン「平沢んとこに持ってくところで通りかかったんだ」
梓「先輩のところ・・・」
94: 2009/07/12(日) 22:46:52.40 ID:CChhuXU0
キョン「ああ、世話になったからな」
梓「・・・」
キョン「それにしても、無事でよかった」
梓「・・・」
キョン「梓?」
梓「は、はい!」
キョン「大丈夫か?」
梓「はい」
梓「・・・」
キョン「それにしても、無事でよかった」
梓「・・・」
キョン「梓?」
梓「は、はい!」
キョン「大丈夫か?」
梓「はい」
96: 2009/07/12(日) 23:00:13.52 ID:CChhuXU0
キョン「じゃあ、俺は帰るかね」
梓「・・・」
キョン「傘借りてもいいか?」
梓「・・・」
キョン「梓?」
梓「もう少し居てください」
キョン「いや、そんな悪い」
梓「悪くないです」
キョン「・・・」
梓「駄目ですか?」
キョン「・・・仕方無いな」
梓「・・・」
キョン「傘借りてもいいか?」
梓「・・・」
キョン「梓?」
梓「もう少し居てください」
キョン「いや、そんな悪い」
梓「悪くないです」
キョン「・・・」
梓「駄目ですか?」
キョン「・・・仕方無いな」
97: 2009/07/12(日) 23:04:59.67 ID:CChhuXU0
梓「・・・」
キョン「・・・」
梓「あの・・・」
キョン「ん?」
梓「唯先輩のこと、どう思ってますか?」
キョン「どうって?」
梓「その・・・」
キョン「・・・」
梓「・・・やっぱりいいです」
キョン「なんじゃそりゃ」
梓「なんでもないですから」
キョン「・・・」
梓「あの・・・」
キョン「ん?」
梓「唯先輩のこと、どう思ってますか?」
キョン「どうって?」
梓「その・・・」
キョン「・・・」
梓「・・・やっぱりいいです」
キョン「なんじゃそりゃ」
梓「なんでもないですから」
131: 2009/07/13(月) 19:00:36.68 ID:TiMK2sc0
キョン「気になるだろ」
梓「・・・」
キョン「ふんー」
梓「その・・・好きとか嫌いとかの意味で」
キョン「好きだな」
梓「え?」
キョン「好き嫌いで言えば好きだな。嫌いなのか?」
梓「あ、いえ(そういうことじゃないんだけどな)」
キョン「・・・」
梓「(そうだ)」
梓「・・・」
キョン「ふんー」
梓「その・・・好きとか嫌いとかの意味で」
キョン「好きだな」
梓「え?」
キョン「好き嫌いで言えば好きだな。嫌いなのか?」
梓「あ、いえ(そういうことじゃないんだけどな)」
キョン「・・・」
梓「(そうだ)」
133: 2009/07/13(月) 19:05:32.46 ID:TiMK2sc0
梓「す、好きな人とかいますか?」
キョン「なんだ急に?」
梓「いますか?」
キョン「・・・いない・・・のかね」
梓「本当に?」
キョン「・・・多分な」
梓「(なんだろ、はっきり言ってない気がする)」
キョン「お前はどうなんだ?」
梓「え、あ、わたし」
キョン「俺は答えたぞ」
梓「えっと、い! 居ます!(目の前にいるのに)」
キョン「ほお、その相手は幸せだな」
梓「・・・」
キョン「なんだ急に?」
梓「いますか?」
キョン「・・・いない・・・のかね」
梓「本当に?」
キョン「・・・多分な」
梓「(なんだろ、はっきり言ってない気がする)」
キョン「お前はどうなんだ?」
梓「え、あ、わたし」
キョン「俺は答えたぞ」
梓「えっと、い! 居ます!(目の前にいるのに)」
キョン「ほお、その相手は幸せだな」
梓「・・・」
135: 2009/07/13(月) 19:10:41.87 ID:TiMK2sc0
キョン「どんな奴なんだ?」
梓「え?」
キョン「相手は」
梓「・・・鈍感です」
キョン「鈍感?」
梓「はい、かなり鈍感です」
キョン「ほお、女の敵なんだな」
梓「・・・でも、優しいです」
キョン「まあ、それは最低条件かもな」
梓「顔はそんなにカッコいいという程ですけど、なんかカッコいいです」
キョン「いるな、そういう奴」
梓「え?」
キョン「相手は」
梓「・・・鈍感です」
キョン「鈍感?」
梓「はい、かなり鈍感です」
キョン「ほお、女の敵なんだな」
梓「・・・でも、優しいです」
キョン「まあ、それは最低条件かもな」
梓「顔はそんなにカッコいいという程ですけど、なんかカッコいいです」
キョン「いるな、そういう奴」
136: 2009/07/13(月) 19:15:36.61 ID:TiMK2sc0
梓「間違えました。カッコいいという程でもないですけどです」
キョン「気にするな」
梓「それで、身長はまあ高校生って感じです」
キョン「ふむ」
梓「女の子にモテます」
キョン「羨ましいな」
梓「不思議なことに巻き込まれたりしたこともあります」
キョン「へえ、まさか」
梓「・・・」
キョン「SOS団以外でそんな奴がいるのか」
梓「・・・」
キョン「気にするな」
梓「それで、身長はまあ高校生って感じです」
キョン「ふむ」
梓「女の子にモテます」
キョン「羨ましいな」
梓「不思議なことに巻き込まれたりしたこともあります」
キョン「へえ、まさか」
梓「・・・」
キョン「SOS団以外でそんな奴がいるのか」
梓「・・・」
138: 2009/07/13(月) 19:21:06.55 ID:TiMK2sc0
梓「そうですね。部屋に女の子を泊めたことがあります」
キョン「そこは俺もあるから引き分けだな」
梓「・・・妹さんがいます」
キョン「うちにもいるな」
梓「き、北(ばれちゃうかな)」
キョン「北?」
梓「北高の生徒です」
キョン「まさか!」
梓「(ばれちゃった!)」
キョン「谷口か!」
梓「誰ですか、その人」
キョン「そこは俺もあるから引き分けだな」
梓「・・・妹さんがいます」
キョン「うちにもいるな」
梓「き、北(ばれちゃうかな)」
キョン「北?」
梓「北高の生徒です」
キョン「まさか!」
梓「(ばれちゃった!)」
キョン「谷口か!」
梓「誰ですか、その人」
139: 2009/07/13(月) 19:25:07.74 ID:TiMK2sc0
キョン「じゃあ、国木田か?」
梓「そんな訳ないじゃないですか!」
キョン「あ、いや、じゃあ古泉かな。てか、全員妹いないな」
梓「・・・」
キョン「・・・俺の知る限りじゃ、そんな奴知らんな」
梓「・・・」
梓「そんな訳ないじゃないですか!」
キョン「あ、いや、じゃあ古泉かな。てか、全員妹いないな」
梓「・・・」
キョン「・・・俺の知る限りじゃ、そんな奴知らんな」
梓「・・・」
142: 2009/07/13(月) 19:37:01.03 ID:TiMK2sc0
梓「ゆ、唯先輩の家に泊まったことがあります」
キョン「へえ、平沢とも仲が良いのか」
梓「・・・み、澪先輩とも仲良いです」
キョン「ほお、交友範囲がなかなか広いんだな」
梓「・・・(もう、駄目・・・)」
キョン「さて、帰るか」
梓「あ、傘貸します」
キョン「助かる」
キョン「へえ、平沢とも仲が良いのか」
梓「・・・み、澪先輩とも仲良いです」
キョン「ほお、交友範囲がなかなか広いんだな」
梓「・・・(もう、駄目・・・)」
キョン「さて、帰るか」
梓「あ、傘貸します」
キョン「助かる」
146: 2009/07/13(月) 19:49:13.84 ID:TiMK2sc0
翌日 部室
梓「(頑張ったのに駄目だったなあ。折角、家に呼べたのに)」
唯「ねえ、あずにゃん」
梓「はい」
唯「考え事は体の毒だよ」
律「考えすぎはだろ。唯は考えること自体放棄してるぞ」
唯「そんな・・・」
律「今更か・・・」
梓「(唯先輩だったら、どうするかな)」
澪「おーい、練習するぞー」
梓「(頑張ったのに駄目だったなあ。折角、家に呼べたのに)」
唯「ねえ、あずにゃん」
梓「はい」
唯「考え事は体の毒だよ」
律「考えすぎはだろ。唯は考えること自体放棄してるぞ」
唯「そんな・・・」
律「今更か・・・」
梓「(唯先輩だったら、どうするかな)」
澪「おーい、練習するぞー」
147: 2009/07/13(月) 19:56:32.85 ID:TiMK2sc0
律「お疲れー」
紬「お疲れ様」
梓「あの、先輩」
唯「わたし?」
梓「はい」
唯「なにぃ?」
梓「あの、唯先輩は好きな人にどういう風にアタックしますか?」
唯「ほへえ? んー? ふんんー?」
梓「・・・」
唯「えっと、よく分かんないかなあ」
梓「・・・(よく分からないで、あの積極性・・・恐るべし)」
紬「お疲れ様」
梓「あの、先輩」
唯「わたし?」
梓「はい」
唯「なにぃ?」
梓「あの、唯先輩は好きな人にどういう風にアタックしますか?」
唯「ほへえ? んー? ふんんー?」
梓「・・・」
唯「えっと、よく分かんないかなあ」
梓「・・・(よく分からないで、あの積極性・・・恐るべし)」
148: 2009/07/13(月) 20:01:12.70 ID:TiMK2sc0
唯「澪ちゃん」
澪「んー?」
唯「好きな人にどうやってアタックするのお?」
澪「はあ? い、いきなりなんだ?」
唯「だってえ、あずにゃんがあ」
梓「あ、べ、別になんでもないです」
澪「なんでもないだって(梓、なんかしてるのか)」
唯「ええー、良いのお? あずにゃん」
梓「はい」
澪「んー?」
唯「好きな人にどうやってアタックするのお?」
澪「はあ? い、いきなりなんだ?」
唯「だってえ、あずにゃんがあ」
梓「あ、べ、別になんでもないです」
澪「なんでもないだって(梓、なんかしてるのか)」
唯「ええー、良いのお? あずにゃん」
梓「はい」
150: 2009/07/13(月) 20:13:10.02 ID:TiMK2sc0
梓宅
梓「はあ、私ってなんでこうなんだろ」
ピンポーン
梓「はーい」
ガチャ
キョン「よお」
梓「え、なんで」
キョン「傘、返しにきた」
梓「あ、そっか」
キョン「昨日は悪かったな、お邪魔して」
梓「いえ(そっちかー)」
梓「はあ、私ってなんでこうなんだろ」
ピンポーン
梓「はーい」
ガチャ
キョン「よお」
梓「え、なんで」
キョン「傘、返しにきた」
梓「あ、そっか」
キョン「昨日は悪かったな、お邪魔して」
梓「いえ(そっちかー)」
152: 2009/07/13(月) 20:18:37.12 ID:TiMK2sc0
梓「あの、これから暇ですか?」
キョン「まあ」
梓「つ、付き合ってください」
キョン「どこへだ」
梓「て、適当にです」
キョン「適当にか」
梓「はい、適当にです」
キョン「まあ」
梓「つ、付き合ってください」
キョン「どこへだ」
梓「て、適当にです」
キョン「適当にか」
梓「はい、適当にです」
157: 2009/07/13(月) 20:23:21.04 ID:TiMK2sc0
キョン「ここは公園か」
梓「公園ですね」
キョン「入るか」
梓「入りましょう」
梓「今、彼女を募集してたり」
キョン「・・・どうだろうな、まず彼女が出来ないと思うが」
梓「でも、キョンさんのことが好きな人がいたら(これは際どいかな)」
キョン「いやしねえよ」
梓「・・・おう?」
梓「公園ですね」
キョン「入るか」
梓「入りましょう」
梓「今、彼女を募集してたり」
キョン「・・・どうだろうな、まず彼女が出来ないと思うが」
梓「でも、キョンさんのことが好きな人がいたら(これは際どいかな)」
キョン「いやしねえよ」
梓「・・・おう?」
158: 2009/07/13(月) 20:27:55.93 ID:TiMK2sc0
キョン「ふう」
梓「い、居ますよ!」
キョン「どこに?」
梓「え、えっと(どうしよう、こうなるなんて)」
キョン「ほらな。俺なんて男が好きな奴がいたらよっぽど変わり者だな」
梓「(私、変わり者かー)」
梓「い、居ますよ!」
キョン「どこに?」
梓「え、えっと(どうしよう、こうなるなんて)」
キョン「ほらな。俺なんて男が好きな奴がいたらよっぽど変わり者だな」
梓「(私、変わり者かー)」
185: 2009/07/14(火) 00:38:55.24 ID:dyfs4Yc0
梓「・・・」
キョン「・・・」
梓「わたしじゃ・・・」
キョン「?」
梓「駄目ですか!」
キョン「なにが?」
梓「ですから、えと・・・」
キョン「何が駄目なんだ?」
梓「・・・か、彼女・・・」
キョン「大丈夫だろ」
梓「え?」
キョン「・・・」
梓「わたしじゃ・・・」
キョン「?」
梓「駄目ですか!」
キョン「なにが?」
梓「ですから、えと・・・」
キョン「何が駄目なんだ?」
梓「・・・か、彼女・・・」
キョン「大丈夫だろ」
梓「え?」
187: 2009/07/14(火) 00:47:02.02 ID:dyfs4Yc0
キョン「梓なら大丈夫だろ。文句言う相手なら、俺が説教してやるさ」
梓「・・・(大丈夫じゃない・・・)」
キョン「寒くないか?」
梓「寒い・・・です」
キョン「戻ろう」
梓「・・・(また、同じだ。これまでと変わらない)」
梓「・・・(大丈夫じゃない・・・)」
キョン「寒くないか?」
梓「寒い・・・です」
キョン「戻ろう」
梓「・・・(また、同じだ。これまでと変わらない)」
190: 2009/07/14(火) 00:56:39.97 ID:dyfs4Yc0
梓「(このままじゃ、ダメだって分かってるのに)」
キョン「どうした?」
梓「(言わなきゃ、好きだってこと言わなきゃ)」
キョン「おーい」
梓「(でも、良いのかな。唯先輩と澪先輩に黙ったままで、なんか卑怯・・・)」
キョン「梓さん」
梓「(でもでも、わたしは誰よりもキョンさんのことが好きだと思うし」
キョン「無視か・・・」
キョン「どうした?」
梓「(言わなきゃ、好きだってこと言わなきゃ)」
キョン「おーい」
梓「(でも、良いのかな。唯先輩と澪先輩に黙ったままで、なんか卑怯・・・)」
キョン「梓さん」
梓「(でもでも、わたしは誰よりもキョンさんのことが好きだと思うし」
キョン「無視か・・・」
191: 2009/07/14(火) 01:05:10.10 ID:dyfs4Yc0
キョン「じゃあな、俺は帰るぞ」
梓「待ってください!!!」
キョン「待ったぞ」
梓「(やっぱり、言えない!)」
キョン「さっきからなにしてんだ?」
梓「(ダメだ。逃げたい)」
キョン「梓」
梓「(逃げちゃダメだ! 逃げちゃダメだ!)」
梓「待ってください!!!」
キョン「待ったぞ」
梓「(やっぱり、言えない!)」
キョン「さっきからなにしてんだ?」
梓「(ダメだ。逃げたい)」
キョン「梓」
梓「(逃げちゃダメだ! 逃げちゃダメだ!)」
195: 2009/07/14(火) 01:19:13.62 ID:dyfs4Yc0
キョン「おい、梓」
ザッ
梓「あっ///(近い)」
キョン「顔が赤いな、熱か」
ペタッ
梓「(酷い・・・鈍感過ぎるよぅ)///」
キョン「おい、熱あるなら早く戻って休め」
梓「(なんでこんな・・・)」
ザッ
梓「あっ///(近い)」
キョン「顔が赤いな、熱か」
ペタッ
梓「(酷い・・・鈍感過ぎるよぅ)///」
キョン「おい、熱あるなら早く戻って休め」
梓「(なんでこんな・・・)」
198: 2009/07/14(火) 01:25:36.85 ID:dyfs4Yc0
キョン「ほら、背中にのれ」
梓「え?」
キョン「嫌なら、さっさと歩け」
梓「嫌だなんて」
キョン「早く」
梓「はい」
梓「え?」
キョン「嫌なら、さっさと歩け」
梓「嫌だなんて」
キョン「早く」
梓「はい」
199: 2009/07/14(火) 01:30:15.26 ID:dyfs4Yc0
梓「(背中温かいな)」
キョン「軽いな」
梓「そうですか?」
キョン「朝比奈さんよりも軽い」
梓「(朝比奈さんも・・・わたしだけじゃないんだ)」
キョン「なあ、なんか悩みがあるんなら聞くぞ」
梓「・・・」
キョン「無理矢理は聞かんが」
梓「・・・好きですか?」
キョン「ん?」
梓「わたしのこと、好きですか?」
キョン「好きだが」
キョン「軽いな」
梓「そうですか?」
キョン「朝比奈さんよりも軽い」
梓「(朝比奈さんも・・・わたしだけじゃないんだ)」
キョン「なあ、なんか悩みがあるんなら聞くぞ」
梓「・・・」
キョン「無理矢理は聞かんが」
梓「・・・好きですか?」
キョン「ん?」
梓「わたしのこと、好きですか?」
キョン「好きだが」
200: 2009/07/14(火) 01:42:32.50 ID:dyfs4Yc0
梓「わたしも・・・私も好きです///」
キョン「なんか告白みたいだぞ」
梓「告白・・・ですから」
キョン「あのな、好きな人がいるのにそれはないぜ」
梓「わたしは! 私は・・・」
キョン「見えたぞ、家だ」
梓「好き・・・です。キョンさんが・・・好き」
キョン「・・・だから、そういう冗談は」
梓「冗談じゃないです! 本当に・・・ぐすっ・・・ふえん・・・うう」ポロポロ
グリグリ
キョン「・・・・・・」
キョン「なんか告白みたいだぞ」
梓「告白・・・ですから」
キョン「あのな、好きな人がいるのにそれはないぜ」
梓「わたしは! 私は・・・」
キョン「見えたぞ、家だ」
梓「好き・・・です。キョンさんが・・・好き」
キョン「・・・だから、そういう冗談は」
梓「冗談じゃないです! 本当に・・・ぐすっ・・・ふえん・・・うう」ポロポロ
グリグリ
キョン「・・・・・・」
206: 2009/07/14(火) 01:56:06.29 ID:dyfs4Yc0
梓「好きです!」
キョン「本気で言ってるのか?」
梓「当たり前です!」
キョン「・・・すまん、急過ぎてなんて言ったらいいか」
梓「私じゃダメですか?」
キョン「・・・ダメじゃないが」
梓「・・・下ろしてもらっていいですか」
キョン「ん、ああ」
キョン「本気で言ってるのか?」
梓「当たり前です!」
キョン「・・・すまん、急過ぎてなんて言ったらいいか」
梓「私じゃダメですか?」
キョン「・・・ダメじゃないが」
梓「・・・下ろしてもらっていいですか」
キョン「ん、ああ」
207: 2009/07/14(火) 02:00:58.67 ID:dyfs4Yc0
梓「(言っちゃった・・・)」
キョン「・・・」
梓「付き合ってください!(当たって砕けろです)」
キョン「・・・・・・」
梓「・・・」
キョン「すまん」
梓「え?」
キョン「・・・」
梓「そう・・・ですか(終わった・・・わたしは・・・やっぱダメなんだ)」
キョン「・・・」
梓「付き合ってください!(当たって砕けろです)」
キョン「・・・・・・」
梓「・・・」
キョン「すまん」
梓「え?」
キョン「・・・」
梓「そう・・・ですか(終わった・・・わたしは・・・やっぱダメなんだ)」
228: 2009/07/14(火) 18:41:40.10 ID:dyfs4Yc0
梓「わたし、帰ります」
キョン「待ってくれ」
梓「もういいですよ」
キョン「いや、俺が悪かった」
梓「なにも悪くないですよ」
キョン「・・・・・・俺と付き合ってくれないか?」
梓「か、からかわないで下さい」
キョン「俺で良いなら、付き合ってくれ」
梓「・・・・・・本当ですか?」
キョン「ああ、こういうのは男が言うべきことだからな」
梓「・・・ズルイ、ズルイですよ。そういうの」
キョン「鈍感って俺のことだったんだな」
梓「ふふ、今頃になって気が付いたんですか?」
キョン「大馬鹿者だな、俺は」
キョン「待ってくれ」
梓「もういいですよ」
キョン「いや、俺が悪かった」
梓「なにも悪くないですよ」
キョン「・・・・・・俺と付き合ってくれないか?」
梓「か、からかわないで下さい」
キョン「俺で良いなら、付き合ってくれ」
梓「・・・・・・本当ですか?」
キョン「ああ、こういうのは男が言うべきことだからな」
梓「・・・ズルイ、ズルイですよ。そういうの」
キョン「鈍感って俺のことだったんだな」
梓「ふふ、今頃になって気が付いたんですか?」
キョン「大馬鹿者だな、俺は」
230: 2009/07/14(火) 18:46:08.87 ID:dyfs4Yc0
キョン「仕切りなおしだ。・・・中野梓さん、俺と付き合ってくれますか?」
梓「・・・はい!」
キョン「決まり・・・だな」
梓「わたし・・・嬉しくて泣きそう・・・うう」
キョン「泣くこと無いだろ」
梓「でも・・・」
キョン「笑えば良いんじゃないか?」
梓「・・・・・・そうですね、ふふ♪」ニコ
梓「・・・はい!」
キョン「決まり・・・だな」
梓「わたし・・・嬉しくて泣きそう・・・うう」
キョン「泣くこと無いだろ」
梓「でも・・・」
キョン「笑えば良いんじゃないか?」
梓「・・・・・・そうですね、ふふ♪」ニコ
233: 2009/07/14(火) 18:52:02.98 ID:dyfs4Yc0
翌日 部室
唯「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」
律「うっるせえ!」
紬「何事なの?」
澪「はは・・・嘘・・・だろ」
梓「ご、ごめんなさい!」
唯「澪ちゃあああああああああああああああああああん」
澪「唯! 落ち着け!」ブルブル
律「あんたが落ち着け」
唯「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」
律「うっるせえ!」
紬「何事なの?」
澪「はは・・・嘘・・・だろ」
梓「ご、ごめんなさい!」
唯「澪ちゃあああああああああああああああああああん」
澪「唯! 落ち着け!」ブルブル
律「あんたが落ち着け」
234: 2009/07/14(火) 18:55:34.95 ID:dyfs4Yc0
澪「ま、まあ、キョンさんが決めたことだしな」
律「ったく」
紬「???」
唯「うばぉばぁぁああああああああああああああああおおおおおおおおおおおおおおおお」
律「ってい!」
唯「あん、律ちゃんったら♪」
梓「・・・」
律「ったく」
紬「???」
唯「うばぉばぁぁああああああああああああああああおおおおおおおおおおおおおおおお」
律「ってい!」
唯「あん、律ちゃんったら♪」
梓「・・・」
235: 2009/07/14(火) 18:58:49.64 ID:dyfs4Yc0
澪「梓、頑張れよ・・・・・・」
梓「ありがとうございます」
律「喧嘩とかしたら、相談しろよ」
梓「しませんよ」
唯「あずにゃん・・・」
梓「はい」
唯「わしの分も頼んだよぅ・・・うぼヴぁあああああああああああああああ」
律「ってや!」
唯「いやん♪」
梓「(わたし頑張ります!)」
梓「ありがとうございます」
律「喧嘩とかしたら、相談しろよ」
梓「しませんよ」
唯「あずにゃん・・・」
梓「はい」
唯「わしの分も頼んだよぅ・・・うぼヴぁあああああああああああああああ」
律「ってや!」
唯「いやん♪」
梓「(わたし頑張ります!)」
237: 2009/07/14(火) 19:05:33.75 ID:dyfs4Yc0
後日 街
梓「すいません、お待たせしました」
キョン「じゃ、行くか」
ギュッ
梓「い、行きますよ・・・///」
キョン「ど、どこへ」
・・・・・・
梓「ファーストキスですよ///」
キョン「そ、そうか///」
梓「嬉しい・・・ですか?」
キョン「ああ、勿論」
梓「・・・キョンさん」
キョン「ん?」
梓「好きです・・・だーい好きです♪」
N END
梓「すいません、お待たせしました」
キョン「じゃ、行くか」
ギュッ
梓「い、行きますよ・・・///」
キョン「ど、どこへ」
・・・・・・
梓「ファーストキスですよ///」
キョン「そ、そうか///」
梓「嬉しい・・・ですか?」
キョン「ああ、勿論」
梓「・・・キョンさん」
キョン「ん?」
梓「好きです・・・だーい好きです♪」
N END
239: 2009/07/14(火) 19:14:47.48 ID:GbjKBLEo
あずにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!
