1:◆m1/9P3R/Ihfa 2014/02/09(日) 14:06:57.77 ID:epcMwQzq0
モバP「頼子、〇〇と仲良いんだよな」

Pが頼子さんから他のアイドルとの交友関係を聞くSSです
Pとのイチャラブ要素、アイドル同士の百合っぽい関係もややあります
複数回投下する予定ですが、投下感覚はそれなりに空きます
次回作の予定が変わってごめんなさい


アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(9) (電撃コミックスEX)

2: 2014/02/09(日) 14:07:42.09 ID:epcMwQzq0
第1話『頼子と天才』

シンデレラプロ事務所

頼子「ふふ、今日はPさんと打ち合わせ…二人きりで…」コツコツ

頼子「カチューシャ、これで良かったかな…」

頼子「貴方がプレゼントしてくれたんですよ、フフ」ガチャ

頼子「おはようございます」

ちひろ「あら、おはよう、頼子ちゃん」

ちひろ「雪…大丈夫だった?」

頼子「はい、何とか…あの、Pさんは…?」

ちひろ「会議室よ、頼子ちゃんが来たら伝えてくれって」

頼子「わかりました、では…」

ちひろ「(頼子ちゃん、顔には出てないけど、嬉しそうね…)」

ちひろ「(スキャンダルには気をつけてね…)」

3: 2014/02/09(日) 14:08:16.50 ID:epcMwQzq0
・・・

頼子「…失礼します」ガチャ

モバP「頼子か、まだ時間より早いぞ」

頼子「あ、ごめんなさい…」

モバP「いや、大丈夫、準備はできてるから」

頼子「…少しでもPさんに早く会いたかったから……」

モバP「頼子、ありがとうな…」ナデ

頼子「うん…」

モバP「(いかん、変な気になってきた…仕事だ、仕事)」

モバP「じゃあ、少し早いけど始めるか」

4: 2014/02/09(日) 14:08:53.28 ID:epcMwQzq0
頼子「はい、今日の打ち合わせは…内容聞いてませんけど」

モバP「ああ、今回はな、頼子の今後のユニット活動に関してだ」

頼子「ユニット…ですか?」

モバP「そうだ、その参考に頼子の交友関係を聞きたくてな」

頼子「え…」

モバP「事務所内の事だけで構わないし、あまりプライベートな事は言わなくていいから」

頼子「嫌では……わかりました」

モバP「前に頼子が言った、俺の知らない頼子を教えて欲しくてな」

頼子「う、うん…」

モバP「売り出しの都合もあるから、仲良い子とのユニットとは限らないけどな」

5: 2014/02/09(日) 14:09:38.89 ID:epcMwQzq0
頼子「えっと…でも誰との事から話していいか……」

モバP「ああ、それもそうだな…」

モバP「頼子、プライベートでも晶葉と仲良いんだよな」

頼子「はい、それはもう…一番の友達です」

モバP「じゃあ、晶葉との話を聞かせてくれないか」

頼子「え、構いませんけど…晶葉ちゃんとはもうユニット組んでますよ」

モバP「ああ、そうだけど…まあ、いいじゃないか、ハハハ」

頼子「はぁ…?」

モバP「お月見イベントからか、仲良くなったのは」

頼子「あ…いえ、その少し前ですね、あれは…」

6: 2014/02/09(日) 14:10:18.98 ID:epcMwQzq0
・・・

シンデレラプロ休憩室

頼子「新しい特別展のチケットが二枚……今度のお休みにPさんと…フフ」

晶葉「入るぞー」ガチャ

頼子「……あっ」ササ

晶葉「ん、確か…」

頼子「あ、その、古澤頼子です…貴方は……確か新人の」

晶葉「ああ、池袋晶葉だ、しかしノックしなかった私も悪いが…」

頼子「ご、ごめんなさい」

晶葉「まだ何も言ってないぞ…出してたもの隠されるのは気分良くないな」

頼子「そう…だね、…うん」

7: 2014/02/09(日) 14:10:54.37 ID:epcMwQzq0
・・・

モバP「な、なあ頼子、よくこれで今みたいに仲良くなれたな」

頼子「出会いの印象はお互い良くなかったのかな」

頼子「でも、あれだけはっきり言ってくれる晶葉ちゃんだから良かったのかも…」

モバP「そっか…で、なんで美術館のチケット隠したんだ」

頼子「そ、それは…(気づいてないのかな…それともわざと?)」

モバP「おーい、頼子」

頼子「…もう、知りません、話続けますよ」

モバP「あ、ああ、頼むよ」

8: 2014/02/09(日) 14:11:38.85 ID:epcMwQzq0
・・・

頼子「……」チラ

晶葉「……」イラ

頼子「……」チラ

晶葉「……なんだ、私の顔に何かついているか」

頼子「その…さっきの事謝ろうと思って」

晶葉「何だ、そんなことで私を見てたのか、別にいい」

頼子「でも……ごめんなさい」

晶葉「いいって言ってるだろ…確か古澤頼子って…」

頼子「……?」

9: 2014/02/09(日) 14:12:27.51 ID:epcMwQzq0
晶葉「プロデューサーがえらく評価していたが…、やはり天才は孤独か」

頼子「は、はぁ…Pさんが私を…?」

晶葉「頼子なら私を理解出来るかもしれないとな…」

晶葉「結局天才は天才にしか理解できないというのに」

頼子「(初対面で呼び捨て?)私は…勉強は好きだけど、それは色んな事が知れるからで」

晶葉「ほう…凡人共は勉強などさせられるからするだけだとばかり言っているが」

晶葉「頼子は少し違うようだな」

頼子「……?」キョトン

晶葉「改めて自己紹介しよう、私は池袋晶葉、天才ロボ少女とは私のことだ!!」

頼子「う、うん…ロボって自分で作るの、すごいね」

10: 2014/02/09(日) 14:13:40.11 ID:epcMwQzq0
晶葉「ああ、そうだ、見ろ、これが私の手製のロボットだ」サッ

頼子「わぁ、かわいいね」

晶葉「か、かわいいだと、かわいいだけじゃないぞ、機能性も抜群だ」カァ

頼子「へぇ、ここテレビになるんだ、画質もいいね」

晶葉「ああ、そうだろ、それからな…」

頼子「こんな事自分で出来るなんて…」

頼子「私より、年下なのに自分のしたいこと表現して…すごいね」

晶葉「頼子…?」

頼子「う、うん、あ、そうだ…ロボットの語源って知ってる?」

晶葉「ロボットはロボットじゃないのか?」

頼子「え、えっとね…昔の小説家が作った言葉で…ゴーレムって知ってる?」

晶葉「ゴーレム、なんだそれは詳しく教えてもらおうか」

11: 2014/02/09(日) 14:14:10.43 ID:epcMwQzq0
・・・

晶葉「頼子は何でも知っているな!」

頼子「し、知ってることだけだよ」

頼子「それに池袋さんみたいに自分で新しいものを作り出せる事もすごいと思うよ」

晶葉「はは、池袋さんか、晶葉って名前で呼んでくれないか」

頼子「え…うん、あ、晶葉さん」

晶葉「あ、ああ、よろしくな、頼子」

12: 2014/02/09(日) 14:15:19.47 ID:epcMwQzq0
・・・

モバP「なるほどなぁ、そんなことがあったのか」

頼子「うん…そういえば、晶葉ちゃん、私の事知ってたような」

モバP「ああ、それは俺がな…、あの頃の晶葉は他人に壁作ってたからな」

モバP「頼子なら話についていけると思ったしさ、それをきっかけに皆とってな」

頼子「……そういうのは貴方の仕事じゃないんですか?」

モバP「う、上手く行ったじゃないか、それに頼子だって晶葉と仲良くなれただろ」

頼子「それは…そうですし、感謝もしてます。でも…」

モバP「あ、そうだ。今は晶葉ちゃんって呼んでるよな、何かきっかけあるのか?」

頼子「(話反らしましたね…もう)それはですね…」

13: 2014/02/09(日) 14:16:28.32 ID:epcMwQzq0
・・・

晶葉の家

頼子「池袋…晶葉さんの家ここかな」ピンポーン

頼子「晶葉さん、古澤です…」

晶葉「ああ、頼子か、上がってくれ」ギィ

頼子「うん、失礼します…あ、これ」

晶葉「わざわざすまないな、早速だがこっちだ」

頼子「ここは…晶葉さんの研究室…?」

晶葉「そうだ、ここから数多のロボが生み出され、そしてこれからも続くだろう」

