1: 2011/11/15(火) 19:03:28.38 ID:CzB8ae9f0
~ちなつ宅~

~夜~

ちなつ「今日のパーティーは楽しかったなあ…」

ちなつ「結衣先輩からプレゼントも貰えたし♪」

ちなつ「こんなに幸せでいいのかしら♪」

ちなつ「よーし、この幸せな気持ちのまま寝て、夢の中でも結衣先輩に会っちゃおうっ!」

ちなつ「待っててくださいね、結衣先輩♪」モゾモゾ

ちなつ「照明も切って、と…」カチッ
ゆるゆり: 22【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)
2: 2011/11/15(火) 19:04:28.23 ID:CzB8ae9f0


ヒューーーーーーーーー


ちなつ(うーん、何か今日は風が強いなあ…)

ちなつ「……」

ちなつ「……」


ヒューーーーーーーーー


ちなつ(……もう、気になって寝られない…)

ちなつ(さっきまでの幸せな気持ちに水指されちっゃたよ…)

ちなつ「……」

ちなつ(……こんな時に限って、京子先輩の話を思い出しちゃった…)

8: 2011/11/15(火) 19:06:06.40 ID:CzB8ae9f0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

京子「ねえ、ちなつちゃん、こんな話知ってる?」

京子「1人暮らししてる女の子の家に友達が泊まりに来たんだけど…」

京子「突然、その友達がラムレーズンを食べたいって言い出したんだよ」

京子「女の子は、もう冬だしアイスなんて要らないじゃないって返したんだけど」

京子「友達はどーしても今食べたいって拗ねだした」

京子「仕方ないから、2人で近所のお店に行こうって話しになって家を出たんだけど…」

京子「家を出た直後に友達が突然、警察に電話し始めたんだって」

京子「女の子が事情を聞くと、その友達は必氏な顔をして…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

10: 2011/11/15(火) 19:07:54.67 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(ベッドの下に斧を持った女の人が居るのを見たから…か…)

ちなつ(恐い話だよね、自分の部屋にいつの間にか誰かが潜んでたなんて…)

ちなつ「……」

ちなつ(うう、本気で恐くなってきた…)

ちなつ(京子先輩、恨みますよ…)

ちなつ「……」

ちなつ(だ、大丈夫だよね、私のベッドは下に誰かが潜り込めそうなスペース無いし…)

11: 2011/11/15(火) 19:09:28.29 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(……だめ、恐くて、我慢できない…、そ、そうだ、こんな時こそ…!)

ちなつ「結衣先輩の抱き枕~♪」ジャジャーン

ちなつ(これを抱いて寝れば、恐さなんて吹き飛ぶってもんです♪)

ちなつ(はぁはぁ、結衣先輩、結衣先輩)スリスリ

ちなつ(結衣先輩の古着で作った抱き枕、結衣先輩のにおいがするよぉ…)スリスリ

ちなつ(これで、結衣先輩の妄想をすれば…)

13: 2011/11/15(火) 19:11:22.89 ID:CzB8ae9f0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

結衣「ちなつちゃん、恐いのかい?」

ちなつ「は、はい、結衣先輩、私恐いです…」

結衣「ふふ、ちなつちゃんは恐がりな乙女だなあ」

結衣「大丈夫、私が守ってあげるよ…」

ちなつ「ゆ、結衣先輩///」

結衣「例え地獄へ落ちたとしても…」

ちなつ「ゆ、結衣先輩…?」

結衣「ワタシガ、マモッテ、アゲルカラネェェェェ」ケタケタケタケタ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

14: 2011/11/15(火) 19:12:28.36 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「何で恐くするの!?」ガバッ

ちなつ「はぁ…はぁ…はぁ…」

ちなつ(じ、自分の妄想に突っ込んじゃった…)

ちなつ(だ、だめだ、頭が恐い事を考える仕様になってるから、結衣先輩まで恐くなっちゃう…)

