1: 2008/08/24(日) 22:18:04.18 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「…………(きょろきょろ)」

ベジータ「くそっカカロットの野郎め!」

ベジータ「せっかく夜八時に精神と時の部屋で待ち合わせだっていうから来てやったのに、まだ来てないじゃないか!!」

ベジータ「クソッたれ……!!」
第90話 ハッタリじゃねえぞ!! 大胆素敵な奴・孫悟空

4: 2008/08/24(日) 22:19:28.65 ID:/m0hSPHi0
しばらくして……


悟空「オッス!ベジータ!待たせたな!」

ベジータ「遅いぞカカロット!いまさらノコノコと現れやがって、どういうつもりだ!」

悟空「へ?オラ、八時に待ち合わせだって言ってなかったっけ?」

ベジータ「ふつう待ち合わせをするときってのは、予定の時間よりもちょっと早く来るものなんだ!」

悟空「ふ、ふーん……それでおめぇ、いつからここに居たんだ?」

ベジータ「十分も前からだ!!……なにをニヤニヤしている!!」

6: 2008/08/24(日) 22:20:45.39 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「それで」

悟空「ん?」

ベジータ「用件ってのは、なんだ……」

悟空「……」

ベジータ「サイヤ人の王子であるこのオレを、十分も待たせたんだ……!!下らないことだったら」

悟空「ベジータ。単刀直入にいうぞ。……オラと、フュージョンしねぇか?」

9: 2008/08/24(日) 22:22:26.93 ID:/m0hSPHi0

ベジータ「なにぃ?」


悟空「に、二度は言いたくねぇ」


ベジータ「(なに赤くなってるんだ、こいつ……)」


悟空「だ、だから!」



悟空「オラとフュージョンしねぇか!?ベジータ!オラ、ベジータとフュージョンしてぇ!!!」

13: 2008/08/24(日) 22:24:45.14 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「……き、きさま……言ってることがよくわからん」

悟空「だっ、だから!オラと!」

ベジータ「ちがう!フュージョンは分かった!……だが分からんな」

悟空「何がだ?」

ベジータ「フュージョンが必要ってことはだ、きさまがオレの力を借りるということだ……つまり考えられるのは」

ベジータ「お前を凌ぐ強敵が現れたということだ……」

ベジータ「今また、新たな強敵がオレたちの前に……そういうことだな?カカロット」

悟空「え?ちがうけど……」

18: 2008/08/24(日) 22:27:13.88 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「な、なにぃ……!?」

悟空「わ、何怒ってんだ、おめぇ」

ベジータ「さっきから要領を得ない話をしやがって!つまりきさまはただ単にオレと合体したい『だけ』だというのか!?」

悟空「が、合体…………っ」

ベジータ「(!?)いいから答えろ!!」

悟空「……」

ベジータ「……」

悟空「あぁ、その通りだ」

19: 2008/08/24(日) 22:29:17.51 ID:/m0hSPHi0

ベジータ「下らん!オレは帰るぞ!」

悟空「ま、待ってくれよ!いいじゃねぇか減るモンじゃねぇんだしよ!!」

ベジータ「何を言っている!だいたいこの場でフュージョンして、それでどうするっていうんだ!!」

悟空「何をって……フュージョンすることに意味があるんじゃねぇか!!!!!!」

23: 2008/08/24(日) 22:32:17.01 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「な、は、はぁ?訳が分からん!そもそも何で急に呼び出したりするんだ!そんなことで!」

悟空「……」

悟空「じゃあ、いつだったらオラとフュージョンしてくれるんだ?ベジータ」

ベジータ「……なに……?」

悟空「だって、ずっとしてねぇだろ。……フュージョン。だから……」

ベジータ「(そんな理由、ナシだろう……)」

29: 2008/08/24(日) 22:35:11.49 ID:/m0hSPHi0
悟空「いつ言いだそうか、オラだってずっと考えてたんだ!」

悟空「何も、思いつきってワケじゃねぇ!」

ベジータ「な、なぁカカロット」

ベジータ「よく分からんが、フュージョンって、あのフュージョンだろう?」

悟空「あぁ……あのフュージョンだ」

ベジータ「こんな感じの、あの珍妙なポーズでキメる、フュージョンだろう?(てけてけ)」

悟空「そうだ!それだ!そのフュージョンだ!!」

ベジータ「そもそもだ。フュージョン『したい』というのはどういうことだ。分かるように説明しろ」

悟空「理由なんかねぇ、いや」

悟空「フュージョンするのに理由なんかいらねぇ」

32: 2008/08/24(日) 22:38:57.58 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「悪いがオレはごめんだ。きさまと一つになるあの感覚……思い出しただけで虫唾が走る」

悟空「ベジータ」

ベジータ「くだらん。もうあの様な技、二度つ使うものか。オレはかえ」

悟空「……ぁめはめ波ーーーーーっ!!!」

ベジータ「な、何だとーーーーっ!?」




ベジータ「き、きさま、不意打ちとは卑怯だ!」

悟空「どうしてもフュージョンしたくねぇってんならオラにも考えがある」

ベジータ「なに……!?」

悟空「なぁベジータ。冷静に考えようぜ……オラは『超サイヤ人3になれる』んだぞ?」

ベジータ「力ずくだと……」

悟空「オラとフュージョンしてくれさえすればいい。たった30分ガマンしてくれればいいんだ」

悟空「たのむ……」

37: 2008/08/24(日) 22:42:12.09 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「くっ……!!」

ベジータ「なぜだ!?なにがフュージョンするのに理由はいらねぇ、だ!!」

ベジータ「だいたいフュージョンというのは、おたがいの精神が大きく影響するんだぞ!力ずくなどでは成功するはずがないんだ!」

悟空「それでもオラ、ベジータと一つになりてぇ……」

ベジータ「な、何を……」

悟空「あの時、言ってくれたじゃねぇか、ベジータ……」



悟空「『お前がナンバーワンだ』って」

40: 2008/08/24(日) 22:44:26.98 ID:/m0hSPHi0

ベジータ「くっ、わ、忘れろ、というか聞いていたのかきさま……」

悟空「忘れるもんか」

悟空「オラ、本気だ。本気でベジータとフュージョンしてぇ。今してぇ」

ベジータ「くっ………………………………………………………………」


ベジータ「………………………………………………………………………………………………分かった」

44: 2008/08/24(日) 22:47:18.80 ID:/m0hSPHi0
悟空「ホントか!?ベジータ!!」

ベジータ「もういい!さっさとやるぞさっさと!!」

悟空「いやっほーい!ベジータとフュージョンすっぞーー!!」

ベジータ「く、くそったれ……!」

悟空「よ、よし、ポーズは忘れてねぇよな?やるぞ!!」

ベジータ「…………………………………あぁ」



二人「フューーーーーーー」

二人「ジョン」

二人「はっ!!」

45: 2008/08/24(日) 22:49:22.95 ID:/m0hSPHi0
*「ふー……」

*「ベジータと悟空で、ゴクー夕ってところかな」

*「あれ、これ、失敗じゃねぇか……なんか動きづれぇし……」


*「はっ!」


*「はっ!」


*「……!」


*「………!!」


*「………………」

悟空「はぁ、はぁ……くそっ!何度やってもダメじゃねぇか!!はぁ!はぁ!!!」

ベジータ「(ものっそい興奮してるな……)」

51: 2008/08/24(日) 22:51:07.14 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「ぜぇ……ぜぇ……」

