1: 2010/08/22(日) 03:12:15.52 ID:0XymeJ8cO
つぎすれ!
たてとく!

前スレ>>854から分岐
律「そういや…もうすぐ唯の命日だったな…」

69: 2010/08/22(日) 05:01:47.21 ID:Y/yMUajA0
唯「りっちゃんっ!澪ちゃんっ!むぎちゃん!あずにゃん!!」

唯「待ってて!今っ!」



唯「今行くからっ―!」

レスポールを背負った唯が、学校の門をくぐる。

そしてライブ会場―。

ステージの上―。





唯が待ちわびていた…軽音部の4人の姿が―







そこにはなかった。
けいおん!Shuffle 3巻 (まんがタイムKRコミックス)

75: 2010/08/22(日) 05:04:16.35 ID:Y/yMUajA0
唯「えっ……」


そこにあったのは、全く知らない男子学生4人の姿。

唯「な…なんで…?みんなはっ!?」











「ゆーいっ!」










唯「―っ!?」

79: 2010/08/22(日) 05:05:13.49 ID:Y/yMUajA0
律「今日は珍しく遅刻しなかったなっ!まだライブまで1時間以上もあるぞっ」




そこに立っていたのは―



化粧のせいか少し大人っぽく見える律―

相変わらず綺麗な顔立ちの澪―

5年経ってもお嬢様の雰囲気を匂わせる紬―

そして、5年経ってもまだまだ背の低い…梓―。




4人の目からは涙がこぼれていた―。


唯「みんなっ―」


律「っはは、すっぴんで来やがったなコイツー。大勢の観客の前でステージに上がるんだぞっ」

澪「化粧くらいしないとな!もう23歳だろ?唯」

82: 2010/08/22(日) 05:06:13.58 ID:Y/yMUajA0
紬「唯ちゃん、待ってたわよっ!」

梓「唯先輩っ!ギターの練習しましたか?今日がライブだってこと忘れてませんよね?」




唯「みんな……みんなっ!!!」



唯は律に飛びついた。


唯「りっちゃん…っ」

律「あーん?なに泣いてんだよっ!ま、化粧落ちることもないからいっか!な!」

唯「りっちゃあああああああああん」

律「唯っ!ゆいいいいいっ!!」

唯「ありがとうっ!!ありがとうっ!!!みんなもっ!本当にありがとう!!!」

4人はクスッと笑い、皆で唯を抱きしめた。

84: 2010/08/22(日) 05:06:58.56 ID:Y/yMUajA0
2016年 2月25日

16:30

男「ここで、特別ゲストの紹介だっ!!」

男「放課後ティ――――――――――ッタイムッ!!!」

歓声が会場に響き渡る。

男「俺の友達が、高校生のころに結成していたバンドだ!」

男「5年ぶりの復活&卒業ライブ!!たっぷり時間はあるっ!思う存分演奏してくれっ!!」






律「ありがと」

律は男にウインクすると、マイクに向かって叫んだ。

律「さーっ!!始めるぞオオォォッッ!!」

律「ふわふわ時間っ!!」

律「1、2、3、4!」

90: 2010/08/22(日) 05:08:48.04 ID:Y/yMUajA0
唯「君を見てると、いつもハートDOKI☆DOKI」

唯「揺れる思いはマシュマロみたいにふーわふわ」

唯「いーつも頑ー張ーる」

澪「いーつも頑ー張ーる」






8年前…初めて4人で作った曲。

むぎちゃんの作曲、澪ちゃんの作詞で―。


未来のりっちゃんのおかげで、また私はこうやってこの曲を大好きな皆と演奏できる!


唯「あーあーカーミサーマおねーがいーふたりーだーけーの」

唯「ドリームタイムくだーさーい」

唯「おーきーにーいりーのうさーちゃんー抱いてーー」

唯「今夜ーもーオーヤースーミ♪」

END

91: 2010/08/22(日) 05:08:57.63 ID:L1R7UdWt0
ういーお別れだよー

92: 2010/08/22(日) 05:09:01.78 ID:3D56rgaU0
起きててよかった
おじさん泣けてきちゃった

100: 2010/08/22(日) 05:10:09.80 ID:Y/yMUajA0
やっぱり最後まで書き溜めしないとだめだね・・・
なんせ1か月くらい前から書いてたから、アニメで文化祭回もやっちゃったしwwちょっと早まってしまったかww

131: 2010/08/22(日) 06:09:31.24 ID:jCo0kNI80
乙!
ENDを二種類作った1は神!

133: 2010/08/22(日) 06:19:25.80 ID:J9xkWvCv0
2016/2/25 16:05
唯「あああああああ!!なんでっ!なんで!!」

憂「おねえちゃん・・・」

後ろから追いかけてきた憂の声がした。

憂「おねえちゃ・・・」バシッ!

唯は憂の手を払いのけると、ざわつく男子学生の間を縫うように走り去った。

136: 2010/08/22(日) 06:25:06.82 ID:J9xkWvCv0

唯「なんでっ!なんで!!」

突然の出来事にただ走る他無かった。

校門を飛び出し、自宅へ向かう。

すれ違う人は何か何かと振り向くが、唯はただひたすらに走った。

憂「おねえちゃーん」

後ろの遠くから憂の呼ぶ声がするが、振り向く余裕は無かった。

137: 2010/08/22(日) 06:29:17.14 ID:J9xkWvCv0
唯「はあはあはあはあ・・・」

来るときに降りた駅の向かい側で、タイミング悪く信号が赤になってしまった。

ふと気が付くと、建物の窓ガラスに汗と涙でぐしゃぐしゃになった自分が映っている。

憂「おねえちゃーん」

遠くから憂が追いついてきた。

139: 2010/08/22(日) 06:34:00.54 ID:J9xkWvCv0
憂「はあはあ、おねえちゃん、落ち着いて!いきなりどうしたの」

唯「憂、どうしよう、大変なことになっちゃった。私が氏ななかった代わりに皆が・・・ううっ」

憂「おねえちゃん、落ち着いて!私の代わりにって、何があったの!?」

唯「りっちゃんも澪ちゃんも、むぎちゃんもあずにゃんも・・・本当は私が通り魔に会うはずだったのに・・・」
唯「今日ここで放課後ティータイム再結成って言ってたのに・・・」

憂「それって、あの時の・・・おねえちゃん何で今・・・」

唯「分からない!分からないよ憂! 未来のりっちゃんからの電話が掛かってきて、今日のライブの約束して、
  無事通り魔事件の前に家に帰って、起きたら今日になってた!」
唯「会場に誰もいないのを見て、みんが通り魔に会ったことを思い出したんだよ、憂!」

憂「おねえちゃん・・・」
憂「とりあえず、落ち着いて。一旦おうちに帰ろう、ね?」

唯「・・・うん」

142: 2010/08/22(日) 06:36:47.84 ID:J9xkWvCv0



信号が変わり、駅に向かって歩き出した時、


憂「おねえちゃん!危ない!」
ドンッ!!

唯「えっ!?」

キキキキーッ!ドカッ!バリバリー!

憂に突き飛ばされた唯は一瞬なんのことだかわからなかった。

周りを見渡す。
突き飛ばしたはずの憂がいない。
代わりに、大破した1台の乗用車が信号柱につっこんで止まっている。

そして、頭から血を流した憂が倒れていた。

唯「憂っ!憂ーーっ!!」

ピーポーー ピーポーー・・・

146: 2010/08/22(日) 06:41:31.92 ID:J9xkWvCv0
2016/2/25 17:30
搬送先にて
医師「大変残念ですが、絶対安静が必要です。」

