1: 2011/11/15(火) 01:59:36.82 ID:zwNqNfNMO
男「あーさぶっ!外さぶたっ」
男「コンビニ遠いんだよチクショウ…ふぇっくしっ!」ズビッ
男「あーくそ…ん?」
少女「」
男「子供が倒れとる」
男「コンビニ遠いんだよチクショウ…ふぇっくしっ!」ズビッ
男「あーくそ…ん?」
少女「」
男「子供が倒れとる」
3: 2011/11/15(火) 02:03:00.68 ID:zwNqNfNMO
男「寝て…るわけないかこんな真冬に道端で」
少女「」
男「新手の遊びか…」
少女「」
男「ていうかピクリとも動かないけど…」
少女「」
少女「」
男「新手の遊びか…」
少女「」
男「ていうかピクリとも動かないけど…」
少女「」
4: 2011/11/15(火) 02:04:39.83 ID:zwNqNfNMO
男「まさかこれって、氏…」ゴクリ
少女「」
男「おいおい…」
少女「」
男「…」キョロキョロ
男「俺は何も見なかった」
少女「」
男「おいおい…」
少女「」
男「…」キョロキョロ
男「俺は何も見なかった」
5: 2011/11/15(火) 02:06:46.94 ID:zwNqNfNMO
男「コンビニのおでんが俺を待っている!」スタスタスタ
少女「」
男「帰ったら観たいドラマもあるし!」スタスタスタ
少女「」
男「…」スタ、スタ、スタ
少女「」
男「…」ピタリ
男「はぁ…」クルッ
少女「」
男「帰ったら観たいドラマもあるし!」スタスタスタ
少女「」
男「…」スタ、スタ、スタ
少女「」
男「…」ピタリ
男「はぁ…」クルッ
8: 2011/11/15(火) 02:15:05.46 ID:zwNqNfNMO
男「いくらなんでも放置はよくないか…」
男「救急車呼ぶくらいはしとくか」
少女「」
男「お、おーい!大丈夫か?おーい!」
少女「」
男「どうしよう微動だにしない…軽く揺すってみるか」
少女「」
男「しっかりしろー!」ユサユサ
少女「」ユサユサ
少女「…」ユサユサ
男「おーい!」ユサユサ
少女「…」ユサユサ
男「救急車呼ぶくらいはしとくか」
少女「」
男「お、おーい!大丈夫か?おーい!」
少女「」
男「どうしよう微動だにしない…軽く揺すってみるか」
少女「」
男「しっかりしろー!」ユサユサ
少女「」ユサユサ
少女「…」ユサユサ
男「おーい!」ユサユサ
少女「…」ユサユサ
9: 2011/11/15(火) 02:16:11.09 ID:zwNqNfNMO
男「やっぱりもう…」
男「これは、警察の方がいいのか?」
少女「…」
男「はぁ…」
少女「…………………ん」
男「!!えっ?」
男「これは、警察の方がいいのか?」
少女「…」
男「はぁ…」
少女「…………………ん」
男「!!えっ?」
10: 2011/11/15(火) 02:21:43.88 ID:zwNqNfNMO
男「い、生きてた?!」
少女「…」ボー
男「お、おいキミ?大丈夫か!?」
少女「…」キョロ、キョロ
男「と、とにかくえっと、きゅ、救急車か?」アセアセ
少女「……………………あ、れ…?」
男「あ、あれ携帯どこやった?携帯携帯」アセアセ
少女「せんせい…?」
男「え?なに?ちょっと待って、あ、携帯あった!」
少女「…」ジッ
男「救急車って番号なんだっけ…?110番はお巡りさんだろ?えっとえっと」
少女「…」ジーッ
少女「…」ボー
男「お、おいキミ?大丈夫か!?」
少女「…」キョロ、キョロ
男「と、とにかくえっと、きゅ、救急車か?」アセアセ
少女「……………………あ、れ…?」
男「あ、あれ携帯どこやった?携帯携帯」アセアセ
少女「せんせい…?」
男「え?なに?ちょっと待って、あ、携帯あった!」
少女「…」ジッ
男「救急車って番号なんだっけ…?110番はお巡りさんだろ?えっとえっと」
少女「…」ジーッ
13: 2011/11/15(火) 02:29:33.42 ID:zwNqNfNMO
少女「いい」
男「イチイチキュウ?って、えっ?」
少女「病院いい」
男「いや、いいって…」
少女「大丈夫」
男「いや、そもそも何でこんな所で倒れてたんだよ」
少女「…ちょっと失敗しちゃった」
男「失敗って何だよ…」
男「イチイチキュウ?って、えっ?」
少女「病院いい」
男「いや、いいって…」
少女「大丈夫」
男「いや、そもそも何でこんな所で倒れてたんだよ」
少女「…ちょっと失敗しちゃった」
男「失敗って何だよ…」
15: 2011/11/15(火) 02:36:57.40 ID:zwNqNfNMO
少女「大丈夫、だから、病院はいや…」スッ
男「あっおい!」
少女「っ…」フラッ
男「!」ガシッ
少女「…」グッタリ
男「全然大丈夫じゃねーじゃねえかよ」
男「どうしよ…」
男「あっおい!」
少女「っ…」フラッ
男「!」ガシッ
少女「…」グッタリ
男「全然大丈夫じゃねーじゃねえかよ」
男「どうしよ…」
16: 2011/11/15(火) 02:39:17.84 ID:zwNqNfNMO
男「…」
少女「…」スゥスゥ
男「…はぁ」
男「結局家まで運んできてしまった」
男「ど、どうしよこれ?どうみても誘か」
少女「う、ん…」モゾ
男「!」
少女「…」スゥスゥ
男「…はぁ」
男「結局家まで運んできてしまった」
男「ど、どうしよこれ?どうみても誘か」
少女「う、ん…」モゾ
男「!」
18: 2011/11/15(火) 02:49:23.44 ID:zwNqNfNMO
男「…」ドキドキ
少女「…ん」ムクリ
男「よ、ようお目覚めかい?」ハラハラ
少女「ここ、どこ?」ボー
男「!」ドキィッ
少女「しらないおうち」キョロキョロ
男「あっとえっとこれは別に誘拐とかでは断じてないから!純粋な人助けであって、決して犯罪に結び付く行為ではないですからマジで!」ワタワタワタワタ
少女「たすけてくれたの?」
男「えっ?」
少女「ありがとう」
男「あ、どういたしまして」
少女「…ん」ムクリ
男「よ、ようお目覚めかい?」ハラハラ
少女「ここ、どこ?」ボー
男「!」ドキィッ
少女「しらないおうち」キョロキョロ
男「あっとえっとこれは別に誘拐とかでは断じてないから!純粋な人助けであって、決して犯罪に結び付く行為ではないですからマジで!」ワタワタワタワタ
少女「たすけてくれたの?」
男「えっ?」
少女「ありがとう」
男「あ、どういたしまして」
20: 2011/11/15(火) 02:55:00.82 ID:zwNqNfNMO
男「とりあえず何か飲むか?水かポカリしかないけど。ポカリでいい?」
少女「うん」
男「体調はどう?そもそも何であんな所で倒れてたわけ。病気とかか?」
少女「…」
男「…別に喋りたくないならいいんだけど。はいポカリ」
少女「ありがとう」
少女「…」ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク
男「えっ」
少女「ふはっ…はあっはぁ…」
男「そ、そんながっついて飲まなくても。おかわりいるか?」
少女「うん」
男「今度は落ち着いて飲めよ?むせるぞ」
少女「うん」
男「体調はどう?そもそも何であんな所で倒れてたわけ。病気とかか?」
少女「…」
男「…別に喋りたくないならいいんだけど。はいポカリ」
少女「ありがとう」
少女「…」ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク
男「えっ」
少女「ふはっ…はあっはぁ…」
男「そ、そんながっついて飲まなくても。おかわりいるか?」
少女「うん」
男「今度は落ち着いて飲めよ?むせるぞ」
22: 2011/11/15(火) 03:01:43.03 ID:zwNqNfNMO
少女「のどかわいてた」ゴクゴク
男「そうか」
少女「ふぅ…」
男「家はどこらへんだ?さすがにもう遅いし、送ってくよ」
少女「帰らない」
男「いや帰らないじゃなくて」
少女「じゃまだったら出ていく」
男「そういうことじゃなくて!こんな時間にフラフラ出歩いてたら危ないだろうが」
少女「大丈夫」
男「大丈夫じゃないっつうの!道端に倒れてるような娘は大丈夫じゃないから」
少女「もう大丈夫になったからいい」
男「そうか」
少女「ふぅ…」
男「家はどこらへんだ?さすがにもう遅いし、送ってくよ」
少女「帰らない」
男「いや帰らないじゃなくて」
少女「じゃまだったら出ていく」
男「そういうことじゃなくて!こんな時間にフラフラ出歩いてたら危ないだろうが」
少女「大丈夫」
男「大丈夫じゃないっつうの!道端に倒れてるような娘は大丈夫じゃないから」
少女「もう大丈夫になったからいい」
23: 2011/11/15(火) 03:07:47.05 ID:zwNqNfNMO
男「あのなぁ…世の中には変なヤツが一杯いるんだぞ、学校でも言われるだろ?知らない人にはついてっちゃダメですよーとか」
少女「知らない人にはついてかないもん」
男「いやいや、げんに知らない人だろ俺。まぁ、連れて来ちゃったのは俺なんだけどさ…」
少女「…」
男「どうする?俺がとんでもなく悪いヤツだったら。な、怖いだろ?」
少女「悪いヤツじゃないよ」
男「いや分かんないぜ?優しく助ける振りをして、実は…とかありうるだろ?」ニヤリ
少女「ううん。せんせいはやさしい人だもん」ニコッ
少女「知らない人にはついてかないもん」
男「いやいや、げんに知らない人だろ俺。まぁ、連れて来ちゃったのは俺なんだけどさ…」
少女「…」
男「どうする?俺がとんでもなく悪いヤツだったら。な、怖いだろ?」
少女「悪いヤツじゃないよ」
男「いや分かんないぜ?優しく助ける振りをして、実は…とかありうるだろ?」ニヤリ
少女「ううん。せんせいはやさしい人だもん」ニコッ
25: 2011/11/15(火) 03:16:48.90 ID:zwNqNfNMO
男「せ、せんせい?俺はキミの教師とかじゃないですが」
少女「ソンケイしてるヒトのことをセンセイってよぶって、お母さんが言ってたもん」
男「いやいや、俺尊敬されるような人間じゃないし」
少女「たすけてくれたよ」
男「倒れてるのを介抱しただけで、そんな大袈裟な」
少女「とにかく」
少女「わたしにとって、せんせいはせんせいなの」
少女「助けてくれて、ありがとうね。せんせい」ニコッ
少女「ソンケイしてるヒトのことをセンセイってよぶって、お母さんが言ってたもん」
男「いやいや、俺尊敬されるような人間じゃないし」
少女「たすけてくれたよ」
男「倒れてるのを介抱しただけで、そんな大袈裟な」
少女「とにかく」
少女「わたしにとって、せんせいはせんせいなの」
少女「助けてくれて、ありがとうね。せんせい」ニコッ
26: 2011/11/15(火) 03:18:45.46 ID:zwNqNfNMO
少女「ここはせんせいのおうち?」キョロキョロ
男「あぁうん」
少女「ひとりで住んでるの?」
男「あぁ」
少女「ふぅん…」キョロキョロ
男「…」
男「(不思議な娘だなぁ…)」
男「あぁうん」