悟空「おいベジータ!おめぇやる気あんのか!?」

ベジータ「なにっ!?どういう意味だ!!カカロット!!!」

悟空「本気でオラとフュージョンしたいのかって聞いてるんだ!!」

ベジータ「(し、したくないに決まってるだろ……!!)」

57: 2008/08/24(日) 22:54:36.14 ID:/m0hSPHi0
悟空「どうなんだよ!ベジータ!」

ベジータ「……まぁ、フュージョンには相性というものもあるしな……」

悟空「なにっ?」

ベジータ「つまりオレときさまは……」

悟空「そんなワケあるかっ!オラたち今までに既に何度も成功してるじゃねぇか!」

ベジータ「そ、それは」

悟空「オラとベジータの相性は最高なんだ!ベジータ!!二人の相性は最高なんだーーー!!!」

ベジータ「に、二度も言わなくていい!そして超サイヤ人化するな!!」

ベジータ「それに今日はもう遅い……帰るぞ!」

66: 2008/08/24(日) 22:59:07.68 ID:/m0hSPHi0
悟空「なぁ、ベジータ」

ベジータ「なんだ」

悟空「そんなにオラとフュージョンしたくねぇんか……?」

ベジータ「逆に聞くが」

ベジータ「何でオレとそんなにフュージョンしたいんだ……?」

悟空「……それは」

ベジータ「覚えているだろう。カカロット。オレがきさま達にしてきたことを」

ベジータ「オレが、どれほどきさまを憎んで生きてきたかを」

悟空「……」

75: 2008/08/24(日) 23:03:28.60 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「オレにとってきさまは今でも……敵なんだ。終生の。変わることのない永遠の」


ベジータ「戦いがなくなって久しい。オレの、サイヤ人の血は眠りについてしまったかのようだ」


ベジータ「だが、今でもときどき思い出す。あの戦闘と修行に明け暮れた日々」


ベジータ「きさまはオレを間違いなく……超えた。オレもそれを認めた。それでも、オレは」


悟空「ま、おめぇもいつかフュージョンしたくなるさ。むらむらっと。明日もフュージョンしような?じゃーなベジータ!」


ベジータ「(く、くそったれ……!!)」

82: 2008/08/24(日) 23:10:25.37 ID:/m0hSPHi0
その日、ベジータは夢を見た

ワー ワー

ベジータ「(ここは……天下一武道会のリング……そして目の前にいるのは……カカロット!?)」


悟空「サイヤ人の王子の!ちょっといいとこ見てみたい!!」


ベジータ「え?」


観客「そーれフュージョン!フュージョン!!」


ベジータ「う、うわ!?」


ブルマ「そーれフュージョン!フュージョン!!」


ベジータ「ブルマ、お前もか」


セル「フュージョンンン!フューーーージョンンン!」


ベジータ「ちょっ何でお前がいるんだよ」

85: 2008/08/24(日) 23:12:07.47 ID:rbQo1RpcO
セwwwルwwwwww

90: 2008/08/24(日) 23:14:57.04 ID:/m0hSPHi0
チチ「あ、悟空さ、今帰っただか?」

悟空「あぁ……ただいま」

チチ「?……元気ねぇみてぇだけどどうしただ?ちょっと修行に行ってくるって」

悟空「あー、悪い、ちょっと一人にしてくれねぇか」

チチ「……???」



悟空「ああぁあっベジータ!はぁ、はぁっ!見ろ!オラの如意棒がカリン塔みたく……!くっ……波ぁあああーっ!」



悟空「ふぅ」

101: 2008/08/24(日) 23:18:56.30 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「オレは……オレは!!!」

ベジータ「超(スーパー)ベジータ様だーっ!!!!!」

ガバッ

ベジータ「……はっ!?夢!?」

ブルマ「あ、ベジータ。……大丈夫?すっごくうなされてたわよ?

ベジータ「ブ、ブルマ!オレは、フュージョンしなくていいんだよな?」

ブルマ「え、えぇ?」

ベジータ「は、はははは!あれは夢だ!オレはフュージョンをしないぞカカロットー!!」

ガチャ

悟空「オッス」

112: 2008/08/24(日) 23:23:40.08 ID:/m0hSPHi0
ブルマ「あら悟空、おはよう」

ベジータ「……!!」

ベジータ「ブルマ!!オレは寝てるって言ってく……!!」

悟空「よぉベジータ!朝だしよ、こう、くるものがねぇか?むらむ」

ベジータ「お、オレはちょっとコンビニに行ってくるぞ!ブルマ!!」

だっ

ブルマ「あっ!ちょっと!」

悟空「……」

125: 2008/08/24(日) 23:27:39.90 ID:/m0hSPHi0
孫くんかw結構素だった。フォローありがとうw

店員「お箸をお付けいたしますか?」

ベジータ「結構だ」

ベジータ「(ふー、コンビニまでは追って来れないだろうカカロットの野郎め)」

ウィーン……

悟空「オッス」

ベジータ「あ、ちょっとトイレ借ります」

143: 2008/08/24(日) 23:32:41.98 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「お箸をお付けいたしますか?」

ベジータ「結構だ」

ベジータ「(ふー、トイレまでは追って来れないだろうカカロットの野郎め)」

ガチャ

悟空「オッス」

ベジータ「あ、今使ってます」

155: 2008/08/24(日) 23:37:36.77 ID:/m0hSPHi0
悟空「……ったく、ベジータの奴いつまで便所に閉じこもってるつもりだ……!?

