1:◆ZhUd3WG7ow 2009/02/11(水) 00:17:26.27 ID:h6Gd5Qbo0
ダイの大冒険です。
とりあえずネタバレ注意

補足
バーンとの最終決戦から
でろりん=ニセ勇者 まぞっほ=ニセ魔法使い
ずるぼん=ニセ僧侶 へろへろ=ニセ戦士

2: 2009/02/11(水) 00:19:04.61 ID:h6Gd5Qbo0
大魔宮~最終決戦~


バーン「…爆発はっ……」

バーン「爆発はどうしたアァァァ!!!!」


ダイ「どうだバーン…!!」

ダイ「おれたちは…勝ったぞ!!!」

3: 2009/02/11(水) 00:20:21.54 ID:h6Gd5Qbo0
ダイ「地上は…おまえなんかには壊されないっ!!!!」

バーン「……」


ポップ「……おい! ピクリとも動かねえじゃねえか……!!」

ポップ「まさかショックで氏んじまったんじゃねぇだろうなっ!!!」

レオナ「……まさか!」

4: 2009/02/11(水) 00:21:37.87 ID:h6Gd5Qbo0
バーン「……やあ…済まなかったな」

バーン「言葉は聞こえていたが…少々考え事をしていたものでな」

ポップ「かっ…考え事ッ!!? …だとっ!!!!」

5: 2009/02/11(水) 00:23:20.72 ID:h6Gd5Qbo0
バーン「いや………実際 余の負けだ」

バーン「素直に認めよう……敗北をな」


ポップ「…」


バーン「だが…おかげでわからなくなった」


バーン「"人間は何故これほどの力を持ちながらそれを無益なことに使うのか?"」

バーン「"いや無益なことに力を費やすからこそこれほどの力なのか?"」

7: 2009/02/11(水) 00:25:03.70 ID:h6Gd5Qbo0
バーン「おまえにならその答えがわかるのかな……ポップ…」

バーン「…教えておいてくれないか…?」

ポップ「………うっ…」


バーン「全員を皆頃しにする前に…!!」

「!!!」

9: 2009/02/11(水) 00:27:06.63 ID:h6Gd5Qbo0
ポップ「……くそっ…せっかくバーンの企みを破ったのに……! 奇蹟が起きたのに!!」

ポップ「それでも最後の勝ちはヤツの物だなんて…!!」

ポップ「ちくしょう……!!」

10: 2009/02/11(水) 00:29:35.05 ID:h6Gd5Qbo0
ダイ(なんとか…なんとかできないのか!!?)

ダイ(それが…どんな無茶な手段でもいい!!)

ダイ(みんなの未来を救う方法はっ…)


ダイ「…!!」

13: 2009/02/11(水) 00:31:32.30 ID:h6Gd5Qbo0
ポップ「どうしたダイ!! ……なんか閃いたってのか!!!!」

ダイ「……ポップ…」

ダイ「……これから…恐ろしい事が起こる!!」

ポップ「!!」

ダイ「最後に一つだけ…たった一つだけ…試してみたい事があるんだ…」

15: 2009/02/11(水) 00:33:32.79 ID:h6Gd5Qbo0
ダイ「………でも… 正直…怖い・・・!!」

ダイ「おれにとってもとんでもなく恐ろしい思いつきなんだよ…」


ダイ「……だから…何が起こるか分からないから…みんなをしっかり守ってくれ」

17: 2009/02/11(水) 00:35:19.60 ID:h6Gd5Qbo0
ポップ「ヤツに……勝てるっていうのか!!?」


バーン「たわ言はよせダイ」

バーン「いかに余も傷ついているとはいえ うぬら3人の力を組み合わせても勝ち目はないぞ」


バーン「これは脅しではなく冷徹な事実だ」

18: 2009/02/11(水) 00:37:25.72 ID:h6Gd5Qbo0
ダイ「3人じゃない」


ダイ「おれだけで戦うんだ………!!!!」

ザッ!!!!


