1: 2011/11/19(土) 23:38:07.39 ID:0DA4PjWJ0
~金曜日~

結衣「明日、大隕石が地球に衝突する…か」

ちなつ「何か、実感わかないですよね…私たち全員氏んじゃうなんて…」

あかり「う、うう…あんまりだよぉ」シクシク

ちなつ「西垣先生とかでも何とかならないんでしょうか…」

結衣「ああ、私も気になって聞いてみたんだけど…」

結衣「大隕石を吹き飛ばす算段はあるらしい」

ちなつ「ほ、本当ですか!?」

結衣「西垣先生、他国の研究者たちとも連動して動いてるらしいからね」
ゆるゆり: 22【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)
2: 2011/11/19(土) 23:38:36.15 ID:0DA4PjWJ0
結衣「けど、どんなに急いでも5日かかるらしいから…絶対に間に合わないって…」

ちなつ「そ、そんな…」

あかり「……希望がある分、絶望が深まるって、本当だね…」

京子「おはよう!諸君!」パーン

結衣「京子…」

ちなつ「……おはようございます…」

あかり「……京子ちゃん、何時も元気だね…」

6: 2011/11/19(土) 23:41:23.99 ID:0DA4PjWJ0
京子「なんだよ~、みんな、暗いぞ?もっと元気出して行こうよ!」

結衣「お前、状況判ってるの?」

ちなつ「明日、世界が終わっちゃうんですよ?」

ちなつ「そんな能天気にはしてられません…」

あかり「そうだよ……」グスン

京子「もう、泣かないでよ、あかり」

京子「……終末が来るからこそ、だよ?」

7: 2011/11/19(土) 23:43:57.30 ID:0DA4PjWJ0
京子「よく考えて?これで、全部が終わりなんだよ?」

京子「最後の瞬間に、悔いを残さないようにする為に」

京子「今日、出来る事をやった方が、いいに決まってるよ」

結衣「京子……」

ちなつ「京子先輩…」

あかり「京子ちゃん…」

8: 2011/11/19(土) 23:45:22.33 ID:0DA4PjWJ0
ちなつ「……そうです、よ…」

ちなつ「そうですよね、明日で最後なんですから…」

ちなつ「ちゃんと、終わらせたいです、私…」

京子「うん、ちなつちゃん、その通りだよ」

京子「頑張って…」ボソッ

ちなつ「きょ、京子先輩…」

10: 2011/11/19(土) 23:48:07.55 ID:0DA4PjWJ0
京子「あかり」

あかり「え…?」

京子「という訳だから、ちょっと公園へ遊びに行こうぜ!」

あかり「え、ええええ!?」

ちなつ「ゆ、結衣先輩!」

結衣「え、あ、なに?」

ちなつ「ちょ、ちょっと、お、お話が、あります///」

14: 2011/11/19(土) 23:50:15.16 ID:0DA4PjWJ0
あかり「あの、京子ちゃん?ちなつちゃん達は…」

京子「今はさ、2人っきりにしてあげようよ」

あかり「京子ちゃん…?」

京子「私も、あかりと一緒に居たいしさ」

あかり「京子ちゃん///」

15: 2011/11/19(土) 23:52:06.93 ID:0DA4PjWJ0
~公園~

京子「いやあ、滑り台なんて久しぶりだねえ♪」

あかり「そうだね、小さい頃は、良く一緒に滑ってたよね…」

あかり「覚えてる?その頃の京子ちゃん、滑り台に登るの恐がって…」

あかり「あかりか、結衣ちゃんが手引いてあげないと上がれなかったんだよ」クスクス

京子「も、もう、そんな事、覚えて無くてもいいよ///」

16: 2011/11/19(土) 23:54:11.70 ID:0DA4PjWJ0
あかり「うう、流石に2人で登ると狭いね///」

京子「よし、あかり、私の膝の上に乗って?」

あかり「え、京子ちゃん、それは、ちょっと恥ずかしいかも///」

京子「ほらほら、早く早く~」

あかり「わわ、京子ちゃん、引っ張らないでよぅ」

17: 2011/11/19(土) 23:56:12.38 ID:0DA4PjWJ0
あかり(うう、狭いから京子ちゃんと密着しちゃうよ///)

あかり(けど、京子ちゃん、からだ、なんだかひやっとする…)

あかり(あかりが、温めてあげたいな…)

