62: 2017/11/01(水) 23:18:45.73 ID:iKO6/eHM0


最初:志希「ご主人様っ! 『メイドニナール(メイドになる)』だよ♪」

前回:志希「メイドニナール」ケース2. 本田未央

ケース3. 前川みく

(朝)

みく「今日は学校もお仕事もお休み…久しぶりに暇だなー」ボ-ッ

テクテクテク...

志希「おや。みくちゃんおっはよーう♪」

みく「あ、志希チャン。おはよー」

志希「どしたの? ずいぶん退屈そうだねぇ♪」スンスン

みく「うん。そうなんだけどさ…どうして自然な流れでみくの匂いを嗅ぐの? おかしくない?」

志希「にゃははは♪ おかしくナーイ♪」ハスハス

みく「ハグまでしてくるし…大型のワンチャンに絡まれたような気分だにゃ」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)
63: 2017/11/01(水) 23:19:30.77 ID:iKO6/eHM0
ムギュ-ハスハス

志希「おや…変わった香りがするねぇ♪」

みく「変わってるって? みく。そんなに変な匂いするの?」

志希「大丈夫。『羊が砂糖水に飛び込んで乾いた後みたいな匂い』がちょっとするだけだよ♪」

みく「大丈夫なの!? それ!?」

志希「まぁまぁ、気にしなーい♪」

みく「いや、不安になるし」

志希「ならコレをぐっとのんで不安なんて忘れちゃおうよ♪」

64: 2017/11/01(水) 23:20:49.78 ID:iKO6/eHM0
スッ

みく「なんか強引な切り出し方だね。というかナニコレ? すっごく嫌な気がするよ」

志希「そんな警戒心丸出しの声出さないでよー♪」

みく「いや出すよ。そりゃ出すよ。青紫色の液体を差し出されて『わーい。ありがとー。ぐびぐびぐび』なんて飲む子がいると思うの?」

志希「ユッコちゃん」

みく「ユッコチャンはもう少し警戒心を持つべきだね」
志希「だね♪」スッ…グイグイ

みく「志希チャン。さりげなくみくの口元にドリンクを押し付けないでもらえるかな?」

志希「飲まないの?」

みく「飲まないよ」

志希「え~」

みく「たまの休みだもん。退屈だとしても平和に過ごしたいよ」

志希「ぶぅー!」

65: 2017/11/01(水) 23:21:37.60 ID:iKO6/eHM0
スタスタ...

アナスタシア「ドーブラエ ウートラ。みく。シキ。おはようございます♪」

みく「あ、おはよー。あーにゃん」

志希「おや、おはよう。アーニャちゃん♪」キラ-ン

みく「ん?」

アナスタシア「シキ。それは何ですか? ドリンク? ターイナ…不思議です。だけど星のない夜空みたいな色で綺麗ですね」キラキラ

みく「同じものを見ても表現が変わるんだね。みくには『ドラクエの毒の沼』にしか見えないよ」

志希「アーニャちゃん。これねー、実は飲めるんだよ? 飲んでみるかーい♪」

アナスタシア「ダー♪」

みく「に゛ゃー!?」

66: 2017/11/01(水) 23:22:50.34 ID:iKO6/eHM0
アナスタシア「アーニャ。興味あります。飲んだらきっと美味しいですね♪」

みく「美味しくない、美味しくない! バラエティ的な美味しさはあるかもしれないけど美味しくないよ! 絶対」

志希「Пожалуйста Анастасия(アーニャちゃん。どうぞー♪)」

スッ

アナスタシア「スパスィーバ♪ シキもロシア語ですね♪」

志希「カタコトだけどねー♪」

みく「ちょ!? あーにゃん!? 騙されちゃ駄目だよ! 外国人の人が『シャチョーサン。オイデヤスー』って呼びかけるのと同じだよ!? 同じ言語を使って親しみを感じさせようというビジネステクニックだよ!?」

67: 2017/11/01(水) 23:23:20.89 ID:iKO6/eHM0
キュポン...

アナスタシア「とても楽しみです♪」

みく「駄目ー! それ駄目ー!」

パシッ!!

アナスタシア「あ…」

みく「こ、こんなものあーにゃん飲ませるわけにはいかないよ!」

みく「みくが代わりに飲む!!」

グビグビグビ!!

志希「♪」

ボンッ...!!