乙
乙
258: 2009/07/14(火) 22:04:13.46 ID:dyfs4Yc0
?√は金土日のいずれかに始めたいと思う
それまで、少しばかし休む
それと、大したもんではないと思うのでご了承くださいまし
因みに「?」=Hではない
それまで、少しばかし休む
それと、大したもんではないと思うのでご了承くださいまし
因みに「?」=Hではない
333: 2009/07/19(日) 22:20:55.29 ID:yYutjDk0
K T H A H N 『T』
T
キョン「はっ! ・・・・・・夢か・・・」
キョン「随分と長い夢を見た気がするな・・・。それにしても、梓が俺にあんなこと言う訳なかろうに。・・・が、悪くはない」
キョン妹「キョンくーん、朝だよーう! あれれ、起きてる!」
キョン「残念だったな」
キョン妹「キョンくん、偉いねえ」
キョン「偉くない偉くない(なんか不思議な夢を見ていた気がする。気のせいだろうか)」
T
キョン「はっ! ・・・・・・夢か・・・」
キョン「随分と長い夢を見た気がするな・・・。それにしても、梓が俺にあんなこと言う訳なかろうに。・・・が、悪くはない」
キョン妹「キョンくーん、朝だよーう! あれれ、起きてる!」
キョン「残念だったな」
キョン妹「キョンくん、偉いねえ」
キョン「偉くない偉くない(なんか不思議な夢を見ていた気がする。気のせいだろうか)」
336: 2009/07/19(日) 22:23:38.92 ID:yYutjDk0
北高
キョン「おーす」
谷口「よお、キョン。眠たそうだな」
国木田「おはようキョン。ちゃんと寝てる?」
キョン「ああ、夢は見てたが寝てはいる」
谷口「おっ、どんな夢だったんだ?」
国木田「僕も聞きたいなー」
キョン「・・・・・・あれ、何だったかな? 思い出せん、起きたときは覚えていたんだがな」
国木田「それよくあるよね。どうして、思い出せなくなるんだろう」
谷口「朝からそういう面倒な話はよしてくれ」
国木田「ごめんごめん」
キョン「おーす」
谷口「よお、キョン。眠たそうだな」
国木田「おはようキョン。ちゃんと寝てる?」
キョン「ああ、夢は見てたが寝てはいる」
谷口「おっ、どんな夢だったんだ?」
国木田「僕も聞きたいなー」
キョン「・・・・・・あれ、何だったかな? 思い出せん、起きたときは覚えていたんだがな」
国木田「それよくあるよね。どうして、思い出せなくなるんだろう」
谷口「朝からそういう面倒な話はよしてくれ」
国木田「ごめんごめん」
338: 2009/07/19(日) 22:24:54.06 ID:yYutjDk0
キョン「よお、元気か?」
ハルヒ「まあね、ちょっと寒くてムカッとするけど」
キョン「なんでこの学校は、こうも冷気が通るんだろうな」
ハルヒ「あたしが知る訳ないじゃない」
キョン「そうだな」
ハルヒ「・・・もう、冬ね」
キョン「冬・・・だな」
ハルヒ「寒いわよね」
キョン「寒いな(ん、同じ話をどこかで)」
ハルヒ「もう少し待ってなさい」
キョン「なにをだ?(そう、ここでハルヒは)」
ハルヒ「・・・雪」
キョン「雪?」
ハルヒ「そ、雪」
キョン「(知っている。この会話・・・。)なあ、ハルヒ」
ハルヒ「何よ」
キョン「前にもこんな話しなかったか?」
ハルヒ「・・・似たような話はしたわね」
キョン「そうだよな(良かった、してたみたいだな。忘れてるだけだったか)」
ハルヒ「まあね、ちょっと寒くてムカッとするけど」
キョン「なんでこの学校は、こうも冷気が通るんだろうな」
ハルヒ「あたしが知る訳ないじゃない」
キョン「そうだな」
ハルヒ「・・・もう、冬ね」
キョン「冬・・・だな」
ハルヒ「寒いわよね」
キョン「寒いな(ん、同じ話をどこかで)」
ハルヒ「もう少し待ってなさい」
キョン「なにをだ?(そう、ここでハルヒは)」
ハルヒ「・・・雪」
キョン「雪?」
ハルヒ「そ、雪」
キョン「(知っている。この会話・・・。)なあ、ハルヒ」
ハルヒ「何よ」
キョン「前にもこんな話しなかったか?」
ハルヒ「・・・似たような話はしたわね」
キョン「そうだよな(良かった、してたみたいだな。忘れてるだけだったか)」
340: 2009/07/19(日) 22:30:18.07 ID:yYutjDk0
放課後
キョン「ふう、廊下でも寒いなー」
鶴屋「キョンくーん」
キョン「鶴屋さん、どうかしましたか?」
鶴屋「君に用事っさ」
キョン「何でしょう?」
鶴屋「これを渡そうと思ってね」
キョン「チケット?」
鶴屋「そ、余ったのだから適当に使っていいよっ」
キョン「はあ、ありがとうございます」
鶴屋「じゃ、それだけだからっ。バイバーイ」
キョン「・・・遊園地か」
キョン「ふう、廊下でも寒いなー」
鶴屋「キョンくーん」
キョン「鶴屋さん、どうかしましたか?」
鶴屋「君に用事っさ」
キョン「何でしょう?」
鶴屋「これを渡そうと思ってね」
キョン「チケット?」
鶴屋「そ、余ったのだから適当に使っていいよっ」
キョン「はあ、ありがとうございます」
鶴屋「じゃ、それだけだからっ。バイバーイ」
キョン「・・・遊園地か」
341: 2009/07/19(日) 22:34:28.86 ID:yYutjDk0
唯宅
ピンポーン
憂「はーい。あ、お久しぶりです」
キョン「ああ、この前はどうも」
憂「お姉ちゃんですか?」
キョン「んー、まあそうなるな」
憂「上がってください」
キョン「お邪魔します」
憂「お姉ちゃんは二階ですよ」
キョン「二階ね」
ピンポーン
憂「はーい。あ、お久しぶりです」
キョン「ああ、この前はどうも」
憂「お姉ちゃんですか?」
キョン「んー、まあそうなるな」
憂「上がってください」
キョン「お邪魔します」
憂「お姉ちゃんは二階ですよ」
キョン「二階ね」
342: 2009/07/19(日) 22:39:27.35 ID:yYutjDk0
唯部屋
ガチャリ
キョン「お邪魔するぞ」
唯「んおー」
澪「だから、そこはだな」
律「ZZZZzzzz....」
紬「ZZZZzzzz....」
梓「あれ、キョンさん!」
キョン「よ、よお」
梓「どうしたんですか?」
キョン「ちょっとな。ここは何してるんだ?」
梓「唯先輩、補習と小テストを課されたらしくて、それに向けて特訓中なんです」
キョン「なるほどな」
ガチャリ
キョン「お邪魔するぞ」
唯「んおー」
澪「だから、そこはだな」
律「ZZZZzzzz....」
紬「ZZZZzzzz....」
梓「あれ、キョンさん!」
キョン「よ、よお」
梓「どうしたんですか?」
キョン「ちょっとな。ここは何してるんだ?」
梓「唯先輩、補習と小テストを課されたらしくて、それに向けて特訓中なんです」
キョン「なるほどな」
344: 2009/07/19(日) 22:44:21.96 ID:yYutjDk0
唯「・・・あああああああ、駄目だよお。甘い物が食べたい!」
澪「まだ、始め・・・た。え?」
キョン「ども」
唯「どうしたの、澪ちゃん?」
澪「そっちそっち」
唯「ええ? ・・・・・・うおおおおおお! 気づかなかった! キョンくん忍者?」
キョン「普通にドアから入ったんだが」
梓「唯先輩、集中はしてるってことですね」
唯「いやあ、照れるよお」
澪「照れるな照れるな。それで、なんでここに?」
キョン「ん・・・これを平沢達に渡そうと思ってな」
澪「まだ、始め・・・た。え?」
キョン「ども」
唯「どうしたの、澪ちゃん?」
澪「そっちそっち」
唯「ええ? ・・・・・・うおおおおおお! 気づかなかった! キョンくん忍者?」
キョン「普通にドアから入ったんだが」
梓「唯先輩、集中はしてるってことですね」
唯「いやあ、照れるよお」
澪「照れるな照れるな。それで、なんでここに?」
キョン「ん・・・これを平沢達に渡そうと思ってな」
346: 2009/07/19(日) 22:49:33.84 ID:yYutjDk0
唯「なにこれえ?」
澪「チケットだな」
梓「遊園地ですよ」
キョン「まあ、期限はあるから早めに行ってくれ。それだけだ、用事は」
唯「明日まで・・・」
澪「ゆ、唯は勉強しないとな!(ごめん、唯)」
唯「えええ、そんなー」
梓「せ、先輩は家でしっかりと備えを(ごめんなさい)」
澪・梓「だから、一緒に行きましょう!」
キョン「俺が?」
澪「チケットだな」
梓「遊園地ですよ」
キョン「まあ、期限はあるから早めに行ってくれ。それだけだ、用事は」
唯「明日まで・・・」
澪「ゆ、唯は勉強しないとな!(ごめん、唯)」
唯「えええ、そんなー」
梓「せ、先輩は家でしっかりと備えを(ごめんなさい)」
澪・梓「だから、一緒に行きましょう!」
キョン「俺が?」
347: 2009/07/19(日) 22:53:20.18 ID:yYutjDk0
澪「駄目ですか?」
キョン「駄目じゃないが・・・平沢に悪いよな」
唯「うんうん」
キョン「でも、勉強しないとな」
唯「あぐっ」
梓「じゃあ」
キョン「まあ、行くだけなら構わない」
澪「よ、良かったな梓!」
梓「そうですね!」
唯「そんなあ・・・」
キョン「お前はしっかりと勉強頑張れ」
唯「うん・・・」
キョン「駄目じゃないが・・・平沢に悪いよな」
唯「うんうん」
キョン「でも、勉強しないとな」
唯「あぐっ」
梓「じゃあ」
キョン「まあ、行くだけなら構わない」
澪「よ、良かったな梓!」
梓「そうですね!」
唯「そんなあ・・・」
キョン「お前はしっかりと勉強頑張れ」
唯「うん・・・」
349: 2009/07/19(日) 23:01:25.87 ID:yYutjDk0
澪「そういえば、キョンさんって頭良いんですか?」
キョン「残念だが、悪いの部類だ。残念でもないか」
唯「じゃ、わたしと一緒だね!」
キョン「一緒にするな、お前よりはマシだと思いたいぜ」
唯「ええ! 私だってやれば出来るよ!」
キョン「そうかい。なら、本気になってくれ」
澪「そうだぞ唯。もしかしたら、軽音部の活動禁止されるかもしれないからな」
唯「前にもあったよね・・・」
梓「先輩なら大丈夫ですよ」
唯「あずにゃん・・・」
キョン「じゃあ、俺は帰るわ。明日のことは、あとでメールでな。平沢は勉強頑張れよ」
唯「私、頑張るよ!」
キョン「じゃ」
キョン「残念だが、悪いの部類だ。残念でもないか」
唯「じゃ、わたしと一緒だね!」
キョン「一緒にするな、お前よりはマシだと思いたいぜ」
唯「ええ! 私だってやれば出来るよ!」
キョン「そうかい。なら、本気になってくれ」
澪「そうだぞ唯。もしかしたら、軽音部の活動禁止されるかもしれないからな」
唯「前にもあったよね・・・」
梓「先輩なら大丈夫ですよ」
唯「あずにゃん・・・」
キョン「じゃあ、俺は帰るわ。明日のことは、あとでメールでな。平沢は勉強頑張れよ」
唯「私、頑張るよ!」
キョン「じゃ」
352: 2009/07/19(日) 23:08:29.80 ID:yYutjDk0
翌日 唯宅
唯「はあ・・・」
憂「どうしたの?」
唯「今頃、澪ちゃん達遊園地なんだよお」
憂「遊園地かー」
唯「良いよねえ」
憂「お姉ちゃんも、終わったからら行ったら?」
唯「・・・終わってからじゃ、遅いよお」
憂「???」
唯「はあ・・・」
憂「どうしたの?」
唯「今頃、澪ちゃん達遊園地なんだよお」
憂「遊園地かー」
唯「良いよねえ」
憂「お姉ちゃんも、終わったからら行ったら?」
唯「・・・終わってからじゃ、遅いよお」
憂「???」
358: 2009/07/19(日) 23:13:13.79 ID:yYutjDk0
遊園地
梓「い、行きますよ///」
澪「そ、そうだな///」
キョン「なんだ、そんなに楽しみなのか?」
梓「え、えっと」
澪「当然です!」
キョン「そ、そうか。思う存分楽しんでくれ」
梓「(澪先輩に先にやられた・・・)」
梓「い、行きますよ///」
澪「そ、そうだな///」
キョン「なんだ、そんなに楽しみなのか?」
梓「え、えっと」
澪「当然です!」
キョン「そ、そうか。思う存分楽しんでくれ」
梓「(澪先輩に先にやられた・・・)」
362: 2009/07/19(日) 23:18:08.87 ID:yYutjDk0
キョン「ジェットコースターか、定番だな」
梓「の、乗るんですか?」
澪「定番だからな」
梓「で、でも」
澪「もしかして、梓苦手なのか?」
梓「うっ・・・そんなことはありません!」
キョン「じゃあ、乗るぞ」
梓「(またもや、澪先輩に・・・)」
梓「の、乗るんですか?」
澪「定番だからな」
梓「で、でも」
澪「もしかして、梓苦手なのか?」
梓「うっ・・・そんなことはありません!」
キョン「じゃあ、乗るぞ」
梓「(またもや、澪先輩に・・・)」
364: 2009/07/19(日) 23:22:53.29 ID:yYutjDk0
梓「きゃあああああああああああああああ」
キョン「おおおおおおおおお、ふうううううううう」
澪「あははは! 楽しいいいいいいいいいい」
梓「あ・・・あ・・・目が回る」
ガシッ
キョン「大丈夫か?」
梓「あ、はい。大丈夫です///」
澪「(あああ、この展開は考えてなかった)」
キョン「おおおおおおおおお、ふうううううううう」
澪「あははは! 楽しいいいいいいいいいい」
梓「あ・・・あ・・・目が回る」
ガシッ
キョン「大丈夫か?」
梓「あ、はい。大丈夫です///」
澪「(あああ、この展開は考えてなかった)」
365: 2009/07/19(日) 23:25:23.04 ID:yYutjDk0
梓「次はホラーハウスです!」
キョン「これも定番だな」
澪「・・・」
梓「澪先輩、行きましょうか」
澪「あ、後で良いんじゃないかな・・・はは」
キョン「今じゃ駄目なのか?」
澪「え、ええと(梓にやられた)」
梓「行きましょう!」
キョン「これも定番だな」
澪「・・・」
梓「澪先輩、行きましょうか」
澪「あ、後で良いんじゃないかな・・・はは」
キョン「今じゃ駄目なのか?」
澪「え、ええと(梓にやられた)」
梓「行きましょう!」
366: 2009/07/19(日) 23:27:36.08 ID:yYutjDk0
澪「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
キョン「お、おい!」
梓「失神してる・・・」
澪「無理いいいいいいいいいいい無理だってばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
キョン「ちょっと待った。スタッフが引いてる!」
梓「また、気を失ってます・・・」
キョン「お、おい!」
梓「失神してる・・・」
澪「無理いいいいいいいいいいい無理だってばあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
キョン「ちょっと待った。スタッフが引いてる!」
梓「また、気を失ってます・・・」
367: 2009/07/19(日) 23:31:03.65 ID:yYutjDk0
澪「・・・ひい!」
ガシッ
キョン「(オイシイな、ホラーハウス)」
梓「(わたしもっと)」
ガシッ
キョン「う、動きずらいのだが」
澪「怖いの駄目・・・」ブルブル
梓「あ、わたしもです」
キョン「・・・はあ」
ガシッ
キョン「(オイシイな、ホラーハウス)」
梓「(わたしもっと)」
ガシッ
キョン「う、動きずらいのだが」
澪「怖いの駄目・・・」ブルブル
梓「あ、わたしもです」
キョン「・・・はあ」
369: 2009/07/19(日) 23:37:44.41 ID:yYutjDk0
澪「・・・・・・」
梓「キョンさん、何食べますか?」
キョン「それくらい、俺が行くよ」
梓「じゃあ、一緒に行きましょう」
キョン「・・・秋山さん、ここで待っててください」
澪「はい・・・(梓、策士だなー)」
キョン「俺が持つぞ」
梓「いえ、これくらいは」
キョン「無理するなよ」
梓「はい」
澪「(唯、しっかりやってるかな?)」
梓「キョンさん、何食べますか?」
キョン「それくらい、俺が行くよ」
梓「じゃあ、一緒に行きましょう」
キョン「・・・秋山さん、ここで待っててください」
澪「はい・・・(梓、策士だなー)」
キョン「俺が持つぞ」
梓「いえ、これくらいは」
キョン「無理するなよ」
梓「はい」
澪「(唯、しっかりやってるかな?)」
370: 2009/07/19(日) 23:45:23.44 ID:yYutjDk0
唯「ううーん」
憂「ねえ、お姉ちゃん」
唯「なにー?」
憂「その、キョンさんと付き合ってるの?」
唯「・・・ううん」
憂「そっか。で、でもお姉ちゃんなら大丈夫だよっ!」
唯「・・・うりうりうりー」
憂「きゃっ、お姉ちゃん」
唯「ほれほれほれえ」
憂「くすぐったいよー」
唯「憂、ありがとー」
憂「・・・うん♪」
憂「ねえ、お姉ちゃん」
唯「なにー?」
憂「その、キョンさんと付き合ってるの?」
唯「・・・ううん」
憂「そっか。で、でもお姉ちゃんなら大丈夫だよっ!」
唯「・・・うりうりうりー」
憂「きゃっ、お姉ちゃん」
唯「ほれほれほれえ」
憂「くすぐったいよー」
唯「憂、ありがとー」
憂「・・・うん♪」
392: 2009/07/20(月) 23:52:37.94 ID:pqohMZU0
キョン「待たせたな。これで良かったか?」
澪「はい、ありがとうございます」
梓「では、食べましょうか。いただきます」
澪「いただきます」
キョン「いただきます」
ズズズ
キョン「やっぱり、平沢とか居た方が良かったよな」
梓「え?」
澪「・・・」
キョン「男が一人混じってるより良いだろ? 他二人もいた訳だしな」
梓「そ、そんなことないですよ」
澪「ないですないです」
キョン「そうか? ならいいが」
澪「はい、ありがとうございます」
梓「では、食べましょうか。いただきます」
澪「いただきます」
キョン「いただきます」
ズズズ
キョン「やっぱり、平沢とか居た方が良かったよな」
梓「え?」
澪「・・・」
キョン「男が一人混じってるより良いだろ? 他二人もいた訳だしな」
梓「そ、そんなことないですよ」
澪「ないですないです」
キョン「そうか? ならいいが」
394: 2009/07/20(月) 23:57:45.60 ID:pqohMZU0
梓「それより、次はどうしましょうか?」
キョン「好きなのでいいぞ」
澪「うーん、また絶叫系に行くか」
梓「せ、先輩!」
澪「嘘だよ。唯達にお土産でも買ってくか」
梓「それ良いですね」
キョン「決まりみたいだな。その前に、飯を片付けないとな」
キョン「好きなのでいいぞ」
澪「うーん、また絶叫系に行くか」
梓「せ、先輩!」
澪「嘘だよ。唯達にお土産でも買ってくか」
梓「それ良いですね」
キョン「決まりみたいだな。その前に、飯を片付けないとな」
395: 2009/07/21(火) 00:06:15.08 ID:kAA1v5Y0
キョン「じゃ、今日はこれで解散な」
梓「お疲れさまでした」
澪「楽しかったです!」
キョン「俺もだ。女の子と遊園地なんて初めてだしな」
梓「へー、意外です」
キョン「普通の高校生はそんなものだ」
澪「好きな人はいるんですか?」
キョン「(前にも聞かれたような)いないな、今は」
梓「今はですか?」
キョン「今はだな」
梓「お疲れさまでした」
澪「楽しかったです!」
キョン「俺もだ。女の子と遊園地なんて初めてだしな」
梓「へー、意外です」
キョン「普通の高校生はそんなものだ」
澪「好きな人はいるんですか?」
キョン「(前にも聞かれたような)いないな、今は」
梓「今はですか?」
キョン「今はだな」
397: 2009/07/21(火) 00:10:23.85 ID:kAA1v5Y0
キョン「てか、随分と唐突な質問だな」
澪「あ、気にしないで下さい」
キョン「ああ、大丈夫だ勘違いはしないから」
澪「勘違い?」
キョン「質問をしたのは、秋山さんが俺に好意を持っているなんて勘違いしないってことだ」
澪「(勘違いじゃない・・・)」
梓「(どんまいです、澪先輩)」
キョン「じゃあな、お疲れさん」
澪「あ、気にしないで下さい」
キョン「ああ、大丈夫だ勘違いはしないから」
澪「勘違い?」
キョン「質問をしたのは、秋山さんが俺に好意を持っているなんて勘違いしないってことだ」
澪「(勘違いじゃない・・・)」
梓「(どんまいです、澪先輩)」
キョン「じゃあな、お疲れさん」
399: 2009/07/21(火) 00:40:03.12 ID:kAA1v5Y0
キョン宅
キョン「ふう、疲れたな」
キョン「・・・ZZZ」
プルルルル
キョン「ん? 電話か。もしもし」
ハルヒ『あ、キョン。明日、いつもの場所に来なさい! いいわね!』
キョン「明日は予定なかったろ」
ハルヒ『絶対だからね!』
キョン「だか・・・切れてる。相変わらず人の話を聞かない奴だな」
キョン「ふう、疲れたな」
キョン「・・・ZZZ」
プルルルル
キョン「ん? 電話か。もしもし」
ハルヒ『あ、キョン。明日、いつもの場所に来なさい! いいわね!』
キョン「明日は予定なかったろ」
ハルヒ『絶対だからね!』
キョン「だか・・・切れてる。相変わらず人の話を聞かない奴だな」
401: 2009/07/21(火) 00:42:11.97 ID:kAA1v5Y0
翌日
唯「じゃあ、憂行ってくるねえ」
憂「私も行かなくて平気?」
唯「大丈夫だよお、心配しないで」
憂「うん。いってらっしゃい」
唯「行ってきまあす」
唯「じゃあ、憂行ってくるねえ」
憂「私も行かなくて平気?」
唯「大丈夫だよお、心配しないで」
憂「うん。いってらっしゃい」
唯「行ってきまあす」
402: 2009/07/21(火) 00:45:23.68 ID:kAA1v5Y0