バーン「!!」

バーン「貴様まさかその呪文は……!!!!」



ダイ「メガンテ!!!!」

20: 2009/02/11(水) 00:39:19.99 ID:h6Gd5Qbo0
バーン「……」

ボッ

ダイ「ごぎゃああああああああああああ!!!!」




ポップ「馬鹿かダイ…無防備で飛び込むなんて……」

レオナ「ダイ君…何考えてるの?」



バーン「今のはメラゾーマではない、メラだ」

21: 2009/02/11(水) 00:41:26.67 ID:h6Gd5Qbo0
バーン「……ふっ…ふふふっ…!」

バーン「……ふっ…ふはははははははははは!!!!」

バーン「見損なったぞダイ!! おまえがこんなうつけ者だったとはッ!!!!」


ポップ「ダイの大馬鹿野郎…」


バーン「……ポップ…残るはおまえ一人だ」

バーン「恨むのなら天国のダイを恨めッ!! 燃え尽きろぉぉぉ!!!!」


ポップ「…くそったれ……どうすることもできないのか…!!!」

22: 2009/02/11(水) 00:42:39.95 ID:h6Gd5Qbo0
シュウウウウ……


ポップ「……? 何も…なかった」


バーン「だ…誰だうぬらはァァッ!!」



でろりん「……危機一髪…ってとこだったな」


ポップ「で…でろりんっ!!!!」

24: 2009/02/11(水) 00:44:08.57 ID:h6Gd5Qbo0
ポップ「なんで……? おまえらがいるんだ?」


まぞっほ「ほっほっほ……水晶玉を見たら 苦戦しておるようだったんでの」

ずるぼん「黒の核晶を凍らしてからここに来たってわけぇ」

でろりん「肝心の勇者サマたちがこんな様子じゃあ…誰も助けられないぜ!!」


ポップ「き…来てくれてありがとう!! でも、もう……」

バーン「邪魔をしよって…うぬらごと焼き頃してくれるわぁっ!!」

25: 2009/02/11(水) 00:46:11.52 ID:h6Gd5Qbo0
でろりん「……てめえが…メルルを泣かせた…」


でろりん「罪のない人を頃し…てめえの欲望のためだけに尊い命を奪った…!!」

でろりん「彼女がどれだけ悲しんだと思ってるんだあっ!!!!!」

バーン「な…速いッ!!!」

26: 2009/02/11(水) 00:48:19.84 ID:h6Gd5Qbo0
でろりん「これが彼女の哀しみの一太刀ッ!!!!」

バーン「くっ!!」

ザシュッ!

バーン「余の身体に傷を……つけただと?」


ポップ「こいつら……こんなに強かったのか…?」

27: 2009/02/11(水) 00:50:21.11 ID:h6Gd5Qbo0
まぞっほ「驚いとるようじゃの…」

ポップ「じいさん…あんたらは一体…?」

まぞっほ「今まで黙ってて悪かったの」


まぞっほ「……ワシらは…魔界の勇者じゃ」

ポップ「魔界の…勇者?」

28: 2009/02/11(水) 00:52:07.13 ID:h6Gd5Qbo0
まぞっほ「おまえは竜騎士バランを知っとるかね」

ポップ「ああ…知ってる」

まぞっほ「ヤツも頑張ったものよ 冥竜王ヴェルザーをあそこまで追い込んだのじゃからな」

まぞっほ「だが…ヴェルザーはその戦いで本当は敗れてはいなかった」


ポップ「…なんだって!!」

29: 2009/02/11(水) 00:53:29.22 ID:h6Gd5Qbo0
まぞっほ「瀕氏状態だったヴェルザーは徐々に回復し…かつての力を取り戻してきた」

