1: 2010/02/04(木) 00:55:45.34 ID:YSQ6tASk0
御坂「佐天さんもそう思わな~い?」

佐天「わ、私は、その…」

御坂「あ、思わないかww だって無能力者のレベル0だもんね」

佐天「………」
とある魔術の禁書目録 21巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
2: 2010/02/04(木) 01:00:57.72 ID:YSQ6tASk0
御坂「ねぇ佐天さん、レベルアッパーってどう思う?」

佐天「どうって?」

御坂「ずっと前使ってたじゃない」

佐天「悪いことだと思う。だけど、レベルが上げるのを夢見るのは悪くないかな?」

御坂「さすが犯罪をした人は言うことが違うわね」

佐天「………」

7: 2010/02/04(木) 01:04:25.63 ID:YSQ6tASk0
御坂「大勢で女の子を襲うとか男として最低じゃない」

佐天「御坂さん何だか偉くテンション高いですね」

御坂「私はただ自分に出来ることをやろうともしないで現実から逃げてるだけの奴が許せないって言うか」

佐天「ああ、何か自分のこと言われてるみたい…」

御坂「え?www佐天さんは違うよ?www」

佐天「…………」

10: 2010/02/04(木) 01:11:10.94 ID:YSQ6tASk0
御坂「ねえ佐天さん、私のゲコ太の財布知らない?」

佐天「え、知らないけど…」

御坂「おっかしーなー、この辺にあったんだけど」
御坂「もしかしてどっかの無能力者が腹いせに盗ったのかな?」

佐天「………」

11: 2010/02/04(木) 01:16:38.49 ID:YSQ6tASk0
御坂「佐天さん、今度みんなで一緒に遊園地行かない?」

佐天「本当?行く行く!行きます!」

御坂「よかったー、荷物持ちと支払い係の人探してたんだよね」

佐天「え?」

御坂「何の取り得もないレベル0に役割与えてあげる私って偉い」

佐天「………」

15: 2010/02/04(木) 01:24:54.55 ID:YSQ6tASk0
御坂「うちの妹が猫好きでよく野良猫拾って来るんだけどさー」

佐天「はい」

御坂「一匹あげよっか?」

佐天「え、くれるんですか?」

御坂「佐天さんと野良猫、似たもの同士お似合いじゃない?」

佐天「………」

18: 2010/02/04(木) 01:31:08.32 ID:YSQ6tASk0
佐天「初春…相談があるんだけどさ…最近御坂さんが…」

初春「聞きましたよ 佐天さん!」

佐天「え?」

初春「御坂さんのこと『レベル5だけが自慢の横綱モンスター』って真顔で言ったらしいじゃないですか!」

佐天「え、ちょっと、ま」

初春「御坂さん、泣いてましたよ!」

佐天「それ違う…」

初春「反省するまで私の前に顔を出さないで下さい!」

佐天「初春…」

22: 2010/02/04(木) 01:39:13.56 ID:YSQ6tASk0
佐天「白井さん…ちょっと相談に乗ってくれる?」

黒子「ジャッジメントですの」

佐天「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」

黒子「ジャッジメントですの」

佐天「白井さん?」

黒子「ジャッジメントですの」

25: 2010/02/04(木) 01:45:18.65 ID:YSQ6tASk0
御坂「佐天さん、いい写真見せてあげよっか?」

佐天「何です?」

御坂「ホラwwwこれwww」

佐天「え、何これ…」

御坂「佐天さんって、こんなエOチな人だったんだぁww」

佐天「ちょっと待って私こんなの知らない…」

御坂「え?しらばっくれんの?」

佐天「だってどう見たって合成…」

御坂「これネットで流したらどうなるかな?w」

佐天「や、止めてください!」

御坂「えー何でー?たくさんの男の人に見られるんだよ?レベル0の佐天さんも一躍有名じゃん!」

佐天「…………」

27: 2010/02/04(木) 01:52:55.71 ID:YSQ6tASk0
佐天「グス…何で…御坂さん、あんなこと、言うようになったんだろ?…グス」

ドン

佐天「あ、ごめんなさい」

??「あれ?何で君、泣いてるの?」

佐天「え、別に、泣いてなんか…」

??「いや、だってどう見たって泣いてるじゃん」

佐天「う・・・」

??「俺でよかったら話聞くぜ?」

佐天「………」

??「俺にとって女の子の涙ほど見てて辛いもんはないからさ。その悲しみを、ぶち壊したくなるんだよ…」

31: 2010/02/04(木) 02:01:49.09 ID:YSQ6tASk0
御坂「ねぇ、初春さんは次どこ行きたい?」

初春「そうですねー。何だかケーキ食べたい気分です」

御坂「あ、いいねー。黒子は?」

黒子「ジャッジメントですの」

御坂「そっかー。じゃあケーキ屋にしよっか」

初春「はい!」

黒子「ジャッジメントですの」

佐天「………」

上条「あれ?ビリビリ?」

御坂「あ、あんたは!」

上条「何やってんだこんなとこで?」

32: 2010/02/04(木) 02:03:12.32 ID:YSQ6tASk0
御坂「べ、べ、別にあんたには関係ないでしょ!///」

初春「知り合いですか?」

黒子「ジャッジメントですの」

上条「あ、後ろにいる子…よう、この間会った、佐天って子じゃないか?」

佐天「あ…上条さん…」

初春「佐天さんも知り合いなんですか?」

上条「いやー公園歩いてたらさ、この子とぶつかって。よく見たら泣いてたんだよ」
上条「で、気になって話聞いてみたら、いつの間にか盛り上がっちゃってさ、だはは」
上条「また何かあったら俺に相談しろよな!ちゃんと助けてやるからな!」

佐天「上条さん///」

御坂「………」ビリッ

36: 2010/02/04(木) 02:09:59.01 ID:YSQ6tASk0
御坂「佐天さんって、あいつのこと好きなの?」

佐天「あいつって誰ですか?」

御坂「上条当麻に決まってるでしょ!」

佐天「別に好きってわけじゃありませんけど。ただ、良い人だなって…」
佐天「あれ、もしかして御坂さん、上条さんのこと好きなんですか?」

御坂「べべべべべ別にそんなわけ!」

佐天「実はメアドも交換しちゃってるんですよ私たち」

御坂「なっ!」

佐天「・・・・・フフ」

御坂「…ビXチが」

40: 2010/02/04(木) 02:15:11.52 ID:YSQ6tASk0
佐天「どうして?どうして上条さんと連絡取れないんだろ…」
佐天「メールの返事も無いし電話も出てくれない」

御坂「さ・て・ん・さ・ん」

佐天「御坂さん!?」

御坂「なーにーどうしたの?もしかして突然あいつと連絡取れなくなったりとか?w」
御坂「まあ、無理もないよね。キモヲタの日村とホテル入る瞬間の写真なんか見せられたらw」

佐天「何これ!?こんなの知らない!また合成したんでしょ!」

御坂「さあ?w私何のことだか分からないもんwww」
御坂「でもこんな写真見せられたら、いくらあいつでも失望しちゃうわよねw」

佐天「グス………上条さん…」

42: 2010/02/04(木) 02:26:13.81 ID:p70uXvpd0
佐天「今頃初春さんたちは3人で盛り上がってるんだろうな。で、私は一人で外食か…たまにはいいかも…」

ガシッ

佐天「きゃっ」
佐天「誰?え?御坂さん??え?」

ミサカ「それは人違いです、とミサカは予め注意しておきます」

佐天「な、なに、あなた何なの?」

ミサカ「お姉さまに刃向かうものは容赦しませんこのレベル0の無能力者」

佐天「!?」

ミサカ「・・・と、ミサカは警告します」
ミサカ「ではまた」

佐天「……………」

45: 2010/02/04(木) 02:34:13.78 ID:p70uXvpd0
御坂「ねえ佐天さん知ってる?学園都市の裏サイトって」

佐天「知りません」

御坂「ちょっと覗いてみたらさー、私のこととか黒子とか初春さんのこと書かれてたよ」
御坂「でも私たちの場合は、男子学生からの賞賛コメントがほとんどだったんだよ」
御坂「私は『ビリビリかわいい』で黒子は『ジャッジメントかわいい』、初春さんは『頭お花畑かわいい』だってさ」

佐天「そうですか」

御坂「因みに佐天さんは何て書かれてたと思う?」

佐天「どうせレベル0の無能力者とかでしょ」

御坂「まさかー!佐天さんも褒められてたよ。ただし、キモいヲタクばっかにだけどね」
御坂「佐天さんを見かけては夜のおかずにしてるんだってさ。きんもーっ☆」
御坂「佐天さんのファンってそんなキモヲタしかいないんだーwwww」

佐天「………」

47: 2010/02/04(木) 02:38:44.14 ID:p70uXvpd0
御坂「佐天さん」

佐天「………」

御坂「佐天さん」
御坂「なに?無視してんの?」

佐天「…何ですか?」

御坂「佐天さんって、意外と巨Oだよね」

佐天「………」

御坂「いいわよね、男にジロジロ見られて。やらしいけど」
御坂「能力はレベル0だけど、胸の大きさだけはレベル5だよね」
御坂「学園都市にいないでAVにでも出たら?」

佐天「………」

50: 2010/02/04(木) 02:43:07.65 ID:p70uXvpd0
佐天「もう、いい加減にして下さいよ」

御坂「は?」

佐天「私がレベル0なのは自分でも分かってますよ。でも、わざわざ見下した発言しなくてもいいじゃないですか」
佐天「そんな器が小さい人、レベル5の恥ですよ」

御坂「なに佐天さん?私とガチでやり合いたいの?」ビリビリッ

佐天「…あ、あなたはレベル5の風上にも置けない人だって言ってるんです!」

初春「佐天さん、なんてこと言うんですか!」

52: 2010/02/04(木) 02:44:18.63 ID:p70uXvpd0
佐天「初春!?いつからそこに??」

黒子「ジャッジメントですの」

佐天「白井さんまで!」

御坂「黒子ー、初春さーん、佐天さんが酷いこと言うんだよークスンクスン」

初春「佐天さん、一晩頭を冷やして下さい。白井さん、佐天さんを外に出してください」

黒子「ジャッジメントですの」

佐天「初春、違うの…これは、あ、やめて白井さ…」ブンッ

御坂「ざまぁwww」

57: 2010/02/04(木) 02:53:08.27 ID:p70uXvpd0
佐天「もう、誰を信じたらいいのか分からない…」トボトボ

上条「あ、よう、佐天さんじゃないか」

佐天「上条さん!」

上条「どうしたんだよ?元気ないぞ」

佐天「うえええええん」



上条「そっか、そんなことあったんだな」

佐天「はい…」

上条「連絡が取れなかったのはさ、ちょっと忙しかったんだ」

佐天「そうだったんですか。私てっきり、御坂さんが作った合成写真見せられて引かれたのかと…」

上条「んな訳ないじゃん?上条さんには全て嘘だってお見通しでしたよ」

佐天「上条さん///」

59: 2010/02/04(木) 02:54:12.16 ID:p70uXvpd0
上条「ビリビリも今ちょっと疲れてるだけなんだ。だから許してやってくれよ」

佐天「…はい」

上条「あのさ、佐天さん」

佐天「…何です?」

上条「ちょっと俺の家泊まっていかねえか?」

佐天「え?」

上条「上条さん特製の暖かいホットココア作ってやるからさ」
上条「それに、俺で良ければ一晩中、気分転換に何でも話聞いてやるぜ?

佐天「え、いいんですか?」

上条「もちろん。上条さんは傷ついた子猫ちゃんを放っておくほど酷い男じゃありませんよ」

佐天「やった♪」

61: 2010/02/04(木) 03:04:06.32 ID:p70uXvpd0
御坂「佐天さん、ちょっと来てくれる?」

佐天「…何です?」

御坂「私の後輩にね、レベル4の能力者がいるんだけどさ」
御坂「その子、他人に気付かれずに色んな場所を映し出す能力があるんだ」
御坂「その子からこんな写真貰ったんだけど?」

佐天「………」

御坂「見てよこの佐天さん。何で佐天さん、裸でベッドの中にいると思う?」
御坂「別にそんなことはどうでもいいんだ。今更、佐天さんがビXチだなんて驚かないし」
御坂「でもね、こっちの写真…佐天さんと一緒に寝てる人、誰だと思う?」

佐天「さあ、誰でしょう」

御坂「とぼけるんじゃないわよ!!!どう見たって上条当麻じゃない!!!!」ビリッ
御坂「あんた、あいつに何したの!?ちゃんと説明しなさいよ!!!」ビリビリッ

佐天「別にぃ~♪愛し合っている男女がそんな関係になっても不思議じゃないですよ~」

御坂「許さないこの泥棒猫が!!!」ビリビリビリッ

佐天「べ、別に怖くなんかありませんよ?そ、それよりこれ以上酷いことしたらもっと上条さんに嫌われますよ?」

御坂「うるさい!レベル0の無能力者が!!!」ビリビリビリビリズドオオオオン!!!!!

佐天「きゃあああああああああ」

64: 2010/02/04(木) 03:06:17.82 ID:p70uXvpd0
御坂「分かった?これ以上、ふざけた真似したら今度はただじゃ置かないからね。ハァハァハァ」

佐天「う……」

御坂「あっは☆やっぱりレベル0はそうやって地面とキスしているのが一番のお似合いよ☆」
御坂「レベル5が見下し、レベル0が見上げるなんて理想的な関係じゃな~い♪」

佐天「グス……悔しい…」

佐天「グス……あれ?…何だろこれ?…体中から何かチカラが湧き出てくるような…」
佐天「これって、もしかしてもしかして……」


2年後、御坂美琴は、能力を消失しレベル0となっており、佐天涙子は学園都市No.1のレベル5になっていた。
佐天涙子は、レベル5へのコンプレックスと悔しさから血を滲む努力をし、遂にその地位を勝ち取ったのだ。




おしまい

70: 2010/02/04(木) 03:11:53.96 ID:p70uXvpd0
ごめんなさい。力尽きました。と言うか最初からここで終わる予定でした。
長らく保守して下さった方、読んで頂いた方、ありがとうございます。
一応はこれで終わりです。納得できない方いたら別に続き書いて下さって
構いません。
ちなみに、自分は御坂も黒子も初春も佐天さんも平等に好きで誰が嫌い
というわけではありません。佐天さんの話を考えてたらこんなストーリー
が思いついたので書いてみただけです。以上です。ありがとございました。

ジャッジメントですの!

引用: 御坂「レベル0って生きてる意味ないよねwww」 佐天「え?」