166: 2011/11/22(火) 22:03:19.17 ID:9iYwZST70
シロウ「ゴホッゴホ・・」

リン「39度ちょい、ちょっと寝てた方がいいわねこれは」

シロウ「困ったな、今日バイト入れてたのに」

セイバー「そんな事を言っている場合ではありませんシロウ。今日は一日安静にしていて下さい」

桜「じゃあ私、おかゆ作ってきますね。ライダー、看病お願いしていい?」

ライダー「判りました、サクラ」

イリヤ「えーー。看病は私がするの!」

セイバー「な、何を言うのですイリヤスフィール! これはサーヴァントである私の役目―――」

リン「あら、それならいつもお世話になってる私にだって、その権利はあるわ」

一行「ヤンヤヤンヤ」

シロウ「は・・ハハ」



切嗣「おい、ガンドが裏目にでてるぞ」

時臣「そこまで面倒みきれんよ・・・・」

176: 2011/11/22(火) 22:12:40.24 ID:9iYwZST70
桜「おかゆつくって―――あれ、ライダー?」

ライダー「・・・・サクラ、すみません」

桜「どうしたの? 部屋の隅で」

ライダー「・・あの中で私だけでシロウを看病するのは、私には荷が重いのです・・・・」

リン「ほほーいい度胸じゃない、じゃあこうなったら勝負よ! 勝ったらしろうを看病する!」

セイバー「む・・いいでしょう。その勝負、受けて立ちます!」

イリヤ「べーっ、お兄ちゃんは私のものなんだから!」

バゼット「・・・・私も加わるべきでしょうか?」

桜「えーと・・・・。あっすべっちゃった!」

 バシャー

179: 2011/11/22(火) 22:17:05.56 ID:9iYwZST70
シロウ「アチャーーー!」

一行「!?」

桜「あ、すみません先輩。今拭きますからね」

シロウ「あちゃっあちゃっあちちちゃyたとぇあ」

アーチャー「誰か呼んだか?」

リン「呼んでない!」

桜「先輩、ちょっと上着脱がしますねー。あ、ちょっと赤くなってますねー。ライダー? 氷水おねがーい」

ライダー「サクラ・・流石です。すぐもってきます」

リン「・・・・・ちょっと桜。しろうに何してんの」

桜「え? おかゆを運んでたら滑って転びそうになっただけですよ、姉さん」

バゼット「・・本当でしょうか?」



切嗣「・・・・ちょっとおかゆ作ってくる」

時臣「オートミール作ってくるかな」

180: 2011/11/22(火) 22:21:49.39 ID:9iYwZST70
 ピンポーーン ドタドタ

イリヤ「あ、誰かきたみたい」

ギル「ふむ、相変わらず狭い天井だ」

ランサ「おっす、ちょっと匿ってくれ」

シロウ「えっ」

セイバ「な?! 何ですかあなたたちは!?」

ライダ「何用ですか? 用件次第では―――」

ランサ「いやちょっと困った事になってな。何も言わずに匿ってくれ。ほれ土産だ」

リン「困った事・・? ―――高級チョコレート!」

セイバ「こう・・・・。ま、まあいいでしょう。ですか用が済んだら直ぐ帰ってもらいますよ?」

ランサ「わりぃな」

シロウ「・・・・俺の意見は?」

桜「諦めて下さい」

182: 2011/11/22(火) 22:27:43.63 ID:9iYwZST70
ギル「セイバーよ、いい加減我の嫁となれ」

セイバ「ふざけないで下さい。それよりあなたにはコトミネがお似合いです」

ランサ「シャレなんねえよ」

イリヤ「で? 結局何の用? シロウなら今熱出して寝込んでるところだけど」

ランサ「・・・・マスターに追いかけられててな」

バゼット「ああ、それはお気の毒に」

ギル「せいがいふを使われては敵わんからな。一時的にここを我の居住区とする事を認めよう」

リン「あんたは帰れ」

桜「はい、拭き終わりましたよ先輩。またおかゆ作ってきますから、ちょっと待ってて下さいね」

シロウ「あ、ああ」

桜「ライダー、人達をお願い」

ライダ「承知しました」



切嗣「久しぶりに作ってみたけど、案外いけるな。そっちは?」

時臣「元々うまいもんじゃないが・・。よし、いこうか」

184: 2011/11/22(火) 22:32:56.34 ID:9iYwZST70
アーチャ「・・リン、何者かの気配を感じるぞ」

リン「え、今度は誰よ?」
 バッシャー
シロウ「アチャアアアアアアアーーー!?」

アーチャ「むっ、おそかったか。プッ」

ライダ「す、すぐに雑巾で!」

イリヤ「駄目ーっ! 今度は私がやるの!!」

セイバ「何を言うのですイリヤスフィール! そんな悠長な事を言ってる場合ではありません!」

イリヤ「もーっ! いいからその雑巾を渡して!」

ライダ「あ、こらやめなさいイリヤスフィール!」

一行「ヤンヤヤンヤ」

ランサ「・・・・ボウズ、ハンカチいるか?」

