1: 2011/11/02(水) 09:25:59.24 ID:RZjbNqL7O
---765プロ事務所---

ガチャ

真「ただいまー」

美希「あ、真くん!」

春香「おかえりなさい」

美希「でね、ハニーがね……」

春香「えー、プロデューサーさんは……」

真(……またプロデューサーの話してる……)
THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 4 04 菊地真
7: 2011/11/02(水) 09:34:08.89 ID:RZjbNqL7O
真「あ、響と貴音さんも居たんだ」

響「おかえり!」

貴音「お疲れ様でした」

響「でな、プロデューサーってば……」

貴音「まあ、そのような……」

真(またプロデューサーの……)

ガチャ

亜美「たっだいま→!」

伊織「んもう!あったまきちゃう!なんであのへっぽこビンビンプロデューサーは来なかったのよ!」

あずさ「しかたないわ、お仕事で千早ちゃんと真美ちゃんについていったんだから」

律子「そうそう、我慢しなさい(ビンビン?)」

真(あっちでもプロデューサーの話……)

8: 2011/11/02(水) 09:38:21.16 ID:RZjbNqL7O
真「最近皆プロデューサープロデューサーって、全然話しも出来ないや……」

真「……そういえば、皆前より可愛くなってるような気がする」

真「これはきっと、プロデューサーに秘密があるに違いない!」

真「よーし、ボクもプロデューサーに可愛くしてもらおう!」









---真篇---

16: 2011/11/02(水) 09:47:20.49 ID:RZjbNqL7O

ガチャ

千早「ただいま」

真美「たっだいま→!」

P「おい、歩きにくいから二人とも腕に絡まるなって……」

春香「あ、プロデューサーさん!」

美希「ハニー、おかえり!」

響「帰ってきたぞ!」

貴音「お帰りなさいませ、あなた様……」

伊織「ちょっと!アンタが来なかったせいでねぇ……!」

亜美「いいな→真美、亜美も亜美も→!」





真「ち、近付けない……」

17: 2011/11/02(水) 09:57:30.15 ID:RZjbNqL7O
真「よ、よーし、じゃあ帰る時に……」



P「さて、そろそろ帰るか」

美希「じゃあミキも!」

春香「わ、私も!途中まで一緒に帰りましょう、プロデューサーさん♪」

貴音「春香、あなたは帰る方向が違うでしょう」

千早「ほら、春香は諦めて早く帰って勉強しないと。この前の試験もギリギリだったんでしょ?」

響「じ、じゃあ、春香の代わりに自分が一緒に……」

春香「うー、皆が虐めるぅ~」

P「ははは、まぁ皆気をつけて帰れよ。じゃ、お先に」

ガチャ バタン

真「じゃあボクも帰るね!バイバイ!」

ガチャ バタン

春香「うぅ~…………」

春香「…………」

18: 2011/11/02(水) 10:02:29.36 ID:RZjbNqL7O
美希「……ハニーに置いてかれたの……」

春香「……ねえ、美希」

美希「なに?」

春香「……ううん、なんでもない!大丈夫だよね、多分……真だし……」

美希「?……変な春香」



---帰り道---

P「今日も疲れた……必要以上に……」

真「プロデューサー!」タッタッタッタッ

P「ま、真!?どうしたんだ?」

20: 2011/11/02(水) 10:08:17.13 ID:RZjbNqL7O
真「プロデューサー、あ、あの……」

P「どうしたんだよ、わざわざ追いかけて来るなんて」

真(ど、どうしよう、なんて言えばいいのか考えてなかった……)

P「なんだ?何か相談か?」

真「えっと、その……」

P「ん?」

真(あーもう、なんか言わなきゃ!何か……!)

P「用がないなら帰りたいんだけど……」

真「ま、待って!」

真(あー!と、とにかく、何か……そうだ!)



真「ぼ、ボクを女にしてください!」

21: 2011/11/02(水) 10:13:39.46 ID:RZjbNqL7O
P「ま、真!いきなり何言って……」

真「い、いやっ、ち、違います!そういう意味じゃなくて!」カァァ

P「そ、そういう意味って……」

真「だから違いますって!」ブンブン

真「あ、あの、ボク、可愛くなりたいんです!」

P「可愛く?」

真「はい!なんだか、最近プロデューサーの近くに居る春香達が可愛くなっている気がして、それでプロデューサーが何かしてるんじゃないかって……」

P「あ、はは……なるほどね……(まぁ、ナニかはしてるけど……)」

真「だから、ボクも可愛くして下さい!」

23: 2011/11/02(水) 10:22:07.40 ID:RZjbNqL7O
P「いや、そう言われてもな……」

真「ボクじゃ無理って事ですか?」ウルッ

P「いや違う!断じて違うぞ!」

真「じゃあ可愛くしてくれるんですね!?」パァァ

P「う、うーん……」

真「よろしくお願いします!」ペコリ

P「……よし、わかった!でも、今日は遅いから、そうだな……来週の月曜からでもいいか?」

真「はい!ありがとうございます、プロデューサー!それじゃさようなら!」タッタッタッタッ



P「はぁ……、とりあえず対策を練るか」

25: 2011/11/02(水) 10:33:12.74 ID:RZjbNqL7O
~翌日、夜~

---P宅---

P「……という訳なんだ」

美希「へぇ、真くんがねぇ……」

春香「つまり、真も仲間に入れるって事ですよね?」

P「違うって!俺は別に……」

貴音「わたくしは構いません。誰が来ようとあなた様のお側に居ると近いましたから」

伊織「私は、いや……またプロデューサーと二人だけの時間が減っちゃう……」ボソッ

響「じ、自分はプロデューサーがそうしたいなら……」

千早「皆落ち着いて。プロデューサーはそういうつもりではないみたいよ。そうですよね?」

P「あ、ああ。真はただ可愛くなりたいだけなんだ。だから皆協力して、可愛くしてやってくれ」

亜美「まこちんカッコイイもんね→」

26: 2011/11/02(水) 10:42:01.45 ID:RZjbNqL7O
~数日後、月曜~

---765プロ事務所---

真「おっはよーございまーす!」

小鳥「あら、おはよう真ちゃん。今日は早いのね」

真「だって今日はプロデューサーと……いひひっ」

小鳥「ま、またプロデューサーさん!?もしかして、私乗り遅れてる……?」ピヨッ!?

