1: 2016/03/05(土) 16:47:44.59 ID:kx+iSAF+0
フーム「最近は魔獣と戦うことも少なくなったわね」

ブン「デデデの奴ももういい加減懲りてるんじゃねえの?」

カービィ「ぽよ~」

フーム「まあ、平和が1番よね」

カービィ「ぽーよ!」コクッ

デデデ城にて

デデデ「あ~……暇ゾイ」

エスカルゴン「魔獣ももうほとんど買ってしまったでゲスからな…それにしても暇すぎるでゲス」

デデデ「カスタマーも雑魚しか送ってこんゾイ、ここ3週間くらいはカスタマーの顔を見てないゾイ」ピッ

カスタマー「これはこれはデデデ陛下、お久しぶりです」

デデデ「カスタマー!何か暇つぶしできるようなもんをよこすゾイ!」

カスタマー「そうですねぇ…どういった物をご希望で?」

エスカルゴン「とにかく暇で暇でやることがないんでゲス!何でもいいから送るでゲス!」

カスタマー「でしたら、こちらはどうでしょう?」

ビビビビビビ…
ガラガラガラッ

デデデ「こりゃなんゾイ?ただのガラクタの山ゾイ」

エスカルゴン「プラスチックでできた銃やローラーとかの形をしたガラクタ、それにインクが入ったタンク…こんなのどうやって使うんでゲスか?」

カスタマー「スプラトゥーンというゲームをご存知ですか?今、地球という星で流行っているゲームです。ルールは簡単、4対4でこのブキを使って三分間でステージ内に自分の色のインクをより多く塗った方のチームが勝ち、というルールでございます。ナワバリバトル、とでも言っておきましょうか」

デデデ「相手を倒す事はできるのかゾイ?」

カスタマー「もちろんですとも。自分の色のインクを相手に何発か当てれば相手は倒され、またスタート地点からスタートというルールになっております。ですが相手を倒す事ばかりに専念していると塗りの方が甘くなってしまいます」

デデデ「それはおもしろそうゾイ」

カスタマー「でしたらこちらも送っておきましょう」

ビビビビビビ…

??「に゛!」

エスカルゴン「ただの猫でゲス」

カスタマー「こちら、判定魔獣『ジャッジくん』でございます。ジャッジくんはナワバリバトルの判定をしてくれます。どんなに見分けがつかない勝負でも、ジャッジくんなら一瞬で判定ができます」

エスカルゴン「それはすごいでゲスね。では陛下、試しに城にいる奴らを適当に集めてやってみるのはいかがでゲスか?」

デデデ「言われなくてもそのつもりゾイ。早速やるゾイ!」

激戦!スプラトゥーン(ナレーション)

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL - Switch

2: 2016/03/05(土) 17:08:09.76 ID:kx+iSAF+0
ププビレッジにて

フーム「急に私達を集めて何をしようっていうの?」

カービィ「ぽよ?」

デデデ「今からお前達にはとあるゲームをしてもらうゾイ!」

ブン「また魔獣でカービィを倒そうとか考えてるんじゃねーか?」

エスカルゴン「今回は違うでゲスよ!ゲームといってもそんなに難しいものではないでゲス!」

デデデ「その名も『スプラトゥーン』ゾイ!」

フーム「スプラトゥーン…?聞いたことあるような……?」

デデデ「スプラトゥーンは、4対4でステージ内に自分の色のインクをより多く塗った方が勝ちというシンプルなルールのゲームゾイ。インクを塗るためのブキはここから選ぶゾイ!」

ブン「普通におもしろそうじゃん!俺、どのブキにしよっかな〜」ゴソゴソ

メタナイト「私も参加させてもらおう。どのブキにしようか…迷うな」

フーム「ちょっとブン!メタナイト卿まで!?……しょうがないわね、少しだけ付き合ってやりましょ、カービィ」

カービィ「ぽよ!」

ブン「きーめた!俺これにするー!えっと…カーボンローラー?結構塗れそうだよな!」

フーム「じゃあ私はこのスプラチャージャーにするわ。遠くから相手を狙うのには丁度よさそうね。カービィは?」

カービィ「ぽよ〜!ぽっぽよ〜い!」シュッシュッ

フーム「それは…パブロね。今みたいに振って使えば強そう……」

メタナイト「ホットブラスターというのか、これは…隠れながら撃つのが良さそうだ」

デデデ「ワシは強そうなのがいいゾイ。えーと…強そうなのは…おお!?これはバンバン倒せそうゾイ!」

エスカルゴン「ダイナモローラー…?うーん確かに強そうでゲスがインク調整が難しそうでゲスな、私は無難にシャープマーカーでいってみるでゲスか…」

デデデ「ステージはこのププビレッジ全体ゾイ!制限時間は3分!」

メタナイト「陛下、街が汚れるのでは?」

デデデ「このインクは特殊で時間が経てば消えるから心配ないゾイ」

フーム「随分と都合のいいゲームね…」

エスカルゴン「ルールはさっき言った通りでゲス。それとインクタンクのインクは歩いてれば増えるでゲスからね。それとグループはカービィ、ブン、フーム、メタナイトのグループと陛下、私、ワドルディ、ワドルドゥに分かれるでゲス!」