駅前
キョン「うおお、寒いなあ今日は」
キョン「大体、この時間で良いんだよな。確認しときゃ良かったか」
ハルヒ「早いわね」
キョン「ん? ああ、やっと来たか」
ハルヒ「行くわよ」
キョン「何処に?」
ハルヒ「電車で少しね」
キョン「朝比奈さんたちは?」
ハルヒ「居ないわよ」
キョン「・・・俺だけか」
ハルヒ「あたしもいるわよ」
キョン「・・・はあ」
キョン「うおお、寒いなあ今日は」
キョン「大体、この時間で良いんだよな。確認しときゃ良かったか」
ハルヒ「早いわね」
キョン「ん? ああ、やっと来たか」
ハルヒ「行くわよ」
キョン「何処に?」
ハルヒ「電車で少しね」
キョン「朝比奈さんたちは?」
ハルヒ「居ないわよ」
キョン「・・・俺だけか」
ハルヒ「あたしもいるわよ」
キョン「・・・はあ」
404: 2009/07/21(火) 00:49:43.51 ID:kAA1v5Y0
キョン「で、ここまで来て何するんだ?」
ハルヒ「買い物、付き合いなさい」
キョン「買い物? 一人で十分だろ」
ハルヒ「どうせ暇なんだからいいじゃない」
キョン「うっ」
ハルヒ「ほら、早く」
キョン「へいへい」
ハルヒ「買い物、付き合いなさい」
キョン「買い物? 一人で十分だろ」
ハルヒ「どうせ暇なんだからいいじゃない」
キョン「うっ」
ハルヒ「ほら、早く」
キョン「へいへい」
405: 2009/07/21(火) 00:53:32.92 ID:kAA1v5Y0
唯「憂も心配性だなあ。わたしも高校二年生なのに」
唯「帰ったら、また勉強漬けだなあ」
唯「りっちゃん達とか歩いてないかな」
唯「はあ・・・遊園地どうだったんだろ」
唯「帰ったら、また勉強漬けだなあ」
唯「りっちゃん達とか歩いてないかな」
唯「はあ・・・遊園地どうだったんだろ」
406: 2009/07/21(火) 00:59:15.80 ID:kAA1v5Y0
唯「・・・・・・」
ドカッ
唯「あ、すいません! 前を見てなくて!」
キョン「いや・・・平沢」
唯「え? あ、キョンくん! ・・・これって運命だよね」
キョン「それは分からんが。前見て歩けよ」
唯「うん、前見て歩くよ」ウズウズ
キョン「・・・」
唯「・・・」ウズウズ
キョン「なにしてんだ?」
唯「え?」ウズウズ
キョン「用事があるんだろ」
唯「だ、大丈夫だよ!」
ドカッ
唯「あ、すいません! 前を見てなくて!」
キョン「いや・・・平沢」
唯「え? あ、キョンくん! ・・・これって運命だよね」
キョン「それは分からんが。前見て歩けよ」
唯「うん、前見て歩くよ」ウズウズ
キョン「・・・」
唯「・・・」ウズウズ
キョン「なにしてんだ?」
唯「え?」ウズウズ
キョン「用事があるんだろ」
唯「だ、大丈夫だよ!」
408: 2009/07/21(火) 01:02:59.19 ID:kAA1v5Y0
キョン「なにが大丈夫なんだ?」
唯「急ぐ用事じゃないから」
キョン「そうか」
唯「うん」
キョン「・・・」
唯「・・・」ウズウズ
キョン「なにしてんだ?」
唯「キョンくん、暇なら」
キョン「すまん。今は取り込み中でな」
唯「え、だって一人・・・。はっ! まさか避けてる!」
キョン「違う。連れが店の中にな」
唯「あ、そういうことかあ。早く言ってよお」
キョン「聞かれてないからな」
唯「急ぐ用事じゃないから」
キョン「そうか」
唯「うん」
キョン「・・・」
唯「・・・」ウズウズ
キョン「なにしてんだ?」
唯「キョンくん、暇なら」
キョン「すまん。今は取り込み中でな」
唯「え、だって一人・・・。はっ! まさか避けてる!」
キョン「違う。連れが店の中にな」
唯「あ、そういうことかあ。早く言ってよお」
キョン「聞かれてないからな」
410: 2009/07/21(火) 01:08:16.46 ID:kAA1v5Y0
唯「いじわる!」
キョン「誰がだ。俺は誠心誠意な対応をしてると思うが」
唯「でも、お連れさんが来るまでなら暇だよね?」
キョン「まあな」
唯「じゃあ、お話しよっかあ」
キョン「勝手にどうぞ」
唯「キョンくん、冷たいねえ」
キョン「そうか?」
唯「そうだよ。未来の奥さんは大事して欲しいよお」
キョン「どこだ?」
唯「はい! ここにおります!」
キョン「意味がわからん」
唯「やっぱり冷たいよお・・・(そうだ、キョンくんの男友達に彼女だって言えばビックリするかも)」
キョン「誰がだ。俺は誠心誠意な対応をしてると思うが」
唯「でも、お連れさんが来るまでなら暇だよね?」
キョン「まあな」
唯「じゃあ、お話しよっかあ」
キョン「勝手にどうぞ」
唯「キョンくん、冷たいねえ」
キョン「そうか?」
唯「そうだよ。未来の奥さんは大事して欲しいよお」
キョン「どこだ?」
唯「はい! ここにおります!」
キョン「意味がわからん」
唯「やっぱり冷たいよお・・・(そうだ、キョンくんの男友達に彼女だって言えばビックリするかも)」
411: 2009/07/21(火) 01:17:23.24 ID:kAA1v5Y0
唯「そういえば、遊園地どうだったあ?」
キョン「結構、楽しかったな。気楽に遊べるってのは良いもんだ」
唯「そっか・・・」
キョン「今度、五人で行ったらどうだ?」
唯「五人・・・」
キョン「ああ、軽音部のメンバーな」
唯「・・・わたしはね」
キョン「お、やっと来たか」
唯「わたしは・・・キョンくんと」
ハルヒ「待たせたわね。誰それ?」
唯「とお・・・あ」
キョン「知り合いだ」
ハルヒ「ふーん、そう」
キョン「結構、楽しかったな。気楽に遊べるってのは良いもんだ」
唯「そっか・・・」
キョン「今度、五人で行ったらどうだ?」
唯「五人・・・」
キョン「ああ、軽音部のメンバーな」
唯「・・・わたしはね」
キョン「お、やっと来たか」
唯「わたしは・・・キョンくんと」
ハルヒ「待たせたわね。誰それ?」
唯「とお・・・あ」
キョン「知り合いだ」
ハルヒ「ふーん、そう」
413: 2009/07/21(火) 01:24:45.71 ID:kAA1v5Y0
ハルヒ「じゃっ、キョン。次行くわよ」
キョン「平沢。また、今度な」
唯「ちょっ、ま・・・行っちゃった。(あの人、キョンくんの彼女なのかな。呼び捨てだったし、仲が良いんだろうなあ)」
唯「・・・よし、尾行しよう!」
ハルヒ「あんた、ナンパでもしてんの?」
キョン「どういう意味だ?」
ハルヒ「さっきのよ」
キョン「ああ、平沢か。谷口達と遊んでてな、その時に偶然に知り合っただけだ」
ハルヒ「そう」
キョン「次はどこへ?」
ハルヒ「そうね、お昼にしましょ」
キョン「奢りな」
ハルヒ「いいわよ」
キョン「ほお、素直だな」
ハルヒ「わたしだって、偶には団員の為に奢り位するわよ」
キョン「平沢。また、今度な」
唯「ちょっ、ま・・・行っちゃった。(あの人、キョンくんの彼女なのかな。呼び捨てだったし、仲が良いんだろうなあ)」
唯「・・・よし、尾行しよう!」
ハルヒ「あんた、ナンパでもしてんの?」
キョン「どういう意味だ?」
ハルヒ「さっきのよ」
キョン「ああ、平沢か。谷口達と遊んでてな、その時に偶然に知り合っただけだ」
ハルヒ「そう」
キョン「次はどこへ?」
ハルヒ「そうね、お昼にしましょ」
キョン「奢りな」
ハルヒ「いいわよ」
キョン「ほお、素直だな」
ハルヒ「わたしだって、偶には団員の為に奢り位するわよ」
415: 2009/07/21(火) 01:31:34.30 ID:kAA1v5Y0
唯「ファミレスかあ。わたしもお腹空いて来たなあ。でも、我慢しなきゃ!」
子「おかあさーん、変な人がいるよー」
母「見ちゃいけません!」
唯「へ、変な人・・・」
律「おっ、唯!」
唯「あ、律ちゃん!」
律「勉強サボりかー?」
唯「違うよお。買い物頼まれたの」
律「でも、そこで何してんだ?」
唯「尾行だよ、律ちゃん!」
律「尾行?」
子「おかあさーん、変な人がいるよー」
母「見ちゃいけません!」
唯「へ、変な人・・・」
律「おっ、唯!」
唯「あ、律ちゃん!」
律「勉強サボりかー?」
唯「違うよお。買い物頼まれたの」
律「でも、そこで何してんだ?」
唯「尾行だよ、律ちゃん!」
律「尾行?」
418: 2009/07/21(火) 01:36:00.25 ID:kAA1v5Y0
律「そういうことかー。面白そうじゃん」
唯「律ちゃん。これは、訓練じゃないんだあよ」
律「実戦か」
唯「そう、実戦」
律「・・・」
唯「・・・」
律「コンビニ行ってくる」
唯「えええええ! 離脱はや!」
律「ゆーい、あんぱん買ってきたぞ!」
唯「おお、ありがとおおお律ちゃん! 張り込みのこと分かってるね!」
律「(誉められてんのかな)」
唯「律ちゃん。これは、訓練じゃないんだあよ」
律「実戦か」
唯「そう、実戦」
律「・・・」
唯「・・・」
律「コンビニ行ってくる」
唯「えええええ! 離脱はや!」
律「ゆーい、あんぱん買ってきたぞ!」
唯「おお、ありがとおおお律ちゃん! 張り込みのこと分かってるね!」
律「(誉められてんのかな)」
419: 2009/07/21(火) 01:39:42.19 ID:kAA1v5Y0
キョン「そろそろ、注文頼まないとな」
ハルヒ「そうね」
?「みのりーん、こっち終わったー」
?「おっ、じゃあここで待機だぜ!」
?「やっと、休める」
キョン「(なんか、聞き覚えのある声がしたような)」
ハルヒ「決めたわよ」
キョン「じゃ、呼ぶか」
ハルヒ「そうね」
?「みのりーん、こっち終わったー」
?「おっ、じゃあここで待機だぜ!」
?「やっと、休める」
キョン「(なんか、聞き覚えのある声がしたような)」
ハルヒ「決めたわよ」
キョン「じゃ、呼ぶか」
422: 2009/07/21(火) 01:50:19.67 ID:kAA1v5Y0
?「はい、ご注文は?」
ハルヒ「オムライス」
キョン「二つで」
ハルヒ「あんたも?」
キョン「駄目か?」
ハルヒ「知らない」
キョン「以上で」
?「少々、お待ちくださーい」
キョン「おごりな」
ハルヒ「しつこいわよ」
?「竜児。オーダー入ったわよ」
ハルヒ「オムライス」
キョン「二つで」
ハルヒ「あんたも?」
キョン「駄目か?」
ハルヒ「知らない」
キョン「以上で」
?「少々、お待ちくださーい」
キョン「おごりな」
ハルヒ「しつこいわよ」
?「竜児。オーダー入ったわよ」
424: 2009/07/21(火) 01:54:25.91 ID:kAA1v5Y0
?「はいはーい、お待たせしましたー。オムライスです。ご注文は以上でー?」
ハルヒ「・・・」
キョン「(コイツ、前もいたよな)なあ、これ頼んでないぞ」ヒソヒソ
?「お客さん、浮気の手助けなんてしたくはないけどサービスさ」ヒソヒソ
ハルヒ「・・・」
?「ごゆっくりどうぞー」
キョン「(クソ、またやられた!)」
ハルヒ「・・・」
キョン「(コイツ、前もいたよな)なあ、これ頼んでないぞ」ヒソヒソ
?「お客さん、浮気の手助けなんてしたくはないけどサービスさ」ヒソヒソ
ハルヒ「・・・」
?「ごゆっくりどうぞー」
キョン「(クソ、またやられた!)」
426: 2009/07/21(火) 01:58:30.41 ID:kAA1v5Y0
律「お、おい唯!」
唯「あ、あれは!」
律「か!」
唯「なにあれえ?」
律「・・・知らないのか?」
唯「見たことあるような、ないようなあ」
律「あれはな、カップル専用ラブラブジュースなんだよ!」
唯「なんだってえええええええええええええええええええ」
律「驚くのも無理はない。滅多にお目にはかかれないからな」
唯「てことは、あの二人は?」
律「御嬢さん・・・残念ですが」
唯「そんな・・・」
唯「あ、あれは!」
律「か!」
唯「なにあれえ?」
律「・・・知らないのか?」
唯「見たことあるような、ないようなあ」
律「あれはな、カップル専用ラブラブジュースなんだよ!」
唯「なんだってえええええええええええええええええええ」
律「驚くのも無理はない。滅多にお目にはかかれないからな」
唯「てことは、あの二人は?」
律「御嬢さん・・・残念ですが」
唯「そんな・・・」
437: 2009/07/21(火) 19:23:14.61 ID:kAA1v5Y0
律「でも、それも本当かは分からないけどな」
唯「そ、そうだよね!」
律「それより、ここからが勝負だ」
唯「確かに」ゴクリ
ハルヒ「何よコレ」
キョン「さ、さあな」
ハルヒ「・・・頼んでないわよね」
キョン「サービスなんだとよ」
ハルヒ「説明書きがあるわね」
キョン「(ハルヒなら信じないだろうから、安心だ)」
唯「そ、そうだよね!」
律「それより、ここからが勝負だ」
唯「確かに」ゴクリ
ハルヒ「何よコレ」
キョン「さ、さあな」
ハルヒ「・・・頼んでないわよね」
キョン「サービスなんだとよ」
ハルヒ「説明書きがあるわね」
キョン「(ハルヒなら信じないだろうから、安心だ)」
440: 2009/07/21(火) 19:28:16.45 ID:kAA1v5Y0
ハルヒ「呪い・・・ふーん」
キョン「そんなもん迷信に決まってるよな。馬鹿馬鹿しい」
ハルヒ「・・・」
キョン「どうした? サービスなんだから思い切って飲んじまえよ」
ハルヒ「キョン・・・」
キョン「ん?」
ハルヒ「い、一緒に・・・その///」
キョン「へ?」
ハルヒ「の! 飲むわよ!」
キョン「待て待て! どうしてそうなる?」
ハルヒ「こういう縁起物は大事にしなきゃ駄目なのよ!」
キョン「民間企業が勝手に作り出した物に縁起も何もあるか!」
ハルヒ「これは団長命令よ! いいわね!」
キョン「そんなもん迷信に決まってるよな。馬鹿馬鹿しい」
ハルヒ「・・・」
キョン「どうした? サービスなんだから思い切って飲んじまえよ」
ハルヒ「キョン・・・」
キョン「ん?」
ハルヒ「い、一緒に・・・その///」
キョン「へ?」
ハルヒ「の! 飲むわよ!」
キョン「待て待て! どうしてそうなる?」
ハルヒ「こういう縁起物は大事にしなきゃ駄目なのよ!」
キョン「民間企業が勝手に作り出した物に縁起も何もあるか!」
ハルヒ「これは団長命令よ! いいわね!」
441: 2009/07/21(火) 19:34:07.04 ID:kAA1v5Y0
律「おっ、なんだか揉めてるみたいだな」
唯「喧嘩かなあ」
律「喧嘩をするほど仲が良いって言うしな」
唯「・・・」
キョン「・・・」
ハルヒ「変な事考えるんじゃ無いわよ」
キョン「変なことを思いつく方が難しい状況だが」
ハルヒ「とにかく、飲むわよ! よーい!」
キョン「こむ」
ハルヒ「くむ」
律「あ、やっちゃった」
唯「あああああああああああああ」
律「お、落ち着け唯!」
唯「だって律ちゃん。わたし、ショック過ぎるよお」
律「ま、まだ分からないだろ」
唯「喧嘩かなあ」
律「喧嘩をするほど仲が良いって言うしな」
唯「・・・」
キョン「・・・」
ハルヒ「変な事考えるんじゃ無いわよ」
キョン「変なことを思いつく方が難しい状況だが」
ハルヒ「とにかく、飲むわよ! よーい!」
キョン「こむ」
ハルヒ「くむ」
律「あ、やっちゃった」
唯「あああああああああああああ」
律「お、落ち着け唯!」
唯「だって律ちゃん。わたし、ショック過ぎるよお」
律「ま、まだ分からないだろ」
442: 2009/07/21(火) 19:38:36.64 ID:kAA1v5Y0
キョン「・・・」
ハルヒ「///」
キョン「オムライス冷めるな」
ハルヒ「そ、そうね」
キョン「いただきます」
ハルヒ「いただきます」
キョン「結構、美味いな」
ハルヒ「こんなものでしょ、ファミレスだし」
キョン「・・・」
ハルヒ「・・・」
ハルヒ「///」
キョン「オムライス冷めるな」
ハルヒ「そ、そうね」
キョン「いただきます」
ハルヒ「いただきます」
キョン「結構、美味いな」
ハルヒ「こんなものでしょ、ファミレスだし」
キョン「・・・」
ハルヒ「・・・」
443: 2009/07/21(火) 19:41:23.07 ID:kAA1v5Y0
律「おっ、出てきた。行くぞ、唯」
唯「うん・・・」
キョン「次はどこに行くんだ?」
ハルヒ「そうね、適当に歩くわ」
キョン「なんじゃそりゃ? 目的の場所とかないのか?」
ハルヒ「うるさいわね。あんたは、あたしに付いてくればいいの」
キョン「はあ・・・」
唯「うん・・・」
キョン「次はどこに行くんだ?」
ハルヒ「そうね、適当に歩くわ」
キョン「なんじゃそりゃ? 目的の場所とかないのか?」
ハルヒ「うるさいわね。あんたは、あたしに付いてくればいいの」
キョン「はあ・・・」
445: 2009/07/21(火) 19:48:05.82 ID:kAA1v5Y0
公園
キョン「ほお、公園なんかあったんだな」
ハルヒ「公園なんか珍しくとも何でもないでしょうが」
キョン「・・・」
ハルヒ「ベンチに座りましょ」
律「こ、このシチュエーションはまずいな」
唯「どうして?」
律「この流れ、雰囲気から言って次はあれしかない。この恋愛の達人であるあたしが言うんだから間違いない」
唯「あれってえ?」
律「・・・告白」
唯「こっ! 告白っ!」
キョン「ほお、公園なんかあったんだな」
ハルヒ「公園なんか珍しくとも何でもないでしょうが」
キョン「・・・」
ハルヒ「ベンチに座りましょ」
律「こ、このシチュエーションはまずいな」
唯「どうして?」
律「この流れ、雰囲気から言って次はあれしかない。この恋愛の達人であるあたしが言うんだから間違いない」
唯「あれってえ?」
律「・・・告白」
唯「こっ! 告白っ!」
447: 2009/07/21(火) 19:54:44.84 ID:kAA1v5Y0
ハルヒ「・・・」
キョン「ふう」
ハルヒ「・・・」
キョン「(やけに静かだな)」
ハルヒ「話があるの」
キョン「なんのだ?」
ハルヒ「た、大したことじゃないけど」
キョン「もったいぶらずに言っちまえ」
律「なんの話してるんだろうな」
唯「聞こえないよお」
?「あれ、なにしてんだ? こんな所で」
唯・律「!?」
キョン「ふう」
ハルヒ「・・・」
キョン「(やけに静かだな)」
ハルヒ「話があるの」
キョン「なんのだ?」
ハルヒ「た、大したことじゃないけど」
キョン「もったいぶらずに言っちまえ」
律「なんの話してるんだろうな」
唯「聞こえないよお」
?「あれ、なにしてんだ? こんな所で」
唯・律「!?」
448: 2009/07/21(火) 20:04:50.97 ID:kAA1v5Y0
澪「そんな驚かなくてもいいだろう」
律「どうしてここに?」
澪「それはこっちの台詞だ。しかも、遠目から見たら不審者だぞ」
律「不審者ねえ」
澪「ん? あれって・・・」
律「お気づきかね」
澪「誰、横にいる人?」
律「彼女じゃ」
唯「違うよ! 絶対に違うもん!」
律「唯・・・」
澪「でも、なんか良い雰囲気」
律「どうしてここに?」
澪「それはこっちの台詞だ。しかも、遠目から見たら不審者だぞ」
律「不審者ねえ」
澪「ん? あれって・・・」
律「お気づきかね」
澪「誰、横にいる人?」
律「彼女じゃ」
唯「違うよ! 絶対に違うもん!」
律「唯・・・」
澪「でも、なんか良い雰囲気」
449: 2009/07/21(火) 20:13:41.29 ID:kAA1v5Y0
ハルヒ「渡したいものがあるのよ」
キョン「おいおい、なにやら物騒なものが出てきそうなんだが」
ハルヒ「これ」
キョン「・・・マフラー?」
ハルヒ「一応、手編みよ。感謝しなさいよね!///」
キョン「あ、ああ。ありがとう」
ハルヒ「前に言ってたでしょ、マフラー無いって」
キョン「言ったか?」
ハルヒ「言ったわよ」
キョン「よく覚えてたな」
ハルヒ「団長なんだから、当たり前よ! それより!」
キョン「それより?」
ハルヒ「お返しを期待してるわ」
キョン「お返し・・・」
ハルヒ「何よ、人から物を貰いっぱなしにする気?」
キョン「はあ・・・」
キョン「おいおい、なにやら物騒なものが出てきそうなんだが」
ハルヒ「これ」
キョン「・・・マフラー?」
ハルヒ「一応、手編みよ。感謝しなさいよね!///」
キョン「あ、ああ。ありがとう」
ハルヒ「前に言ってたでしょ、マフラー無いって」
キョン「言ったか?」
ハルヒ「言ったわよ」
キョン「よく覚えてたな」
ハルヒ「団長なんだから、当たり前よ! それより!」
キョン「それより?」
ハルヒ「お返しを期待してるわ」
キョン「お返し・・・」
ハルヒ「何よ、人から物を貰いっぱなしにする気?」
キョン「はあ・・・」
450: 2009/07/21(火) 20:18:01.09 ID:kAA1v5Y0
ハルヒ「こっち向きなさいよ」
キョン「こうか?」
ハルヒ「///」
キョン「???」
ハルヒ「こっち見んな!」
キョン「はあ? お前が言ったんだろうが!」
ハルヒ「体だけ向ければ良いのよ」
キョン「たくっ、そうならそうと先に言えよな」
ハルヒ「動かないでよね」
律「マフラーを」
澪「巻いてる・・・」
唯「・・・」ザッ
律「おい、唯!」
澪「・・・(彼女・・・なのか)」
キョン「こうか?」
ハルヒ「///」
キョン「???」
ハルヒ「こっち見んな!」
キョン「はあ? お前が言ったんだろうが!」
ハルヒ「体だけ向ければ良いのよ」
キョン「たくっ、そうならそうと先に言えよな」
ハルヒ「動かないでよね」
律「マフラーを」
澪「巻いてる・・・」
唯「・・・」ザッ
律「おい、唯!」
澪「・・・(彼女・・・なのか)」
451: 2009/07/21(火) 20:23:26.51 ID:kAA1v5Y0
唯「・・・」
澪「・・・」
律「(雰囲気最悪だなー。どうしよ)」
澪「あっ、私用事があるから。また明日な」
律「あ、うん」
唯「・・・」