まぞっほ「そこで現われたのがワシらってわけじゃよ…ほっほっほ…」


ポップ「……?」


まぞっほ「……面食らっとるようじゃの」

31: 2009/02/11(水) 00:54:54.39 ID:h6Gd5Qbo0
まぞっほ「魔界といっても別に悪い魔物だけが住んどるわけではない」

まぞっほ「勇者アバンのように正義を志す魔物も少なからずおる」

まぞっほ「まあ…その母集団は決して多くないがな」

まぞっほ「そんな魔物たちの共同思念体から誕生したのが、わしら魔界の勇者というわけじゃ」


ポップ「じゃあ…じいさんたちはその少ない勇者の内の一人ってことなのか?」


まぞっほ「まあ…そういうことじゃな」

32: 2009/02/11(水) 00:56:21.85 ID:h6Gd5Qbo0
ポップ「じゃあ…何で今まで手助けしてくれなかったんだ!!!」


ポップ「クロコダインのおっさんの時やピンチの時になんで来てくれなかったんだよ!!?」


ポップ「じいさんたちがいたら楽勝じゃねえかっ!!!」



まぞっほ「大たわけぇッ!!!!」

33: 2009/02/11(水) 00:58:05.43 ID:h6Gd5Qbo0
ポップ「!!!」


まぞっほ「自分の力で掴み取れない平和に何の意味があるというのかッ!!!」

まぞっほ「地上の人間はこれまで幾度も同じ過ちを繰り返してきたっ!!!」

まぞっほ「だがそれを打ち破るのが人間の持つ勇気というものではないのかっ!!!」

まぞっほ「そして真の勇気とは打算なきものではなかったのかっ!!! ポップ!!!」


ポップ「……じいさん…」

35: 2009/02/11(水) 00:59:59.07 ID:h6Gd5Qbo0
まぞっほ「とまあ…こんなところで説教垂れるのも場違いじゃの」


まぞっほ「おまえは瞳を持って下がっとれ…ポップ」

まぞっほ「こうなった以上ワシらも本気を出さんといかんようだ…」


ポップ「……じいさん…すまねえっ!!」


ポップ(あれ…? そういやへろへろとかいう戦士はどうしたんだ?)

36: 2009/02/11(水) 01:01:18.03 ID:h6Gd5Qbo0
大魔宮~白い宮殿~


ピロロ「氏神が…敗れたか」

ピロロ「…ケケッでも逆に好都合だよ」

ピロロ「隙をついて勇者一行とバーンをまとめてドカン!」

ピロロ「ヴェルザー様もそのためにボクを送ったんだ…!」


へろへろ「そうはさせねえよ」

37: 2009/02/11(水) 01:02:40.14 ID:h6Gd5Qbo0
ピロロ「誰だおまえっ!!」

へろへろ「聞かせてもらったぜ…ここから先は進ませねえ」

ピロロ「ち…近づくな!! それ以上近づくと爆発するぞ!」

へろへろ「…そ……それは!!」

38: 2009/02/11(水) 01:04:25.75 ID:h6Gd5Qbo0
ピロロ「形勢逆転だ」

へろへろ「小悪党め…!」

ピロロ「まあ僕もこの方が都合がいいからね…」

へろへろ「……?」

ピロロ「ボクは大魔王を助ける義理はあっても義務はない…そういうことさ」


ピロロ「君を…人質に取る」

39: 2009/02/11(水) 01:06:13.30 ID:h6Gd5Qbo0
バーン「ハア……ハア……蝿のようにまとわりつきおって」

でろりん「ハア…ハア…大魔王バーンとやらもこの程度かぁ!!?」

ガキーンッ!!