悟空「……(いらいら)」

店員「(すっごいイライラしてるな、あの人)」

悟空「……!」

店員「(あ!)」

店員「お客様、店内での界王拳の使用は……」

悟空「あぁわりぃ……」

悟空「……!」

店員「スーパーサイヤ人も、ダメです」

悟空「……」

悟空「……!」

店員「いやだから2とか3とかの問題ではなくてですね」

悟空「……」

166: 2008/08/24(日) 23:41:47.26 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「待って!今誰か鋭いこと言った!」

ベジータ「気を消せば、ついてこれない。……そうか!!」

ガチャ

ベジータ「お待たせしました」

悟空「オッス」

ベジータ「ごゆっくりどうぞ」

173: 2008/08/24(日) 23:46:24.96 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「さーて、ここからどうするか」

ベジータ「とりあえず家に帰って飯を食べるか……」

ガチャ

ベジータ「おい帰ったぞ……。……?」

ベジータ「あぁそうか、こんな時間だ、トランクスと買い物に行ったんだな」

ベジータ「ふん。朝飯は一人か……」

176: 2008/08/24(日) 23:49:50.30 ID:/m0hSPHi0
ベジータ「(それにしてもあいつらは仲が良い……家族なんだ。当然だな)」

ベジータ「(……)」

ベジータ「(家族……か)」



ベジータ「『悟空、オレには家族がいる……フュージョンは無理だ』」



ベジータ「そ、それはおかしくないか……!?」

207: 2008/08/25(月) 01:19:57.12 ID:WyLFQBnV0

ベジータ「……冷静に考えてみろ。あいつの言動や行動は何か異常なものがある」

ベジータ「おそらく……カカロットは何かの病なんだ。これは間違いない」

悟空「オッス」

悟空「おめぇ、気ぃ消した意味ねぇだろ。家にいたら」

ベジータ「カカロット」

ベジータ「病院に行くぞ」

208: 2008/08/25(月) 01:22:29.26 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「至って正常!悟空さんは健康そのものです!!!!」



ベジータ「だとぉ!?」

医者「ひっ!?は、はい。私どもの診た限りでは……!」

ベジータ「くっ……」

ベジータ「ありがとうございました」

ベジータ「帰るぞ!おいカカロット!絵本しまえ!」

悟空「ちょっと待てベジータ。約束覚えてるだろうな」

悟空「病院行くから、その代わり」

ベジータ「……くそったれ」

悟空「オラ、そろそろ我慢がきかなくなってきてよ……早ぇとこ済まそうぜ」

ベジータ「くそったれ……!!!」

210: 2008/08/25(月) 01:24:16.17 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「ぜぇ……ぜぇ……」

悟空「ベジータ」

悟空「おめぇが本気でやってくれれば成功する」

悟空「何でまじめにやらねぇんだ?なぁ」

ベジータ「はぁ……はぁ……」

悟空「何でだよ。ベジータ」

悟空「オラの言うこと、そんなに難しいか?」

ベジータ「カ、カカロット……今日は帰してくれ……もう限界だ」

ベジータ「許してくれ……頼む」

悟空「……」

悟空「……チッ」

214: 2008/08/25(月) 01:25:44.19 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「帰ったぞ……」

ブルマ「あらお帰り。朝急にいなくなったと思ったらどこ行ってたのよ。こんな時間まで」

ブルマ「トランクス、もう寝ちゃったわよ」

ベジータ「……すまん」

ブルマ「……」

ブルマ「もういいわ。でも、こんなに遅くなるならちゃんと言ってってよね。ご飯、食べるでしょ?」

ベジータ「あぁ……」

215: 2008/08/25(月) 01:29:26.94 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「なぁ。ブルマ」

ブルマ「なーに?」

ベジータ「いや……何でも」

ベジータ「いや、やっぱり……ありがとう」

ブルマ「ぶふっ」

ベジータ「な、きさま……!今笑ったな!」

ブルマ「だ、だって急にそんなの。ガラじゃないわ」

ベジータ「ふん。前言撤回だ……!」




ベジータ「……なぁブルマ」


ベジータ「例えば……朝急にむらむらして」

ベジータ「フュージョンしたくなったりすることってあるか?」

218: 2008/08/25(月) 01:31:02.83 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「く、くそったれ……!カカロットに一日中振り回されるわブルマには変な誤解をされるわ!」

ベジータ「イライラするぜ……くそ……全部あいつのせいだ……!!」

ベジータ「……」

ベジータ「ブルマ……」

221: 2008/08/25(月) 01:32:49.44 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「今日は随分お利口さんじゃないか。体操服とはな……俺の好みをよく分かっているようだ」

ベジータ「おやおや?俺はまだ上から指でなぞっただけなのに、ブルマのブルマはもうぐしょぐしょじゃないか?」

ベジータ「さっきまではお利口さんだったのにちょっと褒めたらお漏らしか?この淫乱女め。ふふっ」







ベジータ「はぁっ……はぁーっ……!……これがっ、超(スーパー)ベジータのっ、ビッグばんぁっ……ぅうっ、ううぅ、あぁ…うぅーーーっ!!!」

ベジータ「ふぅ」

227: 2008/08/25(月) 01:38:15.32 ID:WyLFQBnV0
一方、悟空は

悟空「……」

チチ「あら、悟空さ、おかえ」

悟空「わりぃチチ、一人にしてくれ」





ベジータ「(カ、カカロット……もう限界だ)」

悟空「く……」

ベジータ「(……もう限界だ)」

悟空「く……ぁっ…あぁっ……!」

ベジータ「(許してくれ……)」



悟空「波ぁぁああーっ波ぁーっ、波っ、波ぁ……」


悟空「ベジータ……オラの……ベジータ……」

228: 2008/08/25(月) 01:40:22.77 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「ブルマ」

ブルマ「……何よ」

ベジータ「済まなかった。変なことを言った」

ブルマ「あのねぇ……」

ベジータ「どうかしてたんだ。昨日の夜は……すまん……!」

229: 2008/08/25(月) 01:41:17.14 ID:WyLFQBnV0
ブルマ「はぁ……いいわよいいわよ。何だか昨日から妙にしおらしいわねぇアンタ。変よ」

ブルマ「それに、その、溜まってるんだったら言ってくれれば……」

ベジータ「……ブルマ」

ブルマ「ベジータ……んっ……」

ガチャ

悟空「オッス」

235: 2008/08/25(月) 01:42:38.38 ID:WyLFQBnV0
悟空「いや、悪ぃ悪ぃ。最近フュージョンのことばっか考えてっから。オラ」

ベジータ「ふん……」

悟空「ところで何やってんだ。ベジータ」

ベジータ「ちょっと調べものだ……インターネットでな」

ベジータ「ブルマ!パスワードって何だ!!」




ベジータ「(さて、カカロットの奴のことを調べなければな)」

ベジータ「(サイヤ人 病 フュージョン ……こんなものか)」

ベジータは検索ボタンをダブルした。

305: 2008/08/25(月) 10:57:44.96 ID:WyLFQBnV0
前回の続きと繋げていきますね

悟空「いや、悪ぃ悪ぃ。最近フュージョンのことばっか考えてっから。オラ」

ベジータ「ふん……」

悟空「ところで何やってんだ。ベジータ」

ベジータ「ちょっと調べものだ……インターネットでな」

ベジータ「ブルマ!パスワードって何だ!!」


ベジータ「(さて、カカロットの奴のことを調べなければな)」

ベジータ「(サイヤ人 病 フュージョン ……こんなものか)」

ベジータは検索ボタンをダブルした。

サイヤ人 病 フュージョン
に一致する情報は見つかりませんでした。

検索のヒント:

* キーワードに誤字・脱字がないか確認します。
* 別のキーワードを試してみます。
* もっと一般的なキーワードに変えてみます。
* キーワードの数を減らしてみます

306: 2008/08/25(月) 10:59:14.93 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「……!」

ベジータ「おいブルマ……このパソコン……!!」

ブルマ「とりあえず、一般的なキーワードに変えてみましょうよ。ひとまず。ね」

ベジータ「……(かたかた)」

ベジータ「……!」

ベジータ「……!(かたかた)」

ベジータ「くそ……!!」

ベジータ「『サイヤ人』なんて一般的にしようがないじゃないか!!!」

308: 2008/08/25(月) 11:02:07.36 ID:WyLFQBnV0
ブルマ「ベジータ。もうお昼よ?孫くんさっき帰っちゃったわよ」

ベジータ「そうか……」

ベジータ「(くそっインターネットってのは思ったほど役に立たないな)」

ベジータ「……まてよ、そうか」

ベジータ「『サイヤ人にありがちなこと』、『すっごくフュージョンしたくなる』……」

311: 2008/08/25(月) 11:06:25.37 ID:WyLFQBnV0
>>309
おぉー……「戦闘民族」なら一般的なの……か?w

サイヤ人にありがちなこと

1 :ベジータ:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:/dYFUF/E0
すっごくフュージョンしたくなる

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:GNWU9DM0
サイヤ人てなんぞ

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:FREEZER+0
ホホホ

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:ptpWN1NI0
ちょwwww>>3のIDすげぇww


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:bbBYcbEE0
>>3
フリーザーwww


6 :ベジータ:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:dYFUF/Eo
フリーザ様wwwwww

313: 2008/08/25(月) 11:08:33.89 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「くそっフリーザの野郎め……」

ベジータ「だがとりあえずスレを立てておけば情報は入ってくる」

ガチャ

ベジータ「ブルマ、ちょっと出かけてくるぞ」

ブルマ「分かったけど……どこ行くの?」

ベジータ「ちょっと図書館いってくる」

315: 2008/08/25(月) 11:11:36.01 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「くそっ、サイヤ人の文献なんて一っつもないじゃないか!」

ベジータ「やはりサイヤ人というのは地球人どもの手に負えるものじゃないんだ……」

店員「ストローお付け致しますか?」

ベジータ「お願いします」




ベジータ「(……あいつらめ!いったい、カカロットに何度地球を救われたと思っているんだ!恩知らずども!!)」

ベジータ「(カカロット……)」

316: 2008/08/25(月) 11:14:06.90 ID:WyLFQBnV0
悟天「お母さん」

チチ「ん?悟天ちゃん、どうしただか?」

悟天「さいきんのお父さん、どうしちゃったのかなぁ」

悟天「ぼくが起きたときはもういなくなってて」

悟天「かえってくるのもおそくなってからだし……」

チチ「……」

悟天「いえにいるときはずっとへやにとじこもりっきりだし……」

悟天「ぼく、さびしいよ……お父さん」

ガチャ



悟空「ふぅ」

悟空「お、飯できたら呼んでくれよな!」

318: 2008/08/25(月) 11:16:38.10 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「帰ったぞー」

トランクス「あっ!おかえりパパ!」

ブルマ「お帰りなさいベジータ。調べ物、どうだった?」

ベジータ「まぁぼちぼちってとこかな……」



ベジータ「さて、スレを覗いてみるか。……これは!?」

サイヤ人にありがちなこと(231)

ベジータ「(ものっそい伸びてる!)」

324: 2008/08/25(月) 11:20:39.78 ID:WyLFQBnV0
ベジータは サイヤ人にありがちなこと(231) をシングルした

サイヤ人にありがちなこと

1 :ベジータ:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:/dYFUF/E0
すっごくフュージョンしたくなる

216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:eJYk8uI20
揚げパンとか俺全然ダメだったんだが

217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:FREEZER+0
ホホホ

218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:ntpWN1NI0
>>216
お前は俺を怒らせた
>>217
神ID自重汁wwwww


219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:zOiYr31i0
ぜんざいおいしいよぜんざい

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:gUttZr/20
ドライカレーのレーズン抜く奴の気がしれん

ベジータ「な、なぜだ……いつからここはなつかしの給食スレになった!?」

326: 2008/08/25(月) 11:23:34.96 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「……!」

ベジータ「きさまか……!」



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:XXXX/XX/XX(日) XX:XX:XX.XX ID:FREEZER+0

