1: 2008/05/10(土) 16:28:09.24 ID:yRC/fFbx0
アッシュフォード学園。全寮制の名門私立学校。
自由な校風。洗練された教室。
教壇に向かうはすました教師。

夜神月「……」
教師「では夜神君、ここを訳してみてください」
夜神月「神の教えにしたがうべし。
さすれば海の恵みは豊かになり、嵐はやってこないだろう」

いつもと変わらない昼休み。

リヴァル「おーい月!!」
月「なにか用?」
リヴァル「俺たち、これからいつもの…あれなんだが、授業抜けてさ、一緒に行こうぜ?」
月(また、いつもの賭けチェスか…)

月「その、ごめん。今日はちょっと、生徒会の用事があるんだ」
リヴァル「ちぇっ、つれないよなぁ。しょうがない、行こうぜ、ルルーシュ」
ルルーシュ「ああ。じゃあ、月。行ってくるよ」
月「火遊びもほどほどにしろよ」
ルル「次の授業には、間に合うようにやるさ。それじゃ、また後で」

月(毎日毎日…同じことの繰り返し)

ルル(退屈だ)

月(この世は…)

ルル(腐っている)

14: 2008/05/10(土) 16:44:30.29 ID:yRC/fFbx0
コードギアス 復活のルルーシュ

3: 2008/05/10(土) 16:31:51.44 ID:yRC/fFbx0
翌日 アッシュフォード学園 生徒会室

ミレイ「まぁ、シャンパンかかっちゃったり色々会ったけど」
リヴァル「シャーリーのせいでね」
シャーリー「あ!あれはそもそもリヴァルがあんなもの持ち込むから!」
月「いや、責めるべきはルルーシュの手の角度…じゃないかな?」
ルル「…それはないだろう。どう考えても、あれは不幸な事故だよ」
ナナリー「お兄様、そんなに力んで否定なされなくても…フフッ」

リヴァル「実はルルーシュ、カレンちゃんに嫌われちゃう~
      とか思ってんじゃないの?」
ルル「なっ!俺は別に、そんな!」
カレン「…私はもう、気にしてないから…」
シャーリー(ルル…カレンさんのこと、好きなのかな…)

ミレイ「はいはい!そこまで!ひとまず、場の空気を引き締める為にも、
    改めて自己紹介させてもらうわね。私、ミレイ。生徒会長よ」
リヴァル「俺、リヴァル!書記ね、分からないことがあったらなんでも聞いて」
シャーリー「シャーリーです。生徒会と水泳部の掛け持ちだけど、よろしく!」
ニーナ「私…ニーナです」
月「夜神月です。ライトっていうのは
 『月』って書いて『ライト』って読ませるんです。
  変わってるでしょ?はは」
ルル「なんだその明るいキャラは。もう挨拶の必要も無いだろうけど、
   ルルーシュだ。よろしく そして――」
ナナリー「妹のナナリーです。まだ中等部ですけど、よろしくお願いします」

カレン「どうもよろしくお願いします」

4: 2008/05/10(土) 16:33:54.96 ID:yRC/fFbx0

ミレイ「よし、自己紹介終了!それじゃ、生徒会の詳しい活動内容については
    んーと、月から聞いてもらえるかな?私たちはここの後片付けがあるから
    それじゃあ、また明日ね!」


月「――以上が、年に行う生徒会が関わる活動行事。
  他に、何か聞きたいことはあるかな?」
カレン「あの…生徒会のことじゃないんだけど…1つ」
月「ん?何?」
カレン「…夜神君は、名誉ブリタニア人…なんだよね?」
月「…ああ」
カレン「どうして…この学園に?その、言いたくなければいいんだけど…」
月「……わからないんだ」

カレン「え?」

5: 2008/05/10(土) 16:34:44.62 ID:yRC/fFbx0
月「自分がどこで生まれて、今までどうやって過ごしてきたのか…
  ようは、記憶喪失ってやつかな?」
カレン「……その、ごめんなさい。嫌なことを聞いてしまって…」
月「別に、気にしてないよ。もう慣れたからね」

月(そう、この退屈な世界に…)

カレン「この国のこと…好き?」
月「それも、わからないな。…ただ、僕は記憶が無いとは言え、日本人だ
  いずれ僕の力でこの国を変えて見せるさ」
カレン「この国を…変える?」
月「ああ。この国の一番偉い人間になって見せるよ」
カレン「でもこの国は…ブリタニアの…」
月「そこからが、僕の腕の見せどころさ」
カレン「…うん。夜神君なら、きっとなれるよ」
月「ありがとう」



――ゼロが現れてから数日後、皇女と魔女が現れているその頃、
アッシュフォード学園には奇妙な事件が起こっていた。

6: 2008/05/10(土) 16:35:42.10 ID:yRC/fFbx0
リヴァル「心臓麻痺ぃ!?」
ミレイ「そうなのよ!昨日の夕方ね、この学園の生徒数名が突然!心臓麻痺
    を起こして倒れたの。病院で検査しても原因は全く不明…」
月「…偶然とは思えないな…」
ニーナ「…………」
シャーリー「やだ、もしかしてオバケ…
      もうっ、こんなときに限ってルルはどうしていないのよ…」
リヴァル「なんでも、今手が離せないらしいぜ」

ミレイ「とにかく!生徒会としてはこの怪事件を放っておくわけにはいかないわ!」
月「ああ。人の命に関わる問題だ。なんとしても原因を突き止めなくては…」
ミレイ「よっし!そういうわけで今日の活動はこれで決まり!!ニーナもいいわね?」
ニーナ「え?は、はい…」
シャーリー「でも、一体どうやって探るんです?」
ミレイ「そ・こ・は!我が生徒会の誇る頭脳…月君にお任せしちゃいましょー!!」

月「ゴホン。では生徒会長の忠実な僕…夜神月が捜査に当たらせていただきます」
リヴァル「よっ!慰み者!!」
シャーリー「もう、変なチャチャ入れるのやめてよ」

月「まず、捜査の基本は足です。会長、リヴァル、シャーリー、僕の四人で
  事件現場を洗ってみよう。何か手がかりがあったら携帯で会長に報告。」
リヴァル「よしきた!」
月「ニーナは生徒会のデータベースを使って被害者の生徒達の共通点を探ってくれ」
ニーナ「あ…うん…わかった…」

ミレイ「それではぁ、捜査開始ぃ!!」

7: 2008/05/10(土) 16:37:42.12 ID:yRC/fFbx0
「ククク…よかったなぁ、一人きりになれて」
「私は…別に…そんな」
「今のうちに頃しちまえばいいんじゃないか。
 そうすれば、秘密を探ろうと思う奴はいなくなるぜ」
「イヤ…私には…そんなこと…!!」
「だが俺がここにいるってことは、お前がノートを使ったって証拠だ」
「私知らなかったの!知らなかったのォ!!」
「違うな。俺はそのノートに使い方を書いて置いた…
 半信半疑とはいえお前はそいつらに氏んで欲しいと思っていたってことだ」
「違う…違うわ!!」

扉が開く。

月「……」
ニーナ「月君!!」

おいおい、今の話、聞かれちまったんじゃねーか?ククク…」
ニーナ「…は、はやかったのね…ど、どう…したの?」
月「ニーナ…最初から、今日の君は何かおかしいと思っていたよ」
ニーナ「!!」
月「だから二人きりになれるよう、君だけはここに残した…」
ニーナ「違う…違うの…これは…」

月「そのノート…それが、この事件に関係しているんだね?さぁ、それをこっちに」
ニーナ「来ないで!!」

10: 2008/05/10(土) 16:38:54.58 ID:yRC/fFbx0

月「…大丈夫、僕に任せて」
ニーナ「でも私は、私は……」
月「そのノートが何なのか、僕にはまだ分からないが…
  君は悪くない。悪いのは…人を殺せる力だ」
ニーナ「……私は……」
月「今ならまだ、誰も知らない。まだやり直せるんだ」
ニーナ「月君…」
月「さあ、そのノートを僕に…」


「クククク!!」

月「うっ!うわああああああああああああああああああああああ!!」

12: 2008/05/10(土) 16:41:08.94 ID:yRC/fFbx0
月「…はぁ…はぁ・・・はぁ…はぁ…」
ニーナ「ら、月君その化け物はね…氏神…」

月「……HOW TO USE」

月「このノートに名前を書かれた人間は…氏ぬ」

書く人物の顔が頭に入っていないと効果はない。
ゆえに同姓同名の人物に一遍に効果は得られない。

名前の後に人間界単位で40秒以内に氏因を書くと、その通りになる。
氏因を書かなければ全てが心臓麻痺となる。

氏因を書くとさらに6分40秒、詳しい氏の状況を記載する時間が与えられる…

ニーナ「私、本当に知らなくて!!
    本当にそうなるなんて思っていなかったの!!」

月「…僕の記憶は無いって、知ってるよね?」
ニーナ「え?う、うん」
月「思い出したよ。僕は…僕はね…」

リューク「クハハハハハハハハ!!ヒーッハッハッハッハ!!」

月「そう、僕はキラ…

          新世界の神だ!!」

          DEATH GEASS ~新世界のゼロ~ 

16: 2008/05/10(土) 16:50:36.80 ID:yRC/fFbx0
リヴァル「嘘だろ…」
シャーリー「そんな…どうして…」
ルル「クッ…」
カレン(…これだから、ブリタニアは…)
月「僕が…もっとしっかりしていれば…」
ミレイ「ニーナ…」

翌日、教室でニーナの首吊り氏体が発見された
その場にあった遺書には自身が実験していた薬品の副作用で
生徒数名を氏なせてしまったこと、人の命を奪った責任を取って
自頃すると記してあった。


生徒会室

月「くそっ!!僕が…僕が昨日の時点で気付いていれば!
  思えば、昨日の彼女はどこか様子が変だった…
  僕が…僕のせいで…ニーナは…!!」
リヴァル「月…」
ルル「月、お前のせいじゃないさ…ニーナは…自分で、
   罪を償う方法を選んだんだ」
カレン「…私も、そう思うわ…」

月(これでノートの所有権は僕のもの…
 他の者は悲しみに打ち震えつつも僕のことを信頼している…
 ノートの存在を知るものは、この世界には僕しかいなくなった!)

『Nina Einstein 自殺
 事件の犯人は自分であることを記した遺書をしたためた後
 教室で首を吊り、氏亡』

19: 2008/05/10(土) 16:55:19.98 ID:yRC/fFbx0
月の部屋

月「さて…久しぶりだな、リューク」
リューク「ククク…また会えて嬉しいぜ月ォ」
月「早速だが、聞きたいことがある」
リューク「だと思ったぜ」

月「デスノートを使ったものは天国にも地獄にもいけない…
  それはまあ、分かっていたが、これはどういうことなんだ!?
  高校生ぐらいまで、若返ってしまっている」

リューク「それなんだが月…俺にもわからないんだ」
月「…レムが来ればよかったのにな」
リューク「いや、俺がいい加減とかそういうわけじゃなくて…
     氏神界始まって以来の珍事なんだよ。これは」
月「…へぇ」
リューク「俺が思うに、この世界にある不思議な力に呼応としてこうなったんじゃないか」
月「その不思議な力というのは?」
リューク「いや、俺も一昨日来たばかりだから詳しいことは何も…」
月「わかったよ。答えてくれてありがとう、リューク」

20: 2008/05/10(土) 16:57:10.05 ID:yRC/fFbx0
リューク「…で、月これからどうするんだ?また犯罪者裁きやるのか?」

月「もちろん、そのつもりだよ。世界が変わろうと、僕が成すべき事は1つだ
  そうさ。これは僕に与えられた使命…この世界は僕を、キラを必要としているんだ…
  僕がこの世界にいるのがその何よりの証拠」
リューク「まー、そういう解釈もありかもな…」

月「だが、嘆かわしいことにこの国は今だ内紛状態…
  悪を判別するのが難しい状況だ。まずは平和を勝ち取る必要がある」
リューク「どうやって?」
月「テレビを見てみろよ、リューク」

キャスター「突如現れた謎の仮面の男、ゼロ。彼の目的は一体何なのでしょうか――」

リューク「ああ、こいつか。この世界のテレビはこれの話ばかりでつまんねーよな。
     俺は殴り合い見たいのに」
月「この男…ゼロ。こいつの目的はこの国の革命にあると見てまず間違いないだろう…」
リューク「んで?」
月「もし、ゼロが僕の理想と共鳴するところがあるなら…
  しばらく世界を任せてやってもいい。僕の手助けがあれば勝てるだろう」
リューク「相容れ無かったら?」
月「悪は…腐った人間は裁かれるだけだ…」

月「キラにね…」

リューク(やっぱり月って…面白ッ!!)