デデデ「判定はこのジャッジくんがしてくれるゾイ!」

ジャッジくん「に゛ゃっ!」

カービィ「ぽよ〜?」

デデデ「ではこれより本番ゾイ!よーい…ドン!!」


3: 2016/03/05(土) 17:30:30.93 ID:kx+iSAF+0
フーム「始まったわね…ブン、あんたどうする?」

ブン「俺はひとまず突っ込むぜ!攻撃は最大の防御、ってな!」

コロコロコロ…

ブン「あれ?デデデの奴、どこにいるんだろ…?さっきから俺がこのへん塗ってばっかだけど……まあいいか」

デデデ「隙ありィ!!」

ブン「うわあ!?」 バシャッ

デデデ「これがワシのダイナモちゃんの力ゾイ!」

ブン「うー…これじゃスタート地点からやり直しか……」

フーム「やっぱりあのデデデとエスカルゴンは2人で行動してるわね…それなら!」ガキンッ

デデエス「うわお!?」バシャッ

フーム「ふん、2人でいるとまとめて仕留められるから楽ね!」

カービィ「ぽよよ〜い!」バシャバシャバシャ

ワドルドゥ「わぎゃっとー!」バシャッ

ブン「よっ、メタナイト卿!」

メタナイト「……?ブン殿はさっきスタート地点にいたはず…」

ブン「スーパージャンプだよ!これやるとどこにでもジャンプできるんだぜ〜」

メタナイト「そうか。それよりブン殿、貴殿はあっちの方を塗ってくれぬか?…私は高いところから彼奴等をねらう」

ブン「わかったよ!じゃあね〜」

スタスタスタスタ

メタナイト「む、あれは…エスカルゴン閣下か。よし、ここなら高くて安全だ。ここから一気に…!?」

エスカルゴン「へっへーん、引っかかったでゲスな!」ポイッ

メタナイト「これは…キューバンボム!?まずい、逃げねば…あっ」バシャッ

エスカルゴン「はははは!キューバンボムは他のボムと違って範囲が広いんでゲスよー!」

フーム「広さだけじゃ無理よ!」ポイッ

エスカルゴン「ぎゃっ!?」

フーム「スプラッシュボムはキューバンボムより範囲は少し狭いわ、けどスプラッシュボムの方が早く爆発するの。カービィ、今よ!」

カービィ「ぽーよっ!」バシャバシャバシャ

エスカルゴン「ああああっ!!」バシャッ

フーム「そろそろバトルが終わるわ…ここで一気に差をつけるっ!」

デデデ「チャージャーのお前には何もできんゾイ!」

フーム「スペシャルウエポンがあるわ。ボムラッシュでとどめをさす!」ポイポイ

デデデ「うわああこっちくるなああああ!」

カービィ「ぽよ!」(トルネード)

