～～

徒町「なーんて」

(虐められてるように見えても実は～とか、そんな都合のいいことはそうそう起こらないよね)

モブ1「おーい、カチマチちゃーん」ｹﾞｼｯ

徒町「いたっ」

モブ2「よかったー、ぶつぶつ言ってたから頭もおかしくなっちゃったのかなって心配してたよ？」

徒町「あ、ごめんなさい….」

(他人の足を引っ張るより自分を磨いた方が100倍いいのに、なんて可哀想な人たちなんだろ)

モブ1「ウチらに心配させてさ、ごめんなさいだけで済むと思ってるわけ？ねえ、誠意見せてよ」

徒町「せ、誠意…ですか？」

モブ2「カチマチちゃんって一般入試なんだよね？じゃあ頭もいいはずじゃん、少しは考えなよ」

徒町「え、えっと……ごめ…ごめんなさい」(土下座

(このくらいなんともない、さやか先輩や乙宗先輩の地獄の筋トレに比べたらあくびが出てきそう)

(いつも、いつも通り、このまま受け身で耐えて、明るく楽しい徒町の日常に戻るんだ)

モブ1「すごーい、誠意ってそういうのなんだー」

モブ2「ウチらそんなつもりなかったのに、それってカチマチちゃんが勝手にしただけだからね？」

徒町「はい…徒町が勝手に土下座してるだけです」

モブ1「じゃあちょうどいい姿勢だし、なんだっけ…あー、ばちばちチャレンジの続きやろっか」

モブ2「違うよね、ガチガチチャレンジだよね？」

徒町「か、かちまち…チャレンジです……」

モブ1「えーなに笑、ウチらが間違ってんの？」

モブ2「うわ～ひっど、揚げ足取りっていじめだよね」

モブ1「謝って」

徒町「え、でも……いま土下座…」

モブ2「それはカチマチちゃんが自主的にやってるだけじゃなかった？それで許せってこと？」

モブ1「こわ～、スクールアイドルになるとこんなに態度がおっきくなるんだ…最低だね」

徒町「はい…徒町は最低です…」(地面に顔を擦り付ける

モブ1「うわぁ…きったな」

モブ2「そろそろ人来そうだし、続きやろっか」

モブ1「でもソフトボール投げも疲れたなあ～、コイツチビだからあんま当たんないし」

モブ2「だね～、じゃあアレ使おうよ」

モブ1「コイツのバッグ？……やっぱこの缶バの文字超ダサいね、なに湖横断って笑」

徒町「あ、それは……先輩が徒町のために…」

モブ1「え、先輩って村野さんと夕霧さん？…ドルケってもっとセンスあると思ってたけどなあ」

モブ2「カチマチちゃんバカにされてんだよ～、鈍臭いチビにはこんなダサいおもちゃで十分だって」

徒町「せ、先輩を悪く言わない…で！」

モブ2「聞こえな～い」

モブ1「あ、そうだ！これにおしOこしなよ、ガチガチチャレンジ野外放尿ってタイトルで」

モブ2「おもしろそー、じゃあ動画に撮ってみんなに回そうよ、○○先輩にも送ってさ」

モブ1「え、それやば笑○○先輩って口リコンじゃん、カチマチちゃん犯されちゃうって～」

モブ2「それも記録しないとね、先輩に処O喪失記念の缶バッジも作ってもらいなよ」ﾎﾟｲｯ

べちゃっ

徒町「あ……」

(投げ捨てられた徒町のバッグ、土に汚れた缶バッジを見た時…徒町の中で何かが弾ける音がした)

徒町「…」ｽｯ

モブ2「良いって言ってないよね、なんで立ってんの？」

モブ1「おしOこなら離れてしてよね」

(徒町の頭の中に、さやか先輩の言葉が響く)



さやか『小鈴さん』

さやか『大いなる力には大いなる責任が伴います』

さやか『あなたがDOLLCHESTRAで身につけた力は、人間を意図も容易く壊してしまえるものです』

さやか『無闇矢鱈に振るっていいものではありません』

さやか『それでも……いいえ、あなたならわかってますよね、力、そして感情を爆発させる───』

徒町「今が、その時です」

モブ1「あ──何言ってるかわかんねぇよ」

徒町「さやか先輩、徒町は……禁を破ります」

モブ「おいカチマチ！」

(相手は2人、ポケットにカッターを持っているようだけど徒町が相手では分が悪いよね…)

(初めは、大人しく成り行きに任せていたけど…)

徒町「余りにも隙だらけです…」

(そう思ってからは早かった)

モブ1「！？」

どごぉっ！


瞬　殺　で　す

モブ2「くそっ」ﾁｬｷｯ

徒町「──」ｼｭﾝｯ

モブ2(消え───！？)

徒町「…」ﾄﾝｯ

モブ2「ｶﾞｯ…」ﾄﾞｻｯ


梢(…小鈴さん)

梢(あなたって何者なの…！？)


徒町「…というわけです」

｡o○

徒町「こぇで…たちまち…かちまちは……」ｽﾋﾟｰ

徒町「んにゅ………すぅ…」ｽﾔﾋﾟ…

「徒町さん？問3の副詞はどこか分かりますか？」

「ちょっと、起きなって！」ｺｿｯ

「はぁ……居眠りはもっと上手にしなさいな」ｽﾀｽﾀ

「やばいって！先生にバレちゃってるよ！」ﾕｻﾕｻ

徒町「ゃぅ……かちまぁ………ちぃ………ゃぴ…」

めでたし、めでたし

加入して早速書かれるものがいじめネタばっかで笑う