22: 2014/03/01(土) 22:49:11.12 ID:nLz4irtS0


前回:モバP「智絵里にちょっとしたイタズラを」

P「まゆ……佐久間まゆ。16歳」

P「身長は智絵里と同じ153㎝で、体重は40㎏」

P「誕生日は9月7日のおとめ座で両利き」

P「……ちなみに智絵里よりちょっとだけ胸が小さい。つつましいな」

P「趣味は料理に編み物。実に女の子らしい趣味だ」

P「俺のアイドルになるために仙台から上京してきたクレイジーな一面もまた可愛い」

P「リボンをやたら身体に巻いてることがある。あれはなんなんだろうか」
no title


P「たれ目もキュートだな。うん」


P「というわけでまゆには>>26してやることにするかぁ!!!」

26: 2014/03/01(土) 22:50:23.61 ID:/96d8xm10
手料理をふるまう

29: 2014/03/01(土) 22:52:35.88 ID:/96d8xm10
見た目はまともだけど味が…って感じで

30: 2014/03/01(土) 22:57:26.26 ID:nLz4irtS0
――


まゆ「うふふ……今日もプロデューサーさんはアイドルみんなのために働いてへろへろのはず」

まゆ「そんな時はやっぱり、近くで支えてあげられる存在がいたほうがいいに決まってますよ、ねぇ……?」

まゆ「こっそりおうちにご飯を作りにいってしまいましょう……♪ ほんのちょっぴり、カクシアジも用意して」

まゆ「……うふっ♪ Pさんに迷惑をかけないようにちゃーんと尾行もされてないのも確認したし」

まゆ「帰ってきたところをお出迎えできるように家の中へ……確か、予備の鍵をこの狸の置物の中に……」ゴソゴソ


まゆ「……さ、中へ入りましょうか。待つ時間がとぉっても楽しみで――」ガチャッ


P「おうまゆ、いらっしゃい」

まゆ「あらぁ?」

32: 2014/03/01(土) 23:05:04.22 ID:nLz4irtS0
まゆ「どうして、家の中にPさんがいるんですかぁ……?」

P「どうしてって、ここは俺の家だからだな」

まゆ「今は確か、輝子ちゃんのお迎えにいってるはずだったと思いますけれど」

P「おぉ、スケジュール管理もばっちりだなまゆ! 美世が車をチューンナップしたからちょっと乗りたいって言ってて譲ったんだ」

まゆ「そうなんですかぁ……うふっ♪ それじゃあ、まゆとPさんとでゆーっくりできますねぇ……」

P「そうだな。まぁまぁあがってくれ」

まゆ「お邪魔します……そうそうPさん、よければまゆがご飯――」

P「飯か!? おぉ、ちょうどよかった!!」

まゆ「あ。お腹がすいてるんですか? 本当に以心伝心ですねぇ」

P「俺、最近は飯作るのに凝ってるんだ! よかったら食ってくれ!」

まゆ「えっ?」

33: 2014/03/01(土) 23:12:33.49 ID:nLz4irtS0
まゆ(Pさんの手料理……? なんて魅惑的な響き……!)

まゆ(まゆが奥さんになったらご飯をいっぱい食べてもらえたらと思ってたけど、それも悪くないかしら……?)

まゆ(そしてなにより、まゆを拒絶するのではなくて歓迎してくれようとしているのが……たまらなく愛おしい……♪)


P「おーい、まゆ?」

まゆ「あ、はぁい……うふ、それじゃあお言葉に甘えてもいいですかぁ?」

P「もちろんだとも! ちょっと座って待っててくれよな」

まゆ「はい……♪」

P「やっぱり自分で食べるだけじゃ物足りなくてなぁ。食べてもらえたら嬉しいだろ? 感想は率直に言ってくれよな!」

まゆ「えぇ、わかってますよぉ……うふふ、期待しちゃいますね?」

P「もちろんだとも……さーて……」

39: 2014/03/01(土) 23:20:36.17 ID:nLz4irtS0
P「できたぞまゆ! 和食御膳だ!」

まゆ「まぁ……本格的ですねぇ」

P「どうぞどうぞ。俺も自分の食べるとするかー」

まゆ(向かい合ってご飯……まるで夫婦。なんて素敵なんでしょう)