ところでそろそろ最強の給食決めませんか?フローズンヨーグルトはガチですよ


ベジータ「くそったれ!!」

ベジータ「しかもかなり最初の方から給食スレ化してるじゃないか!!」

ベジータ「この役立たずのゴミどもめ……!クズどもめ……!!」

ベジータ「くそったれ……っく……グズッ」

トランクス「(パパ……泣いてる……)」

329: 2008/08/25(月) 11:25:44.77 ID:WyLFQBnV0
それから数日――


俺は幾度となくカカロットの野郎のフュージョンに付き合わされた


愛のない、フュージョンだった


図書館には毎日通った


給食スレはパート化してしまった


クズどもめ。まったく地球人は役に立たん


やはり……カカロットを救えるのは俺だけなんだ


待っていろカカロット。お前のフュージョン病(?)、俺が必ず何とかしてやる

335: 2008/08/25(月) 11:29:55.78 ID:WyLFQBnV0
ブルマ「ベジータ……」

ベジータ「……(かたかたかたかた)」

ブルマ「ベジータ!ベジータ!!」

トランクス「パパ、ねぇ、パパぁ!」

ベジータ「……(かたかたかたかたかた)」

ブルマ「もう、いい加減にしなさいよ!ご飯も食べないでいつまでパソコンに張り付いてるの!?」

トランクス「パパ、顔色もおかしいよ、どうしちゃったんだよ!」

ベジータ「……つ……から……ない」

どさっ

トランクス「パパ!」

ブルマ「ベジータ!」

――……何も見つからない。どれだけ調べても……

―――すまん……お前には……オレしかいないのに……カカロッ……ト……

――――オレはお前に……何も……返してやれないんだ……

370: 2008/08/25(月) 14:06:21.20 ID:WyLFQBnV0
……

…………

ベジータ「む?ここは……天下一武道会のリングじゃないか」

ベジータ「やれやれまたか……オレはインターネットで調べ物をしていたはずなんだが――」

*「オッス」

ベジータ「!? カカロット!」

*「へへ」

ベジータ「(何だ……この前の夢とは違う……何かが)」

ベジータはその違和感にはたと思い当たった

ベジータ「(今目の前に立っているのは昔のカカロット。そしてオレは)」

突如、胸に黒い炎が燃え上がる。――憎しみ。怒り。嫉妬。それらを具現する黒い炎

ベジータ「(っ!?……なぜだ……イライラするぜ……アイツの顔を見ているだけなのに)」

ベジータ「(オレは、どうしたっていうんだ……!?)」

371: 2008/08/25(月) 14:09:05.64 ID:WyLFQBnV0
黒い炎はゆっくりとその勢いを潜めていった

そして一方で――自分をただ傍観する冷静なベジータ

ベジータ「(っ……これは、昔のオレだ)」


ベジータ「(欲望のままに生きていた……オレだ)」


ベジータ「(破壊と殺戮を好む誇り高き戦闘民族、サイヤ人の王子)」


ベジータ「(歪んだ思いから、強さを求めていた……)」


ベジータ「(……)」

373: 2008/08/25(月) 14:14:35.84 ID:WyLFQBnV0
*「なぁベジータ。オラとフュージョンしねぇか?」

ベジータ「……ことわる」

*「ちぇー……」

唇を尖らせて、悟空は消えた

ベジータ「サイヤ人の……業?」

苦い思いがベジータの中に渦巻き、心をかき乱す

ベジータ「どうかしていたんだ……オレは」

自分を苛む声が聞こえる―――ベジータの心は今にも砕け散りそうだった

声をあげて、自分の過去を否定したかった

ベジータ「……っ……うぅっ……」

ベジータ「オレは……!!」

――

―――

トランクス「パパ……」

374: 2008/08/25(月) 14:16:28.93 ID:WyLFQBnV0
がばっ

ベジータ「っ!!」

窓から、朝日が差し込んでくる

ベジータ「はぁ……はぁ……」

トランクス「むにゃ……パパ…………」

ベジータ「トランクス。……オレをベッドまで連れてきてくれたんだな」

トランクス「……ぐぅ……」

ベジータはトランクスの頭を撫でると、部屋まで運んでいった


ベジータ「……奇妙な夢だった」


ベジータ「いや、夢などではないのかも……しれないな」



ガチャ

トランクス「……パ……パ……」

376: 2008/08/25(月) 14:20:28.44 ID:WyLFQBnV0
分かった気がした

カカロットを苦しめているもの

サイヤ人はやはり地球人どもの手に負えるものではないんだ

そして、やはり

お前を止められるのはオレしかいないんだ

オレは今一度命をかける

この「戦い」に

377: 2008/08/25(月) 14:23:12.69 ID:WyLFQBnV0
悟空「オッス」

ベジータ「今日は早く来たな。カカロット」

悟空「オラびっくりしたぞ。まさかベジータの方から誘ってきてくれるなんてよ。オラわくわくすっぞ」

ベジータ「カカロット」

悟空「あん?」



ベジータ「最後に、もう一度、聞いておきたい」

ベジータ「なぜ、オレとフュージョンしたいんだ」

380: 2008/08/25(月) 14:27:48.49 ID:WyLFQBnV0
悟空「言ったろう?」

二人「フュージョンするのに、理由はいらない」

ベジータ「か」

悟空「へへへ……」

ベジータ「そうだな。理由なぞ最初から無かった」

ベジータは言いながら身をすくめ、両掌を合わせる

ベジータ「貴様も、オレも――」

合わせた両手の中からはち切れんばかりのエネルギーが溢れる。凝縮したエネルギー――光球を抱え込み、

ベジータ「ならば――!!」

――二人の戦闘民族サイヤ人

―――戦いをもってしか救えない

384: 2008/08/25(月) 14:30:11.10 ID:WyLFQBnV0

炸裂するギャリック砲。爆風を吹き飛ばす金色のオーラ

悟空「何の真似だ、ベジータ」

無傷の、超サイヤ人孫悟空

悟空「……フュージョンさせてくれるんじゃねぇんか?」

ベジータ「させてやろう。……ただし貴様がオレに、勝ったらだ」

ベジータもまた、金色のオーラを纏う。先ほどとは比べ物にならないほどの

エネルギーが今また両手の中に渦巻き、大気を震わしていた

ベジータ「ギャリック砲――!!」

388: 2008/08/25(月) 14:35:36.74 ID:WyLFQBnV0
弾けるように打ち出される紫雷をまとう閃光。だが――青白い波動がそれを圧倒する

ベジータ「ぐ……!?」

悟空「舐めてんのか?オラを」

にやりと、邪な笑みを浮かべる悟空

悟空「とっくにご存知なんだろう?フュージョンの為ならどこまでも。努力と信頼の暮らしを見つめる超サイヤ人3、孫悟空だ――っ!!」

波動は物理レベルにまで高まった闘気。それはベジータの攻撃を完全に打ち消すだけにとどまらない

ベジータ「くっ!?体が……痺れ……」

押し寄せる力が。恐怖が。すべてがベジータの体の自由を奪う

ベジータ「(……ダメだ。この男は……次元が違う)」

悟空「まだ、やるんか?」

くずおれる両膝を励まし、立ち上がるベジータ

ベジータ「っ……これならどうだ!カカロットぉ!!」

ベジータはひときわ膨れ上がった気を纏い、飛翔する

393: 2008/08/25(月) 14:40:12.27 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「これが超(スーパー)ベジータの、ビッグバンアタックだーっ!!」

広げた両腕、掌には灼熱の光球が爛々と輝く。悟空はただ眩しそうにしているのみだ

ベジータ「(余裕ってわけか……くそったれ!)」

ベジータ「はぁああーっ!!!」


合わさった光球は地に吐き出され、炸裂し、地獄の業火が巻き起こる

圧倒的な存在感をもって屹立していた超サイヤ人孫悟空は、跡形も無く消え去ったかに見えた

だが、幾度となく体を重ねたベジータには分かっていた

――これしきの技で倒せるヤツじゃない――と

ベジータ「どこだ!……どこへ消えた!!」

397: 2008/08/25(月) 14:43:05.83 ID:WyLFQBnV0
――その刹那。ベジータは見つけた


――己の真後ろに突如現れた悟空を、視界の端に



悟空「あばよ、―――ベジータ」



至近距離から放たれる、陽光にも似た、全てを無に帰す圧倒的な――光

401: 2008/08/25(月) 14:46:47.60 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「……」



ぼやけた視界が次第に鮮明になって――

悟空「頃すワケねぇだろう?ベジータ」

悟空「だってベジータはオラの――」

ベジータ「カカロット……」

ベジータはもはや虫の息だった。その気力の具現たる金色のオーラはとうに消え去っていた

いまや、立ち上がることすらできない有様だった

ベジータ「『オラの』――何だ?」

カカロット「オラの――」

カカロット「オラのフュージョンしたい男、その1だ」

ベジータ「(その1!)」

411: 2008/08/25(月) 14:52:02.57 ID:WyLFQBnV0
>>408
素でミスだwwwwどうしたんだろう俺orz

「フュージョンしたい男その1……」


その1!