23: 2008/05/10(土) 17:05:15.53 ID:yRC/fFbx0
リューク「なあ月、何処に行くんだ?」
月「仕事だよ」
リューク「仕事?」
月「身寄りの無い哀れな高校生は、自活できなきゃ生きていけないのさ」

月「皆さん、おはようございます」
セシル「おはよう、月君」
ロイド「ぉはよう月君」
スザク「月、おはよう!いい天気だね」
「おはようございます。月さん」
ロイド「おめでとう。ちょうど、今君の話をしていたところなんだよ」

月「え…と、失礼ですがそちらの女性の方は?」
セシル「驚かないでね、この方はユーフェミア・リ・ブリタニア。
    神聖ブリタニア帝国第3皇女様よ」
月「そうとは知らず、失礼しました。無礼な態度をお許しください」
ユフィ「あ、いえそう固くなさらずに…
    そうされると私のほうが困ってしまいますわ」
スザク「月、ユフィはね、とっても優しい人なんだよ」
ロイド「特にスザク君にはね」
セシル「ちょっとロイドさん!そういう風にからかっちゃだめでしょ!」

リューク「ククク…いきなり凄いのが出てきたな。おもしれぇー」

25: 2008/05/10(土) 17:09:08.66 ID:yRC/fFbx0

ユフィ「ああ、そうだ!月さんのお話をしてたわけはね、
    スザクも明日からアッシュフォード学園に通うことになったからなの」
月「へぇ…それじゃ、明日からは同級生だな。改めてよろしく、スザク」
スザク「ああ。向こうでもよろしく頼むよ
    それでここの事なんだけど…その…」

月「わかってるよ。特派でパイロットやってることは
  秘密にしてくれってことだろ?」
スザク「うん。できれば、知り合いっ程度にしといてくれるかな。僕たちの事は」
月「ああ、わかった。僕もここで働いてることは、秘密にすることになっているからね」
ロイド「そうそう、トップシークレットなんだからネ。
    月君、お喋りはそのくらいにして、ランスロットの整備を頼むよ」

月「はい、わかりました。…大分派手に使いましたね」
ロイド「無茶ばっかりのパイロットで困っちゃうよねホント」

月(皇女か…スザク同様、いずれ利用する機会も出てくるだろう)

29: 2008/05/10(土) 17:21:22.42 ID:yRC/fFbx0

エリア11にいる夜神月の設定まとめ

来歴
アッシュフォード学園に通う名誉ブリタニア人。生徒会所属
名誉ブリタニア人の地位と生活費を得るため特別派遣嚮導技術部にも務める
デスノ世界で氏亡した後、こちらの世界に飛ばされてきたと思われる。
ただし、高校生程度まで若返っている。
デスノートの所有権を再び得たことによりキラとしての記憶を取り戻す。

エリア11での夜神月の目的
全人類を平和へと導き、新世界の神になること

ゼロについて
ゼロが自分の理想に近い考えの持ち主ならば戦争を終わらせるために利用する。
平和がなった暁には自身がキラとして犯罪者を裁き、
ゼロ一人では到底実現しえない新世界の創造を担う。

ゼロが自分の理想とは程遠い考えを持っている場合

悪は頃す。


で、書き溜めて来るので投下スピードが遅くなります。どうもすいません

36: 2008/05/10(土) 18:00:55.13 ID:yRC/fFbx0
スザクが学園に登校してから、この学園にまた小さな事件が起こっていた。

ミレイ「全校生徒の皆さん!猫だ!!
    校内を逃走している猫をつかまえなさい!
    猫をつかまえた人にはスーパーラッキーチャンス!!
    生徒会役員のキスをプレゼント!!」

リューク「おい、月。放送でなんか言ってるぜ。いいのか?お前も生徒会役員だろ?」
月「ファーストキスじゃあるまいし、
  その程度の事であたふたしているようじゃあ、世界は変えられないよ」
リューク「すっげードライ。でも、なんで猫捕まえるのか、気にならないのか?」
月「別に。それほどには。どうせ大したことじゃないだろう…
  所詮、子どものお遊びさ。それに僕はこれから用事があるんだ」
リューク「ククク…今日は仕事も無いのにか?」

月「ああ。とっても大事な用事がね」

37: 2008/05/10(土) 18:02:10.37 ID:yRC/fFbx0
月の部屋

月「よし。ひとまずこれでできたかな」
リューク「またノートの隠し場所を作ったのか」
月「ああ。なにせ今度は寮住まいだからね。
  前よりもしっかりノートを管理しておく必要がある」
リューク「でも、小火だしたらお前追い出されるぞ」
月「そこはもう問題ないよ。ここは以前の世界より大分文明が進んでいる…
  それに、僕は技術を吸い上げることができる場所で仕事をしている…
  今度は無理矢理二重底をじあけようとすると、
  僕が生成した薬品がノートに染み込み、跡形も無く溶けてしまうよう細工した」
リューク「へー……」

月「この薬品は衣類のみを溶かすもので、人体に影響は無い。
  ノートを溶かした理由は、本当の日記を見られたくなかったからで、まあ通る」
リューク「……前も思ってたんだが、それ無理があると思うぞ」
月「問題ないさ。僕ならできる。そんな言い訳、簡単なことだよ」
リューク「そ、そうか…(やっぱスッゲー自信……)」

月「さて、次は…」
リューク「おっ、PC立ち上げてどうすんの?またハッキング?」
月「まあね。ブリタニアや日本政府関係者で使えそうな人物を
  あらかじめピックアップしておく。今回は一国を相手に戦うんだ。
  キラの賛同者を増やし、僕をバックアップできる体制を整えておかねば…」

38: 2008/05/10(土) 18:03:40.53 ID:yRC/fFbx0

月「…オレンジ疑惑のジェレミアか。こいつは駄目だな」
リューク「なんでだ?話題性もあるし、爵位も高いじゃないか」
月「高いのは爵位だけだよ。
  こいつは近々降格処分を下されるか、クビになるか…
  現在の境遇に不満を持っている点は申し分ないが、
  皇族への忠誠心が高い純血派だし、同じ派閥からも疎まれる存在では…」
リューク「なるほどね」
月「オレンジ畑でも耕してるのがお似合いさ、次だな」

月「バトレー・アスプリウス…クロヴィス暗殺の責任を追求され失脚…か…」
リューク「じゃこいつも駄目だな」
月「いや…それはまだわからないよ。こいつの行っている研究…
  C.C…?……もっと探りを入れる必要があるな……」
リューク「ククククク…なぁ、月ここ、マリオテニスとかねーの?」
月「…ないよ、リューク」
リューク「えっ!?」
月「リンゴはあるから、それで我慢しろよ」

一方、猫はスザクが捕まえていた。

46: 2008/05/10(土) 18:47:12.20 ID:yRC/fFbx0
キャスター「――これが犯人から送られてきた映像です。
       ジェームス議長のほか、学生の姿も見受けられます。
       犯行グループのリーダは草壁と名乗る旧日本軍人で――」

スザク「僕たち特派は作戦には参加できないんですか?」
ロイド「コーネリア総督は、イレブンとナンバーズをしっかりと
    区別なさるお方でねぇ」

月「ああ…わかってるよ、リヴァル。でもこの状況じゃ、どうしうもない…
  とにかく、ブリタニア軍の出方を待つしか…」
リヴァル「そんな悠長なこと言ってたらさぁ!殺されちまうよ、みんな!!」

リューク「ククク…しかしよく事件を起こす生徒会だな」
月(全くだ…退屈しのぎにはなりそうだが、僕にはもっと他にやるべきことが…
 それにしても妙だ…ここ数日で調べ上げたデータから推測しても、
 コーネリア総督が人質を無視して突撃しないはずはない…
 となると、人質に取られている人物がよほどの重要人物…
 それも、コーネリアにとっての……!いや、まさか…)
スザク「月…その電話、ルルーシュから?」
月「いや、リヴァルだよ。ルルーシュにもかけたけど、繋がらないらしい」
スザク「まったく…こういうときに限ってあいつは!」
月「だが…僕たちも同じことだ」
スザク「……」
月「何も出来やしない」

月(デスノートの切れ端に首謀者の名前を書いて頃すのは簡単だが…
 そんなことをすれば氏のタイミングのよさが怪しまれる…
 何より、首謀者を一人頃したところで、どうにかなる問題でもない
 むしろ、犯人グループが暴走して人質が殺されるだけだ
 ここは何もせず、流れを見守るのが妥当か…)

47: 2008/05/10(土) 18:48:45.17 ID:yRC/fFbx0
数時間後――

ロイド「なんかランスロットでリニアキャノンに突っ込めってさぁ」
月「つまり、ランスロットは囮って事ですね」
ロイド「うん、そぉみたいだね」
セシル「そんな!そんな危険なこと…」

月(ランスロットの性能を披露するにはいい機会だが、
  壊れてしまっては元も子も無い…だがスザクの性格からすると…)


スザク「やります!」
リューク「こいつ、馬鹿だな。それとも自殺志願者?」
月(両方かもな、リューク)

スザク「ランスロット、LEブースト!!」
「ナイトメア一機、通常の二倍の速度です!」
「構わん!同じことだ、発射ぁ!!」

リューク「うほっ!道路に穴が開いちまったぞ!!」
セシル「だからいったじゃないですかあぁぁ!!」
ロイド「うん。このままやりきってしまう気だね、彼」
月(馬鹿が…!巻き込まれて僕が氏んだらどうする!?氏ぬなら一人で氏ね!)

49: 2008/05/10(土) 18:53:42.77 ID:yRC/fFbx0
セシル「ああっ!ビルが爆破された!?」
月「そんな、なら、人質は、皆は!」

スザク「クッ、みんな!」
ロイド「よせ、枢木准尉!!」
リューク「あいつ、ロボで突っ込んでったぞ。やっぱ馬鹿?」
月(本当に氏ななくてもいいんだけどな…)


ゼロ「ブリタニア人よ、動じることは無い。人質は全て救出した」

ディートハルト「来た!!」
月「あいつは…」

ゼロ「日本解放戦線は卑劣にもブリタニアの民間人を人質に取り、
   無残にも殺害した。無意味な行為だ…
   ゆえに我々黒の騎士団が制裁を加えた」

ゼロ「私は戦いを否定しない。
   強いものが弱いものを一方的に頃すことは断じて許さない!
   力あるものよ、我を恐れよ!力無きものよ!我を求めよ!!
   世界は、我々黒の騎士団が裁く!!」

リューク「黒の騎士団だってよ、どうする?月」

月(………なるほどね、なかなか賢い男だよ、ゼロ)

月(だが、世界を裁くのはゼロではない…キラだ!
  それを理解できないようなら、お前は―――)
  

59: 2008/05/10(土) 19:44:38.25 ID:yRC/fFbx0
ゼロの黒の騎士団宣言から一週間後 アッシュフォード学園

カレン「黒の騎士団!!」

カレン「え、あれ…教室?」

生徒一同「はっははははははは!あはははは!」

シャーリー「珍しいね、カレンが居眠りなんて」
カレン「え、ええ…ちょっと寝不足で」
月「それは良くないな。睡眠不足は学生の敵だよ。思考力を損なう」
月(カレンのさっきの叫び…そして、生徒会に入った時に僕に投げかけてきた質問…
 十中八九、主義者と見て間違いないだろう。もしくは経歴を偽っているイレブンか…
 まさか既に黒の騎士団に?いや考えすぎか…
 いくらなんでも、学生が黒の騎士団に出入りしているはずがない)

リヴァル「そーそー、居眠りならルルーシュを見習いなさいって」
カレン「あれで…寝てるの?」
月(こいつはまぁ…何を考えているかよくわからないが、
 どうせ賭け事だろう。寝不足の原因は…)

リューク「あれ、月。生徒会のほうにはいかないのか?」
月「会長には仕事だと言ってある」
リューク「別に今日じゃなくてもいいんじゃないか?」
月「…猫の歓迎をやるんだってさ。僕はコスプレの趣味は無いんだよ」
リューク「…いいじゃないか、面白そうで」
月「じゃリュークはそっちに行けよ。
  僕はキラの賛同者を増やす準備もしなきゃならないんだ。
  学生生活を犠牲にしてでもやらなければいけないのさ」
リューク「あー、どっちも面白そうだな、どうしようかなぁ…」

60: 2008/05/10(土) 19:45:40.14 ID:yRC/fFbx0
月の部屋

リューク「なー月。そろそろデスノート使ったほうがいいんじゃないのか」
月「そうだな…ゼロの名声が上がれば上がるほど、キラの影が薄くなる可能性がある…」
リューク「じゃあさっさとやっちまおうぜ、キラの裁き」
月「僕は元々、ゼロなんてさほど問題にしてはいないんだよ、リューク。
  あいつが自分の名声を高めるためにやっている『正義の味方ごっこ』も
  僕の指…いやペン先1つで潰すこともできるんだ」

リューク「へぇーどうやって?」
月「それを今見せてやるよ、リューク」

デスノートを取り出した月は、警察、政府高官の名前を次々とノートに記していく

リューク「汚職公務員どもに正義の裁きって奴か?」
月「フッ、そう…だが、これの真の目的は犯罪者裁きではない…」

62: 2008/05/10(土) 19:47:36.31 ID:yRC/fFbx0
同時刻、YBではない倉庫

カレン「クッ…こんな母親い、いらないのにィ!!」

扇「ゼロ、まずいぞ、あのままではカレンのナイトメアは、
  あの汚職警官のナイトポリスに…」

ゼロ(クッ…ナイトメア相手では!!)

「カレン…ずっと一緒にいるからね…」
カレン「こんな、そんなことの為に…馬鹿じゃないの!?」

ポリス「氏ね、テ口リストが!」
カレン「いいや…馬鹿は…あたしだ…」

ポリス「これで俺も昇…うっぐ!!」
玉城「なんだ!?あのナイトポリス、急に動きが止まったぞ!」

ゼロ(どういうことだ…誰も、あのナイトポリスには何もしてないはず!!)

63: 2008/05/10(土) 19:48:43.52 ID:yRC/fFbx0
キャスター「臨時ニュースをお伝えします。
      今日未明、警察官と政府高官数名が
      それぞれ別々の場所で心臓麻痺で亡くなりました。
      これらの人物はいずれ『リフレイン』汚職に関係しているとされ――」

月「ははははははははははは!!知ったかゼロ!
  僕の名前はキラ!!貴様らの偽善を見透かし、
  真の正義と平和を世界にもたらす者――
  
  すなわち、新世界の神だ!!」


扇「ゼロ、パイロットの心臓が止まっているぞ!!」
ゼロ「心臓麻痺――以前、どこかで…」

月「こうやって黒の騎士団が不正を叩く前に僕が裁きを下せば
  途端に奴らはお払い箱になる…

  さあ、そろそろブリタニアと戦え、反逆して見せるんだ、ゼロ!!」

71: 2008/05/10(土) 20:27:03.75 ID:yRC/fFbx0
ナリタ攻防戦。日本解放戦線に対するブリタニアの包囲網は完全なものであり
もはや日本解放戦線の壊滅は時間の問題かと思われた。
だが、ゼロが率いる黒の騎士団の介入により戦局は混乱。
コーネリア総督がピンチになったりまあ色々あって
詳しくはコードギアスのDVDを見よう。

ロイド「どうやら黒の騎士団は撤退するみたいだね」
月「…中々いい引き際ですね」
月(チッ、コーネリアをしとめることもできなかったのか。ゼロめ…
 まあ仕方ないか…僕が関わっているランスロットが行ったのだから)
セシル「スザク、無理して深追いしちゃ駄目よ!」
月(いいぞセシル…ここでゼロを殺されては僕の計画が台無しだ…
 団員を2、3人撃破する程度の戦果をあげればそれでいい…)

スザク「特派ヘッドトレーラーへ。ゼロを発見。これより確保します」

月「なっ!!」
ロイド「へぇ~すごいね~流石僕のランスロットだ、おめでとう」
月「やるな、スザク。これで僕たち特派の開発費、増やしてもらえますかね?
  ロイドさん」
セシル「月ったら、そういう打算的なこと言ってるとロイドさんみたいになっちゃうわよ」
月「はははは、ジョークですよ、セシルさん」

月(あ、あ、あの筋肉馬鹿が!!ここでゼロを捕まえてどうなる!?
 残党のテ口リストどもが日本各地に溢れ返り、日本の治安が乱れるだけだ!
 そういう悪人どもは全てゼロに吸い上げさせてから一気に裁くのが一番効率がいいんだ!!
 僕の邪魔をするな!)