律「(あああああああああ、どうすれば良いんだよおおおおおお)」
唯「あっ!」
律「どした?」
唯「買い物忘れてた」
律「お、おお、買い物か。行こう行こう!」
澪「・・・」
律「(雰囲気最悪だなー。どうしよ)」
澪「あっ、私用事があるから。また明日な」
律「あ、うん」
唯「・・・」
律「(あああああああああ、どうすれば良いんだよおおおおおお)」
唯「あっ!」
律「どした?」
唯「買い物忘れてた」
律「お、おお、買い物か。行こう行こう!」
467: 2009/07/22(水) 01:17:36.58 ID:NcTCSgw0
唯宅
憂「おかえり、お姉ちゃん」
唯「ただいま・・・」
憂「どうしたの? 元気ないみたい」
唯「そ、そんなことないよ! 元気いぱーいだよお」
憂「良かったー。お昼ご飯まだだよね、今出すから待ってて」
唯「うん、分かったあ」
唯「美味しいよお」
憂「本当?」
唯「憂が作ったんだから、当然だよお」
憂「そ、そうかな///」
唯「おほお、温まるねえ」
憂「おかえり、お姉ちゃん」
唯「ただいま・・・」
憂「どうしたの? 元気ないみたい」
唯「そ、そんなことないよ! 元気いぱーいだよお」
憂「良かったー。お昼ご飯まだだよね、今出すから待ってて」
唯「うん、分かったあ」
唯「美味しいよお」
憂「本当?」
唯「憂が作ったんだから、当然だよお」
憂「そ、そうかな///」
唯「おほお、温まるねえ」
468: 2009/07/22(水) 01:25:33.08 ID:NcTCSgw0
翌日 部室
澪「(唯、大丈夫かな)」
唯「美味しい♪」
紬「そう?」
澪「(大丈夫そうだな)」
梓「本当、近頃は寒いですよね」
律「ほれー」
梓「ひっ! や、止めてくださいよぅ」
紬「そういえば、昨日キョンさんって方を見たんだけど」
律・唯・澪「!!!」
梓「ど、何処でですか?」
律「(馬鹿、梓。それは罠だ!)」
紬「公園の近くだけど。女の子と一緒に歩いてたの。とっても仲が良さそうだったの」
梓「お、女の子・・・」
澪「(唯、大丈夫かな)」
唯「美味しい♪」
紬「そう?」
澪「(大丈夫そうだな)」
梓「本当、近頃は寒いですよね」
律「ほれー」
梓「ひっ! や、止めてくださいよぅ」
紬「そういえば、昨日キョンさんって方を見たんだけど」
律・唯・澪「!!!」
梓「ど、何処でですか?」
律「(馬鹿、梓。それは罠だ!)」
紬「公園の近くだけど。女の子と一緒に歩いてたの。とっても仲が良さそうだったの」
梓「お、女の子・・・」
470: 2009/07/22(水) 01:31:39.38 ID:NcTCSgw0
律「(ムギ・・・残酷だ)」
唯「・・・」
澪「まあ、別にかの」
紬「彼女さんなのかしら?」
律・唯・澪「!!!」
梓「か、彼女・・・」
紬「可愛らしい人だったし、お似合いかもしれないわね」
梓「お似合い・・・」
律「(止めてやれ、三人のヒットポイントはもう0だ)」
唯「・・・」
澪「まあ、別にかの」
紬「彼女さんなのかしら?」
律・唯・澪「!!!」
梓「か、彼女・・・」
紬「可愛らしい人だったし、お似合いかもしれないわね」
梓「お似合い・・・」
律「(止めてやれ、三人のヒットポイントはもう0だ)」
472: 2009/07/22(水) 01:37:33.40 ID:NcTCSgw0
唯「そ、そんなことより練習しよっかあ」
律「(あれ?)」
梓「(彼女・・・)」
澪「(もう私、諦めた方がいいのかな)」
唯「どうかしたの?」
律「ゆ、唯。強くなったな」
唯「どおしてえ?」
律「いや、なんというか」
紬「みんなで、練習しよっか?」
唯「うん」
律「(なんか、調子狂うなー)」
律「(あれ?)」
梓「(彼女・・・)」
澪「(もう私、諦めた方がいいのかな)」
唯「どうかしたの?」
律「ゆ、唯。強くなったな」
唯「どおしてえ?」
律「いや、なんというか」
紬「みんなで、練習しよっか?」
唯「うん」
律「(なんか、調子狂うなー)」
473: 2009/07/22(水) 01:45:12.27 ID:NcTCSgw0
ドッダン ダダン ジャガジャガ ギャーン キュルル
梓「先輩、さすがですね」
唯「そ、そう! やっぱり、私って天才!」
澪「調子にのるな」
紬「でも、今の良い感じだったよ」
律「ま、私のお陰だな」
澪「はいはーい、帰りの支度なー」
律「冷たい・・・」
ピロロロ♪
澪「唯、けい・・・たい(キョンさんからだ)」
唯「ありがとう、澪ちゃん。憂かなあ・・・・・・」
ピッ ピピッ カチャッ
唯「・・・」
澪「(あれ、嬉しくないのかな)」
梓「先輩、さすがですね」
唯「そ、そう! やっぱり、私って天才!」
澪「調子にのるな」
紬「でも、今の良い感じだったよ」
律「ま、私のお陰だな」
澪「はいはーい、帰りの支度なー」
律「冷たい・・・」
ピロロロ♪
澪「唯、けい・・・たい(キョンさんからだ)」
唯「ありがとう、澪ちゃん。憂かなあ・・・・・・」
ピッ ピピッ カチャッ
唯「・・・」
澪「(あれ、嬉しくないのかな)」
477: 2009/07/22(水) 02:18:34.78 ID:NcTCSgw0
律「そういや、補習と小テストいつだっけ?」
唯「明日。わたしは散る」
律「いや、散ったら駄目だろ」
紬「唯ちゃん、勉強はしてるんでしょ?」
唯「うん」
紬「だったら、そんなに心配しなくて平気よ」
唯「そ、そうだよね!」
キョン「メール返ってこないな・・・」
キョン「ま、いいか。俺がどうこうじゃないよな」
唯「明日。わたしは散る」
律「いや、散ったら駄目だろ」
紬「唯ちゃん、勉強はしてるんでしょ?」
唯「うん」
紬「だったら、そんなに心配しなくて平気よ」
唯「そ、そうだよね!」
キョン「メール返ってこないな・・・」
キョン「ま、いいか。俺がどうこうじゃないよな」
484: 2009/07/22(水) 20:37:59.37 ID:NcTCSgw0
翌日
梓「ムギ先輩」
紬「どうかした?」
梓「あの、後で付き合ってくれますか?」
紬「まあ///」
梓「いや、そういう意味じゃなくて」
紬「ご、ごめんね。わたしったら」
梓「それでは、また後で」
澪「今日は唯がいないから、変な感じだな」
律「今頃、頭抱えてたりしてな」
梓「想像に難くないです」
紬「唯ちゃんの分もとっとかないと」
律「お、危ない危ない」
梓「ムギ先輩」
紬「どうかした?」
梓「あの、後で付き合ってくれますか?」
紬「まあ///」
梓「いや、そういう意味じゃなくて」
紬「ご、ごめんね。わたしったら」
梓「それでは、また後で」
澪「今日は唯がいないから、変な感じだな」
律「今頃、頭抱えてたりしてな」
梓「想像に難くないです」
紬「唯ちゃんの分もとっとかないと」
律「お、危ない危ない」
486: 2009/07/22(水) 20:48:16.57 ID:NcTCSgw0
北高
梓「という訳で、北高に来てみました」
紬「えっと、なにをするの?」
梓「キョンさんの彼女っていう人を確認します」
紬「でも、いつ出てくるか」
梓「(もし、朝比奈さんが横にいれば勘違いと言ってもいい)先輩」
紬「はい」
梓「見逃さないで下さいね」
紬「が、頑張るわね」
梓「という訳で、北高に来てみました」
紬「えっと、なにをするの?」
梓「キョンさんの彼女っていう人を確認します」
紬「でも、いつ出てくるか」
梓「(もし、朝比奈さんが横にいれば勘違いと言ってもいい)先輩」
紬「はい」
梓「見逃さないで下さいね」
紬「が、頑張るわね」
487: 2009/07/22(水) 20:57:18.32 ID:NcTCSgw0
梓「あっ、出てきた」
紬「ここだと、見つからないかしら」
梓「そうですね、移動しましょう」
古泉「そのマフラー似合ってますね」
キョン「そりゃどうも」
朝比奈「でも、キョンくんにしては派手ですねえ」
ハルヒ「まあ、良いじゃないよ」
長門「・・・」
古泉「もしかして」
キョン「なんだ? それと、顔が近い」
古泉「もしかすると、もしかしてですか?」
キョン「それだけで、どう理解しろと言うんだ。お前は」
古泉「んふっ、冗談です」
紬「ここだと、見つからないかしら」
梓「そうですね、移動しましょう」
古泉「そのマフラー似合ってますね」
キョン「そりゃどうも」
朝比奈「でも、キョンくんにしては派手ですねえ」
ハルヒ「まあ、良いじゃないよ」
長門「・・・」
古泉「もしかして」
キョン「なんだ? それと、顔が近い」
古泉「もしかすると、もしかしてですか?」
キョン「それだけで、どう理解しろと言うんだ。お前は」
古泉「んふっ、冗談です」
488: 2009/07/22(水) 21:04:20.36 ID:NcTCSgw0
梓「ムギ先輩、どの方が話に出てきた人ですか?」
紬「あの、黄色いカチューシャした方。可愛いでしょ」
梓「・・・・・・(朝比奈さんじゃない・・・本当に彼女?)」
紬「?」
梓「(どうにかして、確かめないと。でも、どうやって・・・)」
紬「追いかけなくて良いの?」
梓「と、取り敢えず追いましょう」
紬「なんか楽しいわね」
紬「あの、黄色いカチューシャした方。可愛いでしょ」
梓「・・・・・・(朝比奈さんじゃない・・・本当に彼女?)」
紬「?」
梓「(どうにかして、確かめないと。でも、どうやって・・・)」
紬「追いかけなくて良いの?」
梓「と、取り敢えず追いましょう」
紬「なんか楽しいわね」
492: 2009/07/22(水) 21:58:24.75 ID:NcTCSgw0
紬「あ、別れたみたい」
梓「ですね(どうしよう、直接聞くという手もあるけど)」
紬「?」
梓「(ここは、やはり行くべき)行きましょう!」
紬「どこへ?」
梓「キョンさんのところです」
梓「ですね(どうしよう、直接聞くという手もあるけど)」
紬「?」
梓「(ここは、やはり行くべき)行きましょう!」
紬「どこへ?」
梓「キョンさんのところです」
494: 2009/07/22(水) 22:10:26.96 ID:NcTCSgw0
キョン「ふーんふー、ふーんふー、ふんふーふんふふー」
梓「あのぅ」
キョン「ん?」
梓「こんにちわ」
紬「こんにちわ」
キョン「なんでこんなところに?」
梓「実は聞きたい事があって」
キョン「聞きたい事? 答えられる範囲でなら答えるぞ」
紬「わたしも聞きたい」
梓「はい。あの、黄色いカチューシャを付けた方ですけど」
キョン「ハルヒ? ハルヒがどうかしたか?」
梓「そのハルヒさんって方と、ど、どのようなご関係なんですか!」
キョン「・・・あいつが物を散らかして、俺が片付け担当。そんな関係だな」
梓「つ、付き合ってるんですか!」
キョン「なわけないだろ」
梓「あのぅ」
キョン「ん?」
梓「こんにちわ」
紬「こんにちわ」
キョン「なんでこんなところに?」
梓「実は聞きたい事があって」
キョン「聞きたい事? 答えられる範囲でなら答えるぞ」
紬「わたしも聞きたい」
梓「はい。あの、黄色いカチューシャを付けた方ですけど」
キョン「ハルヒ? ハルヒがどうかしたか?」
梓「そのハルヒさんって方と、ど、どのようなご関係なんですか!」
キョン「・・・あいつが物を散らかして、俺が片付け担当。そんな関係だな」
梓「つ、付き合ってるんですか!」
キョン「なわけないだろ」
495: 2009/07/22(水) 22:27:29.60 ID:NcTCSgw0
梓「良かったあ!」
キョン「良かった?」
梓「あ、いや」
紬「わたし勘違いしてたのね」
梓「・・・(なんか、今なら言える気がする)」
キョン「そんなことを聞きに来たのか?」
梓「ムギ先輩、ここで待ってて貰っていいですか?」
紬「いいけど、どうして?」
梓「ひ、秘密です。えっと、キョンさん!」
キョン「ん?」
梓「あっち、行きましょう!」
グイッ
キョン「あ、こら、引っ張るな」
キョン「良かった?」
梓「あ、いや」
紬「わたし勘違いしてたのね」
梓「・・・(なんか、今なら言える気がする)」
キョン「そんなことを聞きに来たのか?」
梓「ムギ先輩、ここで待ってて貰っていいですか?」
紬「いいけど、どうして?」
梓「ひ、秘密です。えっと、キョンさん!」
キョン「ん?」
梓「あっち、行きましょう!」
グイッ
キョン「あ、こら、引っ張るな」
497: 2009/07/22(水) 22:37:22.50 ID:NcTCSgw0
キョン「どうしたんだ、梓」
梓「・・・(言わなきゃ、誰よりも先に)」
キョン「おーい」
梓「だ、大事な話があるんです! 聞いてくれますか?」
キョン「聞くだけなら、いくらでも」
梓「その///」
キョン「その?」
梓「ずっと好きでした!(言っちゃったよぅ)」
梓「・・・(言わなきゃ、誰よりも先に)」
キョン「おーい」
梓「だ、大事な話があるんです! 聞いてくれますか?」
キョン「聞くだけなら、いくらでも」
梓「その///」
キョン「その?」
梓「ずっと好きでした!(言っちゃったよぅ)」
508: 2009/07/23(木) 00:45:46.87 ID:ur2.Ddw0
梓「・・・」
キョン「誰が?」
梓「わたしがです」
キョン「誰を?」
梓「キョンさんです」
キョン「好きだって」
梓「はい! 好きです///」
キョン「なるほど」
梓「・・・」
キョン「これ、どっきりだったり罰ゲームかなんかなんだろ?」
梓「え?」
キョン「いや、さすがの俺でも騙されはしないさ」
梓「ち、違います! 本当にわたしは」
キョン「誰が?」
梓「わたしがです」
キョン「誰を?」
梓「キョンさんです」
キョン「好きだって」
梓「はい! 好きです///」
キョン「なるほど」
梓「・・・」
キョン「これ、どっきりだったり罰ゲームかなんかなんだろ?」
梓「え?」
キョン「いや、さすがの俺でも騙されはしないさ」
梓「ち、違います! 本当にわたしは」
510: 2009/07/23(木) 00:50:24.73 ID:ur2.Ddw0
キョン「本気か?」
梓「本気で好きです!(あーもう、恥ずかしいぃ)」
キョン「・・・」
梓「・・・」
キョン「んー」
梓「それで、その、えと」
キョン「(そういや、この前こんな夢を見た気がする。梓が俺のことが好きだって。正夢なのか)」
梓「つ、つ、付き合ってください!!!」
キョン「え?」
梓「だ、駄目ですか!?」
キョン「そ、そうか。そうなるわな・・・」
梓「・・・」
キョン「なんというか、突然過ぎてなんて言ったら良いか分からない」
梓「はい・・・すいません(やっぱり駄目なのかな)」
梓「本気で好きです!(あーもう、恥ずかしいぃ)」
キョン「・・・」
梓「・・・」
キョン「んー」
梓「それで、その、えと」
キョン「(そういや、この前こんな夢を見た気がする。梓が俺のことが好きだって。正夢なのか)」
梓「つ、つ、付き合ってください!!!」
キョン「え?」
梓「だ、駄目ですか!?」
キョン「そ、そうか。そうなるわな・・・」
梓「・・・」
キョン「なんというか、突然過ぎてなんて言ったら良いか分からない」
梓「はい・・・すいません(やっぱり駄目なのかな)」
513: 2009/07/23(木) 00:57:06.63 ID:ur2.Ddw0
キョン「ま、まあ。なんだ。少し時間が欲しかったりしたりするんだが」
梓「・・・分かりました」
キョン「すまん」
梓「私も突然で・・・」
キョン「・・・」
梓「じゃあ、わたしはこれで」ペコリ
キョン「梓」
梓「はい?」
キョン「平沢のテスあっ・・・いや」
梓「先輩がどうかしましたか?」
キョン「テストとかどうなったかなと」
梓「結果は明日らしいです・・・」
キョン「そ、そうか」
梓「では」
キョン「き、気を付けて帰れよ」
梓「はい」
梓「・・・分かりました」
キョン「すまん」
梓「私も突然で・・・」
キョン「・・・」
梓「じゃあ、わたしはこれで」ペコリ
キョン「梓」
梓「はい?」
キョン「平沢のテスあっ・・・いや」
梓「先輩がどうかしましたか?」
キョン「テストとかどうなったかなと」
梓「結果は明日らしいです・・・」
キョン「そ、そうか」
梓「では」
キョン「き、気を付けて帰れよ」
梓「はい」
514: 2009/07/23(木) 01:06:40.43 ID:ur2.Ddw0
キョン「あれ、あいつら電車だからこっち・・・気を使わせたか」
キョン「それにしても、梓が俺をな・・・サプライズ過ぎるだろうが」
キョン「・・・帰ってから考えよう。頭が回らん」
翌日 北高
キョン「はあ・・・(結局、答えは出ねえな。俺なんかでいいのだろうか)」
ハルヒ「なによ、溜息吐いて」
キョン「・・・なあ」
ハルヒ「んー?」
キョン「俺が彼女を作っても大丈夫か?」
ハルヒ「・・・・・・なんであたしに聞くわけ?」
キョン「SOS団的にだ」
ハルヒ「・・・団内の交際は禁止」
キョン「そうか」
ハルヒ「誰?」
キョン「何がだ?」
ハルヒ「相手」
キョン「さあな」
ハルヒ「みくるちゃん?」
キョン「違う」
ハルヒ「有希?」
キョン「それも違う」
ハルヒ「・・・」
キョン「それにしても、梓が俺をな・・・サプライズ過ぎるだろうが」
キョン「・・・帰ってから考えよう。頭が回らん」
翌日 北高
キョン「はあ・・・(結局、答えは出ねえな。俺なんかでいいのだろうか)」
ハルヒ「なによ、溜息吐いて」
キョン「・・・なあ」
ハルヒ「んー?」
キョン「俺が彼女を作っても大丈夫か?」
ハルヒ「・・・・・・なんであたしに聞くわけ?」
キョン「SOS団的にだ」
ハルヒ「・・・団内の交際は禁止」
キョン「そうか」
ハルヒ「誰?」
キョン「何がだ?」
ハルヒ「相手」
キョン「さあな」
ハルヒ「みくるちゃん?」
キョン「違う」
ハルヒ「有希?」
キョン「それも違う」
ハルヒ「・・・」
515: 2009/07/23(木) 01:15:16.17 ID:ur2.Ddw0
キョン「聞いただけだ」
ハルヒ「そう・・・」
桜ヶ丘高 部室
梓「・・・」
澪「どうした梓、元気ないなー」
紬「昨日から、あんな感じで」
律「昨日から?」
紬「ううん、なんでもない」
唯「みんなー!」
律「おお! 唯、どうだった?」
唯「じゃじゃーん! セーフでしたっ!」
澪「ほ、良かったあ」
律「唯はわしが育てた」
唯「えー、いつの間に!」
紬「唯ちゃん、お茶にしよ」
唯「ありがとお、ムギちゃん」
梓「・・・」
唯「あずにゃん、どうしたの?」
梓「・・・」
唯「あーずにゃん♪」
梓「え、あ、はい!」
唯「???」
ハルヒ「そう・・・」
桜ヶ丘高 部室
梓「・・・」
澪「どうした梓、元気ないなー」
紬「昨日から、あんな感じで」
律「昨日から?」
紬「ううん、なんでもない」
唯「みんなー!」
律「おお! 唯、どうだった?」
唯「じゃじゃーん! セーフでしたっ!」
澪「ほ、良かったあ」
律「唯はわしが育てた」
唯「えー、いつの間に!」
紬「唯ちゃん、お茶にしよ」
唯「ありがとお、ムギちゃん」
梓「・・・」
唯「あずにゃん、どうしたの?」
梓「・・・」
唯「あーずにゃん♪」
梓「え、あ、はい!」
唯「???」
523: 2009/07/23(木) 01:49:57.84 ID:ur2.Ddw0
唯宅
ピンポーン
憂「はい。あ、こんにちわ」
キョン「こんにちわ」
憂「どうぞ、上がってください」
キョン「ありがと(まだ、なにも言ってないんだがな)」
憂「今、お姉ちゃんを呼んできますね」
キョン「頼みます」
唯部屋
憂「お姉ちゃん、キョンさんが来たよ」
唯「・・・そう」
憂「え?」
唯「憂。寝てるって言って」
憂「どうして?」
唯「お願い、憂」
憂「う、うん。わかった」
ピンポーン
憂「はい。あ、こんにちわ」
キョン「こんにちわ」
憂「どうぞ、上がってください」
キョン「ありがと(まだ、なにも言ってないんだがな)」
憂「今、お姉ちゃんを呼んできますね」
キョン「頼みます」
唯部屋
憂「お姉ちゃん、キョンさんが来たよ」
唯「・・・そう」
憂「え?」
唯「憂。寝てるって言って」
憂「どうして?」
唯「お願い、憂」
憂「う、うん。わかった」
525: 2009/07/23(木) 02:05:32.64 ID:ur2.Ddw0
憂「すいません。寝ちゃったみたいで」
キョン「そっか。じゃあ、また今度に」
憂「でも、起きるかもしれないですからお茶でも召し上がっていってください」
キョン「・・・お言葉に甘えますか」
憂「はい♪」
憂「どうぞ」
キョン「どうも。いただきます」
憂「あの」
キョン「なにか?」
憂「お姉ちゃんとなにかありました?」
キョン「なにかって?」
憂「いえ、上手くいってるのかなって」
キョン「上手く? なんのことだ?」
憂「(そっか、まだ付き合ってなかったんだっけ)いえ」
キョン「これ美味しいな」
憂「ありがとうございます」
キョン「そっか。じゃあ、また今度に」
憂「でも、起きるかもしれないですからお茶でも召し上がっていってください」
キョン「・・・お言葉に甘えますか」
憂「はい♪」
憂「どうぞ」
キョン「どうも。いただきます」
憂「あの」
キョン「なにか?」
憂「お姉ちゃんとなにかありました?」
キョン「なにかって?」
憂「いえ、上手くいってるのかなって」
キョン「上手く? なんのことだ?」
憂「(そっか、まだ付き合ってなかったんだっけ)いえ」
キョン「これ美味しいな」
憂「ありがとうございます」
526: 2009/07/23(木) 02:09:39.14 ID:ur2.Ddw0
唯「もう、帰ったかな・・・」
ガチャ
唯「憂、ごめ・・・」
キョン「よっ、起きたか」
憂「お姉ちゃん・・・」
唯「・・・」
キョン「テストの結果どうだったんだ?」
唯「一応、合格だよ」
キョン「ほお、良かったな」
唯「何しに来たの?」
キョン「相談があるんだが。出来れば女子の意見が欲しくてな」
