1: 2013/01/20(日) 19:33:42 ID:sYjQaeZs
上司「今回頼まれてくんない」
「はぁ……ガリガリ君だったらもうなくなってましたよ」
上司「え?マジで?いやそうじゃなくてね」
「なんすか。」
上司「最近仕事来たからさ、やってもらいたいのよ。言っとくけどお前一番有能だからな。
最近お前ただのガリガリ君用パシり機になっちゃってんじゃん」
「そっすね。」
上司「じゃ、頼むわ」
「はぁ……ガリガリ君だったらもうなくなってましたよ」
上司「え?マジで?いやそうじゃなくてね」
「なんすか。」
上司「最近仕事来たからさ、やってもらいたいのよ。言っとくけどお前一番有能だからな。
最近お前ただのガリガリ君用パシり機になっちゃってんじゃん」
「そっすね。」
上司「じゃ、頼むわ」
2: 2013/01/20(日) 19:35:45 ID:sYjQaeZs
頃し屋「あー……久しぶりの仕事だわ」
上司「ターゲットはここに住む女だ」
頃し屋「なんかやったっすか」
上司「いや、なんか依頼主の個人的な恨みがあるんだとさ」
頃し屋「へぇ、お色気絡みですかねぇ」
上司「いや、無いと思うよ」
頃し屋「……そっすか」
上司「ターゲットはここに住む女だ」
頃し屋「なんかやったっすか」
上司「いや、なんか依頼主の個人的な恨みがあるんだとさ」
頃し屋「へぇ、お色気絡みですかねぇ」
上司「いや、無いと思うよ」
頃し屋「……そっすか」
3: 2013/01/20(日) 19:42:58 ID:sYjQaeZs
上司「じゃ、後頼むわ。どんだけかかってもいいってさ」
頃し屋「うぃーす」
上司「じゃ、出来たら報告してね。報酬が二百万だって」
頃し屋「へー。そうでもないすね」
上司「頑張ってー」フ゛ーン
頃し屋「……あ、ターゲットの写真とかもらってねぇ」
頃し屋「うぃーす」
上司「じゃ、出来たら報告してね。報酬が二百万だって」
頃し屋「へー。そうでもないすね」
上司「頑張ってー」フ゛ーン
頃し屋「……あ、ターゲットの写真とかもらってねぇ」
4: 2013/01/20(日) 19:46:19 ID:sYjQaeZs
頃し屋「………どうしよう。完全にこのままうろついてたら浮浪者と間違われる。」
少女「……おじさん」
頃し屋「おじ……お兄さんに何か用かな?」
少女「……お腹すいてる?」
頃し屋「……ああ。空いてる」
少女「そっか。私んち行く?」
頃し屋「え?いやー……どうしよう……」
少女「誰もいなくて寂しかったから、遊んで欲しいんだけど」
頃し屋「……まぁいいか。後で報告すりゃいいし」
少女「……おじさん」
頃し屋「おじ……お兄さんに何か用かな?」
少女「……お腹すいてる?」
頃し屋「……ああ。空いてる」
少女「そっか。私んち行く?」
頃し屋「え?いやー……どうしよう……」
少女「誰もいなくて寂しかったから、遊んで欲しいんだけど」
頃し屋「……まぁいいか。後で報告すりゃいいし」
5: 2013/01/20(日) 19:49:06 ID:sYjQaeZs
頃し屋「……」キョロキョロ
少女「はい。ご飯」
頃し屋「あ、ありがとう」
少女「……」シ゛ーッ
頃し屋「……どうかした?」
少女「おじさんって、ゴルゴ13みたいだね」
頃し屋「いや、違……合ってるっちゃあ合ってる」
少女「へぇ。美味しい?」
頃し屋「う、うん」
少女「………」シ゛ッ
少女「はい。ご飯」
頃し屋「あ、ありがとう」
少女「……」シ゛ーッ
頃し屋「……どうかした?」
少女「おじさんって、ゴルゴ13みたいだね」
頃し屋「いや、違……合ってるっちゃあ合ってる」
少女「へぇ。美味しい?」
頃し屋「う、うん」
少女「………」シ゛ッ
6: 2013/01/20(日) 19:52:08 ID:sYjQaeZs
頃し屋「……仕事あったんだった」
少女「どうしたの?」
頃し屋「ごめんね、仕事があるからさ」
少女「えー……遊んでいこうよ」
頃し屋「ごめんね」
少女「どうしても?」
頃し屋「どうしても」
少女「明日も来てくれる?」
頃し屋「……明日も来るかな」
少女「どうしたの?」
頃し屋「ごめんね、仕事があるからさ」
少女「えー……遊んでいこうよ」
頃し屋「ごめんね」
少女「どうしても?」
頃し屋「どうしても」
少女「明日も来てくれる?」
頃し屋「……明日も来るかな」
7: 2013/01/20(日) 19:57:30 ID:sYjQaeZs
少女「……じゃあ、また明日」
頃し屋「ああ、ばいばい」
カ゛チャ
頃し屋「……結局ご飯もらって遊んでしまった。仕事を放棄して」
頃し屋「……一旦帰るか」
頃し屋「ああ、ばいばい」
カ゛チャ
頃し屋「……結局ご飯もらって遊んでしまった。仕事を放棄して」
頃し屋「……一旦帰るか」
8: 2013/01/20(日) 20:04:08 ID:sYjQaeZs
上司「えー?ターゲットの写真?」
頃し屋「そうっすよ。もらわないと仕事のしようが無いじゃないですか」
上司「そうだなぁ……」カ゛サコ゛ソ
上司「……あ、思い出した。もらってないわ。写真」
頃し屋「はぁ?」
上司「『いかにも純粋そうな女』ってだけ聞いた」
頃し屋「なんすかそれ。渋谷にいっぱいいるじゃないですか」
上司「久しぶりの仕事でちょっとテンション上がっちゃってね」
頃し屋「だからって二つ返事やめてください」
上司「そのうち来たらあげるよ」
頃し屋「本当っすね」
上司「そうだよー。糖分足りてないよ糖分!クリームパン食べる?」
頃し屋「いりません」
頃し屋「そうっすよ。もらわないと仕事のしようが無いじゃないですか」
上司「そうだなぁ……」カ゛サコ゛ソ
上司「……あ、思い出した。もらってないわ。写真」
頃し屋「はぁ?」
上司「『いかにも純粋そうな女』ってだけ聞いた」
頃し屋「なんすかそれ。渋谷にいっぱいいるじゃないですか」
上司「久しぶりの仕事でちょっとテンション上がっちゃってね」
頃し屋「だからって二つ返事やめてください」
上司「そのうち来たらあげるよ」
頃し屋「本当っすね」
上司「そうだよー。糖分足りてないよ糖分!クリームパン食べる?」
頃し屋「いりません」
9: 2013/01/20(日) 20:09:18 ID:sYjQaeZs
頃し屋「まぁいいや。あの周辺ってことはわかってんだ。」
頃し屋「あの女の子に会いに行くって口実で色々探り出せばなんか出るはずだろ……」
頃し屋「あんなボロそうなとこに純粋そうな女なんかいないもんな。そういう奴ってだいたい彼氏いて高級そうなとこ住んでるもの」
頃し屋「ふん……けっこう早く片付きそうだな……」
頃し屋「……明日に向けて、寝るか」
頃し屋「あの女の子に会いに行くって口実で色々探り出せばなんか出るはずだろ……」
頃し屋「あんなボロそうなとこに純粋そうな女なんかいないもんな。そういう奴ってだいたい彼氏いて高級そうなとこ住んでるもの」
頃し屋「ふん……けっこう早く片付きそうだな……」
頃し屋「……明日に向けて、寝るか」
10: 2013/01/20(日) 20:22:40 ID:sYjQaeZs
頃し屋「……いないな」
少女「あー!おじさん!」
頃し屋「やぁ、昨日の……」
少女「少女だよ!」
頃し屋「そっか。親御さん心配するよ?」
少女「ううん、いいの!どっかいっちゃったの!」
頃し屋「どういうこと?」
少女「知らない!」
頃し屋「……そう」
少女「遊ぶ?ねぇ遊ぶ?」
頃し屋(……こういうのは聞くのは忍びないな……まぁいい。目標殺るまでの隠れ蓑だ)
頃し屋「ああ!遊ぼうか!」
少女「わーい!」
少女「あー!おじさん!」
頃し屋「やぁ、昨日の……」