72: 2008/05/10(土) 20:27:40.64 ID:bklDXXOv0
リューク「ククク…もう終わりなの、ゼロって?つまんねーの」

月(なんとしてもスザクを説得し、ゼロを逃がす…?

 いや、そんなことは不可能だ!!
 そんなことを促したら逆に僕が捕まりかねない
 どうする!?一度捕まってからキラとして脱獄の手引きを…

 いやそんな悠長な事では…だが…しかし…)

スザク「俺はああするしかなかったんだぁぁぁ!!」

月「!?」

セシル「ランスロットがいる方角から爆発!?」
ロイド「どうした、枢木准尉、応答しろ!!」 

75: 2008/05/10(土) 20:30:27.45 ID:yRC/fFbx0
コーネリア「で、枢木はどうなった」
ギルフォード「はっ。先ほど回収いたしました。
       どうやら暴走状態にあったようです」
コーネリア「暴走?兄上の部隊らしからぬ失態だな」

スザク「僕は…俺は…」

月(…何があったんだ、一体…まさかゼロにも
 僕のデスノートのように特殊な力が…
 リュークは僕が不思議な力に呼ばれて来たのではないかと言った…
 まさかそれをゼロが!?馬鹿な…いくらなんでも出来すぎている…)

スザク「うっ…うっあああ…」

月(それにしても、あのスザクがあそこまで怯えるとは…
 進んで氏に向かって行くような男が…
 スザクごときに追い詰められた不甲斐ないゼロ。
 それがこうも簡単に窮地を脱している…
 これ以上探るのは、ブリタニア側からでは不可能、か?)

78: 2008/05/10(土) 20:45:32.37 ID:yRC/fFbx0

ナリタ戦地跡

月「…どうしても、話してくれないのか?スザク」
スザク「ごめん…」
月「ユフィにも…話していないんだろう?それでいいのか?」
スザク「…これは僕だけの問題だから…」
月「スザク!」
スザク「!!」
月「君に何があって、君が何をしていたとしても僕は誰にも言わないし、
  君を責め立てたりはしない!!だから話してくれ!」
スザク「…」
月「僕の目を見てくれ!!これが、嘘をついている人間の目か?
  僕が友達を騙すような人間に見えるのか!?」
スザク「ごめん…月、そういう、そういうことじゃないんだ!!」

リューク「なあ、月。お前のその、『目を見てくれ』ってやつ、意味無いんじゃないか?」
月「…うるさいな」

月(スザクからこれ以上情報を得ることは、ノートで操りでもしない限り、
  期待できそうもないか…貴重なランスロットのパーツをこんなことで失うのも馬鹿げている…
  やはり、ゼロの秘密を探るには―――)

86: 2008/05/10(土) 21:24:27.02 ID:Iz4rsltIO
ナリタ戦地

シャーリー「お父さん…」
神父「それでは、彼の眠りの安らかならんことを」

「いやぁ!もう埋めないであげて!!これ以上、苦しませないで!!」
シャーリー「お母さん…お母さん…」


リューク「ククク…あいつの父さん、巻き込まれて死んじまったのか」
月(これが戦争…ゼロにはそれぐらいわかっているはず…)


カレン「その、ごめんなさい!シャーリー!」
月(!!)
シャーリー「やだなぁ、なんで謝るの…」

リヴァル「俺もごめん!その、俺、黒の騎士団って正義の味方で
     ちょっとかっこいいとか思ってて、それで…だからごめん!!」

ミレイ「それより、私はシャーリー、あなたのことが心配、ちゃんと泣いた?
    今泣いておかないと、後でもっと辛くなるのよ」

月「…シャーリー、会長の言う通りだよ。何も、無理することは無い。
  僕たちは、友達じゃないか」
リューク(月の意見が一番白々しいな…)

シャーリー「ありがとう。でも、もういいの。もう充分…泣いたから…」

スザク「卑怯だ!ゼロは、黒の騎士団は卑怯だ!!

    自分からは手を出さずに、審判者を気取って、奴らは卑怯者だ!」


88: 2008/05/10(土) 21:25:46.01 ID:yRC/fFbx0
月(そうだスザク…奴らも一皮向けばただの卑怯者…卑劣なる殺人集団だ
 自分の名声や出世…私利私欲の為に戦争を仕掛けているんだ…
 シャーリーの父親のような正直者が馬鹿を見る、そんな世の中でいいのか?
 いや、いいはずがない…
 そして、無駄な善人の血を流さずに世界を正しい方向へ導ける者は僕しかいない…)

スザク「間違ったやり方で得た結果なんかに意味は無いのに…!!」

月(それは違うな、スザク。
 もう世界は間違った方法でしか正せないんだ…お前は甘い…)

ミレイ「それじゃ、そろそろ私たちはお暇しましょ
    待ってるからね、いつもの生徒会室で」
シャーリー「…うん」

月(馬鹿が仇討ちに燃えてゼロを殺さなければいいが…
 ま、それより今はカレンだ…今日の、あの反応はまず間違いない、ククク…)

リューク(また、邪悪に笑っているな…
     友達の父親が氏んだっていうのに、月はどっか神経切れてんじゃねぇか?
ま、面白いからいいけど)

89: 2008/05/10(土) 21:27:38.73 ID:yRC/fFbx0
月の部屋
月「さて、今日はキラとして動くか…」
リューク「お!?犯罪者裁きやんのか?」
月「いいや、今日はね―」


バドレー「キラ様。ご連絡、お待ちしておりました」
キラ「お疲れ様です。バドレーさん。今日のご報告は!?」
バドレー「はい…先日、調べるように言われたC.Cと黒の騎士団の接点ですが…
     今だ何の足取りもつかめません。申し訳ありません」
キラ「私も、すぐに結果が出せるものだとは思っていません。気長に待ちますよ」

バドレー「失脚しかかっていた私を救っていただいただけでなく、
     政敵に裁きまで下してくださたキラ様…
     私はあなたのご命令ならなんなりと従います」

キラ「今まで通り研究結果の報告は随時、こちらにもするようお願いします」
バドレー「はい。それと今日は変わったものが収穫できましたので、
     そちらのご報告も…」
キラ「変わったもの?」

バドレー「はい…世にも珍しいオレンジ…でございます」

ジェレミア「オオ、オレンジじゃないんですぅ~~」

101: 2008/05/10(土) 22:18:28.76 ID:yRC/fFbx0
日本解放戦線の壊滅…
黒の騎士団はその残存部隊を吸収。
これにより、黒の騎士団はエリア11で最大の抵抗勢力となった。

月の部屋
月「ここまでは順調…事はおおむね計画通りに進んでいる…」
リューク「おめでとさん」
月「だが…ゼロは弱すぎる!!今回の作戦でも奴のナイトメアはまたしても大破!
  いかにランスロットが優れていようと、毎回あんなことではブリタニア打倒など
  夢のまた夢だ!!」
リューク「確かにあいつのロボ、毎回ぶっ壊れてるな…」
月「無様過ぎて、もう見ていられないよ。
  こうなったら僕が直接黒の騎士団に乗り込み、奴らに激を飛ばしてやる!」

リューク「おいおい大丈夫か、そんなことをして…」

月「確かに多少のリスクは伴う…だがそんなことは大した問題じゃない
  僕は長年に渡り日本捜査本部、SPK、メロ、
  Lさえも欺き新世界の創世を目指した男だ!!
  今さらブリタニアと黒の騎士団、ゼロごときに…
  それに、僕はここでは何ら縛られることの無い天涯孤独の身…
  僕を探ることはより難しい…」

103: 2008/05/10(土) 22:19:39.50 ID:yRC/fFbx0

リューク(バレたから氏んだんだろお前…)

月「もっとも、氏神の目みたいで顔だけで人を殺せる能力がゼロにあれば、
  少し危ないかもしれないけどね、はははっ」

リューク(あったらどーすんだよ!!)
月「だがそれはスザクで実験済みだ…顔だけで殺せるというのなら、
  ナリタの時に無防備だったスザクをいとも簡単に頃しているはず…
  少なくとも、奴は顔だけで人を殺せない」

月(唯一の気がかりはバドレーの研究報告に上がってくる『C.C』…
  それは懐にもぐりこんでから調べていくしかない、か…)

リューク「それはいいとして、どうやって乗り込むんだ?
     入団希望でも出すのか!?」
月「そんな方法を取っていては、中枢に入り込むのが遅れるし、
  希望の部署に配属されずらくなる…」
リューク「だったらどーすんの?」


月「内部にいる確かな者からの推薦」

110: 2008/05/10(土) 22:53:56.06 ID:yRC/fFbx0
深夜 アッシュフォード学園 校門付近

カレン「ごめん。待たせちゃって」
月「いいや、そんなに待ってないから。ちょうど、今来たところ。
  こっちこそ、こんな夜遅くに呼び出しちゃって、ごめん」
カレン「ううん…それはいいの。で、何?話って?」

月(カレンは僕が名誉ブリタニア人であるという事からか、
  他の生徒会のものよりも、明らかに僕に好意を持っている…

まあ女なんて僕が呼べば大抵は出てくるものだが)

月「僕も、色々考えたんだ…シャーリーのお父さんの事、
  スザクが言っていた事、そして僕自身の取るべき道を……」
カレン「…うん」
月「……このままではいけない。そう思ったんだ。
  世界は、目まぐるしく動いている…
  このまま僕が何もせずに、
  同じ日本人を見捨てて、ただ毎日を過ごしているだけいいんだろうか?」
カレン「……」
月「……カレン、僕と一緒に、黒の騎士団に入らないか?」
カレン「!!」

月(カレンが既に黒の騎士団へ入団していることは間違いない…
 が、ここでその話を切り出してしまっては、
 それだけカレンや周囲を注意深く観察していたことになり、かえって疑惑を招く…
 ここは素知らぬふりをして、同胞を想う夜神月を演じなければ…)

111: 2008/05/10(土) 22:54:51.24 ID:yRC/fFbx0
カレン「でも…もし、入ってシャーリーの
    お父さんみたいなことを他の人にもしてしまったら…」

月「…それは、僕も悩んだ。
  だけど、たとえ卑怯と他人から罵られようとも
  不幸の元を作るようなことになったとしても!
  やらなくちゃいけないんだ…それでも僕は日本人だから…」

カレン「月……」

月(よし、ここまで来たら後は一歩引いて――)

月「!!ごめん。君を、巻き込むようなことを言っちゃって…
  そうだ、カレンは…その体も弱いし…家族もいる…
  僕みたいな男とは、違う…」
カレン「そ、そんなことないよ!!」

月「いや、僕が悪かったよ。決心と言っといて、結局僕は臆病だったな…
  カレンと一緒に行くことで、恐怖から逃れようとしていた…」

カレン「誰だって、戦うのは怖いことよ!それでもあなたは!!」

月「もう、いいんだ。僕は一人でもやるよ
  そして、一人でも多くの日本人を救ってみせる
  大丈夫、僕ならできるさ」

月(ここで帰るフリのために後ろを振り向く)

112: 2008/05/10(土) 22:56:33.85 ID:yRC/fFbx0
月「けど…これだけはわかって欲しい。
  カレンならきっと、今の僕の気持ちを分かってくれるって、
  そう思ったんだ。それじゃあ――さよなら」


カレン「待って!!」

月(やった…!!)