京子「よし、滑るぞ!あかり!」

あかり「う、うん///」


ズズズズズズズ



18: 2011/11/19(土) 23:58:49.87 ID:0DA4PjWJ0
京子「小さい頃はもっと爽快に滑れてたのになあ…」

あかり「仕方ないよ、私たち、大きくなっちゃったんだし」

京子「私は、ずっと小さいままでもよかったけどね」

あかり「京子ちゃん?」

京子「ずっとさ、結衣やあかりに手を引かれて」

京子「守られたまま、過ごすのも、良かったかなって…」

20: 2011/11/20(日) 00:00:20.18 ID:8lIZL1Ks0
あかり「……うん、そうだね」

あかり「ずっと、小さいままでも、良かったかも…」

あかり「けどね、京子ちゃん」

あかり「私は、今の、強い京子ちゃんも、好きだよ」

あかり「私の手を引いてくれる、京子ちゃんも、好きだよ…」

21: 2011/11/20(日) 00:01:25.64 ID:8lIZL1Ks0
京子「あかり……ありがとう…」ナデ

あかり「きょ、京子ちゃん///」

京子「あのさ、あかり…」

京子「終末、私と一緒に、過ごさない?」

あかり「え……」

22: 2011/11/20(日) 00:03:45.23 ID:8lIZL1Ks0
京子「私、この終末をあかりと過ごしたいんだ」

あかり「けど、あの、私で、いいの…?」

あかり「結衣ちゃんや、ちなつちゃんや、杉浦先輩は…」

京子「聞いて、あかり」

あかり「……」

京子「私は、この時間を、あかりと過ごしたいの」

あかり「きょ、京子ちゃん…」

26: 2011/11/20(日) 00:07:13.87 ID:8lIZL1Ks0
あかり「ありがとうね、京子ちゃん、やっぱり優しい…」

あかり「あかりが寂しくないようにって、気を遣ってくれ…」


チュ


あかり「京子ちゃん///」

京子「気を遣ったわけじゃ、無いの」

京子「私は、あかりのことが好きだから」

京子「あかりの事を、愛してるから…」

27: 2011/11/20(日) 00:08:16.51 ID:8lIZL1Ks0
あかり「きょうこちゃん///」

京子「あかり、返事、聞かせて欲しい…」

あかり「……私も、私も、京子ちゃんの事が、好き…」

あかり「最後の瞬間まで…京子ちゃんと一緒に過ごしたいよ…」

京子「ありがとう、あかり…」ギュ

あかり「京子ちゃん…」ギューッ

28: 2011/11/20(日) 00:10:56.76 ID:8lIZL1Ks0
~終末~

あかね「あかり、起きて」

あかり「う、ううん…おねえちゃん…?」モゾモゾ

あかね「朝ごはん、出来たわよ」

あかり「あ、ありがとぉ」ファー

あかり「京子ちゃん、京子ちゃんも、起きて」ユサユサ

京子「うーん…あかり、もうちょっと寝かせて…」

30: 2011/11/20(日) 00:12:48.90 ID:8lIZL1Ks0
あかり「もう、京子ちゃん、寝すけさんなんだから」プー

あかり「京子ちゃんの分も、あかり食べちゃうよ?」

京子「う、うう、それは嫌だ…」モゾモゾ

京子「……あ、おはようございます、あかねさん」

あかね「おはよう、京子ちゃん」ニコ

31: 2011/11/20(日) 00:13:31.10 ID:8lIZL1Ks0
あかり「わあ、朝から豪勢だねえ」

あかね「ええ、今日で最後だから、奮発しちゃったの」

京子「いっただっきまーす♪」

あかり「わ、ずるいよ、京子ちゃん、あ、あかりも、いただきます!」

京子「あかねさん、これ美味しい♪」

あかね「ふふ、京子ちゃん、ありがとう」

32: 2011/11/20(日) 00:14:34.95 ID:8lIZL1Ks0
京子「はい、あかり、こっちのも美味しいよ?あーんして?」

あかり「う、うう、京子ちゃん、恥ずかしいから嫌だよ///」

京子「もう、昨日の夜は、あんなに素直だったのになあ」

あかり「あ、あわわ///京子ちゃん!?///」

京子「ふふ、続きを言われたくなかったら、あーんしようか♪」

あかり「う、うう…あーん///」

35: 2011/11/20(日) 00:17:44.60 ID:8lIZL1Ks0
あかね「京子ちゃん、本当に、ありがとうね」

京子「え?」

あかね「あかりと、最後まで一緒に居てくれて」

あかり「ちょ、お姉ちゃん///」

京子「わたし、あかりの事が好きですから、あたりまえですよ」

京子「ね、あかり」ダキ

あかり「……うん///」

38: 2011/11/20(日) 00:19:14.51 ID:8lIZL1Ks0
あかね「あ、そろそろ時間だわ」

京子「え、もう?」

あかり「えーん、結局、トランプ1回も勝てなかったよ…」

京子「あかり、ほら、こっちおいで」

京子「最後は、一緒に居よう?」

あかり「……うん」

40: 2011/11/20(日) 00:20:17.59 ID:8lIZL1Ks0
京子「あかり」

あかり「何、京子ちゃん…」

京子「私、最後の瞬間をあかりと迎えられて、幸せだよ」

あかり「うん、私も、幸せ…」

京子「あかり…」

あかり「京子ちゃん…」



チュ



41: 2011/11/20(日) 00:20:52.25 ID:8lIZL1Ks0



≪こうして、世界は終末を迎えた≫




44: 2011/11/20(日) 00:22:27.68 ID:8lIZL1Ks0
~金曜日~

結衣「明日、大隕石が地球に衝突する…か」

ちなつ「西垣先生とかでも何とかならないんでしょうか…」

結衣「ああ、私も気になって聞いてみたんだけど…」

結衣「大隕石を吹き飛ばす算段はあるらしい」

結衣「けど、どんなに急いでも4日かかるらしいから…絶対に間に合わないって…」

ちなつ「そ、そんな…」

あかり「……希望がある分、絶望が深まるって、本当だね…」

47: 2011/11/20(日) 00:24:12.57 ID:8lIZL1Ks0
京子「おはよう!諸君!」

ちなつ「京子先輩…こんな時でも能天気ですね…」

京子「もう、ちなちゅったら、そんな顔しないで!」ダキッ

ちなつ「もう、離してください!というか、ちなちゅって言うな!」

京子「そうそう、そうやって、ツンツンしてるほうが、ちなつちゃんらしいよ?」

ちなつ「……私のことなんて、何も知らない癖に」

京子「ちなつちゃん…?」

50: 2011/11/20(日) 00:34:07.21 ID:8lIZL1Ks0
ちなつ「私のこと、何も知らないくせに、判ったような口、きかないで」

あかり「ちなつちゃん、落ち着いて…」

ちなつ「………ごめん…」

ちなつ「私、やっぱり、もう帰ります…」タッ

京子「ちなつちゃん!」

52: 2011/11/20(日) 00:36:08.19 ID:8lIZL1Ks0
~校舎玄関~

ちなつ「はぁ…はぁ…はぁ…」

ちなつ「私、何やってるんだろ…」

ちなつ「みんなと過ごせる、最後の機会なのに、こんなこと…」

ちなつ「あ、あははは…」

ちなつ「まあ、けど、お似合いだよね」

ちなつ「私みたいなの、1人で、最後を過ごすのが、お似合い…」グスン

53: 2011/11/20(日) 00:38:41.84 ID:8lIZL1Ks0
京子「ちなちゅー」ダキ

ちなつ「ぎゃっ!?」

京子「ぎゃって、ちなつちゃん、女の子の驚き方じゃないよ…」

ちなつ「きょ、京子先輩!?どうしてここに…!」

京子「どうしてって、ちなつちゃんが心配で追いかけて来たに決ってるじゃん」

ちなつ「……京子先輩」

ちなつ「……」ゴシゴシ

ちなつ「最後だから聞きますけど、どうして、そこまで私を気にしてくれるんですか?」

55: 2011/11/20(日) 00:41:56.57 ID:8lIZL1Ks0
ちなつ「私がミラクるんに似てるから、ですよね?」

ちなつ「けど、京子先輩も、判ってるでしょ」

ちなつ「私、ミラクるんたいに、純粋じゃないです」

ちなつ「世界の為に、自分を犠牲にしようとか、考える子じゃないです」

ちなつ「寧ろ、自分の事しか考えてませんよ」

ちなつ「今だって、結衣先輩が追いかけてきてくれたら良かったのにって…思ってるんですから」プイッ

56: 2011/11/20(日) 00:42:34.29 ID:8lIZL1Ks0
京子「うん、ちなつちゃんが腹黒だっていうのは、知ってるよ」

ちなつ「……はっきり、言いすぎです…」

京子「けどね、私は、そんなちなつちゃんも含めて、好き」

京子「腹黒な癖に純粋で、少し臆病で、頑張ってるちなつちゃんが、好きなの」

ちなつ「京子先輩…」

57: 2011/11/20(日) 00:42:46.33 ID:8lIZL1Ks0
京子「ごめんね、結衣じゃなくて…」

京子「けど、結衣とちなつちゃんが終末を過ごす為の手伝い位なら出来るから…」

京子「もう少し、一緒にいさせて欲しいな…」

ちなつ「……」

ちなつ「ごめんなさい……」

59: 2011/11/20(日) 00:49:11.45 ID:8lIZL1Ks0
京子「……そっか」

京子「うん、ありがとう、正直に、言ってくれて」

ちなつ「……嘘なんです…」

京子「え…?」

ちなつ「私、京子先輩を傷つける為に、嘘ついてました…」

ちなつ「試す為に、嘘ついてました…」

ちなつ「ほ、ほんとうは、結衣先輩より、京子先輩が来てくれたことが…」ウルッ

ちなつ「嬉しかったんです」ヒック

60: 2011/11/20(日) 00:49:47.85 ID:8lIZL1Ks0
京子「ちなつちゃん…」

ちなつ「ずっと、好きって言ってくれてたの、嬉しかったです」グスン

ちなつ「わたし、馬鹿だから、それ信じられずに、ずっと誤魔化してました」ヒックヒック

ちなつ「け、けど、もう最後だから…最後だから言います…」ゴシゴシ

ちなつ「何時も、好きって言ってくれて、ありがとう」

ちなつ「私も、京子先輩のことが、好きです」

61: 2011/11/20(日) 00:50:02.12 ID:8lIZL1Ks0
京子「ありがとう、ちなつちゃん…」

ちなつ「私、京子先輩と、会えなくなるなんて嫌です…」

ちなつ「だから、だから、もう少しとか言わず…ちゃんと最後まで、一緒にいてください…」

京子「……なつちゃん…」ダキッ

ちなつ「ふあ///」

京子「私も、終末をちなつちゃんと、過ごしたい…一緒にいたいよ…」

ちなつ「……はい///」

62: 2011/11/20(日) 00:50:17.92 ID:8lIZL1Ks0
~終末~

京子「ちなつちゃんの髪、綺麗だよね…」サワサワ

ちなつ「……うにゅ」zzz

京子「ふふふ、本当に可愛いなあ、天使みたい…」ツンツン

ちなつ「……みゅう」zzz

京子「このまま、最後まで私の腕の中で寝させておいてあげたいな…」

64: 2011/11/20(日) 00:50:54.04 ID:8lIZL1Ks0
京子「ちなつちゃん、怒るかな」

京子「けど、いいよね…恐い思いをしなくて済むんだから」

京子「ちなつちゃん、ありがとう、私を選んでくれて…」


チュ


京子「私、最後の瞬間をちなつちゃんと迎えられて、幸せだよ…」

65: 2011/11/20(日) 00:51:17.41 ID:8lIZL1Ks0
ちなつ「うーん…きょうこせんぱい…?」モゾモゾ

京子「あれ、ちなつちゃん、起きちゃった?」

ちなつ「今何時ですか…?学校は…」ポーッ

京子「……大丈夫だよ、ちなつちゃん…」クスッ

京子「もう少し、寝てても平気だから…ね…?」

ちなつ「はい…じゃあ、もう少し…」モゾモゾ

ちなつ「おやすみなさい、京子先輩…だいすきですよ…」zzz

京子「ちなつちゃん、おやすみ…」

京子「いい夢、見てね…」

66: 2011/11/20(日) 00:51:33.43 ID:8lIZL1Ks0



≪こうして、世界は終末を迎えた≫




69: 2011/11/20(日) 00:54:00.39 ID:8lIZL1Ks0
~金曜日~

京子「うわわ、もうこんな時間!」

京子「早くしないと、あの子帰っちゃうよ!」タッタッタッ


ドーーーン


京子「わわっ」コロン

??「きゃっ」ドサッ

京子「いたたた…」

千鶴「……」

京子「ち、千鶴、ごめん、ぶつかっちゃった…」

千鶴「その声は…歳納か」チッ

70: 2011/11/20(日) 00:54:18.41 ID:8lIZL1Ks0
京子「本当、ごめんね、立てる?」パキッ

京子「あれ、何か踏んだ」

京子「あ、眼鏡…」

千鶴「お、お前、まさか私の眼鏡踏んだのか?」

京子「ご、ごめん、バラバラになっちゃった…」

千鶴「……」チッ

75: 2011/11/20(日) 00:55:24.05 ID:8lIZL1Ks0
千鶴「どうしてくれるんだ、もう代えの眼鏡も用意できないのに…」

京子「うう、ごめんよお…」

千鶴「……」チッ

千鶴「もういい、お前、どっか行け」

京子「え、けど…」

千鶴「私は、1人ででも何とかなる」

千鶴「お前、急いでたんだろ」

千鶴「だったら、さっさと行ってしまえ」

76: 2011/11/20(日) 00:55:52.77 ID:8lIZL1Ks0
京子「でも…」

千鶴「はっきり言わないと判らないのか、お前、邪魔なんだよ」

千鶴「私は1人で最後を迎えたいんだ」

千鶴「邪魔をしないでくれ」

京子「……わかった…」

京子「じゃあ、もう、いくよ、ありがとう…」タッタッタッ

77: 2011/11/20(日) 00:56:30.01 ID:8lIZL1Ks0
千鶴「……」

千鶴「……さて、図書室に行くか…」

千鶴「あそこなら、拡張レンズくらいは置いてあるだろ…」

千鶴「……」ソロソロ

千鶴「……」コツン

千鶴(あ、しまった…)

79: 2011/11/20(日) 00:56:52.72 ID:8lIZL1Ks0

ガシッ


千鶴「……あれ」

京子「千鶴、大丈夫?」

千鶴「お前…何やってるんだ」

京子「え、何って…千鶴がこけそうになってたから支えてるんだけど」

千鶴「そうじゃなくて、何でここに居るのかって事だ」

千鶴「お前、誰かの所へ行こうとしてたんだろ」

千鶴「私なんて構うな、こんな非常時に」

80: 2011/11/20(日) 00:57:17.54 ID:8lIZL1Ks0
京子「私は、千鶴のところに行こうとしてたんだよ」

千鶴「私のところに…?」

京子「うん、だって……千鶴、ずっと1人で学校に来てたし」

京子「だから、私達と合流しないかなって…」

千鶴「……余計なお世話だ」チッ

81: 2011/11/20(日) 00:57:46.75 ID:8lIZL1Ks0
千鶴「私は、自分で望んで1人でいるんだ」

千鶴「1人で最後を迎えるつもりなんだ」

千鶴「お前の身勝手な解釈で、私の最後を汚さないでくれ」

京子「千鶴…」

千鶴「わかったら、離せ」

千鶴「私は1人で図書室に行ける」

83: 2011/11/20(日) 00:59:11.81 ID:8lIZL1Ks0
京子「そんなの、嘘だよ」

千鶴「嘘じゃない、何日も通ってるんだから、眼鏡が無くても辿り着ける」

京子「望んで1人で居るっていうのが、嘘だよ」

千鶴「なに…?」

京子「だって、千鶴、昨日、図書室で、泣いてたじゃない」

千鶴「……!」

84: 2011/11/20(日) 00:59:35.45 ID:8lIZL1Ks0
京子「1人で大丈夫なほど強い人が、泣く筈ないよ…」

千鶴「……私が泣こうと、お前には関係ないだろ」

京子「関係、あるよ…」

千鶴「無い」

京子「あるもん!」

千鶴「私とお前に、何の関係があるんだ」チッ

85: 2011/11/20(日) 01:00:09.00 ID:8lIZL1Ks0
千鶴「私は今まで1人で過ごしてきた」

千鶴「友達も作らず、姉さんとだけ過ごしてきた」

千鶴「姉さんは、綾乃さんの所へ行ってしまったから…」

千鶴「だから私が、1人で最後を迎えのは当たり前なんだよ」

千鶴「そんな私と、友達が多いお前に、何の関係があるって言うんだ?」

千鶴「慈悲でもかけてるつもりか?」

京子「………」

86: 2011/11/20(日) 01:02:24.35 ID:8lIZL1Ks0
千鶴「……すまん、言い過ぎたな」

千鶴「確かに、図書室へ行くまでに私が怪我でもしたら、お前も目覚めが悪いだろうし」

千鶴「図書室までだけ、連れて行ってくれ…」

千鶴「それで、最後だ…もう、私に、構わないでくれ…」

京子「……」

87: 2011/11/20(日) 01:02:52.00 ID:8lIZL1Ks0
~図書室~

千鶴「……助かったよ、歳納」

京子「……」フルフル

千鶴(喋っては、くれないか…)

