19: 2011/11/20(日) 16:52:25.45 ID:pahFzyj50

P「今日…じゃないと無理かな?明日ならなんとか時間作れそうなんだ」

やよい「きょ、今日が良かったんですけど…(今日はプロデューサーの誕生日だから…)」

P「う~ん、やよいはまだ中学生だからね、夜とかは無理でしょ?あいにく夜しか時間とれそうにないんだ」

やよい「あ、だ、だったら夜!夜に会いませんかぁ?」

P「でもやよい?両親に迷惑かける事になるしなにより明日は朝からやよい、仕事入ってるよね…」

やよい「だ、大丈夫ですー!私はプロデューサーと……そ、その」

P「……ふふっ、分かったよ。夜になったら迎えに行くから家で待っといて」
ぷちます!(15) (電撃コミックスEX)

27: 2011/11/20(日) 17:04:48.12 ID:pahFzyj50

P「はぁ…困ったな」

小鳥「溜息は幸せを身体から出しますよ?はい、お茶でもどうぞ」

P「あぁ、ありがとうございます……ん、美味しい」

小鳥「どうしたんですか?やよいちゃんは嬉しそうに事務所を出ていったのにプロデューサーさんは溜息……何か食い違いが?」

P「まぁそんな感じなんですけど……小鳥さんは年下の子と出かけるってなると何処に行きますか?参考にしたいんですけど」

小鳥「あ~、やよいちゃんとデートですかぁ羨ましいな~」

P「あはは、デートって言っても10歳位違うんですよ?」

小鳥「それでもデートには変わりないんじゃないですか?やよいちゃんは嬉しそうでしたし」

P「そうなんですよねぇ、それがプレッシャーになっちゃって…」

31: 2011/11/20(日) 17:15:42.69 ID:pahFzyj50

P「でもやよい、明日も仕事ですから下手に連れまわす事も出来ませんし」

小鳥「……プロデューサーさんは何処に行きたいとか無いんですか?やよいちゃんと何かしたいんです~とか!」

P「それが無いから小鳥さんに相談したんですよ…まぁやよいが行きたいところに連れて行くのが一番かなぁ?やっぱり」

小鳥「プロデューサーさん、多分それじゃあやよいちゃん、喜びませんよ」

P「えっ…な、なんでですか?」

小鳥「やよいちゃんはプロデューサーさんが思ってる以上に大人って事ですよ」

P「大人って、やよいはまだ中学生ですよ?貴音やあずささんならまだ分かりますけど……」

小鳥「じゃあ私から一つアドバイス、やよいちゃんの行きたい所はプロデューサーさんが行きたい所なんです」

P「……は、はい?」

33: 2011/11/20(日) 17:21:02.42 ID:pahFzyj50

小鳥「以上!大人の私からのアドバイスです」

P「あ、あの小鳥さん?全然分からないんですけど……俺が行きたい所がやよいの行きたい所っておかしくないですか?」

小鳥「はぁ、プロデューサーさんの方がやよいちゃんより子供じゃないですかぁ」

P「……難しいです」

小鳥「もうアドバイスは無しです、後はプロデューサーさんが自分で決めてください」

P「はぁ、分かりました」

小鳥「それじゃあ私もあがりますから、事務所の鍵置いときますね。」

P「あっ、お疲れ様です」

小鳥「……プロデューサーさん」

P「はい?なんでですか小鳥さん」

小鳥「ハッピーバースデー」

バタンッ

P「あ………そっか、今日誕生日だったっけ」

151: 2011/11/20(日) 23:03:31.85 ID:7sQj67KP0

P「……ふぅ、俺もそろそろ帰ろうかな」

P「えっと、今は18:16分か」

P「と、やよいの両親に電話いとれとかないとなぁ。一応だけど」カチャ

~~♪

P「あれ、誰からだろう?非通知だけど……うぅ、まさかね」

ポチ

P「はい、765プロです……あぁ、はい、はい(うわぁマズい、仕事の話だ)」

P「はい……え?今からですか?!…は、はい、はーい、はい…分かりました」

ピッ

P「うわぁ、やっちまったぁ…どうしよう、やよいに連絡入れようにも携帯持ってないし……親を通じて断るってのも酷だよなぁ」

P「あーくそっ!とにかく打ち合わせに行かないと、終わってから考えよう。今は仕事優先だ」

156: 2011/11/20(日) 23:09:34.61 ID:7sQj67KP0

やよい「…」

長介「やよい姉ちゃん、お風呂先に入るけど良い?」

やよい「あっ、うん、良いよ。私は最後に入るから」

長介「……やよい姉ちゃん、なんか楽しそうだね。なんかあった?」

やよい「え?う~ん…長介に言っても分からないと思うから良い、早くお風呂に入ってきたら?」

長介「は~い、じゃあお先に~」

ドタドタドタ

やよい「……今は19:26分、プロデューサーに時間聞くの忘れちゃってました。で、でもプロデューサーの事だから必ず来てくれるよね」

やよい「プレゼント、喜んでくれるかな……受け取ってくれるかな…」

158: 2011/11/20(日) 23:17:12.90 ID:7sQj67KP0

「はい、お疲れっしたー」
「あ"~終わったぁ、どうだ?飲み行くか」
「おっ!良いっすねぇ一杯行きますか」


律子「はぁ、まさかですよ、こんな半端な時間に呼び出されるなんて……プロデューサー、お疲れ様です」

P「あはは、律子の方が大変だったんだろ?伊織達のレッスンが終わってすぐ来たんだっけ」

律子「ほんと、疲れました……うわっ、もう21:00過ぎてますよぉ」

P「……」

律子「ん?どうしました、プロデューサー?なんか……落ち込んでるみたいですけど」

P「いや、なんでもないよ…お疲れさん、また明日事務所で」

律子「あっ、忘れてました!ちょうど良いですね、今から言います」

P「あ、明日の予定かな?今は勘弁してほしいかな…」

律子「誕生日、おめでとうございます」


160: 2011/11/20(日) 23:28:44.26 ID:7sQj67KP0

律子「えっと、プロデューサーはどれが良いですか?」

P「別に良いよ、勿体無いって……」

律子「も~120円位奢らせて下さいよ、今日は誕生日なんですよね?誕生日プレゼントって事で」

P「やっすいプレゼント…律子らしいけど」

律子「あっ、何か言いました?今私の悪口言いましたよねプロデューサー」

P「こ、これが欲しいかな」

律子「ミルクココアですか……プロデューサーって甘い物好きですよね」ピッ

ガタン

律子「はい!私からの誕生日プレゼントです」

P「ありがとう」

162: 2011/11/20(日) 23:36:41.94 ID:7sQj67KP0

P「……(21:00過ぎって、もう36分か)」

律子「それじゃあプロデューサー、また明日、事務所で」

P「あ、あのさ律子、聞きたい事があるんだけど…良いかな」

律子「なんですかぁ?私も暇じゃ無いんですよ……って、嘘です。なんですか?」

P「律子はさ、えっと……2人で何処かに行くなら、何処が良い?」

律子「はい?2人でですか……う~ん、難しいですけど、これは間違いない筈」

P「間違いない?」

律子「はい、何処に行くかじゃ無くて、誰と行くかで全然変わってきますね状況が」

P「んん?な、なんだって?」

律子「どうでもいい人となら何処に行ったって楽しくないですよね?逆に友達とか、大切な人となら何処へ行ったって楽しい筈です」

P「……分からん」

律子「はぁ、プロデューサーの鈍感っぷりには反論する気が無くなっちゃいますよ」

166: 2011/11/20(日) 23:47:26.58 ID:7sQj67KP0

やよい「……プロデューサー、もしかして忘れてるんですかぁ…?」

やよい「も、もう22:00過ぎちゃいました…」

やよい「わ……忘れてるだけですよね、プロデューサー、おっちょこちょいだから…忘れてるだけなんだよね」

やよい「私に会うのが嫌な訳じゃないんですよね……ぅ…っぐ」

やよい「プロデューサー……どうしてですかぁ?…どうして来てくれないんですかぁ?」

やよい「私、待ちますよ……ずっと待ってますよぉ…」

169: 2011/11/20(日) 23:53:58.88 ID:7sQj67KP0

P「……はぁ、やっちまったぁ」

「お客さん、ご注文は?今日は大根とガンモが美味いですぜ」

P「店長…俺分からないんです……約束破っちゃいました……あっ、おかわりください」

「あんた、見るとこサラリーマンかなんかかい?スーツ姿が似合ってらぁ……はいよ、呑み過ぎは身体に毒だかんな」

P「あはは……約束破っちゃいました…俺、最低だぁ…」

「約束……それってもう間に合わないのかい?もしかしてアンタが勝手に諦めてるだけじゃないのかい?」

P「……もう間に合わないですよ、もう22:43分ですよ?はっ…やよいはとっくに寝てますよ……」

「やよいって子がアンタの約束の主なのかい…その子は諦めてんのかい?」

P「だから、遅すぎたんですよ……もう無理です」

174: 2011/11/21(月) 00:02:19.04 ID:/vDrnnFf0

「その子、アンタの何なんだい?大切な人かなんかか?」

P「まぁ、そんなもんですかね……俺、アイドル事務所で働いてるんです」

「ほぉ、なら尚更大切な人じゃないかい?その子の約束、守らなきゃいけないだろ」

P「だから……もうやよいは寝てるんですよぉ…明日謝ります」

「……」

カチャカチャ

P「あ…な、なんで仕舞うんですか?俺、今から食べようかと思ってたのに」

「ほらっ、水だ。酒は返して貰いますぜ」

P「あぁ!なにするんですかぁ……せっかくふわふわして来たのに……酷いですよぉ」

「酷いのはアンタの方だ、今すぐ水飲んで彼女ん何処へ行ってやんな。間違いなく起きてるぞ」

P「はあぁ…んな訳無いですよ、やよいまだ中学生なんすよ?とっくに寝てますって」

「良いから行きな、商売の邪魔だ……俺からしてみればアンタの方がよっぽど餓鬼だよ」

P「……はぁ」

182: 2011/11/21(月) 00:11:23.49 ID:/vDrnnFf0

「アンタはただその場で泣きじゃくってる糞餓鬼だよ、嫌になったから別の事で紛らわしてるだけだ」

「とりあえず水を飲め、ほらっ、ガムだ。これで少しは臭い取れるだろ」

P「あはっ……店長、ガム噛んだ後に水飲んじゃったら喉がやられちゃいますよ」

「だったら水を飲んだ後にガムを噛めば良いだけだ、アンタは自分の固定概念で物事を決めているな……まぁ、それもある種の才能だかな」

P「……」ゴクッゴク

「アンタ、その子に笑って欲しいんだろ?笑って欲しいから約束をしたんだろ」

P「…はい」

「だったら笑わせてやれよ、泣かす為の約束ってのは単なる虐めだ。アンタは虐めたいから約束したんじゃないんだろ」

P「……はい」

「……行きな、商売の邪魔だ」

P「店長、明日もまた来て良いですか?ここのおでん食べてみたいです」

「だったらその嬢ちゃんも連れて来な、たらふく喰わせてやるさ」

P「……ありがとうございました」

スタスタスタスタ

「……お、お代は」

184: 2011/11/21(月) 00:17:42.95 ID:/vDrnnFf0

ー車内ー

P「馬鹿だよなぁ…何他人に説教されてるんだろ」

P「俺、自分の事しか考えて無かったな……自己中、最悪だな」

「この先400m先、右折です」

P「もう23:00過ぎ……起きてるかなやよい、起きてるなら謝らないと…」

P「どんな顔して会えば良いかわかんないけど、今はやよいの事だけ考えよう」

「この先200m先、右折です」

P「そう言えば決めてなかったな…行く場所」

191: 2011/11/21(月) 00:23:21.97 ID:/vDrnnFf0

P「……行きたい所っ、か」

「この先500m先、左折です」

P「小鳥さんが言うにはやよいの行きたい所は俺の行きたい所……うん、今なら何となく分かる」

P「律子が言うには何処に行きたいかじゃなくて、誰と行くか……うん、分かる、やっと分かったよ」

「この先200先、左折です」

P「ふうぅ……いよし、準備完了」

P「さっさとやよいの家に行きますかぁ!これ以上待たせたら許してもらえないかもしれないしな」

195: 2011/11/21(月) 00:32:41.65 ID:/vDrnnFf0

P「……や、やっぱり真っ暗」

P「お父さんかお母さんが起きてたなら、まだ何とかなったんだけど……どうしよう」

P「や、や~よい……や、やーよい!!」

………

P「うぅ、やっぱり寝てるのかなぁ…マズいなぁ、約束破っちゃったのかぁ」

P「やよいって確か二階で寝てたんだよね……大丈夫かな、割れないかな」

スタスタスタスタ

211: 2011/11/21(月) 00:58:04.26 ID:9/CD3kTo0
P「ベタだが小石を投げて気付いてもらおう。」

P「エースのプロデューサー第一球を振りかぶって…投げたー!」

パリン!

P「」

218: 2011/11/21(月) 01:13:16.60 ID:9/CD3kTo0
P「やべぇよやべぇよ……。」

P「…………帰るか。」

オネーチャン!シッカリシテー!!

P「!?」

ドン!ドン!

P「おい!大丈夫か!!俺だ、プロデューサーだ!!」

ガラガラ

かすみ「あ、あの!お姉ちゃんが!お姉ちゃんが!!」

やよい「あばばばばばば」ブクブク

P「クォレハ…」

長介「ガラスが割れる音がして起きたらお姉ちゃんが泡ふいて倒れてたんだ。」

P「」

225: 2011/11/21(月) 01:29:10.57 ID:9/CD3kTo0
P「ど、どどど、どうしよう」

長介「こういうときは人工呼吸だよ!」

工事「すげー!頭イイなー!さっすがあんちゃん。」

やよい「………う、うーん…」

P「あ、気づいた。」

やよい「えーっと、窓ガラスが割れて、それから……」

P「大丈夫か?やよ「早く電気消しなさい!みんな押し入れに隠れて!声を出しちゃダメよ!!!」

P「えっ?」

やよい「どうしよう…。お父さんもお母さんもいない時に……」ガクガクブルブル

P「やよい?」



241: 2011/11/21(月) 01:44:00.15 ID:9/CD3kTo0
やよい「はぅあ!ご、ごめんなさい今、家にはお金が無いんです!ごめんなさい!」ハッハッハッハッハッ

P(過呼吸になってるな…。このままにしておくときっとまた倒れる!)

P「やよい!!」ギュッ

やよい「!!!!」ビクッ

…………………。

P「落ち着いたか?」

やよい「は、はい…。ご迷惑をお掛けしてすいませんでした、プロデューサー。」

P「気にするなよ、やよいの為ならこれくらいなんてことないさ」ニコッ

やよい「////」

かすみ「昔、家によく借金取りの人が来てたんです。お姉ちゃんはその時の事がトラウマになってて…。」

P(あっ!さっきの小石だ)サッ

259: 2011/11/21(月) 01:57:24.96 ID:9/CD3kTo0
P「やよいにそんな辛い過去があったのか…」

やよい「プロデューサーの匂い///」スリスリ

やよい「ハッ!離れて下さい!プロデューサー!!」

P「え?」

やよい「私、怒ってるんです!どうして来てくれなかったんですか!!!」

P「ああ、急に大事な仕事が入って抜けられなかったんだ、すまない!やよい!!」

やよい「それなら…連絡くらいしてくれても……いいじゃないですか……。ぐすっ」

P(携帯ないじゃん…)

かすみとその他「寝る」


286: 2011/11/21(月) 02:17:29.07 ID:9/CD3kTo0
P「ごめんな、やよい。俺も慌ててたからそこまで気が回らなかったんだ」

やよい「………ぐすっ」

P「なあ、やよい、信じてくれ!俺はいつだってやよいの事の大切に思ってるんだ!」

やよい「本当…ぐすっ…ですかぁ……」ゴシゴシ

やよい「私の事、一番大切に想ってくれてますか?」

P「もちろん!」

やよい「えへへ///じゃあ今回だけは特別に許しちゃいますー!」

やよい「プロデューサー、ちょっと待ってて下さいねー!」ドタドタ

P(なんかちかれた…)

298: 2011/11/21(月) 02:35:07.72 ID:9/CD3kTo0
やよい「お待たせしましたー!」

やよい「お誕生日おめでとうございます、プロデューサー。これお誕生日プレゼントです」

P「開けてもいいかな?」

やよい「はい、どうぞ!」

ガサガサ

P「ネクタイか…。」

やよい「はい!伊織ちゃんに選ぶの手伝ってもらいました」

P「ありがとう、やよい。」シュル

P「どうだ?似合うかな?」

やよい「うっうー!!とっても似合ってますー!」

やよい「実はもう一つプレゼントがあるんですよー!」

301: 2011/11/21(月) 02:38:14.57 ID:9/CD3kTo0
P「まだあるのか?」

やよい「えへへ、ちょっと目を瞑ってもらえますか?」

P「ん?分かった」

チュッ

P「!?!?」

やよい「うっうー!私のファーストキスですよー!!」



やよい「プロデューサー、大好きです!!!!!!」





恋バナ 終 わ り

引用: やよい「プロデューサー……き、今日お暇ですか?」