1: 2013/04/01(月) 13:37:31.07 ID:BhL1MtTb0
狼と香辛料SS です。
4: 2013/04/01(月) 13:39:28.07 ID:4SjYu2PN0
ホロ「けほっけほ」
ホロ「…むぅ。この…賢狼たるわっちが、病にかかるとは…」
ホロ「情けない、けほっ」
ホロ「(暇じゃし尻尾の手入れでもしようかと思ったが…思ったより辛いの。体を起こすだけでも息が上がりんす)」ハア
ホロ「…大人しく布団に横になっておるかや」パタ
ホロ「…」
ホロ「……一人じゃと静かじゃな…」
ホロ「…むぅ。この…賢狼たるわっちが、病にかかるとは…」
ホロ「情けない、けほっ」
ホロ「(暇じゃし尻尾の手入れでもしようかと思ったが…思ったより辛いの。体を起こすだけでも息が上がりんす)」ハア
ホロ「…大人しく布団に横になっておるかや」パタ
ホロ「…」
ホロ「……一人じゃと静かじゃな…」
6: 2013/04/01(月) 13:44:43.62 ID:4SjYu2PN0
ホロ「ぬしは朝から姿を見せぬし…」
ホロ「まったく。このわっちを放ってどこぞへ行きんす、あのたわけ」
ホロ「…戻って来たらどうしてやろうかの! …けほっ」
ホロ「けほっけほ」
ホロ「…うぅ…」シュン
ホロ「…とはいえ…疲れが溜まることはあっても、こ、こうしてまともに病になるのは、いつぶりかの…けほっ」
ホロ「くふふ。もう覚えておらぬくらい昔の話じゃ」
ホロ「…」
ホロ「…ぬしとおるいまのことも」
ホロ「こうして、思い出せなくなってしまうのかのー」
ホロ「まったく。このわっちを放ってどこぞへ行きんす、あのたわけ」
ホロ「…戻って来たらどうしてやろうかの! …けほっ」
ホロ「けほっけほ」
ホロ「…うぅ…」シュン
ホロ「…とはいえ…疲れが溜まることはあっても、こ、こうしてまともに病になるのは、いつぶりかの…けほっ」
ホロ「くふふ。もう覚えておらぬくらい昔の話じゃ」
ホロ「…」
ホロ「…ぬしとおるいまのことも」
ホロ「こうして、思い出せなくなってしまうのかのー」
8: 2013/04/01(月) 13:52:26.20 ID:4SjYu2PN0
ホロ「ん…喉が渇きんす…」モゾ
ホロ「…水…」
コク
ホロ「ふう。酒を飲んだあとと同じで、焼けた喉を通る水は何より美味じゃな」
ホロ「…」モゾモゾ
パタ
ホロ「…」
ホロ「…静かじゃなー」パタパタ
ホロ「早く戻ってこんかのー」
ホロ「…水…」
コク
ホロ「ふう。酒を飲んだあとと同じで、焼けた喉を通る水は何より美味じゃな」
ホロ「…」モゾモゾ
パタ
ホロ「…」
ホロ「…静かじゃなー」パタパタ
ホロ「早く戻ってこんかのー」
9: 2013/04/01(月) 13:59:33.62 ID:4SjYu2PN0
パタパタ
ホロ「…」
トントン…
ホロ「!」
ホロ「(足音じゃ! ようやく戻ってきおったかあのたわけめ!)」
ホロ「(ま、まあこのくらいなら許してやらんこともないがの)」ケホ
トントン…
バタン
ホロ「…」
ホロ「…別の部屋の者じゃったか…」
ホロ「…」
トントン…
ホロ「!」
ホロ「(足音じゃ! ようやく戻ってきおったかあのたわけめ!)」
ホロ「(ま、まあこのくらいなら許してやらんこともないがの)」ケホ
トントン…
バタン
ホロ「…」
ホロ「…別の部屋の者じゃったか…」
11: 2013/04/01(月) 14:06:48.59 ID:4SjYu2PN0
ホロ「…」
ホロ「…」
ワイワイ
ホロ「…」
ホロ「(こ、心細くなんてありんせん)」
ホロ「(わっちはヨイツの賢狼でありんす!)」
ワイワイ
