18:◆l0RNyI4bA6 2011/01/30(日) 14:14:02.33 ID:PtgR1Lgx0
麦野「いやいやいやないから」

滝壺「そんなことない、むぎのは可愛いしいけると信じてる」

麦野「そういう問題じゃなくてね?」

滝壺「どうして?それに新しい試みをしたいといっていたのはむぎの」

麦野「だからってこれはねーだろ」トントン

  【メルトダウにゃーマジカル麦のん ネコミミメイドver.イメージ画】

戻ってきたら引っ込む
とある魔術の禁書目録 30巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

19: 2011/01/30(日) 14:17:32.94 ID:PtgR1Lgx0
麦野「そもそもこんなのどこから仕入れてきたのよ」

滝壺「その点は抜かりない。その筋の大御所T.M.さんに依頼してきた」フンス

滝壺「『こんな綺麗系お姉さんに魔法少女風猫耳メイドとはお嬢ちゃんなかなかわかってるにゃー』とノリノリで仕上げてくれた」

麦野「その筋ってどの筋よ、とりあえずこれは却下」ハァ

滝壺「理由を聞きたい」

麦野「とりあえずツッコミ所が多すぎるけど……まずはこの魔法少女風なのは駄目でしょ」

滝壺「どうして?」

麦野「そりゃ魔法少女ってのは年齢高くても中学生まででしょ……そうね~第三位とか絹旗くらいまででしょ
   間違っても18歳以上はアウトってモンじゃないの?」

滝壺「……むぎのは今とても軽率なことを言った」フルフル

麦野「え?」

滝壺「今の発言はいろんな人を敵に回してしまう……hai!!早く謝ってください!」

麦野「」

滝壺「はやくあやまっテ!!」

麦野「あ、ハイスイマセンデシタ」

滝壺「危ないところだった、以後発言には気をつけて」

麦野「なんのなよ一体……」

20: 2011/01/30(日) 14:20:03.76 ID:PtgR1Lgx0
滝壺「他には?」

麦野「え、そ、そうねミニスカで生足なのもちょっと……」

滝壺「それは大丈夫、むぎのは可愛い。その上生足姿はレア感もあり非常に魅力的」

麦野「そ、そうかしら///」テレッ

滝壺「それに太めの足がいっぱいいっぱい感を醸し出す」

麦野「人が気にしているところをずばり言うんじゃねぇよおおおおおおおおおおお!!」

滝壺「大丈夫、私はちょっと太めの足を気にしていつもタイツを履いているむぎのを応援している」

麦野「全っ然大丈夫じゃねぇだろ!そこまで分かっててなんで生足なのよ!!!」

滝壺「この太めの足がいっぱいいっぱい感に拍車をかけてコアな層を取り込めるのは確定的に明らか」

麦野「3回も足太い言うんじゃねえええええ!!それに最初からコアな層狙いってのはどういうことだコラァ!?」

滝壺「だってむぎのが自信ないみたいに言うから……」

麦野「関係ねえよ!カァァンケイねェェェんだよォォォッ私の魅力でんなもん関係ねぇって証明してやるよォォォォォ!」

滝壺「じゃあ決まりだね」ニコッ

麦野「」

滝壺「大丈夫、むぎの一人に負担させないためのプランもちゃんと用意している」

麦野「プラン?」

滝壺「そう魔法少女にはお助けキャラが必須、というわけでこれ」

麦野「『お助け使い魔 バニーリコリン イメージ画&衣装』?」

滝壺「これもその筋の大御所H.S.さんに依頼してきた」フンス

麦野「このバニーガール風そしてイニシャル……どう考えてもアイツじゃねーかよォォォ!!
   これはブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」ヤツアタリ

~そのころのH.S.氏~
「(ゾクッ)なんだこの悪寒……まぁいいや、滝壺アレいつ着てくれるのかな?」ウキウキ

21: 2011/01/30(日) 14:26:07.84 ID:PtgR1Lgx0
~とある日~
スキルアウトA「おいおいどこ見て歩いてんだよ姉ちゃん?目ついてんのか?アア!?」

スキルアウトB「あ~あ~こいつのジャケットにアイスなんて塗りたくってくれてよォ?」

佐天「ご、ごめんなさい!」

スキルアウトC「ゴメンですむわきゃねーだろーがゴルァ!!」

スキルアウトB「オウ姉ちゃん、謝るからにはそれなりの誠意ってモンがあるんじゃねーのかァ?アァン!?」

佐天「(これって弁償しろってことよね……うぅ仕方ないか)い、いくらですか?」

スキルアウトA「ハッ!なかなか理解が早いじゃねーか、そうだなァ慰謝料込みで30万ってところかァ?」

佐天「な!?そ、そんな大金持ってるわけ無いじゃない!!」

スキルアウトB「アァン?姉ちゃん今何つったよ?」

スキルアウトA「まぁ待てよ……なぁ姉ちゃんよ?金が払えねぇってんなら、まぁ後は体で払ってもらうしかねぇわなぁ……」ニヤニヤ

スキルアウトC「へへへ、そういうことかよ……じゃちっと付き合ってもらおうじゃねーか」ニヤニヤ

佐天「そ、そんな!誰か、誰か助けて!!」

スキルアウトB「誰も助けになんて来やしねーよ!オラ連れてこーぜ」

???「そこの悪党共!待つにゃん!」

スキルアウトA「だ、誰だ!?」

佐天(……にゃん?)

22: 2011/01/30(日) 14:27:47.12 ID:PtgR1Lgx0
麦のん「愛と勇気と原子を司るメルトダウにゃーマジカル麦のん推参だにゃん♪
    あなたのハートをメルトダウンしちゃうゾ☆」

リコリン「その使い魔バニーリコリンいるよ」

スキルアウトA「」

スキルアウトB「」

スキルアウトC「」

佐天(助けを呼んだらすごいのきちゃった)

麦のん「そんないたいけな少女に因縁を付け、あまつさえそんな非道な真似はこの麦のんが許さないにゃん!
    ……黙ってねぇでなんか言えよオラ…リコリン「むぎのんキャラ付け忘れてる」にゃん☆」

佐天(取って付けたように『にゃん』って言った!?)

スキルアウトA「アウトだろ」アシフトイシ

スキルアウトB「アウトだな」ババァダシ

スキルアウトC「……アリだ」フンデホシイ

スキルアウトA「えっ」

スキルアウトB「えっ」

スキルアウトC「なにそれこわい」

麦のん「さんにーいちドバーン♪」メルトダウーン

スキルアウトABC「「「おわー!!」」ありがとうございます!!」

麦のん「頭のネジ緩ませてんじゃねェぞクソガキ共!!誰の脚が太いだァ!?誰がババァだァ!?
   ケツの穴から締めなおして欲しいかァ!アァ!?」

スキルアウトABC「「「す、すいませんでしたー!!」」」ビャー

麦のん「正義は勝つにゃん☆」

佐天「」ガクガクブルブル

リコリン「むぎのん私の出番……」ションボリ

23: 2011/01/30(日) 14:32:26.84 ID:PtgR1Lgx0
~次の日のジャッジメント177支部~

佐天「ってことが昨日あってさ~」

初春「え!?佐天さんマジカル麦のんに会ったんですか!?」

佐天「知ってるの初春?」

初春「少し前からジャッジメントでもそのマジカル麦のんという方についてはよく耳にするんです」

黒子「えぇ、最近ではスキルアウトがジャッジメントやアンチスキルに泣きついてくることも珍しくありませんの」

佐天「へー……そうなんだ……」

初春「やっていることは良いことなんですが手口が余りにも過激すぎて……」

黒子「そうなんですの、ジャッジメント内でもどう対処したら良いか少し困ってますの」

佐天「確かにそうかもね~あのビームで地面が溶解してたし」

黒子「能力の特性、威力からレベル5第四位の原子崩し(メルトダウナー)の麦野沈利という方が怪しいと思ったのですが……」

初春「少しでも何か判ればと彼女自身の情報も集めたんです!けど……」

27: 2011/01/30(日) 14:40:27.85 ID:PtgR1Lgx0
~証言~

証人A「超ありえないです!麦野がこんな格好するわけ無いじゃないですか年齢的に考えて」

証人B「似ているけどこれが麦野っていうのはありえない訳よ。麦野も自分の年齢的にこんな格好アウトってことぐらい判ってる訳よ」

証人C「これが第四位?俺の未現物質以上に常識が通じない話だなそりゃ」

証人D「あァ?なンなンですかァこの愉快なババァは……第四位?ギャハハハハハ!!そりゃいくらなンでもねーだろうがァこの格好は打ち止めくらいが限界だろォ」

~証言終わり~

黒子「こんな具合で全く捜査が進んでいませんの」

佐天「正体不明の魔法少女なんだ、なんかわくわくするね~年齢はアウトだろうけどさ」

初春「ええ、アウトですね」

黒子「ええ、アウトですわね」

28: 2011/01/30(日) 14:44:49.67 ID:PtgR1Lgx0
~窓の無いビル~

土御門「至急の呼び出しとは一体何の用だアレイスター」

アレイスター「よく来てくれたね、まずはこれを見たまえ」

土御門「こ、これは……」

アレイスター「最近この学園都市をにわかに騒がせているマジカル麦のんの活動を映像に収めた物だ」

土御門(噂には聞いていたがあの第四位にあの衣装をガチで着せるとは……あのお嬢ちゃん侮れないにゃー)

アレイスター「これをどう思う?」

土御門「どうもこうもどっからどう見ても第よn」

アレイスター「何者か判らないがこれほどの力を持つ者がこの学園に紛れ込んでいるということだ」

土御門「えっ」

アレイスター「この人物の正体と目的を至急調べ上げて欲しいというのが今回の依頼だ」

土御門「(本気で……言ってるみたいだにゃー)別に貴様のプランを阻害することも無いだろうし放置すれば良いだろう」

アレイスター「プラン……?何を言い出すかと思えば的外れなことを」フフフ

30: 2011/01/30(日) 14:50:49.00 ID:PtgR1Lgx0
土御門「くっ、なら一体何のために調べるというんだ!」

アレイスター「知れたことを……まずはサイン!それと可能ならばあの御足で踏んでいただきたい!!!」ムギノンカワイイヨムギノン

土御門(もうやだこの引きこもり……)

アレイスター「というわけだ、よろしく頼んだよ」

土御門「……ああ、了解した(この展開……乗ったモン勝ちみたいだにゃー)」

32: 2011/01/30(日) 14:56:21.31 ID:PtgR1Lgx0
~とある学生寮の一室~

神裂「上条当麻の一大事とは何があったのですか土御門」

土御門「ねーちんまずはこの写真を見て欲しいんだにゃー」

神裂「これは!?……開き直っているように見えますが無理している感が痛々しいですね」

土御門「そいつの名前はマジカル麦のん、最近学園都市を騒がせている謎の魔法少女だぜい」

神裂「はぁ、でこの写真の人物が何か?」

土御門「カミやんを狙う新手の組織の者という疑いがある」

神裂「!?(仕事モードになった!……ガチなんですね)」

土御門「能力を見る限り能力者でいうレベル5の力はあり非常に危険なの相手だ」

神裂「確かにすさまじい威力です……」ウンウン

土御門「生半可な人物では危険度が高すぎるということでねーちんに秘密裏にカミやんの護衛を、という訳だ」

土御門「しかしいきなり聖人が学園都市で活動をするというのも天秤を傾けかねない懸念もある」

神裂「ではどのように?」

土御門「そこでこれだにゃー!」ジャーン

神裂「!?こ、これは……」

33: 2011/01/30(日) 14:57:36.34 ID:PtgR1Lgx0
土御門「いわずと知れた『堕天使工口メイドコス』だぜい、これを着て魔法少女サルヴァーレかおりんとして活動してもらうにゃー」

神裂「な、何故これが!?っていうか魔法少女ってどういうことですか!!」

土御門「神裂火織さんじゅうはっさいには厳しい設定かもしれないが、世の中には19歳でも魔法少女やれるという実績があるからまだいけるぜい!」

神裂「いや、そういうことを聞きたいのではなくてですね……」

土御門「ねーちん」

神裂「(また真面目モードに)なんでしょう」

土御門「ねーちんはカミやんに借りがある、その借りを返したいと常々言っていただろ」

神裂「はい……し、しかしそれとこれとは……」

土御門「恩人の危機だっていうのに自分の羞恥心を優先させるのか?ねーちんの恩ていうのはその程度のものだってのか!?」

35: 2011/01/30(日) 14:59:16.02 ID:PtgR1Lgx0
土御門「ずっと待ち焦がれてたんだろ、こんな展開を!
    カミやんがやってくるまでの場つなぎじゃねえ!イン何とかさんが登場するまでの時間稼ぎじゃねえ!他の何者でもなく!他の何物でもなく!
    テメエのその手で、たった一人の男に恩を返すって誓ったんじゃねえのかよ!
    ずっとずっとヒロインになりたかったんだろ! 絵本みてえに映画みてえに、
    全身全霊を掛けてを賭けてたった一人の男を守る、魔術師になりたかったんだろ!
    だったらそれは全然終わってねえ!! 始まってすらいねえ!!ちっとぐらい長いプロローグで絶望してんじゃねえよ!!
――手を伸ばせば届くんだ。いい加減に始めようぜ、聖人! 」

神裂「うるっせぇんだよこのど素人が!!」

土御門「うげ、カミやん式説教が通じなっかただと!?」

神裂「まんまパクっただけじゃないですか!!」

土御門「ち……でもまぁ借りを返すっていうねーちんの思いと言葉は嘘じゃないはずだぜい?」

神裂 「それは当然です」

土御門「じゃあ決まりだにゃー」ニヤリ

神裂「……うぅ」

すまんブルーブラッド更新始まったから読んでくる

42: 2011/01/30(日) 16:16:09.21 ID:PtgR1Lgx0
~とあるファミレス~
電話の女『以上よ』

麦野「おい待てコラ、いきなり集合かけといてもったいぶって全員集まってから告げられた依頼がそれかよ」

電話の女『いいたいことがあるのは解るけど学園総括理事からの依頼だから拒否権無いわよ?』

麦野「」

電話の女『というわけで『メルトダウにゃーマジカル麦のん』の捜索と調査お願いねー』プツッ、ツーツー

麦野「」

浜面「ドリンク持てきたぞー」

絹旗「浜面超遅いです!で、超揉めていましたけど何だったんですか麦野?」

フレンダ「状況を鑑みるにどう考えても依頼って訳よ」

絹旗「そんなこと超わかってますよ、私が聞きたいのはその内容です」

滝壺「ふれんだ、きぬはた落ち着いて……むぎの?」

麦野「依頼の内容はね……『メルトダウにゃーマジカル麦のん』の捜索と調査」

44: 2011/01/30(日) 16:25:25.97 ID:PtgR1Lgx0
絹旗「この前ジャッジメントから調査されたアレですか?」

フレンダ「麦野かもって話だったけどそんなの年齢的にありえないって訳よ!」

麦野「フ~レンダぁ?名前の真ん中に/付けられてぇのかァァァァ!!」

フレンダ「ヒィ!麦野いきなりどうしたって訳よ!?」

滝壺「大丈夫、わたしは真っ二つになるふれんだを応援している」

浜面「ブッ……コポォwwwwwwwwwwwwww」(言いたい言ってしまいたい、このレベル5様は夜な夜な魔法少女やってるんだぜって言ってしまいた、痛ぇ!?……思いっきり足踏まれてる)

絹旗「浜面いきなり泣き笑いしないでください超きもいです」

麦野「はぁ~まづらぁ~なんだか楽しそうねぇ~!!(余計なことしゃべったらブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・いね)」グリグリ

浜面「コーラが鼻に入ってすげぇ痛いってだけだよ。あと麦野さんお気づきで無いでしょうが足踏んでます、ヒールで」

45: 2011/01/30(日) 16:31:18.29 ID:PtgR1Lgx0

麦野「……#」バキィ!

絹旗「いきなり超どうしたんですか麦野!?割ってない割り箸親指で超ぶち折るとかどんな握力ですか!?」

浜面「いや~でもすっごい美人じゃないか」(フレンダらめええええええ!次は俺の指がぶち折られちゃう!!)

麦野「~♪そうねぇめったにいないくらいの美人よねぇ」

フレンダ「でもやっぱりこの外見年齢で魔法少女ってのはやっぱりありえない訳よ!」

麦野「……##」ドバキィ!!

絹旗「うわ!む、麦野?掴んでた机超割れてますよ!?」

浜面「フレンダわかってねーなぁああいう年増が頑張ってるのにぐっと来る男も多いんだぞ」(フォローに徹すれば氏にはしない!)

麦野「うるっせぇぞバカ面あああああああああああああああああああああ!!」バキャ!

浜面「痛ぇ!?何故俺が殴られるのでしょうか!?」

滝壺「大丈夫、わたしは言葉の選択を結局間違えてるはまづらを応援している」

49: 2011/01/30(日) 16:41:16.24 ID:PtgR1Lgx0
絹旗「でもでも、正体不明の魔法少女とか超会ってみたいです!!」キラキラ

浜面(ものっそい目キラキラさせてる)

フレンダ(絹旗もまだまだお子様って訳よ)

滝壺(きぬはたかわいい)

麦野(なんだろう……この罪悪感)

絹旗「といってもどうやって探すんですか?」

滝壺「割と神出鬼没だけど困っている人がいたり争いごとがあると介入してくるみたい」

フレンダ「そんな感じのところに目星つけて探すしかないって訳よ」

滝壺「この町での争いごとならわたしが追跡できる」

麦野「え?でも体晶ないわよ」

滝壺「こまけぇこたあいいんだよ」

麦野「」

絹旗「なるほど、滝壺さんが感知した信号のところに超急行すればいいってことですか~能力追跡すごいですね」

滝壺「それほどでもない」

55: 2011/01/30(日) 16:57:58.04 ID:PtgR1Lgx0
トリつけたことない…出来てるかな?

・・・・・・・

・・・・

・・



滝壺「あ、信号が来た…第7学区のほう一番目撃情報が多いしいきなりあたりかも」

絹旗「ホントですか!?じゃあ超いってきます!!」ダッ!

フレンダ「あ、絹旗待って私も一緒に行くって訳よ!」ダッ!

浜面「行ったか……で、どうするんだ?」

滝壺「当然先回りして麦のんに登場してもらう」

麦野「どうやってよ?」

滝壺「そのためにアss……頼れる男はまづらがいる」

浜面「運転は任せろー!」バリバリ

麦野(いいわねこいつは幸せそうで)

麦野「でも滝壺もついてくる気?」

滝壺「?そうだけど」

麦野「やっぱり危なくない?あんたの身を守れないこともあるかもしれないけど」

滝壺「問題ない。わたしのリアルジョブは光属性のモンク、パンチングマシーンで100くらい出すし」

麦野「……あ、そう」

浜面「そうと決まればさっさと行くぞ!さっさと車に乗ってくれれば後は頼りになる男浜面に任せておけ!」キリッ

麦野(うぜぇ)

滝壺(うぜぇ)

56: 2011/01/30(日) 17:15:11.88 ID:PtgR1Lgx0
~運転中~

浜面「いくぜいくぜ~!!」

麦野(滝壺に頼れる男って言われたのがそんなに嬉しかったのか……)

滝壺(はまづらは扱いやすくていい、きぬはたとふれんだも見習うべき)

滝壺「はまづら、そのコーナーはアクセル全開のドリフトで」

浜面「よっしゃあ!任せろ!」

滝壺「今だ!インド人を右に!」

浜面「へ?」

ズガーン!!

浜面「おわああああああああ!!」

麦・滝「「きゃあ!!」」

浜面「悪ぃ、事故っちまった……」

麦野「は~まづらぁ~オ・シ・オ・キか・く・て・い・ね」ユラァ

浜面「わー待て待て!そもそも滝壺が変な事言うからハンドルが間に合わなくなったんだって!」

滝壺「変な事?」

浜面「インド人とかなんとか……」

滝壺「わたしはハンドルを右にって言ったはず」

浜面「インド人……ハンドル……ありえない誤植……理不尽だーーーー!!!」

ゴキャッ

滝壺「ところでむぎの、さっき『きゃあ』とか言った?」

麦野「い、言ってないわよ///」

58: 2011/01/30(日) 17:22:40.53 ID:PtgR1Lgx0
~とある路地裏~

上条「……不幸だ」

インデックス「大丈夫なんだよとーま!困っていたらきっとむぎのんがきて助けてくれるんだよ!」

スキルアウトD「何ごちゃごちゃ言ってんだてめぇら!!」

スキルアウトE「てめえらが邪魔したせいであの女が逃げちまっただろーが!アァ!?」

上条「そうは言うがなおまえら、何人もよってたかって女の子一人に何しようとしてたんだよ」

スキルアウトF「あぁ!?てめぇには関係ねぇ!かぁぁぁンケイねェェェェェんだよぉぉぉぉぉ!」

???「何パクッてやがるてめえぇぇぇぇええええええええええええええ!!!」ズガッ!!

スキルアウトF「グハッ!」

リコリン「あれは!?エプロンからトップロープの反動を使い高く長く飛び体を半回転させ勢いをそのまま乗せた蹴りを入れる

     ス ワ ン ダ イ ブ 式 ニ ー ル キ ッ ク だ ーーーー!!!!」

インデックス「おぉすごいんだよ!ジュニア時代の大谷を髣髴とさせる見事なスワンダイブ式ニールキックなんだよ!!」

上条「……インデックスさん?あなた1年前以上の記憶は無いんですよね?」

リコリン「むぎのん、名乗る前に登場して攻撃はルール違反」

麦のん「ついかっとなてやった、反省はしていない」キリッ

スキルアウトD「な、何なんだテメーは!?」

麦のん「愛と勇気と原子を司るメルトダウにゃーマジカル麦のん推参だにゃん♪
    あなたのハートをメルトダウンしちゃうゾ☆」

インデックス「とーま!むぎのんが来てくれたんだよ!!カナミンみたいでかっこいいんだよ!!」

スキルアウトE「げぇ!?あいつが噂の!!」

リコリン「その使い魔リコリンもいるよ」

上条(まずい、この感じ……不幸フラグ臭しかしない……)

62: 2011/01/30(日) 17:53:32.08 ID:PtgR1Lgx0
あわわわわ読み返してたら>>45の1行目が抜けてました……しにたい

挿入
フレンダ「でもまぁあの格好だと私みたいな脚線美が必要な訳よちょっと太目の足だし」

73: 2011/01/30(日) 20:17:31.40 ID:PtgR1Lgx0
~ちょっと離れた路地裏~

フレンダ「やーっとついたって訳よ」

絹旗「フレンダアレ超見てください本当に超いました!!かっこいいです!!!」

フレンダ「そう?どう見てもアウトにしか見えない訳よ」

   ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね

フレンダ「あ、なんか上半身と下半身が泣き別れする予感」

~~~~~~


スキルアウトD「くっそFがやれれちまった!しかも麦のんっていやぁ最近そこらじゅうのスキルアウト潰してるって噂のやつじゃねぇか!」

スキルアウトE「格好からしてやばいしさっさとずらかろうぜ!」

上条(あ、こいつら上条さんでもわかる地雷踏んだ)

麦のん「さんにーいちドバーン☆」メルトダウーン

スキルアウトD・E「「うわああああああああああああ!」」スキルアウトC「ありがとうございます!!」

上条「あれ?何かいつの間にか増えてね?」

~ちょっと離れた路地裏~

絹旗「!?あの光は」

フレンダ「まさか……」

絹旗「実際に見るまでそんなこと超考えもしませんでしたが」

フレンダ「実際に見たらわかっちゃうって訳よ……」




絹・フレ「「本当に魔法ってあったんだ!!」」キラキラ

~~~~~~

74: 2011/01/30(日) 20:18:35.30 ID:PtgR1Lgx0
インデックス「すごいんだよ!カナミンみたいにかっこよかったんだよむぎのん!」

麦のん「みんなが無事で本当によかったにゃん」

リコリン「誰がなんというとも、平和が一番!」

インデックス「むぎのんのあの光ってなんなのかな?魔術?それとも能力?」

麦のん「えーあー」ダラダラ

リコリン「あれは魔法。皆の愛とか希望とか勇気とかが詰まった力」

インデックス「おぉー!」キラキラ

~ちょっと離れた路地裏~

絹旗「スゲェ」キラキラ

フレンダ「パネェ」キラキラ

~~~~~~

上条「俺からも礼を言わせてください、ありがとうございました綺麗なお姉さん」キリッ

麦のん「え……あ、そのどういたしまして///(よく見るとかっこいいかも///)」

リコリン(そういえばむぎのの内面は純度100%乙女だった)

インデックス「む~とうま!そうやって誰彼構わず女の子を惑わすのはよくないかも!」

上条「な、変な言いがかりをつけないで下さいインデックスさん!」

麦のん「あ、あの……名前聞かせてもらってもいいかしら?」

上条「へ?……あ、上条当麻です」

麦のん「(上条、当麻くん……かぁ)あの上条クン、今度一緒にシャケ弁でも食べにいかない?」

上条「ええ喜んで、こんな綺麗なお姉さんとご一緒できるなんて嬉しいに決まってます!」

上条(こんな綺麗なお姉さんが頬を染めて名前を聞いてきた、まさか……春が来たっていうのか!?誰だよ俺を不幸とかいった奴!出て来いよ!俺がぶっ飛ばしてやる!!)

リコリン「シャケ弁にツッコミが入らない……やはり童Oか」

上条「どどどど童Oちゃうわ!」

????「私を差し置いてストロベリるのはそこまでです!」

75: 2011/01/30(日) 20:29:08.22 ID:PtgR1Lgx0
インデックス「そんな空気5秒も持ってないかも」

麦のん「誰だにゃん!」

リコリン(とっさにキャラを思い出した……成長したねむぎの)ホロリ

かおりん「工口スと魔術の堕天使・魔法少女サルヴァーレかおりんここに降臨!!
     あなたの七天七刀を七閃しちゃうぞ♪」

インデックス「わわ!?なんだか見たこと無い魔法少女が現れたんだよとーま!……とーま?」

上条「」

麦のん「」

リコリン「」

かおりん(ああああああ!?やっぱり上条当麻が石化している!……恨みますよ土御門おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!)

かおりん(これが麦のん……)

麦のん(新しい魔法少女……)

かおりん(なるほど確かに美人です、それにスタイルも素晴らしい)

麦のん(綺麗な黒髪ね、それに胸も大きい)

麦・かお((しかし他人から見た感じはこんな感じなのか……))










麦・かお((確かにアウト(です)ね))シクシクシク

77: 2011/01/30(日) 20:39:10.40 ID:PtgR1Lgx0
~ちょっと離れた路地裏~

絹旗「あれは……まさか……」

フレンダ「新しい魔法少女って訳よ」

絹旗「しかもあの感じからするに二人の面識は超無いってことですか」

フレンダ「つまりライバルの魔法少女登場の展開…」

絹・フレ「「(超)燃える(って訳よ)!!!」」

土御門「ねーちんいい感じになりきってるにゃー」プークスクス

土御門「この調子でやってくれればこの映像を元に五和も引き込むって算段だにゃー自分の才能がたまに恐ろしくなるぜい」

絹・フレ「「ん?」」

土御門「ん?」

絹・フレ「「(超)誰(って訳よ)?」」

土御門「(こいつら……アイテムの)あ~……魔法少女のファンだにゃーポップコーンとコーラ……いるかにゃー?」

絹旗「いただきます」

フレンダ「ありがたく頂くって訳よ」

土御門(何とかごまかせたにゃー……口リはいにゃー……ふぅ)

~~~~~~

78: 2011/01/30(日) 20:45:21.36 ID:PtgR1Lgx0
かおりん「そこの女!か……その少年から離れなさい!」

麦のん「いきなり出て来て誰に断ってケツ振ってやがるんだテメェ!!」

かおりん「何の目的で彼に近づいたか等もはや問いません……ですが彼に危害を加える可能性がある者を野放しにはできません!」

麦のん「上~等だぁコラァ!!その胸についた無駄な脂肪削r……浜面「それを削るなんてとんでもない!」リコリン「むぎのん、キャラ付け……あとはまづらは屋上」……何の事かさっぱりだけどかかってくるなら相手になるにゃん!」

かおりん「貴女の事情はわかりません、そして私の事情も貴女には関係の無い事……しかしお互いの立場は明白なれば後は幕を開くのみ!」

浜面「え、ちょ、待てよ!やめて引っ張っていかないでー!」

リコリン「弁解無用」ズルズル

浜面「そうじゃなくて階段!階段あるから!」

リコリン「知ってる」ズルズル

ガン!ゴン!ゴス!メキョ……

79: 2011/01/30(日) 20:55:41.82 ID:PtgR1Lgx0
かおりんは足場にしていた街灯から日本刀を手に跳躍し抜刀するかのような体制を取る
彼女は己の中にある『上条当麻に借りを返す』その思いを胸に眼前にある正体不明の人物に飛び掛った

神裂火織は考える……メルトダウにゃーマジカル麦のんについて
正体も目的も不明……彼女がしている格好はアレだが間違いなく『裏』の臭いがする明らかな力を持つ危険人物
そんな人物が上条当麻に何のために近づいたのか……
問うたところで応えるはずは無いだから自分はここで戦いを始める

上条当麻ばかりが何故……そんな考えが頭をよぎる
確かに彼の右手は恐ろしい世界に二つと無い能力……『裏』に所属する物なら誰もが瞠目する力――『幻想頃し』――がある
しかしそんな物のせいで彼の人生を狂わせてしまってもよいのか?
そんな事今まで散々その手を、その力を借り続けて来た――駆り続けてきた自分たちに言えた事ではない

だがしかし……だからこそ恩を返したい、少しでも助けになりたい
土御門に言われたからではない……どのような形でも、どのような姿でも構わない――

只々彼を助けたいという思いだけで聖人・元天草式十字教女教皇 神裂火織
いや魔法少女サルヴァーレかおりんは魔法名を名乗らぬまま救われぬ者に救いの手を差し伸べる戦いを始めた――魔法少女として

かおりん「――七閃!!」

そう彼女が叫んだと同時に技名のとおり七本の剣閃が麦のんに向かい襲い掛かる
七本――回避不能と言われる上下左右正面同時攻撃を埋めてまだ余りある攻撃が――しかし

麦のん「どばーん☆」

麦のんはその七つの攻撃を只の一撃を持って葬り去った

かおりん「なるほどやはり凄まじい威力ですね、離れて戦うは不利……ならば!」

そう言い麦のんに肉薄するかおりん
そのスピードはまさしく神速――その速さに麦のんは内心舌を巻いた

81: 2011/01/30(日) 21:06:18.29 ID:PtgR1Lgx0
麦のん「この攻撃は囮で始めから肉弾戦勝負に持ち込むつもりだった!?」
   (ち、ワイヤーだったのか……!?速すぎる!あちらの身体能力を考えたら近づかれるのはまずい!!)

