7: 2013/03/16(土) 20:03:03 ID:rt5FhKv2
教室
友人「王手」パチッ

男「……」

友人「そろそろ諦めたらどうだ?もう三連敗だぞ?」

男「……」フルフル

友人「はぁ……それじゃあ俺はトイレに行ってくるんでじっくり考えてて下さいね」

男「……」ジッ

8: 2013/03/16(土) 20:08:11 ID:rt5FhKv2



「ちょ………てる…!?」

男「……」ジッ

「無………ないで……聞き……!」

男「……」ジッ

委員長「ちょっと聞いてるの!?」バンッ

男「うおっ!?」

委員長「貴方いったい何時までここにいるつもりなの!?戸締まりができないんだけど!」

男「うあっ…本当だ……もう日が沈んでる…」

12: 2013/03/16(土) 20:17:12 ID:rt5FhKv2
男「すまんな、どうも集中すると周りが見えなくなっちまってな……」

委員長「あんな至近距離で大声出しても気がつかないなんて……耳つまってんじゃないの?」

男「ははは、かもな」

委員長「全く…前から思ってたけど貴方は人の話を聞き流し過ぎよ」

男「いやぁ、すまんすまん次からは気を付けるからさ」

委員長「いいえ許せないわ、私貴方みたいないい加減な人が大っ嫌いなの、もう二度と不快な思いをさせられないためにも然るべき処置をとらせてもらうわ」

男「と、言いますと?」

委員長「耳掃除をさせてもらうわ」

14: 2013/03/16(土) 20:24:41 ID:rt5FhKv2
男「……いや、家に帰って自分でするんで結構です」

委員長「貴方は信用できないから私がやらせてもらうわ、ほら早く横になりなさい」

男「隠しカメラでも仕掛けてあるのか?そういうドッキリは嫌いだぞ」

委員長「ゴチャゴチャ言ってないで早く横になりなさいよ!」

男「……」ゴロン

委員長「何してるの?早く頭を乗っけなさいよ」

男「いやいやいや、それはマズいんじゃないか?」

委員長「あら、他に耳掃除をする方法があるの?」

男「……」スッ

16: 2013/03/16(土) 20:30:42 ID:rt5FhKv2
委員長「まったく…最初から言うとおりにしなさいよ」

男「早く済ませてくれよ、他人に見られたら洒落にならないから」

委員長「じゃあゆっくりやろうかな~」

男「止めて下さいお願いします」

委員長「はいはい、それじゃあ右耳からいきますよー」

男「何か口調変わってないか?」

委員長「気のせいよ」

17: 2013/03/16(土) 20:33:49 ID:rt5FhKv2
委員長「あら、意外と綺麗じゃない」

男「汚いと思ってたのか」

委員長「そんなまさか、私が男君にそんな酷いこと言うわけないでしょ?」

男「……露骨に態度が変わってるな」

委員長「幻聴よ」

18: 2013/03/16(土) 20:41:23 ID:rt5FhKv2
委員長「はい右耳終了」

男「よっこらしょ」スクッ

委員長「? 何で立ち上がるの?」

男「左耳掃除するんだろう?だったら体の方向変えないと……」

委員長「頭ひっくり返すだけでいいじゃない」

男「なっ!?」

委員長「あら、どうかした?」

男「だって…お前…!…体と顔が……その…近づき過ぎ…」

委員長「私……男君だったら気にしないよ…?」

19: 2013/03/16(土) 21:02:37 ID:rt5FhKv2
男「…………何か企んでるだろ?」

委員長「あら?今流行りのツンデレってやつをやってみたんだけど」

男「世間一般的に言われているそれは少し違うぞ」

委員長「あらそうなの?初耳だわ」

男「はぁ、あーあ無駄な時間過ごしちまったな…」

委員長「私は楽しかったわよ?」

男「そりゃからかう方は楽しいだろうけどさ…」

委員長「……からかってなんてないんでけど」ボソッ

男「何か言ったか?」

委員長「その対局詰んでるわよって言ったのよ」


22: 2013/03/16(土) 21:23:21 ID:lebfdXwE

引用: 安価で短編