1: 2008/04/11(金) 09:36:14.60 ID:eE8vU09s0
知恵「転入生の前原圭一君です。仲良くしてくださいね」

圭一「よ・・よろしくお願いします(オドオド)」

沙都子(あの人どうしてあんなに震えてるんですの?)
梨花(…きっと気が弱いのですよ。優しくしてあげるのです)
レナ(お友達になれるといいな‥)
魅音(でもきっとここに慣れたら元気になるよ)

4: 2008/04/11(金) 09:37:55.57 ID:eE8vU09s0
昼休み

レナ「圭一くん、お弁当一緒に食べよ?」
圭一「ひっ!?」
レナ「そんなに驚かないでよ…皆で食べると楽しいよ?」

6: 2008/04/11(金) 09:41:03.58 ID:eE8vU09s0
圭一「…」
レナ「…」
沙都子(なんですの‥この気まずい空気は)
梨花(魅ぃ‥)
魅音(…放課後、放課後からが勝負だよ)

圭一(何話してるんだろう‥俺の悪口かな…)

8: 2008/04/11(金) 09:43:44.52 ID:bh9Iv0TdO
>>6
すでに発症してんじゃねwwwww

10: 2008/04/11(金) 09:43:57.66 ID:eE8vU09s0
放課後

レナ「ねえ、圭一君。私たちの部活で遊んでいかない?楽しいよ?」
魅音「そんなにしょぼくれてるといじめられちゃうぞ~?」

圭一「・・!?ゲボァァァ」

沙都子「圭一さんが吐きましたわ!梨花!先生を呼んできて!」

14: 2008/04/11(金) 09:52:57.27 ID:eE8vU09s0
魅音「おっはよー、あれ?圭ちゃんは休み?」
レナ「お見舞いに行ってあげようよ?」
梨花「それはいい考えなのです」
沙都子「何か元気の出るものを持っていって差し上げましょう」

そして…
圭一「あ・・ありがとう・・・も・・もうだ、だいじょうぶ・・」
レナ「無理しちゃ駄目だよ?はいこれ、今日のプリントね」
魅音「早く元気になってね~。雛見沢では楽しいことたくさんあるんだから」
沙都子「そ、その・・そのうち皆とも打ち解けられると思いますわ・・」
梨花「圭一は圭一のペースでいいんですよ」

皆が帰ったあと
圭一「はぁはぁ・・・辛い・・・・魅音って子が怖い・・・」

17: 2008/04/11(金) 09:58:20.07 ID:eE8vU09s0
レナ「圭一君、一緒に帰ろ?」
圭一「うん…(このレナって子は随分馴れ馴れしいな…よく魅音ともつるんでるし
一見いい子に感じても裏では俺のことを馬鹿にしてるんだろうな…イライライラ)」

レナ「どうしたの?具合悪いのかな?かな?」
圭一「なんともない…平気だ」
レナ「圭一君…平気っていう顔して無いよ?本当に大丈夫?」

圭一「お前には関係ないだろう!!!いい加減俺に付きまとわないでくれ!!!!」
レナ「あ!!圭一君!待って!!」

25: 2008/04/11(金) 10:03:19.65 ID:eE8vU09s0
圭一「ハア・・・ハア・・・」

レナ「圭一君、レナは圭一君のこと悪く思ってなんかいないよ‥?
レナだけじゃないよ。魅ぃちゃんも、皆仲良くしたがってるの・・」

圭一「・・・う・・う・・・」
レナ「泣かないで?おうちまで送っていってあげるから・・・」

27: 2008/04/11(金) 10:08:35.73 ID:eE8vU09s0
魅音「そんでね、もうすぐ綿流しっていうのやるんだ」
圭一「・・・それは・・・俺も出なくちゃいけないものなのか・・?」
沙都子「あー‥その・・楽しいですわよ?村皆が一つにまとまるんですのよ」
レナ「出来れば圭一君も来たほうがいいよ。すっごく楽しいんだから!」

羽入(この世界の圭一はなんか…駄目かもしれませんね)
梨花(羽入!!!!!)

圭一(なんかどこかで悪口言われてる気がしてならないんだよな・・・)

28: 2008/04/11(金) 10:14:46.56 ID:eE8vU09s0
部活
魅音「はい、圭ちゃんの負け~。罰ゲームの女装よろしくね!」
圭一「さっきから俺ばっかり負けてる気がするんだけど…」
沙都子「これは仕掛けがあって・・単刀直入にいうと魅音さんが有利なようになってるんですのよ」
魅音「あっ!こら沙都子!」

圭一「おい卑怯だぞ!!そんなことしてまで勝ちたいのか!!そんなに俺が惨めなのを見て楽しいか!!!
ふざけるなよ・・・糞・・・糞・・・・・うっ・・・どうしてそういう・・・う・・・」

レナ「魅ぃちゃん・・駄目だよ本気だしちゃ・・圭一君まだ慣れていないんだから・・
今日も送っていってあげるから元気出してね?」

30: 2008/04/11(金) 10:21:21.99 ID:eE8vU09s0
帰り道
レナ「あっ、富竹さん!」
富竹 「やあ!この子が転校生の前原圭一君だね?泣いてるけどどうしたんだい・・・?」
レナ「部活でちょっと魅ぃちゃんが本気出しちゃって…」
富竹「アーッハッハ!それは災難だったねえ!でも男の子なんだからゲンキハツラツじゃないとね!」

圭一(誰だよこのおじさん・・・人事だからってそういう言い方は無いだろう・・・
こういう人間に限って人の嫌がることを平気でやってのけて今まで生きてきたんだっていう事がよく分かる・・
そもそも初対面でこんな口利きやがって・・・不愉快だ・・・氏んでしまえ・・・氏んでしまえ・・・)

