1: 2011/11/11(金) 19:33:24.56 ID:+7RQAqGCO


櫻子「ふええええっ?!」

櫻子「なにこれ……なんでこんなのが生えてるの……?」

櫻子「……んっ」ピク

櫻子「感覚もあるよぉ……」

櫻子「……これは夢だ。そうに違いない」

櫻子「というわけで、おやすみなさい」

「櫻子、早く起きろ。遅刻するぞ!」

櫻子「これは夢なんだ……。覚めるまで寝る!」
ゆるゆり: 22【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)

8: 2011/11/11(金) 19:45:05.06 ID:+7RQAqGCO
撫子「おい、櫻子起きろ」

櫻子「……早く目覚めたいから寝させてください」

撫子「何意味の分からんこと言ってる。さっさと着替えて学校行け」


櫻子「ちぇっ、やっぱりこんなの通用しないよね。着替えよう……」

櫻子「上はいいけど、下はどうしよう……」

櫻子「男の子の下着なんかもってるわけないし、何も穿かないのはありえない……」

櫻子「仕方ないか、普通のでいいや……」

櫻子「うう……パンツのなかが窮屈だよぉ……」

10: 2011/11/11(金) 19:54:36.09 ID:+7RQAqGCO
櫻子(誰かに相談できないかな……?)

櫻子「おはよう(家族は……)」

撫子「やっと起きたか。朝食食べてる暇ないから、食パンでもくわえながら家出ろ」

花子「早くしてよね。いつも櫻子が一番遅いんだから」

櫻子「はあい。いってきまあす(無理か……)」


向日葵「あ、櫻子、相変わらず遅いじゃありませんの。早く行きますわよ」

櫻子(向日葵は論外……)

向日葵「髪の毛くらいきちんと整えなさいな、女の子なんだから」

櫻子「そうだよね……私女の子だもんね……」

向日葵「?」

12: 2011/11/11(金) 20:04:25.07 ID:+7RQAqGCO
向日葵「だいたいあなたはそそっかしいんですわ」

櫻子「うるさいなあ……」

向日葵「忘れ物してない?体操着はちゃんともってきましたの?」

櫻「忘れてないよ。忘れても一着学校においてあるし」

櫻子(それにしても向日葵のやつ……相変わらずでっかいおっOいしやがってぇ……)イライラ

むくむく

櫻子「!」

向日葵「どうしましたの、櫻子?」

櫻子「な、なんでもないよっ!」

16: 2011/11/11(金) 20:11:35.86 ID:+7RQAqGCO
向日葵「でも、前屈みになってますわよ?」

櫻子「本当になんでもないから!」

向日葵「お腹とか痛いんじゃありませんの?でしたら早く学校へ……」

櫻子「さ、触らないで!」パシ

向日葵「ちょっと!人がせっかく心配してあげてるのに、何ですの?!」

櫻子「うるさい!本当に本当になんでもないからっ!」

タッタッタッタッ

向日葵「あ……櫻子……」

21: 2011/11/11(金) 20:20:02.17 ID:+7RQAqGCO
櫻子「ふう……あやうくばれるところだった……」

櫻子「でも、向日葵に悪いことしたかなあ……?」

櫻子「いや、私は悪くない……あのおっOいが全部悪いんだ」

櫻子「あのおっOいが……あのおっOいが……」

むくむく

櫻子「……!」

櫻子「また大きくなっちゃったよぉ……」

櫻子「くう……怒りのやり場さえ奪われるとは……。おっOい許すまじ……」

24: 2011/11/11(金) 20:31:12.48 ID:+7RQAqGCO
教室

あかり「おはよう向日葵ちゃん、櫻子ちゃん」

向日葵「おはようございます」

櫻子「おはよう……」

あかり「どうしたの、櫻子ちゃん?元気ないね」

向日葵「朝から怒ったり落ち込んだりしてますの」

あかり「ふうん」

向日葵「――櫻子、机に突っ伏したままでいいから聴いて」

向日葵「さっきのこと、お節介でしたら謝りますわ」

櫻子「いいよ、本当になんでもないから……(なんだよ、向日葵のやつ。謝られたら、余計に怒れなくなるじゃん……)」

26: 2011/11/11(金) 20:42:20.42 ID:+7RQAqGCO
授業中

「――この頂点に底辺と平行な補助線をひくと、内角の和が180°になることがわかるわけだ」

櫻子(うう……下半身が気になって授業に集中できない……)

「おい、大室」

櫻子「は、はい!」

「ここ何度か分かるか?」

櫻子「え、えっと……」

「まず立て」

櫻子「た、たってません!」

「……やっぱり寝てたな。廊下で頭冷してこい」

櫻子「は、はい……」

32: 2011/11/11(金) 20:54:32.46 ID:+7RQAqGCO
廊下

櫻子(……無心だ。無心になるんだ……)

櫻子(無……無……心を無に……)

櫻子(……………………)

櫻子(…………おっOい……)

櫻子「ぶふっ」

櫻子(……………………)

櫻子(かんじーざいぼーさつぎょーしんはんにゃーはらみったー……はんにゃー……ええと……ええと……)イライラ

むくむく

櫻子「はあ……」

34: 2011/11/11(金) 21:05:27.47 ID:+7RQAqGCO
キーンコーン

「授業は終わったぞ。頭冷えたか?」

櫻子「……」

「おい、大室」

櫻子「……はっ!先生!?」

「心ここにあらずって感じだったぞ」

櫻子「無心でしたか?!」

「あ、ああ……」

櫻子「やったあ!ついに無の境地に辿りついたぞ」

「やれやれ、これは今日の分のプリントだ。しっかり復習するように」

櫻子「はい。ありがとうございます。すみませんでした」

38: 2011/11/11(金) 21:19:49.47 ID:+7RQAqGCO
あかり「あ、櫻子ちゃん、おかえり」

櫻子「ただいまー。あかりちゃん、さっきの一時間で無我の境地を体得したよ!」

あかり「えー、なにそれ?」

櫻子「心を虚しくして万物と一体になるんだよ……」

向日葵「次は体育ですわよ。早く着替えなさい」

櫻子「はいはい……って、体育……?」

櫻子「がさごそ……あれえ、体操着持ってきたつもりだったんだけどなあ……」チラ

向日葵「もう一着学校においてあったんじゃありませんの?」

櫻子「そ、そうだったっけ……」

44: 2011/11/11(金) 21:38:01.97 ID:+7RQAqGCO
櫻子(冗談じゃない。あんな格好したら、余計なものがくっきり見えちゃうじゃん……)

櫻子(どうしよう……仮病を使っても向日葵にはばれちゃうだろうし……)

櫻子(もう仕方ないよね)

櫻子「向日葵……ちょっとこっち来て……」

向日葵「なんですの?早くしないと授業に遅れ……」

櫻子「いいから来て!」ギュッ

向日葵「ちょっと、櫻子?!」

46: 2011/11/11(金) 21:44:25.10 ID:+7RQAqGCO
女子トイレ 個室

向日葵「こんなところに連れ出して、どういうつもりなんですの?」

櫻子「向日葵……今から何があっても驚かないで欲しいんだけど……」

向日葵「はあっ?!意味が分かりませんの」

櫻子「すぐ分かるよ……」

櫻子「しばらく目瞑ってて……」

向日葵「……?」

櫻子(下着だけ脱いで……)

櫻子「もういいよ。じゃあ見ててね……」

向日葵「……ちょっと!?あなた何でスカート持ち上げて……え?」

49: 2011/11/11(金) 21:51:40.83 ID:+7RQAqGCO
櫻子「これが私が朝からおかしかったわけ……」

向日葵「櫻子……あなた……」

櫻子「朝起きたら……突然生えててさ……」

櫻子「私、変だよね……?女の子なのに、こんなの生えてて変だよね……?」

向日葵「櫻子……」

向日葵「変なんかじゃありませんわ!」

櫻子「えっ?」

向日葵「櫻子は櫻子ですもの。何が起きても変じゃありませんわ!」

櫻子「向日葵……」

向日葵「櫻子……」ギュッ

58: 2011/11/11(金) 22:17:32.92 ID:+7RQAqGCO
向日葵「――すべて分かりましたわ。先生には私からうまく伝えておきますから、あなたは保健室でゆっくり休んでいなさい」

櫻子「ありがとう、向日葵……」

68: 2011/11/11(金) 23:02:50.53 ID:+7RQAqGCO
放課後

あかり「櫻子ちゃん、大丈夫?」

櫻子「うん。心配してくれてありがとう」

櫻子(あかりちゃんと話していても、向日葵と話しているときみたいにならないな)

櫻子(何が違うんだろう?)

あかり「じゃあ、からだに気をつけてね」

櫻子「うん。じゃあね」

向日葵「櫻子、帰りましょう」

櫻子「うん」

73: 2011/11/11(金) 23:12:48.28 ID:+7RQAqGCO
向日葵の家

向日葵「楓は出かけていますわ。五時までは帰ってこないでしょう」

向日葵「さて、服を脱ぎなさい」

櫻子「いやん、ケダモノっ」

向日葵「ふざけるなら、やめますわよ?」

櫻子「ふざけでもしないとやっていられないよ……」

向日葵「……先に見せてきたのは、そちらですからね」

櫻子「……」

75: 2011/11/11(金) 23:22:43.19 ID:+7RQAqGCO
櫻子「どう……?」

向日葵「どうと言われましても、実物をみたことがありませんので……」

櫻子「こんなのが生えてきちゃったんだから、やっぱり私、女の子じゃないのかな?」

向日葵「そんなことありませんわ。これはともかくとして、顔つきも声も肩幅も腰のくびれも、どこからどう見ても女の子ですわ」

櫻子「でも向日葵みたいにおっOい大きくないよ……?」

向日葵「それは……あっ、触っちゃだめ……」

櫻子「……」チュッ

向日葵「あ……んっ……吸っちゃだめぇ……」

櫻子「チュー……チュー……ん?」

向日葵「え?」

78: 2011/11/11(金) 23:35:12.73 ID:+7RQAqGCO
櫻子「縮んでる……!どんどん縮んでるよ!」

向日葵「ええ……いったいどうして?」

櫻子「向日葵、もう一度吸うよ?」

向日葵「え?ちょっ……ああっ!」チュー

櫻子「ぷはぁ。すごい!向日葵のおっOい吸ったら元通りになった!」

向日葵「はあ……はあ……不思議なことも、あるもんですわね……」

櫻子「ありがとう向日葵!これで明日からまたいつも通り過ごせるよ!」

向日葵「ちょっと櫻子!パンツ穿き忘れてますわよ!?」

84: 2011/11/11(金) 23:49:37.92 ID:+7RQAqGCO


櫻子(なんで向日葵のおっOい吸ったら元に戻ったんだろう?)

櫻子(朝起きたら大変なことになってて)

櫻子(向日葵のおっOいを吸ったら元に戻った)

櫻子(私は向日葵のおっOいが吸いたかったのかな?)

櫻子「……」

櫻子「考えても分からないや!」

櫻子「まあ、いいじゃん。無事元に戻ったんだし」

櫻子「おやすみ」

91: 2011/11/12(土) 00:23:40.18 ID:9X6AMoFaO


櫻子「んん……」

櫻子「……」

櫻子「また生えてる……」

「おい櫻子、早く起きろ」

櫻子「はあい……」

94: 2011/11/12(土) 00:31:20.06 ID:9X6AMoFaO
櫻子「向日葵、おっOい!」

向日葵「私はおっOいじゃありませんわ」

櫻子「吸わせて!」

向日葵「なんなんですの、会うやいなや……」

櫻子「だめ?」

向日葵「今は人が見てますから学校で……」

櫻子「じゃあ早く学校行こ!」

向日葵「あっ、ちょっと櫻子!?」

98: 2011/11/12(土) 00:46:25.94 ID:9X6AMoFaO
トイレ

櫻子「早くおっOい!」

向日葵「せかさないで。この制服、脱ぎにくいんだから……」

向日葵「……はい、どうぞ」

櫻子「いただきまあす」

櫻子「……」チウチウ

向日葵「んっ……」

櫻子「……」チウチウ

向日葵「ふふ……赤ちゃんみたいですわ……」

101: 2011/11/12(土) 00:48:32.00 ID:9X6AMoFaO
櫻子「……」チウチウ

向日葵「んんっ……」

櫻子「……」チュウウウ

向日葵「あっ……もっと優しくっ……!外に聞こえちゃうっ……!」

櫻子「……」チウチウ

向日葵「長くありません?」

櫻子「ぷは。いやあ、向日葵があまりにもいい声を出すから」

向日葵「……馬鹿」

105: 2011/11/12(土) 01:04:34.35 ID:9X6AMoFaO
翌朝

櫻子「また生えてる」

櫻子「また向日葵に取ってもらおう」


翌々朝

櫻子「生えてる……」


翌々々朝

櫻子「おはよう」


翌々々々朝

櫻子「んん……ひまわり……はっ」

櫻子「うわっ……パンツべちょべちょ」

114: 2011/11/12(土) 01:36:17.33 ID:9X6AMoFaO
櫻子「チュー……チュー……ぷはあ……」

向日葵「はあ……おさまりましたのね……」

櫻子「うん」

向日葵「ではよく聴きなさい」

117: 2011/11/12(土) 01:51:14.03 ID:9X6AMoFaO
向日葵「つまり、変化する元を除ってしまえば、もう朝だちに悩むこともありませんわ」

櫻子「え、でもそれって……」

向日葵「外科的手術をする必要がありますわね」

櫻子「でも、いくら不便だっていったって、朝起きたら下半身に違和感があるくらいだし、それに向日葵とこういうことするの、嫌いじゃないよ?」

向日葵「もし、社会に出て私と離ればなれになったら?結婚して夫ができたら?」

櫻子「そんなの、まだまだ先の話だよ……」

向日葵「いずれやってくる問題ですわ。今のうちに考えておいてもいいんじゃなくって?」

櫻子「……」

向日葵「まあ、よく考えることですわ」

121: 2011/11/12(土) 02:07:41.04 ID:9X6AMoFaO
翌日

櫻子「昨日一日考えたんだけどさ、やっぱり除ることにするよ」

向日葵「そうですの」

櫻子「でもでも、手術にはお金がかかるし、そもそもなんて言えば手術してもらえるのさ?」

櫻子「朝になるとちOちんが生えてきて、友達のおっOいしゃぶるとなくなるんです、ってどこの医者が信じるのさ?」

向日葵「実演してみせたら?」

櫻子「そんなことしたら、私たち二人とも研究材料にされちゃうよ!」

向日葵「それもそうですわね。櫻子にしては冴えてますわね」

櫻子「これがあるときは、なぜか頭がよく回るんだ。体も軽くなった感じがする」

124: 2011/11/12(土) 02:16:54.68 ID:9X6AMoFaO
櫻子「じゃあ、今日の分」

向日葵「はいはい――」

129: 2011/11/12(土) 02:39:13.90 ID:9X6AMoFaO
櫻子「もうさ、どうせ除らなくちゃいけないんなら、今とっちゃおうよ」

向日葵「え、どうやって……」

櫻子「これ……」

向日葵「保冷剤とアルコールと、剃刀……?まさか……」

櫻子「そう、ひと思いにやっちゃってよ」

向日葵「い、いいんですの?」

櫻子「うん。向日葵になら」

向日葵「でも、うまくできる自信ありませんわ」

櫻子「昨日は私のこと思って忠告してくれたんでしょ?その気持ちでやればできるよ」

130: 2011/11/12(土) 02:40:03.19 ID:9X6AMoFaO
向日葵「痛さで暴れないようにベッドの柱にしばりつけますわ」

櫻子「なるべくきつくね」

向日葵「――しばり終えましたわ。最後にききますわ。本当にいいんですの……?」

櫻子「うん」

向日葵「じゃあ、まずは氷で患部を冷して……」

櫻子「冷た……」

向日葵「消毒した剃刀の刃を当てて……」

櫻子「……」

向日葵「じゃあ、いきますわよ……」


おわり

132: 2011/11/12(土) 02:41:55.77 ID:yyJmYpIj0


スレタイからこの終わり方を誰が予想しただろうか……?

引用: 櫻子「向日葵のおっぱい吸わないと男の子になっちゃう身体になった」