唯「・・・憂は、憂は助かるんですか!?」

医師「手は尽くしましたが、意識は戻るかは半々と行った所でしょう」

唯「そんな・・・りっちゃんたちだけじゃなく、憂まで・・・」
力なく、唯はその場にへたり込んでしまった。

医師「あなたも少し疲れているようです。」
   「妹さんのことは我々に任せて少し休んでください。それでは」
カツカツカツ・・・・

幸いに唯は突き飛ばされたときのかすり傷だけだったため、その日のうちに帰宅することとなった。
空には冬の暗い雲が一面立ち込めていた。

158: 2010/08/22(日) 06:48:23.51 ID:J9xkWvCv0



2010/2/25/18:05
唯自宅にて

唯「・・・ただいま」

唯「・・・憂」

唯「・・・みんな・・・」

唯「やっぱり、私が助かっちゃたのがまずいんだろうなぁ・・・」

唯「あのとき、未来のりっちゃんから電話があって、通り魔事件が起こるから早く帰れって・・・」

唯「電話・・・?」

朝、枕元に見慣れない携帯電話があったのに気が付く。

唯「できるかどうか、分かんないけど・・・」


唯「・・・今度は私が過去のりっちゃんを、憂を助けるんだ!!」

ピッピッピッピッ・・・

161: 2010/08/22(日) 06:51:22.60 ID:J9xkWvCv0




「お客様のお掛けになった電話番号はー・・・」

唯「過去のりっちゃんに繋がらない・・・どうしよう。」

時間は刻一刻とせまる。
通り魔事件の時間までにせめて伝えることができなければ、何も変えることができないのだ。

「お客様のお掛けになった電話番号はー・・・」

唯「澪ちゃんもダメか・・・何か、何かないのかな・・」

「お客様のお掛けになった電話番号はー・・・」

唯「ムギちゃんも繋がんない・・・もうだめなのかな・・・最後、あずにゃん・・・お願い」

「お客様のお掛けになった電話番号はー・・・プツッ」

唯「・・・」

163: 2010/08/22(日) 06:52:29.24 ID:J9xkWvCv0
いつの間にか、外は雷を伴った冬の嵐になっていた。

唯「・・・私だけ助けてもらって、私はみんなを救えないなんて・・・」
  「悔しい!悔しすぎるよ!!」 

ポロポロと大粒の涙がこぼれた。

唯「みんなを助けられなかった・・・私なんて、助からないほうが良かったんだ!!」

唯「みんなだけじゃない!憂もこんな目に合わせてしまった!・・・憂!?」

166: 2010/08/22(日) 06:53:48.41 ID:J9xkWvCv0




ピッピッピッピッ・・・
本来なら、憂は意識不明で病室で寝ているはず。

「プルルルル、プルルルル・・・」
当然携帯には出ないはず。

「プルルルル、プルルルル・・・」
唯「お願い!繋がって!!」



169: 2010/08/22(日) 06:55:45.99 ID:J9xkWvCv0

・・・
「ザザー ガチャ、はい平沢です。ザザッ」

繋がった。
間違いない、憂の声だ。それも、今病院で寝ている22才の憂の声ではない。

唯「憂!憂!繋がった!」

憂「ザザー えっ!おねえちゃん!?さっきここにいたのに!?なんで?ザザッ」

唯「憂聞いて!りっちゃんたちが通り魔にやられる!」

憂「えっ!」

唯「未来のりっちゃんのおかげで、2016年の私は生きてる!」
 「でも、代わりにりっちゃんたちが通り魔に殺されたことになってる!」

憂「そんな・・・」

唯「今す ザザッ 警 ザッ に電話 ザーー プツッ」

憂「切れた・・・」

172: 2010/08/22(日) 06:57:37.92 ID:J9xkWvCv0


唯「うい~。どーしたのー?」

憂「今、未来のおねえちゃんから電話だった。」

唯「えっ?」

憂「無事、2016年に生きてるって」

唯「やった~私通り魔に殺されなくて済んだんだね!」

憂「でも・・・でも・・・律先輩達が・・・」
  「律先輩たちが通り魔に殺されるって・・・!」

唯「えっ・・・?」

憂「聞き取りにくかったけど、すぐ通報してほしいって」


176: 2010/08/22(日) 06:59:48.89 ID:J9xkWvCv0
その後の動きは早かった。
平沢姉妹の通報により、通学路を後ろから追いかけた警察官が通り魔を現行犯逮捕。
律・澪・紬・梓の4名とも切りつけられたのものの、一命はとりとめた。

そして・・・



2016/2/25 14:30
>>69へ続く。

眠気限界です。ありがとうございました。
SS書くの難しいですね。ではでは。

178: 2010/08/22(日) 07:00:21.09 ID:cWDoB8ZP0
おねえちゃん・・・すごい・・・

179: 2010/08/22(日) 07:00:46.12 ID:L1R7UdWt0
>>176
今までありがとねー

180: 2010/08/22(日) 07:03:03.49 ID:cWDoB8ZP0
>>176
おねえちゃん・・・おつかれさまでした・・・

222: 2010/08/22(日) 15:30:21.63 ID:Y/yMUajA0
まだ残っていたかwwなんかたくさんの人に読んでもらえて嬉しいな
ありがとー!ss書くの好きだからまた書くと思います。皆さん、また合うその日まで・・・けいおん!大好きー!!

引用: 律「そういや…もうすぐ唯の命日だったな…」続き