バーン「くうっ!! こしゃくな…!」


バーン「余を……神をなめるなぁっ!!!!」

でろりん「グハッ!!!!」

40: 2009/02/11(水) 01:08:37.27 ID:h6Gd5Qbo0
でろりん「やってくれるじゃねえかよ……大魔王サン」

でろりん「あんたを侮っていたかもな…」

でろりん「なら…俺の必殺技を見せてやるよ」


バーン「ぬうっ!!」


でろりん「この技を見ることが出来たのは地上ではあんたが初だろうな」

でろりん「……久しぶりだ…ゾクゾクしてきたよ…この闘気…エネルギー…」


でろりん「最後に言っておくが……俺は"容赦ないぜ"?」

41: 2009/02/11(水) 01:10:48.90 ID:h6Gd5Qbo0
でろりん「地よ…海よ…空よ……瞬けッ!! でろりんストラッシュ!!!!」


バーン「グアアアアアッ!!!!!」

42: 2009/02/11(水) 01:12:27.39 ID:h6Gd5Qbo0
でろりん「まぞっほ!! 今だ!!!」



まぞっほ「慌てるな!! 集中力が途切れる」

ポップ「じいさん…!! 一体どんな呪文を使うんだ!?」


まぞっほ「ポップよ……わしが使うのはただのメドローアじゃ」

まぞっほ「ただ…わしの場合はあいにく魔力が無尽蔵でな」


まぞっほ「あまり近寄るなよ…!! お前ごと消えてしまうかも知れん…!!」

ポップ「あ…ああ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

43: 2009/02/11(水) 01:14:47.48 ID:h6Gd5Qbo0
まぞっほ「超極大消滅呪文(ミドローア)!!!!!!!!!!」


バーン「ウオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!」



シュウウ……

44: 2009/02/11(水) 01:17:25.40 ID:h6Gd5Qbo0
ポップ「やったのか!!?」

でろりん「いや………まだだ…!?」


バーン「ウウッ……」


ピロロ「ふぅ…あとちょっとであの世行きだったよ…大魔王」


ドサッ


でろりん「へ…へろへろおぉぉっ!!!!!!!」

46: 2009/02/11(水) 01:19:37.36 ID:h6Gd5Qbo0
ピロロ「こいつもバカな奴だなぁ…自分の命と引き換えに世界平和を望むだなんて…」


でろりん「この野郎ォォォォォォォッ!!!!」

ピロロ「おっと…これを見てみな」


でろりん「!!!!」


ピロロ「そう……キミたちが最も畏怖する黒の核晶だ」

47: 2009/02/11(水) 01:21:47.72 ID:h6Gd5Qbo0
ピロロ「これがあればお前らは迂闊に手出しはできない」


ピロロ「ああ…思い出したよ、キミ……ヴェルザー様を葬った勇者じゃないか」


ピロロ「ここで氏んでくれればヴェルザー様も大喜びだろうねェ…!!」


でろりん「…………………………」

48: 2009/02/11(水) 01:23:12.47 ID:h6Gd5Qbo0
ピロロ「どうしたんだい? 恐ろしくて言葉も出ないのかい」


でろりん「…………わかったよ」


ピロロ「キャハハハッ!! 氏の覚悟を決めたの?」



でろりん「ああ……覚悟は出来てるよな? 二人とも」

50: 2009/02/11(水) 01:25:40.94 ID:h6Gd5Qbo0
まぞっほ「ホホ……ワシは元からそのつもりじゃて……」

ずるぼん「ワタシも準備万端よ…覚悟はできてるわ」



ずるぼん「レオナ姫……少し力を貸してちょうだい」

52: 2009/02/11(水) 01:28:17.03 ID:h6Gd5Qbo0
レオナ「私…? 私はみんなみたいな力はないし……」

ずるぼん「いいえ……あなたにしかできないこと」

レオナ「もしかして…」


ずるぼん「そう…破邪呪文よ」

55: 2009/02/11(水) 01:31:17.55 ID:h6Gd5Qbo0
ずるぼん「あなたたちが潜った破邪の洞窟を…ワタシは何百年も前に地下最下層まで辿り着いていたの」

ずるぼん「だけどそこで獲得した破邪呪文は一人だけでは使えなかった」

ずるぼん「仲間の協力がないとダメだったのよ」


レオナ「じゃあ…わたしがへろへろの代わりになるのね?」

ずるぼん「そう…そういうことよ」

56: 2009/02/11(水) 01:33:51.98 ID:h6Gd5Qbo0
ピロロ「何をコソコソと話してるんだ」

まぞっほ「おい小悪魔…ワシらは覚悟したんじゃからお前も覚悟せい」

ピロロ「なんだとじじい…」

まぞっほ「ワシらと一緒に心中しようってことじゃよ」


ずるぼん「汝の声を聞け、千年の呪縛より解き放たれよ、清冽なる煌めき……」

ピロロ「!?」

58: 2009/02/11(水) 01:36:28.75 ID:h6Gd5Qbo0
ずるぼん「極大破邪呪文(メヌクティール)!!!!」




ピロロ「まっ…眩しい!」



ずるぼん「レオナ姫!! 力を貸して!!!」


レオナ「え……ええ」

レオナ「!!!」

レオナ(あ…熱いっ!!)