麦野沈理は考える……突然現れたこの女性・魔法少女サルヴァーレかおりんについて
自分とて今までそして今もこの学園都市の『闇』に所属して戦ってきた自負があるだからこそ相手も『闇』に所属する人間だと解る
その中で一線で戦ってきた、生き抜いてきたその自分をして人の身がここまで早く鋭く動く物なのかと思い知らされた一種の化け物
そんな人物が一人の男の身柄を求めて戦いを挑んできたのを受けて立つ

上条当麻が一体何者なのか……そんな考えが頭をよぎる
しかしそんな事はどうでもいい、『裏』の臭いなんて全くしない見るからにまっすぐな人物
そんな彼を、汚れた自分を心から綺麗と言ってくれた名前を聞いたばかり、出会ったばかりの彼をこちら側に入れる訳にはいかない
こんな……太陽を思わせるほど眩しい――綺麗な人物を

だからこそ……そんな彼だから守りたい、この世界の闇から
散々人を頃し闇から闇に何者でも葬ってきた彼女が初めて思う――

彼を守りたい……彼に傷ついて欲しくないその思いだけで学園都市第四位レベル5『原子崩し(メルトダウナー)』麦野沈理
いやメルトダウにゃーマジカル麦のんは暗部にいる自分とはこの場で別れを告げ[ピーーー]のではなく守る戦いを始めた――魔法少女として

麦のん「くっ捕らえきれないにゃん!」

麦のんは懐に入られれば敗北は必氏
なので距離をとりながら原子崩しを放ち距離を詰められぬ様原始崩しを放つ
戦う上での選択肢が現状この二つに絞られ動きを縛られている状態が続いている事に歯噛みした

かおりん「ちぃ、潜りこめない!」

かおりんはあの光線に当たれば敗北は必氏
なのでフェイントを織り交ぜ動きを前後左右に上下も使い翻弄しようとした
が、麦のんの放つ光線が想像を絶する威力であったため攻めきれずにいることに歯噛みした

互いの実力が全て掴みきれているわけではない戦況でありながら互いの取りたいポジションは明白
その状況が千日手の様相を作り出していた

82: 2011/01/30(日) 21:09:24.20 ID:PtgR1Lgx0
今日はここまでにします
更新は不定期になると思いますがラストまで頑張ります

地の文書くのってすげぇ大変だと思い知りました…

>>80
ばれたし

133: 2011/01/31(月) 23:47:16.24 ID:43AMLyEJ0
麦のん(実際に私が攻めに転じれないにも拘らず状況を変える一手を打たない!あっちはこちらのミス待ちってことね……クソが!!)

麦のんは心の中で毒づいた
一見均衡しているように見えるがその状況はかおりんが作っている物である事に麦のんは気付く
今までの攻防でかおりんが攻め麦のんが防ぐという図式しかなかった事に

麦のん(リスクの低いお上品な戦い方だこと……気に入らねぇなぁ……っ!?)

その矢先かおりんが再度フェイントを駆使し何度目かもはや数えられない進入を開始した――

麦のん「くっ」

そして何度繰り返したかわからない麦のんの原子崩しによる迎撃

かおりん(狙いが甘い?……これなら!)

かおりんにとっていずれ来ると解っていた相手のミス
それに乗じてこの詰め将棋を終わらせるべく更に姿勢を低く速度を上げ低空のダッシュで肉薄する

かおりん「ついにミスを犯しましたね!!」

麦のん「甘いんだよォ!そこだオラァ!!」

だが、その速度にも反応をし麦のんが更に原子崩しを下方に放つ!――だが!!

かおりん「甘いのはそちらです!!」

麦のん「な……!?」

待っていたと言わんばかりに大地を蹴り高く飛び上がるかおりん
対する麦のんは原子崩しを放つ体勢は全く整っていない

135: 2011/01/31(月) 23:48:48.69 ID:43AMLyEJ0
かおりん(獲った!)

勝利を確信し七天七刀に手を掛け麦のんに斬りかかる
その刹那かおりんは見る――麦のんが口角を上げるのを

かおりん「!?」

麦のんが勝利が視界から掻き消えたのである
攻撃が当たる直前に麦のん後ろに倒れこんだのである

かおりん「くっ!」

かおりんは当たると確信していた攻撃を外し着地で大きく体勢を崩す
対する麦のんは倒れこんだ反動を使いヘッドスプリングの要領で素早く体を起こし

麦のん「読んでたのはこっちなんだよ!!ぶっ飛べやァァァァァ!!」

まだ膝を突いたままのかおりんの顔に向かって蹴りを放つ!!

かおりん「っ!!」

それを何とか腕でガードしたものの受けきれる体勢でなかった為に大きく後ろに飛ばされとっさのガードにより七天七刀をその手から零す

かおりん(くっ、誘われたのはこちらでしたか!)

麦のん「パリィ!パリィ!パリィってかァ!笑わせんじゃねーぞ売女あああああ!」

更に麦のんの左手から放たれた原子崩しの光芒がかおりんに迫る

かおりん(これを食らう訳には……!)

これを寸でのところで後ろに飛ぶことでかわし体勢を立て直す
――奇しくもこの攻防が始まる前の位置に戻り

かおりん(失態です、無為に戦闘を長引かせる余り向こうにこちらの狙いを悟られるばかりか反撃の糸口を渡し更には七天七刀を落としてしまうとは――!)

麦のん(ち、今ので仕留められなかったのは厳しいわね……けどこれで向こうも迂闊には仕掛けられないはず)

精神状態は全く入れ替わったのであった――

136: 2011/01/31(月) 23:50:53.90 ID:43AMLyEJ0
あれからいくつかの攻防を経て二人の魔法少女もまた腹を括る
お互いにいくつも体にダメージを負いそろそろ勝負の終着点が見えようとしていた時だった――

麦のん(しぶといわね、この女。こっちはそろそろガス欠だってのに)

かおりん(ここまでの闘いになるとは……魔術を自ら封じたことがここまで仇となるとは)

麦・かお((こうなったら……))

麦のん「ねえ、このまま続けて共倒れってのが一番面白くない結末だと思わない?」

かおりん「……まさか同じ事を考えていたとは、貴女とはいい友人になれるかも知れませんね」

麦のん「ハッ、冗談。アンタみたいなお硬そうな女なんて願い下げよ」

かおりん「そうですか、残念です」

本当に残念そうに肩を落とすかおりん

麦のん「そんなことより次の一撃で勝負決めるってのはどう?いい加減疲れちゃったのよねー」

そう問いかけながら左手で拳を作る麦のん

かおりん「そうですね、折角のお誘いですしそれを無視してしまうのも興ざめと言うものです」

そう受け答え左手で拳を作るかおりん

こうなればお互いにもう言葉は要らず――開始の合図も要らない――
次の瞬間同時に大地を蹴り肉薄
そしてお互いの拳が相手の体に届こうかと言う刹那、2人に割って入る影が――

 ゴシャァッ!!

影の人物は2人の拳をその顔で受け止め声高に叫んだ

137: 2011/01/31(月) 23:53:04.55 ID:43AMLyEJ0








スキルアウトC「ありがとうございます!!!」

麦のん「( ゚д゚)」

かおりん「( ゚д゚)」

上条「( ゚д゚)」

インデックス「( ゚д゚)」

絹旗「( ゚д゚)」

フレンダ「( ゚д゚)」

土御門「( ゚д゚)」



リコリン「あれ、もう終わった?」

麦・か・上・イ・絹・フ・土「( ゚д゚ )」

リコリン「こっちみんな」

138: 2011/01/31(月) 23:53:41.16 ID:43AMLyEJ0
黒子「そこまでですわ!ジャッジメントですの!」

黄泉川「アンチスキルもいるじゃん!」

麦・かお「「!?」」

黒子「これ以上この学園都市を騒がせるのは自重していただきますわ!」

黄泉川「そうじゃん!ここは大人しくお縄につくじゃん!!(やっぱこういう台詞こそアンチスキル冥利に尽きるじゃん!)」

黒子「あ、黄泉川先生ずるいですの!そういう台詞は私に譲ってくださらないと」

黄泉川「子供にこの台詞はまだ早いじゃん」

鉄装(私もたまには言いたいなぁ)

黒子「まだ早いって子ども扱いしないでくださいまし!」

黄泉川「そんな幼児体形で何言ったってきこえないじゃん」タプン

黒子「キー!!体形は関係ないでしょう!これ見よがしに揺らさないで下さいまし!」

黄泉川「これが大人の威厳よ、威厳」

鉄装(大人気ないなぁ……口に出すとめんどくさそうだから言わないけど)

麦のん(あれー?なんでこっち無視して揉めてるんだろう?あれー?)

かおりん(ですがこちらの動きは今なら気づきません)

麦・かお((今なら!!))

麦のん「今夜はちょっとお邪魔が入っちゃったしここでお開きだにゃん♪ま・た・ねか~みじょ~うクン?」ダッ

かおりん「ちょっと!何色目使ってるんですか!?」

麦のん「あれー?そんな事言ってる余裕あるのかにゃーん?あれー?」

かおりん「くっ、仕方ありませんここは私も引かせてもらいます!」ダッ

黒子「あ、黄泉川先生!ホシが逃げていきますの!」

黄泉川「何!いつの間に!?ここで逃がしたらまずいじゃん!」

鉄装(そんな言い争いしてるからじゃないかな?)

黒子「むわぁ~てぇ~!ル……む~ぎの~ん!ですの」シュン

黄泉川「あ、こら!だからお前にはまだ早いじゃん!その台詞は手錠片手にがに股もしくは自転車で走り出さないと駄目じゃん!」ダッ

鉄装「え?ちょっと待ってください!私まだしゃべってすらいないですよ!?」ダッ

139: 2011/01/31(月) 23:54:53.16 ID:43AMLyEJ0
・・・・・・

・・・・

・・



上条「…………一体、なんだったのでせうか?」

インデックス「魔法少女だよ?」

上条「いや、そういうことではなくてですねインデックスさん……(そっか~こっち方向の不幸は想定していなかったな……姫神の気持ちが少し解った気がした)」ガクッ


~ちょっと離れた路地裏~

土御門「いや~想像以上に楽しめたにゃー」

絹旗「そうですね!遠距離主体の麦のんと近距離主体のかおりんの闘いとその駆け引きは超手に汗握るものがありました!」

フレンダ「しかも今回はちょっとした小手調べ的な戦闘だけだったから今後の展開に期待って訳よ!」

絹旗「しかもジャッジメントとアンチスキルが第三勢力としてここにどう絡んでいくかも超見ものですね!」

土御門「魔法少女を追うつもりならまた会えるかもしれないにゃーお嬢ちゃんたち」

絹旗「そうですか……ぶっちゃけそっちは超どうでもいいです」

フレンダ「魔法少女が見れればそれでいいって訳よ」

土御門「ですよねー」

絹旗「でもでもまたこんな機会があるならポップコーンとコーラ超おねがいします!」

フレンダ「コーラは当然ペプシでお願いしたいって訳よ!」

土御門「わ、わかったにゃー」

~~~~~~~~~~~

浜面「」チーン

スキルアウトC「」悦

150: 2011/02/01(火) 07:52:55.57 ID:gSfUVJGn0
職場のPCからおはようございます
ここでバニーリコリンのアナウンスがあるそうです

リコリン「ぴんぽんぱんぽ~ん♪
     ヘタレ作者から皆さんにお知らせ。この駄目な子が抜かしてしまった1レスについて
     次からの文章が>>135と>>136の間に入る予定だった模様」

~side kamijou~

上条当麻は困惑していた
突然現れた二人目の魔法少女

そして唐突に始まった2人の激しくハイレベルな戦闘――

上条(一体何だっていうんだ……どうしていきなりこんな闘いが始まっているんだ?)

戦闘が始まる前の話から自分に関係した話だとは理解する
が、その理由がいまいちはっきりしない――
だが自分の持つ『幻想頃し(イマジンブレイカー)』とその傍らに立つ少女『禁書目録(インデックス)』
この二つを狙い今までいくつもの争い事が起きてきたことを思い出す

上条(そして今回は俺、ってことか……)

そのせいで何度も氏にかけ、何度も入院し出席日数も危なくなり補習を受けた
そのたびに不幸だと叫んできた

だがしかし、自分に起因したことで目の前の魔法少女と名乗る女性二人が戦い、傷つこうとしている
そしてその争いを黙って見過ごすのというは――

上条(俺の生き方じゃねぇよなぁ……!)

腹を括り右こぶしを握り締め上条当麻は足を一歩前に踏み出した……

~side out~

リコリン「以上。この上条当麻氏のモノローグを加えることで>>137の彼の登場を
     より一層際立たせるつもりだった模様が見事にミスってる、このヘタレ。
     こんな具合に色々とミスの多い子だけど今後頑張るそうなので見捨てないであげて欲しい。
     以上、バニーリコリンからのお知らせでした」

161: 2011/02/01(火) 22:30:49.26 ID:xUGw7QvP0
~数日後とあるファミレス~

麦野「つーわけで暗部辞めようと思う」

絹旗「」

フレンダ「」

浜面「」

滝壺「じゃわたしも」

麦野「そう?じゃいっそのこと『アイテム』ごと抜けちゃおっか?」

絹旗「ちょ、ちょっと待ってください麦野に滝壺さん!何いきなり超連れション行くみたいな気軽さで超とんでもない事言い出してんですか!?」

フレンダ「そ、そうよ!暗部抜けるなんてそんなに簡単にできないに決まってるって訳よ!いったいどうしちゃった訳よ!?」

麦野「そ、それは……」

滝壺「簡単に言うとむぎのが恋をした」

絹旗「麦野が」

フレンダ「恋!?」

滝壺「うん」

浜面「ブッハハハハハ!麦野が!あの麦野が恋のせいで暗部抜ける!?ねーよ!ありえねーから!何それ?何その乙女みたいな理由!
   ブチ頃しとか×××とか××××とか言いまくってるのに恋とか!!!馬鹿じゃないの?ねぇ馬鹿じゃないの?」

麦野「[ピーーー]ええええええええええええええええええええええええええ!!」ドバキャアッ!!

浜面「げふぅ」

フレンダ(馬鹿はどう考えても浜面って訳よ)

絹旗(言いたい事はなんとなくわかりますがそれを超口に出すとか浜面が一番の超馬鹿ですね)

162: 2011/02/01(火) 22:31:38.04 ID:xUGw7QvP0
フレンダ「しかし麦野が恋かー……そういや相手はどんな人な訳?」

麦野「え……あーそのね、上条当麻っていうんだけどね」テレテレ

麦野「私のこと綺麗って言ってくれてね?」クネクネ

麦野「今度一緒にシャケ弁でもどうかな?って聞いてみたら喜んでって言ってくれてね……」イヤンイヤン

絹旗(超……誰ですか、これ……)

フレンダ(私の麦野はこんなんじゃないって訳よーーー!!!)シクシク

滝壺(むぎのかわいい)

浜面()へんじがない。ただのしかばねのようだ。

絹旗「でもぶっちゃけどうやって暗部超抜けるっていうんですか?」

滝壺「わたしにまかせて」

フレンダ「何か策があるって訳!?」

滝壺「統括理事に直接交渉する」キリッ

麦野「え、そんなことできるの?」

絹旗「いやいやいやいや!超無理です!」

フレンダ「例え交渉ができたとしてもOKもらうなんて夢のまた夢って訳よ」

滝壺「出る前から負けを考える馬鹿がどこにいるよ」

絹旗「超自信満々ですね、何か方法があるんですか?」

滝壺「我に秘策あり、だよ……まずはこのDVDを見て」ピッ

163: 2011/02/01(火) 22:32:21.56 ID:xUGw7QvP0
~上映中~

すいませんでしたっ!

・・・・。
 
ベイダーとやらせてください、シングルで!

え?!

今日僕、何もやってないっす。もういい加減許してください。まっすぐに自分の思うことをやります!!

本気かい?

本気です!!もう何年続いてるんすか?!何年これがぁ~?!

だったらブチ破れよ!なんでオレn麦野「ちょおおおおおっと待ったあああああああああああああああ!!」ピッ

絹旗「あ!?麦野いきなり止めないでください!超KYです!」

フレンダ「ここからが熱い展開なのになんで止めちゃう訳よ!」

麦野「なんでいきなり飛龍革命始まってんのよ!」

滝壺「なんでって……相手を納得させる熱い交渉と言ったらこれ」

麦野「これ真似したら最終的に何言ってるかわかんないじゃない!!」

絹旗「確かにあのビンタのあと超ドラゴンが何言っているかっていうのは超20世紀最大のミステリーの一つですね」

フレンダ「言った本人すらわかってないって訳よ!」

麦野「そうじゃねぇねえよ!?なんでまた話がズレて行ってんだよ!お前ら真面目にやれよぉぉぉぉぉ!!」

滝壺「もちろんこれは冗談。交渉材料ならある……むぎのの協力があれば楽勝」

麦野「え?私?」

164: 2011/02/01(火) 22:33:21.95 ID:xUGw7QvP0
~次の日窓の無い塔前~

滝壺「という訳でやってきました窓無いの塔前」

麦野「誰に説明してるのよ誰に……」

結標「何しに来たのよあんたたち」

滝壺「サラシにブレザーを羽織っただけ……恥知らずな案内人がいた!」

結標「オッケー、喧嘩売りに来たのね買うわ」

滝壺「お前それで良いのか?」

結標「何いきなり話しかけて来てるわけ?」ビキビキ

滝壺「お前ハイスラでボコるわ・・」

麦野「は~いはい、喧嘩しないの」パンパン

結標「喧嘩売ってきたのはそっちじゃない!!」

麦野「ゴメンね~この娘最近キャラ安定してないのよ」

滝壺「ここで一歩引くのが大人の醍醐味……これで怒りを納めて欲しい」カサッ

結標「ったく、何だってのよ……ピラ……っ!?」ブバッ

麦野「うわ!?ちょっと!いきなり鼻血吹かないでよ、服についたら取れないんだからね!」

結標「滝壺さん……あなたのこと誤解していたわ、ごめんなさい」アクシュ

滝壺「こちらこそ申し訳なかった……許してくれる?」アクシュ

結標「当たり前でしょ!親友じゃない、私たち」ボタボタボタ

麦野「美しい友情成立の瞬間ね……片方が鼻血垂らしてなきゃ」

165: 2011/02/01(火) 22:34:18.68 ID:xUGw7QvP0
・・・・・・

・・・・

・・


~内部~
シュン
結標「はい、到着」

麦野「へ~中ってこんな風なのね」

結標「統括理事はこの先にいるわ、またちょっとしたらここに迎えに来るから」シュン

滝壺「……いっちゃった」

麦野「そういえばさっき何渡したの?」

滝壺「ないしょ」


~外部~
シュン
結標「さてと、一仕事終えたしさっきもらったのでも眺めてリフレッシュしよっと♪」

結標「まさかあの幼稚園のプール授業風景写真が手に入るなんて今日はツイてるわ!」

結標「はぁ~いいわぁ……小さい男の子って良いわね~」ハァハァハァ

結標「最近噂になっている魔法少女になれば小さい男の子が入れ食い状態になるのかなぁ……」

※入れ食い状態になるのは大きいお友達です

結標「うっはwwwwww何それ!?ハーレム状態じゃない!!!魔法少女いいなぁ~」

※だから寄ってくるのは大きな(ry

結標「テクマクあわきんテクマクあわきん♪みーんな小さな男の子になっちゃえ~☆……ウヘヘヘヘ」ボタボタ

※……もうやだこのシOタコン

結標「失礼ね!小さい男の子を可愛いって思うのは普通のことじゃない!」

※とりあえず鼻血拭けよ

166: 2011/02/01(火) 22:35:27.58 ID:xUGw7QvP0
~再び内部~

アレイスター「ようこそ窓の無い塔へ……『アイテム』メンバー能力追跡レベル4の滝壺理后君、どういったご用件かな?」

滝壺「ちょっとお願いがあって交渉しに来た」

アレイスター「お願い……?まぁ、聞くだけは聞こうじゃないか」フフ

滝壺「『アイテム』の解散とメンバー全員の暗部抜けをさせて欲しい」

アレイスター「おやおや、何を言い出すかと思えば……そんなことは不可能だ」

滝壺「これは交渉」

アレイスター「ふむ……ならば当然何かしらの交渉材料材料があるのかね?」

滝壺「(……フィッシュ!)こちらのカードは貴方の探している人物」

アレイスター「なん……だと……!?(こちらの情報網をどれだけ使っても手がかりが掴めなかったと言うのに!)」

滝壺「もしこの条件を飲んでもらえるならここに来てもrアレイスター「飲んだ」……ありがとう」

アレイスター「さぁ早く、彼女にここに来てもらいなさい!ハリーハリーハリー!!」フンフン

滝壺「(鼻息荒すぎで培養液が泡立ってる)では、来い、むぎ・のおおおおおおおおおおおん」ユビパッチン







麦のん「アレイスターさんこんにちはー!マジカル麦のんですっ!」キラッ☆






滝壺「おい、馬鹿やめろ。この企画は早くも終了ですね」

アレイスター「絶対に許さない、絶対にだ」

麦のん「え?ちょっと?何がいけないのよ……」

アレイスター「無論、全て」

滝壺「また麦のんは迂闊な発言をしてしまった……早く謝るべき」

麦のん「何でよ!?何がいけなかったのか教えてくれても良いじゃない!」

滝壺「はやくあやまっテ!」

麦のん「(チッウッセーナー)……反省してま~す」

アレイスター「お前許される気ないだろ」

172: 2011/02/02(水) 07:50:59.14 ID:+4Sf92cE0


~没ネタ~

結標「最近噂になっている魔法少女になれば小さい男の子が入れ食い状態になるのかなぁ……
   ……なってみたいな~、魔法少女」

       ガ シ ッ

結標「……へ?(この私が後ろから肩をつかまれた!?)」フリムキ

BJ土御門「その言葉が聞きたかった……!」

結標「え?」

海原「さて、行きましょうか」ガッ

一方通行「手間かけさすンじゃァねェぞ」ガッ

結標「ちょ!?何?なんなの?何で両腕拘束されてるのよ!?」

土御門「今お前が言った願いを叶えてやるだけだにゃー」ニヤリ

結標「」

海原「貴女ならきっとやれますよ、まぁギリギリって所ですかね。私としてはやはり御坂さんに…」ズルズル

一方通行「あァン?何言ってやがンですかァテメェはァ?ああいうのは打ち止めが限度だって言ってンだろォがァ」ズルズル

結標「ギャーやめてやめてやめて!くっそぉ離せ!このストーカーに口リコン!!」

一方・海「「シOタコンは黙ってて!!」」

結標「うぅ~酷い~」

土御門「口リコンにストーカーにシOタコン……まったく、ここは犯罪者ばっかりだにゃー」

一方・結・海「「「うるせぇよシスコン!!!」」」

あわきん好きだけど転移系能力者の戦いとか書ける気しないし
魔法少女増やすと色々崩壊しそうだったので断念。ヘタレでごめんなさい

175: 2011/02/02(水) 22:45:26.79 ID:pPys1lEC0
・・・・・・

・・・・

・・



よく晴れた昼下がり、窓の無いビルを背に歩く二人がいた

滝壺「無事暗部を抜けれてよかったねむぎの」

麦野「そうね~まさか統括理事が麦のんファンとは……大丈夫なの?学園都市」

その二人の顔は晴れ晴れとしておりこれから訪れる未来に――
表側に――彼女らにとって別れて久しい世界に期待に胸を膨らませていた

滝壺「で、これからどうするの?」

麦野「そうねぇ……まぁ皆真面目に学校通って、青春ってのを遅ればせながら謳歌しようじゃないの」

滝壺「うん、そうだね……それはとても楽しみ」

麦野「さ、とりあえず絹旗やフレンダに報告に行こうか」

滝壺「うん、あの二人がどんな顔するのか楽しみ。あ、でもマジカル麦のんは当然続けてもらう」

麦野「う……わかってるわよ、まぁ統括理事ともそういう約束だしね」

ばつが悪そうに……ため息混じりに応える麦野
しかしその顔にはやはり笑みが浮かんでいた

麦野(報告が終わったら、上条クンに会いにあの高校の校門前に待ち伏せに行こうっと♪)

滝壺(恋する乙女モードのむぎのかわいい)

こうして、かつては暗部にいた最狂のレベル5『原子崩し(メルトダウナー)』・アイテムリーダー麦野沈利は姿を消し
光の当たる世界で魔法少女メルトダウにゃーマジカル麦のんが本当の意味で誕生したのであった――

・・・・・・

・・・・

・・






滝壺「ところでむぎの、もう終わりって思ってる?」

麦野「え?綺麗な感じだしもう終わりでいいんじゃないの?(もう魔法少女やりたくねぇし)」

滝壺「甘い、日本の政治家並に考えが甘い」

麦野「……知ってた」シクシクシク

176: 2011/02/02(水) 22:47:12.58 ID:pPys1lEC0
~??????~

??????「すまないね、また呼び出してしまって」

???「ふん、そんな心にもない謝罪などいい。要件は何だ」

??????「まずは……済まないがそこの色紙の表をこちら側にして貼ってくれないかな?」

???「……貼ったぞ」

??????「おぅふwwwwwwたまらんでござるなこれはwwwwwwwwwwwwww麦のん可愛いよ麦のん」ハァハァ

???「(もうやだこの統括理事)……で、今度は一体どういう用件だ?」

??????「君はそんなに気忙しい男だったかな?」

???「前置きはいい、要件だけを言え」

?????「では聞くが……魔法少女には何が必要だと思うかね?」

???「へ……?そ、それは……あ、愛とか勇気とか?」

??????「……」

???「……」

??????「ぶふぅーーーーーーー!グラサン・パツキン・アロハのどっからどう見ても『私チンピラです』って言ってるようなヤツが
       ちょっと照れながら『あ、愛とか勇気とか?』だっておwwwwwwwwwwwwやめろ馬鹿腹筋が壊れるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

???(イラッ)

??????「い、いや何ゲホッゴホッ……失礼あー苦し、それは決して間違っているわけではない……だがそれだけでは私が求めるものは手に入らない」サスサス…フッキンイタイ

???「だったら何が必要だと言うんだ?」イライラ

??????「それは魔法少女がその魅力を遺憾なく発揮し、活躍する場を作る倒すべき悪だ」

???「そんなもの程よく緩くなったこの世界にはもう明確な悪など存在しないだろう」

??????「然り……だが、無ければ作ればいいのだよ!自らで!!」

???(こいつが何を考えているのか本格的にわからなくなってきたにゃー……もう駄目かもわからんね、学園都市)

177: 2011/02/02(水) 22:49:23.60 ID:pPys1lEC0
~数日後とある高校~

上条「ふ~、何とか遅刻せずに済みましたよっと」

土御門「いようカミやん、相変わらずぎりぎりだにゃー」

吹寄「上条当麻!貴様またギリギリなの?いい加減しっかりしなさい!……と言いたいところだけど今日ばかりは遅れてきて正解ね」

上条「どうしたんだ吹寄?らしくねーな、熱でもあるのか?」ピト

吹寄「な!?いきなり何をする上条当麻!」

上条「何って……熱が無いか確認しただけだけど」

吹寄「だけって……『何か問題でも?』みたいな顔をするな馬鹿者!まったく貴様は……」クドクドクドクド

土御門(カミやん相変わらず絶好調だにゃー)

上条「そんなことより何かあったのか?」

吹寄「そんなことって貴様は!!」

姫神「それは。あれを見て」

土御門(姫神……!)

吹寄(いたのね……)

土・吹((気付かなかった……))

上条「あれって……?」

178: 2011/02/02(水) 22:50:35.55 ID:pPys1lEC0
「ありだって!」

「ねーよ!」

青ピ「何言うてんねん!ありに決まってるやないか!!」

「んなわけないでしょ、ないわよ」

「ちょ、お前なんでそっちにいるんだよ!この前ねーよってただろ!」

「いやよく考えたらあるあ……位はあるかなぁって」

「お前、あるあ……だったらやっぱりねーよwwwwwwってなるじゃねーか!」

「てめぇこそ何言ってんだよ!あるあ……あるあるあるwwwwwwってなるに決まってんだろ!」

上条「……皆さん一体何をしているんでせうか?」

土御門「いや~最初はみんな今話題の魔法少女について話をしていただけなんだがにゃー」

吹寄「いつの間にか『あるある派』と『ねーよ派』に分かれて大論争になってしまったのよ……」ハァ

上条「何やってんだよこいつら……(青ピはやっぱりあるある派か)で、お前らは参加しないのか?」

■神「ええ。私たちは中立だから。…あれ?」

土御門「あ~あ、只でさえ影が薄いからにゃー」

吹寄「その上自己主張しないとなるとすぐモブ化するのね」

姫神「……ある。私もありだと思う!(「■■には。なるわけにはいかない!!)」ダッ

上条(姫神……必氏だな)

179: 2011/02/02(水) 22:52:01.96 ID:pPys1lEC0
~放課後~

青ピ「は~、今日も無事お勤め終了やな~ご苦労さんってとこや」

土御門「こうやって補習も無く3人そろって帰れるってのも珍しいっちゃ珍しいにゃー」

上条「言うな土御門、微妙に切なくなる……」

青ピ「確かにな~小萌センセーのハチミツ授業~補習編~がないっちゅーのも寂しいなぁ」

上条「お前のそういう貪欲さと素直さは正直すごいって思いますよ……なんで他に活かせねーんだ」

土御門「おっとカミやん、俺の義妹愛とメイドへの執着心も忘れてもらっちゃ困るぜぃ」

「おい、見ろよあそこにいるおねーさん」

「うおぉぉぉ!?すっげぇ美人だ……」

「おじーちゃん、あれ欲しい~」

「ハッハッハ、コボちゃんはなんでもほしがるなぁ~」

土御門「(あれは!?)おぉ~、見ろよカミやんに青ピ!すっげぇ美人なお姉さんが校門前にいるぜぃ」

青ピ「ほんまや!かぁ~、たまらんなぁ……あんなお姉さんに『一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし……』ってすげなくお断りされたいもんやなぁ」

上条「なんでお前はそんな上級者向けの欲望がすっと出てくるんだよ、上条さんはビックリですよ」

麦野「あ、来た来た。か~みじょうクン、会いに来ちゃった♪」

上条「はいぃ!?」

「「「「ま~~~~~た上条か……」」」」ハァァァァァ

青ピ「せやでカミやん!もう美少女独占禁止法が適用される頃合や、いい加減にしてもらわな敵わんわ!」

上条「ちょ、ちょっと待ってくれ!上条さんにあんな美人のお姉さんは知り合いにいませんよ!?」

麦野「そんな……おねーさん悲しいにゃーん、あんなに運命的な夜の出会いだったのに……」

上条「にゃーんって……まさか!?」

麦野「おいおい、やっと思い出したの?……ま、いっか行こっ」ギュ

青ピ「あのお姉さんがカミやんの右腕を母性の象徴に抱きいれた……やてぇ!?」

「「「「あいつを……上条を!殺せええええええええええええ!!!」」」」

上条「ふ、不幸だーーーーーー!!!!」ダッ

麦野「いやーん、そんなに強く引っ張らな・い・で」

194: 2011/02/04(金) 12:20:47.84 ID:R8V9D59F0
上条「ハァッハァッ!こ、ここまで来れば大丈夫だろ……」フゥ…

麦野「どうしたってのよ、急に走り出しちゃってお姉さん強引なのはあんまり感心しないにゃーん♪」

上条「あ、スイマセン……って!お姉さんはまさかあの時の魔法少女さん……ですか?」

麦野「そ、麦野沈理っての。よろしくね、上条当麻クン?」ニコッ

上条「(か、かわいい……!)そ、それで麦野さんは一体どの様なご用件で?」

麦野「?……!?」
  (し、しまった!校門前でカレを待ち伏せ♪ってシチュエーションに憧れてやってみたはいいけど全くノープランだった!!
   どっどどどどうしよう!?と、とりあえず彼氏いない暦=年齢だってばれないようにしないとメンドクサイ女って思われちゃう!
   落ち着け私、年上としての余裕で何とかここを乗り切るのよ!頑張れ、超頑張れ私!)

上条「?」

麦野「あれー?ちゃんと約束したと思ったのにゃ~ん?あれー?」

上条「約束……?あ、シャケ弁!?」

麦野「そ♪正解者は今日一日お姉さんの彼氏候補代理見習いに任命してあげるわよ」ギュッ

上条「うわっ、あの~麦野サン?さっきから上条さんの腕に……ですね」

麦野「あててんのよ♪」
  (あわわわわわわわ!な、何言い出しちゃってんのよ私!!いくらなんでもやりすぎじゃない!?
   引かれてないかな!?引かれてないわよね!?)

195: 2011/02/04(金) 12:21:13.20 ID:R8V9D59F0
御坂「な~にやってんのよアンタは!?」

上条「うげ!?ビリビリ中学生!?」

御坂「だからビリビリじゃねっつの!私にはちゃんと御坂美琴って名前があるんだから!」ビリビリ

上条「おわ、あぶねぇ!」そげぶ

麦野(第三位じゃない……電撃をキャンセルした!?)

上条「いきなり電撃はやめろ!俺一人ならともかく麦野さんに当たったらどうすんだ!?」

御坂「う……ごめんなさい(これって……第四位!?)ってまだ腕組んでる!?ままま、まさか恋人って訳じゃないでしょうね!?」

麦野「だったらどうだってのよ、貴女に何か関係あるっての?」

御坂「べっ、別に私はコイツがどこで何してようが関係ないわよ!ただし、悪い女に引っかかってるってのなら話は変わるけど!」

上条(あれ?この二人知り合い?……なんかすごい空気悪いんですが)

196: 2011/02/04(金) 12:21:50.16 ID:R8V9D59F0
麦野「(カッチーン)悪い女ってのは一体誰のことだよ、メスガキ」

御坂「(ムカッ)べ~つにアンタのことだなんて一言も言ってないわよ、オバサン」

麦野「……」クイッ←てめどこ中よ?とりあえず屋上行こうぜのサイン

御坂「……」コクッ←上等だよゴルァ、やんてやんよのサイン

上条「待て待て待て!何だっていきなり喧嘩始めようとしてんだよ!?」
  (この二人が喧嘩なんかしたらここら一帯焦土になっちまう!ここは上条さんの漢気の魅せ時ですよ!)

麦・御「「アンタは黙ってなさい!!」」

上条「……ハイ」(超怖ぇ~……)

上条「ってそうじゃなくて、何でそんなに険悪なんでせうか……?」ビクビク

麦・御「「だってコイツ気に入らない!!」」

麦・御「「って真似すんな!!!」」

上条「上条さんには非常に気が合うようにしか……」

麦・御((ギロッ!))

上条「なんでもないです……。と、ところで今日は一体何の用なんだ御坂?」

御坂「べっ、別に用ってわけじゃないけど……ゴニョゴニョ」

上条「そっか、なら今度にしてもらえるか?麦野さんのが先約なんだよ」

御坂「ぐっ……わ、わかったわよ!さっさと行けば!?」

上条「悪いな、御坂」

麦野「ごめんなさいね~」ニヤニヤ

御坂(こ、このアマー!!)

197: 2011/02/04(金) 12:22:19.95 ID:R8V9D59F0

~side mikoto~

一体全体なんだってアイツが第四位と一緒にいるのよ!!

……腕、組んでた。アイツも嬉しそうだった……恋人同士……なのかな?

第四位は美人だし、大人っぽいし、スタイルだって――

アイツもやっぱりああいうのが好きなのかな――

御坂「あ~もう!やめやめ!大体アイツのことで私が凹むことなんてないんだから!……ッ」

こんなこと言っても空元気だなって自分で判っちゃって……

御坂「なんで、素直になれないのかなぁ……グス」

??????「ならば私がそのための力を貸してあげようかな、お嬢さん?」

御坂「……へ?だ、誰よアンタ!」

??????「シンデレラの願いを叶える魔法使い、のような者だよ第三位『超電磁砲(レールガン)』御坂美琴―― 」

御坂「アンタ……一体何が目的よ 」

??????「おやおや警戒心の強いことだ、悲しいものだね……まぁいい、やることは同じだ」

刹那、目の前の怪しげな男が消えた――

……そういえば、とこの男の接近に自分が気付けていなかったことにようやく思い至る

次の瞬間、男の手が視界一杯に

御坂「しまっ―― 」

~side out~

204: 2011/02/05(土) 00:06:32.10 ID:uYUS8Kiv0
~とあるスーパーマーケット~

麦野「あれー?シャケ弁売り切れてる?あれー?」

上条(言えない……十中八九俺の不幸体質のせいだなんて……)

麦野「ここのシャケ弁が一番お気になのに……」ハァ

上条「でも麦野さんもこのスーパー利用してたんですね」

麦野「そ、ここのシャケ弁が好きなのよ」

上条「上条さんもここの特売にはいつも助けられ……てるのかな?(いつも大体台無しになってるからなぁ)」

麦野「?」

上条「まぁレベル0の辛いところなんですよ……ところで麦野さんは能力者なんですよね?」

麦野「そうよー」

上条「へーそうなんですか、レベルいくつなんですか?」

麦野「ん~?レベル5-」

上条「ほ~レベル5ですか~……レベル5ぅ!?」

麦野「そ、第四位。あのメスガキより下ってのは気に入らないけどね~(レベル0?……じゃあ、さっき第三位の電撃をキャンセルしてたあれは?)」

上条「ハハハ、お陰で苦学生やってる始末です」

麦野「……(ま、いっか)」

上条「麦野さん?」

麦野「なるほど……違和感あると思ったらそれか。『さん』なんていらないわよ私も『上条』って呼ぶから」

上条「いやいや、出会って間もない年上のかt」

麦野「あァ!?」

上条「……なんでもない、『麦野』」

麦野「ん、よろしい♪」

店員『っしゃっせー!!只今からタイムセール壁殴り代行始めましたああああああああああああああああ!!』

205: 2011/02/05(土) 00:06:58.50 ID:uYUS8Kiv0
麦野「ところでか~みじょう?」

上条「なんでせうか?」

麦野「苦学生って、生活厳しいの?」

上条「……ハイ」

麦野「じゃ、じゃあさ……その……料理、作ったげようか?」

店員『ハイ!毎度ありいいいいいいいいいいいいいい!!』ズガッ!!ドカッ!!バキィ!!

上条「いや~お申し出はありがたいのですが家には暴食シスターがいてですね……」

麦野「……」

上条(……あれ?ちょっと寒気が?)

麦野「今から材料買って行くわよ、か~・み・じょ~・う?」ゴゴゴゴゴ

上条「は、はひっ……」

206: 2011/02/05(土) 00:07:46.84 ID:uYUS8Kiv0
~上条宅~

上条「ただいま~、帰ったぞインデックス~」

麦野「おじゃましま~す(どんなのと同棲してるか確かめないとねぇぇぇぇぇ!)」

上条「あれ?インデックスー、スフィンクスーいないのかー?……あ、書き置き」


『とうまへ

すふぃんくすといっしょにあくせられーたのおうちにらすとおーだーとあそびにいってくるんだよ!

あいほにごはんをつくってもらうからばんごはんはいらないんだよ

そのままおとまりしちゃうかも!

                            いんでっくす』

上条「なんだ、いないのかアイツ……いやあの時一緒にいたシスターなんですけどね、出かけちまったみたいです」

麦野「な~んだてっきり巨Oのおっとりしたやたら言葉遣いが丁寧なシスターとでも同居してるのかと思っちゃったじゃない(……あのガキなら大丈夫ね)」

上条(えらいピンポイントなイメージだ……)


~イギリス清教女子寮~

オルソラ「くしゅんっ」

アニェーゼ「風邪ですか、オルソラ?」

オルソラ「いえいえ、大丈夫でございますよ。きっとどこかで誰かに噂されただけでございますよ」

アニェーゼ「ならいいんですがね」

オルソラ「ふふふ、ご心配ありがとうございます。
     それに今は天草式の方々が作ってくれたお風呂に入っているのですから……温かくしているのに風邪の心配など無用なのでございますよ?」

アニェーゼ「べ、別にオルソラの心配なんざしてねーのです!うつされたら困るってっこってす!!」

オルソラ「あらあら、別に今はうつるような事はしていないでございましょう?」

アニェーゼ「なぁっ!?///」

オルソラ「うふふ」

