473:◆d9HsSP4u.Q 2011/05/14(土) 07:59:30.09 ID:XHslAoo50
投下します。
前編はこちら:プッチ神父「わたしと契約してスタンド使いにならないか?」【前編】
前編はこちら:プッチ神父「わたしと契約してスタンド使いにならないか?」【前編】
474: 2011/05/14(土) 08:08:34.28 ID:XHslAoo50
プッチ「フハハ! スローすぎるぞインキュベーター! 笑ったものかッ、あくびしたものかッ!! 迷うッ、迷うぞ!!!!!」シュッ・・・・・・ズバアアアアアアッ!!!!!!!
QB「グフッ!? ボクの攻撃がカスりもしないなんて・・・・・・ッ」ドシャッ・・・
プッチ「もはや何者も・・・・・・私に触れることすら出来んッ!!!」
さやか『じゃあ、「もう触れている」者からの攻撃は・・・・・・どうかしらッ!!!!』ピカアアッ、シュバ・・・・・・ドシュアッ!!!!!!!!!!
プッチ「ヌ、ヌウアアアアアアッ!? 美樹サヤカッ、ソウルジェムから剣を出しただとオオオオオオオオオッ!? うぐッ、私の手がッ!!!」ズブッ、ブシュウウウウウ!!!!!
マミ『今よッ、ピストルズ!! 私と美樹さんを運んで!』ドビュゥゥウーーー!!!! パシッ!!
オッシャー! ニゲローッ! シンプカラハナレルンダーッ!
さやか『あんたの手は串刺しだっ! これで思うように攻撃できないッ!!!』
プッチ「うっとおしいぞこのハエどもめッ! その程度のスタンドで、この私から逃げられると思っているのかッ!」ズショオオオオアアアアアア!!!!!!!!!
マミ『残念だったわね、プッチ神父・・・・・・ピストルズがこの方向へ逃げたのはデタラメじゃあないわよッ!』ビュンビュンッ! ・・・・・・スカッ、スカッ!
ヤーイヤーイ! マヌケメッ! ドコネラッテヤガルゥーッ!
プッチ「ヌウウ何故あたらんッ!! 確実に捉えたハズだぞッ!!!!!」
杏子「その逃走経路は『安全な方角』だからだ、エンリコ・プッチ・・・・・・あんたが人質を取って油断している時にはもう、ピストルズを通して巴マミに伝わってたんだぜ・・・・・・」ズズズズズ・・・
アンコナイス! ダシヌイテヤッタゼーッ!
ドラゴン「いちおうアンタにも忠告してたんだケド、加速しているアンタにゃオレの声は『遅すぎて』聞こえなかったミテーだな。オット次の方角は・・・・・・」ドドドドドドド!!!!!!!
475: 2011/05/14(土) 08:15:52.72 ID:XHslAoo50
プッチ「おのれッ、小手先のトリックでちょこまかと立ち回りやがってッ!!! だがヤツらは人質にすぎんッ、優先すべきは暁美ホムラ! キサマの時間停止を完全に封じることだァーーーーー!!!!!!!」ジュォォオオアアアアアアッ!!!!!!!
ほむら「くっ・・・・・・」
プッチ「無駄だ・・・・・・『ディスク』も『バックラー』も再装備する猶予は与えんッ! ウショオオオアアアアアアアア!!!!!」ズパァーーーーーン!!!!!!!!! バキャッ!! パリーン!
ほむら「・・・・・・ッ!!!」ドグァッ!!
プッチ「ははははッ! 『バックラー』と『ディスク』を破壊してやったッ! これで時間停止は使えまいッ! 時間遡行も不可能になってしまったな! ついでに、ソウルジェムも私の手の内だッ! これで私の邪魔をできる存在は何一つとしてなくなったというわけだ!!!」
ほむら「・・・・・・」ジッ
プッチ「ふはは、は・・・・・・?」
ほむら「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ・・・
プッチ「な、何ィーーーーッ!? ソウルジェムを奪われた魔法少女は動けなくなるハズだッ! きさまッ、どうして立っていられる!」
476: 2011/05/14(土) 08:19:31.39 ID:XHslAoo50
ほむら「何か勘違いしているようね。ソウルジェムが身体を離れても、有効範囲内なら身体を動かすことは可能よ?」ザッ・・・
プッチ「バカな! さっき美樹サヤカはソウルジェムを奪うと同時に倒れて・・・・・・ッ!? ま、まさか美樹サヤカッ、きさまァーーーーッ!!!!!」
さやか「てへっ、またまたやらせていただきましたァン!!!」ズバァーーーン!!!
プッチ「し、『氏んだフリ』だとォーーーーッ!? そんなくだらん手で私を騙すなどッ、許さんぞォーーーーッ!!!!!」
ほむら「ところで、いいのかしら?」
プッチ「・・・・・・ハッ!」
ほむら「アナタはもう私の射程距離に入っているのだけれど」ズズズ・・・
プッチ「バ、バカめッ! この距離でも今のメイドインヘブンなら捕まることはないッ!!! もはや私の勝利は決まってい・・・・・・う、ぐああああああああああッ!?」バチィ、ビリッ!!!!
477: 2011/05/14(土) 08:23:31.91 ID:XHslAoo50
プッチ「ううッ、な、何をしたッ、暁美ホムラァッ!!!!!」
ほむら「殴っただけよ・・・・・・私の拳で」シュゥゥゥゥゥ・・・
プッチ「なぜ私のスピードにキサマがついてこれるのかと聞いているッ!!!!!!!!!」
ほむら「メイドインヘブンはアナタの着衣や持ち物も一緒に加速させているのでしょう? ならば奪われたソウルジェムも加速についていけるッ! アナタが私の本体(ソウルジェム)を掴んでいる限り、私も加速の恩恵を受けることができるッ!」
プッチ「そんな方法がッ・・・・・・ならばッ、こいつを有効範囲外に投げ捨ててやれば済むことだ・・・・・・ッ!? バ、バカなッ!? 腕が痺れて動かんッ!!!?」
ほむら「さっきの一撃はただのパンチじゃあないわ。私の体内に宿る魔力を込めた拳・・・・・・紫色の魔力疾走(ヴァイオレット・オーバードライブ)!!!!」
プッチ「ふ、ふざけたマネをッ・・・・・・」グググッ・・・
ほむら「さあ、スピードは互角! 片腕しか動かないアナタのスタンドの手刀と、魔力で強化された私の拳・・・・・・どちらが速いかしらねッ!!!!!」ドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!
プッチ「ぐっ、キサマを攻撃しようとすれば心臓のリングが激痛を与えるというわけか・・・・・・だがッ、それがどうしたッッ!!!!! キサマを乗り越えるためならばこの痛み、よろこんで耐えてみせるそッ、暁美ホムラ!!! 肉体をバラバラにしてッ、二度と使い物にならないようにしてやるッ!!!!!!!!」
488: 2011/05/15(日) 08:16:53.36 ID:3W0UPxwd0
プッチ「うおおおおおおおおおおお!!!!!!!」シュバァーーーーッ!!!!!
ほむら「はあああああッ!!!!」ドッ・・・・・・ガシィイ!!!!
プッチ「スタンドを生身で掴んだだとッ!? なるほど『魔法』とは底の知れないモノだな・・・・・・」グググ・・・
ほむら「ううう、あ、ああああああッ・・・・・・」ググググググッ・・・・・・
プッチ「だがっ、いくら魔力で強化したとはいえ非力な少女の肉体ではなぁ~~~~ッ!!!! このままスタンドパワーで押し潰してやるぞッ!!!!!!!」グググゥゥゥゥゥウウウウウウウ!!!!!!!!
ほむら「力が出ないッ・・・・・・度重なる魔力の消耗でッ・・・・・・押し返すだけのエネルギーがッ・・・・・・」ブシュッ、ズズズ・・・
プッチ「どうした口ほどにもないなぁ~ッ! もっと必氏こいて支えないと、その首と胴体が永遠の別れをすることになる・・・・・・ヌ・・・・・・グウッ、心臓がッ・・・・・・」ヨロッ・・・
ほむら「怯んだ・・・・・・ッ!? いまだッ・・・・・・ヴァイオレット・オーバードライブッ!!!!」バチバチバチバチッ!!!!!!!!!!!!!!
プッチ「グヌウウウウウウアッ!? スタンドの腕に魔力を流し込まれて・・・・・・ビリっときたァーーーーーーッ!!!?」ビリビリバチバチッ!!!!!!
489: 2011/05/15(日) 08:24:05.44 ID:3W0UPxwd0
ほむら「これで両腕を封じた・・・・・・攻撃も防御も出来ないわ。許される選択はたった一つよ・・・・・・観念しなさいッ、エンリコ・プッチ!!!!!」シュヴァアアアアアアアアア!!!!!!!!
プッチ「う、ううううおおおおああああああッ誰が諦めるものかァーーーーーーーーッ!!!!!! ウラアッーーーーーーー!!!!!!!」ドグアッ!!!!!!!
ほむら「グハッ!? け、蹴りッ!? 生身のエンリコ・プッチが私に蹴りをッ? わ、悪あがきをッ!!! オーバードライッ!」ドガッ!!!!
プッチ「が、ああッ、足がッ・・・・・・だがッ、まだだッ・・・・・・たかが四肢のうち三本が動かなくなっただけのことッ・・・・・・!!! ヌアアアアアアアアアッ!!!!」ズアッ!! ドビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!!!!!!! ドッ!!!
ほむら「ぐっ・・・・・・た、体当たりで私に喰らいついてッ、スタンドごと・・・・・・ッ」ビュウウウウウウウ・・・・・・
プッチ「メイドインヘブンの加速度が生み出す圧倒的スピードで、地面に叩きつけてやるッ!!!!!!!」ゴオオオオオオオオ・・・
ほむら「そんなことしたらアナタまで・・・・・・ッ」シュオオオオオオアアア・・・
プッチ「キサマの肉体をクッションにして私は生き残るッ! 私は半氏でも致命傷でも命さえ残ればかまわん! 天国まで、あと僅かなのだからなッ!!!」オアアアアアアアアッ・・・・・・
ほむら「う、お、おおお、おおおおおおお、あああああああッ・・・・・・マドカぁーーーーーッッッッ!!!!!!!!!」コォォオオオオオ・・・
プッチ「無駄だッ、いまさら私に何をしようとも加速は止まらんッ! 大地に自らの墓碑銘を刻めッ、暁美ホムラァーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」・・・ィィイイイ、ドゴオオオオオオアアアアアアアアグウウウウウウンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
490: 2011/05/15(日) 08:26:11.72 ID:3W0UPxwd0
杏子「あんな離れた所で爆発がッ!!! あいつらだよなッ!?」
さやか「ホムラ・・・・・・私たちから引き離しながら闘ってたんじゃ・・・・・・」
マミ『急ぎましょう・・・・・・「セッテ」と美樹さんと先行してッ!』イソグゾ、サヤカッ!
さやか「わかった・・・・・・行ってくる!」シュバアアアアアアアッ!!!!!!
491: 2011/05/15(日) 08:27:34.97 ID:3W0UPxwd0
まどか「!? ホムラちゃん?」
仁美「どうなさいまして?」
まどか「いま、ホムラちゃんの呼ぶ声がした・・・・・・ような・・・・・・」
ドゴアアアウウウウウウウウウウン・・・
仁美「ッ!? 近くで爆発が・・・・・・」
まどか「・・・・・・ホムラ、ちゃん・・・・・・? ホムラちゃん!!!」ダッ!!!!
仁美「マドカさんッ、お待ちになってッ」ダッ!!!
501: 2011/05/17(火) 08:30:33.54 ID:+lHdvQ2v0
さやか「ホムラッ!!!」ズザサザザザァーーーーーッ・・・・・・
シュゥウゥゥゥ・・・・・・パラ・・・パラ・・・・・・
ほむら「サヤカ・・・・・・」フラッ
さやか「くっ、ひどい怪我・・・・・・プッチ神父はドコなのッ!?」
ほむら「・・・・・・逃げて」バシゥゥウウゥウゥゥゥ・・・・・・ ドサッ・・・
さやか「ま、魔法少女の変身が・・・・・・解けた・・・・・・そんな・・・・・・ッ!!!!!!!!」ドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!
プッチ「暁美ホムラは・・・・・・魔力を使い果たした。私にかけていた魔術も、全て解除された・・・・・・そして・・・・・・」シュゥゥゥゥ・・・・・・
さやか「プッチ・・・・・・神父ッ! ウソ・・・・・・ホムラがッ・・・・・・」
プッチ「コレが何かわかるか?」スッ・・・
さやか「ホムラのソウルジェム・・・・・・ッ!!!」ドドドド・・・
プッチ「そうだ、見ての通り魔力を使い果たし今にも魔女化してしまいそうだ・・・・・・放置しておくのも面白いが、あいにく今は余計なことをしている暇はないのでね・・・・・・ムンッ!!!」ググッ・・・パキャンッ!!
さやか「あ、ああ・・・・・・ウソだ・・・・・・・そんな・・・・・・」ガグガグッ・・・
プッチ「フン、あまりに脆い・・・・・・毛ほども手ごたえが無いではないか。これがあの暁美ホムラの最後とはな・・・・・・だがこれで、暁美ホムラは、粉微塵になって、氏んだ・・・・・・ッ!」サラサラ・・・シュォォォオオオォォォ・・・・・・
さやか「ウソだァーーーーーーーーッ!!!!!!!」シュィィィイ・・・・・・シュバウッ!!!!!!!!!
プッチ「これで遠慮なく残りの魔法少女を抹殺できる・・・・・・先ずは暁美ホムラの次に厄介なキサマからだ、美樹サヤカ!!!」シュヴァッ!!
502: 2011/05/17(火) 08:32:26.26 ID:+lHdvQ2v0
プッチ「メイドインヘブンッ!!!!!」ゴオオオッ!!!!!
さやか「ううッ、見えないッ、私のスピードでも・・・・・・どこから来るのかすらわからないッ!!!?」
プッチ「チェックメイトというヤツだッ!」シュゴガアアアアアッ!!!!!
さやか「う、うわああああああああッ!!!!」
プッチ「・・・・・・ッ」ピタッ!!
さやか「・・・・・・どうしたのよ? 私から始末するんじゃなかったの? やれるモンならやってみなさいよ!!!」バッ・・・!!!
プッチ「美樹サヤカ・・・・・・キサマ、アヌビスの刀身をソウルジェムの中に仕込んでいるなッ! 攻撃すれば私の拳が切り裂かれるというわけか・・・・・・抜け目ないヤツめ」ズズズ・・・
さやか「よく気づいたわね・・・・・・ソウルジェムを砕かれない限り魔法少女は不氏身よッ!」ズバッ!!
503: 2011/05/17(火) 08:33:50.57 ID:+lHdvQ2v0
プッチ「・・・・・・ソウルジェムを狙わずともキサマを殺る方法はいくらでもある・・・・・・が、もっと効果的な攻撃方法を思いついたぞッ!!!」バッ!!!
さやか「なっ!? ドコに行くのよッ! 逃げるつもり?」
プッチ「フハハハハ美樹サヤカ、キサマはいちばん最後に変更だッ! 何の抵抗もできない仲間たちを消した後、絶望に震えるキサマを嬲り頃しにするのも悪くないかもなァーーーーーッ!!!!!!」
さやか「こ、この外道がァ~~~~ッ!!! 待ちなさいッ! そんなことやらせるもんか!」
504: 2011/05/17(火) 08:35:21.57 ID:+lHdvQ2v0
まどか「サヤカちゃんッ!」タタッ・・・
仁美「マドカさん危な・・・・・・」
さやか「ま、マドカッ!?? 来ないでッ!!!」バッ!!!!
プッチ「ほう・・・・・・」シュバッ!!!!!!
まどか「・・・・・・え?」
仁美「ッ!? ハイ工口ファント・・・・・・」
プッチ「鹿目マドカ・・・・・・結局、暁美ホムラとインキュベーターが固執する理由は分からなかったが・・・・・・今となってはどうでもいいことだ。フンッ!!!」ズバァーーーーーッ!!!!!!!!!!!!
さやか「マドカぁーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
プッチ「無駄だッ、カタツムリよりノロマなスピードで何ができる!!!」ギユゥゥゥゥゥーーーーーーーン!!!!!!!!!!
505: 2011/05/17(火) 08:37:37.37 ID:+lHdvQ2v0
ドガッ!!!!
まどか「・・・・・・え?」
プッチ「な、なんだ・・・・・・?」グラッ
???「・・・・・・」ゴゴゴゴ・・・
プッチ「ス・・・・・・スタンドだと!? メイドインヘブンの加速についてこられる、スタンドだとォ~~~~~ッ!? そんなモノがいったいどこから・・・・・・」グググ・・・
QB「よかった、どうやら間に合ったみたいだね」スタッ
まどか「きゅ、キュウベぇ・・・・・・?」
プッチ「い、インキュベーターッ!? キサマの仕業かッ!!! この妙なスタンドは!!!!!!!」
QB「さあマドカ、ボクたちじゃ邪魔にしかならない。後は彼女に任せるんだ」スッ
???「・・・・・・マ、ドカ・・・・・・」ズズズ・・・
まどか「・・・・・・ホムラちゃん!?」
QB「さあ早く!」
仁美「マドカさんッ、失礼します」ギュルッ、シュバッ!!!
まどか「きゃ、ホムラちゃん、ホムラちゃん!!!」
???「・・・・・・」ズズズ・・・
さやか「2人は早くここから離れてッ!!!」ズザザザァーーー・・・
仁美「サヤカさんはッ!?」
さやか「構わず行って! 私は・・・・・・おっと!!」ガシッ!!!
QB「え、ちょ、サヤカ!?」
さやか「アンタは私と来なさいッ!」シュバッ!!!!
506: 2011/05/17(火) 08:43:03.08 ID:+lHdvQ2v0
プッチ「ほ、ホムラだとォ~~~~~~ッ!? ヤツのソウルジェムは確かに砕いたぞッ、この手でッ! 何故生きているッ! そもそもヤツがスタンドを使えるハズはないッ!!!!!!」ズバッ!!!!!
???「・・・・・・マド、カ・・・・・・ッ」ズズ・・・ズズズ・・・・・・
プッチ「この土壇場で、新たなスタンドに目覚めたというのかッ、バカなッ・・・・・・それに、小ざかしいトリックなしにメイドインヘブンと互角のスピードとは・・・・・・これほどの性能、いったいッ!?」
???「マ、ド・・・・・・マギィーーーーーーーーーッ!!!!」シュバアアアアッ!!!!!
プッチ「うっ!? 突きの瞬発力だけならメイドインヘブンをも上回るというのかッ・・・・・・だが、なんだそのヘナチョコなパワーは!!! スタンドも本体に似て非力のままとは皮肉だなァーーーーーッ!!!!」ジュバッ!!!!
???「マギィィィィイイイイイッ!!!」ドガッ!!!!
プッチ「相撃ち・・・・・・ならパワーで勝っている分、こちらが有利ッ!!! このまま、殴り抜けるッ!!!!!」ドグシュアッ!!!!!!
???「・・・・・・ッ、・・・・・・マ、ギィ・・・・・・マギィーーーーーッ!!!」
プッチ「うッ・・・・・・ん? なんだ? こちらも直撃を食らったのに、まったくダメージを受けていない・・・・・・それどころか、治癒していくッ!? 私の受けた傷がッ・・・・・・ホムラとの激戦で受けた重傷が、治っていくぞッ!?」
???「ギィーーーーーッ!!!」シュバッ・・・ポスッ ズビャッ・・・・・・パスッ
プッチ「フ、フハハハハ、こんなマヌケなスタンドがあったとはなッ! 殴った相手にダメージを与えるどころか、回復させるスタンドとは・・・・・・最弱スタンドランキングはキサマが一番で決まりだァーーーーーッ!!!!」シュゴォォォアアアア!!!!!
507: 2011/05/17(火) 08:44:24.20 ID:+lHdvQ2v0
さやか「ホムラッ・・・・・・よかった、まだ息はあるみたいね・・・・・・とにかく治癒魔法を・・・・・・」パァァァアアアアアアアア・・・
QB「ボクはもう行っていいかな?」
さやか「あんたをあのまま行かせたら、マドカに契約を迫ったりするでしょ?」・・・アアアアアア・・・
QB「キミもボクの行動パターンを理解できるようになってきたみたいだね。賞賛に値するよ」
さやか「・・・・・・あのスタンドは、ホムラが発現させたの?」・・・ァアアアアアァァ・・・
QB「まあね、ボクもほんの少しだけ手伝ったけどね」
さやか「・・・・・・スタンドって、そんな簡単に発現するものじゃないんじゃない?」・・・アアアアァァァ・・・
QB「ただの人間が環境や特訓の影響でスタンドを発現させた例は過去にもいくつか報告されている・・・・・・しかし、今回の例は世界初の事象だよ」
さやか「・・・・・・どういうこと?」・・・・・・シュゥゥゥウゥ・・・
QB「暁美ホムラは・・・・・・ソウルジェムからスタンドを生んだのさ・・・・・・魔女の代わりにね」
508: 2011/05/17(火) 08:49:17.42 ID:+lHdvQ2v0
さやか「そんなッ・・・・・・でも、私の目の前で確かにホムラのソウルジェムは砕かれたハズよ?」
QB「あそこは肝を冷やした、本当に間に合ってよかったよ。孵化はエンリコ・プッチが握りつぶす直前だったから、彼も気がつかなかったのだろうね」
ほむら「う・・・・・・美樹、サヤカ?」ピクッ
さやか「ホムラッ! よかった・・・・・・って、今はそれどころじゃない!!! アンタのスタンドが大変なんだから!!!!」
ほむら「私の、スタンド・・・・・・? そうだ、私は・・・・・・ッ!? 私のソウルジェムはドコにッ!?」
QB「消滅してしまったよ、スタンドを生むと同時にね」
ほむら「インキュベーター・・・・・・ッ!? アナタ、何をしたのッ!!!」ガシィッ!!!!!!
