442: 2008/10/02(木) 23:56:32.53 ID:K2Jq2BkA0
――私の名は藤堂鏡志朗、かつて奇跡の藤堂と呼ばれた男だ
戦乱の世は終わり、今世界はかつてないほどの平和な時代が続いている
しかし、私の戦争は終わってはいなかったのだ

千葉「藤堂さーん!」

彼女は千葉凪沙、私に好意を抱いている戦友だ

藤堂「凪沙・・・待たせてすまなかった」

千葉「いいんですよ・・・それよりも、藤堂さんから誘ってくれたのが嬉しいんです」

そう、私は彼女を初めて己からデートというものに誘ったのだ
しかし、それも私の至らない理由からというのが無念である

千葉「ところで藤堂さん、何か格好が・・・」

藤堂「あぁ、先月も家賃が払えなくてな・・・ついにこの有様だ」

千葉「私の実家に来てくれてもいいんですよ」

藤堂「男としてそれはできん!女に世話をしてもらうなど・・・!」
コードギアス 復活のルルーシュ

445: 2008/10/03(金) 00:01:43.75 ID:o7DDW0zy0
私と凪沙はデートを楽しんだ、最後のデートを・・・そして

藤堂「凪沙!すまない・・・私は君を幸せにすることはできない」

千葉「え?」

藤堂「私は君の前から去る!幸せになってくれ!」

千葉「藤堂さん!まって!まってください!藤堂さん!」

私は泣き叫ぶ凪沙の声をあとに、
明日から来る裏社会の生活へと覚悟を決めていた

――元新宿ゲットー

カノン「お客様には優しくよ、藤子ちゃん」

藤子「はぁ~い」

447: 2008/10/03(金) 00:06:17.29 ID:o7DDW0zy0
そこには藤堂鏡志朗の姿はなく、鏡音藤子という女がいた
破産し全てをなくした私が働ける場所はここしかなかったのだ

カノン「さすが真面目な藤子ちゃんね、奇跡のように返事が上手いわ」

藤子「あまりお褒めにならないで」

私はこの時まで、現実を甘くみていたのかもしれない
再び平和な日々に戻れるのだと・・・この声を聞くまでは

玉城「おう!この店は初めてだな!よろしく!」

藤子「たまっ・・・ムグッ」

カノン「知り合いがきたのね・・・慌てずやりすごすのよ」

このカノンという男・・・察しが良い・・・おかげで助かった

449: 2008/10/03(金) 00:10:58.54 ID:o7DDW0zy0
玉城「そこのゴツいねーちゃん!もっと酒もってきてくれよ!」

双葉「もう先輩!あぶく銭が入ったからってこんな店に入って不潔すぎます!」

玉城「あ~ん?お前、俺のかーちゃんかよぉ~。俺の金だから好きにしたっていいんだぜ!
    それともあれか?お前俺と結婚するとでも言うのかよ!」

双葉「そ、そんな・・・そんなわけないでしょ!先輩のバカッ!」

バシィッ

店内に壮絶な張り手の音がこだまし、双葉はこの店をあとにした

玉城「なんであんなに怒るんだよ~!いつも俺と一緒のくせによー!わかんねーやつ・・・とにかく酒だ!」

藤子「焼酎のお客様は」

玉城「俺だ!しっかり股間で暖めてくれよ!」

451: 2008/10/03(金) 00:15:09.32 ID:o7DDW0zy0
どうやら玉城は私を完全に女だと認識しているようだ
私も捨てたものではないな・・・しかし

藤子「そんな・・・股間でだなんて困りますわ・・・クフフ」

玉城「そんな男みたいな笑い方してぇ!ステキ!」

ここはオカマバーなのだが

藤子「お客さんは何か勘違いしていませんか?」

玉城「何も勘違いしてねぇよぉ!」

カノン「お客さんのいう事はしっかり聞くのよ!藤子ちゃん!」

藤子「いや、しかし・・・」

玉城「くぅ~!しびれるハスキーボイス!藤堂将軍みてぇだ!」

藤子「お客さんったら冗談うまいのね!」(裏声)

仕方ない・・・

452: 2008/10/03(金) 00:20:42.93 ID:o7DDW0zy0
私はそっと焼酎の瓶をパンツの中に入れた

玉城「わかりゃ~いいんだよ、わかりゃ」

藤子「プルプルプル・・・うぅっ!(これほどの屈辱は初めてだ!)」

玉城「なぁ~藤子ちゃん!何か話してくれよ!」

藤子「は、はい・・・あれはブリタニアが日本に侵略戦争しかけた時の事でした・・・うぉぉっ!?」

不意に玉城の手が私の尻を掴んだ

玉城「な、なんだ!?どっかで猛獣の叫び声みたいなのが!!