ガチャ

P「おはようございます」

小鳥「あ、おはよ

真「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」

P「ああ、任せておけ」





小鳥「うぅ……」ピヨ…

27: 2011/11/02(水) 10:51:31.14 ID:RZjbNqL7O
P「真、一日で変わるなんて事はなかなか難しい。だから、今日から一週間、皆に協力してもらって真を可愛くしていく」

真「皆に……」

P「ああ。まずは、可愛くなる為の基本。お化粧からだな。これは美希に教えてもらうんだけど……」

真「まだ来てませんよ?」

P「……みたいだな。よし、どうせ時間あるし、少し散歩でもしながらこれからの事を詳しく説明するか」

真「はい!」

ガチャ バタン



小鳥「行ってらっしゃ~い……って、もう居ないや……クスン……」ピヨリ

31: 2011/11/02(水) 11:03:26.04 ID:RZjbNqL7O
---道路---

P「結構今の時間、車通りが多いな」

真「ちょうど通勤とかの人が多いんじゃないですか?それより、これからの一週間の事教えて下さい!」

P「そうだな……」



~回想~

P「つまりは、皆で色々真に教えてほしいんだ」

美希「じゃあ、ミキ、化粧のやり方を教えるね?」

伊織「私は可愛い仕草や動きを教えるわ」

真美「真美達は可愛い服を選んじゃおっかな→」

貴音「わたくしは、可愛いなどとは縁遠いゆえ、ご協力出来そうにありません……」

P「そんな事ないぞ?貴音は十分可愛いよ」

貴音「あなた様……」ズイッ

春香「貴音さん、プロデューサーに近寄りすぎ……」

34: 2011/11/02(水) 11:16:13.98 ID:RZjbNqL7O
P「……じゃあ、そんな感じで、皆で真を可愛く仕立てて、最後に皆で『可愛くなった』って言って終了だ」

千早「なんで真の為にそこまでするんですか?」

P「だって、本当の事言うわけにもいかないだろ?こうして上手くやれば真も満足するだろうし」

伊織「仕方ないわね。ま、真が仲間になるよりはマシだわ」

響「伊織、なにもそこまで嫌わなくても……」

伊織「だってそうじゃない!一人増えるだけでプロデューサーのデカマラおちんぽをえろろり伊織ちゃんのぐちゅぐちゅおにじゅぽじゅぽハメハメするチャンスが減るのよ!?」

貴音「水瀬伊織……最近、春香よりもあたなを正す方が困難だと知りました……」

P「と、とにかく!そういう事でよろしく頼むよ……」

~回想終わり~

P(……さ、最後の辺り以外を説明すればいいか)

真「……?プロデューサー?」キョトン

P「あ、ああ、悪い。説明だったな」

37: 2011/11/02(水) 11:30:05.55 ID:RZjbNqL7O
~説明中~

P「……というスケジュールだ」

真「皆が、ボクの為に……」ウルッ

P「泣くのはまだ早いぞ?全てはこれからなんだから」

真「プロデューサー……はい!ボク、頑張って可愛くなります!」

P「よし、そのいきだ」

真「えへへ……嬉しいなっ」タタタッ

P「おい真、あんまり歩道の端を歩くなよ」

真「大丈夫ですって!これくらい……うわっ!」グラッ

P「真っ!」ダッ ガシッ グイッ

真「わぷっ」ギュッ

P「ったく、だから言ったろ?」ギュゥッ

真「ご、ごめんなさい……」

39: 2011/11/02(水) 11:37:33.22 ID:RZjbNqL7O
P「元気なのはいいけど、そういうところは治していかないとな」ギュッ

真「は、はい……あの、プロデューサー……」カァァ

P「ん?どうした?」ギュッ

真「そ、そろそろ放してほしいかなって……」カァァ

P「あ、わ、悪い!つい……」バッ

真「あ……」

P「すまん、なんか放すタイミング逃した……」

真「いえ……助けてくれてありがとうございました(……ちょっと残念……)」ドキドキ

P「さて、そろそろ美希も来てる頃だし、事務所に戻るか」

42: 2011/11/02(水) 11:42:40.97 ID:RZjbNqL7O
---765プロ事務所---

ガチャ

P「ただいま~」

美希「あ、ハニー!遅いの!」

P「美希、お前が遅いから少し散歩してたんだよ。な?」

真「は、はい……」カァァ

美希「……?なんか怪しい……、ま、いっか!さ、真くん、ミキがばっちり可愛くなるメイクを教えてあげるの!」

真「よ、よろしくお願いします!」

美希「まっかせてー♪」

45: 2011/11/02(水) 11:51:36.28 ID:RZjbNqL7O
美希「ここをこうやって、ここはグロスで……」

真「ふんふん、なるほど……」



P「真のやつ、いつに無く真剣だな」

小鳥「女の子はいつでも、より可愛くなりたいと思ってるもんですよ」

P「あ、居たんですか小鳥さん」

小鳥「ひ、酷いですよプロデューサーさん!」ピヨ!

P「冗談ですよ。でも、小鳥さんが女の子って言うと、なんか違和感が……」

小鳥「そ、それってどういう意味ですかぁ……?」ウルッ

P「嘘っ!嘘嘘!冗談ですって!小鳥さんは今でも可愛い女の子です!」

小鳥「え!?そ、それって、つまり……私の事を女の子として

美希「出来たのー!」

P「おお!見せてくれ!」



小鳥「……ま、どうせこんな事だろうと思ってましたよ……」ピヨ…

48: 2011/11/02(水) 12:00:22.99 ID:RZjbNqL7O
真「ど、どうですか?プロデューサー……」

P「か、可愛い……」

真「本当ですか!?」パァァ

P「ああ、真、なんか輝いてるよ……」

真「そ、そんなぁ……」テレテレ

美希「ラメ入りのグロスをサッと使って、うるさくないくらいに全体的に薄く化粧してみたの」

P「美希も凄いな。よくやってくれたよ」

美希「ハニー、もっと褒めて褒めて♪」

P「ああ、ありがとうな」ナデナデ

美希「えへへ……」





小鳥「あ、あのー、美希ちゃん?私にもそのやり方教えてほしいなーって……美希ちゃん?聞こえてる?」

49: 2011/11/02(水) 12:09:51.25 ID:RZjbNqL7O
真「プロデューサー、ボク、今日はずっとこのままがいい!」キラキラ

P「えー、でも今日は特番『今流行りの王子様』って番組の収録が……」

真「えーっ!またそっち系ですかー!?」ヤダー

P「だって、なぁ……仕方ないだろ?化粧のやり方も覚えたんなら、また今度、一人でも出来るだろ?」

真「それは……そう、ですけど……」

P「な、仕事なんだ、我慢してくれよ……」

真「……はい、わかりました……、化粧落としてきます……」トボトボ

P「美希も、もうそろそろ取材の時間じゃないか?」

美希「うん!それじゃ、行ってきます!」チュッ

P「んぷっ!っはぁ、ああ、行ってこい!」

51: 2011/11/02(水) 12:17:53.46 ID:RZjbNqL7O
真「化粧落としてきました……」

P「そうか。じゃあ収録に行くか!」

真「あれ?プロデューサー、今日はついて来てくれるんですか?」

P「ああ、今週いっぱいはなるべく真と行動を共にしようと思ってる」

真「本当ですか!?」

P「もちろん。真につきっきりで可愛くしてやるよ」

真「ありがとうございます、プロデューサー!今週はプロデューサーを独占かぁ……いひひっ」

P「ほら、変な事言ってないで早く行くぞ」

真「ま、待って下さいよー!」

ガチャ バタン





小鳥「皆ー!お茶入れまし……た…………誰も居ない……」ピヨ…

53: 2011/11/02(水) 12:26:05.30 ID:RZjbNqL7O
P(それから、真を可愛くする作戦が日々続けられた)