カレン「実は私、あなたにも嘘をついていたの!
    本当は私も日本人で、紅月カレンという名前なの!!」

月「!!」
カレン「それだけじゃない!私は、もう黒の騎士団に入っているの!」
月「ほ、本当なのか!?カレン…」
カレン「本当よ!それに、私本当は病弱じゃなくて、別に、普通で
    カレンの父さんが氏んだ作戦にも、私そこにいて…
    ごめんなさい、ごめんなさい夜神君……」

リューク「クックククク…ウッハッハッハ!ヒャッーハッハッハッハ!!」

月「大丈夫…大丈夫だから…
  嬉しいよ。これで君と一緒に、黒の騎士団に入れるんだ…」

月(そう、これで黒の騎士団へはカレンの推薦という形で入れる…
  そして、いずれは黒の騎士団も僕の意のままに操ってやるさ…)

120: 2008/05/10(土) 23:25:39.43 ID:yRC/fFbx0
黒の騎士団 アジト

ゼロ「君か。新しい入団希望者というのは?」
月「はい…夜神月。日本人です」
扇「カレンと同じ学校に通っているそうじゃないか。
  いつもカレンと仲良くしてくれて、ありがとう」
月「いえ、そんな…」
玉城「俺は学生だからって指導に手加減はしねぇからな。覚悟しろよぉ」
カレン「まあまあ、玉城さん。月はすっごく頭がいいのよ。
    学園でも常にトップ、ぶっちぎりの一位なんだから」
玉城「はははっ!そいつは痛快だな。ブリタニアどもは束になっても
   日本人に負けてるってことか!」

ゼロ「今日は、入団と共に手土産がある、と聞いているが?」
月「…はい。エナジーフィラーのエネルギーを効率化するための、設計図です
  これを取り付ければ、これまでのエネルギーパックの消費量は約半分に
  抑えられるはずです」

ゼロ「それは君が開発したのか?」
月「はい」

月(バドレーからの技術提供を元に、
  何かのとき、発言権を強める為に開発していた設計図が
  まさかここで役に立つとはね…)

121: 2008/05/10(土) 23:26:39.66 ID:yRC/fFbx0
ゼロ「ふむ。ラクシャータ!これを皆で検討してみてくれ」
ラクシャータ「はぁい」

ルル(月…まさかお前が、こんなところに来るなんて…
  一体、何を考えている?お前ほどの男が、ただ日本人のためを思って?)
月(こいつがゼロ…なるほど、確かにカリスマ性はあるようだ。
  だが、それだけでは世界を導くことは出来ない…)

ゼロ「君には技術部門の担当者として、存分に力を振るってもらいたい」
月「光栄です、正義の為全力を尽くします。ゼロ」
ゼロ「最後に、ひとつだけ尋ねよう!正義とはなんだ!?」

月「…弱気を助け強気を挫く。心優しい人間を虐げる事を許さない心。
  いかに他人からの非難を受け、悩み苦しもうとも
  自分の信念を貫きぬける大義。
  そして撃っていいのは――」

ゼロ「撃たれる覚悟がある奴だけだ」

ゼロ「上出来だ!夜神月!!私は君の入団を歓迎しよう!
   正義の答えが出せる君の――」
月「ここに来たからには、自らの正義を貫くだけです。…ゼロの下で」

リューク「ククク…」

130: 2008/05/10(土) 23:46:26.97 ID:yRC/fFbx0

黒の騎士団 アジト

井上「また経費の使い込み!?いい加減にしないと、ゼロに怒られるわよ」
玉城「俺ぁ、仲間に景気つけるために。使ってんだぜ!?
   必要経費として落としてくれってゼロに言っといてくれよ!」
井上「無理に決まってるでしょう!そんなの!」

月(……)
玉城「おお、同級生!やってるか!よーく研究して俺たちを楽にしてくれよ。
   そしたら、俺がいーいところにつれてってやるからな」
井上「コラ!未成年を誘惑したら駄目!!」
玉城「ちぇっ…いいじゃねぇかよ。
   ポテチに気を取られて無いでしっかりやれよ!!」

リューク「檄を飛ばすって言ってた割には作業してるだけじゃないか」
月(これからさ、リューク…キラの激励が始まるのは…)

月(これからだ!!)

月(あらかじめ仕込んでおいたデスノートの切れ端を使い、
 僕はどう見ても作業をしている黒の騎士団員を装いながら――)


月(ゼロを激励することが出来る!)


月(右手でPCを操り作業をし続け
  左手でポテチを取る振りをしながら
  焦らずすばやく一文字ずつ書き込み―――)

137: 2008/05/11(日) 00:03:51.66 ID:MCceDkHh0

玉城「じゃあ、ちょっくら行ってくるわ」
井上「気をつけて。偵察といっても、油断は禁物よ」


玉城「わーってる、わーってる。手早く終わらせてくるぜ」
カレン(何だろう…何か嫌な予感がする…)

玉城「こちらP4!敵が、ブリタニアの伏兵が!!
   まっ、間に合わない!うわあああああああ!!」
カレン「玉城さん!!」
扇「玉城!応答しろ、おい、玉城!!」
月(フッ、フフフフ…どうだゼロ?これが僕からの激励だよ。
  汚職に手を染めるような男は黒の騎士団には相応しくないだろう?
  これからも、こういう輩は僕がきっちり始末してやる…
  お前は安心して踊っていろ…僕の手の上でな…)

月(そしてこれは同時に僕の無実を証明することにもなる…
  僕はただ作業をしていただけ…機体に工作する暇も、
  PCで密告する暇も無かった…
  裁きの時もこの方法を使えば僕=キラという考えは絶対に生まれなくなる)

月(そして何よりも重要なのは
  黒の騎士団の人事権を握っているのはゼロではなく…
  キラだということだ!!)

カレン「玉城さん…」
扇「クソッ、ブリタニアめ!!」

『玉城真一郎 戦氏』

149: 2008/05/11(日) 00:42:50.84 ID:MCceDkHh0
月の部屋

月「くっっくっく…はっははははははははははははは!!」
リューク「えらくご機嫌だな、月」
月「全く、今日は楽しい1日だったよ…
  黒の騎士団のゴミ掃除もしてやったし、ゼロにはもっと感謝してもらいたいね
  この僕という人材を得たことに…」
リューク「でもそのゴミが氏んだとき、泣いてたぜ。カレンって奴」
月「…正義に犠牲は付きものさ…黒の騎士団の団員なら、
  それぐらい分かっているはずだろう?」
リューク「あ、ああ…」
月「それにしても、カレンの地位があそこまで高いとは意外だった…
  病弱な少女がエースパイロットでしかもゼロの親衛隊長とはね。
  おかげで、推薦を受けた僕も予想よりも早く上の地位につけそうだ。
  玉城が氏んだ穴はいずれ埋めなければならない…
  そうすれば、もっとも有能な物を抜擢するのが道理だ」
リューク「なぁ、ところでなんで技術部門に入ったんだ?」

月「またおかしなことを聞くね。
  そんなの決まってるじゃないか。
  そんな危ない真似、僕が出来るわけ無いだろ。
  僕は新世界の神として、長くこの世界に君臨するんだ。
  そんな自分から氏地に赴くような真似をして、
  寿命を縮めたんじゃ話にならない。
  隣氏のストレスは体に毒だし、戦氏でもしたらそれこそ一大事だ」
リューク「そ、そうだな…」
リューク「まぁ、その話は置いといて、
     俺は今朝見た『他人ごっこ』ってのも気になるぜ」

月「ああ、あれか…」

150: 2008/05/11(日) 00:43:44.23 ID:MCceDkHh0
――今朝 アッシュフォード学園

シャーリー「あら?あなたこの間の…同じ学校だったんだ」
ルルーシュ「同じクラスだろ」
シャーリー「え?そんなはず!?ええ…あれ?」
ルルーシュ「もういいだろ」

リューク「おい、月。なんだあれ」
月「ん?」

月「会長、さっきのは一体…」
ミレイ「え!?あ、ああ…なんかさぁ、他人ごっこなんだって!」
月「はぁ…」
ミレイ「なんか二人、喧嘩しちゃったみたい。それで」
月「そ、そうなんです、か…」
ミレイ「まぁー何か言いたくなる気持ちもわかるけどさ、
    ここは暖かーく見守りましょう」
月「…ええ、そうですね」

リューク「人間って変なプレイするんだな。何か意味あんの!?」
月(僕が知るわけ無いだろ、リューク)

151: 2008/05/11(日) 00:44:37.65 ID:MCceDkHh0
月の部屋

月「――確かに、あれは妙だったな」
リューク「だろ!?人間ってのはわけわかんねーよな。何が楽しいんだ?」
月「確かにプレイそのものも妙だが…
  一番引っかかるのは、あまりにも真に迫りすぎているということだ」
リューク「あん?」
月「シャーリーの驚きは演技には見えなかったし、
  ルルーシュの悲しんだ顔もただケンカしているというレベルではない…」
リューク「つまり?」
月「そこまではまだ分からないが…ただのごっこ遊びではないってことさ」
リューク「ふーん」


月(僕はここ数日で大きく動いた…考えるんだ。何か落ち度が無かったか…)

ルル(これからの作戦は、いよいよブリタニアとの攻防も本格的なものになっていく…)

月(何か1つ、穴があれば――)

ルル(それは致命傷となる)

月・ルル(何か1つ)

166: 2008/05/11(日) 01:38:11.12 ID:MCceDkHh0
黒の騎士団 アジト 

ゼロ「今回の作戦は、
   ブリタニアに捕らわれている藤堂中佐を助け出すことを最優先事項とする!」

ゼロ「ついては、部隊の編成だが――」

扇「玉城…仇は必ず、俺たちが取ってやるぞ!!」

リューク「ククク…あんなこと言ってるぜ」
月(せいぜい励むことだな…所詮お前はゼロの、いやキラの駒の1つだ)

月(――まあ今回が黒の騎士団側から見るはじめての戦いになる
 僕を失望させるなよ、ゼロ…ククク…)


藤堂監禁施設

朝比奈「すごいよこの月下、無頼とは大違いだ!」
リューク「ああいうこと言う奴ってあっさり氏んだりするよな…ククク…」

ラクシャータ「うーん、付属武器との連動がまだ甘いかな」
月「いや、ラインじゃないですか?」
ラクシャータ「キョウトのじいちゃん達も、
       もっといいパーツよこしてくれればいいのにさぁ」

「奪われる前に殺せとのご命令だ。何か言い残すことは?」
藤堂「一度は捨てた命だ」
ゼロ「ならばその命、私が貰おう!」

167: 2008/05/11(日) 01:38:58.44 ID:MCceDkHh0
藤堂「折角の助けだが、我主君と定めた片瀬少将は無くなられた…私は…」
ゼロ「甘えるな!お前は奇跡の責任を取らなければならない!」
藤堂「なにッ!?」
ゼロ「あがけ藤堂、あがいた挙句に氏んでいけ!!
   奇跡の藤堂という名が、ズタボロになるまで!」
藤堂「…」


千葉「中佐!!」
藤堂「すまん、手間をかけさせた」

ゼロ「藤堂中佐の救出は成功した!!
   残るはあの白カブトを撃墜するだけだ!!」


黒の騎士団アジト

月「…どうやら、この戦いは全国に報道されているようですね」
扇「どういうことだ!?なんでそんなことを…」
月「おそらく、テ口リストの壊滅を報道し、抵抗勢力の勢威を削ごうという
  魂胆でしょう」
ラクシャータ「へぇ、ボウヤ。中々頭が切れるのね」
扇「ブリタニアめ…どこまで姑息な…!!」

月「ですが、ゼロの読みが勝っているようですね
  ブリタニアの策は逆効果になるかも…」

月(もしパイロットが露出するようなことになれば…
  日本におけるブリタニアの権威は大きく削がれる…
  何故ならあのコクピットにいるのは…ククク…)

168: 2008/05/11(日) 01:40:23.20 ID:MCceDkHh0
ルル「これで…チェックだ」
スザク「くそっ、こんなもので!!」
藤堂「読んだのか三段突きを!!だが…」



扇「おいっ、見ろ!パイロットが見えたぞ!!」
月「あ、あいつは…!!」
扇「…知り合いか?」
月「ええ…アッシュフォード学園に通う…名誉ブリタニア人です」
南「日本人の癖に、ブリタニアに味方しているのか!!」

月(分かりきっていたことだが…驚いたふりをしておかないと後々やっかいだからな
 それにしても、僕が知る限りではランスロットに脱出装置は無い…
 お別れかな?スザク…)

藤堂「スザク君…なのか」
カレン「ええ・・・!?ええ!?」

「なんだあいつは名誉ブリタニア人じゃないか!」
「軍は何を考えているんだ!」

ルル「どうして…お前は…そんなところにいちゃいけないんだ…
   お前はナナリーのそばに…」


ルル「撤退するぞ…!敵の増援が来る……」

169: 2008/05/11(日) 01:41:33.47 ID:MCceDkHh0

扇「ゼロがコクピットから出てこない!?」
カレン「ええ、呼んでも応答しないし…」


ルル「ふふふふ・・・はっはっはっは・・・ふっはっはっはっは
   はぁっはっはっはっは!!」

ルル(スザク…お前は、敵だったんだ…俺の、ゼロの…

  敵だったんだぁぁぁぁ!!)

月「……」
リューク「まあ、とりあえずこれ、勝利って奴?」

172: 2008/05/11(日) 02:12:49.36 ID:MCceDkHh0

アッシュフォード学園 生徒会クラブハウス

リヴァル「それではぁ、枢木スザク少佐の騎士叙勲を祝って、
     かんぱぁ~い!!」

月(まずい…まさかスザクが騎士にまで上り詰めるとは…
 今は飽くまでも日本国民の意志はゼロに統一させなければならない。
 恭順派が勢いづくような要素は排除すべき…
 それにしても…何故前の作戦でゼロはスザクを殺さなかった?
 あのまま間髪をいれずに指示を出していれば
 敵が体制を立て直す前に充分殺せたはず…
 何か他に理由が?ゼロは驚いていた?かつて自分が助けた男だったから?
 それともまた別の――)

スザク「どうしたんだ、月。怖い顔をして…」
月「あ、いや…これからの君との関係を考えていたのさ。
  そんなに偉くなられたんじゃ、僕たちもう対等ではいられないのかなって」
スザク「ははは、いらない心配だよ。友達じゃないか」
月「それを聞いて安心したよ。さあ、もう一度乾杯だ」

月(…こいつを始末するのはまだ先でいい…焦ることはない…
  こいつから、ゼロの正体に繋がるものが、何か1つでもつかめれば……)

176: 2008/05/11(日) 02:52:25.23 ID:MCceDkHh0
黒の騎士団 アジト

藤堂「ラクシャータ」
ラクシャータ「何?整備についてなら、私じゃなくてあの月ボウヤに言ってよね
       私は新兵器の開発で手が離せないの」
藤堂「その月君の事なんだが…彼は確か、
   カレンの推薦で入って来たと聞いているが?」
ラクシャータ「そうよぉ、それが?」
藤堂「ぶしつけだが、彼の素性は?」
ラクシャータ「名誉ブリタニア人。それだけよ」
藤堂「両親は?」
ラクシャータ「記憶、無いんだってさ」
藤堂「……そうか。答えていただいて、感謝する」

仙波「中佐。あの月とかいう青年が、一体何か?」
藤堂「妙な感じがしてな」
卜部「と、いいますと?」
藤堂「あの男の放つ雰囲気は、ただの技術者のそれではない
   もっと大きな何かを、あの男からは感じるのだ」
朝比奈「それが我々に仇を成す、と?」
藤堂「それはわからん。ただ、よく知っておく必要がある。
   あの青年が何者なのか…」

177: 2008/05/11(日) 02:53:08.92 ID:MCceDkHh0
リューク「なんか目障りだな、月」
月(…あの四聖剣とかいう連中、まるで僕を監視するかのようにこちらを見ている…
 疑惑か?素性の知れない僕に対する…奴らは藤堂の直属…
 つまりは僕は藤堂に監視されている事になる…)