カノン「藤子ちゃん!」

藤子「もうっ、お客さんったら!いきなりそんなことしたら驚いちゃう♪」

玉城「悪かったな藤子ちゃん!だって・・・君がさ、あまりに魅力的だから・・・俺」

藤子「(うぉぉ!気持ち悪い!男に男が口を寄せるな!)」

玉城「なんかノリが悪いな」

藤子「気のせいですわ」

玉城「ところでそろそろ焼酎ころあいなんじゃねーかな!」

456: 2008/10/03(金) 00:25:08.07 ID:o7DDW0zy0
玉城の手がふいに私のパンツの中に入り込む

藤子「!?・・?!??!?!?」

玉城「なんか大きい瓶だな!そして熱い!」

藤子「バッ・・・それは私の・・・!」

玉城「ん?藤子ちゃんどったの?そんな怖い顔して」

カノン「藤子ちゃん!!」

藤子「な、なんでもありませんわ」

玉城「ところでパンツからいくら引っ張っても取れないよ
    藤子ちゃんふとももで挟んで抵抗するのやめてくれる?」

藤子「は、はい・・・少しお待ちを(どうすれば・・・)」

その時だった、店に一人の女が入り込んできた

千葉「藤堂さん!いるんでしょ!ここにいるって聞いたんです!」

457: 2008/10/03(金) 00:30:53.78 ID:o7DDW0zy0
カノン「お客様困ります・・・」

千葉「藤堂さーん!私、藤堂さんがいないと・・・!」

玉城「なんだなんだぁ?あいつ、確か四聖剣の」

玉城の手が私の●から離れた・・・助かった


千葉「しくしく」

カノン「そう、そういう事情があったの・・・」

玉城「藤堂ってひどい奴だったんだな!騙されてたぜ!」

千葉「藤堂さんの悪口を言わないでください!
    そうだ・・・カノンさん、私もここで働かせてください!
    もう手がかりがここで最後なんです!」

カノン「でもここは・・・」

玉城「働かせてやってくれよ!千葉なら結構かわいいからいけると思うぜ!」

カノン「そういう問題じゃ・・・」

千葉「頼みます!」

カノン「仕方ないわね・・・美青年ってことにしとくわ」

藤子「(なんとぉ!)」

458: 2008/10/03(金) 00:35:16.10 ID:o7DDW0zy0
そして凪沙はここで働く事になった
こんないかがわしい店で凪沙、君が・・・
頼む、私のために自分を汚さないでくれ!

カノン「考えてる事が口に出てるわよ」

藤子「ハッ!」

ン「大丈夫よ、あの子は私が守ってあげるから・・・」

藤子「かたじけない・・・!」

カランカラーン

???「フンフフフーン」

カノン「いらっしゃいませ♪」

朝比奈「なかなかいい雰囲気の店だねぇ」

藤子「(朝比奈!お前、生きて・・・!こんなに嬉しい事はない!)」

461: 2008/10/03(金) 00:41:32.04 ID:o7DDW0zy0


朝比奈「僕はあの子を指名するよ」

カノン「藤子ちゃ~ん」

藤子「(な、なぜ・・・朝比奈!他にも可愛い奴がいっぱいいるだろう!)」

朝比奈「さ、隣に座って」

藤子「おま・・・あなたは確か、四聖剣の」

朝比奈「君、僕の事知ってるんだ・・・嬉しいなぁ」

藤子「(やっぱり生きてたんだな!)」

朝比奈「君、僕のタイプだね・・・どことなく藤堂さんに似ている・・・」

藤子「(ひぃぃ・・・)そうだ、同じ四聖剣の千葉さんがここで働いているぞ」

朝比奈「そんなわけないでしょ、ここはオカマバーだし・・・」

462: 2008/10/03(金) 00:47:34.32 ID:o7DDW0zy0
朝比奈「それよりも、さ・・・!」 ススッ

藤子「(朝比奈!貴様にこんな趣味があったとは!)」

朝比奈「僕さ、瀕氏の状況から復活してから立ち上げた事業がうまくいってね
     今なんだってできるお金があるのさ
     君が僕の愛人になるなら、なんでもしてあげるよ・・・?」

