1:◆d9HsSP4u.Q 2011/04/15(金) 01:34:43.40 ID:Pj8LN4k40
まどか「え・・・・・・? スタンド?」

QB「そんなことより僕と契約して魔法少女になってよッ!」ズキューン!

ほむら「その必要はないわッ!!!!!」ドギャーーン!!!!

プッチ「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴコ゛・・・・・・

2: 2011/04/15(金) 01:35:45.59 ID:Pj8LN4k40

プッチ「おい、貴様らッ!! マドカは今、私と話をしているんだッ!!! うっとおしい横槍を入れてくるんじゃあないッッ!!!!!!」ブチブチブチッ!!!!

ほむら「マドカはマドカのままでいればいいッ!!! 魔法少女にも、スタンド使いにも、決してならせはしないわッ!!!!!」バババーン!!!!!

プッチ「私が『マドカ』と話していると言っているッ!!! 貴様の発言など許可していないぞッ、暁美ホムラッッッ!!!!」ギュイーン!!!!

QB「そうだよッ! キミは少し黙っていてくれ、暁美ホムラッ! マドカは魔法少女になる運命なんだよッッッ!!!!」シュイーン!!!

プッチ「ヌイグルミごときが軽々しく運命を口にするんじゃあないッッッ!!!」バンッ!!!!!!!!

まどか「・・・・・・あなたたちの言ってること、ぜんぜんわからないよ」
もう誰にも頼らない
3: 2011/04/15(金) 01:37:03.40 ID:Pj8LN4k40

ほむら「エンリコ・プッチ! 鹿目マドカは勧誘しない約束のはずよッ!!!」シュバッ!!

プッチ「私の契約は正当なものだッ! クーリングオフもできるし事故補償もついているッ!!!!」ズバーン!!!

QB「やっぱりキミたちは仲間だったんだねッ! 酷いじゃないかッ・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴコ゛ゴ・・・・・・

ほむら「一時的な同盟よッ!」バッ!

プッチ「仲間などではないッ!!」ババッ!!

4: 2011/04/15(金) 01:39:24.70 ID:Pj8LN4k40

プッチ「私はただ、使い古しのグリーフシードを集めているだけだッ! スタンド能力の見返りになッ!」ズン!

QB「ちょ・・・・・・何その嫌がらせ!? ボクの仕事の邪魔をしないでよッ!」ドンッ!!

ほむら「私は一向に構わないわッ!!!!!!!」ババーン!!!

プッチ「・・・・・・と、言うわけだ、鹿目マドカ。聞いていたか? 私と契約してスタンド使いになるんだ。 対価は使い古しのグリーフシードだけだ。もちろん、それを手にするためには・・・・・・貴様は魔法少女になる必要があるがなァーーーーーーーッッッッ!!!!!」ズドーン!!!!

QB「そうだね、まずはボクと契約して魔法少女になってよッ!!!!!!! でも使い終わったグリーフシードは、ちゃんとボクに渡してくれなきゃ困るよッ!!!!!」キュイーン!!!!

ほむら「どちらも契約する必要なんかないわッ!! マドカは私が守るものッ!!!!」ズッキューン!!!!!!

プッチ「貴様らは譲り合いの精神というものを知らんのかァーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」ドキャーン!!

QB「低レベル文明のモンキーどもがでしゃばってくんじゃねェーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!」ウギャリィーーーー!!!!

ほむら「マドカああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああすきだああああああああああぁぁあぁあぁぁッッッ!!!!!」スッパーン!!!!!

さやか「マドカならもう行ったけど?」

ほ・プ・Q「・・・・・・」

5: 2011/04/15(金) 01:40:49.14 ID:Pj8LN4k40

さやか「あんたたち、恥ずかしいからやめてくんない? やたらハイテンションでヘンなポーズ決めながら奇声上げるとか・・・・・・私だったら明日から外出られないレベルだわ」

ほむら「・・・・・・」ホムーン・・・・・・

QB「ボクの姿は魔法少女にしか見えないから大丈夫さッ!!!」キュップイ!

プッチ「今日外に出られるならば明日も出られる・・・・・・なぜなら明日には『明日という日は今日になっている』からだッ!!!!!!」ドヤッ!

さやか「いや、わけわかんないこと言いながら凄まれても困るんだけど・・・・・・」

6: 2011/04/15(金) 01:43:01.83 ID:Pj8LN4k40


プッチ「それはそうと美樹サヤカ。私と契約してスタンド使いにならないか?」

さやか「(急にテンションが下がったあたり、ちょっとは気にしてたのかな?)」

QB「だまされちゃダメだよサヤカ! こいつは邪悪の化身だよッ!」

ほむら「ちょうどいいわ。エンリコ・プッチ。美樹サヤカに恋愛が上手くいくようなスタンド能力をあげてちょうだい」

プッチ「貴様、スタンドを何だと思っているッ! まああるにはあるが・・・・・・」

さやか「えッ!? そんなんあるの? 速攻で契約するッ!」

QB「だまされちゃだめだサヤカ! そいつの思う壺だ!」


7: 2011/04/15(金) 01:45:53.86 ID:Pj8LN4k40


プッチ「『ヘブンズドアー』ッッッ!!!!!」パンパカパーン!!!!

ほむら「へ、ヘブンズドアー・・・・・・!?」ゴゴゴゴ・・・・・・

QB「いったいどんな能力なんだ・・・・・・」ゴクリッ

プッチ「このスタンドは人間を本に変えてしまう能力だ。個人情報知り放題な上に、書かれている内容を書き換えることで行動を操ることもできる便利な能力を備えている」

さやか「え? なにそれすごい! これで仁美をピーして、恭介のピーをピーできるわね・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

ほむら「まちなさいエンリコ・プッチ。辻斬りに妖刀を渡すようなマネをしてはいけないわ」

プッチ「そうだな。そもそもプロレベルに絵が上手くなければ発動できないしな」

QB「じゃあなぜ出したんだい・・・・・・まったくわけがわからないよ」



8: 2011/04/15(金) 01:48:09.01 ID:Pj8LN4k40


プッチ「ならばこれはどうかな・・・・・・『ラバーズ』ッッ!!!」

ほむら「日本語訳すれば『恋人』・・・・・・ッ!」ホムッ

QB「ロマンチックな名前だね」

さやか「あ、それいいかも。どんな能力なの?」

プッチ「自分の受けた苦痛を、そのまま相手にも与える道連れ型のスタンドだ」

ほむら「おいいいいいいいいいッ!?」

QB「今のサヤカにだけは渡したくないスタンドだね・・・・・・」

さやか「それを恭介に使って・・・・・・いや、仁美に・・・・・・それとも・・・・・・」ギロッ

QB「・・・・・・どうしてボクを見つめているんだい?」


9: 2011/04/15(金) 01:50:28.53 ID:Pj8LN4k40


ほむら「もっと大人しいスタンドはないの? こう、女の子らしい、メルヘンやファンタジーのような能力がいいと思うわ」

プッチ「髪の毛が伸びて相手に絡みつくスタンド、相手を鏡の世界に監禁するスタンドなどがあるが?」

ほむら「どうしてそう攻撃的な能力ばかりなのかしら」

プッチ「スタンドとはそういうものだ」

さやか「グガガ・・・・・・キョウスケ・・・・・・ウラメシイ・・・・・・ヒトミ・・・・・・ニクイ・・・・・・」ドロドロドロドロ・・・・・・

QB「あ、魔女化しそう」

ほむら「ヤバいわエンリコ・プッチ! 気分が前向きになるスタンドを彼女に挿入してッ!」

プッチ「しかたない・・・・・・『アヌビス神』のディスクだッ!!!!」ズキューン!!!!!!

さやか「グガ・・・・・・」ピタッ

QB「あー、とまっちゃった」


10: 2011/04/15(金) 01:52:04.57 ID:Pj8LN4k40


ほむら「よかった・・・・・・魔女化は回避できたみたいね。ところで『アヌビス神』とはどんなスタンドなの?」

プッチ「装備者の人格を乗っ取り、狂戦士にしてしまうスタンドだ」

さやか「絶っ~~~~~~~~~~~~~~~対に負けなぁぁぁぁああい!!!」シャキーン!!!!!

ほむら「もうちょっとマシなのなかったのぉかよォォォォォォォッ!!!!!!!!」


11: 2011/04/15(金) 01:53:22.56 ID:Pj8LN4k40


マミ「あなたたち。こんな住宅街の真ん中で騒いで・・・・・・ご近所の迷惑になってるわよ」マミーン!

ほむら「ちょうどよかったわ、巴マミ。美樹サヤカをなんとかしてちょうだい」

QB「ボクからもお願いするよ」

マミ「美樹さんがどうかしたの?」

さやか「絶ッッ~~~~~~~対に負けんのだぁぁぁぁぁぁああああああ!! 恋も部活も勉強もッ!」

マミ「あら、美樹さん、しばらく見ないうちにずいぶん前向きになったわね。安心したわ」ウフフ

プッチ「結果ッ・・・・・・」ドドドドドドドド・・・・・・

ほむら「オーライッッ!!!!!!」ドバァーーーーーーーン!!!!!!

QB「キミたちはいつもそうだね」ワケガワカラナイヨ・・・・・・


12: 2011/04/15(金) 01:58:31.81 ID:Pj8LN4k40


杏子「よう、お前ら。なんか楽しそうだな」モグモグ

さやか「現れたなッ、キョウコッッッ!!! あの夕日に向かって競争だッッ!!!!!」

杏子「はあ? おまえ何言ってんだ?」

さやか「絶ッッッッ~~~~~~~~~~~~~~対に・・・・・・・・・・・・負けんのだァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああッッッ!!!!!!」ダッシュ!!!!

杏子「あ、おい! ちょ、待てよ! さやかッ! さやかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああッ!!!!」ダッシュ!!!!

マミ「よおーし! 私も青春のティロ・フィナーレしちゃうわよ!!!」シュタタタタ!!!!!!

ほむら「待ちなさいッ!! 私が一番よッ!!!」カチッ、キュイーン!!!!!

プッチ「一番速いのは私だッ!! 『メイドインヘブン』ッッ!!!」シュゴォァーーー!!!!

QB「・・・・・・母星にかえりたいよ」


23: 2011/04/16(土) 01:05:50.08 ID:6uDjXrQG0


見滝原市内・プッチ神父の教会


QB「やあ、エンリコ・プッチ。今日はキミに話があって来たんだ」ヒョイッ

プッチ「・・・・・・」カキカキ・・・・・・

QB「ちょっと、聞こえているんだろう? 無視なんてひどいじゃないか」ウロウロ

杏子「オイ、キュウベぇ! 神父さまの邪魔してんじゃねえ!」ドカッ!!!

プッチ「キョウコ・・・・・・キミが騒いでどうする。聖堂では静かにするものだ」カキカキ・・・・・・

杏子「わ、わりぃ神父さま・・・・・・」ギロッ

QB「おこられちゃったね」ププッ

杏子「(こいつ・・・・・・ッ)」イラッ


24: 2011/04/16(土) 01:07:45.91 ID:6uDjXrQG0


プッチ「いまは職務中だ。出直してくれないか」スッ

QB「なに、手間はとらせないよ。短い話・・・・・・いい加減、ボクの契約の邪魔をしないでほしいって話さ・・・・・・ボクにも我慢の限界ってものがあるからね・・・・・・それだけだよ」ゴゴゴゴコ゛ゴゴゴ・・・・・・

杏子「てめぇなあ、キュウベぇ。神父さまはお前と違ってみんなのために善意で活動してんだよ! お前みたいなドス黒い邪悪の化身、邪魔されて当然だろうが! 嫌ならお前がどっか行けよ」ズンッ!!!

QB「キョウコはコイツに騙されているんだ! コイツの善意は見せかけだけだよ! 外面は無害な善人だが・・・・・・腹の中は他人を利用しようとする悪意でドロドロなんだッ! ゲロ以下の匂いがプンプンするよッッッ!!!!!」

ほむら「どの口がほざくかァーーーーーーーッ!!!」シュバッ!!!!!!

杏子「おまえ学校はどうしたッ!?」ドーンッ!!!!


25: 2011/04/16(土) 01:10:25.57 ID:6uDjXrQG0


ほむら「キョウコ、聞いてちょうだい・・・・・・私の生きがいは鹿目マドカを守ることからキュウベぇとエンリコ・プッチの邪魔をすることにシフトしつつあるわッ」ズッキューン!!!!!

杏子「ちょ、マドカ守ってやれよ!? 本末転倒だろそれッ!!!!」ボーン!!!!

QB「キミたち人間の思考回路は理解しがたいものがあるよ」ヤレヤレ

杏子「私もわかんねーからな!? あいつ人間の中でもイレギュラーだからな!?」

ほむら「でも一番好きなのはマドカよッ! 勘違いしないでッ!! マドカなら目に入れても痛くないわッ!!!!」バァーン!!!

QB「鹿目マドカはキミの目の中になんか入りたくないだろうけどね」

杏子「(この冷静さは見習いたいな・・・・・・)」


26: 2011/04/16(土) 01:11:57.87 ID:6uDjXrQG0


杏子「と、に、か、く! 神父さまはウチの教会を再建してくれたし、住む場所も提供してくれてる・・・・・・務めだって熱心だしな。これ以上神父さまの邪魔をしようってんなら・・・・・・私が相手になるぜッ!」ジャキーン!!!

QB「フッ、望むところだッ!!!! 佐倉杏子ッ!!!!」ギュバッ!!!!

ほむら「私たちに勝てるかしらッ!!!!!」ドドーン!!!!

杏子「え? 2対1かよ!? ・・・・・・まあいい、かかってきなッ!!! 神父さまに貰ったスタンドで返り討ちにしてやらああああああぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!」ドビューーーーン!!!!!!


27: 2011/04/16(土) 01:13:03.86 ID:6uDjXrQG0


QB「暁美ほむらッ!!! ボクが囮になるッ!!! 素早い動きで翻弄している隙にキョ・・・・・・うわらばッ!!!!!」グチャ!!!!!

ほむら「私への攻撃の余波で・・・・・・弱すぎるわね」ホムーン・・・・・・

杏子「さあどうした! かかってきなッ!!!」ブォンブォン!!!!!

ほむら「アホめ! 単純な能力バトルで私に敵うと思っているのかッ!!!! 時よ止まれええぇぇぇぇぇぇぇええいッ!!!!!!」カシャァーーーーーーーーーンッ!!!!!!! ピタッ・・・・・・


28: 2011/04/16(土) 01:15:01.95 ID:6uDjXrQG0


ほむら「クックック・・・・・・最強のスタンド能力は『時を止めるスタンド』だったわね・・・・・・それも10秒そこらで最強とか・・・・・・ならば私の『時間操作の魔術』はッ、その気になれば何時間でも時を止められるこの魔法はッ・・・・・・・・・・・・『超最強』ということだなァァァァァァアアアアアアッ!!!! 佐倉杏子ッ!!!!!!! 接近してパンティーを脱がせてやるッ!!!!!! これで貴様は再起不能だァァァァァァァアアアアッ(社会的に)!!!!!!!!!!」ドキューン!!!!!!!!


29: 2011/04/16(土) 01:15:57.52 ID:6uDjXrQG0


ほむら「そして時は動きだすッ!!!!!!」カション!!!

杏子「なッ!!!!? お前、いつのまに背後に回りこんだッ!!!! ちくしょうッ!!!!」ブンッ!!!

ほむら「遅いッ!!! すでに私の指は貴様のパンツに掛かっているッ!!!!! 大人しく衆目にパンティーを晒すがいいわッッッ!!!!!!」ズ・・・・・・

杏子「や、やめろぉぉぉおぉぉぉぉおぉぉぉおぉぉおおおッッッ!!!! わたしのパンツに手をだすなぁぁぁぁぁぁぁあああああッッッ!!!!!」ドキューーーーーーーンッ!!!!!!


30: 2011/04/16(土) 01:19:03.52 ID:6uDjXrQG0


???「オイ、ホムホム。その方角は大凶ダゼ」ズズズズ・・・・・・

ほむら「キョウコのスタンド・・・・・・自律タイプみたいだけど、いまさらスタンドを発動しても遅いッ! キョウコはもう既に、ノーパンになってしまったのだからなッッ!!! この暁美ホムラの手によってッッッ!!!!」バーン!!!!

???「ダカラ、大凶ダッテ。その手に持っているのをよく見てミロ」ゴゴゴゴゴ・・・・・・

ほむら「・・・・・・なッ!? これは・・・・・・どういうことッ!? 理解不能理解不能ッ!!!!!!? どうしてッ・・・・・・どうしてスカートの下にスパッツなんかはいてるのよォォォォオォォッォォオオオオオッッッ!!!!!!!!!!!!!???」ガクゼーン!!!!

杏子「そいつは『ドラゴンズドリーム』・・・・・・私のスタンドさ」

ほむら「え!? このスパッツがあなたのスタンド!?」ドドーン!!!!

杏子「そっちじゃねぇッ!! そのフワフワ浮いてる竜の石像みたいなヤツだよッ!!」

ほむら「『ドラゴンズドリーム』・・・・・・だとッ!!!!」

杏子「・・・・・・持ち主の言うこと全然聞かない勝手なヤツだけど・・・・・・『風水占い』は的中したなッ・・・・・・!!!! 今日のラッキーアイテムは『黒のスパッツ』ッッッ!!!!!!! 占いに従った私は、お前の攻撃を退けたッ!!!!!! そしてホムラ・・・・・・お前の立っている場所は・・・・・・」ゴゴゴゴコ゛ゴゴ・・・・・・

ドラゴン「『大凶』の方角ダゼ。ホムホム。早く移動しねーとヤベーダロ・・・・・・風水的に考えテ」ドト゛ドドト゛ドド・・・・・・


31: 2011/04/16(土) 01:21:57.78 ID:6uDjXrQG0


ほむら「その手には乗らないわッ! 風水が何よッ! 偶然スカートの下にスパッツをはいていて、偶然私の攻撃を退けただけでいい気になってもらっては困るわねッ!!!」カチャリッ!!!!!

杏子「じゃあ、その身で思い知りなッ! ドラゴンズドリームの真の力、『暗殺風水』の恐ろしさをッ!!!!!!!!!」ギュバッ!!!!

ほむら「なッ!? キョウコの槍が・・・・・・ドラゴンズドリームに吸い込まれて消えていくッ!?」ゴゴゴゴ・・・・・・

ドラゴン「オイ、アンコ。ちゃんと説明してから攻撃してヤレヨ。ホムホムかわいそうダローガ」ズズズ・・・・・・

杏子「うっさいッ! 眉ひとつ動かさず人の下着を狙うような冷酷なヤツに、容赦なんか必要ねーのさッ!!!!!!」キュポンッ

ドラゴン「まじヤベー、ホムホム。次の攻撃はマジヤベー。コノ矢印が指してる、このちょうど、上着のポケットの所にマジヤベー攻撃が来るゼ。致命傷は確実ダカラ、その場所を防御したほうがいいナ・・・・・・」

ほむら「フンッ・・・・・・そんなデタラメに惑わされないわ。もう一度、時間停止でパンツを・・・・・・?」ピリリリリリッ、ピリリリリリリッ・・・・・・


32: 2011/04/16(土) 01:23:59.05 ID:6uDjXrQG0


プッチ「誰かね。聖堂内ではマナーモードにしておいてくれ」

ほむら「ごめんなさい、私だわ。ピッ・・・・・・はい、もしも・・・・・・マドカ? そんなに慌ててどうしたの?」

まどか『ひどいよホムラちゃん! ホムラちゃんの机の中から私の盗撮写真が大量に出てきたよッ! これ・・・・・・いったいどういうことなのッ!?』ドシャアーーーーーーンッ!!!!!!!

ほむら「なッ!? どうして私の机の中身をッ・・・・・・!?」ゴゴゴゴ・・・・・・

まどか『掃除の時間にサヤカちゃんが「雑巾がけでも負けなぁぁぁぁぁああいッ!!!」って叫びながらホムラちゃんの机にぶつかってひっくり返しちゃったの・・・・・・そしたら中から私の写真が・・・・・・』

ほむら「くッ・・・・・・(いつもは学校の机に残しておくことはせず、自宅の金庫に保管しているのにッ・・・・・・今日に限ってついてない・・・・・・ッ!!!!? まさか、この降って湧いたような不幸の原因はッ・・・・・・!!)」ハッ

ドラゴン「コレガ『暗殺風水』の恐ろしさダゼ」ドーン!

ほむら「風水マジやべぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええッッッ!!!!!!」ゴバァーン!!!!!

杏子「物理攻撃じゃねーのかよッ!?」ビシッ!!!


33: 2011/04/16(土) 01:28:21.93 ID:6uDjXrQG0


ほむら「マドカに盗撮が露見してしまうなんて・・・・・・」プルプル・・・・・・

まどか『ねえホムラちゃん・・・・・・後で「お話し」しようね・・・・・・?』ズゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

ほむら「おちちちおちついてまままままなめまままどかかかかか」ガクガクガク

プッチ「おちつくんだ、暁美ホムラ・・・・・・素数を数えて落ち着くんだ」ゴゴゴ・・・・・・

ほむら「そうかッ・・・・・・助かったわエンリコ・プッチッ! マドカッ、素数を数えて落ち着くのよッ!!!!」バーンッ!!!

杏子「相手に数えさせてどうすんだよッ!? お前が数えなきゃ意味ないだろッ!」ドドーンッ!!!!

ほむら「しまったッ!!! ええっと・・・・・・素数が一匹、素数が二匹・・・・・・」オロオロ・・・・・・

杏子「数えかた違げぇーーーーーーーッッ!!!!!!」ガシャーン!!!


34: 2011/04/16(土) 01:30:16.99 ID:6uDjXrQG0


ほむら「鹿目マドカに嫌われてしまったわ・・・・・・もう生きる希望がない・・・・・・」ズズーン・・・・・・

杏子「これはちょっと可愛そうだな・・・・・・おい、ドラゴンズドリームッ! なんとかしてやれよッ」

ドラゴン「エー、攻撃したのはアンコだロ。責任持てよナー」

杏子「こんな無残な結果になるとは思いもしねーよッ! 致命傷すぎんだろッ!?」

プッチ「暁美ホムラ・・・・・・この困難は試練なのだ・・・・・・貴様の精神が試されている・・・・・・この障害を乗り越えてこそッ、貴様の覚悟が本物であることが証明されるッ!!!!!!」ドギャーン!!

ほむら「そうだわッ!!!! マドカに私の少し歪んだ愛情表現が嫌われているのならッ・・・・・・そこも含めて好きになってもらえばッ、以前よりも更に絆を深めることができるッ!!!!! この困難、私はチャンスと受け取ったッッ!!!!!!!!!」ホムホムホムゥーーーーーーンッ!!!!!!!!

ドラゴン「さすがホムホム、メンタルつえーナ」

杏子「やっぱり神父さまはやさしいな・・・・・・(盗撮のことには触れない所とかが特に)」


46: 2011/04/17(日) 01:26:20.26 ID:1ii1Ynxv0


プッチの教会


杏子「オーイ、神父さまーっ、お客さんだぞーっ!」コンコン

プッチ「約束は無いはずだが・・・・・・誰かね」カチャ、バサッ

杏子「入るぞーッ!」ガチャ!

プッチ「・・・・・・! キミは」

マミ「・・・・・・」ペコリ


47: 2011/04/17(日) 01:28:04.51 ID:1ii1Ynxv0


プッチ「私とスタンド使いの契約を?」

マミ「ええ、是非ともお願いします」スッ

プッチ「・・・・・・本来ならこちらが頼む立場だ。変に気を使わなくていい」

マミ「そう? じゃあそうさせてもらうわ」

プッチ「敬語は使え」ズン!

マミ「!? そ、そうですわね、目上の方ですし・・・・・・」

プッチ「冗談だ」ドーン!

マミ「(真顔で冗談ッ・・・・・・こいつァ、只者じゃあないッ!)」ゴゴゴゴ・・・


48: 2011/04/17(日) 01:29:59.53 ID:1ii1Ynxv0


プッチ「ならば、このスタンドを持っていけ」ズズズ・・・

マミ「これは?」

プッチ「『・ピストルズ』だ。弾丸操作と情報収集と・・・・・・暇なときの話し相手になってくれるスタンドだ・・・・・・エサ代はかかるがね」

マミ「せ・・・・・・ッ!?」

プッチ「聞こえなかったのか? スタンドの名前は『・ピストルズ』だ」

マミ「セ・・・・・・ッ・・・・・・ピストルズねッ///// わかったわッ!」フンスッ!


49: 2011/04/17(日) 01:36:45.53 ID:1ii1Ynxv0


教会近くの公園


マミ「せ・・・・・・『ピストルズ』ッ!」ボフンッ! ヨウ! オンナダゼ! カワイイ! ソーカナ? デブジャネ? シズカニシロ!

マミ「わあっ! 妖精さんみたいでカワイイわ! 6人もいるのねっ!」マアナ ブリッコハイッテネ? トシゴロノムスメサンハコンナモンダロ

マミ「私は巴マミよ! よろしくねッ!」オウ ヨロシクナ メシクワセロ!

マミ「あなたたちのお名前は?」ピストルズダゼ! コジンノナマエカ? バンゴーデヨベ!

マミ「よく見たら顔に番号が書いてあるのね・・・・・・あら? No.4の子が見当たらないけど・・・・・・」4ハモトカライネーヨ エンギワルイカラナ ハラヘッター

マミ「番号で呼ぶのは可愛そうだわ・・・・・・よしッ! マミさんが名前をつけてあげますッ!」マジカヨ メンドクセーナ カッコイイノニシテクレヨ

マミ「そうねー・・・・・・じゃあNo1から順番に『ウーノ』『ドゥエ』『トゥレ』『チンクエ』『セイ』『セッテ』・・・・・・うん、これでいいわね!」マンマジャネーカ イタリアゴダ アンマカワンネーナ

マミ「みんなっ、これから一緒にがんばろうねッ!」オー! シャーネーナ イイカラメシクワセロ!

仁美「・・・・・・あの方、一人で何をなさってるのかしら?」


50: 2011/04/17(日) 01:38:31.89 ID:1ii1Ynxv0


下校時・通学路


マミ「鹿目さんッ! 見てッ! 私もスタンドを手にいれたわッ!!!」マドッチダ! イジメテヤローゼ! ウエエエエン! マミニオコラレルゾ!

まどか「わぁ、ちっちゃくてカワイイ! ツンツン」ヤメロー! ウワー! マドッチノクセニー!

マミ「・・・・・・」ボソッ

まどか「ッ!?」

マミ「」ドンッ!

まどか「あ、あのッ、マミさんッ? いきなり何言って・・・・・・////」カァー


51: 2011/04/17(日) 01:40:10.18 ID:1ii1Ynxv0


マミ「『ピストルズ』という名前なのよ。この子たち」

まどか「そ、そうなんですか! へ、へぇー」アハハ・・・・・・

マミ「? どうしたの? 顔が赤いわよ?」

まどか「なんでも、ないです・・・・・・/////」モジモジ・・・・・・

マミ「そう? 体調が悪いなら無理しちゃダメよ(うぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお『』って単語に反応しちゃう鹿目さんかわいいいいいいいいいいイイイイイイイイッッッ!!!!)」マミガドッカイチイマッタ・・・ マドッチナラシカタナイ! オレハホムホムハダゼ! サヤカイッタクダロ! アンコーアンコー!

QB「やべッ、テレパシー中継オンにしっぱなしだったわ」

マミ「」オワッタナ・・・ アア・・・ タヨレルセンパイガ・・・ タヨレルヘンタイニナッチマッタナ!

まどか「マミさん・・・・・・わざと恥ずかしいこと聞かせるなんてッ・・・・・・/////」カァ・・・モジモジ・・・・・・


52: 2011/04/17(日) 01:42:08.28 ID:1ii1Ynxv0


ほむら「うおおおおおおおおおおおおお巴マミッ! ここが世界の中心かァーーーーーーーーッッ!!!!!」バリーーーン!!!!

QB「暁美ホムラ、キミ本当はこの世界の人間じゃないね?」

まどか「ホムラちゃん!? 大丈夫!? ガラスが刺さって血まみれだよ?」

ほむら「ほとんど鼻血だから心配いらないわ・・・・・・それよりマドカッ!!! 巴マミのスタンド名はなんだったかしらッ?」

まどか「え?」

ほむら「質問に答えろぉおッッッ、マドカッッッ!!! 見滝原中学は疑問文に疑問文で答えるように教えているのかァーーーーーッッッ!!!? この暁美ホムラが『巴マミのスタンドの名前は何か』と聞いとるんだッッッッ!!!!!」ズズズイッ


53: 2011/04/17(日) 01:43:48.80 ID:1ii1Ynxv0


まどか「ホムラちゃん・・・・・・こわいよ・・・・・・」ズサッ

ほむら「聞いて鹿目マドカ・・・・・・これは大事なことなの。巴マミのスタンド名が分からないと・・・・・・うっ、心臓がッ!」ゲホッゲホッ!

まどか「ホムラちゃんッ、しっかりしてッ!」アワワ

QB「巴マミのスタンド名ならさっきテレパシーで伝えたじゃ・・・・・・メメタァ!?」ゴパァ!!!!

ほむら「お願いマドカ・・・・・・私はもう長くはないわ・・・・・・最後に・・・・・・マドカの口から聞きたかったッ・・・・・・」ハァハァ

まどか「わかったよッ・・・・・・ホムラちゃん・・・・・・それでホムラちゃんが救われるっていうのなら、わたし・・・・・・言うよッ!」マドッ!

ほむら「・・・・・・マドカ」ハアハア

まどか「いくよッ・・・・・・せ・・・・・・せせっ・・・・・・・・・・・・せっ・・・・・・く・・・・・・/////」プルプル・・・

ほむら「(勝ったッ! マドカは私の嫁ッ、依然変わりなくッッ!!)」


54: 2011/04/17(日) 01:49:12.76 ID:1ii1Ynxv0


さやか「おーい、マドカー! マミさーん! 一緒にかえろーッ!」ブンブン

まどか「あ、さやかちゃん! うん、いま行くねーッ!」タタタッ

マミ「ハッ!? 待って美樹さん、鹿目さーん!」ホムホムノセイデ ウヤムヤニナッタナ シー! ダマッテロ!

ほむら「サヤカァァァァァアアアアアテメエエエエエエエエエエッッッ!!!!!!」グワッシァーン!!!

マミ「あら? 美樹さん、アヌビス神のスタンドはどうしたの?」

さやか「脳内で喧嘩してたら和解しちゃって・・・・・・その代わり世界最強の剣士を目指すことになっちゃったけどね」アハハ・・・

まどか「よかったね! さやかちゃん!」

ほむら「マドカッ! せめて『す』だけでも・・・・・・『す』だけでもッ!!!」


66: 2011/04/18(月) 01:15:32.04 ID:AaSgfvbQ0


プッチ教会


杏子「神父さまーッ! いるかい?」コンコン

ドラゴン「へんじがねーナ」フヨフヨ

杏子「開けるぞーッ!」ガチャ・・・

ドラゴン「・・・・・・いねーナ」ススス・・・

杏子「おかしいなー、いつもはいるはずなんだけど・・・・・・」キョロキョロ

ドラゴン「若い女とシケこんでんダロ。やつもまた、一人の人間ナノダ」フワフワ

杏子「ばっ・・・・・・神父さまに限ってそんなこたねーよ! 急な来客とかだよ、きっと・・・・・・あ、これって・・・・・・」スッ


67: 2011/04/18(月) 01:21:24.25 ID:AaSgfvbQ0


ドラゴン「コラ、アンコ。人の日記をノゾキミとは趣味ワリーな」

杏子「う、うっせーなッ! わかってるよッ! ちょっとだけだよッ! ちょっと見てすぐに戻すんだから大丈夫だよッ! だって気になるんだから仕方ねーだろッ!?」ババッ!!

ドラゴン「恋か・・・・・・?」

杏子「ちげーつってんだろ! ほら、神父さまには世話になりっぱなしだけど、あいつ、自分のこと何にも喋らないじゃん・・・・・・やっぱさ、多少は興味あるっつーか・・・・・・」パラパラ・・・・・・

ドラゴン「・・・・・・恋愛運、占ってやろーか?」

杏子「だからちげぇーーーーーーーーーッッッ!!!」コッコッコッ・・・

ドラゴン「ア、誰か来るゼ!」ピクピクッ

杏子「この靴音は・・・・・・やっべ、神父さまだッ!!!!!」バッ

ドラゴン「勝手に部屋に入ったことがバレたラ・・・・・・俺、しらねー」

杏子「あわわわわ・・・・・・ど、どうしよう!? 窓は嵌め頃し・・・・・・ドアから出たら見つかっちまうッ!!!!!!」ゴゴゴゴゴ・・・


68: 2011/04/18(月) 01:27:49.52 ID:AaSgfvbQ0


ドラゴン「隠れる場所は机の下ぐらいしかネーナ・・・・・・ドゲザすりゃ許してもらえんじゃネ?」

杏子「うわわわわわダメだッ! 付き合いは短いけどわかるんだッ! 神父さまみたいな人はッ、自分のプライベートを暴かれることを最も嫌うッッ! 懺悔してもきっと赦してもらえねーッ!!! ここは隠れてやりすごすしかないッッッ!!!!」コッコッコッ・・・

ドラゴン「もうドアの前ダゾッ! どーするアンコッ! はやくカクレロッ! じゃなきゃマジカルドゲザの準備シロッ!!!!」ドドドドト゛ドドド・・・・・・

杏子「(どうするッ!? 机の下に隠れるかッ!? ダメだ、執務室に戻って来たんだ、机に用がないはずがないッ! 机に近寄らないはずがないッッ!! ならベタに扉の裏側で息を潜めて・・・・・・これもダメだッ! 神父さまはキッチリした性格ッ! ドアを開けたらすぐに閉める、開けっ放しにしてるとこなんて見たことねーッ!!!! ダメだッ、隠れられねーッ、逃げらんねーッッッ!!!!!!!!)」ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・ガチャ!