晶葉「まさにここは人類の…」グー

頼子「え…」

晶葉「あ…」

14: 2014/02/09(日) 14:16:59.16 ID:epcMwQzq0
晶葉「…実は今日、頼子に新しいロボを見せる約束をしてたから…その」

頼子「私のために…お昼食べてないの?」

晶葉「いや…実は昨日の晩から何も…」グー

頼子「よ、良くないよ、それは…私も小食だけどアイドルになってからはちゃんと…」

晶葉「あ、ああ…それはそうだな…」グーグー

頼子「ご両親はいないの…?」

晶葉「ああ、父も母も…研究で忙しくてな、帰ってくる方が珍しい」

頼子「(そっか…晶葉さんもなんだ)」

晶葉「だが、大丈夫だ、私にはお料理ロボがいるからな」

頼子「…私に任せて」

晶葉「お、おい…」

頼子「覚えたてだけど、晶葉さんに食べて欲しいの」

晶葉「いや、そんな訳には…ふぁ」

頼子「昨日寝てないんでしょ、ちょっと横になって…フフ」

晶葉「あ、ああ、すまんな、じゃあ頼むよ」

15: 2014/02/09(日) 14:17:32.75 ID:epcMwQzq0
・・・

頼子「お待たせ、晶葉さん」

晶葉「う…頼子か、あれ、この毛布」

頼子「あ、ごめんね…探してきちゃった」

晶葉「いや、その…ありがとう」

頼子「…どういたしまして、その…すぐに食べる?」

晶葉「ああ、いい匂いだ、す、すぐに食べるぞ」

16: 2014/02/09(日) 14:18:14.86 ID:epcMwQzq0
・・・

晶葉「ああ、美味しかった…それに何だか懐かしい感じだ」

頼子「ホント、嬉しいな…」

晶葉「そうだ、頼子、レシピを教えてくれ」

頼子「う、うん、それはいいけど…」

晶葉「私のお料理ロボはすごいぞ!」

晶葉「レシピと食材と器具を準備すれば、完璧に同じものを作れるんだ」

頼子「……あ」

晶葉「これで毎日食べれると思うとな」

頼子「晶葉ちゃん!」

晶葉「な、なんだ、頼子、急に大声出すな」

17: 2014/02/09(日) 14:19:00.47 ID:epcMwQzq0
頼子「あのね…さっきの料理は特別なものじゃないよ」

晶葉「そ、そうなのか」

頼子「晶葉ちゃんに美味しいって思ってもらいたくて…」

頼子「その気持ちを込めて作ったよ、だからきっと…」

晶葉「頼子…」

頼子「私もね、両親が仕事で遅いことが多いの…」

頼子「でも、たまに早く帰れた時に手料理作ってくれて」

晶葉「ああ」

頼子「優しい味…だったの…だから晶葉ちゃんにも…」

晶葉「ああ、私も何度か母が作ってくれたな」

晶葉「そうか、さっき懐かしいって思ったのは…そうか」

18: 2014/02/09(日) 14:19:36.07 ID:epcMwQzq0
晶葉「心が最高の調味料なんだな」

頼子「うん、それに一人より二人の方が美味しいよ」

頼子「これからも…遊びに来てもいいかな」

晶葉「あ、ああ、頼子ならいつ来てくれてもいいぞ」

頼子「うん、よろしくね」

晶葉「な、なあ、頼子、さっき…晶葉ちゃんって」

頼子「あ……つい…ごめんなさい、嫌だった…?」

晶葉「そんな事無いぞ、むしろ…嬉しいな」

頼子「うん、晶葉ちゃん」ギュ

19: 2014/02/09(日) 14:20:55.75 ID:epcMwQzq0
・・・

モバP「そっかそっか、まるで姉妹みたいだな」

頼子「う、うん、私も晶葉ちゃんみたいな妹いたら嬉しいな」

頼子「今度はお料理ロボに心を植え付けるって張り切りましたけど…」

モバP「流石晶葉だな…そう言えばクレープの時もだったか」

頼子「うん…あの時はPさんのロボを作るって…」

モバP「うーん、喜んでいいのか、悪いのか…」

頼子「私はちょっと…悔しかったんですよ」

モバP「どうしてだ?」

20: 2014/02/09(日) 14:21:48.24 ID:epcMwQzq0
頼子「だって、晶葉ちゃんの一番は私だって思ってたから…」

モバP「そ、それは…」

モバP「あ、あれだ、晶葉にとって頼子は当たり前に側にいてくれる存在なんだよ」

頼子「……そういう事にしておきます」

モバP「しかし、うん、頼晶もいいもんだな」

頼子「よりあき?」

モバP「ああ、こっちの話だ…それでその後は?」

頼子「うん…遅くなったからお泊りしましたよ、あ……」

モバP「何かあったのか…」

頼子「うん…」

21: 2014/02/09(日) 14:22:23.79 ID:epcMwQzq0
・・・

晶葉「なぁ、頼子、今日は遅くなったから泊まるだろ」

頼子「いいの?」

晶葉「ああ、その、出来たら…一緒に…いて」キュ

頼子「(私の袖つまんで…かわいい)う、うん、じゃあ、お言葉に甘えるね」

晶葉「そうだ、風呂に入ろうか、二人なら一緒に入れるぞ」

頼子「え、一緒に…?」

晶葉「頼子は嫌か」

頼子「う、ううん、別にいいけど…」

晶葉「よし、じゃあ行くぞ」

22: 2014/02/09(日) 14:23:05.52 ID:epcMwQzq0
・・・

頼子「し、失礼します…」ガチャ

晶葉「頼子遅かったな…ん?」

頼子「え、えっと……」

晶葉「どうした頼子、タオルなんか巻いて…女同士だろ」スル

頼子「きゃあ、ちょっと…」

晶葉「ほら、タオル巻いたままじゃ体洗えないだろ」

頼子「もう、わかったから…」

晶葉「ほら、美味しい夕食のお礼だ、背中流させてくれ」

頼子「うん…じゃあ、お願い…ひゃん」

晶葉「ほら、こういう所も…」

頼子「や…そういう所は自分で洗うから」

23: 2014/02/09(日) 14:24:03.36 ID:epcMwQzq0
晶葉「すまん…でもいいな頼子は背が高くて」

頼子「晶葉ちゃんもまだ伸びるよ」

晶葉「背が高いやつは皆そう言うんだ…頼子も私くらいの歳でも高かったんだろ」

頼子「う、うん…実は……」

晶葉「ほら、みろ…そういうヤツにはこうだ」ギュ

頼子「やん…もっと優しく……」

晶葉「え…いや、そんなつもりは…」

頼子「ふふ、冗談だよ…でも、晶葉ちゃんも大きくなるよ」

晶葉「あ、こら、頼子…や、やめ…」

頼子「体は嫌がってないよ…フフ」コリ

晶葉「うん…あああ」

24: 2014/02/09(日) 14:25:16.81 ID:epcMwQzq0
・・・

頼子「あのPさん…どうしたんですか、急に前かがみになって」

モバP「あ、ああ、す、すまんな」

頼子「あの、私、背中の流しっこしたって話しただけですよね」

モバP「ははは(つい、いろいろ妄想してしまった…)」

頼子「………」

モバP「(いかん、頼子の視線が冷たい…)」

モバP「ああ、その後はパジャマパーティーか」

頼子「うん、でも持って行ってなかったから…」

モバP「まさか、裸か!」

頼子「そんな訳ないでしょう…」

頼子「晶葉ちゃんのはサイズ合わないからバスローブ借りました」

頼子「あ、でも少し肌寒かったから……」

頼子「それとね、Pさん…私は頼晶より、晶頼がいいと思います」

モバP「えっ!」

・・・

25: 2014/02/09(日) 14:26:39.74 ID:epcMwQzq0
・・・

頼子「くちゅん」

晶葉「頼子、風邪か…」

頼子「ううん、そうじゃなくて…」ブル

晶葉「やっぱりバスローブじゃ冷えるか…暖房つけるか」

頼子「うん…でも……」

晶葉「そうだ、私にいい考えがある!」

頼子「え?(どうしよう…嫌な予感しかしない)」

晶葉「それは…こうだ」ギュ

頼子「あ……、うん」

晶葉「え…い、いいのか」

頼子「うん、晶葉ちゃんなら…でもね…」

26: 2014/02/09(日) 14:27:58.18 ID:epcMwQzq0
晶葉「でも?」

頼子「肌と肌で触れ合わないと…ね?」

晶葉「あ、頼子…ボタンは自分で外…す、から」

頼子「…そう?」

晶葉「あ、ああ…あ、あれ、ボタン上手く外せないぞ」ぶる

頼子「フフ…ほら、こうやるの」

晶葉「頼子の手、柔らかいな、あ……」

頼子「お互い生まれたままの姿…いいよ」

晶葉「本当にいいのか、頼子…」

頼子「……うん、ああッ」