~~~~~~~~~~~~


上条「……そーいうこと書くと自分の首絞めるぞ」

麦野「何の話?」

上条「いや、なんでもない……急に電波が来ただけだ」

麦野「?……で、その娘の分も考慮して材料買ってきちゃったけど大丈夫?」

上条「麦野が作ってくれるもんなら全部食うさ」キリッ

麦野「……ばぁーか(勘違いしちゃうじゃないの、もう!///)」

『石やあああああああああああああああき芋おおおおおおおおおおおおおお!
 甘いからやってらんない壁殴り代行始めましたああああああああああああ!!』

207: 2011/02/05(土) 00:08:42.87 ID:uYUS8Kiv0
麦野「んじゃ、ちゃちゃっと作っちゃうから待っててね」

上条「いやいやお客さんだけに働かせられませんよ、上条さんもお手伝いしますよ?」

麦野「そ、そう?じゃお願いするわね?(このシチュエーション……し、新婚さんみたい///)」


~以下、麦野の乙女回路フル起動でお送りいたします~

麦野「痛っ、指切っちゃった」

美化上条さん「大丈夫かい、沈理?」

麦野「大丈夫、たいしたことないし」

美化上条さん「隠すこと無いじゃないか、ほら見せてごらん?」スッ

麦野「あ……」

美化上条さん「沈理の綺麗な手に傷がついたことがたいしたこと無い訳が無いだろ?」チュッ

麦野「///」

美化上条さん「もう沈理一人の体じゃないんだし、気をつけてくれよ?」キリッ

麦野「は、はい……」

・・・・・・

・・・・

・・



上条「は~……んまかったっす!ご馳走様でした!!」パァン!

麦野「上条も男の子ね~、ちょっと残ってるけどあれだけの量食べちゃうだなんて」

上条「あんな美味しい料理ならいくらでも入りますよ」

麦野「あら、お世辞でもうれしいわね♪」

上条「いやいや本心ですよ、美人だし料理も上手いし……麦野さんと結婚できる人は幸せでしょうね~」

麦野「えっ……」

208: 2011/02/05(土) 00:10:31.29 ID:uYUS8Kiv0
~以下、麦野の乙女回路がギュンギュン回っております~

美化上条さん「麦野……いや、沈理。俺のために毎日料理を作ってくれないか?」

麦野「え……それって……」

美化上条さん「ああ、結婚しよう!」

麦野「うれしいっ!」ダキッ

美化上条さん「もう……離さないよ」ギュッ

麦野「……幸せに、してね?」ウルウル

・・・・・・

・・・・

・・



麦野(なんちゃって!なんちゃって~!)クネクネイヤンイヤン

上条「む、麦野さん?」

ピンポーン

上条「ん?お客か」

麦野(ちっ、良いふいんき(何故か変換できない)だったってのにどこのどいつだ……)

上条「ハーイ」ガチャッ

リコリン「私だ」

麦野「」

上条「」

リコリン「あれ、食事中だった?」スタスタスタ

麦野「」

上条「」

リコリン「あ、お構いなく。ご飯くらいは自分でよそう」カパッ

麦野「」

上条「」

リコリン「いただきます」パチン

麦野「って突っ込み無かったらどこまで突っ走るつもりなんだよおおおおおおおおおおお!?」

リコリン「ふおんいふぇるふぉころまれふっふぁふぃるふもり」モゴモゴ

麦野「ちゃんと飲み込んでから答えろよおおおおおお!何言ってっかわっかんねぇだろうがよぉぉぉぉぉ!」

リコリン「ンクッ、むぎのふざけてないで真面目にやって。魔法少女の出番が来た」

麦野「てめぇにゃ言われたかねぇ!言われたかねぇんだよぉぉぉぉぉ!……え?」

リコリン「だから、むぎのんの出番が来た」

麦野「……はい?」

上条「」←只今再起動中。しばらくお待ちください

209: 2011/02/05(土) 00:11:36.24 ID:uYUS8Kiv0
~黄泉川さんち~

インデックス「でねでね!むぎのんが手から魔法をどばーん☆ってやったら悪者がごめんなさーいって逃げて行ったんだよ!」

打ち止め「わ~!ミサカも見たかったなぁってミサカはミサカは目を輝かせてみたり!」キラキラ

インデックス「それでね!そのあとにかおりんっていう別の魔法少女が出てきてむぎのんと熱いバトルが始まったんだよ!」

打ち止め「おぉ~!ってミサカはミサカはこの先の展開に期待する余り身を乗り出してみる!」

一方通行「はァ……ガキはいつも気楽に楽しそうでいいなァ、オイ」

黄泉川「こうやって子供が楽しそうに笑っていられるって事が一番じゃん」

一方通行「まァなンだっていいンですがァ、ちったァ静かにしてもらえませンかねェ……おちおち寝てもらンねェよ」

黄泉川「まぁまぁ、子供は元気が一番じゃん」

芳川「そう……つまりはこのままで良いってことよ」

黄泉川「桔梗はこのままじゃダメじゃん……」

一方通行「ケッ、くっだらねェ……」

打ち止め「ねぇねぇ、ミサカも麦のんに会ってみたい!ってミサカはミサカはアナタにおねだりしてみたり!」

一方通行「あァ!?…………駄目だァ」

打ち止め「えー!?なんで?ってミサカはミサカはほっぺを膨らませて抗議してみる」

一方通行「ダメなものはダメなんですゥ。
    (その魔法少女ってやつァ争いごとがあると出てくるって話だろォがァ、ンな危険があるってわかってる場所に行かせられるかよ)」

打ち止め「うぅ~…ミサカはそれでも麦のんに会いたいんだもんってミサカはミサカは涙を眼に溜めて、ミサカは、ミサカは……うっ」ウルウル

一方通行「はァ……わかった、わかりましたァ!連れて行けばいいンだろォ、連れて行けばァ!!」

打ち止め「ホントに!?ってミサカはミサカは満面の笑みでアナタに確認を取ってみる!」パァァ

一方通行「あァ、ただしィ?危ねェと俺が判断したら素直に帰るンだからな?」

打ち止め「うん!ありがとう~!!ってミサカはミサカは全身を使って喜びを表現してみる!」

インデックス「わぁ、よかったねらすとおーだー!わたしからもありがとうなんだよあくせられーた!」

黄泉川「よかったじゃん、打ち止め!……まぁ立場上素直に祝福はできないけど」

芳川「相変わらずこの子には甘いのね……私は自分に甘いけど」

216: 2011/02/06(日) 18:19:08.19 ID:NGRq42jD0
一方通行「……ちっ、そンなんじゃねェよ」

黄泉川「まぁまぁ、照れなくたていいじゃん!」

インデックス「なるほど~これがつんでれってやつなんだね!勉強になるんだよ!」

打ち止め「なんだかんだ言っても結局アナタは優しいねってミサカはミサカはアナタに向かってダーーーーイブ!!」ボフッ

一方通行「だァ~!!うざってェぞクソガキ共ォ!ちゃ~んといい子にしてねェと連れてってやンねェぞォ!?」

インデックス「う……わかったんだよ」

打ち止め「は~い……ってミサカはミサカはしぶしぶアナタの上から降りてみる」
   
一方通行(……まァ?魔法少女なんて怪しげな奴がこの街にいンなぁ事実みてェだしィ?ちょっくらどんなヤツか見といて損はねェだろ
     このクソガキも黙って見に行っちまうかもしンねェしィ?まァ一緒にいた方がいいだろ……ババァにゃ興味ねェんだがなァ……)

~燃やせ燃やせ♪い~かりを燃やっせ~えぇ~♪

芳川「あら?愛穂、携帯鳴ってるわよ」

黄泉川「お?アンチスキルからじゃん……はい、黄泉川じゃん。ふんふん……何ぃ……頃しぃ!?
    ……あ~悪い悪い、言ってみたかっただけじゃん。で、こんな時間にどうしたのよ?
    ……………………はぁ!?」

217: 2011/02/06(日) 18:20:12.84 ID:NGRq42jD0
~上条宅~

麦野「で?ツッコミたいところは色々あるけど、とりあえず出番って何があったってのよ?」

リコリン「ついに悪の組織が姿を現したみたい」

麦野「はぁ!?悪の組織ぃ?」

上条「悪の組織……?」

麦野「ほら、いきなりとんでもないこと言い出すから上条が呆れちゃってるじゃない」

上条「二人はこの学園都市にはびこるその悪の組織てのをぶっ潰すために正体を隠して、日々この街の平和を守っていたんだな!」

リコリン「その通り」

麦野「ちょ…」

上条「なんてこった……俺はそんなことも知らずに今まで只々平和を貪ってきていたってのかよ……!」

リコリン「気にしないでかみじょう、それが普通だから……」

上条「けどもう俺は知っちまったんだ!くそっ、何か……何か俺に手伝えることは無いのか!?」

リコリン「んじゃとりあえず午後ティー買ってきて」

上条「よし、任せろ!」ダッ

麦野「いっちゃった……」

リコリン「かみじょうはとてもいい子」

上条「ただいまー」

麦野「早っ」

上条「ああ、途中で気づいた」

麦のん「そう、よかっt」

上条「午後ティーの何がいいんだ?」

麦野「」

リコリン「ホットミルクティー(茶葉2倍)一択」

麦野「そうじゃねぇ!そうじゃねぇんだよぉおおおおお!!!あああああああ!話進まねぇえええええ!!」

~その頃の浜面さん~

浜面「滝壺遅いな~……麦野連れて来るのにどんだけ時間かかってるんだよ……」

218: 2011/02/06(日) 18:21:00.30 ID:NGRq42jD0
・・・・・・

・・・・

・・



麦野「で?午後ティー飲んでないで早く話し進めて欲しいんだけど」

リコリン「プハッ、何を?」

麦野「さっきの話の続きよ、悪の組織って何なのよ?」

リコリン「……おぉ」ポン

麦野「忘れてたな!忘れてただろ!?」

リコリン「まずはTVをつけて」

上条「ああ、何チャンネルだ?」

リコリン「たぶんどれでもいい」

上条「?わかった」ピッ

アナウンサー「ただ今番組の予定を変更して臨時ニュースをお伝えしております。
       本日16:30頃、この学園都市第7学区にあるセブンスミストに突如怪人が現れ占拠される事件が発生しました。
       怪人は黄色いネズミのような格好をしており電気獣・ミコチューと名乗り以下のように声明しております。

       『どっちもトキワにいる雷タイプだし問題ないと思ってやった、反省はしていない。
       そんなことより麦のんを出せ、私の首をかっ斬ってみろ!』

       などと供述している模様です。それでは現地中継に繋いでみます、レポーターさん?」

レポーター「はい、こちら現場のセブンスミスト間近の模様をお伝えいたします!
      怪人は電気を自在に操ることができるようで、強力な電気攻撃や磁気を利用した攻撃など様々な方法でアンチスキル部隊を撃破し続けています。
      ……あ、今アンチスキルの精鋭部隊が装甲車に乗ってこちらに到着した模様です!!」

黄泉川「ア~テステス……よく聞くじゃん犯人、お前は今完全に包囲されている!無駄な抵抗は止めて大人しく投降するじゃん!
    こんな馬鹿なことをして田舎の母親が泣いているじゃん……今ならまだ間に合う!出てくれば悪いことにはしない!!
    (くぅ~~~~~~~!やっぱこういう台詞はいいじゃん燃えるじゃんテンションあがるじゃん♪)」

ミコチュー「うるっさ~~~~~~~~~い!!」レールガーン

アンチスキル部隊「「「おわーーー!!!」」」チュドーン

黄泉川「くっ、なんてパワーじゃん……ここは一時撤退するじゃん!」

レポーター「あぁー!見てください、完全武装したアンチスキル部隊が一瞬で壊滅状態に!!
      最早我々には麦のんを待つことしか出来ないのでしょうか!?」

ミコチュー「雑魚が何回来ようが同じことよ!さっさと出てきなさい麦のん!!」

レポーター「尚、やられる際ギャグっぽく叫んでいたことが幸いしてアンチスキル部隊に氏傷者は出なかった模様です。以上、現場からの中継でした!」

219: 2011/02/06(日) 18:21:30.28 ID:NGRq42jD0
上条(な、何をやっているんだアイツは……っていうのかいいのかあの格好?)

麦野(どっからどう見ても第三位よね、アレ……それにあの格好は私のとは別のベクトルでアウトじゃないの!?)

リコリン「というわけでむぎの、衣装は持ってきてあるから着替えて現場に急行するよ」

麦野「着替えるって……まままままさかここで!?」

リコリン「うん、時間ないし」

上条「あ~……バスルームを使ってください、その間上条さんはベランダの洗濯物を取り込んでいますよ」

麦野「う、うん……///(って!?上条の部屋でお着替えって何?何なのこの展開!?)」

リコリン「大丈夫、わたしはそんな乙女なむぎのを応援している」

・・・・・・

・・・・

・・



上条「あれ?っかしいな~……お?」

麦のん「お、終わりました……」

リコリン「かみじょう?なにかあった?」

上条「いや、たいしたことじゃないんだ、気のせいかもしんないしな」

リコリン「そう……じゃ、早速行こ。下ではまづらが車を止めて待っている」

上条「あ、魔法少女でも移動は車なんですね……」

220: 2011/02/06(日) 18:23:55.43 ID:NGRq42jD0
~お隣さんち~

神裂「行ったようですね」

土御門「ああ……しっかしこれまたとんでもない話だにゃー(あの野郎マジでやるとはにゃー、しかもどうやって『超電磁砲』を引き込んだのやら……)」

神裂「はい……まさかあの女が上条当麻に接近してあまつさえ部屋に上がり手料理を振舞うだなんて」ズーン

土御門「いや、ねーちんそっちじゃないにゃー」

神裂「わ、わかっています」

土御門「カミやんもついていったみたいだし、どう考えても首つっこむだろうにゃー……で、どうするねーちん?」

神裂「どうする、とは?」

土御門「そりゃマジカル麦のんカミやんが肩を並べて戦っているのをサルヴァーレかおりんはただ指を咥えて見ているだけでいいのか?ってことだぜい」

神裂「む……確かにそれは見過ごせません、ですが……しかしあの格好はもう……」

土御門「そうやってねーちんがスルーしてしまうことでフラグが回収されて……な~んてことになっちまうもにゃー」

神裂「むむむ……」

土御門「なにがむむむ、だにゃーねーちん!」

土御門「アンタ、知ってんだろ。いつの間にか読者から忘れられて■■やヤムチャになる事の痛みが。
    目の前で誰かが苦しんで、傷ついて、でも自分には登場の機会すら与えられなくて、戦う前から負けフラグ立てられて、
    どうしようもないっていう苦しみを知ってんだろ
    焦ったはずだ。辛かったはずだ。苦しかったはずだ。痛かったはずだ。恐かったはずだ。震えたはずだ。叫んだはずだ。涙が出たはずだ。
    ……だったら、それはダメだ。
    そんなに重たい衝撃を、もう二度と味わう訳にはいかないはずだ!」

神裂「――!?」

  「行きましょう土御門、神様が選ぶことすら出来ない右手を持つ少年を救うために!(そして私の為に!!)」

土御門(一度は失敗したものの流石はカミやん式説教だにゃー……それにしてもこの聖人、必氏である)

221: 2011/02/06(日) 18:24:51.86 ID:NGRq42jD0
~セブンスミスト前~

フレンダ「ゴメン絹旗、遅れちゃったって訳よ」

絹旗「超大丈夫ですよ、まだ始まっていませんし」

フレンダ「よかった~、でも本当に麦のん来るのかな?」

絹旗「きっと超来てくれますよ、彼女なら……!」

フレンダ「けどこれで悪の組織がついに活動を始めて標的は麦のんみたいだけど、結局それだとかおりんの立場はどうなるのって訳よ」

絹旗「確かにそれは超気になりますね、でもマジカル麦のんがいて悪の組織がいて敵かな?味方かな?という立ち居地にかおりんがいると考えれば……」

フレンダ「なるほど、その図式に当てはめて考えちゃえば確かに……」

絹・フレ「「(超)この先の展開が気になります(って訳よ)!」」

インデックス「でもでも、きっとかおりんはむぎのんの仲間になってくれるってわたしは信じてるんだよ!」

打ち止め「そうだよ!ってミサカはミサカは熱く主張してみたり!」

絹旗「おや?あなたたちも麦のんの超ファンですか?」

インデックス「そうなんだよ!この前助けてもらったときに大ファンになったんだよ!」

打ち止め「わたしはまだ一度も見たことがないけど、ってミサカはミサカはちょっと残念そうに顔を伏せてみる……」

一方通行「大丈夫だァ、きっと来てくれるオマエが信じてりゃァなァ正義の味方ってのはそういうモンだァ(……そうだろ?ヒーロー)」ワシワシ

フレンダ「結局信じて待つしかないって訳よ!」

打ち止め「うんっ!ってミサカはミサカは顔を上げて元気良く返事してみる!」

土御門「おー、あの時のお嬢ちゃんたちにインデックスも一緒か~……なんで一方通行までいるんだにゃー?」

絹旗「こんばんは超お久しぶりです」

フレンダ「これで観戦のお供のポップコーンとペプシが来たって訳よ!」

インデックス「もとはるもむぎのんを見に来たの?」

土御門「まぁそんなとこだにゃー。ホイ、コーラとポップコーン、コーラはちゃんとペプシにしといたぜい?」

フレンダ「イエーイ」ハイタッチ

絹旗「イエーイ」ハイタッチ

インデックス「ありがとなんだよ、もとはる!」

打ち止め「ねぇねぇ、この人はアナタのお友達?ってミサカはミサカはアナタに尋ねてみる」

一方通行「違いますゥ、こンなシスコン知りませン」

土御門「相変わらず手厳しいにゃーオマエは」

222: 2011/02/06(日) 18:25:39.52 ID:NGRq42jD0
・・・・・・

・・・・

・・


ミコチュー「麦のんはまだなの!?いい加減来てくれないと門限に遅れちゃうじゃない!やばい……このままじゃ寮監にシメられる」ガクガクブルブル

????「まだ、の様ですね……如何致しましょうか?」

ミコチュー「う~ん、確かにこのままじゃ埒が明かないし……適当にその辺の野次馬脅してきてもらえる?海原さん」

????「了解しました。あと今この場では『海原』ではなく『エツァリ』とお呼びください」

ミコチュー「ん、わかった。じゃあお願いねエツァリさん」

エツァリ「お任せください」

ミコチュー(なんでエツァリなんだろ?元の名前から全然連想できないんだけど……厨二病?)

エツァリ(フフフ……こうすることで御坂さんから本名で呼んでいただくことが出来る!……我ながら策士ですね)

・・・・・・

・・・・

・・




エツァリ(と言われて出てきたはいいものの何で……何で一方通行と土御門がいるんですかああああああああああああ!?
     しかも小さい御坂さんまでご一緒とは……ハァハァ、御坂さんの遺伝子マジ最高!
     って今はそんなことやってる場合じゃなく!こんなところで脅しなんか入れたら……)

~~~~~

打ち止め「悪者の手下に襲われるー!!ってミサカはミサカはアナタに助けを求めてみる!」

一方通行「あァン?……テメェ、ここに打ち止めがいると知った上での狼藉かァ?
     くかきけこかかきくけききこくけきこきかかかーーー!!!!面白ェよ、オマエ――――
     ―――――最っ高に面白ェぞ、オマエ……愉快快なオブジェになる覚悟は出来てンだろォなァァァァァァァァァァ!?
     うゥゥゥゥゥなばァァァァァらくゥゥゥゥゥゥゥン?」カチッ 

土御門「お前はストーカーなだけであとはまともな奴だと思っていたのににゃー……残念だ」

~~~~~

エツァリ(ガクガクブルブル……無理無理無理無理!氏亡確率100%じゃないですかああああああああああああああ!?
     こ、こんな時はどうすれば……そうだ!麦のんが来てくれればそれでいことじゃないですか!
     麦のん、早く来て!早く来て私を助けてくださいいいいいいいいいいいいいいいい!!)

223: 2011/02/06(日) 18:26:27.30 ID:NGRq42jD0
・・・・・・

・・・・

・・



絹旗「あれ?超誰か出てきたと思ったらこっち見て超固まってますよ?」

土御門「んーどれどれ?……アレは海原じゃないかにゃー、見えるか?一方通行」

一方通行「あァ?……こんなところで何してやがンだァ、アイツはァ?」

インデックス「なんだかすっごい顔色悪いんだよ?」

打ち止め「森で小動物と戯れようとしていたらいきなり熊さんに出会っちゃった人みたいな顔だね、ってミサカはミサカは分析してみたり」

???「悪の組織の怪人!おいたをするのはそこまでだにゃん!!」

エツァリ「む!何者ですか!?」





麦のん「愛と勇気と原子を司るメルトダウにゃーマジカル麦のん推参だにゃん♪
    あなたのハートをメルトダウンしちゃうゾ☆」





リコリン「使い魔のバニーリコリンもいるよ……」

フレンダ「キタ、キタ、キタァアアアアアアアアアアアアア!」

エツァリ「ぃやったああああああああああああああああああ!来てくれたああアアアアアアアアアアアアア!!」

フレンダ「えっ」

エツァリ「えっ」

235: 2011/02/09(水) 10:29:10.33 ID:SQV0KvWi0
エツァリ「よく来ましたねマジカル麦のんありがとうございます。本当に……ありがとうございます……」

麦のん「……なんでお礼を言われているのかにゃん?」

エツァリ「それはこちらの都合というものでして……
     と、とにかく!せっかく来て頂いたのに何ですがここから先は通す訳にはいきません!」

麦のん「あ、そ……さんにーいちドバーン☆」メルトダウーン

エツァリ「おわーーー!ちょっとおおおおおおおお!?まだ話の途中じゃないですかああああああ!!」

麦のん「いや、だって通せないって言うから……」

リコリン「むぎのん、そういうお約束(絶対ルール)はちゃんと守らないとダメだよ」

麦のん「えー……そんなのあんの?めんどくさいわねぇ……」

エツァリ「えー……ってそもそも問答無用で必殺の攻撃放つ魔法少女がどこにいますか!?」

麦のん「あれー?おっかしいにゃーん……
    2ちゃんで見たけど魔法少女ってのは基本拳外交って書いてあったけどにゃーん、あれー?」

エツァリ「それは基本じゃありません!!最後の手段ですよ!?
     そんな偏った知識が詰まってそうな掲示板で得た知識を一般常識にしないで下さい!!
     そんな有害そうな掲示板は存在していてはいけません!!!」

浜面「くっ、まずいぞアイツら……踏み込んじゃいけないところまで踏み込んじまってやがる!」

リコリン「……信号が北北西から来てる」

ピンポーン
※この物語はフィクションです。登場する人物、団体、組織名等の一切は架空のものです。
 またこの物語は犯罪を教唆するものではありません。絶対に真似をしないで下さい。

浜面「よし!!」

236: 2011/02/09(水) 10:29:41.46 ID:SQV0KvWi0
麦のん「でも退く気はなんでしょ?」

エツァリ「ええ、もちろん」

麦のん「ならやることは一緒だからいいじゃない……」

エツァリ「そーいうことを言いたいのではなく!
     少しは過程を大事にしてください、見敵必殺なんて魔法少女がやってはいけません!!」

麦のん「ちっ……何だってのよコイツ、ウッザ」

リコリン「むぎのん、またキャラ付け忘れてる。今日はオーディエンスもいるし要注意」

麦のん「オーディエンス……?うげ!?野次馬一杯……
    てかあそこにいるの絹旗とフレンダじゃない!?何でいるのよ!!」ヒーソヒソヒソ!

リコリン「さぁ?でもキャラ付けを忘れるとむぎの=むぎのんだとばれる危険性大だよ」ヒソヒソ

浜面(……何で未だに気付かれてないのかが俺には理解できないけどな)

~オーディエンス席~

絹旗「超何を言っているのか聞き取れませんが超熱い口論バトルみたいですね……」モクモク

フレンダ「結局ここからあの怪人がどう出るかしだいって訳よ」モクモク

インデックス「ひっほむぎほんがふぇいぎふぃふいふぇふぁふ……」モグモグ

一方通行「おいクソガキ、ちゃンと飲み込ンでから喋れ。打ち止めが真似するようになったらどうすンですかァ」

インデックス「ンクッ……きっとむぎのんが正義について熱く語っているんだよ」

打ち止め「なんだかそれっぽく見えてきたってミサカはミサカは賛同してみたり!」モクモク

一方通行「おいクソガキ共ォ、ポップコーン食べ過ぎて晩飯残すようなことはダメだからなァ?」

打ち止め「ハーイ!ってミサカはミサカは元気よくお返事してみたり!」

インデックス「余裕なんだよ!」

土御門(さっきの不意打ちはなかったことになってるみたいだにゃー……)

~~~~~~~

237: 2011/02/09(水) 10:30:30.29 ID:SQV0KvWi0
リコリン「ていく・つー」カチコン

麦のん「とにかく!なんでもいいからそこを通してもらうにゃん!!」

エツァリ「そう言われて簡単に通すわけには行きませんね!!」

麦のん「……ホラ~結局こうなるんだから別にいいじゃない」

リコリン「様式美は大事」

上条「待ってくれ麦のん……こいつは俺に任せてくれ、言ってやりたいことがあるんだ!」

エツァリ「上条当麻、ですか……奇遇ですね、自分も貴方に言いたい事があります」

麦のん「え、でも上条はレベル0じゃないのかにゃん?」

上条「確かに俺はレベル0だけどな……この右手がある!!」

リコリン「!?かみじょうの周り……右腕を中心にAIM拡散力場が……ない?」

上条「俺の右手は異能の力を打ち消せるんだ。超能力や魔術……たぶん神様の奇跡でも!」

~オーディエンス席~

インデックス「見て見てもとはるにあくせられーた!とうまだ!とうまなんだよ!!」

土御門「さっすがカミやんぜよ!巻き込まれ型主人公は伊達じゃないにゃ~」

一方通行(ヒーローじゃねェか……ヒロインを先に行かせる為にこの場を引き受けるってンだな!
流石はヒーローだァ、カッケェ……)キラキラ

打ち止め「なんかすっごい憧れの眼差しで見てる……ってミサカはミサカはアナタの新たな一面にちょっと引いてみたり」
     
絹旗「超誰ですかあのウニ頭?」

フレンダ「わかんないけど結局王道の『ここは俺に任せて先に行け!』ってやつな訳よ!」

絹旗「何それ超燃えます!!」ワクワクテカテカ

土・一((……かわいい(にゃー)))

インデックス「そんなことよりもとはる、もうポップコーンなくなっちゃったんだよ?もっと欲しいかも!」

土御門「えっ?(……ポップコーン>>(越えられない壁)>>カミやんなんだにゃー)」

一方通行(ヒーローェ……)

~~~~~~~

238: 2011/02/09(水) 10:31:30.80 ID:SQV0KvWi0
麦のん「わかったにゃん!ここはお願いね上条……いくよリコリン!」

リコリン「うん」

~side kamijou & Etzali~

上条「なんで……なんでアイツがこんなことやってるんだよ」

上条当麻は目の前の魔術師に問いかける
あいつが―――御坂美琴がこんなことをするはずがない、と

上条「どうしてテメェも一緒になってこんなことしてやがる!」

上条当麻は目の前の魔術師に問いかける
お前が―――エツァリがこんなことを御坂にさせるはずがない、と

上条「そしてなんで何も答えやがらねぇんだ!答えろよ!!
   アイツに、お前に何があったって言うんだよ!!」

上条は当麻は目の前の魔術師に問いかける
お前達に一体何があったのか、と―――何かあるなら助けたいという気持ちを込めて……

エツァリ「貴方が、それを聞くのですか……ならばこそ、それを貴方に答える義務はありません!!」

しかし、エツァリは怒りを露わに拒絶する―――!

上条「くっ!?」

エツァリは黒曜石のナイフを取り出し『トラウィスカルパンテクウトリの槍』を放つ
上条当麻はそれを右手の『幻想頃し』でかき消し、勢いをそのままにエツァリに肉薄し『幻想頃し』で殴りかかった

上条「オラァ!」

エツァリ「くっ!?」

そして上条の右拳が黒曜石のナイフを捉えた瞬間音を立ててナイフが砕け散る
即座にエツァリが蹴りをボディに入れるも、上条が即座に右フックを返す

エツァリ「ちぃ、相変わらず厄介な右手ですね!」

上条「何も解らねぇままやられる訳にいくかよ!!絶対に訳を聞くかせてもらうからな!!」

エツァリ(きっと『月のうさぎ』も通用しないでしょうし他の術も……ですが今回ばかりは引くわけにはいきません!!)

上条(なんだ、エツァリのこの覚悟は……一体何があったって言うんだ!?)

こうして両者の戦いは幕を開け、いつかの二人の戦いの様に拳と拳の勝負になっていった―――

~side out~

239: 2011/02/09(水) 10:32:01.50 ID:SQV0KvWi0
~セブンスミスト内部~

ミコチュー「ふっふっふっ、よく来たわね麦のん……って第四位じゃない!?何て格好してんのよアンタ……」

麦のん「テメェに言われたかないわよ第三位……任○堂に真正面から喧嘩売ってんのかにゃ~ん?」

ミコチュー「私だって好きでこんな格好してんじゃないわよ!支給されたのがこれだったんだから仕方ないじゃない!」

麦のん「……そう、苦労してんのね」

ミコチュー「……アンタもね」

リコリン「おいィ?」

麦・ミコ((ハッ!?))

麦のん「と、ともかく、みんな困ってるにゃん!こんなことは今すぐやめるにゃん!!」

ミコチュー「じゃあ力でやんなさいよ、力で!私はもう引けないんだから!!」

麦のん「上等ォ……リコリン!こいつとの戦いはアンタの力を貸してもらわないとキツイにゃん!
    サポートお願い!」

リコリン「体晶なんて必要ないし任せて。……もうレベル5になったから」

麦のん「えっ」

ミコチュー「えっ」

245: 2011/02/09(水) 22:33:33.11 ID:+jKFsIji0

~ここからちょっとリコリンの現状についての解説です~

麦のん「ちょ~っとリコリン、こっちきなさい」コイコイ

リコリン「なに?」

麦のん「あんたがレベル5になったらってことで色々物議があるけど……たとえばレベル0をレベル5にしたりとか」

リコリン「演算能力がレベル0じゃ宝の持ち腐れにしかならなかったよ?」←モルモットは浜面

ミコチュー「じゃあその人のAIM拡散力場に干渉してパーソアルリアリティをコントロールして自分の能力にするとかは!?」

リコリン「他人のパーソナルリアリティをコントロールする演算して更に自分のパーソナルリアリティに置き換える演算なんて無理
     PCでいうとメモリもCPUも足りない状態になる。」

麦のん「え、そうなの?じゃ相手の能力を封じるとかは?」

リコリン「私の演算能力が相手より上なら可能、時速60kmじゃ時速61kmにはいつまでたっても追いつかないし時間が経てば引き離されるだけ」

ミコチュー「じゃ、いったい何ができるのよ」

リコリン「相手のAIM拡散力場に干渉して能力のジャミングやキャンセルとか、相手の能力の本質を解析、体晶なしでの『能力追跡』くらいまで
     つまり対能力者用究極のサポートキャラ」  

麦のん「え?それって……」

ミコチュー「科学版のイン何とかさんじゃない……」

リコリン「だいたいあってる」

麦のん「じゃアンタが最強だとか言われてるようなことはできないの?」

リコリン「そんなのレベル6になってからの話だと思う。机上の空論だけならアンドレが最強レスラー」

麦のん「んなの認めねぇ!認めねェェェェェンだよォォォォォ!最強は前田日明だっつってんだろうがァァァァァ!!」

ミコチュー「はぁ!?何言っちゃってんのよアンタ!ジャンボ鶴田に決まってんじゃない!!」

リコリン「むぎのんもみこちゅーも何もわかっちゃいない……結局アントニオ猪木こそ最強」

上条「おーい、何揉めてんだ三人とも?」

麦・ミ・リ「「「いいところに来た!最強レスラーといえば!?」」」

上条「え……馬場さんじゃねーの?」

麦・ミ・リ「「「それ出すのは卑怯だろ!!!」」」

上条「」

つまりこういうことです
こんな後先考えてない奴ですが優しくしてやってください

254: 2011/02/12(土) 00:31:52.96 ID:f51AKMH20
リコリン「?」

麦のん「何か問題でも?みたいな顔で首かしげてんじゃねぇよ!」

リコリン「こまけぇk」

麦のん「細かかぁねんだよォォォ!!」

リコリン「……そうなの?」

麦のん「ああ、もう!」

ミコチュー「……えい」レールガーン

麦のん「危なーーー!!ちょっと!そういうのは反則なんじゃないの!?」

ミコチュー「わ、私はいいのよ!な怪人だし……そんなことよりこっち無視しないでよね!!」

リコリン「汚いな、さすが怪人きたない」

ミコチュー「うっさいわね!それよりアンタたち何しに来たか忘れてんじゃないでしょうね!?」

麦・リコ「「あ。」」

ミコチュー「あ。って何よあ。って!来た以上は真面目にやんなさいよね!!」

麦のん「あれー?いいのかにゃ~ん♪真面目にやっちゃって?以前ボコボコされちゃったの忘れちゃったー?あれー?」

ミコチュー「ふんっ!その後のタイマンでは疲れきった私すら仕留める事ができないばかりか反撃食らってぶち切れてたのはどこのどいつよ?」

麦のん「オイ、クソガキ……あんなラッキーが二度も続くとか考えてんじゃねぇだろうなぁ?」

ミコチュー「あーら、あんなに見事に気絶してたくせに……見逃されたのはどっちだと思ってんのよ?」

麦のん「……もう取り消せねぇぞ?メスガキィ」

ミコチュー「ハッ、こっちは最初っからそのつもりなのよ!!」

麦のん「へ~そう、じゃあ……




    ブ ・ チ ・ コ ・ ロ ・ シ ・ か ・ く ・ て ・ い ・ ね」



・・・・・・

・・・・

・・



リコリン「大丈夫、私はそんな沸点の低い二人の戦いを応援している」

麦のん「アンタは私のサポートでしょ!?」

255: 2011/02/12(土) 00:32:45.13 ID:f51AKMH20
~side muginon VS mikotyu~

ミコチュー「いっけぇ!」

開始の合図とばかりにミコチューが電撃の槍を繰り出す
出力こそ抑えられているが当たってしまえば常人なら即座に昏倒させることのできる代物が麦のんに向かって伸びていく

麦のん「そんな攻撃じゃ再戦の挨拶にもならないにゃ~ん」

退屈そうに麦野のん左手を振るうと瞬時に白く輝く光が盾のように展開され、その光にかき消されるどころか平伏すかの様に頭を垂れ見当違いの地面に激突した
刹那電気が地を、壁を走り周りの電球や蛍光灯を破裂させ館内が暗闇に包まれる、がその電撃の余波もその光芒から逃げるかのように逸れていく
と同時に麦のんはその光芒をそのまま電撃の発射地点向けて発射させる

ミコチュー「当たるかってのよ、そんな適当な射撃!」

麦のん「リコリン!こんな視界だしサポート頼んだにゃん!」

リコリン「任せて麦のん!…………3時の方向!」

リコリンがミコチューのAIM拡散力場から位置を即座に割り出すと同時にその方向へ麦のんが『原子崩し』を放つ
その光芒は壁などの障害物をお構いなしに突き進みミコチューへと迫る

ミコチュー「ふんっ、相変わらずでたらめな威力ね!(それにあの『能力追跡』に限りがないとか反則タッグじゃない!!)」

ミコチューがその光芒をかわしながらコインを取り出し―――

リコリン「むぎのん!レールガンがくるよ!」

ミコチュー「!?」

麦のん「ナーイス、リコリン!」

レールガンが発射されるより早くむぎのんが『原子崩し』が展開される

ミコチュー「くっ!」

その攻撃は当然の様に『原子崩し』の壁に阻まれ届かない
如何に音速の3倍の速度で発射されようが弾はなんの変哲もないゲームセンターのコインでは『原子崩し』の光芒は突破できない
そればかりかリコリンのサポートにより的確に位置を捉えた攻撃が返ってくる

ミコチュー(何の演算を行っているかまで読み取れるっていうの!なんつー解析力よ!?)

考えが迷いを呼び焦りを生み出す……その間にも麦のんは追撃の手を休めず『原子崩し』を放つ
『曖昧なまま固定された電子』であるその光芒は物体に接触しても減速することなく、
放たれた速度のまま障害物を貫きながら―――ミコチューを避けるかのように軌道から逸れていった
あくまで『原子崩し』とは『粒子』にも『波形』にもなれない『曖昧なまま固定された電子』を強制的に動かしているのである
ならば

ミコチュー「こっちだってアンタの能力への対処法なんかもうわかってんのよ!」

その『電子』自体を操作してしまえば軌道を書き換えるとはできる!

麦のん「パリィ!パリィ!パリィ!パリィってかァ!
    舐めてんじゃねーぞメスガキィ!ジジイの×××××みてぇなしょぼい射撃だってこっちにゃ届かねぇんだよォォォォォ!!」

その様相は外の二人の戦いとは対照的にお互いに決め手を欠いた砲撃と砲撃の勝負になっていった―――

256: 2011/02/12(土) 00:33:44.87 ID:f51AKMH20
~side kamijou VS Etzali~

その頃男二人の闘いは終幕の局面を迎えていた
お互いに何度殴られ、蹴られたかなど最早数えられず単に拳の戦いではなくなっている
ならば決着をつけるのは―――

エツァリ「っ!」

上条「ぐあっ!!」

エツァリの拳が上条当麻の顔面を捉え吹き飛ばす
……やったか、という考えがエツァリの頭をよぎる

上条「くそっ!!まだ負けられねぇんだよ!!」

だが、それでも上条当麻は立ち上がろうとする―――そう、その程度のことで上条当麻が倒せるはずはない
この程度でこの男の心を折ることなどなどできるはずがない、そう考え直しエツァリは自らに沸いた幻想をかき消す

上条「いい加減、こっちの質問に答えやがれ……!!」

既に両者とも満身創痍であるにもかかわらず倒れなかったのは譲れないものがあるから―――
ならば拳では決着は着くはずはない……相手の心を折らない限りは

エツァリ「……貴方のせいではないですか!!」

上条「な!?」

遂にエツァリが上条当麻の問いに応える

エツァリ「御坂さんの心は傷ついていました!その傷をつけたのが他でもない貴方だったからこそ自分はここにこうしてここにいるんですよ!!
     ……あの時の『約束』を違えた貴方が相手ならば負けてやれることはできません……!
     何故かここにいるのかと問いましたね?答えてあげましょう……自分との『約束』を違えた戦友(友人)の顔を殴り飛ばしてやるためですよ……」

血を吐くようなエツァリの叫びでその目的を吐露したのである

上条「お前……」

上条当麻はまだ膝を付いた姿勢のままその言葉を聴き―――目の前の男と約束をした時のことを、自らの言葉を思い出し
……その姿勢のまま動けなくなってしまった

ここに男と男勝敗は決した……エツァリが上条当麻の戦う理由を折ることで―――

・・・・・・

・・・・

・・


257: 2011/02/12(土) 00:34:14.44 ID:f51AKMH20
だが!




????「だからといってこのようなやり方は見過ごすわけにはいけません!!」




エツァリ「!?何者です!」



―――まだ男と男の戦いが決しただけに過ぎず



かおりん「工口スと魔術の天使・魔法少女サルヴァーレかおりんここに降臨!!」




    「あなたの七天七刀を七閃しちゃうぞ♪」




正義が悪に屈したわけではない―――!!

~side out~


~オーディエンス席~

フレンダ「や~~~~~~~っと……キタキタキタアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

インデックス「そうだよ!とうまは負けちゃったけどかおりんがまだいるんだよ!正義はぜったいに負けないんだよ!!」

打ち止め「おぉ~!ついにかおりんまで登場だ~!!ってミサカはミサカは初めて見るかおりんに興奮を隠し切れなかったり!!」

絹旗「つまりあのウニ頭はかおりん登場の引き立て役にして超嚙ませ犬だったんですね!ここまで登場を引っ張るとは……超!!燃える展開です!!!」

一方通行「認めねェ!認めねェぞ!!ヒーローが嚙ませだなンて認めねェンだよォォォォォオオオオオオオ!!!」カチッ

土御門「お、落ち着くぜよ一方通行!つかお前どんだけカミやん崇拝してんだにゃー!?ってチョーカーのスイッチ入れんなああああああああ!!!」

浜面「……立てよ、ヒーロー……立てェェェェええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!」

土御門「浜面お前もか!!っていつの間にここにきたんだにゃー!?
   (ねーちーーーん!良い登場シーンだけどタイミングバッチリ過ぎてこっちのボルテージ上がりすぎだぜい!?収集つかないにゃーーー!!)」

~~~~~~~~~~

258: 2011/02/12(土) 00:34:40.54 ID:f51AKMH20
エツァリ「……もう一人の魔法少女、ですか」

かおりん「はい」

エツァリ「先ほど麦のんにはあえて言いませんでしたがこの場では言わせていただきましょう!」

かおりん「?なんでしょうか」

エツカリ「…………アウトですね」



かおりん「うっせぇんだよ!ド素人が!!」ドバキィッ

エツァリ「へぶっ!!」

上条「あ、これどっかで見た事ある気がする……良く覚えてないけど」



かおりん「私だって頑張った……頑張ったんですよ!なんとか上条当麻に恩を返そうと土御門の口車に乗せられて!無理をして!!」ガスッ!ゴスッ!

かおりん「それでも……駄目だったんですよ……!完全に引かれてたんです!その悲しさが、空しさが、切なさが!!もうギブアップしたいですよ!
     これ以上魔法少女なんて続けるなんて不可能だって言ってしまいたいんです……!!」

エツァリ「」ボロッ

上条「」

~オーディエンス席~

打ち止め「強ォォォォォォォォォい!説明不要!!ってミサカはミサカはむテンションがMAXだったり!」

インデックス「電光石火の攻めだったんだよ!てか正直あの怪人じゃかおりんの相手には役不足だったかも!!」

絹旗「というよりあんなに超雑魚いとか……超浜面みたいですね」

フレンダ「結局、やられ役が似合うってあたりは浜面そっくりって訳よ」

浜面「え?俺ってアイテム内であんなイメージなの!?」

一方通行「嘘だァ……ヒーローが嚙ませ犬なんて……言ってくれヒーロー……『俺はお前の嚙ませ犬じゃないぞ!』って噛み付いてくれ……」ブツブツ

土御門(ねーちんェ……)

~~~~~~~~~~

かおりん「さて、そこの少年」

上条「は、はい」ビクッ

かおりん「麦のんはあの建物の中ですか?」

上条「ハッ……!そうだった、麦のんはまだ戦っているんだ!……あの~麦のんを助けてやって貰えませんでしょうか?」ビクビク

かおりん「ええ、元よりそのつもりです……(何故怯えているのでしょうか?)」

~side out~

259: 2011/02/12(土) 00:35:10.19 ID:f51AKMH20
~side muginon VS mikotyu~

麦のん(な~んか引っかかるわねぇ……)

闘いはここまで麦のんが押している場面が多く進行していた
それは至極当然のこと
遮蔽物の多い建物内では『原子崩し』の威力・貫通力がモノを言い
リコリンの『能力追跡』による位置の割り出しで有利な展開を作っていた

麦のん(上手く行き過ぎている……なぜこんな考えが浮かぶ?こういった戦いになればこの展開になるのは当たり前なのに……なにが引っかかっている?)

そう、この戦場・お互いの能力・所持している戦力を並べてみればそれは誰でも考えるまでもなく解る。否、解りすぎているのである
ならば、この形を最初に作ったのは誰であったか―――考えが纏まりかけた隙間を狙うかのように巨大な鉄柱が迫る

麦のん「今度は『磁力』~?無駄よ……無~駄ァァァァァ!!」

しかしそれは当然のように『原子崩し』の壁に触れると真っ二つになり麦のんの両側に落ちる

リコリン「麦のん、次は2時と3時の方向に同時に射撃を……えっ!?」

リコリンが次の攻撃目標をナビゲートした次の瞬間、追跡していた対象が急加速をした
ミコチューが『磁力』を使い麦のん目掛けて突進してきたのである

ミコチュー「遠距離の打ち合いじゃ分が悪いことなんて最初からわかってたわよ!」

麦のん「そんな隙だらけの動きで近づけると思ってんのかァ!?甘ェよ!来る方角さえわかりゃ十分なんだよ売女ァァァァァァ!!」

迫り来るミコチュー目掛けて『原子崩し』を放つ―――が

麦のん「何!?」

『磁力』の対象を麦のんが先ほど打ち落とした鉄柱に切り替え回避と接近を同時に行うミコチュー

ミコチュー「こっちだってそんなの解ってるっての!甘いのはどっちよ!」

麦のん「しまっ―――」

完全に不意を突かれた麦のんの左側に到達すると同時に

ミコチュー「チェイ、サアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

自動販売機相手に鍛えたミドルキックを放つ!!

リコリン「むぎのん!?」

リコリンが叫ぶ―――しかし、もう回避は間に合わない―――

・・・・・・

・・・・

・・


260: 2011/02/12(土) 00:35:38.72 ID:f51AKMH20
カッツルッゴンッ!

麦のん「」

ミコチュー「~~~!!」

着ぐるみで放った蹴りは届くはずも無くミコチューは当然のように転倒し頭部を地面で打ち
届かない手で頭を押さえようとしながら涙目でジタバタしていた―――

麦のん(何これかわいい……)キュン

リコリン「……これは酷い結末」

ミコチュー「な、なかなかやるじゃない……それでも私は『あの男』と取引しちゃったんだから今更引く訳にはいかないのよ!!!」

~side mikoto~

私は反射的に目を瞑ってしまう……が一向に相手の男がそれ以上の動きをする気配もなかった

御坂(攻撃が……来ない?)

状況を確認するべく恐る恐る目を開けると男が手を突き出した状態で立っている姿が見えた
こちらを攻撃しようなどという意思は見受けられず、ただこちらの様子を伺っている……そんな姿であった

御坂「……一体なんだってのよ?」

??????「何、と言われてもね。こちらが出した『交渉材料』を見て貰わない事には話が進まないのだが?」

御坂「交渉材料……?」

ここに至りようやく男が突き出した手に何かを握っていることに気付く―――布切れ?

??????「ようやく気付いてもらえたか……そうこれを君に譲る代わりに私に協力してもらいたいのだよ」

御坂「アンタみたいな怪しげな奴に協力なんてできないわよ!大体そんな布切れがなんだってのよ」

??????「おやおや、つれないことだ……これを手に入れるのに苦労したというのに……」

男の顔をよく見るとうっすらと3本の赤い筋が付いていた

??????「これを守る守護獣を押さえ込むのに苦労させられたよ……古代エジプトにおける王の墓を守る神獣の如き相手だったがね……」

御坂「……私は別にオカルトなんかに興味は無いのよ、他あたってもらえる?」

魔術なんてものが本当にあると思い知らされたことがあったがまさかそんな御伽噺に出て来る様な存在まで―――
待て、それにこの男は今それを押さえ込んだと言ったか?しかも猫に引っかかれた程度の傷を負っただけで?
それだけで目の前の男の力が計り知れないモノであることを悟る―――私では勝てない、と

更に男は続ける

??????「当然これはただの布切れではない……まぁ確かに私にとっては価値は無い、だが君にとってはどうかな?」

御坂「!?どういうことよ!」

??????「これが『幻想頃し』の住む学生寮の部屋のベランダから奪ってきた彼の下着であっても、かね?」

御坂「!?アイツの……!」

??????「フフフ……さて、以上を踏まえた上で君はどうするかね?」

そして―――



私は悪魔の手を取ってしまった……

~side out~

261: 2011/02/12(土) 00:36:46.99 ID:f51AKMH20
麦のん「へ~……アンタ今そんないーもん持ってんだ♪お姉さんに渡してもらえるかにゃ~ん?」ガッシ

ミコチュー「だ、駄目よ!これの為に私は悪魔に魂を売ったんだから!……って何よ!?いきなり抱きついてきて!?」

リコリン「ここから濃厚な『電磁崩し』が始まります」

麦のん「な訳ねーだろーがァァァァァァァァ!!」

ミコチュー「ふぎゃーーーーーーーーーーーー!!」

リコリン「アレは!?相手を正面からホールドし、そのままの体制から体を反り自分の後方に投げ落とす

     フ ロ ン ト ス ープ レ ッ ク ス だーーーーーー!!

     しかも体をまったくひねらない永田ばりの美しい放物線!」

ズドン!!

ミコチュー「きゅう……」

麦のん「―――上条のパンツゲットだぜ!!(正義は勝つにゃん♪)」

リコリン「むぎのん、逆だよ?」

282: 2011/02/13(日) 17:44:08.57 ID:5aV2n5Eh0

~没ネタ~

??「そこまでだ!」

エツァリ「!?何者です!」

闇咲「魔術師・闇咲逢魔」

上条「闇咲さん……何故ここに!?」

闇咲「いつかの借りを返す為に……」

~オーディエンス席~

絹旗「キャーーー!譲治ヴォイスですよ譲治ヴォイス!!超渋かっこいいです!!」ガクガク

フレンダ「わわわ、解ったから!解ったから絹旗落ち着いて!そんなに揺すらないでほしいって訳よ!」ガックンガックン

~~~~~~~~~~

エツァリ「知っていますよ貴方のことは……以前この街に侵入してきた時のことは報告書で読んでいます」

闇咲「ならば話は早い、彼から手を引いてもらおうか……」

エツァリ「……ふ、原典の一冊すら取り込めない貴方に自分が倒せるとでも?」

闇咲「確かに俺はその程度の器だった、しかし今は違う……見ているが良い!!
   ジーク・ルー・フリーズ……ジーク・ルー・フリーズ!」

そう唱えると地面に魔方陣が出現しその中心からエメラルドグリーンを基調とした美しい弓が現れた―――

エツァリ「な、何ですかその弓は……矢も無ければ弦すらないようですが?」

闇咲「知らぬならば教えてやろう……これは月の世界に伝わる光の三魔動王の武具の一つ、『シュトルムカイザー』だ!」

調べる中で存在を知って魔術の弓ってだけでやろうとしてた、今は反省している

283: 2011/02/13(日) 18:09:10.18 ID:5aV2n5Eh0
麦のん「ったく、このお子様には困ったモンねー……アンタみたいのがこんな事しちゃダメでしょうに……」

リコリン「むぎのん?」

麦のん「ん~ん、なんでもないわよ……アレを使うようなことにならなくてよかったにゃ~んってね。
    しっかしな~んな疲れちゃったにゃ~ん……で、いつまでそこで覗きなんてしているのかしらねぇ?」

リコリン「!?」

??????「ほう……どうやって気付いたのかね?魔術的にも科学的にも感知出来ないはずだが」

麦のん「女の勘よ、勘」

リコリン「……統括理事!?」

アレイスター「なんと……フフフ、それではどうしようもないな……」

麦のん「で?こんなところまで出てきてどしたのかにゃ~ん?サイン以外の物がほしくなっちゃったの?」

アレイスター「魅力的な提案ではあるが今回は巻き込んでしまった第三位を回収しに来ただけだよ」

麦のん「へぇ、なんとなくそんな事だろうと思ってたけどすんなり白状したわね」

リコリン「一体何の目的があるの?」

アレイスター「私の目的が知りたいのかね?何、簡単なことだよ……


       麦 の ん と か お り ん の 活 躍 と か 見 た い か ら !!」



麦のん(駄目だこの統括理事、はやくなんとかしないと……)

リコリン(……学園都市終了のお知らせ?)

アレイスター「今回の活躍、実に見事だったよマジカル麦のんにリコリン……ああ、そうだ今ここに向かっている彼女にも伝えておいてくれたまえ」

麦のん「んなこたーどうでもいいんだよォォォォォ!んなくだらねぇことに巻き込むんじゃねェよカマ野郎!!」

アレイスター「何を言い出すかと思えば……無論コレで終わりと言う訳ではない、
       第二・第三の刺客がまた現れるだろう……今後の活躍を期待しているよ『正義』の魔法少女……」スッ

リコリン「……言いたいことだけ言って行っちゃったね」

麦のん「あンの野郎……!次あったら×××を焼き切ってケツの穴に溶接してやる……!!」ギリギリギリ

284: 2011/02/13(日) 18:09:47.90 ID:5aV2n5Eh0
かおりん「おや、もう終わっていたのですか?」

麦のん「アァ!?」

リコリン「あ、かおりんだ」

かおりん「いきなり何を殺気立っているのですか?」

麦のん「何でもねぇよ……」

かおりん「この様子では一足遅かったようですね」

麦のん「ふふん、もう今更見せ場なんて残ってないにゃん♪そ・れ・と・もぉ~あの時の決着をつけにきたのかにゃ~ん?」

かおりん「今更そんな必要はないでしょう……」

麦のん「まぁ、そうよね~今回は上条のことは関係ないし」

かおりん「そうですね……まぁ上条当麻を助けることが第一目的でしたし問題ありません」フフン

麦のん「へ~ぇ……(こいつ、ちゃっかりそんなポイント稼ぎを!)」ギリッ

かおりん「その際に貴女を助けてやってほしいと頼まれたからここまで来ただけですよ」

麦のん「上条……(嬉しいけどこんな女に頼むんじゃないわよ!)」

かおりん「ところでその手に持っているものはなんですか?……いけませんよ?そんな火事場泥棒みたいな真似」

麦のん「ち、ちがうわよ!これはちょっと事情があってあそこで寝てる娘から取り返してあげただけにゃん!」

リコリン「いわゆる戦利品だね」

かおりん「……まさかそれだけのためにこんな規模の騒動を?」

麦のん「さすがにそれはねーy……いや起こした奴はそうだったわね……」

かおりん「そ、そうですよn……はいぃ!?」

麦のん「よくよく考えるとコレのためにこんな事するなんてどうなのよ……」

リコリン「恋する乙女に常識は通用しねぇ!」ドヤァ!

麦のん「そのドヤ顔やめなさいリコリン、どっかのホスト崩れ思い出すから」

かおりん「そ、そうでしたか……ちなみに何なんですかそれは?」

麦のん「な、なんだっていいでしょ!アンタには関係ないわよ!私が責任持って返すんだから!///」

リコリン「かみじょうのベランダに干してあったパンツだよね?」

かおりん「なぁっ!?///」

麦のん「ちょ、リコリン!///」

リコリン「しかも、さっきむぎのんは『上条のパンツゲットだぜ!!』って言ってたよね?」

285: 2011/02/13(日) 18:10:21.14 ID:5aV2n5Eh0
かおりん「ど、どどどどどどういうことですかそれは!?説明を要求します!!」

麦のん「あ、アレはその……そう!ちょ、ちょっとしたその場のノリって言うか……その///」

リコリン「きっとむぎのんはアレを使い帰ってから思う存分ペロペロハァハァモグモグクンカクンカするつもりのはず」

かおりん「ななななんてうらやまけしからんことを!!///」

麦のん「ななななんてこと言い出すのよリコリン!流石にモグモグはしないわよ!!///」

かおりん「そんな言葉もはや信用する訳には行きません!」

麦のん「ちょ、どういう意味よそれ!べ、別にちゃんと返すわよ!」

リコリン(二人ともかわいい……そして本音ダダ漏れ)

かおりん「駄目です!認められません!信用できません!!」

麦のん「ンだとゴルァ!じゃあどうするって言うのよ!」

かおりん「そうですね……わ、私が預かっておきましょう!そう、それがいいです!
     さ、幸いにも彼の隣に住む男は共通の知人ですし……こういったことは同性同士のほうが良いに決まっています!」

麦のん「な!?そこで何でアンタに一度渡さなきゃいけないってのよ!?そっちこそ信用できないわよ!」

かおりん「なっ、何を言うのですか!?というか貴女に言われたくはありません!」

麦のん「……やっぱり、テメェとはしっかり白黒つけなきゃなんねぇみてぇだな売女ァァァァァ!!」

かおりん「その様ですね……貴女とはもう争う理由は無いと思っていたのですが、残念です!!」

麦のん「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね……テメェにゃコレは渡せねぇんだよォォォォォォォォォ!!」

かおりん「Salvare000(救われぬ者に救いの手を)!こちらとて譲る訳には行きません!!」

286: 2011/02/13(日) 18:10:59.23 ID:5aV2n5Eh0
麦のん「ッラァ!!」

先手必勝とばかりに麦のんが原子崩しを狙いを付けずにばら撒く
いくら狙いが荒かろうと限られた空間に一撃必殺である原子崩しを幾重にも放たれてはなす術は無い
もし盾があった所で原子を統べる光の前には全ての物質は膝をつき傅くことしかできず身を守ることも叶わない
―――だがそんな状況においてもかおりんは活路を見出す

かおりん「その程度の攻撃で倒せると思っているのですか!」

常人であれば当然のように焼き切られていたであろう
8.0という驚異的な視力を持って攻撃の隙間・発射角度・タイミングを全て見切り
世界に20人といない聖人の持てる身体能力と床・壁・天井を足場に使い次々とかわす

麦のん(ったく、相変わらずなんつー身体能力してんのよ!しかも全部目で避けてた……普通の人間からすればやんなっちゃうわねー)

かおりん(相変わらずの威力ですね……詠唱等なしにほぼノータイムでこのように複数放てるとは……異常ここに極まれり、ですね)

お互いがお互いのことを棚上げして相手の有している力に対して毒づく
だが両者とも相手の手口を知っているだけに出し惜しみは無い―――

かおりん「今度こそ懐に入らせてもらいます!」

麦のん「わざわざ来なくてもいいにゃ~ん♪……たまにはこっちから行ってやるよォォォ!!」

かおりん「っ!?」

麦のんがそう言うや否や原子崩しを後方に放ちバックブーストを掛けたように急加速しかおりんに接近
勢いをそのままに蹴りを放つ―――

麦のん「くたばれこの売女ァァァァァ!!」

が、それを難なくかわすかおりん……その程度の不意を付いたところで彼女は捕らえられない

かおりん「そんなことまで出来たのですね、ならばこちらも手を尽くしましょう
     ―――七閃!」

麦のん「その攻撃前にも見たってーの……んな手品は通用しねェんだよォォォォォ!」

かおりんが避けると同時に七閃を放つが当然のように麦のんが原子崩しの盾を展開し溶解させる
そして前回と同様にかおりんが距離を詰めてくるのを迎撃するため距離を取り身構える麦のん―――だが
かおりんは距離をつめてこないばかりかその場から動いてなかった

287: 2011/02/13(日) 18:12:21.32 ID:5aV2n5Eh0
麦のん「あれー?もうお疲れかにゃ~ん?あれー?」

かおりん「詠唱をしていたんですよ……私は貴女のような『能力』はありません……ですが―――!」

ド…┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨……

かおりんがそう言うと同時に彼女の前面にどこからとも無く大量の水が出現した

麦のん「な!?」

リコリン「なんで……?かおりんにはAIM拡散力場がないのに―――能力者じゃないのに……!?」

かおりん「ええ、その通りです。私は能力者ではありません……
     ですが、あなた方のような才能を持つ者に才能の無い者が対抗するために編み出された術(すべ)
     『魔術』を扱う『魔術師』ですよ」

かおりんの言葉が終わるのを待っていたかのように突如現れた水は蛇が鎌首を擡げるように隆起し津波となって麦のんに襲い掛かる!

リコリン「―――むぎのん!!」

麦のん「魔術だか手品だか知らねぇが、んなもんで私を倒せると思ったら大間違いなんだよ!」

麦のんは不適に顔を歪め言い放ち懐からカードのようなものを取り出し
目の前の相手には負けてやれない、負けられないと言う意思をこめてその十数枚のそれを
―――空中に放り投げた

かおりん「何を!?」

かおりんは知らない―――それは拡散支援半導体(シリコンバーン)。
麦のんの放つ『原子崩し』を拡散させ乱れ打たせる媒体であり麦のん―――
いや、レベル5第四位『原子崩し』麦野沈利の切り札である

リコリン「むぎのん!建物の中でそんなの使ったら……!」

麦のん「関係ねえよ!カァァンケイねェェェんだよオオォォォッ!!コイツにだけは負けるわけにゃいかねぇんだよォオオォォォォォォ!!!」

そう叫ぶと同時に放たれた十数本の原子崩しが空中に放られたカード全てを貫き―――一面に原子崩しの光芒が拡散した

・・・・・・

・・・・

・・


288: 2011/02/13(日) 18:13:05.02 ID:5aV2n5Eh0
光が全てを薙払っていった光景の果てにセブンスミストは崩壊。跡には瓦礫が残りあたり一面は煙に覆われるだけであった―――
かと思われた……しかしそこには

麦のん「ち、ちょーっと無茶しすぎちゃったにゃん♪」

息絶え絶えながらも原子崩しの盾で崩壊から身を守る麦のんと

リコリン「流石にコレはやりすぎだと思うよ?むぎのん……」

その傍らにいるリコリンがいた―――

麦のん「まぁまぁ、でもこれなら流石に―――!?」

やったでしょ……と言葉が続かなかった、続けられなかった……何故なら

かおりん「―――流石に……なんですか?」

煙が晴れた視界の先にかおりんがその二本の足でまだ立っていたのだ……
まだ決着は付いていない―――

お互いすでに満身創痍、セブンスミストでの闘いは最終局面に突入しようとしていた

麦のん「……丁度いい感じじゃない?この前の続きが本当の意味で出来そうで」

かおりん「……ふ、やはり貴女とは良い友人になれる気がしますね」

麦のん「それも良いかもって思えてきたわ!!」

麦のんの言葉と同時にお互いに拳を握り相手に目掛けて突っ込み―――

・・・・・・

・・・・

・・




凄まじい打撃音の先では麦のんが左拳をかおりんの顔面に、かおりんが右拳を麦のんの顔面に突き刺していた

麦のん「な、なかなかやるじゃないの……」

かおりん「ふ、貴女も……やりますね……」

その言葉を最後に二人とも同時に倒れこんだのであった

リコリン「はい、ドロー」

295: 2011/02/13(日) 22:42:33.27 ID:5aV2n5Eh0
~オーディエンス席~

絹旗「超肝心なところを見逃した気しかしません!いきなりセブンスミストから光線が超溢れたかと思ったら
   二人がクロスカウンターの体勢で相打ちしてたんですよ!?」

フレンダ「結局あの友情クロスカウンターで二人の間に友情が生まれたって訳よ!」

浜面「……いや、それは無いだろ(なんせ片方は麦野だし、一度敵対した奴と馴れ合うとかぜってーありえねぇ……)」

インデックス「じゃあ今度怪人が現れたら二人で力を合わせて戦うんだね!今から楽しみかも!!」

一方通行「ヒーローが……ヒーローがァ……」ブツブツ

土御門「一体いつまでかわいそうな子やってんだにゃー一方通行……」

絹旗「あ、超騒動が治まったと見るや否やアンチスキルが駆けつけてくるみたいですよ」

打ち止め「え!?それじゃ麦のんたちつかまっちゃうの?ってミサカはミサカは慌ててみたり!」

浜面「っと、そりゃまずいな(麦野はあんなだし車回して回収にいかねーと……)」

土御門「こりゃ面倒なことになる前にとっととずらかったほうがいいかもにゃー(さて、ねーちんを拾いに行きますかぁ~)」

絹旗「そうですね、ではまたポップコーンとコーラ超お願いしますね!」

フレンダ「今度はチェリーコークをお願いしたい訳よ!」

インデックス「ポップコーン結局足りなかったんだよ!次はもっと用意しておいてほしいかも!!」

土御門「こ、こいつら……」

打ち止め「ほら、そんなところでブツブツ言ってないで早く帰ろうよってミサカはミサカはアナタに気合を入れてみる!」バシィッ

一方通行「ありがとうございます!」

浜面「闘魂注入!?」

~~~~~~~~~~

296: 2011/02/13(日) 22:43:22.26 ID:5aV2n5Eh0

黄泉川「くっ!一足遅かったじゃん……!」

上条「あの~……」

黄泉川「おぉ月詠先生とこの生徒じゃん、今回は災難だったじゃんよ」

上条「いや、災難というか巻き込まれただけというか別にいつも通りというか……あ、言ってて悲しくなってきた」

黄泉川「?それはそうと麦のんやかおりんがどっちに逃げたか教えて欲しいじゃん」

上条「え……別に今回の騒動は彼女たちが起こした訳じゃないんだし別に追わなくっても……」

黄泉川「そういう訳には行かないじゃんよ!それに今回奴らはまんまと盗み出しやがったじゃん!」

上条「え、別に何も盗んではいなかったですよ?(セブンスミストは破壊してたけど……)」

黄泉川「いや、奴らはとんでもないモノを盗んでいったじゃん。それは……おm鉄装「貴方の、心です」」

上条「……はい?」

黄泉川「あああぁぁぁぁ!それは今回の私の決め台詞じゃん!?」

鉄装「やったー!やりました!!一番おいしい台詞を遂に言うことが出来ました!!コレ気持ち良いですね~黄泉川先生!」

黄泉川「鉄装ーーーーーー!!」

鉄装「ヒィッ!?ど、どうしたんですか黄泉川先生……?」

黄泉川「お前って奴は……!今日という今日は絶対に許っっっさーーーーん!!他ならまだ許せるがコレばっかりは絶対に許せないじゃん!!」

上条「……ははっ、実際に盗まれたのはパンツなんだけどなぁ……誰が盗んだのか知らないけど、不幸だ……」ガクッ

~窓の無いビル~

アレイスター「ぶぇっくしょい!あ~チクショウ……」ズズ

アレイスター「誰かが噂でもしているのかな?まぁいい、次はどんな怪人を用意しようか……
       といってもそろそろ仕掛けておいた餌に魚が食い付いてくる頃だとは、どうなるかね……フフフ」

~~~~~~~~

上条「あ、そういやビリビリどうなったんだろ?」

297: 2011/02/13(日) 22:43:58.81 ID:5aV2n5Eh0
~常盤台女子寮~

??「…きろ、…坂」

御坂「ん?んむ~……なによ黒子ぉ~」コシコシ

寮監「お目覚めか?御坂、部屋にいないかと思ったら何でこんなところで寝ている?」

御坂「え?あれ?なんで――ってここは!?」

寮監「何を言っている?寮に決まっているだろう?まぁ何でロビーで寝ているのかは知らんが」

御坂「いつの間に……」

寮監「時に御坂……また門限を破ったな?……これで一体何度目になるのかなぁ……」ゴゴゴゴゴゴ

御坂「ヒィッ!?」

寮監「安心しろ、御坂……私が貴様を更生させてやろう。規則を守ること意外考えられなくしてやる、
   矯正してやる強制してやる改善してやる改造してやる二度と規則を破ろうなどと思わぬよう泣いたり笑ったり出来なくしてやろう」

御坂「あわ、あわわわわ……」

寮監「まずは廊下で正座だ!今日は寝られると思うなよ!!」

御坂「ふにゃああああああああああああああ!!」

~~~~~~~~

298: 2011/02/13(日) 22:45:04.48 ID:5aV2n5Eh0
~???~

??「……なあ?メインプラン『メルトダウにゃーマジカル麦のん』って一体何の冗談だ?」

????「最近街で話題の魔法少女のことでしょ、何でメインプランになっているのかは知らないけど」

??「あ~そういや初春がなんか調べに来てたな……第四位とか俺以上に常識の通じない話だったが」

????「アイデンティティー奪われちゃってるわね」プププ

??「うるせぇよ……しかし何であんなイカれたメルヘンな格好の女がメインプランなんだ?」

????「さぁ?気になるなら確かめてきたら?……メルヘン具合じゃいい勝負だと思うけど」

??「ムカついた、よほど愉快な氏体になりてぇとみえる」

????「ハイハイ、そんなことより直接聞いてきたら?冷蔵庫やってた頃のいい話し相手だったんでしょ?」

??「その話はするんじゃねぇよ!!」

????「涙目にならなくてもいいじゃない、悪かったわよ……で、どうするの?」

??「な、泣いてねぇよ!?ちっ……んじゃちょっくら行ってくる」バサァ

????「いってらっしゃ~い、お土産よろしくね」フリフリ

・・・・・・

・・・・

・・



TO BE CONTINUE・・・・・・

306: 2011/02/17(木) 22:26:02.55 ID:U5APlLTZ0
~数日後・上条宅~
ピンポーン
インデックス「とうまとうま、誰か来たみたいだよ?」

上条「誰だぁ?またこんな早くに……ハーイ」ガチャ

麦野「来ちゃった♪」

上条「む、麦野さん?」

麦野「お・は・よ、か~みじょう。ご飯作りに来たげたわよ……あと『さん』付けはやめなさいって言ってるでしょ?」

上条「あ、あはは……ソウデスカ~」ダラダラダラ

インデックス「とうま~誰だったの?……あ、しずりだ!おはようなんだよ、しずり!」

麦野「あ~、五月蝿ェのが居たか……」

インデックス「む~とうまとはずいぶん態度が違うかも……あいさつはちゃんとしないとダメなんだよ!」

麦野「ハイハイ、おはよインデックス。アンタは朝っぱらから元気ねぇ……」

インデックス「元気だなんだよ!ひょっとしてしずりもご飯作りに来てくれたの!?」

麦野「そうだけど、テメェの頭は相変わらず食べ物のことしかねーのかよ……『も』?」

インデックス「うんっ!丁度かおりが用意してくれたお茶漬けを食べようとしていたところなんだよ!
       これにしずりの鮭料理が加われば最強かも!」

上条「あ、コラ!インデックスさん!?」

麦野「……『かおり』……だとぉ?」ギリギリ

神裂「どうしたのですか上条当……!?な、麦野沈利!何故貴女がここに!?」

麦野「そりゃこっちの台詞だ!!なんでテメェが居やがる神裂ィ!?」

神裂「わ、私はその……いつもインデックスの世話をしていただいていること等のお礼にですね……」ゴニョゴニョ

インデックス「それは違うんだよかおり!私がとうまのお世……モゴモゴ」

上条「あー……インデックスさんはちょっと静かにしててください、これ以上話を拗らされても困るんですよ!」

インデックス「むー!……でもでもとうま?」

上条「なんだ?」

インデックス「私が静かにしていればとうまはあの二人を止められるの?」

上条「……それは言わない約束ですよ、インデックスさん」

麦野「やっぱりテメェとはきっちり決着つけねぇといけないみたいねェェェェ?」キュイイイイ

神裂「元より避けられぬ道と心得ましょう……」チャキッ

上条「だぁぁぁぁぁ!待て待てお前ら!麦野は左手構えて能力発動しようとするんじゃない!神裂も七天七刀に手を掛けるな!
   ……あ~~~~もう、不幸だーーーーーーー!!!」

・・・・・・

・・・・

・・


307: 2011/02/17(木) 22:26:30.25 ID:U5APlLTZ0
インデックス「しずりの鮭もかおりのお茶漬けもとっても美味しいんだよ!」モッキュモッキュ

麦野「……」パクパク

神裂「……」モグモグ

上条「いつも思うんだが……お前はこの空気について何も思わないのか?インデックス……」

インデックス「とうま……空気は食べられないんだよ?」

上条「貴女に聞いたのが間違いでしたよ……上条さんは猛烈に胃が痛いです……」キリキリキリ

インデックス「もう、とうま!朝ごはんは一日の原動力なんだよ、疎かにするのはよくないかも」

麦野「……あらいけない、もうそろそろ行かないとヤバイわよ上条?」

上条「お、もうそんな時間か……悪いインデックスもう学校に行かなきゃいけないから片付けておいてくれるか?」

インデックス「うん、わかったんだよ!きちんと残さず食べておくんだよ!」

上条「いや、そうじゃなくて食器をですね……」

麦野「まぁまぁ、そこにいる奴がアンタの役に立ちたいって言ってるわけだし任せればいいじゃない」シレッ

神裂「な!?」

麦野「それに遅刻は出席日数の関係でまずいんでしょ?」

上条「う……悪い神裂、頼めるか?」

神裂「わ、わかりましたお任せください……」

麦野「ゴメンね~♪私は上条と学校に行って来るから後よろしくにゃ~ん♪」

神裂「くっ……この……!」

インデックス「いってらっしゃいなんだよ!」

バタン

神裂「あんのアマァァァ……!!」ゴゴゴゴゴゴ

インデックス「か、かおり?お顔がとっても怖いんだよ?」ガクガクブルブル

308: 2011/02/17(木) 22:28:13.78 ID:U5APlLTZ0
麦野「はぁー、これでちょっとはスッキリしたかにゃ~ん。まったく油断も隙もないわねぇ……」

上条「まったく……何でお前らはあんなに仲悪いんだよ?」

麦野「……本気で聞いてるの?」

上条「何がでせうか?」

麦野「ハァ、鈍すぎてちょっとイラついてきたわ……」ハァ

浜面「お~い!上条と麦野~今日も一緒なんだな、おはよう」

上条「お~浜面、おはy麦野「シャオラッ!」バチーン

浜面「へぶァ!」

上条「む、麦野サン?」

麦野「つい殴りやすそうな顔があったのでやった、反省はしていない」キリッ

浜面「何で鉄定規なんて持ってんだよ!?それはハイパーオリンピックのボタン連打以外使い道ないだろ!?」

上条「ツッコむところそれで良いのかお前は……」

絹旗「おはようございます。道具なんて超邪道です、爪で擦るのが超最速に決まってます!」

フレンダ「おっはよ~!結局ジョイパッド安定って訳よ」

滝壺「おはよう。しかし爪で擦るのは爪の上にある皮が捲れる諸刃の剣、初心者にはオススメできない
   まぁオメェは大人しくジョイパッド使ってなさいってこった」

麦野「あら、みんなおはよ」

上条「おう、おはよう」

浜面「ぅおぉい!?俺のあいさつはスルーかよ!?最近扱い酷くないか!?」

麦野「うるせぇなぁ、仕方ないじゃない何か生理的に許せないのよアンタは。そうねぇ……例えるなら酢豚のパイナップルくらいには」

絹旗「あぁ、それは超許せませんね」

フレンダ「それは許せなくても仕方ないって訳よ」

滝壺「良かったねはまづら、ポテトサラダのみかんよりはましだよ?」

浜面「……なぁ上条?」

上条「ゴメン浜面、俺もうちょっとやそっとの事で不幸だなんて言わないから……な?」ポン

浜面「そこでそういう謝り方すんなよ!慰めるように肩たたくなよ!余計惨めじゃねーか!!」

麦野「はいはい、朝っぱらから盛ってんじゃないわよバカ面。じゃ上条私たちこっちだから……さっ行くわよアンタ達」

絹・フレ・滝「「「はーい!」」」

上条「おう、またなみんな」

浜面「……もう、泣いてもいいかな?」

上条「泣いていいのはパパの胸の中とトイレの中だけなんだぞ?」

・・・・・・

・・・・

・・


309: 2011/02/17(木) 22:28:47.79 ID:U5APlLTZ0
佐天「あ!お~い、フレンダ先輩に絹旗さんおはようございま~す!」

初春「おはようございますフレンダ先輩、絹旗さん」

絹旗「あ、佐天に初春。超おはようございます」」

フレンダ「おっはよ~」

滝壺「きぬはたとふれんだのお友達?」

絹旗「はい!超クラスメイトです!」

フレンダ「ま、私は知り合いって程度だけどね」

麦野(げぇ!?片方麦のんの時に会った娘じゃない……)

初春「ところで絹旗さん、そちらの方たちはお知り合いですか?」

絹旗「はい、麦野と滝壺さんもフレンダと同じく超仲間なんですよ」

佐天「ふ~ん結構年齢バラバラっぽいですけど……お二人ともどこかでお会いしたことあるような……?」

麦・滝「「初対面です」」キッパリ

佐天「ん~そうですか?……まぁ確かにこんな綺麗な人たちならちょっと忘れないもんね」

初春「そうですよね~滝壺さんは綺麗ですし麦野さんに至っては……」

佐天「なんっつーか、完璧!って感じですもん」

麦野「そ、そうかしら?」テレッ

滝壺「ふふ、むぎの照れてる」

麦野「そ、そんなんじゃないわよ!」

絹旗「そうなんですよ!その上とっても頼りになるんです!……怒るとちょっと怖いですけどね、えへへ」

フレンダ(…………ちょっと?)

佐天「へぇ~」ニヤニヤ

初春「そうなんですか~」ニコニコ

絹旗「超どうしたんですか?二人してニヤけて……」

佐天「だぁ~ってぇ、ねぇ?」

初春「うん。絹旗さんが大好きなお姉ちゃんを自慢する妹みたいで可愛いな、って」

絹旗「え、ええぇぇぇ!?ふ、二人とも超何言い出すんですか!?///」

滝壺(きぬはたかわいい)

麦野(……)

絹旗「麦野は超そんなんじゃないです!お、お姉ちゃんだったらいいなとかそんなこと全然思ってないです!!///
   ……あ、あの麦野?超気を悪くしちゃいましたか……?」ウルウルウワメヅカイ

麦野「……絹旗ァ!!テメェちょっとこっち来い!!」

絹旗「ヒッ……」

310: 2011/02/17(木) 22:29:38.78 ID:U5APlLTZ0
佐天「え?ちょ、ちょっと!どうしたんですか!?」

初春「あの!私たちが変なことを言い出したからで絹旗さんは悪く……」

滝壺「大丈夫だよさてんにういはる」

佐・初「「へ?」」

絹旗「……む、麦野?気を悪くしたなら超謝りますから、その……わぷっ」

麦野「///」ギュ~~~~

絹旗「い、いきなり超どうしたんですか麦野!?超苦しいですよ!」

フレンダ「結局、麦野のテンションが振り切れちゃったって訳よ」

麦野「あ、フレンダは後でオ・シ・オ・キ・か・く・て・い・ね」

フレンダ「な、なんで!?アレは声に出してないはず!?……あ。」

麦野「どうやらマヌケは見つかったようねぇ……フ~レンダぁ~?」

初春「あはは」

佐天「皆さん仲良いんですね~」

滝壺「うん、みんななかよし」

絹旗「麦野、胸が……胸で超、窒息しそう、です……」

・・・・・・

・・・・

・・



佐天「ありゃ、もう着いちゃったか」

初春「じゃあ私たちはこっちなんで」

フレンダ「じゃ今日も一日頑張りますか」

絹旗「超いってきます!」

滝壺「うん、いってらっしゃい。さてんにういはるもまたね」フリフリ

麦野「ええ、今後も二人をよろしくね」

佐天「は~い!」

初春「はいっ!それじゃあまた」

滝壺「……きぬはたもふれんだも楽しそうにやっててよかったね。やっぱり暗部抜けて正解だったのかな?」

麦野「え……?ああ、そうねぇ友達も出来たみたいだしコレで良かったって思えるわね~」

滝壺「うん」

311: 2011/02/17(木) 22:30:12.44 ID:U5APlLTZ0
~とある高校~

上条「お~っす」

浜面「はよー」

青ピ「お~浜面クンにカミやん、おはようさん~」

吹寄「あら、おはよう……上条最近遅刻しなくなったわね、やっと貴様にもやる気が出てきたのね!」

土御門「おう、カミやんに浜面~コレでカルテット完成だにゃー。それと吹寄、それはちっと違うんだぜい?」

吹寄「うん?どういうことよ土御門」

土御門「最近カミやんには朝ご飯を作りに来てくれるくれる女性が二人程いるぜよ。そのお陰で朝は余裕を持って来れてるって訳ですたい」

青ピ「なんやて!?……まさかそのうちの一人はあの時のものごっつい別嬪さんやないやろな!?」

土御門「その通りなんだぜい?」

吹寄「なっ!?上条!貴様は相変わらずそういうところは治らないのね!かくなる上は……!!」

上条「ちょっ!?そういう誤解を招きそうな表現は勘弁願いたいのですが!?
   ……というか振りかぶって頭突きの体勢に入るんじゃありません!お前はれんごうのごうだか!?」

青ピ「……カミやん、短い友情やったな」

上条「ぅおい!?そっち方向のテンションに持っていくのやめろよ!」

青ピ「なんでや……なんで僕にはデートの日の朝起こしに来てくれる家事万能ヤンデレ幼馴染がいてへんのにカミやんばっかり……
   僕もデートの日に朝起こしに来て寝癖直してもらったり寝顔プニプニしてほしいんや!!」

土御門「あのゲームもいい加減義妹キャラを出すべきだにゃー」

浜面「なぁ上条。もしかして青ピが言ってる別嬪さんって麦野のことか?」ヒソヒソ

上条「ああ、たぶん……それがどうかしたか?」ヒソヒソ

浜面「いや、真実を知らないってのは時として幸せなことなんだなって思ってな……(そしてピンポイントにヤンデレを押さえているあたり青髪ぱねぇ……)」ヒソヒソ

ちゃら~ん♪ちゃらりらり~ん♪、でっでっでっででっでっでっで……

浜面「こ、この着メロは……や、ヤツだ!!」ダラダラダラ

上条(『サーベルタイガー』……タイガー・ジェット・シン入場テーマとか誰に設定してんだろ?)

浜面(見るのは怖いが見ないでいるのはもっと怖い……ええい、ままよ!)

カパッ、ピッ

____________________
from:麦野

件名:は~まづらぁ~

本文:オ・シ・オ・キ・か・く・て・い・ね
____________________

浜面(どどどどどういうことだ!?何でこのタイミングでこの文面が!?)ガクガクブルブル

312: 2011/02/17(木) 22:30:41.29 ID:U5APlLTZ0
上条「どうしたんだ浜面、顔が真っ青だぞ?」

浜面「(まさか……盗聴!?いや……あ~麦野ならやりかねないな)上条!」

上条「な、なんでせうか?」

浜面「よく聞いてくれ……お前、盗t♪ちゃら~ん♪ちゃらりらり~ん♪、でっでっでっででっでっでっで……」

上条「またメール来たみたいだぞ?」

浜面「」

カパッ、ピッ

____________________
from:麦野

件名:おいおい、は~まづらぁ~

本文:わかっているとは思うけど、バラしたら……

   ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね♪
____________________


浜面(やっぱりビンゴだったー!!)

上条「んでさっき何言いかけてたんだ?」

浜面「(上条いや、ヒーロー!!それでも俺は、俺は……!!)上条……よく聞いてくれ!」

上条「お、おう(な、何だ?この浜面の覚悟は……)」

浜面「お前は……とうきょうとたいとうくこまがたばんだいのがんぐだいさんぶのほしってなんのパスワードか覚えているか?
   (命が惜しいんだ!!ハハッ!!負け犬上等ォおおおおおおおおおおおおォォう!!)」

上条「……なんだそれ?」

姫神「それは。ファミコン版聖闘士星矢黄金伝説の最強パスワード。水色のヤツ」

上条「そ、そうか。おはよう姫神(いたんだ……)」

浜面「あ、あ~そうだったそうだった!ありがとうな姫神(いたのか……)」

吹寄「お、おはよう姫神さん(いたのね……)」

土御門「ぃよう姫神~おはようだにゃー(いつから居たんだにゃー?)」

青ピ「いや~今日も綺麗な黒髪やなぁ~(僕がおにゃのこの気配を感知できなかったやて!?)」

姫神「おはよう。……何か失礼なこと考えてる?」

全員「いいえ、ちっとも」キッパリ

313: 2011/02/17(木) 22:31:10.48 ID:U5APlLTZ0
上条「時に土御門?」

土御門「なんだにゃー?」

上条「あいつらはまた麦のんの『あるある派』と『ねーよ派』で揉めてんのか?」

吹寄「いや、あれは決着が付いたみたいだけど……また始まったのね、まったくどいつもコイツも……」ハァ…

姫神「いやアレは違う。そもそもあの戦いは超強力な存在感を持った助っ人によって。『あるある派』の勝利で終結した」

浜面「このクラスそんなことやってたのかよ……(超強力な存在感……誰だ?)」

土御門「あぁ、そういやアレは浜面が転校してくる前だったんだにゃー」

青ピ「どうやら今回は『麦のん派』と『かおりん派』に分かれての戦いみたいやな」

上条「そんな争いなら尚更青ピは参加しなくていいのか?」

青ピ「ボクぁ落下型ヒロインのみならず(ry持ってるんよ?そんな僕がどちらかを選ぶようなことするわけ無いやん♪」

姫神(!?ここは。主張をはっきりしないと■■に……)

上条「あ~、お前に聞いた上条さんが馬鹿でしたよ……」

「どう考えても麦のんだろjk……」

「はぁ?黙ってろよド素人が、かおりんに決まってんだろ!」 

「おいおい頭のネジ緩ませてんじゃねーよカス、麦のんで決まりだよ」

「やっぱり。黒髪ロングは正義だと思う。異論は認めない(私のチャームポイント的に考えて)」

「ばっか麦のんは髪もスタイルも美しいだろ完璧じゃないか」

「あの太目の足が良いとかないわー」

「おいふざくんな、あのいっぱいいっぱい感がいいんじゃねーか」

「いっぱいいっぱいとかwww負けを認めたようなもんだろwwwwwww」

上条「だからこいつらは何をしてんだよ……」

青ピ「なかなか白熱しているようやねぇ」

土御門(姫神ェ……頑張った結果モブ扱いとは……ホント、救われないにゃー)

チュドーーーーーーーン!!

吹寄「きゃあ!な、何が起こったの!?」

上条「な、何だ?砲撃か!?」

314: 2011/02/17(木) 22:32:17.21 ID:U5APlLTZ0
ピンポンパンポーン

アナウンス「アーアーテステス……たった今校舎を何者かが白い光線で攻撃した模様じゃん、今の攻撃で空き教室がひとつ消し飛んだじゃん!
      詳細が解るまで教室で大人しく待機しているように!!」

ピンポンパンポーン

青ピ「なんやなんや!?一体コレは何のフラグ回収イベントや?」

吹寄「みんなー!落ち着いて!まずは静かにして指示を待ちなさい!」

土御門「オイオイ、こんな事が起こるような要因は聞いてねぇぜよ……」

浜面(……まさか、なぁ?)

ちゃら~ん♪ちゃらりらり~ん♪、でっでっでっででっでっでっで……

上条「さっきから同じ人からばかりメール来まくってるな浜面……何かあったのか?」

浜面(……え、マジで?アイツそこまでやっちゃうの!?)

____________________
from:麦野

件名:オイ浜面、オイ浜面ァァァァァァ!!

本文:そいつら黙らせろ。三秒でだ
   次は当てる

   P.S.
  なんで私の着メロがインドの暴虎なんだテメェ
  街中歩いてる時に後ろから襲ってやろうかぁ?アァン?
  
____________________

浜面「\(^o^)/」

326: 2011/02/21(月) 01:07:36.93 ID:h6CqkSjQ0
~窓の無いビル~

垣根「おい、アレイスター!てめぇ一体どういうつもりだ!!」

アレイスター「そんなに声を荒げててどうしたのかね?君らしくもないな『未現物質(ダークマター)』。それに私は今忙しい」

垣根「安心しろ、自覚はある……それより何なんだあのメインプランは!!あと『アイテム』解散ってのもだ!」

アレイスター「おや、調べたのか?……ならば君の見たままなのだがね」

垣根「よく言う、俺が調たらすぐわかる様な場所に情報を置いてやがったのは解ってんだよ。一体何の目的が……てかお前こっち見て話せよ」

アレイスター「言っただろう?私は忙しいと」

垣根「……忙しい理由ってのはその魔法少女とやらの活動記録を見るためじゃねぇだろうな」

アレイスター「フフ、何を言い出すかと思えば……それ以外何があるというのかね?」キリッ

垣根「」

アレイスター「君も見たまえ彼女達の姿を……素晴らしいと思わないか?」

垣根「どう見てもアウトなんだが……」

アレイスター「おやおや、君ほどの男がそんな表面だけしか見れないのかね?……よく見たまえ」

垣根「どういう、ことだ……?」

アレイスター「これほど動きながら一切パンチラ等していない計算し尽くされた衣装と動き……最早芸術だとは思わないかね?」

垣根「確かにあのアイテムの小娘もなかなか……っていやいやいやそうじゃねぇよ!」

アレイスター「見えそうで見えない、いつ見えてもおかしくないミニスカートそれなのに見えない、というこの奇跡!!絶対領域とはよく言ったものだね……フフフ
       そう言った意味では『窒素装甲』は間違いなく次代を担う逸材だ、流石『未現物質』お目が高い」

垣根「おいやめろ馬鹿仲間に引き入れようとするんじゃねぇ」

アレイスター「最近こんなことばかり言っていたら部下が『クソガキの教育に良くねぇしこんな職場辞めるわぁ……なんか最近学園都市も平和だしなぁ』
と言って居なくなってしまったので寂しいのだよ、フフフ」グスッ

垣根(どうしてこうなるまで放っておいたんだ……)

327: 2011/02/21(月) 01:08:30.24 ID:h6CqkSjQ0
アレイスター「おっと済まない、話が横にそれてしまったね」

垣根「もういい……何でも良いから早くしてくれ……帰りたい。あと培養液に鼻水浮いてんぞ」

アレイスター「浄化装置が付いてるので問題はない。そろそろ本題に入ろうか、今までの話も全く無関係と言う訳ではなくてだね……」

垣根(え……じゃあ何?コイツこの中で糞尿垂れ流しなの?そんな中で生活してんの?マジで!?
   うわぁ、そりゃやべぇだろ……ちょっと距離とりたくなった。物理的にも精神的にも)

アレイスター「そういった中で生まれたこの状況を見て私は……」

垣根(いや待て、そういやコイツションベンとかとかすんのか?てか逆さまだから出したとしたら……上に?
   ……ブハッwwwおいまじかよwwwwwwその絵面はやべぇ!マジやべぇってwwwwwww何その美しい光景wwwwwww
   メルヘンつかナイトメアだろwwwwwwwwちょ誰か助けてもう噴出しそうなんだがwwwwwwww)

アレイスター「……という訳だ、わかってもらえたかね?」

垣根「ああ、よく解ったぜ」キリッ

アレイスター「要するに彼女達をおびき寄せて戦ってくれればいい」

垣根「お、おう任せとけ(何か言ってたぽいけど全然聞いてなかった……)」

アレイスター「では早速柵川中学の占拠を頼んだよ」

垣根「……え?柵川?…………え?それって初春の」

アレイスター「ああ、それと衣装はそこにあるやつを使ってくれたまえ」

垣根「は?衣装……げぇ!白い軍服っぽいのにマラドスの特注ブーツと眼帯……こ、この衣装は!?」

アレイスター「そう、君は今からカ・キーネ提督だ!」

垣根「なん……だと……そもそも将軍から大佐に降格されたキャラだってのに提督でいいのかよ……本当にいいのかよ!?」ワクワク ←ノ○ダー好き

アレイスター「それを決めるのは君だが……どうするかね?」

垣根「俺の未現物質に常識は通用しねぇ!せっかくだが俺はこの白の衣装を選ぶぜ!!」

―――こうして、悪の組織による『柵川中学占拠事件』が始まるのであった!!

垣根「……あれ?何か忘れてる気が」

328: 2011/02/21(月) 01:09:22.54 ID:h6CqkSjQ0
~上条宅~

神裂「ふぅ……これで洗物は片付きましたね」

インデックス「お疲れ様なんだよかおり!お洗濯やお掃除までしてくれてありがとうなんだよ」

神裂(コイツホントに食べる以外何もやってねぇ……こんなの押し付けて本当に申し訳ありません、上条当麻……)

インデックス「そういえばかおり?今回は何で学園都市に来たのかな?天草式もまだ戦争が終わってからバタバタしてるんじゃないのかな?」

神裂「いえ、今回は土御門に緊急事態だと呼び出されたので建宮に一時任せてすぐ戻る予定だったのですが、一筋縄ではいかないどころか面倒ごとが増えてしまってですね……」シクシク

インデックス「そうなんだ。そんなことよりかおり一緒に遊んでほしいんだよ!いつもとうまが学校に行ってる間すふぃんくすと二人っきりだから暇なんだよ!」

スフィンクス「にゃーん」

神裂「ええ、構いませんが……何をするのでしょうか?」

インデックス「ん~といってもお外に出るのもめんどくさいかも……」

神裂(なんというニート思考……床ドンでご飯の催促とかしていないでしょうね……?)

インデックス「そうだ!いっしょにカナミンを見るんだよ!」

神裂「かなみん……ですか?」

インデックス「うん、超機動少女カナミン(マジカルパワードカナミン)だよ!むぎのんやかおりんみたいな魔法少女なんだよ!」

神裂「そ、そうですか……」

インデックス「学園都市における基礎知識のひとつなんだよ?これを知らなきゃもぐりかも、ってことで早速テレビのスイッチON!」

329: 2011/02/21(月) 01:10:02.25 ID:h6CqkSjQ0
アナウンサー「ただ今番組の予定を変更して臨時ニュースをお伝えしております。
       本日12:30頃、第7学区にある柵川中学校に突如怪人が現れ占拠される事件が発生しました。
       怪人は白い羽を生やした○ァン○ァン大佐のような格好をしておりカ・キーネ提督と名乗っております。声明としましては

       『俺は逃げも隠れもしないからさっさと出てこい麦のんにかおりん。
        てめぇら強ぇヤツが天下取れよコノヤロー!』

       などと供述している模様です。
       それでは現地中継に繋いでみます、レポーターさん?」

レポーター「はい、こちら現場の柵川中学校の模様をお伝えいたします!
      怪人は何やら不思議な力を持っているようで怪光線やかまいたちなどを発生させながら暴れている模様です。
      前回現れたミコチューとは違い如何にも下っ端な感じの黒いタイツ姿の怪人を何体も連れて校舎内にいる教師や生徒を人質にして立てこもっています!
      そして更に今回はドレス姿の赤い髪をした女幹部と思わしき少女も一緒ということで予断は許されない状況になりつつあります。
      そんな中アンチスキルも駆けつけようとしているようですが下っ端の怪人の足止めを食らい近づけないということでここ一帯では魔法少女待望の声で満ちています」

アナウンサー「え……じゃあなんでお前らそこに居るんだよ?」

レポーター「はい、それなんですがあらかじめ『プレス用ブース』が用意されていて、中継車で近づいたらここに通されてですね……」

アナウンサー「はぁ!?何だそれ!そいつら絶対何か舐めてんだろ、オイ!!だいたいなぁ!こんなふざけた内容報道したくて俺は一生懸命勉強して報道系に入社s(プツッ」

ピンポンパンポーン

~大変お見苦しい点があったことを深くお詫び申し上げます~


~しばらく草原を闊歩する愛らしいカピバラさんをお眺めください~

ピンポンパンポーン

インデックス「……」

神裂「……」

インデックス「カピバラってかわいいかも!」

神裂「そこですか!?」

インデックス「そうだった、こうしちゃ居られないんだよ!早く柵川中学ってとこに行かないと!」

神裂「えぇ!?な、何をしに行くというんですか!?」

インデックス「もちろんむぎのんとかおりんの活躍を見るためなんだよ?……もちろんかおりも来るよね?」

神裂「え、えーと……私がこのまま行くのも……ですね」ダラダラ

330: 2011/02/21(月) 01:10:35.69 ID:h6CqkSjQ0
♪Problem……てれれれてれれれてれれれてれれれてれれれれれれれちゃっちゃーんちゃっちゃっちゃちゃーんちゃっちゃーらちゃっちゃっちゃちゃーん♪

インデックス「カシンだ!ケンドーカシンが入場して来るんだよ!」

神裂「い、いえ私の携帯です『スカイウォーク』ということは土御門ですか」

インデックス「えーな~んだ……また雪崩式飛びつき腕十字見たかったんだよ……」

神裂(そんな残念そうにされましても……)

____________________
from:土御門

件名:ねーちん、事件です(政伸風)

本文:もう知っているかも知れないが柵川中学で事件だぜい
   魔法少女をご指名みたいだしアンチスキルも役に立たないから
   かおりんに出撃要請ぜよ
   前みたいに麦のん遅れを取らないよう現場に急行するんだにゃー     

   躊躇してるとカミやんを麦のんにかっ攫われちまうんだぜい?
____________________

神裂「!?」

インデックス「もとはるからなんだたったの?かおり」

神裂「……いえ私にもたった今急用が出来ました。というか見たところ周りも封鎖されているようですし近づけないのでは?」

インデックス「む~そうなんだ……それじゃ仕方ないかも。いっしょにテレビ見て応援しよっすふぃんくす!」

スフィンクス「にゃーん」

神裂「では、私はこれで……」

インデックス「うんっまたねかおり!今日はおいしい朝ご飯ありがとうなんだよ、また作りにきてくれるとうれしいかも!」

神裂「ええ、機会があればまたいずれ(あの女に遅れをとる訳には行きませんからね……)」

~~~~~~

331: 2011/02/21(月) 01:12:43.09 ID:h6CqkSjQ0
~柵川中学~

カ・キーネ「」ダラダラダラダラ

初春「何やってんですか垣根さん?」

カ・キーネ(忘れていたのこれだったーーーーーーー!!)

絹旗「超何やってんですか第二位?」

カ・キーネ「つかなんでテメェまで居やがる!?どういうことなんだよ!
      あと、俺はイケメンの垣根帝督さんじゃありません!悪の組織のカ・キーネ提督ですから!」

心理定規「自分でイケメンとか言うんじゃないわよ、ウザイ事この上ないから」

カ・キーネ「あ、ハイスンマセン」

初春「…………何やってんですか垣根さん?」

絹旗「…………超何やってんですか第二位?」     

カ・キーネ「同じ事繰り返すなよ!何か悪いことやっちゃったみたいな気がしてくるじゃねーか!?
      つか聞けよお前ら!人の話をよォォォォォ!!」ダンダンダンダン

佐天「いやぁそんな地団駄されても……普通に垣根さんのこと知ってる人が見たら一発で解りますって」

心理定規「そうよねぇ……衣装についてはすっごい目キラキラさせてノリノリで着てたけどそりゃバレバレよね」

フレンダ「結局男なんていくつになってもガキって訳よ」

佐天「うわ!フレンダ先輩なんか貫禄あるお言葉ですね……よければ詳しく教えてもらえません?後学のために」

カ・キーネ「お前らもだ!何普通のJCの昼食時の会話展開してんだ!」

フレンダ「それは仕方ないって訳よ、事実今お昼休みだし」

カ・キーネ「ちげぇよ!そうじゃねぇよ!!もっと危機感とかないの!?こっちは学校丸ごと占拠してんですよ!?常識が通用しない以前に会話が通じてねぇ!!」

332: 2011/02/21(月) 01:13:35.46 ID:h6CqkSjQ0
初春「もう、垣根さんがお馬鹿なことしないようにちゃんと見張っておいてくださいって頼んだじゃないですか」

心理定規「仕方ないじゃないコイツ基本思い立ったらすぐ行動しちゃうし、動き出したら私じゃ止められないもの」

カ・キーネ「お前らはお前らでいつの間にそんな約束取り交わしてたんだよ!てかお馬鹿とか言うなよ!?」

絹旗「て言うか本当に超何が目的なんですか?」

カ・キーネ「ち、とある人物からの依頼なんだが……この学校、というかお前らを餌にマジカル麦のんとサルヴァーレかおりんを誘き寄せるためだ」

初春「はぁ……やっぱりお馬鹿じゃないですかぁ~」

絹旗「!?」

フレンダ「!?」

カ・キーネ「?どうしたんだお前ら」

絹・フレ「「(超)協力します(って訳よ)!!」」

カ・キーネ「お、おう(何この迫力……)」 

絹・フレ((つまり私達は今悪者に捕らえられたて助けをお待つだけの弱いヒロイン……つまり(超)おいしいポジション(って訳よ)!!))

カ・キーネ「散々人の作った雑魚怪人潰しまくった挙句か弱いとか言うはどうなんだよ?」

心理定規「収集付かなくなりかけてるわね……私とこいつらじゃちょっと手こずりそうだからコイツ呼んだのが間違いだったかしら……」ハァ

佐天「ところでこの絹旗さんに潰された怪人の跡に残っていたキン消しってなんですか?……変わり身の術?」

カ・キーネ「誰がセクシーコマンドーなんか使うんだよ……それに未現物質使ったらああなっただけだ」

初春「でも『カナディアンマン』とか『スペシャルマン』とか……微妙なのしかありませんねぇ」

心理定規「依頼人から支給されたのがその人のダブりだったみたいよ」

カ・キーネ「もっとメジャーどころ寄越しやがれってんだ……つかえねぇ雑魚しか作れねぇ。」

佐天「……その二人はある意味メジャーですけどね~(ネタ的な意味で)」

カ・キーネ「やったことねぇからわかんねぇが多分悪魔将軍ならあのホワイト口リータも一発だってのに」

フレンダ「え、そんなんできるの!?」

心理定規「そんな強いやつができちゃったら貴方も勝てないじゃない……」

絹旗「それって超面白そうですね、じゃコレとかならどうですか」 

初春「そ、それは『ブラックホール』に『ペンタゴン』……『四次元殺法コンビ』じゃないですか!?」

心理定規(え?なんでこいつらこんな話が広がって発展してるのかしら?古くて付いていけない私がおかしいの?)

カ・キーネ「お、そいつらならお前もちょっとは苦労するかもしれないヤツができるかもな……じゃ、いくぜ?」ミゲーン

334: 2011/02/21(月) 01:14:51.04 ID:h6CqkSjQ0
????「(ネタに走りまくって話を停滞させるのは)そこまでです!!」

カ・キーネ「おのれ何ヤツ!?(良かった!どうしたモンかと思ってたら助けが来た!!)」




かおりん「工口スと魔術の天使・魔法少女サルヴァーレかおりんここに降臨!!」




    「あなたの七天七刀を七閃しちゃうぞ♪」




絹旗「超キタキタキタアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

フレンダ「ちょ、絹旗!?それは私の台詞って訳よ!!」

佐天「お~麦のんは見たことあるけどかおりんは初めて見た!(美人だけど……麦のんもそうだけど美人なんだけどあの格好は……)」

初春「あれが、もう一人の魔法少女……!(もう一人もやっぱりアウトなんですね~)」

心理定規「」←いろんなことが起こりすぎて処理落ちしました

348: 2011/02/26(土) 00:56:59.13 ID:nmlxtLAx0
~霧ヶ丘女学院~

麦野(しっかしこの時期の高校3年生ってのは暇ね~……まぁそりゃ受あとは卒業を待つだけの時期だから仕方ないんだろうけどさ)

結標「な~に学食でダレてんのよ第四位」

麦野「あら、結標じゃない……アンタもこの学校だった訳?」

結標「そ、と言っても最近復学したばかりだけどね……てかそれはこっちの台詞よ」

麦野「私は元々籍はここよ?もっとも最近まで一度も登校なんてした事なかったけどにゃーん」ゴロゴロ

結標「ダレまくってるわね~まったく、こんなのが暗部組織『アイテム』リーダーで学園都市第四位『原子崩し』とは思いもよらないでしょうね……」

麦野「ん~?『アイテム』は解散ってことになったし、メンバーは私含め全員堅気になったわよ?……ダレてんのはちょ~っと一仕事したから疲れてんのよ」

結標「仕事って何よ?」

麦野「軽い威嚇射撃~♪」ゴロニャーン

結標「威嚇……?つかそんなことより解散てどういうことよ!?」

麦野「どうもこうもそのまんまの意味よ、どうやってかは…………思い出したくもねぇ……グスッ」

結標「な、何でいきなり泣き出してんのよ」

麦野「いや、ちょっとしたトラウマがあってね……」

結標「そう……まぁ厄介だものねトラウマって……」

滝壺「探したぜ、沈利」

麦野「あら滝壺じゃない、どしたのよ?」

滝壺「……最近むぎのはノリが悪い」

麦野「慣れって怖いわね~……てかアンタなんでジャージなのよ?5限目体育なの?」

滝壺「制服よりこっちが落ち着くから」

麦野「そんなもんかしらねぇ……」

350: 2011/02/26(土) 01:01:33.24 ID:nmlxtLAx0
結標「滝壺さんもこの学校だったの?」

滝壺「うん、最近転校してきたの」

結標「そう、解らない事があったら遠慮なく聞いてね親友として力になるから」

滝壺「ありがとうあわきん」

結標「あわきん言うなや……しっかし最近暗部も暇ね~やること無いから復学しちゃえたからいいけどさ」

麦野「確かに最近ろくに仕事入ってなかったかも……ま、ドロップアウトしちゃったから関係ないけど」

結標「私たち『グループ』も開店休業だし『スクール』も暇を持て余してるみたいよ、せっかく第二位が復帰したみたいなのにね」

滝壺「この前私ときぬはたに謝りに来てた」

麦野「ほぉ……あのホスト崩れ、私にゃ詫び入れなしかい」

結標「ま、あっちにも色々思うところがあるんじゃないの?」

麦野「釈然としないわねぇ……それより滝壺、なんか用があったんじゃないの?」

滝壺「……あ、そうだった、きぬはたからこんなメールが来てた」

麦野「メール?どれどれ一体何が……?」

____________________
from:絹旗

件名:やばいです超やばいです!!

本文:柵川中学が四次元殺法コンビに超占拠されました!
   かおりんが応戦していますが超苦戦してます!
____________________


麦野「四次……なにそれ?」

結標「そんな……私たち転移系能力者の始祖とも言えるあの超人コンビが来たですって!?」

滝壺「しかもタッグできているなんて……一人一人ならかおりんが勝てるだろうけどタッグ相手じゃ……」

結標「ええ、力をただ二人分にするだけじゃないのがタッグチーム……しかも相手が往年の名タッグだなんて!!」

麦野(……何でこいつらはこんなにノリノリなのよ)

滝壺「のんびりしてる暇は無いよ」

結標「ええ……でも転移系の私が行っても勝ち目は無い……けど!柵川中に送ることなら出来るわ!!」

麦野「ちょ」

滝壺「よろしくあわき……行こう、むぎの」

麦野「えっ……行くってまさか……?」

滝壺「当然魔法少女の出番」

麦野「……ですよねー」









結標「頼んだわよ、二人とも……!……ところで魔法少女って何よ?」

351: 2011/02/26(土) 01:02:17.13 ID:nmlxtLAx0

~柵川中学~

カ・キーネ「お~結構やるなあいつら」

絹旗「私一押しの超超人タッグなので当然です!」フンス

初春「要所要所でのタッグワークとペンタゴンのクロノスチェンジのせいでかおりんがなかなか思うように攻めきれてませんね~」

フレンダ「これがタッグチームの力って訳よ」

佐天「もう一人、かおりんとタッグを組める人物が現れれば、ってとこなんだけどね」

心理定規「……もう何でもいいけどこの野郎がオーディエンス気分でやってんのは許せそうに無いわね……」イライラ

絹旗「しかしこうなってくると観戦の共が超ほしいところですね」

フレンダ「そうだけどいつものポップコーン屋が居ないって訳よ」

佐天「あ、お菓子ならあるよ!」

初春「さっすが佐天さん!」

カ・キーネ「お、でかした!」

初春「垣根さんのはないですよ」

カ・キーネ「何でだよ!?あと俺は垣根じゃなくてカ・キーネ提督な!」

心理定規「どうでもいいじゃない、もうバレバレなんだから」

絹旗「それでそれで、何が超あるんですか佐天!?」

佐天「えっとね~まず硬揚げポテトのブラックペッパーに……」

フレンダ「お、なかなかいいセンスな訳よ」

佐天「カントリーマァムのバニラと……」

心理定規「基本中の基本ね」

佐天「ハッピーターンのパウダー200%があって~……」

カ・キーネ「お、いいじゃねーか!丁度ハピ粉が切れてたとこなんだよ」

佐天「最後にたけのこの里!」

352: 2011/02/26(土) 01:03:25.23 ID:nmlxtLAx0
絹旗「超文句の付けようの無い超素晴らしいチョイスですね!」

フレンダ「ここまで揃ってるならヤンヤンつけぼーが無いことには目を瞑らざるを得ない訳よ」

心理定規「まぁ必要なところは全部あるし文句ないわね」

初春「……ちっ、たけのこ厨が」ボソッ

佐天「ん~?なーんか言った~ういはるぅ~?」ニヤニヤ

初春「別に!何も言ってないですよ!!」イラッ

佐天「往生際が悪いな~、ビスケットよりクッキーのほうが合うんだからこの結果は仕方ないって~」ポンポン

初春「あ!あぁ~!!調子に乗った挙句たべっこ動物までディスりましたね!?これだからたけのこ厨は!」

佐天「ちょ!何言い出すのよ!?そんなこと言って無いじゃん!すぐ話題を摩り替えてさぁ~!?これだからきのこ厨は!」

初春「むむむ……!」

佐天「ぐぬぬ……!」

カ・キーネ「おい、きこりの切り株無視して熱くなってんじゃねーよ」

初・佐「「ブルボンは黙ってて!!」」

カ・キーネ「うぅ、酷い~」

心理定規「きめぇよ」

絹旗「超きもいです」

フレンダ「これは酷い……穴掘って埋まってろって訳よ」

絹旗「そんなんじゃ超許されませんね、これはもう超お弟子さん部屋行きです」

心理定規「さすがにこれはクレーム来るわね」

カ・キーネ「俺が悪かったよチクショウ!」

絹旗「ま、超どうでもいいですけどね」

フレンダ「そんなことより結局外の様子が気になるって訳よ」

心理定規「それもそうね」

カ・キーネ「おい、体張ったのにこの扱いかよ」










353: 2011/02/26(土) 01:04:17.00 ID:nmlxtLAx0
かおりん「くっ……只者ではないと思っていましたが、これ程とは……!」

ブラックホール「カッカッカ!我々の四次元殺法に手も足も出ないようだな!」

ペンタゴン「このまま一気に決めさせてもらうぞ魔法少女とやら」

???「待ていっ!」

ブラックホール「何ッ!?」

???「闇を裂き、悪を裂き、正義に向って突き進む……。人、それを……『闘志』という!」

ペンタゴン「おのれ何者だ!?名を名乗れ!」

麦のん「愛と勇気と原子を司るメルトダウにゃーマジカル麦のん推参だにゃん♪
    あなたのハートをメルトダウンしちゃうゾ☆」









リコリン「むぎのん……だからお約束は大事だよ?四次元殺法コンビさんも困ってる」

麦のん「何でよ!今ののどこがいけないのよ!?」

リコリン「今の登場からの流れを意識して欲しかった……これは名乗ってはいけない流れ、名乗るとしたらそれはラストバトルだよ?」

麦のん「ざっけんな!!だから訳わかんねェ話すんじゃねぇよォォォォォォォ!!」

かおりん「何しに来たのですかあなた達は……」

リコリン「……登場シーンについての講義?」

麦のん「違うわよ!?と、とにかく!私が来たからにはこれ以上好きにさせないにゃん、かおりん!」

かおりん「ええ、私一人では厳しいですが貴女となら……」

リコリン「今日はむぎのんとかおりんのW魔法少女だね」

かおりん「とはいえ私の消耗も激しいので早い決着をつけるために奥の手を使います、貴女は彼らの動きを重ねてください……一撃で決めます」

麦のん「了解~と、いう訳でしばらく私の相手をしてもらうにゃん♪」

354: 2011/02/26(土) 01:05:23.46 ID:nmlxtLAx0
~side kaorin~

かおりんは戦いの場を麦のんに任せ技を使用するための呼吸法を始める―――

独特の呼吸法により魔力を練り上げ自身の身体能力を超えた力を発揮するための体に組織構成を組み替える

眼前では麦のんが二人の敵を相手に時間を稼ぎ誘導しながら戦っている……あの恐ろしい威力の光線と並外れた身体能力で威嚇し時には賺しながら

かおりん(―――麦のん……いや、麦野沈利ですか)

セブンスミストの一件、いやあの路地裏での出会いからの彼女について考えてみる

彼女の放つあの光線……威力・一度に放てる数・発射までの時間極め付けにセブンスミストで見た奥の手

どれをとっても一般的な魔術では届かないレベルの技であるのは間違いない程の凄まじい力

彼女の持つ身体能力……自身に及ばないまでも常人のそれをはるかに超えた能力

その力強さと速さはそれだけでも一流の戦闘者のそれである

そして戦闘時における思考力と読み……明らかに戦い慣れをしている―――

しかもただの戦いではなく、命のやり取りに慣れて……否、慣れすぎていると言ってもいい

そんな人物が魔法少女などをやっているという矛盾……とそこまで考えたところで自身のことに思い至る

フ……と、かおりんは自嘲気味に笑みを浮かべる

かおりん(それを言えた立場ではありませんね……)

そこまで考えたところで戦いの場が麦のんの作った形になろうとしていた

やがて麦のんの光線に誘導された形でブラックホールとペンタゴンの位置が重なる

かおりんは自身の持つ『聖人』としての能力を最大限引き出し、目にも留まらぬ速度で目標の二人に迫る途中麦のんの脇を抜け―――

355: 2011/02/26(土) 01:06:03.19 ID:nmlxtLAx0
かおりん「―――『唯閃』!!」

ガッ

麦のん「……ヘ?」

かおりん「……は?」

ようかというところでかおりんの腕に麦のんの腕が絡みつきどういった作用かそのまま麦のんが巻き込まれ

背中合わせの状態でかおりんに背負われた体勢になったまま四次元殺法コンビに突っ込み、彼らを



―――跳ね飛ばした



リコリン「げぇ!あ、あれは1000万の力と1000万の技を持つ者が組む究極タッグの一つ、『2000万パワーズ』のフェイバリットツープラトン……

     ロ ン グ ホ ー ン ト レ イ ン だーーー!!!

     その技の完成度はマッスルドッキング、クロスボンバーにも劣らず至高のツープラトンに認定されているという!!」