69: 2011/04/18(月) 01:29:29.15 ID:AaSgfvbQ0


プッチ「・・・・・・」・・・・・・コッコッコッ

杏子「・・・・・・」ドッドッドッドッ!!!!!!!!

プッチ「・・・・・・?」クルッ

杏子「・・・・・・!!!」ドドドドドドドドドド!!!!!

プッチ「・・・・・・誰かに見られているような・・・・・・暁美ホムラッ! インキュベーターッ!!! 用があるなら姿をあらわせッッッ!!!!!!!!!」ドンッ!

杏子「・・・・・・!?」ゴゴゴゴ・・・

プッチ「気のせいか・・・・・・このところ神経質になっているようだな・・・・・・」バサッ・・・コッコッコッ、ガチャッ、コッコッコッコッコッ・・・・・・

ドラゴン「行っちまったゼ」フゥ・・・

杏子「・・・・・・っぷはぁあッ!!! 氏ぬかとおもったぁーッ!!!」ゼーゼー

ドラゴン「ヨー、アンコ。何か言うことアンだろ」フンゾリカエリッ

杏子「ありがとうございましたドラゴンさま。後でカップ麺食わせてやるよ」

ドラゴン「エ、マジデ!? 500円のヤツでもいいのか?」

杏子「いいよ・・・・・・ハァ・・・・・・魔女退治でもこんな肝冷やしたことないぜ・・・・・・」ヤレヤレダゼ・・・


70: 2011/04/18(月) 01:31:32.97 ID:AaSgfvbQ0


杏子の部屋


杏子「にしてもアレだな、おまえ能力すごいな、『暗殺風水』だっけ?」モグモグ

ドラゴン「ソウダ。『絶対に気づかれない方角』ってのがアンダヨ」ズズズーッ

杏子「よくわかんねーけど、その方角にいたから、神父さまは特に隠れてもいない私に気づかなかった、ってわけだ」ムシャムシャ

ドラゴン「あの場で裸踊りしてもヤツは気づかなかっただろーゼ」ハフッハフッ

杏子「そんなマネしねーよッ! でもなぁ・・・・・・」パサッ・・・

ドラゴン「オメッ!? それプッチの日記じゃネーか」ズルズルズルッ

杏子「勢い持ってきちまった・・・・・・だって気になるじゃん・・・・・・キュウベぇと魔法少女、スタンドのこととか、いろいろ知ってるみたいなのに、ぜんぜん話してくれねーしさ・・・・・・そりゃ疑ってるわけじゃねーけど・・・・・・もうちょっと手の内見せて信用してくれてもなー・・・・・・みたいな」ハァ・・・


71: 2011/04/18(月) 01:33:20.56 ID:AaSgfvbQ0


ドラゴン「俺はアイツ、キライだネ。なんかハラにイチモツ抱えてル。目的のタメなら他人をヘーキで踏み台にシソーだ。メーみりゃワカル」バキッバキッバクッ・・・

杏子「オメー、それは人を疑いすぎ・・・・・・って、オイッ! 割り箸まで食ってんじゃねーよッ!」バッ!!

ドラゴン「何言ってんだアンコ。いつも食い物粗末にスンナって言ってんじゃネーカ」バキッバキッ・・・パキッパキッ

杏子「割り箸は食いモンじゃねェーッ! って、容器はさすがにマズイだろッ! おいやめとけってッ!」グイグイッ!

ドラゴン「ダシが染みてウメーんだよ。ポリエステルも元を辿れば有機物なんだから食えるっテ」モグモグ・・・

杏子「妙なトコだけ物知りだなっ!?」ズズーン!


72: 2011/04/18(月) 01:37:59.63 ID:AaSgfvbQ0


見滝原中学・屋上・昼休み


まどか「はい、サヤカちゃん! アーンしてっ!」マドッ!

さやか「あーんッ・・・・・・ッッッくぅぅぅぅぅぅうううッッッッうまああああああいッ! やっぱマドカのパパがつくる唐揚げは最高ッスね! こう、カリカリとジューシーのハーモニーッっていうヤツですかねェーッ! 塩気も主張しすぎることなく旨味の引き立て役に徹してるッッつーか・・・・・・もはや美術館に飾ってあってもおかしくない一品っスよぉおおおおおッ!!!」ドバァーン!!!

まどか「ちょ、ちょっとオーバーすぎないかな・・・・・・」アセアセ・・・

さやか「そんなことないってー、マドカのパパさんは主夫の鑑だねェーッ! 私も結婚するなら料理上手で家庭的な人がいいなーッ!!! ・・・・・・とか言ってみたりして」アハハ・・・

まどか「・・・・・・あ、あのサヤカちゃん」オロオロ・・・

さやか「はいッ、マドカもっ、あーん!」ヒョイッ

まどか「サヤカ、ちゃん・・・・・・」


73: 2011/04/18(月) 01:39:56.92 ID:AaSgfvbQ0


さやか「私はもう気にしてないよ、恭介のことも、仁美のことも・・・・・・だれよりも強くなるって決めたんだから・・・・・・過ぎたことをうじうじ悩まないって決めたのッ! はいッ、あーんッ!」

まどか「あー・・・・・・」パクッ

さやか「どうよ! ウチのママの玉子焼きも、負けてないでしょ?」

まどか「うんっ! おいしいっ!」モグモグ

さやか「まだ、仁美にも恭介にも正直顔合わせづらいけどさ・・・・・・絶ッッッッ対に負けないんだからッ! いつか見返してやれるぐらいイイ女になってやるぞーッ!!!」ブンブン!

まどか「(サヤカちゃん、元気になってくれたけど・・・・・・これで、よかったのかな・・・・・・?)」ズル・・・ズル・・・・・・


74: 2011/04/18(月) 01:43:24.45 ID:AaSgfvbQ0


まどか「・・・・・・」ボー

さやか「マドカ? はやく食べないと昼休み終わっちゃうよ?」

まどか「・・・・・・サヤカちゃん、あーんして・・・・・・」ゴゴゴ・・・

さやか「もういいって、あんたのぶんの唐揚げなくなっちゃうで・・・・・・っ!? マドカッ!? それッ、なんで『ホッチキス』なんか持ってんのよッッッ!!???」ドドドド・・・・・・

まどか「ええッ? 何言ってるのサヤカちゃん。はい、あーん」ゴゴコゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

さやか「ちょっとッ、落ち着いてマドカッ! 何かヘンだよアンタッ!?」ゾゾッ

まどか「・・・・・・どこがヘンなの? さっき玉子焼きくれたじゃない。そのお礼だよ・・・・・・」カチカチカチッ・・・カチカチカチッ!!!!!!

さやか「でもッ・・・・・・それッ・・・・・・手に持ってんのッ、『ホッチキス』じゃんッ・・・・・・!!」ススッ


75: 2011/04/18(月) 01:44:33.94 ID:AaSgfvbQ0


まどか「サヤカちゃんにはッ、これがッ、ガボッ、『ホッチキス』に見えるっていうのッ! どう見ても『お箸』じゃないッ!! ガボボッ!!!」カチカチッ! カチカチカチッ!!!

さやか「マドカッ!? いったいどうしちゃったのよ!?」ガタッ

まどか「大丈夫だよッ、サヤカちゃんッ! 口の中に入れてみたらわかるよッ! だからッッ・・・・・・こいつをっ・・・・・・喰らぇええええええええええいいいいッッッ!!!!!!」ビュバッ!!! バシッ!!!!!

さやか「くっ・・・・・・ううッ! (なんてパワーッ! 生身の女子中学生に出せるパワーじゃあないッ! これはいったいッ!?) まさかッ、『魔女のくちづけ』ッ!?」グググ・・・・・・

仁美「違いますわ・・・・・・サヤカさん・・・・・・これが『スタンド攻撃を受けている』というモノですわ」ドドドドドドドド・・・・・・


76: 2011/04/18(月) 01:46:30.41 ID:AaSgfvbQ0


さやか「仁美ッ・・・・・・!? いつからそこにッ!? マドカがヘンなのッ、抑えるの手伝ってッ!!!」ググググ・・・・・・

仁美「あいかわらず察しが悪くて困りますわね・・・・・・鹿目さんを操って、貴女を攻撃しているのは他でもないッ!!!! この私ッ、志筑仁美(しずきひとみ)ですわッ!!!!!!」ズバァーーン!!!!

さやか「なッ・・・・・・なにィーーーーーーーーッッッツ!!!!」ドギャァーーーーーン!!!!!

まどか「ガボッ!! ガボボッ!!!」グリグリッ!!!

さやか「ッ!?(マドカの口の中に何かいるッ・・・・・・これが仁美のスタンドッ!? でもなんで仁美がスタンドなんかッ!?) やめてよッ! どうしてこんな酷いことすんのよッ!!!!」ググググググググ・・・・・・ッ!!!!!

仁美「そんなこと気にしてていいんですか? 鹿目さんを何とかしないとお口にチャックされてしまいますわよ? もっとも、鹿目さんを攻撃することが貴女に出来て?」クスッ・・・

さやか「・・・・・・私は攻撃しないわッ・・・・・・マドカを傷つけることなんか、出来るはずないじゃないッ!」グググ・・・

仁美「じゃあどうしますの? そのままホッチキスで穴だらけになるおつもり?」

さやか「穴だらけになるのはッ・・・・・・あんたの方かもねッ! マドカに手ぇ出して、怒るのは私だけじゃないわよッ!」

仁美「何をおっしゃって・・・・・・ッ!?」ヒュッ


77: 2011/04/18(月) 01:49:44.69 ID:AaSgfvbQ0


ほむら「貴ィィィィイイイイイ様ぁぁぁぁぁぁああああああマあああああああァァァァァァァァアッッッッ!!!!!!!!」ギリギリギリギリッ・・・・・・!!!!!!!!!!!!!

仁美「あ、暁美ホムラッ!!!!!! いつの間に私の背後にッッッ!!!!」ググググッ・・・・・・!!!!!!!!!

ほむら「このまま間接へし折ってェェエエエエエエエエエッ! 奇妙なオブジェに改造してェェェェェェェエエエエエッ! 殺風景な中庭の中央に飾ってやろうかァアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!! 志筑仁美ィィィィィィイイイッッ!!!!」ギリギリギリギリギリギリギリギリ!!!!!!!!!!!

仁美「あ、が、ぐがあッ、う、腕がッ・・・・・・!!!!!」ググググググ!!!!!!!!!!

まどか「ウ、ググググッ・・・・・・!!!!!」

さやか「待って、転校生ッ! マドカも苦しんでるッ!」

ほむら「!? マドカッ!」グググ・・・

仁美「言いそびれましたがッ・・・・・・わ、私に攻撃することは鹿目さんを攻撃することですわッ・・・・・・暁美ホムラさんッ・・・・・・鹿目さんのことを思うならッ・・・・・・手を離していただけます?」ググ・・・

ほむら「・・・・・・クッ!」バッ!!

仁美「・・・・・・ッハア! ・・・・・・容赦ないんですのね、危うく肩が外れる所でしたわ」ハァ・・・ハァ・・・

ほむら「これは一体、どういうことなの?」キッ


78: 2011/04/18(月) 01:51:27.00 ID:AaSgfvbQ0


仁美「貴女には関係ありませんわ。これは美樹さんと鹿目さん・・・・・・そして私の問題ですもの」ズズズズ・・・・・・

ほむら「マドカを傷つける者を、私は決して容赦しないわ・・・・・・それが人間であってもね」スッ・・・

仁美「何か能力をお持ちですのね・・・・・・ですが、私を攻撃するということは鹿目さんを攻撃するということですのよ? お分かりかしら? それとも今ここで、鹿目さんに外科手術でも施して、私のスタンド『ハイ工口ファントグリーン』を摘出なさいます? 無理ですわよね? 鹿目さんの体の隅々まで根を張っているスタンドを、引きずりだすことは不可能ですわッ!」

ほむら「くッッ!!! 貴様ッ!!!!」ガッ!

仁美「おおっと、いいんですか? 胸倉掴まれるだけでも鹿目さん、苦しむんじゃありません?」

ほむら「こ、このぉぉぉおおおおッ!!!」バッ!!!

さやか「転校生ッ、そのまま仁美を捕まえといてッ!」バッ


79: 2011/04/18(月) 01:53:53.65 ID:AaSgfvbQ0


仁美「サヤカさんッ!?」

ほむら「貴女、何をするつもりッ!?」

さやか「『アヌビス神』ッ!!!」ズギャシャキィーーーーーンッ!!!!!

仁美「何も無い所から剣が・・・・・・あれがサヤカさんのスタンドッ!?」

ほむら「やめなさいッ! マドカを傷つけたらッ・・・・・・」

さやか「マドカは傷つけないッ!!」フォンフォンフォンッ・・・・・・


80: 2011/04/18(月) 01:55:17.60 ID:AaSgfvbQ0


さやか「マドカの肉体は『透過』させッ・・・・・・『体内のスタンドだけを斬りつける』ッ! アヌビス神の透過能力ッッッッ!!!!」ドヴァァアーーーーーンッ!!!!!!!!

仁美「グ、グオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアシイイイイイイイイイイイイイイイイッッ!!!!!????」ズバァーーーーーーー・・・・・・

ほむら「マ、マドカの口からッ、緑色のスタンドが転がり出てきたッ!!!! ・・・・・・はッ!? マドカッ!!!!」バッ!!!

さやか「よっと・・・・・・はい、気を失ってるだけよ・・・・・・私はまだやることあるから、あんたが看てて」スチャ・・・

ほむら「わ、わかったわ・・・・・・美樹サヤカ・・・・・・」ゴクリッ・・・


81: 2011/04/18(月) 01:57:43.34 ID:AaSgfvbQ0


仁美「ぐぐッ・・・・・・ハァーッ、ハァーッ・・・・・・」ヨロ・・・

さやか「手加減したから致命傷じゃあないはずよ・・・・・・さあ、なんでこんなことしたのか教えてもらおうかしらッ!」ズン!!

仁美「・・・・・・私はまだ、生きていますわよ・・・・・・攻撃してらっしゃらないんですの?」ハァー・・・ハァー・・・

さやか「仁美が、こんなことするとは思えない・・・・・・あんたも誰かに操られてんじゃないのッ!!!」チャキッ・・・

仁美「・・・・・・くふふ、ふふふふふ・・・・・・」ユラッ

さやか「・・・・・・何がおかしいのよッ!?」・・・スッ

仁美「いいえ、貴女とマドカさんを襲ったのは確かに私の意志ですわ・・・・・・サヤカさん・・・・・・この能力は『もらいもの』ですけれど」

さやか「まさか・・・・・・あの神父ッ!!!!」

仁美「あの方の差し金というわけでもありませんわ・・・・・・私の方からあの方をお尋ねしましたの」


82: 2011/04/18(月) 01:59:12.26 ID:AaSgfvbQ0


さやか「でも何であんたがッ、こんなことッ!?」

仁美「仲間はずれというのは案外、辛いものなのですよ・・・・・・せめて・・・・・・事情は言えなくても・・・・・・邪魔だと思われても・・・・・・」

さやか「あんた・・・・・・」

仁美「仲間はずれにしてほしく・・・・・・なかったんですの・・・・・・親友で・・・・・・」グラ・・・

さやか「ひ、仁美ッ!?」ガシッ!

仁美「・・・・・・」スー・・・スー・・・


83: 2011/04/18(月) 02:01:12.03 ID:AaSgfvbQ0


ほむら「美樹サヤカ」シュタッ

さやか「て・・・・・・ホムラ、ありがと、たすかったわ。マドカは大丈夫?」

ほむら「ッ!? ・・・・・・マドカは保健室で安静にさせてるわ。その子はどうするつもりなの?」

さやか「私の魔法で治療してから保健室につれてくよ・・・・・・」

ほむら「・・・・・・またマドカを襲わないかしら」

さやか「その心配はないよ」

ほむら「根拠はあるの?」

さやか「大丈夫だよ。親友同士の喧嘩だったんだ・・・・・・喧嘩するほどナンチャララってねッ!!」

ほむら「・・・・・・わからない世界だわ」

さやか「そーいうモンなのッ!」


91: 2011/04/19(火) 01:38:46.95 ID:9oCqFgcQ0


プッチ部屋


ほむら「エンリコ・プッチ。話があるわ」
ッシュン!! スタッ

プッチ「着替え中に許可もなく他人の部屋に入ってくるとは・・・・・・貴様にデリカシーやモラルのようなモノはないのか?」
モゾモゾ・・・

ほむら「ブリーフ派なのね・・・・・・イメージ通りだわ」
ホムゥ・・・・・・

プッチ「・・・・・・私の下着の種類を確認するために来たわけではあるまい」
・・・・・・スッ

ほむら「志筑仁美にスタンドを発現させたのは貴方ね」
ゴゴゴ・・・・・・


92: 2011/04/19(火) 01:40:25.38 ID:9oCqFgcQ0


プッチ「・・・・・・だったらどうした? 犯人当てクイズをやってるんじゃあないんだ、『それがどうした』といわざるをえんな」
ドドドド・・・・・・

ほむら「あなたの軽率な行動で、迷惑するのはこちらなの。あなたはこれからも、これまで通り魔法少女のサポートをしてくれればそれでいい」
ゴゴゴゴ・・・・・・

プッチ「・・・・・・」
ドドドドドド・・・・・・

ほむら「・・・・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・


93: 2011/04/19(火) 01:42:10.48 ID:9oCqFgcQ0


プッチ「わかった。貴様がそう言うのならそうしようじゃあないか・・・・・・軽率な行動も控えよう。スタンドも魔法少女以外には与えることはしない・・・・・・これでいいか?」
ズンッ!!

ほむら「・・・・・・当面はね。もうすぐ『ワルプルギスの夜』がくるわ。余計なマネは控えたほうが懸命よ・・・・・・お互いにね」
ホムッ!!!!

プッチ「暁美ホムラ・・・・・・貴様は厄介な存在だよ・・・・・・だからこそッ! 貴様という試練を乗り越えた時ッ、私は更なる高みへ到達できるだろうッ! あらかじめ礼を言っておくぞッ、暁美ホムラッ!!! 貴様のような存在が、我が道に立ちふさがってくれたことをなッッッ!!!!!!」
ズバァーーーン!!!

ほむら「ついでに『後悔』もしておいたらいいんじゃないかしらッ? 『あの時、暁美ホムラに立てつかなければ』ッてね!!!!」
ズキュバァーーーーーンッ!!!!!


94: 2011/04/19(火) 01:43:45.25 ID:9oCqFgcQ0


杏子「神父さまーッ、入るぞーッ・・・・・・って、ホムラッ!? テメッ何してんだッ!?」
ドバァーーーンッ!!!!

ほむら「・・・・・・日課のお祈りよ。私も元キリスト教徒なの」
シレッ

杏子「ウソつけェーーーッ!? そんなヘンなポーズのお祈りなんて見たことねーーーーッッ!!!!!」
ズバーンッ!!!!

プッチ「キョウコ・・・・・・もう礼拝の時間か。悪いがお引取り願えるかな、暁美ホムラ・・・・・・それとも、キミも礼拝に参加していくか? キリスト教徒なんだろう?」

ほむら「元、よ・・・・・・今は信じてないわ、神様なんて」
シュバッ!!!!

プッチ「・・・・・・」
ズズズ・・・

杏子「まったくアイツ、神出鬼没ってレベルじゃねーよ」

プッチ「・・・・・・暁美ホムラ」
ゴゴゴゴゴ・・・・・・

杏子「・・・・・・(ブリーフ一丁でも『凄み』を放つなんて・・・・・・さすが神父さまッ、そこにシビれるッ、あこがれ・・・・・・・・・・・・ねーな、ないない)」ブンブン


95: 2011/04/19(火) 01:45:46.52 ID:9oCqFgcQ0


とある魔女の結界内部


魔女「キシィイイイイイイイイイイイイッ!!!!」
ブォンッブォンッッ!! シュゴオォオォオォォ・・・・・・ッ!!!!!

QB「やあ暁美ホムラ」
シュタッ

ほむら「インキュベーター・・・・・・今とりこみ中よ」
シュバッ・・・タッタッタッ・・・・・・

QB「今日はキミに相談があってね」
タッタッタッ・・・

ほむら「またミンチになりたくなければ、魔女退治が終わってからにしなさい」
シュインッ、シュインッ・・・・・・ヒュバ!

QB「ボクは、鹿目マドカとの契約を諦めるよ」
ヒュン・・・・・・スタッ!


96: 2011/04/19(火) 01:46:58.60 ID:9oCqFgcQ0


ほむら「・・・・・・私の動揺を誘ってるつもり?」
ヒュン、クルッ、カチャッ・・・・・・ズダダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!!

魔女「キシャアアアアアアアアアアアアッ!!!」
キンッキンッキンッキンキンッ!!!!!!

QB「そんなんじゃないさ。鹿目マドカとの契約は重要項目だが、それ以上の懸念事項が現れただけの話だよ」
ピョーン・・・ストッ

ほむら「・・・・・・懸念事項?」
バッ・・・・・・カチンヒュッ・・・・・・ドグォオオオオオオオオオンンッ!!!!!

魔女「グォオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・・・・・」
ボロボロボロッ・・・・・・


97: 2011/04/19(火) 01:48:20.83 ID:9oCqFgcQ0


QB「グリーフシードを落とさなかったね」
トッ

ほむら「この街にはスタンド能力を持った魔法少女が4人もいる・・・・・・人間を襲って成長する前の、未熟な魔女を退治する余裕が出るのも当然だわ」
フゥ

QB「なるほど、プッチ神父様々だね、まったく」
ズズズ・・・・・・

ほむら「それで懸念事項って何かしら? 貴方がマドカとの契約を諦めるなんて、信じられないわ」
ジッ

QB「そのプッチ神父のことさ。彼から感じられるエネルギー反応がここ数日で、超加速的に増大しているんだ。この宇宙のバランスを崩しかねないほどにね」
ゴゴゴ・・・


98: 2011/04/19(火) 01:50:22.55 ID:9oCqFgcQ0


ほむら「・・・・・・宇宙のバランス?」ホムッ?

QB「そう、極めて危険な存在だよ。今まで大したエネルギーを感じなかったから油断していたが、超加速度的にエネルギーの増大を始めた今となっては・・・・・・出来ることなら、彼を抹消してしまいたい。魔法少女とその候補以外でボクを視認でき、魔術とは異なる力を操る存在・・・・・・暁美ホムラ、キミがイレギュラー中のイレギュラーなら、彼はその上を行くイレギュラーさ。キミがボクの妨害をしても多少のロスが生じる程度だが、彼の脅威はこの宇宙にとって致命的なものになりうる」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・


99: 2011/04/19(火) 01:54:47.07 ID:9oCqFgcQ0


ほむら「私の努力も『多少のロス』程度なのね」
ボソッ

QB「何か言ったかい?」
キョロッ

ほむら「いえ、それで? 私に彼の暗殺でも依頼するつもり?」
スラッ!!

QB「キミにそんなことさせるつもりはないよ。イレギュラーとはいえキミは魔法少女なんだから。不必要な危険に晒すわけにはいかない」

ほむら「・・・・・・」
ゴゴゴゴ・・・

QB「キミは手を出さないでくれればそれでいい」

ほむら「・・・・・・それだけでいいの?」

QB「そう。ボクがエンリコ・プッチを始末するまでの同盟関係さ。その間、ボクは鹿目マドカとは決して契約しない。その代わりキミもボクの邪魔をしない・・・・・・どうだい?」

ほむら「・・・・・・貴方がエンリコ・プッチに勝てなければ、マドカを諦めるというの?」

QB「そうだよ。まあ、万に一つもそんなことはないけどね」

ほむら「・・・・・・わかったわ。結びましょう、その同盟」

QB「助かるよ。言っておくけどキミが少しでもエンリコ・プッチの味方をしたり、逆にボクの邪魔をした時は・・・・・・同盟は白紙だからね?」ズズズズ・・・・・・

ほむら「・・・・・・心得ているわ。貴方こそ鹿目マドカの前で『契約』の一言でも喋ってみなさい。『ロス』程度では済まなくなるわよ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・


106: 2011/04/20(水) 01:20:40.50 ID:/VANfvjf0


高架下


ほむら「いくわよッ!」カチャ

さやか「おうさッ!!」ザッ

ほむら「うおおおおおおおおお」ズダダダダダダダダダ!!!!

さやか「はああああああああああ」ヒュバババババババッ!!!!

まどか「サヤカちゃんがんばってぇーッ!」ブンブン!

仁美「残像って、本当に見えるものなんですのね」フムフム・・・・・・

ほむら「やるわねッ! でも、これならどうかしらッ!!!」ガチャ!! ズダダズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

さやか「まああああけええええなああああああああああいッッッ!!!!!!!」ヒュゴゴゴゴシュバババシュババババババッバヒュンヒュンヒュンッ!!!!!!!!!!!!!!


107: 2011/04/20(水) 01:22:07.89 ID:/VANfvjf0


まどか「すごいよサヤカちゃん、ハリウッド映画みたいに避けてるよッ!!!!」ガンバレー!

仁美「両手持ちマシンガンをその場で回避し続ける映画なんて、ありましたっけ?」ムム・・・

まどか「!? すごいよサヤカちゃん、今、映画以上だよっ!」マドーッ!!

ほむら「クッ・・・・・・でも、これはかわせまいッ!」ヒュ・・・・・・ガチャコンッ!!!! ヒュィィィイィイイイイイ・・・・・・ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッッ!!!!!!!!!

さやか「あああああああああああああああッッッッッッッ!!!!!!!」シュゴヴァァァァァァァアアアアアアアアアアアイイイイイイイイイイインンッッッッ!!!!!!!!!!!!

まどか「ちょ、ホムラちゃん!? さすがにガトリング砲はやりすぎだよーっ!」アワアワ・・・

仁美「ついにサヤカさんの動きが速すぎて、蒼い球体にしかみえなくなりましたわ・・・・・・」ゴクリ・・・・・・


108: 2011/04/20(水) 01:26:02.41 ID:/VANfvjf0


杏子「おーい、テメーら! 差し入れだぞーッ!!」バサッ

マミ「・・・・・・美樹さん、暁美さん、何かあったの?」サヤカガタオレテル! ホムホムモシニソーダ! ハゲシイタタカイダッタノダ・・・

ほむら「いえ、ちょっと、特訓に熱が入った、だけよ」ホムゥー・・・ホムゥー・・・

さやか「・・・・・・」ゴヒー・・・ゴヒー・・・

まどか「あのね、サヤカちゃんが毎秒23発のガトリング砲も10メートルの距離から全弾回避できるようになったんだよっ!」パアア!

マミ「まあ! それは素敵ね!」モハヤバケモンダ オレタチヨリハエーノカナ? キョーソーシヨーゼ!

杏子「素敵っつーか無敵っつーか・・・・・・おいサヤカ、だいじょうぶかよ。ほれ、水だ」チャプ

さやか「あ゛り゛か゛ど・・・・・・キョ・・・・・・」ングッグッグッグッ・・・

さやか「ぷはぁぁぁぁぁ・・・・・・完全回復したっ!」シャキーン!!

杏子「はえーよッ!?」

ほむら「まさかここまでとは・・・・・・アヌビス神の『学習能力』と美樹サヤカの『治癒能力』の相性の良さッ・・・・・・!」ハァハァ・・・

まどか「たしか・・・・・・『一度うけた攻撃は二度と喰らわなくなる』だっけ?」マドッ?

マミ「もう音速以下の攻撃は全て回避できるんじゃないかしら?」マミノダンガンモアタンネーノカナ? ティロ・フィナーレナラヨユーダロ!

杏子「そのうち光の速さに到達したり! なーんつって、アハハハハ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ほむら「・・・・・・」

マミ「・・・・・・」

杏子「・・・・・・しないよな?」


109: 2011/04/20(水) 01:28:37.35 ID:/VANfvjf0


まどか「キョウコちゃんたちも来たんだから、休憩にしようよ!」ピヨッ

さやか「せっかくだからその『差し入れ』とやらを頂いてあげよーじゃないのッ!」ウシウシ!

マミ「『イチジクのタルト』、佐倉さんと一緒につくったのよ」ナカナカイケタゼ アマズギル! ピッツァノガウメーッ!

さやか「ちょっとキョウコ。半分しか残ってないんだけど・・・・・・?」ジロッ

杏子「わ、わたしじゃねーよッ! そ、そりゃ一切れはつまんだけどさ・・・・・・ほとんどはピストルズが食ったんだよ!」ナンダト! アンコテメー! フタキレクッタダロッ!

杏子「ッ! テメーら黙ってろッ! しゃべんじゃねェーッ!!」ブンブンッ!
トドカネーヨ ノロマッ! バーカバーカ!!

まどか「キョウコちゃんはスタンドさん達と仲良しなんだね」マドマドッ

さやか「同レベルなんじゃない? 食い意地とか、頭の悪さとか」ププッ

マミ「(わたしのピストルズに佐倉さんがじゃれついている・・・・・・ッ!! 考え様によっては興奮するシチュエーションッッッ!!!)」
マタダヨ・・・ カワイソウニ・・・ ワカランデモナイッ!

ほむら「・・・・・・(巴マミ、なかなかやるわね)」ゴゴゴコゴゴゴゴ・・・・・・


110: 2011/04/20(水) 01:31:30.43 ID:/VANfvjf0


まどか「あれ? もう一枚あるよ? そっちは?」

杏子「ああ、これか? こっちは違うンだ・・・・・・その」アタフタ・・・

マミ「いつもお世話になってるプッチ神父にプレゼントするのよね? 佐倉さんっ?」マミッ!

さやか「・・・・・・!」ピクッ

ほむら「・・・・・・」フイッ

仁美「・・・・・・」シレッ

まどか「へぇー、そうなんだ・・・・・・キョウコちゃん、がんばってね!」マドッ!

杏子「はァ!? がんばるってなんだよ? ちげーし、ぜんぜんちげーし! ただ作り過ぎただけだし!」

ドラゴン「ドレ、ならオレが食ってヤロウ」ズズズ・・・

杏子「ちょ、勝手に出てくんなッ! これは神父さまのためにつくったんだよ!」グイグイ!!!!

マミ「・・・・・・ふふっ」オッ! アンコノスタンドダ! ギャハハ! トンダマヌケズラダゼ!

まどか「・・・・・・キョウコちゃん」スゴイエガオ

杏子「ちげーからな!? 家族的な感謝の意味を込めて作ったんだからな!? ヘンな勘違いすんじゃねーぞ!?」

ほむら「これは・・・・・・いいものだな・・・・・・」ホムゥ・・・


111: 2011/04/20(水) 01:34:18.59 ID:/VANfvjf0


マミ「それじゃあ私たちは一旦、教会の方に顔を出してくるわね」

ほむら「・・・・・・ッ!? ・・・・・・明日のワルプルギス対策会議はどうするつもり?」

マミ「タルトを届けたらすぐに戻ってくるわ。本当は届けてからここにくるつもりだったけど通り道だったから・・・・・・」

さやか「キョウコ一人で行けばいいじゃん? なんでマミさんまで?」

マミ「佐倉さんだけだと途中で全部食べちゃうかもしれないでしょ?」

まどか「あ、なるほど」ポンッ

杏子「そこ! 納得すんなしッ!」ビシッ!

マミ「じゃあ行ってくるわね。すぐ戻ってくるから」ジャアノ! ハラヘッテキタ サッキクッタバッカダロ!

ほむら「・・・・・・」

まどか「? ホムラちゃん、どうしたの? 具合でもわるいの?」

ほむら「! い、いえ、何でもないわ、マドカ」

さやか「よしっ、二人が帰ってくるまで特訓の続きやるかァーッ!」バッ

まどか「サヤカちゃん、ホムラちゃん、具合が悪いみたいなの・・・・・・」

ほむら「いいえ、大丈夫よ、マドカ」

仁美「無理はいけませんわ。サヤカさんのお相手なら私がしますから、休んでらして? さあ、行きますわよ、サヤカさん!」

さやか「よーしッ、かかってこいッ!!」

仁美「特訓とはいえ容赦しませんわよッ! 喰らえッ半径20メートル、ハイ工口ファントの結界から放たれる全方位エメラルドスプラッシュ!!!!!!!!!」ザッパーーーーーーーン!!!!!! ヒュヒュヒュヒュヒュンッ!!!!!!!!!!!

さやか「絶~~~~対に負けなぁぁぁぁぁああああいッ!!!」ゴォォオオオオオッ!!!!!!!!!!


112: 2011/04/20(水) 01:36:35.73 ID:/VANfvjf0


教会への道中


マミ「・・・・・・考えてみれば不思議よね」ナニガ? マジメナハナシッポイゾ オマエラダマッテロ!

杏子「何がだよ?」

マミ「私たちが初めて出会ったときのこと、覚えてる?」オレハシラネー オレモダ シズカニシテローッ!

杏子「何だよ急に・・・・・・」

マミ「あの時はお互いギスギスしてたけど、今は一緒にお菓子つくったりお話したり出来るんですもの・・・・・・今となっては当たり前だけど、ふりかえってみると不思議なことだなって」

杏子「はあ、そりゃまあ。仲良くなるには時間がかかるってことだろーッ!」ノビーッ

マミ「ねえ、この世界に奇跡があるとしたら、それって私たちみんなが出会えて仲良くなれたことなんじゃないかしら?」クルッ

杏子「ハァ・・・・・・おまえ、よくもそんなクサいセリフを恥ずかしげもなく言えるなぁ、関心するよ・・・・・・否定はしねーけどさ」


113: 2011/04/20(水) 01:41:05.30 ID:/VANfvjf0


マミ「・・・・・・」

杏子「・・・・・・明日の、ワルプルギスの夜が不安なのか?」

マミ「そうじゃないといったらウソになるわね。でも、それよりももっと大きな不安があるの・・・・・・魔法少女を続けていたら、いつか誰かが、仲良しだった誰かが急にいなくなってしまうんじゃないかって・・・・・・」

杏子「・・・・・・」

マミ「幸せを感じるほどに不安が大きくなってくるの・・・・・・今日を乗り越えても明日を乗り越えても明後日、明々後日とみんなが無事でいる保障はどこにもない・・・・・・」

杏子「そりゃ魔法少女やってなくても一緒だろ。一般人だって、交通事故や急な病気でポックリ逝っちまうこともあるさ」

マミ「・・・・・・私はもう一人になりたくない。あの喪失感を再び味わうぐらいなら、いっそ私も・・・・・・」

杏子「・・・・・・マミ?」

マミ「え? ああ、ごめんなさい、変な話しちゃって」

杏子「思いつめても何も変わんねーぜ」

マミ「・・・・・・そうね」

杏子「強いヤツがいれば弱いヤツもいる。私らみたいな弱いヤツはせいぜい地雷を踏まないように毎日悪あがきするっきゃねーんだよ」

マミ「・・・・・・その、地雷を踏んだ時はどうするの?」

杏子「そん時は潔く諦めるッ!」フンッ

マミ「・・・・・・プッ、プハハハハハ、アハハハハハハハハ!!!」

杏子「お、おい、ちょっと笑いすぎだぜ//////」

マミ「ごめんなさい、でも佐倉さんにお話し聞いてもらってるうちに、何だか安心しちゃった」

杏子「どうだ、怖くなくなったか?」

マミ「いいえ、『怖くてもへっちゃら』になったの! よーし、私も悪あがきするぞーーーーーーッ!!!!」オー! ウェェェンマミーッ! マダシズカニシテロ! モウイインジャネ? ゲンキニナッタナ! アンコマジセイジョ!


114: 2011/04/20(水) 01:45:29.53 ID:/VANfvjf0



プッチ教会



プッチ「・・・・・・インキュベーターか」スッ

QB「よくわかったね。ボクの存在を探知するのに有意な情報は発生させていないはずなんだが・・・・・・人間の勘ってやつかい?」ゴゴゴゴゴ・・・

プッチ「用件は何だ。私も暇ではないのだが・・・・・・」ゴゴゴゴ・・・・・・

QB「用件は何もないよ」スゥッ

プッチ「・・・・・・なんだと?」

QB「用件は何も、ない。キミとの間に発生する、あらゆる情報のやり取りに、もはや意味はない」ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

プッチ「どういうことだ? まるで要領を得んぞ。暁美ホムラに潰されすぎて、頭の悪い個体しか残っていないのか?」

QB「ワルプルギスの前夜祭だよ、プッチ神父。魔女たちとの饗宴を、せいぜい楽しんでくれ。・・・・・・アレ、そもそもワルプルギスが前夜祭なんだっけ? まあいいや、仮に前夜祭の前夜祭だったとしても、内容と結果に違いが出るわけじゃないし」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

プッチ「さっきから何を言ってるだァーッ!! 簡潔に言えッッ、用件をッ、インキュベーターッッッ!!!!!」

QB「魔女にッ! 嬲られてッ! 氏ねッ! ッッッッッッツってんだよォォォォォォォォオオオオオオオオ!!!! エンリコ・プッチ!!!」ギャパッ!!!! ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュンヒュンヒュンヒュン・・・・・・ザザザザザザザザザザザザザクザクザクザクザクザクッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

プッチ「こ、これはッ、『グリーフシード』を飛ばしたのかッ!? 壁や床に刺さって・・・・・・帯電するプラズマボールのように電光を纏っているッ!! 全部で幾つある!? 数え切れんッ!!!!」ゴゴゴゴゴゴコ゛ゴゴゴゴコ゛ゴゴゴ・・・・・・

QB「さあ蘇れ! かつて魔法少女だった者たちの、その成れの果てよォォォォォオオオオオオッ!!!!!!」キィイィイィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイ・・・・・・・・・・・・ゴヴァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッツツ!!!!!!!!!!!!!!!!


115: 2011/04/20(水) 01:48:24.11 ID:/VANfvjf0


再び道中


杏子「・・・・・・オイ」

マミ「ええ、魔女の反応・・・・・・だいぶ近くね・・・・・・でもこれって・・・・・・」ドウシタ? マジョカ! ヒサビサダゼ!

杏子「数が、多すぎる・・・・・・何体いやがんだよ・・・・・・まさかこれが」

マミ「ワルプルギスの夜・・・・・・かもしれないわね。でも暁美さんの話では大型の魔女が1体、じゃなかった? それに明日のはずよ!」テキハエラバネエ! ドンナヤツデモ! ティロ・フィナーレノエジキダゼ!

杏子「じゃあコレは何なんだよ!?」

マミ「わからないけど・・・・・・放ってはおけないわ。すぐ美樹さんたちと合流して・・・・・・」

杏子「・・・・・・オイ、この方角ってもしかして・・・・・・・・・・・・ッ!? 教会の方からじゃねーかッッッ、ちくしょッ!!!!!」ダッ!

マミ「ちょっと佐倉さんッ! 待ってッ!!!」バッ


125: 2011/04/21(木) 01:35:06.42 ID:IMcvWQQt0


アマイロノー♪ ナガイカミヲー♪ カゼガ・・・

まどか「サヤカちゃーんケータイッ! マミさんからだよーッ!」

仁美「はァッ!」バシュゥウウウ!!

さやか「代わりにッ、出ちゃってェーッ!」ヒュンヒュンヒュン!!

オトメハー♪ ムネーニシーロイー♪ ハナ・・・・・・ピッ

まどか「もしもしマミさん? はい、はい・・・・・・えッ!?」ガタッ

ほむら「・・・・・・マドカ、何かあったの?」

まどか「大変だよホムラちゃん! キョウコちゃんの教会に魔女が現れたの! それも数え切れないくらいたくさん! 神父さんが結界の中にいるって、キョウコちゃんが飛び込んじゃって・・・・・・それで、それで!」

ほむら「貸しなさいッ!」バッ

まどか「ひっ」ビクッ

ほむら「巴マミ、状況を説明してッ!」

仁美「!? サヤカさん、様子がおかしいですわ」スウッ

さやか「え? 何? ・・・・・・マドカ、どうしたの?」

ほむら「ええ、わかったわ。美樹サヤカに伝えておく・・・・・・気をつけて(おそらく・・・・・・いえ、まさにこれがエンリコ・プッチの抹殺方法ッ! インキュベーター・・・・・・ッ)」ピッ

さやか「ちょ、なんで勝手に切るのよ!? わたしにかかってきた・・・・・・」

ほむら「冷静に聞いてちょうだい」ズイッ

さやか「な、何?」・・・タジッ


126: 2011/04/21(木) 01:36:48.03 ID:IMcvWQQt0


さやか「魔女が大量発生!? なんで、そんなこと・・・・・・」

ほむら「キョウコとマミは、プッチ神父を救助するため結界の中に入った・・・・・・」

さやか「大変だ! 私たちもすぐ助けにいかなきゃ・・・・・・ッ!」

ほむら「わたしは、行かないわ」

さやか「・・・・・・ッ!!??」

まどか「ホムラ、ちゃん?」

さやか「あんた何言ってるかわかってんのッ? キョウコとマミさん見頃しにするつもりッ!?」ガシッ

ほむら「・・・・・・行けない理由があるの、これ以上は言えないわ。行くなら・・・・・・貴方一人で行きなさい」

さやか「~~~~~~~ッッッ!! ・・・・・・ああ、そうよね。アンタ、もともとそんなヤツだったわね。期待した私がバカだった・・・・・・じゃあね、『転校生』」シュバッ・・・・・・

まどか「サヤカちゃんっ! ホムラちゃん・・・・・・なんで・・・・・・どうしてッ?」ヒックヒック・・・


127: 2011/04/21(木) 01:38:09.31 ID:IMcvWQQt0


ほむら「マドカ・・・・・・」フラッ

仁美「お待ちになって、暁美さん」ズイ

まどか「・・・・・・ヒトミちゃんッ」ギュゥ

仁美「いまの貴女に、鹿目さんと言葉を交す資格はありませんわ」ドドドド・・・

ほむら「・・・・・・そんなの、あなたが決めることじゃない。どきなさい」ォォォ・・・

まどか「ホムラちゃんッ・・・・・・こわいよ・・・・・・」ギュゥゥゥ・・・

ほむら「ッ!?」

仁美「・・・・・・事情を、説明してくださいまし」

ほむら「あなたには関係ない・・・・・・」

仁美「私にではありませんわ、鹿目さんにです」


128: 2011/04/21(木) 01:39:05.72 ID:IMcvWQQt0


ほむら「知る必要はないわ」ズズズ・・・

仁美「それこそ貴女がお決めになることじゃありません」ドドド・・・

ほむら「・・・・・・」ドドドドドド・・・・・・

仁美「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

まどか「ヒトミちゃんッ・・・・・・キョウコちゃんがッ、マミさんがッ・・・・・・」ポロポロ・・・

仁美「大丈夫ですわ。最強の魔法少女が三人も向かっているんですから、負けるはずありませんわ! そうでしょう?」ギュッ

まどか「・・・・・・うん、そうだよねっ、大丈夫だよねっ!?」ヒック、ボロボロボロ・・・・・・

ほむら「・・・・・・ッ」クルッ

仁美「お待ちになって?」ズル・・・ズル・・・・・・

ほむら「!? (志筑仁美のスタンド、いつの間に私の足に・・・・・・)」

仁美「少し、お話し致しましょう」


129: 2011/04/21(木) 01:42:33.73 ID:IMcvWQQt0



教会の前



さやか「ここが結界の入り口・・・・・・ッ!? 確かに、尋常じゃない量の魔女がいるみたいね・・・・・・はやく二人に合流しないと・・・・・・ッて、何これ?」

フヨフヨ・・・

さやか「黄色い、シャボン玉? 中にマミさんのリボンが入ってる」チョン

パァン!

さやか「うわわ? 弾けちゃった!?」

『美樹さん、暁美さん、聞こえる? 巴マミよ!』

さやか「マミさんの声・・・・・・このリボンから聞こえるッ!」

『私と佐倉さんは巻き込まれている人の救助に向かいます! 目印を残しておくから・・・・・・なるべく早く合流しましょう。じゃあ、頼んだわねっ』

さやか「なるほど、録音メッセージかッ! さすがマミさん、あったまイイ!! よーし、全速力で追いつくわよーッ!!!!」ヒュィィィィイイイン・・・・・・シュバッ!!!!!


130: 2011/04/21(木) 01:44:02.56 ID:IMcvWQQt0


結界内部・浅層


マミ「佐倉さんッ、少しペースを落としてッッ!!!」ダンッ! ダダンッ!!!! ヒーハー! ザコハキエナッ! スカットスルゼーッ!

杏子「うっせッ! だまってついてこいッ! いそがねーと・・・・・・神父さまはスタンド使いとはいえ生身の人間だッ! 魔女相手じゃ長くはもたねーッ!!!」ビュンビュンッ!!!! ズバババッッ!!!!!!!!!

マミ「(周囲は魔女と使い魔だらけ、倒しても倒しても湧いてくる・・・・・・足を止めて囲まれるよりは、突破し続ける方が数段マシッ!! ・・・・・・今は、あえて佐倉さんの勇み足を止めないッ! 援護に徹してついて行くッ!)」ダダダンッ!!!!! ネライウツゼーッ! アーニキーッ!

杏子「うおおおおテメエら邪魔だあああああッ!! どけぇえええええッ!!!!!」ジャラララララララ・・・・・・・ズドォォォォオオオン!!!!!!!!!


131: 2011/04/21(木) 01:46:51.17 ID:IMcvWQQt0


結界内・最深部


プッチ「『メイドインヘブン』ッ!」

QB「プギッ!?」グショア!!

鳥かごの魔女「キィイイイイイイ」ガコンガコンガコン!!

プッチ「ぬううう!? うおおおおおおおッ!!!!」ドグァア!!

QB「すごい速さで移動できるんだね、『メイドインヘブン』ってスタンドは。最初の2体は瞬殺だったけど・・・・・・」

プッチ「くッ・・・・・・ウオオオシオオアアアアアアアアッッ!!!!」ドガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!!!!

鳥かごの魔女「クォアアアアアアアアア」グラグラ・・・

QB「魔女は標準的に耐久力の高いヤツの方が多い。さしてパワーの強くないスタンドでは、倒すのに時間がかかってしまうだろうね」

プッチ「くっ・・・・・・また来るッ!!」バッ!!!

鳥かごの魔女「キィイイイイイイイイイイ」ガコンガコンガコンガコン!!

プッチ「く、クソオオオオオオオオオッ!! グハッ!!」ドグァシャーッ!!!!

QB「逃げ場の無い結界内での全方位攻撃・・・・・・いくら素早くても避けようがないよね」

プッチ「ううッ・・・・・・ハァーッハァーッ・・・・・・571、577」ヨロッ

QB「ほら、はやく立たないと次の攻撃が来ちゃうよ?」

鳥かごの魔女「キィィイイイイイイイ・・・・・・

プッチ「うおおおおお『ザ・ワールド』ッ、止まれいッ、時よッ!!」ズキューーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!

ピタッ

プッチ「うおおおおお」バッ


132: 2011/04/21(木) 01:48:12.00 ID:IMcvWQQt0


プッチ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッッッ!!!!! 無駄ァ!!!!!! ・・・・・・そして時は動きだす」

ドーン!!!!

鳥かごの魔女「グ、アギイイイイイイイイイイイイイ」グワッシャーーーーーン!!!!!!!!!!!

QB「やったね、エンリコ・プッチ。魔女を倒したよ!」

プッチ「ハァー、ハァー・・・・・・601、607・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

犬の魔女「クォーーーーーーーーンッ!!!」ダッ

プッチ「ッ!? ・・・・・・613、617」スッ

QB「ボクの匂いを嗅ぎつけて、次の魔女が現れたみたいだね。がんばって、エンリコ・プッチ!」ニヤァ


133: 2011/04/21(木) 01:49:50.30 ID:IMcvWQQt0


結界中層


マミ「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・少し休みましょうか」エロイ! フキンシンダゾ! デタヨフキンシンチュー オレモツカレター

杏子「何言ってんだッ・・・・・・いそがねーとッ・・・・・・」ヨロッ

ドラゴン「アーア、みてらんねッツーノ」ドムッ

杏子「ドラゴンッ? 勝手に出てくんじゃねーよ!」バッ

ドラゴン「オレがササエなかったらイマ、ブザマにスッ転げてタゼ」

杏子「うっせー、ちょっとふらついただけだッ、テメーみたいなウスノロはスッこんでなッ!」ア、アンコ オチツケッテ イイスギダヨー

ドラゴン「オイオイ、マジになるなって。ジョーダンだっつーの」ポリポリ

マミ「佐倉さん・・・・・・」ボロッ

杏子「・・・・・・悪ィ、マミ。ドラゴンも」オレラニハ? ナンモナシカ? アーン?

ドラゴン「うわ、素直にアヤマるアンコとかキモちワリー」ブルッ

杏子「てめー、しばらくラーメンお預けだかんなッ!?」


134: 2011/04/21(木) 01:54:50.85 ID:IMcvWQQt0


マミ「この近くの魔女はまだ私たちに気づいていないみたいだから、今の内に作戦を立てておきましょう」スッ

杏子「作戦って何だよ?」

マミ「このままの戦い方ではプッチ神父を助ける前に、私たちが倒れてしまうわ」

杏子「・・・・・・だからってノロノロしてらんねーぜ」

マミ「プッチ神父は聡明な人なんでしょう? 下手に魔女と戦って消耗するような真似はせず、できるだけ身を隠して時間を稼いでいるはずよ」

杏子「そりゃ、そうかもしれねーけど・・・・・・」

マミ「ここは堅実に行きましょう。忘れないで、私たちが倒れれば美樹さん、暁美さん、プッチ神父も・・・・・・」

杏子「・・・・・・どーやら冷静さを欠いてたみてーだ・・・・・・スマン。チッわたしらしくもねーッ・・・・・・!」バッ

ドラゴン「・・・・・・! オイ、アンコ、マミ」ピクッ

マミ「魔女に気づかれたみたいね。佐倉さん!」ヨッシャー! カカッテキナー! ハデニイコウゼーッ!

杏子「わーってるよ、連携重視でいくよ! それでいいんだろッ! いくぞ、ドラゴンッ、ピストルズッ!」ヒュバッ!!!


144: 2011/04/22(金) 03:55:07.82 ID:/zCV9eTi0


杏子「おらおらおらッ!」ビュンビュン!!!!! ズシャァーッ!!! イケーッ!

モブ魔女A「ギシャーッ!」グシャ

モブ魔女B「キェェェエエエエエエ!!!!」グワワッ!!!!!

マミ「佐倉さんッ、次3時の方角から別の魔女ッ! ドラゴン、吉凶をッ!」ツタエルゼー! コチラNo3ッ! リョーカイッ!!

ドラゴン「大吉が6時、小吉が7時、天中殺が11時のホウガクだゼー」ダッテヨ! キコエタカNo2ッ? マミッ11ジニブッパナセーッ!

マミ「OKッ! 『セイ』は『チンクエ』と交代! 『トゥレ』は戻って弾丸エネルギー補充ッ、すぐにポジションを『ウーノ』と交代! 佐倉さんッ、次の占いが出るまで待機ッ! 『ドゥエ』ッ、そっちの様子はッ!?」テキ、セッキンナシ! ハンタイカラキテルゾ! コッチノザコハマカセローッ!

杏子「(巴マミ、もともと戦闘センスはある方だと思っていたがこれほどとはッ! さっきまでよりも相手にしている魔女の量は多いのに、こっちの消耗は激減してるッ! 移動スピードも大して落ちてねぇ・・・・・・)」アンコ、ユダンスンジャネーゾ!

ドラゴン「アー、次の方角は・・・・・・オーイ、そこの魔女、そこは大凶だぜーッ!」オイ!? テキニミカタシテドースルッ!!

杏子「こらドラゴンッ! こんな時まで中立はねぇーだろッ!」ソーダソーダッ!

ドラゴン「エ、でも風水の普及がオレのライフワークだし。次は2時が中吉、7時が凶ダ」リョーカイ! キコエタカ!

マミ「魔女には分かってないみたいだから、いいんじゃないかしら? 佐倉さん、7時の魔女をお願い、周囲の使い魔はこっちで処理するッ!」ウッシャーッ! イロイロブチマケナーツ!!

杏子「おーっし、そのデカい図体に一発、お見舞いしてやるぜェーーーーーーーッッッ!!!!」ヤッチマエーッ! ヒィィィィイイイイイイ・・・・・・ッドゴオオオオオオオゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!


145: 2011/04/22(金) 03:58:28.72 ID:/zCV9eTi0



最深部



ズズー・・・・・・ン・・・・・・パラ・・・・・・パラッ・・・・・・

QB「・・・・・・あの子たちか。じゃあ、ボクはもう行くことにするよ。エンリコ・プッチ。せいぜい足掻いてくれたまえ」シュバッ

プッチ「5441、5443・・・・・・ハァ、ハァ(さすがは『ザ・ワールド』ッ、最強のスタンドッ、巨体の魔女相手にも全く引けをとらない『パワー』と『能力』ッ・・・・・・だが・・・・・・ッ)」クラッ・・・・・・

プッチ「精神の、消耗が大きすぎるッ・・・・・・! ブルドーザーで荒地を長距離運転した後のようだッ・・・・・・『ホワイトスネイク』ッ、『ザ・ワールド』を解除して『メイドインヘブン』に戻せッ!」シュバァーン!!

プッチ「・・・・・・魔女の方も、どうやら一段落したみたいだな。あれだけ時間停止と全力の突きラッシュを繰り返したのだ・・・・・・だが、この結界から抜け出すまでは依然として危機的状況であることに変わりはないか」フウ・・・・・・

プッチ「・・・・・・フム、何体か『グリーフシード』を落としているな・・・・・・当然、これらは吸収してッ、エネルギーとさせてもらうッ!! 『メイドインヘブン』の更なるエネルギーとしてッ!!!」ブシュゥウゥゥウウゥウウゥゥ・・・・・・シュアシュアシュア・・・・・・カラン、グシャ!!

プッチ「なじむ、じつによくなじむぞッ! 『グリーフシード』の一つひとつが罪人の魂など比べものにならんほどのエネルギー量だッ!!!! 穢れた魂のエネルギーが『メイドインヘブン』を成長させているのがわかるッ!!!!!」ズズズ・・・・・・

プッチ「冷静になれば、この状況はチャンスともいえるッ! この調子で成長を続ければ明日の新月を待たずして『メイドインヘブン』は次なる段階へ到達できそうだッ!」スドドドドド・・・・・・

プッチ「・・・・・・いいや、できるッ! 確信するッ! これであの忌々しい『時間逆行』の呪縛を打ち破ることができるッ! 『メイドインヘブン』の『加速』を抑え込んでいる、暁美ホムラの呪縛を振り切ってッ、『天国』へと至ることができるッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」ズバァーーーーーーーーアアアアアアアンッッッ!!!!!!!!!!!!

モブ魔女「ズモモモモ・・・・・・」ズルズル・・・

使い魔「キーッ、キーッ」バッサバッサ

プッチ「さあ、我が最大にして最愛なる友のスタンドよッ、いま一度、この私に意志を貫くための『剣』と『盾』を貸してくれッ! 『ザ・ワールド』ッ! WRYYYYYYYYYYYYッ!!!!!!!!!」ドッキューーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!!


151: 2011/04/23(土) 00:59:08.60 ID:8FWqMqZX0



結界内・深層入り口



マミ「これは・・・・・・」オォォォ・・・・・・

杏子「最深部への入り口みてーだな。底が見えねー・・・・・・この下に神父さまが・・・・・・」


フッ・・・・・・


杏子「・・・・・・?」

マミ「どうしたの?」

杏子「いま、そこにキュウベぇが居たような・・・・・・」

マミ「キュウベぇが、こんなところに?」イタカ シラネー ミテネーゾ

魔女「・・・・・・」ズズズ・・・・・・

マミ「ッ!? 佐倉さんッ!」アンコ! ウシロダーッ! ヨケローッ!

杏子「しまっ・・・・・・ッ!?」



152: 2011/04/23(土) 01:01:04.61 ID:8FWqMqZX0


さやか「はああああああああッ!!!!!」ズバァーーーーーッ!!!!!!

魔女「ウオォォォォォン・・・・・・」ドロドロドロ・・・・・・

さやか「どうやら間に合ったみたいね!」フゥ・・・

杏子「さ、サヤカ!?」

マミ「美樹さん!!」

さやか「正義の魔法少女、美樹サヤカちゃんの登場ですよォ~~ッ!」トウジョォオ~~~~ッ!!


153: 2011/04/23(土) 01:03:45.24 ID:8FWqMqZX0


杏子「す、すまねえ・・・・・・借りをつくっちまったな・・・・・・あ、ありが・・・・・・」モジモジ・・・

マミ「それより美樹さん、暁美さんは? 一緒じゃないの?」

杏子「・・・・・・(ありがとう、っていいそびれちゃった)」シュン

さやか「あいつは来ない。他に大事な用があるってさ」ムスッ

マミ「・・・・・・」ムゥ・・・

杏子「はぁ? なんだそりゃ? 薄情なヤツだな、ったく・・・・・・おい、マミ!」


154: 2011/04/23(土) 01:04:51.44 ID:8FWqMqZX0


マミ「え? ああ、何かしら」

杏子「何かしらじゃねーよ、気ィ抜いてねーで急ぐぞ」バッ

マミ「・・・・・・そうね、今はプッチ神父を助けることだけ考えましょう」タタタッ

杏子「ホントに大丈夫かよ、不安になるぜ」ヒュバッ

さやか「アンタ、それ、言われる側だからね?」シュバッ

杏子「う、うるせー! さっきのはちょっと油断しただけだよ! おまえに助けて貰わなくてもぜんぜん大丈夫だったし! 感謝とかしてねーし!」プンプン!

さやか「なによ助けてもらっといてーッ! キーッ!」バタバタ!

マミ「ちょっとーッ、置いてくわよーッ!?」シュタタタタ


155: 2011/04/23(土) 01:25:55.69 ID:8FWqMqZX0



深層



プッチ「・・・・・・ハァ、第二波も退けたようだな・・・・・・」カチャ・・・

プッチ「これを吸収すれば、いままで集めてきたグリーフシードと合わせて35個目ッ・・・・・・」ブシュゥウゥゥウウゥウウゥゥ・・・・・・シュアシュアシュア・・・・・・カラン、グシャ!!


ザッ・・・・・・


プッチ「!?」

マミ「・・・・・・プッチ神父」ド・ド・ド・ト゛・ド・ト゛・ド・ド・ト゛・ド・ド!!!!!!!!!!!!!

プッチ「・・・・・・助けにきてくれたのかね(巴マミッ!? マズい! 今、私の狙いが露見することはマズいッ! 巴マミだけではない、残りの三人の魔法少女にもッ!)」ゴゴゴゴ・・・・・・

マミ「グリーフシードを・・・・・・『どうした』んですか? プッチ神父」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

プッチ「(4対1では勝ち目がないッ! キョウコが味方になったとしても3対2では尚も不利ッ!)」ドドドドドド・・・・・・


156: 2011/04/23(土) 01:29:44.48 ID:8FWqMqZX0


マミ「佐倉さんと美樹さんが直ぐに来ます・・・・・・それまで大人しくしていてください、くれぐれも不審な行動は控えるようにッ!」ビシィィッ!

プッチ「・・・・・・今、何と言った」

マミ「不審な動きをしないようにと・・・・・・言いました」ズズズズ・・・

プッチ「その少し前だ・・・・・・」ゴゴゴゴゴコ゛ゴゴ・・・・・・

マミ「!? 何かしようとしているわねッ! 拘束し・・・・・・


ピタァッ・・・・・・ シーン・・・


プッチ「『暁美ホムラ』が居ないなら話は別だ。『ザ・ワールド』の時間停止を気取られないのであれば・・・・・・貴様を殺害することで、目撃者は居なくなる・・・・・・ムンッ」ドゴォ!!!!!!!!!!!

マミ「・・・・・・」ドシャ・・・

プッチ「『運命』は、やはり私に味方している・・・・・・私を阻もうとする者は、私の糧となる『運命』。『もし』、暁美ホムラが来ていれば私は終わっていたかもしれん、が、そうはならなかった」ズズ・・・

マミ「・・・・・・」ズズズス゛ズズズズス゛ズ・・・・・・

プッチ「・・・・・・そして、時は動き出すッ!」ズヴァァァァアアアッ!!!!!

マミ「・・・・・・ッ!!!!????」グボァ!!!!!! ガクンッ、バタッ・・・・・・・・・・・・

プッチ「・・・・・・さて」


158: 2011/04/23(土) 01:35:03.55 ID:8FWqMqZX0


杏子「神父さ・・・・・・ッ!?」ダッ

プッチ「う、ううッ・・・・・・」

杏子「ひでえ怪我だ・・・・・・もう大丈夫だからな」

さやか「ちょっとッ! マミさんはどこなのッ?」

プッチ「私をかばって、魔女の一撃を受けたッ・・・・・・そこに倒れているッ・・・・・・」

杏子「なッ!?」

さやか「マミさ・・・・・・マミさんッ!?」ダッ

プッチ「すまない・・・・・・」

さやか「(お腹を打ち抜かれてる・・・・・・ソウルジェムも、見当たらない・・・・・・・・・・・・でもッ、もしかしたら・・・・・・)」グッ

杏子「おい、サヤカ!? どうなんだよ! まさか氏んだりしてねーよなッ!」

プッチ「・・・・・・」ゴゴゴゴ・・・・・・

さやか「キョウコ、あんたはプッチ神父を連れて脱出してッ」

杏子「はァ? 何言いだすんだよ! はやくマミを起こしてやれよッ!! なあッ、サヤカッ!!! なんで・・・・・・何もせず突っ立ってんだよ・・・・・・なあ、おい、サヤカッ・・・・・・」

さやか「・・・・・・来た道を通れば、魔女には遭遇しなくて済むと思う。下から出てくる奴らは・・・・・・私が食い止めるッ」ジャキッ


159: 2011/04/23(土) 01:36:54.36 ID:8FWqMqZX0


杏子「何言ってんだよマミも連れて、オマエも一緒に・・・・・・」

さやか「私は残ってやることがある。あんたはあんたのいちばん大事なものを守んなさい」ジャキ

杏子「オマエも来てくれよッ! オマエにまで氏なれたらわたし、わたしッ・・・・・・」

さやか「・・・・・・なーに氏んだりしないって! 不氏身の戦士、サヤカちゃんに任せれば魔女の100匹や200匹、ちょろいちょろい! だから、ここは任せてッッ」バッ

杏子「・・・・・・神父さまを外に連れ出したら、すぐに戻ってくる。それまで氏ぬんじゃねーぞッ」バッ

魔女「ゴォォォォォォォォォォォォォ・・・・・・」ズシーン! ズシーン!!

魔女「アギャァァァァアアアアアアアアアア!!!」ダッダッダッ!!

さやか「(マミさんが残してくれたリボン・・・・・・まだ魔術が切れていないッ! ソウルジェムは無事かもしれない・・・・・・この辺りを探せば見つかるかもしれない・・・・・・そう考えると、残らねーわけにわいかねーぜ! たとえ絶望的だとわかっていてもッ!!! マミさん・・・・・・)」ギュッ

さやか「うおおおおおおおおおおおッ!!!!」バシュゥーーーーン!!!!!


165: 2011/04/24(日) 02:43:48.02 ID:NUF0lJ960



教会近くのビル・屋上


ヒュォオォォオォォ・・・・・・

ほむら「・・・・・・」バサバサ・・・・・・

QB「様子見かい? 暁美ホムラ」シュン・・・ストッ

ほむら「どういうこと? 他の魔法少女を巻き込むなんて聞いてないわ」キッ

QB「ボクも、できればエンリコ・プッチだけを狙いたかったよ。でも、元々、ボク自身には攻撃能力なんて皆無だからね。『これ』が唯一のマトモな攻撃方法ってわけさ」

ほむら「・・・・・・あなたの星から、軍隊や警察に相当するモノを連れてくればいいじゃない」

QB「できればそうしたいが・・・・・・できない」


166: 2011/04/24(日) 02:46:03.50 ID:NUF0lJ960


ほむら「どうして?」

QB「このところ、母星で精神病が大流行しててね。社会機能の半分くらいが停止してるんだ」

ほむら「・・・・・・さらっととんでもないこと言ったわね」

QB「原因はまだ分かっていない。復旧の目途も立っていない。正直、こっちもエンリコ・プッチの抹殺には手段を選んでいられない。次で仕留められればいいんだけど・・・・・・」

ほむら「? もう攻撃方法は無いと言わなかった?」

QB「言ったよ。『マトモな』のはね」ズァ・・・ァ・・・ア・・・・・・

ほむら「・・・・・・ッ!?」ゾクッ!!!

QB「おや? 結界から出てきたね・・・・・・キョウコと・・・・・・あちゃー、マズいな、エンリコ・プッチは無事か。でも、かなり重症みたいだね」

ほむら「・・・・・・」スッ

QB「キミはどうするんだい?」

ほむら「美樹サヤカと巴マミの援護に向かうわ。かまわないわよね?」

QB「ああ、もちろんさ。できれば魔法少女に無駄氏にしてほしくはないからね」

ほむら「・・・・・・」グッ・・・・・・ シュバッ!!!!!!