ホロ「…」
ホロ「…ぬしよー」パタパタ
ホロ「…」
ワイワイ
ホロ「…」
ホロ「(こ、心細くなんてありんせん)」
ホロ「(わっちはヨイツの賢狼でありんす!)」
ワイワイ
ホロ「…」
ホロ「…ぬしよー」パタパタ
12: 2013/04/01(月) 14:12:33.86 ID:4SjYu2PN0
ホロ「…けほ」
ホロ「むー」
ホロ「…」
ホロ「…」
ホロ「…パスロエの村におったときは、こんな感じじゃったかのー」
ホロ「それでも麦が風にそよぐ音があった…」
ホロ「…宿で一人は…静かすぎるでありんす」
ホロ「むー」
ホロ「…」
ホロ「…」
ホロ「…パスロエの村におったときは、こんな感じじゃったかのー」
ホロ「それでも麦が風にそよぐ音があった…」
ホロ「…宿で一人は…静かすぎるでありんす」
14: 2013/04/01(月) 14:19:19.08 ID:4SjYu2PN0
ゴロ
ホロ「なにか面白い儲け話でもあったのかのー」
ホロ「だとしてもわっちを放ってまですることではありんせん!」
ホロ「…」
ホロ「…放ってまで…することなんじゃろうか…」
ホロ「ぬしは、わっちより商売の方が大切かの」
ホロ「(い、いかん。悲観的になるなどわっちらしくもない)」ブンブン
ホロ「…」
ホロ「…わっちこそ…ぬしのお荷物になっておるんじゃろうか…」
ホロ「なにか面白い儲け話でもあったのかのー」
ホロ「だとしてもわっちを放ってまですることではありんせん!」
ホロ「…」
ホロ「…放ってまで…することなんじゃろうか…」
ホロ「ぬしは、わっちより商売の方が大切かの」
ホロ「(い、いかん。悲観的になるなどわっちらしくもない)」ブンブン
ホロ「…」
ホロ「…わっちこそ…ぬしのお荷物になっておるんじゃろうか…」
16: 2013/04/01(月) 14:25:17.73 ID:4SjYu2PN0
ホロ「…けほ」
トントン…
ホロ「…ふん」
ホロ「もう騙されたりはせぬ」
トントン、トン
ホロ「む?」
キィ…
ホロ「! ぬしかやっ」ガバッ
ホロ「…む」
エーブ「…悪いな。ロレンスじゃなくて」
ホロ「…」
ホロ「…!」バサッ
トントン…
ホロ「…ふん」
ホロ「もう騙されたりはせぬ」
トントン、トン
ホロ「む?」
キィ…
ホロ「! ぬしかやっ」ガバッ
ホロ「…む」
エーブ「…悪いな。ロレンスじゃなくて」
ホロ「…」
ホロ「…!」バサッ
18: 2013/04/01(月) 14:32:33.14 ID:4SjYu2PN0
エーブ「はは。こいつはいいものが見れた。あんたでも拗ねるような仕草をするんだな」
ホロ「す、拗ねてなどおらぬ!」バッ
エーブ「これは失礼」ハハ
ホロ「…むぅ」バサ
エーブ「あいつはまだ戻っていないのか」
ホロ「…」ピク
ホロ「…その言い方ではまるでわっちが寝込んでおる間にぬしと会っておったかのようなんじゃが」
エーブ「そうだからな」
ホロ「…」
ホロ「そうかや」
エーブ「だから拗ねるなよ」
ホロ「拗ねておらぬ!」
ホロ「す、拗ねてなどおらぬ!」バッ
エーブ「これは失礼」ハハ
ホロ「…むぅ」バサ
エーブ「あいつはまだ戻っていないのか」
ホロ「…」ピク
ホロ「…その言い方ではまるでわっちが寝込んでおる間にぬしと会っておったかのようなんじゃが」
エーブ「そうだからな」
ホロ「…」
ホロ「そうかや」
エーブ「だから拗ねるなよ」
ホロ「拗ねておらぬ!」
19: 2013/04/01(月) 14:38:59.57 ID:4SjYu2PN0
ホロ「またぞろぬしに儲け話でも吹っ掛けたかや」
エーブ「あん?」
ホロ「それはまだよしとしてもじゃ。ぬしをまたあのような目に合わせたら、わっちは今度こそ貴様を許さぬからの!」
エーブ「…。ああ、肝に銘じておくぜ」
ホロ「それがよい」
ホロ「それで? まだなにかぬしに用だったかや。残念じゃったな。この通りぬしはまだ戻っておらぬ」
エーブ「ああ、いや…頼まれものをな。持って来た」
エーブ「ここに置いておくぜ。よろしく伝えてくれ」
ホロ「気が向いたらの」
エーブ「くく。それでいいさ。じゃあな」
バタン
エーブ「あん?」
ホロ「それはまだよしとしてもじゃ。ぬしをまたあのような目に合わせたら、わっちは今度こそ貴様を許さぬからの!」
エーブ「…。ああ、肝に銘じておくぜ」
ホロ「それがよい」
ホロ「それで? まだなにかぬしに用だったかや。残念じゃったな。この通りぬしはまだ戻っておらぬ」
エーブ「ああ、いや…頼まれものをな。持って来た」
エーブ「ここに置いておくぜ。よろしく伝えてくれ」
ホロ「気が向いたらの」
エーブ「くく。それでいいさ。じゃあな」
バタン
20: 2013/04/01(月) 14:45:29.54 ID:4SjYu2PN0
ホロ「…はふ」
ホロ「けほ」
ホロ「…喋ったら…また、少し、だるくなった…」ケホッ
ホロ「…水…」クピクピ
ホロ「…ぬぅ」
ホロ「…一眠り…するかや…」
ホロ「けほ」
ホロ「…喋ったら…また、少し、だるくなった…」ケホッ
ホロ「…水…」クピクピ
ホロ「…ぬぅ」
ホロ「…一眠り…するかや…」
21: 2013/04/01(月) 14:51:30.15 ID:4SjYu2PN0
ホロ「…くぅ」zz…
ヒタ
ホロ「つめた」
??「あ、ご、ごめんなさい。起こしてしまいましたか?」
ホロ「むぅ?」
ガシ
ホロ「…ぬしかや…?」
??「へ? あ、ち、違います」
??「コルです。分かりますか?」
ホロ「…んあ…コル坊かや…」スッ
ポテ
ホロ「…むぅ…何だか、ひんやりする…」
ヒタ
ホロ「つめた」
??「あ、ご、ごめんなさい。起こしてしまいましたか?」
ホロ「むぅ?」
ガシ
ホロ「…ぬしかや…?」
??「へ? あ、ち、違います」
??「コルです。分かりますか?」
ホロ「…んあ…コル坊かや…」スッ
ポテ
ホロ「…むぅ…何だか、ひんやりする…」
23: 2013/04/01(月) 14:57:08.04 ID:4SjYu2PN0
コル「タオルを湿らせてあります。あの、寝苦しそうだったので…すいません。起こしてしまって」
ホロ「くふ。気にすることはありんせん」
ナデナデ
ホロ「ありがと」
コル「い、いえ」
コル「それと、ロレンスさんに言われて、りんご酒も買ってあります。よかったら飲んでください」
ホロ「…」ムス
コル「…ど、どうかしましかた?」
ホロ「…なんでもありんせん」プイ
ホロ「(あ、あのたわけは…わっちを避けておるとでも言うのかや)」
ホロ「くふ。気にすることはありんせん」
ナデナデ
ホロ「ありがと」
コル「い、いえ」
コル「それと、ロレンスさんに言われて、りんご酒も買ってあります。よかったら飲んでください」
ホロ「…」ムス
コル「…ど、どうかしましかた?」
ホロ「…なんでもありんせん」プイ
ホロ「(あ、あのたわけは…わっちを避けておるとでも言うのかや)」
24: 2013/04/01(月) 15:04:21.75 ID:4SjYu2PN0
コル「では僕はまた出て来ますので」
ホロ「そ、そうかや。何かまだ用が?」
コル「はい。お一人でゆっくりお休みになってください」
パタン
ホロ「…」
ホロ「(一人きりでおる方が気が滅入るんじゃがのー)」
ホロ「…むう」
ホロ「そ、そうかや。何かまだ用が?」
コル「はい。お一人でゆっくりお休みになってください」
パタン
ホロ「…」
ホロ「(一人きりでおる方が気が滅入るんじゃがのー)」
ホロ「…むう」
27: 2013/04/01(月) 15:10:07.28 ID:4SjYu2PN0
ホロ「…くふ」
ホロ「もう、今となっては…あの村で何百年も、たった一人で、どうやって過ごしておったのか思い出せもせぬ」
ホロ「…ぬしがおらんくなったら、わっちはどうなるんじゃろうなー」
ホロ「…」
ホロ「…けほ」
ホロ「もう、今となっては…あの村で何百年も、たった一人で、どうやって過ごしておったのか思い出せもせぬ」
ホロ「…ぬしがおらんくなったら、わっちはどうなるんじゃろうなー」
ホロ「…」
ホロ「…けほ」
30: 2013/04/01(月) 15:16:17.95 ID:4SjYu2PN0
トントン…
ホロ「…」
ホロ「もう誰が来ても驚かぬ」
コンコン
キィ…
ノーラ「…あ、起きてらしたんですね」
ホロ「うむ」
ノーラ「お身体の調子はどうですか?」
ホロ「ふん。小娘に心配されるほど賢狼はやわでは…けほっ」
ノーラ「あ、あの、ごめんなさい。無理に話さなくても大丈夫ですから」
ホロ「…んむ」モゾモゾ
ホロ「…」
ホロ「もう誰が来ても驚かぬ」
コンコン
キィ…
ノーラ「…あ、起きてらしたんですね」
ホロ「うむ」
ノーラ「お身体の調子はどうですか?」
ホロ「ふん。小娘に心配されるほど賢狼はやわでは…けほっ」
ノーラ「あ、あの、ごめんなさい。無理に話さなくても大丈夫ですから」
ホロ「…んむ」モゾモゾ
31: 2013/04/01(月) 15:21:49.58 ID:4SjYu2PN0
ホロ「…ひょっとして、あのたわけはぬしのところへも行ったのかや」
ノーラ「ロレンスさんですか? はい、お会いしましたよ」
ホロ「(やはりそうかや)」ハア
ノーラ「…」
ホロ「な、なにかや」
ノーラ「…あ、いえ。その…」
ノーラ「私にはエネクがいますけれど、やっぱり、ちょっとホロさんが羨ましいなって」
ホロ「…」
ホロ「(この様子を見てなにが羨ましいんじゃ?)」
ノーラ「ロレンスさんですか? はい、お会いしましたよ」
ホロ「(やはりそうかや)」ハア
ノーラ「…」
ホロ「な、なにかや」
ノーラ「…あ、いえ。その…」
ノーラ「私にはエネクがいますけれど、やっぱり、ちょっとホロさんが羨ましいなって」
ホロ「…」
ホロ「(この様子を見てなにが羨ましいんじゃ?)」
33: 2013/04/01(月) 15:27:35.00 ID:4SjYu2PN0
ノーラ「あの、ロレンスさんにお願いをされたものがあって。それを届けに来ただけだったんです」
ノーラ「お邪魔してごめんなさい。ゆっくりとお休みになってください」
ホロ「んむ」
ノーラ「お大事に」ニコ
パタン
ホロ「…」
ドサ
ホロ「何だかいろいろ持って来させて…ぬしはここで店でも始める気かや」
ホロ「…いい気なもんじゃ。わっちを一人で寝かせておいて」フン
ノーラ「お邪魔してごめんなさい。ゆっくりとお休みになってください」
ホロ「んむ」
ノーラ「お大事に」ニコ
パタン
ホロ「…」
ドサ
ホロ「何だかいろいろ持って来させて…ぬしはここで店でも始める気かや」
ホロ「…いい気なもんじゃ。わっちを一人で寝かせておいて」フン
36: 2013/04/01(月) 15:32:11.54 ID:JtNl5jMy0
ホロ「…」
ホロ「けほ」
ホロ「…」クピクピ
ホロ「…」ウスイ
ホロ「…」
ホロ「…はあ」
ホロ「…早く帰って来てくりゃれ。ぬしさまよ…けほ」
ホロ「けほ」
ホロ「…」クピクピ
ホロ「…」ウスイ
ホロ「…」
ホロ「…はあ」
ホロ「…早く帰って来てくりゃれ。ぬしさまよ…けほ」
38: 2013/04/01(月) 15:37:34.83 ID:JtNl5jMy0
トントン…
ホロ「…今度は誰じゃろな」
キィ
エルサ「こんにちは」ペコ
エルサ「お見舞いに来ました」
ホロ「…んむ」
ホロ「神にでも祈ってくれるのかや?」
エルサ「…お望みであれば」
ホロ「遠慮するでありんす。祈られるのは好きではないからの」
エルサ「そうですか」クス
ホロ「…今度は誰じゃろな」
キィ
エルサ「こんにちは」ペコ
エルサ「お見舞いに来ました」
ホロ「…んむ」
ホロ「神にでも祈ってくれるのかや?」
エルサ「…お望みであれば」
ホロ「遠慮するでありんす。祈られるのは好きではないからの」
エルサ「そうですか」クス
39: 2013/04/01(月) 15:42:24.87 ID:JtNl5jMy0
ガタ
エルサ「調子はどうですか?」
ホロ「もうその質問には答え飽きた」フン
エルサ「…そうですね。失礼しました」
ホロ「あ、いや…気にせんでくりゃれ」
ホロ「すまんの。一人で宿に篭っておると…こう、鬱々としてしまいんす」
エルサ「分かります」
エルサ「調子はどうですか?」
ホロ「もうその質問には答え飽きた」フン
エルサ「…そうですね。失礼しました」
ホロ「あ、いや…気にせんでくりゃれ」
ホロ「すまんの。一人で宿に篭っておると…こう、鬱々としてしまいんす」
エルサ「分かります」
40: 2013/04/01(月) 15:48:26.27 ID:JtNl5jMy0
エルサ「ロレンスさんからは、ホロさんの様子を見ていてくれと言われました」
ホロ「…」
ホロ「(自分ですればいいではないかや)」
エルサ「ホロさん?」
ホロ「ふん。そうかや」
ホロ「ぬしはわっちを誰かに押しつけるほど何かに追われておるのかや。呆れるのを通り越して…」
ホロ「…」
ホロ「(自分ですればいいではないかや)」
エルサ「ホロさん?」
ホロ「ふん。そうかや」
ホロ「ぬしはわっちを誰かに押しつけるほど何かに追われておるのかや。呆れるのを通り越して…」
41: 2013/04/01(月) 15:52:15.18 ID:JtNl5jMy0
ポタポタ
エルサ「…」
ホロ「…くふ。み、見ないでくりゃれ」
エルサ「…いえ、その…」
ホロ「…むぅ…ふ…」グス
エルサ「…」
ホロ「…くふ。み、見ないでくりゃれ」
エルサ「…いえ、その…」
ホロ「…むぅ…ふ…」グス
42: 2013/04/01(月) 15:57:23.90 ID:JtNl5jMy0
エルサ「…何と言うか」
エルサ「お二人は、本当にいつまでも不器用なのですね。それは確かに呆れるのを通り越して…微笑ましくありますが」
ホロ「…?」
ホロ「な、なんのことかや」グス
エルサ「あまり難しく考えないことです」
ホロ「…?」
エルサ「お二人は、本当にいつまでも不器用なのですね。それは確かに呆れるのを通り越して…微笑ましくありますが」
ホロ「…?」
ホロ「な、なんのことかや」グス
エルサ「あまり難しく考えないことです」
ホロ「…?」
44: 2013/04/01(月) 16:04:28.28 ID:JtNl5jMy0
エルサ「まあ、この問題はホロさんにとっては難題なのかもしれません。当事者ですから」
エルサ「ですがあの方が最優先にすることとは一体なにか。それは、本当はホロさんにだって…」
エルサ「いえ、ホロさんにこそ、自明のことのはずです」
ホロ「…ぬしが、最優先にするのは…」
バンッ!