唯「相談って?」
ガチャ
唯「憂、ごめ・・・」
キョン「よっ、起きたか」
憂「お姉ちゃん・・・」
唯「・・・」
キョン「テストの結果どうだったんだ?」
唯「一応、合格だよ」
キョン「ほお、良かったな」
唯「何しに来たの?」
キョン「相談があるんだが。出来れば女子の意見が欲しくてな」
唯「相談って?」
527: 2009/07/23(木) 02:17:23.42 ID:ur2.Ddw0
キョン「その、なんだ。告白をな」
唯「・・・」
キョン「梓から告白されたんだ」
唯・憂「!?」
キョン「で、まだ返事をしてなくてな」
唯「・・・」
憂「(お姉ちゃん・・・)」
キョン「俺なんかで良いのかって考えても答えが出ないんだ。梓と俺って、どう思う? 組み合わせ的にだが」
唯「・・・知らない」
キョン「え?」
唯「知らないよっ!!!」
タッタッタ
キョン「おい、平沢」
憂「お姉ちゃん!」
キョン「?」
憂「あの!」
キョン「はい」
憂「今日のところは、お引取りしていただいてよろしいですか?」
キョン「・・・ああ、お邪魔して悪かった」
唯「・・・」
キョン「梓から告白されたんだ」
唯・憂「!?」
キョン「で、まだ返事をしてなくてな」
唯「・・・」
憂「(お姉ちゃん・・・)」
キョン「俺なんかで良いのかって考えても答えが出ないんだ。梓と俺って、どう思う? 組み合わせ的にだが」
唯「・・・知らない」
キョン「え?」
唯「知らないよっ!!!」
タッタッタ
キョン「おい、平沢」
憂「お姉ちゃん!」
キョン「?」
憂「あの!」
キョン「はい」
憂「今日のところは、お引取りしていただいてよろしいですか?」
キョン「・・・ああ、お邪魔して悪かった」
532: 2009/07/23(木) 02:27:59.99 ID:ur2.Ddw0
キョン「(俺、なんか悪いこと言っただろうか)」
唯部屋
唯「・・・あっ、あずにゃん騙されてるんだ! 彼女がいるのに、あずにゃんにまで・・・明日、教えてあげないと」
翌日
憂「おはよう」
梓「おはよう」
憂「あの、キョンさん」
梓「え?」
憂「告白したって、本当?」
梓「ど、どうして知ってるの!」
憂「あ、その、昨日聞いたから」
梓「誰に?」
憂「キョンさんに」
梓「そっか・・・(どうして、教えたんだろう)」
部室
唯「あずにゃん!」
梓「あ、唯先輩」
唯「聞いて欲しいことがあるの!」
梓「(そっか、先輩の耳にも。なんて言われるんだろう)」
唯「あずにゃんは、騙されてるんだよ!」
梓「へ?」
唯部屋
唯「・・・あっ、あずにゃん騙されてるんだ! 彼女がいるのに、あずにゃんにまで・・・明日、教えてあげないと」
翌日
憂「おはよう」
梓「おはよう」
憂「あの、キョンさん」
梓「え?」
憂「告白したって、本当?」
梓「ど、どうして知ってるの!」
憂「あ、その、昨日聞いたから」
梓「誰に?」
憂「キョンさんに」
梓「そっか・・・(どうして、教えたんだろう)」
部室
唯「あずにゃん!」
梓「あ、唯先輩」
唯「聞いて欲しいことがあるの!」
梓「(そっか、先輩の耳にも。なんて言われるんだろう)」
唯「あずにゃんは、騙されてるんだよ!」
梓「へ?」
534: 2009/07/23(木) 03:01:20.13 ID:ur2.Ddw0
唯「キョンくんはね、浮気をしようとしてるんだよ!」
梓「浮気?」
唯「あずにゃんは知らないかもしれないけど、キョンくんには彼女がいるの」
梓「(まさか、唯先輩が・・・嘘)」
唯「このまえ、ムギちゃんが言ってた話。本当なんだよっ」
梓「?」
唯「それなのに、あずにゃんにまで手を出そうとしてるし!」
梓「ちょっと、待ってください。彼女って、黄色いカチューシャをした方ですか?」
唯「う、うん。あずにゃん知ってたの?」
梓「その方は、彼女さんじゃないですよ。キョンさんに聞きましたから確実です」
唯「へ、そうなのお?」
梓「はい」
梓「浮気?」
唯「あずにゃんは知らないかもしれないけど、キョンくんには彼女がいるの」
梓「(まさか、唯先輩が・・・嘘)」
唯「このまえ、ムギちゃんが言ってた話。本当なんだよっ」
梓「?」
唯「それなのに、あずにゃんにまで手を出そうとしてるし!」
梓「ちょっと、待ってください。彼女って、黄色いカチューシャをした方ですか?」
唯「う、うん。あずにゃん知ってたの?」
梓「その方は、彼女さんじゃないですよ。キョンさんに聞きましたから確実です」
唯「へ、そうなのお?」
梓「はい」
547: 2009/07/23(木) 19:26:19.79 ID:ur2.Ddw0
唯「そ、そっかあ。じゃあ、安心だねえ」
梓「はい」
澪「あれ、ふたりとも早いな」
梓「あ、澪先輩」
律「お待たせー」
紬「今、お茶淹れるね」
唯「(・・・わたし、勘違いしてたんだ。キョンくんに謝らないとお)」
律「うう、早く紅茶で温まりたい」
澪「ますます、寒くなってるよな」
唯「あれ、なんであずにゃんが・・・」
梓「え?」
唯「あずにゃんも、キョンくんが好きなの?」
律「!?」
梓「・・・あ、その」
澪「(これはちょっとマズイぞ)」
梓「はい」
澪「あれ、ふたりとも早いな」
梓「あ、澪先輩」
律「お待たせー」
紬「今、お茶淹れるね」
唯「(・・・わたし、勘違いしてたんだ。キョンくんに謝らないとお)」
律「うう、早く紅茶で温まりたい」
澪「ますます、寒くなってるよな」
唯「あれ、なんであずにゃんが・・・」
梓「え?」
唯「あずにゃんも、キョンくんが好きなの?」
律「!?」
梓「・・・あ、その」
澪「(これはちょっとマズイぞ)」
548: 2009/07/23(木) 19:32:20.50 ID:ur2.Ddw0
唯「あずにゃん・・・?」
梓「はい・・・好きだから、告白しました」
律「(おいおい、雲行きが怪しい)」
唯「・・・」
澪「(ど、どうしよう)」
紬「?」
唯「そっかあ」
梓「・・・」
梓「はい・・・好きだから、告白しました」
律「(おいおい、雲行きが怪しい)」
唯「・・・」
澪「(ど、どうしよう)」
紬「?」
唯「そっかあ」
梓「・・・」
550: 2009/07/23(木) 19:45:15.06 ID:ur2.Ddw0
唯「わたし、応援するよお」
梓「え?」
唯「あずにゃん、がんばあれえ」
梓「でも、先輩だって・・・」
唯「・・・」
梓「ごめんなさい」
唯「なんで謝るの?」
梓「だって・・・」
唯「わたしなんかじゃ、駄目だって分かってたし。ほら、キョンくんだってあずにゃんが好きだよ!」
澪「唯・・・」
唯「だからね、わたしはあずにゃんを応援する!」
梓「・・・」
唯「ムギちゃん、今日のはなんですか!?」
紬「今日のはね――」
律「(無理してるな、唯)」
梓「え?」
唯「あずにゃん、がんばあれえ」
梓「でも、先輩だって・・・」
唯「・・・」
梓「ごめんなさい」
唯「なんで謝るの?」
梓「だって・・・」
唯「わたしなんかじゃ、駄目だって分かってたし。ほら、キョンくんだってあずにゃんが好きだよ!」
澪「唯・・・」
唯「だからね、わたしはあずにゃんを応援する!」
梓「・・・」
唯「ムギちゃん、今日のはなんですか!?」
紬「今日のはね――」
律「(無理してるな、唯)」
551: 2009/07/23(木) 19:55:54.96 ID:ur2.Ddw0
澪「はあ・・・」
律「先に言っちゃたぞ、3人」
澪「あ、行く」
律「なあ、澪」
澪「なんだ?」
律「どうするんだ?」
澪「どうするって?」
律「澪だって好きなんだろ」
澪「それは・・・」
律「良いのか? このままで」
澪「もう、諦めた!」
律「おっ、あっさりしてるな」
澪「だって、律がいるだっているし」
律「な、なに言い出すんだよっ///」
澪「律だけじゃない、部活メンバーのみんなが傍にいるだけで十分幸せなんだ」
律「・・・そうだな。幸せ・・・だな」
律「先に言っちゃたぞ、3人」
澪「あ、行く」
律「なあ、澪」
澪「なんだ?」
律「どうするんだ?」
澪「どうするって?」
律「澪だって好きなんだろ」
澪「それは・・・」
律「良いのか? このままで」
澪「もう、諦めた!」
律「おっ、あっさりしてるな」
澪「だって、律がいるだっているし」
律「な、なに言い出すんだよっ///」
澪「律だけじゃない、部活メンバーのみんなが傍にいるだけで十分幸せなんだ」
律「・・・そうだな。幸せ・・・だな」
560: 2009/07/23(木) 20:25:48.43 ID:ur2.Ddw0
帰路
唯「じゃあねえ」
プルルルルルル
唯「あ、電話だ。キョンくん・・・電話に出んわー、なんちゃってえ」
唯「は、はあーい」
キョン『よかった、繋がったか』
唯「なにか用?」
キョン『昨日のことなんだが・・・』
唯「ごめんね」
キョン『あ? なんで、おまえが謝るんだ?』
唯「わたしが悪かっただよ」
キョン『・・・すまん、俺もなんか機嫌損ねちまって悪かった』
唯「・・・じゃあ、お互い様だねえ」
キョン『そうだな』
唯「じゃあねえ」
プルルルルルル
唯「あ、電話だ。キョンくん・・・電話に出んわー、なんちゃってえ」
唯「は、はあーい」
キョン『よかった、繋がったか』
唯「なにか用?」
キョン『昨日のことなんだが・・・』
唯「ごめんね」
キョン『あ? なんで、おまえが謝るんだ?』
唯「わたしが悪かっただよ」
キョン『・・・すまん、俺もなんか機嫌損ねちまって悪かった』
唯「・・・じゃあ、お互い様だねえ」
キョン『そうだな』
562: 2009/07/23(木) 20:34:37.99 ID:ur2.Ddw0
唯「き、昨日の話だけど」
キョン「ああ」
唯「い、良い・・・」
キョン「良い?」
唯「(あれ、なに言ってるんだろ)」
キョン「平沢?」
唯「(そっか、わたしも好きなんだった。だから、素直に応援出来ないのか。でも、それって最低だよね)」
キョン「おーい」
唯「(今、好きだって言ったらどうなるかな? あずにゃん怒るだろうな。嫌われるよね)」
キョン「・・・」
唯「(わたしって、なんでいつもこうなんだろ。憂とか和ちゃんとかいないと何にも出来ないんだよね。駄目だなあ、わたし)ごめんね、また今度かけるから」
キョン「あ、ああ」
唯「じゃあね」
キョン「ああ」
唯「い、良い・・・」
キョン「良い?」
唯「(あれ、なに言ってるんだろ)」
キョン「平沢?」
唯「(そっか、わたしも好きなんだった。だから、素直に応援出来ないのか。でも、それって最低だよね)」
キョン「おーい」
唯「(今、好きだって言ったらどうなるかな? あずにゃん怒るだろうな。嫌われるよね)」
キョン「・・・」
唯「(わたしって、なんでいつもこうなんだろ。憂とか和ちゃんとかいないと何にも出来ないんだよね。駄目だなあ、わたし)ごめんね、また今度かけるから」
キョン「あ、ああ」
唯「じゃあね」
564: 2009/07/23(木) 21:32:45.42 ID:ur2.Ddw0
唯宅
憂「おやすみー、お姉ちゃん」
唯「おやすみぃ、憂」
唯部屋
唯「・・・もう、忘れよう」
カチカチ
唯「アドレスも消そう・・・」
カチ
唯「消しちゃった・・・・・・」
唯「うう・・・ぐすっ・・・」
憂「あれ、なんか聞こえる? 気のせい・・・か」
憂「おやすみー、お姉ちゃん」
唯「おやすみぃ、憂」
唯部屋
唯「・・・もう、忘れよう」
カチカチ
唯「アドレスも消そう・・・」
カチ
唯「消しちゃった・・・・・・」
唯「うう・・・ぐすっ・・・」
憂「あれ、なんか聞こえる? 気のせい・・・か」
568: 2009/07/23(木) 22:09:41.53 ID:ur2.Ddw0
翌日 部室
律「もう終わりにしないか? 疲れたよ、さすがに」
澪「そうだな、暗いし」
紬「まだ、そんな遅い時間じゃないのにね」
梓「か、帰りましょう」
唯「そうしよう!」
律「(唯、元気だな)」
唯「ねえ、みんなでなんか食べに行こうよお」
紬「あ、賛成です」
律「そうだなあ」
澪「どこが良いかな?」
梓「あの・・・」
澪「ん?」
梓「用事があるので・・・その」
唯「ええ、あずにゃんいないと寂しいよお」
梓「ごめんなさい」
澪「ま、用事があるなら仕方無いだろ」
紬「残念ねえ」
梓「では、ここで」
律「もう終わりにしないか? 疲れたよ、さすがに」
澪「そうだな、暗いし」
紬「まだ、そんな遅い時間じゃないのにね」
梓「か、帰りましょう」
唯「そうしよう!」
律「(唯、元気だな)」
唯「ねえ、みんなでなんか食べに行こうよお」
紬「あ、賛成です」
律「そうだなあ」
澪「どこが良いかな?」
梓「あの・・・」
澪「ん?」
梓「用事があるので・・・その」
唯「ええ、あずにゃんいないと寂しいよお」
梓「ごめんなさい」
澪「ま、用事があるなら仕方無いだろ」
紬「残念ねえ」
梓「では、ここで」
570: 2009/07/23(木) 22:22:11.03 ID:ur2.Ddw0
キョン「ふう、さみいー」
梓「お待たせしてすいません」
キョン「気にしなくていい」
梓「はい。あの、それで」
キョン「あの話だが」
梓「はい」
キョン「付き合うとかは、正直ピンと来ない」
梓「そう・・・ですか」
キョン「だから、お互いのことを知るところから始めてみないか? まだ知り合って、長いわけでもないしな。それで、良いか?」
梓「はい! お願いします!」
キョン「悪いな。なんか、勝手で」
梓「いえ、嬉しいです。良かったぁ」
キョン「そうか」
梓「お待たせしてすいません」
キョン「気にしなくていい」
梓「はい。あの、それで」
キョン「あの話だが」
梓「はい」
キョン「付き合うとかは、正直ピンと来ない」
梓「そう・・・ですか」
キョン「だから、お互いのことを知るところから始めてみないか? まだ知り合って、長いわけでもないしな。それで、良いか?」
梓「はい! お願いします!」
キョン「悪いな。なんか、勝手で」
梓「いえ、嬉しいです。良かったぁ」
キョン「そうか」
573: 2009/07/23(木) 22:38:50.25 ID:ur2.Ddw0
更に翌日
憂「お姉ちゃん、もうすぐクリスマスだね♪」
唯「おお、そういやそうだねえ」
憂「今年はどうしよっかあ」
唯「みんなで、お鍋だよお」
憂「お鍋かあ・・・ん?」
キョン「そうか?」
梓「はい、そうです♪」
憂「あ・・・」
唯「どうしたの、憂?」
憂「な、なんでもないよっ」
唯「ふんー? なんかあったのお?」
憂「な、なにも!」
唯「変なのお」
憂「(ふー、危ない。他のお店で良かったあ。キョンさん、梓ちゃんとデートなのかな)」
憂「お姉ちゃん、もうすぐクリスマスだね♪」
唯「おお、そういやそうだねえ」
憂「今年はどうしよっかあ」
唯「みんなで、お鍋だよお」
憂「お鍋かあ・・・ん?」
キョン「そうか?」
梓「はい、そうです♪」
憂「あ・・・」
唯「どうしたの、憂?」
憂「な、なんでもないよっ」
唯「ふんー? なんかあったのお?」
憂「な、なにも!」
唯「変なのお」
憂「(ふー、危ない。他のお店で良かったあ。キョンさん、梓ちゃんとデートなのかな)」
574: 2009/07/23(木) 22:45:50.59 ID:ur2.Ddw0
梓「こことか、どうですか?」
キョン「よく分からないんだが」
梓「大丈夫です。わたしが頑張りますから」
唯「憂ー、先に行っちゃうよお」
憂「あ、今行くね。おねえ・・・」
唯「ほらほらあ」
梓「・・・」
キョン「よお」
唯「へ?」
キョン「よく分からないんだが」
梓「大丈夫です。わたしが頑張りますから」
唯「憂ー、先に行っちゃうよお」
憂「あ、今行くね。おねえ・・・」
唯「ほらほらあ」
梓「・・・」
キョン「よお」
唯「へ?」
575: 2009/07/23(木) 23:08:48.90 ID:ur2.Ddw0
キョン「奇遇だな」
唯「そ、そうだねえ(デート・・・)」
憂「・・・」
梓「・・・」
唯「行こう、憂」
憂「う、うん。失礼します」
キョン「あ、ああ」
キョン「なあ」
梓「はい」
キョン「平沢、最近変じゃないか?」
梓「それは・・・」
唯「そ、そうだねえ(デート・・・)」
憂「・・・」
梓「・・・」
唯「行こう、憂」
憂「う、うん。失礼します」
キョン「あ、ああ」
キョン「なあ」
梓「はい」
キョン「平沢、最近変じゃないか?」
梓「それは・・・」
576: 2009/07/23(木) 23:21:55.88 ID:ur2.Ddw0
キョン「なにか知ってるのか?」
梓「いえ・・・」
キョン「そうか」
梓「今日はありがとうございました」
キョン「こちらこそだ」
梓「では」
キョン「家まで送ろうか?」
梓「いえ、今日は結構ですよ」
キョン「気をつけてな」
梓「はい。キョンさんも」
梓「いえ・・・」
キョン「そうか」
梓「今日はありがとうございました」
キョン「こちらこそだ」
梓「では」
キョン「家まで送ろうか?」
梓「いえ、今日は結構ですよ」
キョン「気をつけてな」
梓「はい。キョンさんも」
678: 2009/07/27(月) 03:06:07.70 ID:K09U9e.0
唯宅
ピンポーン
キョン「さっきはどうも」
憂「あ、どうも」
キョン「姉の方に話があるんだが」
憂「どうぞ・・・」
キョン「お邪魔します」
唯「あれ、キョンくん。どうしたのお?」
キョン「平沢。お前大丈夫か? 最近、変だぞ。いや、様子がおかしいという意味でだが」
唯「べ、別にどこも変じゃないよっ」
憂「・・・」
キョン「俺で良かったら相談に乗るぜ」
唯「うん。でも、大丈夫だから・・・」
キョン「・・・ならいい」
唯「うん」
ピンポーン
キョン「さっきはどうも」
憂「あ、どうも」
キョン「姉の方に話があるんだが」
憂「どうぞ・・・」
キョン「お邪魔します」
唯「あれ、キョンくん。どうしたのお?」
キョン「平沢。お前大丈夫か? 最近、変だぞ。いや、様子がおかしいという意味でだが」
唯「べ、別にどこも変じゃないよっ」
憂「・・・」
キョン「俺で良かったら相談に乗るぜ」
唯「うん。でも、大丈夫だから・・・」
キョン「・・・ならいい」
唯「うん」
680: 2009/07/27(月) 03:07:18.62 ID:K09U9e.0
キョン「それとだ。明日は・・・平気か」
唯「?」
キョン「この前、遊園地行けなかっただろ。代わりと言ってはなんだが、映画でも観に行かないか? 奢りだ」
唯「・・・わたしと?」
キョン「ああ。そりゃ、軽音部のメンバーで遊園地だかに行った方が良いだろうが、そこまでは俺も出来ないしな。俺が出来るのは、このぐらいだ。嫌なら嫌で良いんだぞ」
憂「(お姉ちゃん・・・)」
唯「・・・しょ、しょうがないなあ」
キョン「無理して来なくても」
唯「行く! 行きます!(これで、本当に最後)」
キョン「決まりだな。明日の放課後とかどうだ?」
唯「多分、おーけーだよお」
唯「?」
キョン「この前、遊園地行けなかっただろ。代わりと言ってはなんだが、映画でも観に行かないか? 奢りだ」
唯「・・・わたしと?」
キョン「ああ。そりゃ、軽音部のメンバーで遊園地だかに行った方が良いだろうが、そこまでは俺も出来ないしな。俺が出来るのは、このぐらいだ。嫌なら嫌で良いんだぞ」
憂「(お姉ちゃん・・・)」
唯「・・・しょ、しょうがないなあ」
キョン「無理して来なくても」
唯「行く! 行きます!(これで、本当に最後)」
キョン「決まりだな。明日の放課後とかどうだ?」
唯「多分、おーけーだよお」
682: 2009/07/27(月) 03:08:44.78 ID:K09U9e.0
キョン「じゃ、そういうことでよろしく。詳しい事は、後でメールで」
唯「駄目!」
キョン「駄目?」
唯「今じゃないと・・・」
キョン「・・・そうだなあ。場所と時間は――」
キョン「――で良いか?」
唯「うん」
キョン「また、明日」
唯「うん・・・」
憂「(二股?)」
唯「駄目!」
キョン「駄目?」
唯「今じゃないと・・・」
キョン「・・・そうだなあ。場所と時間は――」
キョン「――で良いか?」
唯「うん」
キョン「また、明日」
唯「うん・・・」
憂「(二股?)」
683: 2009/07/27(月) 03:09:50.58 ID:K09U9e.0
翌日 21日 月曜日 桜ヶ丘高校部室
律「うしっ、終了!」
紬「新しい曲も、慣れてきたよね」
梓「そうですね」
澪「次、ライブやる時に演奏してみるか」
唯「出来るかなあ?」
澪「大丈夫だって、練習沢山してるんだから」
唯「うん! そうだね」
律「今日も、帰りにどっか寄って行くか?」
唯「ごめん。今日は駄目なんだあ」
澪「珍しいな、唯が。なにか用事か?」
唯「うん、用事」
律「(なんか、嬉しそうな感じだな)」
律「うしっ、終了!」
紬「新しい曲も、慣れてきたよね」
梓「そうですね」
澪「次、ライブやる時に演奏してみるか」
唯「出来るかなあ?」
澪「大丈夫だって、練習沢山してるんだから」
唯「うん! そうだね」
律「今日も、帰りにどっか寄って行くか?」
唯「ごめん。今日は駄目なんだあ」
澪「珍しいな、唯が。なにか用事か?」
唯「うん、用事」
律「(なんか、嬉しそうな感じだな)」
685: 2009/07/27(月) 03:11:37.72 ID:K09U9e.0
映画館前
唯「お待たせえ」
キョン「結構、待ったぜ」
唯「ご、ごめんねえ」
キョン「なんてな、俺も今さっき来たところだ」
唯「むう」
キョン「じゃ、行くぞ」
唯「あ、待ってよお」
キョン「観たいのあるか? あるなら、教えてくれ」
唯「そうだなあ。あれが良い!」
キョン「あれって・・・アニメか。お前アニメとか、よく観るのか?」
唯「いや全く」
キョン「おいおい」
唯「でも、あれって最近テレビでいっぱい宣伝してるよね」
キョン「まあ、確かに」
唯「だから、ちょっとだけ気にはなってましたよ」
キョン「ん、じゃ、あれにしよう。ちょっと待ってろ。チケット買ってくる」
唯「うん」
唯「お待たせえ」
キョン「結構、待ったぜ」
唯「ご、ごめんねえ」
キョン「なんてな、俺も今さっき来たところだ」
唯「むう」
キョン「じゃ、行くぞ」
唯「あ、待ってよお」
キョン「観たいのあるか? あるなら、教えてくれ」
唯「そうだなあ。あれが良い!」
キョン「あれって・・・アニメか。お前アニメとか、よく観るのか?」
唯「いや全く」
キョン「おいおい」
唯「でも、あれって最近テレビでいっぱい宣伝してるよね」
キョン「まあ、確かに」
唯「だから、ちょっとだけ気にはなってましたよ」
キョン「ん、じゃ、あれにしよう。ちょっと待ってろ。チケット買ってくる」
唯「うん」
686: 2009/07/27(月) 03:13:31.19 ID:K09U9e.0
唯「意外と空いてるねえ」
キョン「こんなもんじゃないか。映画館で満員とか、久しく体験してないぞ俺は」
唯「へえ」
キョン「飲み物いるか? いるなら買ってくるぞ」
唯「良いの?」
キョン「今更、何百円の出費程度構わねえよ」
唯「じゃあ、お願いします」
キョン「はいよ」
キョン「こんなもんじゃないか。映画館で満員とか、久しく体験してないぞ俺は」
唯「へえ」
キョン「飲み物いるか? いるなら買ってくるぞ」
唯「良いの?」
キョン「今更、何百円の出費程度構わねえよ」
唯「じゃあ、お願いします」
キョン「はいよ」
687: 2009/07/27(月) 03:15:58.74 ID:K09U9e.0
上映終了
唯・キョン「ふう」
唯「真似しちゃ駄目だよ」
キョン「真似てねえ」
唯「あはは」
キョン「行くぞ」
唯「うん」
キョン「寒い! 夜はさすがになあ」
唯「そうだねえ」
キョン「・・・さて、どうする? このまま帰るか?」
唯「うーん、お腹空いちゃったかな」
キョン「俺もだ。軽く飯でも食ってくか」
唯「うんうん」
キョン「どこにするかだが」
唯「あそこはどうかな?」
キョン「あ、あそこは・・・」
唯「え、ファミレスじゃ駄目なのお?」
キョン「いや、そういう訳じゃないが」
唯「じゃあ、行こうよ」
キョン「・・・(まさか、今日はいないよな)」
唯・キョン「ふう」
唯「真似しちゃ駄目だよ」
キョン「真似てねえ」
唯「あはは」
キョン「行くぞ」
唯「うん」
キョン「寒い! 夜はさすがになあ」
唯「そうだねえ」
キョン「・・・さて、どうする? このまま帰るか?」
唯「うーん、お腹空いちゃったかな」
キョン「俺もだ。軽く飯でも食ってくか」
唯「うんうん」
キョン「どこにするかだが」
唯「あそこはどうかな?」
キョン「あ、あそこは・・・」
唯「え、ファミレスじゃ駄目なのお?」
キョン「いや、そういう訳じゃないが」
唯「じゃあ、行こうよ」
キョン「・・・(まさか、今日はいないよな)」
688: 2009/07/27(月) 03:20:08.58 ID:K09U9e.0
唯「うーん、悩んじゃうよねえ。これだけ、いっぱいあるとお」
キョン「沢山は頼むなよ(さすがに財布が痛い)」
唯「分かってるよお」
キョン「(よし注文完了。今日は、いないみたいだな。あとは、料理を待つだけだ)」
唯「キョンくんと、こうやって食事するの初めてだねえ」
キョン「前にファミレス来ただろ」
唯「でも、あの時は・・・」
キョン「?」
?「お待たせしましたー」
キョン「(この声は!?)」
?「こちら、オムライスになります」
キョン「(出やがったな! ピンクお化けめ!)」
キョン「沢山は頼むなよ(さすがに財布が痛い)」
唯「分かってるよお」
キョン「(よし注文完了。今日は、いないみたいだな。あとは、料理を待つだけだ)」
唯「キョンくんと、こうやって食事するの初めてだねえ」
キョン「前にファミレス来ただろ」
唯「でも、あの時は・・・」
キョン「?」
?「お待たせしましたー」
キョン「(この声は!?)」
?「こちら、オムライスになります」
キョン「(出やがったな! ピンクお化けめ!)」
690: 2009/07/27(月) 03:26:43.48 ID:K09U9e.0
キョン「(大体ピンクってなんだ! アニメじゃなかったら、奇怪極まりないぞ)」
?「こちらが、ハンバーグセットです。ご注文は以上で宜しいですか?」
キョン「ちょっと待った」
?「あらまあ、何か?」ヒソヒソ
キョン「おい、これは嫌がらせの域じゃないか?」ヒソヒソ
?「嫌だなあ、サービスでっせ。お客さん」ヒソヒソ
キョン「あのなあ」
?「ごゆるりとどうぞー」
キョン「あっ、待ちやがれ」
唯「・・・友達?」
キョン「そんなんじゃない。むしろ、逆だな」
唯「逆?」
キョン「そんなことより、食おうぜ」
唯「うん・・・」
?「こちらが、ハンバーグセットです。ご注文は以上で宜しいですか?」
キョン「ちょっと待った」
?「あらまあ、何か?」ヒソヒソ
キョン「おい、これは嫌がらせの域じゃないか?」ヒソヒソ
?「嫌だなあ、サービスでっせ。お客さん」ヒソヒソ
キョン「あのなあ」
?「ごゆるりとどうぞー」
キョン「あっ、待ちやがれ」
唯「・・・友達?」
キョン「そんなんじゃない。むしろ、逆だな」
唯「逆?」
キョン「そんなことより、食おうぜ」
唯「うん・・・」
692: 2009/07/27(月) 03:37:26.93 ID:K09U9e.0
唯「キョンくん」
キョン「どうした?」
唯「これ・・・(あの人の時も出てたけど)」
キョン「気にするな。お前飲んでいいぞ」
唯「これ、なんだろ」
キョン「それは、読まなくていい」
唯「・・・の、呪い!」
キョン「馬鹿、それはなんでもない! 気のせいだ。錯覚だ。立案した奴の気の迷い以外の何物でもない」
唯「・・・そ、そうだよね(だから、飲んでたんだ)」
キョン「そうだ・・・」
唯「・・・キョンくんが飲んでいいよ。わたし、そこまで喉渇いてないから」
キョン「そうか。じゃあ、貰うよ」
唯「それにしても、キョンくんって子供だねえ」
キョン「?」
唯「だって、ハンバーグだよお」
キョン「お前だって、オムライスだろ。俺と変わらないじゃないか。それと、ハンバーグなら味の心配はそこまでしなくていいからな。外れの可能性は低い」
唯「考えすぎだよお」
キョン「いや、外食は結構怖いもんだぞ」
キョン「どうした?」
唯「これ・・・(あの人の時も出てたけど)」
キョン「気にするな。お前飲んでいいぞ」
唯「これ、なんだろ」
キョン「それは、読まなくていい」
唯「・・・の、呪い!」
キョン「馬鹿、それはなんでもない! 気のせいだ。錯覚だ。立案した奴の気の迷い以外の何物でもない」
唯「・・・そ、そうだよね(だから、飲んでたんだ)」
キョン「そうだ・・・」
唯「・・・キョンくんが飲んでいいよ。わたし、そこまで喉渇いてないから」
キョン「そうか。じゃあ、貰うよ」
唯「それにしても、キョンくんって子供だねえ」
キョン「?」
唯「だって、ハンバーグだよお」
キョン「お前だって、オムライスだろ。俺と変わらないじゃないか。それと、ハンバーグなら味の心配はそこまでしなくていいからな。外れの可能性は低い」
唯「考えすぎだよお」
キョン「いや、外食は結構怖いもんだぞ」
694: 2009/07/27(月) 03:48:31.64 ID:K09U9e.0
キョン「さて、帰るか」
唯「うん・・・」
キョン「送ってくぞ」
唯「ありがとお」
唯「ねえ、ちょっと休憩しよぅ」
キョン「(上目遣い!)あ、ああ」
唯「あのベンチに座ろうよ」
キョン「どこでもいいが」
唯「寒いねえ」
キョン「なら、早く帰って温まれよ」
唯「でも・・・ね(帰ったら、この時間も終わっちゃうんだよね)」
キョン「?」
唯「はあー」
キョン「なにしてんだ?」
唯「息が白いなって」
キョン「小学生かお前は」
唯「えへへへ」
キョン「・・・なあ」
唯「なんでしょう?」
キョン「元気になったか?」
唯「え?」
キョン「嘘はよくないぜ。ここのところ、なんか違和感のある感じだったからな」
唯「・・・(心配してくれてるから、誘ってくれたんだ)」
キョン「お前は、馬鹿みたいに元気な方がらしいんじゃないか。その方が、安心する」
唯「・・・」
唯「うん・・・」
キョン「送ってくぞ」
唯「ありがとお」
唯「ねえ、ちょっと休憩しよぅ」
キョン「(上目遣い!)あ、ああ」
唯「あのベンチに座ろうよ」
キョン「どこでもいいが」
唯「寒いねえ」
キョン「なら、早く帰って温まれよ」
唯「でも・・・ね(帰ったら、この時間も終わっちゃうんだよね)」
キョン「?」
唯「はあー」
キョン「なにしてんだ?」
唯「息が白いなって」
キョン「小学生かお前は」
唯「えへへへ」
キョン「・・・なあ」
唯「なんでしょう?」
キョン「元気になったか?」
唯「え?」
キョン「嘘はよくないぜ。ここのところ、なんか違和感のある感じだったからな」
唯「・・・(心配してくれてるから、誘ってくれたんだ)」
キョン「お前は、馬鹿みたいに元気な方がらしいんじゃないか。その方が、安心する」
唯「・・・」
696: 2009/07/27(月) 04:00:58.46 ID:K09U9e.0
キョン「で、どうなんだ?」
唯「・・・うっ・・・っ」
キョン「!? おいおい。なんで、泣いてるんだ! 俺、なんか言ったか?」
唯「ち・・・がう・・・よ・・・キョンくん」ポロポロ
キョン「落ち着け、平沢」
唯「わた・・・し・・・わたしね!」
キョン「ああ」
唯「わたし・・・キョンくんが好きなんだよお」
キョン「あ?(今、好きだと・・・)」
唯「キョンくんが好き!」
キョン「・・・」
唯「(言っちゃった・・・。ごめんね、あずにゃん)」
キョン「本気か?」
唯「ぐすっ」コク
キョン「・・・」
唯「ごめんね、勢いで言っちゃっただけだから忘れて。じゃあね、キョンくん」
キョン「おい」
唯「おやすみ」
タッタッタ
キョン「平沢」
ズルッ
唯「あ! いっ・・・たたた」
唯「・・・うっ・・・っ」
キョン「!? おいおい。なんで、泣いてるんだ! 俺、なんか言ったか?」
唯「ち・・・がう・・・よ・・・キョンくん」ポロポロ
キョン「落ち着け、平沢」
唯「わた・・・し・・・わたしね!」
キョン「ああ」
唯「わたし・・・キョンくんが好きなんだよお」
キョン「あ?(今、好きだと・・・)」
唯「キョンくんが好き!」
キョン「・・・」
唯「(言っちゃった・・・。ごめんね、あずにゃん)」
キョン「本気か?」
唯「ぐすっ」コク
キョン「・・・」
唯「ごめんね、勢いで言っちゃっただけだから忘れて。じゃあね、キョンくん」
キョン「おい」
唯「おやすみ」
タッタッタ
キョン「平沢」
ズルッ
唯「あ! いっ・・・たたた」
723: 2009/07/28(火) 23:57:19.73 ID:1/DIN3U0
キョン「大丈夫か?」
唯「・・・うん、痛っ」
キョン「捻ったみたいだな」
唯「・・・」
キョン「・・・ほれ、乗れ」
唯「え?」
キョン「おぶってやるよ」
唯「で、でも」
キョン「なら、呻きながら足引き摺って帰るか?」
唯「ううっ」
キョン「ほら、早くしろ」
唯「・・・仕方なくだからね」
キョン「・・・ああ」
唯「んしょっ」
ガッ
キョン「じゃ、行くぞ」
唯「(あったかい・・・)」
唯「・・・うん、痛っ」
キョン「捻ったみたいだな」
唯「・・・」
キョン「・・・ほれ、乗れ」
唯「え?」
キョン「おぶってやるよ」
唯「で、でも」
キョン「なら、呻きながら足引き摺って帰るか?」
唯「ううっ」
キョン「ほら、早くしろ」
唯「・・・仕方なくだからね」
キョン「・・・ああ」
唯「んしょっ」
ガッ
キョン「じゃ、行くぞ」
唯「(あったかい・・・)」
726: 2009/07/28(火) 23:59:16.77 ID:1/DIN3U0
キョン「なあ、さっきの話だが」
唯「・・・」
キョン「・・・勢いだけじゃないよな」
唯「・・・」
キョン「・・・そうか、そういうことか。・・・俺って奴はどうしようもないな」
唯「・・・」
キョン「自惚れかもしれんが、それで悩んでたのか?」
唯「・・・うん」
キョン「梓を気にしてか?」
唯「うん」
キョン「・・・」
唯「・・・」
キョン「平沢。俺はお前の事、嫌いじゃないぜ。むしろ、好いてすらいる」
唯「そっか・・・ありがと」
キョン「(俺はどうすればいいんだ)」
唯「・・・」
キョン「・・・勢いだけじゃないよな」
唯「・・・」
キョン「・・・そうか、そういうことか。・・・俺って奴はどうしようもないな」
唯「・・・」
キョン「自惚れかもしれんが、それで悩んでたのか?」
唯「・・・うん」
キョン「梓を気にしてか?」
唯「うん」
キョン「・・・」
唯「・・・」
キョン「平沢。俺はお前の事、嫌いじゃないぜ。むしろ、好いてすらいる」
唯「そっか・・・ありがと」
キョン「(俺はどうすればいいんだ)」
728: 2009/07/29(水) 00:00:16.64 ID:348Zy5I0
キョン「着いたぞ」
唯「よっ」
キョン「じゃあ・・・な」
唯「あの・・・」
キョン「ん?」
唯「今日のは、夢だからね」
キョン「夢?」
唯「そうだよ、だって・・・」
キョン「いや、夢じゃない。夢だったら、感情なんてもんはこんなに実感出来ないさ」
唯「?」
キョン「平沢、おやすみ」
唯「・・・うん、おやすみ。キョンくん」ニコ
唯「よっ」
キョン「じゃあ・・・な」
唯「あの・・・」
キョン「ん?」
唯「今日のは、夢だからね」
キョン「夢?」
唯「そうだよ、だって・・・」
キョン「いや、夢じゃない。夢だったら、感情なんてもんはこんなに実感出来ないさ」
唯「?」
キョン「平沢、おやすみ」
唯「・・・うん、おやすみ。キョンくん」ニコ
729: 2009/07/29(水) 00:01:22.67 ID:348Zy5I0
翌日 22日 火曜日 キョン部屋
キョン妹「キョンくん! あーさーだーよー」
キョン「んあっ、うう」
キョン妹「キョンくん!」
キョン「分かったから、跳ねるのは止めなさい」
キョン妹「えへへ」
キョン「えへへじゃない、えへへじゃ」
キョン妹「はやくー」
キョン「(・・・夢だったら、良かったのにな。体が覚えてるってのは、気持ち悪いもんだ)」
キョン妹「キョンくん! あーさーだーよー」
キョン「んあっ、うう」
キョン妹「キョンくん!」
キョン「分かったから、跳ねるのは止めなさい」
キョン妹「えへへ」
キョン「えへへじゃない、えへへじゃ」
キョン妹「はやくー」
キョン「(・・・夢だったら、良かったのにな。体が覚えてるってのは、気持ち悪いもんだ)」
730: 2009/07/29(水) 00:02:21.58 ID:348Zy5I0
北高
谷口「よお、キョン」
キョン「なんだ、谷口か」
谷口「なんか、悩みがある顔してるぜ」
キョン「気のせいだろ」
谷口「いや、俺には分かるぜ。恋の悩みだな」
キョン「なっ」
谷口「図星か。そうだな、俺からアドバイスをするとしたら」
キョン「誰もアドバイスなんぞ、求めてねえ」
谷口「本当に好きな奴ってのは、身近にいるもんだぜ」
キョン「身近?」
谷口「ああ。お前もいい加減鈍い奴だよな。ま、俺はこれ以上干渉はしねえ」
キョン「あ?(何を言ってんだ、あいつは)」
谷口「よお、キョン」
キョン「なんだ、谷口か」
谷口「なんか、悩みがある顔してるぜ」
キョン「気のせいだろ」
谷口「いや、俺には分かるぜ。恋の悩みだな」
キョン「なっ」
谷口「図星か。そうだな、俺からアドバイスをするとしたら」
キョン「誰もアドバイスなんぞ、求めてねえ」
谷口「本当に好きな奴ってのは、身近にいるもんだぜ」
キョン「身近?」
谷口「ああ。お前もいい加減鈍い奴だよな。ま、俺はこれ以上干渉はしねえ」
キョン「あ?(何を言ってんだ、あいつは)」
731: 2009/07/29(水) 00:04:58.91 ID:348Zy5I0
文芸部室
古泉「今年のクリスマスは、なにをするんでしょうかね。楽しみです」
キョン「さあな。その楽しみという期待が、打ち砕かれないことを祈りたいね」
古泉「それには、心配はいらないでしょう」
キョン「なんだ、その自信は?」
古泉「自信という程の物ではありませんよ。涼宮さんはイベント事には結構、常識的な行いして来た気がする。それだけです」
キョン「常識的ねえ。竹を窃盗したり、他人の山を荒らしたりと犯罪的ですらあると思うがな」
古泉「・・・いやー、思い出してみるとそんなこともありましたね」
キョン「お前、適当だな」
古泉「でも、涼宮さんのお陰であなたも随分と楽しんで来たのでは?」
キョン「まあな」
古泉「涼宮さんは、常にあなたを楽しませようとしてますから、クリスマスも安心していいですよ」
キョン「なあ、古泉」
古泉「はい」
キョン「やれやれだ」
古泉「んふっ。その言葉は、僕が使いたいですね」
ハルヒ「今日は終わりにしましょ」
朝比奈「お疲れさまでしたぁ」
古泉「僕らは外で」
長門「・・・」
古泉「今年のクリスマスは、なにをするんでしょうかね。楽しみです」
キョン「さあな。その楽しみという期待が、打ち砕かれないことを祈りたいね」
古泉「それには、心配はいらないでしょう」
キョン「なんだ、その自信は?」
古泉「自信という程の物ではありませんよ。涼宮さんはイベント事には結構、常識的な行いして来た気がする。それだけです」
キョン「常識的ねえ。竹を窃盗したり、他人の山を荒らしたりと犯罪的ですらあると思うがな」
古泉「・・・いやー、思い出してみるとそんなこともありましたね」
キョン「お前、適当だな」
古泉「でも、涼宮さんのお陰であなたも随分と楽しんで来たのでは?」
キョン「まあな」
古泉「涼宮さんは、常にあなたを楽しませようとしてますから、クリスマスも安心していいですよ」
キョン「なあ、古泉」
古泉「はい」
キョン「やれやれだ」
古泉「んふっ。その言葉は、僕が使いたいですね」
ハルヒ「今日は終わりにしましょ」
朝比奈「お疲れさまでしたぁ」
古泉「僕らは外で」
長門「・・・」
732: 2009/07/29(水) 00:05:51.25 ID:348Zy5I0
ハルヒ「あれ、キョンは?」
古泉「行くところがあるとかで、先に帰られましたよ」
ハルヒ「そう・・・。まあ、いいわ。帰りましょ」
朝比奈「あのぅ」
ハルヒ「どうしたの、みくるちゃん」
朝比奈「わたし、ちょっと学校に残らなきゃいけなくてぇ」
ハルヒ「なんかやらかした?」
朝比奈「いえ、そんなことはなくてえ」
ハルヒ「ふーん、いいわ。また明日、みくるちゃん」
キョン「朝比奈さん、すいません」
朝比奈「ううん。気にしないで下さい。それで、お話ってなんですかあ?」
キョン「実は相談したいことがあるんです」
朝比奈「相談・・・ですかぁ?」
キョン「はい」
朝比奈「わたしで、良いんですかぁ?」
キョン「朝比奈さんの意見が欲しいんです」
朝比奈「そうですかぁ。分かりました。頑張って、聞きますね」
キョン「お願いします」
古泉「行くところがあるとかで、先に帰られましたよ」
ハルヒ「そう・・・。まあ、いいわ。帰りましょ」
朝比奈「あのぅ」
ハルヒ「どうしたの、みくるちゃん」
朝比奈「わたし、ちょっと学校に残らなきゃいけなくてぇ」
ハルヒ「なんかやらかした?」
朝比奈「いえ、そんなことはなくてえ」
ハルヒ「ふーん、いいわ。また明日、みくるちゃん」
キョン「朝比奈さん、すいません」
朝比奈「ううん。気にしないで下さい。それで、お話ってなんですかあ?」
キョン「実は相談したいことがあるんです」
朝比奈「相談・・・ですかぁ?」
キョン「はい」
朝比奈「わたしで、良いんですかぁ?」
キョン「朝比奈さんの意見が欲しいんです」
朝比奈「そうですかぁ。分かりました。頑張って、聞きますね」
キョン「お願いします」
733: 2009/07/29(水) 00:07:44.69 ID:348Zy5I0
キョン「という訳なんですよ」
朝比奈「えっとぉ、キョンくんはどちらの方がその・・・す、好きなんですかぁ///」
キョン「どっちも嫌いじゃないです。けど、付き合うとなるとそれなりに気持ちを固めないとイケナイですよね」
朝比奈「そうですねぇ」
キョン「アイツの元気の無い顔は、見たくないって思いもあります。かと言って、梓に断りを入れるのも最低でしょう」
朝比奈「あのぅ」
キョン「はい」
朝比奈「ちょっと、待ってて貰って良いですかぁ?」
キョン「はあ」
朝比奈「えっとぉ、キョンくんはどちらの方がその・・・す、好きなんですかぁ///」
キョン「どっちも嫌いじゃないです。けど、付き合うとなるとそれなりに気持ちを固めないとイケナイですよね」
朝比奈「そうですねぇ」
キョン「アイツの元気の無い顔は、見たくないって思いもあります。かと言って、梓に断りを入れるのも最低でしょう」
朝比奈「あのぅ」
キョン「はい」
朝比奈「ちょっと、待ってて貰って良いですかぁ?」
キョン「はあ」
734: 2009/07/29(水) 00:08:59.36 ID:348Zy5I0
朝比奈「直ぐ、戻ってきます」
鶴屋「ふーん、へー」
キョン「朝比奈さん・・・」
朝比奈「鶴屋さんの方が良いかなって」
キョン「(怖い、鶴屋さんが今は怖い)」
鶴屋「少年、話してごらん」
鶴屋「なるほどっねー」
キョン「口外しないでくださいね」
鶴屋「分かってるっさ。でも、キョンくんはハルにゃんが好きだと思ってたっさ」
キョン「(どうしたら、そう思うのだろうか)」
鶴屋「つまり、キョンくんは両方共傷つけたくないって事かな?」
キョン「はい」
鶴屋「・・・良い考えがあるっさ」
キョン「なんでしょう」
鶴屋「両方共、縁を切ればいいっさ」
キョン「え?」
鶴屋「ふーん、へー」