千鶴(そりゃ、そうだろうな、流石の歳納も、私に呆れ果てただろうし)

千鶴(私なんかに構ってないで、お前は、お前の大切な人たちと過ごしてくれ…)

88: 2011/11/20(日) 01:04:11.13 ID:8lIZL1Ks0
千鶴「さあ、1人だ、うん、気楽なもんだよ」

千鶴「姉さん達は、今頃、どうしてるかな…」

千鶴「……」

千鶴「何で、歳納の事しか、頭に浮かばないんだろ」

千鶴「最後の瞬間まで、姉さんと綾乃さんの事を妄想して過ごせば…」

千鶴「楽な週末を迎えられただろうに…」

90: 2011/11/20(日) 01:04:50.97 ID:8lIZL1Ks0
千鶴「本でも、読むか…」

千鶴「ああ、ダメだ、眼鏡が無いから、全然字が読めない…」

千鶴「拡張レンズがどこかに…」ソロソロ

コツン

千鶴(くっ、また転びそうになった…)

千鶴(こんな調子じゃ…探し物をするのは無理だな…)

91: 2011/11/20(日) 01:05:34.22 ID:8lIZL1Ks0
千鶴「情けない、歳納にあんな事を言ってたのに、この様か…」

千鶴(もう、本を読むのも、諦めよう…)

千鶴(やる事もないし…寝てしまうか…)

千鶴(寝てる間に、終末が訪れてくれたら、いいんだけどな…)

千鶴「……」

千鶴「……」zzz

93: 2011/11/20(日) 01:06:31.64 ID:8lIZL1Ks0
~終末~

??「けれどもほんとうのさいわいは 一体なんだろう…ジョバンニが言いました」

??「ぼくわからない…カムパネルラがぼんやり 言いました」

千鶴「ん……むう…」ムクリ

千鶴「だれ?……姉さん?」ゴシゴシ

??「……」

??「姉さんだと思った?」

94: 2011/11/20(日) 01:07:00.89 ID:8lIZL1Ks0
京子「残念!京子ちゃんでした!」

千鶴「……何やってるんだお前」

京子「いや、良く考えると千鶴、眼鏡なかったら本読めないんじゃないだろうかなって」

京子「だから、机の上においてあった本を朗読してみました」

千鶴「そんな事を聞いてるんじゃない!」

千鶴「……最後の瞬間なんだ、私なんて構ってるな」

95: 2011/11/20(日) 01:08:27.54 ID:8lIZL1Ks0
京子「いやだよ、私、最後は千鶴と過ごしたいもん」

千鶴「…孤独な私に慈悲をかけようって言うのか?」

京子「……そうなの、かもね」

京子「私、千鶴が1人で泣いてるのを見て、胸が痛くなった」

京子「一緒に居てあげたいって思った」

京子「だから、これはただの自己満足なのかもしれない」

京子「……けど、私は本気だから」

京子「千鶴が本当に1人がいいなら、私は離れた所から、千鶴を見守って最後を過ごすつもり」

96: 2011/11/20(日) 01:09:24.19 ID:8lIZL1Ks0
千鶴「……さっきは、喋ってくれなかった癖に」

京子「あれは……泣きそうだったから声出せなかっただけだもん」

千鶴「……本当にいいのか?」

千鶴「お前にとっては、娯楽部の皆と最後を過ごすのが一番だと…」

京子「千鶴」

千鶴「な、なんだよ」

京子「私が選んだ最後を、千鶴の判断で汚さないで」

千鶴「……すまん」

97: 2011/11/20(日) 01:09:58.71 ID:8lIZL1Ks0
京子「じゃあ、朗読してあげるね?」

千鶴「わかった、ありがとうな…歳納」

京子「こんな事くらいしか、出来ないしね」

京子「…僕達しっかりやろうねえ…ジョバンニが胸いっぱい新しい力が湧くように」

京子「ふうと息をしながら言いました…」

98: 2011/11/20(日) 01:10:50.80 ID:8lIZL1Ks0
千鶴「なあ、歳納」

京子「なに、千鶴」

千鶴「私達、もう少し早く仲良くなっていたら…」

千鶴「もっと、違う関係になれていたのかな…」

京子「……そうかもね」

千鶴「歳納、私は……」

99: 2011/11/20(日) 01:11:16.41 ID:8lIZL1Ks0



≪こうして、世界は終末を迎えた≫




112: 2011/11/20(日) 01:28:25.65 ID:8lIZL1Ks0
~金曜日~

~生徒会室~

千歳「綾乃ちゃん、ほんまにええの?」

綾乃「いいのよ…歳納京子だって、こんな時に邪魔されたくないでしょ…」

綾乃「だから、私は娯楽部には行かない…」

千歳「綾乃ちゃん…」

綾乃「さ、そんな事より、もう最後なんだから、この買い溜めたプリン食べてしまいましょ?」

113: 2011/11/20(日) 01:28:43.89 ID:8lIZL1Ks0
千歳「……せやね、もう最後やもん、太るのとか気にせんと、ガンガン食べてしまおか」

綾乃「胸焼けなんて気にしない~♪」

千歳「綾乃ちゃん、相変わらず歌上手やねえ」クスッ

綾乃「と、当然よ、副会長なんだもん!」

千歳「流石、副会長やね」ニコ

114: 2011/11/20(日) 01:28:59.31 ID:8lIZL1Ks0
千歳「む、むり、もう食べられへんわ…」グッタリ

綾乃「私も、この1個で最後にしておくわ…」グッタリ

千歳「…ちょっと、胸焼けが…外の風に当たってくるな」

綾乃「千歳、大丈夫?ついていこうか?」

千歳「大丈夫、すぐ戻ってくるし」カチャン

115: 2011/11/20(日) 01:29:16.63 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「ふぅ……歳納京子、今頃、何してるかしらね…」

綾乃「歳納京子の事だから、きっと、最後も、楽しく…」

綾乃「……」ガサゴソ

綾乃(歳納京子の…写真…)

綾乃(……やっぱり、これだけじゃ、ちょっと寂しいな…)

綾乃(………私も、私も、歳納京子と、一緒にいたいよ…)ウルッ

綾乃(伝えられなかったこと、つたえたかったよぉ…)グスン

綾乃(だめ、泣いてたら、千歳を心配させちゃう…)ゴシゴシ

116: 2011/11/20(日) 01:31:02.97 ID:8lIZL1Ks0


カチャン


綾乃「あ、ち、千歳、早かったのね、もう気分は良くなった?」

京子「綾乃~♪」ダキッ

綾乃「と、歳納京子!?」

綾乃「あ、貴女どうしてここに!?」

京子「プリンの匂いにひかれてやってまいりました!」

綾乃「……娯楽部は、どうしたの?」

117: 2011/11/20(日) 01:33:31.25 ID:8lIZL1Ks0
京子「さよなら、言ってきたよ、みんなには」

綾乃「どうして!?最後まで一緒にいればいいじゃない!」

綾乃「ぷ、プリンが欲しいなら、持って行ってくれていいから!」

綾乃「最後なのよ!?これで最後なのに、どうして…!」

京子「最後だから、綾乃と一緒に過ごしたいの」

118: 2011/11/20(日) 01:33:51.42 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「と、歳納京子…」

京子「綾乃、今までありがとう」

綾乃「え?」

京子「私、嬉しかったよ、綾乃が何時も娯楽部に来てくれて」

京子「テストの勝負挑んできてくれて」

京子「私と対等な立場で接してくれて」

119: 2011/11/20(日) 01:34:13.81 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「歳納京子…」

京子「私さ、小さい頃は泣き虫だったんだ」

京子「だから、ずっと結衣やあかりに守られてた」

京子「今は強くなったつもりだけど…それでも、結衣やあかりにはかなわないと思う」

京子「ちなつちゃんは、後輩だし…」

京子「だから、本当の意味で、対等に接してくれてたの、綾乃だけだと思う」

121: 2011/11/20(日) 01:35:13.37 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「べ、別に、私は、ただ、歳納京子に負けたくなかっただけで…」

綾乃(違う、私、そんな事、言いたいわけじゃ…)

京子「うん、ただの競争意識だったとしても、私は嬉しかった」

京子「嬉しくて、ドキドキした…」

京子「綾乃のことを想うと、何時も胸が温かくなった」

京子「だから、最後の瞬間は、綾乃と一緒にいたいの…」

京子「ダメ…かな?」

122: 2011/11/20(日) 01:36:59.29 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「……歳納京子」

綾乃「あのね、私、貴女に言っておきたいことがあるの」

京子「な、なに?」

綾乃「……テストの勝ち負けとか、私にとってはどうでもよかったの」

京子「え?」

綾乃「私は……私はね、歳納京子」

123: 2011/11/20(日) 01:37:43.57 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「貴女と会う為に…」

綾乃「娯楽部へ行っていたの」

綾乃「貴女と過ごす時間を、作りたかったの」

綾乃「貴女との思い出を…作りたかったの」

綾乃「だって、だって私は…」

綾乃「……貴女の事が」

綾乃「好きだから」

京子「……!」

126: 2011/11/20(日) 01:38:19.69 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「けど、私は臆病だから…」

綾乃「好きって言って、歳納京子に拒絶されるのが怖かったから…」

綾乃「だから、ずっと正直に言えなかった…」

綾乃「ずっと、怯えて生きてきた…」

京子「綾乃…」

127: 2011/11/20(日) 01:39:05.02 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「けど、もう、いいのかな…」ウルッ

綾乃「もう、我慢する必要、ないかな…」グスン

綾乃「正直に、言ってもいいのかな…」ヒック

京子「あやの…」

綾乃「あ、あははは、ごめん、ね」ゴシゴシ

綾乃「結局、言っちゃった、ごめん」

128: 2011/11/20(日) 01:39:30.94 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「歳納京子、気持ち悪いでしょ、だから、もう」

綾乃「娯楽部のみんなの所へ…」

京子「綾乃…ありがとう…」ギュッ

綾乃「……」

綾乃「駄目よ、歳納京子…」

綾乃「私なんかの言葉に惑わされちゃ、だめ…」

129: 2011/11/20(日) 01:40:53.97 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「最後だから、貴女も、正直に過ごすべきよ…」

綾乃「だから、娯楽部のみんなの所へ…」

京子「……うん、そうだね…」

綾乃「……ええ、そうよ…」

京子「判った…」スッ

綾乃「……」

綾乃「さようなら、歳納京子」

131: 2011/11/20(日) 01:41:41.25 ID:8lIZL1Ks0
京子「綾乃…こっちを向いて」

綾乃「……なによ」

京子「私の、目を見て」

綾乃「……」

京子「私は、綾乃、貴女の事が、好きなの」

綾乃「……」

132: 2011/11/20(日) 01:42:06.74 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「じゃあ、その証拠を見せて」

綾乃「私、信じないから、歳納京子が私の事を、好きだなんて」

綾乃「そんな、幸せな終末は、私には…」

京子「じゃあ…」


チュ


京子「これで、信じてくれる…?」

綾乃「と、歳納京子…///」

133: 2011/11/20(日) 01:43:04.88 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「だ、だめよ、まだ…信じないわ…」

京子「うん、じゃあ…」


チュ


綾乃「あう///」

京子「これで、どうかな…」

綾乃「もっと、もっと…私を、信じさせて…歳納京子…」ギュッ

134: 2011/11/20(日) 01:43:40.82 ID:8lIZL1Ks0
チュッ

チュッ

チュッ


綾乃「///」

京子「あ、綾乃…私ばっかりにさせるの、ずるいよ///」

綾乃「あ、ご、ごめんなさい///」

135: 2011/11/20(日) 01:44:29.63 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「ありがとう、歳納京子…」

綾乃「大好き…」ギュ


チューッ


京子「私も、好きだよ、綾乃…」

京子「最後まで、私と一緒に、居てほしいな…」ギューッ

137: 2011/11/20(日) 01:50:54.65 ID:8lIZL1Ks0
~終末~

綾乃「歳納京子…なんだか、肌が冷たい…」

綾乃「大丈夫なの…?」

京子「うん…私は大丈夫…」

京子「それより、綾乃は、寒くない?」

綾乃「私も大丈夫…歳納京子が、傍にいてくれるもん…」

138: 2011/11/20(日) 01:51:20.96 ID:8lIZL1Ks0
綾乃「千歳は…どうしたんだろ…」スリスリ

京子「千鶴の所に行ったんだと思うよ…」

綾乃「そう……だったら、大丈夫ね…」

京子「うん…」

綾乃「千歳には…色々苦労をかけたから…」

綾乃「最後の瞬間は…笑っていてほしいな…」

京子「綾乃…」ナデナデ

139: 2011/11/20(日) 01:52:01.84 ID:8lIZL1Ks0
京子「綾乃…」

綾乃「なあに、歳納京子…」

京子「私も、綾乃には笑っていてほしいな…」

綾乃「…ええ、私、笑ってるわよ…」

綾乃「貴女のおかげ…ね…」ニコ

140: 2011/11/20(日) 01:52:28.54 ID:8lIZL1Ks0
京子「もし、明日を迎えられて…」

京子「私が居なくなっていても…」

京子「どうか、その笑顔を忘れないで…」

綾乃「……え?」

京子「綾乃、好きだよ…」チュッ

綾乃「歳納京子…?」

141: 2011/11/20(日) 01:53:01.67 ID:8lIZL1Ks0



≪こうして、世界は終末を迎えた≫




153: 2011/11/20(日) 02:28:32.42 ID:8lIZL1Ks0
~金曜日~

結衣「明日、大隕石が地球に衝突する…か」

ちなつ「西垣先生とかでも何とかならないんでしょうか…」

結衣「ああ、私も気になって聞いてみたんだけど…」

結衣「大隕石を吹き飛ばす算段はあるらしい」

結衣「けど、どんなに急いでも明日の夜までかかるらしいから…間に合わないだろうって…」

ちなつ「そ、そんな…」

あかり「……希望がある分、絶望が深まるって、本当だね…」

154: 2011/11/20(日) 02:28:52.06 ID:8lIZL1Ks0
結衣「みんなは、どうするつもり?」

ちなつ「私は…私は、家に、帰ります…」

ちなつ「お父さんや、お母さん達と一緒に…最期を迎えようかと…」

結衣「そう…」

あかり「あかりも、お姉ちゃんが、家で待ってるから…」

結衣「うん…」

155: 2011/11/20(日) 02:29:12.13 ID:8lIZL1Ks0
ちなつ「京子先輩は、どうしたんでしょう」

結衣「京子は…ちょっと、風邪引いたみたいで…」

結衣「私の部屋で寝てるよ」

結衣「京子の家は、もう無人だからね…」

あかり「京子ちゃん、大丈夫なのかな…?」

ちなつ「…帰る時に、お見舞いにでも、行きますか?」

156: 2011/11/20(日) 02:30:20.25 ID:8lIZL1Ks0
結衣「あかり、ちなつちゃん…もう、これで最後だから」

結衣「お見舞いより、二人が選んだ人達と一緒に過ごす時間を、大切にしてほしい」

あかり「結衣ちゃん…」

ちなつ「結衣先輩…」

結衣「じゃあ、私も、もう行くよ」

158: 2011/11/20(日) 02:30:45.97 ID:8lIZL1Ks0
結衣「あかり、ちなつちゃん、今までありがとう」

結衣「二人と会えて、良かった」

結衣「これは、京子も同じだと思う」

結衣「本当に、ありがとうね」ニコ

ちなつ「結衣先輩…」

ちなつ「わ、わたしも、結衣先輩や、京子先輩や、あかりちゃんと出会えて」

ちなつ「本当に良かったです」ウルッ

あかり「ちなつちゃん…」ポロ

159: 2011/11/20(日) 02:31:12.48 ID:8lIZL1Ks0
あかり「あかりも、あかりも、みんなに会えて、良かったよ」ヒック

あかり「だから、だから、もし、生まれ変わる事があったら」ポロポロ

あかり「もう一度、皆で、娯楽部、作ろうね…」グスン

結衣「……ああ、約束だ」

ちなつ「はい…」ヒック

161: 2011/11/20(日) 02:32:41.39 ID:8lIZL1Ks0
~結衣宅~

結衣「ただいま、京子」

京子「……おかえり、結衣」

結衣「足は、もう大丈夫なの?」

京子「いや、動かないや…」

結衣「そっか…」

163: 2011/11/20(日) 02:33:57.50 ID:8lIZL1Ks0
結衣「痛みは、無いんだよね?」

京子「うん、それは大丈夫」

京子「身体が凄く冷たいけど、それ以外は、快調だよ」

結衣「そか…良かった…」

結衣「もう、お医者さんもやってないからさ、どうしようかって不安だったんだ」

164: 2011/11/20(日) 02:34:25.18 ID:8lIZL1Ks0
京子「結衣…ごめんね、最後まで迷惑かけて」

結衣「ふふ、今さら、何を言ってるんだよ」

結衣「子供のころから、京子を守り続けてきたんだ」

結衣「最後まで、ちゃんと守らせて?」

京子「うん……」

166: 2011/11/20(日) 02:35:52.74 ID:8lIZL1Ks0
結衣「よし、晩御飯、出来たよ、京子」コトン

京子「おー、オムライスじゃないですか、結衣にゃん」

結衣「うん、京子、これ、好きだったでしょ」

結衣「ラムレーズンもちゃんとあるから、一杯食べて」

京子「ありがと!結衣!」

168: 2011/11/20(日) 02:38:27.50 ID:8lIZL1Ks0
京子「ん~♪おいちい~♪」

結衣「京子、ほら、ほっぺにケチャップついちゃってるぞ?」

京子「えー、じゃあ、拭ってよ~」ンー

結衣「もう、仕方ないな京子は…」ツッ

結衣「ん、取れたよ、何時もの可愛い京子だ」

京子「///」

169: 2011/11/20(日) 02:38:57.97 ID:8lIZL1Ks0
京子「あの、結衣、今日はどうしちゃったの///」

京子「何時もなら、冷静な突っ込もが来る所なのに///」

結衣「だって、本当の事だからさ」

結衣「京子は、やっぱり可愛いよ」

結衣「子供のころから、ずっと、そう思ってた」

171: 2011/11/20(日) 02:40:33.60 ID:8lIZL1Ks0
結衣「ね、京子…」

京子「え、な、なに、結衣、顔が近いよ」

結衣「私、ずっとしてみたかった事があったんだ…」

京子「え……」

結衣「大丈夫、天井の染みを数えてる間に終わるから…」ハァハァ

京子「ゆ、ゆい…?」

172: 2011/11/20(日) 02:40:57.86 ID:8lIZL1Ks0
京子「だ、だめ!」ドンッ

結衣「……」コロン

京子「あ、ご、ごめん、結衣…大丈夫だった?」

結衣「ぷっ…」

京子「え?」

173: 2011/11/20(日) 02:41:44.84 ID:8lIZL1Ks0
結衣「だ、だめっだって…ぷぷぷっ」

京子「ゆ、ゆい、もしかして…!」

結衣「ご、こめん、笑うの我慢できない」ププー

京子「も、もう!もう結衣!びっくりしたんだから!」

結衣「あははは、何時も私がビックリさせられてたんだから」

結衣「最後くらいはいいだろ?」ニヤリ

174: 2011/11/20(日) 02:43:12.68 ID:8lIZL1Ks0
京子「もう、結衣の意地悪…」プイッ

結衣「ごめんごめん、ラムレーズン、あげるから、さ?」

京子「よし、じゃあ許す!」

結衣「京子はお安い子だなあ」クスクス

結衣「じゃ、そろそろ、お風呂入れてくるよ」

176: 2011/11/20(日) 02:44:54.11 ID:8lIZL1Ks0
京子「ありがと、結衣」

結衣「何時もの事じゃない、気にしないで」

結衣「じゃあ、ちょっとだけ待っててね」

京子「うん……」

京子「……」

178: 2011/11/20(日) 02:47:05.09 ID:8lIZL1Ks0
京子「結衣、遅いな…」

京子「……もしかして、浴槽で、倒れたりしてないよね…」

京子(足、もう動かせないけど…)

京子(這ってなら…)ゴソゴソ


京子「……結衣?」

結衣「う……ヒック…」

京子「ゆい…?」

179: 2011/11/20(日) 02:47:26.71 ID:8lIZL1Ks0
結衣「う、うう…京子…私、壊れちゃいそうだよぉ…」グスン

結衣「もう、もう、無理だよ、こ、こんな、何時もの私を演じるの」ヒックヒック

結衣「お願い、助けて……京子…」ポロポロ

結衣「私を…私をたすけてよぉ…」ヒック

結衣「……だきしめてよぉ…」グスン

181: 2011/11/20(日) 02:49:58.82 ID:8lIZL1Ks0
京子「結衣…?」

結衣「……!」

結衣「あ、なんだ、京子、どうしたの…?」ゴシゴシ

結衣「あ、お風呂か、ごめん、まだ入ってないんだ」

結衣「も、もう少し、待ってね」ニコ

182: 2011/11/20(日) 02:50:52.35 ID:8lIZL1Ks0
京子「結衣…ごめん…」

結衣「え、な、なにが?」

結衣「どうしてあやまるの?」

京子「聞こえちゃった…」

結衣「……」

結衣「そう……」

183: 2011/11/20(日) 02:51:14.57 ID:8lIZL1Ks0
京子「結衣、私…」

結衣「……」

結衣「じゃあ、判るよね、京子」

結衣「私、もう無理だから」

結衣「何時もの、船見結衣じゃ、いられない」

186: 2011/11/20(日) 02:51:58.72 ID:8lIZL1Ks0
結衣「もう、私は、貴女を守る事は出来ない」

結衣「それどころか、多分、私は貴女と居ると」

結衣「とんでもない、過ちを犯してしまう」

結衣「だから、もう……これで、さよなら」

結衣「最後まで、一緒にいられなくて」

結衣「……ごめんね…」タッ

188: 2011/11/20(日) 02:52:58.75 ID:8lIZL1Ks0
京子「ま、待って!結衣、待って!」ガシッ

結衣「…離してよ、京子」

京子「お願い、行かないで…!私を一人にしないで…!」

結衣「……それは、お願いかな?それとも、命令?」

京子「お、お願い…」

189: 2011/11/20(日) 02:53:29.55 ID:8lIZL1Ks0
結衣「……じゃあ、お願いするなりの態度を示して…」

京子「え……」

結衣「判るよね、京子、私の望んでる事」

結衣「それを示して」

京子「……」

191: 2011/11/20(日) 02:54:09.25 ID:8lIZL1Ks0
結衣「それが出来ないなら、もう私は…」

京子「判ったよ、結衣…」

結衣「……」

京子「……」ゴソゴソ

結衣(私、何やってるんだろう…)

結衣(最後の時間なのに、京子に何させてるんだろう…)

193: 2011/11/20(日) 02:56:02.79 ID:8lIZL1Ks0
結衣(けど、止まらない…)

結衣(せめて、さっき、京子が拒絶しなかったら…)

結衣(こんなことには、ならなかったのにな…)

結衣(……)

結衣(ああ、私、本当に最低だ)

結衣(最後の最後まで、京子のせいにして…)ポロ

203: 2011/11/20(日) 03:24:05.40 ID:8lIZL1Ks0
京子「結衣…パジャマ、脱いだよ…」

結衣「う、うん…」

京子「///」モジモジ

結衣(照れてる、京子、可愛いな)

結衣(めちゃくちゃにしてあげたい)

204: 2011/11/20(日) 03:24:40.74 ID:8lIZL1Ks0
結衣「あの、京子、触っても、いいかな…?」

京子「駄目って、言ったら、触らないでくれる?」

結衣「……」

結衣(そうだ、私は、獣になるんだ)

結衣(京子を襲う、一匹の獣になるんだ)

結衣(そして、そして…京子と…京子と…)プッ

206: 2011/11/20(日) 03:25:22.12 ID:8lIZL1Ks0
結衣(あれ?)

結衣(鼻血…?)

結衣(何か、気が遠く…)

結衣(あ、そうか、私、お湯出しっぱなしで…)

結衣(京子の裸見たから、興奮して…)

結衣(う、うそ、私、獣になるんだよね…?)

結衣(が、がおーって、京子を…)フラッ

208: 2011/11/20(日) 03:26:12.98 ID:8lIZL1Ks0
~終末~


結衣「……あれ」

京子「結衣、起きた…?」

結衣「京子…私…」

京子「結衣、お風呂で倒れちゃったんだよ…」ナデナデ

結衣「……そうか…」

210: 2011/11/20(日) 03:26:34.87 ID:8lIZL1Ks0
結衣(何だろう、結衣に膝枕されて、頭撫でられてると…)

結衣(さっきまでの荒れた気持ちが、薄れてくる…)

結衣「……」

結衣「京子…さっきは、ごめんね…」

京子「謝らないで…私、結衣の悩みに気付いてあげられなかったんだから…」

結衣「……それでも、謝らせて…」

結衣「酷い事言って、ごめん…」

211: 2011/11/20(日) 03:26:59.41 ID:8lIZL1Ks0
京子「結衣、大丈夫だよ」

結衣「なにが…?」

京子「今までは結衣が私を守っててくれたけど…」

京子「これからは、私が結衣を守ってあげるから…」

結衣「……ありがとう、京子…」

結衣(そうか、私は、多分…)

結衣(私は、多分、ずっと、京子に守ってほしかったんだ)

結衣(弱い私を…さらけ出して…それを守ってもらいたかったんだ…)

213: 2011/11/20(日) 03:27:37.96 ID:8lIZL1Ks0
京子「結衣、大丈夫…?」

結衣「うん、もう大丈夫…」スリスリ

京子「もう、結衣、くすぐったいよ」クスッ

結衣「んん…」スリスリ

京子「……甘えん坊な結衣…」ナデナデ

214: 2011/11/20(日) 03:28:24.13 ID:8lIZL1Ks0
京子「私が、いっぱい甘えさせてあげる…」ナデナデ

京子「結衣がこれからも泣く事がないよう、いっぱい…」

結衣「ん…大好きだよ、京子ぉ…」スリスリ

京子「私も大好き…愛してる、結衣…」チュッ

結衣「んう///」

京子「私の大事な王子様…」チュッ

京子「本当に今まで、私を支えてくれてありがとう」チュッ

京子「だから、今度は私が助けてあげるね…」

215: 2011/11/20(日) 03:28:56.01 ID:8lIZL1Ks0



≪こうして、世界は終末を迎えた≫




219: 2011/11/20(日) 03:39:32.39 ID:8lIZL1Ks0




≪終末の物語はここで終わる≫




220: 2011/11/20(日) 03:39:54.00 ID:8lIZL1Ks0




≪故に、これ以降は読む必要が無い≫

≪終末を好む者は読む必要が無い≫





221: 2011/11/20(日) 03:39:58.44 ID:vDfFJXHY0
感動した
乙乙

223: 2011/11/20(日) 03:40:11.48 ID:8lIZL1Ks0




≪だがそれでも≫

≪救いを求めたいのであれば≫

≪物語を進めよう≫




224: 2011/11/20(日) 03:40:38.58 ID:vDfFJXHY0
続くのか

234: 2011/11/20(日) 04:24:18.99 ID:8lIZL1Ks0
~金曜日~

結衣「に、西垣先生!大隕石を吹き飛ばす算段がついたって、本当ですか!?」

西垣「ああ、今、射出用のロケットブースターが完成した所だ」

ちなつ「え、ほ、本当に?そんな都合のよい話、あるんですか!?」

あかり「け、けど、それが成功したら、もう終末は来ないんだよね!?」

綾乃「に、西垣先生!それなら、早く使いましょうよ!」

235: 2011/11/20(日) 04:24:37.56 ID:8lIZL1Ks0
西垣「…いいのか?」

千鶴「いいも悪いも無いのでは?」

結衣「そ、そうですよ、早く!」

西垣「歳納もいいのか?」

京子『オッケーだよーん』

京子『もう、さんざん皆にはお別れしたしね』

結衣「……京子?」

ちなつ「京子先輩?」

あかり「京子ちゃん?

綾乃「歳納京子?」

千鶴「歳納?」

236: 2011/11/20(日) 04:25:18.92 ID:8lIZL1Ks0
~屋上~

京子『では、行ってきます!』

西垣「ああ、行って来い、行って、隕石吹き飛ばしてこい」

結衣「 」

ちなつ「 」

あかり「 」

綾乃「 」

千鶴「 」

237: 2011/11/20(日) 04:25:31.71 ID:8lIZL1Ks0
西垣「では、発射だ!」カチッ




ズドドドドドドドドドドドドドド



結衣「 」

ちなつ「 」

あかり「 」

綾乃「 」

千鶴「 」

238: 2011/11/20(日) 04:25:50.79 ID:8lIZL1Ks0
~終末~

京子「 」

京子(あ、そうか、宇宙だから喋れないんだ)

京子(えーと、弾はよし、銃もよし、あとは狙いを定めて撃つだけ、と)

京子(まあ、あれだけ大きかったら、絶対にはずさないよね)

京子(よし、発射…!)

京子「……」

239: 2011/11/20(日) 04:26:08.53 ID:8lIZL1Ks0
京子(うそ、銃、故障?)

京子(あ、駄目だ、トリガーがスカスカだ)

京子(ちょ、ここまで来て?)

京子(隕石見送るしかないの?)

京子「……」

240: 2011/11/20(日) 04:26:48.67 ID:8lIZL1Ks0
京子(弾はある、銃はなくてもこれをブチ当てれば、隕石は吹き飛ぶ)

京子(じゃあ、方法は、一つしかないかな…)

京子(……)

京子(それにしても、広いなあ、地球)


『世界の為に、自分を犠牲にしようとか、考える子じゃないです』


京子(…うん、私もそうだよ、ちなつちゃん)

241: 2011/11/20(日) 04:27:12.22 ID:8lIZL1Ks0
京子(世界はどうなったっていい)

京子(けど、私には…)


『最後の瞬間まで…京子ちゃんと一緒に過ごしたいよ…』

『私達、もう少し早く仲良くなっていたら…もっと、違う関係になれていたのかな…』

『…ええ、私、笑ってるわよ…貴女のおかげ…ね…』

『お願い、助けて……京子…私を…私をたすけてよぉ…』


京子(私には、守らないといけない大切な人達がいるから)

京子(だから、行くね…)

245: 2011/11/20(日) 04:28:58.88 ID:8lIZL1Ks0
~最初の木曜日~

「多時空重力弾」

「その弾を隕石に撃ち込めば、完全に吹き飛ばせる」

「凄いじゃん!西垣ちゃん!え、もう終末問題解決?」


「いや、その弾はな」

「複数の時空の重力を束ねて爆発させるってシステムなんだが」

「このままでは使えないんだ」

「誰かが5つの時空を渡り歩いて、重力を集めてくる必要がある」

246: 2011/11/20(日) 04:29:27.75 ID:8lIZL1Ks0
「誰もいないなら、私が」


「隕石の衝突エネルギーを利用すれば、時空を移動する事が出来る」

「ああ、心配するな」

「多時空重力弾で隕石を吹き飛ばせば」

「お前が渡った時空の隕石も全て消滅する」


「お前が渡った時空すべてが救われる」

247: 2011/11/20(日) 04:29:49.84 ID:8lIZL1Ks0
「だが、忘れるな」

「お前は、時空を渡るたびに、変質するだろう」

「意思だけでなく、身体も変質し、動かなくなる可能性が高い」

「だから、何時も、想い続けろ」

「世界を救うための、動機を」

「何のために世界を救いたいのかを」

「何時も、それを心に刻みながら、進め」

「判ったよ、西垣ちゃん」

253: 2011/11/20(日) 04:34:30.72 ID:8lIZL1Ks0
~最後の終末~

京子(よし、隕石、吹き飛んだ…)

京子(けど、私も、もう駄目だな…)

京子(もうじき、私にも爆風が…)

京子(……あれ?)

京子(隕石の中に…なにかが…)



ギロッ



255: 2011/11/20(日) 04:35:49.80 ID:8lIZL1Ks0
京子(あれ、何…)

京子(黒い目玉のお化け…?)

京子(大きな、とてつもなく大きな目玉が…隕石の中に…)

京子(あれは…だめだ、爆発じゃ、壊せない…)

京子(……ごめんね、みんな…わたし…無理だった…)

京子(ごめんね…)

256: 2011/11/20(日) 04:36:37.22 ID:8lIZL1Ks0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あかり「……京子ちゃん?」

あかり「あ、あれ、さっきまで、私を抱いててくれたのに…」

あかり「ど、何処行ったの?京子ちゃん!?」

あかり「う、嘘だよ…ね…」

あかり「最後は一緒にいてくれるって、言ったのに…」

あかり「京子ちゃん、戻ってきてよ…京子ちゃん…」


あかり「京子ちゃん…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

257: 2011/11/20(日) 04:37:27.99 ID:8lIZL1Ks0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちなつ「むにゃ…」zzz

ちなつ「……あれ、私、眠ってたの…?」

ちなつ「もう、京子先輩、起こしてくださいよ…」ゴシゴシ

ちなつ「あれ…?京子先輩?」

ちなつ「……何処ですか?京子先輩」

ちなつ「……また、悪戯?怒りますよ、私」

ちなつ「きょ、京子先輩?」


ちなつ「京子先輩…!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

258: 2011/11/20(日) 04:38:03.68 ID:8lIZL1Ks0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

千鶴「歳納、私はお前の事……」

千鶴「あれ、歳納?」

千鶴「お、おい、何処に行ったんだ」

千鶴「私、いま、大切なことをお前に…」


千鶴「歳納…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

260: 2011/11/20(日) 04:39:08.26 ID:8lIZL1Ks0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

綾乃「歳納京子…?笑顔忘れないでって…」

綾乃「あれ…」

綾乃「歳納京子?」

綾乃「……」

綾乃「私、信じてるわよ」

綾乃「さっき、散々、信じさせられたから…」

綾乃「だから、笑って待ってるから」


綾乃「歳納京子…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

261: 2011/11/20(日) 04:39:37.97 ID:8lIZL1Ks0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

結衣「……京子?どこ?」

結衣「私、一人じゃ無理だよ…」

結衣「もう、一人じゃ、嫌だよ…」

結衣「京子、お願い、私を一人にしないで…」

結衣「また、甘えさせてよ…」


結衣「京子…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

265: 2011/11/20(日) 04:49:08.51 ID:8lIZL1Ks0
超展開にさせすぎた

274: 2011/11/20(日) 05:02:28.36 ID:8lIZL1Ks0
みんな、ありがとう

想いをわけてくれてありがとう

世界を巡り、世界を宿す力

これがあれば

私はみんなを救う事ができる

絶対的な氏を眠らせる事ができる




275: 2011/11/20(日) 05:02:44.60 ID:8lIZL1Ks0
だから、まってて

わたしが帰るまで

もう少しだけ



何時か必ず

眠りから覚めて

貴女達の元に戻るから…




276: 2011/11/20(日) 05:03:03.75 ID:8lIZL1Ks0
参考ゲーム

終末の過ごし方
ペルソナ3

277: 2011/11/20(日) 05:03:20.84 ID:vDfFJXHY0
感動した
乙乙乙

281: 2011/11/20(日) 05:06:30.43 ID:8lIZL1Ks0
長時間保守と、超展開に付き合ってくれて本当にありがとうございましてー

282: 2011/11/20(日) 05:07:12.63 ID:lqwEKaf90
おつでした

引用: 京子「終末の過ごし方」