33: 2008/04/11(金) 10:30:21.65 ID:eE8vU09s0
圭一「詩音・・・?魅音だろ・・そうやってまた俺を笑いものにするつもりなんだな・・・」
詩音「何言ってるんですか・・・?おねえにいじめられたんですか・・?」
圭一「もう・・・やめてくれよお・・」
詩音「こんなとこで泣かないでください・・・後で家まで送っていきますから・・・アセアセ」

圭一「・・・シクシク」
詩音「あの・・・」
魅音「げ、詩音」
詩音「おねぇ!」

圭一「魅音が二人・・・今度はどんなトリックを使ってるんだよおおお・・・・」

魅音「詩音・・・圭ちゃん泣かしたの!?」
詩音「私じゃない!」

40: 2008/04/11(金) 10:47:13.56 ID:eE8vU09s0
レナ「圭一君、学校には慣れた?」
圭一「わかんない・・・」

圭一「レナ・・・俺の机が無いんだけど」

42: 2008/04/11(金) 10:57:36.18 ID:eE8vU09s0
魅音「あ・・ごめん、圭ちゃんの机、昨日部活で動かしたままだったね
それより今日の体育は皆で鬼ごっこをしようよ」
梨花「体を動かせば元気も出るですよ」
レナ「そうだね。皆で運動すると楽しいよ!」

全員「ジャーンケーンポーン!」
沙都子「圭一さんが鬼ですわ!10数えたらスタートしてくださいませ!」
圭一「いち・・・に・・・さん・・・・・・・・・・」

・・30分後
魅音「一人も捕まえられなかったの?可哀相だけど・・・罰ゲームだね・・」
圭一「ああ・・・」

43: 2008/04/11(金) 11:03:12.26 ID:eE8vU09s0
大石「富竹さんは・・昨夜お亡くなりになりました」
圭一「・・・富竹・・・誰?」
大石「・・・・鷹野さんはご存知ですか」
圭一「・・誰?」
大石「・・・・質問が変わりますがー・・前原さん、お友達はいらっしゃいます?」
圭一「レナ・・・」

46: 2008/04/11(金) 11:14:14.29 ID:eE8vU09s0
レナ「車で知らないおじさんと何話してたの?」
圭一「富竹って人と鷹野って人が氏んだらしい」

49: 2008/04/11(金) 11:22:15.00 ID:eE8vU09s0
知恵「皆さんに残念なお知らせがあります」

52: 2008/04/11(金) 11:25:02.90 ID:eE8vU09s0
知恵「前原君が食中毒で少しの間入院することになりました」

レナ「魅ぃちゃん・・おはぎに何入れたの?」
魅音「裁縫針・・・」


レナ「怒るよ?」

57: 2008/04/11(金) 11:31:51.78 ID:eE8vU09s0
レナ「圭一君、お見舞いに来たよ・・ごめんね・・」
魅音「ごめん・・ちょっとやりすぎたよ」
圭一「えぐっ・・・もう・・魅音は信用できない・・・帰ってくれ・・・ウッウッ・・」
魅音「ごめんね・・・圭ちゃん・・・私・・もう帰るね・・」
沙都子「どうして食べ物に針なんて入れたんですか!?おふざけがすぎましてよ!!」
梨花「外道なのです・・・」



魅音「ウッウッ・・・なんでこんなことに・・・酷いよ圭ちゃん・・・皆・・・」

61: 2008/04/11(金) 11:34:03.62 ID:32ffk9230
魅音wwwwww圭ちゃんは悪くないぞwwwwwwwww

62: 2008/04/11(金) 11:34:17.01 ID:rfis2FZMO
どう考えても悪いの魅音だろwwwww

67: 2008/04/11(金) 11:41:06.16 ID:eE8vU09s0
魅音「圭ちゃん、おっはよう!退院したんだね。よかったよかった!」
圭一「・・・・」
レナ「・・・・」
梨花「・・・・」
沙都子「・・・・」

70: 2008/04/11(金) 11:42:12.88 ID:evzfoAQfO
魅音嫌われすぎだろwwww

80: 2008/04/11(金) 11:53:57.31 ID:eE8vU09s0
ピンポーン

圭一「・・・はい・・・って魅・・いや・・詩音か・・何の用だ・・・」
詩音「圭ちゃんがひもじい思いしてるだろうと思ってご飯作ってきました」
圭一「そうか・・・ありがとう」
詩音「それじゃあまた♪」

圭一「こんなもの・・・信用できるかよ・・・!」

翌日
魅音「圭ちゃん、詩音のご飯美味しかった?」
圭一「・・・食べてない。この弁当箱・・・詩音に渡しといてくれ・・・」
魅音「そっか~。詩音がっかりするだろうなあ・・・」


沙都子(確かあのお弁当箱・・・)
梨花(魅ぃが作ってたやつです・・・)

92: 2008/04/11(金) 12:09:00.94 ID:eE8vU09s0
詩音「オネエったら何てことをしたんですか・・・」
魅音「ねえ詩音・・しばらく私と代わって圭ちゃんと仲直りしてよ・・・」
詩音「しょうがないですね・・・今度だけですよ」


詩音「圭ちゃん、おっはよう!」
圭一「あ、梨花ちゃんおはよう」
梨花「おはようなのです」
詩音「・・・(ピキピキ)」

97: 2008/04/11(金) 12:14:33.01 ID:eE8vU09s0
レナ「圭一君、そろそろ魅ぃちゃんのこと許してあげようよ・・」
圭一「レナがそういうなら・・・考える・・・」