27: 2014/02/09(日) 14:28:32.84 ID:epcMwQzq0
・・・

頼子「Pさん……」

モバP「晶頼、晶頼…頼子の誘い受けに間違いないな、よし」

頼子「何がよし、ですか…」

モバP「う、うわああああ」

頼子「ずっと声に出てましたよ」

モバP「ううう」

頼子「私は晶葉さんが急に抱きついてきたって言っただけですが」

モバP「で、でも掛け算の意味はわかるんだろ、なら」

頼子「なら、何ですか…フフ」

モバP「し、したのか、してないのかだ」

頼子「さあ、どうでしょうか…?」

モバP「むう…(答える気なしか…)」

28: 2014/02/09(日) 14:29:23.49 ID:epcMwQzq0
頼子「あ、Pさん、時間…」

モバP「げ、もうこんな時間か…雪大丈夫かな」

頼子「うん、私は秋葉原まで出れれば何とか…」

モバP「遅れてても動かないことは無い…か?」

頼子「念のため、運行状況確認しますね」

モバP「ああ、打ち合わせの続きはまた今度な」

頼子「…はい。(またPさんと二人…嬉しい)」

頼子「あ…」

モバP「どうした、頼子」

頼子「私の帰りの電車、運転見合わせです」

モバP「え!でも、専用線だから雪くらい大丈夫なはずだろ」

頼子「ポイントの故障だそうです」

モバP「むむむ」

29: 2014/02/09(日) 14:29:58.96 ID:epcMwQzq0
頼子「どうしましょうか?」

モバP「女子寮に泊まるのはどうだ、頼子一人くらいなら」

頼子「ここから女子寮行きの電車も見合わせです」

モバP「なん…だと…、じゃあビジネスホテル…」

頼子「この様子だと一杯では…それに遠くまで歩くのは」

モバP「ああ、雪道で怪我されてもこまるな…」

モバP「カラオケボックスや漫画喫茶もちょっとな」

頼子「汗も流せませんし、ちょっと…怖いです」

モバP「そ、そうだよなぁ…事務所で寝泊まりも流石に頼子一人には出来ないし」

頼子「ふ、二人で一緒は…」ボソ

30: 2014/02/09(日) 14:30:32.18 ID:epcMwQzq0
モバP「うん、何か言ったか?」

頼子「い、いえ…」

モバP「そうだ、俺の部屋に来るか?」

頼子「え…は、はい」

モバP「あ…へ、変な意味じゃないから、俺のマンションならここから歩けるし」

モバP「そ、それに…」

頼子「う、うん、そうだよね、何も…ないよね」

モバP「あ、当たり前だろ、ほ、ほほ、ほらいくぞ」

頼子「う、うん…(嬉しい…フフ)」

31: 2014/02/09(日) 14:31:28.12 ID:epcMwQzq0
・・・

Pのマンション

モバP「はあ、何とか着いたな、ハァハァ」

頼子「うん…この距離でも大変でしたね」

モバP「頼子、三回も滑ったな、ハハハ(抱きつかれた時の胸…柔らかかったな)」

頼子「(三回も抱きついちゃった…)Pさん、みたいに尻もちついてません」

モバP「そ、それを言うなよ、俺は一回だけだ」

32: 2014/02/09(日) 14:32:27.77 ID:epcMwQzq0
頼子「……」ブル

モバP「寒いか、頼子」

頼子「……はい」

モバP「シャワー使って、体温めてくれ」

頼子「え、Pさんが先に…」

モバP「俺より担当アイドルの頼子が大切だ」

頼子「…うん(大切にしてくれるのはアイドルだから?)」

モバP「ほら、入った入った」ガチャ

頼子「…お邪魔します、綺麗な部屋ですね(芳香剤とか使ってるんだ…)」

モバP「そうか?仕事忙しくて、あんまり部屋にいないからかな」

モバP「あ、風呂場はそっちな、着替え用意しておくから」

頼子「ありがとうございます…早くあがるね」

モバP「しっかり温まってこい、お風呂の湯も入れるからちゃんと浸かれよ」

頼子「うん、ありがとう、Pさん」

33: 2014/02/09(日) 14:33:30.39 ID:epcMwQzq0
・・・

頼子「うん、暖かい……」

頼子「いつもPさん、ここで汗流してるんだ」