――もはや、ライバルですらなかったんだな

いや――オレと悟空がライバルだったことなんてあっただろうか?

いつもいつもオレの一歩先を行く、カカロット

オレはいつの間にか、あいつの背を追いかけていて



あいつに認められることが……嬉しくなっていたんだ

だからなんだな

今、こんなにも裏切られたような心地がして

……悲しいんだ

413: 2008/08/25(月) 14:55:36.47 ID:WyLFQBnV0
……

………

…………


悟空「さーて、もう氏んだフリやめろよ、ベジータ」

ベジータ「!」

悟空「おめぇ、まだやる気なんだろう?分かっぞ、オラ。よせよ、もう分かっただろ。オラには」

ベジータ「……まだ、負けていない」

悟空「あぁん――?」

悟空は仰向けに倒れたベジータの胸を、踵でえぐった

ベジータ「がっ……ァ……」

悟空「おめぇ自分が言ってること、分かってんのか?」

ベジータ「っ……」

胸を締め付ける痛みが、ひときわ強くなる

ベジータ「(く、くく、やはり、だ。別に気持ちいいから笑ってるんじゃないぞ)」

ベジータ「(その眼――その、殺気。思ったとおりだ)」

416: 2008/08/25(月) 14:58:05.80 ID:WyLFQBnV0
お前もサイヤ人だったんだよ。カカロット

純粋でお人よしなばかりでない

己の欲望に狂い、過ちを犯す――サイヤ人

今のお前は――昔のオレだ



けれど、オレならお前を変えられる

オレは――お前に教わったんだ


―――勇気が沸いてくるぜ

420: 2008/08/25(月) 15:01:57.06 ID:WyLFQBnV0
悟空「っ!」

悟空は無意識にベジータから飛びのいていた。本能が、危険を感じた

悟空「……ベジータ」

ベジータ「はっ――はーっ……」

深く息を吸い込み、ゆっくりと立ち上がった。すでに満身創意の体に、気力は今までに無く充実している

ベジータ「危機から這い上がるほどに……強くなる。それが、サイヤ人だ!」

悟空「っ……!?」

またも無意識に――悟空は一歩後ずさっていた。チガウ――この男は、チガウ。

ベジータ「はぁああああああ!!!!」

超えてくれ――今このときだけでいい――あいつを救うためだけの力でいい

オレの力よ、限界を超えてくれ――頼む――悟空を――超えてくれ――!!

467: 2008/08/25(月) 19:18:53.16 ID:WyLFQBnV0
ふぅ。


書き終わりました。つーかこれで一度にまとめようとしたらすごい長くなっちゃった
長くなりますが、投下いきますね

470: 2008/08/25(月) 19:21:15.55 ID:WyLFQBnV0


悟空「っ!」

悟空は無意識にベジータから飛びのいていた。本能が、危険を感じた

悟空「……ベジータ」

ベジータ「はっ――はーっ……」

深く息を吸い込み、ゆっくりと立ち上がった。すでに満身創意の体に、気力は今までに無く充実している

ベジータ「危機から這い上がるほどに……強くなる。それが、サイヤ人だ!」

悟空「っ……?」

またも無意識に――悟空は後ずさっていた。チガウ――この男は、チガウ。

ベジータ「はぁああああああ!!!!」

超えてくれ――今このときだけでいいあいつを救うためだけに。オレの力よ

限界を超えてくれ――頼む――悟空を――超えてくれ――!!


ベジータ「はぁああああああ!!!!」


*「パパーーーーっ!!」

472: 2008/08/25(月) 19:22:10.54 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「はぁああああああ!!!!」


*「パパーーーーっ!!」


ベジータ「ああああぁぁ」


*「パーーーパーーーーっ!!」


ベジータ「ぁああああぁぁぁ....」


トランクス「……」


ベジータ「……」


トランクス「……」


ベジータ「……」

474: 2008/08/25(月) 19:24:25.35 ID:WyLFQBnV0
悟天「お父さーん!!」

悟空「悟天!」

トランクス「もうやめようよ、パパ!悟空さんも!」

悟天「お父さん……帰ろう?」

悟空「悟天……」


悟空「……そいつはできねぇ」

悟天「でも、でもお母さんも最近お父さんおかしいって……」

480: 2008/08/25(月) 19:27:18.92 ID:WyLFQBnV0
トランクス「パパ、どうして悟空さんとこんなこと……」

ベジータ「……」

ベジータ「トランクス」

ベジータ「……カカロットの野郎がおかしいのは本当のことだ」

トランクス「えっ……」

ベジータ「オレに、協力してほしい」





悟空「だからこう、むらむらっと。おめぇだってフュージョンするじゃねぇか」

悟天「分かんない。お父さんが分かんない……」

482: 2008/08/25(月) 19:28:59.40 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「おら、さっさとフュージョンしろ、チビども!!」

悟天「へ??」

トランクス「協力って……まさか、悟空さんと戦うの?!」

ベジータ「そうだ!悟天!お前父親に元に戻ってほしいんだろう!」

悟天「う、うん」

ベジータ「決まりだな」

悟空「ちょ、ちょっとまてよベジータ」

ベジータ「あん?何か問題あるのか?」

悟空「い、い今、この場でフュージョンってのはまずくねぇか?」

ベジータ「(なに赤くなってるんだ、こいつ……)」

487: 2008/08/25(月) 19:33:02.97 ID:WyLFQBnV0
二人「フューーーーーーーーー……」



悟空「あっ……悟天が……悟天がフュージョンしてる……」



二人「ジョン」


悟空「あっ……くっ……ぁああっ」


二人「ほいっ!」


悟空「……波ぁああああああーっ!!!」


ベジータ「やめろやめろ!」

491: 2008/08/25(月) 19:37:09.47 ID:WyLFQBnV0
悟空「波ぁーっ……波ぁーっ……」

ゴテンクス「いぇーい!」

ベジータ「……しめたぞ!?おいチビども!今だ!アイツイッたばっかだから力が入らんはずだ!やれ!いや、殺れ!!」

ゴテンクス「えー?そんなのまったく楽しめないじゃんかぁー」

ベジータ「はやくしろっ!!!!!」

ベジータ「間にあわなくなってもしらんぞーーーーーーっ!!!!」









悟天「う……ボク……もうダメ」

トランクス「ごめん……パパ……」

ベジータ「あーあ!!」

493: 2008/08/25(月) 19:38:50.10 ID:WyLFQBnV0
悟空「さ、ベジータ。もうおめぇに余力はねぇ。大人しくフュージョンしようぜ」

ベジータ「いや、余力が無いのは貴様も同じだ」

ベジータ「超サイヤ人3はその爆発的な戦闘力ゆえに気力の消耗が著しく激しい……だったな」

ベジータ「あのチビどもはよく戦ったさ。お前の力が随分削がれているのが分かるからな」

悟空「……流石はベジータ」

ベジータ「悔しいが、これでやっと互角だ……行くぞ!カカロット!!」

497: 2008/08/25(月) 19:40:50.32 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「ふっ――!」