少女「少女だよ!」
頃し屋「そっか。親御さん心配するよ?」
少女「ううん、いいの!どっかいっちゃったの!」
頃し屋「どういうこと?」
少女「知らない!」
頃し屋「……そう」
少女「遊ぶ?ねぇ遊ぶ?」
頃し屋(……こういうのは聞くのは忍びないな……まぁいい。目標殺るまでの隠れ蓑だ)
頃し屋「ああ!遊ぼうか!」
少女「わーい!」
14: 2013/01/21(月) 23:49:55 ID:g21SHf5o
頃し屋「せっせっせーのよいよいよい」
少女「アールーフ゜ースー……」
頃し屋「……早いな」
少女「楽しいねぇ!楽しいねぇ!」
頃し屋「そうか?二倍速くらいでやったぐらいだぞ?」
少女「楽しくなかった?」
頃し屋「そんなことなかったけど」
少女「じゃあ良かった!」
少女「アールーフ゜ースー……」
頃し屋「……早いな」
少女「楽しいねぇ!楽しいねぇ!」
頃し屋「そうか?二倍速くらいでやったぐらいだぞ?」
少女「楽しくなかった?」
頃し屋「そんなことなかったけど」
少女「じゃあ良かった!」
15: 2013/01/22(火) 00:11:08 ID:Avb12Msc
少女「お腹すいたの!お腹!」
頃し屋「……ふーん」
少女「こら!おじさん召使いでしょ!作って!」
頃し屋「えー?マジで?あんまり上手くできないかもよ?」
少女「いいから!お腹すいたの!」
頃し屋「はいはい」
頃し屋「……ふーん」
少女「こら!おじさん召使いでしょ!作って!」
頃し屋「えー?マジで?あんまり上手くできないかもよ?」
少女「いいから!お腹すいたの!」
頃し屋「はいはい」
16: 2013/01/22(火) 00:15:49 ID:Avb12Msc
頃し屋「できた」
少女「わーい」
頃し屋「チャーハンと……チャーハンだ」
少女「なんでわざわざ別の皿に同じもの盛ってあるの?」
頃し屋「お得感が出るからだ」
少女「へー」ハ゜クハ゜ク
頃し屋「ど?」
少女「……うん。おいしい!おじさん!美味しいよ!」
頃し屋「そりゃよかった」
少女「わーい」
頃し屋「チャーハンと……チャーハンだ」
少女「なんでわざわざ別の皿に同じもの盛ってあるの?」
頃し屋「お得感が出るからだ」
少女「へー」ハ゜クハ゜ク
頃し屋「ど?」
少女「……うん。おいしい!おじさん!美味しいよ!」
頃し屋「そりゃよかった」
17: 2013/01/22(火) 00:24:45 ID:Avb12Msc
少女「おじさん!これ!これ何?」
頃し屋「……あ、ダメだ!触るな!」
少女「なんで?」カ゛チャッ
頃し屋「そ、それはな……すげー危ないんだよ?ね?渡せ」
少女「ほんと?」
頃し屋「ああ!いいご主人だったら渡してくれるぞ!」
少女「へー。はい!」
頃し屋「よーしよし」
頃し屋(あっぶねー……CZ75-SP-01Mかよ……ぶっ飛ぶぞこの子……)
少女「ねぇ偉い?私偉い?」
頃し屋「あー偉いぞー」
少女「わーい」
頃し屋「……あ、ダメだ!触るな!」
少女「なんで?」カ゛チャッ
頃し屋「そ、それはな……すげー危ないんだよ?ね?渡せ」
少女「ほんと?」
頃し屋「ああ!いいご主人だったら渡してくれるぞ!」
少女「へー。はい!」
頃し屋「よーしよし」
頃し屋(あっぶねー……CZ75-SP-01Mかよ……ぶっ飛ぶぞこの子……)
少女「ねぇ偉い?私偉い?」
頃し屋「あー偉いぞー」
少女「わーい」
20: 2013/01/22(火) 00:34:49 ID:Avb12Msc
頃し屋「ふー……待てよ」
頃し屋(ここで待ってても組織にいちいち帰ってたらいけないっていうか……張り込んでないっていうか……)
頃し屋(でもここで居を持つことはできないし……)
少女「どうしたの?」
頃し屋「……いや、住むとこがなくてさ……」
少女「そっかー……私んとこ住む?」
頃し屋「……いや、親帰ってこない?」
少女「その時は、お友達だって言っちゃえばいいんだよ!」
頃し屋「……それで許すのかな……大学生じゃあるまいし……」
少女「いいの!」
頃し屋(ここで待ってても組織にいちいち帰ってたらいけないっていうか……張り込んでないっていうか……)
頃し屋(でもここで居を持つことはできないし……)
少女「どうしたの?」
頃し屋「……いや、住むとこがなくてさ……」
少女「そっかー……私んとこ住む?」
頃し屋「……いや、親帰ってこない?」
少女「その時は、お友達だって言っちゃえばいいんだよ!」
頃し屋「……それで許すのかな……大学生じゃあるまいし……」
少女「いいの!」
21: 2013/01/22(火) 00:40:29 ID:Avb12Msc
頃し屋「……でも召使いでしょ?」
少女「もちろんそうだよ!ご主人のいうことを聞きなさい!」
頃し屋「はいはい」
少女「お片づけしなさい!」
頃し屋「はいはい」
少女「よろしい!」フフン
頃し屋「……まぁいいか。同年代だったらぶっ頃して奪ってるとこだが」
少女「もごもご言ってないで洗いなさい!」
頃し屋「はいはい」
頃し屋(……まぁいいか。子供の遊びだ)
少女「もちろんそうだよ!ご主人のいうことを聞きなさい!」
頃し屋「はいはい」
少女「お片づけしなさい!」
頃し屋「はいはい」
少女「よろしい!」フフン
頃し屋「……まぁいいか。同年代だったらぶっ頃して奪ってるとこだが」
少女「もごもご言ってないで洗いなさい!」
頃し屋「はいはい」
頃し屋(……まぁいいか。子供の遊びだ)
22: 2013/01/22(火) 00:46:07 ID:Avb12Msc
頃し屋「あー……全部洗ったよ」
少女「そうか!えーっとー……うーんと……」
少女「私は眠くなった!お布団を敷きなさい!」
頃し屋「はいはい」
少女「早く早く」
頃し屋「よっと、……はいできた」
少女「わーい」ホ゛スッ
頃し屋「おいこら。ホコリが飛ぶだろ」
少女「いいのです!ご主人だから!」
頃し屋「……はいはい」
少女「そうか!えーっとー……うーんと……」
少女「私は眠くなった!お布団を敷きなさい!」
頃し屋「はいはい」
少女「早く早く」
頃し屋「よっと、……はいできた」
少女「わーい」ホ゛スッ
頃し屋「おいこら。ホコリが飛ぶだろ」
少女「いいのです!ご主人だから!」
頃し屋「……はいはい」
23: 2013/01/22(火) 00:47:42 ID:Avb12Msc
>>19
そんなの、あたしが許さない
そんなの、あたしが許さない
24: 2013/01/22(火) 00:57:14 ID:Avb12Msc
少女「一緒に寝なさい。命令」
頃し屋「はいはい」
少女「……」
頃し屋「……」
少女「なんか歌って」
頃し屋「え?」
少女「なんか寝れるうた歌って!」
頃し屋「………あーおーげばーとーおーとーしー」
少女「……なにそれ?つまんない」
頃し屋「そ、そっか……」
頃し屋「はいはい」
少女「……」
頃し屋「……」
少女「なんか歌って」
頃し屋「え?」
少女「なんか寝れるうた歌って!」
頃し屋「………あーおーげばーとーおーとーしー」
少女「……なにそれ?つまんない」
頃し屋「そ、そっか……」
25: 2013/01/22(火) 01:21:05 ID:Avb12Msc
少女「Zz……」
頃し屋「寝たか……」
少女「……」
頃し屋「……可愛いものだな」
少女「ん……」
頃し屋「あー……眠くなるから出るか……」コ゛ソ
少女「むぅ……」カ゛シッ
頃し屋「あ?……チッ」コ゛ソコ゛ソ
頃し屋「寝たか……」
少女「……」
頃し屋「……可愛いものだな」
少女「ん……」
頃し屋「あー……眠くなるから出るか……」コ゛ソ