みく「…」ボ-ッ

アナスタシア「み、みく? 大丈夫ですか!?」

みく「…大丈夫にゃ」ハイライトオフ

68: 2017/11/01(水) 23:24:12.57 ID:iKO6/eHM0
(しばらくして)

バタ-ン!!

アナスタシア「プロデューサー! イズヴィニーチェ! み、みくが…!」

P「ん? どうしたの?」

みく「ご主人サマー♪ おはようございますにゃー♪」フリフリ

P「…」

アナスタシア「し、シキのドリンクを飲んだら急にメイドを始めました…!」

みく「だってみくはご主人サマのメイドだもん! 当然でしょー♪」

みく「ほらほら、もっとみくを見て欲しいにゃ~♪ にゃんにゃんしちゃうにゃ~♪」ゴロニャ-ン

P「みくはコッテコテの猫耳メイドかー」

69: 2017/11/01(水) 23:24:42.56 ID:iKO6/eHM0
アナスタシア「プラスチーチェ…本当に、ごめんなさい…プロデューサー。私がシキから飲み物をもらわなければ…」シュ-ン

P「いや、悪いのは志希だから。アーニャは悪くないよ」

みく「もー! ご主人サマもあーにゃんもみくをほったらかしにしないでほしいにゃー!」ドスドス

P「痛い痛い。仮にも主人なのに背中にヘディングをするんじゃないよ」

みく「構ってにゃ!」

アナスタシア「みく。ごめんなさい。私がお世話しますからね」

みく「わーい♪」ゴロゴロ

P「メイドなのか猫なのか」

70: 2017/11/01(水) 23:25:33.20 ID:iKO6/eHM0
(しばらくして)

みく「ご主人様。あーにゃん。紅茶とお菓子持ってきたよー♪」

カチャリ

P「ありがとう」

アナスタシア「ありがとうございます。みく」

みく「みく的にはお礼を言われるより、撫でてもらうほうが嬉しいにゃ♪」スッ

P「はいはい」ナデナデ

アナスタシア「ダー。メイドのみくは甘えん坊ですね」ナデナデ

みく「ん~♪」ゴロゴロ

アナスタシア「なんだか仔犬を思い出します♪」ナデナデ

みく「みくはネコチャンだからね!?」

71: 2017/11/01(水) 23:26:05.64 ID:iKO6/eHM0
アナスタシア「イズヴィニーチェ。ごめんなさい。みくはカテョーナクでしたね♪」ナデナデ

みく「かてょーなく?」

アナスタシア「子猫ね。みくは小さくてカワイイ猫です♪」ナデナデ

みく「にゃぁー…♪ あーにゃんはよく分かってるにゃ~♪」

P「hey、キティ。砂糖プリーズ」

みく「ご主人サマはみくのことをもっと労わったほうがいいにゃ」

P「ミルクもないぜ、ベイビー」

みく「あーにゃんに対抗して『アメリカンな雰囲気』を出して話さなくていいから」

72: 2017/11/01(水) 23:26:46.46 ID:iKO6/eHM0
(しばらくして)

アナスタシア「プロデューサー。みくはずっとこのままですか?」

P「大丈夫。そのうち治るから放っておいていいんだよ。風邪みたいなものなんだ」

アナスタシア「ニェート…でも私、少しだけ心配よ」

P「あれを見ても?」

アナスタシア「んー?」

タッタッタ...

みく「ご主人サマ♪ お待たせにゃ♪ みくと萌え萌えじゃんけんの時間だよ♪」ニャキ-ン!

73: 2017/11/01(水) 23:27:12.53 ID:iKO6/eHM0
アナスタシア「ダー…♪ みく。お祭りですか♪」

みく「うん。そんな感じだよ♪ あーにゃんも参加してねー♪」

P「アーニャ。まだ心配?」

アナスタシア「いえ、平気そうです♪」

P「だろ」

みく「さあ始めるよー♪ にゃんにゃかじゃんけんじゃんけんぽーい♪」

P「(ノリが菜々の系譜だな)」

74: 2017/11/01(水) 23:29:56.80 ID:iKO6/eHM0
(別の場所)

菜々「これがセーラームーンです♪」シャキ-ン

裕子「ムムっ。どことなくサイキックの気配がしますね!」

菜々「違います~! セーラームーンというのはですね。普通の女子高生が…へくちっ!」

裕子「どうかしましたか?」

菜々「誰かに噂されてます」

裕子「おぉ…噂になっていることもわかるとはやはりーーー」

菜々「これはサイキックとは違いますからね?」

75: 2017/11/01(水) 23:30:28.73 ID:iKO6/eHM0
(しばらくして)

アナスタシア「ではプロデューサー。みくのことよろしくお願いします」

P「レッスン頑張ってきなよ」

みく「あーにゃん。頑張ってきてねー♪」

アナスタシア「ダー。では、失礼しますね」

ステステステ...