月「…何か?整備の事で、御不満でも?」
千葉「いや、そういうわけじゃない。ただ見ていただけだ。
   仕事ぶりをな…」

月(この女…僕に気があるわけでもないのに…白々しい。
  藤堂や四聖剣は玉城のような雑兵とはわけが違う。
  簡単に始末することはできない…黒の騎士団の中核を成す存在であり
 彼らが氏ぬことは大きな戦力ダウンだ…
 それに、戦氏と書くにしてもパイロットの技量から考えて
 彼らが全滅するという状況になればどう書き込んでも不自然なものに
 なってしまう…かといって、一人だけ頃しても何の解決にも
 ならないばかりか、ますます疑惑がこちらに集中する可能性もある…)

178: 2008/05/11(日) 02:54:02.19 ID:MCceDkHh0
黒の騎士団 潜水艦

月「カレン、話があるんだけど、ちょっといいかな?」
カレン「どうしたの、月」
月「実は…藤堂中佐のことなんだけど…」
カレン「うん」
月「…藤堂中佐は、僕に何らかの疑問を抱いている気がするんだ」
カレン「ええ!?どうしてまた!!」

月「これは僕の推測でしかないんだが――
  僕は名誉ブリタニア人だし、新参者だ。
  おまけに記憶がないから素性がわからないと来ている。
  今まで、疑われなかったのが不思議なくらいだ。
  当然の事さ」
カレン「そんなことない!月はラクシャータに負けないくらい
    開発に力を注いでるし、現に私の紅蓮だって、
    月が設計した装置をつけてからエネルギー効率が格段に上がった!」
月「…それとこれとは話が別…ってことだろうね」
カレン「…私、直接話してくる!それでも駄目ならゼロに…!!」
月「いや、いいんだ。自分の疑いは、自分で晴らして見せるよ。
  これからの成果でね」
カレン「…本当にいいの?」
月「ああ」
カレン「…どうしても駄目なら、いつでも言ってよね」
月「ありがとう、カレン」


リューク「ククク…女に取り成してもらおうって魂胆か?」
月「そんなものじゃない。これはあくまでも下準備…僕の策はこれからさ」

180: 2008/05/11(日) 03:14:59.14 ID:MCceDkHh0

黒の騎士団 交戦中

「敵の伏兵です!!」
「馬鹿な!?あんなところから、現れるはずがない!!」
「あの位置では、藤堂中佐達が危険だぞ!!」
「しかし主だったパイロットはもう出張っていて、とても間に合わない…」
「くそっ、どうしたらいいんだ!!」

月「…僕が無頼で行きます」
ラクシャータ「ちょっとボウヤ、大丈夫なの?」
月「ええ、僕だって伊達にナイトメアを触ってきたわけではありません。
  中佐達の体勢を立て直す手助けぐらいはできる自信があります。
  それに…」
ラクシャータ「それに?」
月「…いい機会だと思います」
ラクシャータ「そう…無頼の使い方は分かるわね?」
月「マニュアル通りなら!」

月「夜神月、無頼。――発進します!」

181: 2008/05/11(日) 03:26:07.60 ID:MCceDkHh0
リューク「ククク…パイロットはやらねーんじゃなかったのか?」
月(僕だってやりたくはなかった!操作に集中したいんだ
  黙ってろ氏神!!)

月(今回の作戦内容の一部をバトレーを通じてブリタニア側に流す。
  当然、ブリタニア軍は伏兵をそこに配置してくる…
  窮地に陥った藤堂の部隊を僕が身を呈して助ければ、
  彼らの僕に対する目は違ったものになるだろう
  勿論、急性期の遺物のような朴念仁藤堂は一回ぐらいでは信用しないかもしれないが
  後は実績を積み重ねていけば、彼らも必ず僕を信用するようになる…)

藤堂「くっ、背後を突かれたか!!」
卜部「友軍はまだなのか!」
朝比奈「駄目だ、この位置ではそんなものは期待できない」
仙波「来るぞ!!」

背後から迫り来るサザーランドを無頼の銃撃が怯ます。

千葉「友軍!?まさか!!」
月「藤堂中佐!今のうちに反転を!!」
藤堂「その声…月君なのか!?どうして君が…」
月「話は後です、まずは敵に集中を!」
卜部「了解した!救援に感謝する!!」

月「…何とか切り抜けましたね」
藤堂「月君、何故技術部の君が――」
千葉「中佐!新たな敵影が!!」
朝比奈「あれは、白カブトか…!」

月(ランスロットだと!?よりによってこんな時に!!)

184: 2008/05/11(日) 03:36:53.18 ID:MCceDkHh0
月(だがこれはチャンスだ…このピンチをチャンスに切り替え、
 藤堂たちの信頼を勝ち得てやる!!)

月「藤堂さん、ここは僕に任せて!後方の部隊へ合流を!!」
藤堂「何を言う!技師の君を置いてそんなことはできない!」

スザク「君たちの負けだ!無駄な争いはしたくない!!
    武器を捨てて投降するんだ!」

月(馬鹿かお前は!!争いたくないならお前が退け、武器を捨てろ!)

月「くっ、やらせるかぁぁぁぁ!!」

当たらない。

月(やはり無頼ではランスロットに太刀打ちできない!!
  しかし、なんだこの速さは!?これが実戦か…!)

月「藤堂さん、そこは危険だ!皆さんも、早くここから離脱を!!」
藤堂「月君、後ろだ!!」

リューク「おぃ、ヤバくね?」
月「言われなくてもわかっ…ぐわあああああああああああああ!!」

藤堂「月君―――!!!」

187: 2008/05/11(日) 03:51:53.69 ID:MCceDkHh0

カレン「どうして誰も止めなかったんですか!?」
ラクシャータ「いえ、彼がいい機会だって言うから、…ねぇ?」
扇「月君…なんで、こんな無茶を…」
カレン「…月は気にしていたんです。藤堂さん。
    あなた達に疑われていることを!!」
千葉「それは……」
カレン「それでも、自分は素性が知れない身だからしょうがない。
    働きで信頼を勝ち取ってみせるって言って…」
藤堂「すまない…全て私の責任だ…私が、彼を疑ったばっかりに」
朝比奈「いえ!私がもっとしっかりしていれば…」
仙波「……」
卜部「彼は最後まで我々の事を気にかけていた…」

ゼロ「どうなんだ、容態は!?」
カレン「ゼロ!!」
ラクシャータ「怪我自体はそこまで重いものではないけれど
       大破した衝撃で頭を強く打って…意識が…」

ルル(月…スザクにやられたのか…
   まさかお前が、そこまで思い詰めていたなんて…すまない…)

ラクシャータ「ちょっ、ちょっとゼロまでそんなお葬式ムードにならなくても…」
ディートハルト「彼は優秀で、勇敢な男でした…
         私の記録にもその名は色褪せることなく、残ることでしょう…
          いつまでも…何時までも…」

リューク「こいつら本当は頃したいじゃねーのか?」

193: 2008/05/11(日) 04:18:21.79 ID:MCceDkHh0
月「う…ううう…」

ゼロ「む!!意識を取り戻したぞ!!」
カレン「月ォ!」
扇「月君!!」
藤堂「月君!」
四聖剣「月殿!!」
ディートハルト「奇跡の復活!これはいい記録に…あ、いや、月君!!」
ラクシャータ「ボウヤ!」

月「こ…ここは…」
扇「黒の騎士団の医務室だよ。君は助かったんだ」
カレン「よかった…本当に…よかった……」

藤堂「月君…すまない。私が間違っていた…
   仲間を疑うような真似をして、何が大義か!何が正義の味方か!!」
千葉「私も、無礼な事を言ってしまって…その…すまなかった…」
藤堂「この通りだ!月君!!
   私が出来る償いならどんなことでもしよう!」
四聖剣「我々も、この償いはさせてもらう!!」

月「…いいんですよ、もう。疑いが晴れた、それだけで充分です」
扇「月君…君って奴は…」
藤堂「ありがとう…月君…」

リューク(いーや、あいつ絶対怒ってるな。間違いない)

195: 2008/05/11(日) 04:19:11.58 ID:MCceDkHh0
月「それに、ゼロのことがまた1つ理解できましたよ」
ゼロ「?何かな?」

月「白カブトは…とても手強いってことです」

扇「プッ」
ラクシャータ「アハハハハハハハ!!」
一同「はっはっはっはっはっは!!」

数日後 アッシュフォード学園

シャーリー「あれ?月。どうしたの、その頭の包帯?」
月「…バイト先で、ちょっと、ね」
シャーリー「えええええ!?大丈夫!!」
月「…ああ」
シャーリー「あんまり無理しないでね。お大事に!」

月「……」
リューク「ま、まあ貴重な体験が出来てよかったじゃないか」
月(…ギロ)
リューク(うおっ!?怖っ!!)

月「スザクめぇぇぇ!!よくも、よくも僕をこんな目に!!」

月「僕はね、父さんにもぶたれたことないんだよリューク!!」
リューク「そ、そうなのか…そりゃ、凄いな…」

月(頃す。あいつに与えられるべきものは氏以外ありえない…
  今のうちにせいぜい騎士を気取ってるがいい…
  僕をこんな目にあわせた償いは必ずしてもらうぞ…枢木スザクゥ!!)

202: 2008/05/11(日) 04:46:22.35 ID:MCceDkHh0
怒る月の部屋

月「スザクは頃す」
リューク「はっきり言ったな」
月「あいつは生きていてもしょうがない人間だ」
リューク「酷い言い草だな」
月「大体あれは何だ!?あの攻撃は投降を促す人間の取る態度か!?」
リューク「確かに激しかったな、ビューンって」
月「ああいう奴は僕の新世界には必要ない。よって頃す。それだけだ」
リューク「…そうか」
月「あれの話はもういい。不愉快だ」

バトレー「キラ様。ご連絡をお待ちしておりました」
キラ「『C.C』に関しての質問ですが、
   アレは髪が緑色でロングヘアーの少女ですか?」
バトレー「はい。しかし、そういう外見をしているだけで
     実年齢はわかったもんじゃありません。」

月(やはりアジトで見たあの女がC.Cということか…
  フッ、随分イメージとは違うな)

203: 2008/05/11(日) 04:46:53.57 ID:MCceDkHh0

キラ「オレンジの調教は?」
バトレー「ここの施設では限界がありますが、計画通りに進んでいます」
キラ「では、そのまま強化を続けてください。
   いずれ出撃する機会があるでしょうから」
バトレー「わかりました。キラ様」

月「…C.Cか。あれは厄介だな…」
リューク「ん?どうしてだ?
     デスノートに名前書いて殺せばいいじゃないか」
月「どう考えても、C.Cは本名じゃないだろ。
  人間の名前じゃない…」

月「本名を探ろうにも、ブリタニアが総力を挙げてこのザマだ。
  簡単なことじゃあない…あの女の存在は、
  ゼロを消すときの一番の障害になるだろうね」

246: 2008/05/11(日) 10:28:20.17 ID:MCceDkHh0
神の島 スザク捕獲作戦

ゼロ「単刀直入に言おう。私の仲間になって欲しい」
スザク「それは脅しかい?だとしても断る。
    間違って手に入れた結果に、意味はないと思うから」
ゼロ「では聞こう。今手に入れた平和にも意味はないのか?」

月(無駄な事を…説得ぐらいであのスザクが揺らぐものか…
  ゼロがスザクにあそこまで執着するとは…理由は何だ?
  パイロットなら代わりはいくらでもいるというのに… 
  いや…今はゼロのお手並み拝見と行くか…)

ユフィ「聞き取れますか?」
セシル「マイクのノイズが大きすぎて…」

月(感度良好…よく聞こえるよ、スザク。
  僕がランスロットに仕掛けていた小型マイク…
  こいつのおかげで僕はこの場にいる者で唯一…
  二人の会話を聞き取ることが出来る!)

ゼロ「君は自分のエゴを、未来永劫に渡って押し付けるつもりか?」

月(まあ、ここでじっくりゼロのお手並み拝見と行くか…)

スザク「君のやり方には賛同できない。今自分にできることは!!」

リューク「あれ?なんかゼロのほうが捕まってね?」
月(だ 駄目だ こいつ…早くなんとかしないと…)

253: 2008/05/11(日) 10:36:43.27 ID:MCceDkHh0
カレン「ゼロ!!今助けに…しまった!!」

月(今入ったらフィールドの干渉を受け、ナイトメアの機能は停止する
  …藤堂もそう言ってただろうに…馬鹿が…)

ゼロ「このままではお前も氏ぬぞ!!」
スザク「軍人は命令に従わなければならないんだ!!
    これは俺が決めた、俺のルールだ!」

リューク「あいつうぜーな」
月(ノートに名前を書いて助けてやるべきか?
  …ここで二人とも氏ぬ…それならそれで…)

ゼロ「こぉの、分からずやがぁ!」

ゼロ『生きろ!!』

254: 2008/05/11(日) 10:37:45.34 ID:MCceDkHh0

「枢木少佐、命令に背くのか!」
スザク「うるさい、俺は、生きなくちゃいけないんだ!!
    邪魔するなぁ!!」

リューク「えっ?逆ギレ?」

月「な、なんだ突然…何が起こっている!?
  ゼロが何かしたのか!?」

スザク「うおおおおおおおお!!」

月「クッ…あの白カブトが…
  皆さん、ここは危険です!一時退避を!!」

扇「し、しかし!ゼロとカレンが!」

月「僕たちが氏んだら、誰が二人を探すというんです!?」

藤堂「月君の言う通りだ!ここは一度退くんだ!!」

257: 2008/05/11(日) 11:02:06.55 ID:MCceDkHh0
黒の騎士団 潜水艦

藤堂「これ以上、ここに留まるのは危険だ。引き返そう」
ディートハルト「何を言うのです!!ゼロが見つかるまでは、
        ここに留まるべきです!
        今まで黒の騎士団がまとまってきたのは、ゼロがいたからこそ!」
藤堂「だが…そのために全員の命を危険に晒すわけにはいかない」
ディートハルト「一人の命が臆の命に勝ることもある
        軍人ならば、それをご承知のはずでしょう!?」

C.C「仕方が無い…教えてやろう。あいつは生きているぞ」
藤堂「願望を聞いている暇は!!」
C.C「願望ではない。確定情報だ」
月「…その根拠は?聞かせてもらえませんか?」
C.C「それはトップシークレットだ」
月「そんな情報を信用しろと?」
C.C「信じるか信じないかはお前たちの勝手だ。好きにするがいい」
月(この女…何の生物かは知らないが偉そうに…
  まあいい。ゼロが生きているのなら帰れるように手はずは整えてある。
  抜かりは無い)
扇「このまま話していても埒が明かない!じゃあこうしよう。
  明日まではゼロ達を待つというのは?時間制限付なら…」
藤堂「…いいだろう」
ディートハルト「…仕方ありませんね」

翌日、ゼロは帰還した。新型のナイトメアに乗って。
月(思い通り…あらかじめバトレーにはゼロに
  ナイトメアをそれとなく渡すよう含みを持たせておいた。
  奴のスケジュールなら全部把握している…
  まさかブリタニアも、研究施設が丸ごとキラの手に落ちているとは思わない…)

270: 2008/05/11(日) 12:11:50.53 ID:MCceDkHh0
アッシュフォード学園 学園祭

リューク「ククク…学園祭か。懐かしいんじゃないか、月」
月「別に。キャンプファイヤーしてフォークダンスしたのぐらいだよ。
  覚えてるのは」
リューク「おっ、それってやっぱり好きな子と手握るとき、
     ドキドキしちゃったりするわけ?」
月「?なんだい、それ。手ぐらい、何時だって握れるだろ?
  頼めばいいことじゃないか」
リューク(感じ悪ッ!!)