少女「ひとりで住んでるの?」
男「あぁ」
少女「ふぅん…」キョロキョロ
男「…」
男「(不思議な娘だなぁ…)」
28: 2011/11/15(火) 03:27:41.53 ID:zwNqNfNMO
男「(家出…なんだろうか?頑なに家に帰るのも病院も嫌がるなんて)」
男「(しかしまだこんなに幼いのに。家で何かあったとかかね。道端に倒れてた理由は分からんが)」ハッ
少女「…」ジッ
男「っ?!」ビクッ
少女「…」ジーッ
男「な、なに?」
少女「…なんでもない」フイッ
男「??(び、びっくりした!)」ドキドキ
男「(しかしまだこんなに幼いのに。家で何かあったとかかね。道端に倒れてた理由は分からんが)」ハッ
少女「…」ジッ
男「っ?!」ビクッ
少女「…」ジーッ
男「な、なに?」
少女「…なんでもない」フイッ
男「??(び、びっくりした!)」ドキドキ
29: 2011/11/15(火) 03:29:22.82 ID:zwNqNfNMO
男「あーその、腹減ってないか?何か食えそうか?」
少女「…少し」
男「体調悪そうだし、お粥とかでいいかね。作るからちょっと待ってて」
少女「いいの?」
男「腹減って倒れられたら困るしな」カチカチャ
少女「…」
少女「…少し」
男「体調悪そうだし、お粥とかでいいかね。作るからちょっと待ってて」
少女「いいの?」
男「腹減って倒れられたら困るしな」カチカチャ
少女「…」
32: 2011/11/15(火) 03:34:08.21 ID:zwNqNfNMO
男「お待たせ。熱いからゆっくり食べなよ」
少女「い、いただきます」フーフー
少女「…」モグモグ
男「…(食い終わったら嫌がってても交番に連れてくか…このままじゃさすがにマズイしなぁ)」
少女「…」フーフー
男「(親も捜してるかもしれないし、問題になる前に何とかしないとな…)」
少女「…」モグモグ
少女「…」ジッ
少女「い、いただきます」フーフー
少女「…」モグモグ
男「…(食い終わったら嫌がってても交番に連れてくか…このままじゃさすがにマズイしなぁ)」
少女「…」フーフー
男「(親も捜してるかもしれないし、問題になる前に何とかしないとな…)」
少女「…」モグモグ
少女「…」ジッ
33: 2011/11/15(火) 03:39:36.08 ID:zwNqNfNMO
少女「ごちそうさまでした」
男「ああ。食器は置いたままでいいよ」
少女「…」
男「…(さて、もう少ししたら交番に連れてくかな)」
少女「…せんせい」
男「だから先生じゃないっつうの。なに?」
少女「おじゃましました」スクッ
男「えっ?」
男「ああ。食器は置いたままでいいよ」
少女「…」
男「…(さて、もう少ししたら交番に連れてくかな)」
少女「…せんせい」
男「だから先生じゃないっつうの。なに?」
少女「おじゃましました」スクッ
男「えっ?」
34: 2011/11/15(火) 03:41:16.63 ID:zwNqNfNMO
少女「おかゆおいしかったよ。ありがとう」ペタペタ
男「ちょ、どこ行くんだよ?」
少女「外」
男「外。じゃねえよ。家に帰るのか?」
少女「帰らない」
男「じゃあどこ行くつもり?」
少女「…」
男「ちょ、どこ行くんだよ?」
少女「外」
男「外。じゃねえよ。家に帰るのか?」
少女「帰らない」
男「じゃあどこ行くつもり?」
少女「…」
35: 2011/11/15(火) 03:48:11.60 ID:zwNqNfNMO
男「そんなに家が嫌なのか?」
少女「…」
男「何があったのか知らないけど。家出にしたって行くあてもないのに」
少女「せんせいにメーワクはかけない」
男「いや俺はどうでもいいんだって。とにかく、家に帰らないとしてもだ。せめて友達とか親戚とか、知り合いの家の方がいいだろう」
少女「…いない」
男「いないって…」
少女「だれも、たすけてくれなかったもん」
少女「…」
男「何があったのか知らないけど。家出にしたって行くあてもないのに」
少女「せんせいにメーワクはかけない」
男「いや俺はどうでもいいんだって。とにかく、家に帰らないとしてもだ。せめて友達とか親戚とか、知り合いの家の方がいいだろう」
少女「…いない」
男「いないって…」
少女「だれも、たすけてくれなかったもん」
39: 2011/11/15(火) 03:54:25.81 ID:zwNqNfNMO
少女「こんなにやさしくしてくれたのは、せんせいだけだもん」
男「…」
少女「…」
男「あ、あの」
少女「…家には帰れない」
男「だから何で」
少女「お母さんにいらないって言われたから」
男「…」
少女「…」
男「あ、あの」
少女「…家には帰れない」
男「だから何で」
少女「お母さんにいらないって言われたから」
40: 2011/11/15(火) 03:57:53.61 ID:zwNqNfNMO
男「っ!そ、それは言葉のあやとか」
少女「ちがうの。そういうのじゃない」
少女「わたしがいると、お母さんが悲しくなるから」
男「そんなの、本気で思って言ったわけじゃないだろ?」
少女「…」
少女「せんせいはやさしいね…」
少女「ちがうの。そういうのじゃない」
少女「わたしがいると、お母さんが悲しくなるから」
男「そんなの、本気で思って言ったわけじゃないだろ?」
少女「…」
少女「せんせいはやさしいね…」
42: 2011/11/15(火) 04:09:31.91 ID:zwNqNfNMO
男「反省してるかもしれないだろ?言い過ぎたって!本心からなわけないだろ?!今だって心配して捜してるかも」
少女「だったら、いいな」
男「え?」
少女「いなくなれって言われても、お話しなくなっても、名前呼んでくれなくても、ご飯くれなくても痛くても」
少女「氏ねばいいのにって、言われても」
少女「わたし、お母さんに、嫌われたくないよお」
少女「だったら、いいな」
男「え?」
少女「いなくなれって言われても、お話しなくなっても、名前呼んでくれなくても、ご飯くれなくても痛くても」
少女「氏ねばいいのにって、言われても」
少女「わたし、お母さんに、嫌われたくないよお」
45: 2011/11/15(火) 04:16:13.18 ID:zwNqNfNMO
少女「おか、おかあ、さん…わた、わたしのことい、いら、いらないって」ボロボロ
少女「いつも、いつも、泣きながら言って。あんたがいなければって、言って…わたしが、わっわたしが、ノロワレタ子だか、ら。わたしがダメだったから」ボロボロ
男「ちょ、おい」アタフタ
少女「うあ、うぁ、あ。ひぁ、ひっ」ボロボロ
男「…(これって、虐待ってやつじゃないのか?)」
少女「いつも、いつも、泣きながら言って。あんたがいなければって、言って…わたしが、わっわたしが、ノロワレタ子だか、ら。わたしがダメだったから」ボロボロ
男「ちょ、おい」アタフタ
少女「うあ、うぁ、あ。ひぁ、ひっ」ボロボロ
男「…(これって、虐待ってやつじゃないのか?)」
46: 2011/11/15(火) 04:17:17.18 ID:zwNqNfNMO
腹が痛いトイレ
51: 2011/11/15(火) 04:29:52.84 ID:zwNqNfNMO
少女「…」スゥ、スゥ
男「泣き疲れて寝てしまった…とりあえずベッドに運ぶか」スッ
男「おぉ!?か、軽っ」
男「(このくらいの娘はこんなもんなのか?それとも虐待の影響?)」
少女「…ぅ。せ…んせぇ」
男「あ、ごめん起こしちゃった?」
少女「…」スゥスゥ
男「寝言か」
男「先生かぁ、俺は尊敬されるような人間じゃないのに」
男「泣き疲れて寝てしまった…とりあえずベッドに運ぶか」スッ
男「おぉ!?か、軽っ」
男「(このくらいの娘はこんなもんなのか?それとも虐待の影響?)」
少女「…ぅ。せ…んせぇ」
男「あ、ごめん起こしちゃった?」
少女「…」スゥスゥ
男「寝言か」
男「先生かぁ、俺は尊敬されるような人間じゃないのに」
52: 2011/11/15(火) 04:31:45.21 ID:zwNqNfNMO
少女「…ぁ」ハッ
少女「っ」ガバッ
少女「…?」キョロキョロ
少女「…」ペタペタ
キィ
男「あ、おはよ。調子はどうだ?」
少女「せんせい…」
少女「っ」ガバッ
少女「…?」キョロキョロ
少女「…」ペタペタ
キィ
男「あ、おはよ。調子はどうだ?」
少女「せんせい…」
54: 2011/11/15(火) 04:35:48.22 ID:zwNqNfNMO
少女「おはよう。うん、大丈夫」
男「朝飯食えそうか?」
少女「うん。いいにおい」
男「卵とベーコン焼いただけだけどね。パンも食べれるなら焼くけど」
少女「食べたい。手伝う」
男「そうか?じゃあ冷蔵庫から牛乳取ってきてくれるか」
少女「うん、わかった」
男「朝飯食えそうか?」
少女「うん。いいにおい」
男「卵とベーコン焼いただけだけどね。パンも食べれるなら焼くけど」
少女「食べたい。手伝う」
男「そうか?じゃあ冷蔵庫から牛乳取ってきてくれるか」
少女「うん、わかった」
56: 2011/11/15(火) 04:42:10.71 ID:zwNqNfNMO
男「じゃあ食べるか」
少女「いただきます」
男「テレビでも観るかね」
プチッ
男「ニュースでいい?」
少女「うん。テレビあんまり見たことない」
男「え、家にテレビないの?」
少女「お母さんがたまに見てるけど、わたしはよくないからダメだって」
男「…へぇ(教育に厳しい母親なのか?テレビくらいいいだろうに)」
少女「いただきます」
男「テレビでも観るかね」
プチッ
男「ニュースでいい?」
少女「うん。テレビあんまり見たことない」
男「え、家にテレビないの?」
少女「お母さんがたまに見てるけど、わたしはよくないからダメだって」
男「…へぇ(教育に厳しい母親なのか?テレビくらいいいだろうに)」
57: 2011/11/15(火) 04:50:40.55 ID:zwNqNfNMO
男「また野菜の値段上がるのかぁ。困るっつーの」
少女「…」モグモグ
男「おーあの女優結婚かぁ。って相手あの芸人かよ!不釣り合い過ぎるだろ。何かショックだ…」
少女「…」モグモグ
《次のニュースです…》
少女「…」
男「うわ卵辛っ!塩入れすぎたなー。ごめんな食えそうか?」
少女「うん大丈夫。おいしいよ」モグモグ
少女「…」モグモグ
男「おーあの女優結婚かぁ。って相手あの芸人かよ!不釣り合い過ぎるだろ。何かショックだ…」
少女「…」モグモグ
《次のニュースです…》
少女「…」
男「うわ卵辛っ!塩入れすぎたなー。ごめんな食えそうか?」
少女「うん大丈夫。おいしいよ」モグモグ
60: 2011/11/15(火) 04:53:17.14 ID:zwNqNfNMO
男「ごちそうさま」
少女「ごちそうさまでした」
男「…」
少女「…」
男「あー。ちょっと話、いいかな」
少女「うん」
少女「ごちそうさまでした」
男「…」
少女「…」
男「あー。ちょっと話、いいかな」
少女「うん」
61: 2011/11/15(火) 04:57:45.81 ID:zwNqNfNMO