QB「ボクは安定化に少し手を貸しただけさ・・・・・・キミ自身の眠れる闘争本能が『願い』から『絶望』し『魔女』へ至るプロセスを、『絶望』を『克服』し『スタンド』へと至るプロセスに変換した・・・・・・と、言ったところかな?」
さやか「そんなことがッ・・・・・・じゃあホムラは」ゴクッ
QB「もはや魔法は使えない・・・・・・肉体も年齢相応に脆く不氏身とは程遠い・・・・・・残されたモノは『闘争』の手段である『スタンド』だけ、ということさ」
ほむら「・・・・・・十分よ」スタッ・・・
さやか「ちょ、無茶だって、ホムラ! あんた一人じゃ・・・・・・」
ほむら「一人じゃないわ・・・・・・アナタがいるじゃない」
さやか「ちょ、何言ってんの!? いきなり・・・・・・あんたはマドカ一筋のハズでしょーが?」
ほむら「・・・・・・協力してエンリコ・プッチを倒したいから壁役をして欲しいって意味なのだけれど?」
さやか「・・・・・・まあ、そうよね。アンタは間違ってないわ」
509: 2011/05/17(火) 08:51:14.45 ID:+lHdvQ2v0
マミ『美樹さんッ、暁美さんッ!!!!!!』
杏子「2人とも大丈夫かよッ・・・・・・って、何だアレ!? あの超スピードで闘ってるスタンドは、いったい!?」
ほむら「私のスタンドよ・・・・・・ッ、押されてるわね」ズズズ・・・
杏子「ホムラのスタンドだって!? おまえのスタンドは破壊されたんじゃ・・・・・・?」
ほむら「私のソウルジェムから生まれた・・・・・・新しいスタンドよ」
杏子「ソウルジェムが、スタンドを!? オマエ、何言ってんだ?」
マミ『なるほど・・・・・・じゃあ、英語で「紅い月」という意味の「レッド・ムーン」というのはどうかしらッ?』ズバッ!!
ほむら「・・・・・・何が?」
マミ『スタンドの名前に決まってるじゃない!』
ほむら「・・・・・・」ホム・・・
マミ『・・・・・・』ドキドキ・・・
ほむら「・・・・・・採用するわッ!!!」ズギャッ!!!!!!
マミ『よっしゃーッ!!!!』グッ!!
527: 2011/05/18(水) 08:47:18.52 ID:MUm3Dopg0
プッチ「ウオショオオオアアアアッ!!!!!!」ズバァーーーッ!!!
R-MOOM「アギャッ・・・・・・」ドガッ、ボロッ・・・
プッチ「しかし奇妙だな・・・・・・戦えば戦うほど敵を有利にするスタンドとは」スタッ・・・
ほむら「うッ、ぐぐッ・・・・・・もう十分よ『レッド・ムーン』、いったん退きなさいッ!」ポタ、ポタッ・・・
R-MOOM「・・・・・・アギッ」バッ・・・・・・ズササーッ!!
プッチ「・・・・・・暁美ホムラ、初めて出会って以来、キサマには驚かされっぱなしだったな」ジャリッ・・・
ほむら「・・・・・・」ジリッ・・・
プッチ「時間停止で圧倒的な戦闘力を見せつけ、時間逆行で私のメイドインヘブンを阻害し、キラークイーンのバイツァダストによる爆弾化の呪縛さえも突破し・・・・・・・最後に新たなスタンド能力に目覚めるとは」ザッ、ザッ・・・
ほむら「どれも私だけの力ではないわ・・・・・・ループを重ねる度に、私はマドカの意志を受け継いできたッ!!! そして、今はマドカだけじゃない・・・・・・共に戦う仲間の意志がッ、私に戦う意志(ちから)をくれるッ!!!」ズギャアッ!!!
プッチ「それが相手の傷を治すスタンドとはな・・・・・・報われん話だ、僅かばかり同情するよ」ザッ、ザッ、ザッ・・・
ほむら「・・・・・・まだ気づかないのかしら?」ズズズ・・・
プッチ「・・・・・・なん、だと?」
529: 2011/05/18(水) 08:53:48.47 ID:MUm3Dopg0
ほむら「レッドムーンはッ、『殴ったモノの時間』を『巻き戻す』スタンド!!! エンリコ・プッチ!!! アナタは何発殴られたのかしらッ!!!!」ドドドドドドドドド!!!!!!!!!
プッチ「な、なにィーーーーーッ!? 殴られる度に私の怪我が治っていったのは・・・・・・『私の時間が巻き戻されていた』のかッ!!!?」ドドドドドドドド!!!!!
ほむら「そして『加速』も『巻き戻される』・・・・・・我がスタンドの攻撃を受ければ受けるほどッ!!!」
プッチ「しまった・・・・・・この速度では・・・・・・ッ!!!」バッ!!!
530: 2011/05/18(水) 08:59:20.41 ID:MUm3Dopg0
さやか「また互角のスピードに戻ったわね、プッチ神父ゥーーーッ!!!!」ズシャァーーーーーーーッ!!!!
プッチ「美樹サヤカッ・・・・・・調子にのるなァーーーーーッ!!!!!」ズバシュッ!!!!!!
さやか「いまよッ、ホムラ!!!」ヒラリッ!!
ほむら「行けェーーーーーッ、『レッドムーン』!!!」ズドォーーーーン!!!
R-MOOM「マギィーーーーーーーッ!!!!」ドグォッ!!!!
プッチ「ぬあッ!!! 2対1では、よけられないッ・・・・・・またホムラのスタンド攻撃を受けてしまった・・・・・・更に遅くなる・・・・・・元のスピードに『戻される』ッ!!!!!」ギュバァーーーーーッ!!!!
マミ『ピストルズッ、出し惜しみはナシよ!!!!』シュィィイイイイ・・・・・・カチッ・・・ズドダダダダダダダダダダダダダ!!!!!
ヒィーハーァ! ハエガタカレ、アリガタカレッ! テメーハオワリダゼッ!
プッチ「空中に無数の銃を出現させての、一斉射撃ッ・・・・・・だが、まだメイドインヘブンのスピードは、弾丸なんぞに劣りはせんッ!!!!」シュバァァァアアアア!!!!
マミ『無駄よッ、6発の弾丸がドコまでもアナタを追尾するッ!!!』ズバァーーーン!!!
プッチ「その程度のスピードッ、振り切ってくれるわァーーーーッ!!!!」シュヴァァァァアアッ!!!
マミ『クッ・・・・・・ピストルズのスピードじゃあ追いつけない・・・・・・でもッ!!!』
531: 2011/05/18(水) 09:01:22.59 ID:MUm3Dopg0
杏子「弾丸は全て囮さ・・・・・・ここに誘導するためのなッ!!!!」ドンッ!!!
プッチ「キョウコッ!? きさま・・・・・・ッ」バッ
ドラゴン「『暗殺風水』・・・・・・これから行われる攻撃ハ・・・・・・ゼッテー避けらンネーゼ」ドドドド・・・
杏子「覚悟はいいかい? ・・・・・・私は出来てるよ」
プッチ「う、うおおおおおおおおおおおおッ!!!?」
532: 2011/05/18(水) 09:03:35.08 ID:MUm3Dopg0
ガシィッ!!
さやか「・・・・・・え?」ズズズ・・・
ほむら「・・・・・・なッ!」ゴゴゴコゴ゙・・・
プッチ「な、なにをッ!?」ドドドドドド!!!
マミ『なにをしているの佐倉さんッ!!?』ズバァーーーーーーーーン!!!!!!!!
杏子「・・・・・・やっぱダメだ、私にゃ神父さまをやれねー」ギチギチッ・・・
プッチ「離せッ・・・・・・『メイドインヘブン』ッ!!!!」ブシャッ、ズシャアアアアアアッ!!!!!!!
杏子「ぐ・・・・・・ッ、いいよ、一緒に居てやるよ・・・・・・一人ぼっちは、寂しいもんな」グググ・・・
プッチ「黙れキョウコ! キサマごとき低俗な藁の家が、私とDIOの崇高な砦に入ってくるんじゃあないッ!! 私の人生を勝手に分かった気になってるんじゃあないぞッ!!!!!」ズバッ、ドシュ!!!
杏子「うぐッ、うう、マミッ、私ごと神父さまを撃ち抜けッ!!!」グググッ・・・
マミ『そんなッ・・・・・・仲間を撃てるわけ、ないじゃないッ・・・・・・』
プッチ「離せッ、クソッ・・・・・・魔力も大して残っていないハズなのにッ・・・・・・どこにこんな力がッ」ググッ・・・
533: 2011/05/18(水) 09:15:44.81 ID:MUm3Dopg0
さやか「キョウコッ、あんたなんでこんなことッ!!!!」バッ
杏子「悪ィな、私のワガママにつき合わせちまって・・・・・・ちょっと、離れててくれよ・・・・・・」キィィィィイイイイイ・・・・・・
プッチ「バカなッ、止めろキョウコ・・・・・・この宇宙が一巡した後なら心中でも何でも付き合ってやるッ!!!」
ほむら「まさかッ・・・・・・自爆するつもりッ!? エンリコ・プッチもろともッ!!!」
プッチ「いま私が氏んでしまえばッ、誰も天国へ至れなくなるッ、絶望の無い一巡後の世界が、泡と消えてしまうッ・・・・・・頼む、考えなおせッ!!!」
杏子「・・・・・・悪ぃ、神父さま」ィィィィイイイイイ・・・・・・
さやか「バカキョウコォォォォォオオオオオオオッ!!!!!!」シュバアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!
ほむら「レッド・ムーンッ、間に合えーーーーーーッ!!!!!!!!」シュバァアアアアア!!!!!!!!!!!!!
プッチ「ちくしょうがァーーーーーーーッ、メイドインヘブンッ、無防備になった暁美ホムラを始末しろッ、道連れにしてやるッ!!!!!!」シュゴァァァァァアアアアアッ!!!!!!!!!!!
マミ『暁美さんッ!!!』
さやか「ホムラッ!?」
ほむら「サヤカッ、私に構わずエンリコ・プッチをッ!!!!!」
マミ『「ピストルズ」ッ、プッチ神父のスタンドを迎撃してッ!!!』
ウオオオオ! ホムホームッ! ワルアガキヲーッ! サセネーゾッ!
さやか「うおおおおおおおおおおおッ、『アヌビス神』ッ!!!!」ズバシュァッ!!!!!
ほむら「届けッ、『レッドムーン』ッ!!!!」マギイィィィィィイイ!!!!!
プッチ「『メイドインヘブン』ッ!!!!!!!」ドギュォァアアアアッ!!!!!!
545: 2011/05/20(金) 09:51:22.22 ID:EyWeprX90
ドシュッ!
プッチ「・・・・・・お、うぐお、あッ・・・・・・」グバッ
ほむら「・・・・・・あ゛、ぐッ」カフッ
マミ『あ、ああ・・・・・・間に合わなかった・・・・・・暁美さんが・・・・・・』ホムラ・・・ ソンナ チメイショウジャ・・・
さやか「プッチ神父・・・・・・アヌビスに斬られて、レッドムーンに胸を貫かれて、スタンドに弾丸の雨を浴びても・・・・・・それでも攻撃を止めなかったっていうの!?」
プッチ「私の、スタンドが消えて、いく・・・・・・メイドインヘブンが・・・・・・こんなことが、この、エンリコ・プッチが・・・・・・敗れるなど」ボロッ・・・ボロボロッ・・・・・・グシャッ・・・・・・バタッ
さやか「くそっ、キョウコ!!!」バッ
マミ『離れて美樹さんッ! いちど暴走を始めたソウルジェムは暴発するしかない・・・・・・止める手段は無いのッ!』
さやか「それでも放っとけるわけないじゃん!!!」
ほむら「安心、して・・・・・・私のスタンドは、既に、キョウコのソウルジェムを掴んでいる」ギュウウ・・・
さやか「ホムラッ!? そんな瀕氏の怪我で・・・・・・どうするつもりなの!?」
ほむら「ソウルジェムの暴走を『戻す』・・・・・・時間を巻き戻し抑え込む・・・・・・ぐっ!?」ヨロッ・・・
マミ『そんな無茶な・・・・・・ッ、ピストルズ!!! 私を暁美さんの所へッ、残りの魔力の全てを治癒に使うわ!』ズビャッ!!!!
オ、オウ キョウコ・・・ッ ホムラーッ!
546: 2011/05/20(金) 09:54:35.18 ID:EyWeprX90
さやか「くっ、キョウコ、キョウコッ!!!」ガシッ
杏子「・・・・・・なに泣いてんだよ、バカみてーな顔が、余計にバカみてーだぜ・・・・・・」
さやか「バカなのはアンタの方でしょうが! 魔女もプッチ神父も倒して・・・・・・それでハッピーエンドじゃない!? どうして命を捨てるようなことしてんのよッ!?」
杏子「なんでかなぁ・・・・・・放っとけねーんだよ。思い込み激しくて、正しいと思ったら意地でも譲らねー・・・・・・どうやら私はそういう、まっすぐなタイプに弱いらしいぜ、サヤカ」
さやか「意味わかんないこと言ってんじゃないわよ・・・・・・なんでアンタが氏ななくちゃならないのよ!!!」ガッ
杏子「・・・・・・もう止められねーんだ。お前らは早く離れろ。ホムラのスタンドはオマエなら引っぺがせるだろ」
さやか「いやだッ、アンタが氏ぬなら私も氏ぬからッ!」
杏子「ははっ、ダメだな私・・・・・・いつからこんなに弱くなっちまったんだろ・・・・・・でも、もう遅いんだ、バカなこと言ってねーでさっさと離れてくれ・・・・・・」フッ・・・
547: 2011/05/20(金) 10:01:34.51 ID:EyWeprX90
ほむら「うぐぐッ・・・・・・どういうことッ!? 戻しても戻しても・・・・・・止まらないッ、直ぐに暴走が再開する・・・・・・抑え込めないッ!!!」グググッ・・・
ドラゴン「ヨウ、ホムラ、頑張ってんじゃネーカ」フワフワ・・・
ほむら「ドラゴンズ・・・・・・ドリームッ」グググ・・・
ドラゴン「頑張ってるところワリーけど、オメーのスタンドじゃあ無理だぜ」
ほむら「・・・・・・分からないわ、やってみなければッ・・・・・・まだッ」ググッ
ドラゴン「オメーのは物体の時間を巻き戻すスタンドだ。『人の意志』を無かったことにはデキネー。どんな魔法でもこればっかりは無理だ・・・・・・無かったことにされた人間は、そりゃもう別の人間ダロ」
ほむら「魔法にもスタンドにも無理だとしても・・・・・・それでも私は諦めない・・・・・・諦めたくないッ」
ドラゴン「・・・・・・」
マミ『暁美さんッ、もう私の魔力も限界よ! このままだとアナタの体が持たない・・・・・・ッ!』
ほむら「一度喰らいついたスタンドは・・・・・・何があっても解除しないッ! それが『スタンド使い』よ!!!!! なんとか堪えて、マミッ!!!」ズギャァーーーーーーーーーーッ!!!!!!
マミ『暁美、さん・・・・・・ッ、オーケー、わかったわ。こっちのことは気にせず、好きなだけやっちゃいなさい!!!!』コォォォォオオオオオ!!!!!
548: 2011/05/20(金) 10:08:54.70 ID:EyWeprX90
ドラゴン「・・・・・・ナア、ホムラ。さっき人の意志は変えられネーって言ったばっかだけどヨ・・・・・・ひとつだけ変えられるモノがあったゼ」
ほむら「・・・・・・?」
ドラゴン「それは『覚悟』ダッ! オマエの覚悟は、オレの意志を呼び覚ましたッ!!! オマエの『意志』がオレにも伝わってキタゼーッ!!!!!」ギュバウゥッ!!!!
ほむら「・・・・・・ドラゴンッ? アナタ、何を・・・・・・」
ドラゴン「風水の本質ハ『地鎮』・・・・・・周辺ノ『土地』を味方につけ、キョウコの荒ぶる魂を『鎮める』ッ!!! 風水パワーで暴走エネルギーを鎮静化させるゼッ!!!!!!!」ギュォォォオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!! ピキッ、パキッ・・・・・・
ほむら「・・・・・・ッ、あなた、体にヒビがッ・・・・・・体が崩れていくッ!?」
ドラゴン「『中立』を破るとダメージを受けんダヨ・・・・・・これだけ派手に破っちまうと・・・・・・さすがに消えちまうダローナ・・・・・・」ォォォオオオオオ・・・ ミシッ、パリッ・・・・・・
ほむら「キョウコのソウルジェムがッ・・・・・・落ち着いていく・・・・・・魔力の迸りが、静まっていく・・・・・・ッ!!! でも、そんな・・・・・・」
ドラゴン「いままで『みんなのため』になることをライフワークにしてきたけどよォーーーーーッ!!! 一度ぐらいは『惚れた女のため』に能力を使うのも・・・・・・・悪くネーーーーヨナァァァァァァァアアアアアアッ!!!!! ウルアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!」ゴヴァァァァァアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!! ベキッ・・・・・・バキャッ!!!!!!!!!!
549: 2011/05/20(金) 10:13:28.49 ID:EyWeprX90
杏子「あ・・・・・・あれ? 私は・・・・・・どうなって・・・・・・?」ガバッ
さやか「きょうこぉ~~~~ッ、うっ、ひぐっ、うえっ、うわぁぁああぁぁぁぁああああんッ!!!!!!!!」ガシィィィィィッ!!!!!!!
杏子「うわッ、さ、サヤカ!? どうしたんだよ!? ぐ、ぐるぢいッ!!」グググッ・・・
マミ『よかった・・・・・・気がついたわね。暁美さんと美樹さんと・・・・・・アナタのスタンドに感謝しなさい・・・・・・』
杏子「私のスタンド・・・・・・ッ!? ド、ドラゴンッ!? どうしたんだッ!? どうしてそんなボロボロなんだよッ!!?」バッ
ドラゴン「ウルセーナ・・・・・・中立を破ったオレはもうオマエのスタンドじゃネーんだ・・・・・・エラソーにしてんじゃネーヨ・・・・・・」ゴロッ
杏子「そ、そうだ私はソウルジェムを・・・・・・・なんで無事・・・・・・まさかドラゴン、おまえがッ!?」ガシッ
ドラゴン「オレは何もしてネーヨ・・・・・・コレはちょっと、ソコの段差でつまづいたんだよ」ボロッ・・・
ほむら「・・・・・・」
550: 2011/05/20(金) 10:15:27.55 ID:EyWeprX90
杏子「そ、そんな・・・・・・私は、自分のことだけしか考えてなかったのに・・・・・・オマエのことも、仲間のことも考えてなかったのにッ・・・・・・」
ドラゴン「アーア、泣いてんじゃネーヨ・・・・・・ガキかよ、やってらんネーゼ・・・・・・」サラ・・・
杏子「あ、ああ・・・・・・そんな・・・・・・また、私のせいで・・・・・・」
ドラゴン「アホか。これはオレが望んでやったコト、満足してんダ、お前にピーピー言われる筋合いはネーッツーノ・・・・・・マア、コレに懲りたらもう二度と自分の命を粗末にすんじゃネーゾ・・・・・・」サラサラ・・・
杏子「ああッ、うわああああああああああああああああッ!!!!!!!!」
ドラゴン「じゃあな、アンコ・・・・・・サヤカ泣かせてんじゃネーゾ」シュバァァァァ・・・・・・
564: 2011/05/21(土) 10:14:19.83 ID:sSSO3NTz0
シュバァァァァ・・・・・・
マミ『やさしい光が大気を満たしている・・・・・・ソウルジェムに溜まった「穢れ」が消えていくわ・・・・・・』キレーダナ アア・・・ ドラゴン・・・
さやか「終わったよ、ホムラ」シュゥゥゥ・・・
ほむら「手間をかけさせたわね・・・・・・ありが」
まどか「サヤカちゃーん!!!」タッタッタ・・・
さやか「マドカ・・・・・・」ガシッ!
まどか「サヤカちゃん、サヤカちゃん・・・・・・ッ」エグッ、エグッ・・・
さやか「よかった、怪我とかしてないみたいね」ナデナデ
ほむら「・・・・・・」
仁美「私には何か無いんですの?」シュタッ
さやか「ヒトミ、あんたもナデナデして欲しいの?」ニヘッ
仁美「・・・・・・結構ですわ」ハァ・・・
ほむら「お礼は私から言わせてもらうわ。志筑ヒトミ・・・・・・マドカを守ってくれてありがとう」
さやか「えッ!? あ、あのホムラがッ」
まどか「ありがとうって・・・・・・ホムラちゃん!!」
ほむら「なに? そんなに変だったかしら」ホムゥ・・・
仁美「いいえ、何もおかしいことはありませんよ。十分に伝わりましたわ。こちらこそお礼を言わせてください。私たちの為に戦ってくださって・・・・・・ありがとうございます」スッ
565: 2011/05/21(土) 10:21:30.91 ID:sSSO3NTz0
QB「それじゃ、ボクからもお礼を言わせてもらおうかな」ヒョイッ
ほむら「インキュベーター・・・・・・ッ」バッ!!!