ピーーーーーーッ

ジャッジくん「に゛ゃっ!」

フーム「やったわ!私たちの勝ちよ!」

カービィ「ぽよー!」

ブン「ちょっと押されてたけど最後のねーちゃんのボムラッシュとカービィのトルネードで勝てたぜ」

メタナイト「全く活躍できなかったな…3人とも、感謝する」

デデデ「くっ……またカービィにやられたゾイ…」

エスカルゴン「ナワバリバトルでも負けるなんて…」

デデデ「……もういいゾイ!すぐ魔獣を注文するゾイ!」

エスカルゴン「懲りねえな…」

5: 2016/03/05(土) 18:09:30.99 ID:c+Yl2aRY0
デデデ城にて

デデデ「おいカスタマー!ただちに強い魔獣を寄越すゾイ!」

カスタマー「先程スプラトゥーンセットをお送りしたばかりですが…どのような魔獣をご希望で?」

デデデ「とにかく強い魔獣を送れ!」

エスカルゴン「今度こそはカービィを倒せる魔獣を送るでゲスよ!」

カスタマー「それでは2億デデンのところを特別サービスで10億デデンにお割引します」

デデデ「デュハハハ!そりゃ安いゾイ」

ビビビビビビ…

??「ギギ…」

デデデ「ん?こりゃただのデカいタコゾイ、またオクタコちゃんかゾイ?」

カスタマー「これぞDJ魔獣、タコワサ将軍でございます。この魔獣はスプラトゥーンのボスで、任天堂のボスの中でも比較的強いとされているラスボスキャラとなっています」

タコワサ「…オマエタチ、ナニモノダ?」

エスカルゴン「いきなり失礼なやつでゲスね。この方はプププランドの大王、デデデ陛下でゲス。そして私は閣下のエスカルゴンでゲスよ」

タコワサ「チガウゲームノヤツラカ、マアイイ、ナンノタメニワレヲヨンダノダ?」

デデデ「貴様を呼んだのはカービィを倒してもらうためゾイ」

タコワサ「カービィ…アノピンクボール、カ」

デデデ「今度の魔獣は理解がやけに早いゾイ」

タコワサ「オナジカイシャノゲームダカラナ、スコシハシッテイル」

エスカルゴン「さあ、とにかくさっさとカービィを倒しに行ってくるでゲスよ!」

タコワサ「ギッ!」

7: 2016/03/05(土) 18:42:49.28 ID:8kFOgAdG0
ププビレッジにて

フーム「スプラトゥーン、意外と楽しかったわね。インクも時間が経てば消えるし、あれは画期的なゲームだと思うわ」

ブン「ねーちゃんの終了間際のボムラッシュ、なかなかかっこよかったぜ!俺はデデデに1回倒されちゃったけど……ん?」

ブン「ねーちゃん!空に何か浮かんでる!!」

フーム「え…?ほんとだわ、また魔獣!?」

メタナイト「…UFO?いや違う、何だあれは!?」

カービィ「ぽよ?」

\デーーーーーーーン/
\デェェエェエェエェェン/

タコワサ「ギギ……ナワバリ、トリカエス!」

メタナイト「あれは…タコ!?」

フーム「きゃあああっ!?」ドドドドド

ブン「あいつ、ミサイルで攻撃してくるぞ!」

フーム「カービィ、ミサイルを吸い込んで!」

カービィ「ぽよ!」スゥゥゥ…

カービィ「ぽよ!?」ドカッ

フーム「ダメだわ、横からも撃ってくる!」

ブン「なんとかあいつの弱点を見つけられれば…あっ」

ブン「見て、ねーちゃん!ミサイルが落ちてきたところが紫色のインクになってる!」

フーム「え?……本当だわ、これ、もしかして…きゃあ!」ドカッ

フーム「……っ、カービィ!そこにあるプラスチックの銃(スシコラ)を吸い込んでー!!」

カービィ「ぽよ!」スゥウウウ…

カービィ「はっ!」

メタナイト「あれは…私も見たことがないな、新しいコピー能力…?」

8: 2016/03/05(土) 19:05:50.67 ID:harB1WyO0
フーム「カービィ!ミサイルを撃って壊して!」

カービィ「とうっ!」バババババ

メタナイト「ミサイルが壊れた…?そうか、こちらのインクをかければあのミサイルは壊れる…では、あのインクがこちらにかかれば……」

メタナイト「敵のインクに触れてはダメだ!ハマると足をとられる!」

ブン「足元を塗り返しながら飛んでくる物を撃ち返すんだ!」

バババババ

タコワサ「ギッ!?」

タコワサ「……サイゴノ、チカラ…フリシボル!」

フーム「敵も大分弱ってきたわ!カービィ、今よ!」

カービィ「スペシャルウェポン!スーパーショット!!!」

タコワサ「ギィーーーッッ!!」

タコワサ「ヤラ…レタ…セ……ツ……ナ……イ……」

ドカァアアァアッ!

フーム「やったわ!魔獣を倒したわ!」

カービィ「ぽよ~!」

デデデ「うう、またやられたぞい……」

エスカルゴン「もうこのオヤジ訳わかんないんだから本当…」

デデデ「ん?何か言ったかゾイ!?」

エスカルゴン「あっ!いえ、何も…」

カワサキ「なんだよ今の音…あっ!街中がインクまみれじゃないか~!もーどうしてくれるんだよー!」

フーム「このインクはそのうち消えるわよ、ね?カービィ」

カービィ「ぽーよ!」コクッ

おわり

10: 2016/03/05(土) 19:52:34.51 ID:jE1GPVhg0

引用: デデデ「スプラトゥーン?そりゃ何ゾイ」