76: 2017/11/01(水) 23:30:55.09 ID:iKO6/eHM0
みく「さて…」

P「ん?」

みく「ご主人サマーっ♪」

ダキッ...ムギュ-

P「ぐぇ」

みく「たくさんお世話したみくのこと褒めて欲しいにゃー♪」ゴロゴロ

P「急に甘えてきたな」

みく「あーにゃんの前だったし我慢してたんだにゃ♪」

ギュ-...ムニムニ

P「ぐぅ。何やら柔らかくて弾力のあるものを押し付けられている」

みく「んふふ~♪ 何か気になるのかにゃー、ご主人サマは~♪」ムニ-

P「確信犯かよ」

77: 2017/11/01(水) 23:31:26.04 ID:iKO6/eHM0
みく「ん~♪」

スリスリ...ムギュ-

P「普段、みくはこんなに甘えてこないから新鮮だなー」ナデナデ

みく「まーねー。こういう機会じゃないと甘えられないもん♪」ゴロゴロ

P「ほー」

みく「もっと甘やかしてよね~♪」

P「おー」

P「…」

P「あれ?」

78: 2017/11/01(水) 23:32:06.93 ID:iKO6/eHM0
みく「なに?」

P「…さっき『こういう機会』って言った?」

みく「…」

みく「あー、その、うん。薬の影響でメイドになっちゃったからね」

P「自分がメイドに変わったって自覚があるんだ?」

みく「え、えっと…その…」

P「…」

ガシッ!!

みく「ちょ」

P「いつから薬は切れてたのかな?」

みく「…あ、あーにゃんが帰る少し前…です」

P「なるほど。よーくわかったよ」

みく「わ、わかってくれた?」

P「うん。お仕置きだ」

ワシャワシャワシャワシャワシャ...!!

みく「う゛に゛やぁぁぁぁぁぁっっ!!」

P「よーしよしよしよし」

みく「髪の毛をわしゃわしゃするのはやめてほしいにゃぁぁぁ!!」

ケース3. 前川みく end

79: 2017/11/01(水) 23:32:59.21 ID:iKO6/eHM0
(後日)

P「そういえばさ薬を飲んだ3人でちょいちょい反応が違ったんだよね」

杏「藪から棒に何の話?」

P「例の薬の話」

杏「あー」

P「例えば、未央はすごい丁寧口調なメイドになったのにさ、奏とみくはいつも通りフランクな口調だったんだ。この辺については何か知らない?」

杏「あー、志希曰くね『飲んだ本人の理想のメイド像』がキャラクターとして現れるんだってさ。だから人によってフランクだったり、主人との距離を置いたりと態度は変わるみたいなんだ」

P「なるほど。じゃあ菜々あたりが飲んでも『メイドカフェのキャラクター』が出てきたりするわけか」

杏「ナナの場合は何も変わらないんじゃない? もはやあれが素になってるし」

P「かもなー」

80: 2017/11/01(水) 23:35:07.45 ID:iKO6/eHM0
(別の場所)

菜々「へくちっ!」

菜々「あー…また噂されてます」ズズッ

裕子「…」

裕子「!」ピ-ン

裕子「これが噂に聞く千里眼というやつですか!」

菜々「いいえ。違います」



87: 2017/11/02(木) 08:04:12.42 ID:V0A5UBwu0
休憩します
休憩代行とかいうパワーワードが浸透してるの怖い

88: 2017/11/02(木) 08:11:54.28 ID:YQhm003DO
ネックス大尉みたいに、柚を見て元気が出るなら24時間戦いましょう

89: 2017/11/02(木) 16:43:55.16 ID:2dkMoTeiO
ちひろに飲ませてガチャの確率を出やすくするのはどうだろう?

次回:志希「メイドニナール」ケース4. 相葉夕美

引用: 志希「ご主人様っ! 『メイドニナール(メイドになる)』だよ♪」