少女「むぅ……」カ゛シッ
頃し屋「あ?……チッ」コ゛ソコ゛ソ
26: 2013/01/22(火) 01:43:33 ID:Avb12Msc
頃し屋「Zzz………」
prrrrr
頃し屋「……ふぁい、もしもし」
上司『やぁやぁ、見つかった?純粋そうな女』
頃し屋『……いや、今のところ見つかっておりません』
上司『そうかー……また連絡するねぇ。殺ったら報告いれてねぇ』ヒ゜ッ
頃し屋「ふぁ~あ……あ、何時だ今」
少女「午後五時なのです!」
頃し屋「……起きたのか」
少女「そうです」
頃し屋「今の話聞いてたか?」
少女「何のことだかわかんない」
頃し屋「だろうな……良かった」
少女「なにが?」
頃し屋「いいんだ。何もない」
prrrrr
頃し屋「……ふぁい、もしもし」
上司『やぁやぁ、見つかった?純粋そうな女』
頃し屋『……いや、今のところ見つかっておりません』
上司『そうかー……また連絡するねぇ。殺ったら報告いれてねぇ』ヒ゜ッ
頃し屋「ふぁ~あ……あ、何時だ今」
少女「午後五時なのです!」
頃し屋「……起きたのか」
少女「そうです」
頃し屋「今の話聞いてたか?」
少女「何のことだかわかんない」
頃し屋「だろうな……良かった」
少女「なにが?」
頃し屋「いいんだ。何もない」
28: 2013/01/22(火) 23:31:31 ID:Avb12Msc
頃し屋「ふぁぁ……どうしようかな、とりあえず見張るか」
頃し屋「………」シ゛ッ
少女「ねー!トイレットペーパーないー!ティッシュとってー!」
頃し屋「……はいはい」スッ
少女「ふいー」シ゛ャー
頃し屋「……これじゃ無理だな……」
頃し屋「………」シ゛ッ
少女「ねー!トイレットペーパーないー!ティッシュとってー!」
頃し屋「……はいはい」スッ
少女「ふいー」シ゛ャー
頃し屋「……これじゃ無理だな……」
29: 2013/01/22(火) 23:46:37 ID:Avb12Msc
頃し屋「少女」
少女「ご主人!」
頃し屋「……ご主人、学校とか行かないのか?」
少女「行ってるよ!」
頃し屋「……じゃあ俺が留守番してやる。」
少女「ほんと!?わーい!」
頃し屋「……うもこんな時間だな」
少女「ホントだ。ご飯作って!」
頃し屋「……ちゃんと手伝いなさい」
少女「……はーい」
少女「ご主人!」
頃し屋「……ご主人、学校とか行かないのか?」
少女「行ってるよ!」
頃し屋「……じゃあ俺が留守番してやる。」
少女「ほんと!?わーい!」
頃し屋「……うもこんな時間だな」
少女「ホントだ。ご飯作って!」
頃し屋「……ちゃんと手伝いなさい」
少女「……はーい」
30: 2013/01/22(火) 23:50:51 ID:Avb12Msc
頃し屋「こら!座ってるばっかじゃダメだろ!お茶だせ!」
少女「へいへーい」
頃し屋「偉い人ってのはな、自分もちゃんと仕事するもんだよ。ブラック企業はアレだけど」
少女「そうなの!?仕事ある?」
頃し屋「自分で探せ」
少女「えーっとね、えーっとね、お箸出した!」
頃し屋「それでいい」
少女「へいへーい」
頃し屋「偉い人ってのはな、自分もちゃんと仕事するもんだよ。ブラック企業はアレだけど」
少女「そうなの!?仕事ある?」
頃し屋「自分で探せ」
少女「えーっとね、えーっとね、お箸出した!」
頃し屋「それでいい」
31: 2013/01/22(火) 23:56:49 ID:Avb12Msc
少女「いただきまーす」
頃し屋「いただきます」
少女「あーやだなー」
頃し屋「……ああ、今日日曜か」
少女「つまんないし」
頃し屋「そういうものかんな。友達いるのか?」
少女「いるし」
頃し屋「じゃあいいじゃねぇか」
少女「でもつまんないの」
頃し屋「わかんないな」
少女「はーぁ……」
頃し屋「みそ汁が冷める。さっさと飲め」
少女「はーい……」ス゛ス゛ス゛
頃し屋「いただきます」
少女「あーやだなー」
頃し屋「……ああ、今日日曜か」
少女「つまんないし」
頃し屋「そういうものかんな。友達いるのか?」
少女「いるし」
頃し屋「じゃあいいじゃねぇか」
少女「でもつまんないの」
頃し屋「わかんないな」
少女「はーぁ……」
頃し屋「みそ汁が冷める。さっさと飲め」
少女「はーい……」ス゛ス゛ス゛
32: 2013/01/22(火) 23:59:33 ID:Avb12Msc
少女「ふぁー……」
頃し屋「ちゃんと歯ぁ磨けよ」
少女「はーい」
頃し屋「いや、その前に風呂入って来い」
少女「はーい……」
少女「あ、一緒に入る?」
頃し屋「……アホ」
少女「そっか……」ハ゛タン
頃し屋「さーて……見張りだ。夜は特に気をつけないと」カ゛チャッ
頃し屋「ちゃんと歯ぁ磨けよ」
少女「はーい」
頃し屋「いや、その前に風呂入って来い」
少女「はーい……」
少女「あ、一緒に入る?」
頃し屋「……アホ」
少女「そっか……」ハ゛タン
頃し屋「さーて……見張りだ。夜は特に気をつけないと」カ゛チャッ
33: 2013/01/23(水) 00:06:28 ID:O5wRQBJU
頃し屋「……………」シ゛ッ
頃し屋「暗いな。自然な感じで明日電灯を設置しとくか」
少女「上がったよー」
少女「お?なにやってるの?星あるの?」
頃し屋「え?あ、そ、そうだな。月を見てたんだ」
少女「へー?綺麗だねぇ」
頃し屋「……ああ、そうだな……」
頃し屋「暗いな。自然な感じで明日電灯を設置しとくか」
少女「上がったよー」
少女「お?なにやってるの?星あるの?」
頃し屋「え?あ、そ、そうだな。月を見てたんだ」
少女「へー?綺麗だねぇ」
頃し屋「……ああ、そうだな……」
34: 2013/01/23(水) 00:17:39 ID:O5wRQBJU
少女「布団敷いて!」
頃し屋「はいはい」
少女「どーん!」
頃し屋「窓開けよう」
少女「えー!寒い!」
頃し屋「換気だよ。あと寒いほうが布団があったかいだろ」
少女「そっか!おやすみ!」
頃し屋「………おやすみ」
頃し屋「見張るか」カ゛チャコン
頃し屋「はいはい」
少女「どーん!」
頃し屋「窓開けよう」
少女「えー!寒い!」
頃し屋「換気だよ。あと寒いほうが布団があったかいだろ」
少女「そっか!おやすみ!」
頃し屋「………おやすみ」
頃し屋「見張るか」カ゛チャコン
35: 2013/01/23(水) 00:29:53 ID:O5wRQBJU
翌日
頃し屋「チッ……来なかったか……」
少女「おははー」
頃し屋「……ああ、おはよう」
少女「目の下黒いよ?元だからだけど」
頃し屋「いいんだ。気にしないで」
少女「そう、朝ご飯は?」
頃し屋「……ああ、作ってあるぞ。チンしろ」
少女「!?わーい!フレンチトーストだ!わーい!」
頃し屋「うるせぇ、静かにしろ……眠い……」
頃し屋「チッ……来なかったか……」
少女「おははー」
頃し屋「……ああ、おはよう」
少女「目の下黒いよ?元だからだけど」
頃し屋「いいんだ。気にしないで」
少女「そう、朝ご飯は?」
頃し屋「……ああ、作ってあるぞ。チンしろ」
少女「!?わーい!フレンチトーストだ!わーい!」
頃し屋「うるせぇ、静かにしろ……眠い……」
36: 2013/01/23(水) 00:32:43 ID:O5wRQBJU
少女「学校行ってくる!」
頃し屋「ああ、行ってらっしゃい。俺寝るから」
少女「鍵かけとくから。出るときは戸締まりちゃんとしとくんだよ!」
頃し屋「おめーが言うな」
少女「行ってきまーす」
頃し屋「行ってらっしゃい」
カ゛チャ
頃し屋「……ちょっと寝るか……また見張りと……電灯……Zzz……」
頃し屋「ああ、行ってらっしゃい。俺寝るから」
少女「鍵かけとくから。出るときは戸締まりちゃんとしとくんだよ!」
頃し屋「おめーが言うな」
少女「行ってきまーす」
頃し屋「行ってらっしゃい」
カ゛チャ
頃し屋「……ちょっと寝るか……また見張りと……電灯……Zzz……」
37: 2013/01/23(水) 00:38:56 ID:O5wRQBJU
頃し屋「Zzz……」
prrrr
頃し屋「…はい……もしもし……」
上司『ごめんねたびたび!どう?殺った?』
頃し屋『……長期戦になりそうです……』
上司『あらそー……頑張ってねぇ。』フ゛ツッ
頃し屋「ふぁぁ……10時か……」
頃し屋「……電灯設置しにいくか…」ノソノソ
prrrr
頃し屋「…はい……もしもし……」
上司『ごめんねたびたび!どう?殺った?』
頃し屋『……長期戦になりそうです……』
上司『あらそー……頑張ってねぇ。』フ゛ツッ
頃し屋「ふぁぁ……10時か……」
頃し屋「……電灯設置しにいくか…」ノソノソ
38: 2013/01/23(水) 00:47:27 ID:O5wRQBJU
頃し屋「………」カ゛チャカ゛チャ
頃し屋「だいたいこの辺だよな……」
頃し屋「……よし。だいたいいいな。これで狙いやすい」
頃し屋「……目も冴えてきたし、見張りに戻るか」カツカツ
頃し屋「……ふぁぁ」
頃し屋「だいたいこの辺だよな……」
頃し屋「……よし。だいたいいいな。これで狙いやすい」
頃し屋「……目も冴えてきたし、見張りに戻るか」カツカツ
頃し屋「……ふぁぁ」
39: 2013/01/23(水) 00:59:01 ID:O5wRQBJU
頃し屋「…………」シ゛ッ
頃し屋「退屈だな」
頃し屋「だいたいこの辺人自体少ないし」
頃し屋「……………」シ゛ッ
頃し屋「あ、狙撃銃用意すんの忘れた」
頃し屋「ワルサーWA2000でいいか。ワルサー社苦手だけど」
頃し屋「…………………」シ゛ッ
頃し屋『もしもし上司ですか。ガリガリ君足りてますか』
上司『大丈夫だよぉ』
頃し屋『そうですか……』ヒ゜ッ
頃し屋「……………ひまだな」
頃し屋「退屈だな」
頃し屋「だいたいこの辺人自体少ないし」
頃し屋「……………」シ゛ッ
頃し屋「あ、狙撃銃用意すんの忘れた」
頃し屋「ワルサーWA2000でいいか。ワルサー社苦手だけど」
頃し屋「…………………」シ゛ッ
頃し屋『もしもし上司ですか。ガリガリ君足りてますか』
上司『大丈夫だよぉ』
頃し屋『そうですか……』ヒ゜ッ
頃し屋「……………ひまだな」
40: 2013/01/23(水) 01:19:47 ID:O5wRQBJU
頃し屋「あー……もう……寝たい」
頃し屋「……あ、そうだ。一回本社戻っていこう」
頃し屋「昼間の間は大丈夫だろ」
頃し屋「……おっと戸締まりちゃんとしないと」カ゛チャ
フ゛ーン
上司「どうしたのよ」
頃し屋「後輩いますか」
上司「いるよー。」ヒ゜ホ゜ハ゜ホ゜
上司「……うん……呼んでるよ。そう。」
上司「すぐ来るって」
頃し屋「はい!」
頃し屋「……あ、そうだ。一回本社戻っていこう」
頃し屋「昼間の間は大丈夫だろ」
頃し屋「……おっと戸締まりちゃんとしないと」カ゛チャ
フ゛ーン
上司「どうしたのよ」
頃し屋「後輩いますか」
上司「いるよー。」ヒ゜ホ゜ハ゜ホ゜
上司「……うん……呼んでるよ。そう。」
上司「すぐ来るって」
頃し屋「はい!」
41: 2013/01/23(水) 01:41:23 ID:O5wRQBJU
10分後
後輩「呼びましたか!」
頃し屋「お前トラップとかの工学専門だったよな?」
後輩「はい!」
頃し屋「なんかさ、とりあえずセンサー的なの作れる?」
後輩「はい!要望によりますが!」
頃し屋「じゃあさ……」コ゛ソコ゛ソ
後輩「……はいはい……はい!たぶん出来ますよ!」
頃し屋「じゃあ頼むわ」
後輩「はい!頼られるとは、感激です!頑張ってきます!」
頃し屋「出来たらここの住所に届けにきて。」ヒ゜ラッ
後輩「はいっす!」
後輩「呼びましたか!」
頃し屋「お前トラップとかの工学専門だったよな?」
後輩「はい!」
頃し屋「なんかさ、とりあえずセンサー的なの作れる?」
後輩「はい!要望によりますが!」
頃し屋「じゃあさ……」コ゛ソコ゛ソ
後輩「……はいはい……はい!たぶん出来ますよ!」
頃し屋「じゃあ頼むわ」
後輩「はい!頼られるとは、感激です!頑張ってきます!」
頃し屋「出来たらここの住所に届けにきて。」ヒ゜ラッ
後輩「はいっす!」
42: 2013/01/23(水) 02:00:36 ID:O5wRQBJU
上司「んー?もう用は済んだ?」
頃し屋「ええ。あざっす」
上司「じゃ、頑張ってねぇ。殺ったら教えてねぇ」
頃し屋「うっす」ハ゛タン
頃し屋「ただいま」
頃し屋「……まだ帰ってきてないか。」
頃し屋「ええ。あざっす」
上司「じゃ、頑張ってねぇ。殺ったら教えてねぇ」
頃し屋「うっす」ハ゛タン
頃し屋「ただいま」
頃し屋「……まだ帰ってきてないか。」
43: 2013/01/23(水) 02:01:01 ID:O5wRQBJU
頃し屋「……………」カ゛チャ シ゛ッ
少女「ただいまー」カ゛チャ
頃し屋「お、おかえり」
少女「なにそれ!なにそれ!新しいおもちゃ!?」
頃し屋「違う!L96A1だ!」
少女「……なにそれ?」
頃し屋「イギリス軍で採用されてるスナイパー銃で……いやどうでもいいけど、危ないんだよ。
前に言ったろ」
少女「あ!そっか!私偉い!触らない!」
頃し屋「よーしよし」
少女「えっへっへ」
少女「ただいまー」カ゛チャ
頃し屋「お、おかえり」
少女「なにそれ!なにそれ!新しいおもちゃ!?」
頃し屋「違う!L96A1だ!」
少女「……なにそれ?」
頃し屋「イギリス軍で採用されてるスナイパー銃で……いやどうでもいいけど、危ないんだよ。
前に言ったろ」
少女「あ!そっか!私偉い!触らない!」
頃し屋「よーしよし」
少女「えっへっへ」
45: 2013/01/27(日) 23:43:09 ID:au/B9CI2
10日後
後輩「出来ました!」
頃し屋「ずいぶんかかったな」
後輩「すいません!ついでに色々機能とかつけようと思ったら一週間かかりまして!」
頃し屋「ついでを無くせばいいんじゃないだろうか」
後輩「気合い入っちゃって……すいません」
頃し屋「まぁいいよ。どんな機能なんだ」
後輩「はいっす!」
後輩「出来ました!」
頃し屋「ずいぶんかかったな」
後輩「すいません!ついでに色々機能とかつけようと思ったら一週間かかりまして!」
頃し屋「ついでを無くせばいいんじゃないだろうか」
後輩「気合い入っちゃって……すいません」
頃し屋「まぁいいよ。どんな機能なんだ」
後輩「はいっす!」
46: 2013/01/27(日) 23:51:03 ID:au/B9CI2
後輩「まず頼まれていたセンサー的な何かです!色々あるんですが赤外線に反応するタイプのセンサーを……」
頃し屋「あー……へー……」
後輩「そして誰かくればセンサーが反応し、このイヤホンに警報がなります!」
頃し屋「なるほど」
後輩「そしてついでにカメラもつけておきました!この画面に映像が24時間!
そう!トゥエンティーフォー映ります!太陽電池なので心配なし!」
頃し屋「どこの回し者だお前……まぁ、便利だな。また頼むわ。」
後輩「ありがとうございます!では!」
頃し屋「ふーむ……」
頃し屋「あー……へー……」
後輩「そして誰かくればセンサーが反応し、このイヤホンに警報がなります!」
頃し屋「なるほど」
後輩「そしてついでにカメラもつけておきました!この画面に映像が24時間!
そう!トゥエンティーフォー映ります!太陽電池なので心配なし!」
頃し屋「どこの回し者だお前……まぁ、便利だな。また頼むわ。」
後輩「ありがとうございます!では!」
頃し屋「ふーむ……」
47: 2013/01/27(日) 23:59:51 ID:au/B9CI2
頃し屋「よーし…設置完了と……これで映像が流れるのか…」
少女「ただいまー!」
頃し屋「ああ、おかえり」
少女「なにやってるの?」
頃し屋「いや、なんでもない」
少女「ふーん。あ!ねぇねぇ!今日ね!学校でね!」
頃し屋「はいはい。うちで話そうか」
少女「うん!おやつは?」
頃し屋「クッキーあるぞ」
少女「わーい!」
少女「ただいまー!」
頃し屋「ああ、おかえり」
少女「なにやってるの?」
頃し屋「いや、なんでもない」
少女「ふーん。あ!ねぇねぇ!今日ね!学校でね!」
頃し屋「はいはい。うちで話そうか」
少女「うん!おやつは?」
頃し屋「クッキーあるぞ」
少女「わーい!」
48: 2013/01/28(月) 00:06:12 ID:FTcpStWE
少女「今日ね!学校でね!国語のテストがあったの!」
頃し屋「へー」
少女「それでね!100点とったの!」
頃し屋「そいつはすごいな」
少女「そうでしょ!」
頃し屋「ほら、ご褒美に俺のクッキーやるよ」
少女「わーい!」
頃し屋「……ん、これなんだ?」
少女「そうなの!明日ね!授業参観があるの!」
頃し屋「…はあ」
少女「ねぇ!おじさん来てよ!」
頃し屋「はぁ?」
頃し屋「へー」
少女「それでね!100点とったの!」
頃し屋「そいつはすごいな」
少女「そうでしょ!」
頃し屋「ほら、ご褒美に俺のクッキーやるよ」
少女「わーい!」
頃し屋「……ん、これなんだ?」
少女「そうなの!明日ね!授業参観があるの!」
頃し屋「…はあ」
少女「ねぇ!おじさん来てよ!」
頃し屋「はぁ?」
49: 2013/01/28(月) 00:12:08 ID:FTcpStWE
少女「おとーさんもおかーさんも来てくれたことないの……だからおじさんに来てほしいの!」
頃し屋「つってもなぁ……経験ないし……」
少女「ダメ?」
頃し屋「……あぁ、わかったよ行ってやるよ」
少女「ほんと!?わーい!」
頃し屋(まぁいいか……センサーがあるし……どうせ暇だ)
少女「わーい!わーい!」
頃し屋「つってもなぁ……経験ないし……」
少女「ダメ?」
頃し屋「……あぁ、わかったよ行ってやるよ」
少女「ほんと!?わーい!」
頃し屋(まぁいいか……センサーがあるし……どうせ暇だ)
少女「わーい!わーい!」
51: 2013/01/31(木) 20:00:02 ID:k7TWIHAM
頃し屋「わかったから、もう寝ろ。」
少女「はーい」
頃し屋「…………」
少女「……どうしたの?」
頃し屋「なんでもない。寝ろ」
少女「わかった」
頃し屋「おやすみ」
少女「はーい」
少女「はーい」
頃し屋「…………」
少女「……どうしたの?」
頃し屋「なんでもない。寝ろ」
少女「わかった」
頃し屋「おやすみ」
少女「はーい」
52: 2013/01/31(木) 20:09:16 ID:k7TWIHAM
翌日
少女「いってきまーす」
頃し屋「俺はいつ行けばいいんだ?」
少女「十時になったら開放されるから!」
頃し屋「へいへい」
少女「……うふふ」
頃し屋「早く行け。」
少女「はーい!」
少女「いってきまーす」
頃し屋「俺はいつ行けばいいんだ?」
少女「十時になったら開放されるから!」
頃し屋「へいへい」
少女「……うふふ」
頃し屋「早く行け。」
少女「はーい!」
53: 2013/01/31(木) 20:47:17 ID:k7TWIHAM
学校
少女「うふふ……」
女子「どうしたの?」
少女「えっとね、お、おとーさん来るの!」
女子「そうなの?もう来てる?」
少女「えっとねー……」
頃し屋「てめーなめてんのか!」
ガキ「おっちゃん指スマ弱すぎなのがいけねぇんだろ!」
頃し屋「しょうがねぇだろ初めてなんだから!」
少女「お、おじさん!」
少女「うふふ……」
女子「どうしたの?」
少女「えっとね、お、おとーさん来るの!」
女子「そうなの?もう来てる?」
少女「えっとねー……」
頃し屋「てめーなめてんのか!」
ガキ「おっちゃん指スマ弱すぎなのがいけねぇんだろ!」
頃し屋「しょうがねぇだろ初めてなんだから!」
少女「お、おじさん!」
54: 2013/01/31(木) 20:53:07 ID:k7TWIHAM
頃し屋「チッ、少女……」
ガキ「んだよ、知り合いかよ」
少女「そうだよ!早くこっちきて!」
女子「もしかして、えっと…」
少女「……うん」
頃し屋「……あ?なんだよ」
少女「おとーさん!」
女子「やっぱり…」
頃し屋「はぁ?」
ガキ「んだよ、知り合いかよ」
少女「そうだよ!早くこっちきて!」
女子「もしかして、えっと…」
少女「……うん」
頃し屋「……あ?なんだよ」
少女「おとーさん!」
女子「やっぱり…」
頃し屋「はぁ?」
55: 2013/01/31(木) 20:57:52 ID:k7TWIHAM
頃し屋「おい、なんなんだよ」
少女「そういうように言っちゃったから、ごめんね」
頃し屋「……はあ、いいよ。やってやる。」
少女「ありがとうね」
女子「こんにちは」
頃し屋「えっと、あー、こ、こんにちは…」
女子(いい人っぽいね、お父さん)
少女「でしょ?」
少女「そういうように言っちゃったから、ごめんね」
頃し屋「……はあ、いいよ。やってやる。」
少女「ありがとうね」
女子「こんにちは」
頃し屋「えっと、あー、こ、こんにちは…」
女子(いい人っぽいね、お父さん)
少女「でしょ?」
56: 2013/01/31(木) 21:06:48 ID:k7TWIHAM
「あら、若いお父さんですねぇ」
頃し屋「あ、ああ、そうでしょうか……」
「本当に大変でしょう?」
頃し屋「え、ええ。そうですね」
先生「はい、この問題わかる人は?」
少女「はいはい!えっと、√3分の4xです!」
先生「はい、正解です!」
少女「うへへ……」
頃し屋「……ふん、流石だな」
「あらぁ、良かったですねぇ」
頃し屋「まぁ当然ですよ。うっへへへ……」
(いいお父さんですねぇ…)
頃し屋「あ、ああ、そうでしょうか……」
「本当に大変でしょう?」
頃し屋「え、ええ。そうですね」
先生「はい、この問題わかる人は?」
少女「はいはい!えっと、√3分の4xです!」
先生「はい、正解です!」
少女「うへへ……」
頃し屋「……ふん、流石だな」
「あらぁ、良かったですねぇ」
頃し屋「まぁ当然ですよ。うっへへへ……」
(いいお父さんですねぇ…)
57: 2013/01/31(木) 21:20:48 ID:k7TWIHAM
頃し屋「おい、もう帰るのか」
少女「そう。午前中で終わりだから」
頃し屋「……問題、よく出来たな」
少女「あ、見てた?えへへ……」
頃し屋「……別に関係ねぇけど帰りにお菓子買って帰るか」
少女「わーい!」
頃し屋「うるせぇ」
少女「そう。午前中で終わりだから」
頃し屋「……問題、よく出来たな」
少女「あ、見てた?えへへ……」
頃し屋「……別に関係ねぇけど帰りにお菓子買って帰るか」
少女「わーい!」
頃し屋「うるせぇ」
58: 2013/01/31(木) 21:32:13 ID:k7TWIHAM
少女「評判良かったよ?みんなから」
頃し屋「あ?」
少女「遊んでもらった人もいたし、お母さんたちから色々言われてたし」
頃し屋「…あっそ」
少女「あ!これがいい!これ!」
頃し屋「……ったく無駄にたけぇな。599円かよ」
少女「ダメ?」
頃し屋「あーあーいいよ買ってやるよ」
少女「わーい!」
頃し屋「…うるせぇ」
頃し屋「あ?」
少女「遊んでもらった人もいたし、お母さんたちから色々言われてたし」
頃し屋「…あっそ」
少女「あ!これがいい!これ!」
頃し屋「……ったく無駄にたけぇな。599円かよ」
少女「ダメ?」
頃し屋「あーあーいいよ買ってやるよ」
少女「わーい!」
頃し屋「…うるせぇ」
61: 2013/02/10(日) 20:59:11 ID:HXhX1Wzo
少女「ただいまー!」
頃し屋「うるせぇ」
少女「お菓子食べよ!ね!」
頃し屋「ダメだ。風呂に入ってから寝ろ」
少女「えー。」
頃し屋「はいはいさっさと入って寝る!」
少女「はーい…」
頃し屋「うるせぇ」
少女「お菓子食べよ!ね!」
頃し屋「ダメだ。風呂に入ってから寝ろ」
少女「えー。」
頃し屋「はいはいさっさと入って寝る!」
少女「はーい…」
62: 2013/02/10(日) 21:04:01 ID:HXhX1Wzo
翌日
少女「行ってきまーす!」
頃し屋「はいはい。行ってらっしゃい」
少女「はーい」
頃し屋「さーて…」
ピピピピビピ
頃し屋「きたっ!?」
ガチャッ
「うわっ!?」
頃し屋「見るからに純粋そうな女!ぶっ頃す!」
「あ!あなた!」
頃し屋「……あ?」
少女「行ってきまーす!」
頃し屋「はいはい。行ってらっしゃい」
少女「はーい」
頃し屋「さーて…」
ピピピピビピ
頃し屋「きたっ!?」
ガチャッ
「うわっ!?」
頃し屋「見るからに純粋そうな女!ぶっ頃す!」
「あ!あなた!」
頃し屋「……あ?」
63: 2013/02/10(日) 21:08:03 ID:HXhX1Wzo
頃し屋「…どっかで会った?」
「ほら!七夕の日に!」
頃し屋「えー…っと……うーんと……」
頃し屋「あ、妻!?あの、あれ、助けた夫婦!」
妻「そうですよ!あのときはありがとうございました」
頃し屋「まぁ情が移っただけだ」
「ほら!七夕の日に!」
頃し屋「えー…っと……うーんと……」
頃し屋「あ、妻!?あの、あれ、助けた夫婦!」
妻「そうですよ!あのときはありがとうございました」
頃し屋「まぁ情が移っただけだ」
64: 2013/02/10(日) 21:14:21 ID:HXhX1Wzo
頃し屋「どう?夫は元気?」
妻「元気ですよー!やっぱり生きてて良かったって!」
頃し屋「あの依頼主もひどかったからなぁ。てめーでDVしておいて逃げたら追いかけ回しやがって」
妻「だからあのとき助けてもらってよかったですよ!」
頃し屋「まぁ立ち話もアレだ。家来いよ」
妻「あ、ここらへんなんですか?」
頃し屋「まあ居候だけどな。さあさあ」
妻「お邪魔しまーす……って」
頃し屋「あ?」
妻「元気ですよー!やっぱり生きてて良かったって!」
頃し屋「あの依頼主もひどかったからなぁ。てめーでDVしておいて逃げたら追いかけ回しやがって」
妻「だからあのとき助けてもらってよかったですよ!」
頃し屋「まぁ立ち話もアレだ。家来いよ」
妻「あ、ここらへんなんですか?」
頃し屋「まあ居候だけどな。さあさあ」
妻「お邪魔しまーす……って」
頃し屋「あ?」
65: 2013/02/10(日) 21:20:02 ID:HXhX1Wzo
妻「私んちですよここ」
頃し屋「は?」
妻「いや、ここ私んちです。今はここに住んでいるです」
頃し屋「……え?少女は……」
妻「え?なんで娘の名前知ってるんですか?」
頃し屋「ええええええ!?なに!?娘!?」
妻「え、私んちに居候してたんですか!?」
頃し屋「ご、ごめん…」
妻「なにやってるんですか!?」
頃し屋「色々事情が……」
頃し屋「は?」
妻「いや、ここ私んちです。今はここに住んでいるです」
頃し屋「……え?少女は……」
妻「え?なんで娘の名前知ってるんですか?」
頃し屋「ええええええ!?なに!?娘!?」
妻「え、私んちに居候してたんですか!?」
頃し屋「ご、ごめん…」
妻「なにやってるんですか!?」
頃し屋「色々事情が……」
66: 2013/02/10(日) 21:28:58 ID:HXhX1Wzo
頃し屋「かくかくしかじかで…」
妻「へー。SSって便利。仕事で…」
頃し屋「そういうことだ」
妻「そうにしても女の子の部屋に普通に入らないでください」
頃し屋「だって…」
妻「まったく……」
頃し屋「…そういえば、お前ら夫婦はなにやってたんだよ。一週間近くあの子一人だったじゃねぇか」
妻「いやー。ここもけっこう長いんであの男に嗅ぎつけられると思いまして。新居を探してたんです。」
頃し屋「なるほど…少女は?」
妻「忘れてきちゃいました。すぐ戻ると思ったんですけど、けっこう時間かかっちゃって」
頃し屋「そうか……」
妻「へー。SSって便利。仕事で…」
頃し屋「そういうことだ」
妻「そうにしても女の子の部屋に普通に入らないでください」
頃し屋「だって…」
妻「まったく……」
頃し屋「…そういえば、お前ら夫婦はなにやってたんだよ。一週間近くあの子一人だったじゃねぇか」
妻「いやー。ここもけっこう長いんであの男に嗅ぎつけられると思いまして。新居を探してたんです。」
頃し屋「なるほど…少女は?」
妻「忘れてきちゃいました。すぐ戻ると思ったんですけど、けっこう時間かかっちゃって」
頃し屋「そうか……」
67: 2013/02/10(日) 21:34:53 ID:HXhX1Wzo
頃し屋「てことは、夫も来るの?」
妻「まぁそうですね。帰ってきます」
頃し屋「へー。少女喜ぶだろうな」
妻「あら、なんですかその保護者ヅラ。すっかり馴染んだようですね。」
頃し屋「……俺、頃し屋向いてないかも」
妻「そんなこと、すぐわかりましたよ。優しいですからね。」
頃し屋「…うるせぇ」
妻「まぁそうですね。帰ってきます」
頃し屋「へー。少女喜ぶだろうな」
妻「あら、なんですかその保護者ヅラ。すっかり馴染んだようですね。」
頃し屋「……俺、頃し屋向いてないかも」
妻「そんなこと、すぐわかりましたよ。優しいですからね。」
頃し屋「…うるせぇ」
68: 2013/02/10(日) 21:45:37 ID:HXhX1Wzo
夕方
少女「おじさん!ただいまー!」
頃し屋「おかえり」
妻「おかえりなさい」
少女「おかーさん!?おかーさん!おじさん!おかーさん!」
頃し屋「うるせぇ」
妻「うふふふ……」
少女「おとーさんも帰ってくる!?ねぇ!」
妻「そろそろよ」
ガチャッ
夫「ただいま」
少女「おじさん!おとーさん!」
夫「……お?あなたは…」
頃し屋「……や、どうも」
少女「おじさん!ただいまー!」
頃し屋「おかえり」
妻「おかえりなさい」
少女「おかーさん!?おかーさん!おじさん!おかーさん!」
頃し屋「うるせぇ」
妻「うふふふ……」
少女「おとーさんも帰ってくる!?ねぇ!」
妻「そろそろよ」
ガチャッ
夫「ただいま」
少女「おじさん!おとーさん!」
夫「……お?あなたは…」
頃し屋「……や、どうも」
69: 2013/02/10(日) 21:51:18 ID:HXhX1Wzo
夫「いやはや、お久しぶりです…なぜ…」
頃し屋「いや、かくかくしかじかで…」
夫「ほう、SSとは便利ですね。なるほど…」
少女「おじさん!おとーさん知ってるの?」
頃し屋「まぁ、古い友達?だ」
少女「へー!」
頃し屋「ほら、お菓子食べるから手洗ってこい」
少女「はーい!」
夫「はっは。私のセリフをとらないでくださいよ。」
妻「あははは!」
頃し屋「……ははは…」
頃し屋「いや、かくかくしかじかで…」
夫「ほう、SSとは便利ですね。なるほど…」
少女「おじさん!おとーさん知ってるの?」
頃し屋「まぁ、古い友達?だ」
少女「へー!」
頃し屋「ほら、お菓子食べるから手洗ってこい」
少女「はーい!」
夫「はっは。私のセリフをとらないでくださいよ。」
妻「あははは!」
頃し屋「……ははは…」
70: 2013/02/10(日) 21:59:45 ID:HXhX1Wzo
少女「食べよ!早く!」
頃し屋「はいはい」
妻「すっかり懐いてますね」
頃し屋「はは、そうだな」
夫「ほら、おとーさんも、ね?食べさせてくれ」
少女「やだ!おじさん、はい!」
頃し屋「お父さんも食べさせてあげろ」
少女「はーい…」
夫「…なんか嬉しくないですね」
頃し屋「……はっはは!面目ない!」
妻「ぷぎゃー!」
頃し屋「はいはい」
妻「すっかり懐いてますね」
頃し屋「はは、そうだな」
夫「ほら、おとーさんも、ね?食べさせてくれ」
少女「やだ!おじさん、はい!」
頃し屋「お父さんも食べさせてあげろ」
少女「はーい…」
夫「…なんか嬉しくないですね」
頃し屋「……はっはは!面目ない!」
妻「ぷぎゃー!」
71: 2013/02/10(日) 22:06:05 ID:HXhX1Wzo
夫「あ、あの……いいんですか?」
頃し屋「あ?」
夫「組織に帰らなくて……」
頃し屋「…そうだな。気になることもあるし、帰るか」
少女「…おじさん、帰っちゃうの?」
頃し屋「……ああ、そうだ」
少女「……また、くる?」
頃し屋「そうだな」
少女「……わかった」
妻「ほら、ばいばい」
少女「…ばいばい」
頃し屋「…ああ。じゃあな」
頃し屋「あ?」
夫「組織に帰らなくて……」
頃し屋「…そうだな。気になることもあるし、帰るか」
少女「…おじさん、帰っちゃうの?」
頃し屋「……ああ、そうだ」
少女「……また、くる?」
頃し屋「そうだな」
少女「……わかった」
妻「ほら、ばいばい」
少女「…ばいばい」
頃し屋「…ああ。じゃあな」
72: 2013/02/10(日) 22:09:52 ID:HXhX1Wzo
頃し屋「…ただいま帰りました」
上司「おかえりー、ど?殺ってきた?」
頃し屋「いえ、まだ…」
頃し屋「上司さん、顧客データありますか」
上司「顧客データねー…はいはい。」
頃し屋「えっと…」
頃し屋「……なるほどな」
上司「おかえりー、ど?殺ってきた?」
頃し屋「いえ、まだ…」
頃し屋「上司さん、顧客データありますか」
上司「顧客データねー…はいはい。」
頃し屋「えっと…」
頃し屋「……なるほどな」
73: 2013/02/10(日) 22:15:04 ID:HXhX1Wzo
頃し屋「すいません、この客…」
上司「どっかで見覚えあるなぁ…」
上司「……ああ、そうだ。確か七夕に頃しの仕事入れた人だ」
頃し屋「ですよね。じゃ、この最新の客…」
上司「……あ、完全に一致」
頃し屋「……ですよね」
上司「どっかで見覚えあるなぁ…」
上司「……ああ、そうだ。確か七夕に頃しの仕事入れた人だ」
頃し屋「ですよね。じゃ、この最新の客…」
上司「……あ、完全に一致」
頃し屋「……ですよね」
74: 2013/02/10(日) 22:27:20 ID:HXhX1Wzo
頃し屋「……なるほどな」
上司「ん?なにが?」
頃し屋「…いえ、なんでもないです」
上司「そう。頑張ってねえ。俺帰るから。あ、ガリガリ君補充しといて」
頃し屋「あ、はい」
上司「じゃねー」
上司「ん?なにが?」
頃し屋「…いえ、なんでもないです」
上司「そう。頑張ってねえ。俺帰るから。あ、ガリガリ君補充しといて」
頃し屋「あ、はい」
上司「じゃねー」
78: 2013/02/23(土) 19:00:23 ID:Hfdm0bXs
頃し屋「なーんか怪しいな……」
頃し屋「……まぁいい機会だ。まだあの家にいるか」
頃し屋「ふぁぁ……」
頃し屋「……まぁいい機会だ。まだあの家にいるか」
頃し屋「ふぁぁ……」
79: 2013/02/23(土) 19:09:22 ID:Hfdm0bXs
翌日
頃し屋「いってらっしゃーい」
少女「行ってきまーす!おとーさん!おかーさん!おじさん!」
夫「いってらっしゃーい!」
妻「はいはい」
頃し屋「けっこー慣れてきてる?もう新居決まった?」
妻「はい!昨日決まったところで!今夜移るんです!」
夫「ここまでできたのも、頃し屋さんのおかげですよ!まさか二度も救われるとは……」
頃し屋「なんもやってねぇんだけど。まぁいいか」
頃し屋「いってらっしゃーい」
少女「行ってきまーす!おとーさん!おかーさん!おじさん!」
夫「いってらっしゃーい!」
妻「はいはい」
頃し屋「けっこー慣れてきてる?もう新居決まった?」
妻「はい!昨日決まったところで!今夜移るんです!」
夫「ここまでできたのも、頃し屋さんのおかげですよ!まさか二度も救われるとは……」
頃し屋「なんもやってねぇんだけど。まぁいいか」
80: 2013/02/23(土) 19:14:43 ID:Hfdm0bXs
頃し屋「今夜だよな?心配だわ」
夫「何がですか?」
頃し屋「お前らのことだからまた不幸なことに……」
妻「大丈夫ですよー!頃し屋さんいるじゃないですか!」
頃し屋「あんたが一番心配なんだけど。そもそも前の男のDVからここまで逃げてきたんじゃねぇか」
妻「まぁ……そうですけど……」
頃し屋「……まぁいいや。どうせこれで最後だ。俺も味方だ」
夫「ありがとうございます!」
妻「よろしくお願いします!」
夫「何がですか?」
頃し屋「お前らのことだからまた不幸なことに……」
妻「大丈夫ですよー!頃し屋さんいるじゃないですか!」
頃し屋「あんたが一番心配なんだけど。そもそも前の男のDVからここまで逃げてきたんじゃねぇか」
妻「まぁ……そうですけど……」
頃し屋「……まぁいいや。どうせこれで最後だ。俺も味方だ」
夫「ありがとうございます!」
妻「よろしくお願いします!」
81: 2013/02/23(土) 19:24:15 ID:Hfdm0bXs
夜
少女「ねぇ?どこ行くの?」
夫「今日なー、お引っ越しだ」
少女「そうなの?今度はどこ?」
妻「そうねー……けっこう遠いわね」
少女「……おじさんは?」
頃し屋「……さぁな。たぶんそっちには行けねぇよ」
少女「……そっか」
頃し屋「だから今日は引っ越し祝いのパーチーだ!楽しくいこう!」
少女「ほんと!?」
頃し屋「ああそうだ!おい!シャンメリー!」
妻「はいはーい!」
夫「ありがとうございます!」
少女「ねぇ?どこ行くの?」
夫「今日なー、お引っ越しだ」
少女「そうなの?今度はどこ?」
妻「そうねー……けっこう遠いわね」
少女「……おじさんは?」
頃し屋「……さぁな。たぶんそっちには行けねぇよ」
少女「……そっか」
頃し屋「だから今日は引っ越し祝いのパーチーだ!楽しくいこう!」
少女「ほんと!?」
頃し屋「ああそうだ!おい!シャンメリー!」
妻「はいはーい!」
夫「ありがとうございます!」
82: 2013/02/23(土) 19:26:24 ID:Hfdm0bXs
頃し屋「ああそうだ。お前らに話があるんだ」
妻「なんですか?」
頃し屋「……後でな」
少女「シャンシャンシャン!シャンメリー!」
夫「……ええそうですね!楽しくしましょう!」
妻「いっぱい唐揚げつくりましたよー!」
少女「うわぁぁぁぁぁい!」
ーーーーーーーーーー
妻「なんですか?」
頃し屋「……後でな」
少女「シャンシャンシャン!シャンメリー!」
夫「……ええそうですね!楽しくしましょう!」
妻「いっぱい唐揚げつくりましたよー!」
少女「うわぁぁぁぁぁい!」
ーーーーーーーーーー
83: 2013/02/23(土) 19:30:49 ID:Hfdm0bXs
少女「Zzz……」
夫「ふぅ……そうだ、お話というのは?」
頃し屋「……やっぱ俺、頃し屋向いてねぇわ。辞める」
妻「え?」
頃し屋「依頼主に嘘ついてターゲット助けちゃうし、子供に懐かれるし」
頃し屋「子供に懐かれんの、初めてだからよぉ。なんか……冷めちゃったんだよな。仕事に」
妻「……そういうのって……組織から殺されるんじゃ……」
頃し屋「いやいや、うちはそういうの無いから。退職金にガリガリ君くれるぜ」
夫「なんでっ?」
夫「ふぅ……そうだ、お話というのは?」
頃し屋「……やっぱ俺、頃し屋向いてねぇわ。辞める」
妻「え?」
頃し屋「依頼主に嘘ついてターゲット助けちゃうし、子供に懐かれるし」
頃し屋「子供に懐かれんの、初めてだからよぉ。なんか……冷めちゃったんだよな。仕事に」
妻「……そういうのって……組織から殺されるんじゃ……」
頃し屋「いやいや、うちはそういうの無いから。退職金にガリガリ君くれるぜ」
夫「なんでっ?」
84: 2013/02/23(土) 19:34:59 ID:Hfdm0bXs
頃し屋「だから、少女には帰ったって言っといてくれ」
夫「……わかりました」
妻「あんなに楽しそうだったのに……」
頃し屋「いや、こういう仕事だからさ。頼まれたら頃すんだよ?」
頃し屋「そういうわけだ……」
ヒ゛ーッヒ゛ーッ
頃し屋「……もう来たか」
夫「……わかりました」
妻「あんなに楽しそうだったのに……」
頃し屋「いや、こういう仕事だからさ。頼まれたら頃すんだよ?」
頃し屋「そういうわけだ……」
ヒ゛ーッヒ゛ーッ
頃し屋「……もう来たか」
85: 2013/02/23(土) 19:39:48 ID:Hfdm0bXs
頃し屋「……じゃあな。仕事してくるわ」
夫「……えっ?」
ハ゛タン
頃し屋「……もう来ましたかー。前の夫」
男「……なんでわかった」
頃し屋「007みたいなの持ってるからさ」
頃し屋「お前、本当にしつこいなぁ。今時いないよこんな人。その情熱のベクトル間違ってんじゃねぇ?」
男「うるせぇ。あの女に逃げられってぱなしじゃ腹が立つ。絶対頃す」
頃し屋「はぁ」
夫「……えっ?」
ハ゛タン
頃し屋「……もう来ましたかー。前の夫」
男「……なんでわかった」
頃し屋「007みたいなの持ってるからさ」
頃し屋「お前、本当にしつこいなぁ。今時いないよこんな人。その情熱のベクトル間違ってんじゃねぇ?」
男「うるせぇ。あの女に逃げられってぱなしじゃ腹が立つ。絶対頃す」
頃し屋「はぁ」
86: 2013/02/23(土) 19:44:21 ID:Hfdm0bXs
頃し屋「てめーでDVしといてそりゃねーよ。逃げたくなるのも納得しろよ」
男「うるせぇうるせぇ!あのバカ女が俺を裏切って男作って逃げてるから悪いんだ!」
頃し屋「話がわかんねぇなぁお前も。んん?」
男「それに、なんでお前らに二度も依頼したかわかってんのか?」
頃し屋「知らね」
男「……お前も一緒に頃すためさ。この十数年何もやってないと思ったか?」
頃し屋「……へぇ。格闘技ね」
男「行くぞ!」
男「うるせぇうるせぇ!あのバカ女が俺を裏切って男作って逃げてるから悪いんだ!」
頃し屋「話がわかんねぇなぁお前も。んん?」
男「それに、なんでお前らに二度も依頼したかわかってんのか?」
頃し屋「知らね」
男「……お前も一緒に頃すためさ。この十数年何もやってないと思ったか?」
頃し屋「……へぇ。格闘技ね」
男「行くぞ!」
87: 2013/02/23(土) 19:52:36 ID:Hfdm0bXs
頃し屋「おっとっと。これホントに危ないかも……」
男「はぁっ!」カ゛スッ
頃し屋「おぶっ!」
男「! それ!」
頃し屋「あ!てめぇ銃を……」
男「ふふふ……勝負あったようだな。」
頃し屋「チッ……」スッ
男「くっくっ……これでお前を頃したあと……あのバカ女、クソ男、ガキも頃す……」
頃し屋「……てめぇガキいることも知ってたのか」
男「知ってたさ……だからこそ今回の計画も燃えた」
頃し屋「マジでゲスだな」
男「なんとでも言え」
男「はぁっ!」カ゛スッ
頃し屋「おぶっ!」
男「! それ!」
頃し屋「あ!てめぇ銃を……」
男「ふふふ……勝負あったようだな。」
頃し屋「チッ……」スッ
男「くっくっ……これでお前を頃したあと……あのバカ女、クソ男、ガキも頃す……」
頃し屋「……てめぇガキいることも知ってたのか」
男「知ってたさ……だからこそ今回の計画も燃えた」
頃し屋「マジでゲスだな」
男「なんとでも言え」
88: 2013/02/23(土) 19:56:37 ID:Hfdm0bXs
頃し屋「いいよいいよ。さっさと殺せばいいさ。よーく狙えよ」
男「うるせぇ。……あばよ!」ハ゛キ゛ュン
男「……あれ」ト゛クト゛ク
頃し屋「ぷっ……くくっ……あっはははははははは!!バッカでー!」ケ゛ラケ゛ラ
男「ぐっ……がっ……なん……で……」
頃し屋「お、お前よぉ……尻ポケットなんて財布が入ってたらスられそうなとこに、プロの俺が銃入れると思ってんの?」
男「……あぁ……?」
頃し屋「言ったじゃん。007みたいなの持ってんだよ。」
男「どういう……こと……」
頃し屋「よく見ろよ。それ、後ろから硝煙出てるだろ?」
男「……!!」
男「うるせぇ。……あばよ!」ハ゛キ゛ュン
男「……あれ」ト゛クト゛ク
頃し屋「ぷっ……くくっ……あっはははははははは!!バッカでー!」ケ゛ラケ゛ラ
男「ぐっ……がっ……なん……で……」
頃し屋「お、お前よぉ……尻ポケットなんて財布が入ってたらスられそうなとこに、プロの俺が銃入れると思ってんの?」
男「……あぁ……?」
頃し屋「言ったじゃん。007みたいなの持ってんだよ。」
男「どういう……こと……」
頃し屋「よく見ろよ。それ、後ろから硝煙出てるだろ?」
男「……!!」
89: 2013/02/23(土) 20:01:47 ID:Hfdm0bXs
頃し屋「考えてる通り、その銃な、引き金引くと銃身の後ろから弾が出るようになってんだよ。」
男「くそっ……くっそ!最後までコケにしやがって……」
頃し屋「んふふ、ガキ頃すのはやめとけってー。けっこう愛情湧いてんだけど」
男「んだぁ……?バカ共が逃げようとしてるときに……愛着でも……」
頃し屋「はっはっは。独身だけどな、娘持ったみたいだったよ」
男「……お前が……父親に…あのガキの父親になれるとでも……思ったのか……?」
頃し屋「……バカ言うな。あいつの世話も大変だったぜ。
何度言っても布団にダイブすんのをやめないし、歯磨き忘れるし挨拶の声はでけぇし……なにより、」
頃し屋「もう、授業参観はこりごりだ」
ハ゛キュン
男「くそっ……くっそ!最後までコケにしやがって……」
頃し屋「んふふ、ガキ頃すのはやめとけってー。けっこう愛情湧いてんだけど」
男「んだぁ……?バカ共が逃げようとしてるときに……愛着でも……」
頃し屋「はっはっは。独身だけどな、娘持ったみたいだったよ」
男「……お前が……父親に…あのガキの父親になれるとでも……思ったのか……?」
頃し屋「……バカ言うな。あいつの世話も大変だったぜ。
何度言っても布団にダイブすんのをやめないし、歯磨き忘れるし挨拶の声はでけぇし……なにより、」
頃し屋「もう、授業参観はこりごりだ」
ハ゛キュン
91: 2013/02/23(土) 20:49:35 ID:Hfdm0bXs
夫「……ああ」
妻「……」
夫「…行ってしまったかな」
妻「仕事って……誰だったのかしら……」
夫「……あの人のことだ。もう探してもいないだろう」
妻「不思議な人だからねぇ」
夫「ああ……」
少女「Zzz……」
妻「……」
夫「…行ってしまったかな」
妻「仕事って……誰だったのかしら……」
夫「……あの人のことだ。もう探してもいないだろう」
妻「不思議な人だからねぇ」
夫「ああ……」
少女「Zzz……」
92: 2013/02/23(土) 20:51:41 ID:Hfdm0bXs
上司「え?ここやめんの?ガリガリ君は?」
頃し屋「……もう仕入れておきました」
上司「……そうか……もう仕事しないのね……」
頃し屋「……そうですね……」
上司「……はい。ガリガリ君あげる。リッチ」
頃し屋「……どうも」
上司「……ばいばい」
頃し屋「ありがとうございました」
ウィィン
頃し屋「……もう仕入れておきました」
上司「……そうか……もう仕事しないのね……」
頃し屋「……そうですね……」
上司「……はい。ガリガリ君あげる。リッチ」
頃し屋「……どうも」
上司「……ばいばい」
頃し屋「ありがとうございました」
ウィィン
93: 2013/02/23(土) 20:54:44 ID:Hfdm0bXs
翌日
少女「………」
妻「早くー!トラックきちゃうよー」
夫「わかってるってばー!おい少女、早く」
少女「……うん。」
妻「じゃあ行くよー!レッツゴー!」
夫「おー」
少女「………おじさん」
少女「………」
妻「早くー!トラックきちゃうよー」
夫「わかってるってばー!おい少女、早く」
少女「……うん。」
妻「じゃあ行くよー!レッツゴー!」
夫「おー」
少女「………おじさん」
94: 2013/02/23(土) 20:58:13 ID:Hfdm0bXs
少女「おじさんに会いたかったな」
夫「たぶん、もういないよ……」
妻「帰っちゃったからねぇ」
少女「そっか……」
夫「この町にもばいばいしておけ」
少女「……ばいばーい!おじさーん!ばいばーい!!」
「布団は静かに入れよー!ご主人よォー!」
少女「あれ」
夫「たぶん、もういないよ……」
妻「帰っちゃったからねぇ」
少女「そっか……」
夫「この町にもばいばいしておけ」
少女「……ばいばーい!おじさーん!ばいばーい!!」
「布団は静かに入れよー!ご主人よォー!」
少女「あれ」
95: 2013/02/23(土) 21:06:52 ID:Hfdm0bXs
少女「……気のせいかな……」
夫「なにが?」
少女「おじさんが……」
妻「まさかね……」
フ゛ーーン………
頃し屋「行っちまったなぁ……」
頃し屋「悪いなご主人。俺ぁお前にまた顔向けできるほどの人間じゃねぇ」
頃し屋「はぁーあ!バカだなぁ俺もなぁ!うんうん!」
頃し屋「こんなんで償えるもんじゃねぇけどなぁ……まさか自分に引き金引くことになるとは」
頃し屋「……授業参観にはちゃんと親に来てもらえよ。俺はごめんだからな」
頃し屋「ばいばーい!」
ハ゛ン
終わり
夫「なにが?」
少女「おじさんが……」
妻「まさかね……」
フ゛ーーン………
頃し屋「行っちまったなぁ……」
頃し屋「悪いなご主人。俺ぁお前にまた顔向けできるほどの人間じゃねぇ」
頃し屋「はぁーあ!バカだなぁ俺もなぁ!うんうん!」
頃し屋「こんなんで償えるもんじゃねぇけどなぁ……まさか自分に引き金引くことになるとは」
頃し屋「……授業参観にはちゃんと親に来てもらえよ。俺はごめんだからな」
頃し屋「ばいばーい!」
ハ゛ン
終わり
96: 2013/02/23(土) 21:09:50 ID:Hfdm0bXs
銃の名前とかてきとうにggって調べました。勘弁してください。
ありがとうございましたです
ありがとうございましたです
97: 2013/02/23(土) 21:16:12 ID:pf3ETEx6
頃し屋は何で氏んだし
乙!
乙!
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