月「まあ、ここの学園祭は悪くない…
  ホラ、見てみろよ。生徒会で作る巨大ピザだ」
リューク「俺は巨大リンゴのほうが断然いいと思うがな」
月「今からバイオ栽培でもやる気か?」
リューク「せめてあのピザがリンゴ味ならなぁ…」
月「無理に決まってるだろ。リューク」

カレン「月!!」
月「カレン!?大丈夫なのか、学校に来たりして…」
カレン「え!?う、うん。多分…」
月「…そうだね。僕たちは学生なんだし、
  学校行事には参加しておかないとね。高い学費も払っていることだし」
カレン「そうね、フフフッ」
月「あっちのほうは、ゼロに任せて置けば安心だよ」

272: 2008/05/11(日) 12:12:50.28 ID:MCceDkHh0
ルル「はい、ピザの材料が届きましたか。はい、では運び先は…」
ルル(これではクーデーターの準備が…!
   こんなことをしている場合ではないというのに…)
C.C「おい、お前。世界一のピザというのは何処でやってるんだ?」
ルル「……」
C.C「なんだ、いたのか」

セシル「えいっえい!フフフ、学園祭って楽しいのね~」
月「セシルさん!」
セシル「あ、月君!面白いわよ~このモグラ叩き、月君もやる?
    えいっ、このっ、このっ」
月「なんかその、真ん中の人…ロイドさんに似てませんか?」
セシル「えっ!!ウフフフ、そ、そうねぇ。
    よく見ると似てるような気がするわねぇ~」

リューク「日頃の恨みつらみを人形にぶつけてるんだな…人間って面白ッ」
月(少しかわいそうになってきたな…)

セシル「そんなことより、どう受験勉強!?はかどってる?」
月「ええ、おかげさまで。あの…すいません。
  無理言って休みを貰っちゃって」
セシル「いいのよ、あなたは正規の人じゃないんだし。
    ロイドさんは人手が足りなぃ~って愚痴ってるけど」
月「ははは、相変わらずですね」
セシル「あら?あれは…」
月「あ……」
リューク「皇女だっけ?」

ユフィ(スザク…ついにお兄様が認めてくださったんです。
    この事をいち早く貴方にも…)

274: 2008/05/11(日) 12:16:58.08 ID:MCceDkHh0

リューク「ククク…ほら、やっぱり巨大リンゴにしとけばよかったんだ。
     あのピザ台無しだ。リンゴなら木に引っかかっても食べられる」
月「…粉々になるぞ、リンゴなら」
月(まったく、この学園は騒動ばかり起こるな…呪われてるんじゃないか?
  僕の高校時代では、ここまで騒動は起きなかった…
  それよりも、今はユーフェミアか…わざわざ学園祭にまで来た理由…
  スザクに会うため?いや、そこまで馬鹿な女じゃないだろう…
  ならばその真意は…)

ユフィ「これを、LIVE中継に繋いでください」

月(国策!?)

ユフィ「私は神聖ブリタニア帝国、第3皇女。
    エリア11副総督のユーフェミアです」

ユフィ「私から皆様にお伝えしたいことがあります!
    私は、富士山周辺に行政特区日本を設立することを、

    宣言します!」

ルル「何ッ!?ブリタニアが!!」
スザク「日本を…認める!?」
月「くそっ、やられたっ!!」

リューク「行政特区って何?りんご畑?」

275: 2008/05/11(日) 12:19:04.95 ID:MCceDkHh0
ユフィ「行政特区では、日本人も、ブリタニア人もありません!!
    全ては平等なのです!!」

ルル(やめろユフィ…そのケースは考えた。だが、全ては――)
月(夢物語だ!そんなものは、不可能だ!!)

コーネリア「なんだ!!これは!!」

ユフィ「ゼロ、聞こえていますか!?
    私と一緒に、新しい日本を築いていきましょう」

月(このままでは…黒の騎士団の存在意義が無くなる!!
  この女といい、スザクといい…どこまで僕の邪魔を…)

ユフィ(ルルーシュ…また昔のように、一緒に)

ルル(違うんだ…もう昔とは…ユーフェミアァ!!)

284: 2008/05/11(日) 12:37:38.78 ID:MCceDkHh0

アッシュフォード学園 生徒会室

月「なんだい?相談って言うのは?」
シャーリー「…こんなこと相談できるの、月しかいなくて…ごめんね」
月(ルルーシュとの仲を取り持って欲しい、か?
  全く、幸せな連中だよ)
シャーリー「リヴァルは…ちゃらんぽらんだし、
      カレンは、その…ルルーシュと仲がいいみたいだし
      会長も…ルルーシュとは、家族ぐるみの付き合いみたいだし…」
リューク「ニーナは殺されたしな」
月「僕でよかったら、なんでも言ってくれよ
  1000万円都合して欲しい、だったらちょっと考えるけど。はははっ」

シャーリー「うん…これを見て欲しいの…」
月(ノートの切れ端?まさかデスノート!!)

月「わかった」

『ルルーシュがゼロだったなんて
 私はどうすれば』

月「!!!」

月「こ、これは…!君が…?」

シャーリー「私が…書いたみたいなんだけど…覚えていないの!?
       ルルーシュに直接聞こうとも思ったけど、
       あいつ、逃げるようにしてて、全然時間作ってくれないし
       ねぇ、私どうすれば!?」

290: 2008/05/11(日) 12:47:52.43 ID:MCceDkHh0

月「…ぅっ…くっ…」
シャーリー「月?」
月(ゼロ…笑いを堪えるのがこれほど大変だとは思わなかったよ)

月「あ、ああ。ごめん…ちょっと、動揺しちゃって」
シャーリー「そう、だよね…いきなりこんなものを見せられたら…」
月「まだこのことは誰にも?」
シャーリー「うん…月にだけ…」

月(だ、駄目だ…まだ笑うな…堪えるんだ…)

月「…これが本当かどうか、僕にも分からない…
  でも、この事を調べることぐらいならできる」
シャーリー「月…」
月「辛かっただろう?一人で抱え込んで…
  でもこれからは――」

月「二人だけの、秘密だ――」
シャーリー「…うん」

月(シャーリーは僕を信頼しきって帰った…
 35秒…いや、38秒で勝ちを宣言しよう…)

300: 2008/05/11(日) 13:08:54.48 ID:MCceDkHh0
月「うっ、うふふふふふふ」

月「うふははははははははははは!!
  うふははぁはぁはっははははははは、はーっはっはっは!!」

月「どうだゼロ!!お前は僕の影すら踏むことなく、
  僕はお前の正体を掴んだ!!
  ルルーシュ!!完全に!僕の!勝ちだぁ!!」

リューク「ガセってことはないのか?」

月「それはないね、リューク。ゼロ=ルルーシュだとすれば
  全てがぴったりと当てはまるんだ。ルルーシュのサボり、居眠り…
  スザクにこだわる理由…カレンが抜擢されている理由…
  間違いない…ルルーシュはゼロだ」

月「ゼロ…いや、ルルーシュ。お前も甘い…
  正体を知られている可能性があるなら、何故始末しなかった?
  いや、何らかの対策はほどこしたつもりだろう…
  だが、記憶を消したところで何になる?
  いや…それでもいいだろうが、
  シャーリーの部屋、そしてシャーリー自身を
  もっと徹底的に洗い出すべきだった。
  クラスメイトへの同情?父親を頃した懺悔?」

月「くだらない!!理想に私情を挟む男に、何が出来る?
  まして、女の一人も満足に操れない男に…
  
  まあいい…お前のせいで…ゼロは氏ぬ。
  そして世界は…キラが創り出す新世界へと生まれ変わる」

303: 2008/05/11(日) 13:11:27.16 ID:MCceDkHh0
リューク「え?頃しちゃうのか?」

月「こんな身近にゼロがいたんじゃあ、安心して学園にも通えないよ。
  ふとした拍子から、正体がばれたら困る…こんな風にね…ククク…」

リューク「じゃあ、ノートに書いて殺せば」

月「焦る事は無いさ…リューク。まずは奴の素性を洗い出すことだ…
  ただの学生が、ブリタニアに反旗を翻すわけがない。
  きっと何か裏があるはずだ…怨恨か、それとも正義か…
  バトレー…いや、僕がキラとして手に入れた全てのコネクションを
  フルに使ってヤツの全てを調べ上げてやる…
  
  全てを丸裸にされた哀れな男が、キラの前に跪く…
  ルルーシュ…なんだかゾクゾクしてきたよ…!
  はははははははははははは!!」

無人の生徒会室にキラの叫びが響き渡った。

309: 2008/05/11(日) 13:33:33.61 ID:MCceDkHh0
アッシュフォード学園 中庭

カレン「月…特区日本宣言…私たちはどうすればいいかな…
    ゼロは…どう考えているのかな?」
月「……あんなものは、偽りの平等だよ。
  僕は、特区に参加する気は無い」
カレン「そうだ…特区なんて言ったって、結局ブリタニアは…!」

月「僕も、一晩考えたんだ…今こそ、
  ゼロの正体を知るべきときがきたんじゃないかな?」
カレン「え?」
月「僕は知りたいんだ。ブリタニア人のゼロが、何故ブリタニアに抗うのか…
  ブリタニアに対する怒りの理由…そして、その正体こそが!
  もしかすると、この状況を打開するきっかけに繋がるのでは!」
カレン「で、でもだからってそんな…!!」

月「それだけじゃない!僕たち幹部とゼロの距離が近くなれば、
  この危機を共に乗り越えようという気持ちがより一層強くなる!!
  ゼロだってわかっているはずだ、これが一番の方法だって!!」

カレン「で、でもゼロに…私は…」
月「カレン!こうなった以上、もうこれしか方法は無いんだ!!」

カレン「離して!」


リューク(お、いい平手打ち…)

310: 2008/05/11(日) 13:34:09.62 ID:MCceDkHh0
月「……!!」
カレン「あ……」

月「……」

カレン「ご、ごめん!そんなつもりじゃ…
    でも、私だってゼロの正体は気になるけど…
    ゼロに無理矢理…そういうことは…」

カレン「私にはできないの!!ごめんなさい!」


月「………」

リューク(怒ってるかな、やっぱ…)

月(た、たかが女の分際で……!!)

320: 2008/05/11(日) 13:56:17.05 ID:MCceDkHh0
月、藤堂へ電話連絡

月「…藤堂さん」
藤堂「月君か!黒の騎士団でも意見は二つに割れている…
   特区に参加すべきか、するべきでないか…
   君の意見も聞きたい」
月「僕は…参加するべきではないと思います。
  ユーフェミアが心から平等を願っていたとしても
  ブリタニアの全てがそれを納得しているわけではない…
  参加した後で、どうなるかはわからない」
藤堂「…道理だな。月君らしい」

月「…藤堂さん。僕に打開策が1つあります」
藤堂「…聞こう」
月「ユーフェミアを頃すことです」
藤堂「!!しかし、それでは逆効果に…」
月「やり方の問題です。ユーフェミアさえいなくなれば、
  特区日本は消滅する。」
藤堂「まさか君は、氏ぬ気か…?」
月「…誰かがやらなければならないことです」
藤堂「止めても…聞かないだろうな、君なら」
月「もう、決めたことですから」
藤堂「…なら、せめてゼロの動きを見てから、決めてくれないか?」
月「…わかりました。僕はあらかじめ会場に潜入し、様子を見ます」
藤堂「うむ。君の武運を祈っているよ」
月「…藤堂さんも」

月(これでいい…ゼロよりも先に、
  特区日本を始末しなければ僕の計画が崩れてしまうからな…
  いざという時はノートでユフィを…)

322: 2008/05/11(日) 13:56:47.62 ID:MCceDkHh0
すいませんが、ちょっと昼飯食ってきます

331: 2008/05/11(日) 14:38:45.70 ID:MCceDkHh0

1、今ブリタニア皇帝を殺せば後継者を巡る内紛がブリタニア内で起こり戦果が拡大する。
  キラは正義の味方なので善良な市民を巻き込むような裁きは行わない。

2、社会の害虫は一箇所にまとめて駆除するのが一等簡単である。
  ブリタニアと黒の騎士団が社会のクズどもを吸い上げ、
  それをキラが裁くという正義の方程式。

3、黒の騎士団の大義名分を減らさない為にも独裁的な現皇帝であるほうが都合がよい。

4、下手に頃したせいでゼロに雲隠れされると探し出すのが面倒。

336: 2008/05/11(日) 15:05:46.01 ID:MCceDkHh0
行政特区日本

ユフィ「日本人を名乗る皆さん!
    お願いがあります。氏んでいただけないでしょうか?」

月「!!なんだと…」

ユフィ「えーっと、自頃して欲しかったんですけど、駄目ですか?
    じゃあ兵士の方々、皆頃しにしてください!!虐殺です!」

ゼロ「やめろユフィ!!」

月「…逃げるぞ、リューク」
リューク「え?なんで?」


「ひぃゃああああああ!!」

ユフィ「さぁ、ブリタニアの皆さん!!」

月(ブリタニア軍の制服を着て潜入していたおかげで命拾いをした…
  脱出用にとバトレーに用意させていたものが、
  こんな形で役に立つとはな…
 
  しかし、これは一体どういうことだ!?
  ゼロの能力?それ以外には考えられないが…何故ここまでする必要が…!?)