悟空「さぁりゃあああ!」

同時に地を蹴り、激しく拳をぶつけ合う二人。蹴り合い、頭突き合い、いなし、弾く――

ベジータ「後ろだ!カカロット!!」

瞬時に悟空の氏角に回り込み、手刀を繰り出すベジータ

悟空「ベジータ!あめぇぞ!」

……の側面に回り込み、裏拳をかます悟空

ベジータ「見切った!」

……の攻撃を紙一重でかわし、回し蹴りで反撃に転じるベジータ

悟空「させるかっ!!」

……の足を掴んでジャイアントスイングで投げ飛ばす悟空。そしてすぐさま追撃を仕掛けんと、

まだ体勢を立て直していないベジータに猛烈な勢いで迫る

498: 2008/08/25(月) 19:46:52.83 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「そう来ると思っていたぜ!!」

ここぞとばかりに爆発するベジータの闘気。ベジータは戦局を一変させる大技で迎え撃つ

体中から湧き上がる金色の光は今までにも増して盛大だった

ベジータ「今度は逃がさん―――!!」

悟空の一撃――だが、焦りが見てとれる――避わせる!

悟空「っ――!」

ベジータは勝利を確信した。大きく空振り――今度は、悟空が体勢を崩す

隙は一瞬。懐に入り込み、持てる全ての力を噴出させる

ベジータ「ファイナルフラーーーーーッシュ!!」

500: 2008/08/25(月) 19:49:41.48 ID:WyLFQBnV0






ベジータ「はぁっ……はぁっ……」

ベジータ「終わった……」

手応えのとおり、今度は完全に仕留めた。恐らく墜ちているだけだろうが

視界が明らかになり、――悟空が目の前に倒れているのが見えた

ベジータ「……帰るか。チビどもは……寝てやがる。ったく暢気なガキどもだぜ」

ベジータはやれやれ、と肩をすくめ二人を担ぎ上げた

ベジータ「カカロットは、放っておいても――」





悟空「……ベジータ」

501: 2008/08/25(月) 19:52:08.31 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「てっきり気を失っていたのかと思ったが」

悟空「……待てよ」

悟空「オラ……まだ、戦える」

ベジータ「バカ野郎!お前はそんなにオレとフュージョンしたいのか!?同人誌でやれ同人誌でーーーっ!!!」

悟空「く……」

ゆらりと立ち上がる悟空。尋常じゃない殺気を感じる。ベジータはその場に立ち尽くしていた

悟空「諦めねぇ……くくく、くくくくく。オラ、本気出しちゃうもんね……」

悟空は軽やかに地を蹴ると、ゆらゆらと飛翔した。

ベジータ「おいきさま……何を――」



悟空「地球のヤツら……オラに元気をよこせぇえええええええーっ!!!」

502: 2008/08/25(月) 19:53:44.70 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「元気玉だと――!?」

確かに、この極限状態でオレにとどめを刺すならば、それしかない――ベジータも流石にすぐに思い至った

そうして幾度となく悟空は勝利を収めてきたのだから―――だが

ベジータ「無駄なことはやめろ!誰もお前に力を貸しはしないんだ!」

ベジータの言った通りだった。何の準備もなしに元気玉をつくることなど、できるはずがない

現に悟空の頭上に現れた小さな光球はかすかに輝いたかと思うと、すぐに消えてしまった

悟空「何で……何でだよっ!力をよこせっ!オラは!オラは力が要るんだ!出ろ!出ろーっ!!」

もはや元気玉は出現することすらなかった。その理由が、ベジータには解かった

悟空「くそっ……オラは……オラは……!!」

504: 2008/08/25(月) 19:55:19.34 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「カカロット。今のお前に元気玉は無理のようだな」

諭すような優しい響きが、ベジータの言葉にはあった

ベジータ「だが、いつか必ず取り戻せる日が来る」

悟空「う……うぅっ……ぐぅううううううっ……」

ベジータ「……カカロット?」

悟空「はぁ……はぁ……ベジータとフュージョン……ベジータとフュージョン……!!」

ベジータ「おい……!?」

悟空「オラとベジータの相性は…………最高なんだーーーーーっ!!!!」



天高く突き上げられた両腕の先に―――ぽつりと、微かな灯りが点る

506: 2008/08/25(月) 19:57:14.70 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「なっ!?元気玉は出来ないはずじゃあ……」