シロウ「あ、ああ頼む。悪いな・・ハハ」



切嗣「・・・・逆効果じゃないか」

時臣「もういっそ頃すか?」

185: 2011/11/22(火) 22:38:03.46 ID:9iYwZST70
シンジ「ようえみや。あれ? 何してんの」

シロウ「よ・・しんじ。ちょっと熱だしてな」

桜「姉さん! いい加減にしないと先輩の病態が悪化します!!」

リン「あんたこそいい加減離れなさいよ! 今度はわ、私がやるんだから!」

イリヤ「私がお兄ちゃんに食べさせてあげるのー!」

セイバ「モジモジ」

ギル「ランサー、今度はマリオカートで勝負するぞ」

ランサ「お、いいぜ。お前の宝具は本当便利だよな」

バゼット「し、シロウ君。あ・・あーん?」

ライダ「あ、マクレミッツ!」

シンジ「・・・・何この不思議空間。凄い疎外感」

189: 2011/11/22(火) 22:44:04.33 ID:9iYwZST70
シンジ「あ、桜。爺さんが呼んでたぞ、すぐかえってこいって」

桜「・・・・チッ。ライダー、先輩をお願い。くれぐれもね」

ライダ「は、はい」

リン「あらライダー、マスターの傍にいなくていいの? 朝とはいえ最近物騒だしねえ?」

セイバ「シロウ、あ・・あーん?」

シロウ「もぐ。ん、うまい」

セイバ「♪」

イリヤ「あーっ!!」

リン「セイバー! 抜け駆け禁止っていったじゃないの!!」

シンジ「・・・・お、マリオカートじゃん。僕もまぜてよ」

バゼット「すみませんが、コントローラーは3つしかないようです」

シンジ「・・帰ろうかな」

192: 2011/11/22(火) 22:48:48.27 ID:9iYwZST70
一成「えみや、具合はどうだ?」

シロウ「あんまり・・かな」

一成「お前が病気なんて珍しいからな。後は俺に任せてくれ」

シロウ「悪いな、助かる」

リン「・・ちょっと、誰が呼んだのよ?」

セイバ「さ、さあわたしはありませんが」

イリヤ「私もしらなーい」

ライダ「・・・・恐らく学校へ連絡したのでは? とすると・・サクラだと思います」

リン「チッ、やってくれるわね」

バゼット「なるほど、友人になら確かに安心して任せられますね」

リン「あんた、ゲームやってたんじゃなかったの?」

バゼット「・・・・コントローラーが壊れたのです」

ランサ「あとで弁償な、バゼット」

193: 2011/11/22(火) 22:52:04.43 ID:9iYwZST70
 ピンポーン パタパタ

カレン「失礼、こちらに・・・・ああ」

ランサ「ゲッ」

ギル「む、もう見つかったか」

リン「ああ丁度良かった。これ、引き取って?」

カレン「私のサーヴァントがご迷惑をお掛けしたようで。さ、行きますよ犬二人」

ギル「ぐぬ、誰が犬か!」

カレン「鳴け」

ギル「が・・れいじゅ、だと・・・・」

ランサ「判った、帰るかられいじゅとせいがいふだけはやめてくれ」



リン「・・・・やっと静かになったわ」

イリヤ「残るは、あれね」

一成「もういいのか? まだ結構残ってるぞ」

シロウ「ああもう腹いっぱいだ。水くれるか?」

195: 2011/11/22(火) 22:58:29.46 ID:9iYwZST70
切嗣「もう我慢の限界だ。時臣、娘を何とかして連れて帰れ」

時臣「そうしたいが・・無理じゃないか? テコでも動かんぞあれは」

切嗣「テコでも何でもいいから連れて帰れ。僕はイリヤとキャッキャウフフしたいんだ」

時臣「なら息子を殺せばいいんじゃないか?」

切嗣「正義の味方が息子を殺せるはずがないだろ?キリッ」

時臣「はいはい・・」



キレイ「りん、師が呼んでいるぞ」

リン「どっから沸いてきたのよあんた・・・・。ったく、私帰るから、えみや君お願いね?」

一成「ああ、ここは俺に任せたまえ。えみや、汗を拭くから服を脱がすぞ?」

シロウ「ああ、判った」

ライダ「・・・・・」

セイバ「ライダー?」

ライダ「あの二人、なにやらいい雰囲気ですね?」

イリヤ「!?」

197: 2011/11/22(火) 23:02:11.24 ID:9iYwZST70
セイバ「ば、馬鹿な・・。彼らは男同士、そんなことが・・・・」

ライダ「いえセイバー、私の読んだ本には、男性同士の描写もありました」

バゼット「ああ、所謂ホ〇ですね?」

イリヤ「う・・・・うそ? 嘘だよね、お兄ちゃん」

一成「どこか痒いところはないか?」

シロウ「いや大丈夫だ。悪いなこんなことまで」

一成「何をいう、俺とお前の仲だろう?」

セイバ「俺とお前の・・仲!?」

バゼット「なるほど、シロウ君はバイだったのですね」

ライダ「どうします?」