男「事情は分かった」
少女「…」
男「いや、状況を完璧に把握してるわけではないけどさ。帰りたくない理由は分かったよ」
少女「…」
男「でも見ず知らずの子を家に住まわせるわけにはいかない」
少女「…」ギュッ
少女「うん。せんせいにメーワクはかけたくないから」
少女「…」
男「いや、状況を完璧に把握してるわけではないけどさ。帰りたくない理由は分かったよ」
少女「…」
男「でも見ず知らずの子を家に住まわせるわけにはいかない」
少女「…」ギュッ
少女「うん。せんせいにメーワクはかけたくないから」
65: 2011/11/15(火) 05:13:09.72 ID:zwNqNfNMO
男「でも、じゃあ頑張ってねさようなら。とかはしないけどさ」
少女「え?」
男「キミはどうしたい?」
少女「わたしは…」
少女「………………………………………家に、帰りたい」
男「…」
少女「でも、できない。…できない」
男「…そうか」
少女「え?」
男「キミはどうしたい?」
少女「わたしは…」
少女「………………………………………家に、帰りたい」
男「…」
少女「でも、できない。…できない」
男「…そうか」
66: 2011/11/15(火) 05:22:39.20 ID:zwNqNfNMO
男「居候でいいなら」
少女「え?」
男「あー…これってやっぱり犯罪になるのかなぁーあーあーあー…」ブツブツ
少女「せんせい?」
男「少しの間くらいなら、ここに居てもいいんじゃないかなってね?」
少女「え…」
男「あー。ずっとは無理だけどね?まぁ、解決策を探す間くらいならね。まぁ、いいんじゃないかね。世間的には分からんけどな!はははは」
少女「…いいの?ここにいても」
男「俺がしてやれるのはこれくらいしかないけど、まぁ」
少女「え?」
男「あー…これってやっぱり犯罪になるのかなぁーあーあーあー…」ブツブツ
少女「せんせい?」
男「少しの間くらいなら、ここに居てもいいんじゃないかなってね?」
少女「え…」
男「あー。ずっとは無理だけどね?まぁ、解決策を探す間くらいならね。まぁ、いいんじゃないかね。世間的には分からんけどな!はははは」
少女「…いいの?ここにいても」
男「俺がしてやれるのはこれくらいしかないけど、まぁ」
68: 2011/11/15(火) 05:23:02.02 ID:zwNqNfNMO
少女「…」ジッ
男「な、なに」ドキマギ
少女「………やっぱり、せんせいはせんせいだ」
男「どういうこと?」
少女「やさしい人ってこと」
男「まぁ、端からみたら立派な誘拐に軟禁だけどな!あははは」
少女「ありがとう、せんせい…」
男「はは…どういたしまして」
男「な、なに」ドキマギ
少女「………やっぱり、せんせいはせんせいだ」
男「どういうこと?」
少女「やさしい人ってこと」
男「まぁ、端からみたら立派な誘拐に軟禁だけどな!あははは」
少女「ありがとう、せんせい…」
男「はは…どういたしまして」
70: 2011/11/15(火) 05:28:42.77 ID:zwNqNfNMO
男「そんなわけで、俺はバイトに行ってくるけど」
少女「お留守番してる」
男「暇だったらテレビ観てていいよ。あとその辺の本とか適当に読んでもいいし」
少女「うん」
男「チャイム鳴っても出なくていいからね。居留守でオッケイ」
少女「いるす?」
男「えっと、居ない振りっていうか。まぁとにかくほっとけばいいから」
少女「わかった」
男「帰りは夕方になるけど…昼飯はパンでいい?朝の残りだけど」
少女「うん」
男「じゃあ、行ってくるな」
少女「…」
少女「ねえ。せんせい、いいの?」
少女「お留守番してる」
男「暇だったらテレビ観てていいよ。あとその辺の本とか適当に読んでもいいし」
少女「うん」
男「チャイム鳴っても出なくていいからね。居留守でオッケイ」
少女「いるす?」
男「えっと、居ない振りっていうか。まぁとにかくほっとけばいいから」
少女「わかった」
男「帰りは夕方になるけど…昼飯はパンでいい?朝の残りだけど」
少女「うん」
男「じゃあ、行ってくるな」
少女「…」
少女「ねえ。せんせい、いいの?」
71: 2011/11/15(火) 05:33:29.91 ID:zwNqNfNMO
男「?なにが?」
少女「わたしを置いてって」
男「え?!まさか一人は寂しいとか言っちゃう?」
少女「そうじゃなくて…わたしがわるいひとだったら」
男「は?」
少女「ドロボーもしれないよ。お金ぬすんでにげちゃうかも」
男「おお」
少女「せんせいをだましてるかも。昨日のおはなしは全部うそで、ほんとは…」
男「キミは悪い人じゃないだろ」
少女「…わからないよ?」
男「本当にそうなら、俺の見る目はないってことで。じゃあ行ってきまーす」
少女「あっ」
バタン
少女「わたしを置いてって」
男「え?!まさか一人は寂しいとか言っちゃう?」
少女「そうじゃなくて…わたしがわるいひとだったら」
男「は?」
少女「ドロボーもしれないよ。お金ぬすんでにげちゃうかも」
男「おお」
少女「せんせいをだましてるかも。昨日のおはなしは全部うそで、ほんとは…」
男「キミは悪い人じゃないだろ」
少女「…わからないよ?」
男「本当にそうなら、俺の見る目はないってことで。じゃあ行ってきまーす」
少女「あっ」
バタン
72: 2011/11/15(火) 05:36:32.97 ID:zwNqNfNMO
男「はぁ」スタスタスタ
男「…」スタスタスタ
男「あー」スタスタスタ
男「………………」スタスタスタ
男「ほっとけないんだから、仕方ないよなぁ」
男「…」スタスタスタ
男「あー」スタスタスタ
男「………………」スタスタスタ
男「ほっとけないんだから、仕方ないよなぁ」
73: 2011/11/15(火) 05:38:53.28 ID:zwNqNfNMO
少女「…」
少女「…はぁ」
少女「…よかった」
少女「せんせいだ」
少女「……………………」
少女「わたし、生きてるんだ」
少女「…はぁ」
少女「…よかった」
少女「せんせいだ」
少女「……………………」
少女「わたし、生きてるんだ」
74: 2011/11/15(火) 05:42:59.46 ID:zwNqNfNMO
男「いらっしゃいませー」
男「(あの娘は大丈夫かなあ)」
男「584円お願い致します」
男「(昼飯パンだけで足りるだろうか。明日はちゃんとしたご飯作り置きしとくか…)」
男「ありがとうございましたーまたお越しくださいませー!」
男「…」
男「いらっしゃいませー!」
男「(偽善だよなぁ)」
男「(あの娘は大丈夫かなあ)」
男「584円お願い致します」
男「(昼飯パンだけで足りるだろうか。明日はちゃんとしたご飯作り置きしとくか…)」
男「ありがとうございましたーまたお越しくださいませー!」
男「…」
男「いらっしゃいませー!」
男「(偽善だよなぁ)」
76: 2011/11/15(火) 05:48:26.43 ID:zwNqNfNMO
少女「…テレビ」
プチッ
《近隣の住民の話によりますと…》
少女「…」
《とても熱心な…》
少女「…」
《にも頻繁に参加していたとのことです》
少女「…」
少女「…」
プチッ
《近隣の住民の話によりますと…》
少女「…」
《とても熱心な…》
少女「…」
《にも頻繁に参加していたとのことです》
少女「…」
少女「…」
77: 2011/11/15(火) 05:50:38.97 ID:zwNqNfNMO
男「ただいまー」ガチャッ
少女「おかえりなさい」パタパタッ
男「変わりなかった?」
少女「うん」
男「飯の前に風呂いいか?汗かいちゃったよ」
少女「うん」
少女「おかえりなさい」パタパタッ
男「変わりなかった?」
少女「うん」
男「飯の前に風呂いいか?汗かいちゃったよ」
少女「うん」
78: 2011/11/15(火) 05:51:57.16 ID:zwNqNfNMO
だメダ瞼落ちる
落ちたらスレ立て直ス
落ちたらスレ立て直ス
80: 2011/11/15(火) 05:56:25.04 ID:zwNqNfNMO
男「風呂沸かしたから先入っといで」
少女「ありがとう。でも…」
男「ん?」
少女「きがえない」
男「!あ、そういえばそうだな」
少女「…」
男「んー。どうしようか…」
少女「ありがとう。でも…」
男「ん?」
少女「きがえない」
男「!あ、そういえばそうだな」
少女「…」
男「んー。どうしようか…」
85: 2011/11/15(火) 06:03:23.44 ID:zwNqNfNMO
少女「お風呂出ました」ホカホカ
男「おお。あー、ブカブカだなぁ当たり前だけど。Tシャツがワンピースだな」
少女「男の人の服着たの初めて」
男「パンツ落ちて来ないか?」
少女「うん。ひもで止めたから、多分」
男「新品だからね。そこは安心してほしい」
少女「うん、大丈夫」
男「おお。あー、ブカブカだなぁ当たり前だけど。Tシャツがワンピースだな」
少女「男の人の服着たの初めて」
男「パンツ落ちて来ないか?」
少女「うん。ひもで止めたから、多分」
男「新品だからね。そこは安心してほしい」
少女「うん、大丈夫」
86: 2011/11/15(火) 06:07:14.05 ID:zwNqNfNMO
男「着てた服は洗っとくからね」
少女「ありがとう」
男「じゃあ俺も風呂入ってくるわ」スタスタ
少女「うん」
少女「…」
少女「…」
少女「あっ」
少女「ありがとう」
男「じゃあ俺も風呂入ってくるわ」スタスタ
少女「うん」
少女「…」
少女「…」
少女「あっ」
88: 2011/11/15(火) 06:12:33.91 ID:zwNqNfNMO
男「ふぅー。今日も疲れた…」パサッ
男「はぁー…」カチャカチャジーッバサッ
パタパタパタパタパタッ
ガタッ
少女「せ、せんせえっ!」
男「えっ」
少女「あの、下着は自分で洗うからっ!」
男「え、あ。お、おう」
少女「!あっごめんなさい」バッ
パタパタパタパタパタ…
男「……………………」
男「はぁー…」カチャカチャジーッバサッ
パタパタパタパタパタッ
ガタッ
少女「せ、せんせえっ!」
男「えっ」
少女「あの、下着は自分で洗うからっ!」
男「え、あ。お、おう」
少女「!あっごめんなさい」バッ
パタパタパタパタパタ…
男「……………………」
89: 2011/11/15(火) 06:18:13.74 ID:zwNqNfNMO
男「で、出ました」ホカホカ
少女「うん」
男「な、何観てんの?」
少女「ニュース」
男「へぇ…」
少女「ご飯作る?手伝うよ」
男「あぁありがと」
男「(まぁ、子供だし…父親とかのだって見たことあるだろうしな。でも気にしなさ過ぎは何か悲しい…)」
少女「うん」
男「な、何観てんの?」
少女「ニュース」
男「へぇ…」
少女「ご飯作る?手伝うよ」
男「あぁありがと」
男「(まぁ、子供だし…父親とかのだって見たことあるだろうしな。でも気にしなさ過ぎは何か悲しい…)」