握りこぶし大にも満たないほどだったそれは、次第に大きさを増し、その全容を明らかにした

歪で、陽炎を纏う禍々しいエネルギーの塊。元気玉などとは似ても似つかない、負の力の集大成

ベジータ「な、何だ!?あんな技、見たこともない!!」

悟空「ベジータとフュージョン……ベジータとフュージョン……」

ベジータ「きさま――カカロット!何をしているんだ!!!」

508: 2008/08/25(月) 19:59:15.54 ID:WyLFQBnV0
その頃――

クリリン「なぁ、18号、ひさびさに俺とフュー」

クリリン「……」

18号「? どうした、クリリン」

クリリン「ふぅ」


ヤムチャ「なぁ17号、ひさびさに俺とフュー」

ヤムチャ「ふぅ」

17号「? どうしたヤムチャ」

ヤムチャ「ふぅ」


餃子「あの……天さん……僕と、その」

天津飯「ふぅ」

餃子「天さん……?」

天津飯「済まん、餃子。今日は溜まってないみたいだ」


ベジータ「何がどうなってやがる……!?次から次へと世界中からエネルギーが集まってくるだと!?」

513: 2008/08/25(月) 20:02:55.57 ID:WyLFQBnV0
今やそれは一人の人間が支えているものとは思えないほどに巨大化していた

ときに毒々しい色の炎を吹き上げながら、なおも膨れ上がっていく、“偽”元気玉

ベジータ「カカロット!やめろと言っているんだ!もうやめ……あいつ!?」

悟空「……」

悟空は気絶していた。両腕を保ったまま、安らかな顔で、眠っているかのようだった

ベジータ「くそったれ……くそったれ!!」

ベジータはすぐさま地を蹴り、はるか上空の悟空を目指した

止めなければ。今すぐ止めさせなければ――この星が危ない。だが

ベジータ「くっ!?何だ!?この、邪魔を――するな!!」

“偽”元気玉からベジータを阻むかのように瘴気の弾丸が打ち出される

ベジータ「うぐっ……気分が悪くなるぜ……これは」

ベジータは一旦地面に降り立った。直接触れることが出来ないならば。ベジータはなけなしの気力を振り絞る

ベジータ「打ち落とすまでだ!ギャリック砲――!!」

515: 2008/08/25(月) 20:06:12.14 ID:WyLFQBnV0
狙いすましたギャリック砲の軌道は、悟空を完全に捕らえていた

悟空「……」

だが、それは悟空自身の気のバリアに阻まれる

狙いをそらされた閃光は、無情にも悟空にかすり傷すらつけることができず、虚空へと帰す

ベジータ「!? 何、抵抗してるんだよ……!カカロット……!」

こうしている間にも“偽”元気玉はどんどんその強大さを増していく

苛立ち、焦り、そして極度の疲労に、ベジータは気がおかしくなりそうだった

ベジータ「ギャリック砲――!……ギャリック砲―――!!!」

うってかわって弱弱しい閃光が放たれる。狙いをそらされるどころか

悟空のバリアに完全に打ち消されてしまうほどだ。ベジータは、もう限界だった

ベジータ「……目を覚ませ、カカロット」

ベジータ「このまま!このままそのふざけた技で地球を滅ぼす気か!?」

ベジータ「オレは、オレはお前にそんなことをさせたくない!!!」

ベジータ「目を覚ませ!カカロットーーーーー!!!」


悟空「……ベジータ」

516: 2008/08/25(月) 20:09:30.64 ID:WyLFQBnV0
悟空「ベジータ……?」

ベジータ「……カカロット……?」

悟空「っ……オラ……は」

ベジータ「ふん、どうやら、正気に戻ったようだな」

悟空「!?うぐ……」

どくん―――“偽”元気玉が鼓動する。大気が震え、瞬時にして、吐き気を催すような負の力が辺りを一帯包む

悟空「お、オラは……これは……元気玉じゃ……ねぇっ……!?」

ベジータ「カカロット」

悟空「はぁっ……ぐっ……ベジー……タ」

自身が作り出した“偽”元気玉の妖気に苛まれる悟空。ベジータは冷静だった

ベジータ「カカロット!オレの言っていることが、分かるな!」

悟空「あ、あぁっ!!」

517: 2008/08/25(月) 20:12:05.68 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「カカロット!よく聞け」

ベジータ「お前に今出来ることはひとつしかない」

ベジータ「その、狂った元気玉を……俺によこせ!」

悟空「な、何言ってんだ!おめぇ――」

ベジータ「早くしろっ!!!!そいつはどんどん大きくなるんだよ!よこせ!はやく!」

悟空「で、でもっ……」

こんな状況だというのに――

ベジータはおかしくなって、笑いがこみ上げてきた

何を今さらヌルいことを。だが――それでこそ、カカロット。我が戦闘民族サイヤ人が誇る、一の戦士

悟空「分かった!……オラも、できる限りのことはやる!!」

521: 2008/08/25(月) 20:18:13.19 ID:WyLFQBnV0
ベジータ「ぐぅううっ!!!」

最後の戦いが始まる

ベジータは放たれた“偽”元気玉目掛けて飛び立った。その勢力を地表に衝突するまでに

できうる限りそぎ落とす。彼にできる唯一のことだった。迫り来る圧倒的な邪悪の権化に、真っ向から両手を突き出す

ベジータ「ははは、元気玉か……何だか懐かしい気持ちだぜ」

圧倒的な重圧。そして熱が、もはや虫の息となったベジータの体力を容赦なく奪っていく

悟空「ベジータ!耐えてくれーっ!!」

悟空は“偽”元気玉を遠隔操作する。ベジータの負担を可能な限り和らげ、また、少しでも“偽”元気玉の力を奪うために

ベジータ「(だいぶマシになってきやがった……!これなら、いけるか……!?)」

526: 2008/08/25(月) 20:25:08.48 ID:WyLFQBnV0
ベジータは“偽”元気玉とともに慎重に地表に降り立つ

何とかなる。このままなら、地球は助かる。ブルマも、トランクスも

ベジータ「……カカロットーっ!」

悟空「――っ何だーっ!」

ベジータ「オレは!誓いをたてた。もう命を投げるような真似はしない。あいつらを守っていくために……とな」

ベジータ「オレが……最後の力でこいつを壊す!そのときオレがもし――」

悟空「ベジータ」

悟空は、瞬時にベジータのすぐ側に“瞬間移動”した。そして、“偽”元気玉に向かって手を伸ばす

悟空「オラ、自分がやったこと、ぜんぶ覚えてる。オラがベジータに迫ったことも、このヘンテコな技を使ったことも」

悟空「おめぇが、命をかけて守ろうとしてくれたものも、解かったよ」

悟空「オラも、一緒に命をかける。……オラがおめぇを氏なさねえ!」

529: 2008/08/25(月) 20:30:56.71 ID:WyLFQBnV0
負ける気がしない――萎えかけた心に、再び勇気が満ちる

悟空「これで……!」

ベジータ「終わりだーーーっ!」

――

―――

――――

眩い光に辺りは包まれ―――

“偽”元気玉は完全に消滅した

531: 2008/08/25(月) 20:35:29.79 ID:WyLFQBnV0
そんなわけで、フュージョン事件は幕を閉じる







ベジータ「……お前が抱いた、オレと『フュージョンしたい』という欲望は、今までお前が抱いたことがないほど強いものだった」

ベジータ「サイヤ人の、凶暴な本性は、そういった負に通ずるものを助長する」

ベジータ「お前はその純粋さゆえに、そういった体験を今までしてこなかったはずだ」

ベジータ「戦闘の中でときおりサイヤ人特有の凶悪な面を見せたりすることはあっても、な」

ベジータ「もっとも……」

ベジータ「何でお前がオレに対して『フュージョンしたい』という強い欲望を抱いたかは知らんが……」

悟空「……オラも分かんねぇよ、そんなもん」

ベジータ「……安心した」

536: 2008/08/25(月) 20:39:53.93 ID:WyLFQBnV0
悟空「んでさ、オラ、また修行の旅にでよっかなって」

ベジータ「なにぃ?」

悟空「結局、今回オラは負の心に負けちまってたってコトだ」

悟空「やっぱし修行不足かな、って思ってさぁ」

ベジータ「もう、どこを探したって、お前より強いヤツなんかいないだろうに」

ベジータ「……まぁ、きさまが帰ってくるまでに、オレも修行を積んでおくかな」

悟空「おっ!いいねぇ」

ベジータ「ふん。きさまと暮らしてる以上、平和ボケは許されん」

ベジータ「今回のことでよーく分かった」




こうして二人は更なる強さを求めて、それぞれの戦いを始める

そして、二人が再び出会い、そしてフュージョンするのは


ずっと、ずっとあとの話である



537: 2008/08/25(月) 20:41:29.98 ID:QGL/WviI0
波ぁぁぁぁああああああああああ
乙!!

538: 2008/08/25(月) 20:41:59.33 ID:xPL8zCX30
結局フュージョンすんのかよwwww


おもしろかったよ 乙

引用: 悟空「ベジータ……オラとフュージョンしねぇか……?」