ちなつ(もっと、強力な、陰の気を吹き飛ばすような物が必要だわ…)

15: 2011/11/15(火) 19:14:42.62 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「きょ、京子先輩の抱き枕~」ジャジャーン

ちなつ「違うんですよ、これは、あの、結衣先輩の抱き枕とセットで作っただけで…」

ちなつ「だって、結衣先輩の抱き枕が寂しそうでしたから、仕方なくです、他意はありません…」

ちなつ(わたし、誰に言い訳してるんだ…かなり、テンパってきてるなあ…)

ちなつ「よし、京子先輩、元々、貴女の話が原因なんですから、ちゃんと責任とってくださいね?」ギュ

ちなつ「恐くしたら、明日怒りますから!」ギュッ

16: 2011/11/15(火) 19:17:00.93 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(ああ、京子先輩の体操服で作った抱き枕、京子先輩の匂いがする…)クンカクンカ

ちなつ(京子先輩の匂いって、何か安心するんだよね…)スリスリ

ちなつ(うん、これなら妄想なんてしなくても、寝ちゃえそう…)スリスリ


ガタガタガタ


ちなつ「……!」

18: 2011/11/15(火) 19:18:36.86 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(え、今、窓が揺れた…)

ちなつ(風は、吹いてなかったと思うけど…)

ちなつ(……誰かが、揺すった…とか?)

ちなつ(い、いやいや、そんなはず無いよ、誰が揺するのよ…)


『斧を持った女の人が居るのを見たんだって』


ちなつ「……」

ちなつ(あ、あんなの、ただの都市伝説だもん…)ギュッ

20: 2011/11/15(火) 19:20:35.90 ID:CzB8ae9f0


ヒューーーーーーーーーーー

ガタガタガタ


ちなつ(ほ、ほら、ただの風よ、心配する事なんて、何も無い…)

ちなつ(けど、明日、京子先輩は、殴っておこう…)ギュッ


プップー


ちなつ(あ、車が家の前を通る…)

ちなつ(珍しいな、こんな時間に…)

21: 2011/11/15(火) 19:21:31.61 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「……え」

ちなつ(い、いま…車のライトに照らされて)

ちなつ(何かが)

ちなつ(私の部屋の窓に)

ちなつ(何かの影が)

ちなつ(映った)

ちなつ「……」

23: 2011/11/15(火) 19:23:18.63 ID:CzB8ae9f0

ちなつ(き、気のせいだよね)

ちなつ(だって、だって、今、映った影)

ちなつ(まともな、人間の形、してなかったもん…)


ガタガタガタ


ちなつ「ひっ…!」

24: 2011/11/15(火) 19:24:09.22 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(うそ、風じゃ、無い…)

ちなつ(風が無いのに、窓が、窓が…)

ちなつ(ど、どうしよう…照明つけて、確かめようか…?)

ちなつ(だ、だめ、照明つけたら、向こうに、気づかれちゃう…)

ちなつ(む、向こうって何よ、向こうに何が居るって…言うのよ…)

26: 2011/11/15(火) 19:25:53.99 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(う、うう)ガバッ

ちなつ(気のせい、気のせいよ…)

ちなつ(こ、こうして布団を頭まで被っていれば…)

ちなつ(も、もう聞こえない…)


ガタガタ

ガタガタガタガタ



27: 2011/11/15(火) 19:27:05.40 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(あ、ダメ、これ、絶対、何か居る)

ちなつ(こ、恐い、恐いよお…)

ちなつ(きょ、京子先輩、助けて…)ギュッ

ちなつ(お願いします、抱きついて来ていいから、助けてください…!)ギュッ

ちなつ(京子先輩……!)

29: 2011/11/15(火) 19:28:30.63 ID:CzB8ae9f0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

京子「ちなつちゃん、恐いの?」

ちなつ「は、はい、京子先輩、私恐いです…」

京子「もう、ちなつちゃんは恐がりだなあ」

京子「まあ、そういう所がちなつちゃんの可愛いところなんだけどね!」

ちなつ「きょ、京子先輩///」

京子「不安にならなくてもいいよ、私が一緒にいてあげるから」

京子「この音だって、実際見てみれば、大した理由じゃないんだって」

京子「だから、ね?確認してみよう?大丈夫、私も一緒だから」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

30: 2011/11/15(火) 19:30:33.02 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(……うん、そうだね、こんな所で怖がってても仕方ない…)

ちなつ(スパっと確認してしまえば、なんてこと、ないはず…)

ちなつ(怖さを克服さえすれば、朝までぐっすり寝られるはずだから…)

ちなつ(よ、よし、確認しよう、窓の外を…)

ちなつ(京子先輩抱き枕と一緒に…)ギュッ

32: 2011/11/15(火) 19:33:18.04 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「……」ソロッ

ちなつ「……」ソロソロッ

ちなつ(な、なんとか窓の前まで来た…)

ちなつ(あ、あとは、カーテンをひいて、外を見まわすだけ…!」

ちなつ(京子先輩、ち、力を…勇気をくださいっ!)ギュッ

33: 2011/11/15(火) 19:34:05.64 ID:CzB8ae9f0


ちなつ「てやっ!」シャーッ



ちなつ「……」

ちなつ「……」キョロキョロ

ちなつ「よ、良かった…カーテンの向こうには、やっぱり誰も居ない…」

35: 2011/11/15(火) 19:35:15.42 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「もう、やっぱり風だったんだよね、きっと…」

ちなつ「良かった…今、何時だろ…えーと、携帯携帯…」

ちなつ「あれ、電源切れてる、何時の間に…」

ちなつ「ON…と、うわ、もう0時だ…」

ちなつ「ん、メールと留守電が入ってる」

ちなつ「なんだろ、こんな夜中に…」

38: 2011/11/15(火) 19:36:36.80 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「メールは、結衣先輩からだ」

ちなつ「えーと……」


『ちなつちゃん、気をつけて』


ちなつ「ん、これだけ?」

ちなつ「なんだろう、結衣先輩…」

ちなつ「えーと、留守電の方は…向日葵ちゃん?時間は1時間前か~」

40: 2011/11/15(火) 19:37:37.12 ID:CzB8ae9f0
向日葵『吉川さん、夜分遅くに申し訳ありません…』

向日葵『えと、非常識かと思いますが、恐くて、我慢できずに電話してしまいました…』

向日葵『櫻子にも電話したのですが、あの子、電源切ってる上に留守電設定もしてないみたいで…』

向日葵『じ、実は、さっきから、窓の外で何かの気配がするんです…』

向日葵『……はい、判ってます、照明つけて確認すればいいのですが…』

向日葵『こ、こわくて、出来なくて…』

42: 2011/11/15(火) 19:38:50.73 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(ふふ、向日葵ちゃん、私と同じだ)クスッ


向日葵『窓がガタガタって揺れるんです…風でしょうか…』

向日葵『恐くてベッドからも出られません…ど、どうすれば…』


ちなつ(勇気を出して調べれば平気だよ、向日葵ちゃん)クスッ


向日葵『こんな時に連絡がつかないなんて、櫻子のヤツ、明日、殴ってやるんだから…』

43: 2011/11/15(火) 19:40:18.30 ID:CzB8ae9f0
向日葵『こ、このままでは埒が明きませんわよね、というか』

向日葵『この事を明日、櫻子に話したら絶対に爆笑されますわ…』

向日葵『そ、その様子を頭に描いたら…もう、恐いなんて言ってられなくなりました!』

向日葵『か、確認してやりますわ!窓の外を!』


ちなつ(頑張れ、向日葵ちゃん…)


向日葵『……』

向日葵『て、てい!』ガラガラガラッ

45: 2011/11/15(火) 19:41:15.62 ID:CzB8ae9f0
向日葵『は、はは…やっぱり、何もありませんでしたわね』

向日葵『ふう、風が気持ちいい…』

向日葵『あ、吉川さん、本当に夜分遅く申し和ありませんでしたわ』

向日葵『このお詫びは、明日させていただきますわね』

向日葵『では、おやすみなさい』ガチャッ

46: 2011/11/15(火) 19:42:11.01 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「ふふふ、全部、私と同じだね、向日葵ちゃん」

ちなつ「明日は、この話で盛り上がれそう」

ちなつ「…あれ、もう1件留守電が…あ、また向日葵ちゃんだ」

ちなつ「時間は、さっきの留守電の1分後か…」

ちなつ「どうしたんだろ…」

49: 2011/11/15(火) 19:44:08.17 ID:CzB8ae9f0
向日葵『吉川さん』

向日葵『私が間違ってました』

向日葵『あ、あいつら、私が、窓を開けるのを、待ってたんです、きっと』

向日葵『い、いま、私の』

向日葵『私の後ろ、部屋の中に、だ、誰かが』

向日葵『ナニカが立っています』

向日葵『気配が感じられるんです』

向日葵『物音も…』

50: 2011/11/15(火) 19:45:32.75 ID:CzB8ae9f0
向日葵『はぁ…はぁ…』

向日葵『こ、こわくて、振り向けません…』

向日葵『はぁ…はぁ…はぁ…』

向日葵『ど、どうすれば…さ、櫻子、た、助けて…』

向日葵『はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…』

52: 2011/11/15(火) 19:46:58.07 ID:CzB8ae9f0
向日葵『はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…』


向日葵『はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…』


向日葵『はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…』


向日葵『はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…』


向日葵『はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…』

53: 2011/11/15(火) 19:48:04.66 ID:CzB8ae9f0
向日葵『な、なんなの…』

向日葵『な、なんなのですか、いったい』

向日葵『ど、どうして私がこんな目に…』

向日葵『……も、もういい、見てやる、見てやりますわ!』


ちなつ(だ、だめ、だめだよ、向日葵ちゃん、見ちゃ、ダメ!)


向日葵『ふ、振り返ってやる!』


ちなつ(向日葵ちゃん!)


向日葵『~~~~~~~~~~~!』ガチャン、ツー、ツー

56: 2011/11/15(火) 19:49:47.53 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「ひ、向日葵…ちゃん…」


はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…


ちなつ「……え」


はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…


ちなつ(う、うそ、この、息遣い…向日葵ちゃんのじゃ、無い…)


はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…

57: 2011/11/15(火) 19:50:44.92 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(わ、わたしの、後ろから、い、息遣い、が…)

ちなつ(ど、どうして…)

ちなつ(私、カーテンは開けたけど、窓は開けてないのに…)


はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…


ちなつ(だ、だめ、振り向いちゃ、だめ)

ちなつ(きっと見ちゃいけないモノだ…これ…)

ちなつ(け、けど、なんで…)

59: 2011/11/15(火) 19:52:39.97 ID:CzB8ae9f0
ちなつ(わ、わたし、振り向こうとしてる…)

ちなつ(こ、恐すぎて、確認せずには、いられない…)

ちなつ(だ、だめ、見ちゃ、だめ)

ちなつ(あ、ああ、けど見える…)

ちなつ(見ちゃいけないはずのモノが…)

ちなつ(血のように、真っ赤に染まった…)

ちなつ(真っ赤に染まった、ソイツが…)

60: 2011/11/15(火) 19:54:26.30 ID:CzB8ae9f0




京子「へろう!ちなちゅ!」





61: 2011/11/15(火) 19:54:50.93 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「お前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」パンチ

京子「ひ、ひい!?ちなつちゃん、恐いよ!?」ササッ


ガタガタガタガタ


??「京子先輩~早く開けてください、窓の外寒いです~」

ちなつ「……!」ギロッ


ガラガラッ


櫻子「あ、ちなつちゃん、開けてくれてありが…」

ちなつ「お前もかぁぁぁぁぁぁぁぁ!」パンチ

櫻子「へぶっ!」

63: 2011/11/15(火) 19:56:36.09 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「もう!2人とも、こんな悪戯はもうしないって言ってた…のに?」

ちなつ「あれ、京子先輩の格好…サンタさん?」

ちなつ「櫻子ちゃんは…トナカイ?」

京子「えへへへ、だって、ちなつちゃん、今日はクリスマスだもん!」

櫻子「め、めりーくりすまーす!うう、鼻痛い…」

64: 2011/11/15(火) 19:57:50.50 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「つ、つまり、サンタさんとトナカイの格好をして」

ちなつ「みんなの部屋にプレゼントを配って回っていた…と」

京子「うん、今年は皆に迷惑かけちっゃたからね、その恩返しって意味で」

京子「けど、最近の家は夢が無いよね~、窓も扉もキッチり施錠されてるし…」

京子「侵入するのにどんだけ苦労したことか…」

櫻子「エントツも無いなんて、ビックリだよ」ハァ

ちなつ「そりゃ、無いでしょ、エントツなんか…」

68: 2011/11/15(火) 20:11:05.15 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「それで、まだこれから回るつもりなの?皆の家」

櫻子「うん、あとは……何処が残ってるんでしたっけ、京子先輩」

京子「えー、綾乃と池田姉妹を回って、最後に花子ちゃん達の所に行って終了!」

京子「あ、一応、皆には黙っておいてね!」

ちなつ「この時間に連絡なんてしませんよ…」ハァ

ちなつ「……あの、手伝いとか、いります?」

71: 2011/11/15(火) 20:17:04.70 ID:CzB8ae9f0
京子「ノープロブレム!私達に任せておきなさいって!」

京子「向日葵ちゃんにも同じ事聞かれたけど、もう遅いしさ」

京子「皆に苦労させるのも気が引けるしね」

櫻子「え、私は?」

京子「櫻子ちゃん、頑丈じゃないですか!」

櫻子「褒められた><」

73: 2011/11/15(火) 20:20:45.91 ID:CzB8ae9f0
ちなつ「はあ、行っちゃった…楽しそうだなあ、あの二人…」

ちなつ(最初から話してくれたら、手伝えてたのに…)

ちなつ(……まあ、邪魔するのも、不粋かな…)フー

ちなつ(そういえば、置いて行ったプレゼント、何だろう?)


ガサガサ


ちなつ「うん、まあ、予想出来てたけどね」

74: 2011/11/15(火) 20:22:45.46 ID:CzB8ae9f0
~翌朝~

花子「櫻子、これ、ちょっと見てみるし!」

櫻子「あーもー、煩い、私あんま寝てないんだから起こさないでよ…」

花子「いいから!ほら!やっぱりサンタさん居るし!」

花子「ミラクるんのDVD、靴下に入ってたし!」

櫻子「そうですかそうですか、よござんしたね…」モゾモゾ

花子「あ、櫻子は貰えなかったんだ…悪い子にしてるからだし」

76: 2011/11/15(火) 20:25:21.24 ID:CzB8ae9f0
撫子「何故か私の所にも入ってたんだよね」

撫子「ミラクるんのDVD」

櫻子「もう、みんなで私に見せに来ないでって…」モゾモゾ

撫子「まあいいけど…」

撫子「……そういえばさ、櫻子、小学校のころまではサンタさん信じてたよね」

撫子「今はどうなの?」

櫻子「……それはお答えできません」ニヤ







78: 2011/11/15(火) 20:28:12.43 ID:MqbVjQ3r0

引用: ちなつ「窓の外に何かいる」