さやか「・・・・・・」カチャッ
QB「そんなに警戒しなくてもいいじゃないか。別にキミたちをどうこうしようなんて気はないからね」
ほむら「今更、信じられないわね」
QB「・・・・・・そうかい、なら・・・・・・」ギュォォォオオオオオオ・・・・・・
マミ『え? あら?』キィィイイイイイイ・・・・・・
さやか「ま、マミさんのソウルジェムがッ・・・・・・輝いてるッ!?」
ほむら「な、何をするつもりッ!!? 『レッドムーン』!!!」ドグシッ!!
QB「グヘッ!?」バヒッ!!
マミ「・・・・・・体が重い・・・・・・ッて、体が、肉体が元に戻ったわ!!!」シャキーン!!!!
オオー オッパイ! ヨカッタナ! ・・・アイツガヤッタノカ?
ほむら「え!? これはッ・・・・・・!?」
さやか「マミさんッ、復活ッッ!!!」ズバッ!!!
まどか「前より胸が大きくなってる・・・・・・ような・・・・・・?」
仁美「まあ、よかったですわ。ずっとソウルジェムのままだと、いろいろ大変ですものね」
マミ「これは・・・・・・キュウベぇがやってくれたの?」バインバインッ!!
QB「イテテ・・・・・・エンリコ・プッチを倒してくれたことに対する報酬だよ。キミたちはこの宇宙全体の存亡をかけた戦いに勝利したんだから・・・・・・ボクからも労わせてほしい」
仁美「みなさんが一生懸命戦っていらっしゃる最中、手伝いもせずマドカさんを契約させようとしていた外道のセリフとは思えませんわね」シレッ
QB「うげっ!? し、志筑ヒトミ、キミほどサディストの素質を持った子と出会ったのは初めてだよ・・・・・・」
さやか「やっぱキュウベぇはキュウベぇか・・・・・・でも冷静になって考えてみれば・・・・・・私たちが負けてたら宇宙がヤバかったのよね」
566: 2011/05/21(土) 10:32:55.40 ID:sSSO3NTz0
QB「そうさ。なにかしら見返りがあって当然だろう? それに今使ったエネルギーは暁美ホムラのソウルジェムがスタンドを生んだ際に発生したもの・・・・・・遠慮する必要はないよ」
ほむら「インキュベーター・・・・・・アナタが回収したエネルギーを手放すなんて・・・・・・いったい・・・・・・」ゴゴゴゴ・・・
QB「今回のエンリコ・プッチの件で、母星の上層部に動きがあってね。感情エネルギー開発がもたらすリスクを再検討する動きが高まっているんだ」
ほむら「・・・・・・ッ!? それが本当なら・・・・・・」
QB「お察しの通りさ暁美ホムラ。膨大な因果を抱え込んでいる鹿目マドカとの契約は、無期限の延期と決定した・・・・・・エンリコ・プッチの二の舞になるのはゴメンだからね」
ほむら「・・・・・・!!!」
QB「キミとしては願ったり叶ったりじゃないかい? 上層部の腰は重いから・・・・・・人間の寿命もあわせて考えれば事実上の撤退だね」
567: 2011/05/21(土) 10:35:47.14 ID:sSSO3NTz0
さやか「なんかウソっぽいわね。証明してみなさいよ証明!」
マミ「待って美樹さん、キュウベぇはウソはつかないわ。今言っていることも、全て真実だと思う」
さやか「ちょ、マミさん・・・・・・」
ほむら「・・・・・・」
QB「逆に・・・・・・もし今後、鹿目マドカ自身が望んでも・・・・・・魔法少女の契約を結ぶことはできない」
まどか「私は、それでいいよ」
QB「そうかい・・・・・・じゃあキミとはこの場を最後に、二度と会うこともないだろう」
まどか「・・・・・・うん」
ほむら「これで・・・・・・ッ!!」
568: 2011/05/21(土) 10:40:19.60 ID:sSSO3NTz0
QB「ああ、そうだ。まだエネルギーは残っている。よければキョウコのスタンドも元に戻してあげられるけど?」
さやか「ッ!? そ、それは・・・・・・キョウコ・・・・・・」
杏子「・・・・・・いや、いい。それはしないでくれ・・・・・・たとえ復活しても、それはスタンドの『ドラゴンズドリーム』であって、私のために命を懸けてくれた『あいつ』じゃねえと思う。だから・・・・・・」
マミ「佐倉さん・・・・・・」ドラゴン・・・ ムチャシヤガッテ・・・ イイヤツダッタノニ・・・
QB「あいかわらず理解できないね、人間という生き物は・・・・・・まあ、それが理解できたらこんな星まで来ることもないんだけどね」フィ・・・
ほむら「・・・・・・」
569: 2011/05/21(土) 10:43:36.66 ID:sSSO3NTz0
マミ「これで・・・・・・終わったのよね? ワルプルギスの夜も倒して、プッチ神父の野望も阻止して・・・・・・また日常に戻れるのよね?」
杏子「そうだな・・・・・・大事なモノを失っちまったけど、それ以上のモノを受けとっちまった。私は、私たちは『次』に進まねえと・・・・・・失われたモノを無駄にしないためにもッ」グッ・・・!
さやか「・・・・・・よーし、それじゃあ手始めに破壊された街の復興を、じゃんじゃん手伝っちゃいますよーッ!」ノビーッ
まどか「サヤカちゃん、あんまり張り切り過ぎちゃダメだよ?」
仁美「そうですわよ。そもそも災害復興を手伝う魔法少女なんて聞いたこともありませんわ」
さやか「じゃあ私が世界初じゃん! ガテン系魔法少女・・・・・・あれ? 結構強そうな響きじゃない? ねえホムラ、そう思わない?」
ほむら「え? ・・・・・・ええ、そうね。アナタにはピッタリだと思うわ」
570: 2011/05/21(土) 10:45:11.24 ID:sSSO3NTz0
QB「さてと、じゃあボクはもう行くよ。マドカとの契約がフイになった分、新規の契約を大量に探さなきゃノルマの釣り合いが取れないからね」クルッ・・・
ほむら「(マドカの契約は阻止できた・・・・・・)」
ほむら「(何度挑んでも倒せなかったワルプルギスの夜も撃破し・・・・・・)」
ほむら「(エンリコ・プッチの野望も退けた)」
ほむら「(これで平穏な日常がやってくる・・・・・・でも)」
ほむら「・・・・・・本当に、これでよかったのかしら・・・・・・?」ボソッ・・・
582: 2011/05/22(日) 11:12:45.38 ID:oru3TFo50
QB「キミたちはせいぜい本業の魔女退治を頑張ってくれたまえ。それじゃ」
仁美「お待ちになってインキュベーターさん。さっそく一件、契約先をご紹介しますわ」ザッ
まどか「え、ヒトミちゃん・・・・・・?」
QB「・・・・・・嫌な予感しかしないんだけど」
仁美「ええ、お察しの通りですわ。私、魔法少女になりたいんですの」
マミ「ちょ・・・・・・!?」
ほむら「・・・・・・ッ!?」
杏子「おまッ・・・・・・」
583: 2011/05/22(日) 11:16:25.26 ID:oru3TFo50
さやか「はあ!? ちょっとヒトミどうして・・・・・・」
仁美「私もここ数日、皆さんと行動を共にして・・・・・・考え抜いた結果ですわ。たとえサヤカさんに反対されても、止める気はありませんッ!」
さやか「あんた・・・・・・あんたは恭介と幸せになるっていう役目があるでしょーがッ!!! 魔法少女になんて私がさせないんだから!!!!!」ダッ!!
まどか「サヤカちゃん!」バッ
杏子「オイ、ちょっと落ち着けって!」ガシッ
さやか「で、でも・・・・・・魔法少女になったら、もう元には戻れないのよ!? 体もゾンビにされちゃうし、魔女との戦いでいつ氏ぬかもわからないのよ!? 今のヒトミが魔法少女にならなきゃいけない理由なんて、どこにも無いハズだよッ!!!」
仁美「・・・・・・」
マミ「志筑さんは、いったいどんなお願いをするつもりなのかしら」
さやか「マミさんッ!?」
仁美「・・・・・・感情からエネルギーを抽出する技術、それに関するありったけのデータの提供を望むつもりです」
マミ「・・・・・・? それって・・・・・・」
ほむら「・・・・・・志筑ヒトミ、あなたまさか・・・・・・」
584: 2011/05/22(日) 11:20:50.28 ID:oru3TFo50
仁美「『魔法少女』がいずれ『魔女』とならなくても済むように、それに代わるエネルギーの開発を行うつもりですッ!!!」ドンッ!!!!
ほむら「そ、それは、でもそんなことが・・・・・・ハッ!? しまったッ!? 志筑ヒトミッ、その事実を巴マミに知らせてはッ・・・・・・!!!!!」ドドドドドド・・・・・・
マミ「・・・・・・魔法少女が・・・・・・いずれ、魔女に?」ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
ほむら「うおおおキョウコッ、ふせろーッ!!!!」バッ!!!!
杏子「え? うわホムラッ!? うぎゃっ!?」バッターン!!!!
ほむら「キョウコーッ、氏なないで、キョウコーッ!!!!!」グリングリン!!!
杏子「ななな、なにしてんだーッ!!? 何いきなり抱きついてんだーッ!!!」ジタバタ!!!!!
さやか「ちょ、真面目な話してんのに・・・・・・何やってんのよホムラ!? あんたいつの間にマドカからキョウコに乗り換えたのよッ!! 離れなさいッ!!」グググッ!!!!!!!
ほむら「いやよーッ、キョウコーッ、氏なないでーッ!!!!」グリングリングリン!!!!!!
杏子「ドコに顔埋めてんだバカーーーーッ!!!!!? あっ・・・・・・」ガクッ
さやか「キョ、キョウコォォォォォオオオオッ!!?」
まどか「そんな・・・・・・ホムラちゃん・・・・・・結局、誰でもよかったのッ!?」
585: 2011/05/22(日) 11:27:11.43 ID:oru3TFo50
ほむら「マドカ!? 違うのこれは・・・・・・ええいッ、巴マミ!! やるなら私を倒してからにしなさいッ! キョウコはやらせないわよッ!!!」ズギャッ!!!!!
マミ「え・・・・・・ええーッ!? なんで私が佐倉さんに・・・・・・その・・・・・・そんなことしなくちゃならないのッ!!? 暁美さんッ、アナタには恥じらいというものがないのかしらッ!?」ズバッ!!!
ほむら「・・・・・・え?」
マミ「え?」
ほむら「発狂しないの?」
マミ「なにそれ怖い」
ほむら「その・・・・・・魔女の正体は・・・・・・かつての魔法少女で・・・・・・」オソルオソル・・・
マミ「知っているわ、ソウルジェムが魔女を生むことも」
ほむら「ッ!?」バッ!!
マミ「・・・・・・? どうしたの、暁美さん」
ほむら「え・・・・・・その、巴マミ・・・・・・」
マミ「マミさんとお呼びなさいッ!」ビシィッ!
ほむら「・・・・・・平気なの? 魔法少女はいずれ魔女を生むのに・・・・・・」
マミ「・・・・・・つらいわ。でも、つらいのは私ばかりじゃないでしょう? 後輩達が頑張ってるのに、私ばかり弱音を吐いていられないじゃない。それに、それをどうにかしようとしてくれている子がいるのよ? 何を気に病むことがあるのかしら?」
ほむら「・・・・・・そうね。その通りだわ」スチャッ・・・
さやか「キョウコーッ、しっかりしろーッ!!!」ユッサユッサ
杏子「・・・・・・」チーン・・・
586: 2011/05/22(日) 11:30:59.23 ID:oru3TFo50
仁美「あのー、そろそろよろしいでしょうか?」
ほむら「悪かったわね、続けてちょうだい」シュバッ!
仁美「・・・・・・正直、何十年かかるかわかりませんし、本当に実現可能なのかわかりません」
まどか「ヒトミちゃんの案には希望があるもん・・・・・・きっとできるよ! 私も出来る限り手伝わせて! ね、ホムラちゃんも協力してくれるよね?」
ほむら「ええ、でも私は・・・・・・もう魔法少女としての力を失っているわ・・・・・・スタンド能力だけで力になれるかどうか・・・・・・」
まどか「魔法少女じゃないのは私も同じだよ! 大丈夫だって、きっと上手くいくよ!」
ほむら「・・・・・・ええ、そうね。私もそう思うわ」
仁美「ありがとうマドカさん、ホムラさん、そう言ってもらえると心強いですわ」
587: 2011/05/22(日) 11:36:21.85 ID:oru3TFo50
さやか「わかったよ・・・・・・ヒトミの決意がそこまで固いなら、私はもう反対しないよ」
仁美「サヤカさんッ・・・・・・」
さやか「その代わり、やるからには絶対に成功させるからね! 途中で諦めたりなんか、ぜったいにさせてやんないからッ!!!!」
仁美「ありがとう・・・・・・サヤカさん」
杏子「まあ、ここまで来て私が協力しない理由はねーよなッ! それにホムラがソウルジェムからスタンドを発現させたって立派な前例があるんだ・・・・・・意外と、なんとかなるかも知んねーぜ?」
さやか「あ、復活したんだ」
仁美「キョウコさん・・・・・・」
マミ「それでデータを貰ってから、具体的には何をするのかしら? 私たちだけでは技術開発なんて・・・・・・難しいと思うわ」
仁美「私の管理している財産を運用して、魔法少女の活動の支援と技術を研究する『財団』を設立しようかと思っています」
マミ「『財団』はあまり魔法少女らしくないわね・・・・・・『幸せの魔法が奏でる四重奏楽団』と書いて『マギカ・カルテット』って呼ぶのはどうかしら?」
仁美「命名はマミさんにお任せしますわ」ニッコリ
588: 2011/05/22(日) 11:44:26.61 ID:oru3TFo50
ほむら「・・・・・・」
まどか「あれ? ホムラちゃん・・・・・・どうして泣いてるの?」
ほむら「え? あ、本当・・・・・・私、どうして涙なんて・・・・・・」ポタッ・・・ポタッ・・・・・・
まどか「どこか痛いの? サヤカちゃん、ホムラちゃんが・・・・・・」オロオロ・・・
ほむら「いいえ、大丈夫よ、安心したら・・・・・・なんだか、涙が・・・・・・止まらなく・・・・・・なってッ・・・・・・」
まどか「ホムラ・・・・・・ちゃん?」
さやか「ホムラ? どうしたのよ?」
ほむら「う、ああ・・・・・・マドカ・・・・・・ッ」タタッ・・・
まどか「え、ホムラちゃん!?」ポフッ
ほむら「マドカぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」ギュゥウ
まどか「・・・・・・ホムラ、ちゃん・・・・・・」
589: 2011/05/22(日) 11:45:56.05 ID:oru3TFo50
ほむら「私ね・・・・・・本当は未来から来たの・・・・・・この瞬間を夢見て・・・・・・何度も同じ時間を繰り返して・・・・・・その度にマドカを苦しめてきた・・・・・・」
まどか「・・・・・・え、そんなことって・・・・・・」
ほむら「でも、これでやっと・・・・・・やっと・・・・・・」
まどか「・・・・・・私のために頑張ってくれてたんだね、ありがとう、ホムラちゃん」ギュゥゥ・・・
ほむら「う、うあああああああああああああああああああああああんマドカああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」ボロッ、ボロボロッ・・・・・・ギュウゥゥッ・・・
590: 2011/05/22(日) 11:49:35.44 ID:oru3TFo50
さやか「ホムラ・・・・・・」
マミ「暁美さん・・・・・・」
杏子「へっ、泣かせやがるぜッ・・・・・・」グシッ
仁美「ホムラさん・・・・・・」
QB「さて志筑ヒトミ・・・・・・キミのような考えを持つ魔法少女は過去にも何人か居たが、いずれも実現には失敗し、キミたちが思い描く幸せとは程遠い結末を迎えている・・・・・・それでもやるのかい?」
仁美「構いません・・・・・・指をくわえて見ているより、やって後悔ですわ」
QB「わかった、それじゃあ改めて・・・・・・志筑ヒトミ、キミはその魂を代価に、何を願うんだい?」
仁美「私は・・・・・・」
601: 2011/05/24(火) 11:01:25.15 ID:wRImYnls0
仁美「私は・・・・・・『エンリコ・プッチの復活』を望みます」
602: 2011/05/24(火) 11:02:24.19 ID:wRImYnls0
QB「キミの願いはエントロピーを凌・・・・・・・・・・・・え?」
シュォォォオオオオオオアアアアアアア・・・・・・コトンッ・・・コロ・・・コロ・・・・・・
杏子「・・・・・・なッ!!?」ゴゴゴゴ・・・
さやか「ひ、ヒトミッ!?」ドドッドドドドドド・・・
ほむら「エンリコ・・・・・・プッチの・・・・・・ッ!!?」
まどか「復活って・・・・・・それって、生き返らせるってこと・・・・・・?」
マミ「どうしてそんな願いをッ!!? 志筑さんッ!!」バッ!!!
仁美「・・・・・・え・・・・・・私・・・・・・いま何を言って・・・・・・ッ?」フラッ・・・
さやか「ヒトミ!? しっかりしてッ!!!」ガシッ!!!
仁美「そんな、なぜ・・・・・・私は・・・・・・」ガクガクガクッ!!!
まどか「どうしちゃったのヒトミちゃん、ヒトミちゃん!?」ユサユサ!!
603: 2011/05/24(火) 11:05:54.15 ID:wRImYnls0
杏子「こりゃいったい・・・・・・どういうことだッ!! 何が起こってやがるッ!!?」バッ!!
マミ「みんな落ち着いて!!! キュ、キュウベぇッ!? どうなってるの、どういうことか説明してッ!!!」
QB「ボクにだって分からないッ・・・・・・いや、もしかしたら、まさかッ・・・・・・!!!!」ドドドドドド!!!!!!
仁美「あ・・・・・・ああッ・・・・・・そんな・・・・・・私、なんで、みなさんの役に立つ、願いを・・・・・・」ズズズ・・・
さやか「キュウベぇ! ヒトミの頭からヘンなモノが・・・・・・」ズズズズ・・・
QB「これは『記憶のディスク』ッ!!! エンリコ・プッチのスタンドが作り出した『行動を操るディスク』だ!!! こんな手をッ・・・・・・エンリコ・プッチッ!!!!」ペキッ・・・・・・バキャ!!!
まどか「そんな・・・・・・ヒトミちゃんは操られてたの!?」
QB「完全に操られていたわけじゃない・・・・・・おそらく命令は願い事の内容のみ。志筑ヒトミがいずれ契約することを見越しての事だろう・・・・・・このボクを出し抜くなんてッ!!!!」
ほむら「こんなモノ・・・・・・いつの間にッ・・・・・・」
さやか「きっとヒトミにスタンドを渡した時だ! 魔法少女でもスタンド使いでもない状態のヒトミなら、気づかれずに『記憶のディスク』を挿入できる!」
ほむら「ただの一般人にスタンドを与えるなんてどういうつもりかと思っていたけれど・・・・・・まさか、こんなことのためにッ・・・・・・!!」ギリッ・・・
604: 2011/05/24(火) 11:07:15.66 ID:wRImYnls0
杏子「どうすんだッ!? 願いは叶っちまったんだろ!!」
さやか「氏んだ人間が復活するって・・・・・・いったいどうなるの? いきなりパッと現れるの? それとも氏体が動き出すの?」
QB「そ、それは分からない、願った者の潜在意識が持つ『復活』のイメージに左右される・・・・・・今回の場合、願ったのは志筑ヒトミだが、願いそのものはエンリコ・プッチのもの・・・・・・どういう形で願いが成就されるかはボクにも予測不可能だ!!!」
ほむら「ハッ!? 遺体は・・・・・・エンリコ・プッチの遺体はどこに!?」
マミ「き、消えているわッ・・・・・・プッチ神父の遺体がッ!!! 確かに、さっきまでそこにあったのにッ!!!!!」ゴゴゴコゴ゙ゴコ゛ゴゴゴゴゴ・・・
ほむら「みんな気をつけてッ、エンリコ・プッチは何らかの形で既に蘇っている!!!」
マミ「『ピストルズ』ッ!!! 放射状に展開ッ、プッチ神父を見つけて、お願いッ!!!!」ドウゥッ! ドダダダダッ!!! ビュバァーーーーッ!!!!
オッシャーッ! チ、チクショウ! ヤッテヤルゥーッ! ヒトミーッ! アノヤローッ! ドコダッ!
605: 2011/05/24(火) 11:09:33.19 ID:wRImYnls0
まどか「サヤカちゃん、ヒトミちゃんのソウルジェムが・・・・・・真っ黒になっていく!!!」ドロッ・・・
仁美「あ、ああ・・・・・・」ドロドロ・・・・・・
さやか「そんな、これって・・・・・・ホムラッ!!」
ほむら「自らの願いに絶望し、魔女を生もうとしているの・・・・・・・? インキュベーターッ!!! どうにかならないの!?」
QB「む、無理だッ、一度叶えられた願いは・・・・・・何があっても無かったことにはできない」
まどか「そんな・・・・・・ヒトミちゃんはみんなの為に魔法少女になろうとしたのに・・・・・・ッ」グッ・・・
606: 2011/05/24(火) 11:12:04.04 ID:wRImYnls0
仁美「・・・・・・申し訳、ありません・・・・・・みなさん」ドロドロ・・・
まどか「ヒトミちゃん、しっかりして!!!」
仁美「私が、でしゃばったばっかりに、こんな事に・・・・・・せっかく上手く行っていたのに・・・・・・」ドロッ・・・
ほむら「そんなこと、ない。私は、アナタのおかげで報われた・・・・・・ッ、アナタの願いには希望があった・・・・・・誇るべきことだわ」
仁美「ホムラ・・・・・・さん・・・・・・」
ほむら「・・・・・・今はエンリコ・プッチの討伐を最優先にしましょう。あなたは少し休んでいなさい」
仁美「わかり・・・・・・ました・・・・・・・お気をつけて・・・・・・」
QB「・・・・・・マドカ、ヒトミのソウルジェムをこっちに」
まどか「う、うん・・・・・・」スッ・・・
QB「・・・・・・」シュゥゥゥウウゥゥゥ・・・・・・
さやか「キュウベぇの耳(?)が、ソウルジェムの穢れを吸い取っていく・・・・・・」
まどか「きゅ、キュウベぇ!!!」
ほむら「あなた・・・・・・」
QB「・・・・・・今はエネルギー回収どころじゃない。ここで志筑ヒトミが魔女化することにはデメリットしかないからね」シュゥゥゥゥ・・・
607: 2011/05/24(火) 11:16:07.19 ID:wRImYnls0
杏子「お、おい・・・・・・あれッ、太陽が・・・・・・」
マミ「どういうこと!? 太陽が目に見えるほどの速さで動いているッ!?」
さやか「それだけじゃないッ、雲の流れもありえないぐらい速い! まるで早送り再生しているアサガオの生長記録映像みたいなスピードッ!!!」
QB「この現象が、宇宙を加速させるというスタンド能力の真の姿か・・・・・・超スピードはただの副産物だったというわけかい」
ほむら「私の願いによる抑圧が解かれた今、その加速を邪魔するものは何もないッ・・・・・・!!!!」
マミ「見てッ、さっき沈んだはずの太陽が、もう昇って来るッ!!!!」
杏子「お、オイ!? コンクリートの瓦礫が・・・・・・風化して崩れていくそッ!! まるで何年も風雨に晒されていたみてーにッ!!!」
さやか「ヤバい・・・・・・何が起こってるかわかんないけど、全力でヤバいってのはわかるッ!!!! なんとか、なんとかして止めないとッ!!!!!」
ほむら「ヤツを・・・・・・復活したエンリコ・プッチを見つけて倒すッ! それしかこの加速を止める方法は無いわ!!! みんな・・・・・・ここが正念場よッ!!!」ザンッ!!!!!!!
620: 2011/05/25(水) 12:37:30.33 ID:0eMsfUd80
マミ「目まぐるしく変化していく空模様・・・・・・まるで魔女の結界の中のような非現実感ね」
杏子「悠長なこと言ってる場合かよ! クソッ、せめて何か・・・・・・居場所につながる手がかりでもあれば・・・・・・ッ」
さやか「キュウベぇ、まだなのッ!?」
QB「だから今やってるって!!! クソッ、いったい何処に消えたんだ・・・・・・平行世界に逃げ込んだのなら宇宙の加速も止まるはずなのにッ・・・・・・」
杏子「・・・・・・まさか、もうこの世にはいねーんじゃねーのか? 神さまとして復活しちまって、もう誰にも手のとどかねー所にいるとか・・・・・・」ゴゴゴゴ・・・
さやか「そんなバカなこと・・・・・・」
QB「無いとは言いきれない・・・・・・ボクの精神探知でも見つからないんだ・・・・・・もしかしたらエンリコ・プッチは、ボクたちインキュベーターをも凌駕する存在に進化してしまったのかも知れない」
マミ「なら・・・・・・このまま見守るしかないっていうの?」
ほむら「・・・・・・ッ、エンリコ・プッチ・・・・・・」
621: 2011/05/25(水) 12:39:27.06 ID:0eMsfUd80
まどか「み、みんなッ・・・・・・ヒトミちゃんが・・・・・・」
仁美「みなさん、大事なお話しです・・・・・・聞いて下さいまし」ヨロッ
マミ「志筑さんッ!? 起き上がって大丈夫なの!?」
ほむら「安静にしてなさい、後は私たちに任せて・・・・・・」
仁美「私のソウルジェムが、プッチ神父の居場所を、教えてくれています・・・・・・そう、遠くない場所ですわ」
杏子「ッ!? 本当かよ!?」
さやか「ど、ドコなのッ!? エンリコ・プッチはドコに潜んでいるの?」
仁美「あそこ・・・・・・です」スッ
ほむら「・・・・・・? エンリコ・プッチの遺体が倒れていた場所!? でも、あの場所には何も・・・・・・」
仁美「・・・・・・プッチ神父は、まだあの場所で、動けずにいます・・・・・・遠くには離れていません・・・・・・」
622: 2011/05/25(水) 12:41:35.59 ID:0eMsfUd80
マミ「・・・・・・キュウベぇの探知にも、私たちの目にも認識されないなんてことが・・・・・・?」オレタチニモ・・・ ミエネーゾ ホントニイルノカ?
さやか「なら・・・・・・はああっ!!!」バッ・・・・・・ザクッ!!!!
まどか「サヤカちゃん!?」
杏子「バカッ、迂闊に近づくなッ!!!」
さやか「・・・・・・何も、いないよ。地面の中に隠れてるわけでもないみたい・・・・・・ヒトミ、本当にここなのッ!?」
仁美「間違い、ありません・・・・・・確かに、そこにいるはずです・・・・・・うぅ」フラッ・・・
まどか「や、やっぱり休んでなきゃダメだよッ・・・・・・」ガシッ
マミ「これは・・・・・・いったいどういうことかしら・・・・・・」
QB「ソウルジェムの共鳴が居場所を教えることはありえなくはないが・・・・・・まさか、まだ『記憶のディスク』の影響が残っているのか・・・・・・? ボクたちを撹乱するためのウソなんじゃあ・・・・・・」
623: 2011/05/25(水) 12:43:27.62 ID:0eMsfUd80
まどか「そんな・・・・・・ヒトミちゃんはウソなんてつかないッ!」
マミ「でも、実際にそこに居ないんじゃあ信じたくても・・・・・・」
さやか「くそーッ、このへんかッ!? この辺りかッ!!!」ブンッ・・・ブオンッ!!!!!
杏子「サヤカッ? なにやってんだよ!?」
さやか「透明になって隠れてるかもしれないでしょ!? それか、虫みたいに小さくなって目に見えないだけかもしれないッ!!! 催眠術で見えないって思い込まされているだけかもしれない・・・・・・・攻撃していれば、当たるかもしれないッ!!!」ブンッ・・・・・・スカッ、スカッ・・・・・・
仁美「サヤカ、さん・・・・・・」
ほむら「ヒトミ、確かにあの『場所』なのね・・・・・・?」
仁美「ええ、間違いありません・・・・・・『場所』は間違いないんです・・・・・・あの『場所』に・・・・・・いるはずなんです」
ほむら「わかった、信じるわ」スッ
624: 2011/05/25(水) 12:44:58.01 ID:0eMsfUd80
ほむら「サヤカ、どいてちょうだい」シュタッ
さやか「なによホムラ、邪魔しようっての!?」
ほむら「あなたの能力じゃ、エンリコ・プッチを捉えることはできないわ・・・・・・『レッドムーン』ッ!!!」ズギャーーーーーーーッ!!!!!
QB「暁美ホムラ・・・・・・まさかキミまで彼女のうわ言に付き合うつもりかい!?」
ほむら「インキュベーター・・・・・・『信頼』よりも『理屈』を優先させるのはアナタらしいわね」ザッ・・・!!!
杏子「ホムラ・・・・・・何するつもりだッ!?」
ほむら「サヤカ、あなたも下がってて」ズズズズ・・・
さやか「・・・・・・うん、わかった」スッ・・・
ほむら「真実を知りながら、それを伝える言葉を持たない者の気持ちならッ・・・・・・私は知りすぎるほど知っているッ!!!!!」ギュォォォオオオオオオ・・・・・・・ドッ!!!!!!!
マミ「な、何もない空間にスタンドの突きをッ!? でも、そんなことしても・・・・・・」
625: 2011/05/25(水) 12:51:01.03 ID:0eMsfUd80
ほむら「この『場所』が正しいならッ・・・・・・間違っているのは『時間』のほうよッ!!!!!!!! ホムンッ!!!!!」ズバァーーーー!!!!!!! ベキッ・・・・・・バリイィィン!!!!!!
さやか「うわっ、な、何がッ!?」
QB「空間そのものを殴って、その『場所』だけ時間を巻き戻したのかッ・・・・・・!? そんなことに何の意味が・・・・・・」
ほむら「エンリコ・プッチは・・・・・・『違う時間』に逃げ込んでいたッ!!!! 加速することで・・・・・・今より『数秒先の時間』にッ!!! だから『場所』はここで合っている!!!!!」ズズズズズズズズズズズッ!!!!!!
杏子「空間の歪みから・・・・・・い、いや『時間の歪み』から、ホムラのスタンドが何か引きずり出そうとしてるぞッ!!!!!!」
さやか「く、来るッ! みんな気をつけてッ!!!」
ほむら「捕まえた・・・・・・もう逃がさないわよ、エンリコ・プッチ!!!!!!!」ガシィイッ!!!!!!!!!
プッチ「暁美ホムラ・・・・・・やはりキサマは危険だ・・・・・・私にとっても、この世界にとっても・・・・・・ッ!!!」ズズズズ・・・
632: 2011/05/26(木) 10:49:39.18 ID:wWg3rR8C0
プッチ「う・・・・・・」ヨロッ・・・・・・ドシャッ!!
さやか「よろめいて、倒れたッ!?」
マミ「弱っているの? 完全な状態じゃあないみたいねッ!!!」
杏子「なら今が好機・・・・・・キュウベぇッ!!!」バッ!!
QB「暁美ホムラッ、そのまま抑えているんだッッ!!!!!」ビュバッ!!!!
プッチ「スタンドを・・・・・・破壊するつもりか・・・・・・」
QB「とったッ! 終わりだッ!!!」ドギュッ!!!!
633: 2011/05/26(木) 10:54:10.84 ID:wWg3rR8C0
ギュイッ・・・・・・シュヴァッ!!!
QB「な、なんだッ、スタンドが砕けないッ!? 攻撃が・・・・・・効かないのかッ!?」
プッチ「・・・・・・今の私は、氏の世界より復活を果たした『聖人』・・・・・・氏後に起こした奇跡によって再びの生命を得た存在・・・・・・」
ほむら「攻撃が効かない・・・・・・いや、跳ね飛ばしたのッ!? 」
プッチ「聖人の肉体は・・・・・・スタンドを強化し、凶事を跳ね飛ばす・・・・・・ダメージは、別の誰かが『おっかぶる』ことになる・・・・・・」
マミ「・・・・・・二人ともそのまま押さえていて! 『ピストルズ』ッ!!!!」ドドドドドドゥ!!!!!!!
ヘーイッ! パスパスパァース! ハナノアナヒロゲテヤンゼーッ! ウヒョーッ! ギャハハ、エゲツネーッ! ヒャッハー!
さやか「で、でたーッ、マミさんの最凶コンボ『魔弾の舞踏』ッ!! あれを喰らったら最後、全身をズタボロにされて再起不能だァーーーーーッ!!!!」
ドギュギュギュギュギュガアッ!!!!!!! ・・・・・・ギュイッ、ギュギュギュオッ・・・・・・
マミ「なっ、ウソでしょう!?」ウワッ! ダンガンガ・・・ ハジキトバサレタッ!
さやか「弾丸も効かないの!? ・・・・・・ならッ!!!」ドッ!!
杏子「跳ね返せないくらいのパワーで突き刺してッ、そのバリアーを貫通してやるぜッ!!!!」ギュバッ!!!
プッチ「・・・・・・さえぎっているのではない・・・・・・聖人の肉体が私にとって『良いもの』だけを引き寄せているのだ・・・・・・居場所のない災厄や不幸は、跳ね飛ばされるしかない・・・・・・」
634: 2011/05/26(木) 10:57:53.30 ID:wWg3rR8C0
ギュヴァッ!!!!!
さやか「私たちの攻撃も効かない・・・・・・ッ!? 武器が当たる直前で、空間の溝みたいなのに逸らされた!!!」
杏子「どうなってやがんだッ!!! ちくしょう、目の前にいるってのに・・・・・・攻撃が届かねーってどういうことだよッ!?」
プッチ「暁美ホムラ・・・・・・私の腕を離せ・・・・・・聖人の肉体となった私には決して攻撃は届かない・・・・・・もはや勝敗は決したのだ・・・・・・」
ほむら「アナタが聖人ですって? 笑わせるわねッ!!!!」ギュバ!!!!!!!!
プッチ「無駄だ・・・・・・そして・・・・・・」ギュヴァウン!!!
ほむら「スタンド能力も通じないッ・・・・・・!!!」
プッチ「・・・・・・弾き飛ばされたダメージは・・・・・・どこへ向かうと思う・・・・・・?」
635: 2011/05/26(木) 10:59:49.60 ID:wWg3rR8C0
QB「グボォッ!!!?」ボゴォ・・・ッ!!!! ・・・ドグシャッ
マミ「きゅ、キュウベ・・・・・・が、はッ・・・・・・」ドシュァアアアッ!!!!! ドサッ・・・
マ、マミ・・・ バ、バカナ・・・ ドコカラコウゲキガ・・・ァ
ほむら「マミッ!? エンリコ・プッチッ!! 何をしたのッ!!?」
プッチ「罪は・・・・・・自らが背負うべきだ・・・・・・自らの行いの報いは・・・・・・自ら受けるしかない・・・・・・」
さやか「なにワケわかんないこと・・・・・・を、いって・・・・・・ぐ、あ、ああッ・・・・・・」ズッ・・・ブショォアアアアアアアッ!!!!!!!! ズルズルズル・・・
杏子「サヤカッ!? 剣で切り裂かれたみてーな傷が・・・・・・あ、わ、私にも、槍で突かれたような傷が・・・・・・そうか、これは、自業自得ってか・・・・・・ぐっ・・・・・・はっ」ヨロッ・・・ズシャッ
ほむら「これはッ、まさかッ・・・・・・みんなッ!!!!」
プッチ「次はキサマの番だな、暁美ホムラ・・・・・・『汝ら人を裁くな、裁かれざらん為なり』・・・・・・」
ドギュアッ!!!
ほむら「う、ぐあっ・・・・・・レッドムーンの突きがッ、私にッ・・・・・・ぐはっ!?」フラッ・・・
636: 2011/05/26(木) 11:01:14.80 ID:wWg3rR8C0
プッチ「生身でそれだけのダメージを負って・・・・・・なお手を離さぬとは・・・・・・」
ほむら「エンリコ・プッチ・・・・・・アナタだけは許さない、絶対にッ・・・・・・」ハァハァ・・・
プッチ「・・・・・・手を離せ・・・・・・どのみち私を害することは、もはや不可能だ・・・・・・」
ほむら「ぐ、はっ・・・・・・はあッ・・・・・・離せば、また『時間の隙間』に逃げ込むつもりね・・・・・・数秒先の未来にッ・・・・・・」グッ
プッチ「・・・・・・次は『数分先の未来』だ・・・・・・聖人の力で私のスタンドは進化した・・・・・・キサマのスタンドでももはや届くまい・・・・・・諦めろ」
637: 2011/05/26(木) 11:02:30.13 ID:wWg3rR8C0
杏子「オイ、キュウベぇ・・・・・・生きてるか?」ハァ・・・ハァ・・・
QB「なんだいキョウコ?」モグモグ・・・
杏子「・・・・・・そっか、オマエはいくらでも代わりがいるんだったな」
QB「いまさらどうしようもないからね、最後の晩餐ってことで・・・・・・」ハフハフッ、カッカッ・・・
杏子「・・・・・・そんなことより、さっき、スタンドを一つ蘇らせるぐらいのエネルギーはあるって言ってたよな・・・・・・」
QB「ああそうだよ、まあ、いまさらスタンドの一つや二つでどうにかなるとも思えないけど」・・・ップィ!
杏子「・・・・・・蘇らせて欲しいスタンドが、あるんだ・・・・・・」
638: 2011/05/26(木) 11:04:04.84 ID:wWg3rR8C0
プッチ「・・・・・・キサマはよくやった・・・・・・このエンリコ・プッチの命を一度は奪ったのだ・・・・・・」
ほむら「はあッ、はあっ・・・・・・うあああああああああああああッ!!!!!!!!」ズギョォアッ!!!!!
プッチ「その攻撃も・・・・・・自らの首を介錯する一撃にしかならんというのに・・・・・・」ギュ・・・・・・ギュヴァッ!!
ほむら「う、ううッ・・・・・・」ガクッ・・・!!
プッチ「さあ、自らの罪に報いろ・・・・・・暁美ホムラ」
ギュヴォア!!!!
ドシュッ!!!!
639: 2011/05/26(木) 11:06:59.30 ID:wWg3rR8C0
プッチ「な、なんだと・・・・・・暁美ホムラの傷が、治っていく・・・・・・」
ほむら「さっき放ったのは『巻き戻す』攻撃・・・・・・同じ箇所を殴らせて、負傷がなかった時間まで戻したッ!!! 報われるのは罪だけじゃない・・・・・・諦めないという決意だって、きっと報われるッ!!!!!!」
プッチ「き、さまァ~~~~~ッ、調子に乗るなよッ、キサマはこちらに攻撃できないがッ!! こっちは一方的に攻撃できるってことを忘れるな!!! メイドインヘブンで八つ裂きにしてやるぞッ!!!!!」ズギョアッ!!!!!!
ほむら「くっ・・・・・・ああああああああッ!!?」ズバシュゥゥウウウウウゥゥウ!!!!!!!!
プッチ「フハハハハまずは腕一本だ!!! このまま時間の隙間に逃げてもいいのだが・・・・・・やはりキサマは私自身の手で決着をつける必要があるみたいだなァーーーーーッ!!!!!!」ドシュバッ!!!!
640: 2011/05/26(木) 11:09:57.22 ID:wWg3rR8C0
プッチ「腕・・・・・・が、なっ・・・・・・なにィーーーーーーッ!!? 私の腕がッ、暁美ホムラではなく私の腕がァァァァァァァァッ!!?」ブシュッ、ズバアアアアアアッ!!!!!!!
杏子「『汝ら人を裁くな、裁かれざらん為なり』」スタッ・・・
ほむら「きょ、キョウ、コ・・・・・・」グラッ・・・
プッチ「き、キサマがやったのかッ、佐倉キョウコッ!!!!」
杏子「『己が裁く裁きにて己も裁かれ、己が量る秤にて己も量られるべし』」ジャキッ・・・ズズズズズズズズズ!!!!!!!!
プッチ「ばかなッ、そのスタンドは・・・・・・『キングクリムゾン』だとッ!? 私が破壊したハズッ!!!!」
杏子「エンリコ・プッチ・・・・・・あんたはここで終わるべき人だと思う・・・・・・あんたは、自分の矛盾に気がついていない、気づこうともしない・・・・・・それを押し通そうとする度に周りの人を傷つけていくんだ・・・・・・」ドドドドドドドド・・・・・・
プッチ「キングクリムゾンは結果しか残さないスタンド・・・・・・この世には私がダメージを負ったという結果しかのこらない、跳ね返すという過程が無視されてしまう・・・・・・ッ!!!」
杏子「誰も裁けないんなら、あんた自身の罪は・・・・・・私が裁いてやるよッ、エンリコ・プッチ!!!!!!」ドギュァアーーーー!!!!
プッチ「なんということだ・・・・・・まずい、逃れなくては・・・・・・『時間の隙間』にッ!!!!」
655: 2011/05/27(金) 12:14:55.16 ID:Pd5axgSF0
杏子「うおおおおおおおおおッ!!!!!!」
プッチ「遅いぞッ、最初の一撃で命を奪わなかったキサマの甘さを呪うがいいッ!!!!!」
ほむら「逃がすかああああああああッ!!!!!」ガブッ!!!!!!
プッチ「あ、暁美ホムラッ・・・・・・私の脚に、噛み付いてッ・・・・・・は、離せッ、キサマに触れられると未来に逃げ込めないッ!!!! 離せッ、この氏に損ないがアアアアアアアアアアアッ!!!!!」ゲシッ、ゲシッ!!
ほむら「ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」ギリギリギリッ!!!!!!!
プッチ「はなせッ、クソッ、キョウコ、頼むッ、やめ・・・・・・」
杏子「キング・・・・・・」ズギュアーーーーーーーーーーーーー・・・・・・
656: 2011/05/27(金) 12:16:32.83 ID:Pd5axgSF0
――私の名はエンリコ・プッチ。この近くに寂れた教会があると聞いて来たんだが――
――魔女と戦う魔法少女? なるほど、教会の仔にふさわしい仕事だな――
――魔法とはスタンド能力のようなものか・・・・・・もしかしたら、私も力になれるかもしれない――
――魔女の脅威から人々を救っているのだ、自分を卑下する理由がどこにある――
――キョウコ、おまえはよくやっている、立派に人々の為に役に立っているじゃあないか――
657: 2011/05/27(金) 12:18:11.02 ID:Pd5axgSF0
杏子『エンリコ・プッチ・・・・・・あんたは私の親父じゃない』
杏子『親父は善人だったけど、あんたは悪人だ』
杏子『私の望みは、最初の希望は・・・・・・ウソでもあんたが叶えてくれた』
杏子『でも・・・・・・だからこそ、あんたがこれ以上、誰かを傷つける所なんて、見ていられない』
杏子『・・・・・・じゃあな神父さま』
658: 2011/05/27(金) 12:24:03.39 ID:Pd5axgSF0
杏子「・・・・・・クリムゾンッ!!!!!!!!!」ズギャァァァアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!
プッチ「ろ、お・・・・・・おおおああああああああああああああッ!!!!!!?????」ズブッ、ズブシャ・・・・・・ズゴオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!
ほむら「や、やった・・・・・・キョウコの槍が心臓を貫いている・・・・・・ッ」ハァ・・・ハァ・・・
プッチ「あ、ああがッ・・・・・・そんな、私が、この私が、一度ならず二度までも・・・・・・こんな、小娘どもに・・・・・・」ブシュゥゥゥゥウウゥゥゥゥ!!!!!!
杏子「もういいんだよ・・・・・・あんたはもう、戦わなくていいんだ」
プッチ「そんな・・・・・・私は、人々の幸せのために・・・・・・グハッ」ドブォッ・・・
杏子「私は、短い間でも幸せだったぜ、神父さま」
プッチ「・・・・・・ペルラ、すまない、私の、せい・・・・・・主よ、私を、お赦し、くだ、さ・・・・・・」グボッ・・・
杏子「・・・・・・私が赦してやるよ。たとえ神さまが赦してくれなくても、私が・・・・・・」
プッチ「・・・・・・」ガクッ・・・ズシャアアアアアアッ!!!!!!!
659: 2011/05/27(金) 12:50:08.13 ID:Pd5axgSF0
今日はここまで。また明日中に。
>>642 ほむほむとも因縁は深いですが杏子との因縁もまた深い・・・
>>643 チートすぎますよねー・・・魔法少女もけっこうチートだから(?)お許しください
>>644 あのスタンド、かなり自分勝手ですよね
>>645 さすがボスのスタンドだ、なんともないぜ!
>>646 相対的には善人なのかもしれませんね
>>647 「自称」聖人ですから大丈夫です
>>648 こういうシンプルさが魅力だとおもいます
>>649 意外ッ、それは髪の乙ッ!
>>650 最強であることはあまり意味のないことなのかもしれませんね。最強を目指すことに意味があるんじゃないかなーみたいなね
>>651 DIOさま、こんなところで何してんスか!?
>>652 ボスはイタリアに大統領は開拓時代のアメリカに帰るんだッ!
>>653 なんだこれは・・・書き込みが輝いて見えるッ!?
>>642 ほむほむとも因縁は深いですが杏子との因縁もまた深い・・・
>>643 チートすぎますよねー・・・魔法少女もけっこうチートだから(?)お許しください
>>644 あのスタンド、かなり自分勝手ですよね
>>645 さすがボスのスタンドだ、なんともないぜ!
>>646 相対的には善人なのかもしれませんね
>>647 「自称」聖人ですから大丈夫です
>>648 こういうシンプルさが魅力だとおもいます
>>649 意外ッ、それは髪の乙ッ!
>>650 最強であることはあまり意味のないことなのかもしれませんね。最強を目指すことに意味があるんじゃないかなーみたいなね
>>651 DIOさま、こんなところで何してんスか!?
>>652 ボスはイタリアに大統領は開拓時代のアメリカに帰るんだッ!
>>653 なんだこれは・・・書き込みが輝いて見えるッ!?
671: 2011/05/28(土) 21:58:44.48 ID:pFDrbLoX0
杏子「これで・・・・・・ッ」
ほむら「やった・・・・・・ついにエンリコ・プッチをやったわ!!!」
QB「い、いや、まだだ・・・・・・まだスタンドが消えていないッ!!!」
メイドインヘブン『・・・・・・ガ、アアア・・・・・・』ズズズズズ・・・
杏子「・・・・・・どういうことだ? 本体が倒れればスタンドも消えるんじゃねーのかよ!!」
QB「これは・・・・・・エンリコ・プッチのスタンドが・・・・・・『暴走』しているのかッ!!?」
ほむら「暴走ッ!? メイドインヘブンはどうなるのッ!?」
QB「マズイぞッ、暴走したスタンドは本体の生氏に関係なく行動し、自身の役割を果たそうとするッ!!!!!!」
ほむら「~~~~~ッ、キョウコ、エンリコ・プッチのスタンドをッ、『メイドインへブン』を破壊するのよッ!!!! でないと、止まらないッ・・・・・・!!!! 宇宙の加速は・・・・・・こいつを止めないと!!!!!」シュバッ!!!!!!!!
672: 2011/05/28(土) 22:00:32.65 ID:pFDrbLoX0
メイドインヘブン『ア、ガガガ・・・・・・』ピシッ・・・ピキピキピキッ・・・・・・
ほむら「ッ!? メイドインヘブンの体にヒビが!?」
QB「これは・・・・・・希望と絶望の・・・・・・・相転移エネルギーが発生しているッ!? ・・・・・・と、止めろッ!!!! 二人とも今すぐにそのスタンドを破壊するんだァーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」
杏子「うおおおおおッ、なにかわからんけどくらえッ!!!!!」ジュバァッ!!!!!!!!
ほむら「『レッドムーン』ッ!!!」シュヴァ!!!
杏子「『キングクリムゾン』ッ!!!!!」ギュバア!!!!
メイドインヘブン『WHOOOOOOOOOOO!!!!!!』バリーン! ギュヴォアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!
673: 2011/05/28(土) 22:04:10.07 ID:pFDrbLoX0
ほむら「ば、爆発したッ!? この衝撃ッ、生身じゃ耐えられないッ!!! きゃああああああああああッ!!!!!」ドゴオアアアアアアッ!!!!!!!!
杏子「くッ、ホムラぁーーーーーー!!!!!」ガシッ!!
QB「ぐうおおおおッ、余波だけでこれほどのエネルギーとはッ・・・・・・うわああああああああああああ!!!!!!」ドグオオオオオオオオオ!!!!!!!!!
ほむら「ま、マドカがッ・・・・・・キョウコ、私に構わずみんなをッ!!!!」ゴヴァアアアアアアアアアア!!!!!
杏子「う、うおおおおおおッ、ちくしょおおおおおおおおおおッ!!!!!」アアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!
ドグゥァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!
674: 2011/05/28(土) 22:05:56.18 ID:pFDrbLoX0
ほむら「ウ・・・・・・きょう、こ・・・・・・」ピクッ
杏子「っぺ! 大丈夫か、ホムラ!?」パラッ、ガラガラ・・・・・・
ほむら「ええ、なんともないわ・・・・・・」
杏子「~~~~~ッ!!! おまえ、そんな怪我で戦ってたのか!? ちょっと手ぇ貸せ、直ぐに治療してやる!!!」パァァァアアアア・・・
ほむら「うッ・・・・・・それよりマドカは、みんなはッ!?」
モクモクモク・・・・・・ズズズズズ・・・
仁美「・・・・・・ぶっつけ本番でも案外、なんとかなるものなんですのね、魔法少女の力って」シュゥゥゥゥ・・・
まどか「ひ、ヒトミちゃん!」
さやか「ううッ・・・・・・あ、ひ、ヒトミッ!? あんたその恰好・・・・・・ッ」
ほむら「防御障壁の魔術ッ!!! 咄嗟にあれだけの術を展開するとは・・・・・・」
杏子「よしッ、ナイスプレイだ! 初めてにしちゃ上出来すぎんぜ」ズザザァーッ!!!
675: 2011/05/28(土) 22:07:39.68 ID:pFDrbLoX0
まどか「サヤカちゃん、マミさんの怪我が・・・・・・ッ」
さやか「こ、これは・・・・・・よかった、ソウルジェムは無事ね」パァァアアア・・・シュウゥゥゥ
マミ「・・・・・・あ、美樹さん・・・・・・ッ、プッチ神父はッ!!?」ガバッ!
ほむら「肉体は完全に滅びたわ。スタンドも今の爆発で消滅したはず・・・・・・」
杏子「さっきのは・・・・・・自爆だったのか? だとしたらもうこれで・・・・・・」
ビュォォオオォオォォォ・・・
さやか「・・・・・・ッ!?」ザワッ・・・
仁美「・・・・・・いいえ、残念ですが」ゾワッ・・・
マミ「ッ!? この反応は・・・・・・」ゾクッ・・・
676: 2011/05/28(土) 22:10:51.09 ID:pFDrbLoX0
ゴゴゴゴゴゴゴコ゛ゴゴゴゴゴゴコ゛ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!
???『ヴ・・・・・・ヴヴヴ・・・・・・ヴオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!』ゴォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
まどか「なにあれ、すっごくキモいデザイン!!」
ほむら「な、何ッ!? 叫び声で大気が震えるッ!!!」ビリビリビリッ
杏子「で、でけェ!! なんだあいつはッ!!!」ビリビリ
さやか「ちょっとした山ぐらいは・・・・・・あるわね」ゴクリ・・・
マミ「みんな・・・・・・私の頭がどうにかなっているだけかもしれないけれど・・・・・・あの怪物からは・・・・・・『魔女』の・・・・・・」
仁美「確かに『魔女』の反応みたいですわね・・・・・・間違いないと思います・・・・・・ですが同時に・・・・・・『メイドインヘブン』の反応も・・・・・・」ジリッ・・・
ほむら「じゃあ、あいつは・・・・・・ッ」
677: 2011/05/28(土) 22:14:16.74 ID:pFDrbLoX0
QB「『魔女』というのは適切じゃないね。魔人・・・・・・いや『魔獣』と呼ぶべきかな?」
ほむら「インキュベーターッ、あの怪物・・・・・・いいえ、『魔獣』はエンリコ・プッチのスタンドなのッ!?」
QB「もはや『スタンド』なのか『魔女』なのかすら曖昧な存在だ。エンリコ・プッチの強靭な精神力が絶望に染まり・・・・・・押さえ込まれていた膨大なエネルギーが解き放たれ形をとった、文字通り世界を滅ぼす『魔獣』だよ」
マミ「大量のグリーフシードだけでなくワルプルギスの夜までも吸収していた・・・・・・いままで制御できていたことのほうが奇跡なのかもしれないわね・・・・・・」
さやか「・・・・・・まあ、アイツが何であれやることは一つでしょ?」チャキッ
ほむら「そうね・・・・・・この世界を・・・・・・あんなヤツの好きにはさせないわッ!!!」ズバァッ!!!!!
マミ「世界を終焉へと導く存在・・・・・・『魔獣レヴィアタン』」
杏子「ちょ・・・・・・なに勝手に名前つけてんだよ!?」
679: 2011/05/28(土) 22:18:45.96 ID:pFDrbLoX0
魔女図鑑No.???
??????(通称:魔獣レヴィアタン)
「救済」の魔獣。その性質は「慈悲」。全ての人類に”覚悟”を与え自分が思い描く”天国”へ導くため、この宇宙を一度、滅亡させようとしている。全ての人類が覚悟を得た世界では、絶望することがなく誰もが幸福である・・・・・・と本人は信じている。
697: 2011/05/29(日) 23:59:43.20 ID:AA+3goZX0
魔獣『ヴアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』ズオオオオオオオオ・・・
さやか「みんなッ、準備はいい?」
杏子「ああ、私たちが止めてやらねーと」
ほむら「・・・・・・ええ、行くわよッ!!!」
マミ「ちょっと待ちなさい、暁美さん」
ほむら「・・・・・・どうしたの?」
マミ「アナタは残りなさい、あの魔獣とは私たち三人で戦うわ」
698: 2011/05/30(月) 00:02:04.76 ID:rvlX6uJx0
ほむら「ッ!?」
さやか「ちょ!? マミさん、なんで!?」
杏子「・・・・・・マミの言う通りだホムラ。魔法少女じゃなくなっちまったお前の体じゃ、あのバケモンの攻撃には耐え切れねえ」
ほむら「・・・・・・」ギリッ・・・
さやか「・・・・・・忘れてたけど、今のアンタは生身なのね。確かに、私たちにもアンタを守りながら戦う余裕は、無いと思う」
マミ「スタンドはあくまで人間同士が闘うための能力・・・・・・ああいう怪物相手は魔法少女でなければ難しいわ。戦いたい気持ちは分かるけど、どうか我慢してくれないかしら・・・・・・?」
ほむら「そうね、私だってアナタたちの足を引っ張りたくない・・・・・・でも、それでも私は戦いたいッ、何もせずに見ているだけなんて出来ないわ!!!」
699: 2011/05/30(月) 00:04:30.86 ID:rvlX6uJx0
杏子「わがまま言ってんじゃねーよ、お前が氏んじまったら元も子もねーだろ!」
ほむら「だけどッ・・・・・・ここで頭数が減っては・・・・・・」
仁美「なら、私が代わりに戦いますわ」ゴゴゴゴゴゴ・・・
ほむら「ッ!?」
杏子「ちょ!?」
マミ「・・・・・・」ズズズ・・・
さやか「ヒトミ・・・・・・ダメだ、危険すぎるッ! さっき魔法少女になりたてホヤホヤのアンタじゃロクに戦えないって!!」
仁美「あら、サヤカさん。アナタも私と鹿目さんを助けてくれた時、魔法少女になりたてだったじゃありませんか?」
さやか「それは・・・・・・あーもうッ、とにかくダメったらダメだァーッ!!!」
仁美「でも私だって・・・・・・」
マミ「・・・・・・ッ」バッ、カチャッ・・・ダアンッ!!!
杏子「ちょ、マミッ!? 血迷ったのかッ!!! ヒトミを撃つなんてッ!?」カチャッ!!
700: 2011/05/30(月) 00:06:44.54 ID:rvlX6uJx0
さやか「ひ、ヒトミッ!! だいじょう・・・・・・ぶ!?」
仁美「・・・・・・どうやら私の魔法は『防御』に特化しているみたいですわね」シュウゥゥゥゥ・・・
杏子「障壁の魔術!? ウソだろ、いまのに反応して弾丸を止めたのか・・・・・・?」
マミ「戦えるだけの能力はあるみたいね・・・・・・けれど『覚悟』はあるかしら? 氏と隣合わせの戦闘に耐えられるだけの『覚悟』が」
仁美「それなら願い事を決めた時、既に・・・・・・」
マミ「・・・・・・オーケー、ならこの四人で行きましょう。美樹さんも・・・・・・いいわね?」
さやか「う、うん・・・・・・わかった」
701: 2011/05/30(月) 00:10:21.61 ID:rvlX6uJx0
仁美「ホムラさん、どうかマドカさんをお願いします」
ほむら「・・・・・・ええ、安心して。何があっても守り抜くと誓うわ」
まどか「みんな、ぜったい無事に帰ってきてね・・・・・・」
さやか「・・・・・・うん」
マミ「わかったわ鹿目さん」
杏子「ああ、約束するぜ」
仁美「皆さん、行きますわよッ!」ザッ・・・
さやか「プッチ神父、せっかくだけどあんたの置き土産は早々に地獄まで送ってあげるわ・・・・・・着払いでねッッ!!!!」シュバッ!!!!!!!
717: 2011/06/01(水) 01:29:06.17 ID:2mG1kpZE0
さやか「最初からクライマックスだぜぇーーーッ!!!」バッ
杏子「あ、バカ!! 不用意に近づくなって何回言やわかんだよッ!?」
仁美「ハイ工口ファントッ!!!!」ビョーン!!
さやか「あ・・・・・・ふぎゃッ!?」ビターン!
仁美「こんなこともあろうかと、あらかじめスタンドの触脚をくくりつけておきましたの」ズズ・・・
さやか「さすがはヒトミ、やってくれる・・・・・・だが二度目は通用しないわよッ!!!」
杏子「それよりどうする? 全員で一斉に攻撃するか? 案外、一撃で片付くかもしれねーぜ」
718: 2011/06/01(水) 01:30:35.09 ID:2mG1kpZE0
マミ「ワルプルギス戦を踏まえて、二人一組で攻めましょう。単独行動だと各個撃破されれば脆いし、四人での行動は機動力を失うわ」
杏子「だな。一人が防御に回ってくれりゃ、もう一人は攻撃に専念できるってもんだ」
仁美「賛成ですわ。一人では不安ですし・・・・・・」
マミ「それじゃあ、志筑さんは私と行きましょう。いろいろ教えられることもあると思うわ」
仁美「い・・・・・・イロイロ、ですのッ!?」ゴクリッ
杏子「私はサヤカとか・・・・・・攻守のバランス考えりゃ、まあ妥当だな」
さやか「もー、さっさと行こうよ! あんな、見るからに鈍そうなヤツ、速攻で終わりだって」
719: 2011/06/01(水) 01:33:44.92 ID:2mG1kpZE0
杏子「・・・・・・?」
マミ「・・・・・・佐倉さん、どうしたの?」
杏子「いや、あの怪物・・・・・・鈍そうかなと思って。けっこう素早く動きそうじゃねーか?」
さやか「なに言ってんのよ、明らかに図体だけのパワータイプじゃん」
仁美「・・・・・・ッ!! マミさん、魔獣の外見を教えてくださいましッ!!!」バッ!!!
マミ「え? 巨大な・・・・・・とぐろを巻いた、神話に出てくる海竜のような姿・・・・・・よね?」
さやか「は? どう見ても筋肉ムキムキの巨人にしか見えないじゃん!!」
杏子「おいおい、どういうことだよ? 私には巨大な白銀の狼に見えるぜ・・・・・・?」
仁美「見る者によって、姿を変える・・・・・・撹乱するための魔法でしょうか、それともスタンドとしての能力か・・・・・・」ジリッ・・・
720: 2011/06/01(水) 01:35:26.86 ID:2mG1kpZE0
杏子「どうする? こうなると、向こうからは仕掛けてこないのがかえって不気味だぜ・・・・・・」ゴクリ・・・
さやか「アイツが何かする前に倒しちゃえばいいんじゃない?」
仁美「マミさんッ、アナタの意見をお聞きかせ願いますわッ!」ズアッ!!
マミ「そうね・・・・・・アイツが何かする前に倒しましょう」
杏子「サヤカの意見が通った!?」
さやか「おっしゃーッ!!! 今度こそクライマックスだァーーーーッ!!!」ジュバッ!!!!!!
杏子「仕方ねぇ・・・・・・やってやんぜーッ!!!」ズビャッ!!!!!
マミ「志筑さん、行くわよッ」ダッ!!
仁美「はいッ!!」バッ!!!
721: 2011/06/01(水) 01:42:55.46 ID:2mG1kpZE0
QB「さてと・・・・・・これでこの宇宙の命運は彼女ら4人の魔法少女に託された、というわけだ」ヒョコッ
ほむら「インキュベーター・・・・・・あなたの能力で何とかならないの? スタンドとしての属性があるのなら『精神を石に変える能力』は有効なんじゃないかしら」
QB「あれだけの巨体になると、さすがに焼け石に水だよ。それに魔女とスタンドの混合体を相手にしようとは思わないさ・・・・・・倒せる見込みがないからね」
ほむら「倒せるかもしれないのに・・・・・・戦わないの? アナタにとっては、この宇宙を守ることが最優先のはずでしょう?」
QB「ボクたちには、結果を期待できない行動はしないんだ。人間のように甘い期待を抱いて、無謀な行動には出られないのさ・・・・・・そんなの非効率的だからね」
ほむら「・・・・・・可能性があるのに、諦めるっていうの?」
QB「希望にすがるのは人間のすることだ。ボクたちは、ただ定められたマニュアルに従うだけさ」
722: 2011/06/01(水) 01:54:58.94 ID:2mG1kpZE0
QB「さてと、鹿目マドカ」
まどか「・・・・・・は、はいッ!?」ビクッ!
QB「もしもの場合に備えて、願い事を決めておいてくれるかい?」
ほむら「ッ!?」
まどか「・・・・・・え? なに言ってるのキュウベぇ、私はもう契約できないって・・・・・・」
ほむら「くっ、信じた私が愚かだったわ。アナタの言葉を信じても騙されるだけだって、身に沁みていたはずなのにね・・・・・・ッ」ギュッ・・・
QB「勘違いしないで欲しいのだが、これはボクの一存だよ。先の決定は覆っていない。この提案はマニュアルにはない・・・・・・キミたちの言葉を借りれば『自由意志』ということになるのかな? ボクという個体のね」
723: 2011/06/01(水) 01:57:36.54 ID:2mG1kpZE0
QB「キミが望むなら魔法少女にはさせず『願い』だけを叶えよう。もちろんこんなことをすればボクはインキュベーターをクビになってしまうだろうけどね、明らかなルール違反だし」
まどか「それって・・・・・・キュウベぇが消えちゃうってことじゃ・・・・・・」
ほむら「・・・・・・信じろと言うの? インキュベーターとしてのアナタではなく、『キュウベぇ』としてのアナタを・・・・・・そして、マドカに魔獣を止めろと?」
QB「強制はしないさ。ただ・・・・・・どうせこの宇宙を滅ぼされるなら素数ばっかり数えている中年男より、かわいい女の子の方がいいじゃないか」
ほむら「信じるわ」
まどか「ホムラちゃん、騙されてるよ!?」
ほむら「でも、あくまで最後の最後の、最後の手段よ。マドカ、もし・・・・・・もしもアナタ以外の全員があの魔獣に敗れるようなことがあれば、その時は・・・・・・」
まどか「ホムラ、ちゃん・・・・・・」
729: 2011/06/02(木) 02:10:32.94 ID:OzAXyW+i0
まどか「・・・・・・ごめん。私、魔法少女にはならない」
ほむら「・・・・・・そう、そうよね。あなたは戦わなくていい。もう十分、戦ってきたんだから」
まどか「願いごとも、しない。たとえ魔法少女の定めを背負わなくてよくても・・・・・・ううん、だったら余計に『奇跡』の力には頼らない、頼りたくない」
ほむら「・・・・・・え?」
QB「何を言っているんだい? 今の状況は、ワルプルギスの夜以上にヤバいんだよ?」
まどか「それは、知ってる。でも、私は・・・・・・この戦いを、無かったことにはしたくない」
ほむら「ッ!!」
QB「な、何を言っているんだい? り、理解できないッ! この宇宙の存亡が懸かっているというのに!!! 感傷に流されて世界を見捨てる気かッ!!!」
まどか「神父さん・・・・・・いいえ、プッチ神父は私たちを利用して、あまつさえ命を奪おうとした。彼は私たちのことなど目的のための踏み台ぐらいにしか考えていなかったんだと思う・・・・・・インキュベーター、あなたと同じように」ゴゴゴゴゴゴ・・・
QB「ヤツとボクが、同じだって? 笑わせないでほしいな、人間と同列に扱われるなんて心外だね」
まどか「でもね・・・・・・みんなと戦わなくちゃならなかったのは、プッチ神父が彼自身の運命に立ち向かったからだよ! インキュベーターッ、無力さを人類に押し付けて、背負うべき運命から逃げ続けているだけのアナタたちとは違うッ!!!」ズアッ!!!!
ほむら「・・・・・・まどか」グッ・・・
QB「それがどうしたッ!? 『非力でも立派に生きてるから偉いです』なんて、いかにも中学生の考えそうな精神論だなァーーーーッ!!! ボクの手助け無しにはこの状況を打開できないクセに、対等以上に口利いてんじゃねェーーーッ!!!」ズギュアッ!!!
730: 2011/06/02(木) 02:12:49.86 ID:OzAXyW+i0
まどか「あの魔獣は、プッチ神父の残した最後の意志は・・・・・・私たちの意志で倒さないといけないと思う。『奇跡』や『魔法』で無かったことにしても・・・・・・その意志が孕む因果の糸は、決して断ち切ることはできないから」
――鹿目マドカの抱える因果は、同じ時間をやり直すたびに増えていったんじゃないかな――
ほむら「そんな・・・・・・私が戦いの結末から、逃れ続けていたから・・・・・・ッ、マドカに、今までの因果を背負わせることになったというのッ!?」
まどか「人の意志は『なかったこと』にはできない・・・・・・どんな奇跡や魔法でも。時空を越えて、因果の糸を手繰りよせる・・・・・・それが『出会いの引力』ッ、人が背負い決着させるべき『運命』だよッ!!!!」
QB「・・・・・・まったく、ワケがわからないよ」
まどか「プッチ神父の邪悪なる意志は・・・・・・いまここで決着をつけなければならないッ! 『意志』に決着をつけられるのは『意志』だけッ、覚悟を決めた人の意志だけだよッ!!!!!!」ズッ・・・ギュアアアアアッ!!!!!!
731: 2011/06/02(木) 02:17:02.08 ID:OzAXyW+i0
QB「それで・・・・・・後は彼女ら魔法少女に託すというわけかい。図々しい話だね」
まどか「ううん。私も、闘うよ」ズズ・・・
QB「・・・・・・これはッ!!」
ほむら「マドカッ!? そ、それは・・・・・・」
まどか「だから私は・・・・・・・ママ、ごめんなさい、約束・・・・・・破るね」ズズズ・・・ズギャアアアアアッ!!!!!
ほむら「『スタンド』ッ!? 植物のようなヴィジョンの、スタンドがマドカの体からッ・・・・・・・」
QB「『矢』や『ディスク』を介しない天然のスタンド使いか・・・・・・まさか、キミがそうだとは・・・・・・ヤレヤレ、これも『運命』ってことになるのかな?」
まどか「・・・・・・使っちゃいけないって、言われてるけど、でも・・・・・・今が使うべき時だって・・・・・・ッ」フラッ・・・
ほむら「む、無理よマドカッ! スタンドは闘争本能で使役する精神エネルギーのヴィジョン!!! やさしい性格のアナタでは扱いきれない、体への負担が大きすぎる!」ガシッ!
まどか「ごめんねホムラちゃん、いままで黙ってて・・・・・・うッ」ズズズ・・・
ほむら「すごい熱だわッ!? いいから、スタンドを解除してッ! 戦いは私たちに任せて・・・・・・」
まどか「ごめん・・・・・・でも、これは私の事だから・・・・・・私も闘わなくちゃ・・・・・・」ズズズ・・・
QB「まったく、人という種族は・・・・・・どうしていつもこうなんだろうね・・・・・・」
――いつかはアンタにも命懸けで闘わなくちゃならない時が来る。その時になって考えればいいんだよ――
まどか「キョウコちゃん・・・・・・その時って、今だよッ!!!!!!」
746: 2011/06/03(金) 09:51:40.19 ID:+opMKHkg0
まどか「さあ、行こう、ホムラちゃ・・・・・・」フラッ・・・
ほむら「マドカ、私の背中に・・・・・・そのほうが速いわ」スッ
まどか「・・・・・・ありがとう、ホムラちゃん」ギュッ・・・!
ほむら「しっかり掴まって。少し揺れるわよ」シュゥゥウウウウ・・・
まどか「・・・・・・うん」ギュゥ・・・
ほむら「『レッドムーン』ッッ!! 私たちを魔獣の元へッ!!!」ギュヴアッ!!! シュヴァアアアアアアアア!!!!!!!!!
QB「・・・・・・やれやれ、行ってしまったか・・・・・・ボクなら近づくのもゴメン被るけどね」
QB「・・・・・・果たしてレクイエム級のスタンド能力と大型魔女の耐久性を備えた存在相手にどこまで抗えるか・・・・・・願わくば、彼女らに勝利して欲しいものだが」
747: 2011/06/03(金) 09:53:35.90 ID:+opMKHkg0
シュバッ・・・・・・シュヴァアアアアアアアア!!!!
ほむら「もうすぐ接触するわ、気をつけてッ!」
まどか「ホムラちゃん、あれ・・・・・・ッ!!! あそこに倒れているの・・・・・・ッ!!!!」ドドドドド・・・
ほむら「・・・・・・キョウコッ!?」シュバッ!
まどか「倒れて・・・・・・眠っているの? キョウコちゃん、起きて・・・・・・キョウコちゃんッ!!!」
杏子「う・・・・・・」ピクッ
ほむら「何があったの? しっかりしてッ! 他のみんなは!?」バッ!!
杏子「・・・・・・ホムラ・・・・・・か、バカッ、のこのこ出てきやがって・・・・・・ッ」
ほむら「ほら掴まってッ! しっかりしなさ・・・・・・ッ!!?」ズルッ・・・!!
748: 2011/06/03(金) 09:56:25.77 ID:+opMKHkg0
まどか「~~~~~~ッ!!!! キョウコちゃんの、腕が・・・・・・皮膚がッ・・・・・・」ドドドドドドドド!!!!!!
ほむら「体が、溶けているッ!? いったい何が・・・・・・ッ」
杏子「・・・・・・あの、バケモンの、能力・・・・・・幻覚を見せて、眠らせて・・・・・・精神を、溶かす・・・・・・」ドロッ・・・
まどか「幻覚ッ!? まさか、私たちも既に・・・・・・ホムラちゃんッ!!!!」
ほむら「くっ・・・・・・どうすれば・・・・・・ッ、何、急に、瞼が重く・・・・・・眠気が・・・・・・」ストーン・・・ガクッ!!
杏子「射程外に、逃れ・・・・・・はやく・・・・・・ッ」ドロロロォ・・・
まどか「ホムラちゃんッ!? そんな、しっかりしてッ、ホムラちゃん!!!」
ほむら「マドカ・・・・・・ッ、そんな、私まで・・・・・・、こんな、体が、動かな・・・・・・う、うおおおお・・・・・・」ズルル・・・・・・ドシャッ!!!
749: 2011/06/03(金) 09:59:14.62 ID:+opMKHkg0
さやか「うっしゃあああああああッ!!!!!」ブォンッ!!!!
魔獣『・・・・・・』ジッ・・・
さやか「うおおおッ、何故だッ、なぜ当たらんッ!? オレに斬れんモノなど無いはずなのにッ!!?」スカッ・・・スカッ!!
魔獣『ヴ、ヴォォォ・・・・・・』ズズ・・・
さやか「うおッ!? な、なんだ鳴いただけか、ビビらせおって!! このバケモンがぁ~~~~ッ、このアヌビス様をコケにするとは、いい度胸だなぁ~~~~~ッ!!! うらああああああッ!!!」ズヴァ・・・・・・スカッ!!!
魔獣『ヴ・・・・・・ヴゥ・・・・・・』ズズズ・・・ォォォォオオオ!!!!
さやか「フハハハ!! キサマには礼を言おうッ、宿主を眠らせてくれたおかげでオレはまたもや自由の身だッ!!! 感謝の印に、キサマを倒して最強のスタンドの称号をより確かなモノにしてくれるわァーーーーッ!!!!」バシュゥッ!!!
魔獣『・・・・・・ヴォオオオオ!!』ブォンッ・・・・・・ドグァ!!!!!
さやか「ヌ!? なんだそのなまっっちょろい攻撃はッ!!! そんなモノがこの最強のアヌビス神に・・・・・・通じ、る・・・・・・あら? ば、バカなッ・・・・・・オレまで、眠らされ・・・・・・そ、そんなァ・・・・・・」グラッ・・・・・・ドサッ
魔獣『・・・・・・』ズズズ・・・
750: 2011/06/03(金) 10:03:14.15 ID:+opMKHkg0
仁美「マミ・・・・・・さん、聞こえ、ますか・・・・・・何か、逃れる、手立ては・・・・・・」ドロッ・・・
マミ「・・・・・・ッ」ググッ・・・ズルッ・・・
仁美「・・・・・・うう、ハイ工口ファント・・・・・・私を、幻覚の射程外に、ひきずって・・・・・・ッ、それから、みんなを引っ張ってッ・・・・・・だめ、私も・・・・・・もう動け・・・・・・」ズルッ・・・ズルッ・・・
マミ「・・・・・・志筑、さん・・・・・・障壁を、・・・・・・」
仁美「無理、です、幻覚は、防げませ・・・・・・」
マミ「射程外まで、逃がして、あげる・・・・・・みんなを、頼んだ、わ・・・・・・」ギュォォォオオオオオオオ!!!!!!!
仁美「な、大砲、を、私に向けて・・・・・・何を・・・・・・ッ!!!?」
マミ「着地に、気をつけて、ね・・・・・・ティロ・・・・・・ッ」オオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
仁美「ま、まさか・・・・・・ッ、ちょ、そんな、ウソですわよね!!!?」
マミ「フィナーレッッ!!!!!!!」ドッ・・・グオオオオオオオオオオオオウンッ!!!!
仁美「う、うおおおおおあああああああああああッ!?」ドグォ!!! バヒュウウゥウウウゥウ・・・・・・
751: 2011/06/03(金) 10:05:49.17 ID:+opMKHkg0
ヒュゥゥゥゥウウウウウ・・・
仁美「はうううううううッ!?」ズシャッ、ゴロゴロゴロゴロ・・・・・・ドグアッシャーン!!!!!!
QB「おかえり、志筑ヒトミ。ずいぶんダイナミックなご帰還だね」
仁美「う、ゲホッ、し、氏ぬかと思いました・・・・・・が、幻覚の範囲外に逃れたようですわね・・・・・・ッハ!? マドカさんとホムラさんはどこに?」
QB「ボクが止めるのも聞かずに行っちゃったよ。ちょうど入れ違いだね」
仁美「そんな・・・・・・それじゃあ残されたのは私だけ・・・・・・」
QB「しかし幻覚か・・・・・・なるほどね。広範囲に及ぶ精神支配というわけかい」
仁美「インキュベーターさん、アナタなら眠らされずに近づけるのでは・・・・・・?」
QB「近づいてどうするんだい? ボクじゃ倒しきれないし、倒れている魔法少女を運ぶこともできないよ?」
仁美「ですわね・・・・・・ハイ工口ファントッ、触脚を伸ばしてみんなを範囲外に・・・・・・ッ!? これは・・・・・・近づいただけでスタンドが溶かされるッ!?」ドロッ・・・ブシャアアッ!!!!!
QB「時間を与えれば与えるほど、あの魔獣は加速し成長していくみたいだね・・・・・・範囲も効果もより強大になっていく・・・・・・」
仁美「そんな・・・・・・どうすれば・・・・・・せっかくマミさんが逃してくれたのに・・・・・・ッ、これじゃあどうすることも・・・・・・」ギリリッ・・・
756: 2011/06/04(土) 13:24:40.96 ID:EqFDuft+0
QB「こうなる前に手を打てなかったボクにも責任はある。あまり自分を責める必要はないんじゃないかな?」
仁美「・・・・・・いいえ、私のせいですわ。私があの時、プッチ神父と会ってさえいなければ、こんなことには・・・・・・ッ」
QB「幻覚の影響範囲が広がっている、ここは一旦、引いたほうが賢明じゃないかい?」
仁美「私さえ居なければ、こんなことにはならなかったのに・・・・・・」ズズズ・・・
QB「・・・・・・じゃ、ボクは退散させてもらうよ。ボクには効かないとは思うけど、どんな影響を被るか分からないからね」シュバッ!
仁美「ああ・・・・・・マミさん、ごめんなさい・・・・・・」ズズズズ・・・
757: 2011/06/04(土) 13:26:30.40 ID:EqFDuft+0
~~~~~~~
さやか「ねえアンタ、そんな所で何やってんのよ?」
仁美「・・・・・・え、あ、あなたはクラスメイトの美樹さん、でしたっけ。どうしてここに・・・・・・」
さやか「学校の屋上はアンタの物ってわけでもないでしょ。それとも、私達が来ちゃダメって校則でもあるわけ?」
仁美「いえ、そのようなことはありませんが・・・・・・」
さやか「じゃあちょっと付き合ってくれない? アンタと話したいって子がいるのよ」
まどか「・・・・・・////」コソッ
仁美「・・・・・・ええ、構いませんけれど・・・・・・」
758: 2011/06/04(土) 13:29:14.34 ID:EqFDuft+0
仁美「まあ、駅前の展示を見てくださったんですの?」
まどか「うん、こないだの日曜日にパパとタッくんと一緒に見に行ったの。そしたら志筑さんの名前があって、びっくりしちゃった!」
さやか「へえー、やっぱ本物のお嬢様は違うねぇーッ! 中一で生け花講師の免許持ってるとか、信じらんないわ。他にもなんかできんの?」
仁美「え、ええ・・・・・・お琴と舞踊とバレエ、合気道、柔道、薙刀、それからフランス語ドイツ語スワヒリ語・・・・・・」
さやか「ちょ、ちょっとそれやりすぎじゃない? あんた完璧超人にでもなるつもりなの?」
仁美「・・・・・・志筑家の者としてふさわしい教養を身につけるためですわ、仕方ありません・・・・・・」
まどか「やっぱりあんな凄い物が作れる人は、陰で努力してるんだね」
759: 2011/06/04(土) 13:30:35.17 ID:EqFDuft+0
仁美「・・・・・・いいえ、努力などではありません。ただ、言われるままにやってきただけです。幼いころから、あたりまえのことですわ・・・・・・」
まどか「あたりまえなんかじゃないよ。私、すっごく感動しちゃったもん! こんなすごい子と一緒のクラスなんだって!」
さやか「その後、浮かれてたらゴミ踏んづけて派手に転んじゃったんだっけ? しかも人目の多い休日の駅前で?」プッ
まどか「サヤカちゃん! それは内緒にしといてって言ったのにっ////」プルプル・・・
さやか「あーごめんごめん、つい、口が勝手にね!」テヘッ!
760: 2011/06/04(土) 13:32:10.58 ID:EqFDuft+0
仁美「・・・・・・そうだ、私は・・・・・・」
まどか「ねえ志筑さん、時間ある? よかったらこの後、いっしょにお茶しない? お話ししようよ!」
さやか「お、いいねぇーッ、女子と言えば時間を忘れて無駄話ッ! それじゃあ学食のカフェでいいんじゃない?」
仁美「いえ・・・・・・せっかくですが、私は、行かなければ・・・・・・」
さやか「えーッ、ちょっとぐらいいいじゃん! どうせ習い事でしょ? たまには休んだって罰は当んないって」
仁美「・・・・・・そう、ですわね、私は、誰かの言う通りにしているのが、それが一番・・・・・・なのかも、しれません・・・・・・思い通りにしようとするたび裏目に出て、余計に悪く・・・・・・」
761: 2011/06/04(土) 13:33:54.15 ID:EqFDuft+0
さやか「ちょっとアンタ、大丈夫? 顔色悪いわよ?」
仁美「サヤカさん、申し訳ありません・・・・・・私のせいで、こんな結果に・・・・・・皆さんを・・・・・・」
さやか「ど、どうしたのよ急に? 私、何か酷いことでも言った?」
仁美「ごめんなさい、ごめんなさいッ・・・・・・結局、私には何も出来ませんでした・・・・・・」
まどか「泣かなくても大丈夫だよ、ヒトミちゃん。それに、諦めるにはまだ早いよ」ニコッ
仁美「マドカ・・・・・・さん・・・・・・でも、もう私には・・・・・・これ以上何も出来ません・・・・・・」
762: 2011/06/04(土) 13:37:41.97 ID:EqFDuft+0
まどか「大事なのは結果じゃない、希望を持ち続けることだと思う。希望を失なわなければいつか成し遂げられるよ。だって目標に向かってるんだから・・・・・・そう思わない?」
仁美「・・・・・・そうですわ、私は、皆さんを助けるという役目を、マミさんに託されて・・・・・・でも、でもッ・・・・・・何をしていいのかすら分かりませんの! 私なんかに、何か、出来るわけが・・・・・・」
さやか「もう、なにウジウジしてんのよ! 行くならさっさと行きなさいよ! 自分がやろうとした事くらい責任持ちなさいよね! 途中で諦めるとか、そんなことしたら・・・・・・それこそ絶対に許さないんだからッ!!!」
仁美「・・・・・・ッ、サヤカさん・・・・・・ッ、でも、私には出来な」
さやか「諦めんな! この甘ったれがぁぁぁああああああああッ!!!!!」ヒュッ・・・・・・バキッ!
仁美「ぐへっ!!?」ドグシャァァァァッ!!!!!
~~~~~~~
763: 2011/06/04(土) 13:40:30.16 ID:EqFDuft+0
仁美「はッ、いつの間に幻覚に取り込まれて・・・・・・うう、体が」ドロッ・・・
仁美「動けッ・・・・・・這ってでも進んで・・・・・・きっと助けて、みせますッ・・・・・・」ズル・・・
仁美「何かッ、何でもいい、神でも悪魔でも・・・・・・・魔女でもスタンドでも何でもッ、構いませんわ・・・・・・ッ、私に力を・・・・・・ううッ、」ズルッ、ズル・・・
仁美「また、眠気がッ、意識が・・・・・・ッ、う、ううッ、うおおおおおおおおおおおおおおおあッ!!!!」バッ・・・!
ガシッ
仁美「何か、掴んで・・・・・・、こ、これは? 『腕』・・・・・・ですの?」
ズズズズズ・・・
仁美「ッ!!! キョウコさんが切り落とした、プッチ神父の『右腕』が・・・・・・どうしてこんなものが、こんなところに・・・・・・」
ズズズ・・・・・・ズギャッ!!!!!
仁美「う、うおおおおお!? 『右腕』が・・・・・・『遺体』となって動かないはずの『右腕』がッ、私の腕と、同化していくッ!? これは一体・・・・・・ッ」ギュギュギュギュギュバッ!!!!!!!!!!!
764: 2011/06/04(土) 13:43:50.75 ID:EqFDuft+0
まどか「ホムラちゃん、キョウコちゃん!」
ほむら「マドカ、あなただけでも逃げて・・・・・・ッ、・・・・・・」
まどか「ホムラちゃん!? ホムラちゃん!!」
ほむら「・・・・・・ま、どか・・・・・・」
まどか「起きて、ねえ起きてよ! 起きろーッ、暁美ホムラーッ!!!」バッ!!
ほむら「・・・・・・」
まどか「う、ううッ・・・・・・そんなッ・・・・・・ああ、私まで、眠く・・・・・・」
765: 2011/06/04(土) 13:47:31.32 ID:EqFDuft+0
ギュバアッ!!!!! バシュゥゥウ!!!!!
まどか「ッ!? マミさん、サヤカちゃん!! あ、あれ? 眠気が、無くなった・・・・・・?」
仁美「ハイ工口ファントが作り出す障壁の結界・・・・・・この内側にいる限り、いかなるスタンド能力による干渉も受付けませんわ」ズドドドドドド!!!!!
まどか「ヒトミちゃん!? その右腕・・・・・・光ってる・・・・・・」
仁美「私にも原理は分かりませんが、プッチ神父の遺体がスタンドに力を与えてくれているみたいですの・・・・・・こういうのを奇跡とでも言うのでしょうか? 私には量りかねますけど・・・・・・」
ほむら「う、これは・・・・・・障壁の魔術? 魔獣の幻覚を退けるほどの障壁をッ!?」
マミ「し、志筑さん・・・・・・よかった、なんとかなったみたいね」
さやか「うーん・・・・・・あ、あれ? 私は今まで何を・・・・・・ッて、こらキョウコ、あんたこんな時に何のん気に寝てんのよ!!」ゴッ!!
杏子「痛てぇ!? なにすんだよ!! あれ、なんでみんな一緒なんだ?」
779: 2011/06/06(月) 22:03:59.98 ID:PZWz3p+J0
ほむら「ハッ、マドカはッ!?」
まどか「私は大丈夫だよ! それよりヒトミちゃんがっ・・・・・・」
仁美「ハァ、ハァ・・・・・・プッチ神父の右腕の影響でしょうか、魔力の消耗が激しいですわ・・・・・・思ったほど、長くは維持できないみたいです」グググッ・・・フラッ
さやか「ちょっと、しっかりしてヒトミッ!」ガシッ!!
杏子「ちくしょう、これじゃ身動きとれねーじゃねーか・・・・・・」
マミ「障壁の外に出れば幻覚の餌食・・・・・・ピストルズたちによる射撃も使えないわね・・・・・・」
ほむら「そ、そうよ、マドカのスタンドなら何とかなるかも・・・・・・!」
780: 2011/06/06(月) 22:07:14.29 ID:PZWz3p+J0
マミ「鹿目さんの・・・・・・?」
杏子「スタンドぉ!? ホムラ、お前、追い詰められて頭でもおかしくなっちまったんじゃねーか? マドカがスタンドなんて・・・・・・」
まどか「『きよしのズンドコ節』ッ!」ズギュアッ!!!
杏子「なんか植物っぽいのが出たァーーッ!? しかもスタンド名がダセぇーーーッ!!!!?」ガクーン!!!!!
マミ「ちょ、ちょっと鹿目さん・・・・・・その、ズンドコ節って何なの!?」
まどか「え? スタンドの名前は自分の好きな音楽関連で付けろってママが・・・・・・」
杏子「ズンドコ節はねーだろ!? お前は氷川きよしのファンかッ!?」バッ
781: 2011/06/06(月) 22:09:16.12 ID:PZWz3p+J0
ほむら「待ちなさいキョウコ。とってもマドカらしい、いい名前だと思うわ・・・・・・あなたも一度、冷静になってみなさい」
杏子「そうか、悪ぃ、つい熱くなっちまって・・・・・・」チラッ
まどか「『ズンドコ節』ッ!」ギャァアアアン!!!!!
杏子「ねーよ!! きよしの部分を削っても致命的な違和感はぬぐいきれてねーよ!!!?」ババッ
マミ「そうね・・・・・・ここは両者の意見を尊重して『ズンドコ・オブ・キヨシ』でいいんじゃないかしら?」
杏子「誰と誰の意見を尊重したんだよ!? もうお前、名前付けたいだけだろ!!!?」
まどか「『ズンドコ・オブ・キヨシ』ッ!!!」ズギャアアアッ!!!!
杏子「・・・・・・あれ、ちょっとカッコイイじゃねーか////」キュン!
仁美「そ、そろそろ限界ですのーッ!!!!!!」プルプル・・・ッ!!!!
さやか「ヒトミーッ、支えてるからッ、下段は私が支えてるからぁぁぁぁぁぁあッ!!!」ガクガクガク!!!
782: 2011/06/06(月) 22:12:21.91 ID:PZWz3p+J0
ほむら「いけないッ、無駄な議論をしている場合ではないわ!!!」
杏子「おっしゃる通りだよ!!!」
マミ「それで、鹿目さんのスタンド能力は何なのかしら?」
まどか「・・・・・・え? 能力って何ですか?」
ほむら「・・・・・・」
マミ「・・・・・・え? だから、その植物っぽいスタンドにはどんな能力があるの? カメラを壊して念写したり、物質に生命力を与えたりとか」
まどか「・・・・・・え? スタンドって、ただ出てくるだけじゃないんですか?」
杏子「お、おい・・・・・・どういうことだよ、まさか、コイツ・・・・・・」
ほむら「自分のスタンド能力を、知らない・・・・・・の?」
まどか「だって、いままでは発動しただけで熱が出て気絶してたから・・・・・・」
仁美「い、いつまで支えてたらいいんですのーッ!?」ガクンガクンガクン!!!!!!
783: 2011/06/06(月) 22:15:00.06 ID:PZWz3p+J0
さやか「ちょっとアンタたち、何をグダグダやってんのよ!? さっさとしないとヒトミがヤバいわよ!!!」
杏子「そうは言っても、身動きが取れないんじゃあ・・・・・・」
さやか「それなら私に任せなさい。そんな時は・・・・・・こうだァーッ!!!」バッ!!!
仁美「きゃーッ!?」ヒョイ!
杏子「こいつ・・・・・・マジかよ・・・・・・ヒトミを担ぎ上げやがった!」
マミ「なるほど。志筑さんを肩車すれば結界ごと移動できる・・・・・・というわけね」
さやか「じゃ、ちょっと魔獣倒してくる!」バッ!!
784: 2011/06/06(月) 22:18:38.99 ID:PZWz3p+J0
ほむら「待ちなさい! 置いていかれたら私たちは幻覚の餌食になってしまうわ!」
さやか「じゃあアンタたちもついてくればいいじゃん!」
ほむら「私はスタンドでついていけるけど、マミとキョウコが取り残されるでしょうが!!!」
さやか「じゃあ・・・・・・こうするしかないわねッ!!!!」バッ・・・ガシィ!!!
杏子「うおッ・・・・・・さ、サヤカッ!?」ヒョイッ
マミ「私と佐倉さんと志筑さん、一度に三人も持ち上げるなんて・・・・・・さすが、『技のキョウコ』『力のサヤカ』と呼ばれるだけのことはあるわね」
ほむら「それならついでに私たちも乗せてもらおうかしら」シュバッ・・・ズシッ!
さやか「・・・・・・っと、さすがに五人も乗るとバランス取りずらいわね」タタッ
まどか「ごめんねサヤカちゃん、やっぱり私とホムラちゃんは降りたほうが・・・・・・」
さやか「平気平気、あんたら二人の重さなんてマミさんに比べたら」
マミ「ティロ・フィナーレ(拳)」ゴッ!!
785: 2011/06/06(月) 22:20:55.30 ID:PZWz3p+J0
さやか「じゃあ、気を取り直して・・・・・・行くよッ!!!」イテェ・・・
まどか「うんッ!!」
ほむら「ええ。みんな、気を引き締めるのよッ!」
マミ「そうね、きっとこれで最後でしょうから」
杏子「思えば、いろんなことがあったなぁ・・・・・・」
仁美「あの・・・・・・まことに申し上げにくいのですが・・・・・・・」
さやか「ちょっとヒトミ、これからって時に何よ!?」
仁美「あと、一分も、持ちません・・・・・・・おそれく50秒くらいで・・・・・・障壁が、崩れます・・・・・・ッ」
786: 2011/06/06(月) 22:22:01.08 ID:PZWz3p+J0
ピシッ、メキッ・・・・・・
仁美「うッ・・・・・・くっ・・・・・・」ググッ
さやか「・・・・・・へ?」
杏子「さ、サヤカァァァァァァアアアアアアッ!!!!!」
ほむら「走れェェェェェエエエエエエエエッ!!!!!!」
さやか「う、うおおおおおおおおおおおッ!!!???」バシュゥゥウウウウウウ!!!!!!!!
まどか「きゃッ!?」ギュッ
マミ「しっかり掴まっているのよ、鹿目さんッ!!!!」ガシッ!!
787: 2011/06/06(月) 22:24:39.84 ID:PZWz3p+J0
杏子「どどどどどーすんだよ!? テメーらが時間を無駄にするからだぞッ!!!!」
ほむら「ヒトミの結界が崩壊する前に、このスタンド能力の根幹である魔獣を倒せば・・・・・・サヤカ、ヤツの所まで!!!」
さやか「着いたッ!!!」ズザザザァーーーー・・・・・・
魔獣『ヴオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!』ゴヴァアアアア!!!
まどか「もう着いたの!? はやいッ!!!」
杏子「よっしゃーッ、近づきゃこっちのもんだ!! これでも・・・・・・」
マミ「・・・・・・ッ、待って!! それは幻よ!!!」
杏子「くらえッ・・・・・・って、な、なにィーーーーッ!?」スカッ!!
さやか「そんな、これじゃ本体がどこか分からない・・・・・・ッ」
788: 2011/06/06(月) 22:30:43.16 ID:PZWz3p+J0
まどか「み、見てッ、あそこにも魔獣がッ!?」
杏子「あっちにもいるぞッ!? どうなってやがる!!!」
さやか「ぜんぶ幻なのッ!? それともこの中に本体が・・・・・・ッ」
仁美「あと、せいぜい30秒、くらいッ・・・・・・ですわッ・・・・・・」ハアッ、ハアッ・・・
マミ「美樹さん、こんな時こそ基本を思い出すのよ・・・・・・魔法少女としての基本を」
さやか「そうだ、意識をソウルジェムの集中させて・・・・・・」キィィィイイイイ・・・
まどか「サヤカちゃんのソウルジェムが、波打ってる!!!」
ほむら「そうだったわね・・・・・・ソウルジェムは魔女探知機! どんなに結界の奥深くに身をひそめようとも、幻で姿をくらまそうとも・・・・・・必ず見つけだすッ!!!!」
さやか「そっちかあああああああッ!!!!!!」ィィィィイイイイイ!!!!! ジュヴァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!
789: 2011/06/06(月) 22:33:51.14 ID:PZWz3p+J0
魔獣『ヴアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』キュィィィィイイ・・・シュビビビビビビビャン!!!!!!!
まどか「な、何ッ!? 何か光って・・・・・・」
さやか「あ、危ないッ!!!」シュッ、シュバッ!!!!!!
仁美「・・・・・・ッ!?」ギャリッ!!! ギャッ・・・!!
杏子「何発か結界を掠めやがった・・・・・・サヤカでも回避しきれないなんて、なんて速さだよ・・・・・・ッ」
マミ「白い、レーザー光線のような攻撃を弾幕のように無数に・・・・・・前に進むには被弾を覚悟しなくちゃいけないわッ!!!」
ほむら「でも逆に、攻撃してきたってことは・・・・・・あいつが本体ってことだわ!!! こっちの方角で正解よッ!!!」
仁美「サヤカさん!! 被弾はそれだけ障壁の寿命を縮めますわッ!!! なるべく回避してくださいッ!!!!」
さやか「回避してたら前に進めないわよッ!? くッ、また来たッ!!!」ザッ!!!!!
790: 2011/06/06(月) 22:37:17.80 ID:PZWz3p+J0
仁美「あと、20秒、くらいですわッ・・・・・・光線が一発でも直撃すれば、その時点でアウトということもお忘れなくッ!!!!!」
杏子「行けッ、突っ込めサヤカ!!! 時間がねえッッ!!!!」
マミ「佐倉さん、ヤケになっては・・・・・・ッ!!!」
さやか「・・・・・・任せたわよッ!!!!」ギュバァァァアアアアア!!!!!!!!
マミ「む、無茶よッ!? 面のように押し寄せる光線の弾幕ッ、一撃も受けずには突破できないッ!!!!」
さやか「もっと速く・・・・・・もっと速くだッ!!! うおおおおおおおおおおお!!!!!!!」ギュァァアアアアア!!!!!!!!
791: 2011/06/06(月) 22:39:51.58 ID:PZWz3p+J0
ほむら「来たッ、回避を、サヤカッ!!!!」
まどか「サヤカちゃんッ!!!!」
マミ「だめッ、もう回避は間に合わないッ!!!!」
仁美「う、ううううッ、サヤカさんッ!!!!!!!」
さやか「いまだァァァァァァァアアアアアアアアアッ!!!!!」
杏子「見えたッ、サヤカ、お前が光線の雨の中を・・・・・・駆け抜けた未来がッ!!!!! 『キングクリムゾン』ッ、光線が直撃するという過程はブッ飛ばされ・・・・・・」
ズッ・・・・・・ギャアアアアアアアアアアンッ!!!!!!!!!!!!
杏子「走り抜けたという結果だけが残るッ!!!!」
さやか「よっしゃ・・・・・・ッ!? な、なにィーーーーッ!!??」
杏子「バ、バカなッ、抜けきった先に・・・・・・時間差で光線をッ!? 予測していたというのかッ!!!!」
792: 2011/06/06(月) 22:42:30.75 ID:PZWz3p+J0
さやか「む、無理だッ、みんなを抱えている状態では・・・・・・回避できないッ!!!!」
ほむら「安心して、たった一発なら何とかなるわ。レッド・・・・・・ムゥーーーーーンッ!!!!!!」ズギャッ、ドババババババッ!!!! ガクンッ、クルッ・・・ギュルルルルル!!!!!!
マミ「光線が魔獣に向かって・・・・・・いいえ、巻き戻っていくッ!!!?」
ジュッ、ズブシュッ!!!!!!
魔獣『ヴオアアアアアアアアアア!!!!!?』ユラッ、ヴィイイイン・・・
杏子「見ろッ、魔獣の姿が変化していくッ!!!」
まどか「白い・・・・・・お坊さんみたいな格好・・・・・・あの姿って・・・・・・」
マミ「ダメージを受けたことで、幻によるカモフラージュが解けたのねッ!」
ほむら「ということは、アレが魔獣本来の姿ッ!!!!」
仁美「まだですわッ、強制睡眠の広範囲幻覚はまだ解除されていませんッ!!! 残り・・・・・・」
793: 2011/06/06(月) 22:48:37.45 ID:PZWz3p+J0
さやか「もう時間は必要ないよ・・・・・・もう『一瞬』あれば十分な距離だッ、ヒトミッ!!!!」
仁美「承りましたわッ・・・・・・うおおおおおおッ、半径20メートルッ、『ハイ工口ファント・エメラルド』と魔術による障壁結界ッ!!! 魔獣はもう既に範囲内!! これで魔獣のスタンド能力は無効化されたも同然ですッ!!!」ズギャッ・・・・・・シュバババイーーーーンッ!!!!!!
さやか「よっしゃああああッ、みんな、いっけぇぇぇぇえええええええッ!!!!!!」ブンッ!!!!!!!
杏子「う、うおおおおッ、ご、五人まとめて投げやがったッ!?」バヒュウウウウウ!!!!!!
ほむら「まずいッ、宙に浮いた状態では光線のマトにッ!!」
魔獣『ヴァアアアアッ!! ヴオオオオオッ!!?』グググ・・・
マミ「・・・・・・届いたわよ、魔獣さん。すでに私のリボンがアナタを拘束しているわ・・・・・・これであの厄介な光線は出せないわねッ!!!!!!!」ギュギュッ・・・!!!!
魔獣『ヴアッ!? ヴオオオオオ!!!!!!』ググッ、グググッ・・・
マミ「今よッ、佐倉さんッ、暁美さん、魔獣に止めをッッッ!!!!!!!!」
794: 2011/06/06(月) 23:00:41.58 ID:PZWz3p+J0
杏子「おおおおおおおおッ、おりゃーーーーーッ!!!!」ズッパーン!!!!!
マミ「やったわ、首をとったッ!!!! これで・・・・・・ッ!?」
魔獣『ヴァアアアアアアアアアア!!!!!』フュルルルルル!!! シュバッ!!!!
杏子「く、首だけで動いてッ・・・・・・あれが本体なのかッ!?」
魔獣『・・・・・・ァァァァアアアアアアア゛ア゛ア゛!!!!!』キィィィィィイイイイイイイ・・・・・・ドギュウウウウウウンッ!!!!!!!!
まどか「え?」
マミ「口から、巨大な光線をッ!? 鹿目さんを狙って!!!」
杏子「くっ、届かねえッ!? マドカ、避けろーッ!!!!」
795: 2011/06/06(月) 23:13:38.32 ID:PZWz3p+J0
ほむら「うおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああありゃあああああああああああああああああッ!!!!!!!!」ガガッ、ギャギャギャギャギャッツ!!!!!!!!!!!!!!!
まどか「ホムラちゃんッ!!」
マミ「極太の光線を、受け止めたッ・・・・・・でもッ!!!」
杏子「お前のスタンドパワーじゃ無理だッ、押し返せないッ!!!!」
ほむら「マドカは、やらせないッ、うがああああああああッ!!!!」
杏子「持ち直した・・・・・・だがッ!!!」
マミ「押し返せないッ・・・・・・まだパワーが足りてないッ!!!!」
ほむら「うお、おおおおおおおおおおおおッ」
まどか「ホムラちゃん・・・・・・ッ」スゥゥゥウウウ・・・・・・
ほむら「あががががががががががあああッ!!!!!!」
まどか「「「ホムラちゃん、がんばれーッ!!!!!」」」
ほむら「ま、まどかあああああああああああああああああああああッしゃあああああああああああああああああ!!!!!!!!!」ギュオオオオオオオッ、ガッ、ギュルッ、ギュバアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!
杏子「は、跳ね返したッ!? パワー差をモノともしねーッ!!!」
796: 2011/06/06(月) 23:26:46.40 ID:PZWz3p+J0
ズゴッ!!!! シュゥゥゥ・・・
魔獣『ヴオッ!? ガッ、アッアアアアアア・・・・・・』ボロッ、ボロボロッ・・・
マミ「巻き戻された光線が・・・・・・魔獣の下あごを抉り取ったッ・・・・・・」
ほむら「行くわよッ、最後の・・・・・・ダメ押しラッシュッ!!!!!!!」ギュヴァアアアア・・・・・・ッ
魔獣『オオオオオオオォォォォ・・・・・・』ヨロッ・・・
ほむら「ホムムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムッ!!!!!!」ドガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!!!
魔獣『オガッ、アギッ、メギャッ・・・・・・!?』グシャッ、ドグッ、メキョッ!!!!!
ほむら「ホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムホムッ!!!!!!!!!!!!!」ズガガガガガガガガッ!!!!!!!!
魔獣『・・・・・・オゴッ、オッ、オオォ・・・・・・』バキョッ、ドシャッ、ベコッ!!!!!!
ほむら「ホムホムホムホムホムホムホムホムッ・・・・・・ホムラァーーーーーーッ!!!!!! エンリコ・プッチ、アナタの野望を葬るのは・・・・・・」ビシイッッ!!!!!!
魔獣『・・・・・・オオオ、オオ・・・・・・』・・・・・・ドグシャッ!!!!
ほむら「私のスタンドだッッ!!!!!!!!」ドギュバァアアアアアーーーーーーン!!!!!!!!!!
魔獣『・・・・・・オ、オオオオォォォ・・・・・・ォォ・・・・・・』シュゥウゥゥゥゥ・・・・・・サラサラサラ・・・・・・
825: 2011/06/11(土) 01:05:21.36 ID:SKz0jcBK0
――1ヵ月後――
スタタタ・・・
まどか「パパ、おはよー!」
知久「おはようマドカ。よく眠れたかい?」
まどか「うん! ママは・・・・・・って、そういえば昨日も遅かったんだっけ」
知久「タツヤが行ってるよ、手伝ってあげて」
まどか「はーい」タッタッタッタ・・・
826: 2011/06/11(土) 01:07:03.05 ID:SKz0jcBK0
タツヤ「ママぁ~、起きて~・・・・・・ティロ・フィナーレ!!!」
絢子「ぇええええええッ!!? タツヤ何言ってんの!!?」バッ!!!!
タツヤ「・・・・・・あい?」キョトン?
絢子「・・・・・・なんだ、寝ぼけて聞き間違えただけか」フアァ・・・
まどか「ママ、起っきろ・・・・・・って、ウソもう起きてる!?」ガクッ!?
絢子「タツヤが起こしてくれたんだよ。なー?」
タツヤ「あい!」ゴゴゴゴゴ・・・
まどか「この短期間にこれほどの成長を見せるとは、さすが我が弟ッ・・・・・・末恐ろしい・・・・・・」ゴクッ
827: 2011/06/11(土) 01:09:45.13 ID:SKz0jcBK0
ジャー・・・キュッキュッ。
絢子「そういや今日から学校なんだっけ?」モゴモゴ
まどか「うん、でも全校集会と掃除だけだから、お昼には終わるよ」モゴモゴ
絢子「ふーん・・・・・・半ドンか、うらやましいわー」
まどか「クラスのみんな元気かな・・・・・・そういえば、先生とは会ったんでしょ? どうだった?」
絢子「ああ、例の彼氏、まだ上手くいってるみたいよ。なんでも今回の大嵐がきっかけでより絆が深まったとか何とか・・・・・・」ガララララ・・・ペッ
まどか「へぇー・・・・・・」モゴモゴ・・・ペッ
絢子「吊り橋効果は反動が怖いからねぇ・・・・・・またそろそろ喧嘩する頃じゃない・・・・・・?」フキフキ
まどか「アハハ、まさかそんな直ぐには・・・・・・」フキフキ
828: 2011/06/11(土) 01:11:18.90 ID:SKz0jcBK0
まどか「じゃあ行ってきます。少し遅くなるけど晩ゴハンまでには帰るから」
知久「ああ、気をつけていってらっしゃい。もし遅くなるようなら連絡しなさい」
まどか「うん、わかった!」
タツヤ「いってらっつぁい!」ブンブン!
まどか「行ってきまーす」タッ・・・!!
830: 2011/06/11(土) 01:14:01.14 ID:SKz0jcBK0
通学路
まどか「ヒトミちゃん、おはよう」
仁美「あらマドカさん、おはようございます」
まどか「その・・・・・・右手、大丈夫?」
仁美「ええ、すっかりよくなりましたわ。ですが、ホムラさんが魔獣に止めを刺したと同時に、跡形もなく消えてしまったプッチ神父の右腕・・・・・・まるで別の次元に吸い込まれるみたいに・・・・・・あれはいったい・・・・・・」
まどか「・・・・・・うーん、謎、だね!」ズギャッ!
仁美「・・・・・・謎、ですわね!」ドンッ!
831: 2011/06/11(土) 01:17:44.80 ID:SKz0jcBK0
まどか「あれ? そういえばサヤカちゃんは?」
仁美「まだですわ・・・・・・最近働き詰めだったようですからきっと寝坊で」
さやか「お待たせーッ、みんな大好きサヤカちゃんですよォォォォオオオ!!!!!」ズドドドドドドド!!!!!!!
仁美「まあ、このくらい元気なほうがサヤカさんらしいと言えばらしいでしょうか・・・・・・?」
さやか「ほらほら送れちゃうよ、走った走った!」ダダダダッ!!
仁美「そんなに急ぐと足をケガして階段から転げ落ちますわよーッ!」
まどか「まってよサヤカちゃん、まだそんなに急がなくても・・・・・・」
832: 2011/06/11(土) 01:19:43.98 ID:SKz0jcBK0
さやか「おっし、一番乗り・・・・・・」
ほむら「あら」
さやか「ホムラ、なんであんたこんな早くに来てんのよ?」
ほむら「・・・・・・来てはいけないの? 私だってこの学校の生徒よ?」
さやか「いやさ、そういう意味じゃないんだけど・・・・・・ははーん、さてはアレだな? 久しぶりの学校が嬉しくて、ついつい早起きしちゃったな?」
ほむら「はぁ、アナタじゃないんだから、そんなわけ」
まどか「あ、ホムラちゃん、おはよう!」
ほむら「・・・・・・ッ、おはよう、マドカ」
さやか「・・・・・・ホムラ?」
まどか「ホムラ、ちゃん?」
833: 2011/06/11(土) 01:21:29.22 ID:SKz0jcBK0
ほむら「・・・・・・ッ、・・・・・・」
まどか「どうしたの?」
さやか「・・・・・・ああ、これは、アレだな」
まどか「え? アレって?」
さやか「目にゴミが入ったんだな、この教室、一ヶ月放置されててホコリっぽいからねぇー・・・・・・」
ほむら「そうね・・・・・・サヤカ、その通りだわ・・・・・・今日の掃除は、念入りにやらないと・・・・・・」
まどか「・・・・・・ホムラ、ちゃん」
834: 2011/06/11(土) 01:22:35.16 ID:SKz0jcBK0
先生「ですからッ、みなさんも憶えておいてくださいッ! お味噌汁に二種類以上の具材を入れてはいけないとか、そんな細かいことを気にする男性とは・・・・・・」
さやか「また彼氏と喧嘩になった・・・・・・」
仁美「みたいですわね・・・・・・」
まどか「アハハ・・・・・・(ママ恐るべし・・・・・・)」ドドドドド・・・
ほむら「・・・・・・(ツバが飛んでくるわ)」
中沢くん「(今回は当てられなかった、セーフ・・・・・・ッ!!)」
835: 2011/06/11(土) 01:24:12.36 ID:SKz0jcBK0
キーンコーンカーンコーン♪
仁美「それでは私は委員会がありますので先に」
まどか「うん、また後でね」
さやか「遅れたら承知しないわよーッ」
まどか「ホムラちゃん、この後時間ある? よかったら杏子ちゃんの所に・・・・・・」
ほむら「ごめんなさい、どうしても外せない用事があるの」
さやか「えーッ!? あんた今日は・・・・・・」
ほむら「大丈夫よ、夕方までには終わるから」
まどか「じゃあ、待ってるからね!」
さやか「遅れんなよッ!」
ほむら「・・・・・・ええ、アナタもね」
836: 2011/06/11(土) 01:26:00.71 ID:SKz0jcBK0
ワルプルギスの夜との戦闘跡地・瓦礫の山
シュバッ・・・・・・スタッ
ほむら「・・・・・・」スゥ・・・
QB「やあ、暁美ホムラ、探しものかい?」
ほむら「・・・・・・ええ、アナタもかしら?」
QB「まあね。だが、どこにも見当たらないよ・・・・・・エンリコ・プッチの遺体は」
ほむら「・・・・・・」ズズズ・・・
QB「今回の大事件の原因となったスタンド使いの遺体・・・・・・是非とも採集したかったのだけれど・・・・・・いったい、どこに消えたのか」
ほむら「消えた? 相手は遺体よ? 誰かが持ち去ったに決まっているわ」
QB「うーん、この辺りはまだ復興の進んでいない瓦礫の山・・・・・・まだ埋まっている可能性も捨てきれないが・・・・・・遺体の存在を知っているのは僕たちだけだ。第三者が持ち去ったとは考えにくいね」
ほむら「誰かが持ち去ったのでなれば、何だっていうの?」
837: 2011/06/11(土) 01:27:32.48 ID:SKz0jcBK0
QB「遺体が自らの意志でこの地を去った・・・・・・とかね」
ほむら「・・・・・・」
QB「そんな目で見ないでほしいな。こういう突拍子もない空想物語はキミたちの専売特許だろう?」
ほむら「・・・・・・わからないわ、見もしなかったことなんて、私に分かるはずもない。過ぎ去ったものには・・・・・・興味ないわね」
QB「まあそうだね・・・・・・さて、暁美ホムラ、キミの興味を引きそうな話をしようと思うんだが」
ほむら「・・・・・・何かしら、感情エネルギーに関するデータを供出してくれるのかしら? それとも母星の座標データかしら?」
QB「そんな極秘事項は教えられないけど・・・・・・以前、ボクの母星で精神疾患が大流行している、という話をしたのは憶えているかい?」
ほむら「・・・・・・ええ。どうせ私を撹乱するためのブラフか、適当な言い訳だったんじゃないの?」
839: 2011/06/11(土) 01:29:33.81 ID:SKz0jcBK0
QB「違うよ、僕は事実しか口にしない。都合の悪いことは口にしない・・・・・・あの精神疾患は、どうやらエンリコ・プッチの仕業だったらしい、ってデータが出ている」
ほむら「エンリコ・プッチの仕業!? ・・・・・・スタンド攻撃だったって言うの?」
QB「みたいだね、データを見るかぎりでは。どうやらキミたち人類が持つ『怒り』の感情に似た電気信号がボクを媒介にして母星に伝染していたみたいなんだ」
ほむら「『怒り』が・・・・・・伝染? 確かにそんなスタンドは在ったわね。けれど、あなたたちに伝染するの? 『怒り』という感情が」
QB「うーん、その辺はまだ研究結果待ちさ・・・・・・これは仮説だけど、ボクたちは今でこそ感情を持たない生命体だが、はるか昔には感情を持っていたんじゃないか、って意見があってね」
ほむら「あなたたちも・・・・・・感情を? ・・・・・・・信じられないわね」
QB「ボクもあんまり信じたくないけどね・・・・・・まあ、有力ではあるがあくまで仮説だから」
840: 2011/06/11(土) 01:32:56.09 ID:SKz0jcBK0
QB「より合理的なシステムを求めて進化しつづけた結果、非効率的な感情というものを歴史の彼方に忘れてきたんじゃないかって。だからきっかけさえあれば、ボクたちにも感情が再び芽生えることになるかもしれないが・・・・・・」
ほむら「・・・・・・そうなれば、おそらく・・・・・・」
QB「そうだね、きっと・・・・・・僕たちは滅びへ向かうだろう。人類のようにお互い醜く争い合ってね」
ほむら「・・・・・・」
QB「幸い、エンリコ・プッチのスタンド攻撃の影響は緩和されつつある。大流行していた精神疾患もしばらくすれば終息することだろう・・・・・・残念だったね」
ほむら「さあ、どうかしら。今、あなたたちに消えてもらっては、目標が無くなるわ」
QB「目標? ボクたちが? いずれキミたちもボクたちのようになるって意味かい?」
841: 2011/06/11(土) 01:35:36.38 ID:SKz0jcBK0
ほむら「いいえ、いずれ追い抜くための道しるべよ。私たち人類はアナタたちを越えた、その先に進むわ」
QB「・・・・・・なんだか、ほんとうにやりそうで怖いね」
ほむら「あら、インキュベーター、怖いというのは感情なんじゃないかしら?」
QB「かもね。あーあ、ボクたちにもわからないことだらけだよ、まったく」
ほむら「ええ、そうね。でも『未知』に挑むのは私たち人類の特権よ。アナタたちは指を咥えて見ていることしか出来ないわ」
QB「そうかもね。じゃあ、まあ、せいぜい頑張ってくれたまえ。気長に待ってるよ、暁美ホムラ」
ほむら「ええ、待っていなさい、インキュベーター。いずれまた会う、その日まで」
842: 2011/06/11(土) 01:43:14.70 ID:SKz0jcBK0
旧プッチ神父の教会・現杏子の教会
さやか「もうだいぶ復旧したんだね。ワルプルギスの夜直後は酷いありさまだったけど」キョロキョロ
まどか「おっきな教会だね、どこから入ったらいいんだろう」ウロウロ・・・
シスター「あんたたち、教会に何か用かい?」
さやか「え? あ、は、はい! あの佐倉さんはご在宅でしょうかッ!?」
シスター「・・・・・・プッ、お前が佐倉さんって・・・・・・似合わねぇッ・・・・・」プスプス
さやか「え、あれ? ま、マドカ、私何かおかしいこと言った?」
まどか「もしかして、キョウコちゃん?」
さやか「・・・・・・え゛!?」
シスター「あーっはっはっはっはっ!!! 魔法で大人の姿に変身してんだよ!!! だまされてやんのーッ!!! ぎゃははははは!!」ジタバタ
まどか「キョウコちゃん、どうして大人のフリなんかしてるの?」
シスター杏子「子供のままだといろいろ問題があんだよ、教会を運営するにはいろいろとな・・・・・・しかしサヤカ、お前、マドカが言わなきゃ気づかなかったんじゃないか?」プッ
さやか「ぐ、ぐぬぬ・・・・・・アンタこそ何よそのナイスバディは!? あんたが成人したって、そんな成長しないわよ、特に胸とか!!!」
シスター杏子「てんめッ!? いいじゃねーか夢や希望を叶えたって!!! 魔法少女なんだから!!!!」バッ!
843: 2011/06/11(土) 01:45:03.81 ID:SKz0jcBK0
まどか「キョウコちゃん、あんまり大きな声だすと近所の人が・・・・・・」
ヒソヒソ・・・マタアノシスター・・・イイコダケド・・・コドモトドウレベル・・・オッパイデカイ・・・・・・
杏子「はッ、そうだった!! 教会の神父としてふさわしい振る舞いをしねーと・・・・・・」アタフタ・・・
さやか「あんたが神父って・・・・・・そんな簡単になれるもんなの? 名前に父って入ってるし、男じゃないと無理なんじゃない?」
杏子「んなモン、やってみなくちゃわかんねーだろーが!!」
まどか「キョウコちゃん、あんまり熱くなっちゃ・・・・・・」
杏子「・・・・・・というわけでサッサと帰ってくれ、私はまだ仕事があんだよ」コソコソ・・・
さやか「そっか・・・・・・じゃあ、また後でね。それと・・・・・・もうちょっと現実的なスタイルにしときなさいよ」
杏子「なんだとコノヤ・・・・・・それでは、またいらしてくださいねぇ・・・・・・ッ」ピキピキ・・・
まどか「う、うん・・・・・・じゃあまた後で」タッタッタ・・・
844: 2011/06/11(土) 01:47:55.39 ID:SKz0jcBK0
河川敷
まどか「ふぅ・・・・・・みんな、忙しそうだったね」ポスッ
さやか「そうだね・・・・・・みんなやるべきことが見えてるって感じだった」トスッ
サァァァァアアア・・・
まどか「サヤカちゃんは、どうするの?」
さやか「え、私? 私は・・・・・・しばらくは魔法少女と中学生の兼業して行こうかなって。義務教育終えるまでは親がうるさいだろうし、今の私じゃヒトミたちの手伝いも無理だし・・・・・・せめて英語ぐらいは話せるようにならないと」
まどか「そっか・・・・・・」
さやか「マドカはどうすんのさ? まあ、どうすんのって言われても今すぐ何かが出来るわけじゃないけどねー・・・・・・」
まどか「・・・・・・私はね、生きかたそのものを夢にしたい」
845: 2011/06/11(土) 01:49:09.10 ID:SKz0jcBK0
さやか「またこの子は小難しいことを・・・・・・どうせ誰かの受け売りなんでしょ?」
まどか「ギクッ・・・・・・うぇへへへへ//// パパが言ってたの。ママの生きかたがそうなんだって」
さやか「へー。でもマドカがマドカママみたいにって・・・・・・無理じゃない?」
まどか「ママみたいになるんじゃなくて、ママみたいな生きかたというか、なんというか・・・・・・」
さやか「あははは、私たちにゃまだ早いか、将来のことなんて」
まどか「うーん、そうかもね、えへへへ」
846: 2011/06/11(土) 01:54:19.09 ID:SKz0jcBK0
まどか「サヤカちゃん私ね、みんなが闘ってる背中を見ていて気づいたことがあるの」
さやか「ふぁあああああ・・・・・・なんか眠くなってきちゃった、絶好の昼寝日和だねぇー・・・・・・」バサッ
まどか「守られるってことは、逆に守るってことでもあるんだって。誰かが守ってくれるから誰かを守れる。誰かを守れるから誰かが守ってくれる。私が、私たちが今ここに生きていられるのは・・・・・・みんなが環になって守り合うことが出来たからだと思う」
さやか「・・・・・・」
まどか「こんなことが出来たのは・・・・・・何でなんだろうね。運命かな? それともただの偶然、なのかな・・・・・・もしかしたら私のスタンド能力が『友達同士の絆を結ぶ能力』だったら、それはとっても嬉しいなって・・・・・・」
さやか「・・・・・・」スースー・・・スヤスヤ・・・
まどか「そんなワケないかー・・・・・・って、寝てるーッ!?」
847: 2011/06/11(土) 01:56:20.74 ID:SKz0jcBK0
さやか「ムニャムニャ・・・・・・キョウスケ、浮気したら殺ス・・・・・・っは!? あれ、私、寝ちゃってた?」バサッ
カァー・・・カァー・・・
さやか「うそッ、既に夕方っ!?」
杏子「あーもう、おまえはガキかよ、尻も背中も草まみれじゃねーか!」バッバッ
さやか「あんたッ、どうしてここにッ!?」
杏子「寝ぼけてんのかよ。今日の夕方、みんなでカラオケ行くって約束だっただろ?」
さやか「あれ・・・・・・あー、そうだったそうだった!」
杏子「ったく、気ぃ抜けすぎだっつーの」
仁美「サヤカさーん、キョウコさーん!!! 置いてっちゃいますわよーッ!!!」
848: 2011/06/11(土) 01:59:48.04 ID:SKz0jcBK0
ほむら「先に行きましょうマドカ、人数が少ないほうがアナタの歌をたくさん聴けるわ」
マミ「ダメよ暁美さん。私にはみんなの心に歌という名の感動を刻む使命があるのだから」
ほむら「・・・・・・10分越えの曲ばかり入れるのは禁止よ。それとオペラっぽい曲も禁止。人数が多いのだから短めの普通の曲にしなさい」
マミ「ッ!? なぜ私の得意な曲を知って・・・・・・暁美さん、やはり私とアナタは前世で・・・・・・」
まどか「え、マミさんってどんな歌が好きなんですか? 聴いてみたいなー!」
ほむら「ダメよマドカッ、1ループ目と2ループ目はそれで酷い目に遭ったんだからッ!!!」
マミ「・・・・・・幾星霜、時を隔てようとも、やがて巡り会う運命、避けられぬ宿命・・・・・・私たちを繋ぐ見えない絆の物語・・・・・・」ゴゴゴゴゴ・・・
ほむら「しまったスイッチがッ・・・・・・こうなったら私も、自重という言葉を忘れ、本能のままに・・・・・・解き放つッ、この熱きパッション!!!!」ギュバッ!!!
849: 2011/06/11(土) 02:01:07.23 ID:SKz0jcBK0
仁美「ほら、早く行きますわよ、時間がもったいないですわ」グイグイ
まどか「ホムラちゃん、マミさん、置いてっちゃうよーッ!」
さやか「ほんとだよ、うわ、もう予約の時間じゃん、なにモタモタしてんのよ」
杏子「おまえが全然起きねーからだろ!? 時間押してんのは主にお前のせいだからな!」
マミ「はッ、こんな所でエネルギーを使っている場合ではないわ・・・・・・決着はカラオケで着けましょう、暁美さんッ!!!」シュバッ!!
ほむら「ま、待って・・・・・・マドカ、マドカぁーーーーーーーッ!!!!!」シュババッ!!!!
850: 2011/06/11(土) 02:06:47.22 ID:SKz0jcBK0
――数年後、それぞれの進路――
851: 2011/06/11(土) 02:09:00.75 ID:SKz0jcBK0
――鹿目まどか――
見滝原市内の高校を卒業後、隣市のデザイン会社に就職、実家を離れ一人暮らしを始める。
平凡な男性と出会い、平凡な恋をし、平凡な家庭を築く。
高校在学中、見滝原市に現れたスタンド使いによる連続女子殺害事件の犯人をブッ倒すことになるのだが、それはまた別のお話・・・・・・
――美樹さやか――
学業の傍ら『楽団』を手伝い、見滝原市の平和り続ける。
後に人類初の、ソウルジェムのスタンド化に人為的に成功し、スタンド少女となる。
スタンド少女となっても戦闘力は衰えず『楽団』の同僚たちからは、晴嵐の刃(エスパーダ・テンペストーソ)と呼ばれ畏れられている。
最近では再生能力に特化した自身の能力を生かし、宇宙空間での戦闘訓練をしているらしい。
852: 2011/06/11(土) 02:12:35.29 ID:SKz0jcBK0
――志筑仁美――
『楽団』の創設者にして総指揮者。類稀なる度胸と機転で世界中に協力者を増やし続け、噂では某合衆国を陰で操るほどのネットワークを構築しているとか。
氏刑囚を使ったグリーフシードの養殖技術を実用化させ、量産体制を確立し魔法少女同士の争いの沈静化にも尽力する。
暁美ホムラの協力もあってソウルジェムのスタンド化技術はわりと早期に完成し、現在はその技術の適応範囲の拡大と条件の緩和を目指している。
近々、第一子を出産予定。
――巴マミ――
中学卒業と同時に『楽団』の専属エージェントとして世界各国を飛び回る。
孤立した魔法少女の保護や、現地での魔法少女同士のネットワーク作りに尽力する。
一年前、アンデス山中にて大型魔女と交戦中との報せを最後に消息を絶っている・・・・・・が、二月前に南氷洋を漂う氷山の上で、星空に向かって祝砲を上げる黄色い魔法少女の姿が地元漁師に目撃されている。
今も世界のどこかで魔法少女のために戦っているのかもしれない。
853: 2011/06/11(土) 02:17:58.30 ID:SKz0jcBK0
――佐倉杏子――
父とエンリコ・プッチの後を継ぎ教会の神父となることを目指すが、女性の神父は認められないという教会と対立。もめた挙句に結局、再びの破門となってしまう。
現在は家庭の事情で行き場を失った児童受け入れ施設として活動している。
地元での評判は上々で、子供たちの衣食住に困らない程度には寄付金が集まっているようだ。
魔法少女であることは子供たちには内緒にしているが、実はとっくにバレている。
――暁美ほむら――
本人の希望もあって中学卒業を待たずに『楽団』の設立した感情エネルギー研究所へ出向する。
貴重な魔法少女からのスタンド発現者として『楽団』の研究対象となる。
彼女本来の学者気質も手伝って、そのまま研究員として研究所に就職。
感情エネルギー工学の第一人者として活躍することに。
最近は地球外生命体対策委員会を発足させたり、各国の軍隊に宇宙開発を促したりとなにやら不穏な動きを見せているようだ。
854: 2011/06/11(土) 02:29:06.84 ID:SKz0jcBK0
――????――
あいかわらず世界のどこかで新たな魔法少女は誕生し続けている。
しかし、人が人でありつづける限り、希望と絶望の境目を彷徨い続ける限り、この宇宙から生命の熱が失われることはないだろう。
真にこの宇宙が滅びることがあるとすれば、それは全ての生命が希望も絶望も忘れて、感情を失ってしまった時に違いない。
たとえ希望が絶望という結果に染まったとしても、自分を乗り越えようとした意志は、希望を信じつづけようとした闘いの事実は、決して無かったことにはならないのだから・・・・・・
その意志たちは時空を巡り、やがて誰かに受け継がれるだろう
絶望に抗いつづける者がいるかぎり
決して消えて無くならない
Tiro Finale!!!
855: 2011/06/11(土) 02:31:34.04 ID:SKz0jcBK0
はいッ、終わった、終わったよッ! うわああああああ!!!!!!!
858: 2011/06/11(土) 02:47:05.49 ID:ub3KSeKdo
お疲れ様でした。
彼女たちの未来に、神々と英霊と祖霊とフォースと>>1様とまぁ、その他いろいろの加護のあらんことを・・・・・・。
彼女たちの未来に、神々と英霊と祖霊とフォースと>>1様とまぁ、その他いろいろの加護のあらんことを・・・・・・。
860: 2011/06/11(土) 03:05:39.19 ID:JNXfYEKu0
>>1乙ゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります