東京に来て3年・・・伊東カイジは最悪だった
正月が明けてから、一日も働いていないっ・・・

しょぼい酒と、しょぼい博打の日々・・
そして、そんな鬱憤を晴らす為にっ・・・！

カイジ「クソっ・・・！」

だがこの日、彼が贔屓にしてる外車が見つからなかった

カイジ「今日はこれで我慢するか・・・」ﾌﾞｼｭｳ

カイジ「ハッ、どうせこんな車に乗ってる奴なんか、大した奴じゃ・・・」


ｺﾞｫｫｫｫｵｵｵ

悟空「ん？アイツ何やってんだ？降りてみっか」

ｼｭﾀｯ

カイジ「さて・・」

悟空「おい」

カイジ（！？　な、どこからっ・・！？確かに周りには誰もいなかったはずっ・・・
いや、それより・・・まさかこの車の持ち主っ・・！？）

カイジ「な、なんでしょうか・・？」

悟空「何やってんだオメェ？」

カイジ「・・・・（やべぇ・・）」ざわ・・ざわ・・・

悟空「うっひゃー　タイヤがぺしゃんこになっちまってるぞ・・・
これもう走れなくなったりするんじゃねぇのか？」

カイジ（な、なんだ・・？持ち主じゃないのか・・・？）

カイジ「い、いやあのこれは・・・」

遠藤「おい・・・」

カイジ「！？」

悟空「ん？」

遠藤「これやったのはお前らか・・・、ん？君・・伊東カイジ君？」

カイジ「はぁ・・そうですけど・・・」

遠藤「古畑たけし・・知ってるよね」

カイジ「え、えぇ・・1年ぐらい前バイトで・・・でも今はっ・・」


古畑はカイジに借金を負わせた張本人という話は略します

遠藤「それよりカイジ君・・その手に持ってるものはなんだ？」

カイジ「！　い、いやこれはそのっ・・！（や、やべぇナイフ・・・隠しておくの忘れてたっ・・・）」

遠藤「お前か・・・」

カイジ「ご、ごめんなさいっ！これはそのっ・・・」

遠藤「・・・まぁいい、乗れ。　そこのお前もだ」

悟空「オ、オラもか？今それどころじゃねぇんだけど・・・ま、いっか！」

～車内～

カイジ「あ、あの・・・弁償どれくらいになるんでしょうか・・？」

遠藤「いいよ、お前から金取る手間隙考えたら板金屋の親父脅した方が早い・・・
第一、お前は今それどころじゃないんだ・・」

カイジ「え？」

遠藤「古畑君だよ・・・」

悟空（・・何言ってるかわかんねぇぞぉ・・・）


古畑の下りはカットします

遠藤「・・・・その船に乗れば、1千万や2千万、儲ける事だって可能だ」

カイジ「それって・・・」

遠藤「ギャンブルだよ、お前のように行き詰った負債者を集めて・・一晩だけギャンブルをしてもらう」

悟空「に・・2千万！？その船オラも乗っていいんか！？」

遠藤「あぁ、構わんよ。　ただし負ければ強制労働（ｒｙ」
悟空「あっはっは！大丈夫だっておっちゃん！オラ強ぇんだ！！」

カイジ（この男・・なにか勘違いしてねぇか・・・？）

～エスポワール～

悟空「うひゃー！でっけぇ船だなぁ・・・オラこんなの初めてみたぞぉ」

カイジ「おい、あまり騒ぐなよ・・
（しかし・・なんだよこいつら・・どいつもこいつもマイナスのオーラに満ちてやがる・・・）」

悟空（この中に強い気を持った奴はいねぇな・・・でも、油断はできねぇ）

カイジ（ま、仕方ねぇか・・・皆借金抱えて勝負にきてんだ・・・こうなるのも・・ん？）


黒服「お待たせ致しました　早速ですが、軍資金の貸付を行いたいと思います」ﾊﾞｯ

カイジ「・・・！？」

悟空「すっげー！」

黒服「貸付は下限100万・・上限は1000万・・・つまり、全ての方に最低100万は借りて頂きます。
金利は利率1.5％10分福利・・・クルーズは4時間の予定ですから、借りた額に4割ほど上乗せして返して頂きます」

カイジ「4割だと・・！？」

悟空「オラ1000万だ！！！上限いっぱいだ！！！」

カイジ「なっ・・・バカお前っ・・・！」

悟空「ん？よくわかんねぇけど早いもの勝ちじゃないのか？」

カイジ（ダメだこいつ・・・救えねぇ程のバカだっ・・・！）

石田「よ・・4割とはなんだっ・・・！」

石田「ふざけるなっ・・・俺達みたいな債務者から、まだ取ろうってのかっ・・・
いい加減にしろっ・・・！俺達は皆降りるぞっ・・・！」

黒服「どうぞご自由に。降りて借金を10年20年かけて働いて返すのも一つの選択・・」

石田「ぐぅぅぅ・・・」

悟空（何言ってるかわかんねぇけど働けるならいいじゃねぇか・・・）


一緒に乗っていたカイジ・船井も上限いっぱいの1千万を借りる

プレイルームに集められた参加者を前に、ホールマスター利根川のギャンブルの説明が始まる

利根川「説明はただ一度のみ、繰り返しません。よく聞いてください」

利根川「入場の際に手渡されたAの袋をあけてください」

ｶﾞｻｶﾞｻ・・
カイジ「こ、これは・・・」
悟空「お？これって・・」

利根川「それが皆様の命運を握る・・ギャンブルの種目です」

カイジ「ばかな・・・だってこれは・・」

利根川「カードの絵柄を見てもわかる通り（ｒｙ」

利根川「言うならば・・・限定じゃんけんっ・・・！」

悟空「はっはっは、じゃん拳ならオラ昔よくやったぞぉ」

カイジ「限定じゃんけん・・・」

悟空（へへっ、これはオラに分があるな・・・チチ、待ってろよ）

悟空「さーて・・強そうな奴はいねぇか？」

船井「こんにちは・・えーと・・・」

悟空「おっ！オッスオラ孫悟空ってんだ！へへ、おっちゃんオラと勝負しにきたのか？」

船井「ち、ちゃうちゃう！あんさん、さっきの軍資金調達の時1000万借りたやろ？
あんさんは他の連中とは毛並みが違う。だから顔覚えとったんや」

悟空「あぁ、スピードには自信があるんだ！」

船井（・・・？）「ま、まぁそれより俺は船井っちゅーもんやけど、悟空はん、俺と組まへんか？」

悟空「へっ？組むって・・オラとオメェが仲間になるってことか？」

船井「そうや、物分りがええなぁ悟空はん！どうや、悪い話じゃないと思うで？」

悟空「やだよオメェ弱そうだし・・勝負する気がないんなら他をあたってくれ」

船井（めんどくさいやっちゃなこいつ・・・）「まぁまぁそう言わんと聞いてくれや！」

カイジ（ん？アイツ誰と話してんだ・・・？）

船井が悟空に必勝法を説明する

船井「っちゅーことや！どや、お互い得するええ話やろ」

悟空「なんかオラ難しい事はよくわかんねぇけど、おっちゃんと勝負してカードを消費すればいいんだな！」

船井「ま、まぁそういうことや」

カイジ（なっ・・あいつら・・汚ねぇっ・・！）

悟空（おっちゃんの気はまだ小せぇな・・・だが、えれぇ自信だ・・・油断はできねぇ）

船井「ほな始めよか」

黒服「・・・・」

悟空（審判もいるのか・・へへ、オラﾜｸﾜｸしてきたぞ！）

カイジ（くそっ・・・くそっ・・！俺も仲間を作らないと・・・）

船井「ええか悟空はん、最初はグーや！間違えんといてな」

悟空「お、グーだな！わかった！」

船井「チェック！！」

悟空（カード持ちながら戦わなきゃいけねぇのか・・？よくわかんねぇ）「チ、チェック！」
船井「セット！！」

悟空「じゃん拳・・・」ｼｭｲｼｭｲｼｭｲｼｭｲ
悟空の右手に気が集中する

船井「え、ご、悟空はん・・・ちょっとまった！！」

カイジ（あいつ何を・・）
悟空（まずは様子見だ）

悟空「グー！！」ﾋﾞｭｯ！

船井「まっ・・・！！！」
ﾄﾞｺﾞｫｫｫｵｵ！！！

悟空は拳を当てなかったが拳の風力により船井は部屋の奥の壁に強く叩きつけられた

何やってんだオメエｗｗｗｗｗ

船井「か・・はっ・・！」ﾊﾞﾀｯ

黒服「き、貴様何をしている！！」

悟空「へっ・・・なにってじゃん拳を・・」

カイジ（なっ・・なんだあいつっ・・・なにをしたっ・・・！？）

モブ「おい・・今人が吹っ飛んだよな・・・」

モブ2「あ、あぁ・・・」

ざわ・・ざわ・・・

船井「う・・ぐぅ・・体が動かへん・・お、おいっ・・！見てたろ黒服！これは暴力や！
この男俺に勝てへんと思って実力行使に出たんや！！」

悟空「勝ったじゃねぇか」

黒服「・・・・」

カイジ（狂ってるっ・・・コイツ・・正気の沙汰じゃないっ・・！）

勝ったじゃねぇかじゃねえｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

船井「なぁ、なんとか言えや！！ぐっ・・・！見ろ！こんな怪我でゲームが続行出来るかい！！」

悟空「勝負はついたのにうるせぇやつだなオメェ・・・あ、勝ったら星貰うんだっけか！」

黒服「・・・・これは生き残りを賭けた勝負だ、ただしそれは騙し合い等で相手を蹴落とすとの事・・
孫悟空、今お前のした事はルール違反だ。暴力で星を奪う事は許されない」

悟空「へ・・・」

黒服「今回は見逃す・・だが次やったら貴様は問答無用で別室行きだ！」

悟空「あ、あぁ・・気をつけるよ・・・（意味がわからねぇぞ・・・）」

船井「おいちょっと待てや！」

黒服「それにお前はパーのカードを出しているな・・・ルールにより星を１つこの男から奪え」

悟空「え、パー！？いっけねオラ間違えて出しちゃったみてぇだ、へへっ」

船井「お、おい星はともかく・・それでええんか！？俺はアイツにやられて動けへんのやぞ！！」

黒服「ここは言うなれば戦場っ・・・！戦場で「待ってくれ」等と言う輩がどこにいるっ・・！」
今お前は後ろから刺された・・・それだけだ」

船井「な、なにをばかな・・・ぐっ・・！」ﾊﾞﾀﾝ

船井は意識を失った

開始5分経過　孫悟空　星4つ

ごくう「見えたのか？」
黒服「えっ・・・？」
ごくう「オラがあいつを殴ったところが見えたのか？」
黒服「あっ・・・いや・・・」

悟空「ははっ、幸先いいな！この調子でどんどんカードを消費してくぞ！」

ざわ・・ざわ・・・
カイジ（やべぇ・・・あいつとだけは勝負する訳にはいかねぇっ・・・！ん？アイツは・・・）

カイジの目に映ったのは古畑・・・カイジに借金を背負わせた張本人っ・・・

カイジ（奴も堕ちてやがったのか・・この船にっ・・・！）

カイジ（ここの部屋に入ったな・・・）

ｶﾞﾁｬ

カイジ（っ・・！こいつら・・・）

カイジ（見れば星３つに満たずカードを使い果たしてしまった奴・・
逆に星が１つしかなくカードが大量に残ってる奴・・・言わば負け犬どもの肥溜めってわけか・・・）

カイジ（古畑はどこに・・・いやがった）「おい、古畑！！」

古畑「か、カイジさん！？あ、あのすいません俺カイジさんにっ・・！」

カイジ「そんなことはどうだっていいんだよ！出るぞっ・・！この部屋からっ！！」

古畑をプレイルームへ連れて行くカイジ


悟空「オッス、オメェオラと勝負しねぇか？」

北見「あぁ？」

古畑「か、カイジさん・・・何で・・・」

カイジ「あんなとこにいたらダメだっ！！それより今はそれどころじゃねぇ！」

古畑「話が見えないっすよカイジさん・・一体どういう・・・」

カイジ「しっ・・！またアイツだ・・・」

北見「俺と勝負だぁ？仕方ねぇな、やってやるよ」

悟空「へへっ、そうこなくっちゃな！」

取り巻き1「ちょ、北見さんやばいっすよコイツは・・・」

北見「あん？」

取り巻き2「こいつさっき勝負してた相手を物凄いぶっ飛ばした化け者っすよ・・・」

北見「な・・こいつがさっきの・・！？」

悟空「何ごちゃごちゃ言ってんだぁ、さっさとやろうぜ」

北見「ま、待て！少し待て！」

古畑「カイジさんあの人がどうかしたんすか？」

カイジ「黙って見てろっ！」

北見達は取り巻きを連れて話し合いを始める

取り巻き1「断りましょう！俺達は星も大分稼いだし、あんな奴の勝負受ける必要ないですよ！」

北見「落ち着け・・さっき黒服が言ってたろ、次やったら別室行きだと・・アイツもヘタな事はできねぇさ・・」

取り巻き2「し、しかし北見さん・・・」

悟空「おーい、早くしてくれぇ！オラ急がねぇとチチが怒るんだぁ」

北見「なーに、アイツは見たところ頭が悪そうだ・・・それに俺達はパーを買い占めている・・・
アイツはさっきパーを使ったんだろ？なら俺達が負ける確率は薄い・・」

取り巻き1「ですが万が一の事がっ・・」

北見「黙ってみてろ！！あの男は俺が地獄に落としてやらぁ」


北見「待たせたな」

悟空「お、やっとかぁ！オラ待ちくたびれたぞぉ、さ、いっちょやってみっかぁ！！」

北見「待て、ただし条件がある」

悟空「条件？」

北見「俺との勝負では直接殴ってはダメだ
カードを台にセットしてカードのじゃんけんのみで勝負する、いいな？」

悟空「なんかつまんねぇぞそれ・・・ま、いいか！ただしオラも条件がある！！
星４つ賭けて勝負してくれ！！」

北見「はぁ！？」

悟空「いいだろそれぐれぇ・・お前いっぱい星持ってんだしさ」

北見「そんなリスクの高い事誰が・・・（いや、待てよ・・）」

取り巻き1「バカが調子に乗りやがって！！北見さん行きましょう！こんな勝負やっぱ受けることないっすよ！！」

北見「まぁ待て」

北見（考えてみりゃコイツ・・最初グーと叫んだのにパーを出してたよな・・・
カードの絵柄がわからないほどバカなのかそれとも・・・）

北見「いいだろう受けてやる」

悟空「へっ、そうこなくっちゃな！」

取り巻き2「な、なんで・・！」

北見「俺に考えがある・・黙ってろ」

北見「じゃあ始めるぞ」

悟空「あぁ！」

北見はチェックする前に悟空にカードを見せた

悟空「・・・何してんだオメェ？」

北見「見ての通りさ・・俺はこのチョキを出す・・・」

悟空「へっ・・？じゃあグー出せばオラの勝ちじゃねぇか」

北見「まぁ、そうなるな・・・ククク・・・」

悟空「オメェいいやつだなぁ！オラに勝たせて星くれるのかぁ！」

北見「・・・そんなところだ、それじゃあ始めるか（ﾆﾔﾘ」

カイジ（あの北見という男・・恐らくあれはブラフ・・・確かに悟空には効果があるかもしれない・・考えたな）

北見（こいつは恐らく単純バカだ・・初回はカードを間違えてたようだが
同じことはいくらなんでも繰り返すまい・・）

北見（俺がコイツに見せたカードは騙し・・重ねてあるもう一枚のカード・・
パーでこいつを頃すっ・・ククク・・・）

北見「チェック」

悟空「あぁ、チェックだ！」

北見・悟空「セット！」「オープン！！」


北見　パー

悟空　チョキ

北見「な・・」ぐにゃぁ～

カイジ（っ・・・！？）

悟空「へへっ、オラやっぱ勝たせてもらっても嬉しくねぇからよ！一旦引き分けにしようかと思ってな！」

北見「な・・ばかな・・・・」

悟空「カードも減るし改めて勝負・・・あり？オメェなんでパー出してんだ・・？」

北見「ぐ・・くぅぅ・・・！」

悟空「・・・ま、いいやオラの勝ちだな。約束通り星４つ貰うぞ！」

北見「くそっ・・！くそっ・・・！」

取り巻き1「北見さん・・・」

カイジ（あの野郎っ・・！やはりダメだっ・・攻略法が見つからねぇっ・・・！）


悟空「しかし、１，２，３・・・うひゃー・・後10回も戦わなきゃいけねぇのか・・めんどくせぇなぁ・・・」

カイジ「見ただろ古畑っ・・・！アイツの恐ろしさをっ・・！」

古畑「は、はぁ・・・」

カイジ「俺達は協力してこの船を出るぞ！アイツとは関わるなっ・・いいなっ・・！」

古畑「わ、わかりましたカイジさん・・・」

カイジ「しかしまだ俺はカードを消費していない・・・古畑、お前は・・・」

カイジ「・・・なるほど、もう一人協力者が欲しいな、古畑！さっきの部屋に戻るぞっ！」

古畑「え・・なんでですか？」

カイジ「いいから来い！！星二つでカード０の奴を探すんだ！」

そうしてカイジ達は先程古畑のいた部屋へと向かう、だがそこには・・

カイジ（っ・・・！？ばかな、なぜこいつがっ・・・！！）

悟空「おっ、オメェ確か・・・カイジかぁ！頑張ってるか？」

カイジ（最悪だっ・・・だがこいつは無視だっ・・今俺達はそれどころじゃ・・・）

悟空「なんだよ機嫌わりぃのかぁ・・？ま、いいか！　あ、おっちゃんこのカードやるから頑張れ！」

モブ「あ、ありがとうございます・・・！」

悟空は星３つに満たなくカードを使い果たしていた者に自分のカードを配っていた

カイジ（い、いねぇっ・・星２つにカード０の者っ・・！くそっ・・なぜだっ・・・！）

悟空「へへっ、これで後6枚だ、他にカードなくて困ってる奴はっと・・」

カイジ（あ、あいつのせいかっ・・！くそっ・・余計な事をっ・・・！ん、待てよ・・・）

悟空「お、いたいた、おっちゃーん！」

カイジ「ま、待ってくれ！！」

悟空「ん？どうしたぁ？」

カイジ「そのカード・・！この、古畑に譲ってやってくれ！！全部だ！！！」

悟空「あ、あぁオラは別にいいけど・・・」

古畑「え、カイジさんなんで・・」

カイジ「よし、交渉成立だ！！」

悟空「サンキュウ！オメェのおかげでカードがなくなったぞ！なにかオラに出来る事あったら言ってくれよな！」

カイジ「あぁ、礼はいらない・・・だがもう少しゴールするのは待ってくれ」

悟空「わかった！」

古畑「か、カイジさんなんで・・・」

カイジ「古畑！俺とお前であいこの勝負をするんだ！！」

古畑「・・・！」

カイジ「そう・・悟空の持っていたカードはバラバラ・・・消費しきれなくても充分カードを減らせる・・
そして余ったカードはさっき悟空が渡そうとしていたオッサンに渡せばいい・・・」

古畑「し、しかしカイジさん・・俺は星が・・」

カイジ「大丈夫だ・・心配ない、星は買うんだ・・・悟空からな・・・」

古畑「えっ・・でもお金は・・・！」

カイジ「俺は始めの軍資金貸付の時に1千万借りてる・・・これで奴から星を買うんだっ・・！」

カイジ「外に出れても借金が増えるが・・見ろ古畑・・今のプレイルームの状況をっ・・！」

古畑「・・・これは・・」

気付けば皆、戦おうとする者はいなくなっていた

残り時間も少なく、ただただ傍観するばかり・・・

カイジ「ここから星を稼ぐ手段はない・・それにこんなクソみてぇな船、さっさと降りたほうがいいっ・・！
俺達はやり直すんだ！」

古畑「うっ・・・カイジさぁん・・・」

悟空「Zzzz....」

そうしてカイジ達は予定通り行動し、悟空からは星を1つ100万で2つ買い取った

カイジ・古畑は増えた借金を抱え船を降り
悟空は最後の星の売買により実に1300万もの大金を抱え船を降りた

利根川「・・・・」

兵藤「実に面白い・・孫・・悟空か・・カカカ・・コココ・・・キキキ・・・！」


～そして月日が流れた～

カイジは日々コンビニのバイト暮らしをしていた・・

カイジ（毎日毎日同じ事の繰り返し・・・だが・・やるしかないんだっ・・・）

カイジ「俺はっ・・変わるんだっ・・いや、変えるんだっ・・この人生をっ・・・！」

ﾋﾞﾘｯ

カイジ「・・・くそっ・・！」

店長「あーあー・・もうなにやってんだよカイジ君！」

カイジ「す、すいません・・・」

店長「ちっ・・まぁいい、ちゃんと片付けておけよ」

カイジ「はい・・すいません・・・」（くそっ・・）

ベジータ「おい貴様ぁ！！ここに大福がある！！一息入れるぞ！」

カイジ（・・・こいつはいつも口が悪いな・・）

ベジータ「そこで俺のビッグバンアタックで止めをさしたんだ、ハーッハッハッハ！！」

モブ「あはは、ベジータさんっておもしろ～い」

カイジ（ダメだ・・・まるでダメ・・・こういう雰囲気・・）

ベジータ「む、もうこんな時間か。　俺は先に出るぞ」

モブ「はーい、お疲れ様でーす」

カイジ「俺も・・お先っす」

店長「あ、ちょっと待って」

カイジ「はい？」

店長「おかしいな・・・無い・・無いぞ・・・」

カイジ「どうかしたんすか？」

店長「ここに10万入った封筒があったはずなんだけど・・カイジ君知らない？」

カイジ「いえ・・知らないっすけど・・・」

店長「ほんとに？」

カイジ「・・・・」

店長「ちょっと・・そのカバンの中見せてもらってもいいかな」

カイジ「な、なにするんすか！」

店長「・・・・」

カイジ「フ・・フフッ・・そうか、そういうことか・・なるほどわかりました、見せますよ
・・・ただし、ギャンブルだ」

店長「ギャンブル・・？」

カイジ「このカバンにその封筒が入ってたら10万でも100万でも詫びとして払う」

カイジ「だがカバンに封筒が入ってなかったら・・逆にアンタに10万払ってもらう」

店長「なにをばかなっ・・・」

カイジ「人を疑うのはそれなりの覚悟が必要・・これぐらいのリスクは当然っ・・・！」

ベジータ「貴様何をしている！！」

カイジ「べ、ベジータ・・？」

ベジータ「地球人の考える事はよくわからん、だが落ち着け。店長！貴様も証拠もなく疑うのはやめろ！！」

店長「・・・・」