キョン「朝比奈さん・・・」
朝比奈「鶴屋さんの方が良いかなって」
キョン「(怖い、鶴屋さんが今は怖い)」
鶴屋「少年、話してごらん」
鶴屋「なるほどっねー」
キョン「口外しないでくださいね」
鶴屋「分かってるっさ。でも、キョンくんはハルにゃんが好きだと思ってたっさ」
キョン「(どうしたら、そう思うのだろうか)」
鶴屋「つまり、キョンくんは両方共傷つけたくないって事かな?」
キョン「はい」
鶴屋「・・・良い考えがあるっさ」
キョン「なんでしょう」
鶴屋「両方共、縁を切ればいいっさ」
キョン「え?」
737: 2009/07/29(水) 00:33:00.91 ID:348Zy5I0
鶴屋「そうすれば、どっちも深くは追求できないよ」
キョン「それは・・・」
朝比奈「鶴屋さん?」
鶴屋「だって、キョンくんがどっちも傷つけたくないって言うからさっ」
キョン「・・・」
鶴屋「そうさね。縁を切っても、付き合う相手には困らないにょろ」
キョン「それは?」
鶴屋「わたしと付き合えばいいっさ」
朝比奈「ふぇぇー」
キョン「鶴屋さん?」
鶴屋「あれえ、駄目なのかい?」
キョン「それは・・・」
朝比奈「鶴屋さん?」
鶴屋「だって、キョンくんがどっちも傷つけたくないって言うからさっ」
キョン「・・・」
鶴屋「そうさね。縁を切っても、付き合う相手には困らないにょろ」
キョン「それは?」
鶴屋「わたしと付き合えばいいっさ」
朝比奈「ふぇぇー」
キョン「鶴屋さん?」
鶴屋「あれえ、駄目なのかい?」
750: 2009/07/29(水) 01:33:46.28 ID:348Zy5I0
キョン「いや、駄目とか・・・」
鶴屋「なら、良いのかい?」
キョン「急ですね」
鶴屋「告白ってもんは急だよ。あたしは、キョンくんのことがずっと好きだったさっ」
朝比奈「ふぇ、そうだったんですかぁ」
キョン「・・・」
鶴屋「どうなんだい、キョンくん」
キョン「どうって・・・」
鶴屋「・・・」
キョン「・・・」
鶴屋「なら、良いのかい?」
キョン「急ですね」
鶴屋「告白ってもんは急だよ。あたしは、キョンくんのことがずっと好きだったさっ」
朝比奈「ふぇ、そうだったんですかぁ」
キョン「・・・」
鶴屋「どうなんだい、キョンくん」
キョン「どうって・・・」
鶴屋「・・・」
キョン「・・・」
752: 2009/07/29(水) 01:45:03.82 ID:348Zy5I0
鶴屋「なんてね、今のは冗談にょろ」
キョン「え?」
鶴屋「キョンくんは、優柔不断だって事よくわかったさっ」
キョン「嘘ですか?」
鶴屋「そう、嘘。ちょっくら試してみたのさ」
朝比奈「ああ、嘘ですかぁ」
キョン「はあ、勘弁してください」
鶴屋「あっはっは、ごめんさね。でもね、キョンくん」
キョン「はい」
鶴屋「嘘じゃなかったら、どうしてたかな?」
キョン「・・・考え・・・ますかね」
鶴屋「それが、駄目なんだよっ」
キョン「と言うと」
鶴屋「断るのも、優しさなんだよっ。相手に期待だけさせるより、きっぱり断ってあきらめさせた方が次に行くのも早くなるっさ」
キョン「・・・」
キョン「え?」
鶴屋「キョンくんは、優柔不断だって事よくわかったさっ」
キョン「嘘ですか?」
鶴屋「そう、嘘。ちょっくら試してみたのさ」
朝比奈「ああ、嘘ですかぁ」
キョン「はあ、勘弁してください」
鶴屋「あっはっは、ごめんさね。でもね、キョンくん」
キョン「はい」
鶴屋「嘘じゃなかったら、どうしてたかな?」
キョン「・・・考え・・・ますかね」
鶴屋「それが、駄目なんだよっ」
キョン「と言うと」
鶴屋「断るのも、優しさなんだよっ。相手に期待だけさせるより、きっぱり断ってあきらめさせた方が次に行くのも早くなるっさ」
キョン「・・・」
756: 2009/07/29(水) 02:39:02.27 ID:348Zy5I0
鶴屋「問題は、本題だね。提案があるけど、聞くかい?」
キョン「さっきのですか?」
鶴屋「違うっさ。今度は真面目にょろ」
キョン「(今までは、不真面目だったのか)」
鶴屋「それで、どうする?」
キョン「聞きます」
鶴屋「よっし、耳を突き破って聞くっさ」
キョン「(それは怖い、というか痛い)」
鶴屋「そんじゃ、連絡よろしくねっ」
キョン「はい。昼前には、連絡出来るようにします」
鶴屋「あいあいっさ。みくる、一緒に帰るよ」
朝比奈「は、はあい」
キョン「さっきのですか?」
鶴屋「違うっさ。今度は真面目にょろ」
キョン「(今までは、不真面目だったのか)」
鶴屋「それで、どうする?」
キョン「聞きます」
鶴屋「よっし、耳を突き破って聞くっさ」
キョン「(それは怖い、というか痛い)」
鶴屋「そんじゃ、連絡よろしくねっ」
キョン「はい。昼前には、連絡出来るようにします」
鶴屋「あいあいっさ。みくる、一緒に帰るよ」
朝比奈「は、はあい」
757: 2009/07/29(水) 02:42:56.85 ID:348Zy5I0
律「明日から、冬休みだなー」
紬「そうね。そういえば、今年はクリスマスどうするの?」
澪「クリスマスか、考えてなかった」
律「おいおい、メインなイベントだぞ」
唯「わたしの家なら空いてるけど、どうかなあ?」
律「親はどうした?」
唯「今日帰って来るんだけど、イヴには旅行に行くって」
梓「凄いですね」
律「じゃ、唯の家に決まりか」
澪「本当に良いのか? 唯」
唯「平気だよお」
梓「なんだか、楽しそうですね」
紬「きっと、楽しいわよ」
紬「そうね。そういえば、今年はクリスマスどうするの?」
澪「クリスマスか、考えてなかった」
律「おいおい、メインなイベントだぞ」
唯「わたしの家なら空いてるけど、どうかなあ?」
律「親はどうした?」
唯「今日帰って来るんだけど、イヴには旅行に行くって」
梓「凄いですね」
律「じゃ、唯の家に決まりか」
澪「本当に良いのか? 唯」
唯「平気だよお」
梓「なんだか、楽しそうですね」
紬「きっと、楽しいわよ」
792: 2009/07/31(金) 19:17:58.26 ID:4sAaOwI0
翌日 23日 木曜日 唯宅
憂「あれ、お姉ちゃん。何処かに行くの?」
唯「うん、直ぐ戻ってくると思うけどお」
憂「そっか、気をつけてね」
唯「うん。じゃあ、行ってくるねえ」
憂「行ってらっしゃーい」
憂「あれ、お姉ちゃん。何処かに行くの?」
唯「うん、直ぐ戻ってくると思うけどお」
憂「そっか、気をつけてね」
唯「うん。じゃあ、行ってくるねえ」
憂「行ってらっしゃーい」
794: 2009/07/31(金) 19:19:50.84 ID:4sAaOwI0
唯「ふいー(まだ、来てないみたい)」
梓「(緊張するなー)」
唯・梓「!?」
唯「あずにゃん!」
梓「唯先輩!」
唯「な、なにしてんのお?」
梓「せ、先輩こそ」
唯「わたしは、えっとお・・・。あずにゃんは?」
梓「わ、わたし!? それは、その・・・キョンさんと///」
唯「あずにゃんも?」
梓「え、どういう意味ですか?」
唯「あ、いや、その」
鶴屋「はいはーい、お待たせっさ」
唯・梓「・・・誰?」
梓「(緊張するなー)」
唯・梓「!?」
唯「あずにゃん!」
梓「唯先輩!」
唯「な、なにしてんのお?」
梓「せ、先輩こそ」
唯「わたしは、えっとお・・・。あずにゃんは?」
梓「わ、わたし!? それは、その・・・キョンさんと///」
唯「あずにゃんも?」
梓「え、どういう意味ですか?」
唯「あ、いや、その」
鶴屋「はいはーい、お待たせっさ」
唯・梓「・・・誰?」
795: 2009/07/31(金) 19:22:03.72 ID:4sAaOwI0
キョン「この人は」
鶴屋「姉です」
キョン「なっ」
唯「へ、キョンくん。お姉ちゃんいたんだあ」
梓「(似てないけど)」
鶴屋「さっ、あたしに付いてきなさいっ」
キョン「どこへ?」
鶴屋「喫茶店さっ」
鶴屋「姉です」
キョン「なっ」
唯「へ、キョンくん。お姉ちゃんいたんだあ」
梓「(似てないけど)」
鶴屋「さっ、あたしに付いてきなさいっ」
キョン「どこへ?」
鶴屋「喫茶店さっ」
796: 2009/07/31(金) 19:24:20.06 ID:4sAaOwI0
喫茶店
梓「あの、これってどういう?」
唯「(どうしよぅ、あずにゃんもいるなんて聞いてなかった)」
鶴屋「いやね、キョンくんが迷惑かけてるみたいだからさっ」
梓「いえ、全然迷惑なんて(キョンくん?)」
鶴屋「二人とも、キョンくんが好きなんだよね?」
梓「え?」
鶴屋「違うかい? 平沢さん」
唯「あ、えっと、違います!」
キョン「!?」
鶴屋「へえ、違うのかい。キョンくんに告白したって聞いたっさ」
梓「・・・告白って?」
鶴屋「そうだよね?」
唯「・・・」
梓「あの、これってどういう?」
唯「(どうしよぅ、あずにゃんもいるなんて聞いてなかった)」
鶴屋「いやね、キョンくんが迷惑かけてるみたいだからさっ」
梓「いえ、全然迷惑なんて(キョンくん?)」
鶴屋「二人とも、キョンくんが好きなんだよね?」
梓「え?」
鶴屋「違うかい? 平沢さん」
唯「あ、えっと、違います!」
キョン「!?」
鶴屋「へえ、違うのかい。キョンくんに告白したって聞いたっさ」
梓「・・・告白って?」
鶴屋「そうだよね?」
唯「・・・」
797: 2009/07/31(金) 19:26:47.25 ID:4sAaOwI0
梓「先輩」
唯「あ、あずにゃん、今のはね」
梓「もう隠さないで良いですよ。わたしは知ってましたし」
唯「へ?」
梓「誰にだって、好きになる権利はありますから。告白したってのは、知らなかったけれど」
唯「あずにゃん・・・」
梓「あとはキョンさん次第です」
キョン「あ、ああ(結局、こうなるのか)」
唯「でも、キョンくん達はもう付き合ってるんじゃ・・・」
梓「いえ、まだ付き合ってる訳じゃないですよ」
唯「そうなの?」
キョン「ん、まあ、そうだが・・・」
唯「でも、なんか悪いよお」
梓「唯先輩と公平に勝負した方がすっきりしますから」
唯「・・・」
唯「あ、あずにゃん、今のはね」
梓「もう隠さないで良いですよ。わたしは知ってましたし」
唯「へ?」
梓「誰にだって、好きになる権利はありますから。告白したってのは、知らなかったけれど」
唯「あずにゃん・・・」
梓「あとはキョンさん次第です」
キョン「あ、ああ(結局、こうなるのか)」
唯「でも、キョンくん達はもう付き合ってるんじゃ・・・」
梓「いえ、まだ付き合ってる訳じゃないですよ」
唯「そうなの?」
キョン「ん、まあ、そうだが・・・」
唯「でも、なんか悪いよお」
梓「唯先輩と公平に勝負した方がすっきりしますから」
唯「・・・」
798: 2009/07/31(金) 19:28:36.39 ID:4sAaOwI0
鶴屋「だからさ、弟にはっきりして貰おうと思うんだよねっ」
キョン「鶴屋さん」
梓「鶴屋さん?」
鶴屋「あたしの名前さっ」
唯「へえ、珍しい名前だねえ」
梓「(絶対嘘だ・・・)」
鶴屋「けど、さすがに直ぐという訳にもいかないしね」
梓「そうですね」
鶴屋「そういや、明日はイヴだっけ」
唯「そうだった、買い物に行かないと。キョンくんも来るー? みんな来るんだけどお」
キョン「みんなってのは、軽音部の人らか?」
唯「うん! あずにゃんも来るよお」
キョン「鶴屋さん」
梓「鶴屋さん?」
鶴屋「あたしの名前さっ」
唯「へえ、珍しい名前だねえ」
梓「(絶対嘘だ・・・)」
鶴屋「けど、さすがに直ぐという訳にもいかないしね」
梓「そうですね」
鶴屋「そういや、明日はイヴだっけ」
唯「そうだった、買い物に行かないと。キョンくんも来るー? みんな来るんだけどお」
キョン「みんなってのは、軽音部の人らか?」
唯「うん! あずにゃんも来るよお」
799: 2009/07/31(金) 19:30:58.22 ID:4sAaOwI0
鶴屋「ははあ。そうだねっ、こうしよう。明日、弟が選んだ相手を迎えに行くってのはどうだい?」
キョン「それ、本気ですか?」
鶴屋「勿論、本気っさ」
梓「わたしは構いません」
唯「・・・」
鶴屋「じゃあ、時間を決めようか。その集まりは何時から始まるんだい?」
唯「えっと、多分18時くらいかなあ」
梓「結構、遅めですよね」
鶴屋「場所は?」
唯「わたしの家です」
鶴屋「そんじゃ、17時ぴったりにどちらかの家を訪れるってのでどうかなっ?」
梓「はい、それで結構です」
キョン「それ、本気ですか?」
鶴屋「勿論、本気っさ」
梓「わたしは構いません」
唯「・・・」
鶴屋「じゃあ、時間を決めようか。その集まりは何時から始まるんだい?」
唯「えっと、多分18時くらいかなあ」
梓「結構、遅めですよね」
鶴屋「場所は?」
唯「わたしの家です」
鶴屋「そんじゃ、17時ぴったりにどちらかの家を訪れるってのでどうかなっ?」
梓「はい、それで結構です」
800: 2009/07/31(金) 19:32:47.13 ID:4sAaOwI0
唯「・・・ねえ、あずにゃん」
梓「はい?」
唯「ごめんね。わたし、応援するって言ったのに・・・」
梓「気にしないで下さい。それに唯先輩は、いつも通りに元気じゃないとらしくないですよ」
唯「・・・うん」
梓「けど、結果はどうであれ、恨みっこ無しですから」
唯「うん! ありがとお! あずにゃーん!」
ギュッ
梓「ちょっ///」
唯「あずにゃーん、んにゃいすきだよお!」スリスリ
鶴屋「あっはっは! めがっさ仲良いんだねっ! 彼氏いらずだねっ!」
キョン「(まあ、二人の仲が悪くならないで良かったが、対して俺は責任重大だな)」
梓「はい?」
唯「ごめんね。わたし、応援するって言ったのに・・・」
梓「気にしないで下さい。それに唯先輩は、いつも通りに元気じゃないとらしくないですよ」
唯「・・・うん」
梓「けど、結果はどうであれ、恨みっこ無しですから」
唯「うん! ありがとお! あずにゃーん!」
ギュッ
梓「ちょっ///」
唯「あずにゃーん、んにゃいすきだよお!」スリスリ
鶴屋「あっはっは! めがっさ仲良いんだねっ! 彼氏いらずだねっ!」
キョン「(まあ、二人の仲が悪くならないで良かったが、対して俺は責任重大だな)」
802: 2009/07/31(金) 19:38:52.65 ID:4sAaOwI0
鶴屋「じゃあ、あたしは帰るっさ」
キョン「もう、ですか?」
鶴屋「あとは、キョンくん次第だよっ」
キョン「(結局なんの解決にもなってないが・・・、やはり結論は自分で出さないと駄目か)」
鶴屋「じゃ、そういうことでっ」
唯「綺麗なお姉ちゃんだねえ」
梓「違いますよね」
キョン「ああ、違う」
梓「やっぱり・・・」
唯「え、違うの!?」
梓「・・・」
キョン「その、俺の所為でこんなことになって悪かった。答えは絶対に出すから」
梓「はい・・・」
唯「・・・」
キョン「じゃ、今日はここまでしよう」
キョン「もう、ですか?」
鶴屋「あとは、キョンくん次第だよっ」
キョン「(結局なんの解決にもなってないが・・・、やはり結論は自分で出さないと駄目か)」
鶴屋「じゃ、そういうことでっ」
唯「綺麗なお姉ちゃんだねえ」
梓「違いますよね」
キョン「ああ、違う」
梓「やっぱり・・・」
唯「え、違うの!?」
梓「・・・」
キョン「その、俺の所為でこんなことになって悪かった。答えは絶対に出すから」
梓「はい・・・」
唯「・・・」
キョン「じゃ、今日はここまでしよう」
804: 2009/07/31(金) 19:43:51.89 ID:4sAaOwI0
キョン「(なんて、いっちょまえに言っては来たがリミットは明日だ。時間がない。答えなんて出せるものなのだろうか)」
キョン「はあ、やられたか。鶴屋さんに・・・」
キョン「とは、言っても自分から頼んだわけだし言い分けできんな」
ドカッ
?「うわっ!」
キョン「あ、すいません。大丈夫・・・」
?「ちょっと、余所見しないで歩いて下さい」
キョン「はあ、やられたか。鶴屋さんに・・・」
キョン「とは、言っても自分から頼んだわけだし言い分けできんな」
ドカッ
?「うわっ!」
キョン「あ、すいません。大丈夫・・・」
?「ちょっと、余所見しないで歩いて下さい」
806: 2009/07/31(金) 19:49:09.31 ID:4sAaOwI0
キョン「お前、こんな所でなにしてんだ?」
橘「私だって、普通に街中ぐらい歩きますよ。人をなんだと」
キョン「ああ悪かった。だから、そんな怒るな」
橘「なんで私があなた如きに怒らなきゃいけないんですか」
キョン「いやいや、もう既に」
橘「大体ですね、前方不注意だったのはあなたであって」ガミガミ
キョン「スタップ! そこまでだ」
橘「むー」
キョン「俺が悪かった。以上、それでいいな」
橘「なんかすっきりしませんね」
キョン「じゃあな」
?「あっ・・・」
キョン「あ・・・」
橘「私だって、普通に街中ぐらい歩きますよ。人をなんだと」
キョン「ああ悪かった。だから、そんな怒るな」
橘「なんで私があなた如きに怒らなきゃいけないんですか」
キョン「いやいや、もう既に」
橘「大体ですね、前方不注意だったのはあなたであって」ガミガミ
キョン「スタップ! そこまでだ」
橘「むー」
キョン「俺が悪かった。以上、それでいいな」
橘「なんかすっきりしませんね」
キョン「じゃあな」
?「あっ・・・」
キョン「あ・・・」
808: 2009/07/31(金) 19:54:40.42 ID:4sAaOwI0
佐々木「やあ、キョンじゃないか?」
キョン「なんで疑問形なんだよ?」
佐々木「いや、人違いかもと思ってね」
キョン「あのな」
佐々木「失敬。勘違いだったようで、安心したよ」
キョン「そりゃ、良かったね」
橘「佐々木さん、聞いてくださいよ。この人、わたしにタックルかまして来たんですよ」
キョン「おまっ」
佐々木「ほお、それは感心しないね」
キョン「待て待て、冤罪だ」
?「キョンさん・・・?」
キョン「はあ?」
キョン「なんで疑問形なんだよ?」
佐々木「いや、人違いかもと思ってね」
キョン「あのな」
佐々木「失敬。勘違いだったようで、安心したよ」
キョン「そりゃ、良かったね」
橘「佐々木さん、聞いてくださいよ。この人、わたしにタックルかまして来たんですよ」
キョン「おまっ」
佐々木「ほお、それは感心しないね」
キョン「待て待て、冤罪だ」
?「キョンさん・・・?」
キョン「はあ?」
809: 2009/07/31(金) 20:04:27.42 ID:4sAaOwI0
澪「こ、こんにちわ(相変わらず、モテモテだなー)」
キョン「ああ・・・どうも」
佐々木「お久しぶりです。覚えているかな? 以前会ったことがあるのだけど」
澪「あ、ええ、覚えてますよ」
橘「初めまして、橘京子と申します」
キョン「(くわっ、こやつ)」
澪「秋山澪です(なんか、可愛い娘ばっかだな。キョンさんの周り)」
キョン「じゃ、そういうことで」
橘「待ってください」
キョン「なんだ?」
橘「折角ですから、お茶でもしましょう」
キョン「生憎俺は」
澪「しますします!」
佐々木「別に僕はどちらでも」
橘「決まりですね」
キョン「・・・・・・(えええええ?)」
キョン「ああ・・・どうも」
佐々木「お久しぶりです。覚えているかな? 以前会ったことがあるのだけど」
澪「あ、ええ、覚えてますよ」
橘「初めまして、橘京子と申します」
キョン「(くわっ、こやつ)」
澪「秋山澪です(なんか、可愛い娘ばっかだな。キョンさんの周り)」
キョン「じゃ、そういうことで」
橘「待ってください」
キョン「なんだ?」
橘「折角ですから、お茶でもしましょう」
キョン「生憎俺は」
澪「しますします!」
佐々木「別に僕はどちらでも」
橘「決まりですね」
キョン「・・・・・・(えええええ?)」
812: 2009/07/31(金) 20:13:00.21 ID:4sAaOwI0
喫茶店
キョン「・・・(蚊帳の外・・・)」
佐々木「ところでキョン」
キョン「なんでございましょう」
佐々木「随分と他人行儀だね。まあ、他人なのは間違いないか」
キョン「ご用件はなんだ?」
佐々木「何をそんなにイライラしてるんだい?」
キョン「さあね(俺には考える時間が必要なんだよ)」
橘「なにか悩みごとでもあるんじゃないですか?」ニヤニヤ
キョン「なっ!」
橘「図星ですか」ニヤニヤ
キョン「(コイツ、謀りやがったな)」
佐々木「そうなのかい?」
キョン「いや、そんなことないぞ」
橘「女の子三人と、なにやら会談してたようですが?」
キョン「お前、見てたのかよ」
橘「ええ、じっくりと」
澪「???」
キョン「・・・(蚊帳の外・・・)」
佐々木「ところでキョン」
キョン「なんでございましょう」
佐々木「随分と他人行儀だね。まあ、他人なのは間違いないか」
キョン「ご用件はなんだ?」
佐々木「何をそんなにイライラしてるんだい?」
キョン「さあね(俺には考える時間が必要なんだよ)」
橘「なにか悩みごとでもあるんじゃないですか?」ニヤニヤ
キョン「なっ!」
橘「図星ですか」ニヤニヤ
キョン「(コイツ、謀りやがったな)」
佐々木「そうなのかい?」
キョン「いや、そんなことないぞ」
橘「女の子三人と、なにやら会談してたようですが?」
キョン「お前、見てたのかよ」
橘「ええ、じっくりと」
澪「???」
814: 2009/07/31(金) 20:22:20.99 ID:4sAaOwI0
橘「鶴屋、平沢唯、中野梓」
キョン「名前まで・・・」
佐々木「キョン、どういうことか教えてもらおうかな?」
澪「なんで、唯達と何してんだですか?」
橘「どうなんですか?」
キョン「(橘あああああああああああああああああああああ!)」
キョン「という訳なんですよ」
澪「(いつの間に、そんなになってたんだよ)」
佐々木「・・・」
