ｷﾞｭｯ

女「！」

男「俺、実は、女が好きなんだ」

女「ちょ、通学路ですよ…こんな破廉恥な行為…///」

男「構わないさ」

女「っもう…///」

まてまてーい！

女「！？」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「俺は通りすがりのﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ。君たち、路上でキッスはやめたまえ！」

男「ど、どこでキッスしても自由だろ」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「もはや問答無用！」

JUMP！

女「ゲェーッ、なんて跳躍力！」

男「こいつはヤクいぜ、逃げろ女…」

女「うん」

ﾆｹﾞｯ

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「逃がさぬ、サイファー・ロックオン！」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「しかるのち、サイファー・ダイブ！」

ｷｰﾝ！

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「頸動脈を叩き潰してやるぜ」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「せいやぁ」

ｶﾞｽｯ

女「きゅう」

ﾌﾞｼｬｧｧｧｧ

男「お、女が大量に放尿した！」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「頸動脈に大きな衝撃が加わると、無意識に尿が出る…レスラーに習わなかったのかい？」

男「くっ、保健体育かよ！」

女「ブクブクブク」

男「泡吹いてる…氏にかけ！」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「おっと、病院に連れていかせはしない！」

男「だろうな」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「そうだな…こいつを倒せれば考えてやってもいいぞ」

ﾊﾟﾁﾝｯ←指鳴らした

？「およびですか…」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「よく来た我が僕…ｱﾏﾚｽﾗｰ！」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「ウィーッス」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「俺はアマチュアのレスラー…つまりｱﾏﾚｽﾗｰ」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「アマチュアだからと油断するなよ。こいつはすごい」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「わたしはすごい」

男「確かにすごい」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「ちなみにわたしは、今全裸だ」

男「…知ってるさ」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「そうだ！！」

男「？」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「君、私のイカ臭い棒をナメナメしなよ！」

ｽﾞﾋﾞｼｨ！

女「わ、私…？」

男「ふ、ふざきんな！」

女「…いいよ、それで帰ってくれるんなら」

男「なっ…」

女「よく考えて、男。奴等は屈強なレスラー。貴方がかなうわきゃねーだろうが！」

男「だが、お前は泡を吹くほどの重傷…ナメナメなんかできる体じゃない…！」

女「なめんじゃねー。私の舌は『天使の舌』だって学校中の噂…あんなｱﾏﾚｽﾗｰ、一分でダウンロードあるヨ」

男（なぜ急にインチキ中国人のような口調になったんだろう）

女「ではさっそく…」

ヌペァ

ｱﾏﾚｽﾗｰ「むうっ！」

女「ふぅ…んぬぅぷ…ふぁぐ…んんっ…」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「まだまだ！」

女「んぷ…ぬはぁ…んぐっ…」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「っ…まだだ、まだ終わらんよ！」

女「ぐむぅぅぅぅ」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「い、イナズマイレブン！！！」

男「！？」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「む、いかんっ！」

女「むちゅ…ん、な、何…？」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「あ…あぁぁ…」

男「ｱﾏﾚｽﾗｰの体が…オレオになって崩れていく…！？」

ｱﾏﾚｽﾗｰ「ぐ…わぁぁぁぁ…」

女「うわオレオ臭い」

男（どういう事なんだ…）

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「そうか、そうなのだなｱﾏﾚｽﾗｰ…」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「女さん…いや女様…いや、我らが救世主よ！」

女「きゅ、救世主？」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「はい、貴女こそ我らが長年待ち続けていた、救世主です」

男「ちょ、ちょ、それよりｱﾏﾚｽﾗｰは…」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「もうそうなっては…オレオになるだけです…」

男「そんな…でも、なんとかして…」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「ｱﾏﾚｽﾗｰはその役目を果たした…我らが救世主を見つけ出すという、その役目を…」

ｽｯ

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「ｱﾏﾚｽﾗｰよ、お前は役目を果たした。見事、見事であった！」

ﾋｮｲ ﾊﾟｸｯ

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「このﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ、お前と共に生きよう！」

ﾊﾟｸｯ ﾊﾟｸｯ

男（オレオ食ってる）

女（オレオうめぇwww）

女「オレオうめぇwww」

ﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸ

ﾑｯｼｬｰ

女「オレオうめぇwww」

ﾑｯｼｬｰ

女「オレオうめぇwww」

ﾑｯｼｬｰ

女「オレオうめぇwww」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「むっ、いかんあれは！」

男「知っているのかﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ！」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「あれはオレオ中毒…一口オレオを食べればまた一口、また一口…もうオレオは止まらんよ！」

男「お、女…」

女「オレオうめぇwww」

男「止めるしかないのか…俺が…俺の手が…」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「それが救世主のためならば…」

男「この『力』は…誰にも知られたくなかったんだがな…」

ﾎﾟｳｯ…

男「『許可』…『解放』…『展開』…『再構築』…『固定』…『顕現』！」

ｼｬｷﾝ

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「日本刀…何もない空間から、日本刀を…！？」

男「日本刀、ではないけどな。まぁ遠からず、ってとこか」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「？」

男「まぁ普通の人間には分からないさ」

ｼﾞｬｷ

男「なぁ、やっぱり、オレオ中毒になったやつを救うには…」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「あぁ。救うには、解放するには…もう、その命を絶つしか…」

男「そっか…」

男「ガトチュゼロスタイル！」

ｸﾞﾜｧｧｧｧﾝ

女「オレオうぎゃぁぁぃぃぁぁぁぃぁぁあぐぅたばやあさは！」

女「ひぎぃ、いだいいだいいだいいだいいだいいだいいだいいだいいだいいだいやめてやめてやめてやめて！！？うわぁ、なんでなんでなんで！こんなのこんなの違う違う違う！知らない知らない知りたくない！それはそれは！なぜ、なぜ…お前ら！お前らがぁ！許さない許さないユルサナイゆるサナイ！」

ｵﾚｵｫ…

男「お、女の体が…オレオに…」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「これがオレオ中毒者の末路…」

男「くっ…」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「目をそらすな！」

男「！」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「自分が愛した者の最後、愛したお前自身が見ないでどうするッッ！！」

男「いや俺グロいの苦手なんで」

男「女…」

ﾋｮｲ ﾊﾟｸｯ

男「オレオうめぇwww」

ﾋｮｲ ﾊﾟｸｯ

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「ホンマや、うめぇwww」

ﾋｮｲ ﾊﾟｸｯ
ﾋｮｲ ﾊﾟｸｯ
ﾋｮｲ ﾊﾟｸｯ

男「オレオうめぇwww」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「オレオうめぇwww」

男「オレオうめぇwww」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「せーのっ」

男「でもそんなんじゃだーめ」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「！」

男「安心しな、俺までオレオ中毒になったら笑えねぇからなﾍﾞｲﾍﾞｰ」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「よ、よかったぁ…」

ﾍﾅﾍﾅﾍﾅ

男「お、おいそんなに心配させたかよ…？」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「だって、だって、私…ぐすっ、ひぐぅ…」

男「ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ…」

ｷｭﾝｯ

男（なんだこの心臓を締め付けるような痛み…いや痛みではない…高鳴り…鼓動…熱い、心臓が、血液が、赤血球が！）

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「…」

ｳﾙｳﾙ

男「お、俺…」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「だ、駄目！駄目よキスは！」

男「！、す、すまねぇ…」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「私は…貴方に…そう…駄目、よ…」

男「じゃあどうすればいいんだよ…俺の俺の恋心は…恋心が芽生えドライブなんだよ！！！」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「恋心…忘れない…いつまでも…恋心…」

男（松本に相談しようか…でもたぶん冷やかされるから止めとこ）

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「それでも！それでも私が欲しいなら…力を示して…力ずくで私を奪って…私から！」

男「！」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「それがﾌﾟﾛﾚｽﾗｰの掟…レスラーに習わなかったの？」

男「ちっ、保健体育かよ！」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「では…」

ｽｯ

男（キノコ…？）

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「狂戦士のキノコ…食べれば見境無く人を襲う禁断のアイテム！」

ﾑｯｼｬｰ

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「おふぅっ、ふぅっ、つっぅ！」

ﾋﾞｷﾋﾞｷ

ﾊﾞｷﾝ

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「コ…ロ…スゥ…」

男「こ…ころされる…」

ｼﾞｮﾜｰ

男（し、しょんべん漏らしちまった…情けない…情けねぇ…）

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「！」

ダッシュ

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「ゴクゴクゴク…」

男（！？）

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「ゴクゴクゴク…」

男「ひっ…らめ…///」

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「！」

ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰ「え…塩分過多…ﾌﾞﾍﾗｯ！」

ﾊﾞﾀﾘ

男「ﾌﾟﾛﾚｽﾗｰは体が資本…塩分の取りすぎには、注意ってな…！」

ｲｴｽｯ

男「しかし…やっちまった。この『能力』で人を傷つけちまったら…『一族』が黙っちゃいねぇだろう…逃げなきゃ…この街を戦いに巻き込むわけにはいかない…」

ﾋｮｲ ﾊﾟｸｯ

男「オレオ…うめぇ…うめぇよ…」

ﾎﾟﾛｯ

男「行かなきゃ…今は泣いてちゃ駄目だ。『一族』の奴等がまだ動いていない今のうちに…街を出なきゃ…」

男「とりあえず東京に行こう」

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

男「東京に着いた」

？「あんら～いいオ・ト・コ！」

男「だ、誰だ！？」

？「私はゲイ」

男「初めてゲイを見た。東京すげーよ東京」

ゲイ「あなた、いい尻してるわね～」

ｻﾜｻﾜ

男「ｱﾋｨ」

ｻﾜｻﾜ

ゲイ「いい反応よ」

ｻﾜｻﾜ

男「お、俺のザブングルがウォーカーギャリア！！！」

ゲイ「ふふふ、まだまだ。もっともっとビッグオーにしてあげるわ！」

男「こ、これ以上されたら天元突破しちまう！」

ゲイ「だめ。もっともっとガンガンレオンしちゃう！」

男「し、シュロウガ！」

こうして男のザブングルは最終的に

ヴァルシオンになりましたとさ。

おしまい