カイジ「クソッ・・！ふざけるなよっ・・戦争だろうがっ・・！
疑ってる内はまだしも・・それを口にしたらっ・・・戦争だろうがっ・・・！」

ベジータ「騒ぐなカイジ、もう過ぎたことだ」

ベジータがそう言い放った瞬間、カイジのバッグから気付かれない速さで封筒を抜き取った

カイジ「でもっ・・アイツっ・・・！」

ベジータ「そうカッカするな、王子であるこの俺がメシでも奢ってやるから機嫌を直せ」

カイジ（王子・・？何言ってんだコイツ・・）「・・・あぁ・・」

～喫茶店内～

ベジータ「突然だが、俺は貴様から感じるものがある」

カイジ「はぁ・・？」

ベジータ「その辺の地球人とは違う・・わかりやすく言えば、大金のにおいがする」

カイジ「なにいってんだ、俺は大金どころか・・」

ｶﾞﾁｬ　ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ

カイジ「っ・・！」ｻｻｯ

ベジータ「何をしている」

カイジ「い、いや・・なんでもねぇ」

ベジータ「フン・・わかったぞ、貴様追われているな？」

カイジ「なっ・・・」

ベジータ「隠すな、それぐらい見ればわかる・・・で、俺に話す気はないのか」

カイジ「お前に言う事でもねぇよっ・・・」

ベジータ「そうか・・・ならば仕方ない」

～道中～

カイジ「で・・お前いつまでついてくるんだ・・・」

ベジータ「勘違いするな、同じ方向なだけだ」

カイジ「・・・・　　　っ・・・！！」

カイジの歩く先には、過去エスポワールにカイジを導いた男

遠藤の姿があった

カイジ「・・・・」ｽﾀｽﾀ

遠藤「おぉい待てよカイジ君」

ベジータ（こいつがカイジを追っている奴か、気がかなり小さい。カイジが臆病なだけなのか）

カイジ「なんだよ・・・」

遠藤「まぁここで話すのもなんだ・・君の家で話そう」

説明カット

遠藤「そういうわけだ・・・」

ベジータ「な・・なにぃ！？おい！俺もそのギャンブルに参加させろ！！」

遠藤「あぁ、いいとも夢を追うのはいい事だ」

カイジ「バカやめろっ・・！お前はわかってねぇんだ・・こいつらの言うギャンブルをっ・・！」

ベジータ「俺に指図するな！！俺はやるといったらやるんだ！！！」

カイジ（バカが・・・まるでわかってねぇ・・・）

遠藤「やる気があるなら、明日ここへ来い」


カイジ（来たれ・・星の元へ・・・か・・）

カイジ（今度は勝つっ・・・勝ってみせるっ・・・！）

そうしてカイジ達は会場である、スターサイドホテルへ到着した

カイジ（エスポワールで見た連中も何人か混じってるな・・・こいつらは警戒しなくてはいけない）

北見「お、お前は！？」

カイジ（こいつは確か北見・・・）「お前も来てたのか」

北見「エスポワールで見たな、ここはお互い協力していこうじゃねぇか」

カイジ「協力？笑わせるな、敵なんだよお前もっ・・・全員敵っ・・容赦はしねぇ」

北見「っ・・・！」

カイジ（救えねぇ・・・こいつはどこへいっても負け組だ・・・）

ベジータ「フン、奇遇だなカイジ・・俺もそう思っていたところだ・・・敵。
俺の邪魔をするものは全て叩き潰す」

カイジ（こいつは甘い・・頭の中だけの非情さ・・・俺は違うっ・・・
あのエスポワールで地獄を見てきたっ・・！非情の覚悟がまるで違うっ・・・！
厄介なのは前エスポワールに乗っていたヤツらだ・・・ベジータなんざ眼中にねぇっ・・）