167: 2011/04/24(日) 02:48:21.92 ID:NUF0lJ960



高架下



まどか「みんな・・・・・・大丈夫かな・・・・・・私たちも行ったほうが、いいんじゃないかな?」

仁美「魔法少女ではない私たちが向かっても、邪魔にしかなりませんわ、口惜しいですが・・・・・・」

まどか「マミさん、キョウコちゃん、サヤカちゃん・・・・・・」

仁美「連絡を待ちましょう・・・・・・」

まどか「ホムラ・・・・・・ちゃん・・・・・・」

仁美「ホムラさんにも、ホムラさんの考えがあるのだと思います・・・・・・心の内を言葉にして相手に伝えるというのは、存外、難しいものなのですから」

まどか「・・・・・・ヒトミちゃん?」

仁美「・・・・・・」


168: 2011/04/24(日) 02:51:32.20 ID:NUF0lJ960


仁美「(この志筑仁美は鹿目マドカを見るたびいつも思い出す。厳しい家柄に育った私は、友人を作る機会に恵まれなかった。放課後も休日も稽古、習い事、学習塾に明け暮れる日々・・・・・・)」

仁美「クラスの人気者であるAちゃんのケータイは友達のアドレスでいっぱいだ。100人はいただろうか。自分はちがう)」

仁美「(テレビのアイドルはきっと何万人と友達を持っているんだろうな・・・・・・自分はちがう)」

仁美「(これから先、私と心を通わせてくれる友人など現れないだろうと思っていた・・・・・・鹿目マドカと美樹サヤカに出会うまでは)」

仁美「(二人のことを思うと勇気が湧いてくる、どんな困難にあっても打ち勝てるような気がする)」

仁美「(だがある日を境に、二人の親友は急に私と距離を置く。尋ねてもはぐらかし、二人だけでアイコンタクトをとり、私には生返事ばかり・・・・・・)」

仁美「(私は大きな虚無感に包まれた。二人の前ではおどけてみせてはいたものの、精神は限界を迎えつつあったのだろう・・・・・・ある晩、私は夢遊病を発症し病院と警察のお世話になってしまう)」

仁美「(本音で話したい、今までのように意思を通わせたい・・・・・・その一心で、私は、決して表には出さないと決めていた『ある人物への想い』を美樹サヤカにぶつける)」

仁美「(私は対立という形でも、再び意思を通わせられた安堵感に一人で浸っていた・・・・・・)」


169: 2011/04/24(日) 02:53:21.74 ID:NUF0lJ960


仁美「(だが、真実を知った私の胸の中では、罪悪感ばかりが膨らんでいく。二人の親友は、私を魔女との戦いの世界に巻き込まないように、真実を隠していたのだ)」

仁美「(二人への裏切りを断罪する刃は、そのまま自らを責め苛んだ。同時に、なんでも相談し合う親友などではなく、『うわべだけの友達関係』だったのかと絶望する)」

仁美「(いいや、ちがう。志筑仁美はこう考える。彼女らが裏切ったのではない、『私は最初から何もしていなかったのだ』)」

仁美「(はじめて声をかけたのは誰だ? 美樹サヤカだ・・・・・・私からではない。はじめて私のことを親友と言ってくれたのは誰だ? 鹿目マドカだ・・・・・・私からではない)」

仁美「(ならこの関係は・・・・・・仲良し三人組みという関係は幻想なのだろうか・・・・・・そうではない。そうではないと断言する)」

仁美「(同じ世界を見ていない人間同士が、心を通わせられるはずがない。二人が離れてしまったのなら、私が歩み寄ればいい。かつて、二人がそうしてくれたように・・・・・・)」

仁美「(志筑仁美は鹿目マドカを見て考える。この子を守ってやろう。美樹サヤカが帰ってくるまで、この子を無事に守り通してみせよう。そうでなくては美樹サヤカに合わせる顔がない・・・・・・)」


170: 2011/04/24(日) 02:54:36.82 ID:NUF0lJ960


仁美「・・・・・・今日は、鹿目さんの家にお邪魔してもよろしいかしら?」

まどか「ふぇ? ヒトミちゃん・・・・・・うれしいけど、ヒトミちゃん家は門限が厳しいんじゃ・・・・・・」

仁美「そんなこと気にしなくていいんですのよ! 今日はなんだかパパさんのお料理、ひさしぶりに頂きたい気分ですわ!」グイグイ

まどか「ちょ、ちょっと・・・・・・ヒトミちゃ・・・・・・ふえぇぇぇぇえ!?」ズルズル・・・


176: 2011/04/25(月) 01:32:29.25 ID:P0kI3KLV0



結界内部・入り口付近



杏子「まってろよサヤカッ・・・・・・」グッ

ほむら「キョウコッ!」バッ

杏子「テメッ、今までドコほっつき歩いてやがったッ!?」ガシィッ!!!!

ほむら「罵倒なら後でいくらでも受けるわ! 今は美樹サヤカと巴マミの元へッ!」バッ!!!

杏子「クソッ、覚えてろよッ! サヤカまで帰ってこなかったら・・・・・・ッ!?」シュゥゥ・・・

ほむら「どうした・・・・・・ッ!? 結界がッ!?」シュゥゥゥゥ・・・・・・ン・・・・・・

杏子「消えていく・・・・・・オイ、いったいどういうことだよッ!?」

ほむら「私にもわからない・・・・・・でも、魔女の結界が完全に消える理由はただ1つ」ゴクリ・・・

杏子「内部にいる魔女がッ・・・・・・全滅した、時だけッ・・・・・・オイオイ・・・・・・ウソだろ・・・・・・100匹は下らないハズだぜ・・・・・・」ジリッ・・・・・・


177: 2011/04/25(月) 01:33:56.53 ID:P0kI3KLV0


シュゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・・・・スタッ

さやか「・・・・・・」

ほむら「・・・・・・あれは」スッ

杏子「サヤカッ!! よかったッ!!! 無事だったんだな! スゲーじゃねーか、あれだけの魔女を全滅させちまうなんて」ダッ!!!!

さやか「・・・・・・」ズズズ・・・

ほむら「!!? 待ってキョウコ! 様子がおかしいッ!!!!!!」

杏子「はあ? 何言ってん・・・・・・」

さやか「・・・・・・・・・・・・対に・・・・・・」スゥゥゥゥゥ・・・・・・

ほむら「くッッ、間に合えッ!!!!」カシャ、キュィィィィィ・・・・・・

杏子「・・・・・・サヤカッ!? なんで剣をこっちにッ!!!」バッ!!!

さやか「負けなあああああああああああああいッ!!!」ズバァーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!!!!!


178: 2011/04/25(月) 01:37:01.22 ID:P0kI3KLV0


カシャーーーーーーーーーーーーンッ!!!!

さやか「・・・・・・」ピタッ

杏子「・・・・・・」シーン

ほむら「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・あの魔女の大群を一人でッ、全滅させたのねッ・・・・・・でも、その代償に『アヌビス神』に意識を乗っ取られたのか・・・・・・今の美樹サヤカはまさに『狂戦士』ッ!!!!!」

ほむら「どうする・・・・・・エンリコ・プッチならディスクを取り出しスタンドの効果を消すことができる。だが、エンリコ・プッチはインキュベーターと交戦中のはず。彼を助けることはインキュベーターとの同盟を破ることッ、鹿目マドカを危険にさらすことッ!」

さやか「・・・・・・」シーン・・・

ほむら「今なら何の苦もなく美樹サヤカのソウルジェムを破壊できる・・・・・・それで被害は広がらない。巴マミと美樹サヤカが脱落しても、スタンド能力を持った私と杏子がいれば『ワルプルギスの夜』は討伐することができるッ! インキュベーターを返り討ちにするだろうエンリコ・プッチも私が暗頃するッ! これで全てが上手くいくッ! もう時間を巻き戻す必要もなくなるッ! 私の『終わらない悪夢』は、これで終わりを迎えるッ!!!!」


――友達を犠牲にした幸せを、マドカさんが喜ぶとお思いですの?――


ほむら「ッ!? ・・・・・・何も知らないくせに。これで、マドカは負の連鎖ッ、『魔法少女』に巻き込まれない! やっと、助けてあげられるッ! 銃をこの手にッ!!!」ガシャコッ!!!!!!


――マミさん・・・・・・キョウコちゃん・・・・・・サヤカちゃん・・・・・・――


ほむら「・・・・・・う、うう」ブルブルブルッ・・・・・・


――ホムラ、ありがと、たすかったわ。マドカは大丈夫?――


ほむら「うううッ・・・・・・う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」ガタガタガタガタ!!!!!!!!!!!!!


――・・・・・・ホムラ、ちゃん・・・・・・――


ほむら「ああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


179: 2011/04/25(月) 01:40:57.38 ID:P0kI3KLV0


カシャ、キイイイィィィィ・・・・・・

杏子「・・・・・・ハッ!? サヤ・・・・・・ムググッ!!!?」ジタバタ!

ほむら「静かにしてッ、美樹サヤカに気づかれるわッ」グイグイ!!

杏子「・・・・・・ムグググ」ポンポン!

ほむら「・・・・・・」パッ

杏子「ッぷは! ・・・・・・どうなってんだよ、サヤカ、どうしちまったんだ?」

ほむら「スダンドの暴走よ。闘争本能に身を任せるうちに取り込まれてしまったんでしょうね」

杏子「・・・・・・ッなんてこった・・・・・・私のせいだッ・・・・・・あの時、無理にでも連れて来りゃよかったんだッ!」ググッ・・・

ほむら「・・・・・・巴マミは」

杏子「神父さまを庇って、魔女にやられちまったよ」

ほむら「・・・・・・そう」グスッ・・・

杏子「・・・・・・お前、泣いてるのか?」

ほむら「ッ!?(さ、さっきの涙の痕が残ってたのかしら)」ゴシゴシ

杏子「・・・・・・勝手に冷たいヤツだと思ってたよ、悪ぃ」グスッ・・・グスッ・・・

ほむら「? 泣いてるのは貴女の方じゃないの?」ゥ・・・ゥゥゥ・・・・・・

杏子「はァ? じゃあこの泣き声はいったい・・・・・・」ウェェェェエン!!!!!!

ほむら「あなたッ、肩にッ、そいつッ!」ドドドドドド・・・・・・!!!!

杏子「・・・・・・ッ!! こいつはッ! マミのッ!」ドドドドドドドド!!!!!!!!


180: 2011/04/25(月) 01:43:02.14 ID:P0kI3KLV0


No.5「ウエェェェェェエエエン! キョウコーッ、ホムラーッ、マミがソウルジェムだけにナッチャッタヨォォォォォォッ!!!!!」

ほむら「『ピストルズ』ッ!! 巴マミのスタンドッ!! 抱えているのは『巴マミ』の『ソウルジェム』ッ!!!」ズバァーーーン!!!!!!!

杏子「ぶ、無事だったのかァーーーーッッ! ソウルジェムだけスタンドに持たせてッ、うおおおおおおおおおーーーッナンバー5ッ、よぉーしよしよしよしよしよしッ、よくやったぞッ!!!!」ナデナデッ!

ほむら「巴マミ・・・・・・ハッ! キョウコッ、バカッ、そんな大声だしたらッ!!!!!」バッ!!

さやか「そこかァーーーーーーッ!! 暁美ホムラッ、佐倉キョウコッ!!!」ズバァーーーーーッ!!!!

杏子「う、うおおお壁を透過して刃が襲ってくるッ!!!」

ほむら「時よ止まれッ!!!!」ギュッ、カッシャーーーーーン!!!!!!


181: 2011/04/25(月) 01:44:34.27 ID:P0kI3KLV0


杏子「攻撃が、止まった?」

ほむら「私が魔術で時間を停止したの。私の手を離せばアナタの時間も停止してしまうから気をつけて」

杏子「そ、そうか、スゲーな・・・・・・って関心してる場合じゃねーッ、マミが一応無事だってわかったんだ、さっさとサヤカを元にもどさねーと」

ほむら「・・・・・・そうね」

杏子「そうだ! 神父さまなら簡単に治せるじゃねーか! 原因のスタンドを抜き取るだけだ! 近づくときもお前が時間止めりゃいいんだし、楽勝だ!」

ほむら「・・・・・・」

杏子「神父さまは住居棟の寝室に寝かせてる、急いで連れてきてくれ! サヤカは私が引き受けるッ!」

ほむら「・・・・・・」

杏子「オイ、どうした? 具合でも悪ぃのか?」

ほむら「・・・・・・」ギュッ

杏子「ホムラッ!!」


182: 2011/04/25(月) 01:49:34.35 ID:P0kI3KLV0


ほむら「・・・・・・わからないの」

杏子「はァ?」

ほむら「寝室がドコか、わからないわ、教えてくれなきゃ」フッ

杏子「・・・・・・プッ、プハハハハハ、アハハハハハ! ったく、お前が不法侵入した部屋の2つ隣だよッ! はやく行きなッッ!!」ジャキッッ!!!!!

ほむら「・・・・・・あなたも、どうか無事でいて」バッ

杏子「あいつ、あんなヤツだったかな? まあいいや・・・・・・」スッ

ズバズバズバァーーン!!!! ガラガラガラ・・・・・・

さやか「サクラ、キョウコぉ~~~~ッ」ズズズズ・・・

杏子「おいおい、いい面構えになっちまって・・・・・・せっかくのかわいい顔が台無しだぜ?」

No.5「キョウコーッ、サヤカはズッとマミのソウルジェムを守りながら戦ってたんダ! 攻撃しちゃダメだッー!!!」

杏子「んなこたわかってるよ! マンモーニは大人しく掴まってろッ! ぜったいソウルジェム落とすんじゃねーぞッ!!!! 『ドラゴンズドリーム』ッ!!!!!!!!!!!!!」ドギュバァーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!!!

ドラゴン「ヤット出番か、待ちくたびれたゼェーッ!!!!!!!」ドドドンッ!!!!!!!!!!!!


192: 2011/04/26(火) 05:12:30.26 ID:V1zIppqH0



ガチャッ!!

ほむら「エンリコ・プッチッ! ・・・・・・いない。ドコに・・・・・・」キョロキョロ・・・

・・・・・・ゴソッ

ほむら「!」バッ

ズル・・・・・・ズル・・・・・・

ほむら「・・・・・・エンリコ・プッチ?」ゴゴゴ・・・

ズ・・・・・・ドシャァッ!!!!!!!

ほむら「・・・・・・ひッ!? そんなッ、まさか、まさかッ!!!!」ドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!

プッチ「・・・・・・ッ、・・・・・・」ピクッ、ピクッ・・・・・・

QB「まだ生きてるよ『こんな状態』でもね」スゥ・・・

ほむら「~~~~~~~~ッッッ!!!!!?? (バカなッ!? エンリコ・プッチがインキュベーターに敗北したッ!? 何種類ものスタンド能力を使いこなし、決して使命を諦めない無尽蔵の精神力を持ったエンリコ・プッチがッ!? こんな短時間の内にッ、ありえないッ!!!!!)」ゾゾゾッ!!!!!!!

プッチ「・・・・・・、・・・・・・ゥ」

ほむら「(いったいどんな手を使った・・・・・・不意打ち? いや、エンリコ・プッチはインキュベーターを警戒していたはずッ・・・・・・いいやッ、そもそもインキュベーターに攻撃手段などッ・・・・・・ダメだッ、予想の範疇を遥かに超えていやがるッ! 何があったッ!!!?)」ドドドドドド!!!!

QB「ちょっと待っててね、今、止めを刺すから」プクゥゥゥゥゥゥ・・・

ほむら「(なんだッ!? インキュベーターが、膨らんでいくッ、内側から空気を注入されたみてーに!)・・・・・・ッ! まさかッ!?」バッ!!

QB「そう、『自爆』だよ」・・・ゥゥゥゥウウウ、ドグオオオオオオオォォォォンッ!!!!!!!!!


193: 2011/04/26(火) 05:13:34.80 ID:V1zIppqH0


パラ・・・・・・パラ・・・ッ

ほむら「う、ううッ、あまりにえげつないッ、いくら無限に『代わり』がいるからとはいえッ・・・・・・」ウッ

QB「さて」シュタッ

ほむら「ッ!」クルッ!!

QB「そんなに警戒しなくてもいいじゃないか」

ほむら「・・・・・・アナタに自爆機能がついていたなんて、知らなかったわ」ズズズ・・・

QB「緊急離脱用だよ。閉じ込められたり、監禁されたりしたときに使うんだ。ボクの生命維持に使っているエネルギーを全て爆発に回すから、結構な威力だよ。エネルギーロスが大きいから、滅多なことでは使わないんだけどね」

ほむら「・・・・・・(それだけでエンリコ・プッチが敗れるはずがないッ、コイツ、まだ何か隠している・・・・・・エンリコ・プッチのスタンドを破った秘密をッ!)」


194: 2011/04/26(火) 05:16:13.09 ID:V1zIppqH0


QB「じゃあこれでキミとの臨時同盟も解消だね。ボクはまた通常業務に戻るよ。もちろん、鹿目マドカとの契約も、まだ諦めてないからね」シュバッ!!

ほむら「・・・・・・行ったか、しかしッ・・・・・・」ズズズズズ・・・・・・

グチャ・・・

ほむら「『あっけない』ッ、いざとなれば『メイドインヘブン』や『ザ・ワールド』で逃げられたはずッ! 納得できない・・・・・・まるで『ろくな抵抗もせずムザムザやられた』ようにしか思えない・・・・・・」

プッチ「わかっているじゃあないか」ゴゴゴゴ・・・

ほむら「~~~~~ッッ!!? エンリコ・プッチッ? なぜここにッ!? アナタの遺体は、向こうに転がっているのにッ!!!!!!!???」ドドドドドドドドド!!!!!!!!!!

プッチ「わざとやられたのだッ! 『エンリコ・プッチ』はもう『氏んだ』と思わせるためにッ! それを可能にしたのは『D4C(いともたやすくおこなわれるえげつない行為)』ッ! 『平行世界』から『もう一人の私』を連れてきてッ、インキュベーターにワザとやらせたッ!!!!!!!!!」

ほむら「・・・・・・ッ・・・・・・私の知らないスタンド・・・・・・それがアナタの切り札というわけね」ズズズ・・・

プッチ「そうだ・・・・・・そしてッ、このスタンドを見せたということはッ、どういうことか・・・・・・わかるなッ、暁美ホムラッッ!!!!!!」ドドドドドドドド!!!!!!!!

ほむら「その手に握っているのはッ・・・・・・グリーフシードッ!!!?」ドドドドドドド!!!!!!!!

プッチ「自爆する直前のインキュベーターの体内から、気づかれずに盗み出したものだッ! これでグリーフシードの合計は36個ッ、必要な魂は全てそろったッ!!!! 『場所』は分かっている・・・・・・あとは『時間』まで、安全な『平行世界』の中に避難させてもらうぞッ暁美ホムラッ!! 『ワルプルギスの夜』にまた会おうじゃあないかッ!!!!!!!!!!」ギユュュゥゥゥゥゥゥウウゥウゥゥシュゥウウウゥゥゥウゥ・・・・・・

ほむら「ま、待ちなさいエンリコ・プッチッ!!! ・・・・・・くッ」ギュッ


204: 2011/04/27(水) 02:28:13.61 ID:0dbdt27b0



ヒュン・・・・・・ヒュンッ・・・・・・ドガキイィン!!! 

杏子「くっ、ウラアッ!」ヒュッ・・・・・・ドグッ!!!

さやか「・・・・・・ヌウッ!?」スザザーッ!!!!

杏子「はぁ、はぁッ」ポタッ、ポタ・・・・・・

さやか「さすがは佐倉キョウコ・・・・・・その変幻自在の槍から、異なる技を繰り出し続け、このアヌビス神の足を止めるとは・・・・・・」グゥゥ・・・

杏子「へッ、お前に褒められてもうれしくねーっつーの。はやいとこ諦めてサヤカに体を返しやがれ!」スチャッ!!

さやか「そうはいかんッ! いくら傷ついても瞬時に再生する強靭な肉体ッ! 魔力の尽きぬかぎり無限に精製可能な魔法の刃ッ!! もはやオレさまは最強のスタンドだッ!!! この肉体ッ、手放すものかッ!!!!!!!」ジャキィーン!! ダッ!!!!!!!

杏子「無駄だぜッ、既に『ドラゴンズドリーム』の方角は決定しているッ! 私の方角は『大吉』ッ、攻撃からは『安全』ッ!」

さやか「ほざけ・・・・・・ッ!?(何かッ、ふんづけたッ、黒い布ッ!? なんでこんなところにッ!?)」ズ・・・・・・ツルッ・・・・・・ドシャーーーーーンッ!!!!!


205: 2011/04/27(水) 02:31:52.91 ID:0dbdt27b0


ガラガラ・・・

さやか「このオレをブザマにスッ転ばすとは・・・・・・許さんぞこのマヌケヅラのスタンドがァーーーーーッ!!!!」ブォンッ、ブォンッ!!!!!

ドラゴン「だからオレを攻撃しても無駄だっつーの。何回言やワカんだヨ・・・・・・キョウコ倒さなきゃオレも消えネーノ」スカッ、スカッ

杏子「(アヌビス神がサヤカよりバカで助かった・・・・・・こいつ、典型的な脳筋ヤローだぜッ! 『ドラゴンズドリーム』の能力もッ、『風水』と『方角』の関係もッ、まるで理解できてねーッ)」

さやか「ヌウウ・・・・・・ならばッ、やはりキサマからだッー佐倉キョウコーッ!!!」バシューーーーーーーーーウッ!!!!

杏子「ちッ、速すぎだろッ」バッ・・・・・・ドグァ!!!

さやか「グヌッ・・・・・・ゥ、そんな体勢から蹴りを繰りだすとはッ、意外ッ!!」ドバアッ!!

杏子「(いまのは危なかったッ、まさにギリギリ・・・・・・ッ!)」スタッ

さやか「だが・・・・・・『憶えた』ぞッ、いまの攻撃ッ! 再びその技を使ってみろッ! その時がキサマの最後だぞォーッ、佐倉キョウコーーーーッ」シュィィィィィイイイイイ・・・・・・バシューーーーーーーーーウンッッ!!!!!!!!!!

杏子「(私の動きを憶えるたびにスピードもアップしてやがるッ、有利な方角に立っていてもかわしきれるかわからないッ! 技が尽きるか、方角を誘導しきれなくなった時が、私の最後だ・・・・・・)」グッ!!!


206: 2011/04/27(水) 02:35:42.73 ID:0dbdt27b0


さやか「ウシャアアアアアアアアアッ! 氏ねいッ!!」ズブゥワォンッ!!!!!

杏子「もう氏んでるようなもんだ・・・・・・よっとッ!」ドカァッ!

さやか「ウグッ・・・・・・フフハハハ、もっとだ、もっとオレに攻撃してこいッ、ダメージを受けるたびに『パワー』も『スピード』もアップしていくのがわかるぞッ! この成長は留まるところを知らないィィィィィーーーーッッ!!!!!」ブゥォオン!!!! ブォンッ!!!!!!!

杏子「しつけーんだ・・・・・・よッ!!!!!!!!」ゴヴァッ!!!

さやか「ついにやったな、佐倉キョウコ! その技は、『憶えている』ぞッ!!!」スッ・・・・・・

杏子「しまっ・・・・・・」スカッ・・・

さやか「その首、もらったぁーーーーーーーッ!!!!」ズバァーーー!!!!!!

杏子「なーんちゃって」ギュルルルル・・・

さやか「なッ!?」スカ、グラッ・・・・・・

杏子「はいやっ!!!!」ドグォオ!!!

さやか「ヌ、ヌググググオッ!? 空振りしたフリだったのかッ! 何だ今の技はッ?」ズザザザザァ・・・・・・ッ!!!!

杏子「・・・・・・佐倉家に伝わる古武術と、私が編み出した槍術を組み合わせた対魔女戦闘用多段変形応用武術ッ! 今のような技が、あと1000もあるんだぜッ!!!!」ドドドドドドドドド!!!!!!!!!

さやか「ヌウウ・・・・・・1000もあるのか」タジッ・・・

杏子「(そんな武術あるわけねーッ! 口からでまかせッ、もう1つも技なんてねーよッ!! さっきのも運良く蹴りが当たっただけッ、ただのラッキーなんだよーッ!? 来んなよッ、あきらめろーッ、1000とか無理だよなーッ!?)」ゴゴゴゴ・・・・・・

さやか「・・・・・・」ズズズ・・・

杏子「(諦めろーッ! これ以上は無理だーッ! たのむぜーッ!)」・・・・・・チラッ

さやか「がぜんヤル気が出てきたァーーーーーーッ!!!!!」シャッッッッツカキーーーーンッ!!!!!!!!!!

杏子「ですよねーーーーーーッッ!!!!!!!!」ズッギャーーーン!!!!!


207: 2011/04/27(水) 02:37:04.24 ID:0dbdt27b0


ほむら「キョウコッ!」ブォンッ・・・クルクルクル・・・・・・スタッ!!

杏子「ホムラーッ!? た、たすかったぜーッ!」ハァハァ・・・

さやか「仲間が戻ってきたか・・・・・・」スッ

杏子「・・・・・・オイ、神父さまはどうした?」ズズズ・・・

ほむら「逃げたわ。ワルプルギスの夜まで、何があっても姿を見せないでしょうね。手、握ってくれる?」ギュ

杏子「ちょ、え? ・・・・・・はァ!?」

ほむら「今は詳しく説明している暇はな・・・・・・」

さやか「戦闘中にお喋りとは余裕だなッ、暁美ホムラッ!!!!!」ズバァーーーーーッ!!!!!!!!!

杏子「し、しまっ・・・・・・」

カシャーーーン!!!!!! ピタッ・・・・・・


208: 2011/04/27(水) 02:39:23.80 ID:0dbdt27b0


さやか「・・・・・・」ピタッ

杏子「じ、時間停止か、助かっ・・・・・・ッ、ホムラッ!?」

ほむら「『間に合わなかった』わね・・・・・・私の反応速度を超えた、圧倒的スピードッ」ガクッッ!!

杏子「お、おまえッ、そんなッ、右肩にッ・・・・・・!!」ドドドドド・・・

ほむら「大丈夫ッ、肺には達してない・・・・・・能力使用に支障は無いわ・・・・・・グッ、ううッ」ズ、ブシュゥウゥゥゥゥゥッッ!!!!!!

杏子「大丈夫なわけねーだろッ!? 無理すんな、お前は逃げてろッ!!」

ほむら「キョウコ、よく、聞いてちょうだい。美樹サヤカをとりもどす手段についてよ・・・・・・ぐウッ」ゲホッ!!

杏子「そ、それは、神父さまがいねーと・・・・・・」

ほむら「美樹サヤカは、一度、独力でアヌビスを支配することに成功している・・・・・・再び意識を乗っ取られてから時間も経っていない・・・・・・きっかけさえあれば・・・・・・ッ」ググッ・・・


209: 2011/04/27(水) 02:42:24.53 ID:0dbdt27b0


杏子「きっかけって、何か心当たりでもあるのかよ!?」

ほむら「・・・・・・無いわ」・・・ハァハァ

杏子「オイ、こんな時にふざけてんのか?」

ほむら「大真面目よ・・・・・・大真面目に信じているわ。『マドカ』と、その『友達』が一人も欠けることなく明日という日を迎えることを、それが『マドカ』の幸せだということを・・・・・・ッ」ゲホッ、ゲホッ!!

杏子「・・・・・・ホムラ」ギュ

ほむら「誰も犠牲になってはいけない・・・・・・美樹サヤカも、巴マミも・・・・・・私も、アナタも」クラッ・・・

杏子「・・・・・・わかった。やってみる」ガシッ、ヒョイッ

ほむら「・・・・・・うん」ハァ・・・ハァ・・・

杏子「お前はここで寝てな。終わったら起こしてやるからさ」スッ

ほむら「・・・・・・ええ、後は、頼んだわ・・・・・・」ギシッ


210: 2011/04/27(水) 02:44:26.39 ID:0dbdt27b0



スッ・・・

杏子「・・・・・・」ズズズズズズ・・・・・・

さやか「また妙な術を使って逃れたようだが、手ごたえはあったぞ・・・・・・佐倉キョウコ」ポタッ、ポタッ・・・

杏子「ゆるせねえぜ」ゴゴゴゴゴ・・・・・・

さやか「許さないと、どうなんだ佐倉キョウコ。まさか、怒りで強くなるとか言うんじゃないだろうな?」ドドドド・・・・・・

杏子「・・・・・・私が許せねえのは、テメエがホムラを傷つけたこともそうだが、それをサヤカにやらせたことだッ、アヌビスッ! 絶対にゆるせねぇ~~~ッ!」ドドドドドドドドド!!!!!!!!!

さやか「フハハハ、キサマの残りの技も全てとりこんでやるぞッ! さあ、構えろッ、佐倉キョウコッ!!!!」ドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!


211: 2011/04/27(水) 02:51:26.93 ID:0dbdt27b0


杏子「・・・・・・」ポイッ、カランカランカラン・・・・・・

さやか「なッ、なにィ~~~~~~~~ッッッ!!? キサマッ、追い詰められておかしくなったのかッ!? 武器を捨てるなど・・・・・」

杏子「・・・・・・」スッ

ドラゴン「ア? コラ、アンコ!? なに勝手に解除シテ・・・・・・」スゥゥゥゥゥゥ・・・・・・

さやか「ス、スタンドを解除した、だとッ!? 何か、作戦でもあるというのかッ!?」ゴクリッ・・・

杏子「・・・・・・」キュイィィィ・・・・・・バシュウウウウゥゥゥゥ・・・・・・ン

さやか「ま、ままま『魔法少女』の変身も解除しただとッ!!??? ななな何をするつもりだッッッ!!!???? 強くなるどころかッ、逆に弱くなってるじゃないかーッッッ!!???」ゴゴゴゴ・・・

杏子「どうもしねーよ。ここからは私とお前の戦いじゃあない、サヤカとお前の戦いさ」ズゴゴゴゴゴ・・・・・・

さやか「バ、バカめッ、何をやるかと思えば・・・・・・美樹サヤカの肉体はもはや完全にオレの支配下だッ! いまさら何をしようとムダなことよォ~~ッ!」

杏子「それはどうかな・・・・・・おいッ、サヤカッ、いつまで寝てやがるッ! とっとと目ぇ覚ましやがれッ! サヤカーーーーーーーーッッッ!!!!!」バッ

さやか「無駄だと言うのが・・・・・・分からんのかァーーーーーーーッッ!!!!!」ズダッ、バシュゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!

杏子「いま目ぇ覚ましたら、私の脱ぎたてパンティーやるよオオオオオオオオオオッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」ゴォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!

さやか「どどめだッーーーーーーーーーー!!!!」ズバアァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


212: 2011/04/27(水) 02:58:03.26 ID:0dbdt27b0


さやか「勝ったッ、佐倉キョウコにとどめを刺したぞッ! 『けさ斬り』にしてやったぞッ!!!!!!」

杏子「・・・・・・」

さやか「・・・・・・へ?」

杏子「・・・・・・あれ? なんともねーぜ?」ヒラヒラ

さやか「なッ、なにィーーーーーッ!? なぜ、なぜ無傷なんだッ、佐倉キョウコッ!!!???」ババァーーーーン!?

杏子「・・・・・・おお、なるほどなッ!」ポンッ!

さやか「うおおおッ、くらえッ、くらえッ!!!」ブンッブンッ!!!!

杏子「アヌビスッ、テメーの負けだぜ」

さやか「クソッ、こんなッ、無抵抗の小娘にッ、なぜ攻撃があたらんッ! 刀身はたしかに体に当たっているのにッ!??」ブンブンブンッ!!!!!!!

杏子「オマエの『透過能力』だよッ、美樹サヤカの支配が戻りつつあるんだッ、既に体も思うように動くまいッ! やれやれ、こうも上手く行くと出来すぎな感も否めねーが、結果オーライだぜッ!!」ズバァーーーーン!!!!!!!

さやか「まッ、まだだァーーーーッ! まだオレのほうが支配力は大きいッ!! 剣が使えなくてもッ、佐倉キョウコッ、丸腰のキサマだけでも咬み頃してやるッッッ!!!!!」グバァァァァッ!!!!!!!!!

杏子「往生際が悪いな・・・・・・これでもくらえッ!」ダッ!!!!

No.5「キョ、キョウコ!? 何スル・・・・・・ウワアアアアアアッ!?」

さやか「そ、それは『巴マミ』の『ソウルジェム』ッ!?」

杏子「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」シュヴヴヴヴァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

マミ『ちょっとお邪魔するわよ、スタンドさんッ?』シュゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオォォォォォォォォォヴァァァァァアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!

さやか「巴マミの意識が流れ込んでくるッ!? 美樹サヤカの肉体をッ、乗っ取るつもりかッッ!? バカめッ! そう簡単に・・・・・・し、しまったァーッ、巴マミに気をとられてる隙に美樹サヤカの意識がッ・・・・・・だ、ダメだッ、押さえこまれるッッッッ、そ、そんなァ、ァァァ・・・・・・チクショウ・・・・・・」ガクッ、バタッ・・・・・・

杏子「どうやら上手くいったみてーだな。あ、ドラゴンッ、テメーいつのまに・・・・・・勝手に出てくんなって言ってんだろ」

ドラゴン「(コッソリ運勢を操作してたことは黙っておいてヤロウ・・・・・・)」

杏子「おい、黙ってないでなんかいえよ」コツンッ

ドラゴン「・・・・・・ア」

さやか「・・・・・・」ムクッ

杏子「サヤカッ! よかった、意識を・・・・・・サヤカ?」

さやか「・・・・・・」キョロ、キョロ・・・

杏子「おい、まさか・・・・・・」

さやか「クックックッ・・・・・・」

杏子「て、てめぇッ!!!! まさか、まだッ!?」バッ


213: 2011/04/27(水) 03:03:24.12 ID:0dbdt27b0


さやか「これが美樹さんの体・・・・・・思ってた感じよりずいぶん華奢だわ」フリフリ

杏子「と、巴マミーッ!?? サヤカはどーしたッ!?」バァーーーーン!!!!

さやか「私の肉体への渇望が上回り、支配することに成功したわッ!!!!!!」ズバーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!

杏子「かえせーーーーーーッッ!!!! サヤカをかえせーーーーーーッ!!!!!!!!」バタバタ!!!

さやか「クックック、返してほしくば私を倒すことね・・・・・・って冗談よ、すぐに美樹さんの意識を・・・・・・って、アレ? 佐倉さん?」

杏子「サヤカを・・・・・・」シュバイィイン!! ゴゴゴキュィィィッィイイイイイインン・・・・・・

さやか「ちょっと、佐倉さん? 冗談よ、冗談! イッツ、ア、ジョークよ!? マミさんジョークよ!?? 武器を下ろしなさいッ、ちょ、マジやばいってッ!!!?」

杏子「かえせェーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!」ドッカアアアアァァァァァアアアアンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

ほむら「・・・・・・まだ終わらないのかしら」ドクドク・・・


221: 2011/04/28(木) 04:57:23.07 ID:Hl8zE7/c0



鹿目邸



杏子「神父さまが・・・・・・そんなッ・・・・・・」グッ

まどか「キョウコちゃん・・・・・・ねえ、本当なのサヤカちゃん、神父さんがマミさんを・・・・・・」

さやか「まちがいないよ。アイツがマミさんをこんな体にしたんだ・・・・・・ゆるせない」ギュゥゥゥゥッ

マミ(SG)『ちょ、ちょっと美樹さん、あんまり強く握らないでくれる!?』

さやか「あ、ごめんマミさん・・・・・・つい手に力入っちゃった」テヘッ

杏子「マミッ・・・・・・こんな姿になっちまって・・・・・・全部私のせいだ・・・・・・すまねえッ、すまねえッ・・・・・・」ポロポロ・・・

マミ(SG)『気にしないで佐倉さん。結果的に魔女は退治できたし、だれも失わなかった・・・・・・それで十分だわ』

杏子「う、うううッ、マミーーーッ! ちゃんと毎日手入れしてやるからなーッ、専用の飾る台も用意してやるからなーッ」グシグシ・・・

マミ(SG)『え、それはちょっと・・・・・・』


222: 2011/04/28(木) 04:59:18.16 ID:Hl8zE7/c0


さやか「くっそーあのドグサレ神父、なんか裏があるだろーなァーとは思ってたけど・・・・・・マミさんに手ぇ出すなんて、絶対に許さねーッ!」バッ

まどか「さ、サヤカちゃん・・・・・・キョウコちゃんが・・・・・・」オロオロ・・・

さやか「え? ・・・・・・あ、ごめんキョウコ・・・・・・」シュン・・・

杏子「いや、いいんだ・・・・・・当然のことさ・・・・・・でも、なんで神父さまはマミを・・・・・・信じてたのにッ・・・・・・」ゴシゴシッ

マミ(SG)『私にも理由までは分からないわ。でもプッチ神父のスタンドが「グリーフシード」を「吸収」していた、その現場を見られることがマズかったみたいね』

さやか「グリーフシードを・・・・・・」ゴゴゴ・・・

杏子「吸収ッ、だとッ!? なんでそんなことを・・・・・・」ゾッ

ほむら「その疑問には私が答えるわ」ドドドドドドド!!!


223: 2011/04/28(木) 05:00:16.87 ID:Hl8zE7/c0


さやか「ホムラ!? あんたいたの!?」

ほむら「最初からいたわ」

杏子「どこにッ!?」

ほむら「マドカの背後よ」

まどか「さっきから耳元でハアハア聞こえると思ったら・・・・・・ホムラちゃんだったのッ?」

ほむら「そうよ、マドカ。いままで黙っててゴメンなさい。でも、こうするより他に方法がなかったの」

杏子「あるだろ! さすがに何かあるだろッ!?」

ほむら「ないッ!!!!」ズバァーーーーンッ!!!!!

杏子「じゃあもうお前ずっとそこ居ろよォォォォォォォッ!!!!」ドヴァーーーーンッ!!!!!


224: 2011/04/28(木) 05:02:02.58 ID:Hl8zE7/c0



(プッチのヤバさ説明中)


ほむら「・・・・・・と、いうわけよ」

マミ(SG)『・・・・・・そんなッ』ゴクリッ

杏子「『時間』を『加速』させて『宇宙を一巡させる』ッ??? それでみんな『天国』に行く、だって????」

ほむら「そう、それがエンリコ・プッチの目的。その目的の為なら、何だって犠牲にするでしょうね」

さやか「ちょ、ちょっとタンマ! 全然イミわかんないんだけど・・・・・・何なの『宇宙』とか『天国』とかッ!!?」

杏子「もっと分かりやすく説明してくれよッ!」

ほむら「プッチのスタンドで宇宙がヤバい」

さやか「今度は内容が伝わってこないなぁー・・・・・・」

ほむら「・・・・・・実を言うと、私も完全に理解しているわけではないわ」

杏子「偉そうに説明しといてそれかよッ!?」


225: 2011/04/28(木) 05:06:00.91 ID:Hl8zE7/c0


ほむら「ただこれだけは言える」ドンッ

杏子「な、なんだよッ?」タジッ・・・

ほむら「自分の目的のためだけに、他人を平気で踏みつけるような人間がつくる世界なんて、絶対に間違ってる。そんな人間にマドカの、私たちの未来を委ねることなんて・・・・・・できないッ、断じてッ!!!!!」

杏子「・・・・・・ッ」

さやか「私も同意だね。キョウコの信頼を裏切り、マミさんの命を狙うようなヤツが、この世界を好きにするなんて、そんなの絶対おかしいッ!」

杏子「・・・・・・サヤカ」

マミ(SG)『そうね、放ってはおけないわ。大きな「借り」もあるわけだし・・・・・・』

杏子「・・・・・・マミ」

まどか「でも、神父さんが現れるのも今日で、ワルプルギスの夜が現れるのも今日なんだよね・・・・・・?」

ほむら「ええ、そうよ、鹿目マドカ」キリッ


226: 2011/04/28(木) 05:08:29.08 ID:Hl8zE7/c0


ほむら「『ワルプルギスの夜を撃破する』『プッチ神父の野望も阻止する』。両方やらなくちゃいけないのが魔法少女の辛いところね・・・・・・覚悟はいい?」

マミ(SG)『・・・・・・ええ』

さやか「余裕っしょ!」グッ!

杏子「私は・・・・・・クッ」ギュッ

まどか「・・・・・・キョウコちゃん」

仁美「(会話に入れませんでしたわ・・・・・・)」ドドドド・・・


236: 2011/04/29(金) 02:51:23.70 ID:ZpC2JRhI0


さやか「じゃあ、さっそくその出現予測ポイントに先回りしとこうよ。プッチ神父はいつ現れるかわからないし、さっさとワルプルギスの夜を倒しちゃうのがいいんじゃない?」

ほむら「そうね、あなたたち2人は留守番よ」

仁美「ええ、任されましたわ」スッ

まどか「サヤカちゃん、今度は無茶しないでね・・・・・・?」

杏子「あ、あのさ・・・・・・」

さやか「うげッ!? ま、まあ、今回はマミさんがサポートしてくれるし、ぜんぜん大丈夫だよ!」

マミ(SG)『アヌビスは今や完全に私の支配下にあるから、安心して鹿目さん』

さやか「それはそれで不安だけどなぁ・・・・・・またマミさんに乗っ取られそうで」

マミ(SG)『心配いらないわ美樹さん。安定した自我を持っていれば私に意識を支配されることはないわ』

ほむら「もはや呪いのアイテムね、巴マミ」

杏子「あのさッ!!!!」バッ


237: 2011/04/29(金) 02:52:24.54 ID:ZpC2JRhI0


さやか「うわっ! どうしたのよ、びっくりするじゃない」

杏子「わりぃ・・・・・・でも、やっぱりダメだ。私は戦えない」

ほむら「ッ!?」

さやか「・・・・・・へ?」

マミ(SG)『・・・・・・』

杏子「私はこの戦い、降りさせてもらうよ」


238: 2011/04/29(金) 03:06:44.49 ID:ZpC2JRhI0


さやか「はァ? あんた自分が何言ってるか・・・・・・」

まどか「サヤカちゃん、キョウコちゃんにもキョウコちゃんの考えがあるんじゃ・・・・・・ないかな・・・・・・」

ほむら「・・・・・・理由を聞かせてもらえるかしら」

杏子「ああ、ちょっと長い話になるが、聞いてくれるかい? サヤカにはもう話してる内容だけど・・・・・・」


239: 2011/04/29(金) 03:07:57.41 ID:ZpC2JRhI0


杏子「いま神父さまが使ってる教会が、もともとウチの実家だったのは知ってるよな?」

ほむら「・・・・・・ええ」

マミ(SG)『噂に聞いたことあるわ。一時期、かなり大きな、その、新興宗教の教会だったって。佐倉さんの家だったのね・・・・・・』

杏子「大きくなる前は貧乏でさ。メシを食うのも一苦労、飢えを感じない日はないってぐらい生活に困ってた」

さやか「・・・・・・」

杏子「・・・・・・親父が不器用なヤツでさ、自分が正しいと思ったら意地でも曲げないんだよ。ささいなことで教会の上層部と対立し、破門されて、それでも正しくあろうとしてた」

仁美「・・・・・・プッチ神父みたいな方でしたのね」

さやか「そう? あいつは不器用ってより狡猾ってかんじじゃない?」

杏子「・・・・・・まがったことが嫌いでさ、悪さしてはよく怒られたさ。でも人の何倍も優しかった。私はそんな親父のために魔法少女の契約をしたんだ」


240: 2011/04/29(金) 03:09:47.34 ID:ZpC2JRhI0


杏子「『みんなが親父の話をきいてくれるように』って願い事でな。笑っちまうだろ? 私ももそう思うさ。でも、その時は幸せだった。親父に協力して、世界の平和の為に戦ってるつもりでいた」

杏子「ところがある日、魔法少女の秘密が親父にバレた。そしたらどうなったと思う? ショックで親父は自殺・・・・・・魔術で人心を惑わす悪魔の手先だとさ。実の娘に向かってだぜ? 酷くねえか?」

杏子「まだ小さかった私の妹も自殺の巻き添えさ、無理心中って言うんだっけ? 親父がいなくなった教会も解散。後に残されたのは魔法少女の宿命を背負った私だけ。そっからは、ひたすら自分のためだけに闘ってきた」

まどか「キョウコちゃん・・・・・・」

マミ『そんなことがあったのね・・・・・・』

さやか「それとアンタが戦わないことと、何の関係があるの?」


241: 2011/04/29(金) 03:15:59.41 ID:ZpC2JRhI0


杏子「神父さまも・・・・・・自殺で妹を失くしてる」

さやか「!!!」

まどか「ッ!」

マミ『・・・・・・そんな』

杏子「神父さまの妹の自殺は、妹と弟のためを想い、神父さまが良かれと思ってやったことが原因なんだ。家族の幸せを祈ってやったことが、逆に家族の命を奪う結果になっちまった・・・・・・」

杏子「自分の経験を重ねてるわけじゃない・・・・・・ただ、わかっちまうんだ。神父さまの抱えてる悲しみや苦しみが、痛いほどわかっちまうんだ・・・・・・」

杏子「神父さまは神父さまのやり方で世界中の悲しみを救おうとしてるんだと思う・・・・・・本当はすごく優しい人のはずなんだ。それを『やめろ』だなんて、やっぱり私には言えないよ・・・・・・」


242: 2011/04/29(金) 03:19:16.68 ID:ZpC2JRhI0


杏子「も、もちろんワルプルギスの討伐には参加するぜ! この街を好き放題に破壊させるわけにはいかねーからな! ただ・・・・・・」

ほむら「わかったわ。考えてみれば当然のことよね」

さやか「ホムラ?」

ほむら「エンリコ・プッチとは私ひとりで戦う。あなたたちは手を出さなくていい」

さやか「ちょ、何それ? キョウコは仕方ないけど・・・・・・私も戦うって!」

ほむら「・・・・・・エンリコ・プッチは人間だわ、魔女とは違う。彼を倒すというこは、人を頃すということよ」

さやか「ッッ!? そ、そーだけどさ、私も魔法少女として・・・・・・」

マミ(SG)『・・・・・・「ピストルズ」ッ!!!』ヤットデバンダ! アラヨット! カラダガカルイ!

さやか「ま、マミさん? ちょ、ピストルズッ!?」カリテクゼ!

ほむら「ちょと、えッ? はあッ!!」パシッ!! ジャマスルゾ!

マミ(SG)『ナイスキャッチよ、暁美さん』


243: 2011/04/29(金) 03:21:46.07 ID:ZpC2JRhI0


マミ(SG)『「魔法少女」の仕事は「魔女」を倒すこと。エンリコ・プッチの始末は私と暁美さんに任せなさい』

さやか「で、でもッ・・・・・・」

マミ(SG)『佐倉さんの気持ちも考えてあげなさい。いちばんの友達が敬愛する人に殺意を向けるなんて、私なら耐えられないわ』

さやか「!!」

杏子「・・・・・・マミッ、ホムラッ、すまねえッ・・・・・・でも私には、どうしてもできねーんだッ」ググッ

さやか「キョウコ、あんた・・・・・・」

ほむら「それが普通よ。誰も貴女を責めてなどいない。自分の気持ちは大事にしておきなさい・・・・・・忘れないようにね」

さやか「でも、ホムラとマミさんだって・・・・・・」

ほむら「私とエンリコ・プッチには分かちがたい因縁があるの。彼は私を乗り越えなければいけないのと同じように、私も彼を乗り越えなければならない。私が戦うことは避けられないわ」

マミ(SG)『私はプッチ神父に「お返し」をしなくてはいけないわ・・・・・・暁美さんを一人にするのも心配だし』ヨッシャー! マミ、マジスナイパー! フクシュウスルハワマミニアリ!


244: 2011/04/29(金) 03:23:41.23 ID:ZpC2JRhI0


まどか「で、でも、そうすると2組に別れちゃうんじゃ・・・・・・」

仁美「キョウコさんとサヤカさんは接近戦でワルプルギスの夜を叩く、ホムラさんとマミさんは遠距離から援護しつつ消耗を抑えプッチ神父に備える・・・・・・つまり、前後衛の形になりますわね」

ほむら「!」ホムッ!?

さやか「おおッ」ポムッ!!

マミ(SG)『かえってメリハリがついて良いかもしれないわね』

杏子「・・・・・・魔女相手に容赦はしねえ。マミとホムラの出番は無しにしてやるよ」ゴゴゴゴゴゴ・・・


250: 2011/04/30(土) 06:11:04.65 ID:h9X5kJZO0



数分後



QB「やっぱりね、おかしいと思ったんだ」スタッ

まどか「きゅ、キュウベぇ・・・・・・っ」ザッ

仁美「・・・・・・!」スッ

QB「警戒しなくていいよ。べつに何かしようってわけじゃないから。もちろん、契約してくれるっていうなら喜んで応じるけど」

仁美「皆さんと入れ違いに現れるなんて・・・・・・後ろめたいことがある証拠ですわ」ズズズズ・・・

QB「ボクだってタコ殴りにはなりたくないさ。この後のことを考えるとエネルギーもムダにしたくないからね」

まどか「まさか、サヤカちゃんたちのジャマをするつもりなの!?」

QB「違うよ、むしろその逆さ」

仁美「・・・・・・と、言いますと?」

QB「エンリコ・プッチは、ボクが始末する」


251: 2011/04/30(土) 06:14:28.06 ID:h9X5kJZO0


QB「しっかり止めを刺したと思ったら、まさか取り逃がしてたとはね。所詮はスタンド能力と思っていたけれど、ボクの魂探知から逃れられるような能力があるとは・・・・・・正直、驚いている」

仁美「盗み聞きとはいいご趣味ですのね。それで、御用は何ですの? こちらは直ぐにでもお引取り願いたいのですが」

QB「ヤレヤレ、嫌われたものだね。『エンリコ・プッチはまだ生きている』、これの確認に来ただけさ、それ以上は何もないよ」

仁美「そうですの。それではせいぜいご健闘を祈らせていただきますわ、インキュベーターさん?」

QB「ありがとう志筑ヒトミ。キミも願い事があったら、いつでもボクに言ってよ。すぐにでも魔法少女にしてあげるからね!」

仁美「・・・・・・見上げた営業根性ですわ」

まどか「あ、あの・・・・・・キュウベぇ!」

QB「何だいマドカ、契約かい?」

仁美「マドカさんッ!?」

まどか「ちがうよ、ひとつ、質問があって・・・・・・」

QB「それがキミの願い事かい?」

まどか「・・・・・・」

仁美「・・・・・・」

QB「・・・・・・冗談だよ。で、質問は何だい? ボクに答えられる範囲でなら答えてあげるよ」

まどか「ありがと・・・・・・あのね、神父さんのことなんだけど・・・・・・」


252: 2011/04/30(土) 06:17:03.27 ID:h9X5kJZO0


QB「エンリコ・プッチがやろうとしていること?」

まどか「うん、キュウベぇなら分かるんじゃないかと思って・・・・・・頭よさそうなイメージあるし」

QB「うーん・・・・・・正直、ボクからすれば自殺行為としか思えない」

まどか「自殺行為?」

QB「そう。エンリコ・プッチは自身のスタンドを加速度的に成長させ、この宇宙のエネルギーを浪費しようとしているんだ」

仁美「浪費? この『宇宙を一巡させる』という話ではなくて?」

QB「それは彼の妄想だよ。ボクらの技術で分析した結果、プッチのスタンドは最終的にこの宇宙のエネルギーを使い果たし、完全に消滅させてしまう」

まどか「そんなッ・・・・・・」

QB「宇宙が一度消滅して・・・・・・次の宇宙が始まるなんて、ナンセンスだよ。そんな保証はどこにもない。もし仮に『一巡後の宇宙』があるとするなら、それは彼の頭の中だけだろうね。夢物語と変わらないよ」

仁美「・・・・・・そうでしょうか?」


253: 2011/04/30(土) 06:19:37.76 ID:h9X5kJZO0


まどか「ヒトミちゃん?」

仁美「目指す『意志』があるなら、いつか到達できると思いますわ」

QB「『意志』・・・・・・か、なるほどね。ねえ、鹿目マドカ」

まどか「ふ、ふぇッ!?」ビクッ!

QB「キミの願いなら可能かもしれない。膨大な魔力のポテンシャルを持ったキミなら、そんな不条理を起こしても不思議じゃないよ」

仁美「インキュベーターさん、あまり勧誘がしつこい様ですと・・・・・・」ゴゴゴ・・・

QB「ああ、ごめんごめん。でも、そうかもしれないね。キミたち人間が持つ『感情』のエネルギー・・・・・・『意志』や『精神』といったものはボクらの理解を超越した領域にあるからね」

まどか「うう、難しすぎてついていけないよ・・・・・・」プスプス・・・

QB「もしかしたら、スタンド能力が宇宙全体を変えてしまうことだってあるかもしれないね。ま、あくまで可能性の話しだけど」


254: 2011/04/30(土) 06:21:11.97 ID:h9X5kJZO0


仁美「違いますわ、インキュベーターさん。『奇跡』や『魔法』や『スタンド能力』が宇宙を変えるのではありません。人の意志が変えるのですわ」

QB「? その『意志』をエネルギーに変換しているのはボクたちの技術だよ?」

仁美「アナタ方の技術などなくとも、私たちは私たちの足で未来へ歩むことができますわ」

QB「やれやれ、無知は怖いね。類人猿だったキミたちに知恵の実を与えたのは誰だと思っているんだい?」ズゴゴゴゴ・・・

仁美「アナタこそ人類を見くびっているんじゃありませんの? たまたま科学技術が先を行っていただけで、よくもそこまで見下せたものですわね」ドドドド・・・


255: 2011/04/30(土) 06:23:43.67 ID:h9X5kJZO0


QB「・・・・・・まあ、キミと議論したところで何が変わるってわけじゃないけど、個人的には興味深かったよ、志筑ヒトミ。また今度、ゆっくり話そうよ、じゃあね」シュバッ!!

仁美「ちっ、逃げたか・・・・・・まあいいですわ。さて、マドカさん、私たちは・・・・・・って、マドカさん!? どうしましたのッ!?」

まどか「・・・・・・ムツカシイ・・・・・・ハナシ・・・・・・ワカラナイ」プスプスプス~

仁美「耳の穴から煙がッ!? お家の方ーッ、マドカさんが知恵熱で大変ですわーッ!!!」ドタドタ

まどか「アタマガ・・・・・・フットー・・・・・・シソーダヨ」バタッ

仁美「マドカさーんッ!?」


265: 2011/05/01(日) 06:02:12.20 ID:VbXk4sd10



ヒユゥゥゥゥゥ・・・・・・ゥ・・・・・・ゥゥゥゥ・・・・・・


ラジオ音声
『先ほど見滝原市内全域に避難警報が発令されました。雷雨を伴った暴風の発生が予想されます。近隣の住民のみなさんは落ち着いて避難してください。繰り返します。先ほど見滝原市内全域に・・・・・・』



バサバサバサバサ・・・・・・

シュッ・・・

さやか「こっちは終わったよ」スタッ

ほむら「こっちも問題ないわ」シュバッ

杏子「逃げ遅れてる住民の避難を手伝うなんて・・・・・・これじゃまるで正義の味方じゃねーか」・・・ハァ

さやか「いいじゃん世義の味方ッ、我々は見滝原と世界の平和を守る魔法戦隊なのだーッ!!」サーヤカーッ! テキハドコダ! テキケンヒッサツ!

杏子「・・・・・・ったく、調子狂うぜ」ポリポリ

ほむら「ワルプルギスの魔女は結界の中に隠れず、街中に直接姿を現す・・・・・・魔女の攻撃も、私たちの攻撃も少なからず周囲を破壊することになるわ」

マミ(SG)『これで辺りを気にせず、思いっきり暴れられるってわけね』ダナッ! レッツ、パーリィダッ! カカッテコイヤーッ!


266: 2011/05/01(日) 06:04:19.69 ID:VbXk4sd10


シュゥゥゥ・・・・・・

さやか「あれッ!? うん?」・・・・・・

杏子「なんだよ。決戦前なんだ、ちっとは静かにしてろよ」

さやか「いや、なんか耳が・・・・・・」・・・ィンィンィン・・・

杏子「耳がどうしたんだよ?」

さやか「山に登った時みたいに、耳ん中がヘンな感じなんだけど」

杏子「ここは街中だぜ、んなこと・・・・・・あれ、私もだ。変だな」・・・・・・

ほむら「魔女が発生させている上昇気流のせいよ。地表の大気が巻き上げられて、この一帯の気圧が急激に低下しているの。フンっ!」ポコッ!

杏子「ッ!? プッ・・・・・・ホムラッ、なんだよそれッ・・・・・・ププッ」プルプル

さやか「あははははははッ!? いきなり鼻つまんで何するかと思えば、なによそれッ!? おっかしーッ!」ププッ

ほむら「・・・・・・耳抜きよ。知らないのかしら。これをやらないと耳の中の違和感は治らないわよ」シレッ

さやか「え? ほっとけば治るんじゃないの?」

ほむら「たかが耳の中の違和感と舐めていると痛い目を見るわよ。一生そのままでもいいと言うの?」

杏子「わかったよ、やればいんだろ。こう鼻をつまんで・・・・・・フンッ!!!」ポコッ!

さやか「あははははッやっぱダメだッ、掛け声の瞬間がどうしてもムリだッ、ひ、ひいぃ~~~ッ」バタバタ

杏子「(こいつ、笑いのツボに入ったな・・・・・・)おい、はやくやれよ! お前だけだぞやってねーの!」グイグイ

さやか「わ、わかったわよ。こう、ハナをつまんで、つまんでッ・・・・・・プ、プフハハハハッ!? やっぱダメだ、笑っちゃってできないよッ!?」

ほむら「・・・・・・美樹サヤカ」スッ

さやか「な、なによ急に真剣な顔して」タジッ

ほむら「フンっ!」ポコッ!

杏子「~~~~~~~ッッッ!!!!???」ブーーーーーーーーーッ!!!!

さやか「な、なんでもう一回すんのよッ!!? ひッ、おッ、お腹が痛いッ」ブフッ、ブフォアッ!

ほむら「・・・・・・・・・・・・フンッ!!」ポコッ!!

杏子「じ、時間差はやめろッ、時間差はッッ~~~~」ブフッ、ククッ・・・

さやか「もういいからッ、もうこのままでいいからッ、ひッ、ひぃ~~~~ッ」バタバタ

マミ(SG)『(暁美さん、変わったわね・・・・・・)』


267: 2011/05/01(日) 06:06:25.65 ID:VbXk4sd10


バサバサバサバサ

シュゥゥゥゥゥウウウ・・・・・・

ほむら「さあ、そろそろ時間よ」

マミ(SG)『前方上空に魔女反応アリ・・・・・・いよいよね』

杏子「いいか。魔女が現れたと同時に私が動きを止めつつ全力を叩き込む。さすがに倒しきれないと思うが・・・・・・」

さやか「ひるんだ所に私がとりついてメッタ斬り!」

マミ(SG)『ピストルズを1人ずつお供につけるわ・・・・・・2人とも決して無理はしないように』

杏子「・・・・・・わかってるよ。ぜったいに無茶はしねーッ」グッ

さやか「あはははッ、気をつけまーす・・・・・・」アセアセ

ほむら「・・・・・・来るわッ!」バッ


268: 2011/05/01(日) 06:07:26.97 ID:VbXk4sd10



『5』(フュンフ)

――舞台装置の魔女(通称:ワルプルギスの夜)――

『4』(フィーア)

――その性質は無力――

『3』(ドライ)

――回り続ける愚者の象徴――

『2』(ツヴァイ)

――この世の全てを戯曲へ変えてしまうまで無軌道に世界中を回りつづける――

『1』(アインス)



※公式サイト:魔女図鑑より抜粋※

269: 2011/05/01(日) 06:08:15.33 ID:VbXk4sd10


ゴゴゴコ゛ゴゴゴゴゴ・・・・・・

ワルプルギスの魔女「・・・・・・」ズオォォォォォォォォオオオ・・・・・・

・・・・・・ズズズズズズズズゥ・・・・・・


270: 2011/05/01(日) 06:10:00.73 ID:VbXk4sd10


杏子「けっ、ご大層にこっち見下ろしやがって」ジリッ

さやか「思ってたより高い所にいるわね。私とキョウコじゃ届かないかも・・・・・・」ザッ

ほむら「なら、私たちで『下に降ろす』わ・・・・・・巴マミッ!」ヒュバッ、ザザッ!!!

マミ『オーケーッ』シュィイイイインッ!!!

ほむら「鋼の装甲をも貫く対物狙撃銃(アンチマテリアル・ライフル)の弾丸にッッ・・・・・・」ガッシャコン!! ズズズ・・・・・・

マミ『私の魔力と「ピストルズ」のエネルギーを上乗せするッ! 名づけて「究極の弾丸(アルティマ・シュート)」ッッッ!!!!!!!!』カ、カッケー! イケルゾ! フットバシテヤルーッ!

さやか「・・・・・・さ、さすがマミさんッ、シビれるネーミングセンスッ!」ドドドドド・・・!

杏子「(マミ、おまえ今、最高に輝いてるぜ・・・・・・)」

ほむら「(勝手に名づけないでほしいわ・・・・・・)」チャキッ、ドンッ! ガシャコッ・・・ドンッ! ガシャコッ・・・・・・


271: 2011/05/01(日) 06:11:13.52 ID:VbXk4sd10


ヒュッ・・・

ドグッ、ガイィィィィィィィイイインッ!! ガキイイィィィイイッ!!! ドグオッ!! ドグオォォォッ!!!

魔女「・・・・・・ウフフ、フハハ、アハハハハハハハハハハハハハ!!!」ドグォ!! ガギイィイィィインッ!!!

ォォォォォ・・・

杏子「オイオイ・・・・・・ぜんぜん効いてねーんじゃねーか・・・・・・?」

マミ『ある程度のダメージはあるみたいだけど・・・・・・やはり遠距離攻撃ではパワーが足りないわね』

さやか「でもちょっとずつだけど下がってきてる・・・・・・あとちょっと、もう少しッ・・・・・・キョウコッ!」ジリッ

杏子「よっしゃーッ! この距離なら余裕だぜーッ!!!」ダッ!!


272: 2011/05/01(日) 06:13:17.50 ID:VbXk4sd10


杏子「これでも・・・・・・くらえっ!」バッ・・・・・・ゴゴゴコゴゴゴゴゴゴ!!!

さやか「え? なに? 地震ッ!?」

ドゥッ! ドガドガドガドガッ!!!! ギャルルルルルルル・・・・・・・

ほむら「あ、あれはッ・・・・・・」

マミ『地面から巨大な槍が、何本も伸びていくッ、魔女に向かってッ!!!』

グルグルグルッ!!!! ジャラッ・・・ギシッ!!!!

さやか「鎖が巻きついてッ、がんじがらめになっていくッ!!」

魔女「ウフフフフフ、アハハハハハ!!!」グラグラ・・・ギシギシッ!

杏子「逃げようったって無駄だぜ。今日の私は最初っからフルパワーッ!!! この一撃で決める! って覚悟で挑んでんだからよォーッ!!!!」ズゴゴゴゴ・・・・・・ドグオオオオオ!!!!

さやか「さ、さらに巨大な槍が2本・・・・・・あんなのぶつけられたら、さすがにあの魔女でも・・・・・・」

魔女「アハハハハッ、アハハハハハハハハハハッ!!!!」グラグラ・・・ギシギシギシッ・・・・・・!!

杏子「どこへ行かれるのですか?(ドミネ・クオ・バティス)・・・・・・おまえは『磔刑』だァーーーーッ!!!!!!!」キィィィィィィイイイイイイイイイイッッッ・・・・・・・ゴゴオオオオオオオオオオオオオアッッッッ!!!!!!!!


280: 2011/05/02(月) 05:55:16.93 ID:uIygLpvB0


魔女「ウフフフハハハハ!」ズズゥ・・・

杏子「いまだッ、サヤカぁーーーーーッ!!!」

さやか「はぁぁぁあああああああああッッ!」ズババッ!!!!!!!!!!

魔女「フフフフフッ、アハハハハハ・・・・・・ハギッ!?」ガクッ!?

ほむら「ッ!? あのワルプルギスの両腕をッ、一瞬で切り落としただとッ!!? なんたる膂力ッ!!!」バッ

マミ(SG)『魔女100匹斬りの実績は伊達じゃないわね』ドンッ!

杏子「さやかーッ、そのまま決めちまえーッ!!!!」グッ!

さやか「っつしゃあああああああああアアアアアアアッ!!!!」ズバィイーーーーーン!!!!

魔女「・・・・・・ッッッ!!」ドッ・・・

杏子「首を取ったッ、決まりだぜッ!!」

さやか「まだまだァーーーーーーーーッ! こいつがッ、完全に停止するまでッ、斬るのをやめないッッ!!! くら・・・・・・ぐっッ!!??」ドガッ!!!!

杏子「!? サヤカッ、どうし・・・・・・うわッ?」ガシッ!!

さやか「ごめんキョウコ! いったんマミさんたちの所へ戻るッ」シュバッ、シュバッ!!

杏子「な、サヤカ? はなせよッ、自分で走るよッ! なんでお姫様抱っこなんだよーッ!?」ジタバタッ

さやか「・・・・・・あんたのスピードじゃ追いつかれる」タタタシュバッ・・・

杏子「どーして逃げんだよ、あのまま行ってれば倒せただろ!?」

さやか「・・・・・・」シュタッッ

ほむら「・・・・・・おかえりなさい」ジリッ・・・

マミ『・・・・・・来たわね』ゴゴゴゴ・・・

杏子「来たって何・・・・・・ッ!? ・・・・・・そんなッ、まさか・・・・・・」ドドドドドド・・・・・・


281: 2011/05/02(月) 05:58:55.76 ID:uIygLpvB0


プッチ「『メイドインヘブン』のスピードに対応できるとは・・・・・・美樹サヤカ、なかなかの使い手に成長したものだ」ザッ・・・

杏子「し、神父・・・・・・さまッ・・・・・・」ジリッ・・・

さやか「キョウコ、さがってなさいッ・・・・・・!」ザッ

ほむら「・・・・・・エンリコ・プッチ」スッ

プッチ「暁美ホムラ、時間停止なら止めておいたほうがいいんじゃないか。互いに停止した時間の中で戦う間、残りの魔法少女は無防備だぞ?」

ほむら「・・・・・・ッ、あなたこそ『ホワイトスネイク』を除いて『同時に扱えるスタンドは1つだけ』のはずよ。『ザ・ワールド』のスタンドを解除しない限り、『メイドインヘブン』による宇宙一巡は達成されないッ!!!」

プッチ「言われるまでもないが、ご忠告ありがとう・・・・・・キサマらを全滅させてからッ、そうさせてもらおうッ! 『ザ・ワールド』ッ、時よ・・・・・・」

さやか「させるかァーーーーーーーッ!!!」ヒュンッ

杏子「さ、サヤカッ!!」

ほむら「!! 迂闊に仕掛けちゃ・・・・・・」

プッチ「ッッ!?(は、はやいッ、これほどのスピードとはッ!! 時間停止を発動するまでの、一瞬のタイムラグで、あの距離を詰めるだとォ~~~~~~ッ!!!!!?)」

さやか「オラアッ!!!」バキッ!!

プッチ「グフハッ・・・・・・!!」ドシャッ・・・・・・!!

ほむら「や、やったッ!?」ジリッ

杏子「・・・・・・さ、サヤカ!?」

さやか「キョウコに免じて鉄拳でカンベンしてあげるから、おとなしく気絶してなさい・・・・・・」シュゥゥゥ・・・


282: 2011/05/02(月) 06:02:55.35 ID:uIygLpvB0


マミ『念のために魔法のリボンで拘束しておくわね』シュルシュル・・・シュルンッ

さやか「これで残るはワルプルギスだけね・・・・・・って、あいつ、もう斬った場所が再生をはじめてるッ!?」バッ

杏子「・・・・・・はやいこと向こうも片付けちまわないとな」カチャ

ほむら「・・・・・・!」

マミ『どうしたの? 暁美さん』

ほむら「みんな、その場を動かないでッ!」ババッ!!

さやか「!」ピクッ

杏子「な、なんだよホムラ!?」

ほむら「エンリコ・プッチは『D4C』というスタンドを使っていたわ」

マミ『ディー、フォー、シー? ・・・・・・いったいどんな能力なの?』

ほむら「私の知る限りでは、ダミーの遺体を作って、やられた振りをするスタンド・・・・・・そこで気絶しているエンリコ・プッチも、ダミーかもしれない・・・・・・私たちを暗頃する機会を、隠れてうかがっているかもしれないッ!!」

プッチ?「違うな・・・・・・暁美ホムラ。もはや暗殺の必要などないのだ」ズズズズ・・・


283: 2011/05/02(月) 06:06:52.75 ID:uIygLpvB0


杏子「し、神父さまッ!? じゃ、じゃあこっちで気絶してる神父さまはいったいッ!?」

さやか「くっ・・・・・・殴った感じだと本物っぽかったけど、替え玉だったってわけね」ジリッ

ほむら「堂々と姿を現すとはッ!? いったい・・・・・・」

マミ『あ、暁美さん・・・・・・あれっ・・・・・・』

ほむら「ッ!!!?」

プッチA「替え玉? それも少し違うぞ」ズズズ・・・

プッチB「さきほど美樹サヤカに殴られた私も、まぎれもなく私だ」ゴゴゴ・・・

プッチC「ただしッ、『平行世界』からつれてきた『別の私』だがなッ!」ドドドドド・・・

杏子「あ、ああッ・・・・・・そんな・・・・・・」

さやか「なッ、プッチ神父がッ、いっぱいッ!? 4、5、6・・・・・・ちょっと、何人まで増えんのよッ!!!!」

プッチD「上限はない・・・・・・皆、この『基本の世界』で天国を目指すため、骨身を惜しまぬ覚悟の『私』だ・・・・・・」

プッチE「さあどうする暁美ホムラッ! 何時間も時間停止ができると言っていたなッ!」

ほむら「くッ・・・・・・」

プッチF「『有限』では無限の平行世界を持つ『D4C』に勝つことなどできんッ!」

プッチG「どうする? 抗うか? 諦めるか? それとも『時間逆行』を発動させるかッ!?」

プッチH「できんよなァ~~~ッ! きさまの魔術が私の加速を阻害しているように、私の加速がキサマの巻き戻しを阻害するッ!」

プッチI「そして、メイドインヘブンは更なる段階へと進化を始めているッ、キサマの魔術を振り切るほどになァーッ! いくら強力な能力を持とうとも消費型の魔法少女には限界があるッ、しかしッ、スタンドには無限の成長性があるのだッ!」


284: 2011/05/02(月) 06:11:42.87 ID:uIygLpvB0


さやか「『えげつない』能力ね・・・・・・ホムラ、何か作戦とかないの?」ジリッ

ほむら「・・・・・・本物の、『D4C』を発動させているエンリコ・プッチを見つけて抹頃する」ハァ・・・ハァ・・・

さやか「・・・・・・それ、どうやって見つけんのよ?」ジリジリッ・・・

ほむら「分かれば実行しているわッ!」

マミ『来るわよッ!』

プッチJ「ウオショオオオアアアアアアアアッ!!!」ドギューーーーン!!!!

杏子「・・・・・・え?」

さやか「しまっ・・・・・・キョウコッ!!」バッ!

マミ『佐倉さんッ!!』

ほむら「(くッ、間に合わな・・・・・・ッ!!!)」

ドグォ!!!!!


285: 2011/05/02(月) 06:18:17.89 ID:uIygLpvB0


プッチ「なっ、バっ、バカなあああああああああッ!?」グボォ!! ドグシャ!!!!!

杏子「ッ・・・・・・!?」

ほむら「!!!? こ、これはいったいッ!?」

さやか「何もない別の空間からッ、プッチ神父が急に現れたッ!??」

マミ『見てッ! 佐倉さんを襲おうとしていたプッチ神父が、消えていくわッ! 他のコピーも・・・・・・崩れていくッ!!』

プッチ「う、うぐぐぐぐぐッ、これはッ、いったいッ・・・・・・本体の私は『平行世界』の中にいて、絶対に安全だったはずだぞッ!? 私の許可なく侵入し、その上、攻撃を加えるなどッ・・・・・・」ググッ・・・

QB「やれやれ、キミたちはいつもそうだね。まったく、わけがわからないよ・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ・・・

ほむら「そ、そんなッ! い、インキュベーターッ!!?」

マミ『キュウベぇ!!!』

さやか「『殴った』のッ!? 『耳』の部分を『拳』のように握り固めてッ・・・・・・」ズズズズ・・・

プッチ「なッ!? 『D4C』に亀裂がッ!? インキュベーターに殴られた場所を中心にッ、ハンマーで砕いたコンクリート壁のように崩れているッ!? キサマにそんな能力はないはずだぞッ、インキュベーターッ!!!」バッ!!

QB「どうしてそうすぐに主観で物事を決めつけるんだろうね?」ズバァーーーーーーンッ!!!!!!!!!!


298: 2011/05/03(火) 03:57:31.00 ID:0jT7kqhk0


QB「さあ、エンリコ・プッチの相手はボクがする。キミたちは自分の仕事に戻るといい」シュッ

ほむら「・・・・・・感謝はしないわよ」

QB「はじめから期待してないさ」ヤレヤレ

ほむら「行くわよッ、ワルプルギスは既に活動を再開しているわ」ダッ!!

マミ『佐倉さんッ、美樹さんッ!』イクゾ! ハシレッ!

杏子「あ? ・・・・・・ああ、そうだな」ダッ!!

さやか「キョウコ、あんた大丈夫?」タッタッタッ・・・

杏子「・・・・・・へっ、あのドでかい魔女を倒すまでは倒れねーよッ」グッ

マミ『魔法少女のピンチを助けてくれるなんて、キュウベぇもマスコットらしい所があったのね』

ほむら「(インキュベーター、あの強さは・・・・・・『D4C』を破った能力は、何か、もっと根本的な・・・・・・次元の違う何かを感じた・・・・・・『強さ』ではない、別の恐ろしさのようなものを・・・・・・)」ギュッ

さやか「よっしゃ、それじゃ一足先に行ってくるわね!」シュィイイーーーン!!

杏子「ちょ、先走んじゃねーよッ!」ダッ!!

さやか「大丈夫大丈夫! 近づいちゃえばこっちのもんだって!」シュババッ!!!


299: 2011/05/03(火) 04:00:08.75 ID:0jT7kqhk0



プッチK「くっ、魔法少女は後回しだッ! 残った私で本体を援護する!」

プッチL「インキュベーターを狙えッ、本体を攻撃させるなッ!」

プッチM「『キラークイーン』で爆破するッ! そこを退けッ!」ズアッ!!

プッチN「バカモノ接近するなッ! 自爆されるだけだッ!」バッ!

プッチO「悠長なことを言っていられるかッ! 『ホルス神』ッ、氷漬けにしろォーッ!!」ギャキキキキキキャンッ!!!!!

プッチP「くっ、インキュベーターはどこだッ!? 爆煙で見失ってしまったぞッ!?」キョロキョロ・・・

プッチQ「だれかレーダーを使ってサポートしろッ! 私が攻撃するッ!」ドバンッ!

プッチR「勝手な行動をとるなッ、本体の安全が最優先・・・・・・グボォッ!?」

プッチS「だれだッ、『パープルヘイズ』を発動させたのはーーッ!?」

プッチT「落ち着けーッ、素数を数えて落ち着くんだァーーーーッ!!」


300: 2011/05/03(火) 04:01:43.17 ID:0jT7kqhk0


QB「まあ、キミみたいに独善的な人間がたくさんいたら、こうなるのは必然だよね・・・・・・少し同情するよ」スタスタ・・・

プッチ「うおおおおお『D4C』ッ、『平行世界』からインキュベーターの『ドッペルゲンガー』を連れてこいッ、対消滅でこの世界から消滅させてやれッーーーーーーー!!!!!!!!」ドギャッ!

QB「・・・・・・」プクゥゥゥゥウウウウウウ・・・・・・ドゴオオオオオッ!!!

プッチ「くっ、『自爆』で逃れたかッ・・・・・・どこだッ、どこから来るッ」バッ、キョロキョロ・・・

QB「言い忘れていたが、ボクの氏亡後の復帰場所は『任意』だよ」スタッ

プッチ「な、なにぃーーーーーッ、私の肩にッ!? まるで瞬間移動じゃないかッ、聞いてないぞ、こんなものッ!!!」

QB「そりゃそうだよ・・・・・・言わなかったからね! オラッ!!」ドガァ!

プッチ「ぐううううッ!? 『D4C』が粉みじんになって消滅してしまった、コピーたちもッ・・・・・・こんな攻撃、魔法でも使ったというのかインキュベーターッ!!!!」


301: 2011/05/03(火) 04:04:37.03 ID:0jT7kqhk0


QB「キミは・・・・・・スタンド能力が自分だけのものだと思っていないかい?」ズイッ!

プッチ「・・・・・・キサマも、スタンド使いだった、などと言うつもりではあるまいな・・・・・・」ハァー・・・・・・ハァー・・・・・・

QB「どうせキミだって『矢』に刺されて目覚めたスタンド使いだろう? オラオラオラッ!!!」ドガガガガガッ!!!!!

プッチ「ぐッ、キサマッ、何故そこまでスタンドに詳しいッ!! 『ザ・ハンド』ッ! 存在そのものを削り取ってやるッ!!!」ドバァァアーーーッ!!!!

QB「じゃあキミはその、スタンドの元になった『矢』が、どこから来たか知っているかな・・・・・・オラアッ!!!」ドゴォ!

プッチ「ばかなッ、あらゆる存在を削り取る『ザ・ハンド』の右手に殴り勝つなどッ!? そしてまただッ、殴られたスタンドが瓦礫のように崩れて、消えていくッ!!!」バラバラバラ・・・

QB「『矢』に用いられている石は、特別な隕石から削り出したもの。じゃあ、その隕石は、いったいどこからやってきたと思う?」スタッ、トコトコ・・・

プッチ「隕石が、どこからやってきたかだとッ? そんなもの宇宙空間からに・・・・・・・・・・・・ッ、キサマッ、まさかッ、待てッ、ありえんッ、そんなことッ、認めん・・・・・・キサマァーッ! 『クラフトワーク』ッ、インキュベーターを『固定』しろォーーーーーッ!!!!」ズギャアアア!!!!

QB「まったくキミも懲りないね。どんなに優秀な能力でも、通常レベルのスタンドが、『レイクイエム』のデータを元に開発されたボクにかてるわけないじゃないか・・・・・・無駄なんだよ、無駄無駄・・・・・・無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!!!!!!」ドガガガガガガガガガガ!!!!!!

プッチ「う、があああああああッ!? す、スタンドだけでなく手持ちのスタンドディスクまで破壊されていくッ!!!!!! ま、守らなければッ、『メイドインヘブン』だけは守りぬかなくてはッ!!! 他のスタンドを全て失うことになっても、『メイドインヘブン』だけはッ・・・・・・!!!」


302: 2011/05/03(火) 04:08:25.15 ID:0jT7kqhk0


QB「さあ、スタンドは残り幾つだい? もう大して使えるのは残ってないんじゃないかい?」

プッチ「・・・・・・認めん、断じて認めんぞ・・・・・・『スタンドを人類にもたらしたのが貴様らインキュベーターだった』などッ、そんな世迷言!!!!」ズバァーーーーーン!!!!!!

QB「キミも往生際が悪いね。『スタンド』も『魔法少女』と同じ『感情の相転移をエネルギーに変える技術』なのさ。どちらも開発したのはボクたちで、キミらの惑星は技術開発とエネルギー開発のための実験プラントなんだよ」スタスタ

プッチ「・・・・・・落ち着け、エンリコ・プッチ・・・・・・素数を数えて落ち着くんだ・・・・・・素数は1と自身の数だけでしか割り切れない孤独な数字、いつも私に勇気を与えてくれる・・・・・・」ハァハァ・・・

QB「そもそもおかしいと思わなかったのかい? 魔法少女の素質なんてあるわけがないキミが、ボクの姿を見ることができるという事実を」スタスタスタ・・・

プッチ「乗り越えねばッ、この試練・・・・・・勇気を持ってッ、乗り越えねばならないッ! 人類の精神が、こんなところで屈服していいはずがないッ」バッ!!

QB「いまさらだけど説明しておくよ。ボクの能力は『人間の精神を石に閉じ込める』能力・・・・・・キサマのスタンドもッ、すべて石ころに変えてやるッ、砕いてやるッ、コナゴナになァーーーーーッ!!!!!!」ドガガガガガッガガ!!!!!

プッチ「う、うおおおおお迎え撃てッ『レッドホットチリペッパー』ァ!!!!!!」バチバチバチバチバチィィッ!!!!!!


303: 2011/05/03(火) 04:11:59.59 ID:0jT7kqhk0


ガラガラガラ・・・パラパラ・・・

QB「さてと、これで残りのスタンドは『ホワイトスネイク』と『メイドインヘブン』だけだが」スタッ

プッチ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」ダラダラ・・・

QB「切り札の『メイドインヘブン』を守りきるのは『ホワイトスネイク』じゃあ無理だと思うけどね。それに、既にボクの攻撃で崩壊が始まって、立っているのもやっとじゃないか。後ろの景色が透けて見えそうだよ?」スタスタ

プッチ「条件は、全て揃っている・・・・・・後は、私の・・・・・・グウッ」ブスブス・・・ボロッ・・・ボロッ・・・

QB「ここは『メイドインヘブン』で逃げるのが最善じゃないかな。もっともドコに逃げたってボクの『精神探知』と『瞬間移動』ですぐに追いつけるのだけど・・・・・・何もせず氏ぬよりはマシなんじゃないかい?」スタスタスタ・・・

プッチ「今、私に必要なのは『安全』や『最善』といったものではない・・・・・・そんな後ろ向きなモノでは、この状況を乗り越えられない。いまの私に必要なものは、そんなものではない・・・・・・」ハアッ・・・ハァッ・・・


304: 2011/05/03(火) 04:15:36.01 ID:0jT7kqhk0


QB「ボクにお願いしてみるかい? キミの願いがエントロピーを凌駕すれば叶えてあげられるよ?」

プッチ「去れッ、悪魔よ! 今の私が真に欲するものッ、それは『勇気』ッ、過去の私を乗り越え、スタンドを捨てる勇気ッ! キサマ等の支配を焼き払う、灼熱の勇気だッ!」バッ!!

QB「・・・・・・残念だけどキミの願いはエントロピーを凌駕しなかった。キミの願いは観念的すぎて訳がわからないよ」

プッチ「ホワイト・・・・・・スネイク、これが、最後の攻撃だ・・・・・・『記憶のディスク』を生み出せッ・・・・・・」ズズズズ・・・

QB「やれやれ、諦めの悪さだけは認めてあげるよ」スッ

プッチ「『記憶のディスク』に『命令』を書き込むッ! 内容は『母星に帰還し地球で回収した全てのエネルギーを使って自爆する』だッ!!!」

QB「・・・・・・ッ!? それは、さすがに喰らうとマズそうだね」ジリッ

プッチ「これが、私の、『勇気』だッ!」ビュビュンッ!!

QB「投げたのかッ、ディスクを、フリスビーの要領でッ! だが、打ち落とせないとでも思ったかッ、砕いてッ、石ころにしてやるッ!」

プッチ「うおああああああああああッ!!!」ドドドドドドドドド!!!!!!

QB「砕いたッ! 同時にッ、キサマの『ホワイトスネイク』も限界のようだなッ! 崩れ落ちていく・・・・・・ッ!? ぐぬ、ぬおおおおおおおおおおッ!!?」ズギャアアアアーーーーンッ!!!!

プッチ「ディスクは2枚、投げているッ! 右手とッ、左手ッ、それぞれ1枚ずつだッ!!!!! そのタイミングでは耳もッ、自爆もッ、決して間に合うまいッ! くらええええええええええええッ! そして滅びろッ、インキュベーターッ!!!!!!」


305: 2011/05/03(火) 04:18:07.81 ID:0jT7kqhk0


QB「よっと」ヒョイ!

プッチ「ッ!」

QB「・・・・・・え? まさか意表をついたつもりだったのかい? さすがに複数枚を投げることは想定するよ」

プッチ「勝ったぞ、インキュベーター・・・・・・」

QB「勝った? 『負けました、インキュベーター様』なら分かるけど、もうキミには『メイドインヘブン』のディスクしか残されていないじゃあないか? まだ何かやるつもりかい?」

プッチ「2・・・つ、間違えている・・・・・・インキュベーター・・・・・・私が勝ったのは、私自身にだ・・・・・・そして、私にはもうスタンドはひとつも残されていない・・・・・・」グラッ・・・

QB「はいはい、もう分かったから、大人しく・・・・・・」

プッチ「・・・・・・」ボロボロ・・・

QB「オイ・・・・・・キサマ・・・・・・どういうことだ・・・・・・」

プッチ「私は、勝ったのだ・・・・・・天国のために、スタンドを捨てる勇気で・・・・・・私自身に勝ったのだ・・・・・・」バタッ・・・

QB「『メイドインヘブン』のディスクをどこへやった?」

プッチ「答える必要はないな・・・・・・」フッ

QB「スタンドを全て失い、意識を失ったか・・・・・・まあいい。これで宇宙の崩壊は免れた。ボクの仕事は終わり・・・・・・だが、何だこの胸騒ぎは・・・・・・」


316: 2011/05/04(水) 06:14:05.26 ID:7SBtCsWf0



さやか「うりやああああああッ!」

魔女「アハアハハハ・・・・・・」ゴオォォォ・・・ブバッ!!!

さやか「こいつッ、火ぃ吹けるの? くっ、範囲が広すぎて避けれないッ・・・・・・!」

杏子「だから先走んなって・・・・・・言っただろッ!」ギュルルルルルッ!!!!!

さやか「きょ、キョウコ!? 槍回して防御ってホントにできるんだ!?」

杏子「ビルを破壊しながら火吐くとか怪獣かっての! よっしゃ、行けサヤカッ!」ギュルルル、ブワアッ!!!!!

さやか「サンキュ! ついでに肩借りるわねッ!」ダッ!!

杏子「おいッ、助けてやったのに踏み台にすんじゃねーッ!」


317: 2011/05/04(水) 06:15:28.22 ID:7SBtCsWf0


マミ『くっ・・・・・・この魔女の使い魔、すばしっこいわね。さすがワルプルギスの夜といったところかしら』

ほむら「ええ、でも」ズガーンッ、ガシャコ・・・・・・ズガーンッ!

マミ『暁美さんの対物ライフルとピストルズの連携で、十分処理できる速さだわ。本体の相手を2人が引き受けてくれているというのも大きいのでしょうけど』

ほむら「(互いが互いを補い合い、常に有利な状態を保っていられる・・・・・・これならッ)」ガシャコッ、ズガァーン!


318: 2011/05/04(水) 06:16:57.18 ID:7SBtCsWf0


さやか「ハアアアアアアッ!」ズバッ!! バスッ、ガキイイイイィィィィィィイイン!!!!

魔女「ハハハッ、アハハハ・・・・・・」バラバラ・・・ボロボロボロ・・・・・・グシャ!!

さやか「・・・・・・」スタッ

杏子「やったぜッ、墜落しやがった!」バシッ

さやか「ねえ、おかしくない? あいつ、ヒョロい人形の部分は簡単に斬れるのに・・・・・・台座になってる大きな歯車の部分には、傷一つ入らない」スチャ

杏子「・・・・・・アヌビスのスタンドに、斬れないモノは無いんじゃなかったのか?」

さやか「わからないわ・・・・・・でも手ごたえが無いわけじゃない。少しずつでもダメージは与えられてると思うんだけど・・・・・・」

ズズズ・・・フワッ

魔女「フフフフフ、アハハハ、アハハハハハハハハハハハハ!!!!」ギュルギュルギュオッツ!!!!!!!!

杏子「ちっ、再生すんの早くなってやがる・・・・・・どうする?」

さやか「考えるのはマミさんとホムラの仕事でしょ? アンタは少し休んでなさいよ・・・・・・私は攻撃あるのみッ!」バッ

魔女「アハハハハハハ、アハハハハハアハハハハハハハハハハ!!!!!」ズズズ・・・ブワッ!!!!!

杏子「・・・・・・ったく、耳障りな笑い声だぜ。おいマミ、ホムラ、どうすんだよ? このまま攻撃してていいのかよ? あんま効いてねーみてーだぞッ!」コチラナンバー6、ドーゾ!


319: 2011/05/04(水) 06:18:19.45 ID:7SBtCsWf0


マミ『・・・・・・そう、わかったわ』コチラナンバー5ッ、リョーカイ!

ほむら「・・・・・・(まさか・・・・・・いいえッ、諦めるには早いわッ)」ジリッ

マミ『美樹さんの攻撃が通用しないとなると・・・・・・少しマズいわね』

ほむら「・・・・・・マミ。私たちも打って出るわよ」

マミ『何か策があるのね?』

ほむら「ええ、切り札を使うわ」


320: 2011/05/04(水) 06:19:24.79 ID:7SBtCsWf0


さやか「このッ、このッ、いいかげん消えなさいよッ!」ドガッ、ドガッ!!

魔女「・・・・・・ウフフフ」ニヤァ

杏子「!? サヤカッ、上だッ、避けろーッ!」ダッ!

さやか「な!? こ、これは破壊されたビルの残骸ッ!? 自分ごと押しつぶすつもりなのッ!?」

杏子「うおラアアアアアアアッ!!!!」ドグァ!! ギュルルルルルルルル・・・・・・ドグァ!!!!

さやか「うわッ!? あの巨大な残骸が一撃でコナゴナに・・・・・・」

杏子「大丈夫かッ、潰されてねーかッ!?」

さやか「あんたこそ、そんな大技ばっか使って、魔力大丈夫なの!?」

杏子「こっち気にしてる暇があったら、さっさとそのクソッタレ魔女を細切れにしちまえ!」

さやか「言われなくても・・・・・・っセイヤッ!!!」ドガッ!! ゴガッ!!

杏子「・・・・・・」ズズズ・・・


321: 2011/05/04(水) 06:22:40.15 ID:7SBtCsWf0


ほむら「キョウコ」スタッ

マミ『佐倉さん、大丈夫?』

杏子「お前らッ!? こんな前に出てきて大丈夫かよ?」

ほむら「問題ない。私のスタンドを使うわ」

杏子「スタンド? おまえ、神父さまと仲悪かったじゃねーか。どうしてそんなヤツがスタンド持ってんだ? ・・・・・・まさか盗ん」

ほむら「ちゃんと契約したわ。その代価は、少しばかり高かったけれどね」

マミ『私と暁美さんで少し大きめの一撃を叩き込んでみるわ。上手くいけば・・・・・・これで倒せるかもしれない』

さやか「うはああああああああッ!?」ヒュー・・・・・・

杏子「さ、サヤカーッ!? よっと」ガシッ!!

さやか「な、ナイスキャッチ、キョウコ・・・・・・」ハアハア・・・

マミ『ちょうどよかったわ。前衛と後衛、バトンタッチね』

ほむら「貴女たちは少し離れて、使い魔の相手でもしてなさい」スッ

さやか「気をつけなよホムラ、マミさん。あの魔女、やっぱドコかヘンだよ・・・・・・ただ硬いってだけじゃない・・・・・・何か、今まで闘ってきた魔女とはドコか違う。ただ強いってだけじゃない・・・・・・力とは違う何かがあると思う」ジリッ

マミ『力とは違う・・・・・・何か?』

杏子「オイオイ、まさか不氏身とか言うんじゃねーだろうな?」

ほむら「・・・・・・でも倒せた前例はあるわ。私は最後まで諦めない、貴女達もそうでしょう?」

さやか「なに当たり前のこと言ってんのよ!」

マミ『ええ(・・・・・・前例?)』

杏子「さっさと行って来いよ、敵さんは待っててくれねーぞ!」

ほむら「・・・・・・ええ、行ってくるわ」


333: 2011/05/05(木) 06:10:34.35 ID:ID2sVuqz0


ほむら「行くわよ、巴マミッ!」

マミ『・・・・・・ねえ、暁美さん』

ほむら「なにかしら?」

マミ『私、いちおうアナタの先輩なんだから、呼び捨ては良くないと思うわ』

ほむら「・・・・・・こんな時に何を言っているの? 今まで気にしてなかったじゃ・・・・・・」

マミ『あーあ、「マミさん」って呼んでくれないと、やる気でないなー』チラッ

ほむら「・・・・・・」

マミ『呼んでくれないかなー・・・・・・』チラッ、チラッ

ほむら「・・・・・・まったく、こんな時にふざけないでください・・・・・・行きますよ、マミさん!」バッ!

マミ『! ええ、さっさと決めちゃいましょう!』


334: 2011/05/05(木) 06:13:12.92 ID:ID2sVuqz0


魔女「ウフフフフフ・・・・・・」ズズズズ・・・

ほむら「時よ止まれッ!」ガシャン!! ピタッ・・・

マミ『そんな小さな銃で大丈夫なの?』ソンナソービデ・・・ ネタフルイッツーノ!

ほむら「ええ、この小さな弾丸に・・・・・・ありったけの魔力を凝縮して魔女の台座を貫く」チャキッ

マミ『・・・・・・信じるわ』コォォォオオオ・・・

ほむら「・・・・・・ありがとう」キィィイイイ・・・

マミ『私の魔力とピストルズのスタンドエネルギーを弾丸にッ!』シュゴォォォオオオオ!!!!

ほむら「『キングクリムゾン』ッ!」ドギャァアーーーーーッ!!!!!

マミ『ッ!? それが、あなたのスタンド』・・・ォォォォオオオオオ・・・

ほむら「『過程』を吹き飛ばし、都合のいい『結果』だけを得る、無敵のスタンドッ! 魔女の装甲がいくら硬くても『貫かれたという結果』だけを残せば、絶対に貫くッ!」・・・ィィィイイイイイイイイ!!!

マミ『時間停止状態から放たれる「結果のみ」の攻撃・・・・・・確実に命を奪う必殺の魔弾、というわけね』ォォォオオオアアアアッ!!!!!!!!!!

ほむら「マミさんが託してくれたこの魔力・・・・・・一滴たりとも無駄にしないッ! この弾丸ッ、骨の髄までしゃぶりつくせッ、ワルプルギスッッッ!!!!!!!!」バチバチバチッ!!! バチバチッ!!!!!

マミ『いくわよ、暁美さんッ!』ギャギャギャギャギ!!!!!!

ほむら「はあああああああああああッ!!!」ギュギュギュギッ・・・

ほむら・マミ『ティロ・プレリュード!』ッドゴガアアアアアアア!!!!!!!!

マミ『貫けェーーーーーーーッ!!!!!』スゲーパワーダゼッ! イーッハーッ!!! ブチマケローッ!!!!!!!

ほむら「うおおおおおッ! 『キングクリムゾン』ッ!!!!!!」ドギャァアィイーーーーーン!!!!!!!!


335: 2011/05/05(木) 06:14:22.86 ID:ID2sVuqz0



避難所



QB「マドカ、ちょっといいかい? 話があるんだ」スタッ

まどか「ちょ? ここ女子トイレだよ!?」ジャーッ! ゴポゴポ・・・

QB「最中に現れなかったボクの良心に感謝してほしいね」

仁美「あなたにも良心がありましたのね」ズイッ

QB「志筑ヒトミ・・・・・・キミ、なんだか暁美ホムラに似てきたね」

仁美「そうでしょうか? 私はもともとこんな感じですわ」

QB「・・・・・・まあいいや。それより、すこしマズいことになってるよ」


336: 2011/05/05(木) 06:16:11.76 ID:ID2sVuqz0


まどか「ま、まずいことって・・・・・・まさか、みんなが・・・・・・」

QB「ワルプルギスの夜がこの避難所に迫っている。魔法少女たちも健闘はしているけれど・・・・・・ここに来るのも時間の問題だね」

まどか「・・・・・・」グッ

仁美「・・・・・・プッチ神父はどうしましたの?」

QB「彼はもう始末したよ。スタンドを全て失い、ブザマに倒れているだろうさ」

まどか「・・・・・・ッ」ググッ・・・

仁美「・・・・・・インキュベーターさん、お願いがありますの」

QB「何だい? 契約してくれるのかい?」

仁美「ええ、あなたと魔法少女の契約をしますわ」

QB「冗談だよ、本気に・・・・・・・・・・・・え?」


337: 2011/05/05(木) 06:18:14.52 ID:ID2sVuqz0


まどか「ちょ、ヒトミちゃん?!」

QB「・・・・・・本気かい?」

仁美「ええ、願い事は『ワルプルギスの夜の消滅』ですわ」

QB「それは・・・・・・」

まどか「ヒトミちゃん、みんなは軽々しい気持ちで契約しちゃいけないって・・・・・・それに、魔法少女はいつか魔女に・・・・・・」

仁美「軽々しい気持ちではありませんわ。プッチ神父の脅威が消えた今、最大の脅威はワルプルギスの夜だけですもの。あの魔女が消えれば・・・・・・大団円とはいきませんが、少なくともみなさんの内のだれかがいなくなる、という最悪の結果は避けられます」

QB「その願いは、叶えられないよ」

まどか「・・・・・・え?」

仁美「・・・・・・無理な願いとも思えませんが。ディズニーみたいな漫画家にしろとか、願いを4つにしろとかの方がよろしくて?」

QB「無理なものは無理さ」

仁美「・・・・・・」

QB「ワルプルギスの夜は、魔法少女には倒せないように出来てるんだ」


338: 2011/05/05(木) 06:20:54.44 ID:ID2sVuqz0


仁美「ッ!?」

まどか「そんなッ、魔女を倒すための存在が魔法少女でしょ!? 魔法少女に倒せないって・・・・・・そんなの、おかしいよ!」

QB「ワルプルギスの本質は『無力』・・・・・・ねえマドカ、『台風』って、なんであんなに凄い力を持っているか知っているかい?」

まどか「・・・・・・え、何?」

QB「赤道付近の海面で発生した上昇気流が低気圧を発達させて、育った低気圧が周囲の大気を回転しながら吸い寄せることで暴風を発生させるのさ」

まどか「そ、それと今度の魔女を倒せないことと、どう関係があるっていうの!」

仁美「ワルプルギスの夜は・・・・・・発達した低気圧のように中心が存在しない・・・・・・だから『消すことはできない』・・・・・・」ズズズ・・・

QB「訂正するほどは間違ってはいないね。かつて中心だった魔女が生んだ魔力エネルギーの『真空』が、台風のように周囲のエネルギーを吸い寄せ集め、破壊の渦を撒き散らしているというわけさ」


339: 2011/05/05(木) 06:23:11.81 ID:ID2sVuqz0


まどか「それってつまり・・・・・・えっと・・・・・・」

仁美「・・・・・・実際の台風のように時間とともに衰えない理由は?」

QB「取り込んでしまった魔力はすぐに攻撃に消費してしまうからさ。常に中心はエネルギー的に『無』の状態が維持されるようになっている」

まどか「じゃ、じゃあ、魔女の『無』におさまりきらないくらいたくさんのエネルギーをぶつければいいんじゃ・・・・・・」

QB「それが可能なのは鹿目マドカ、契約したキミだけだよ」

仁美「!」

まどか「え?」

QB「数多の因果を束ね、魔力の特異点となったキミが魔法少女になれば、ワルプルギスの夜だって、きっと一撃で倒せるだろうね」

仁美「・・・・・・」

まどか「そ、それは・・・・・・ホントなの?」

QB「ああ、余裕なんてものじゃない。楽勝だよ。キミならどんな魔女にも負けない最強の魔法少女になれるんだよ! ・・・・・・もちろん、いつかは魔女になっちゃうんだけどね」


340: 2011/05/05(木) 06:25:10.14 ID:ID2sVuqz0


まどか「・・・・・・そんな、でも、それって・・・・・・」

QB「断言させてもらうけれど、たとえあの4人の魔法少女が自らの命を犠牲にしても・・・・・・ワルプルギスの夜は倒せない。それどころか、中途半端にエネルギーを与えてしまうことで逆に激しい攻撃を誘発し、周囲への被害が広がるだろうね」

まどか「そんなッ!?」

QB「決断するなら早いほうがいいと思うよ。彼女らも上手く立ち回っているみたいだが・・・・・・魔力はいつか尽きる」

まどか「・・・・・・きゅ、キュウベ・・・・・・ッ!」ガシッ!!

仁美「インキュベーターさん」ズイッ!!!

まどか「ひ、ヒトミちゃん・・・・・・」

QB「また質問かい?」

仁美「台風を爆発で消滅させるには、核爆弾なみのエネルギーが必要・・・・・・という話をきいたことがあります」

まどか「え・・・・・・それって・・・・・・」

QB「・・・・・・」

仁美「マドカさんが契約したとして・・・・・・ワルプルギスの夜を撃破した時、周囲への被害はどれくらいありますの?」


341: 2011/05/05(木) 06:30:34.19 ID:ID2sVuqz0


QB「・・・・・・見滝原市だけでなく、半径50キロ前後が廃墟と化すだろうね」

仁美「ッ! 最悪ですわねッ・・・・・・」ギリッ

まどか「それって・・・・・・普通の魔法少女には倒せないし、仮に倒せたとしても・・・・・・爆発で、みんな氏んじゃうってこと? ママも、パパも・・・・・・」

QB「まあ、魔法少女は生き残るんじゃないかな? 保障はできないけど・・・・・・」

仁美「ッ!? キサマッ!!」ドガッ!!!

QB「いたたた・・・・・・ひどいなぁ、まったく。まあ、よく考えるといいよ、何もせずにみんなで心中するのか、助けたい人間だけでも助けるのか・・・・・・あまり時間はないけれどね」

まどか「うっ・・・・・・そんなッ・・・・・・みんなッ・・・・・・ママ・・・・・・」

仁美「・・・・・・サヤカさんッ、ホムラさんッ・・・・・・」ギリッ


348: 2011/05/06(金) 06:14:24.27 ID:fJmJp//t0



ほむら「時は動き出す・・・・・・その瞬間ッ、『弾丸は既に命中している』! 『キングクリムゾン』ッ!」

カシャッ、キュィイイイイ・・・・・・ガシャコンッ!! ドバアァーーーーーン!!!!!!!!

魔女「グ!? ガアアアアアアアアアアッ!?」グガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!

マミ『やった、直撃させてやったわ! そのままくたばりなさいッ、ワルプルギスッ!!!!』

ほむら「いっけえぇぇぇぇぇぇえええええええええッ!!!!!」

魔女「アアアアアアアア・・・・・・アハ、アハハハハ、アハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!」ギチギチギチギチ!!!!!!!!!!

マミ『効いてないッ!? まさかッ・・・・・・!』

ほむら「そんなッ・・・・・・」ギリッ・・・

さやか「まだまだァーッ!!!」バッ!!

杏子「ダメ押しラッシュ、行くぜェーッ!!!!!!」シュバッッ!!!

ほむら「!?」

マミ『美樹さん、佐倉さんッ!!』

杏子「キョウコさま復活じゃーーーーーッ!!! ドラドラドラドラドラアッ!!!!」ドガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!!

さやか「その首もらったァーーーーーッ!!! ウッシャアアアアアアッ!!!!」ズババババババババッ!!!!!!!!

ほむら「はやく下がって! あなたたちまで弾丸エネルギーの爆発に巻き込まれるッ!!」

杏子「これでッ」キィィィィ・・・・・・

さやか「とどめだァーーーーーーーーーッ!!!!」ズバアーーーーーッ!!!!!

魔女「ガアアアッ!? アハハ、ウフハハハハハハハハ、アハハハハハハハハハハハハハハ」・・・ィィイ、ドゴオオオオオオオオオオウウウウウウウウンッ!!!!!!!!


349: 2011/05/06(金) 06:16:43.26 ID:fJmJp//t0


・・・オオン・・・ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

さやか「・・・・・・あ、あれ? わたしたち爆発に巻き込まれたんじゃ?」

ほむら「爆発の直前に時間を止めてここまで運んできたの。おかげで余計な魔力を使ってしまったわ」ハァ・・・ハァ・・・

マミ『・・・・・・無茶なことはしないでって、言ったわよね?』ゴゴゴ・・・

杏子「わ、わりいマミ、ホムラ」ポリポリ・・・

さやか「まあ、いいじゃん、結果的に魔女は跡形もなく消滅、魔法少女チームの完全勝利なんだから!」

マミ『もう、美樹さんったら、ホントに調子いいんだから・・・・・・』

ほむら「・・・・・・本当に、これで・・・・・・」

仁美「みなさんッ、急いでこの場を離れてくださいッ!」シュタッ!!!

さやか「ヒトミッ!? どうしてここに!?」

ほむら「急いで離れろって・・・・・・どういう意味?」

仁美「ワルプルギスの正体は巨大なエネルギーの真空です! 真空が破壊の渦を呼び寄せ、受けた攻撃のエネルギーを吸収、放出することで破壊力を増します!」

ほむら「ッ!?」

マミ『魔女ならもう私たちが倒してしまったけど・・・・・・』

仁美「歴史上、数多の魔法少女が倒せなかった理由があります! ワルプルギスの内包する『無』は・・・・・・魔法少女のエネルギーでは相頃しきれないくらい大きいんですの! 強い弱いのレベルではありません!」

さやか「ちょ、ちょっとなに言ってんのよヒトミ。もう倒しちゃったんだって」

ほむら「・・・・・・それが本当なら、まさか。いやでも・・・・・・」ゴクッ

仁美「エネルギー量が足りないんですの! たった4人では・・・・・・いいえ、おそらく10人、20人いても、決して埋められないッ! 増水した川の流れを身体一つで止めようとするぐらい無謀なことですわッ!!!」

ゴゴゴゴ・・・・・・ズズズ・・・

杏子「ッ! お、おい、アレ・・・・・・」

さやか「そんなッ!?」

マミ『・・・・・・マズいわね』


350: 2011/05/06(金) 06:20:08.58 ID:fJmJp//t0


ズズズズゥ・・・・・・

魔女「・・・・・・」パラパラ

ほむら「そんなッ・・・・・・魔法少女が4人も揃っているのに・・・・・・マドカがいた時はそれ以下の人数でも倒せたのにッ!!!!? あ、ありえないッ」グラッ

マミ『暁美さん・・・・・・?』

杏子「生きてやがったか・・・・・・ホントに不氏身なんじゃねーのか?」ゴクリッ

さやか「でも、まだ台座の部分しか再生してない・・・・・・再生力が弱まってるなら、ぜんぜん不氏身ってわけでもなさそーだけど?」チャッ・・・

マミ『!? 見てッ、何か様子がおかしいわ!』

魔女「ギ、ギギギギギギギ」ガタガタッ、ガタガタガタガタガタガタガタッ!!!!!!!!!!!!

さやか「・・・・・・ッ、何かやる気ね! 再生しきってない、今のうちにトドメをッ!」バッ!!!!

ほむら「バカッ、不用意に近づいちゃ・・・・・・」

魔女『ウケケヘハハハハハハハハハアハアハッ、イーッヒヒヒヒヒャハハハハハハハハッ、アハハハハハハウヘホヘヒヒヒヒヒヒヒッ、ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ、ウケハケホキケヒャハハハハハハハハハハハハハハハアハハアハハハハハハハアハハハハアハハハハハハハ』ガシャコッ、ジャキン、キシャン、ガシンッ!! ガショコッ、ガガガガガガガキョッ!!!!!!!! ・・・ュギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュギ!!!!!!!!!!!!

さやか「うっ・・・・・・な、何よアレッ!? 変形したッ!???」

杏子「ち、違う、再生しただけだ・・・・・・でも、今までとは違う、『上下逆』になってやがるッ! いままで下だった人形の部分が上にくっついてやがるッ!!! い、いや、むしろいままでが『逆』だったんだ・・・・・・人形が逆さ吊りになっていた今までが『逆』だったんだよッ!」

マミ『これがワルプルギスの夜の、本来の姿・・・・・・というわけね』

魔女「アハッアハッアハハハハハハハッ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!


351: 2011/05/06(金) 06:22:07.97 ID:fJmJp//t0


さやか「くそっ、ヒトミは下がっててッ! うおおおおおおおおおッ!」バッ!!

仁美「さ、サヤカさんッ!!」

杏子「いいかげんくたばれやあああああああッ!!!」ダッ!!!!

マミ『暁美さんッ、私たちも!!』

ほむら「む、無理よ・・・・・・4人がかりで無理なら・・・・・・ま、巻き戻さないと・・・・・・でも、また初めからなんて・・・・・・そんな、どうやってもマドカが契約しないといけないっていうのッ?」ガタガタ

マミ『暁美さんッ!? しっかりしてッ!!!』

魔女「アハハハハウフハハハハハハハハ!!!!」ギュリュギュリュギュリュィイイイイイイイイイイイイイッ!!!!!!!!!!!!!

杏子「なんだッ!? 回転しだしたぞッ!!」ブォォォオオオオ・・・・・・

さやか「た、竜巻になっていくッ!? 自身を中心に巨大な竜巻を発生させやがったッ!!! と、飛ばされるッ!? 巻き上げられるッ!!! 立ってられないッ!!?」ゴォオオオオオオオオッ!!!!!!!

仁美「『ハイ工口ファントグリーン』! サヤカさんッ、キョウコさんッ、掴まってください!」シュビャァアアーーーーンッ!!!!!!

さやか「ヒトミッ!! キョウコ、私の手に掴まってッ!!!」ォォォオオオオオッ!!!!!!!!!

杏子「う、うおおおおおおおおおおッ!!!」ガシッ!!!

マミ『暁美さんッ、このままじゃ全滅してしまうッ、いったん引きましょう! 時間停止をッ!』

ほむら「う、ううッ・・・・・・」

マミ『暁美ホムラッ!!!! しっかりしてッ! 鹿目マドカを助けられなくなってもいいのッ!!!!!!?』

ほむら「ッ!? ま、まどかッ・・・・・・ううッ、うああああああッ!」ガシャッ、キュィイイイイイ・・・・・・ ピタッ!


352: 2011/05/06(金) 06:26:03.60 ID:fJmJp//t0


マミ『ここまでくれば大丈夫でしょう』

さやか「ひゃー、さっきのはやばかったわ」フィ・・・

杏子「で、アレどうすんだよ。倒せるかどうか以前に近寄れるかどうかも怪しくなってきたぜ」カラン・・・

仁美「・・・・・・私は魔法少女ではありませんから、正直、こんなことを言っていいのかわかりませんが・・・・・・『逃げる』という選択肢もあると思います」

さやか「ちょっとヒトミッ! あんた何言ってるか分かってんのッ!!! この街の人たちはどうすんの? クラスのみんなは!? みんなの家族はッ!? 私たちが逃げたら誰が闘うのよッ!!!」ガシッ!!!

マミ『美樹さんッ!』

仁美「・・・・・・ワルプルギスは特定の人間を追いかけません。皆さんなら大切な人の1人や2人は、抱えて逃げられるんじゃありませんか?」

さやか「ふざけんなーーーッ!!!」ドカッ!!!!

仁美「うぐッ」ズザザザーッ!!!!

杏子「おいサヤカ! やりすぎだッ!」ガシッ!

マミ『志筑さんの言うことも正しいわ、美樹さん』

さやか「マミさんッ!?」

マミ『既に魔力のほとんどを使っても魔女はまだ健在・・・・・・正直、勝ち目は薄いといわざるを得ないわ。魔女の性質が志筑さんの言う通りなら・・・・・・本当に魔法少女には勝てないのかもしれない』

ほむら「・・・・・・」

さやか「そんなッ・・・・・・マミさんまで・・・・・・」


353: 2011/05/06(金) 06:27:57.41 ID:fJmJp//t0


マミ『だからといって諦める理由にはならないけどね』

ほむら「!?」

仁美「マミさんッ!?」

マミ『私たちのことを心配してくれてるのね。気持ちは嬉しいわ。けれど私にはね、「魔法少女」しか無いの。私に「戦わない」という選択肢は、初めから存在しないのよ』

仁美「しかしそれではッ・・・・・・」

マミ『たとえ私の弾丸が無意味でも、魔女の一撫でで氏んでしまう脆い体でも・・・・・・みんなの為に戦うわ、最後の最後まで』

さやか「わ、わたしも・・・・・・」

マミ『志筑さんがここに来た理由を考えなさい。美樹さん、あなたを助けたかったからに決まっているでしょうッ!?』

さやか「ッ!? ヒトミ、あんた・・・・・・」

仁美「・・・・・・このままでは、みなさん、氏んで、しまいますわ」プルプル・・・

さやか「・・・・・・ヒトミッ、私を殴って!」

仁美「え?」

さやか「いいからなぐれーッ!!!」

仁美「・・・・・・では先ほどの恨みも込めて・・・・・・・フンッ!!!」ドゴォ!

さやか「おふっ!? あ、ありがとう、気合い入ったわ」


354: 2011/05/06(金) 06:30:05.48 ID:fJmJp//t0


さやか「わたしも最後まで戦うよ」

仁美「サヤカさん・・・・・・どうしてですの?」

さやか「やりたいからッ、理由なんてないッ! 私もみんなを、この街を守りたいッ、それだけッ!」

杏子「ったく、しゃーねーな・・・・・・私も付き合ってやる・・・・・・」

さやか「キョウコ、あんたは逃げなさい」

杏子「はあ? なに言ってんだテメ! おこるぞッ!?」

さやか「気づいてないと思ってんの? あんた、とっくに限界じゃない・・・・・・私を守るのに大技ばっか使って・・・・・・ホント、計画性のないバカなんだから」

杏子「バカってなんだよッ、助けてやったの・・・・・・に・・・・・・」ギュッ・・・

さやか「ばか・・・・・・あんた、いっつも、言ってることとやってること合ってないのよ」ギュゥゥゥ

杏子「ちょ、はなせよッ!? 恥ずかしいだろッ!!」バタバタ!!

さやか「ヤダ」ギュウゥゥゥゥゥゥ!

杏子「おまっ、それ締めすぎだって! 抱き氏められるーッ!? わかった、残るッ! 戦かわねーからッ!!!」


355: 2011/05/06(金) 06:31:37.76 ID:fJmJp//t0


ほむら「・・・・・・私は」

マミ『暁美さん、あなたは鹿目さんを連れて逃げなさい』

ほむら「マミ・・・・・・私は・・・・・・」

マミ『いちばん大事なモノなんでしょう? あなたの「魔法少女」は、たぶんそういうことだと思うわ』

ほむら「そうだ・・・・・・私は、マドカを・・・・・・」

マミ『きっと前世でも友達だったのね。ちょっとうらやましいな。妬いちゃうかも』

ほむら「マミ、さん・・・・・・私、本当は未来から・・・・・・」

マミ『早く行きなさい! 私には、魔法少女としてこの街の平和を守る使命があるッ!』


356: 2011/05/06(金) 06:33:27.04 ID:fJmJp//t0


仁美「私は一足先に避難所に戻らせていただきますわ。残してきたマドカさんが心配ですから・・・・・・サヤカさん、どうかご無事で」

さやか「あんたもね。あんま無茶すんじゃないわよ!」

仁美「それは・・・・・・こちらのセリフですわ」シュバッ!!

マミ『美樹さん、本当にいいのね?』スチャッ

さやか「なんてんだろ、よくわかんないけど、負ける気がしないんだよねー! マミさんも一緒に戦ってくれるわけだし」エヘヘ

杏子「おまえ、こんな時まで能天気なヤツだな」ハァ・・・

マミ『佐倉さん、暁美さんをお願いね』

ほむら「もう大丈夫よ。心配かけたわね。巴マミ、美樹サヤカ、あなたたちもどうか無事で」

マミ『・・・・・・ええ。あなたたちもね』

さやか「オッケーオッケー! じゃー、さくっと倒してきますかッ! 行くよマミさんッ!」シュバッ!!!


357: 2011/05/06(金) 06:39:05.98 ID:fJmJp//t0


杏子「行っちまったか・・・・・・って、誰だあれ? 誰かこっちに歩いてくるぞ!?」

ほむら「・・・・・・エンリコ・プッチ!?」

杏子「神父さまッ、無事だったのかッ!!」

プッチ「・・・・・・」グラッ

杏子「オ、オイッ!!」ガシッ

ほむら「意識がない・・・・・・意識を失いながら、ここまで歩いて来たというの・・・・・・?」ゴクッ

杏子「どうしたんだ!? おい、ホムラッ! 神父さま、どうしちまったんだ!?」

ほむら「生命活動に支障はない・・・・・・しかし、スタンドを失っているのね。スタンドは本人の精神そのもの。失えば廃人になってしまうわ」スッ

杏子「じゃあ私かホムラのディスクを挿入すれば・・・・・・」

ほむら「無駄よ。本人の精神に深く関わるオリジナルか、それに準ずるスタンドでなければ・・・・・・『ホワイトスネイク』か、あるいは・・・・・・ッ!?」

杏子「・・・・・・ホムラ?」

ほむら「・・・・・・キョウコ、『ドラゴンズドリーム』を発動してくれるかしら?」

ドラゴン『なんだよホムラ。ご指名とはウレシーじゃネーカ』ボフンッ

杏子「だから勝手に出てくんなっつーの! どういうこどだよ? ホムラ、何やろうとしてんだ!?」


358: 2011/05/06(金) 06:46:09.18 ID:fJmJp//t0


ほむら「キョウコ・・・・・・」

杏子「な、何だよ?」

ほむら「私は、戦いを通じて育まれる・・・・・・絆、みたいなものもあるんじゃないかと思うの。みんなを見ていると、そんなこともあるんじゃないかって気持ちになるわ・・・・・・ちょっとだけどね」

杏子「お、おう・・・・・・そりゃあるかもな。私だって最初はお前らなんかとつるむ気なかったし」

ほむら「私はその『絆』にかけてみようと思うわ。『メイドインヘブン』の発動していない今なら時間を巻き戻すこともできる・・・・・・でも、私は暗闇の荒野を切り開きたいッ!」ズバァーーーン!!!

杏子「ホムラ、おまえ・・・・・・」

ほむら「『ドラゴンズドリーム』ッ、失せ物を探したいわッ、方角を教えなさいッ!!!」ズギャッ!!

ドラゴン「オメ、オレを占いマシーンか何かと思ってネーカ? まあイイケドナ・・・・・・北北西の方角、およそ100メートル。ラッキーアイテムの「ディスク」がそこに落ちてるゼ」ゴゴゴゴゴゴ・・・


366: 2011/05/07(土) 08:14:49.05 ID:gbLRGa230



避難所



ヒュゥウウウウウウウウ・・・・・・

まどか「ヒトミちゃん・・・・・・遅いな・・・・・・」

QB「ワルプルギスの夜が、いよいよ本格的に活動を始めたみたいだ。ここに到達するのも時間の問題だろうね」

まどか「私が契約すれば、ワルプルギスの夜は、倒せるんだよね・・・・・・でも、倒したときの衝撃で・・・・・・たくさんの人たちが、氏んじゃうん・・・・・・だよね」

QB「そうさ。そしてキミは自分の罪に絶望し、その場で最悪の魔女となる。現状を鑑みれば、それが最善の手段だと思うけどね」

まどか「それはアナタにとってでしょ・・・・・・私は、魔女になんか、なりたくないッ・・・・・・みんなを傷つけたくなんか、ない」

QB「じゃあ今、キミのために戦っている彼女らを見捨てるというのかい? 出来ないよね。キミに仲間も家族も見頃しにするなんて選択肢、取れるはずがないよ」


367: 2011/05/07(土) 08:17:11.85 ID:gbLRGa230


まどか「・・・・・・魔女を倒しても、周りの人に被害が出ないようにって願えば・・・・・・それは、叶うの?」

QB「・・・・・・」

まどか「キュウベぇッ! どうなのッ!?」

QB「普通の魔法少女には無理だよ。だが鹿目マドカ、キミなら可能さ。なるほど、その願いで契約すればキミも直ぐに魔女化することもないね!」

まどか「・・・・・・」

QB「どうしたんだい、マドカ。契約するなら早いほうがいいと思うけど」

まどか「それじゃ、『魔法少女は魔女化しなくなる』ってお願いと、周囲への被害なくワルプルギスを倒せるってお願い、両方は叶えられる!?」

QB「・・・・・・精神は1人に1つであるように、スタンドは1人に1種類であるように・・・・・・願い事も1つしか叶えられない。これはキミの潜在魔力がどれだけ大きくても覆せない制約だ」

まどか「そんな・・・・・・」

QB「その前提が無くても『魔女化』はこの宇宙の法則の一部だ。キミの願いで曲げることができたとしても・・・・・・宇宙の自己修復作用が働いて、代わりの、同じようなシステムが出来上がるだろうね」


368: 2011/05/07(土) 08:23:19.15 ID:gbLRGa230


QB「マドカ、キミは大きな勘違いをしている。キミは魔女化システムそのものを悪だと認識しているようだが・・・・・・絶望は人間の感情がもたらす自己矛盾によって生じるモノなんだよ? そして、その矛盾こそが人類を人類たらしめている『精神』そのもの・・・・・・なんじゃないかな?」

まどか「・・・・・・私たちが、勝手に絶望するからいけないっていうの? 感情を持ってるから不幸になるっていうこと?」

QB「ボクには答えられない質問だね。それは主観で決めることだ。感情のないボクには決められない」

まどか「・・・・・・この世界から、絶望だけを消しちゃうことって出来ないかなあ・・・・・・」

QB「その願いは・・・・・・ちょっと観念的すぎて叶えられないね」

まどか「・・・・・・ここが、『天国』ならいいのにね・・・・・・そしたらみんな、誰も不幸になんか・・・・・・」

QB「・・・・・・マドカ? だいじょうぶかい? さっきから上の空だよ?」

まどか「・・・・・・いいよ、キュウベぇ。私、せめてこの街のみんなを守りたい。いままで戦い抜いてきたみんなの命を、意志を、ここで終わらせたくなんて、ないッ・・・・・・私ッ、魔法少女に・・・・・・」

QB「分かったよ鹿目マ・・・・・・ッ!?」ザワッ・・・!!

まどか「・・・・・・どうしたの?」


369: 2011/05/07(土) 08:27:13.51 ID:gbLRGa230


QB「バカなッ・・・・・・ありえないッ、エンリコ・プッチのスタンドは全て破壊したハズだぞッ!?」ゴゴゴゴ・・・

まどか「ねえ、キュウベぇ!? どうしたの!?」

QB「なぜいまさら『メイドインヘブン』が発動しているんだッ!?場所は・・・・・・クソッ、さっきの場所かッ! クソッ、クソッ、どういうトリックを使ったんだッ、エンリコ・プッチッ!!!!!」ドドドドドドドドド!!!!!!!!!

まどか「キュウベぇッ!?」

QB「すまないマドカ、キミとの契約は後回しだッ! 一刻もはやくディスクを破壊し、スタンドの発動を止めなければッ! 『メイドインヘブン』は、既に宇宙を加速し始めているッ!!!!!!」シュバッ!!!!!!!

まどか「ちょ、ちょっと待ってよ!? キュウベぇッ!!!」ダッ!!!


375: 2011/05/08(日) 07:23:22.82 ID:Z4Cm/TD20


魔女「アハハハハ! アハハハハハハハハ!!!」ブォンッ! ドゴゴゴゴオオオオオオ・・・ ブンッ! ギュォォオオオオォォッ!!!!!!

さやか「くっ、これ以上、近づけないよッ!?」ビュォォォォオオオオオ・・・・・・

マミ『オーケーッ、ここから先はまかせてッ!』ピカッ! シュルシュルシュル・・・バッ!!

さやか「ダメだッ、マミさんッ! リボンじゃ届かないッ、風に流されてしまう!」

マミ『流されていいのよ・・・・・・巻き上げられたリボンは魔女を中心とした竜巻に巻き取られていくわ』ギュルルルル・・・・・・

さやか「か、絡みついていくッ!? 糸巻き車みてーに、魔女がリボンを巻き取っていくッ!!!」

マミ『今よ、美樹さんッ! リボンをしっかり握って! 後は魔女の方から招待してくれるわ・・・・・・この渦の回転の中心にねッ!』


376: 2011/05/08(日) 07:25:10.50 ID:Z4Cm/TD20


ビョォォオオオオルルルルル・・・

さやか「はあああああああああッ!!!!」シュルルルルルルルッ!!!!!

魔女「ウフハハハハハハハッ、アハハハハハッ!!!!」ギュルルルルッ、ゴヴァッ!!!

ガコンッ!

さやか「よしっ、上手く取り付けたッ!!」ガシッ!!!!

マミ『いまのうちに出来る限りの攻撃をッ!』

魔女「アハハハ! ウフアハハハハハ!!!」

さやか「くっ・・・・・・たとえ倒せなくても、せめて進路を別の方向に逸らせればッ!!!」ガキイィィン!!! ゴッ、ガキイィイ!!!!

マミ『美樹さんッ、リボンはあまり長くはもたないわよッ!』

さやか「魔女めッ、落ちろッ、止まれッ! この先には避難したみんながいるのよッ・・・・・・とまれッ、とまれーッ!!!!」ゴガッ!!! ガンッ、ドゴガッ!!!!!!

魔女「アハハハハハハッ、アーッハハハハハハハハハハ!!!!!!!」ヒュッ、ギュォォォォオオオオオオオオ!!!!!!!!! ビュォオオアアアア・・・ ブォォオオオオ・・・

マミ『あらゆるモノが吹き飛ばされるッ、ワルプルギスの破壊の渦に・・・・・・巻き込まれていくッ!!!!』

さやか「これだけ攻撃してんのにどうして止まらないのよッ!!!?」ドガッ、ガゴッ、バキッ!!!

魔女「アハアハアハハハ! ハハハハハハハハハハ!!!!!」ギュルルルルルルル・・・・・・・ドオォォォォン!! ゴゴゴゴゴゴ・・・

さやか「笑うなああああああああッ!!!!!!!」バッ・・・

マミ『!? いけない美樹さんッ! 避けてッ!!!』

さやか「・・・・・・ハッ!?」

魔女「ヒャーーーーーッハハハハハハハハ!!!!!」ブオンッ!!!! ドギュルルルルルルルルルルルルルルアッ!!!!!!!!!

さやか「な、なにッ!? うああああああああッ!?」ブヮアアアアアアアア!!!!!!!!!!

マミ『と、飛ばされるッ! ただが拳の一発が、ダイナマイトのような威力ッ!』


377: 2011/05/08(日) 07:27:03.89 ID:Z4Cm/TD20


ドゴォオオオオオォォォォォォン・・・・・・パラ・・・パラパラ・・・・・・

さやか「ぐ、ぐううッ・・・・・・魔女があんなに遠くに・・・・・・」ググッ

マミ『美樹さんッ、大丈夫!?』

さやか「こんな傷、へっちゃら・・・・・・って言いたいところだけど、さすがに、もう魔力の残りが」ズズズ・・・

マミ『・・・・・・美樹さん』

さやか「でも、最後まで諦めないッ・・・・・・最後までマミさんと一緒に戦いますッ!」スチャッ!!

マミ『ごめんなさい』ピカッ! ヒュンヒュン・・・シュルシュルシュルッ!!!!

さやか「ちょ、マミさんッ!? 何するんですか!?」ググッ、グッ・・・

マミ『ちょっとの間だけ、ここで大人しくしててちょうだい・・・・・・「ピストルズ」ッ!』ズギャァアーーーーーン!!!!!
マ、マミ・・・ サヤカヲシバルナンテ ドウユウモリダッ?

さやか「どうしてこんなことッ! くッ、私のパワーでも解けないッ!?」ギチギチ・・・グググッ・・・


378: 2011/05/08(日) 07:30:43.58 ID:Z4Cm/TD20


マミ『私ね、美樹さんに出会えたこと・・・・・・今は、少し後悔しているわ』

さやか「・・・・・・マミさん?」

マミ『アナタには犠牲になってほしくないの。ここからはベテランの私にまかせなさい』

さやか「はあ? 何言ってんのよ! 氏んでほしくないのは私だって一緒だよッ! こんなときにカッコつけて、何の意味があんのよッ!!」グッ・・・ググッ・・・

マミ『ごめんなさいワガママな先輩で・・・・・・でも、仲間を失うくらいなら私が犠牲になる。残される悲しみにはもう、耐えられないと思うから・・・・・・』
マミ・・・ ソンナ・・・ オイ、シヌキカヨ!?

さやか「バカーッ! 解いてよッ、私も一緒に戦わせてよ!!」グググググ・・・

マミ『さよなら、美樹さん』キィィィイイイ・・・

さやか「マミ、さん・・・・・・」

マミ『いくわよ、私のソウルジェムに残された魔力を暴走させ、暴発するエネルギーを魔女にぶつけるッ! ピストルズッ、あなたたちも覚悟を決めなさいッ!!』パシッ、シュバッ!!!! シュバィィイイイイイイ・・・・・・
チクショーッ! ヤッテヤルッ! クソックソッ! クソッタレガァ!

さやか「マミさんッ、待ってよッ、マミさああああああああああああんッ!!!!」


384: 2011/05/09(月) 04:55:15.47 ID:YBNUtEsm0



プッチ「・・・・・・うう、私は・・・・・・」

杏子「よかった神父さま、気がついたんだな!」

プッチ「キョウコ・・・・・・? 私は確か、インキュベーターと・・・・・・ッ!! これはッ、私の体に『メイドインへブン』が戻っているのかッ!?」コォォォオオ・・・

杏子「ホムラに感謝しなよ。アイツがいなけりゃ神父さまは治せなかった」

ほむら「インキュベーターに敗れるなんて無様ね、エンリコ・プッチ」ゴゴゴゴゴ・・・

プッチ「何のつもりだ暁美ホムラ。トドメを刺すなり、時間を巻き戻すなり・・・・・・わざわざ敵を復活させる理由は無いはずだが」ゴゴゴ・・・

ほむら「・・・・・・あなたに、ワルプルギスの夜を倒して欲しいの」


385: 2011/05/09(月) 04:59:09.22 ID:YBNUtEsm0


杏子「ちょ、ホムラ!? 神父さまはただのスタンド使いだぞ? 私たち4人がかりでも倒せなかったバケモンを、神父さまに倒せるわきゃねーだろ!?」

ほむら「メイドインヘブンはこの宇宙のバランスを崩壊させるほどのエネルギーを持つスタンド・・・・・・ワルプルギスの深遠なる『無』力に対抗できるのは・・・・・・もはや貴方しかいないわ」

プッチ「・・・・・・私に協力しろと言うのか? バカも休み休みに言え・・・・・・メイドインヘブンが我が手に戻った今、キサマらを抹頃しない理由がどこにあるッ! まずはキサマからだッ、暁美ホムラッ!!!」ゴヴァァァァァァア!!!

杏子「ダメだッ、神父さまッ!」バッ!

ほむら「・・・・・・」ジッ・・・

プッチ「グ、う・・・・・・キサマ、何をしたッ・・・・・・心臓に・・・・・・刺すような痛みがッ・・・・・・」ガクッ・・・

杏子「私は止めたんだ! けど神父さまは一度、私たちを裏切ってる! 仕方なかったんだ!」

ほむら「心臓に魔力を込めた小型の指輪を埋め込んでおいたわ。あなたが意識を失っている間にね」

プッチ「なん・・・・・・だと・・・・・・?」

ほむら「その指輪はッ、魔法少女を攻撃しようとすれば激痛を与えッ、魔法少女が氏ねば爆発するッ! 名づけて『氏のウエディング・リング』ッ!」ドギャァアーーーーーン!!!!!


プッチ「き、キサマァーーーーーーーッ!! 何ということをッ!? ゆ、許さんぞッーーーー!!!」ズギャァァアアアアッ!!!!!


386: 2011/05/09(月) 05:01:34.04 ID:YBNUtEsm0


ほむら「さあ、早く行きなさいッ! 美樹サヤカと巴マミが戦っているッ! どちらかが氏んでもリングは爆発するわよッ!」

プッチ「こ、この小娘がッッッ、この屈辱、決して忘れんぞッーーーーーーーー!!!」シュヴァァァアアアアアアア!!!!!

杏子「速ええッ、もう見えねえ所まで行っちまった!」

ほむら「キョウコ、あなたも行って!」

杏子「おまえはどうすんだよ!?」

ほむら「私は・・・・・・インキュベーターを食い止める。今、エンリコ・プッチをやらせるわけにはいかないわ」スチャッ!

杏子「1人でやるつもりかよ・・・・・・神父さまを倒したヤツだぞ?」

ほむら「・・・・・・負けないわ。少なくとも、あなたたちがワルプルギスを倒すまではね」


387: 2011/05/09(月) 05:03:28.36 ID:YBNUtEsm0



マミ『くっ・・・・・・やはり私だけじゃ魔女の所まで近づけないッ・・・・・・最悪、ここからでも・・・・・・』ゴォォォオォオ・・・・・・

プッチ「なるほど、ソウルジェムが本体だった、というわけか」ズンッ!!

マミ『プッチ神父ッ!? ピ、「ピストルズ」!』シュバッ!!
マズイッ タマガネーッ ニガセッ ソウルジェムヲマモルンダァーッ!

プッチ「無事でなによりだ・・・・・・だが、今は遊んでいる時ではない」シュィン・・・・・・ブワッ!!!! パシッ!!!

マミ『つ、捕まったッ!? 私だけじゃない、ピストルズのみんなも全てッ! あの一瞬でッ!!!』ナ、ナンテスピードダ!? メデオエナカッタゾ!? オレタチヨリモスバヤイナンテ!!

プッチ「おい、キョウコ。おまえが持っていろ」ブンッ

マミ『え、ちょ、ああッ!?』ヒューーーー・・・

杏子「あぶねぇーーーーーーーーッ!?」パシッ! ズザザザザーーーー・・・


388: 2011/05/09(月) 05:05:22.31 ID:YBNUtEsm0


プッチ「巴マミ、美樹サヤカは無事か?」

マミ『え? ええ・・・・・・無事よ。それが何か?』

プッチ「なら美樹サヤカを連れて離れていろ。ワルプルギスの夜は私が処理する」

杏子「おい!? 神父さま1人じゃ無理だ!」

マミ『どういうこと? 佐倉さん、なぜプッチ神父が味方してくれてるの!?』

プッチ「勘違いするなッ! 私はキサマらの味方になったわけではないッ! 全ては人々の幸福のためッ! キサマらを助けてやろうなどという気持ちは微塵もないからなッ!!!!!」バァアーーーン!!!!

杏子「だいたいホムラのせいだよ」

マミ『なるほど・・・・・・ホム×プチということね・・・・・・理解したわ』

プッチ「はやく行けェーーーーーーッ!!!」


399: 2011/05/10(火) 06:24:23.47 ID:9Vki2JN00



ほむら「見つけたわインキュベーターッ!」シュヴィン、シュヴィン!!

QB「グヒャッ!?」ドパアァン!!!!

ほむら「あいかわらず脆い肉体ね。少量の魔力を流し込むだけで爆散するなんて」シュゥゥゥ・・・

QB「ちぃッ、暁美ホムラッ! 邪魔をするなッ! そこをどけッ!!!!」

ほむら「ここは通さない。エンリコ・プッチの邪魔は・・・・・・させないッ」スチャッ!!

QB「キサマッ、自分が何をしているのか分かっているのか!? この宇宙が終わってしまうんだぞッ!!! いますぐヤツのスタンドを止めなければッ!!!!」

ほむら「ええ、私もそのつもりよ。ただしッ、ワルプルギスの夜を撃破した後でねッッッ!!!!!」ズビシッ!!!

QB「冷静になって考えろ! この宇宙の存亡に比べれば、ワルプルギスの被害などクラッカーの歯クソほどのこともないハズだッ!」

ほむら「時よッ・・・・・・とまれッ!」カシャッ! ピタッ・・・シーン・・・

QB「しまっ・・・・・・」ピタッ・・・

ほむら「共に闘ってきた仲間の命を、彼女らが守ろうとしている命を・・・・・・屈辱したなッ! ホムンッ!」ドガッ!!

QB「・・・・・・」グググ・・・

ほむら「そして時は動き出す・・・・・・と同時にッ、『殴り飛ばした』という結果だけが残るッ!」

QB「う、ぐぐぐぐぐぅッ!?」ドヒューーーーン!!!! ゴバッ!!

ほむら「スタンドと魔術の両方を使いこなす私に、もはや隙はないッ! 大人しく魔女が倒されるのを見ていなさいッ! インキュベーターッ!」ズバァーーーーン!!!!!!


400: 2011/05/10(火) 06:26:10.02 ID:9Vki2JN00



杏子「なるほど、地下街を通って近づくという発想はなかった」タッタッタ・・・

プッチ「ついてくるなと言ったはずだが」スタッ

杏子「いいじゃんか、別に邪魔しようってんじゃないんだからさ」

プッチ「・・・・・・」

杏子「だいたいこの辺かな。ここの天井に穴あけりゃ魔女の真下に出るぜ、神父さま」

プッチ「キョウコ」

杏子「なんだよ」

プッチ「この後におよんで『神父さま』はないだろう。私は・・・・・・隙あらばキサマらを抹頃するつもりでいるんだぞ?」

杏子「よくわかんねー・・・・・・しゃーねーな、じゃあ司祭さまって呼んでやるよ」

プッチ「ポイントはそこじゃあない。そこじゃあないぞ佐倉キョウコ」

杏子「なんだよ、もしかして、もっとフランクに接してほしかったのか? じゃあ、この戦いが終わったらアダ名で呼んでやるよ」

プッチ「・・・・・・」

杏子「そーだな・・・・・・『ザ・ニュー神父さま』とかどうだい? 近所のガキにも大人気だぜ、きっと」


401: 2011/05/10(火) 06:27:37.81 ID:9Vki2JN00


プッチ「・・・・・・もういい。私はもう行く。お前もここを離れろ。私の能力に巻き込まれるぞ」

杏子「心配してくれんのか? 大丈夫だって。それに、いざとなったら助け舟が必要になるかもしれねーだろ?」

プッチ「・・・・・・どうしても残るなら、何かにしがみついていろ。勘違いするんじゃあないぞ。今、お前に氏なれたら私も命を失うからな」

杏子「はいはい。じゃあ無理すんなよ、神父さま!」

プッチ「・・・・・・『メイドインヘブン』ッ!」シュゴバァァァァ・・・・・・


402: 2011/05/10(火) 06:29:18.27 ID:9Vki2JN00



まどか「私が行かなきゃ・・・・・・私の願いごとがないとワルプルギスの夜を倒せないならッ・・・・・・」タッタッタッ・・・・・・

仁美「マドカさんッ!? どうしてこんな所にッ!?」シュタッ!

まどか「ヒトミちゃん! ・・・・・・ごめん、私、願い事を決めたの」

仁美「そんなッ・・・・・・」

まどか「みんなの戦いを敗北で終わらせたくない。この街のみんなも守りたい・・・・・・それが、今の私の願いなの」

仁美「ですがッ!」

まどか「大丈夫・・・・・・キュウベぇは私を魔女にするのが狙いみたいだけど・・・・・・私はそうはならないように戦い続けるつもりだよ。今までみんなに守られてばかりだったんだから、そろそろ私にも戦わせて、ほしいな」


403: 2011/05/10(火) 06:31:30.19 ID:9Vki2JN00


仁美「・・・・・・本当に、よろしいんですのね」

まどか「うん。だから、急いでキュウベぇの所に」

仁美「? インキュベーターは避難所にいるんじゃありませんの?」

まどか「それが・・・・・・神父さんのスタンドがどうとか言って、いきなり飛び出していっちゃって」

仁美「・・・・・・もしかしたら、現状はかなり深刻かもしれませんわ」

まどか「それってどういう・・・・・・あ、あれ?」

仁美「どうしま・・・・・・ッ!? どういうことですのッ!? ワルプルギスの巻き起こしていた竜巻が・・・・・・・全て消えているッ!」

まどか「それだけじゃないよッ、風も止んでる! あれだけ吹き荒れていた暴風が・・・・・・まるで何事も無かったかのように!」

仁美「・・・・・・皆さんが魔女を倒した、のでしょうか? それにしては・・・・・・何かヘンですわね。この静寂、胸騒ぎのする静寂ですわ」

まどか「私もそう思う・・・・・・急ごう、キュウベぇの元へッ!」ダッ!!


413: 2011/05/11(水) 05:06:48.53 ID:hNdJbQcr0



ワルプル下・地下街



杏子「お前ら、来るのが遅せーぞ!」

マミ『佐倉さん、ごめんなさいッ』

さやか「杏子、プッチ神父は? 一緒じゃないの?」シュタッ

杏子「先に一人で行っちまった」

マミ『そんな・・・・・・一人でなんて無謀だわ! 今プッチ神父が持っているのはメイドインヘブンだけなのでしょう? 魔女には近寄ることすらできないはずよ』

さやか「しかたないなー、あんまり気は乗らないけど・・・・・・ここは共闘するしかなさそうだね」チャキッ

杏子「いや、それがさ、能力の巻き添えになるからあんまり近寄るなって言ってたぜ?」

マミ『・・・・・・まさか、魔女と戦わずに逃げるつもりじゃないかしら?』


414: 2011/05/11(水) 05:09:21.39 ID:hNdJbQcr0


さやか「そ、そうか! プッチ神父は次の『新月』まで逃げることも考えられる。ズル賢いヤツだもん、ここで魔女と戦うなんてリスクを負うとは考えにくいッ・・・・・・!」

杏子「おいッ! 神父さまはな、明日やればいいことも無理やり今日やるような人なんだぞ! 目の前の敵に背を向けることなんか考えられねーッ!」ズズイッ!!

さやか「ちょっとキョウコ、興奮しすぎだよ。そんな突っかかって来なくても・・・・・・」

杏子「あ、わりぃ、そんな前に出たつもりはなかったんだ・・・・・・け、ど・・・・・・? あれ?」

マミ『どうしたの佐倉さん?』

杏子「い、いや・・・・・・いま私たちのいる場所・・・・・・最初から坂道だったかなーと思って」


415: 2011/05/11(水) 05:11:19.70 ID:hNdJbQcr0


さやか「坂道? なに言ってんの? ここ地下街でしょ? なんで坂道があんの・・・・・・よ・・・・・・?」

・・・コロコロコロコロ・・・・・・カラン

杏子「オイ、坂道じゃなかったらッ、どーして空き缶が勝手に転がんだよッ!!!」

マミ『空き缶だけじゃないッ、空きビンやダンボール箱も坂の上から転がってくるッ!!』

さやか「そ、そんなッ・・・・・・いつの間にか地面が傾いて、坂道になっているッ!?」ゴゴゴゴゴゴ・・・

マミ『二人とも何かにしがみついてッ! 傾きがどんどんキツくなっているわよッ!』

杏子「サヤカッ、この柱にしがみつくんだ! 下に向かって転げ落っちまうぞ!!!」バッ!

さやか「くっ、これはもう坂道なんてレベルじゃないッ! 断崖絶壁よッ!!!」ガシッ!!!

マミ『まるで・・・・・・地球の重力が横向きに働いているような状態・・・・・・一体これは・・・・・・』

さやか「うわッ、看板やゴミ箱がッ!? 痛ッ!」ゴン! ガツン!!

杏子「まさかコレが、神父さまの言ってた・・・・・・でもいったい何が起こってやがんだッ!?」

マミ『美樹さん、佐倉さんッ、地上に出るわよ! 状況を確認するわッ!』シュルルルルルッ!!!!


416: 2011/05/11(水) 05:15:32.31 ID:hNdJbQcr0



仁美「エメラルド・スプラッシュ!!!!」バッシャーーーー!!!! ゴガガガガガ、キキキキキキキッ!!!!!

ドグァ!!! ボロボロボロ・・・

まどか「す、すごい・・・・・・飛んできた大量の残骸を、ぜんぶ打ち落としちゃった」

仁美「・・・・・・見てくださいマドカさん」ポイッ! ヒュー・・・・・・クルッ、ヒュー・・・・・・パシッ!!

まどか「!? ど、どういうことなの? ヒトミちゃんが投げた石が、風もないのに手元に戻ってきた!」

仁美「・・・・・・どうやら、ここから先の空間は重力が正常に作用していないようですわ。地面を『登る』ようにしなければ進むことができません。竜巻が消えたことと何か関係があるかもしれませんわね・・・・・・」

まどか「・・・・・・」

仁美「どうします? ・・・・・・私は避難所へ引き返すことをお勧めしますわ。どういう状況かわからない場所に飛び込むのは、あまりに無謀ですもの」

まどか「・・・・・・私、前にもこんな状況に直面したことがあるような気がする」

仁美「マドカさん・・・・・・?」


417: 2011/05/11(水) 05:17:30.17 ID:hNdJbQcr0


まどか「私・・・・・・やっぱり行くよ。この目で真実を確かめないと、正しい判断は下せないと思うからッ!」バッ!

仁美「・・・・・・そこまで運ぶのは私ですわよ?」ニコッ

まどか「ご、ごめんヒトミちゃん。おねがい、なんでもお願いきいてあげるからッ!」パシッ

仁美「・・・・・・マドカさんにセクハラする権利、一週間分を所望しますわッ!!!」ズァッ!!!

まどか「え、ぇえーッ!?」

仁美「この志筑ヒトミには夢がありましたのッ! いつかサヤカさんとマドカさんにセクハラしまくるという夢がッ!!!!」

まどか「・・・・・・えー」ズサッ

仁美「さて、参りましょうか」スッ

まどか「・・・・・・」ササッ

仁美「・・・・・・『ハイ工口ファント・グリーン』!!」ズアァァア!!!!

まどか「きゃあああああああッ!?」グルグマキッ!!!

仁美「さ、行きますわよー」スタスタ

まどか「たすけてェーッ、サヤカちゃーんっ!」


418: 2011/05/11(水) 05:22:10.40 ID:hNdJbQcr0



ゴオオォオォォォォォォォォ・・・・・・シーン・・・・・・

魔女「ウフハハハハ・・・・・・ハ?」ピタッ

プッチ「愚昧なる魔女め。キサマには理解できまい。私のスタンドが、なにをしているのか・・・・・・」ズズズ・・・

魔女「ウフハハ・・・・・・アハハ・・・・・・?」ブンッ・・・・・・ブンブンッ!

プッチ「竜巻は上昇気流と横風が互いに作用しあうことで生じるそうだ・・・・・・ならば地球の重力が影響しなくなったならッ、上昇気流は発生しなくなる! よって、竜巻はすべて消滅するッ!!!」ズアッ!!!!

魔女「フフハハハハハ・・・・・・アハハハハハハ」ズォォオオオ・・・・・・!!!!!

プッチ「『C-MOOM(シー・ムーン)』・・・・・・メイドインヘブンの『一つ前』のスタンド形態だ。引力を操り、範囲内の重力は私を基準とするッ!!! 私が『上』、キサマは『下』だッ、くたばれ魔女めッッッ!!!!」ズォォオオオオオオオオアアアアアア!!!!


419: 2011/05/11(水) 05:23:27.15 ID:hNdJbQcr0



QB「・・・・・・この現象は!? スタンド能力で重力をねじ曲げたというのかッ、エンリコ・プッチ!!!」グラッ

ほむら「よそ見してていいのかしら・・・・・・ホムンッ!」ドガ!!!

QB「うぐっ・・・・・・あ、暁美ホムラ、この異変にまったく動揺していないだとォ!? キサマ、この能力を知っているなッ!」ハァ・・・ハァ・・・

ほむら「答える必要はないわね」ズァッ!!

QB「・・・・・・なるほど、暁美ホムラ・・・・・・キミはこの時間軸の人間じゃあない・・・・・・というわけか」

ほむら「・・・・・・!」ドーン!!!


420: 2011/05/11(水) 05:28:04.71 ID:hNdJbQcr0


QB「兆候はあったよ・・・・・・キミは魔法少女のクセに半端じゃない『凄み』を纏っている。そのオーラは意図的に身につくものじゃない。おそらく何回も同じ時間をループしている内に自然と身についたものじゃないかな?」

ほむら「ええ、そうよ。アナタって鋭いわ。確かにその通りよ。でもループしているのは何も私一人じゃあないわよ」ゴゴゴゴゴ・・・

QB「・・・・・・な、何を・・・・・・言っている?」

ほむら「十字架を背負い、覚めない悪夢を彷徨い続けているのは、私だけではないということよッ!」ズバアアアッ!!!

QB「キミ以外にも、ループしている人間がいるって言うのか・・・・・・ま、まさかッ!!!」

ほむら「エンリコ・プッチだッ! 2つ前のループでヤツが発動した『キラークイーン』の『パイツァ・ダスト』! ヤツは私を爆弾に変えッ、私とループを共有しているのだッ!」

QB「な、なにィ~~~~~~ッ!!!!?」

ほむら「もはや、この戦いは・・・・・・『魔法少女』と『スタンド使い』の神聖なる決闘ッ!!! 異星人のキサマが割り込む余地などないッ!!!!」

QB「バ、バカなッ! 何が魔法少女だ、何がスタンド使いだッ! 家畜の分際で調子に乗るなァーーーーッ!!!!!」ババッ!!!

ほむら「・・・・・・キングクリムゾンのエピタフは、その行動を既に予知しているッ!」ドガッ!!!


421: 2011/05/11(水) 05:39:35.02 ID:hNdJbQcr0


QB「グへェッ!!!?」ズザザーーーーッ・・・

ほむら「いい気味ね」スタッ

QB「む、無駄だッ、いくら攻撃しようとボクを倒すことはできないぞッ! いいかげん道をあけろッ、暁美ホムラ!」ヨロッ・・・

ほむら「・・・・・・いまのは1ループ目で犠牲になったマドカの分よ。顔がひしゃげて中身がはみ出してるみたいだけど、それは鹿目マドカに殴られたと思いなさい」

QB「う、ぐううッ・・・・・・な、なんだと?」

ほむら「そしてッ・・・・・・」ドゴォッ!!

QB「ぐああッ・・・・・・瞬間移動しても時間停止で周りこまれ、殴り飛ばされるッ・・・・・・突破できないッ! たかが1人の魔法少女にッ、こんなことがッ・・・・・・」

ほむら「これは2ループ目で無念のうちに魔女となってしまったマドカの分・・・・・・そしてこれもッ、これもこれもこれもッ!!! ぜんぶマドカの分だァーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ドガガガガガガッ!!!!!!

QB「うぐあああああッ、どけえええええッ暁美ホムラぁああああああッ!!!!」シュバッ!!!

ほむら「ホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホム!!!!!!」ドガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!

QB「あばばばばばッ!?」ガガガガガガガガガガ!!!!!!

ほむら「ホムラーレ・ヴィーア(その必要はないわ)!!!!」ドギュバァーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!

QB「ギャフゥーーーーン!!!!!!??」ズザザザザーーー・・・・・・バタッ

ほむら「・・・・・・さあ、エンリコ・プッチ。ワルプルギスの夜を乗り越え、メイドインヘブンを更なる形態に進化させるがいいわ。今度こそ、正真正銘、決着ゥをつけてやるッ!!!!」


433: 2011/05/12(木) 07:47:26.65 ID:fwLOjk2j0



さやか「地上に出るだけでも一苦労だね・・・・・・」ハァ・・・

マミ『見て・・・・・・竜巻が消えてるわ』

杏子「あ、あれはッ、魔女と神父さまッ!!」バッ

プッチ「うおおおおおおッ!!!」ブオッ!!!!

魔女「アハハハハハッ!!!!」ブワッ!!!!

さやか「正面からスタンドで格闘を挑もうというのッ!? 無茶にも程があるッ!!!」

プッチ「『C-MOOM』ッ、ヤツに拳を叩き込めッ!!!」シュバァァァアアア!!!!!!!!

魔女「アハハ、アハハハハハハハ!!!!!」ゴウゥッ!!! ドヴアアアアアッ!!!!!!!

マミ『ダメよッ! 魔女の拳の破壊力はスタンドの比ではないわッ! パワーで押し負けるッ!!!』

杏子「神父さまぁーーーーーーーッ!!!!」


434: 2011/05/12(木) 07:49:58.05 ID:fwLOjk2j0


魔女「アハハハウフハハハハハハハハハハハッ!!!!!」ドゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!

プッチ「グフッ!?」ガガガガガガガッ!!!! ドギュゥゥゥゥ・・・・・・

さやか「やっぱりダメだ、地面に叩きつけられるッ!!」

マミ『い、いえッ! あれはッ・・・・・・』

プッチ「さすがはワルプルギスの夜・・・・・・スタンドでは足元にも及ばぬ圧倒的パワー・・・・・・だが、しかしッ!」ススス・・・・・・ピタッ!!

さやか「空中に、静止しているッ!? それだけじゃない・・・・・・プッチ神父の身体がッ、ひしゃげているわッ!! なによアレッ!? 生乾きの粘土像を捻ったように、プッチ神父の身体が歪んでいるッ!!!」

プッチ「これぞ『C-MOOM』の能力ッ!!! 重心の引力を操ることで私の身体を一時的に裏返しッ、ダメージを回避したッ!!! そしてッ・・・・・・!」ゴゴゴ・・・

魔女「アハ・・・・・・ウ、ウギイイイイイイッ!!!!!?」メコッ、メキャメキャメキャ・・・・・・!!!!!!!!!!

プッチ「『C-MOOM』に殴られたキサマも、自分の重心の引力によって『裏返る』ッ!!!!!! さあ、破壊の渦に隠されたキサマの内側・・・・・・脆弱な『無力』を表に晒すがいいッ!!!!!!!!!」ドドドド!!!!!!!

魔女「イ、イギアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!?」メキャメキャメキャメキャメキャ・・・・・・ゴキッ、バキッ・・・

さやか「うッ・・・・・・うえええええええッ・・・・・・」オエッ

杏子「さ、サヤカ、大丈夫かよッ!?」サスリサスリ・・・

マミ『・・・・・・なんて酷い、これじゃあまるで・・・・・・』


435: 2011/05/12(木) 07:55:32.67 ID:fwLOjk2j0


魔女「アガガガガガガガガウギギギギギイイイイイイイイッ!!!!」メキャッ、グリュッ・・・・・・ボキッ、バキッ・・・・・・

プッチ「無駄だ。『C-MOOM』の『裏返す』能力はキサマ自身の引力が招く現象・・・・・・何者も逃れることなどできん」

杏子「神父さまッ、もういいだろやめてくれッ!」

プッチ「・・・・・・本来なら火あぶりの刑としてやりたいところだが、あいにく持ち合わせがなくてね」クルッ

魔女「・・・・・・フフ、アハハハハ、アハハハハハハハハハハ!!!」ブシュッ、ズブブッ、ブショォアアアァァァアァァ・・・・・・ズズズズズ・・・・・・

ボロボロボロ・・・・・・ブスッ、ズズズ・・・・・・

シュゥゥゥゥ・・・・・・

さやか「魔女が・・・・・・消えた?」

マミ『魔女反応も、確かに消えているわ。倒したの・・・・・・よね?』

杏子「だと、思うぜ・・・・・・後味悪ぃけど、本当に神父さま一人で倒しちまいやがった・・・・・・」ゴクリッ・・・


436: 2011/05/12(木) 07:57:03.62 ID:fwLOjk2j0



ほむら「・・・・・・ッ!?」ガクッ

QB「これはッ、重力の歪曲が解除されたッ!? 元に戻ったのか・・・・・・ということは・・・・・・ッ!?」クルッ・・・・・・スタッ!!

ほむら「魔女反応は完全に消失している・・・・・・どうやらエンリコ・プッチが勝ったみたいね」ヒュルッ・・・・・・スタッ

QB「そんな・・・・・・ワルプルギスが、スタンド使いとはいえただの人間に撃破されるなどッ、ありえんッ!!!」プルプル・・・

ほむら「・・・・・・これで私がアナタを邪魔する理由は無くなったけど、どうする?」スッ

QB「くゥゥッ、今度こそ完全に息の音を止めてやるッ、根絶やしにしてやるッ、この宇宙から存在そのものを消してやるッ、エンリコ・プッチめ!!!!!」シュバッ!!!!

ほむら「・・・・・・」カシャッ、キュィィイイイ・・・・・・


437: 2011/05/12(木) 07:58:56.37 ID:fwLOjk2j0



プッチ「これで残りはキサマらだけ、というわけだが」スタッ

さやか「・・・・・・プッチ神父」スチャッ

杏子「な、なあ神父さま、今更なんだけどさ・・・・・・なにも私たちが戦うことは無いんじゃないか?」

マミ『佐倉さん・・・・・・』

杏子「神父さまの計画だってさ、別に悪いことしようとしてんじゃねーだろ? みんなに謝って、神父さまの考えをちゃんと伝えれば、みんな協力してくれるぜ、きっと」

さやか「キョウコッ・・・・・・いまさらそんなこと言っても、コイツはきっと・・・・・・」

プッチ「・・・・・・」


438: 2011/05/12(木) 08:00:30.69 ID:fwLOjk2j0


杏子「そりゃ私みたいなバカには理解できねーけどさ、宇宙がどうとか言われても・・・・・・でも力になりたいんだよ。神父さまッ、私が間に入ってやるよ! 魔女も倒したし、私たちが仲直りすればハッピーエンドじゃねーか・・・・・・なあ、神父さま・・・・・・何か言ってくれよ・・・・・・」

プッチ「・・・・・・言い残すことはそれだけか、佐倉キョウコ」ザッ

杏子「・・・・・・ッ!?」ビクッ

さやか「あんた・・・・・・これだけ心配してくれてる人がいんのに、どうしてそこまで自分勝手になれんのよ!」ザッ!

プッチ「多感な少女のくだらん感傷に付き合って仲良し遊びをするほど・・・・・・私は暇ではないんでね」ザッザッザッ・・・

さやか「・・・・・・アンタって、最低ね」ジャキッ!!!!

マミ『佐倉さん、覚悟を決めなさいッ・・・・・・でなければこっちがやられるわッ!』

杏子「・・・・・・ヤツの心臓にはホムラの魔術で爆弾が仕掛けてある。魔法少女を殺せば爆発する。向こうも迂闊に手を出せないハズだ」グッ・・・

さやか「キョウコ・・・・・・」

杏子「油断すんなよ、サヤカ、マミ」チャキ!!


453: 2011/05/13(金) 07:37:28.12 ID:5aKswJmX0


プッチ「そうだ、油断するなよ佐倉キョウコ。私を前にして一瞬でも気を抜けば・・・・・・こいつらのようになってしまうぞ?」カチャカチャ・・・

杏子「こいつらのようにって・・・・・・それはどういう意味だよッ!」

さやか「・・・・・・ッ」グラッ・・・・・・バタッ!!

杏子「サヤカッ!? そ、そんなッ、今のテメーは魔法少女を攻撃できないハズだぞッ!!!?」

プッチ「攻撃などしていないさ。むしろ手厚く保護してやっている・・・・・・暁美ホムラが課した制約には全く違反しない」スッ・・・

マミ『くっ、放しなさいプッチ神父ッ!』

杏子「そ、それはマミのソウルジェム! サヤカのソウルジェムまでッ!? 攻撃せずにソウルジェムだけをかすめ盗ったのかッ、それも2人同時にッ!!!」

プッチ「おおっと巴マミ、迂闊に動くんじゃあないぞ。こっちは指先にほんの少し力を込めるだけでキサマらの命を終わらせることができるのだからな・・・・・・」

マミ『それはアナタも同じ・・・・・・私は命なんか惜しくないわよ!』

プッチ「いいのか? 美樹サヤカはお前をずいぶん慕っていたみたいだが・・・・・・」

マミ『美樹さん・・・・・・クッ』


454: 2011/05/13(金) 07:42:18.22 ID:5aKswJmX0


杏子「そんなバカなッ! サヤカはテメェのスタンドと互角のスピードだったハズ・・・・・・それが、正面からソウルジェムを奪われるなんて、どーいうことだッ!?」バッ!

プッチ「それは、いったい何時の話をしている?」

杏子「さっきの話だよッ!」ブンッ!!

プッチ「さっき・・・・・・ずいぶん昔の話をするのだなッ! 佐倉キョウコ!!!!!」シュォォォォオオオオオオアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!

杏子「な、なんだッ!?」ゴゴゴゴゴゴ・・・

マミ『プッチ神父の体がッ、黄金に輝き始めたッ!?』ドドドドド!!!!

プッチ「ワルプルギスが残していったエネルギーの残滓を吸収しッ、メイドインヘブンの加速は既に最終段階まで進んでいるッ!」ゴォォォォオオオオオオオオオアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!

杏子「ま、まさかッ、更に速くなるのかッ!? 既に私じゃ目で捉えることができない速度だというのにッ!!!」

プッチ「それだけではない・・・・・・私のメイドインヘブンはッ、この宇宙の時を加速させはじめているッ!! もはや誰にも止められんぞッ!!!!!!!」シュィィィィイイイイイイイイイイイアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!


455: 2011/05/13(金) 07:47:22.29 ID:5aKswJmX0


ヒュゥゥゥゥ・・・・・・

ほむら「・・・・・・」ザッ・・・

杏子「ほ、ホムラッ!」

マミ『暁美さんッ!』

プッチ「どうした暁美ホムラ? さきほどから時間停止で私の隙をうかがっていたようだが・・・・・・攻撃しないのか?」
ズズズズズ・・・

ほむら「・・・・・・ッ」ギュッ

プッチ「どうしたんだ? その気になれば何時間でも停止できる最強の能力じゃあなかったのか? やってみろよ、ホラ・・・・・・遠慮はいらんぞ、ん?」ゴゴゴ・・・

杏子「ホムラッ、時間停止してヤツから2人のソウルジェムを奪い返せばいいじゃねーか、何でやらねーんだッ!?」

プッチ「ふははははははは理由を教えてやろう佐倉キョウコ! メイドインヘブンは時間停止に対して一瞬だけ反応できるのだッ! 石コロ2つを握り潰すにはその一瞬があれば十分すぎるッ! おおっと、それ以上近づくなよ。スタンドの射程内に入られては厄介だからな・・・・・・」

杏子「そんなッ、ソウルジェムだけ捕らえたのは・・・・・・ホムラに対する人質にするためかッ、なんて卑劣なマネをッ」ググッ

プッチ「さあ暁美ホムラ、仲間を氏なせたくなければ私に仕掛けた魔術を解除しろ。ついでに『キングクリムゾン』のスタンドと、時間停止の魔術を引き起こす・・・・・・そのバックラーも捨ててもらおうか?」


456: 2011/05/13(金) 07:52:30.82 ID:5aKswJmX0


ほむら「・・・・・・」スッ

マミ『ダメよ暁美さんッ、プッチ神父は私たちを助ける気なんかないわ!』

プッチ「無駄だ巴マミ。キサマが仲間を見捨てられないように、ヤツもまた仲間を犠牲にする選択肢をとることはできない・・・・・・中途半端な希望がヤツの判断を鈍らせているのだ」

マミ『中途半端な希望、ですって?』

プッチ「そうだ。もし以前の暁美ホムラならば、ここで躊躇せずに私の命を奪っただろう・・・・・・2人の仲間を失いはするが、確実に私を倒すことができた。しかし、目的のために犠牲を払えない今の暁美ホムラにはッ、冷徹な判断など下せんッ、決してなッ!!!!」

マミ『そ、そんなッ・・・・・・』

杏子「ホムラっ・・・・・・」

ほむら「『キング・・・・・・クリムゾン』・・・・・・」ズズズ・・・パシッ

杏子「あ、ああ・・・・・・スタンドが、ディスクに戻っちまった・・・・・・」

プッチ「さあ、そのバックラーもだッ!」

ほむら「・・・・・・」ガチャッ・・・

マミ『そんな・・・・・・これで時間操作の魔術も使えない・・・・・・』

プッチ「さあ、後はその2つを捨てて、私にかけた魔術を解除しろ。そうすれば巴マミと美樹サヤカを解放しようじゃあないか・・・・・・」

ほむら「本当ね・・・・・・本当に私が武器を捨て、魔術を解除すれば2人を助けてくれるのね?」

プッチ「ああ、約束しよう。神に誓ってもかまわない」


457: 2011/05/13(金) 07:57:09.16 ID:5aKswJmX0


ほむら「だが断る」ズアッ!!

プッチ「ッ!?? な、なんだとッ!?」

マミ『暁美さんッ!』

杏子「ホムラッ!」

ほむら「天国に固執するお前には、メイドインヘブンもろとも氏ぬことはできまいッ、エンリコ・プッチ! 2人を殺せないのはお前も同じだッ!!」ドバアァーーーンンンッ!!!!

プッチ「フ、フフ・・・・・・バカめッ、ならば無防備なキサマのソウルジェムを奪ってくれるッ!! メイドイン・・・・・・」ギュオバッ!!!!!!!!

QB「させるかァーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」ギュオバッ!!!!!!!!!!!

杏子「きゅ、キュウベぇッ!?」

QB「今度はチリも残さんぞッ、エンリコ・プッチッ!! 血ヘドぶちまけなッ!!!」ゴヒュォウウヴァッ!!!!!!!!!!!!!!!


458: 2011/05/13(金) 08:24:43.62 ID:5aKswJmX0
今日はここまで。また明日中に。

459: 2011/05/13(金) 11:02:29.87 ID:jwRK9ktE0
これほど「兄貴」と呼びたいQBを私は見たことが無いッ!

OTU-NABEEEEEEEEEEEEEEE!!!!

460: 2011/05/13(金) 14:25:28.70 ID:31RW8qKDO


イ工口ーQBかよwwww

463: 2011/05/13(金) 21:31:14.24 ID:FHbR1p+p0
なんだこの誰を応援すればいいのかわからない状況wwww

468: 2011/05/14(土) 01:18:24.77 ID:GSWKnOWoo
お疲れ様でした。

もうね、魔法少女たちはQB×プッチかプッチ×QBで一儲けしても
許されるかと………。

続き:プッチ神父「わたしと契約してスタンド使いにならないか?」【後編】

引用: プッチ神父「わたしと契約してスタンド使いにならないか?」