125: 2011/11/15(火) 12:52:10.44 ID:zwNqNfNMO
男「今日はハンバーグな」
少女「えっ」
男「え?もしかしてハンバーグ嫌いだった?」
少女「好きっ好き!」ブンブン
男「そ、そうか。はは、やっぱり子供はハンバーグだよな」
少女「うれしい…」
男「そうかそうか。じゃあちゃっちゃっと作るぞー」
少女「うんっ」
少女「えっ」
男「え?もしかしてハンバーグ嫌いだった?」
少女「好きっ好き!」ブンブン
男「そ、そうか。はは、やっぱり子供はハンバーグだよな」
少女「うれしい…」
男「そうかそうか。じゃあちゃっちゃっと作るぞー」
少女「うんっ」
128: 2011/11/15(火) 13:04:43.79 ID:zwNqNfNMO
少女「いただきます」
男「うまいかい?」
少女「うん、うん。おいしい…」モグモグ
男「そんなしみじみと言わなくても」
少女「せんせいは料理上手だね」
男「一人暮らしだからなぁ。自炊の方が安上がりだし」
少女「せんせいのごはん、好き」
男「そうかそうか。モリモリ食えー」
少女「うんっ」モグモグ
男「うまいかい?」
少女「うん、うん。おいしい…」モグモグ
男「そんなしみじみと言わなくても」
少女「せんせいは料理上手だね」
男「一人暮らしだからなぁ。自炊の方が安上がりだし」
少女「せんせいのごはん、好き」
男「そうかそうか。モリモリ食えー」
少女「うんっ」モグモグ
130: 2011/11/15(火) 13:14:11.43 ID:zwNqNfNMO
男「ふーごちそうさま」
少女「食器洗う」カチャカチャ
男「いいよ置いといて」
少女「手伝う」カチャカチャ
男「…そか。じゃあお願いしようかな」
少女「うんっ」
少女「食器洗う」カチャカチャ
男「いいよ置いといて」
少女「手伝う」カチャカチャ
男「…そか。じゃあお願いしようかな」
少女「うんっ」
131: 2011/11/15(火) 13:18:53.96 ID:zwNqNfNMO
男「あぁもうこんな時間か」
少女「…」
男「寝るか」
少女「…」
男「何観てんの?」
少女「…ニュース」
男「まぁニュースくらいかやってないもんなこの時間」
少女「…」
男「そろそろ寝るか?」
少女「…うん」
少女「…」
男「寝るか」
少女「…」
男「何観てんの?」
少女「…ニュース」
男「まぁニュースくらいかやってないもんなこの時間」
少女「…」
男「そろそろ寝るか?」
少女「…うん」
132: 2011/11/15(火) 13:25:42.31 ID:zwNqNfNMO
男「行ってきまーす」
少女「いってらっしゃい。今日はおそいんだよね?」
男「うん。カレー、昨日の残りがタッパーに入れてあるから。温めて食べなね」
少女「うん、カレー好き」
男「はは。じゃあ、なるべく早く帰ってくるかな」
少女「うんっ」
バタン
少女「いってらっしゃい。今日はおそいんだよね?」
男「うん。カレー、昨日の残りがタッパーに入れてあるから。温めて食べなね」
少女「うん、カレー好き」
男「はは。じゃあ、なるべく早く帰ってくるかな」
少女「うんっ」
バタン
134: 2011/11/15(火) 13:30:50.64 ID:zwNqNfNMO
男「(なんだかんだで、一週間経っちゃったなぁ)」
男「(少しずつ元気になってくれたのは良かったけど)」
男「(やっぱりこのままじゃダメだよなぁ)」
男「はぁ…」
男「(少しずつ元気になってくれたのは良かったけど)」
男「(やっぱりこのままじゃダメだよなぁ)」
男「はぁ…」
135: 2011/11/15(火) 13:34:48.17 ID:zwNqNfNMO
男「ただいまー」
少女「おかえりなさい」
男「お土産買ってきたぞー」
少女「おみやげ?」
男「まぁ、大したもんじゃないけどさ。風呂入ってくるから、その後な」
少女「はーい」
少女「おかえりなさい」
男「お土産買ってきたぞー」
少女「おみやげ?」
男「まぁ、大したもんじゃないけどさ。風呂入ってくるから、その後な」
少女「はーい」
140: 2011/11/15(火) 13:46:45.70 ID:zwNqNfNMO
少女「おみやげ、おみやげ」ワクワク
男「じゃーん!雪見大福だー」ドーン
少女「…」ポカン
男「あれ?」
少女「…」
男「き、期待外れだったかな…はは」
少女「…」ジッ
男「…?」
男「じゃーん!雪見大福だー」ドーン
少女「…」ポカン
男「あれ?」
少女「…」
男「き、期待外れだったかな…はは」
少女「…」ジッ
男「…?」
141: 2011/11/15(火) 13:53:04.80 ID:zwNqNfNMO
少女「せんせい…?」
男「な、なに?」
少女「…ぁ」
少女「…んん。これ、好き」
男「そか」
男「(たまにジッと見つめてくるんだよなこの娘。何か言いたいことがあるんだろうか…)」
少女「おいしいっ」ニコニコ
男「うん、雪見大福はうまいよな」モグモグ
少女「ん」モグモグ
男「な、なに?」
少女「…ぁ」
少女「…んん。これ、好き」
男「そか」
男「(たまにジッと見つめてくるんだよなこの娘。何か言いたいことがあるんだろうか…)」
少女「おいしいっ」ニコニコ
男「うん、雪見大福はうまいよな」モグモグ
少女「ん」モグモグ
145: 2011/11/15(火) 14:13:26.70 ID:zwNqNfNMO
男「じゃあ、お休み」
少女「おやすみなさい」
パタン
男「…ふぅ」
男「(このままじゃ、ダメだよなぁ)」
少女「おやすみなさい」
パタン
男「…ふぅ」
男「(このままじゃ、ダメだよなぁ)」
146: 2011/11/15(火) 14:20:44.33 ID:zwNqNfNMO
男「おはよ」
少女「おはよう」
男「今日は休みだから、どっか出掛けるか」
少女「え?」
男「ずっと篭りっぱなしだと気が滅入るだろ?」
少女「いいの?」
男「どっか行きたい所ある?服とか欲しいだろ」
少女「んん…ゆ、遊園地…」
男「遊園地?」
少女「おはよう」
男「今日は休みだから、どっか出掛けるか」
少女「え?」
男「ずっと篭りっぱなしだと気が滅入るだろ?」
少女「いいの?」
男「どっか行きたい所ある?服とか欲しいだろ」
少女「んん…ゆ、遊園地…」
男「遊園地?」
147: 2011/11/15(火) 14:24:25.84 ID:zwNqNfNMO
少女「ダメだったら、他のとこで大丈夫」
男「あ、いやダメじゃないけど。遊園地ね、分かった行こう行こう」
少女「いいの?」
男「(やっぱり子供だなぁ)」
男「あ、いやダメじゃないけど。遊園地ね、分かった行こう行こう」
少女「いいの?」
男「(やっぱり子供だなぁ)」
148: 2011/11/15(火) 14:28:02.33 ID:zwNqNfNMO
男「遊園地か。近くだとどこがあったかな」
少女「…○○ランド」
男「あぁ、懐かしいな。昔よく友達と行った行った」
少女「…」ジッ
男「じゃあそこに行くか」
少女「うんっ」
少女「…○○ランド」
男「あぁ、懐かしいな。昔よく友達と行った行った」
少女「…」ジッ
男「じゃあそこに行くか」
少女「うんっ」
152: 2011/11/15(火) 15:02:48.78 ID:zwNqNfNMO
男「おー。ガラガラだなぁ…」
少女「あれ、あれ乗りたいっ。あ、あの回るやつも」キョロキョロ
男「ははは。順番にな。まずはジェットコースター行くか?」
少女「ん、うんっ!」ワクワク
少女「あれ、あれ乗りたいっ。あ、あの回るやつも」キョロキョロ
男「ははは。順番にな。まずはジェットコースター行くか?」
少女「ん、うんっ!」ワクワク
153: 2011/11/15(火) 15:09:27.28 ID:zwNqNfNMO
少女「つぎ、次はねあの行ったり来たりするやつ」
男「うん」
少女「あ!あのぶら下がるの乗ろうっ」
男「おう」
少女「車の運転するのやりたいっ」
男「ほー」
少女「次っ次はね」
男「ちょっと休憩しようか」
男「うん」
少女「あ!あのぶら下がるの乗ろうっ」
男「おう」
少女「車の運転するのやりたいっ」
男「ほー」
少女「次っ次はね」
男「ちょっと休憩しようか」
154: 2011/11/15(火) 15:13:35.58 ID:zwNqNfNMO
少女「はー」
男「はいカルピス」
少女「ありがとう」ニコニコ
男「(はしゃぎまくったなぁ。連れてきた甲斐があった)」
少女「せんせい。次はあれ乗りたい」
男「観覧車か、分かった」
男「はいカルピス」
少女「ありがとう」ニコニコ
男「(はしゃぎまくったなぁ。連れてきた甲斐があった)」
少女「せんせい。次はあれ乗りたい」
男「観覧車か、分かった」
156: 2011/11/15(火) 15:19:56.18 ID:zwNqNfNMO
男「これ乗ったらそろそろ帰るかね」
少女「うん。…せんせい」
男「ん?」
少女「今日、とっても楽しかった」
男「俺も楽しかったよ。遊園地なんて何年ぶりかなぁ」
少女「…」
少女「うん。…せんせい」
男「ん?」
少女「今日、とっても楽しかった」
男「俺も楽しかったよ。遊園地なんて何年ぶりかなぁ」
少女「…」
157: 2011/11/15(火) 15:20:31.35 ID:zwNqNfNMO
男「ここはよく来たりしたのか?アトラクション詳しかったし」
少女「…」ジッ
少女「前に一回だけ」
男「へぇ」
少女「楽しかった…ありがとうせんせい」
男「どういたしまして」
少女「…」ジッ
少女「前に一回だけ」
男「へぇ」
少女「楽しかった…ありがとうせんせい」
男「どういたしまして」
158: 2011/11/15(火) 15:22:05.41 ID:zwNqNfNMO
男「じゃあ帰りますか」
少女「うん」
男「…」
少女「…?せんせい?」
男「あのさ」
少女「…?」
男「キミの家に行ってみないか?」
少女「うん」
男「…」
少女「…?せんせい?」
男「あのさ」
少女「…?」
男「キミの家に行ってみないか?」
160: 2011/11/15(火) 15:28:04.45 ID:zwNqNfNMO
少女「え…」
男「やっぱりこのままじゃ、ダメだと思うんだ」
少女「帰れない」フルフル
男「家に追い帰すわけじゃないよ、とりあえずお母さんに会って話だけでも」
少女「…っ」フルフル
男「話は俺がするから、とりあえず家だけでも教えてくれないか?」
少女「っ!だ、ダメ!」
男「やっぱりこのままじゃ、ダメだと思うんだ」
少女「帰れない」フルフル
男「家に追い帰すわけじゃないよ、とりあえずお母さんに会って話だけでも」
少女「…っ」フルフル
男「話は俺がするから、とりあえず家だけでも教えてくれないか?」
少女「っ!だ、ダメ!」
161: 2011/11/15(火) 15:34:14.19 ID:zwNqNfNMO
少女「だめ、だめ…」フルフルフルフル
男「(困ったな…ここまで拒否られるとは)」
少女「…」ギュッ
男「分かった。じゃあ家だけでも教えてくれないか?万が一の時のために」
少女「…っ」ジッ
男「(駄目か…)」
少女「…」ジーッ
少女「…せんせいが、大丈夫なら」
男「(…?)おう!じゃあ行こうか」
男「(困ったな…ここまで拒否られるとは)」
少女「…」ギュッ
男「分かった。じゃあ家だけでも教えてくれないか?万が一の時のために」
少女「…っ」ジッ
男「(駄目か…)」
少女「…」ジーッ
少女「…せんせいが、大丈夫なら」
男「(…?)おう!じゃあ行こうか」
162: 2011/11/15(火) 15:38:09.11 ID:zwNqNfNMO
少女「…あそこ」
男「あのアパートか」
少女「…」ジーッ
男「大丈夫、無理に帰したり会いに行ったりしないよ」
少女「………………」ジッ
少女「…ん」
男「(これ以上は無理そうか)」
男「ありがと、帰ろうか」
少女「…うん」チラッ
男「あのアパートか」
少女「…」ジーッ
男「大丈夫、無理に帰したり会いに行ったりしないよ」
少女「………………」ジッ
少女「…ん」
男「(これ以上は無理そうか)」
男「ありがと、帰ろうか」
少女「…うん」チラッ
166: 2011/11/15(火) 16:01:30.05 ID:zwNqNfNMO
ガチャッ
男「あー…今日は遊び疲れたな」
少女「ん。楽しかった」
男「良かったよ、先風呂入っといで」
少女「うん」ペタペタ
男「あー…今日は遊び疲れたな」
少女「ん。楽しかった」
男「良かったよ、先風呂入っといで」
少女「うん」ペタペタ
168: 2011/11/15(火) 16:12:46.34 ID:zwNqNfNMO
男「はーサッパリした。」スタスタスタ
少女「…」スゥスゥ
男「あれ、寝ちゃったか」
少女「…」スゥスゥ
男「こんな所で寝たら風邪ひくぞ。よいしょっと、相変わらず軽いな…」スッ
少女「…」スゥスゥ
男「あれ、寝ちゃったか」
少女「…」スゥスゥ
男「こんな所で寝たら風邪ひくぞ。よいしょっと、相変わらず軽いな…」スッ
170: 2011/11/15(火) 16:22:19.25 ID:zwNqNfNMO
少女「…ん、せんせ…?」モゾ
男「寝るならちゃんと布団で、」
少女「…んん」
男「寝言か」ゴソゴソ
少女「…ぃ…」
少女「…めん、なさぃ」
男「え?」
男「寝るならちゃんと布団で、」
少女「…んん」
男「寝言か」ゴソゴソ
少女「…ぃ…」
少女「…めん、なさぃ」
男「え?」
172: 2011/11/15(火) 16:33:43.86 ID:zwNqNfNMO
少女「…」
少女「め…なさ、ぃ」
男「…」
少女「…ぅ、ぁ」
少女「………………せん…せ……」
男「…」
少女「…」スゥ、スゥ
男「……………」
少女「め…なさ、ぃ」
男「…」
少女「…ぅ、ぁ」
少女「………………せん…せ……」
男「…」
少女「…」スゥ、スゥ
男「……………」
176: 2011/11/15(火) 16:49:06.42 ID:zwNqNfNMO
男「おはよ」
少女「おはよぅ…いただきます」ボー
男「今日もちょっと遅くなるから」
少女「ん…」モグモグ
男「…」モグモグ
少女「…」モグモグ
少女「おはよぅ…いただきます」ボー
男「今日もちょっと遅くなるから」
少女「ん…」モグモグ
男「…」モグモグ
少女「…」モグモグ
177: 2011/11/15(火) 16:57:43.22 ID:zwNqNfNMO
夕飯買イに行ク
191: 2011/11/15(火) 18:12:00.10 ID:zwNqNfNMO
男「行ってきます」
少女「いってらっしゃい」
バタン
男「…」スタスタスタ
男「ふぅー…」スタスタスタ
男「…………よし」
少女「いってらっしゃい」
バタン
男「…」スタスタスタ
男「ふぅー…」スタスタスタ
男「…………よし」
193: 2011/11/15(火) 18:18:31.24 ID:zwNqNfNMO
男「あ、もしもし。おはようございます」
男「すみません、今日お休み頂いてもいいでしょうか?すみません、体調が…」
男「はい、ありがとうございます。はい、失礼します」ピッ
男「よし」スタスタスタ
男「すみません、今日お休み頂いてもいいでしょうか?すみません、体調が…」
男「はい、ありがとうございます。はい、失礼します」ピッ
男「よし」スタスタスタ
196: 2011/11/15(火) 18:31:05.26 ID:zwNqNfNMO
男「確か、この辺りだったよな…」スタスタ
男「(せめてどんな顔してるかだけでも…)」スタスタ
男「…」スタスタ
男「何やってんだろうなぁ…」
男「(せめてどんな顔してるかだけでも…)」スタスタ
男「…」スタスタ
男「何やってんだろうなぁ…」
202: 2011/11/15(火) 18:55:00.29 ID:zwNqNfNMO
男「…」
男「…」
男「…」
男「…暇だな」
男「…」
男「…」
男「…暇だな」
209: 2011/11/15(火) 19:32:39.12 ID:zwNqNfNMO
男「…(うぅ…通行人が不審な目で見てくる)」
男「(中々外出しないな…もしかして既に出掛けてるとか?)」
男「(あと一時間待って出てこなかったら、少し移動しようかな…)」
男「(中々外出しないな…もしかして既に出掛けてるとか?)」
男「(あと一時間待って出てこなかったら、少し移動しようかな…)」
210: 2011/11/15(火) 19:35:47.42 ID:zwNqNfNMO
男「はぁ…」
男「(結局昼まで張り込んでしまった)」
男「(しかし、いつまでもこんな所で突っ立ってたら、不審者扱いされても言い逃れ出来ないな…)」
ガチャッ
男「ん?」
女「…」パタン
男「っ!!」
男「(結局昼まで張り込んでしまった)」
男「(しかし、いつまでもこんな所で突っ立ってたら、不審者扱いされても言い逃れ出来ないな…)」
ガチャッ
男「ん?」
女「…」パタン
男「っ!!」
216: 2011/11/15(火) 20:05:19.68 ID:zwNqNfNMO
女「…」カチャン
男「(あれが母親なのか…?)」
女「…」カッカッカッカッ
男「っ!やべ」ササッ
女「…」カッカッカッカッ
男「…(どこ行くんだ?何より…)」
男「(何か嬉しそうに見える…」
男「(あれが母親なのか…?)」
女「…」カッカッカッカッ
男「っ!やべ」ササッ
女「…」カッカッカッカッ
男「…(どこ行くんだ?何より…)」
男「(何か嬉しそうに見える…」
219: 2011/11/15(火) 20:24:38.82 ID:zwNqNfNMO
少女「…」ゴソ
少女「…」ペラッ
少女「…………」ギュッ
《次のニュースです。…》
少女「…」ハッ
少女「…せんせい」
少女「このままじゃ、ダメ…」
少女「…」ペラッ
少女「…………」ギュッ
《次のニュースです。…》
少女「…」ハッ
少女「…せんせい」
少女「このままじゃ、ダメ…」
221: 2011/11/15(火) 20:38:14.69 ID:zwNqNfNMO
男「ただいまぁ」
少女「あっおかえりなさい。今日は早いんだね」パタパタッ
男「あ、あーうん。たまなはね」ジッ
少女「?せんせい?」
男「あ、いや。今日は外食にしようか。出れそう?」
少女「わかった。あ、おせんたく物しまわなきゃ」パタパタッ
男「あぁ、手伝うよ」
男「…………(様子見に行ったことは、とりあえず言わないでおこう)」
少女「あっおかえりなさい。今日は早いんだね」パタパタッ
男「あ、あーうん。たまなはね」ジッ
少女「?せんせい?」
男「あ、いや。今日は外食にしようか。出れそう?」
少女「わかった。あ、おせんたく物しまわなきゃ」パタパタッ
男「あぁ、手伝うよ」
男「…………(様子見に行ったことは、とりあえず言わないでおこう)」
224: 2011/11/15(火) 20:50:44.19 ID:zwNqNfNMO
男「(結局後をつけたりはしなかったけど)」
男「(あれが母親なら…おかしくないか?)」
男「(娘が居なくなったのに…何で笑ってられるんだ?)」
男「(何で…!)」
少女「せんせい?」
男「!」ハッ
少女「わたし、食べたいの決まったよ?せんせいは?」
男「あぁごめん、ちょっとぼおっとしてた。えっと…俺はこのステーキ丼にしようかな。すみませーん」
男「(あれが母親なら…おかしくないか?)」
男「(娘が居なくなったのに…何で笑ってられるんだ?)」
男「(何で…!)」
少女「せんせい?」
男「!」ハッ
少女「わたし、食べたいの決まったよ?せんせいは?」
男「あぁごめん、ちょっとぼおっとしてた。えっと…俺はこのステーキ丼にしようかな。すみませーん」
225: 2011/11/15(火) 20:51:24.15 ID:zwNqNfNMO
少女「つかれてる?大丈夫?」
男「はは、大丈夫大丈夫。あ、注文何にした?」
少女「エビフライのセット」
男「またそれかー。本当好きだなぁ」
少女「………せんせいとエビフライ食べた?」
男「…?いや、えっと?うん。無いな…」
少女「………」ジッ
男「アレだ、子供らしいものが好きだなってことだよ、うん」
少女「…そう」
男「はは、大丈夫大丈夫。あ、注文何にした?」
少女「エビフライのセット」
男「またそれかー。本当好きだなぁ」
少女「………せんせいとエビフライ食べた?」
男「…?いや、えっと?うん。無いな…」
少女「………」ジッ
男「アレだ、子供らしいものが好きだなってことだよ、うん」
少女「…そう」
227: 2011/11/15(火) 20:57:51.68 ID:zwNqNfNMO
少女「…」モグモグ
男「かたっ。この肉かってぇ」ギリギリ
少女「…」モグモグ
男「うまいかい?」
少女「うん。せんせいも食べる?」モグモグ
男「お、じゃあ一口」
少女「しょうゆ、しょうゆ…」チョロロ
少女「はい、あーん」
男「ありがと。あ、肉食べる?固いけど」モグモグ
少女「食べるっ。あー」
男「かたっ。この肉かってぇ」ギリギリ
少女「…」モグモグ
男「うまいかい?」
少女「うん。せんせいも食べる?」モグモグ
男「お、じゃあ一口」
少女「しょうゆ、しょうゆ…」チョロロ
少女「はい、あーん」
男「ありがと。あ、肉食べる?固いけど」モグモグ
少女「食べるっ。あー」
228: 2011/11/15(火) 21:02:16.27 ID:zwNqNfNMO
少女「おいしかった」
男「ふぅー食ったー。もう寝れるね」
少女「帰ったらお風呂」
男「はいはい」
少女「…」ジッ
男「またそんな見つめて…何ー?」
少女「…なんでもない」フイッ
男「意味深なんだよもう…」
男「ふぅー食ったー。もう寝れるね」
少女「帰ったらお風呂」
男「はいはい」
少女「…」ジッ
男「またそんな見つめて…何ー?」
少女「…なんでもない」フイッ
男「意味深なんだよもう…」
230: 2011/11/15(火) 21:05:47.39 ID:zwNqNfNMO
男「ふはぁー。サッパリサッパリ」
少女「…」
男「テレビ面白いかい?」