「おい、お前もさっさとイレブンを頃すんだ!!」
月「し、しかし…ダールトン将軍が…!」
「まあいい。だがな、これは副総督のご命令だということを忘れるな!」

337: 2008/05/11(日) 15:06:46.43 ID:MCceDkHh0

月(確かに、これならブリタニアの悪逆を白日の下に晒し、
  日本人の心を一気に黒の騎士団へと引き寄せることが出来る…
  
  しかし、これでは…ルルーシュ…お前は…)

月「うっ…」

月(吐き気!?僕が?
  これは憎悪か、悲憤か?あるいは恐れか?)



ルル「黒の騎士団総員に告げる!!
   行政特区日本は、我々を誘き出す卑劣な罠だったのだ!
   ただちに我々の同胞を救い出し、
   ユーフェミアを……

   見つけ次第 殺せ!!」

345: 2008/05/11(日) 15:31:21.33 ID:MCceDkHh0
「おお、黒の騎士団だ!」
「いいぞ!ブリタニアをぶっ壊せ!」

藤堂「まさかこんなことになるとは…月君は無事なのか!?」


月「クッ…今はここから離れる以外に方法は無い」

ユフィ「あらぁ!?」

月「ナイトメア!?」

ユフィ「月…あたなも名誉ブリタニア人…日本人でしたよね?」
月「や、やめろ!!よ…よせ…」

ユフィ「日本人は、皆頃しです」

月(馬鹿な…この僕が、こんな女に…)

カレン「やめろ!」
ユフィ「ああっ!?」
カレン「これ以上、ブリタニアの好きにはさせない!」
ユフィ「無礼でしょう!私はユーフェミアですよ!」

カレン「そうか…ここにいたのか…皆の仇、今ここで!」
ゼロ「待て!そいつは、私がやる!!」

ユフィ「日本人の癖にィ!!」
カレン「ナイトメアから降りてきました、ゼロ。捕虜にしますか?」
ゼロ「無駄だよ、もう…」

346: 2008/05/11(日) 15:31:53.95 ID:MCceDkHh0

月「はぁ…はぁ…」

ユフィ「あ。ゼロだったの。日本人かと思っちゃった。
    ねぇ、考えたんだけど、私と一緒に特区日本の宣言を…」

ゼロ「ああ…できれば、そうしたかったよ…」

月(ここまで来たらもう撃つことでしか救いは無い…
  殺せ、ルルーシュ…お前にもわかっているはすだ)

スザク「やめろぉぉぉぉぉ!!」
月(やれ!!)


ユフィ(えっ!?どうして…ルルーシュ…)
ルル(さよならユフィ…多分、初恋だった)

月(……それでいい)

スザク「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
カレン「くっ、このぉ!」

リューク「皇女抱えて行っちまったぜ、白カブト…ククク」

月(何をいまさら…生き長らえても、あの女はもう、ただの悪人だ)

362: 2008/05/11(日) 15:55:07.62 ID:MCceDkHh0
スザク「ユフィ…教えて欲しい、どうして君は…あんな命令を…」
ユフィ「命令…なんのこと・・・?」
スザク「っ!?」
ユフィ「そんなことより・・スザクは・・日本人でしたよね」
スザク「え…あ、うん」
ユフィ「駄目・・・そんなこと・・考えちゃ・・いけない」

ユフィ「ねぇ、スザク・・式典は・・・日本は・・・どうなったかしら」
スザク「ユフィ…覚えて、いないのか?」

ゼロ「私は待っていた!ブリタニアが自らを省みることを…
   だが、我々の期待は裏切られた!!虐殺という名の蛮行で!」

ユフィ「日本人の皆さんは・・喜んで・・くれた?」

「ユーフェミアを許すなぁ!」
「ヤツは魔女だ!」
「ブリタニアに氏を!」

スザク「ユフィ…行政特区日本は…」

リューク「なぁ月。誰の名前を書くんだ?」

363: 2008/05/11(日) 15:56:08.88 ID:MCceDkHh0
スザク「大成功だ。皆、喜んでいたよ…日本に」
ユフィ「・・・よかったぁ」

月「…ほっといても氏ぬとは思うけど、念のためにね」

ユフィ「おかしいな・・・あなたの顔、よく見えない・・・」


  /⌒\人/⌒ヽ
 ノ  \(○)/  ヽ
 Lノ⌒ ( ( ⌒\_」
     く \     合衆国日本!!



ユフィ「学校・・行ってね・・私は・・途中・・で
    やめちゃっ・・・たから」

365: 2008/05/11(日) 15:57:03.11 ID:MCceDkHh0
スザク「今からでも遅くないよ、そうだ…一緒に…アッシュフォード学園に…
    楽しい生徒会があるんだ!!」

ユフィ「私の…分まで…」
スザク「ユフィ!!駄目だ!ユフィ!!」

月「楽にしてやろう」

ユフィ「スザク…あなたに・・・あっ…!」

ドクン


「ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!
 ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!」

『Euphemia li Britannia』


「ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!
 ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!」

381: 2008/05/11(日) 16:19:33.52 ID:MCceDkHh0

建国を宣言したゼロ率いる黒の騎士団はレジスタンス、
民衆問わず日本人の勢力を吸収。
トウキョウ租界に向けて進軍した。

リューク「月。このままだとゼロが日本制圧しちまうな」
月「虐殺を強制した男が世界の上に立つことは無いさ…」

バトレー「ご指示通り、オレンジを出撃させます
      調整は完全とは言えませんがご期待に応えることでしょう」
ジェレミア「キラ・・・おはようございました」

月「神の裁きが待っているよ…ゼロ…!!」

スザク「僕は今、憎しみに支配されている…人頃しのために戦おうとしている…
     皆がいるトウキョウの空で…人頃しのために…

     だから!」

ルル「憎めばいい…ユフィの為なんだろう?俺も引き返すつもりは無い」
スザク「ナナリーのため?」
ルル「…ああ。そろそろ、電話切るぞ」
スザク「…ありがとう、ルルーシュ」
ルル「気にするな。『友達』だろう?俺たちは…」

382: 2008/05/11(日) 16:23:53.29 ID:MCceDkHh0
ルル「あの日から、俺はずっと望んでいたのかもしれない」

月「あの日から、僕はずっと望んでいた…」

ルル「あらゆる破壊と喪失を」

月「新世界の創造を」

ルル「そう、創造の前には破壊が必要だ。
   そのために心が邪魔になるのなら…消し去ってしまえばいい」

月「そう、問題は…精神力。世の中の悪を一掃できる強さが必要だ。
  そのためには、必ず犠牲が生じる…」

ルル「そうだ、俺はもう進むしかない」

月「僕しかいない。理想の世界を築ける男は…」

ルル・月「だから…!」

430: 2008/05/11(日) 18:03:23.44 ID:MCceDkHh0


スザク「カレン、知りたくは無いのか?
    ゼロの正体が誰なのか…」
カレン「何を今さら!!」

スザク「君にも立ち会う権利がある」

ゼロの仮面が、砕かれる。


カレン「…な、なんでっ!!どうしてぇ!!」

スザク「そうだ!どうして君が!」



夜神月「そうだ…


    僕がゼロだ」



        DEATH GEASS
    ~新 世 界 の ゼ ロ ~

439: 2008/05/11(日) 18:08:42.15 ID:MCceDkHh0
――数時間前

オレンジ「ゼロ、懺悔のときは今!!」
C.C「心中相手としては好みじゃないが…」
オレンジ「うわああああああああああ!!」

月(思い通り!)

月(これで邪魔なC.Cは海の藻屑へと消えた…
 最初は使えないやつだと思っていたが…ジェレミア、よくやった…
 最大の障害は排除した。こうなれば後は筋書き通り…)

442: 2008/05/11(日) 18:12:53.67 ID:MCceDkHh0

ゼロ「どこだ、ナナリー!!」

月「ようこそ、ゼロ…」

ゼロ「月!何故お前がここに!?

   まさか、お前が、ナナリーを!」

月「ナナリー?フッ…フフフフ…何のことかな?」
ゼロ「ならばどけ!!今はお前の相手をしている暇など…」

月「友達にたいして、随分な挨拶だな。ルルーシュ。
  どうだ?息苦しいだろう…そんな仮面は取り払って
  ゆっくり話そう」

ルル「……何故、お前が俺の正体を?」

月「キラだから」

ルル「キラ!?」

448: 2008/05/11(日) 18:16:20.83 ID:MCceDkHh0
月「そう、新世界の神の名さ…
  もっとも、君はこの名の真の意味を知ることなく氏ぬ…
  少し残念だよ」

ルル「お前の目的は何だ?黒の騎士団に入って!
   俺に近づいて!」

月「決まっているじゃないか…新世界の創造だ」

ルル「新…世界…!?」

月「世界に蔓延る悪を全て消し、
  優しい心を持った人間だの理想郷を作り上げる…
  世界とは、突き詰めれば人に害をなすものかなさないものか…
  この2つだ」

月「そして、ルルーシュ。
  君は…どうやったかは知らないが、
  ユフィを操り、多くの善良な日本人を虐頃した…

  お前は悪だ!!」

ルル「…全ては結果、過去の事だ!」
月「罪は消えない。君が氏んだ後でもね」

ルル「この、審判者気取りの独裁者が!!」
月「それはお前だ、ルルーシュ」

449: 2008/05/11(日) 18:18:36.08 ID:MCceDkHh0

月「ルルーシュ…世界を目指すなら、全ての私情は捨て去るべきだったよ。
  シャーリーを生かしておいたのが、お前の敗因だ…
  いや、お前は元々負けていた…
  全ての始まりは私情…ナナリーのためなのだから!」

ルル「何がいけない!俺は、ナナリーが安心して生きている世界を…」

月「一人ために動く世界など、ありはしない…
  僕は一人の人間として、全ての人間のためにデスノートを使っているんだ」

ルル「これ以上…お前と話すつもりは無い!!」

月「ならば

  どうする?

  ここで頃すか?」

ルル「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!!
   氏ね!夜神月ォ!!」

457: 2008/05/11(日) 18:31:31.01 ID:MCceDkHh0
月「…ふっ、ふっふふふふふふふふふふ
  うはははははははははははははははは!!」

ルル(ギアスが効かない…何故!?C.Cがいないから?)

月「なるほどね。そうやって、ユフィにも虐殺を命じたわけか?」

ルル「気安く…彼女の名前を呼ぶな!」

月「君に言われるなんて、心外だな…
  そうそう、君の素性を暴くのに役立ったのは、そのユフィだ
  あの行政特区日本における、日本人虐殺の現場にいたとき、
  そこに現れた君は開口一番、『やめろユフィ』と叫んだ。
  ユフィは不必要なまでにゼロにこだわり、また最後のときも
  自分が最も信頼しているはずの騎士スザクすら交えずに
  会談に臨んでいる…」

月「つまり、ゼロは同程度に信頼できる人物と判断したということ…
  加えて、君は必ず皇族を自分の手で頃している。
  先ほどのコーネリアも、君のガウェインが撃墜したそうだね?

  ブリタニアは後継者が争いが激しいと聞く…
  となれば導き出される答えは1つ…」

ルル「こ…こいつ…」

月「お前の正体は日本の救世主なんかじゃない。
  皇帝に捨てられた哀れな負け犬だ」

ルル「ラァイトォォォォ!!」

469: 2008/05/11(日) 18:42:01.80 ID:MCceDkHh0

月「そういきり立つなよ…
  君の能力はもう分かったから、今度は僕の能力を教えてやろう」

月「デスノート…ここに書いてある名前を見てくれないか?
  見知った名前があるだろう?」

『Nina Einstein 自殺』
『玉城真一郎 戦氏』
『Euphemia li Britannia』

ルル「まさか…お前が…!!」
月「そして次のページ…」

ルル「!この名前は…!」

月「もうわかっているだろうが…これはデスノートと言ってね。
  このノートに名前を書かれた人間は―――」


月「氏ぬ」

488: 2008/05/11(日) 18:51:45.53 ID:MCceDkHh0

月(3、2、1、0…スタート!)