橘「二股なんて最低ですね」
キョン「人聞きの悪いこと言うな」
橘「まあ、私には関係ありませんけど」
キョン「だろうな」
佐々木「それで、キョンはどちらを選ぶのかな?」
キョン「考え中だ」
澪「はあ・・・」
橘「なんで、溜息を?」
澪「え? べ、別に」
橘「実は、あなたも好きなんじゃ?」
澪「な、何を馬鹿な///」
キョン「んな事あるか」
ベチッ
橘「酷い、打つなんて」
キョン「調子にのんな」
キョン「名前まで・・・」
佐々木「キョン、どういうことか教えてもらおうかな?」
澪「なんで、唯達と何してんだですか?」
橘「どうなんですか?」
キョン「(橘あああああああああああああああああああああ!)」
キョン「という訳なんですよ」
澪「(いつの間に、そんなになってたんだよ)」
佐々木「・・・」
橘「二股なんて最低ですね」
キョン「人聞きの悪いこと言うな」
橘「まあ、私には関係ありませんけど」
キョン「だろうな」
佐々木「それで、キョンはどちらを選ぶのかな?」
キョン「考え中だ」
澪「はあ・・・」
橘「なんで、溜息を?」
澪「え? べ、別に」
橘「実は、あなたも好きなんじゃ?」
澪「な、何を馬鹿な///」
キョン「んな事あるか」
ベチッ
橘「酷い、打つなんて」
キョン「調子にのんな」
815: 2009/07/31(金) 20:26:35.16 ID:4sAaOwI0
澪「わたし、帰ります。失礼します」
橘「それでは、私も帰ります。佐々木さん、今日はこれで解散しましょう。あとはお二人で」
佐々木「・・・」
キョン「・・・」
佐々木「・・・」
キョン「か、帰っていいか?」
佐々木「キョン」
キョン「まだ何かあるのか?」
佐々木「・・・いや、帰ろうか」
キョン「じゃあな」
佐々木「キョン」
キョン「ん?」
佐々木「君には、太陽が似合うと思う」
キョン「どういう意味だ?」
佐々木「さあ、僕には分からないよ。じゃあね」
キョン「変な奴だな」
橘「それでは、私も帰ります。佐々木さん、今日はこれで解散しましょう。あとはお二人で」
佐々木「・・・」
キョン「・・・」
佐々木「・・・」
キョン「か、帰っていいか?」
佐々木「キョン」
キョン「まだ何かあるのか?」
佐々木「・・・いや、帰ろうか」
キョン「じゃあな」
佐々木「キョン」
キョン「ん?」
佐々木「君には、太陽が似合うと思う」
キョン「どういう意味だ?」
佐々木「さあ、僕には分からないよ。じゃあね」
キョン「変な奴だな」
824: 2009/07/31(金) 22:09:56.91 ID:4sAaOwI0
キョン「ふう・・・・・・
・・・付き合うとしたら、どっちだ。
梓は、料理も出来るし頭もまわる。
平沢は、・・・元気が取り柄かねアイツは。
うーむ・・・PCでも触るか。
カタカタ
相性・・・か。
どちらが良いか、確かに相性が合う方が良いわな。
となると、楽なのは平沢ではあるか・・・。
・・・。
・・・・・・。
駄目だ、今日は寝よう」
・・・付き合うとしたら、どっちだ。
梓は、料理も出来るし頭もまわる。
平沢は、・・・元気が取り柄かねアイツは。
うーむ・・・PCでも触るか。
カタカタ
相性・・・か。
どちらが良いか、確かに相性が合う方が良いわな。
となると、楽なのは平沢ではあるか・・・。
・・・。
・・・・・・。
駄目だ、今日は寝よう」
828: 2009/07/31(金) 22:43:44.95 ID:4sAaOwI0
翌日 24日 木曜日
憂「お姉ちゃん、飾り付けお願いね」
唯「うん。任せてえ」
憂「じゃあ、わたしは買い物に行ってくるね」
唯「行ってらっしゃあい」
唯「・・・ごろーごろー」
唯「ひろーいひろーい。あはははー」
梓宅
梓「はあ・・・」
梓「ああは言ったけど、自信なくなってきたなー」
梓「・・・ううん、大丈夫! きっと」
憂「お姉ちゃん、飾り付けお願いね」
唯「うん。任せてえ」
憂「じゃあ、わたしは買い物に行ってくるね」
唯「行ってらっしゃあい」
唯「・・・ごろーごろー」
唯「ひろーいひろーい。あはははー」
梓宅
梓「はあ・・・」
梓「ああは言ったけど、自信なくなってきたなー」
梓「・・・ううん、大丈夫! きっと」
835: 2009/08/01(土) 01:06:57.61 ID:sbgfvpY0
キョン宅
ピロロロロロ♪
キョン「ん、誰だ? ハルヒ・・・か」
カチャ
キョン「俺だ」
ハルヒ「あんた今日暇よね。17時に有希のマンションに集合だから。持ち物は」
キョン「おい、何時だって?」
ハルヒ「17時よ17時。持ち物は・・・特にないわ。以上」
ツーツーツー
キョン「切りやがった・・・17時・・・おいおい」
プルルルルル
ハルヒ「なによ」
キョン「すまんが、用事がある」
ハルヒ「はあ? あんた今日がなんの日か知ってる訳?」
キョン「クリスマス・イヴだろ」
ハルヒ「SOS団主催のね」
キョン「なにも準備してなかったが」
ハルヒ「・・・とにかく、来ること。いいわね」
キョン「人の・・・また切った」
ピロロロロロ♪
キョン「ん、誰だ? ハルヒ・・・か」
カチャ
キョン「俺だ」
ハルヒ「あんた今日暇よね。17時に有希のマンションに集合だから。持ち物は」
キョン「おい、何時だって?」
ハルヒ「17時よ17時。持ち物は・・・特にないわ。以上」
ツーツーツー
キョン「切りやがった・・・17時・・・おいおい」
プルルルルル
ハルヒ「なによ」
キョン「すまんが、用事がある」
ハルヒ「はあ? あんた今日がなんの日か知ってる訳?」
キョン「クリスマス・イヴだろ」
ハルヒ「SOS団主催のね」
キョン「なにも準備してなかったが」
ハルヒ「・・・とにかく、来ること。いいわね」
キョン「人の・・・また切った」
837: 2009/08/01(土) 01:18:07.37 ID:sbgfvpY0
キョン「アイツ、電源切りやがったな・・・。まあいい、あとで向かえば良いだろ」
キョン「問題はだ。いや、それはいいか」
キョン「ふー、それにしても、まだ時間があるが何もする気が起きんな」
長門宅
ハルヒ「じゃ、取り掛かるわよ」
朝比奈「はぁい、頑張りましょう」
長門「・・・」
キョン「問題はだ。いや、それはいいか」
キョン「ふー、それにしても、まだ時間があるが何もする気が起きんな」
長門宅
ハルヒ「じゃ、取り掛かるわよ」
朝比奈「はぁい、頑張りましょう」
長門「・・・」
838: 2009/08/01(土) 01:21:53.93 ID:sbgfvpY0
朝比奈「終わりましたねぇ」
ハルヒ「休憩にしましょ」
長門「・・・」
キョン宅 15:54
キョン「さて、行くとするか」
キョン妹「キョンくん、どこ行くのー?」
キョン「言うなれば太陽だ」
キョン妹「太陽?」
キョン「じゃあな、俺に分のケーキは食っていいぞ」
キョン妹「本当! やったー」
ハルヒ「休憩にしましょ」
長門「・・・」
キョン宅 15:54
キョン「さて、行くとするか」
キョン妹「キョンくん、どこ行くのー?」
キョン「言うなれば太陽だ」
キョン妹「太陽?」
キョン「じゃあな、俺に分のケーキは食っていいぞ」
キョン妹「本当! やったー」
840: 2009/08/01(土) 01:31:30.68 ID:sbgfvpY0
佐々木、お前は俺に太陽が似合うと言ったな。
今の俺には、意味が解る気がする。
そして、太陽がなにかも。
風が寒い。冬の自転車ってのは厄介なもんだ。
頭上の太陽は、なにしてんだ?
真夏並みに暑くても困るが、少しは地表を照らして欲しいぜ。
なんて無駄な呟きはいらんな。
今は太陽目掛けて、足を運ぶだけだ。
今の俺には、意味が解る気がする。
そして、太陽がなにかも。
風が寒い。冬の自転車ってのは厄介なもんだ。
頭上の太陽は、なにしてんだ?
真夏並みに暑くても困るが、少しは地表を照らして欲しいぜ。
なんて無駄な呟きはいらんな。
今は太陽目掛けて、足を運ぶだけだ。
846: 2009/08/01(土) 01:57:17.68 ID:sbgfvpY0
キョン「16:55分か、ちょっとくらい早くても良いよな」
梓「キョンさん」
キョン「え? 梓!?」
梓「やっぱり、来ましたね」
キョン「・・・」
梓「良いんです。わたしは、これで区切りがつきますから」
キョン「すまん」
梓「一つ、訊いてもいいですか?」
キョン「なんだ?」
梓「どこが好きなんですか?」
梓「キョンさん」
キョン「え? 梓!?」
梓「やっぱり、来ましたね」
キョン「・・・」
梓「良いんです。わたしは、これで区切りがつきますから」
キョン「すまん」
梓「一つ、訊いてもいいですか?」
キョン「なんだ?」
梓「どこが好きなんですか?」
847: 2009/08/01(土) 02:18:58.97 ID:sbgfvpY0
キョン「上目遣い・・・」
梓「え?」
キョン「じゃなくて、アイツの笑顔かね。ベタみたいだが、落ち着くんだ」
梓「なるほど・・・唯先輩の笑顔は確かに見てるこっちも笑いたくなりますよね」
キョン「・・・」
梓「行きましょう、待ってますよ」
キョン「ああ」
ピンポーン
唯「はあーい。って、・・・・・・いらっしゃーい」
キョン「平沢」
唯「早く入ってえ。澪ちゃん達は来てないけど」
梓「先輩」
唯「どうしたの?」
梓「先輩、泣かなくて良いですよ」
唯「え? なんで泣いてなんか・・・」
キョン「平沢、俺が迎えに来たのはお前だ」
唯「・・・だって、あずにゃんと」
梓「そこで会っただけです」
キョン「だから、泣くなら嬉し泣きにしてくれ」
唯「・・・・・・」
ギュッ
キョン「なっ、いきなり何を」
唯「捕まえたあ・・・」
梓「え?」
キョン「じゃなくて、アイツの笑顔かね。ベタみたいだが、落ち着くんだ」
梓「なるほど・・・唯先輩の笑顔は確かに見てるこっちも笑いたくなりますよね」
キョン「・・・」
梓「行きましょう、待ってますよ」
キョン「ああ」
ピンポーン
唯「はあーい。って、・・・・・・いらっしゃーい」
キョン「平沢」
唯「早く入ってえ。澪ちゃん達は来てないけど」
梓「先輩」
唯「どうしたの?」
梓「先輩、泣かなくて良いですよ」
唯「え? なんで泣いてなんか・・・」
キョン「平沢、俺が迎えに来たのはお前だ」
唯「・・・だって、あずにゃんと」
梓「そこで会っただけです」
キョン「だから、泣くなら嬉し泣きにしてくれ」
唯「・・・・・・」
ギュッ
キョン「なっ、いきなり何を」
唯「捕まえたあ・・・」
849: 2009/08/01(土) 02:27:27.06 ID:sbgfvpY0
律「おまた・・・うおおおおおおお!」
紬「まあ///」
澪「・・・」
梓「あ、先輩方」
キョン「ほ、ほら、他の人も来たんだ。さっさと中に入るぞ」
唯「うん」
紬「まあ///」
澪「・・・」
梓「あ、先輩方」
キョン「ほ、ほら、他の人も来たんだ。さっさと中に入るぞ」
唯「うん」
850: 2009/08/01(土) 02:35:44.15 ID:sbgfvpY0
唯「私達、付き合うことになりました!」
律「おおおお、やっとか!」
紬「おめでとう、唯ちゃん」
澪「まあ、仕方無いな」
梓「付き合うんですか?」
キョン「まだ、そこまで言ってないだろ」
唯「大丈夫だよお、絶対に」
憂「お姉ちゃん、うう、おめでとう」
唯「憂ー、ありがとお」
キョン「ああ、そうだ。悪いんだが、ちょっと外すわ」
唯「え?」
キョン「どうしても、顔を出さないといけない場所があってな」
梓「浮気ですか?」
キョン「違う、断じて否だ。適当に済ませて、こっちにもう一度来るよ」
唯「しょうがないなあ」
キョン「じゃあな、それまで楽しんでくれ」
律「おおおお、やっとか!」
紬「おめでとう、唯ちゃん」
澪「まあ、仕方無いな」
梓「付き合うんですか?」
キョン「まだ、そこまで言ってないだろ」
唯「大丈夫だよお、絶対に」
憂「お姉ちゃん、うう、おめでとう」
唯「憂ー、ありがとお」
キョン「ああ、そうだ。悪いんだが、ちょっと外すわ」
唯「え?」
キョン「どうしても、顔を出さないといけない場所があってな」
梓「浮気ですか?」
キョン「違う、断じて否だ。適当に済ませて、こっちにもう一度来るよ」
唯「しょうがないなあ」
キョン「じゃあな、それまで楽しんでくれ」
852: 2009/08/01(土) 02:43:33.28 ID:sbgfvpY0
長門宅
キョン「よお・・・?」
古泉「これは、遅刻ですか?」
長門「・・・」
キョン「悪い、用事があってな」
古泉「お二人は、疲れて寝てしまわれましたよ」
キョン「疲れてって、なにやってたんだ」
古泉「僕ら男性陣を驚かそうと、前準備をしていたとか」
長門「・・・」
キョン「・・・おい、ハルヒ」
古泉「今は寝かせてあげましょう」
キョン「・・・そうか」
長門「これ」
キョン「? なんだ、これは?」
長門「プレゼント」
キョン「長門のか?」
長門「違う、三人で作った」
キョン「ほお、三人でな」
キョン「よお・・・?」
古泉「これは、遅刻ですか?」
長門「・・・」
キョン「悪い、用事があってな」
古泉「お二人は、疲れて寝てしまわれましたよ」
キョン「疲れてって、なにやってたんだ」
古泉「僕ら男性陣を驚かそうと、前準備をしていたとか」
長門「・・・」
キョン「・・・おい、ハルヒ」
古泉「今は寝かせてあげましょう」
キョン「・・・そうか」
長門「これ」
キョン「? なんだ、これは?」
長門「プレゼント」
キョン「長門のか?」
長門「違う、三人で作った」
キョン「ほお、三人でな」
853: 2009/08/01(土) 02:49:28.87 ID:sbgfvpY0
キョン「これは・・・ケーキか」
古泉「僕もまだ手をつけてません」
長門「食べて欲しい」
キョン「だとよ」
古泉「僕もよろしいので?」
長門「構わない」
キョン「では、頂くよ」
古泉「僕も貰いますね」
キョン「さすがだな。上手い」
古泉「ええ。とても、濃厚なクリームとふんわりしたスポンジが融けあってワンダフルな味に仕上がっています」
長門「そう」
キョン「ありがとな、長門」
長門「いい。お礼は涼宮ハルヒに言うべき」
キョン「そうだな。とは言っても、寝てる人間に言っても意味はないか」
古泉「そうですね」
古泉「僕もまだ手をつけてません」
長門「食べて欲しい」
キョン「だとよ」
古泉「僕もよろしいので?」
長門「構わない」
キョン「では、頂くよ」
古泉「僕も貰いますね」
キョン「さすがだな。上手い」
古泉「ええ。とても、濃厚なクリームとふんわりしたスポンジが融けあってワンダフルな味に仕上がっています」
長門「そう」
キョン「ありがとな、長門」
長門「いい。お礼は涼宮ハルヒに言うべき」
キョン「そうだな。とは言っても、寝てる人間に言っても意味はないか」
古泉「そうですね」
857: 2009/08/01(土) 03:04:33.86 ID:sbgfvpY0
ハルヒ「メリークリスマス!」
キョン「(鬼を起こしてしまった)」
朝比奈「ジングルベールぅ」
古泉「鈴っが鳴るー♪」
長門「・・・」
ハルヒ「なによキョン。もう少し、嬉しそうな顔しなさいよね」
キョン「はいはい、ケーキは美味かったよ」
ハルヒ「それは、さっき聞いたわよ」
長門「・・・」
キョン「・・・今、何時だ?」
長門「9時51分39秒」
キョン「もう、そんな時間か」
古泉「おや、どこへ?」
キョン「すまんが、今日はこれで帰る」
ハルヒ「今日は有希の家で泊まるわよ!」
朝比奈「ふぇー」
長門「・・・」
キョン「俺はパスだ。じゃあな」
ハルヒ「え?」
古泉「・・・ふむ」
キョン「(鬼を起こしてしまった)」
朝比奈「ジングルベールぅ」
古泉「鈴っが鳴るー♪」
長門「・・・」
ハルヒ「なによキョン。もう少し、嬉しそうな顔しなさいよね」
キョン「はいはい、ケーキは美味かったよ」
ハルヒ「それは、さっき聞いたわよ」
長門「・・・」
キョン「・・・今、何時だ?」
長門「9時51分39秒」
キョン「もう、そんな時間か」
古泉「おや、どこへ?」
キョン「すまんが、今日はこれで帰る」
ハルヒ「今日は有希の家で泊まるわよ!」
朝比奈「ふぇー」
長門「・・・」
キョン「俺はパスだ。じゃあな」
ハルヒ「え?」
古泉「・・・ふむ」
860: 2009/08/01(土) 03:10:10.34 ID:sbgfvpY0
唯宅
和「あ、えっと、どちらさまですか?」
キョン「え?」
憂「あ、キョンさん」
和「キョンさん?」
憂「どうぞ」
キョン「お邪魔します」
和「(誰?)」
和「あ、えっと、どちらさまですか?」
キョン「え?」
憂「あ、キョンさん」
和「キョンさん?」
憂「どうぞ」
キョン「お邪魔します」
和「(誰?)」
861: 2009/08/01(土) 03:15:03.60 ID:sbgfvpY0
さわ子「酷いわ、唯ちゃん・・・」
澪「先生、落ち込まないで」
律「ムギ、もうないのかー?」
紬「ごめんなさい。もう、今ので終わっちゃったの」
梓「ああ、るい先輩///」
唯「あれ、あずにゃんが酔っちゃったあ」
澪「ええ、なんでお酒が」
和「先生ですよね」
さわ子「なんのことかしら、てへっ」
キョン「た、楽しそうだな」
憂「はい♪」
澪「先生、落ち込まないで」
律「ムギ、もうないのかー?」
紬「ごめんなさい。もう、今ので終わっちゃったの」
梓「ああ、るい先輩///」
唯「あれ、あずにゃんが酔っちゃったあ」
澪「ええ、なんでお酒が」
和「先生ですよね」
さわ子「なんのことかしら、てへっ」
キョン「た、楽しそうだな」
憂「はい♪」
863: 2009/08/01(土) 03:22:46.49 ID:sbgfvpY0
さわ子「それで、その子が彼氏なの?」
和「え、誰の?」
唯「はい! わたしです!」
和「嘘! え、本気?」
キョン「まあ」
和「へ、へえ(唯のどこを気に入ったのかしら)」
唯「あのね、キョンくん」
キョン「ん?」
唯「こっちのキョンくんとは、まだしてないんだあ」
キョン「なにを?」
唯「キスだよお」
キョン「はあ?」
さわ子「きゃっ」
澪「唯、そういうのは」
キョン「そうだ、そういうのは」
和「え、誰の?」
唯「はい! わたしです!」
和「嘘! え、本気?」
キョン「まあ」
和「へ、へえ(唯のどこを気に入ったのかしら)」
唯「あのね、キョンくん」
キョン「ん?」
唯「こっちのキョンくんとは、まだしてないんだあ」
キョン「なにを?」
唯「キスだよお」
キョン「はあ?」
さわ子「きゃっ」
澪「唯、そういうのは」
キョン「そうだ、そういうのは」
864: 2009/08/01(土) 03:25:13.15 ID:sbgfvpY0
唯「隙あり!」
チュッ
キョン「おま、いきなり!」
梓・澪・律・紬「おおおお!!!」
憂「お姉ちゃん♪」
唯「キョンくーん♪」
ギュッ グリグリ
キョン「のわっ! こらっ、やめっ!」
唯「あはははー、うふふふー」
キョン「・・・・・・ん、夢?」
チュッ
キョン「おま、いきなり!」
梓・澪・律・紬「おおおお!!!」
憂「お姉ちゃん♪」
唯「キョンくーん♪」
ギュッ グリグリ
キョン「のわっ! こらっ、やめっ!」
唯「あはははー、うふふふー」
キョン「・・・・・・ん、夢?」
867: 2009/08/01(土) 03:33:01.32 ID:sbgfvpY0
唯「おはよう、キョンくん♪」
憂「おはようございます」
キョン「・・・ああ、そうか泊まったんだったな」
唯「あのねえ」
キョン「あいよ」
唯「キョンくん、だーい好きだあよ♪」
気分を高翌揚させたまま、帰宅したキョンを待ち受けていたのは、予想外の報せだった。
その報せを元に、指定された待ち合わせ場所に赴いた。
冬空の下、公園には人の姿は見当たらない。
キョン「(さて、何用だろう)」
?「久しぶりね、キョンくん」
T END
第二部 完
憂「おはようございます」
キョン「・・・ああ、そうか泊まったんだったな」
唯「あのねえ」
キョン「あいよ」
唯「キョンくん、だーい好きだあよ♪」
気分を高翌揚させたまま、帰宅したキョンを待ち受けていたのは、予想外の報せだった。
その報せを元に、指定された待ち合わせ場所に赴いた。
冬空の下、公園には人の姿は見当たらない。
キョン「(さて、何用だろう)」
?「久しぶりね、キョンくん」
T END
第二部 完
868: 2009/08/01(土) 03:34:19.59 ID:g5rD/k.o
いつ終わるのだ
869: 2009/08/01(土) 03:35:21.30 ID:IwoWhUko
大みくるか
873: 2009/08/01(土) 03:38:43.34 ID:sbgfvpY0
エンドレスサマー。
じゃなくて、長い間支援ありがとう。第三部なんて無いから、安心してスレを閉じてくれていい。
ダラダラ続けてもな。
とにかく、約一ヶ月近く本当に感謝してます。
上記の方の本トリップを見かけたら支援して欲しいね。
じゃなくて、長い間支援ありがとう。第三部なんて無いから、安心してスレを閉じてくれていい。
ダラダラ続けてもな。
とにかく、約一ヶ月近く本当に感謝してます。
上記の方の本トリップを見かけたら支援して欲しいね。
874: 2009/08/01(土) 03:40:14.82 ID:g5rD/k.o
これで終わるってのかい?
875: 2009/08/01(土) 03:40:16.22 ID:sbgfvpY0
Tってのは、トゥルーだったり正という意味で使った
解り難くてすまない
解り難くてすまない
877: 2009/08/01(土) 03:50:43.12 ID:sbgfvpY0
引用: キョン「放課後ティータイム?」
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