お昼
沙都子「あっ」

ボトン

梨花「あ・・沙都子がお弁当ひっくり返したのです・・・」
沙都子「・・・にーにー・・・にーーにーー!!うええぇええん!!」
詩音「(ブチッ)」

100: 2008/04/11(金) 12:20:25.00 ID:eE8vU09s0
詩音「あんたはそうやって悟史君をfらs*+L#$*!!!!!!!」」
ゲシゲシゲシ!!
詩音「氏ね!!お前なんか氏ねばいいんだ!!」
沙都子「ええーーん!!にーーにーー!!」


圭一「魅音!何てことをしてるんだ!!こんなに小さい子に暴力を振るうなんて!!」
詩音「圭ちゃんは黙ってて!!」
圭一「ブフッ・・・」

レナ「圭一君!大丈夫!?」

108: 2008/04/11(金) 12:31:09.49 ID:eE8vU09s0
・・・

圭一「ここはどこだ・・・」
レナ「あ・・気がついた・・?ここは保健室。魅ぃちゃんは先に帰ったからもう大丈夫だよ・・」
圭一「そうだ・・・沙都子はどうなった・・・?」
レナ「沙都子ちゃんも帰ったよ・・・大した怪我は無いみたい・・・」
圭一「そうか。魅音のやつ、どうしてあんなことを・・・」
レナ「最近魅ぃちゃん調子悪いみたいだから・・・今度私がお話ししておくね・・・」


詩音「おねえ、ごめん。圭ちゃんぶっ飛ばしちゃった・・・」
魅音「詩音・・・・よくも・・・よくもやってくれたね・・・」
詩音「ヒッ!?あ・・・あ・・」
(バタリ・・)
魅音「ククク・・・あはははははは!あーーっはっはっはっは!!!」

111: 2008/04/11(金) 12:34:30.89 ID:eE8vU09s0
大石「前原さん。ちょっといいですか」
圭一「はい・・?」
大石「園崎詩音さんをご存知ですか」
圭一「一応面識はあります・・がどうかしたんですか?」
大石「昨夜、お亡くなりになりました」
圭一「え、なんだって!?」

圭一(まさか魅音が頃したんじゃないだろうな・・・・)

114: 2008/04/11(金) 12:41:51.54 ID:eE8vU09s0
大石「どうやら殺害されたようです。氏体は興宮から少し離れた山の中で発見されました
   刃物で首を切られた後、恐らくは車か何かで氏体を別のところへ移したんでしょうね」

圭一「本当に殺されたのか・・・犯人の目星はついているんですか?」

大石「あー後ですね・・・園崎魅音さんが行方不明になっているんですよ」
圭一「魅音が・・?」
大石「一人殺され、もう一人は行方不明・・・私が言いたいことは分かりますね・・?」
圭一「まさか・・また鬼隠し・・・だっていうのか・・・」

121: 2008/04/11(金) 12:53:39.96 ID:eE8vU09s0
圭一「鬼隠し・・・村中の皆はオヤシロさまとか言うけど、そんなもの人間の意思が働いているに違いない・・・
   目的は分からないが、もしかしたら俺も命を狙われてるかもしれない・・・用心しないとな・・・」

レナ「・・圭一君?」

圭一「ヒッ!?・・・なんだ・・・レナか・・・」
圭一(そういえば・・魅音達と一番接点があるのがレナだ・・もしかしたら何か知っているかもしれない・・・)
圭一「な、なあレナ・・・悟史ってやつが居たんだよな?
   そいつも鬼隠しで消えちまったのか・・・・?」
レナ「悟史君は転校しちゃったの。綿流しの日の後に」

圭一(間違いない!悟史は鬼隠しにあったんだ!!一体誰が!!
  くそっ!村の人間の誰かが事を起こしているに違いないんだ・・・!!誰だ!!)

レナ「・・・・」

125: 2008/04/11(金) 13:00:08.48 ID:eE8vU09s0
熊「大石さん、お電話です」
大石「はい、もしもし・・・園崎魅音さん!?」
魅音「大石・・・オヤシロ様っていうのは本当にいるんだと思います・・・」
大石「園崎さん!今どこにいるんです!もしもし!犯人は誰なんです!
   ・・・あんたまさか・・今喉を引っかいてたりしないでしょうね・・・」



大石「前原さん。昨夜園崎魅音さんがお亡くなりになりました」
圭一「行方不明じゃなかったんですか・・?」

圭一(魅音も氏んだのか・・・じゃあ一体誰がオヤシロさまの祟りなんて起こしているんだ・・・)

127: 2008/04/11(金) 13:02:20.42 ID:eE8vU09s0
圭一「お母さん・・・やっぱり俺、学校つらいよ・・・」

129: 2008/04/11(金) 13:07:27.54 ID:eE8vU09s0
知恵「皆さんに残念なお知らせがあります・・・。」
   前原君は家庭の事情により、転校しました」

レナ「圭一君・・・」
沙都子「やっぱり馴染めなかったんですわ・・・」
梨花「みぃ・・・」
羽入(あれだけ嫌なことがあれば気持ちも分かります・・・おはぎに針とか・・・)

131: 2008/04/11(金) 13:16:15.18 ID:eE8vU09s0
その後レナに手紙が届く

仲良くしてくれてありがとう。何も言わないで引っ越しちゃってごめんな。
レナと友達になれて嬉しかった。じゃあな

前原圭一


~完~

132: 2008/04/11(金) 13:17:38.34 ID:WJpBgpWNO
完…だと…?

138: 2008/04/11(金) 13:22:27.50 ID:eE8vU09s0
色々gdgdになってしまって申し訳ない
ちょっと疲れたので後は任せたぜ・・

144: 2008/04/11(金) 15:23:58.37 ID:h935eAuI0
対人恐怖症の圭一にインテル入れてみた(>>10から)

保健室

レナ「圭一くん、恐がらせちゃったみたいでごめんね?」
圭一「ひっ、ひいい!」
魅音「レナ、私たちがいると圭ちゃんを困らせちゃうから戻るよ」
沙都子「そうですわね、仲良くなろうとして困らせるなんて本末転倒ですもの」
梨花「みぃ……」
羽入(この世界の圭一はなんか……駄目かもしれませんね)
梨花(羽入!!!!!)

圭一「……貴様見ているな?」

一同「えっ!?」
圭一「ぐぼえええぅぇぇぇ!!」

145: 2008/04/11(金) 15:41:22.99 ID:h935eAuI0
魅音「ねえ、圭ちゃん?」
圭一「ひぃ!……な、なんでしょうか?」
レナ「部活って興味ないかな?かな」
圭一「……」
沙都子「部活といってもゲームをして皆で遊ぶだけですけれどもね」
梨花「一緒に遊べば、きっとすぐに仲良くなれるのですよ」
圭一「あ……うぁ」
羽入(さっきの言葉も気になりますしね)
圭一「あの……そ……ぁ」
羽入(こちらに視線を向けて!? やっぱり気付いて……)
魅音「い い よ ね 圭 ち ゃ ん ?」

圭一「ぅぁ……は……ぃ」

146: 2008/04/11(金) 15:51:17.19 ID:32ffk9230
インテルwktk

147: 2008/04/11(金) 15:54:19.57 ID:h935eAuI0
圭一「すいません……あがりです」
魅音「えっ、また圭ちゃんがトップ!!?」
圭一「ひっ! ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごm」
レナ「あああ! い、いいんだよ圭一くん!」
圭一「……」
沙都子「それにしても、この強さはなんなんですの?」
圭一「カードのき…ずと、全員の手札の流れ……を」
梨花「すごいのです……」
魅音「でも圭ちゃん、それってイカサマじゃな~い?w」
圭一「うぷっ!」
レナ「み、皆カードの傷を覚えたりはしてるけど、カードの流れまで見るなんですごいね!」
沙都子「わ、私たちでもそこまでは出来ませんしね!」
圭一「……」

一同(ふぅ、治まった……)


151: 2008/04/11(金) 16:15:38.85 ID:h935eAuI0
羽入(か……会話がない)
梨花「……ど、どうして圭一はボクと一緒に帰ろうと思ったのですか?」

圭一「……そろそろ辺りに人がいなくなったかな」

梨花&羽入(!!!?)
圭一「どうして、だって?」
梨花「あ、あの……圭一?」
圭一「ははは、とぼけるなよ梨花ちゃん!」
梨花「えっ?」

圭一「俺が恐いのはただの人間だからなぁ」
梨花「な、何を言っているかボクにはわからないのですよ」
圭一「とぼけても無駄だよ、それに……」
梨花「……」
圭一「どうして羽入とかいうのは何も話さなくなったんだ?」

梨花&羽入(!!!!)


155: 2008/04/11(金) 16:25:57.86 ID:h935eAuI0
梨花「……というわけなのです」
羽入(……です)
圭一「なるほど、惨劇の回避……ねぇ?」
梨花「手伝ってくれますよね?」(ニパー
圭一「うわ~、可愛い~w」
羽入(これなら大丈夫かm)

圭一「だが断る」

梨花&羽入「えっ……?」
圭一「仮に俺が協力したとしても、相手は人間の場合もあるんだろ?」
羽入(そ、それはそうですけど……)
梨花「でも、でも今回の圭一ならきっとやってくれるのですよ!」

圭一「人が恐いのに、そんなのに協力出来るか!」

157: 2008/04/11(金) 16:33:23.03 ID:h935eAuI0
梨花「い、言っていることはわかりますが……」
圭一「わかるならこの話は無しだ」
羽入(そ、そんなっ!)
圭一「前原圭一は静かに暮らしたい……」
梨花「……なら、明日は圭一の部屋に行きますよ」
圭一「無駄ァ! 俺には泣き落としの類は通用しない!」
羽入(……最低)

梨花「もちろん、部活メンバー全員で」(ニパー

圭一「なん……だと……?」

160: 2008/04/11(金) 16:46:53.02 ID:h935eAuI0
羽生(そ、それは……)
圭一「クソッタレ! この俺を脅迫するつもりか……!」
梨花「脅迫? ボクはただ皆で圭一の部屋で遊びたいだけなのですよ」
圭一「今ここで惨劇を起こしてやってもいいんだぞ!」
梨花「優しい圭一には無理なのです」
圭一「生きるためなら、俺は優しさを捨てる!」
羽生(ふ、2人共落ち着いて!)
梨花「ボクがいなくなって、圭一はあのクラスで大丈夫なのですか?」
圭一「!」
梨花「優しくて寂しがりやな皆は、ボクがいなくなったらもっと圭一に構うと思うのです」
圭一「……」
梨花「ただ協力しろ、とは言いません」
圭一「……へえ?」
梨花「圭一が人が恐くてどうしようもなくなったらボクがフォローするのですよ」
圭一「ギブアンドテイクか…………いいだろう」
梨花「それじゃあ、皆で惨劇回避のために、ふぁいと、お~なのです!」

羽入(く、黒い!)

162: 2008/04/11(金) 17:03:41.03 ID:h935eAuI0
あの日から少しばかりの時が過ぎた。
相変わらず俺の対人恐怖症は直ってはいなかったが、症状は軽くなっていた。

レナ「おはよう、圭一くん!」
圭一「! お、おはようございます……竜宮さん」

以前の俺なら、相手に待ち伏せされていただけで逃げ出していた。
元気に挨拶されようものなら、朝から爽やかさを吹き飛ばす程の反吐をぶち吐いていただろう……。
ふふ、これは驚異的な進歩と言えるんじゃあないかっ!?w

?「おっはよう! 2人共っ!」
圭一「!!!」
レナ「あ、おはよう~」
魅音「相変わらず熱々夫婦だね~! おじさん朝から妬けちゃうよ!」
圭一「ぐぼぶうええぇぇぇ!」
レナ「ああっ、け、圭一くんが!」
魅音「ちょ、大丈夫圭ちゃん!?」
ポヨン
圭一「ごびょぼおおおっ!」

……何故か知らないが、魅音にからかわれた時の嘔吐感は我慢出来ない。
肌が触れ合った時も、恐くて、というよりむしろ緊張に耐え切れず吐いているといった感じだ。
ああ、くそっ!
なんでこの女は自分のハンカチを惜しげもなく使ってるんだ!
そんなに謝るな、これ以上俺をみじめにさせないでくれ!

164: 2008/04/11(金) 17:08:44.95 ID:h935eAuI0
ゲーム大会で優勝して人形げt!

誰にあげますか?
1、レナ
2、魅音
3、沙都子
4、梨花
5、誰かに物をあげる?無理に決まってるでしょwww

169: 2008/04/11(金) 17:23:32.34 ID:h935eAuI0
レナ「なにかな? かな」
圭一「……これ」
レナ「ええっ! このお人形くれるの!?」
圭一「うぷっ……いつも迷惑をかけてるので……」
レナ「ありがと~! はうぅ~かぁいいよ~!!」

魅音「……あ、あはは! やっぱりおじさんには人形なんて似合わないもんね!」

圭一「……ぇ」
魅音「まぁ、それにおじさんは圭ちゃんに嫌われちゃってるからなぁ~」
圭一「……」
魅音「他の人なら平気だったりすることも、おじさんだと気持ち悪くなっちゃうもんね!」
レナ「み、みぃちゃん?」
魅音「おっと! そろそろおじさんバイトの時間だよ!」
圭一「……ぁ……」
魅音「それじゃあねー!」

梨花(また……はじまってしまった)

173: 2008/04/11(金) 17:31:25.82 ID:h935eAuI0
圭一「くそ……どうして俺が人のいる場所に行かなきゃいけないんだ!」
ガヤガヤ
圭一「……うぁ……また人酔いが」

チンピラ1「よぉ兄ちゃん、俺のバイクに触って何しようとしてたんだぁ?」
圭一「あ……辛く……手をのせ……」
チンピラ2「ハッキリしゃべれやゴルァ!」
圭一「……ぁ……ぁ……!」
チンピラ3「あぁん?」
圭一「ぁ……も」
チンピラズ「?」
圭一「もうダメぽ」

圭一「ごぶるあああぁぁぁ!」

176: 2008/04/11(金) 17:45:18.64 ID:h935eAuI0
チンピラ1「……てめぇ! 何ゲロぶっかけてくれてんだ!」
ドゴッ! ゴッ!
圭一「うごぴょっ! ごぷっ!」
チンピラ2「ははは! こいつ殴るたびに吐きやがる!」
圭一「ごぼっ! ぴょろん!」

??「圭ちゃんから手を離しなっ!」

チンピラズ「!?」
圭一「ぉ……おぇっ」
??「圭ちゃんを置いて、とっとと失せな」
チンピラ1「あぁん? ゲロひっかけられてこの程度で済ませってか?」
??「まぁ、確かにそうだけど……」
圭一「!!?」
??「と、とにかく失せな!」
……ざわ……ひなみざわ……
チンピラ3「お、おい!」
チンピラ2「くそっ、い、行くぞ!」

??「ふぅ、大丈夫圭ちゃん!?」
圭一「あ……りが……」
??「け、圭ちゃん!? 圭ちゃん!」

180: 2008/04/11(金) 17:53:37.17 ID:h935eAuI0
圭一「……つっ! ここは?」
??「あ、気がつきました?」
圭一「!?」
??「あ、驚かせてごめんなさい。ここは私のバイト先のスタッフルームです」
圭一「あ、た、助けてくれて……ありがとうございました」
??「いいえ、人として当然のことをしただけですからw」
圭一「あの、お礼がしたいので……お名前を……」
??「え? ああ、私、詩音っていいます」
圭一「こ、このお礼は必ず」
詩音「ああっ、まだ立ち上がっちゃダメですよ!」
圭一「平気ですから、平気ですから、本当に平気ですから!」
詩音「あ、ちょっと!」

詩音「へぇ、おねぇと間違わないなんてやるじゃない?」

182: 2008/04/11(金) 18:00:53.48 ID:h935eAuI0
圭一(くそっ! くそっ! くそっ! くそっ!)
圭一(全く見ず知らずの人間に大きな借りを作った!)
圭一(『このお礼は必ず』だと!?)
圭一(無理に決まってるだろう!!)
圭一(人が恐い分際で何を調子に乗っているんだ!)
圭一(……しかし、恩人に嘘をつくわけにはいかない)
圭一(なにか……なにか策はないか)
圭一(冷静になれば自ずと考えは浮かんでくるもの)
圭一(KOOLになるんだ前原圭一!)


圭一(それにしても、あの詩音って子は魅音に似ていたな)

190: 2008/04/11(金) 18:20:06.53 ID:h935eAuI0
圭一(そうだ……俺には協力者がいるじゃあないか)

圭一「……というわけだ」
梨花「つまり、圭一は詩音に恩返しがしたい、ってことなのですか?」
圭一「そうだ」
梨花「う~ん、それならみぃと仲直りするといいのです」
圭一「それと何の関係が? それに、別に喧嘩はしてないぞ」
梨花「み?」
圭一「魅音が相手だと緊張して噴出する限度が下がるだけだ」
梨花「え、圭一はみぃを嫌っているわけではないのですか???」
圭一「逆に、すぐにゲロを吐く俺を腫れ物扱いせずに対応してくれることに感謝している位だ」
梨花「み~……」
圭一「むしろ、>>169で言っていたことが本心なら、その誤解を解きたいと思っている」
梨花「本当に圭一はみぃが嫌いではないのです?」
圭一「くどいぞ」
梨花「これは……複雑なのですよ」
圭一「あぁ、それと」
梨花「?」
圭一「魅音と詩音はどんな関係が? 双子か?」
梨花「そうなのです、って、よく見分けがつきましたね?」

圭一「はは、部活メンバーの顔を間違うわけがないだろうがw」

192: 2008/04/11(金) 18:37:56.00 ID:h935eAuI0
詩音「あ、おねぇ、圭ちゃんに会ったよ」
魅音「へ? 圭ちゃんとアンタが会うって……」
詩音「うん、なんかチンピラに絡まれて吐いてた」
魅音「やっぱり吐いてたか……って絡まれてた!?」
詩音「うん、殴られて……ちょ、おねぇ! 痛いって!」
魅音「殴られてた? 圭ちゃんは平気? そいつらの顔覚えてる?」
詩音「お、落ち着いて……っ!」
魅音「圭ちゃんが無事じゃなかったらそいつら頃してやる! 頃してやる頃してやる頃してやる!」
詩音「圭ちゃんは無事だからっ! 落ち着いて!」
魅音「あ……ごめん」
詩音「全く、おねぇはすぐゲロ吐いちゃう圭ちゃんのどこがいいの?」
魅音「ん? なにか言ったかな~?」
詩音「あはは、おねぇ、目が笑ってないよ?」


魅音「……ちょっとした意地みたいなものよ」

193: 2008/04/11(金) 18:47:30.25 ID:h935eAuI0
少し前

魅音「で、梨花ちゃん! おじさんに圭ちゃんと仲良くなる方法を教えてよ!」
梨花「み~? どうしてボクに聞くのですか?」
魅音「おじさんが見るに、圭ちゃんは梨花ちゃん相手だと恐がってない!」
梨花「そ、そんなことはないのですよ!?」
魅音「いいや、あれは恐がってる演技とみた」
梨花「……」
魅音「園崎家頭首として色んな人間の演技を見てきたからね、そのあたりはわかるのさ」
梨花「み~、今日は良い天気なのです」
魅音「とぼけてもダメだよ梨花ちゃんw」
梨花「な、なんでみぃは圭一とそんなに仲良くなりたいのです?」
魅音「ほへっ!?」
梨花「みぃは圭一のことが好きなのですか?」
魅音「へえああっ!?/// い、いや、そういうのじゃないからっ!!!」
梨花「ふぁいと、おーなのです!」
魅音「いや……本当にそういうのじゃないんだよね」

195: 2008/04/11(金) 18:58:52.19 ID:h935eAuI0
魅音「最近の圭ちゃんさ、転校してきたときに比べてかなり打ち解けてきたじゃない?」
梨花「……」
魅音「吐く回数も少なくなったし、話すようにもなった」
魅音「でも、おじさんの時だけす~ぐに吐いちゃうんだよねw」
梨花「みぃ……」
魅音「だから何とかして仲良くなろうと積極的に話しかけたりしてるんだけど、すぐゲロンチョ」
魅音「いつかは慣れてくれるだろうとしてもなんか駄目なんだよ」
梨花「……難しい問題だから、ゆっくりすればいいのですよ」
魅音「それじゃあ駄目なんだな~」
梨花「み?」
魅音「あんまりにも嫌われてて悔しいから、おじさんが一番最初に笑った顔を見たいんだよね!w」
梨花(ボクだって邪悪な笑いと作り笑いしか見てないのですけど……)
魅音「あのビクビクオドオドしてる圭ちゃんが心の底から笑ってるのが見たいのさ!」
梨花「みぃ……」

「うぼえああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」

魅音「あっ、また圭ちゃんが吐いてる! 急ぐよ梨花ちゃんっ!」
梨花「はいなのです」
魅音「この話はまた今度っ!」

202: 2008/04/11(金) 19:41:05.85 ID:h935eAuI0
圭一「……997!……998!」
圭一(ふふ、今は両親不在……)
圭一「……1000!っと」
圭一(部活メンバーは綿流し祭とやらで来客の心配も皆無!)
圭一「ビバ孤独! 孤高な俺に敵は無しだ! ふぁはははははははっ!!!」


富竹「うわ~すごいね~」
三四「これが祭具殿の中……!」


圭一「強さは人を孤独にする……?」
ビュオッ!
圭一「否!」
ブオウッ!
圭一「孤独になるため強くなるのだ!」
ドギャアアアァーーーーーン!!!
圭一(……ふぅ、やはり鍛錬は素晴らしいな)
圭一「これもいずれは人里を離れ、山に篭り生活するためだk」

ピンポーン!

圭一「なん……だと……?」

208: 2008/04/11(金) 19:53:47.52 ID:h935eAuI0
??「圭ちゃ~~ん?」

圭一(この声は……詩音か!? 何故俺の家の場所がわかった!!?)

詩音「いないんですか~~~???」

圭一(本来は家に上がってもらって茶を出し恩人をもてなすのが道理……)
圭一(先ほどのテンションから一気に人の気配を感じて萎えた俺には……)

詩音「もしも~~~し!」

圭一(無理な相談よ!!)

詩音「人の気配はするんだけどなぁ」

圭一(!? 気付かれただとっ!!?)
圭一(くそっ、気配を頃す!!)
圭一「絶!!!」

詩音「あ、圭ちゃんの声」

圭一(しまったああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)

211: 2008/04/11(金) 20:06:33.47 ID:h935eAuI0
詩音「やっぱり圭ちゃんの家って綺麗ですね~」
圭一「ぁ……はい」
詩音「なんで居留守なんて使ったんでか? それに『絶!』ってなんですか?w」
圭一「……いきな……りで驚ぃよぴょっ!……そ……気配をとおぅぇっ!」
詩音「ああああ、もう怒ってないですから! 馬鹿にもしませんから!」
圭一「……よか……った」(ぴゅるっ
詩音「……我慢しようとして鼻から出てますよ」
圭一「……」
詩音「ふぅ……これじゃおねぇも大変ね」
圭一「……」
詩音「ほら、片付けちゃいましょう」
圭一「……」
詩音「ちょっと……聞いてるんですか?」
圭一「……」
詩音「圭一さんってば!」

圭一「ごぶばあぁぁぁぁぁぁ!」

216: 2008/04/11(金) 20:19:54.27 ID:h935eAuI0
詩音『落ち着きました?』
圭一「はい、片付けも終わって今は一息ついていたところです」
詩音『あ、電話だと気持ち悪くなったりしないんですね』
圭一「はい、僕は人と直接会って話すのが非常に苦手です」
詩音『なんか英語の教科書みたいな話し方ですねw』
圭一「これがせいいいっぱいです」
詩音『“い”が多いですよwww』

圭一「……というわけで、僕は園崎さんのお姉さんには感謝しています」
詩音『じゃあおねぇの努力は無駄じゃなかったんだ……』
圭一「どうかなさいましたか?」
詩音『あ、こっちの話ですw』
圭一「そうですか」
詩音『その話、おねぇにしてあげると喜びますよ』
圭一「無理です、考えただけで緊張してきぴゅっ」
詩音『圭一さん?』
圭一「きっと伝えた方がぶぼおっ! いいのっでびゅうっ! しょうがぼっ!」
詩音『圭一さん、貴方まさか……ゲロを吐きまくってるんじゃあないでしょうね!?』

圭一
「ゲロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ
ロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ
ロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ」

223: 2008/04/11(金) 20:33:12.11 ID:h935eAuI0
大石「前原圭一さんですね?」
圭一「!!? ひゃ、ひゃはいっ!?」
大石「ああ、そんなに恐がらなくても結構ですよ」
圭一「……」(ビクビクオドオドソワソワキョロキョロ
大石「ちょっとあちらで話を2、3お聞きしたいんですよ」
圭一「うぷっ!」
大石(なんなんだこの小僧は……)
大石「よろしいですね?」
圭一「……む……むりぃっ……!」(イヤイヤ
大石「よ ろ し い で す ね ?」
ガシッ!
圭一「ひふうっ!?」
大石(な、なんだこの鍛え抜かれた体は! 人間、いや、熊とでも戦うつもりかこいつは!?)
圭一「ごぶっ、うおおぇぇ……」
大石「ああ、あちらで休みましょうか。クーラーがついている車なので多少楽なはずですよ」
大石(車が臭くなるが仕方ない……経費で落ちるだろう)

227: 2008/04/11(金) 20:42:07.88 ID:h935eAuI0
大石「……ふぅ、落ち着きましたか前原さん?」
圭一「……はい、少し……はぴゅっ」
大石「ゲロ吐くほど恐がらなくてもいいじゃないですか前原さん」
圭一「……」
大石「友達になりましょう」
圭一「ぁの……話……って?」
大石「ああ、ちょっと煙草、吸っても良いですかね?」
圭一「吐いちゃ……いますよ?」
大石「ああ、それは困るのでやめておきます」
圭一「……」
大石「富竹ジロウ、鷹野三四……このお二人の名前に心当たりは?」
圭一「ぃぇ……ありません」
大石「……本当なんですね?」(ギロリ
圭一「は……はいぶっ!」
大石(あ、あるぇー?)

229: 2008/04/11(金) 20:50:28.67 ID:h935eAuI0
大石「……んゴホンッ!」
圭一「!?」(ビクリ
大石「あ~……それじゃあ、貴方のお友達に園崎魅音さんという方がいますね?」
圭一「いませ……ん」
大石「嘘はいけませんねぇ前原さんっ!」
ググウッ!
圭一「やめ……てこぷっ」
大石「貴方と園崎魅音さんが友人関係だと調べはついてるんですよー!?」
圭一「だ……って」
大石「んん~?」
圭一「だって、こんなにぴゅぅ……ゲロ吐きまくってるやつにぅおっ!」
大石「……」

圭一「友達なんか、出来るわけないじゃないですか……」

231: 2008/04/11(金) 20:58:57.64 ID:h935eAuI0
大石「……先ほどまでは、大変失礼しました」
圭一「……えっ?」
大石「結論から言います」
圭一「……」
大石「先ほど延べたお二人、富竹ジロウ、鷹野三四さんのお二人が“鬼隠し”という伝承になぞらえて殺害、拉致されました」
圭一「そん……な……うぷっ!」
大石「今だけは! 今だけは我慢して聞いてください!」
圭一「ごくんっ!」(コクコク
大石「その犯行の主犯として、園崎魅音さんが候補に上がっています」
圭一「!?」
大石「私たちは出来る限りの情報が欲しい! それこそ小さなことでも構わない!」
圭一「……」
大石「何か分ったらで構いません、これが私の連絡先です」
圭一「は……ぃ……」
大石「ご協力、お願いします」

バタンッ!

232: 2008/04/11(金) 21:05:40.76 ID:h935eAuI0
圭一(大石さんよ、アンタの最初に俺を見下した目)
圭一「そこが気に入らなかった」
圭一(俺が友達がいないといった時の同情した目)
圭一「そこも気に入らなかった」
圭一(そして……)

圭一「俺に“仲間を売れ”と言ったことが最も気に入らなかったっ!」
ビリビリッ!

魅音「圭ちゃん、さっき話してた人誰?」

圭一「!?」

236: 2008/04/11(金) 21:15:24.07 ID:h935eAuI0
圭一「園崎……さん……」
魅音「ずばり、刑事の大石でしょ?」
圭一「!? なん……で……」
魅音「アイツは前からそうなんだ! 私たちの邪魔ばっかりして!」
圭一「ぅぁ……ぁ……」
魅音「圭ちゃん、アイツに何を聞かれたの?」
圭一「二人……亡くなった……って……うぶおっ!」
魅音「ちっ! あいつまた余計なことをおおお!!!」
圭一「うぼおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
魅音「嫌がる圭ちゃんを無理矢理連れて行って強引に話をさせようと思ったんだあのクソ野郎!!」
圭一「ぼあああああああああああああああああ!!!」
魅音「アイツのいう事、信じちゃ駄目だからね圭ちゃん!……圭ちゃん!?」

圭一「ぽひゅ」

242: 2008/04/11(金) 21:26:56.89 ID:h935eAuI0
~その夜~

?音『もしもし、圭一さん? 詩音ですけど』
圭一「はぃ……なんですか……ぅぱぁっ!」
?音『ああっ、大丈夫ですか!?』
圭一「だいじょ……ぶうっ」
?音『あの……圭一さんの所に刑事さんが来ませんでしたか?』
圭一「……はぃ、きましたぉ」
?音『どんなことを聞かれました?』
圭一「……」
?音『今のうちに、口裏を合わせていた方が良いと思うんです、って……聞いてますか?』
圭一「そんな……に……」
?音『え?』
圭一「そんなに……俺が信用できないか」


圭一「園崎魅音」

246: 2008/04/11(金) 21:39:25.25 ID:h935eAuI0
?音『え、圭一さん、何を言って……』
圭一「いや、お前は園崎魅音であって、園崎魅音じゃあないな」
??『……』
圭一「俺の対人恐怖症は特殊でね」
??『……へぇ?』
圭一「電話口だと、直接会って話すよりも緊張が緩和されるし、詩音とも電話で話したことがある」
??『ふぅん、詩音ったら私に隠れて圭ちゃんと電話で話してたんだ』
圭一「そして、何故か園崎魅音相手だとゲロを吐いてしまう」
??『全く、ひどい話だよねぇ』
圭一「それは電話でも同じだったが……」
??『へぇ!』
圭一「さっき、突然吐き気が治まってね」
??『……それは良かったねぇ』
圭一「それが……そうでもなくて困ってるんだ」
??『ふ~ん?』
圭一「俺はな……」

圭一「園崎魅音と会ったり話したりして緊張して吐くのが……嫌じゃなかったのさ」

255: 2008/04/11(金) 21:53:45.01 ID:h935eAuI0

梨花「行くのですか……圭一」
羽入(一人では危ないです!)
圭一「……ああ、ちょっと胃の辺りがムカムカしててね」
梨花「正直、今回の貴方では無理だと思っていたわ」
圭一「お、クライマックスだからってぶりっ子はやめか?」
羽入(あうあうぁ~……)
梨花「ちゃんと自分の言葉で話すのがこういう時の礼儀、でしょう?」
圭一「いや、知らねぇな」
梨花「……ちょっと、そこは肯定するところでしょう?」
圭一「対人恐怖症の俺に、そんなコミュニケーションを期待するなよw」
梨花「確かにその通りね」
羽入(圭一さん……)
圭一「おっと、それ以上あんま近づかないでくれるか?」
羽入(え……)
圭一「実はな、結構前からお前らといても緊張して吐き気がするんだ」
梨花「……どういうこと?」
羽入(嫌われちゃったn……)

圭一「お前らも普通の女の子、ってことじゃないか?」

260: 2008/04/11(金) 22:13:18.70 ID:h935eAuI0
??「やあ、来たね圭ちゃん」
圭一「こんばんわ、そしてはじめまして」
??「とりあえず上がってよ」


鬼「……さて、私の話はこれでおしまいだよ」
圭一「で、結局魅音は出てこられるのか?」
鬼「もう無理だよ、鬼としての私がここまで強くなったら……」
ペロ
鬼「ひゃっ!?」
圭一「これは嘘をついてる味だぜ……」
鬼「いつの間に背後に……って、何するのさ圭ちゃん///」
圭一「さっきから胃の辺りのムカムカがすごいんだよ」
鬼「……それがどうしたっていうのさ」
圭一「電話口でも中途半端に吐かされて、さっきもちびっこ達に会ってさらにムカムカがひどいっていうのになぁ」
鬼「だからそれがどうしたっていうのさ!!!」
圭一「俺は多分な……」
鬼「……」
圭一「園崎魅音がす、しゅ、好きなんd」
魅音「!?」
圭一「せめて最後まで言わせぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぅぅぅああああああああああああああぁぁ!!!!」

264: 2008/04/11(金) 22:26:51.69 ID:h935eAuI0
刑事「園崎詩音、保護しました!」
大石「引き続き敷地内の捜索を続けろ!」
大石(地下室には拘束されている園崎詩音、鷹野三四の遺体……屋敷内には大量の吐瀉物)
大石「氏者二名、行方不明者二名だと、結局鬼隠しは起こったことになりますよ、前原さん……」

レナ「2人共……どうしちゃったのかな?……かな」
沙都子「まさか……本当に鬼隠しに……」
梨花「案外、二人で駆け落ちでもしたのかもしれないのですよ」(ニパー
羽入(あうあぅ~///)



「晩飯は熊でいいか?」
「あいよ~!」
「わかった………………うぷっ!」


ひぐらしのなく頃に 綿ゲロ浸し編 おわり

266: 2008/04/11(金) 22:27:40.57 ID:og5iqicN0
なんという終わりかた

271: 2008/04/11(金) 22:31:35.10 ID:RSFB5PpS0
筋トレ役に立ったww

引用: 対人恐怖症 前原圭一