P「いっただきまーす……」

まゆ「いただきます。えーっと……ではお味噌汁から……」ズズッ…

P「……」モグモグ…

まゆ「……!?」

まゆ(これは……お味噌と野菜の泥臭さと、ウスターソース……? 出汁の味が、まったくない……出汁、とってないっ……)

P「……」ムシャムシャ…

まゆ「こ、こっちの煮物は……」パクッ

まゆ(ぁ……あまいっ……砂糖と、しょうゆで煮ただけの味……素材の、味が……おもいっきりっ……)

P「……」パクパク…

まゆ「ぅ……」

40: 2014/03/01(土) 23:25:53.90 ID:Vh28aSlB0
なんて美味しそうなんだ(白目)

41: 2014/03/01(土) 23:29:02.62 ID:nLz4irtS0
まゆ「お魚は……これ……マグロ……?」

P「うん。焼いたら美味いかと思って」

まゆ「……」パクッ

まゆ(……なんで、下味をソースでつけたうえで焼いてしまったのかしら………? 身体が、警鐘を鳴らしてる気がする……)

P「どうだ、まゆ?」

まゆ「……え、っと………」

まゆ(あぁ、Pさん。素敵な笑顔……きっと期待してるんですよねぇ。まゆ、とぉっても嬉しかったですよぉ……?)

まゆ(この気持ちだけで胸がいっぱいで、これ以上なにも入らないってぐらいに、もう……いっぱいいっぱいで……)

まゆ(でも、まゆは……まゆは、その笑顔のためなら……)


まゆ「お、おい、しっ……」

P「うんうん」

まゆ「おい、お、い、し………グスッ……うぇぇ……」

P「!?」

42: 2014/03/01(土) 23:36:56.47 ID:cwDnJ0ZA0
がんばるまゆかわいい

43: 2014/03/01(土) 23:37:07.54 ID:nLz4irtS0
まゆ「おい、おいしくっ……美味しくないですっ……」

P「ま、まゆ……?」

まゆ「ごめん、なさいっ………ごめんなさいっ……! まゆ、まゆはっ……Pさんの作ってくれたものを、残さず食べられなくってっ……1」

P「い、いや。そんなに気にすることじゃ……」

まゆ「だめなんです……まゆは、まゆはっ……」

P「……いいや。大丈夫だ。まゆが率直な意見をくれて嬉しい……次は頑張るからさ!」

P「不味かったってわかったのはいいことだ。自分じゃ気づけないからな! だから、ほら。嬉しいから! 泣くなまゆ。アイドルだろ?」

まゆ「………はい」

P「そうだ。それでいい……うん。ごめんな」

まゆ「大丈夫です。でも……このままじゃ困っちゃいませんかぁ? まゆ、Pさんの食生活が心配です」

P「それなら別に大丈夫だ。ちゃんと食べてるし」

まゆ「これを『ちゃんと』とは言いません……よろしければいっしょに練習しましょう? 美味しく作れるまで、ずっとおつきあいしますから」

P「ん? いやそれは流石に――」

まゆ「遠慮しないんでいいんですよぉ……ずっと、ずぅっと……まゆが、いっしょに……ご飯を作りますから………♪」

P(あっやべ)

44: 2014/03/01(土) 23:39:21.05 ID:cwDnJ0ZA0
まゆのてづくりはんばーぐたべたい

45: 2014/03/01(土) 23:41:09.84 ID:o+6HxCa30
何から何まで管理されるENDまっしぐらや!

47: 2014/03/01(土) 23:42:31.73 ID:nLz4irtS0
P「あのあとギリッギリでどうにか説得に成功してお引き取り願った」

P「うぅむ、でも頑張るまゆは可愛いな。多少無茶させたい」

P「失敗して泣きそうなまゆの肩をトントンと叩いた後に慰めたい」

P「どうにか立ち直って、喜び立ち去るまゆ」

P「しばらく後、これ見よがしに大きなため息と『やっぱり駄目だったか』と1人楽屋で呟く俺」

P「偶然聞いてしまうまゆ」

P「……こういう感じでショックを受けて、それでも無理を通そうと頑張る感じ。見たいなぁ」

P「そこまでいくとイタズラじゃすまないか。やめとこう」


次回:モバP「ちひろさんにちょっとしたイタズラを」



引用: モバP「ちょっとしたイタズラを」