880: 2012/11/29(木) 01:18:29.79 ID:8YDxvRWZP
眠いし書けて後一人
埋まるの怖いけどさるも怖いね

P「それじゃ次は>>883に>>890だな」

883: 2012/11/29(木) 01:19:08.66 ID:981eoQ6T0
雪歩

890: 2012/11/29(木) 01:22:17.69 ID:Gwe8LKn70
ブレーンバスター

899: 2012/11/29(木) 01:28:49.00 ID:8YDxvRWZP
P「おはよう雪歩」

雪歩「おはようございますぅ……」

P「お、おい? 雪歩大丈夫か?」

雪歩「へ、平気ですよぉ……」

P「い、いやいや足がおぼついてないから! ちょっととりあえず座ろう、な?」


雪歩「すみません……」

P「いや、それはいいんだが……どうしたんだ一体」

雪歩「……」

P「……言いたくないなら、別に構わない。でも、俺は雪歩が心配で」

雪歩「だ、大丈夫、です……今のところは」

P「……信じていいんだな?」

雪歩「は、はいぃ……あっ」フラッ

P「ほら言わんこっちゃない……」

雪歩「うぅ……すみません……」
ぷちます!(14) (電撃コミックスEX)

902: 2012/11/29(木) 01:33:41.62 ID:8YDxvRWZP
P「ある程度休めばよくなるだろう」

雪歩「本当、迷惑かけて……」

P「いいんだよ、雪歩は頑張ってるんだ。たまに休んだって罰は当たらん」

雪歩「プロデューサー……」


雪歩「すぅーすぅー……」

P「あっという間に眠ってしまった。やはり疲れていたんだな」

P(……しかし、この安らかな表情を見ると、また高鳴るというか)

P(この状態で、イタズラをしたらどんなふうになるんだろう……なんて考えたり)

P(……いやいや、流石に凶悪すぎるだろ。うん、何もしないのが一番だ)

雪歩「……」

P「……それにしても可愛らしい寝顔だ」

P「……ちょっとだけ触ってもいいよな」

ピトッ

雪歩「ひぅっ……」

P「あれ……これ熱ないか?」

904: 2012/11/29(木) 01:37:46.64 ID:8YDxvRWZP
雪歩「……」

P(よく見ると結構息がつらそうだな……一体何があったんだ)

P「雪歩、大丈夫か?」

雪歩「……」

P「……この後仕事は、無理そうだな」

P「となると、病院につれていかないと……しかし」

P「……とりあえずおぶって連れて行くか」


P(……持ち上がらん)

P(俺こんなに力がなかったか……? いや、しかし……あんまり乱暴にすると雪歩が起きてしまう)

P(……起きないでくれ雪歩。だっこする方が楽なんだ……)

P「よいしょ……と」

P(よし、このまま車まで運べば……つ、辛い……)プルプル

雪歩「……あぅ……プロデューサー?」

P「なっ!?」

ツルッ

905: 2012/11/29(木) 01:42:01.87 ID:8YDxvRWZP
P(……嘘、だろ)

P(手を滑らせてしまったことはむなしく、雪歩は俺の手から徐々にバランスを失いながら倒れ)

P(上体が傾いていたことから、雪歩の体は徐々に反転、頭が下を向き)

P(……悲劇、まさにブレーンバスターをかけてしまったかのような)

P(頭、いや正確には首のあたりから雪歩は落下した)

P(不幸中の幸いなのがソファの上だったということ、首から倒れ込むような落ち方をしたこと)

P(……それでも落下の衝撃はすさまじいものだろう、なんてことをしてしまったんだ俺は)


P「ゆ、雪歩……雪歩っ!! おい、大丈夫か! くそっ……俺はなんてこと……」

雪歩「ぷろ……」

P「大丈夫だ、しゃべるな! きゅ、救急車……そうだ救急車を……」

雪歩「……いまのは、ぷろでゅーさーが……」

P「そうだ……ごめん、ごめんよ雪歩……俺がいたずらに手を出して余計なことをしたばっかりに……」



雪歩「……今の、すごく綺麗なブレーンバスターでした」

P「……え?」

908: 2012/11/29(木) 01:44:17.56 ID:1UVBM9JR0
え?

909: 2012/11/29(木) 01:44:25.29 ID:8YDxvRWZP
雪歩「私、感動しちゃって……」

P「う、動けるのか、雪歩……」

雪歩「え、えへへ……すみません……でも、今のを見たら」

P「な、何を言ってるのか、俺にはさっぱり……い、いや違う! それより一度病院に」

雪歩「プロデューサー」

P「は、はい……」

雪歩「……もう一度、私にブレーンバスターをかけてもらえませんか……?」

P「……ん?」

雪歩「お願いします!」

P「えっと……雪歩、だよな?」

雪歩「だめ、でしょうか……」

P「ダメ……じゃない、いやダメだろ! なんでそんな……」

雪歩「……実は昨日、プロレスの試合を見に行って」

――

910: 2012/11/29(木) 01:44:57.81 ID:NQTjMyGq0
気づいたらブレーンバスター終わっててワロタ

914: 2012/11/29(木) 01:48:05.29 ID:8YDxvRWZP
雪歩「む、むりだよぉ!!」

真「大丈夫だって! そういう荒療治? ショック療法っていうじゃん!」

雪歩「だ、だって観客みんな男の人なんでしょう……?」

真「まさか! 女のプロレスラーは観客も女の人が半分くらいだよ?」

雪歩「で、でも……やっぱり私、そういうところは……」

真「もう! 昨日行くって決めたじゃん! ね、雪歩?」

雪歩「そ、そうだけど……」

雪歩(私は真ちゃんに誘われてプロレスの試合を見に行くことになったんです)

雪歩(その、聞いた話だとみててスカッとする、とか。もしかしたら男性嫌いどころか、自信がないのもふっとんじゃうとか)

雪歩(ちょっとでも、もしかしたらって思って来てみたけどやっぱり今頃になって怖くなってきたんです……)

真「大丈夫、僕がついてるんだから!」

雪歩「……う、うん」



真「始まった始まった! うぉーーー!!」

雪歩「ひ、ひゃぁ……す、すっごい歓声……」

916: 2012/11/29(木) 01:51:19.84 ID:8YDxvRWZP
雪歩(やっぱり私には無理だ……穴を掘って帰ろうかな……ってリングを見ながら思ってたんです)

雪歩(そうしたら……)


雪歩「な、何あれ…・・・あ、危ないっ! きゃああ!!」

真「よっしゃ、決まったー!!」

雪歩「ね、ねぇどうしてあんなに危ないこと……も、もう帰ろうよ真ちゃん……」

真「いやだって今の最高でしょ! いやぁ、綺麗なブレーンバスターだったなぁ」

雪歩「ブレーンバスター……」

雪歩(そう、私が最初に出会ったプロレス技です……あんな、下手すると氏んじゃうような……)

雪歩「……」

雪歩(その後もずっと、ただ見てただけなんです。もう、怖くて怖くて)

雪歩(でも、だんだん見てるうちに、慣れてきちゃったのか、歓声も怖くなくなって。そんな時)

真「きたっ! また来るよ雪歩!!」

雪歩「……ブレーンバスター」

真「っしゃきまったー!! ひゅー!!!」

雪歩「……」

917: 2012/11/29(木) 01:54:24.73 ID:8YDxvRWZP
ドクン

雪歩(あ、あれ……)

雪歩(さっきまで怖かったのに、私……今の見て興奮してる?)

雪歩(ううん、でもやっぱり怖い。怖いよ、震えが止まらないよ……でも、どうしてだろう)

雪歩(もう一度、あのすごい技が見たい)

真「も、もう一回だ! いっけー!!」

雪歩「……い、いけぇ」


真「っしゃー!!!」

雪歩「お、おぉ……」

雪歩(気が付いたら、もうハマってたんです。私には似合わないかもしれないですけど)

雪歩(なんていうか……勇気をくれる、そんな気がして。プロレスを見てると、すごく元気が出てきて……)

雪歩(でも……それだけで終わらなかったんです。私は、その反動か何かで)

雪歩「すごかったね……」

真「でしょ!? 流石、雪歩もわかってくれるんだ!」

雪歩「う、うん……それで、さ真ちゃん」

922: 2012/11/29(木) 01:57:46.82 ID:8YDxvRWZP
真「どうしたの?」

雪歩「……さっきのって、私にもできるかな」

真「……え?」

雪歩「ご、ごめんね? でも、その……なんていうか」

真「……雪歩には、ちょっと厳しいかも。だって、人を持ち上げるんだよ?」

雪歩「そ、そうだよね……それじゃ、真ちゃんは!」

真「え? ぼ、僕? ……できないこともないかもしれないけどさ」

雪歩「そ、それじゃ私にかけて!」

真「ゆ、雪歩!?」

雪歩(……私は、もう虜だったみたいです。あふれ出すアドレナリンが、本当にもういつもの私をどこかに吹き飛ばして)

雪歩(真ちゃん、やったことがないのが嘘みたいに綺麗に。でも、痛かったなぁ、泣きそうになりながら)

雪歩(……すごく、気持ちよかった。えへへ、変態さんみたいですけど、本当に。これが私がプロレスにハマってしまった訳なんです)

――

P「……え、っと」

雪歩「その後も、いろいろ勉強して……でも、自分で受けてみるっていうのが一番の勉強になるなって知って!」

924: 2012/11/29(木) 02:02:00.19 ID:8YDxvRWZP
P「あぁ、もしかしてそれで昨日……」

雪歩「あっ、はい! なんていうか……夜眠れなかったの、初めてだったんです」

雪歩「ちっとも眠くならなくて……でも、やっぱり来たら辛かったです……」

P「そ、そりゃ……不眠でかつプロレスしてきたって……いや、すまん。雪歩、だよな?」

雪歩「わ、私ですぅ!」

P「……うん、でも方向性は間違って、ないと思う。いや、なんていうか……もう少しうまいベクトルがあるんだろうけどさ」

P「そういうスポーツとかをきっかけに自分を磨いていけるっていいことだと俺は想う……けど」

雪歩「は、はい」

P「……さっきのは、一応すまなかった。別に狙ったわけでもないし、狙えるわけないし……」

雪歩「い、いえ……私も、真ちゃんに言われて、プロレスが絡むと人が変わるね……って」

P「……わかる気がする」

雪歩「えぇ!? そ、そんなに私、変わっちゃいますか……?」

P「あ、いや、別に悪い意味じゃないしな」

雪歩「う、うぅ……やっぱり頼らないで頑張らなきゃ、ダメですかね……」

P「少なくとも、もう一度ブレーンバスターをかけようとは思わないが……」

926: 2012/11/29(木) 02:06:22.05 ID:8YDxvRWZP
雪歩「か、かけてくれないんですか……?」

P「なんだよその……無理無理。さっきも言ったけど偶然だし……」

雪歩「そ、そうですよね……」

P「とりあえず今日は休んだ方がいい。寝ないと仕事どころじゃないし、今日は休みを取ってな」

雪歩「す、すみません……」

P(……こうしてるとやっぱり雪歩なんだよなぁ)

雪歩「あ、あの!」

P「ん? どうした?」

雪歩「その……真ちゃんだと、ちょっと無理そうだったんですけど……」

P「……はい?」

雪歩「私、関節技は覚えてきたので、後で技かけられてもらえませんかっ!!」

P「……えっと」

雪歩「や、やっぱり……ダメですよね……」

P「あ、いや、えっとな雪歩……」

雪歩「もう、こんなダメダメな私なんて……穴掘って埋まってますぅうう!!!」

932: 2012/11/29(木) 02:11:20.51 ID:8YDxvRWZP
P(……その穴に向かってブレーンバスター! とか思った俺がいる)

P(なんか、毒されてきてる……そこまで雪歩の変革ぶりがすごいんだが)

P「……わかった」



P「い、いだだだだだ!! ギブギブ!! タオル!!」

雪歩「ま、まだ10秒も立ってないですよプロデューサー……」

P「いや、関節ってそういうもんだろう! ていうか雪歩のが鋭すぎて痛い! 痛いってば!!」

雪歩「5秒耐えられなかったら、あとでブレーンバスターお願いしてもいいですか?」

P「それも嫌!! もう許してえええええ!!」



P(……雪歩にはあんまりイタズラしないようにしよう)

P(そう心に決めたが、皮肉にも雪歩は今までより多く暇を見つけては笑顔で俺に近寄ってきて)

P(静かに間接を決めるのだ。むしろ俺が穴掘って埋まってたい……でもあの天使の笑顔の前じゃブレーンバスターすら脅しにならん)

雪歩「えへへ、今日もお願いしますね! プロデューサー!!」

雪歩編 終わり 

933: 2012/11/29(木) 02:12:05.27 ID:ugt13xwZ0
乙 スレ残り少ないから響編までお願いします

934: 2012/11/29(木) 02:13:08.77 ID:RxxKmhzj0
乙!あとは響だけか?


次回:P「昼寝してる響にいたずらしてみよう」


引用: P「昼寝してるアイドルにいたずらしてみよう」