~~~~~~

~柵川中学・教室~

フレンダ「まさか……そんな……」

初春「相手が四次元殺法コンビなら当然……」

佐天「決め技は『マッスルドッキング』だと思っていたのに……」

絹旗「まさかロングホーントレインとは……超意表を突かれました……」

カ・キーネ「すげぇ!生ではじめて見た!!」

心理定規「もっとツッコむべき所は他にあると思うわよ……あとテメェははしゃぐな、うぜぇ」

カ・キーネ「あ、ハイスンマセン」

~~~~~~

365: 2011/02/27(日) 20:35:22.19 ID:CGCw6dDC0
ブラックホール「俺たちの……負けだ」

ペンタゴン「いいタッグだな、お前たち」

リコリン「二人もさすがだったよ?」




リコリン「四次元殺法コンビさんはほんまええこと言うでぇ……あ、キン消しにもどった」









リコリン「いいファイトだったね二人とも……これで二人の友情パワーが……」

麦のん「何すんだゴルァ!!」

かおりん「それはこっちの台詞です!何でよりによってこっちに避けるのですか!?」

麦のん「あぁ!?やるならやるで合図出すなり何なりしろよクソがアァァァァ!!」

かおりん「そんなもの貴女の役目が二人の誘導なんですから引き際くらいは自分で察してくださいよ!」

麦のん「んだとテメェ、こっちが悪ぃとでも言いたげだな?」

かおりん「悪いも何も今のは私の見せ場なのに邪魔しておいてその言い草ですか!?」

麦のん「邪魔だぁ?……はっ、助けを求めていたのはどこのどいつだったかしらねぇ?」

かおりん「別に助けなど求めていません、貴女が勝手に来ただけではないですか」シレッ

麦のん「んだとぉ?」

かおりん「なんですか!」

リコリン「……あれ?」

366: 2011/02/27(日) 20:35:50.18 ID:CGCw6dDC0
~~~~~~

絹旗「む、なにやら超もめてますね」

佐天「あー……ここに来た目的忘れてんじゃないかな?」

フレンダ「それはありえそうね」

カ・キーネ「お前ら人質なのに緊張感なさすぎんだよ……ったく」

心理定規「お 前 が 言 う な」ギリギリギリ

カ・キーネ「ハイゴメンナサイ、あとつねりって地味に痛いから勘弁してください」

初春「ん~どうしましょうねぇ?」

絹旗「そういえば超『きのこたけのこ戦争』は終わったんですか?」

初春「はい、同じ明治製菓の看板であることに代わりは無いってとこで和解をしました!」

絹旗「なるほどぉ、みんなリーダーでいいじゃんってことですね」

佐天「仲間だもんげ!」

フレンダ「もう許してやれよ」

カ・キーネ「まぁ、こんだけグダグダだと収集つかねぇ気がしなくも無い」

初春「それって半分以上垣根さんのせいですよね?」

カ・キーネ「安心しろ、自覚はある」

心理定規「自覚あるんだったら何とかしろよテメェよォォォォォォ!!」

絹旗「あ、超キレましたね」

フレンダ「結局キレたって訳よ」

初春「キレちゃいましたね~」

佐天「……キレてますか?」ワクワク

心理定規「キレてるわよ!!」

カ・キーネ「おいおい、そこはキレてないって言うとこr心理定規「アァ!?」……行ってきます」バサッ

絹・フレ・初・佐(弱っ!!)

~~~~~~

367: 2011/02/27(日) 20:36:25.89 ID:CGCw6dDC0
麦のん「上等ォ、もういい加減決着付けた方がよさそうねぇ……三度目の正直ってなァ!」

かおりん「いいでしょ、う……」フラッ

麦のん「ちょ、まだ何もしてないわよ?」

かおりん「くっ、先ほどの技は己の限界まで力を出し切る魔術ですのでもう、限界のようですね……」

麦のん「ったく、そうならそうと言いなさいよ絞まらないわねぇ……」

リコリン「そんなことやってる場合じゃないよ?そもそもここに来た理由……忘れてないよね?」

麦・かお「「あ。」」

カ・キーネ「『あ。』じゃねーよ『あ。』じゃ」バッサー

かおりん「羽!?……まさか、天使」

麦のん「ハッんないいモンなわけないにゃーん、ただのメルヘン野郎よ」

リコリン「ていとくん?」

カ・キーネ「……何故バレる?あと、ていとくん言うな」

麦のん「バレないと思ってるあたり頭の中にメルヘンよろしくお花畑でもあるのかにゃーん?」

カ・キーネ「そういうテメェはどうなんだ第四位?」

リコリン「!?」

麦のん「いやいやいやそんな驚くことでもないでしょ……正直気付かれたか無かったけど……」

カ・キーネ「まったくだ、何で今まで気付かなかったか不思議なレベルだがな……」

かおりん「まぁ普段の姿から想像が付かなかったのでしょうね、きっと」

カ・キーネ「だろうな、俺の未現物質以上に常識が通用しねえ話が真実だったとは……」

麦のん「ブチ頃すぞテメェらァァァァァァ!!」

368: 2011/02/27(日) 20:36:57.15 ID:CGCw6dDC0
カ・キーネ「だいたいテメェは『にゃん』とか言っちゃうキャラとは程遠いだろ」

麦のん「そ、そんなこと無いわよ!」

かおりん「ギャップがいいと言っても振り幅が大きすぎでしょう、別人格でも宿っているのでは?ほら、影羅とか」

麦のん「べ、別に厨二病なんかじゃないわよ……」

カ・キーネ「それに『魔法少女』っつっても能力自体が血生臭い上に肉弾戦多すぎだろ」

麦のん「さ、最近はそういうのだって居るって言うんだし別にいいじゃない!関節技よりはマシじゃない!?
    今なんか血生臭い魔法少女モノだってやってる訳だし……私だけが悪いってわけじゃ……」

カ・キーネ「そもそもよ……『魔法少女』が空を飛べないってのはやっぱ駄目だろ」

麦のん「……そ、それは!その……ハイ、すいません……」

カ・キーネ「あとやっぱり年齢的にアウトってのが一番大きいだろ?」

麦のん「……ぐすっ」

リコリン「カ・キーネ提督が麦のんに精神攻撃を仕掛けてきている!負けないでむぎのん……!」

麦のん「アンタはちょっとくらいフォローしなさいよ!衣装と名前の発案者テメェだろうがァァァァァ!!」

リコリン「まかせて!……発言には気をつけてね?けっこう際どい発言してるから」

麦のん「そっちじゃねぇ!そっちのフォローじゃねぇんだよォォォォォォォ!!!」

かおりん「」←肉体面のダメージと精神面のダメージによりKO

リコリン「言葉だけでかおりんを……むぎのん気をつけて!こいつ……強い!!」

麦のん「……もう何でもいいわよ」シクシク

369: 2011/02/27(日) 20:37:46.19 ID:CGCw6dDC0
カ・キーネ「……丸くなったなお前」

麦のん「ちょ!?急に何言い出すのよ!た、確かに?最近暗部やめたせいで運動量落ちたけど気をつけてるわよ!?」アセアセ

リコリン「大丈夫、私は最近骨盤ウォーカーベルトを購入したむぎのんを応援している」

麦のん「ぎゃああああああああ!バラすな!ってか何で知ってんのよおおおおおおおお!?」

リコリン「ふれんだがこの前楽しそうに皆にリークしてた」

麦のん「フ~レンダぁ~……オ・シ・オ・キ・か・く・て・い・ね」

~~~~~~~

フレンダ「あれ?なんだか突然不幸に見舞われる予感がしてきた」

絹旗「超いきなりどうしたんですか?」

~~~~~~~

カ・キーネ「……身も心も暗部に置いていたテメェが今更なんでこんな事をしてやがる?」

麦のん「何よ、急にマジな顔して?」

カ・キーネ「しかも『アイテム』を解散までして……どういうつもりだ、テメェ?
      暗部を抜けて、そんな『正義の味方』ごっこをやって」

麦のん「!?」

カ・キーネ「そんなことしたって何も変わらねえよ……根っこの部分じゃテメェだって薄々解っている筈だ
      他の面子はともかくとして……俺たちには『こちら側』は向いてねえってことぐらいはな」

392: 2011/03/26(土) 17:09:44.79 ID:zZcQJo0E0
カ・キーネ「第一にテメェは暗部を抜けたつもりかも知れねぇが今やテメェが統括理事会のメインプランだ」

麦のん「メインプランって……何で私が……?」

カ・キーネ「んなことは俺の知ったこっちゃねぇが直接確認もしたし確定情報だ。
      まぁ正直なところそっちの『能力追跡』がレベル5になってメインプランになるってのはわからなくもねぇんだが、な」

リコリン「!?何でレベルのことを……?」

カ・キーネ「ハッ、隠し通せているつもりだったのかよ?
      んなもんあの野郎はとっくに知ってるみてぇだぜ?調べりゃすぐわかる程度にゃ情報も回ってる」

リコリン「じゃあ、あの時は知らないふりをしていたの?」

カ・キーネ「愚問だな……この期に及んでそんな質問に意味があるのか?」

麦のん「……じゃあ私の正体も知った上で手のひらで転がしてるってこと?」ギリッ

カ・キーネ「……」

リコリン「?」

麦のん「……何でそこで黙るのよ?」

カ・キーネ「……いや、そっちについてはガチで気付いてないっぽくてな……」

リコリン「……」

麦のん「……」

カ・キーネ「って、んなこたぁどっちでもいいんだよクソが!話の腰を折るんじゃねぇ!」

麦のん「いや、だってさ……」

カ・キーネ「言うなそれ以上は言うな……色々、嫌んなってくっからよ……」

リコリン「戦わなきゃ、現実と」

393: 2011/03/26(土) 17:10:29.01 ID:zZcQJo0E0
麦のん「まぁ、あの統括理事は確かに胡散臭かったしそんなこと今はどうでもいいわね
    ……で?ご丁寧に色々教えてくれちゃってるけど一体何が目的?」

カ・キーネ「目的なんざ決まってる……『魔法少女』、テメェだ。
      テメェがメインプランになってやがるかは知ったこっちゃねぇし事情なんざ興味もねぇ……
だが、一度弾かれたとはいえまだ直接交渉権を手に入れること自体は諦めちゃいねぇ以上やることは明確だろ?」

リコリン「つまり……」

カ・キーネ「ああ、ここでテメェらを潰して俺がメインプランに成り代わるってのが一つだ」

麦のん「アンタ、折角平和になったってのにまだそんなこと言ってるの?そんなのなりたきゃ譲ってやるわよ……私には興味ないし関係ないわよ」

カ・キーネ「最後まで聞きやがれ、二つ目は今正にテメェが吐いた言葉にある
      そんな簡単にこの街の『闇』から抜けられるもんじゃねぇ……ましてレベル5である俺らなら尚更だ
      俺だって今じゃこのとおりだがクソッタレな第一位に半頃しにされた際には機械につながれて無理やり生き長らえさせられ
      『未元物質』をただひたすら生産するだけの装置にさせられていた事もある
      そして今回はテメェだ第四位、暗部を抜けたつもりかも知れねえが学園都市の『メインプラン』なんざ暗部中の暗部だ
      お前らはただの暗部組織である『アイテム』って枠からもうすでに組みかえられてるってことだよ
      興味がなかろうが関係ないと思っていようがまだこの街の『闇』に縛られたままだってことだ」

麦のん「……」

カ・キーネ「第一、暗部にいる奴らなんざ真っ当な世界に関わっていい存在じゃないはずだ
      暗部の仕事でやってきたことを考えてもみやがれ
      俺たちみたいなクズが光の当たる場所を歩けるはずがねぇんだよ
      ―――にもかかわらずそこすら飛び越えて『正義の味方(まほうしょうじょ)』なんざやってやがる……
      そんなんでテメェのやってきたことや過去が帳消しになるとでも考えてんじゃねぇだろうな?」

麦のん「!!…っそんなのテメェにゃ関係ねえよ!! カァンケイねェェんだよォォォ!! 」

カ・キーネ「図星かよ、ったく頭ん中お花畑のメルヘン野郎はどっちだってんだ?
      まぁせいぜいこの街の『闇』の深さに絶望しやがれ『魔法少女』
      その程度のことで振り切れるなんて甘い考えを持っているって言うんなら
      絶望しやがれ『魔法少女』―――

      その幻想(希望)を―――ぶち頃してやる」

394: 2011/03/26(土) 17:10:55.20 ID:zZcQJo0E0
そう言い放つや否やカ・キーネ提督が白い翼を展開し麦のんに目掛けて力任せに振りかざす
それを見て麦のんはかき乱されていた感情と脳内の処理を戦闘用に切り替え即座に回避行動に移った

麦のん「……っ!んなとろい攻撃に当たってやれる可愛げはねぇんだよ!」

翼による攻撃から身をかわしながら原子崩しを放とうとした

カ・キーネ「なるほど、どっかのモヤシと違っていい運動神経持ってやがんな……が甘いのはそっちだ」

その言葉を最後まで聞く前に麦のんの体を不可視の衝撃が襲った
衝撃によって演算が打ち切られ留められていた電子が制御から離れ力場が拡散する
この二つの衝撃により麦のんの体は地面に叩きつけられた

麦のん「グッ!?……ッは!」

リコリン「むぎのん!?」

カ・キーネ「おいおい、んな小手調べ程度の攻撃をあっさり食らってもらっちゃ拍子抜けなんだがな
      ただ翼を叩きつけるだけの常識的な想定で回避するたぁいくらなんでも温過ぎだ
      俺を誰だと思ってやがる?」

明らかに拍子抜けしたような顔で悠然と歩みを進めるカ・キーネ提督
涼しい顔をしながらも敵意と殺意を込めた視線で倒れた麦のんを見下ろしながら―――
一方の麦のんは困惑していた―――自身の思考回路が戦闘におけるそれに切り替えができていないことに
あの程度のことならいつもであれば想定して回避して居たはず―――ましてや一度戦い能力を目の当たりにした相手だ
そんなことくらいは想定の上で対処できてしかるべき筈……なのに、それができない……
先ほどの言葉がまるで氷柱の様に刺さり思考を凍りつかせ自分の心をその場に縛り付けているかの様に

麦のん(何よ……何なんのよこれは……
    目の前に居るのは第二位、以前のことをを考えても生半可な相手じゃないって解ってるのに
    余計なことを考えている余裕なんてないはずなのに……何で……?)

―――何故こんな時に上条の顔が頭にちらつくのか

カ・キーネ「ずいぶんと余裕がありそうじゃねぇか『魔法少女』。
      この期に及んでまだ他所事考えてるとはな……ムカついた、よほど氏てえと見える」

麦のん「っ!?舐めてんじゃねぇぞクソメルヘン野郎がァ!!」

そう叫ぶと同時に麦のんが原子崩しを一斉展開し狙いなどろくに付けずばら撒いた
狙いなど付いていなくても既に逃げ場などなく当たれば必殺の威力を持つ原子崩しの弾幕
この光の嵐に巻き込まれれば如何なる者も無事では済まない程の攻撃だった
―――が

395: 2011/03/26(土) 17:12:19.88 ID:zZcQJo0E0
カ・キーネ「無駄だ。んなもん俺の未元物質に通用しないのはわかってんだろ?」

麦のん「うるせぇんだよこのホスト崩れがァ!」

その全てがカ・キーネの眼前で霧散する
しかしそれにも構わず原子崩しを連射する麦のん
だがそれらも全て届かない、通じない

カ・キーネ「何度やったところで同じだ、俺の未元物質にかかりゃテメェの力なんざ常識的な力なんだよ!」

カ・キーネ提督が翼を広げ太陽光を未元物質に通すことで殺人光線を精製し発射する
麦のんはそれを原子崩しの壁を展開して防ぎそのまま反撃を試みようとした

麦のん「―――くっ!?」

しかしカ・キーネはその手を緩めることはなく烈風・衝撃波などを次々精製し矢継ぎ早に攻撃を繰り出す
麦のんは反撃に移ることを許されず防戦一方になる
その攻撃は途切れることはなく、次第に麦のんの姿が余波によって巻き起こされた煙の中に消えてゆく

カ・キーネ「……っとやりすぎちまったか?久々に骨のある相手なんでついはしゃいじまった
      同じレベル5とはいえやっぱり戦いになんのはアイツくらいってことかよ、クソ面白くねぇ―――っと」

いまだ晴れない煙の中から光線が一筋飛来してきたがそれを難なく無効化するカ・キーネ提督

カ・キーネ「お、まだまだいけるってことか?嬉しいぜ原子崩し!」

煙の中から麦のんが姿を現した
が、その姿は最早満身創痍で傷のない箇所を探すことが困難な状態ではあったが
急所や致命傷を最低限のレベルで避け続けていたことが伺える

麦のん「ハァ……ハァ……さっきから男の癖にべちゃくちゃうるせぇんだよォ!
    そういうのはヤってる間だけにしてくんないかしら?ま、そんな男どっちにしろ願い下げだけど」

カ・キーネ「はっ、こっちだってテメェみてぇなおっかない女は勘弁願いたいぜ
      ちょっと気にいらねぇってだけで食い千切られかねねぇからな」

麦のん「ちったぁ黙ってヤれねぇのかこのメルヘン野郎!キモイんだよォ!」

カ・キーネ「安心しろ、自覚はある」

激高した麦のんが再度原子崩しを繰り出すがやはり未元物質に阻まれ通用しない

―――かと思われた

カ・キーネ「だぁから無駄だっ―――づっっっ!?」

カ・キーネがいくつもの光線を無効化する中、突如脇腹に激痛が走る
痛みのあまり膝が折れかけたがとっさに体勢を立て直す
それと同時にこの場にとどまって相手の攻撃を受け続けることに危険を感じ一気に上空へと離脱する
攻撃から逃れきったところで損傷の確認をすると左脇腹に背中まで貫通しているゴルフボールほどの穴が穿たれていた

396: 2011/03/26(土) 17:15:27.93 ID:zZcQJo0E0
カ・キーネ(ちっ、何が起きやがった!?ヤツ攻撃は通用しないはず……
      流石に何らかの突破口を見つけたってことか?
      しかし、この位置への攻撃自体認識できていなかったってのはどういうことだ?
      ヤツの射撃なんてのは直線にしか飛ばねぇことを前提に発射角から着弾点を割り出し
      そこに防御膜を随時精製していたんだが……)

麦のん「パリィ!パリィ!パリィってかァ!さっきまでの余裕はどうした未元物質ァ!!
    そんな様じゃ第二位の名が泣くぞォ!!!」

カ・キーネ「ほざけ魔法少女……テメェ何をしやがった?」

麦のん「おいおいおい、わざわざ序列が下のモンに教えを請うとは……第二位サマもヤキが回ったもんねぇ
    第一位に半頃しにされた影響でちょっと想定外のことがあるとすぐ不安になっちゃうのかにゃ~ん?」

カ・キーネ「…………ムカついた。テメェは只じゃ殺さねぇ
      ……半頃しにしたうえで氏んだほうがましだと思えるように嬲ってやる」

展開していた6枚の翼を広げるとその翼が見る間に拡張されていく―――

カ・キーネ「―――絶望しろ」

叫びとともに極大の殺人光線が発射される


―――はずだった

カ・キーネ「!?」

違和感を感じると同時に展開していた翼がかき消され精製した殺人光線もキャンセルされる
上空に居たカ・キーネは重力に絡めとられるかの様に墜落していく
なんとか着地を成功させ追い討ちのように放たれた原子崩しを寸でのところでかわしある一点を睨み付け

カ・キーネ「そういうことかよ……すっかり油断していたぜ『能力追跡』ァァァ!」

視線の先に居たリコリンに敵意をむき出しにして叫んだ

402: 2011/03/27(日) 20:50:58.19 ID:95Dk/9E80
リコリン「以前と同じ様に行くとは思わないで!」

しかし、カ・キーネの怨嗟とも思える咆哮を真正面から受けて弾き返すリコリン
以前であれば彼の能力を封じるまでには至らず敗北していたが
今はあの時とは違い『超能力者』となった自信とその力を遺憾なく発揮しこの場に立っている
気後れもなく恐れもなく―――『魔法少女』の対等なパートナーとして麦のんを支え戦っていた

麦のん「確かに、私一人じゃアンタに勝てないってことくらいは先刻承知よ……
    けど、能力をジャミングされた場合はどうかしらねぇ?」

カ・キーネ「はっ、まさか自分で言ったことを忘れてテメェとの戦いに興じちまっていたとはな
      ……俺もヤキが回ったもんだ」

膝をついたままの体勢で脇腹に明けられた風穴を未元物質で塞ぐ応急処置をしながら考える
不可解な状況でつけられたこの傷について

カ・キーネ(ち、厄介な展開だぜ……しかし、だとするとさっきの一撃は何だったんだ?
      あの時はジャミングの影響はなかった、とすると能力追跡の影響じゃねぇ
      しかし原子崩しが何かやったって感じじゃねぇな……ヤツもジャミングの影響だと思ってやがるみてぇだ
      だとしたら一体…………駄目ださっぱりわかんねぇ、が……)

リコリン「今の私なら体晶使用によるリスクなしで能力を行使できる」

麦のん「チェックメイトだ未元物質……ここで引くならこれ以上やる必要もないけど、どうする?」

未だに膝をついた体制から起き上がらないカ・キーネに言葉で問いかける

カ・キーネ「ク……」

     「ク、ク……ククク……」

     「ハァーッハッハッハ!!」

麦のん「!?」

カ・キーネ「この俺に情けを掛けて見逃してやるから引け……だとぉ?
      舐めてんじゃねぇぞクソビXチ共が!!この程度で勝ったつもりか!?俺を……
      俺の未元物質がその程度で止められるとでも思ってんのか!?」

リコリン「!?演算が……追いつかない!」

カ・キーネ「いいぜ、なら教えてやる!
      俺の未元物質に……常 識 は 通 用 し ね ぇ !!!」

403: 2011/03/27(日) 20:51:36.49 ID:95Dk/9E80
そう叫びリコリンのジャミングを振り切って再び未元物質の翼を展開するカ・キーネ
―――しかし以前のような力を感じるようなことはなくジャミングの影響下にあることが明らかに見て取れた

麦のん「交渉決裂ってとこかにゃ~ん、けどぉ……そんな不完全な状態で私に勝てると思ってんのかよ!!」

そんなカ・キーネに対して止めとばかりに原子崩しを放つ麦のん

カ・キーネ「テメェの相手をするには確かに厳しい……だがな!」

リコリン「!」

カ・キーネ「こっちを無力化するには十分なんだよ!!」

そう言い放ち能力を行使した加速により原子崩しをかわし
そのままの勢いでリコリンに殺到し―――

麦のん「しまっ―――!?」

カ・キーネ「オラァ!!」

リコリン「ぁ―――」

―――翼による打撃と余波の衝撃がリコリンを吹き飛ばした

麦のん「リコリンッ!!」

カ・キーネ「これでまた振り出しに戻った訳だ……ヤツは戦闘者じゃない以上お前と離れるべきじゃなかったな」

麦のん「テメェ……」ギリッ

カ・キーネ「おいおい、何熱くなってやがる原子崩し……暗部の人間なんざ所詮は代替の効く『アイテム』だろうが
      それは俺もお前も、当然コイツだって例外じゃねぇ……違うか?
      それに今回の件はテメェが引き起こしたようなモンだろうが『魔法少女』」

カ・キーネ「テメェが何をとち狂ったか『魔法少女(正義の味方)』なんざ始めたことが間違いだったんだよ
      そんなことをしなきゃ表の世界に帰ろうなんて気も起きなかっただろうし―――
      メインプランに据えられた挙句俺に狙われるようなこともなかった……違うか?」

麦のん「あ……」

カ・キーネ「そう、暗部で背負った十字架はそう簡単に降ろせるモンじゃねぇ
      心を入れ替えて良い子になりました。
      なんて甘っちょろいお話が通用するほどこの世界はお優しかねぇことぐれぇとっくに知ってるはずだ
      ……さて、理解ができたところで大人しく潰されろ、メインプランは俺が引き継いでやるからよ」

404: 2011/03/27(日) 20:52:06.41 ID:95Dk/9E80
ここに至り麦野沈利は思い至る

この始まりは滝壺に自分が投げかけたことだった
―――新しい試みを、と
つまりそれは変化を望んでいたということではないか?
そんな流れで始めたことが魔法少女だった

冗談のような話だったが確かに変化はあった
しかし、その中でも常に違和感を感じていたのではなかったか―――?

―――セブンスミストで御坂美琴と相対した時に感じた
結局のところ自分は彼女に嫉妬していたのだ
……今更自分も彼女のように生きることができないことを知っていたから

―――セブンスミストで出会った統括理事に言われた『正義』という言葉が引っかかっていた
弱きを助け強きを挫く、教科書通りの正義の味方を演じてきたが名乗れなかった
……自分がそういう存在ではないことを知っていたから

―――クラスメイト楽しそうにしている絹旗たちを見て思った
自分はああいう輪には入れないから遠巻きに見て取り残されたように感じた
……何故なら壊すことしか知らないから、自分には作ることができないから

―――上条当麻と初めて出会ったときのことを
只ひたすらにまぶしかったから憧れた……
自分とは対極の存在だから

それらの事実を、自分の心を突きつけられてしまった―――
結局のところ自分は変わることなど出来ておらずまだ『闇』にとらわれたままだったのだ、と

麦のんの目の前に翼による打撃が迫る
彼女の身体能力を考えれば十二分に回避は可能のものだったが彼女は動かない動けない

麦のん(結局、変わろうたってそう簡単に人は変われないって結末がこれか……)

諦めたように目を閉じる―――この結末を受け入れるかのように




パキイィィィィィィン―――

そんな何かが砕ける音がした

・・・・・・

・・・・

・・・

・・


405: 2011/03/27(日) 20:53:37.05 ID:95Dk/9E80
麦のんは自身にいつまでたっても来るであろう衝撃がこないことを不思議に思いながら目を開く

目の前には何者かが立っており未元物資による攻撃を真正面から無効化していた

カ・キーネ「何っ!?」

麦のんを守るように右手を突き出し立っていたのは一人の男

麦のん「―――!」

その光景に麦のんの目が大きく見開かれる―――

上条「やらせるかよぉぉおおおおお!」

彼女が憧れたヒーロー(正義の味方)がそこに居た

カ・キーネ「クソが!何者だテメェ!?」

上条「ただの無能力者(レベル0)だよ!!」

上条は続けざま翼による攻撃を無効化した右手を振りかぶり殴りかかる
それを翼で防御しようとするカ・キーネ提督
が、先程と同様に翼が掻き消され左頬に上条の拳が突き刺さる

カ・キーネ「ぐはっ!!」

吹き飛ばされ倒れるかというところで体勢を立て直し翼を再度展開する
上条の正体不明の力に困惑しながら上空へ避難するカ・キーネ提督

上条「くっそ、あの翼マジで飛べるかのよ!?」

カ・キーネ「ふざけるんじゃねぇぞテメェ……!無能力者ごときに俺の未元物質がどうこう出来るわけがねぇだろうがぁ!!」

激高したカ・キーネ提督はそう言い放ち精製したもので次々に攻撃を仕掛ける
殺人光線、衝撃波、烈風……ありとあらゆる攻撃を放つ
しかし―――

上条「うおぉぉぉぉぉぉおおおお!!」

どの攻撃も通じない、届かない
その全てが上条の右手に食いちぎられるかのように霧散してゆく

カ・キーネ(どうなってやがる、何故通用しねぇ!?俺の未元物質がことごとく掻き消される!?)

406: 2011/03/27(日) 20:54:24.02 ID:95Dk/9E80
イレギュラーすぎる事態に困惑するカ・キーネ
そんな時に彼のすぐ左側から声がかかる

????「―――隙だらけですよ?」

何だ……?
急に近くから声を掛けられたことに一瞬思考が止まる
……待て、今俺は翼で飛び上がり上空に居るはずだ
なのに何で近くから声が掛かる―――!?

気付いた時にはすさまじい衝撃を受けて上空から叩き落されていた
無意識のうちに翼での防御をしていたらしく直接のダメージは受けてはいない

カ・キーネ「うぉお!?」

とっさに体勢に体勢を立て直し地面に激突することだけは避けることが出来た
着地に成功したカ・キーネに追い討ちとばかりに7本の斬撃が襲い掛かる
カ・キーネは翼で全身を覆うことで何とか防ぎきる

カ・キーネ「ち、テメェが復活していたとはな」

この攻撃を仕掛けてきた目の前の人物を睨み付ける

かおりん「―――これ以上好きにはさせません」

方や正体不明の力を行使する男、方やもう一人の魔法少女
圧倒的不利な状況にしばし考えるカ・キーネ

カ・キーネ(長引かせすぎたか……しかし必要最低限な『種』は蒔いた事だしこの場は引くべきか……)

そう考えをまとめると視線を一瞬麦のんに向けた後一気に心理定規たちのいる教室へと飛翔する

カ・キーネ「心理定規!ここはいったん引くぞ」

心理定規「あら、もうおしまい?ここで引いたらやられっぱなしって感じじゃない?」

カ・キーネ「安心しろ、自覚はある……がここで倒れる訳にはいかねぇんでな」

心理定規「あ、そ」

407: 2011/03/27(日) 20:55:12.15 ID:95Dk/9E80
それをさせまいと跳躍して校舎の壁伝いにカ・キーネを追うかおりん

カ・キーネ「おいおい、単純な身体能力でここまで追って……これそうだなクソが、なんて化けモンだ
      おい、テメェら氏ぬ気で足止めしやがれ」

教室内を占拠していた自身の作り出した未元物質製の兵隊に撤退の間の時間稼ぎを命じる

かおりん「く……この程度の足止め!」

次々にかおりんに飛び掛っていくが次々に無力化されていく……が数に阻まれてかおりんも思うように進めない
その間に教室内に降り立ち撤退の準備をする

408: 2011/03/27(日) 20:55:44.20 ID:95Dk/9E80
~教室内~

絹旗「む、逃げるんですか第二位。超ヘタレですね」

フレンダ「結局、正義は勝つって訳よ」

カ・キーネ「うるせぇよチビガキ共、戦略的撤退ってヤツだ
      ったく、あんな連中まとめて相手にして生還できる奴がいるならお目にかかりたいぜ」

佐天「あはは……」

初春「……確かに」

絹旗「チ、チビガキ!?超失礼ですね!リコリンの敵討ちに一発殴ってやりたい気分です」

カ・キーネ「あぁ~もうめんどくせぇな、一発だけだぞ」

フレンダ「へ?」

佐天「ちょ!?」

初春「いや、流石に不味いですよ!」

絹旗「いいんですか?超太っ腹ですね第二位」

カ・キーネ「んだよ、問題ねぇだろこんなチビガキの打撃なんざ
      さっさと終わらせてずらかりてぇんだよ」

佐天「いやいやいや、だって絹旗さんの能力考えてくださいよ!」

絹旗「む、また言いましたね!では最近連載が超再開されたあの漫画で超習得した技に私の能力を……」ブツブツ

カ・キーネ「おいおいそんな近くからじゃまともな打撃はだせねぇだr」

絹旗「超☆窒素……

      虎    砲  」ズドム

カ・キーネ「ぉふぁ!!」

初春「あああああ、絹旗さん不味いですよ!思いっきり胸部陥没してるじゃないですか!
   垣根さんの顔色が青くなったかと思ったら一瞬で白くなっちゃいましたよ!?」

佐天「この場合垣根さんが不用意というかなんというか……」タハハ

心理定規「……馬鹿なのよ」ハァ

絹旗「どうですか?このふとんを拳を据えた状態から拳のスピードのみで超打ち抜く練習を重ねることで超習得したこの技は!」フンス

カ・キーネ「……や、やるじゃない?」プルプル

フレンダ「どこの世紀末の子守よ?……結局涙目で膝が笑ってるって訳よ」

カ・キーネ「げ、ゲンキいっぱい、だぜ?……ちょっと傷口に響いたってだけだ」ガクガクガク

心理定規「窒素装甲+虎砲とかギャグパートじゃなきゃ氏んでるわよ?
     ったく、戦ってる時の面影が欠片もないわね……ほらさっさと逃げるわよ」

カ・キーネ「ぉ、おう」ガクガクバッサー

~~~~~~~

409: 2011/03/27(日) 20:56:51.55 ID:95Dk/9E80
かおりんはそのままカ・キーネ提督を追っていき校庭には倒れたリコリンに駆け寄る上条と
……その場に立ち尽くす麦のんがいた

上条「大丈夫か滝壺!?」

リコリン「……ぅ、ん大、丈夫……手加減、してくれたみたいだから」

上条「そっか……大事無くて良かった」

そう言いながら何とか起き上がるリコリン
そんなリコリンを見て安心したように顔をほころばせる上条

リコリン「グラットンのVIT+7はナイトがメタルボディするほどの効果だから問題ない
     あと今の私はりこりんだよかみじょう」

上条「っはは、そうだったな悪ぃリコリン……そんなことが言える余裕があるなら本当に大丈夫そうだ」

少しむっとしながら上条をじっと上目遣いに見るリコリン
そんなリコリンの様子に心底安心したように笑顔を見せる上条

リコリン「ところでかみじょうはなんでここにいるの?学校は?」

上条「いや、なんだか俺たちの学校が狙撃されて校舎の一部が吹っ飛んだってことと
   この学校が襲撃を受けたって事が重なったせいで休校って扱いになって帰らされたんだよ」

??「で、この中学が絹旗やフレンダのいる学校だったから心配だってことで超特急で駆けつけたって訳だよ」

リコリン「はまづら!」

浜面「よ!無事……とはいえない姿だけど大事無くて良かったぜ」

上条「浜面が足を出してくれたお陰で間一髪間に合ったってことだ」

そう言って笑う上条と浜面
それを見てリコリンは当面の危機は去ったことにようやく安堵した
張り詰めていた空気が弛緩するのを感じた―――ある人物を除いて

410: 2011/03/27(日) 20:57:25.99 ID:95Dk/9E80
リコリン「……むぎのん?」

様子がおかしいことに気がついたリコリンが麦のんに気遣うように声を掛ける
その声が引き金になったように麦のんが震える声で上条当麻に問いかける

麦のん「なんで……なんで私なんかを助けたのよ……?」

上条「麦野……?」

麦のん「私は……アンタに助けてもらえるような人間じゃないのよヒーロー(正義の味方)さん?
    改めて自己紹介するわ……
    学園都市第四位、レベル5『原子崩し(メルトダウナー)』麦野沈利
    今は解散しちゃったけど暗部組織『アイテム』の主力部隊のリーダー
    ……それが私よ」

浜面「お、おい麦野……!?」

血を吐くかのように辛そうな声音で麦のんが吐露を始める

上条「暗部?」

麦のん「そ、私たちはその中でも学園都市内の不穏分子の削除・抹消を請け負ってきていた……
    つまり人頃しの悪党集団だったって訳」

リコリン「むぎの!」

麦のん「うるせぇ!黙ってろ滝壺ォ!!」

リコリン「……っ!」

リコリンの制止の声を一喝を持って止めさせる麦のん
その様子を上条は身じろぎもせず見ていた……麦のんの言葉を待つ様に
その視線に自分の視線を重ね真正面からにらみつける麦のん

麦のん「へぇ……その様子だと大体察しはついていたって事かしら?」

上条「いや正直驚いてる」

麦のん「じゃあ改めて聞くわ……アンタが助けた相手が人頃しだった訳だけど
    ―――どうする?」

上条「別にどうもこうもないさ……過去に何があったかなんて俺は知らない
   目の前にいるのはこの学校の危機に駆けつけた魔法少女(正義の味方)だった、俺にとってはそれで十分だ」

リコリン「かみじょう……」

浜面「へっ……」

それでも上条は麦野を肯定する
その言葉が仲間としてありがたいと思ったリコリンと浜面は顔をほころばせる
しかし―――

411: 2011/03/27(日) 20:58:01.39 ID:95Dk/9E80
麦のん「……ふざけんじゃねぇぞ上条ォォォ!」

その言葉すら麦のんは拒絶する
先ほどの戦闘の際第二位が放った言葉の氷柱が溶け出し彼女の闇を溶かし、流しだしていた

麦のん「確かに暗部を抜けようって考えたりもした、軽い気持ちで変わりたいって思って滝壺に話を投げたりもした!
    それがトントン拍子で進んでってあっさり暗部を抜けることが出来た、それこそ拍子抜けするくらいにねぇ!
    その結末が今回の騒動って訳だよ!」

暗部の頃の狂気を宿らせて麦野沈利は叫ぶ

麦のん「最初っから私がこんな事始めなきゃ良かったってだけの話だ!
    違うって言うのかよ!!何とか言えよ正義の味方(ヒーロー)ォォォォォ!!」

滝壺は口を挟めない―――今回の騒動が麦のんだけでなく自分も原因の一つだから
浜面は口を挟めない―――この学園都市の暗部というものがどういうものだったか身をもって知っているから

それでも正義の味方は認めない―――人が救われちゃいけないなんて理由があることを

上条「確かに今回の原因をそうかもしれねぇ……
   だけど変わりたいって思うことがそんなに悪いことなのかよ!?」

麦のん「それだけで私みたいな人間が肯定されるほどこの世界はお優しかねぇんだよ!
    結局嘘で固められた魔法少女なんて最初から存在してねぇんだ!
    それでも私を助けてよかったって言えるのかテメェは!!!」

しかしそれでも目の前の女は認めない
それでも上条当麻は引かない引く訳には行かない
目の前の泣いているように叫ぶ少女を救いたいが為に

上条「ふざけてんのはテメェだ魔法少女!!
   そうやって全てを否定するだけ否定して消えるつもりだったて言うのかよ!?
   暗部でテメェが何をしてきたかなんて俺は知らない……
   魔法少女なんて存在はテメェからすりゃ嘘で塗り固められてる虚像だったのかも知れねぇ……けどな
   それでもお前に助けられた人にとってお前は間違いなく魔法少女(正義の味方)だったんだ!」

上条「どれだけありがたかっただろうか
   どれだけ感謝しただろうか
   その気持ちだけは嘘じゃねぇ筈だ!
   俺だってそうだ!お前に救われた一人だろうが!」

麦のん「うるせぇんだよ偽善者!そんなもん全部幻想だったっつってんだろうが!
    ……あぁ認めるよ、私はアンタみたいになりたかった
    アンタみたいになれたらいいと思ったからアンタに憧れたから近づいた……あぁ、わかったよ偽善者
    だからこの手でテメェを頃して最初から全部なかったことにして……私は暗部に戻ってやるよォォォォォ!!」

上条「いいぜ魔法少女……それが全部嘘だって言うんなら
   お前に助けられた人たちの感謝の気持ちや救われた幸福を全部なかったことにするって言うのなら……!
   他でもないお前を救うために!!


   そ の 幻 想 を 守 っ て や る !!!」

422: 2011/04/01(金) 21:54:42.90 ID:Sl7aBhJj0
絹旗「まったく学園都市ってのはなんでこんなに超ごちゃごちゃしてるんですかね」

一人の少女が学園都市に来た時から伝説は始まる

滝壺「アイテムにはなんの用かな?入門?」

絹旗「いいえ……超ぶったおしにです」

アイテム四鬼龍

浜面「さて……窒素装甲とやらのお手並み拝見といくか」

フレンダ「鳥人・フレンダって訳よ!」

滝壺「バットを持ってきてはまづら」

麦野「その何かを……かわせばいいんでしょ」

学園都市異種格闘技選手権

上条(なんだ……この感じは……膝が震える……こわいのか……それとも嬉しいのか……)

削板(俺のにらんだとおりだ……こいつは……やっぱりすげぇ根性だ……)

垣根(こいつ常識が通用しねぇ……ふふっ……ぞくぞくしてくるじゃないかよ……)

御坂(私のところまで……負けるんじゃあないわよ……絹旗)

一方通行(決勝かァ……こりゃ途中じゃ負けらンねェなァ……なら、Bブロックは俺が勝つ!!)

―――そして

黒夜「アレが絹旗かよ……たいしたことねェな『絹旗』」

ぶつかり合う『暗闇の五月計画』

絹旗(拍手をもらうために……戦ってたわけじゃない……ですよねェ黒夜……)

人は歳をとり今日のことは忘れても……
彼女の名だけは忘れまい……
絹旗最愛 という名だけは……

伝説は―――まだ終わらない……

『絹旗の門』

427: 2011/04/03(日) 20:14:53.25 ID:uV59PdZJ0
その声を合図に麦のんが動きだす
目の前の男を突き放さんとばかりに原子崩しを幾重にも放つ
上条当麻が自分に示し続ける光から自らの放つ光芒で目を逸らすように

麦のん「うるせぇ……うるせぇんだよ偽善者!
    そんな幻想で塗り固めた話でハッピーエンドなんざあるわけねぇだろうがァァァァァ!!」

常人ならば、ただのレベル0(無能力者)ならば成す術もなく消し飛ぶ光の奔流
それを前にしても上条当麻(無能力者)は一歩も引かない
それどころか駆け出し光の中へと飛び込んでいく

上条「うおおおおおぉぉぉぉぉぉ!」

右手を突き出し原子崩しの光を掻き消しながらただひたすら麦のんの元へと進む
彼の右手に宿る『幻想頃し(イマジンブレイカー)』
……異能の力であればなんでも打ち消すことが出来る稀有な右手
その力をその名とは反する形―――眼前の女性の幻想を守るために振るいながら

上条「そんなもんか魔法少女!その程度で打ち破れると思ってんのかよ!」

麦のん「慌てんじゃねぇぞこの早漏がァ!
    そんな右手があろうが関係ねぇ!カァンケイねェェんだよォォォ!!
    テメェがただの無能力者だってのに変わりはねぇんだよ!!」

駆け込んできた上条に対し左回し蹴りを放つ麦のん

上条「……っが!!」

側頭部目掛けて飛んでくる左足を寸でのところでガードする上条
だがその威力はとても女性の放つものとは思えない重さを持っていた
上条はそれ受けきれずに吹き飛ばされ元いた位置まで押し返された

上条「くそっ!」

麦のん「そんな右手があるだけの無能力者風情がレベル5をどうこうできるとか思い上がってんじゃねぇぞ!
    能力なんざ使わなくたってテメェ一人頃すぐれぇ訳ねぇんだよォォォォォォ!!」

428: 2011/04/03(日) 20:15:28.41 ID:uV59PdZJ0
続けざまに上条に対し殴りかかる麦のん
それに対し上条はただ身を守るだけで反撃をしてこない

上条「……!!」

上条はただひたすら耐える……どれだけ殴られようと麦のんをまっすぐ見据えながら
これはそういう戦いではない、と目で自らの意思を示していた
それでも麦のんは止まらない、止まれない
止まってしまえば自身の何かが決定的に壊されてしまいそうな恐怖感を振り払うように

麦のん「テメェが闇(こちら側)の世界の何がわかるってんだ!!
    今まで歩んできた世界が!今いる世界が!
    平和に生きてきたテメェの世界と交わることなんざあるわけがねぇだろうが!!
    今更そっちの世界に入れる訳がねぇってことぐれぇ解ってたんだ!」

上条「こちら側とかそちら側とかそんな線引きなんざこの世界にはねぇんだよ!
   そんな線はテメェがかってに作って周りから逃げようとしているだけじゃねぇか!!」

麦のん「……っ!!」

上条の返す言葉に麦のんの動きが止まる
そんな麦のんに対し上条は更に言葉を続ける

上条「そうやってただ逃げて……目を背けて……解ったんじゃねぇのか!
   逃げた場所にはなにもねぇってことが!目を背けたって何も変わらねぇってことが!
   それが解ったから変わろうって思えたんじゃねぇのかよ!?
   それに気付けたのに自分からそれを捨てるって言うのかよ!!」

麦のん「そんな幻想(夢)なんざ今更見れるかよ!見てどうなるってんだ!どうやったらそんな都合よく考えられる!?
    テメェだって解ってんだろうが幻想頃しァ!そんな温い考えでどうにかなる所じゃねえってことが!
    この街の本当の姿ってもんが!!結局正義の味方なんざどこにもいやしねぇんだよ!!」

上条「だったら……!だったらテメェがなりゃいいじゃねぇか!!
   言っただろ、お前が助けた人たちにとってはテメェが正義の味方なんだよ!!」

麦のん「……っ!
    ……黙れ黙れ黙れ、黙りやがれェェェェェェェ!」

半狂乱状態で制御も考えず原子崩しを放とうとする麦のん
指向性を持たない光が目の前の男はおろかその力の使用者もろとも無に帰そうとしていた

429: 2011/04/03(日) 20:16:04.62 ID:uV59PdZJ0
麦のん「もうテメェの戯言は聞き飽きたんだ!!
    いい加減私の前から消えろオォォォオオォォォォォォ!!」

麦のんの血を吐くような叫びに呼応するように
麦野の抱える『闇』をその光で鮮明に映し出すかのように
その光は規模を大きくしていき周囲を飲み込もうとした

リコリン「むぎの!!」

浜面「麦野ぉぉおお!」

その光景に見ていることしか出来なかった二人が思わず叫ぶ
あの光がもたらす結末を拒否したいが為に
しかし―――麦野は止まらない

最早成す術なしと思われた刹那―――その叫びに
助けを求める声に呼応するかのように偽善者(ヒーロー)が動き出す!

上条「言ったろ!守ってやるってなぁああああ!!!」

パキイィィィィィィン―――!

430: 2011/04/03(日) 20:16:46.25 ID:uV59PdZJ0
異能の力を打ち消すその右手でもって原子崩しの光を掻き消した
まるで、麦野沈利の抱える闇もろとも打ち払わんとする気迫を込めて
その絶望から救い出すかのように右手でしっかりと彼女の左手を握っていた

麦のん「なんでよ……なんでこんなクズみたいな女一人にそんな必氏になってんのよ……
    なんでそんな目でまっすぐこっちを見れるのよ
    どうして……こんな女を助けるのよ……」

上条「そんなの簡単なことだ、俺にとっては俺を助けてくれた魔法少女で、
   最近出来た友達の麦野沈利っていう女の子だ
   その友達が悩んでるのをほっとけなかったっていうどこにでもある話じゃねーか」

もう麦野は先ほどまであった狂気を潜め目から涙を流しながら上条を見つめる
そんな麦野を見返しながらなんでもないように言い上条は笑顔を見せる

麦のん「……だからって世界は何も変わらないわよ
    それが解ってるのに―――」

この手が振りほどけないことも解ってしまっていて……
そんな自分に戸惑うあまり言葉が出ない麦野
そんな麦野の弱弱しい様子に何もいえなくなってしまう上条

麦のん「……」

上条「……」

まだ麦野は信じきることが出来ないでいた
世界の残酷さ、無慈悲さを知っているが為に受け入れることが出来ない
思わず言葉をなくす二人
そんな中、二人に近づく人物がいた

リコリン「むぎの」

麦のん「……滝壺」

滝壺は麦野語りかける―――

リコリン「むぎのは言ったよね?新しい試みをって
     その時からむぎのは変わっていたんだよ?」

少し前、麦野が滝壺に対して放った何気ない言葉……
なんでもないような日常の他愛ない言葉の中にあった麦野の心

リコリン「世界はね、心を映す鏡なんだよ?
     心の持ち方一つで何色にでも変わる……
     私はそれをはまづらに出会って知ることが出来たよ
     だから、今度はむぎのの番」

431: 2011/04/03(日) 20:17:56.85 ID:uV59PdZJ0
そう言って麦野に微笑みかける滝壺
滝壺とて暗部で生きてきた人間である
それでもそんな自分の変化を受け入れていた
自分なんかよりずっと前に……なら自分も出来るのだろうか?

麦のん「……いいのかな」

震える声でぽつりともらしながら額を上条の胸にうずめる麦野

上条「……いいんじゃねぇか?」

麦のん「上条……」

上条「こんだけ心配してくれる奴がいるんだ、きっとやっていけるさ
   それに絹旗やフレンダ、浜面だっているだろ?」

上条「大丈夫だって、それでも不安だってんなら頼りないかもしれねーが俺だっている
   苦しみも悲しみも半分ずつ持ってやるさ、その代わりに喜びや幸せだって半分こずつだぜ?」

麦のん「―――!」

リコリン「!?」

そう言っておどけるように笑う上条
対する麦野はその言葉に思わず顔を上げ上条を見やる
未だに涙を流す大きく眼を見開き

麦のん(…………………え?
    い、いいい今のってまさか……ぷ、ププププロ……!?)

―――ボンッという効果音が付きそうな勢いで顔を真っ赤にした

上条(?どうしたんだ急に顔真っ赤にして
   ……泣き顔見られるのがそんなに恥ずかしかったのか?)

リコリン(これが……かみじょうの本当の力……恐ろしい……)

麦のん「……きゅう///」

上条「おわ!なんで麦野が急に倒れるんだ!?
   滝……リコリンなにかわかるか?」

リコリン「しかも自覚なし……かみじょうは自分の言動について一度良く考えるべきだよ?」

432: 2011/04/03(日) 20:20:07.56 ID:uV59PdZJ0
上条「何がでせうか?ん~……ん?……あれ?そういえば浜面はどこへ行ったんだ」

リコリン「はまづらなら……」

???『そこの重要参考人ども!大人しくするじゃん!!』

上条「へ?」

リコリン「あ」

黄泉川『アンチスキルじゃん!今回の騒動について詳しく聞かせてもらうから詰め所まで動向を求める!』

上条「うげ!?アンチスキル……しかも拡声器つかってしゃべってんのって黄泉川先生じゃねーか!?
   …………終わった」

リコリン「大丈夫だよかみじょう」

上条「大丈夫って……」

オイ、クルマガツコンデキタゾ!! オイバカヤメロ! アーッヤバイヤバイヤバイテッソウコケヤガッタ!

黄泉川『なんだ?騒がしいじゃんお前らどうした―――危なーーー!!』

一台の車が校門を封鎖していたアンチスキルの群れを掻き分け
黄泉川を轢きかけながら上条たちの前で停止した

浜面「こんなこともあろうかと!ってなぁ!」

上条「浜面!?」

リコリン「ナイスタイミングだよはまづら」

浜面「お、てことはそっちも決着付いたん……なんで麦のんは気絶してんだ?」

上条「さあ?いろいろあって疲れたんじゃねーか?」

リコリン「それより今は早く逃げないと」

浜面「っと、そうだな。上条、麦のんと一緒に後部座席へ頼む。リコリンは助手席な」

上条「おう、任せろ」

リコリン「……ん、もういいよはまづら」

浜面「っしゃああああ!飛ばしていくぜえええぇぇぇ!!」

アンチスキル「隊長!奴ら脱出しようとしている模様です」

黄泉川『な、なんだってー!?
    ああああ、ホントじゃん!逃がすな!追えー!!』

・・・・・・

・・・・

・・


433: 2011/04/03(日) 20:20:50.16 ID:uV59PdZJ0
浜面「なんとか撒けたみたいだな」

上条「ふぅ、助かった……途中から見かけないと思ったら車を取りに行ってたのかよ」

浜面「へへ、まぁな」

リコリン「私の的確な指示がモノを言った」フンス

浜面「しっかしリコリンに大丈夫だからって言われた時は半信半疑だったがあの状態のアイツをよく止めれたな……」ブルッ

上条「まぁ、いろいろギリギリだったけどな」

浜面「流石ヒーローだな、俺も見習わなくちゃいけねーな!」

リコリン「!?駄目!はまづらはかみじょうを見習っちゃダメだよ?」

浜面「お、おう(上目遣いで必氏に訴えてくる滝壺かわいい……でも何がダメなんだ?)」

上条「……一体私が何をしたと言うのでせうか?
   (しかし浜面はいいなぁ……上条さんも可愛い彼女が欲しいですよ……)」ハァ

麦のん「ん~……か~みじょう~……んふふ」スヤスヤスリスリ

434: 2011/04/03(日) 20:22:33.28 ID:uV59PdZJ0
~そのころの神裂さん~

かおりん(なにやら良くない予感がします……
     そう、例えるなら上条当麻が他の女のフラグをより強固にしたような……)

カ・キーネ「おいふざけんなよ、なんで飛んでる相手に徒歩で追いすがれるんだよ」

心理定規「……あれを徒歩って表現するのにはものすごく抵抗があるわ
     ビルの屋上を飛び移りながら追ってくるってどんだけよ」

かおりん「待ちなさい!」

カ・キーネ「くっ、しつけぇな……いっそのこと蹴散らすか?」

心理定規「今の貴方に出来るかしら……かなりのダメージ抱えてるんでしょ?」

カ・キーネ「俺の未元物質に常識は通用しねえ!」キリッ

心理定規「はいはいウザいウザい」

カ・キーネ「……最近俺の扱い悪くねぇか?」

心理定規「……そんなことないわよ?」

かおりん「ずいぶんと余裕ですね!」

カ・キーネ「何!?」

心理定規「もうこんな近くに!?」

かおりん「―――覚悟!」

????「させぬ!」

かおりん「!?」

ガキィッ

435: 2011/04/03(日) 20:23:09.12 ID:uV59PdZJ0
かおりん「……くっ」

????「依頼主の命によりお前たちの撤退を助ける
     早く退くがいい……ここは私が引き受けるのである」

カ・キーネ「……」

心理定規「……」

????「どうしたのであるか?」

カ・キーネ「い、いやなんでもねぇ」プルプル

心理定規「あ、ありがたく逃げさせてもらうわね」プルプル

かおりん「何故、貴方がここにいるのですか!?何故彼らの手助けをするのですか!?
     答えなさい、『後方のアックア』!!」

????「『後方のアックア』か……
     ふ、今はその名を捨てたがゆえにここにこのような姿でいるのである」

かおりん「姿?……その角と翼が付いた黒い全身タイツが何か関係あるのですか?
     明らかに不審者ですよ?」

カ・キーネ「おいwwwはっきり言うんじゃねーよwww
      こっちが突っ込みたい気持ちと笑いを我慢してたのが台無しじゃねーかwww」

心理定規「しかし的確なツッコミねwww確かに通報されたら一発アウトよねwww」

????「ふ、笑いたくば笑うがいい……今この身は『悪の組織』に雇われた傭兵
     アックマ かおりん「ちょっと待ちなさい!!」……人の名乗りを邪魔するとは無粋だな」

かおりん「その名前はダメですアウトですあまりにも危険が高いです!!」

????「何故であるか?」

かおりん「国民的人気漫画のキャラ名ともろ被りです!ってか格好まで被せなくてもいいじゃないですか!?」

????「そういわれてもこの衣装は依頼者からの支給品である」

カ・キーネ「……アイツの衣装選びのセンスはそのうちどっかから怒られそうだな」

心理定規「そうね……貴方のはまだしも他二つがヤバすぎだわ……」

436: 2011/04/03(日) 20:24:25.79 ID:uV59PdZJ0
????「その上で非常に強いと評判のそのキャラにあやかりたかったのだが……
     ならばアックアマンと名乗るのである」ドヤガオ

かおりん「まぁそれなら……本人がそれでいいなら止めませんが」

アックアマン「?」

心理定規「非常に強い?序盤のやられ役じゃないの?」

カ・キーネ「何だお前アックマ(ピー)最強説しらねぇのかよ?」

心理定規「何それ」

カ・キーネ「馬っ鹿お前、アックマイト光線食らったらどんな奴でも一発だぜ?」

心理定規「はいはい、どうやって最強クラスの奴らに当てんのよ」

アックアマン「うるさいのである!」

カ・キーネ「はごぉっ!!」

心理定規「うっわ、窒素装甲に殴られたとこにモロ……」

アックアマン「人が話をしている時くらい静かにしているのである」

カ・キーネ「」ピクピク

心理定規「」コクコク

アックアマン「さて、ここは大人しく見逃してもらえると助かるのであるが……如何する?」

かおりん「……そうですね、何の準備もなしに貴方と相対す様な愚考はありえませんね
     解りましたここは退きましょう」

アックアマン「ふむ、懸命な判断であるな……では行かせてもらう
       さらばである!!」

カ・キーネ「」チーン

心理定規「では、ごきげんよう」

・・・・・・

・・・・

・・



かおりん「まさかあの人物まで出てくるとは……
     この学園都市に一体何が起ころうとしているのですか……?」

437: 2011/04/03(日) 20:25:15.93 ID:uV59PdZJ0
~窓のないビル~

アレイスター「フフフ、これで麦のんが覚醒に一歩近づいた……プランは順調に進行しているな」

土御門「こんな事をして何を考えているアレイスター」

アレイスター「おや、呼んでもいないのに来るとは如何なる心境の変化かな?」

土御門「誰がこんな所に好き好んで来るか……俺が確認したいのは貴様の目的だ」

アレイスター「おやおや、君ともあろうものが今更そんなことを聞きに来たのかね?」

土御門「今更……?それは一体どういう意味だ!?
   (まさか……もう手の加えようのないところまで来ちまっているってのか!?)」

アレイスター「以前にも言ったと思うのだがね?」

土御門「以前……だと?
    (一体何のことだ?一体俺は何を忘れている?一体何を聞き落とした!?
     このままでは手の打ちようがない……どうする?)」

アレイスター「今話せるのはここまでだ、私は忙しいのでね
       招かれざる客人にはご退場願おうか」

土御門「待て……」

シュンッ

アレイスター「フフフ……早く再び私の前に現れて欲しいものだな、魔法少女
       私の真の目的の為に……」

438: 2011/04/03(日) 20:29:28.28 ID:uV59PdZJ0
以上となります
やっっっっとシリアスパート終わりました……
中断してた期間もあって非常に難産だった印象しかないです
人生の経験値の低さが文章に表れてますね、しにたい


引用: 麦野「メルトダウにゃー、マジカルむぎのんだにゃん♪」