ルル「…行かなくちゃ」

月「ナナリーはもういいのか?」

ルル「…ああ」

月「日本は、世界は僕が救って見せるから、安心して行けよ」

ルル「・・・よろしく頼む」

月「ナナリーも、僕が探しといてやるよ」

ルル「・・・・ありがとう、月」

月「じゃあな、ルルーシュ」

ルル「・・・・お別れだな」

『Lelouch vi Britannia 自殺 皇暦××××年×月××日 ○時○○分
 誰を操ることも、頃すことも無く
 誰にも知られない方法でひっそりと氏亡』

月(名乗られるまでも無く、お前の名前は既に分かっていた…
  皇族に繋がりがある人物だと分かれば調べるのは簡単なことだ。
  後はC.Cが消えた段階でお前の名前と時刻を書き込むだけ…
  これも、ルルーシュという名前を捨て去ることができなった
  お前のミス…D.Dにでもしておけばよかったのかもな?ククク…)

506: 2008/05/11(日) 19:05:19.69 ID:MCceDkHh0

リューク「ゼロはこれで終わりか?」
月「効果は南空ナオミのときにも実証済み…
  ヤツも馬鹿じゃない。永遠に行方不明のままだろうな…」

月「日本の救世主、ゼロの自殺ショーにも興味はあるが…
  まだ片付けねばならないやつが残っている」

月「次はいよいよ枢木スザクの処刑だ…」
リューク「そのためにわざわざゼロの衣装用意してきたのか?」
月「まあね。やつは怒りのやり場が無くて困っている…
  存分に発散させてやろうじゃないか…」

月「ははははははははは!!」

スザク「こちらを向け、ゆっくりと」
ゼロ(来たか…わざわざ氏にに!)
スザク「傲慢でにして卑劣…それがお前の本質だ。
     カレン、知りたくは無いのか?
     ゼロの正体が誰なのか…」
カレン「何を今さら!!」
スザク「君にも立ち会う権利がある」

ゼロの仮面が、砕かれる。

カレン「…な、なんでっ!!どうしてぇ!!」
スザク「そうだ!どうして君が!」

夜神月「そうだ… 僕がゼロだ」

514: 2008/05/11(日) 19:14:09.44 ID:MCceDkHh0
>>513
   ,,イノルゝ、  計
  {i|r'o`oハli}  画
   _>、'=´/_  通
 rl´:k゚v'゚:、ヾ り

520: 2008/05/11(日) 19:20:35.46 ID:MCceDkHh0
スザク「月!!君がゼロ!?
    そんな……嘘だ!ゼロと戦っているときだって、君は!!」

カレン「どうして…なんで、なんでなの…月…」

月「だが、スザク。君はゼロを追ってここまで来た
  そしてそのゼロは僕だった…

  これは事実」

スザク「嘘だ…ゼロは…ルルーシュのはずじゃ…」
カレン「…え?」

月「信じられないなら、確かめてみるといい
  電話、してみろよ。…ルルーシュに」

スザク「………ああ、そうさせてもらう」

電話「ルルーシュだ」

スザク「ルルーシュ!!君は、君が!」

電話「只今留守にしている。
   メッセージがあるヤツは、発信音の後に好きにいれるといい」

スザク「…」

電話「ピー」

534: 2008/05/11(日) 19:31:14.83 ID:MCceDkHh0
スザク「…そうか、君はゼロの影武者なんだろう!?
    そうだ、ギアスで操られて…俺が君を助け」

月「甘えるな!!」

スザク「なに!?」

月「お前はいつもそうだ…
  ルール、仇討ち…何でも他のところか引っ張ってきて…
  そんなものは、自分の責任をぼかそうとする…ただそれだけの行いだ」

スザク「違う!俺は!!俺のルールに従って!」

月「もう忘れたのか?お前が今ここにいる理由はただの仇討ち…
  『間違った過程から得た結果に意味は無い』
  君の口癖だ。今、間違った過程を辿っている君の出す結果は――」

月「意味が無い」

スザク「うっ…くっ…俺は…俺はぁぁぁ!!」

541: 2008/05/11(日) 19:43:43.73 ID:MCceDkHh0
月「さあ、どうするスザク?
  突きつけて見るか?
  ゼロを名乗る僕に、君の間違った結果を!」

スザク「君があくまでもゼロだと言い張るなら!
    お前はユフィを頃した俺の敵だ!!」

カレン「やめてぇぇぇぇぇぇ!!」


スザク「なんで…外した?」

月「そんなに指が震えていたら、当たる物も当たらないだろうね」

スザク「くっそぉぉぉぉ!」

スザク「このっ!」

スザク「この!」

スザク「このぉぉぉ!!」

月「全て検討外れだ…『俺のルール』に従わないとここまで弱いのかな?」

547: 2008/05/11(日) 19:46:24.20 ID:MCceDkHh0

スザク「当たらないはずが…ないんだぁ!」

月「神は氏なない」

スザク「うっ…うっ、うっ…うう…」

月「悪いけど、あまり君の相手をしている時間は無いんだ…
  そろそろお別れの時間だ、枢木スザク」


スザク「ぐっ!!」

スザク「ユ…ユフィ…」

『枢木スザク 心臓麻痺 皇暦××××年×月××日 ○時○○分
誰も傷つけることも捕まえることも頃すことも無く心臓麻痺で氏亡』

572: 2008/05/11(日) 20:03:10.95 ID:MCceDkHh0

月(デスノートに狂い無し…ざまあみろスザク。
  僕を傷つけた罪、ようやく償えたな。
  残るは…)

月「カレン……」
カレン「ヒッ……!!」

リューク「クククク…お前をぶった女だな、月」

カレン「来ないで!イヤァ!!」
月「カレン…落ち着いて僕の話を聞いてくれ」

カレン「なんで、なんで!あなたがゼロなのよ!!
    そんなのおかしいじゃない!!どうして、ねぇ、どうして!」

月「落ち着くんだ!!」

カレン「ヒィ!」

月「いいね?落ち着いて聞いてくれ
  …ゼロは氏んだ」

カレン「あ…あ、ああ…
    あああああああああ!!」

584: 2008/05/11(日) 20:21:20.36 ID:MCceDkHh0
カレン「あんたが…あんたが頃したのね!!
    ゼロの仇ィ!!」

月「落ち着いてくれカレン!!
  君も黒の騎士団だろう!」

カレン「う…う、うん…」

月「いいか、ゼロの乗るガウェインは
  何らかの改造が施されたジェレミアの…
  なんというか、その…オレンジ1号によって海底深く沈められた…
  
  僕が駆けつけた時にはもう…」

カレン「そ、そんな…」

月「残されたのはこの仮面だけ…
  衣装は一度ゼロの替え玉を務めた際に使ったものをそのまま…
  スザクの言っていたことはあながち間違いじゃなかったわけだ」

カレン「私はこれから…どうすれば…
    どうすればいいの!?月ォ!」

月「僕はこれから、このままゼロの替え玉を続けて
  黒の騎士団の戦線を立て直しに戻る

  カレン、自分の道は自分で決めるんだ。
  ゼロなら、そう言うはずだ」

カレン「私…私は、私は…わからない、わからないの!!」

593: 2008/05/11(日) 20:26:29.24 ID:MCceDkHh0

月(ここまでくれば…もうこの女は僕の言うことを信じるしかない。
  盲信してた対象を失った瞬間…新たな道を示す者が現れた…
  心を壊さない為にはどうすればいいか、人間はそれを本能で理解している)

月「ゼロの目的は…なんだった?」
カレン「新しい国を創ること…」
月「今、黒の騎士団がやっていることは?」
カレン「独立…戦争…革命…」
月「なら、答えは1つしかないはずだ、カレン」

カレン「わかり…ました…ゼロ…」

月(そうだ、そして本能はもう1つのことをわかっているはず…
  僕に逆らえば、待っているのは氏だということが…
  あのスザクのように!
  
僕の人生の中で唯一、僕をなぶった女…
  日本建国のジャンヌダルクとして散々使い倒してやる!
  こいつを頃すのはその後だ…
  最後はジャンヌダルクのように、神に見捨てられて氏ぬがいい)

604: 2008/05/11(日) 20:41:02.96 ID:MCceDkHh0

カレン「ところで月…じゃなくてゼロはどうやってここまで?」

月「ああ、あれに乗ってきたんだよ。ホラ」

カレン「アヴァロン!?
    でもあれはランスロットを運ぶための…ブリタニアのやつじゃ?」

月「主な乗組員は戦氏したみたいだから、僕が乗っ取ってここまで来たんだ」

カレン「へぇ…すごい…目聡いのね」

『Lloyd Asplund』

『Cecile Croomy』

月(いい機会だから、始末させてもらったよ。
 そろそろ僕と繋がりのある人間の数は絞っておいたほうがいい…
 ましてブリタニア側の人間となればなおさらだ)

月「さあ、これに乗って戻ろう。
  紅蓮と、ランスロットを回収してね」

カレン「ランスロットも?」

月「あの性能を、ほうっておく手は無いよ」

カレン「飛びたて!アヴァロン!!同胞たちのもとへ!!」

623: 2008/05/11(日) 20:55:47.81 ID:MCceDkHh0
カレン「でも、今さら私たちが言ったところで
    戦況を覆すのは難しいんじゃ?」
ゼロ「甘いぞカレン!この程度の苦境を前にして弱音を吐くようでは
   到底ブリタニアには勝てないぞ!!」
カレン「あ、ななんかゼロっぽい」
月「ぽいじゃなくて今は僕がゼロなんだよ。
  心配しなくても、策はもうある」

月(やってしまえ!)
カチッ

トウキョウ租界

藤堂「退くなぁ!!ここを突破されたら、我軍は崩壊する!」
千葉「だが、このままでは…ここも時間の問題…」
南「くっそぉ、何をやってんだ、ゼロはよぉ!!」

ゼロ「私ならここだ!!」
井上「ランスロット!?」
カレン「皆、ゼロよ!ゼロが帰ってきてたのよ!!」
ディートハルト「おおお、ゼッロォ~!!やはりあなたは帰ってきたぁ!」
ゼロ「ご覧のとおり、白カブトは我々の軍門に降った!
   ブリタニアの叡智の結晶も、正義の前にはかくも無力だ!!」

月「…リューク」
リューク「あん?」
月「結構恥ずかしいよ、これ」
リューク「お察しするぜ月」

ゼロ「行け!黒の騎士団よ!!今こそ私は、ブリタニアをぶっ壊す!」

633: 2008/05/11(日) 21:04:39.74 ID:MCceDkHh0

ギルフォード「おのれゼロめ!!しょうこりもなく殺されに来たか!
       全軍、敵の中央突破を阻止せよ!!」

「ギルフォード卿!後方から砲撃が!!」

ギルフォード「何ィ!?敵の伏兵か!テ口リストめ、まだそんな余力が…」

「いえ…あれは、我らがブリタニアの兵器です!」

ギルフォード「そんな、裏切ったというのか…
       ブリタニア人が、ブリタニアを!!」

「なっなんだ、あの夜空に浮かぶ文字は!!」

ギルフォード「KI…RA…!?」

641: 2008/05/11(日) 21:14:27.53 ID:MCceDkHh0

「キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!」

バトレー「我らはキラ様とともに!!」

藤堂「な、なんだ!?ブリタニア軍で謀反が起こっているのか」
井上「KIRA?」
ゼロ「ブリタニア側にもゼロがいた。そういうことだろう」
カレン(これが月の言っていた策…!?)

月(僕がキラとして篭絡していたのはバトレーだけではない…
  同様の方法で、ブリタニア軍の中でもかなりの数のキラ賛同者を得ている…
  奴らは退くことを知らない…
  神に背くけば氏の裁きが待っていることを、連中は知っているのだから)

ゼロ「あれがなんであろうと、ここが正念場だ!!この好機を逃すな!
   敵の混乱に生じて敵陣を切り裂く!!

   突撃せよ!黒の騎士団!!」
千葉「おお!!」

「ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!」

644: 2008/05/11(日) 21:24:25.23 ID:MCceDkHh0

「キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!」

月(夜空に浮かぶKIRAサインを合図に一斉蜂起したキラ信者…)

「ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!」

月(ゼロの号令とともに突撃を開始した黒の騎士団…)

ギルフォード「前門のゼロに後門のキラと言ったところか…
       相変わらず姑息な男だ、ゼロめ!!」
月(殲滅はもう時間の問題…だが、僕は戦に手を抜かない主義だ…)

『Gilbert G. P. Guilford』

ギルフォード「なんとしても、ここを氏守するんだ!!
        ここが落ちれば、エリア11は…」
ギルフォード「はぁ…ぐぅ…!」

ゼロ「これで…チェックだ」

ギルフォード「姫…様…申し…訳…あ・・・」

ゼロ「見よ!!敵の司令官はゼロが討ち取った!
   これよりは掃討戦だ。
   君たちには二つの道がある…
   投降するか、さもなくば租界の塵と消えるかだ!」

ディートハルト「か、勝った…我々の勝利だ…」
カレン「すごい、すごいよ月…!!」

653: 2008/05/11(日) 21:35:38.18 ID:MCceDkHh0

ゼロ「日本人の諸君!!我々はついに自由を勝ち取った!
   我々一人一人の力で、ブリタニアの暴虐を退けたのだ!!」

「ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!」

カレン「ついに…ついにやったのね、私たち…ブリタニアから日本を…」
藤堂「ああ…これもゼロの…いや、月君のおかげだ」
カレン「え!?」
藤堂「私には分かっているさ。あのゼロは、月君なんだろう?」
カレン「そ、それは…」
藤堂「…何も言わなくていい。
   彼がゼロの後を継ぐというのなら、私はそれを見守っていくつもりだ」
カレン「……はい!」

ゼロ「今ここに、新しい国家が誕生した!!
   強者が弱者を虐げない矜持を持った新しい国家…
   その名も…

   ………」

  /⌒\人/⌒ヽ
 ノ  \(○)/ ヽ
 Lノ⌒ ( ( ⌒\_」
     く \     合 衆 国 日 本 ! !

685: 2008/05/11(日) 21:48:20.25 ID:MCceDkHh0

ゼロ「そしてブリタニアの諸君!!
   君たちが信奉していた『キラ』なる人物を私は知らない…
   だが!強きに抗い、弱きを助ける…民族の壁をも乗り越えた諸君等は
   合衆国日本の国民として充分な資格を持っていることを
   私が保証しよう!!」

「キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!」

リューク「なぁなぁ、さっきのポーズ恥ずかしくなかったの?」

688: 2008/05/11(日) 21:49:12.31 ID:MCceDkHh0

「ゼロ!キラ!ゼロ!キラ!ゼロ!キラ!ゼロ!キラ!ゼロ!キラ!」

月(これで邪魔者は全て消えた…)
 
「ゼロ!キラ!ゼロ!キラ!キラ!ゼロ!キラ!ゼロ!キラ!キラ!」

月(そして、他の者はゼロとしての僕も、
  夜神月としての僕も信じきっている…)

「ゼロ!キラ!ゼロ!キラ!キラ!キラ!キラ!ゼロ!キラ!キラ!」

月(こうなれば世界を手中に収めるのも時間の問題…
  ゼロとしての名声…キラとしての能力…
それぞれが持つ軍隊、科学力…ふっふふふふふふ…!!)

「ゼロ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!ゼロ!キラ!キラ!」

月(僕は…新世界の……神だ!!)

「キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!キラ!」

            

                 「キラ!!」

        
          This story of "DEATH GEASS"is end

690: 2008/05/11(日) 21:51:21.82 ID:qTJ1U/TBO

面白かったぜ

691: 2008/05/11(日) 21:51:27.87 ID:Xouj8OWx0
完全勝利でおわったwwwwwwwwwwwww



引用: 夜神月がエリア11に御降臨されたようです