ベジータ「な・・・お前はっ・・・カカロット！？」

悟空「よぉ、ベジータじゃねぇか！ははっ、なんでオメェこんなところにいんだ？」

ベジータ「ブルマにいい加減働けと言われてな・・働いてはいたんだが・・・」

悟空「・・・オメェも苦労してんだなぁ・・オラもチチがオラの食費で金使い切っちゃったみてぇで・・・」

ベジータ「うるさいっ！！カカロット、貴様とは今日ここで決着をつけてやる！！」

悟空「あぁ、オラも負けねぇぞ！」

カイジ（なっ・・あいつは・・悟空っ・・！なんであいつが・・・ベジータと知り合いなのか・・？）

黒服「お待たせ致しました、それではご案内致します
ですが・・12名ずつ移動して頂きます。まず最初に移動を希望される方は手を挙げてください」

カイジ（なんだ・・？順番が関係あるのか・・・）

悟空「オラ行くぞ」ｽｯ

ベジータ（！　カカロットには負けられん）ｽｯ

悟空・ベジータに続き
カイジ・北見も手を挙げ、最初の12名が決定した

黒服「各自部屋を用意してあります、どうぞ中へ」

カイジ（なっ・・・！）ざわ・・ざわ・・・

そう・・それは部屋というよりも・・棺！

ベジータ「ふざけやがって・・・！ぶっ殺されたいか貴様！！！」

悟空「まぁまぁ、いいじゃねぇかベジータ。メディカルマシーンと大して広さかわんねぇぞぉ」

黒服「会場につくまでの間ですので・・」

ベジータ「ちっ、くそったれ・・・！」

中へ入る悟空達

ｶﾞｺﾝ

カイジ（なんだ・・上に・・上がってる・・？）

ｶﾞｺﾝ
ﾜｧｧｱｱｱｱ！！

カイジ（止まった・・到着か・・？随分騒がしい・・一体なにが・・・）

「お待たせ致しました！今回のギャンブルは・・ブレイブメンロード！！
この25ｍの鉄骨を渡りきり向こう側まで辿り着くだけ！
1位には2000万！2位には1000万の賞金が手に入ります！！」

カイジ（・・・・！！）ざわ・・ざわ・・・

ベジータ「これがギャンブルなのか、下らん」

悟空「へっ？渡るだけでいいのか？今回は楽な仕事だなぁ」

カイジ（高さ・・5・・いや、10ｍぐらいか・・？落ちたら氏・・最低でも骨折・・・）
ざわ・・ざわ・・・

「ｵﾗｧ！早く渡れ！！お前に賭けてんだぞ！！！」

北見「ぐっ・・うっ・・・なんだよこりゃぁ・・・」

カイジ（北見・・）

北見「出来るわけねぇだろっ・・・バカかお前らっ・・・！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ベジータ「フン、カカロット・・1位は俺が頂く」

悟空「へへっ、オラだって負けねぇぞ」

悟空達が話している間に、一人の男が足を踏み入れた

モブ「う・・うぅ・・・」ﾕﾗﾕﾗ

カイジ（しまったっ・・先を越されたっ・・・！）

ベジータ「カカロット、飛ぶのは無しだ。司会者は「鉄骨を渡れ」と言っているからな」

悟空「あぁ、わかった！」

カイジ（あいつら何をごちゃごちゃいってるんだ・・・
いや、気にしてたらダメだ！俺も渡らねぇと・・・）

ベジータ「先に行かせてもらうぞ！！」ﾊﾞｼｭｩ！！

悟空「！　いけね、遅れちまった！！」ﾊﾞｼｭｩ！！

ベジータ「クソッ・・トロトロと邪魔な野郎だ！！！さっさと進みやがれ！！」

モブ「ひ、ひぃぃいっ・・・！」


せっ・・・！せっ・・・！
カイジ（ん？なんだ・・？）
お・・・せっ・・！お・・・せっ・・！
カイジ（お・せ・・？　押せ！？）ざわ・・ざわ・・・

「押せ！！なにしてんだー！！2番のヤツチャンスだぞー！押せぇええええ！！」

ベジータ「なんだ、押していいのか？　フッ・・そうか・・（ﾆﾔﾘ」

悟空「ベジータおめぇっ・・！まさか！」

モブ「や・・やめっ・・・」

ベジータ「どけええええええええええ！！！！」ﾊﾞｷｲｯ！！

モブ「っ！！」

悟空「バカ野郎！！！」ﾊﾞｼｭｯ！！

落下していくモブを悟空が助けたが、落下した方がマシなぐらいの大怪我をしていた

カイジ・北見・モブ（あいつ今飛んだような・・・）

ベジータ「相変わらず貴様の甘さにはヘドが出るぜ・・まぁいい、俺はこのままゴールだ」ﾊﾞｼｭｩｯ！

悟空「そうはいかねぇ！！」ﾄﾞﾝｯ！

悟空の放った気功波がベジータに命中した

ベジータ「ぐっ・・！カカロット貴様っ・・・！」

悟空「押す事はねぇだろ！こう行けばいい！！」

ﾊﾞｼｭｩ　ﾊﾞｼｭｩ　ﾊﾞｼｭｩ

悟空は3本の鉄骨を反復横とびの要領で飛び前進する

ベジータ「させるかぁ！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ！！

ベジータは連続気功波を悟空めがけて発射する

カイジ「お、おいやめろ鉄骨がっ・・！」

モブ「も・・もういやだ・・・」

悟空「へへ、やるなベジータ」

カイジ「やっ・・やめろっ！！！！やめてくれっ・・！！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ベジータ「今お前とここで決着をつけてもいいが、今はそれどころではない」ﾊﾞｼｭｩｯ