---伊織の仕草レッスン---

真「こう?」キャピ?

伊織「こうよ!」キャピ☆

真「あれ?こんな感じ?」キュルンッ

伊織「こうだってば!」キュルリンッ☆

真「何処が違うのさ!」

伊織「全部よ全部!まったく、物覚えが悪いったらありゃしないんだから!」

P「まぁまぁ、落ち着いて……」




57: 2011/11/02(水) 12:32:29.96 ID:RZjbNqL7O
---亜美真美のメチャイケコ→ディネ→ト---

亜美「これど→お?」

真美「こんなんもあるよ→?」

真「こ、こんなフリフリで短いスカートなんて……」

亜美「ほ→ら、こんなブラとかパンツもあるよ?」

真美「す、スケスケだぁ→」カァァ

真「そ、そんなの無理だよー!」

亜美「い→からい→から!」

真美「とりあえず来てみてよ!」

真「うわっ、ふ、二人とも、押さないで!」

58: 2011/11/02(水) 12:39:03.80 ID:RZjbNqL7O
~真試着中~

亜美「ねぇ真美……」

真美「うん、いいねぇ……」

亜美真美「「兄ちゃん!」」

P「お、終わったか?」

亜美真美「「それ→!」」シャーーーッ

真「わっ!ちょっと、ボクまだ着てない……」

P「ま、真、胸……」

真「へ?プロデューサー…………き、きゃぁぁぁぁっ!」バッ

亜美真美「「大成功!」」

ゴチンッ

P「な、何やってんだお前らは!」

亜美真美「「いった→い!」」

61: 2011/11/02(水) 12:52:57.46 ID:RZjbNqL7O
P(他にも、女の子らしくなるよう、皆から指導してもらい、そして……)

~5日後~
---765プロ事務所---

P「さて、これで可愛くなる作戦終了だ」

真「はい!ありがとうございました!」

P「最後に、皆の前で今までの成果を披露してもらう」

真「じゃあボク……じゃない、私、着替えてきますね!」タッタッタッ

小鳥「真ちゃん、前より断然可愛くなりましたね」

P「はい、皆のおかげですよ」

小鳥「いえ、プロデューサーさんが頑張ったからですよ」

P「そんな……、俺はただ、真の願いを叶えたくて……」

小鳥「いいなー、私もプロデューサーさんにプロデュースしてもら

真「準備できました!」

P「お、じゃあお披露目といきますか」



小鳥「早っ!なんなの!?私嫌われてるの!?」ピヨピヨッ

62: 2011/11/02(水) 13:01:17.44 ID:RZjbNqL7O
真「皆さん、どう、ですか……?」スッ…

皆『おぉー……』

春香「可愛いよ、真!」

千早「見違えたわ」

亜美「まこちん、イケイケじゃん!」

真美「さすが真美達のコ→ディネ→ト!」

美希「お化粧もバッチリなの!」

貴音「言葉遣いもよろしいようですね」

響「うわぁー……とっても可愛いぞ……」

伊織「ま、この私が指導したんだから当然よね!」

P「ああ、とっても可愛いよ、真」



真「皆……プロデューサー……」ウルッ

63: 2011/11/02(水) 13:07:23.62 ID:RZjbNqL7O
真「皆のおかげで、ボク……」ウルウル

伊織「な、何よ、いきなり泣いちゃって……」

千早「ほら、言葉遣いが戻っているわよ」

真「だって、嬉しくて……」クスン

P「真も凄く可愛くなったし、大成功だな!」

皆『おー!』



真「あ、あの、プロデューサー……後で少しお話が……」ボソッ

P「ん?なんだ?帰る時でもいいか?」

真「はい。帰りに下の入口で待ってて下さい」

65: 2011/11/02(水) 13:15:18.79 ID:RZjbNqL7O

---765プロ入口---

真「お待たせしました!」

P「ああ、なんだ、化粧とか着替え戻したのか」

真「はい。あのスカート、短くてヒラヒラしてるので……」

P「で、話って?」

真「その、明後日の日曜、確かプロデューサーもボクもお休みですよね?」

P「まぁ、そうだけど……」

真「……あの!……うー……」

P「どうした?言いにくい事か?」

真「い、いえ!ちゃんと言います!」

真「スゥー……ハァー……スゥー……」



真「日曜日、ボクとデートして下さい!」

79: 2011/11/02(水) 14:00:29.14 ID:RZjbNqL7O
---駅前---

P「……結局、OKしてしまった……なんでこう、押しに弱いんだろうな」

真「あ、プロデューサー!」タッタッタッタッ

P「おう、真。おはよう」

真「おはようございます!」

P「朝から元気だな。でも、その格好で走ると、その、見えちゃうぞ?」

真「わっ、忘れてたっ」カァァ

P「普段はズボンだもんな。……それ、この前の服だな。あと、化粧も……」

真「はい。一度こういう格好で、女の子らしくデートしてみたかったんです」

P「でも、相手が俺なんかでよかったのか?」

真「いいんですよ!ボクを可愛くしてくれたお礼です!」

真「むしろプロデューサーじゃなきゃだめっていうか……」ボソッ

P「なんだって?最後の方が聞こえなくて……」

真「な、なんでもないです!早く行きましょう!」

84: 2011/11/02(水) 14:06:47.96 ID:RZjbNqL7O
P「で、何処に行くんだ?」

真「あれ?こういうのって大抵男の人が決めるんじゃ……」

P「いや、すまん、特に考えてなかった……」

真「えぇー!そんなぁ……」

P「あ、あのな?普通のありきたりな感じでよければ、あてがあるんだけど……」

真「全然いいです!それでお願いします!」

P「じゃあまず、映画にでも行くか?」

真「いいですね、デートっぽい。行きましょう」

86: 2011/11/02(水) 14:16:19.44 ID:RZjbNqL7O
---映画館---

P「さて、どれを見る?」

真「あ、あれ!」

[燃えよ!沈黙のキル・マトリックス]

真「…………じゃなくて、あれがいいなぁ……」

[愛と恋空の秒速イズ・ビューティフル]

P「す、凄い恋愛物みたいだな……」

真「やっぱり、こういう時は恋愛映画ですよ」

P「まぁ、いいけどな」

真「さ、行きましょう!」フンス

P「なんでそんな気合い入ってんだよ……」

90: 2011/11/02(水) 14:25:52.21 ID:RZjbNqL7O
~映画鑑賞中~

タカシ、シナナイデッ!