59: 2009/02/11(水) 01:38:28.18 ID:h6Gd5Qbo0
ピロロ「これは何事だぁ!!! ば…爆発を……!!」

バーン「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」


でろりん「む……無駄だぜ…!」



ピロロ「…なんだと!?」

60: 2009/02/11(水) 01:40:26.16 ID:h6Gd5Qbo0
でろりん「その光の中だと全ての魔力は無効化される…!」

でろりん「そ…それだけじゃないぜ……グウッ! …力が……!!」



ずるぼん「レオナ姫!!」


レオナ「もう…力が入らないわ……」

62: 2009/02/11(水) 01:44:29.97 ID:h6Gd5Qbo0
ずるぼん「レオナ姫!! あなたにしかできない事なのよ!!」

ポップ「レオナ! ここで諦めてどうするんだよ!!!」


レオナ「でも……」



???「レオナ…立ち上がりなさい」

64: 2009/02/11(水) 01:46:23.98 ID:h6Gd5Qbo0
レオナ「あなたは……父様…?」

???「レオナ……おまえにパプニカの国王として命令を下す」


???「命を賭けて世界を…仲間を守りなさい」

???「そして…平和のために今できることをしなさい」



レオナ「父様……わかりました」

65: 2009/02/11(水) 01:48:40.29 ID:h6Gd5Qbo0
ずるぼん「大丈夫なのね…!? ありがとう…もう一押しよ」

レオナ「ああ…みんな…私に力を与えて……!!」


でろりん「光れッ!!!!!!!」

カッ!!!!


ピロロ「ウ…ウアアアアアアァァァァァ!!」

バーン「ウオオオオオオオオオオ!!」

66: 2009/02/11(水) 01:51:16.64 ID:h6Gd5Qbo0
でろりん「お…おめえらは今から俺たちと地獄に落ちるんだ…!!」

まぞっほ「もう戻ってこれないような…深い深い闇へじゃよ」

ずるぼん「レオナ姫…みんな…ありがとう」


ピロロ「やめろっ!! やめろおおおお!!!」

バーン「は…離せッ!!!!!!」

でろりん「もう…時間だ」


フワリ…

69: 2009/02/11(水) 01:53:50.20 ID:h6Gd5Qbo0
………………………………


ポップ「何が…起きたんだ…?」

ドサッ

ポップ「レオナ……!!」


ドクン…ドクン…

ポップ「よかった…まだ生きてる」


ポップ(バーンもでろりんも氏神もいない…消えた?)

72: 2009/02/11(水) 01:55:37.60 ID:h6Gd5Qbo0
ダイ「うーん…」


ポップ「ダイ!!! 生きてたのか!?」


でろりん(これが最後の贈り物だぜ?)


ポップ「……でろ…りん? お前が…?」


でろりん(じゃあな…地上を…頼ん…)

73: 2009/02/11(水) 01:58:57.40 ID:h6Gd5Qbo0
ダイ「あれ? バーンは?」


ポップ「…………………」

ポップ「…お前が気絶してる間に倒したよ」


ダイ「ポップがやったの…? すごいじゃないか!!」


ダイ「…ゴメちゃん!!」

ポップ「………!」


ゴメちゃん「ピィーッ!!」

74: 2009/02/11(水) 02:00:46.53 ID:h6Gd5Qbo0
ボワン!!