悟空「しまっ・・・！」

ベジータは鉄骨を渡りきり、1位の座を獲得した

ベジータ「ハーッハッハッハ！！俺の勝ちだカカロット！！」

悟空「汚ねぇぞベジータ！」

ベジータ「うるさいっ！！俺は絶対に勝たなくてはいけないんだ！！」

カイジ（あいつら・・化け物だっ・・・冗談じゃねぇっ・・あんなのに勝てるわけねぇだろっ・・・！）

カイジ（結局俺はここでも負ｋ・・・いや、何か引っかかる・・・・　　そうか！！）

カイジ（落ちても氏なない・・そう、氏なないんだっ・・悟空がさっきみたいに助ける・・）

カイジ（まだ悟空はベジータと言い合いしててゴールしていない・・これを利用すれば・・・）


カイジ・・・閃くっ・・起氏回生の作戦っ・・・！

予想してたより悲惨な展開にｗｗｗｗｗｗ

カイジ渡るっ・・鉄骨をっ・・・！

カイジ（あいつらみてぇに早くは進めねぇが・・・大丈夫だ・・俺の前には人がいる・・・）

そして手が届く位置まで歩を進めたカイジっ・・・！

ベジータ「カカロット！貴様はもっと甘さを捨てろ！！」

悟空「オラにはそんな事できねぇ！！」

カイジ（大丈夫なはずだ・・押しても・・押しても大丈夫・・・）ﾄﾞﾝｯ

モブ「な・・うわぁあああああああああ！！」

カイジ（さぁ悟空っ・・！助けろっ！落ちたアイツをっ・・・！俺はその間に渡り切るっ・・！）

ベジータ「ッチ、頭にくるぜ・・・お前のような甘い奴に先を越されてるとはな」

悟空「オラは・・・おめぇのように非情にはなれねぇ・・オラにはオラのやり方がある」

カイジ（悟空・・・助けないつもりかっ・・！？早くしないと俺が落としたアイツは・・・）

ﾍﾞｷｯ
ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ！！

悲鳴・そしてギャラリーの笑い声が会場内に響く

悟空「なっ・・！」

カイジ「あ・・あぁ・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

悟空「おめぇ・・！なんてこと・・・！」

カイジ「ぐぅっ・・うぅっ・・！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ベジータ「フン、カカロット・・貴様よりカイジの方が正しい選択をしたようだな（ﾆﾔﾘ」

ｲｲｿﾞｰ3番ﾖｸﾔｯﾀ！ｿﾉﾏﾏｽｽﾒｰ！

悟空「オメェ・・悪い奴だったのか・・・」

ﾋｭｩｩｩｳ
ｼｭﾀｯ

カイジの目の前に悟空が立つ

カイジ「ぐっ・・！ち、違う・・俺は・・・俺はっ・・！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

悟空「いい奴だと思ってたんだけどな・・ベジータはあぁいう性格だから仕方ねぇがオメェは・・・」

カイジ「聞いてくれっ・・！違うんだっ・・俺は本当に落とそうとしたわけじゃっ・・・！」

悟空「オラおめぇを許さねぇ！！！」ﾄﾞﾝｯ！

ﾄﾞｺﾞｫｯ！！
カイジ「ぐっ・・！ぐあああああああっ！！」

悟空はカイジを気で吹き飛ばし、カイジは鉄骨を通り越し奥の壁に叩きつけられた

カイジ（いてぇっ・・・体中の骨がﾊﾞﾗﾊﾞﾗになったような激痛っ・・！くそっ・・！くそっ・・・！）

ベジータ「ケッ、何が非情になれないだ・・」

北見（なんだよこれっ・・・もう帰りてぇよっ・・・！）ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


「3番、2着でゴール！！」
ベジータ「なにィ！？」

氏なないのがすごい

と・・すいません、一度出掛けてきます

書き溜めてないと時間かかるもんですね、申し訳ない。

初ＳＳなので違和感ある部分多いですが、大目に見てもらえると嬉しいです


いつ戻れるかわからないので落としてしまってもおｋです('A`;)
半端ですんません、戻ってきて残ってたら続き書きます