オレハモウダメダ…

ジャア、サイゴニオモイデヲチョウダイ…

真(こ、ここであれを、手を握るイベントをやっておかなきゃ……)

キヨミ…

タカシ…

真(い、今がチャンスだ!えいっ!)ギユッ

P「!ま、真……?」

真(キャー!握っちゃったー!)カァァ

~10分後~

パンパンパンパン

アンッ、タカシ…

クッ、キヨミ…

真(ど、どうしよ……なんか放すタイミング逃したし、エOチなシーンは長いし、手に汗かいてきたし……)

95: 2011/11/02(水) 14:32:39.71 ID:RZjbNqL7O
~映画終了~

真「…………」ポケー

P「な、なんか凄い映画だったな……」

真「……はっ!はい、そう、ですね……」

P「あの……そろそろ手を離してもらえると助かるんだけど……」

真「うわわっ、す、すみません!」バッ

P「いや、いいって」

真「あ、あの……ごめんなさい、手、汗ばんじゃってて、その……」

P「だからいいって、気にすんな」ナデナデ

真「んわっ……、はい……」

96: 2011/11/02(水) 14:38:10.86 ID:RZjbNqL7O
P「さて、そろそろ昼メシにでもするか」

真「何処に行くんですか?」

P「最近見つけたイタメシ屋にでも行こうかと……」

真「無理しなくていいんですよ?そんなにお洒落じゃなくても、普通の……」

P「じゃあ、行きつけの屋台にでも……」

真「すみません、イタメシ屋で……」

P「ばか、冗談だよ。んじゃこっちだ」

97: 2011/11/02(水) 14:44:16.89 ID:RZjbNqL7O
~食事中~

真「これ、おいしいですよ」

P「こっちのも結構いけるぞ?」

真(はっ!ここは、あーんイベントのチャンス!よ、よし……)

真「……プロデューサー、あーんっ」

P「ま、真……?」

真「あーんっ!」

P「いや、それは……」

真「は、早くしてください!落ちちゃいますよ!」カァァ

P「わ、わかった!」パクッ

真「……どう、ですか?」

P「おお、中々いけるな!」

真「ですよね!(か、間接キス……)」パクッ

98: 2011/11/02(水) 14:48:38.96 ID:RZjbNqL7O
P「じゃあこっちのも、あーん」

真「ぷ、プロデューサー!?」

P「ほら、おいしいぞ?」

真「で、でも、その……(これは想定外っ)」

P「ほらほら」

真「い、いただきます!」パクッ

P「どうだ?」

真「お、おいひいれふっ!(味なんてよくわかんないよ……)」

102: 2011/11/02(水) 14:55:28.88 ID:RZjbNqL7O
カチャンッ

真「あっ……」

P「どうした?」

真「フォーク落としちゃって……」

P「俺が落ちたの拾うから、店員呼んでおいてくれ」

真「はい」

P「さて、フォークは……ブフッ!(ま、真、パンツがまる見え……)」

真「プロデューサー?どうかしたんですか?」

P「あ、いや、その……真、スカートの時はもう少し脚を閉じた方が……」

真「え?……!…………プロデューサーの、エOチ……」カァァ

P「わ、わざとじゃない!不可抗力!不可抗力だって!」

104: 2011/11/02(水) 15:03:08.87 ID:RZjbNqL7O
---街中---

P「ふぅ……食ったー。さて、次は何処に……」

真「…………」

P「ま、真?まだ怒ってるのか?悪かったって……」

真「いえ、そうじゃなくて……いや、それもまだ許してませんけど!……さっき落とした拍子にソースが服に……」

P「あ、ホントだ……」

真「せっかく、皆に選んでもらった服なのに……」

P「早くしないとシミになるな……、よし、真、服買いに行こう!」

真「え?でも、ボク今日そんなに手持ちが……」

P「買ってやるよ。こういう時くらい、俺に華持たせろよ」

106: 2011/11/02(水) 15:10:41.17 ID:RZjbNqL7O
---服屋---

真「これなんてどうですか?」

P「悪くないけど、こういうのもいいんじゃないか?」

真「そ、そんな可愛い服、ボクには似合いませんよ……」

P「そんなことないぞ?ほら、これ買ってやるから」

真「そ、そこまで言うなら……」



---服屋前---

アリガトウゴザイマシター

ウィーン

真「あっ!試着してそのまま買えばよかった!」

P「そういやそうだな。仕方ない、コインランドリーで着替えるか」

真「そ、そんなぁ……」

110: 2011/11/02(水) 15:21:50.96 ID:RZjbNqL7O
---コインランドリー---

真「だ、誰も居ませんよね?」

P「ああ、大丈夫だ。それに俺がガードしといてやるから、隅っこで着替えて」

真「……プロデューサーも見ないで下さいよ?」

P「わ、わかってるって……」

プチッ プチッ プチッ…

シュッ スルッ パサッ

真「んっと……」

P(な、なんか布擦れの音が工口いな……)

ガサガザガサ

P「…………」チラッ

真「な、なかなか開かない……」

P「……スポブラ……」

真「!?み、見ないでってば!」

P「すまん!ついっ!」

112: 2011/11/02(水) 15:29:10.77 ID:RZjbNqL7O

ゴウンゴウンゴウン…

真「もうっ」プクゥ

P「ご、ごめんって……男のサガなんだよ、こういうの……」

真「……それって、ボクの事、女の子として見てるって事?」

P「当たり前だろ?じゃなきゃ、誰がこんな事……」

真「……んー……じゃあ、許します!」

P「ふぅ……助かるよ。ホント、悪かったな」

真「いいえ、いいんですよ♪」ニコニコ

P「怒ったり笑ったり、ホント女の子はわからないな……」

真「そういうものなんですよ!へへへっ」

115: 2011/11/02(水) 15:38:52.02 ID:RZjbNqL7O
P「さて、次は……ゲーセンにでも行くか!」

真「何処でもついて行きますよ♪」



---ゲーセン---

真「凄い大きなゲーセンですね……」

P「だろ?結構お気に入りなんだ」

真「あ、あの人形可愛い!」

P「どれどれ……あ、あのデカイのか……」

真「プロデューサー、取れますか?」

P「あれは取れにくいタイプだけど……よし、俺に任せろ!」

真「さっすがプロデューサー!」

119: 2011/11/02(水) 15:49:31.66 ID:RZjbNqL7O
P「よっ……ここだっ!」

真「そこっ、もう少し右!」

P「大丈夫だ、ここで。ほら、こっちから見れば……」

真「え?そっち?」ムギュッ

P「ま、真、胸が……」

真「いいから集中して!ほら、早くボタン押さないと!」ムギュッ ムギュッ

P(む、胸押し付けられて集中出来るかぁっ!……ああ、小さくも柔らかい……)

真「ねえプロデューサー、早くっ!」

120: 2011/11/02(水) 15:55:37.92 ID:RZjbNqL7O
P「なんとか取れた……」

真「ありがとうございます、プロデューサー!」

P「い、いえ、こちらこそ……」

真「……?あ、あれも可愛い!」

P「今度はどれだ?」

真「次は自分でやってみますよ」

P「お、じゃあお手並み拝見といきますか」

真「あ、小銭が無いや……両替してきますね」

P「俺も両替しとくか」

122: 2011/11/02(水) 16:04:11.70 ID:RZjbNqL7O
真「千円を百円にっと……」

ウィーン… ジャラジャラジャラ

真「よし……あっ」ポロッ

チャリーン コロコロ…

真「百円が隙間に……」

P「取ってやろうか?」

真「いえ、腕の太さ的にプロデューサーじゃ入りませんよ」シャガミ

真「よっ……んっ……あれ、もう少し……」フリフリ

P「……!ま、真っ!見えてる見えてる!」

真「いや、見えてるんですけど、あと少し届かなくて……」ベター フリフリ

P「そ、そうじゃなくて、パンツが!」

真「え?きゃぁっ!うわぁあっ!」バッ ドテーン

P「だ、大丈夫か?」

真「えへへへ……、なんとか」

124: 2011/11/02(水) 16:10:27.86 ID:RZjbNqL7O
店員「はい、どうぞ」

P「ありがとうございます」

真「初めから店員の人にお願いすればよかった……」

P「まあ、幸い誰にも見られてなかったし……」

真「……プロデューサーに見られた……」クスン

P「あ、ん……すまん」

真「……ふふっ、プロデューサー、今日は謝ってばっかりですね」

P「……そうだな。あはは……」

真「プロデューサーがいやらしいのが悪いんですよ?」

P「そうだな、すまん……あ」

真「あははっ、また謝ってる」

P「参ったな、あははは……」

130: 2011/11/02(水) 16:23:52.94 ID:RZjbNqL7O
~数時間後~

---駅前---

P「いやー、今日は遊んだなー」

真「今日はありがとうございました。デートに付き合ってくれて」

P「いや、俺の方こそ、真の新しい一面を沢山見れてよかったよ」

真「それって、パンツとかブラの事ですか?」カァァ

P「ち、違っ!そうじゃなくて!」

真「へへっ、冗談ですよ」

P「まったく……そうだ、晩飯はどうする?」

真「えっと……(そうだ!手料理イベントのチャンス!)、プロデューサーの手料理が食べたいです!」

P「……え?」

真(……あ、逆だった……)

134: 2011/11/02(水) 16:33:38.76 ID:RZjbNqL7O
---スーパー---

P「えっと、肉と野菜と……」

真「すみませんプロデューサー、無理言って……」

P「いや、いいんだよ。俺もそれなりに料理は得意なんだ」

真「そうなんですか?なんか意外だなぁ……」

P「何か嫌いなものとかあるか?」

真「いえ、…………えへへ、なんかこうしてると、新婚さんみたいですね」

P「そうか?どちらかというと兄弟だろうな」

真「……それって、ボクが弟って事ですか?」

P「そんなわけないだろ?こんな可愛い男が居てたまるか」

真「……えへへっ、プロデューサー♪」ギュッ

P「うわっ、腕に絡みつくなって!」

真「いいじゃないですか♪」

141: 2011/11/02(水) 16:49:28.37 ID:RZjbNqL7O
---P宅---

P「適当にくつろいでいてくれ」

真「手伝いますよ?」

P「そ、そうか?なら、頼もうかな……」

真「はい、頑張ります!」

P「じゃあまず、ネギ切ってくれ」

真「はい!」

P「じゃあ俺は肉を……」


…………

真「終わりました」

P「なら次は……痛っ!」

真「大丈夫ですか!?」

P「あ、ああ、少し切っただけだ……」

146: 2011/11/02(水) 16:56:36.04 ID:RZjbNqL7O
真「ゆ、指から血が……」

P「大丈夫だって……」

真「指、貸して下さい」パクッ

P「ま、真っ」

真「ちゅっ……ちゅぱっ……」レロ チューチュー

真「っぷはっ、あとは、絆創膏を……」

P「あ、ああ、そうだな……」タタタッ



P「やべっ、少し勃った……」

148: 2011/11/02(水) 17:01:12.93 ID:RZjbNqL7O
~30分後~

P「さて、なんとか出来たな」

真「これ、なんて料理なんですか?」

P「んー、わからん」

真「えぇ!?」

P「あえて言うなら肉野菜炒め?」

真「そ、そのまんまだ……」

P「まぁ美味ければいいじゃないか」

真「そうですね。じゃ、いただきます!」


152: 2011/11/02(水) 17:10:59.99 ID:RZjbNqL7O
~食後~

P「ふぅ……腹いっぱいだ」

真「ごちそうさまでした。ホントに美味しかったですね」

P「だろ?……さて、外もだいぶ暗くなってきたし、送って行くよ」

真「え、えっと……もう少しお邪魔しちゃダメですか?」

P「でも……」

真「お願いします!」

P「…………遅くならない程度にな」

真「ありがとうございます、プロデューサー!」

154: 2011/11/02(水) 17:19:14.45 ID:RZjbNqL7O
テレビ「アハハハハハ…」

P「はははっ、いいなこれ……」

真(ど、どうしよう……まだやってない乙女イベントが結構残ってるや……)

真(お姫様抱っこでしょ?ラブラブストローでジュースを飲むでしょ?あと……き、きき、キス、とか……)

P「真?どうした、黙りこくって。眠くなったか?」

真(キス、かぁ……ぷ、プロデューサーと!?……プロデューサーと、キス……)

P「真?……真って!」

真「キス!!…………はっ!」カァァ

P「真……大丈夫か?」

真「あははははは、大丈夫!大丈夫です!」カァァ

156: 2011/11/02(水) 17:28:36.33 ID:RZjbNqL7O
P「さぁ、もうだいぶ遅いから、そろそろ

真「プロデューサー!」ドンッ

ドシンッ

P「いっつつつ……、ま、真、どうしたん……だ……(ま、また押し倒されてる……)」

真「プロデューサー……最後に、キス……して下さい……」カァァ

P「い、いや、それは好きな人の為に取っておいた方が……」

真「好きです!…………プロデューサーが、好き、です……」

P「な、なんで俺なんか……」

真「だって!……ボクを女の子だって……ちゃんと、女の子として扱ってくれたじゃないですか……」

P「そりゃ、真は女の子だから……」

真「皆、そんな風には見てくれないんですよ。仕事もイケメン関係ばかりじゃないですか……」

P「た、確かにそうだけど……」

170: 2011/11/02(水) 17:38:00.09 ID:RZjbNqL7O
真「だから、プロデューサー、お願いします……」

P「ま、待った!俺は!……俺を好きになっちゃいけないんだ……」

真「なんでですか!?アイドルとプロデューサーだから!?そんなの関係ないですよ!ボク、プロデューサーと一緒になれるなら、アイドルなんて……」

P「ダメだ!……ダメだろ、そんな簡単に……、それに、それだけじゃないんだ……」

真「え?……まさか、もう付き合ってる人が……」

P「まぁ、ある意味そんなとこかな……」

真「誰、なんですか?765プロの誰かなんですよね?春香?美希?」

P「いや、えっと……」

178: 2011/11/02(水) 17:48:23.55 ID:RZjbNqL7O
真「誰と付き合ってるか教えてくれたら、スッパリ諦めます。だから、教えて下さい、プロデューサー!」

P「いや、ん……はぁ、どうしたものか……」

P「…………わかった。これから話す事は他言無用だ。その上で、真実を伝える。いいか?」

真「……はいっ」ゴクリッ



~説明中~



P「……と、いう事なんだ」

真「そ、そんな……皆が、プロデューサーと……」

P「失望しただろ?軽蔑しただろ?……俺は、真が望んでいるような、白馬の王子様じゃ、ないんだ……」

真「……いやだ……せっかく、見つけたのに……いやだよぅ……」ポロ ポロ

P「真……」

真「うわぁぁぁぁぁぁっ!」ダッ ガチャッ バタンッ

P「真っ!」

187: 2011/11/02(水) 17:59:44.58 ID:RZjbNqL7O
P「……すまない、真……」

P「嘘、ついとけばよかったかな……」

P「……いや、なんかの拍子に知った時、今以上に絶望させるだけだ」

P「……明日の準備、するか……」



~1時間後~

P「…………ちゃんと帰った、よな……?」

P「…………出るかな」ピッピッ

プルルルルルル プルルルルルル プルルルルルル プルルル チャッ

P「ま、真!……あの、帰った、か?」

真「…………」

P「ま、真……?」

真「……まだ外、です……」

191: 2011/11/02(水) 18:13:26.09 ID:RZjbNqL7O
P「今、何処に居るんだ?」

電話『……わかりません……適当に走ってきたから……』

P「そこから何が見える?」

電話『……なんか、凄くピカピカしてて、色んな看板があって……』

P「ピカピカ……看板……まさか、飲み屋街にいるんじゃ……!」

電話『……もう、放っておいて下さいよ!どうせボクは、女の子として幸せになんてなれないんですから!』

P「そ、そんな事は……」

電話『……グスッ……ヒック……』

電話『……ヘイラーメンイッチョウッ!……』

P「真……(この声、やっぱりあの辺りか!)」

電話『とにかく、今は一人にしてください!』プツッ ツー ツー

P「ま、真!……まずいぞ……あの辺り、今の時間は治安がすこぶる悪い……」

200: 2011/11/02(水) 18:22:39.41 ID:RZjbNqL7O
P「真に限って何かあるとは思えないが、何かあってからじゃ遅い……!」ダッ

ガチャッ バタンッ



---飲み屋街---

真「……グスッ……うぅ~……」グシグシ

屋台のおやじ「おっ、嬢ちゃん一人かい?ここらは危ないから、さっさと帰んな!」

酔っ払い「そうそう、おじちゃんみたいのに襲われちゃうよ~?」ウィック

おやじ「ほら、馬鹿言ってねぇでさっさと食いな!へいラーメンお待ち!」ドンッ

酔っ払い「おぉ~きたきた、いっただっきまぁす~」

おやじ「嬢ちゃんも一杯どうだ……って、もう居ねえや……」

206: 2011/11/02(水) 18:32:25.72 ID:RZjbNqL7O
真「……グスッ……クスン……」ドンッ

ヤンキーA「って!ってーなごるぁ!」

真「……クスン……」スタスタ

ヤンキーA「てんめぇ!ぶつかっといて無視してんじゃねえぞごるぁぁ!」ガシッ

真「なんだよ!うるさいなもう!」ガシッ クルン ドゴォッ

ヤンキーA「!!?」ガクッ ドスン…

ヤンキーB「や、ヤンキーA!」

ヤンキーC「い、一撃で沈んだ……」

真「……うぅ……グスッ……」スタスタ

ヤンキーB「ち、ちょっと待ちな!こんなことしといてただで済むと思うなよ!」

ヤンキーC「ちょいと面貸しな……」

真「グスッ…………いいよ、ちょうどムカついてたんだ。相手になってやる!」

211: 2011/11/02(水) 18:38:23.62 ID:RZjbNqL7O
---路地裏---

真「さあ、こい!」

ヤンキーB「そんじゃあ相手してもらおうか……」

ヤンキーD「お、なんだ?」

ヤンキーE「こいつが今日の獲物か?」

ゾロゾロ

真「嘘……10人どころじゃない……」

ヤンキーC「さっきのを見てるからなぁ、仲間をよんでおいた」

真「くっ!卑怯だぞ!」

218: 2011/11/02(水) 18:50:03.14 ID:RZjbNqL7O
真「はあっ!」ゴッ

ヤンキーE「ぐぇぁっ!」ドスン

真「てやぁっ!」ドガッ

ヤンキーM「はぁんっ!」ドシーン

真「ほあたぁっっ!」ビシィッ

ヤンキーJ「ひでぶっ!」ピキィーッ



真「はぁ、はぁ、た、倒しても倒してもキリがない……」

ヤンキーB「おら、どうした?バテてきたのか?」

真「くっ……まだまだぁっ!」ダッ

224: 2011/11/02(水) 18:57:50.31 ID:RZjbNqL7O
真「ったあっ!」ブンッ

ヤンキーO「うおっ、危ねっ」スッ

真「は、外した!?」

ヤンキーC「どうやら疲れてきたみたいだな」

真「そ、そんなこと……」

ヤンキーQ「コソー……捕まえたっ!」ガシッ

真「なっ!?は、離せよっ!」ブンブン

ヤンキーO「今だっ!」ガスッ

真「ぐっ!」

ヤンキーB「今だ!全員でかかれ!」

ヤンキー達『うおぉぉぉ!』

真「くっ、くそぉっ!」

229: 2011/11/02(水) 19:05:01.35 ID:RZjbNqL7O
~一方その頃、Pは……~

ブロロロッ キィッ ガチャッバタンッ

P「着いた!あの屋台は……あった!」

おやじ「おう兄ちゃん、この前はすまなかったな」

P「いえ、その事より……」

おやじ「女の子の事か?それならしばらく前にあっちの方に行っちまったみたいだぜ」

P「な、なんでその事を……」

おやじ「兄ちゃんが血相変えて来たんだ、どうせそんなこったろうと思ってな!」

P「……ありがとう、恩に着ます!」ダッ

おやじ「……へっ、これだからモテんだろうよ」

232: 2011/11/02(水) 19:13:39.61 ID:RZjbNqL7O
---再び路地裏---

ガシッ ドカッ

真「あぐっ!ぐほっ!」

ヤンキーK「おら、もっと苦しめよ!」ドゴッ

真「ぐあっ!……くそっ!」ヒュッ

ヤンキーK「おっと」ガシッ

真「あ、足を離せよ!」

ヤンキーH「へっへっへ、いい眺めだなぁ」

真「み、見るなぁぁっ!!」カァァ

ヤンキーC「なんだ、狂暴なくせに、こういうのは恥ずかしいんだな!」

ヤンキー達『はっはっはっはっ!!』

真「や、やめろ!……やめろよぉ……」ポロポロ

239: 2011/11/02(水) 19:21:59.46 ID:RZjbNqL7O
ヤンキーT「お前、そっちの足持てよ」ガシッ

ヤンキーH「ふひひっ、たまんねぇな……」ガシッ

真「やっ、やめっ……グスッ……」ジタバタ

ヤンキーH「さーて、ご開張~」グイッ

真「やめっ……パンツ見えちゃうっ……」

ヤンキーH「パンツだけじゃすまねぇよっ、ふひひっ」

真「ぐっ……くそぉっ……こんな奴らに……」



真「助けて……助けてよぉ…………プロデューサー!!」

247: 2011/11/02(水) 19:30:17.67 ID:RZjbNqL7O

オマワリサン、コッチデス!

ハヤクハヤク!

ヤンキーB「チッ、誰か通報しやがったか……ずらかれっ!」

ヤンキーH「B、この女は!?」

ヤンキーB「うるせえ!急がねえと捕まんぞ!」ダッ

ヤンキーH「ま、待てよ!」ダッ

ダダダダダダダダ……



真「ふぁ……?……た、助かった……?」

P「真っ!!」タッタッタッタッ

真「プロ、デューサー……?」

P「真、大丈夫か?……怪我してるじゃないか!」

真「プロデューサー……どうしてここに……?」

253: 2011/11/02(水) 19:38:49.02 ID:RZjbNqL7O
P「電話でだいたい場所がわかったからな、急いで来てよかったよ」

真「あれ?お巡りさんは……?」

P「あんなの狂言だ。あいつらが馬鹿でよかった、あんな古典的な手に引っ掛かるなんて……」

真「プロデューサー、ボクは……」

P「真っ!」ギュッ

真「プロデューサー……」

P「すまなかった……こんな事になるなんて……、でも、嘘はつきたくなかったんだ、許してくれ……」

真「……ううん、ボクの方こそごめんなさい。勝手に混乱して、飛び出して……ボクが、いけないんだ……」

P「いや、それでも……すまない」

真「っへへ……やっぱり、プロデューサー、今日は謝ってばっかりだね……」

P「そう……だな…………すまん」

真「ほら、また……」

257: 2011/11/02(水) 19:47:04.20 ID:RZjbNqL7O
P「……さて、そろそろ帰らないと、親御さんも心配してるんじゃないか?」

真「それは大丈夫ですよ。今日は友達の家でお泊り勉強会って事にしてるんで」

P「こいつ……、この不良娘め」コツン

真「へへへっ……、もう帰れる時間じゃないし、出来れば泊めて欲しいなー、なんて……」

P「お前なぁ……、はぁ、わかったよ。今日だけ泊めてやる」

真「へへっ、やっりぃ~」

P「じゃ、帰るとするか。よいしょっと……」ギュッ スタッ

真「えっ!?ぷ、プロデューサー!?(こ、これって、お姫様抱っこ!?)」

260: 2011/11/02(水) 19:53:38.33 ID:RZjbNqL7O
P「だって、怪我してんだろ?ならこうするしかないじゃないか」

真「い、いや、怪我はそんな……(普通に歩けるけど、でもせっかくだし……)」

P「ん?どした?」

真「……いえ、お願い、します……」



---飲み屋街---

ミテアレ

オヒメサマダッコシテルゼ

ナンダ、カップルカヨシネ

真「や、やっぱり恥ずかしいから降ろして下さい!」バタバタ

P「んー?聞こえないなぁー?」

真「もうっ、プロデューサーの意地悪!」カァァ

270: 2011/11/02(水) 20:04:46.12 ID:RZjbNqL7O
ブロロロロロ…

---車内---

真「あー恥ずかしかった……」

P「なんだよ、嫌だったか?」

真「嫌じゃ……なかったけど……」

P「じゃあいいじゃないか。恥ずかしがる真も可愛かったよ」

真「可愛い……だったら…………それでもやっぱり意地悪だっ」

P「あはは、ホントだぞ?」

真「もう…………、夜景、綺麗……」

P「そうだな…………、でも、夜景は遠くから眺めてるだけで十分だ。だろ?」

真「そうですね……近付けば危ない事もある、って事ですね」

P「そういう事だ」

真「……プロデューサー、そこにちょっと停めて下さい」

296: 2011/11/02(水) 20:36:05.51 ID:RZjbNqL7O
---道端---

真「んーっ!夜の空気ってなんかいいな……」

P「どうしたんだ?」

真「なんか、少しプロデューサーとお話したくて……」

P「そうか……」

真「……プロデューサー、皆と、その……付き合ってる、んですよね?」

P「……まぁ、そうなる……のかな?」

真「それは、プロデューサーから……?」

P「い、いや、自分から行った事は……そういや無いな……」

真「じゃあ、皆がプロデューサーの事を……」

P「ん、まぁ……そうなるのかな……」

302: 2011/11/02(水) 20:46:06.02 ID:RZjbNqL7O
真「プロデューサーは、なんで皆と付き合ってるんですか?」

P「それは、まぁ…………俺が優柔不断だからだ。どんな言い訳をしても、結局原因はそこだ」

真「プロデューサー…………、でも、皆幸せ、なんですよね?」

P「それは……皆に聞いてみないとな」

真「聞かなくてもわかります。だって、最近皆可愛くなってたから」

P「そうか……だったら嬉しいな……」

真「絶対そうですよ、ふふっ…………やっぱり、プロデューサーはボクの王子様だ」

P「真……?」

真「だって、ちゃんとピンチの時、助けに来てくれたじゃないですか」

306: 2011/11/02(水) 20:51:21.97 ID:RZjbNqL7O
P「いや、でもなんか情けない助け方だったしな……」

真「いいんですよ、そんなの。助けに来てくれた。それだけで十分です!」

P「そんなもんか?」

真「そんなもんです!」



真「……改めて言います。ボクは、プロデューサーがどんな人だろうと、」









真「プロデューサーが大好きです!」ニコッ






314: 2011/11/02(水) 20:59:04.93 ID:RZjbNqL7O
P「真…………でも、俺は……」

真「言ったはずですよ、プロデューサー。どんな人だろうとって!」

P「…………」

真「あ、あの、それで返事は……」カァァ

P「え?あ、ああ……、その、真さえよければ……あ、でも、皆とも話さないと……」

真「それはつまり、OKって事ですよね!?」

P「ま、まぁ……」

真「……ぃやったぁぁぁっ!!」ピョーン

P「ま、真?」

真「つ、ついに……ついに彼氏が出来たっ!しかも最高のっ!」

P「あ、いや、そんな、俺は……」

真「なんですか?プロデューサーと言えどプロデューサーの悪口は許しませんよ?」

P「な、なんかそれおかしくないか?」

320: 2011/11/02(水) 21:07:15.53 ID:RZjbNqL7O
真「やっぱり、ボクだけの王子様って居たんだなぁ~……」ポワーン

P「ま、真?」

真「あ、でもボクだけのじゃなくて、皆の王子様か……うーん、まあいっか!それだけ魅力的って事だし……」

P「おーい、真ー、帰ってこーい」

真「あ、そうだ!プロデューサー!…………目、つぶって下さい」

P「真……」

真「早くして下さい!」

P「あのな真、普通女の子の方が目をつぶるんだぞ?」

真「えっ?あ……」カァァ

P「ほら、目つぶって……」

真「……うん……」




チュッ


330: 2011/11/02(水) 21:22:38.75 ID:RZjbNqL7O
---P宅---

P「さて、夜も遅いしもう寝るか」

真「あ、あの!プロデューサー!」

P「ん?どうした?ベッドは真が使ってくれ。俺は床で……」

真「そうじゃなくて……その、しないんですか?…………エOチな事……」

P「なっ、い、いや、俺は別に……」

真「だって、皆とはしたんですよね?……やっぱり、ボクは男みたいだから、そういう事したくないんだ……」

P「そんなわけないだろ!?真は十分可愛いって!」

真「じゃあ、ボクにも……」

P「こういうのは、大切にだな……」

335: 2011/11/02(水) 21:30:28.90 ID:RZjbNqL7O
真「今じゃなきゃいつするんですか!?明日からはまた、皆に囲まれて、中々近付けない日々が……」

P「あー、まぁ、確かに……」

真「多分、今以外に良いタイミングなんて無いと思うんです……だから!」

P「……真は良いんだな?」

真「あ、当たり前です!大好きな人に初めてをあげられるなんて、最高ですよ!」カァァ

P「……言ってて恥ずかしいなら無理してテンション上げて言わなくていいぞ」

真「……うぅ……」

347: 2011/11/02(水) 21:41:33.08 ID:RZjbNqL7O
真「と、とにかく!ボクは!……したい……です……」

P「そうか……、真ってけっこうエOチだったんだな」

真「そ、そそ、そんなこと!」カァァ

P「だって、そんなにしたいんだろ?」

真「いや、違っ……わない、です、けど……」

P「ははっ、可愛いな、真は……」チュッ

真「んむっ!…………んっ」

チュッ…チュルッ…レロ…

349: 2011/11/02(水) 21:47:44.76 ID:RZjbNqL7O

チュッ…チュパッ…チュポン

真「んはぁっ……はぁ……はぁ……」トローン

P「真、これが大人のキスだ」

真「はぁ……大人の……」

P「真、脱がすぞ……」

真「やっ、は、恥ずかしいですよ……」

P「でも、脱がさないと出来ないしな……」

プチッ プチッ スルスル…パサッ

真「ぷ、プロデューサー……なんか脱がし慣れてる……」

P「そうか?」

ジィィィィッ スルッ パサッ

354: 2011/11/02(水) 21:53:25.05 ID:RZjbNqL7O
P「ほら、ブラも脱がすぞ」

真「いやっ、やっぱり恥ずかしいよっ!」

P「でもなぁ……」

真「い、いいんです。どうせボクなんて、ブラだってスポブラだし、上下ともグレーで色気も無いし、どうせ……」ズーン

P「なんか落ち込んじゃったよ…………。真、そんなことないぞ?」

真「クスン……プロデューサー?」

P「恥ずかしいなら、そのままするか?」

真「で、できるんですか?」

P「まぁ任せとけって」

418: 2011/11/02(水) 23:13:28.76 ID:RZjbNqL7O
~翌朝~

P「さあ、そろそろ事務所行くぞ」

真「…………プロデューサー、ボク、もっと……」

P「ん?なんだ?」

真「可愛くなりたいな」

P「真……。可愛いよ。真は十分可愛い。俺が保障する」

真「そうじゃないんです。もっと可愛くなって、他の皆よりプロデューサーに好きになって欲しいなって……」

P「真……」

真「ほら、早く行かないと遅れますよ!プロデューサー!」








---真篇、完---

419: 2011/11/02(水) 23:13:54.51 ID:DBLB0Elq0
えんだ

420: 2011/11/02(水) 23:15:45.00 ID:SgGLeYd+0
乙です

引用: 真「可愛くなりたいな」P「可愛いよ」