頼子「このスポンジで体洗ってるのかな」

頼子「ボディーソープとシャンプー借りよう…」

頼子「Pさんと同じ香り…フフ」

頼子「この浴槽…いつもPさんが浸かってるんだ」

頼子「…変な気分になってきちゃった…うんッ」トプン

34: 2014/02/09(日) 14:34:14.17 ID:epcMwQzq0
・・・

モバP「今頃、頼子が俺の風呂場で、生まれたままの姿で…」

モバP「ちょ、ちょっとくらいいいよな」

モバP「はぁ、頼子、頼子ぉ…ウウッ」ガチャ

頼子「Pさん、お待たせしました」

モバP「うわぁ、頼子、驚かすなよ」

頼子「普通に入ってきただけですけど、ノックもしましたよ」

モバP「え、そうか…それはすまなかった」

頼子「着替えありがとうございます…やっぱり大きいね」

36: 2014/02/09(日) 14:35:37.80 ID:epcMwQzq0
モバP「あ、ああ、でも小さくて入らないよりいいだろ」

頼子「…うん、ほら、手、袖口から出ないよ」

モバP「あ、ああ(流石に裸Yシャツはいかんが…いい!)」

頼子「ふふ…(Pさんの肌着にPさんのシャツ…)」

頼子「ちゃんと洗濯して返しますから」

モバP「い、いいよ別に…(頼子の汗ならむしろ歓迎だ)」

頼子「そ、そうですか?あ、Pさんもお風呂どうぞ」

モバP「お、おう…早く出てくるな」

頼子「髪の手入れしますから、ゆっくりしてください」

モバP「ああ、そうだな、すまんな」

37: 2014/02/09(日) 14:36:24.16 ID:epcMwQzq0
・・・

モバP「ああ、生き返るなぁ…」

モバP「ほんのちょっと前までこの湯に頼子が浸かってたんだよなぁ」

モバP「………ちょっとだけならいいよな」グビ

モバP「い、いや、いくら何でもこれはまずいだろ」

モバP「頼子は担当アイドル、担当アイドル…」

モバP「……………………………ふぅ」

38: 2014/02/09(日) 14:37:25.68 ID:epcMwQzq0
・・・

モバP「お待たせ、頼子」

頼子「いえ…あれ、Pさん……?(妙にすっきりしたような顔?)」

モバP「ああ、頼子、待たせたな」

頼子「髪の手入れしてましたから」

モバP「確かに頼子の髪綺麗で柔らかいな」ナデ

頼子「うん…、アイドルになってから特に気をつけてます」

モバP「そっか、プロデューサーとして嬉しいよ」

頼子「昔は猫背で俯いてばかりで…」

頼子「でも、貴方と出会って、目線を上げれるようになって…」

頼子「少し余裕を持てて…人からどう見られるかとか、気にできるようになりました」

39: 2014/02/09(日) 14:37:58.72 ID:epcMwQzq0
モバP「頼子…」

頼子「貴方のお陰です…だから」

モバP「頼子、俺達はアイドルとプロデューサー…だろ」

頼子「………はい」

モバP「さ、今日はもう寝よう、夜更かしはアイドルの大敵だぞ」

モバP「俺は厚着してソファーで寝るから、頼子はベッドでな」

頼子「……………はい、お休みなさい」

モバP「(頼子は担当アイドル、頼子は担当アイドル、頼子は担当アイドル)」

モバP「(手を出したらちひろさんからお仕置き、お仕置き、お仕置き…)」

モバP「(早く寝よう…)」

40: 2014/02/09(日) 14:38:59.43 ID:epcMwQzq0
・・・

頼子「……うん、寝れる訳…ないよ」

頼子「隣、失礼しますね…もう寝てますよね」

頼子「ねぇ、Pさん…私は貴方のお陰でアイドルになれました」

頼子「自信を持てるようになって…友達も出来て…夢を叶えて」

頼子「ふふ、夢はまだ途中…かな」

頼子「つらい時も悲しい時も嬉しい時も…ずっと側にいてくれた」

頼子「優しくて、たまに厳しいけど、私以上に私を知っていて…」ナデ

頼子「好きにならないでいる方が…無理……だよ」

頼子「勇気を出させて…シンデレラの魔法で……」キュ

頼子「本当はもっと大胆な事したいけど…今日はここまで………」チュ

頼子「愛してます、私の大切な人」

41: 2014/02/09(日) 14:39:25.19 ID:epcMwQzq0
・・・

モバP「うーん、朝か…」

モバP「ん、頼子は…いない…?」

モバP「手紙が…頼子らしいな、何々」

モバP「昨日と同じ服のままは嫌だから始発で帰って着替えてくるか」

モバP「頼子のこういう所好きだな」

モバP「お、朝食もある…味噌汁か…まだ少し温かいな」

モバP「うん、美味いなぁ…ってああ」

モバP「やばい、もうこんな時間だ、早くいかないと…」

モバP「ネクタイは…事務所にあるし、髭と髪は…ああ、事務所でやろう」

モバP「い、行ってきまーす」

42: 2014/02/09(日) 14:40:31.32 ID:epcMwQzq0
・・・

シンデレラプロ事務所

モバP「はぁはぁ、何とか間に合ったな…」

モバP「事務所の近くの部屋にしてよかったよ」

頼子「あ、Pさん、おはようございます」

モバP「ああ、頼子、おはよう。着替えてきたんだな」

頼子「はい、こういうのはちゃんとしませんと」

モバP「今の言葉、事務所の困った大人たちに聞かせてやりたいよ」

頼子「そ、そういうつもりじゃ…あっ」

モバP「ん、俺の顔に何かついてるか?」

頼子「いえ、何でもありません…ふふ」

モバP「何でもない時の顔じゃないんだよなぁ」

43: 2014/02/09(日) 14:41:10.06 ID:epcMwQzq0
頼子「さすがPさん、私の事よくわかってくれてますね」

モバP「付き合い長いからな、頼子のポーカーフェースも慣れたよ」

頼子「そうですか、嬉しいです」

モバP「じゃあ、どうなってるか教えてくれよ」

頼子「それは…秘密です、あ、私のいつもと違う所に気づいたら教えてあげます」

モバP「違う所…?カチューシャはたまに着けてるのだし…あ、リップか」

頼子「正解です…ちょっと背伸びを……でも時間切れですね」ガチャ

ちひろ「あら、頼子ちゃん、Pさん、おはようございます」

頼子「おはようございます」

モバP「おはようございます、ちひろさん」

モバP「ちゃんと頼子は送りましたからね」

頼子「ふふ」

44: 2014/02/09(日) 14:42:00.64 ID:epcMwQzq0
ちひろ「分別があって助かります…ってそのキスマークは何ですか」

モバP「え、キスマーク、えええッ」

ちひろ「Pさん…そういうのはアイドル達の精神衛生上困ります」

モバP「え、いや、これは、俺知りません」

ちひろ「知らなくてキスマークが着くはずないでしょう」

モバP「よ、頼子助けてくれ…」

頼子「え、私を送ってくれた後はよくわかりません」

頼子「(もっと…してくれてもよかったのに……)」

モバP「おい、頼子頼むよぉ」

ちひろ「往生際が悪いですよ、Pさん」

モバP「いやだぁ、レアメダルはいやだぁ」

おしまい

45: 2014/02/09(日) 14:45:53.16 ID:epcMwQzq0
久々に投下しました…本当は1月中にやってるはずだったのに
Pとの絡みの部分がずいぶん長いのは気のせいです
雪のネタは私自身ひどい目にあったのでご容赦ください

今後は
文香編+マキノ
周子編+奏
を考えてますが、別スレにしたほうがいいのかなぁ

読んでくださると幸いです

46: 2014/02/09(日) 14:58:38.67 ID:XRjdCZPS0
やったぁしゅーこだいいぞ早くやれ

47: 2014/02/09(日) 15:06:02.47 ID:qqJXTBX5o
ぐだぐだ言うな、全部ここで投下して1000までやるんだ早く

48: 2014/02/09(日) 15:17:33.50 ID:nV46r2Qno

51: 2014/02/09(日) 18:05:55.75 ID:zG5MOJRD0
あ、終電の人だ(断言)
モバP「終電が無くなった…」ケース1・古澤頼子の場合

リクは、リクはありですか

当初予定してた新作もよろしくね


次回:第2話『頼子と女狐とキス魔』



引用: モバP「頼子、〇〇と仲良いんだよな」