1: 2009/01/18(日) 15:56:09.90 ID:0ndQHobR0
男「あー、降ってきちゃったよ。折り畳み傘持ってきておいてよかったわぁ」
男「ん?あのダンボール・・・」
子猫「にゃー」
男「うわぁ、かわいそうに・・・風邪引いちゃうから俺の家においで」
子猫「うみゃー」
男「まだ赤ちゃんじゃないか。早く帰ろう」
ふらいんぐうぃっち(13) (週刊少年マガジンコミックス)
2: 2009/01/18(日) 15:59:31.21 ID:0ndQHobR0
―アパート玄関前―
子猫「にゃあ」バッ!
男「うわっ!?ど、どうしたの?」
子猫「にゃー」てちてちてち・・・・
男「あー、行っちゃった・・・。大丈夫か・・・?」
男「心配だなぁ・・・」
男「ただいまー」

3: 2009/01/18(日) 16:01:10.20 ID:0ndQHobR0
TV「今夜から明日朝にかけて、雨雲は」
男「それにしても雨止まないなぁ、この時期に雨ってすげぇ寒いだろうに・・・」
男「あの子猫、無事かな・・・」
ピンポーン
男「郵便か?」
男「今行きまーす」

7: 2009/01/18(日) 16:03:24.87 ID:0ndQHobR0
男「どちら様ですかー?」
ドアの向こう「・・・・」
男「・・・?あれ?イタズラか?」
ドアの向こう「・・・・」
男「ドアスコープには何も居ないし、やっぱりイタズラか」
男「ったく。こんな寒いのにイタズラなんて物好きな人もいるんもんだな」
男「・・・さむっ。はやくコタツに戻ろう・・・。」

10: 2009/01/18(日) 16:05:18.74 ID:0ndQHobR0
男「はぁ。やっぱりコタツはいいなぁ」

ピンポーン

男「・・・また?」

ピンポーン

男「しつこいな。ここはちゃんと注意しないと」

ガチャ

男「おい、いいかげんn・・・」

女「ざ、ざぶ・・・、なんで開げてぐれないんすか・・・」ガタガタ

男「・・・え?」


13: 2009/01/18(日) 16:09:16.87 ID:0ndQHobR0
男「え、き、君は・・・?」

女「寒いです・・・早く中に入れてくんだせぇ・・・」ガチガチ

男「??え、あ、ちょ、その・・・」

女「・・・んしゅ!」

男「(くしゃみ・・?)あ、あぁ。と、とりあえず中に入ってよ・・・」

女「ど、ども・・・。恩に着ます・・・ズズッ」

男「(・・・・誰?)」

19: 2009/01/18(日) 16:14:59.91 ID:0ndQHobR0
男「だ、大丈夫かい?こんな雨の中でびしょびしょじゃないか」

女「ええ。今回はちとまずいと思いました。でもここなら安心ですね」

男「は?何を言ってるんだ?」

女「だって、貴方が言ったんじゃないですか」

男「んぁ?何の事・・・?」

女「とりあえずタオルかなんか貸してくださると物凄くありがたいんですが」

男「あぁ、すまん。今持ってくる。」

20: 2009/01/18(日) 16:18:43.92 ID:0ndQHobR0
男「はい。というか君は誰なんだい?俺のこと知ってるみたいだけど」

女「あ、ども。・・・ん、具体的には貴方の顔しか知らないです」

男「はぁ・・・。それは俺もそうだけど」

女「でも貴方は家においでと言いました」

男「俺?そんな事言ったkk・・・あ」

女「そうっす。自分、さっきの黒猫です」

男「なん・・・だと・・・」

24: 2009/01/18(日) 16:23:05.74 ID:0ndQHobR0
女「はい。それでもう一つ暴露しちゃうと自分、妖怪なんです」

男「(´・ω・`)」

女「あ、信じてませんな?猫又っていう妖怪。名前くらいは聞いたことあるでしょ?」

男「え、あぁ。まぁ名前くらいはな」

女「まぁそういう事なんでジャージかなんかありませんかね?流石に濡れたままじゃ風邪引いちゃいますし」

男「ずうずうしい妖怪だなぁ」

26: 2009/01/18(日) 16:26:30.06 ID:0ndQHobR0
女「ありがとうございまさぁ、うはぁ♪あったけぇ♪」

男「・・・」

女「?どうしかしたんですかい?」

男「で、その妖怪が一体俺に何の用なんだ?」

女「はい!しばらくここで暮らそうと思いますんでよろしくお願いします」

男「・・・はぁ?」

28: 2009/01/18(日) 16:31:06.72 ID:0ndQHobR0
女「そういうことでお邪魔します~」

男「うぉい!なんでいきなり暮らす話になってるんだよ!」

女「えー、だって自分、しばらく村の方には帰れないもんで」

男「村?」

女「はい。自分まだ半人前で一人前の猫又になるまでは村には帰れないんです」

男「一人前の妖怪になるためにこっちに来たって事?」

女「まぁそんなもんです」

30: 2009/01/18(日) 16:35:12.00 ID:0ndQHobR0
女「おおぉ!こたつあったけぇ♪これは外の寒さなんて屁の河童ってやつですね!」

男「おい、話はまだ・・」

女「まぁまぁ、少し長くなるもんで貴方もこたつに座りなさんな」

男「ここ俺の部屋なんだが・・・」


33: 2009/01/18(日) 16:38:57.78 ID:0ndQHobR0
男「とりあえずお茶でいいかな」

女「あ、遠慮なく♪手短に話終わらせますんで」

男「(さっき長くなるって言ったじゃん・・・)」

女「で、さっきの一人前の猫又になるって話ですが」

男「ん、うん」

35: 2009/01/18(日) 16:42:41.64 ID:0ndQHobR0
女「一人前の猫又になるために必要なものがあるんです」

男「ほほぅ。それを探しにきたんだ?」

女「はい、まぁそんなものですね。探し物ってわけでもないんですが」

男「ふーん。で、それってなんなのさ?」

女「若い男の魂です」

男「なん・・・だと・・・」

40: 2009/01/18(日) 16:49:38.37 ID:0ndQHobR0
男「な、ななな!お前、まさか俺の魂を奪いに・・・!?」ガタッ

女「まぁまぁ、落ち着いてください。貴方ではないです」

男「・・はい?」

女「ダンボールの中に入って人間を待ってたんですが、途中で雨が降ってきてしまいましてね」

男「う、うん。それが・・?」

女「本当のところ、雨が降ってなければ貴方だったかもしれません」

男「や、やっぱりっ!」

42: 2009/01/18(日) 16:52:44.80 ID:0ndQHobR0
女「でも止めました。貴方はいい人です」

男「え?」

女「人間の魂を採るってことは用するに人を殺めてしまうということです」

男「ま、まぁそうだな」

女「どうせ採るなら悪い奴の魂を採った方が猫又的にも人間的にも都合がいいとおもいますんで」

男「う、うん、そういうもんなのか」

43: 2009/01/18(日) 16:59:33.72 ID:0ndQHobR0
女「と、いうわけで!しばらくここに住まわせてもらいます」

男「ちょ、なんで俺の部屋なんだって!」

女「だから貴方がおいでって言ったんじゃないですか」

男「そ、そりゃそうだけど・・・」

女「あ、あと。悪い人探し、貴方にも付き合ってもらいますから」

男「なん・・・だと・・・」

46: 2009/01/18(日) 17:02:43.75 ID:0ndQHobR0
女「自分と一緒に悪い人を探しましょう!」

男「ち、ちょっと待てよ!なんで俺もなんだ!」

女「貴方は優しい人です。自分のお願いも聞いてくれると思いまして」

男「え、いや・・そんな人間でもないんだけど・・・」

女「それに・・・」

男「ん?」

女「自分のお願いを聞いてくれる代わりに貴方のお願いも全部聞きますから・・・」

男「!!!」

47: 2009/01/18(日) 17:06:04.67 ID:0ndQHobR0
女「手付け金と言ってはあれですが、自分に何か出来ることがありましたらなんなりと」

男「え?そんないきなり言われても・・・」

女「ふむふむ・・・」

男「・・・ん?」

ピョン

男「おわっ!いきなりどこに座ってんだよっ」

女「うはぁ♪やっぱ人肌あったけぇ♪」

男「お、おい!どけよ!足動かせねぇだろ!」

女「いいじゃないですかー♪寒いから二人で暖まればお互い幸せかなぁ~とか思いまして」

男「(く、くそっ!こんな年頃の女が俺の股下に座っていては俺のマァグナァム!がバァァルカンッ!してしまう!)」

49: 2009/01/18(日) 17:14:45.71 ID:0ndQHobR0
女「・・・ん?なんすかコレ」

男「お、おい!そこはっ!」

女「・・・ははぁ。そういうことっすか」ポン

男「女がそんなところに居たら誰でも意識しちゃうっつーの」

女「ははぁ、これはすいません」

ガサガサ

男「ち、ちょ!」

女「お礼もかねて、自分でよければ発散させましょうか?」

53: 2009/01/18(日) 17:20:10.55 ID:0ndQHobR0
ごめん。じゃあ別ルートの話で進めるんで>>49は没ってことで


女「いや~あったかいですね~♪他にはなにかお願いはありますかね?」

男「え?(ビクッ!)と、特には・・・」

女「むぅ、そうですか。・・・ふぁ・・。少し眠くなっちゃいました・・・」

男「え?」

女「少し寝ますね・・・。おやすみなさいっすー・・・」ZZZ

男「いや、せめて退こうよ」

55: 2009/01/18(日) 17:24:43.30 ID:0ndQHobR0
女「すー・・すー・・」

男「なんだか怒涛の展開で頭が痛い・・・」

男「それにしても猫又っていう妖怪のわりには外見も普通に人だし、体育系だし・・・」

男「結構いい体してるんだなぁ・・・」

男「って、俺は何を言っているんだ!相手は妖怪だぞ・・・」

57: 2009/01/18(日) 17:30:29.64 ID:0ndQHobR0
男「それにしても器用に俺の脚の上で寝るなぁ・・・」

男「俺のマグナァァム!がぎりぎり当たらない場所でよかった」

男「・・・くそっ。意識したらまた着弾装備が始まりやがった・・・」

男「あ、頭をなでるくらいなら別にいいよな・・・」

59: 2009/01/18(日) 17:39:15.25 ID:0ndQHobR0
さすさす

女「ん、うーん・・・にゃむ・・・」

男「はは、やっぱ猫って可愛いなw」

男「これ猫毛ってやつか。気持ちいいなw」

男「・・・待てよ?猫って首とかが気持ちいいって聞くな」

コチョコチョ

女「ふぁあ・・・んんっ・・・」ゴロゴロ

男「気持ちいのかな?」ヨシヨシ

女「んー・・・」

ピンポーン

男「なん・・・だと・・・」


63: 2009/01/18(日) 17:58:58.64 ID:0ndQHobR0
ピンポーン

男「うわぁ、動けねぇよ・・・どうすっか・・・」

?「おーい、居ないのかー?」

男「あれ?女2か?」

ガチャ

女2「なんだ。鍵がかかってないじゃないか無用心め」

男「お、女2・・・」

女2「私が来ているというのにドアすら開けないなんて失礼なやつだ。ほらこれ」

男「ん?」

女2「お前この間インフルエンザで休んでいただろう?その分のノート」

男「うわっ!ありがたいっす!ありがとう女2!!」

女2「べ、別にお前のためなんかではない・・・!
   私がうつしてしまったようなものだから目覚めが悪かっただけだ!」



もうどこに行こうとしてるのか

68: 2009/01/18(日) 18:05:16.71 ID:0ndQHobR0
女2「それだけだ。それじゃあな」

ガチャ

男「あ、あぁ。サンキューな」

女2「あ、あぁ。というかお前、猫飼っていたのか?」

男「(やばっ!)あ!?い、いやこれは・・・!!」

女2「はは、よく懐いているじゃないか。ちゃんと面倒見てるんだな」

男「あ、れ?」チラッ

男「(普通の猫の姿・・・?)」

女2「ふむ。それじゃあ用はこれだけなので私はこれで」

ガチャ

男「ふぅ・・・。なんとか・・・って」

女「・・・」

男「お前起きてるなら早く言えよ」

女「・・・だってあったかいんですもん・・・。」

69: 2009/01/18(日) 18:13:01.56 ID:0ndQHobR0
男「お前、猫の姿にもなれるんだな・・・って当たり前か」

女「当たり前じゃないっすか。そしてさっきはちゃんと空気読んだわけですよ」

男「まぁお前のことだとは言え、助けられたというわけか」

女「なに言ってるんですか。助けられたのは自分d」

男「よし、俺もお前の一人前になる試練、協力するよ」

女「ほ、本当ですか!?」

男「あぁ。まぁ頃す殺さないのところは正直関わりたくないが、拠点にこの家使う分には構わんよ」

女「おぉ!ありがとうございまさぁ!助かります!」

72: 2009/01/18(日) 18:26:27.66 ID:0ndQHobR0
―次の日―

女「早速探しに行きましょう!」

男「早すぎだろ・・・日曜日くらいゆっくりさせt・・・ってまだ7時じゃないか」

女「すいません、少し急ぎすぎましたね。やっぱりまずはご飯を食べないと」

男「お、俺が作るのか・・・はぁ。」

男「何が食いたいんだ?」

女「はい、自分はなんでもいいっすよ」

男「んじゃねこまんまでいっか。簡単だし」

女「なっ・・・なぜ自分が密かに食べたいと思っていた料理名を!?」

男「いや別に読んだわけじゃねーし、簡単だし俺が食べたいなと思っただけだから」

女「食べたいなんて・・・貴方猫ですか・・・?」

男「そりゃお前だ」

74: 2009/01/18(日) 18:38:36.67 ID:0ndQHobR0
女「いやぁご馳走様です。お腹も膨れたし出発しますか」

男「俺もう一眠り・・・」

女「え、いや、貴方も行きましょうよ」

男「俺はいいよ・・・なんか犯罪者みたいじゃん・・・」

女「・・・本当はそんなこと関係な・・・」ボソッ

男「なんか言った?」

女「え?い、いや!なんでもないですよ!?」

男「そうかー?・・・ん、しゃーない。じゃあ着いていくだけだからな?」

女「あ、ありがとっす。」

男「ちょっとその挨拶はどうかと思う」

75: 2009/01/18(日) 18:47:31.86 ID:0ndQHobR0
―外―

スタスタ

男「というか、そんな悪人なんてどうやって探すんだよ」

女「・・・ぶっちゃけ考えたこと無いです」

男「若い男のしかも悪い奴なんてなんか漠然としすぎじゃないかね」

女「そうなんすよ。自分で決めておいてあれなんですがね」

男「じゃあどう探すんだよ」

女「・・・あてが在りませんねぇ」



どうすんだよ・・・俺

77: 2009/01/18(日) 19:00:47.91 ID:0ndQHobR0
男「まぁ定番としてニュース見るとか・・・?」

女「そ、そういうのもありますね」

女性「キャー!泥棒ー!!」

男・女「!?」

78: 2009/01/18(日) 19:06:19.07 ID:0ndQHobR0
男「女!あいつ追いかけてみよう!」

女「そうっすね!了解ですっ!」

泥棒「へへっ・・!これでしばらく飯には困らないぜ!」

男「そこの泥棒!待てー!」

女「そうだぞー!なんでバイク乗るなりで退路を確保しなかったんだー!」

男「おまっ!?何言ってんだよ!」

女「やばっ、つい口が滑ってしまって」

男「滑るってレベルじゃねぇよ!捕まえる気あんのか!」

泥棒「(変な奴らが追ってきやがった・・・!)」

82: 2009/01/18(日) 19:12:43.60 ID:0ndQHobR0
泥棒「くそ!行き止まり!!?」

男「追い詰めたぞ!さぁ、荷物を返しておとなしく捕まるんだ!」

泥棒「・・・ちっ!逃げ場がない・・・。おしまいか。」

男「これでなんとか・・・。あれ?女は?」

女「待ってくださいよ~・・・。もう走れねーってぇー・・・」

男「だからお前は捕まえる気あんのか!」

泥棒「(俺はこんなのに捕まっちまったのか・・・)」

83: 2009/01/18(日) 19:20:18.55 ID:0ndQHobR0
女「ふあー!やっと追いついた・・・」

男「妖怪っていつも運動会とかやってるんじゃないのか?」

女「バーロー、そんなのフィクションですよ」

泥棒「く、くそ!さっさと警察に連れて行きやがれ!」

男「お、おう。わかってるって。・・・女、お前どうするんだよ・・・」

女「え?なにがっすか?」

男「悪人の魂とるんじゃないのか?」

泥棒「なん・・・だと・・・」

84: 2009/01/18(日) 19:26:01.26 ID:0ndQHobR0
女「まぁ、若者って言えなくも無い年齢ですし、この人でもいいんですが」

泥棒「お、おい!魂をとるってどういうことだよ!!」

女「言葉のまんまの意味ですが・・・」

男「お、おい・・・女」

泥棒「ま、待ってくれよ?何も人を頃したってわけじゃないだろ!?
   自首でもなんでもするから命だけは助けてくれよ!」

男「うっ・・・!」

泥棒・女「!?」

87: 2009/01/18(日) 19:30:59.21 ID:0ndQHobR0
バッ!

泥棒「ひゃぁああああ!助けてぇーー!」

女「ちょ、男さん!?どうしたんですか!?」

男「人・・・頃し・・・」ガタガタ

女「だ、大丈夫ですか!?顔色悪いですよ?」

男「あ・・あぁ、少し気分が悪くなっただけだよ・・・」

女「汗びっしょりじゃないですか・・!」

男「・・・はは、少し走りすぎたかもな。疲れたから俺は帰るよ・・・。女は?」

女「男さんが心配なんで自分も戻ります」

男「そりゃ悪いな・・」

88: 2009/01/18(日) 19:34:11.14 ID:0ndQHobR0
―男の部屋―

男「すまん、肩借りちゃって」

女「大丈夫っすよ。自分これでも体育会系なんで」

男「スタミナ無いけどな」

女「半人前だからですって!」

男「はは、そっか・・。わりぃ先に寝る。」

女「あ、はい。了解っす。」

男「・・・はぁ。また思い出しちまった・・・」

89: 2009/01/18(日) 19:39:48.77 ID:0ndQHobR0
―次の日―

男「おはよう女・・・って」

女「あ、おやっす!男さん!」

男「おやっすって・・・」

女「え?おはようございますですよ。オリバーソース!でもいいですけど」

男「そういうネタはいいから。で、これは?」

女「はい。男さん、今日は目覚め悪いのではないかと思いまして自分が作らせていただきました」

男「全皿ねこまんまとはこれいかに」



そろそろ完結に向かって走り始めているんだが回想に行こうか行かないか迷っている
どうしましょうか、って誰も居ないか

96: 2009/01/18(日) 19:50:08.72 ID:0ndQHobR0
男「まぁいい。ありがとうな女」

女「いやいや♪台所にあったものを温め直しただけなんすけどね」

男「こんなにってお前相当ねこまんま好きなんだな」

女「いやぁ♪村のみんなにも珍しいと言われるくらいのねこまんま好きでw」

男「はは、俺んちに居たチビもねこまんま好きだったなw」

女「!?・・・ち、チビ?」

男「あぁ、昔俺の家に居たんだ。事故で氏んじゃったんだけどな・・・・」

女「・・・・」

男「食事中にする話じゃなかったな。すまん」

女「い、いえ・・・。男さん?」

男「ん?」モグモグ

女「今でも、そのチビちゃんに会いたいって思いますか・・?」

男「あぁ。当たり前じゃないか。家族だったんだから」

女「!!」

98: 2009/01/18(日) 19:57:24.03 ID:0ndQHobR0
女「あ、あのー男さん?」
男「ん?何だ?」

女「その事故って、詳しく聞かせてくれませんか・・・?」

男「・・・っ」

男「・・・いや、いいよ。あんまりいい話じゃないし、辛い」

女「・・・・」

女「・・・火事・・・だったんでしょ?」

男「!!」

101: 2009/01/18(日) 20:00:22.24 ID:0ndQHobR0
男「な、なんでお前知ってるんだよ・・?」

女「いや、勘ですが」

男「なっ!?」

女「辛いとは思いますが、聞かせてくれませんか?いや、聞かせてください」

男「・・・・・」

男「あぁ、わかったよ。別に人に話すってんじゃないからいいだろ」

女「ありがとうございます」

102: 2009/01/18(日) 20:10:03.36 ID:0ndQHobR0
男「小学生の頃な、俺んちで火事があったんだ。原因は俺なんだ。

  学校から帰ってきてストーブをつけたんだが、ストーブのまん前にランドセルを置いて

  外に遊びに行っちまったらしくて・・・。

  小学生って一つのことしか頭に無くてさ。ストーブの電源は切ってないのに

  家の鍵はご丁寧にしっかりかけて、窓も閉めて。

  幸い、火事は帰ってきた母親が消防に電話して被害は俺の部屋だけで済んだんだけど

  部屋にはチビが居たんだ・・・。俺が部屋から出る前に俺の布団で丸まってた・・・」

103: 2009/01/18(日) 20:16:10.97 ID:0ndQHobR0
女「チビちゃんも部屋に居たから火事に巻き込まれてしまった、と・・・」

男「・・・あぁ、相当怒られたよ。まぁ事件ではあったんだが、小学生だし絞られて終わったよ」

男「でもなぁ。幼心にも相当応えたよ・・・3日は飯が食えなかった」

女「そう・・・だったんですか」

男「はは、昔の話だけどな。今はもう大丈夫だよ。たまに昨日みたいに貧血気味になるだけだし」

女「男さん・・・・」

男「だからさ、謝りたいんだ。会って謝りたい。」

女「・・・・」

104: 2009/01/18(日) 20:18:26.93 ID:0ndQHobR0
男「それはそうと、昨日はすまんな」

女「え?」

男「いや。犯人逃がしちゃったし、お前の試練ってのも出来なかった」

女「そんな・・・。別に焦らなくても大丈夫ですよ」

男「だって村にも家族がいるんだろ?早く帰って安心させてやれよ」

女「・・・・・いないです」

男「え・・・?」

女「村には家族は居ません・・・。預かってくれた猫たちは居ますけど」

男「そ、そうなのか・・・ごめん、変な事聞いちゃって」

女「いえ、大丈夫ですって、自分も聞きましたしお互い様ですよ」

105: 2009/01/18(日) 20:21:54.54 ID:0ndQHobR0
男「なんか重くなっちゃったな。早く一人前になれるようになんかするか」

女「・・・決めました」

男「き、決めたって何が」

女「しばらくここで暮らそうと思っていましたが止めます。今日で帰ります」

男「お、おい。まじかよ」

107: 2009/01/18(日) 20:26:12.82 ID:0ndQHobR0
女「その代わり、男さん。今日は付き合ってもらいますよ!」

男「え?な、なにに?(というか昨日も付き合ったんじゃ)」

女「今日は悪い人探しとかどうでもいいんで家で将棋をしましょう」

男「し、将棋・・・?」

女「男さん、将棋好きでしょ?」

男「う、うん・・・って何で知ってんの」

女「ふふ、秘密っす♪」

108: 2009/01/18(日) 20:32:00.43 ID:0ndQHobR0
男「王手」

女「うぉ・・・!」

男「ふふ、さっさとサレンダーしたらどうだ?」

女「ぐ・・・ま、参りました・・・」

男「っははw俺に将棋で勝とうなんぞ妖怪でも100年早いわ」

女「さすが小学生時代、独りで将棋をやっていただけありますね・・・」

男「は?お前、それ・・」

女「か、勘っすよ!」

男「お前の勘すげーな」

114: 2009/01/18(日) 20:57:52.03 ID:0ndQHobR0
女「これじゃ歯が立たないっすわ・・・」

男「じゃあなんで勝負挑んだんだよ・・・」

女「じゃあアレにしましょう!戦いごっこ!」

男「はぁ?なんでだよ・・・」

女「よくベッドで独りでやってたじゃないですか。ドゥクシ!とか言いながら」

男「やぁあああめええええろおおおおおおおおお」

116: 2009/01/18(日) 21:02:26.98 ID:0ndQHobR0
男「とにかくそれは却下だ・・・なんだよ、いい年して戦いごっこって」

女「えー、じゃあ他に何がありますかねー」

男「家でなにかするならゲームとかでいいんじゃないか」

女「!そうですね、じゃあゲームやりましょう!とこぷよやりましょう」

男「なんでそうコアなところチョイスするんだよ、しかもとこぷよかよ」

117: 2009/01/18(日) 21:09:32.11 ID:0ndQHobR0
ぷよ「ばよえ~ん!ばよえ~ん!ばよえ~ん!」

男「なぁ、女」

女「あい、なんすか?」

男「なんでこんな事してんだ」

女「いやぁ、なんか懐かしいなーとか思って」

男「なんだそりゃ」

女「いいじゃないですか、ほら、落ちるスピード速くなりますよ?」

男「これなんで対戦しないんの」

女「だって男さん強いんすもん」

119: 2009/01/18(日) 21:16:42.93 ID:0ndQHobR0
女「・・・男さん」ピコピコ

男「んー?あぶねっ。どうした?」ピコピコ

女「いえ、・・・すいませんでした」ピコピコ

男「え、なにがー?」バヨエーン

女「男さんがそんなにチビの事を想ってくれていたって全然知りませんでした」バタンキュー

男「あ?いや、だって言ったのお前と女2くらいだし。ってお前氏んだぞ」ファイヤー

女「・・・っ!!」

バッ!!

男「お、おい!女!何処行くんだよ!」

122: 2009/01/18(日) 21:35:14.99 ID:0ndQHobR0
―外―

男「おーい!女ぁ!何処いったんだー?!」

男「見つからん・・・って寒っ!くそ、寝巻きのまま外出ちゃったよ」

男「どうしたんだろう・・・、まぁとりあえず寒いし戻るか・・・」

123: 2009/01/18(日) 21:38:49.21 ID:0ndQHobR0
―次の日―

男「結局戻ってこなかった・・・」

男「どうしたんだよ・・・ったく」

男「おいおい・・・部屋の中猫毛まみれじゃねぇか・・・」

男「掃除すっか・・・ん?」

男「確かあいつ黒猫だったよな・・・?」

男「なんで毛が全部白いんだ・・・?」

男「うーん、あいつ黒猫・・・だったか?人だったから曖昧だ・・・」

男「他に猫の事を知っている・・・人・・・あ」

男「そうだ、女2に相談してみるか」

126: 2009/01/18(日) 21:45:08.46 ID:0ndQHobR0
女2「で、なんの用だ」

男「いやちょっと気になったことがあって」

女2「む、なんだ。言ってみろ」

男「俺の家に居た・・猫、居ただろ?」

女2「ん、あぁ居たな。それがどうした」

男「あの猫って黒猫だっけ?白猫だっけ?」

女2「はぁ、お前も随分変な質問をするんだな・・・ふざけているのか?」

男「いや、大真面目だって!目を見てくれればわかる!」

女2「ふん、どうせ私をからかおうという魂胆だろ。その手には通じん」じー

男「・・・」じー

女2「・・・っ//」

男「なんでお前が目をそらすんだよ」

131: 2009/01/18(日) 21:52:53.61 ID:0ndQHobR0
女2「ま、まぁお前が真面目だというのはわかった」

男「そうか」

女2「で、大真面目なお前がなんでまたそんな質問を・・・大体お前、飼い主だろ?」

男「んー、いや。正確には飼い主ではないな」

女2「ん?そうなのか?」

男「お前が家に来た日にやってきてさ。実際2日しか居なかった」

女2「む、そうだったのか。居なかったって・・・」

男「うん、どっか行っちまったんだ」

女2「一緒に探して欲しいと?」

男「いや、気にあることがあるんだって」

女2「あぁ、毛色の事か」

男「うん」

女2「確か黒猫だったぞ。違うか」

男「そうだよな。黒猫だよな!」

133: 2009/01/18(日) 21:56:02.21 ID:0ndQHobR0
男「これ、見てくれよ」つ猫の毛

女2「ふむ、どれも白いな」

男「これっておかしいよな?見間違いではなさそうだし」

女2「・・・・」

男「お、なんかわかったか学年1位?」

女2「その呼び方やめろ。というか、もしかしてこれ」

男「ん?」

女2「お前、『2丁目の黒猫』って話知ってるか?」

男「なんだよそれ・・・」

134: 2009/01/18(日) 22:03:24.51 ID:0ndQHobR0
女2「なんだお前知らないのか。ここらで有名な怪談なんだが」

男「なにそれ初めて聞いた」

女2「まぁ内向的なお前の事だから知らなくても無理ないか」

男「なんだと」

女2「まぁ聞け。二丁目の黒猫というのは私達の町の二丁目、あるだろ?
   二丁目の公園のそばにダンボールが落ちてて、その中に黒猫がいるって話で」

男「え?それt」

女2「まぁ最後まで聞け。その黒猫は女子供、老人には相手をしないらしい。
   若い男の前だと妙に鳴いて、注意を引かせてその命を奪うという怪談で」

男「待てよ。俺あの黒猫拾ったの確か二丁目だぞ」

女2「なん・・・だと・・・」

135: 2009/01/18(日) 22:04:54.03 ID:0ndQHobR0
女2「ま、まさかお前、お化けを飼ってたのか・・・!?」

男「いや待てよ。お化けじゃなくて妖怪だって」

女2「よ、妖怪ぃ!!??」

男「あ、やべっ」

137: 2009/01/18(日) 22:13:11.95 ID:0ndQHobR0
男「まぁ話はこんな感じだ。分かってはもらえないとは思うけど」

女2「う、うむ。にわかには信じがたい話だが・・・」

男「だろ?話すだけ無駄だと思ったんだけどな」

女2「もしそれが本当の話だとして気になることが一つ」

男「ん?なに?」

女2「お前の家に昔居た猫、確かチビ・・・だったか?確かあの子は白猫だったよな」

男「あ」

139: 2009/01/18(日) 22:18:26.94 ID:0ndQHobR0
女2「今の話だと、昔のお前の趣味をほぼ把握していると言っても過言ではないぞ。その妖怪」

男「・・・確かに・・・言われてみれば・・・。あいつ、勘だとか言ってたけど」

女2「私の推測だとして、もしかしてその妖怪というのはチビで、実はお前に会いたがっていたのでは?」

男「そ、そんな事なんてありえるのか・・・?」

女2「とにかく、その妖怪を探しに行こう」

男「お、おう。二丁目、だな」

141: 2009/01/18(日) 22:22:29.80 ID:0ndQHobR0
男「くそー、二丁目だけ広すぎんだよ・・・はぁ・・はぁ・・」

女2「そ、そうだな・・・ここは2手に分かれたほうがよさそうか」

男「お前1人で大丈夫なのか?」

女2「え?あー、いや・・・・きついかも」

男「だろ?学園の学歴も容姿もナンバー1の完璧女の弱点が怖いものだとはな」

女2「う、うるさい!はやく行くぞ!」

男「あそこか!うわさの怪談スポット!」

143: 2009/01/18(日) 22:27:47.48 ID:0ndQHobR0
男・女2「!!あれは!!」

男「あれ!あのダンボール!!」

女2「な、中身は・・?!」

男「・・・空だ・・」

女2「・・・そ、そうか・・・」

男「でもやっぱり・・・。毛が白い。間違いない。あいつはチビだ。」

女2「男、仕方がない。別の場所を探そう」

男「・・・あれ?」

女2「!?」

男「あれ、女じゃないのか!?」

144: 2009/01/18(日) 22:31:04.86 ID:0ndQHobR0
女2「ち、チビか?」

男「女ー!」ダダダダダダダダ

女2「おい!男!何処に行く!」

男「先に行く!あぁ、チビはジャージの黒髪女にもなれるから注意しろよ!」

女2「じ、ジャージ・・・」

145: 2009/01/18(日) 22:33:26.21 ID:0ndQHobR0
男「お、おーい!女ー!」ダダダダダダ

女「!?お、男さん!?」

男「待てよー!話をさせてくれー!」ダダダダダ

女「うぉあ!怖ぇ!」

男「何!?あいつ走るの早いじゃねぇか!!」

146: 2009/01/18(日) 22:39:47.24 ID:0ndQHobR0
―裏山―

女「はぁ・・・はぁ・・!し、しつこいっすよ~!男さん・・・!」

男「ちくしょお!どんだけスタミナあるんだよ・・!やっぱ運動会してるんじゃねぇのか・・!」

女「来ないでくださいー!!」

男「待てよー!話したいだけだからさぁ・・!」

女「自分はないですって!!だから来ないで下さい!!」

男「ま・・、待ってくれよ!チビ!!」

女「・・・!!」

男「うわっ!?」

ドン

男「い、いてぇ・・・!急に止まるなよなぁ・・?」

女「え・・・?い、今、チビって・・?」

148: 2009/01/18(日) 22:46:48.68 ID:0ndQHobR0
男「あ、あぁ。お前チビなんだろ?俺の家に居た」

女「そ、それは。母の名前です」

男「な、なん・・・だと・・・」

女「わかりました。少し話をしましょう」

男「お、おう」

151: 2009/01/18(日) 22:54:50.96 ID:0ndQHobR0
―裏山・広場―

女「チビって男さんが前に話してくれた猫ですよね」

男「あぁ。それで、お前がチビなんじゃないかと思ったんだが」

女「チビは自分の母です。母は自分を産んでからすぐに亡くなりました」

男「・・・」

女「本当のことを言うと、自分は男さんに復讐するために来たんです」

男「え・・・?」

女「はは、そんな怯えなくていいですよ。もうその気はありません」

155: 2009/01/18(日) 23:00:18.03 ID:0ndQHobR0
男「お、俺を頃しに来たってことか・・・?」

女「はい。そういうことっす」

男「・・・」

女「大丈夫ですって。しませんって」

男「で、どうしたんだ。話を続けてくれ」

女「はい。それでですね」

162: 2009/01/18(日) 23:07:53.88 ID:0ndQHobR0
女「自分は半人前の妖怪なんです。元は猫だったんですけどね

  母はやさしい人でした。父はどこの猫かもわかりません。生まれたときから居たのは母だけでした

  母は貴方のことをよく話していました。貴方のことが本当に好きだったんでしょうね」

男「・・・・・」

女「そんな母の愛情を踏みにじるように貴方は自分の大好きな母が殺された。

  小さい頃はそんな事ばっかり考えていたんです。そしていつのまにか妖怪に成り果ててました・・・」

165: 2009/01/18(日) 23:12:53.60 ID:0ndQHobR0
女「二丁目の黒猫の話。聞いたんすね?」

男「ん、おう」

女「あれも自分です。どんぴゃ正解っすね」

男「(まぁ当てたのは俺じゃないが)」

女「まずは貴方に近づこうと思って噂を広めたんです」

男「で、俺が見つかったと」

女「はい。自分は今すぐにでも殺そうかと思ったんですが、

  貴方の雰囲気がどうも今まで思ってたような残虐なイメージとは違っていたので様子を見ることにしたんです」

男「ざ、残虐なって・・・」

171: 2009/01/18(日) 23:18:25.49 ID:0ndQHobR0
女「自分より他の人を心配する貴方が母を頃すような人間なのかと疑問に思いましてね」

男「そ、そうだったのか」

女「実のところ、人間の魂を採って一人前になるって話、あれ嘘っす」

男「え?そうなの?」

女「はい。別に魂採ったところで一人前にもなりませんし、そんな概念ありません

  言えるとしたら・・・そうですね、頃しの一人前に成れると言った所でしょうか」

男「笑えない冗談だな・・・」

174: 2009/01/18(日) 23:22:37.83 ID:0ndQHobR0
女「でも一緒にいてわかりました。貴方は悪い人じゃない。これは本心から思ったことです。」

男「そっか・・・」

女「それと・・・」

男「ん?」

女「母に会いたいと言ってくれた時、正直びっくりしました。てっきり忘れているかと思って」

男「ひでーな。忘れるわけないって。」

女「謝りたいと言われた時、自分のしようとしている事の愚かさが分かったんです」

男「・・・・」

176: 2009/01/18(日) 23:26:26.16 ID:0ndQHobR0
女「だから、自分が恥ずかしくなってしまいまして・・・」

男「それで逃げたってのか?」

女「それもありますし、母はやはり氏んでしまったことの悲しさから・・」

男「・・・」

女「流石に急に飛び出しちゃうのはどうかと思ったんですが・・・」

男「・・・・」

女「・・・・」

男「・・・・・ごめんな」

177: 2009/01/18(日) 23:29:46.07 ID:0ndQHobR0
女「えっ?」

男「全部俺のせいなんだよな・・・ごめん、本当に・・・」

女「ちょ、な、泣かないで下さいよ!悪いのは自分の方で!命を狙った事なんて

  殺人未遂でしょっ引かれますし!」

男「・・・お前、妖怪だろ・・・」

女「まぁ、そうなんすけど」

男「はは、こいつめ・・・」

179: 2009/01/18(日) 23:35:21.97 ID:0ndQHobR0
女「そういうことで、本当にすいませんでした」ペコリ

男「謝るなって。俺のせいでもあるんだから」

女「謝らせてください。これだけはお願いします」

男「お、お前そういうとこ律儀だよな」

女「こう見えても体育会系なんでw」

男「全く・・・。お前さ」

女「はい?」

男「この先どうするんだ。村に帰るのか?」

女「・・・そうなりますかね、実際居心地は好くないですけど」

男「そうなのか・・・」

女「いやぁ~w出来れば男さんのところに厄介になりたいなぁ~とか思ったり♪なんちゃって」

男「・・・」

187: 2009/01/18(日) 23:51:34.77 ID:0ndQHobR0
女「や、やだな~!冗談っすよ!本気にしないでくd」

男「いいよ」

女「え・・?」

男「来たきゃ来いよ」

188: 2009/01/18(日) 23:54:01.89 ID:0ndQHobR0
女「い、いいんですか?」

男「ぷよぷよと将棋とねこまんましかない部屋だけどな」

男「妖怪飼うってのもあれだが、チビの子供なんだろ?だったら俺たち『家族』じゃないか」

女「お、とこ・・さ・・・」

男「あ、でも戦いごっこは禁止な?デュクシとか言うのも禁止」

女「・・ふふ、ばぁぁるかんは禁止ですか?」

男「おま!?それ禁忌」

女「禁止の上なんですか」

男「たりめーだろ。女じゃ出来ねーよ。つか禁止の上なのに聞くんじゃねぇよ」

女「わかりませんよ?教えてくださいよ!どうやるんすか!?」

男「うるせー。ほら、さっさと帰るぞ!」

女「・・・おす!」


―完―

189: 2009/01/18(日) 23:55:18.20 ID:on9ZFkf50
>>1乙!

191: 2009/01/18(日) 23:56:46.11 ID:0ndQHobR0
みんなこんな糞ダンボールに付き合ってくれてありがとう
今からたらたらと後日談書こうかと思ってる

196: 2009/01/18(日) 23:58:39.45 ID:0ndQHobR0
男「お前、バァルカン!なんてどこで知ったんだよ」

女「え?前に男さんが言ってたじゃないですか」

男「そうだったか?」

女「そうっすよ」

男「・・・まぁいいか」

女「というか」

男「ん?」

女「さっき男さんと誰かもう1人居ませんでした?」

男「そ う い え ば ・ ・ ・」

199: 2009/01/19(月) 00:00:30.61 ID:vaIF6G8E0
ぶっちゃけこういう風に投稿するのも初だし、最初は氏ぬかと思ったわ
なんだかんだで見てくれる人がいてありがたかった。みんなありがとう
あと800くらい余ってるし後日談書くわ

201: 2009/01/19(月) 00:03:11.17 ID:vaIF6G8E0
男「なんだかんだで真っ暗なんだよな・・・」

女「一緒に居た人って、前にノート渡してくれた人ですよね?」

男「あぁ。女2って言ってな、幼馴染なんだ。チビとも面識あるよ」

女「そうなんですk・・・あれ?聞いたことあるかも・・・」

男「まじかよ」

203: 2009/01/19(月) 00:08:50.24 ID:vaIF6G8E0
女「はい。確か・・「私の生涯の好敵手」とかなんとか」

男「それはどういう意味なんだよ・・・」

女「お、あれは?」

男「あ、女2じゃないか?おーい!」

女2「無理無理無理無理」

男「おい、大丈夫か?」

女2「ふぁ?・・あ、男!!」抱キッ!

男「うぉい!いきなり抱きつくなよ!」

女2「だ、だっで!怖かっだんだぞ・・・!怪談話しだあどに1人で夜道を・・!」

男「わーった、わーったって!とりあえず鼻かめよ」

女「(あぁ、ちょっとうざいかもしない・・・)」

204: 2009/01/19(月) 00:14:22.77 ID:vaIF6G8E0
女2「う、うむ。すまない・・・。助かった」

男「礼には及ばないって。むしろこっちがお礼言いたいよ。ありがとう」

女2「い、いや!私はただ単に自分の憶測を言っただけでお前に手助けなど・・・!」

男「まぁまぁ、結果的にそうなったんだからいいじゃないか」

女2「まぁ・・・そうだが。・・・っと、お前その猫・・・」

男「あぁ、チビの子供なんだ。これから一緒に暮らすことになってさ」

女2「そうなのか。こ、こいつが妖怪なのか・・・?」

男「あ、あぁ・・そうかもな・・・はは・・」

女2「確かにこいつからは異様な視線を感じるぞ・・・」

女「(自分こいつちょっと好きじゃないかもしれないっす)」

205: 2009/01/19(月) 00:17:34.02 ID:vaIF6G8E0
男「今日はありがとうな」

女2「礼には及ばん。なにかあったらまた来い」

男「おう、じゃあまたな」

女2「ん、では。・・・時に男」

男「ん?」

女2「その猫は白猫なのだな。やはりあの猫の子供だ」

男「ん、あぁ。そうだな」

女2「またな」

男「うん。じゃあな」

206: 2009/01/19(月) 00:19:09.01 ID:vaIF6G8E0
男「なぁ女」

女「なんすか」

男「なんでお前黒猫じゃないんだ?」

女「さぁ、何ででしょうかね」プイ

男「なんで怒ってんの」

211: 2009/01/19(月) 00:22:09.23 ID:vaIF6G8E0
男「教えてくれよ」

女「いいですけど、単純ですよ?」

男「そうなの?」

女「はい。本で調べたら黒猫の方が怖いかなぁと思ったからです」

男「あ、安直ー・・・」

女「だから言ったじゃないっすか」

213: 2009/01/19(月) 00:24:25.92 ID:vaIF6G8E0
さぁて伏線はもう大体回収したと思うし、
これからはみんながなんか好きに書いてもいいと思うんだ。
まぁ誰もいないと思うんだけどね。

なんか書いて欲しいのあればなんか考える

216: 2009/01/19(月) 00:28:24.46 ID:vaIF6G8E0
最初はいかに工口に行こうか悩んでた。
でもなんか工口書くうちに色々わかんなくなってきて、結局普通の話に

218: 2009/01/19(月) 00:31:04.71 ID:vaIF6G8E0
男「そういやチビのやつ、よく将棋とか知ってたな」

女「だっていつもあなたの膝の上で観戦してたんでしょ?」

男「まぁそうだな・・・思えばいつも居たな」

女「自分、母に将棋教えてもらったんですよ?言ってる意味はイマイチよく分からなかったんすけどね」

男「ぷよぷよは?」

女「母がとこぷよは神ゲーとか言ってました」

男「とこぷよはゲームのタイトルじゃねぇよチビ・・・」

222: 2009/01/19(月) 00:36:44.99 ID:vaIF6G8E0
男「今日は疲れたな・・・」

女「そっすねー」

男「つかお前なんで体育会系なんだよ」

女「だってその方がなんかキビキビ行動できそうじゃないっすかー」

男「その割には語尾が延びてるじゃねぇか」


GONG聴いてたら眠気ぶっ飛んだ。インフルエンザだってのに
テンション上がってしゃーないぜ

225: 2009/01/19(月) 00:40:35.65 ID:vaIF6G8E0
女「あのー、男さん」

男「ん?どした?」

女「眠れなくて・・・DVD見てもいいっすかね」

男「え?(ま、まずい・・・!)ど、どれ?」

女「機動戦士Zガンダム」

男「なぜそこをチョイスした」

227: 2009/01/19(月) 00:45:02.92 ID:vaIF6G8E0
―DVD視聴中―

女「このカミーユっていうんすか?なんか男さんに似てますね」

男「なんでだよ、全然ちげぇだろ。どちらかというと脱力ドモン」

女「いやぁ、なんか色々自分で抱え込んでしまうところとか」

男「なんだそれ・・・なんか俺が最後精神崩壊しちまうみたいじゃんか」

女「え・・・最後そんな終わり方なんすか・・・?」

男「あ・・・すまん」

228: 2009/01/19(月) 00:48:08.57 ID:vaIF6G8E0
女「別の見ますね・・・」

男「あー、すまん・・・」

女「これどうっすかね?」

男「ん?それは・・・?」

女「メダロット」

男「なぜそこをチョイスしたんだって」

230: 2009/01/19(月) 00:50:55.44 ID:vaIF6G8E0
女「駄目っすねー。熱すぎて眠れないです」

男「そうだな・・・不覚にも熱くなってしまった」

女「頭を冷やすためにも脳を使いましょう!脳を!」

男「ま、まさか・・・!」

女「とこぷよです」

男「だからそれタイトルじゃねぇって」

231: 2009/01/19(月) 00:54:22.72 ID:vaIF6G8E0
―なんだかんだで次の日―

男「うわっ・・・朝かよ・・・超眠みぃ・・・」

女「自分、夜行性だったの忘れてました♪」

男「そういうオチかよ・・・今日学校なんだぞ・・・」

女「行かなければいいじゃないっすか。どうせ寝るんすよね?」

男「体育会系がそういうこと言っていいの・・・?」

232: 2009/01/19(月) 00:58:17.89 ID:vaIF6G8E0
男「とりあえず学校行って来るわ・・・留守番・・・って」

女「い、行っちゃうんすか・・・?子猫を置き去りにして・・・」

男「そういう言い方よせよ!わーった。連れてくって。その代わり猫の状態で頼むぞ」

女「うっす、了解っすよ♪」

233: 2009/01/19(月) 01:01:29.26 ID:vaIF6G8E0
―登校中―

男「つかお前、透明になるスキルとかないの?」

女「ないです。半人前なんで」

男「人を殺める能力は持ってるのにな」

女「それももう使えないっすねー」

男「そ、そうなのか?」

女「はい。今は人に化けるというか変わる能力しか実質ありません」

男「それはそれで便利だな・・・」

234: 2009/01/19(月) 01:04:59.72 ID:vaIF6G8E0
―教室―

男「後ろの席なら見つからないだろ・・・」

男「お前おしOことかするなよ・・・したくなったら言えよ。あと腹が減ったら言え」

女「れ、レディになってこと聞くんですか!変態ですか?」

男「あ、すまん。・・・いや、お前猫だろ」

235: 2009/01/19(月) 01:09:07.33 ID:vaIF6G8E0
男「あー眠ぃ・・・今日昼になったら帰るか・・・」

女2「お前が後ろの席とは珍しいな、男?」

男「お、お前か・・・」

女2「お前なんか反応薄いな・・・というか顔色悪いぞ」

男「寝てねーんだよ。授業なんか受けてる場合じゃねぇっての」

女2「なんでそんな不規則な生活をしているんだ。1人暮らしだからって」

男「こいつに言えよ・・・」

女「にゃあ」

女2「あ、なるほどな」



あー眠い・・・もう見てる奴居ないよな

242: 2009/01/19(月) 01:15:04.66 ID:vaIF6G8E0
女2「やはり子猫の世話は大変そうだな・・・」

男「あぁ・・・夜中の13連鎖は身体に毒だぜ・・・」

女2「は?なんの話だ?」

男「あ、いや。こっちの話」

女2「そうか。自分のことも出来なさそうだな」

男「そうだなー。ずっと付き合ってやってなきゃいけないしな」

女2「ふむ、そうか・・・男、決めたぞ」

男「ん?何が?」

女2「今日はお前の面倒を私が見よう。異論は認めん」

男・女「!!??」



なんだよ・・・結構いるじゃん・・・^p^;

245: 2009/01/19(月) 01:26:42.68 ID:vaIF6G8E0
男「ど、どういう事だよ・・・!?面倒って、え?」

女2「言葉どおりだ。家に行くぞ」

男「えぇ?」

女2「仕方がないから私が部屋の掃除やらをやってやろうということだありがたく思え」

男「あ、あぁ・・。それはすげぇありがたいけど・・・」

女「(この女ー、やっぱ癪に障るんすけど)」

246: 2009/01/19(月) 01:28:03.50 ID:vaIF6G8E0
女2「とにかく行くぞ」

男「は?今から?」

女2「当たり前だ。お前、今日は早退しろ。」

女2「先生ー、今日、私達早退しまーす!」

男「おい・・・」

女2「私の事だから多分問題ないだろう」

男「それもそれですげーな・・・」


これは酷い。>>1000まで行くのにどのくらいかかるんだろうか

248: 2009/01/19(月) 01:34:32.33 ID:vaIF6G8E0
―帰り道―

男「それにしても珍しいな。お前が俺の心配してくれるなんて」

女2「ばっ!勘違いするな!隣で顔色の悪い幼馴染が居たら放って置けないだろうが!」

男「そ、それを世間一般に心配しているっていうのでは・・・」

女2「そ、そんなことよりさっきから猫がおとなしいな。まさに借りてきた猫」

男「そうだなー。ちょっと待っててくれ」タタタタタ

女「?」

男「(どうしたー?トイレかー?)」

女「(違いますよ。あの女っすよ)」

男「(あ?女2のことか?)」

250: 2009/01/19(月) 01:41:49.62 ID:vaIF6G8E0
1時間じゃどうしようもねぇwwww
こりゃ無理だ・・・寝る。残ってたら続き書くわ・・・。

参考までにキャラスぺ

・男 学生
脱力熱血系。主人公補正若干あり
面倒くさそうに見えて結構ツッコミは好き

・女 妖怪
猫又の妖怪。体育会系。
誰かG線のハルとか言ってたけど近い。俺それにしか見えなくなった
男と一緒に暮らしている。母は男の飼っていた猫(チビ)

・女2 学生
男のクラスメイト。秀才で美人といいとこ取り。
ツンデレ。男とは幼馴染。弱点は非科学的なもの

ごめん、それじゃあおやすみ。みんなありがとう。残ってたらまたノシ・・・

251: 2009/01/19(月) 01:46:32.27 ID:sy0N+vIv0
乙ー
とりあえず保守

引用: 男「ん?あのダンボール・・・」