チウ「元に戻った!!」

アバン「見事でしたよ…ポップ」

ヒュンケル「ポップ…見直したぞ」

マァム「大丈夫だった…? 怪我はしなかった…?」


ポップ(俺が大魔王を倒したことになっている…)

76: 2009/02/11(水) 02:03:11.69 ID:h6Gd5Qbo0
レオナ「……何が起きたの?」


ポップ(レオナも記憶を失ったのか…)


ポップ(無理もないよな…あの衝撃じゃ)

77: 2009/02/11(水) 02:04:42.67 ID:h6Gd5Qbo0
--------------------------------------------

ポップ(あれから一か月が経った…)

ポップ(幸い魔王軍が再び蘇ってくることはなく、復旧作業でどの国も忙しいようだ)



ポップ(あれらは…全て幻だったのだろうか?)


78: 2009/02/11(水) 02:07:00.15 ID:h6Gd5Qbo0
ポップ(…そんなはずはない)

ポップ(でろりんたちは確かに俺たちを助けてくれた…)

ポップ(でも誰一人としてその事を覚えていないみたいだ)

ポップ(覚えていないなんてもんじゃない…皆が俺ひとりでバーンを倒したという)


ポップ(俺はあの時なにをしていたんだ?)


メルル「…ポップさん」

80: 2009/02/11(水) 02:09:23.73 ID:h6Gd5Qbo0
ポップ「メルル…」

メルル「こんなところにいたんですね…探しましたよ」

ポップ(そういえば、でろりんはメルルに恋してたんだよな)

メルル「ポップさん…お話があるんです」

ポップ「話って…俺にか?」

メルル「はい…」

81: 2009/02/11(水) 02:11:38.41 ID:h6Gd5Qbo0
メルル「私…知ってます」

ポップ「知ってるって…?」

メルル「あの時 大魔宮で何が起こっていたのかを…」

ポップ「…………………」


メルル「……それだけじゃないんです」

83: 2009/02/11(水) 02:14:15.88 ID:h6Gd5Qbo0
メルル「私…お告げを受けました…あの勇者様に」

ポップ「メルル…聞かせてくれ」


メルル「はい…」



メルル『ヴェルザーはもうすぐ復活しようとしている』


ポップ「!!!!」

84: 2009/02/11(水) 02:15:50.57 ID:h6Gd5Qbo0
メルル「続けてこう言っていました」


メルル『だがお前たちの結束力を以ってすれば敵わない相手ではない』

メルル『人間は私たちの思った以上に素晴らしく尊い生き物だった』

メルル『地上の平和を…よろしく頼んだ』



ポップ「…………へっ」

85: 2009/02/11(水) 02:17:12.46 ID:h6Gd5Qbo0
メルル「どうしましょう!! また魔王が復活するのですか!?」


ポップ「メルル……心配いらねえよ」

ポップ「どんなに強い敵が来ても…」

ポップ「一度つながった人間同士の絆は決して断ち切られたりはしないんだ」


ポップ「その絆ってのは……ロン・ベルクの作ったものよりもっと優秀な武器なんだぜ」

86: 2009/02/11(水) 02:18:30.20 ID:h6Gd5Qbo0
ポップ(やっぱりあれは幻じゃなかった)

ポップ(そして…でろりんたちは教えてくれたんだ)

ポップ(奇蹟は起きるものじゃない…起こすものなんだって)

ポップ(もうお前らの力は借りない……今度は……こっちが見せつけてやる)


ポップ(閃光のような…人間の生き方を!!)





88: 2009/02/11(水) 02:23:22.90 ID:h6Gd5Qbo0
短いSSですけど作るのには3時間くらいかかりました
支援してくださった方々、本当にありがとうございます
バイバイさるさんの存在を新参の自分は今日初めて知りました
他人の協力がないとこういうのもできないんですね

駄文、申し訳ありませんでした。おやすみ

89: 2009/02/11(水) 02:25:39.65 ID:3XU5ygA10
これはいいものを見せてもらった

90: 2009/02/11(水) 02:25:45.85 ID:fayL/9Au0
お疲れ様~
書き溜めてるときも多少は休み休みやったほうがいいよ~
支援要因が多いときはそうでもないけど。

引用: でろりん「大魔王バーンは倒す…魔界の勇者の名にかけて!!」