少女「んー…」ウトウト
男「眠かったら無理しないで布団行きなよ」
少女「ん、まだだいじょうぶ…」
男「ジュース飲むか?」
少女「うーん…」カクッカクン
少女「…」
男「テレビ面白いかい?」
少女「んー…」ウトウト
男「眠かったら無理しないで布団行きなよ」
少女「ん、まだだいじょうぶ…」
男「ジュース飲むか?」
少女「うーん…」カクッカクン
236: 2011/11/15(火) 21:23:30.36 ID:zwNqNfNMO
《今月○○日に○○県で起こった殺人未遂事件。通称○○事件について、簡単におさらいしましょう。まず、この事件の発端は…》
男「またこの事件の特集か」
少女「…」ジッ
《調べによりますと、○○容疑者と被害者の○○さんは××会の会員として知り合い…》
少女「…」
《○○容疑者はこの××会の熱心な信者だったんですよね。今回の事件も、この××会での活動に関する意見の食い違いから口論に発展し…カッとなって犯行に及んだのではないか?と推測されるわけですが…》
男「怖いねぇ。宗教とか」
少女「…」チラッ
男「またこの事件の特集か」
少女「…」ジッ
《調べによりますと、○○容疑者と被害者の○○さんは××会の会員として知り合い…》
少女「…」
《○○容疑者はこの××会の熱心な信者だったんですよね。今回の事件も、この××会での活動に関する意見の食い違いから口論に発展し…カッとなって犯行に及んだのではないか?と推測されるわけですが…》
男「怖いねぇ。宗教とか」
少女「…」チラッ
238: 2011/11/15(火) 21:29:46.14 ID:zwNqNfNMO
《××会にも取材を申し込みましたが、会員活動とは一切関係がないとのコメントが返ってきただけで…》
少女「…」
男「寝るか。の前にトイレトイレ」スタスタ
少女「…」
少女「…」ゴソゴソ、ペラッ
少女「………」ギュッ
少女「…」
男「寝るか。の前にトイレトイレ」スタスタ
少女「…」
少女「…」ゴソゴソ、ペラッ
少女「………」ギュッ
239: 2011/11/15(火) 21:33:47.82 ID:zwNqNfNMO
男「ふー」ガチャッ
少女「…」ギュッ
男「何それ。パスケース?」
少女「ぁっ!」ビクッ
少女「な、なんでも!」バッ
男「そ、そんなに勢いよく隠さなくても…」
少女「だ、大事なものだから…」
男「そ、そうかい…」
少女「…」ギュッ
男「何それ。パスケース?」
少女「ぁっ!」ビクッ
少女「な、なんでも!」バッ
男「そ、そんなに勢いよく隠さなくても…」
少女「だ、大事なものだから…」
男「そ、そうかい…」
245: 2011/11/15(火) 21:52:37.32 ID:zwNqNfNMO
少女「おやすみなさい」
男「あぁ、おやすみ」
パタン
男「あぁ、おやすみ」
パタン
266: 2011/11/15(火) 22:34:26.37 ID:zwNqNfNMO
男「お疲れ様でしたー」ガチャ
男「(今日の夕飯は何にするかな)」スタスタ
男「ん…?」
猫「」
男「(今日の夕飯は何にするかな)」スタスタ
男「ん…?」
猫「」
269: 2011/11/15(火) 22:40:15.52 ID:zwNqNfNMO
男「うわっひでーな…野良猫かな」
猫「」
男「車に轢かれたのかね…可哀想に」
猫「」
男「…」キョロキョロ
猫「」
男「車に轢かれたのかね…可哀想に」
猫「」
男「…」キョロキョロ
270: 2011/11/15(火) 22:41:37.71 ID:zwNqNfNMO
男「とりあえず近くに埋めてやるか」スッ
猫「」
猫「…」ピクッ
男「!まだ生きてるのか」
男「ど、どっか近くに動物病院は…!?け、携帯で調べるか」ゴソゴソ
猫「」
猫「…」ピクッ
男「!まだ生きてるのか」
男「ど、どっか近くに動物病院は…!?け、携帯で調べるか」ゴソゴソ
273: 2011/11/15(火) 22:46:53.23 ID:zwNqNfNMO
少女「…せんせい、おそいな」
ガチャッ
少女「あっ」
男「遅くなってごめん、ただいま」
少女「おかえりなさ…っ!?」ビクッ
男「?どうし」
少女「血、血が」
ガチャッ
少女「あっ」
男「遅くなってごめん、ただいま」
少女「おかえりなさ…っ!?」ビクッ
男「?どうし」
少女「血、血が」
275: 2011/11/15(火) 22:56:02.98 ID:zwNqNfNMO
男「あぁコレ俺の血じゃないよ。しかし、この服もう着れないな…」
少女「どうかしたの?」
男「ちょっと猫を病院に連れてっててさ」
少女「ねこ?」
男「車に轢かれて倒れててさ。最初ピクリともしないからダメだと思ったけど、まだ微かに息があったんだよ」
少女「ぁ…」
男「で、急いで病院に連れてって」
少女「大丈夫だった…?」
男「何とか。一命はとりとめたってさ」
少女「そう、よかった」
男「明日また様子見に行ってくる。野良猫っぽいから里親も捜してやんないとなぁ」
少女「…」ジッ
少女「せんせいはやさしいね…」
少女「どうかしたの?」
男「ちょっと猫を病院に連れてっててさ」
少女「ねこ?」
男「車に轢かれて倒れててさ。最初ピクリともしないからダメだと思ったけど、まだ微かに息があったんだよ」
少女「ぁ…」
男「で、急いで病院に連れてって」
少女「大丈夫だった…?」
男「何とか。一命はとりとめたってさ」
少女「そう、よかった」
男「明日また様子見に行ってくる。野良猫っぽいから里親も捜してやんないとなぁ」
少女「…」ジッ
少女「せんせいはやさしいね…」
283: 2011/11/15(火) 23:24:43.59 ID:zwNqNfNMO
男「ただいまぁ」
少女「おかえりなさ、あっ?」
男「今日退院だったんで連れ帰ってきた」
少女「眠ってるの?」
男「あぁ、しばらくは安静だな」
少女「おかえりなさ、あっ?」
男「今日退院だったんで連れ帰ってきた」
少女「眠ってるの?」
男「あぁ、しばらくは安静だな」
288: 2011/11/15(火) 23:41:18.02 ID:zwNqNfNMO
少女「…」チラッ
猫「…」
少女「…よかったね」
カチャ
男「そんなに気になるかい。でもあんまり見過ぎるとストレスになるらしいから程々にね」
少女「うん。早く元気になるといい」
猫「…」
少女「…よかったね」
カチャ
男「そんなに気になるかい。でもあんまり見過ぎるとストレスになるらしいから程々にね」
少女「うん。早く元気になるといい」
290: 2011/11/15(火) 23:48:04.54 ID:zwNqNfNMO
男「じゃあバイト行ってくる」
少女「いってらっしゃい」
男「猫宜しくな」
少女「うん。見てる」
男「あんまりジッと見すぎないように」
少女「うん」
男「何かあったら電話ね。じゃ、行って来ます。」
少女「いってらっしゃい」
少女「いってらっしゃい」
男「猫宜しくな」
少女「うん。見てる」
男「あんまりジッと見すぎないように」
少女「うん」
男「何かあったら電話ね。じゃ、行って来ます。」
少女「いってらっしゃい」
292: 2011/11/15(火) 23:59:34.75 ID:zwNqNfNMO
男「(本当は今日休みなんだが)」スタスタスタ
男「(もう一度、見に行ってみよう)」スタスタスタ
男「………………」スタスタスタ
男「(何で俺は…)」
男「(もう一度、見に行ってみよう)」スタスタスタ
男「………………」スタスタスタ
男「(何で俺は…)」
294: 2011/11/16(水) 00:08:19.79 ID:qRrLmfnzO
男(出会ってまだ少ししか経ってない、他所の子供の為にこんな犯罪紛いのことまでして
最初から深く関わらずに警察に任せておけば良かったのに)
男「………………はぁ」
男「グダクダ考えてる内に着いちゃったよ、はは」
最初から深く関わらずに警察に任せておけば良かったのに)
男「………………はぁ」
男「グダクダ考えてる内に着いちゃったよ、はは」
296: 2011/11/16(水) 00:13:10.51 ID:qRrLmfnzO
男「…………!」
ガチャッ
女「…あ、もしもし?うん、あと20分くらいで着くと思う。うん、じゃあまた後で」ピッ
女「はぁ…」カッカッカッカッ
男「(待ち合わせか?)」スッ
女「…」カッカッカッカッ
男「…」ヒタヒタ
ガチャッ
女「…あ、もしもし?うん、あと20分くらいで着くと思う。うん、じゃあまた後で」ピッ
女「はぁ…」カッカッカッカッ
男「(待ち合わせか?)」スッ
女「…」カッカッカッカッ
男「…」ヒタヒタ
299: 2011/11/16(水) 00:16:47.66 ID:qRrLmfnzO
男「喫茶店か…」
女「…あっ」ガタッ
中年男「悪い遅くなって!」
女「ううん大丈夫。お久しぶりね」
中年男「いやー本当久しぶりだよなぁ。何年振りだ?卒業式以来だもんなぁ。連絡きた時は驚いたよ」
女「ごめんなさいね、急に呼び出したりしちゃって…」
中年男「はは、どうせ暇してるから良いよ」
女「…あっ」ガタッ
中年男「悪い遅くなって!」
女「ううん大丈夫。お久しぶりね」
中年男「いやー本当久しぶりだよなぁ。何年振りだ?卒業式以来だもんなぁ。連絡きた時は驚いたよ」
女「ごめんなさいね、急に呼び出したりしちゃって…」
中年男「はは、どうせ暇してるから良いよ」
300: 2011/11/16(水) 00:21:32.84 ID:qRrLmfnzO
中年男「そういえば結婚したんだっけ?子供もいるとか…」
女「あら、アナタも随分美人な奥さん捕まえたって噂で聞いたけど」
中年男「あー、はは。じゃあそれが結婚詐欺で、借金背負わされたって噂も聞いたんだろ?」
女「…」
中年男「それから仕事も上手くいかなくって…この年でフリーターだよ。笑えだろ?ひひ、ひへへ…」
女「あら、アナタも随分美人な奥さん捕まえたって噂で聞いたけど」
中年男「あー、はは。じゃあそれが結婚詐欺で、借金背負わされたって噂も聞いたんだろ?」
女「…」
中年男「それから仕事も上手くいかなくって…この年でフリーターだよ。笑えだろ?ひひ、ひへへ…」
303: 2011/11/16(水) 00:27:02.64 ID:qRrLmfnzO
中年男「何か、何でかねえ。上手くいかないわ人生って。ひへへ、悪いね久しぶりに会ったのに暗い話で」
女「上手くいかないのは貴方のせいではないわ」
中年「慰めはいいって、どうせずっとこんな人生なんだからさ。もう諦めてるしなぁ」
女「本当にそれでいいの?諦めてしまっても」
中年「あぁ?」
女「貴方次第で、運命はいくらでも良きものに変わるのよ」
女「上手くいかないのは貴方のせいではないわ」
中年「慰めはいいって、どうせずっとこんな人生なんだからさ。もう諦めてるしなぁ」
女「本当にそれでいいの?諦めてしまっても」
中年「あぁ?」
女「貴方次第で、運命はいくらでも良きものに変わるのよ」
304: 2011/11/16(水) 00:34:35.42 ID:qRrLmfnzO
女「大事なのは、変えたいと願う精神なの」
中年「な、何の話?」
女「ねえ?このまま辛く悲しいままの人生を続けていって、本当にそれでいいの?少しの努力で、人間は幾らでも幸せになれるのに」
中年「何だよ?ほ、ほっといてくれよ!そ、そりゃ俺だって勝ち組になりたかったさ!今からでも叶うんなら、そうなりたいに決まってんだろ!でも」
女「なら、大丈夫よ」ニコッ
中年「な、何の話?」
女「ねえ?このまま辛く悲しいままの人生を続けていって、本当にそれでいいの?少しの努力で、人間は幾らでも幸せになれるのに」
中年「何だよ?ほ、ほっといてくれよ!そ、そりゃ俺だって勝ち組になりたかったさ!今からでも叶うんなら、そうなりたいに決まってんだろ!でも」
女「なら、大丈夫よ」ニコッ
306: 2011/11/16(水) 00:42:55.63 ID:qRrLmfnzO
女「実は私も数年前まで、不幸のどん底にいたのよ」
中年「…」
女「悲しいことしか無くてね。毎日毎日、生きてるのが辛かった」
女「そんな時にね、ある方に出会ったの。その人に悩みを打ち明けたらね、とってもスッキリした気分になった。それだけじゃなくて、どうすればよりよい人生を歩めるか…素晴らしい人間になるための心構えとか…沢山のアドバイスをくださったの」
女「ね、どう?この後もし、時間があったら。一緒に会いに行ってみない?」
中年「…」
女「悲しいことしか無くてね。毎日毎日、生きてるのが辛かった」
女「そんな時にね、ある方に出会ったの。その人に悩みを打ち明けたらね、とってもスッキリした気分になった。それだけじゃなくて、どうすればよりよい人生を歩めるか…素晴らしい人間になるための心構えとか…沢山のアドバイスをくださったの」
女「ね、どう?この後もし、時間があったら。一緒に会いに行ってみない?」
307: 2011/11/16(水) 00:46:56.53 ID:qRrLmfnzO
男「(店を出るのか)」カタッ
中年「あの、何か危ない所じゃないよな?俺やっぱり…」オドオド
女「大丈夫よ?ここから近いし、すぐだから」カッカッ
中年「わ、分かったよ…」トボトボ
男「…」ヒタヒタ
中年「あの、何か危ない所じゃないよな?俺やっぱり…」オドオド
女「大丈夫よ?ここから近いし、すぐだから」カッカッ
中年「わ、分かったよ…」トボトボ
男「…」ヒタヒタ
309: 2011/11/16(水) 00:48:49.29 ID:qRrLmfnzO
女「あ、見えてきたわ。此処よ」
中年「え?ここって…」
女「…ねえ、××会って聞いたことあるかしら?」
男「ここ…?」
中年「え?ここって…」
女「…ねえ、××会って聞いたことあるかしら?」
男「ここ…?」
312: 2011/11/16(水) 00:59:44.40 ID:qRrLmfnzO
中年「最近ニュースでやってる、あの事件の」
女「あぁ、あれは違うの。あれはね、とっくに会員でもなんでもないわ。こっちも困ってるのよ?すっかり悪いイメージがついてしまって」
中年「あ、あんた会員なのか?」
女「そうよ。でも誤解しないでね?あんなのはただの例外なの。他の会員の方たちはね、ちゃんっとした素晴らしい人間ばかりなんだから」
中年「いや、おれ宗教とか興味ないし…」ジリッ
女「あぁ、あれは違うの。あれはね、とっくに会員でもなんでもないわ。こっちも困ってるのよ?すっかり悪いイメージがついてしまって」
中年「あ、あんた会員なのか?」
女「そうよ。でも誤解しないでね?あんなのはただの例外なの。他の会員の方たちはね、ちゃんっとした素晴らしい人間ばかりなんだから」
中年「いや、おれ宗教とか興味ないし…」ジリッ
315: 2011/11/16(水) 01:10:25.96 ID:qRrLmfnzO
女「宗教だなんて大袈裟に考えなくていいのよ?ちょっとしたお悩み相談の場よ。皆人間だもの、誰にだって悩みはあるわ。それをありのままに打ち明け合うの。己をさらけ出して、相手を受け入れる。そうすることで、自ずと見えてくる答えがきっとある筈よ」
中年「金とかないし、人見知りだし…」
女「いやだ。お金なんかいらないわよ?そういうのは余裕のある人が出せばいいの。誰も強要なんかしないもの。無理することなんかちっともないの。それに皆本当に優しい人たちばかりよ。何にも怖がることないわ?」
中年「で、でも」
女「ふふ、分かるわ。私も最初は半信半疑、不安だったもの。ね?少しだけ皆とお話してみない?怪しいと思ったら、すぐに帰っても構わないから」
中年「…分かったよ。じゃあ、少しだけ…」トボトボ
女「わ、良かった!皆に紹介するわね。きっと皆歓迎してくれるわ」カッカッカッカッ
バタンッ
男「ここって…」ボー
中年「金とかないし、人見知りだし…」
女「いやだ。お金なんかいらないわよ?そういうのは余裕のある人が出せばいいの。誰も強要なんかしないもの。無理することなんかちっともないの。それに皆本当に優しい人たちばかりよ。何にも怖がることないわ?」
中年「で、でも」
女「ふふ、分かるわ。私も最初は半信半疑、不安だったもの。ね?少しだけ皆とお話してみない?怪しいと思ったら、すぐに帰っても構わないから」
中年「…分かったよ。じゃあ、少しだけ…」トボトボ
女「わ、良かった!皆に紹介するわね。きっと皆歓迎してくれるわ」カッカッカッカッ
バタンッ
男「ここって…」ボー
317: 2011/11/16(水) 01:20:31.25 ID:qRrLmfnzO
『せんせいはやさしいね』
『わたしがいけないの。お母さんの言う通りにしなかったから。だからお母さんまた泣いちゃった…』
『わたしエビフライのセットがいい!』
『好きな食べ物?ハンバーグとカレーと…』
『お母さんが子供は好きでしょ?ってよく作ってくれるの』
『わたしがいけないの。お母さんの言う通りにしなかったから。だからお母さんまた泣いちゃった…』
『わたしエビフライのセットがいい!』
『好きな食べ物?ハンバーグとカレーと…』
『お母さんが子供は好きでしょ?ってよく作ってくれるの』
319: 2011/11/16(水) 01:26:19.21 ID:qRrLmfnzO
『せんせいってよんでもいいですか?』
『前にお母さんが、ソンケイしてる人のことセンセイってよぶって言ってた』
『わたしには、せんせいはせんせいだよ』
『前にお母さんが、ソンケイしてる人のことセンセイってよぶって言ってた』
『わたしには、せんせいはせんせいだよ』
323: 2011/11/16(水) 01:44:50.11 ID:qRrLmfnzO
スーツの男「あれ…あ、貴方は」
男「ぁ…」ハッ
スーツの男「あ、あ!ちょっとお待ちを、今他の者を呼んで参ります!」クルッ
男「え?な、待っ」
男「…っ!」ダッ
スーツ「あ、お待ちください!おい誰か!誰か早く…!」
男「ぁ…」ハッ
スーツの男「あ、あ!ちょっとお待ちを、今他の者を呼んで参ります!」クルッ
男「え?な、待っ」
男「…っ!」ダッ
スーツ「あ、お待ちください!おい誰か!誰か早く…!」
327: 2011/11/16(水) 01:54:24.92 ID:qRrLmfnzO
ガチャッ
少女「あ、おかえりなさい。ネコごはんちゃんと食べたよ!せん…」
男「…」
少女「?せんせい?どうかしたの…?」
男「……………………」
男「俺とキミは、前に会ったことがあるのか?」
少女「あ、おかえりなさい。ネコごはんちゃんと食べたよ!せん…」
男「…」
少女「?せんせい?どうかしたの…?」
男「……………………」
男「俺とキミは、前に会ったことがあるのか?」
330: 2011/11/16(水) 02:07:29.81 ID:qRrLmfnzO
少女「ぁっ…………」
男「××会で」
少女「…」
男「キミは気づいていたのか?」
少女「…」
少女「……………うん」
男「××会で」
少女「…」
男「キミは気づいていたのか?」
少女「…」
少女「……………うん」
331: 2011/11/16(水) 02:09:54.72 ID:qRrLmfnzO
男「何で…何も言ってくれなかったんだ…」
少女「………いいと思ったの」
男「え?」
少女「わすれた方がせんせいがシアワセなら、その方がいいと思ったの」
男「そんなの…」
少女「………いいと思ったの」
男「え?」
少女「わすれた方がせんせいがシアワセなら、その方がいいと思ったの」
男「そんなの…」
332: 2011/11/16(水) 02:14:31.36 ID:qRrLmfnzO
少女「全部思い出したの…?」
男「分からん…どこまでで全部なのかも分からんしさ。でも…」
男「キミとご飯食べたり遊園地行ったり…一緒に遊んでたことは思い出した」
男「それと」
男「俺があの、最低な人間の息子だってことも…」
男「分からん…どこまでで全部なのかも分からんしさ。でも…」
男「キミとご飯食べたり遊園地行ったり…一緒に遊んでたことは思い出した」
男「それと」
男「俺があの、最低な人間の息子だってことも…」
334: 2011/11/16(水) 02:19:52.44 ID:qRrLmfnzO
少女「…」
男「何で俺、忘れてたんだ」
少女「せんせいは、事故にあったんだよ」
男「事故」
少女「でもあれは事故じゃなかったって。多分、誰かがって…」ギュッ
男「会員の誰かってことか」
少女「その事故のショックで、せんせいはキオクソウシツになったんだって。全部忘れちゃったって、お母さんが言ってた」
男「キミのお母さんは」
少女「××会の会員。最近カンブになれたって、よろこんでた」
男「何で俺、忘れてたんだ」
少女「せんせいは、事故にあったんだよ」
男「事故」
少女「でもあれは事故じゃなかったって。多分、誰かがって…」ギュッ
男「会員の誰かってことか」
少女「その事故のショックで、せんせいはキオクソウシツになったんだって。全部忘れちゃったって、お母さんが言ってた」
男「キミのお母さんは」
少女「××会の会員。最近カンブになれたって、よろこんでた」
335: 2011/11/16(水) 02:25:48.67 ID:qRrLmfnzO
少女「お母さん変わったの。昔はため息ばっかりついてたのに、会員になってから笑うことが多くなった。仲間が出来たって、すごくうれしそうだった」
少女「でもだんだん、家にいることが少なくなってた。だんだん、ご飯作らなくなって、お話することもなくなっていっちゃった」
少女「家に一人でいるのもさびしくて、いつも会場の外でカツドウがおわるのを待ってた」
少女「そしたら、ある日せんせいに会ったの」
少女「でもだんだん、家にいることが少なくなってた。だんだん、ご飯作らなくなって、お話することもなくなっていっちゃった」
少女「家に一人でいるのもさびしくて、いつも会場の外でカツドウがおわるのを待ってた」
少女「そしたら、ある日せんせいに会ったの」
340: 2011/11/16(水) 02:46:49.51 ID:qRrLmfnzO
男『何してんの、こんな所で』
少女『…お母さんをまってるの』
男『お母さん?中にいんの』
少女『うん…カツドウしてる』
男『お前も中入りゃいいじゃん。寒いだろ』
少女『前にダメっていわれたもん』
男『あぁ…そうか』
少女『お兄ちゃんも仲間の人?』
男『っ!違う!』
少女『…お母さんをまってるの』
男『お母さん?中にいんの』
少女『うん…カツドウしてる』
男『お前も中入りゃいいじゃん。寒いだろ』
少女『前にダメっていわれたもん』
男『あぁ…そうか』
少女『お兄ちゃんも仲間の人?』
男『っ!違う!』
341: 2011/11/16(水) 02:52:35.11 ID:qRrLmfnzO
少女『!』ビクッ
男『あ、ごめん』
少女『じゃあ、お兄ちゃんもだれかまってるの?』
男『いや、俺は違うんだ…』
少女『ふーん…』
男『…』
少女『…』ボー
男『あ、ごめん』
少女『じゃあ、お兄ちゃんもだれかまってるの?』
男『いや、俺は違うんだ…』
少女『ふーん…』
男『…』
少女『…』ボー
344: 2011/11/16(水) 03:18:00.63 ID:qRrLmfnzO
少女『あ、昨日のお兄ちゃんだ』
男『今日も待ってたんのか』
少女『うん。家に一人でいてもつまんないもん』
男『友達とかと遊べばいいだろ』
少女『…お母さんがダメって言うから』
男『今日も待ってたんのか』
少女『うん。家に一人でいてもつまんないもん』
男『友達とかと遊べばいいだろ』
少女『…お母さんがダメって言うから』
345: 2011/11/16(水) 03:25:54.45 ID:qRrLmfnzO
男『はぁ?何で?』
少女『ケガレがつくからだって』
男『…頭おかしいだろ』
少女『…?』
男『親がアレだと子供は大変だよなぁ』
少女『うん?』
男『なぁ、どっか飯でも食いに行くか?』
少女『ケガレがつくからだって』
男『…頭おかしいだろ』
少女『…?』
男『親がアレだと子供は大変だよなぁ』
少女『うん?』
男『なぁ、どっか飯でも食いに行くか?』
347: 2011/11/16(水) 03:33:10.47 ID:qRrLmfnzO
少女『だれかとご飯食べるの、学校以外で久しぶり』キョロキョロ
男『お母さんとは一緒に食ってないのか』
少女『お金だけ置いてってくれる』
男『…とりあえず今日は好きなもん食えよ』
少女『本当?うーんとー…じゃあ、このエビフライのセットがいい!』
男『おう。俺はステーキ丼にするか。すいませーん』
男『お母さんとは一緒に食ってないのか』
少女『お金だけ置いてってくれる』
男『…とりあえず今日は好きなもん食えよ』
少女『本当?うーんとー…じゃあ、このエビフライのセットがいい!』
男『おう。俺はステーキ丼にするか。すいませーん』
349: 2011/11/16(水) 03:41:39.52 ID:qRrLmfnzO
男『今更だけど、知らない人についてくなって学校で言われるだろ?』
少女『危ない人にはついてくなっていうのは言われるよ』モグモグ
男『いや一緒だから。知らない人にもダメだからさ』
少女『でも一緒にごはん食べたから、お兄ちゃんはもう知らない人じゃないよ』モグモグ
男『そういうことじゃなくてさぁ』
少女『危ない人でもないよ?』モグモグ
男『わかんねえだろ、誘拐犯だったらどうすんの』
少女『え!えー?じゃーあー…んー。逃げるもん』モグモグ
男『逃げるもんじゃないっつうの。とにかくこれからは知らない人にもついてかないように』
少女『わかったあ』モグモグ
男『いただきます。…かたっ。この肉かたいな…』
少女『危ない人にはついてくなっていうのは言われるよ』モグモグ
男『いや一緒だから。知らない人にもダメだからさ』
少女『でも一緒にごはん食べたから、お兄ちゃんはもう知らない人じゃないよ』モグモグ
男『そういうことじゃなくてさぁ』
少女『危ない人でもないよ?』モグモグ
男『わかんねえだろ、誘拐犯だったらどうすんの』
少女『え!えー?じゃーあー…んー。逃げるもん』モグモグ
男『逃げるもんじゃないっつうの。とにかくこれからは知らない人にもついてかないように』
少女『わかったあ』モグモグ
男『いただきます。…かたっ。この肉かたいな…』
352: 2011/11/16(水) 03:46:33.90 ID:qRrLmfnzO
男『よ』
少女『お兄ちゃんだ。こんにちはっ』
男『お前学校休みの日でも、ずっとここでボーッとしてるよな』
少女『お母さん毎日来るから』
男『つまんなくねえの』
少女『…お母さんのそばにいたいもん』
男『………そうかい』
少女『お兄ちゃんだ。こんにちはっ』
男『お前学校休みの日でも、ずっとここでボーッとしてるよな』
少女『お母さん毎日来るから』
男『つまんなくねえの』
少女『…お母さんのそばにいたいもん』
男『………そうかい』
353: 2011/11/16(水) 03:53:56.11 ID:qRrLmfnzO
少女『あっ!お兄ちゃんだー』
男『おう。あのさ、どうせ暇なら遊びに行かないか?』
少女『えっ?』
男『遊園地とか。近くのとこで良かったらだけど』
少女『あ、えっと…でも勝手にでかけたら怒られるかも』
男『どうせ終わるまで出てこないじゃん。少しくらいならいいだろ』
少女『でも…』
男『…嫌ならいいんだけどさ』
少女『あっ』
男『ん?』
少女『ちょっとだけ、なら。いいかなぁ?』
男『大丈夫大丈夫。おしっ行こうぜ』
男『おう。あのさ、どうせ暇なら遊びに行かないか?』
少女『えっ?』
男『遊園地とか。近くのとこで良かったらだけど』
少女『あ、えっと…でも勝手にでかけたら怒られるかも』
男『どうせ終わるまで出てこないじゃん。少しくらいならいいだろ』
少女『でも…』
男『…嫌ならいいんだけどさ』
少女『あっ』
男『ん?』
少女『ちょっとだけ、なら。いいかなぁ?』
男『大丈夫大丈夫。おしっ行こうぜ』
354: 2011/11/16(水) 03:57:51.80 ID:qRrLmfnzO
少女『わ、わ、わあ、あああ』
男『チケット買ってきたぞー』
少女『わ、わたし遊園地初めてきたっ!』キョロキョロ
男『珍しいな。俺は子供の頃よく来たなぁ』
少女『あれがジェットコースターかぁ』キョロキョロ
男『はは。じゃあどんどん乗りまくるか!』
少女『わあ!うん!』
男『チケット買ってきたぞー』
少女『わ、わたし遊園地初めてきたっ!』キョロキョロ
男『珍しいな。俺は子供の頃よく来たなぁ』
少女『あれがジェットコースターかぁ』キョロキョロ
男『はは。じゃあどんどん乗りまくるか!』
少女『わあ!うん!』
356: 2011/11/16(水) 04:05:01.91 ID:qRrLmfnzO
男『次はあの行ったり来たりするヤツ行くか』
少女『はーい』
男『よーしあのぶら下がるの乗ろう』
少女『うん』
男『あれ、車の運転できるんだぜ』
少女『ふぇー』
男『よし次は』
少女『お兄ちゃんちょっとつかれちゃったー』ヘトヘト
少女『はーい』
男『よーしあのぶら下がるの乗ろう』
少女『うん』
男『あれ、車の運転できるんだぜ』
少女『ふぇー』
男『よし次は』
少女『お兄ちゃんちょっとつかれちゃったー』ヘトヘト
357: 2011/11/16(水) 04:14:08.98 ID:qRrLmfnzO
男『休憩するか。何か飲む?何がいい?』
少女『んー、カルピス!』
男『じゃあ俺は烏龍茶っと』ピッガコン
少女『はぁー。すっごい楽しい!』
男『そりゃ良かった。最後はアレ乗るか。やっぱり定番だからなぁ』
少女『アレ?あのおっきいヤツ?』
男『観覧車な』
少女『んー、カルピス!』
男『じゃあ俺は烏龍茶っと』ピッガコン
少女『はぁー。すっごい楽しい!』
男『そりゃ良かった。最後はアレ乗るか。やっぱり定番だからなぁ』
少女『アレ?あのおっきいヤツ?』
男『観覧車な』
359: 2011/11/16(水) 04:20:36.33 ID:qRrLmfnzO
女『たかーい!』
男『おいあんま動くなよー。揺れる揺れる』
少女『楽しかったなぁ』ニコニコ
男『良かったな』
少女『ありがとうお兄ちゃんっ』
男『…どういたしまして』
男『おいあんま動くなよー。揺れる揺れる』
少女『楽しかったなぁ』ニコニコ
男『良かったな』
少女『ありがとうお兄ちゃんっ』
男『…どういたしまして』
360: 2011/11/16(水) 04:22:16.97 ID:qRrLmfnzO
男『あ、どうせならアレ撮ってくか』
少女『写真?』
男『プリクラ。記念にさ』
少女『うん、とりたいっ』
男『よし、撮ろう撮ろう』
少女『写真?』
男『プリクラ。記念にさ』
少女『うん、とりたいっ』
男『よし、撮ろう撮ろう』
362: 2011/11/16(水) 04:24:17.22 ID:qRrLmfnzO
少女『わああ…!』
男『写真映り悪いなぁ俺…』
少女『大切にするね!』
男『はは、おう』
男『写真映り悪いなぁ俺…』
少女『大切にするね!』
男『はは、おう』
364: 2011/11/16(水) 04:28:16.69 ID:qRrLmfnzO
少女『あ、お兄ちゃん!昨日はありがとう』
男『おう』
少女『見て見て昨日の写真ー』ピラッ
男『パスケースに入れてんのかよ』
少女『大切だから、いつでも見れるように』
男『…そうかい』
男『おう』
少女『見て見て昨日の写真ー』ピラッ
男『パスケースに入れてんのかよ』
少女『大切だから、いつでも見れるように』
男『…そうかい』
365: 2011/11/16(水) 04:32:14.49 ID:qRrLmfnzO
男『よう。今日はお土産がありまーす』
少女『おみあげー?』ワクワク
男『お土産な。じゃーん、雪見大福でーす』
少女『わぁ!なにこれ美味しそうっ』
男『美味いぞ』
少女『あまいーおいしいっ』
少女『おみあげー?』ワクワク
男『お土産な。じゃーん、雪見大福でーす』
少女『わぁ!なにこれ美味しそうっ』
男『美味いぞ』
少女『あまいーおいしいっ』
366: 2011/11/16(水) 04:37:13.78 ID:qRrLmfnzO
ダい2部完
瞼が落ちル
落ちタラ立て直す
瞼が落ちル
落ちタラ立て直す
368: 2011/11/16(水) 04:39:46.30 ID:/Lg8zQxf0
乙
415: 2011/11/16(水) 13:05:38.36 ID:qRrLmfnzO
コノママだと保守スレになりそうDAKARA木曜か金曜クライに立て直す
titleは同じにスルつもリ
titleは同じにスルつもリ
419: 2011/11/16(水) 13:13:02.28 ID:qRrLmfnzO
御詫びに次回必ず完結サセルので、気が剥いたら読んでクレると嬉しイ
ではお休みなサい
ではお休みなサい
引用: 少女「せんせい…」
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