イリヤ「ど、どうするって・・・・どうすればいいの?! お兄ちゃん、イッセイにとられちゃうの!?」

セイバ「・・・・くっ仕方ありません、キャスターに連絡して引き取って貰いましょう」

199: 2011/11/22(火) 23:05:24.31 ID:9iYwZST70
一成「すまんえみや。だが具合が良くならないようならまた連絡してくれ」

シロウ「判った、ごほっ」

セイバ「・・・・これで最悪の危機は免れた」

イリヤ「残りは―――」

 ピンポーン ドタドタ

セラ「お嬢様! またこんなところにお一人で!!」

イリヤ「・・・・ライダー、あなた」

ライダ「さあ、私には何の事だか」

リズ「イリヤ、今日は帰る。昨日から帰ってきてない」

イリヤ「うぅーーおにいちゃーーん・・・・」

201: 2011/11/22(火) 23:10:40.51 ID:9iYwZST70
セイバ「・・・・・」

ライダ「・・・・・」

バゼット「・・・・・」

アーチャ「・・・・・」

ライダ「ああ、いたんですねアーチャー」

アーチャ「面白い見世物だったのでな。小僧もいよいよ年貢の納め時かと思ったのだが・・・・」

シロウ「勝手に・・頃すなよ、アーチャー」

セイバ「リンの護衛はどうしたのですか? サーヴァントたるもの、如何なる時もマスターのそばにいるものです」

アーチャ「そういわれてもな、非常時以外はマスター・サーヴァントの関係ではないのでな」

ライダ「では何か用でもあるのですか? 私達はシロウの看病で忙しいのですが」

アーチャ「いや何、折角だからお前達の夫婦漫才でも見ておこうかとおもってな」

セイバ「め、夫婦・・!」

バゼット「なるほど、シロウ君は突っ込み役だったのですね」

ライダ「間違ってはいませんね」

202: 2011/11/22(火) 23:14:59.27 ID:9iYwZST70
セイバ「・・・・そういえばライダー、あなた今日はアルバイトだったのでは?」

ライダ「・・!」

セイバ「確か昼前からだったと思いますが・・もうすぐ時間では?」

ライダ「し、しまった。私とした事が・・・・しかしこれではサクラとの約束が!」

アーチャ「一日くらい休めばよかろう」

ライダ「・・・・それもそうですね」

セイバ「チッ」

ライダ「それはそうとセイバー。あなたもいい加減仕事の一つくらい、やってみては?」

セイバ「―――!」

バゼット「言われてみればセイバー、あなたは何時も何もしていませんね」

セイバ「そそっ、そんな事はありません!」

アーチャ「ほう? では昨日の昼は何をしていた?」

セイバ「・・・・精神統一を」

ライダ「・・・・・」

203: 2011/11/22(火) 23:19:31.01 ID:9iYwZST70
バゼット「いい機会ですセイバー。これから私と求職しにいきましょう」

ライダ「それは名案です。是非セイバーに庶民の暮らしというものを教えてあげて下さい」

セイバ「し・・しかし今はシロウが―――」

シロウ「出かけるのか? 夕食までにはゴホッ、かえって来るんだぞー」

セイバ「・・・・・」

ライダ「あなたの負けですセイバー」

バゼット「行きましょう、セイバー。安心して下さい、あなたほどの者ならすぐに見つかります」



切嗣「イリヤァァァァッ!」

イリヤ「やーーっ! キリツグなんて嫌いっ!!」



時臣「こっちは16年もののシャトーラトールだ、どうだ美味いだろう?」

リン「え、ええ・・まあ」

204: 2011/11/22(火) 23:22:52.44 ID:9iYwZST70
大河「―――で、シロウがダウンしたと?」

ライダ「ええ・・まあ」

大河「全く、しろうは玩具じゃないのよ?」

ライダ「面目ありません、タイガ」

シロウ「ごほっごほっ」

大河「やーでも珍しいわよねー、しろうが熱で寝込むなんてさー」

ライダ「・・ところでタイガ、何故シロウが寝込んでいると?」

大河「え? さっき電話くれたじゃない」

ライダ「え?」

大河「え?」



アーチャ「・・・・全く、俺もまだ甘いな」
                                              強引END

205: 2011/11/22(火) 23:23:43.71 ID:YjS+9URh0
>イリヤ「やーーっ! キリツグなんて嫌いっ!!」
一度ぜひこんなことを言われてみたいものだ・・・・・・・・・

207: 2011/11/22(火) 23:27:31.76 ID:xh0Vduoj0
この場におじさん居たら蟲吐き尽くしちゃうんじゃなかろうか

210: 2011/11/22(火) 23:38:45.34 ID:mfQTGSsz0
平和そうでなによりだ

引用: 切嗣「第四次父親会議を始める」時臣「うむ」雁夜「よし」