藤子「(どこにでもありそうな事を偉そうに喋りおって!)」

朝比奈「そんな事言うなんて君は度胸あるんだねぇ」

藤子「しまった!また思ったことが口に出て!」

朝比奈「本当に君は藤堂さんみたいだ・・・僕はね、藤堂さんに・・・」

カランカラーン

玉城「藤子ちゃーん!また会いに来たぜー!」

双葉「先輩~もう・・・」

朝比奈「君達は・・・」

玉城「お前!俺の藤子ちゃんにちょっかい出すんじゃねぇ!」

朝比奈「いいところだったのに・・・おしおきが必要みたいだね!」

玉城「なにをぉ!藤子ちゃんは俺を待っててくれたんだぞ!今だってパンツの中に焼酎いれてるじゃないか!」

469: 2008/10/03(金) 01:00:41.14 ID:o7DDW0zy0
作者レス:なんでこんな腐な展開になっちまったんだw
       さるさんくらって遅れてしまった


双葉「きゃっ!」 チラリ

朝比奈「あれは焼酎じゃ」

玉城「そんなわけあるか!藤子ちゃんは俺の彼女みたいなもんなんだ!
    なぁそうだろ?藤子ちゃん!」

玉城が私の股間の焼酎らしきものを握り締める

玉城「今日はこないだより熱いな!」

不覚にも朝比奈のせいで私のそれは天を突いていた

玉城「ふんっ!」

藤子「ふおぉっ!」

玉城「だから藤子ちゃんフトモモで抑えるのやめろって!
    かがんで抵抗するほど大切なもんでもないだろ!

藤子「(それは私の大切なものだ・・・!!)」

474: 2008/10/03(金) 01:09:51.30 ID:o7DDW0zy0
慌しい私達の元へ凪沙もやってくる

千葉「大丈夫ですか?藤子さん!」

玉城「藤子ちゃんが焼酎渡してくれねぇんだ!」

千葉「苦しそうだわ!引っかかってるのかも・・・」

藤子「なっ・・・!」

凪沙は玉城のいう事を鵜呑みにし、今度は凪沙がパンツの中へ手を入れてさぐりはじめる

千葉「ちょっと怖いけど・・・(オカマのだから)大丈夫よね!」

朝比奈「あらら・・・皆バカだねぇ・・・僕は帰りますよ、奇跡の藤子さん・・・また会いましょう」

藤子「朝比奈!お前っ!?」

千葉「え?朝比奈?」

ふいに気をとられた凪沙が、私の大切なものに直接ちょうどいい力で触れてしまう
朝比奈、玉城によって高められていた私のそれは既に臨界点に達しており・・・

479: 2008/10/03(金) 01:23:23.64 ID:o7DDW0zy0
――千葉家
あれからもう面倒見きれないと店をクビになった私は凪沙の家で厄介になっていた

千葉「藤堂さん、藤堂さん!藤子!」

藤堂「ホワァッ!!その名で呼ぶな!」

千葉「ボーっとして返事してくれないからですよ!
    あの時のことはもうず~っと!許しませんから!」

藤堂「そんな・・・」

千葉「もうどこにもいかないでくださいよ!

藤堂「あ、あぁ・・・」

千葉「じゃないとその焼酎叩き割りますから!」

藤堂「・・・」

私は改めてゼロのすごさを知った
人に正体も所在もバレず、仮面をかぶり続けるのはこうも大変なのだと

千葉「汚した責任もとってくださいよ」

私はその時の凪沙の笑顔で、
まだゼロのように取り返しのつかない事にはなっていないのだと癒され、
今度こそ明日を大切にしていこうと誓ったのだった

END

480: 2008/10/03(金) 01:27:04.33 ID:o7DDW0zy0
オワタ
俺も修行が足りぬな
ギャグは深い!

481: 2008/10/03(金) 01:28:18.87 ID:apKkA5uBO

引用: ナナリー「お兄様は悪魔ですっ!」