ホロ「きっと、わっちのことでありんす」
エルサ「…」ニコ
エルサ「ですがあの方が最優先にすることとは一体なにか。それは、本当はホロさんにだって…」
エルサ「いえ、ホロさんにこそ、自明のことのはずです」
ホロ「…ぬしが、最優先にするのは…」
バンッ!
ホロ「きっと、わっちのことでありんす」
エルサ「…」ニコ
45: 2013/04/01(月) 16:10:38.74 ID:JtNl5jMy0
ドタドタドタ
ホロ「も、ものすごい音じゃな」
エルサ「それだけ急いで戻って来られたんだと思います」
エルサ「何せ私のところへ来たときの形相もまた…すごいものでした」
ホロ「…ぬしは…そ、そんなに必氏だったかや」
エルサ「ええ。必氏でした」
ホロ「…」//パタパタ
エルサ「とはいえ、私のところへ来るだけ来てもう頼むことがないからとりあえずホロさんの様子を見ておいてください、なんて」
エルサ「たわけたことを仰いましたけど」
ホロ「くふ。おぬしもなかなかよく分かっておるの」
ホロ「も、ものすごい音じゃな」
エルサ「それだけ急いで戻って来られたんだと思います」
エルサ「何せ私のところへ来たときの形相もまた…すごいものでした」
ホロ「…ぬしは…そ、そんなに必氏だったかや」
エルサ「ええ。必氏でした」
ホロ「…」//パタパタ
エルサ「とはいえ、私のところへ来るだけ来てもう頼むことがないからとりあえずホロさんの様子を見ておいてください、なんて」
エルサ「たわけたことを仰いましたけど」
ホロ「くふ。おぬしもなかなかよく分かっておるの」
47: 2013/04/01(月) 16:16:46.31 ID:JtNl5jMy0
エルサ「ほら。跡が残っているとからかわれてしまいますよ」
ホロ「…ん…」
ホロ「い、いや。少し恥ずかしいが…今日は、このままでよい」
エルサ「?」
ホロ「その…」ゴニョ
ホロ「た、たまには、素直に、ぬしに甘えてみるでありんす」
エルサ「…それは…ええ。とてもよいことだと思います」
コンコン
エルサ「…では私は失礼しますね。ごゆっくり」ニコ
ホロ「う、うむ」
「ホ、ホロ。起きているか。入るぞ」
ホロ「うむ!」
ホロ「…ん…」
ホロ「い、いや。少し恥ずかしいが…今日は、このままでよい」
エルサ「?」
ホロ「その…」ゴニョ
ホロ「た、たまには、素直に、ぬしに甘えてみるでありんす」
エルサ「…それは…ええ。とてもよいことだと思います」
コンコン
エルサ「…では私は失礼しますね。ごゆっくり」ニコ
ホロ「う、うむ」
「ホ、ホロ。起きているか。入るぞ」
ホロ「うむ!」
48: 2013/04/01(月) 16:17:58.99 ID:JtNl5jMy0
終わりやでー。
支援感謝。画像も感謝。ホロかわいい。
支援感謝。画像も感謝。ホロかわいい。
49: 2013/04/01(月) 16:18:52.49 ID:zuYC+4kd0
良い終わり方だな乙
引用: ホロ「…けほっ」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります