1:◆L0dG93FE2w 2013/04/06(土) 17:01:47 ID:6V6RHUzI
幼稚園
幼「今日も交換ごっこしよ!」
男「それじゃ、これ幼ちゃんにあげる!」
幼「ありがとう!それじゃあこれはおかえしです!」
男「ありがとう!幼ちゃん!」
幼「かいぐいしてるのバレたら怒られるから…」
男「うん。あそこの公園でたべてかえろう!」
幼「今日も交換ごっこしよ!」
男「それじゃ、これ幼ちゃんにあげる!」
幼「ありがとう!それじゃあこれはおかえしです!」
男「ありがとう!幼ちゃん!」
幼「かいぐいしてるのバレたら怒られるから…」
男「うん。あそこの公園でたべてかえろう!」
2: 2013/04/06(土) 17:02:27 ID:6V6RHUzI
ペリペリ
男「ぼく、チロルチョコだーいすき」
パクッ
ペリペリ
幼「わたし、すももキャンディーだーいすき!」
パクッ
男・幼「えへへー」
男「おいしいね!」
幼「うん!」
男「ぼく、チロルチョコだーいすき」
パクッ
ペリペリ
幼「わたし、すももキャンディーだーいすき!」
パクッ
男・幼「えへへー」
男「おいしいね!」
幼「うん!」
3: 2013/04/06(土) 17:03:14 ID:6V6RHUzI
幼「男くんはチロルチョコとわたし、どっちがすき?」
男「もちろん幼ちゃんの方がすきだよ!だいすきだもん!」
幼「えへへー。私も、すももより男くんの方がだいすき!」
男「ずーっといっしょにいたいね」
幼「そうだね!ずっといっしょにいたいね!」
幼「わたしを男くんのおよめさんにしてくれる?」
男「うん!ぼくのおよめさんになってください!」
男・幼「えへへー」
男「もちろん幼ちゃんの方がすきだよ!だいすきだもん!」
幼「えへへー。私も、すももより男くんの方がだいすき!」
男「ずーっといっしょにいたいね」
幼「そうだね!ずっといっしょにいたいね!」
幼「わたしを男くんのおよめさんにしてくれる?」
男「うん!ぼくのおよめさんになってください!」
男・幼「えへへー」
4: 2013/04/06(土) 17:03:53 ID:6V6RHUzI
・
・
幼「あ、男くん」
男「幼ちゃん、こっちにボールがこなかった?」
幼「ううん、きてないよ…って」
幼「また男子Aに無理やり野球やらされてるの?」
男「う、うん…」
幼「また私が言ってあげる!行こう!」
・
幼「あ、男くん」
男「幼ちゃん、こっちにボールがこなかった?」
幼「ううん、きてないよ…って」
幼「また男子Aに無理やり野球やらされてるの?」
男「う、うん…」
幼「また私が言ってあげる!行こう!」
5: 2013/04/06(土) 17:04:44 ID:6V6RHUzI
幼「男子A!男君は野球が苦手なんだから!」
男子A「うっせー。オンナが口出しするなー」
男子A「ブーちゃん!また幼の後ろにかくれるのかよ!」
男「う…」
男子A「お前デブだし、野球もできないし」
男子A「幼にかくれてばっかりでチョーカッコ悪い!」
幼「男君はカッコ悪くない!」
男子A「うっせー。オンナが口出しするなー」
男子A「ブーちゃん!また幼の後ろにかくれるのかよ!」
男「う…」
男子A「お前デブだし、野球もできないし」
男子A「幼にかくれてばっかりでチョーカッコ悪い!」
幼「男君はカッコ悪くない!」
6: 2013/04/06(土) 17:05:32 ID:6V6RHUzI
男子A「カッコ悪いだろっ!」
幼「弱いものイジメする方がカッコ悪い!」
男子A「幼もブーちゃんのこと、弱虫って思ってるんだろ!」
男子A「それを俺たちがきたえてるんだ!」
男子A「だからジャマすんな!」
幼「ちがう!」
幼「男くんは弱虫じゃない!優しいんだっ!」
男「あ、あの…ふたりとも、ケンカしないで…」
幼「弱いものイジメする方がカッコ悪い!」
男子A「幼もブーちゃんのこと、弱虫って思ってるんだろ!」
男子A「それを俺たちがきたえてるんだ!」
男子A「だからジャマすんな!」
幼「ちがう!」
幼「男くんは弱虫じゃない!優しいんだっ!」
男「あ、あの…ふたりとも、ケンカしないで…」
7: 2013/04/06(土) 17:06:16 ID:6V6RHUzI
男子A「ブーちゃんはだまってろよ」
幼「男くん、ちょっと待っててね」
幼「今、あいつやっつけるから!」
ポカッ
男子A「やったなこいつ!」
ドカッ
幼「いたっ!」
幼「男くん、ちょっと待っててね」
幼「今、あいつやっつけるから!」
ポカッ
男子A「やったなこいつ!」
ドカッ
幼「いたっ!」
8: 2013/04/06(土) 17:07:23 ID:6V6RHUzI
男「お、幼ちゃん、大丈夫?」
幼「わたしはっ…大丈夫だから!」
男「も、もうケンカはやめてよ…」
男「ぼく、幼ちゃんがケガしたらイヤだよ!」
幼「男くん…」
先生「こらっ!またあなた達!?何してるの!」
男子A「幼が先に手だしたんだ!」
幼「でも男子Aが先に男くんをいじめてたんです!」
幼「わたしはっ…大丈夫だから!」
男「も、もうケンカはやめてよ…」
男「ぼく、幼ちゃんがケガしたらイヤだよ!」
幼「男くん…」
先生「こらっ!またあなた達!?何してるの!」
男子A「幼が先に手だしたんだ!」
幼「でも男子Aが先に男くんをいじめてたんです!」
9: 2013/04/06(土) 17:08:03 ID:6V6RHUzI
先生「喧嘩は駄目!どっちも悪い!」
ポカッ ポカッ
男子A・幼「いたっ!」
男「せんせい!2人はわるくないんです!」
男「ぼ、ぼくがダメだから…」
男「だから2人をしからないでください…」
先生「…それじゃ、男君も」
コツン
男「うっ…」
ポカッ ポカッ
男子A・幼「いたっ!」
男「せんせい!2人はわるくないんです!」
男「ぼ、ぼくがダメだから…」
男「だから2人をしからないでください…」
先生「…それじゃ、男君も」
コツン
男「うっ…」
10: 2013/04/06(土) 17:08:58 ID:6V6RHUzI
先生「喧嘩した人は皆、悪い!」
先生「だから、喧嘩はしないように!」
先生「わかりましたか?」
園児達「はーい」
男(ぼくがしっかりしてないから、幼ちゃんが…)
男(しっかりしなきゃ…)
先生「だから、喧嘩はしないように!」
先生「わかりましたか?」
園児達「はーい」
男(ぼくがしっかりしてないから、幼ちゃんが…)
男(しっかりしなきゃ…)
11: 2013/04/06(土) 17:09:50 ID:6V6RHUzI
幼稚園の卒園式
幼「わたし、男くんのこと、ほんとにとってもだいすき!」
男「うん!ぼくも幼ちゃんのこと、だーいすき!」
幼「わたし、ぜったい男くんのおよめさんになる!」
男「うん!やくそくね!」
幼「小学校にいっても、ずーっとなかよしでいてね?」
男「もちろん!」
幼「わたし、男くんのこと、ほんとにとってもだいすき!」
男「うん!ぼくも幼ちゃんのこと、だーいすき!」
幼「わたし、ぜったい男くんのおよめさんになる!」
男「うん!やくそくね!」
幼「小学校にいっても、ずーっとなかよしでいてね?」
男「もちろん!」
12: 2013/04/06(土) 17:10:27 ID:6V6RHUzI
小学1年生
幼「おんなじ組じゃなかったね…」
男「うん…でも、しかたないよ」
幼「だけどずっとなかよしのともだちだからね?」
男「もちろんだよ!」
幼「それじゃ、今日いっしょにかえろうね!」
男「うん!またあとでね!」
幼「うん!」
幼「おんなじ組じゃなかったね…」
男「うん…でも、しかたないよ」
幼「だけどずっとなかよしのともだちだからね?」
男「もちろんだよ!」
幼「それじゃ、今日いっしょにかえろうね!」
男「うん!またあとでね!」
幼「うん!」
13: 2013/04/06(土) 17:11:14 ID:6V6RHUzI
・
・
男「お、男と言います!みなさんなかよくしてくださいっ!」
担任「はい、男君、元気な挨拶ありがとうね」
男子A「デブだから、あだ名はブーちゃんでーす」
アハハハ
男「う…」
担任「こらっ!男子A君!意地悪な事、言わないの!」
男子A「ほんとーのことだし!なー?ブーちゃん?」
男「ぅ、うん…」
・
男「お、男と言います!みなさんなかよくしてくださいっ!」
担任「はい、男君、元気な挨拶ありがとうね」
男子A「デブだから、あだ名はブーちゃんでーす」
アハハハ
男「う…」
担任「こらっ!男子A君!意地悪な事、言わないの!」
男子A「ほんとーのことだし!なー?ブーちゃん?」
男「ぅ、うん…」
14: 2013/04/06(土) 17:11:53 ID:6V6RHUzI
・
・
放課後
幼「おーい、男くー…」
女子A「ねぇねぇ、幼ちゃんっ」
幼「…ん?な、なぁに?」
女子A「これからみんなで遊ぼうよー」
幼「え…あの…」
女子B「運動場で鬼ごっこやろーよ」
幼「う、うん…」
・
放課後
幼「おーい、男くー…」
女子A「ねぇねぇ、幼ちゃんっ」
幼「…ん?な、なぁに?」
女子A「これからみんなで遊ぼうよー」
幼「え…あの…」
女子B「運動場で鬼ごっこやろーよ」
幼「う、うん…」
15: 2013/04/06(土) 17:12:45 ID:6V6RHUzI
男「あ…幼ちゃん…」
男「…」ショボン
男子A「なーなー、ブーちゃん」
男「な、何?」
男子A「運動場で野球やろうぜー」
男「え、ぼく、野球は…」
男子A「いいから行こうぜー」
グイッ
男子A「いつもジャマしてた幼のやつもいねーし」
男「う…うん…」
男「…」ショボン
男子A「なーなー、ブーちゃん」
男「な、何?」
男子A「運動場で野球やろうぜー」
男「え、ぼく、野球は…」
男子A「いいから行こうぜー」
グイッ
男子A「いつもジャマしてた幼のやつもいねーし」
男「う…うん…」
16: 2013/04/06(土) 17:13:26 ID:6V6RHUzI
・
・
男子A「行くぞー、男子B!」
男子B「こい!ホームランにしてやる!」
男子A「おりゃー!」
ブンッ
ガスッ
男「いたっ!」
男子A「ちゃんと取れよ、ブーちゃん!」
男「ご、ごめん…」
男子A「早くボール取ってこいよー」
男「う、うん…」
・
男子A「行くぞー、男子B!」
男子B「こい!ホームランにしてやる!」
男子A「おりゃー!」
ブンッ
ガスッ
男「いたっ!」
男子A「ちゃんと取れよ、ブーちゃん!」
男「ご、ごめん…」
男子A「早くボール取ってこいよー」
男「う、うん…」
17: 2013/04/06(土) 17:14:14 ID:6V6RHUzI
男「ボール、ないなぁ」
ガサガサ
幼「つかまらないよっ!」
タタタッ
女子A「幼ちゃん、ちょーはやいー!」
女子B「ぜ、ぜんぜん…おいつけない…」
男「幼ちゃん…みんなと楽しそうに遊んでる…」
男「ぼく、幼ちゃんと遊びたいのに…」
男「…」ショボン
ガサガサ
幼「つかまらないよっ!」
タタタッ
女子A「幼ちゃん、ちょーはやいー!」
女子B「ぜ、ぜんぜん…おいつけない…」
男「幼ちゃん…みんなと楽しそうに遊んでる…」
男「ぼく、幼ちゃんと遊びたいのに…」
男「…」ショボン
18: 2013/04/06(土) 17:15:33 ID:6V6RHUzI
オーイ、ハヤクボールトッテコーイ
男「あ、早く探してもっていかないと…」
男(幼ちゃん、女の子たちと楽しそうに遊んでるし…)
男(ジャマしたらダメだ…)
男(ぼく、幼ちゃんがだいすきだから…迷惑かけたくない)
男(自分でなんとかしないと…)
男「あ、早く探してもっていかないと…」
男(幼ちゃん、女の子たちと楽しそうに遊んでるし…)
男(ジャマしたらダメだ…)
男(ぼく、幼ちゃんがだいすきだから…迷惑かけたくない)
男(自分でなんとかしないと…)
19: 2013/04/06(土) 17:16:03 ID:6V6RHUzI
男子A「ブーちゃんはダメだなー」
男子B「デブだからダメだなー」
男「ご、ごめん…おそくなっちゃって…」
男子A「きょうは5時までとっくんだな!」
男子B「オレたちがボールのとりかたおしえてやるよ!」
男「あ、あの、ぼくは…」
男子A「にがさねーぞ」
男(幼ちゃんと、いっしょにかえるやくそくが…)
男子B「デブだからダメだなー」
男「ご、ごめん…おそくなっちゃって…」
男子A「きょうは5時までとっくんだな!」
男子B「オレたちがボールのとりかたおしえてやるよ!」
男「あ、あの、ぼくは…」
男子A「にがさねーぞ」
男(幼ちゃんと、いっしょにかえるやくそくが…)
20: 2013/04/06(土) 17:16:53 ID:6V6RHUzI
女子A「はー。やっぱり幼ちゃん足はやいー」
女子B「ぜんぜんおいつけないよー」
幼「ね、ねえ、今日はそろそろ帰ろう?」
女子C「ねーねー!帰りにみんなでコンビニ行こうよー」
女子B「おー!いいねー!」
幼「あの…わたしは…ちょっと…」
女子A「いいじゃん!みんなでいったら楽しいよ!」
幼(男くんと、いっしょにかえるやくそくが…)
女子B「ぜんぜんおいつけないよー」
幼「ね、ねえ、今日はそろそろ帰ろう?」
女子C「ねーねー!帰りにみんなでコンビニ行こうよー」
女子B「おー!いいねー!」
幼「あの…わたしは…ちょっと…」
女子A「いいじゃん!みんなでいったら楽しいよ!」
幼(男くんと、いっしょにかえるやくそくが…)
21: 2013/04/06(土) 17:17:35 ID:6V6RHUzI
・
・
・
3ヶ月後
男子A「ブーちゃん、やっぱりお前はちゃんとボール取れないなー」
男「や、やっぱりぼくには、キャッチャーは向いてないよ…」
男子A「デブはみんなキャッチャーって決まってるんだよ!」
男子B「そうだぞ、ブーちゃん」
男「う、うん…」
男子A「それじゃ今日も特訓なー」
男「…う、うん」
・
・
3ヶ月後
男子A「ブーちゃん、やっぱりお前はちゃんとボール取れないなー」
男「や、やっぱりぼくには、キャッチャーは向いてないよ…」
男子A「デブはみんなキャッチャーって決まってるんだよ!」
男子B「そうだぞ、ブーちゃん」
男「う、うん…」
男子A「それじゃ今日も特訓なー」
男「…う、うん」
22: 2013/04/06(土) 17:18:47 ID:6V6RHUzI
男(さいきん、ぜんぜん幼ちゃんと遊んでない…)
男(幼ちゃんは1組の女の子たちと楽しそうに遊んでるし…)
男(ぼくは毎日、野球の特訓だし…)
男(さびしいけど、幼ちゃんに心配かけないように…)
男(がんばらなくっちゃ…)
男(幼ちゃんは1組の女の子たちと楽しそうに遊んでるし…)
男(ぼくは毎日、野球の特訓だし…)
男(さびしいけど、幼ちゃんに心配かけないように…)
男(がんばらなくっちゃ…)
23: 2013/04/06(土) 17:19:31 ID:6V6RHUzI
・
・
女子A「今日はわたしの家であそぼー」
女子B「いいねー!」
幼「う、うん」
女子A「みんなでお菓子食べながら、ゲームしようよー」
女子B「じゃ、またコンビニに寄ってからかえろー」
幼「…」
・
女子A「今日はわたしの家であそぼー」
女子B「いいねー!」
幼「う、うん」
女子A「みんなでお菓子食べながら、ゲームしようよー」
女子B「じゃ、またコンビニに寄ってからかえろー」
幼「…」
24: 2013/04/06(土) 17:20:13 ID:6V6RHUzI
幼(…さいきん、ぜんぜん男くんと遊べてない)
幼(学校の帰りも別々だし…)
幼(男くん、わたしのこと、きらいになったのかな…)
幼(私も同じ組の子たちと一緒に遊ぶことが多くなったし…)
幼(…)
幼(学校の帰りも別々だし…)
幼(男くん、わたしのこと、きらいになったのかな…)
幼(私も同じ組の子たちと一緒に遊ぶことが多くなったし…)
幼(…)
25: 2013/04/06(土) 17:21:05 ID:6V6RHUzI
・
・
小学3年生
幼(また男くんと別の組だ…)
幼(…もう全然お話しもしてない)
幼(男君…)
男(また幼ちゃんと別々の組だ…)
男(幼ちゃん、いつも女の子達と楽しそうに遊んでるし…)
男(もう、僕とは友達じゃないのかな…)
・
小学3年生
幼(また男くんと別の組だ…)
幼(…もう全然お話しもしてない)
幼(男君…)
男(また幼ちゃんと別々の組だ…)
男(幼ちゃん、いつも女の子達と楽しそうに遊んでるし…)
男(もう、僕とは友達じゃないのかな…)
26: 2013/04/06(土) 17:22:20 ID:6V6RHUzI
・
・
男子C「なぁなぁ」
男子C「何でお前ら、男の事をブーちゃんって呼ぶんだ?」
男子A「それはあいつがブタみたいだからだぜ」
男子C「ブタ?」
男子B「前はブクブク太ったデブだったんだぜ」
男子C「へぇ、でも今は別にデブじゃないじゃん」
男子C「ちょっと身体は大きいけどな」
男子A「でも今さらあだ名は変えられねーよ」
男子B「だよなー!あいつはブーちゃんのままだ!」
・
男子C「なぁなぁ」
男子C「何でお前ら、男の事をブーちゃんって呼ぶんだ?」
男子A「それはあいつがブタみたいだからだぜ」
男子C「ブタ?」
男子B「前はブクブク太ったデブだったんだぜ」
男子C「へぇ、でも今は別にデブじゃないじゃん」
男子C「ちょっと身体は大きいけどな」
男子A「でも今さらあだ名は変えられねーよ」
男子B「だよなー!あいつはブーちゃんのままだ!」
27: 2013/04/06(土) 17:23:30 ID:6V6RHUzI
・
・
男子A「おら、ブーちゃん、俺たちのカバン持てよ」
男「お、重い…」
男子A「これは修行なんだからなー」
男子B「そうだぞー。デブじゃなくするための修行だー」
男子A「しっかり持てよー」
男「う、うん…」
男(うぅ…重くてキツい…)
男(僕がデブだからこんなにキツいんだ)
男(それにきっとデブだから幼ちゃんも…)
男(僕、やせなきゃ…)
・
男子A「おら、ブーちゃん、俺たちのカバン持てよ」
男「お、重い…」
男子A「これは修行なんだからなー」
男子B「そうだぞー。デブじゃなくするための修行だー」
男子A「しっかり持てよー」
男「う、うん…」
男(うぅ…重くてキツい…)
男(僕がデブだからこんなにキツいんだ)
男(それにきっとデブだから幼ちゃんも…)
男(僕、やせなきゃ…)
28: 2013/04/06(土) 17:24:16 ID:6V6RHUzI
・
・
男「お母さん、僕、やせたいんだけど」
男「どうしたらやせられる?」
男の母「うーん。男ちゃん、そんなに気にしなくても…」
男「でも僕、やせたいんだ」
男「それにもう、運動オンチって言われるの、イヤなんだ…」
男母(…特別太ってる訳じゃないのに)
男母(これは…どうすれば良いのかしら)
・
男「お母さん、僕、やせたいんだけど」
男「どうしたらやせられる?」
男の母「うーん。男ちゃん、そんなに気にしなくても…」
男「でも僕、やせたいんだ」
男「それにもう、運動オンチって言われるの、イヤなんだ…」
男母(…特別太ってる訳じゃないのに)
男母(これは…どうすれば良いのかしら)
29: 2013/04/06(土) 17:24:59 ID:6V6RHUzI
男「か、空手の道場とかに行きたいんだけど!」
男母「うーん…お母さんは反対です」
男「な、なんで?お母さんは僕がずっとデブのままでもいいの?」
男母「男ちゃんは全然太ってないわよ」
男「でも僕、学校で、デブデブって…」
男母「それじゃ、毎朝ご近所をウォーキングとかどうかしら?」
男「ウォーキング?」
男母「うーん…お母さんは反対です」
男「な、なんで?お母さんは僕がずっとデブのままでもいいの?」
男母「男ちゃんは全然太ってないわよ」
男「でも僕、学校で、デブデブって…」
男母「それじゃ、毎朝ご近所をウォーキングとかどうかしら?」
男「ウォーキング?」
30: 2013/04/06(土) 17:25:35 ID:6V6RHUzI
男母「男ちゃんは優しいから、空手は向いてないと思うの」
男母「男ちゃんは誰かを叩いたり出来ないでしょ?」
男「う…うん…無理かも…」
男母「だから、痩せたいのならね」
男母「毎朝ちょっぴり早起きして、歩くだけで良いと思う」
男母「お母さんも付き合うし、食事にも気をつけるから」
男母「しばらくはそれで、ね?」
男「う、うん…それで…頑張ってみるよ!」
男母「男ちゃんは誰かを叩いたり出来ないでしょ?」
男「う…うん…無理かも…」
男母「だから、痩せたいのならね」
男母「毎朝ちょっぴり早起きして、歩くだけで良いと思う」
男母「お母さんも付き合うし、食事にも気をつけるから」
男母「しばらくはそれで、ね?」
男「う、うん…それで…頑張ってみるよ!」
31: 2013/04/06(土) 17:26:11 ID:6V6RHUzI
・
・
半年後
男「お母さん、早く早く!」
男母「はあっ…はあっ…ちょっと待って、男ちゃん」
男母「これはもう…ウォーキングじゃなくて…」
男母「ランニング…」
男「僕、先に行くよー」
タッタッタッ
男母「あの子ったら、す…すっかり健康的になっちゃって」
・
半年後
男「お母さん、早く早く!」
男母「はあっ…はあっ…ちょっと待って、男ちゃん」
男母「これはもう…ウォーキングじゃなくて…」
男母「ランニング…」
男「僕、先に行くよー」
タッタッタッ
男母「あの子ったら、す…すっかり健康的になっちゃって」
32: 2013/04/06(土) 17:26:50 ID:6V6RHUzI
男母「ハァッ…ハァッ…」
男「お母さん、おそいー」
男母「男ちゃんが早くなったのよ」
男母(とは言え、この歳で息子に負けるなんて…)
男「ねぇ、お母さん、もっとやせるにはどうしたらいい?」
男「もっといっぱい走ればやせる?」
男母「もう男ちゃんは充分痩せているでしょ?」
男「でも、僕もっともっとやせたいんだよー」
男母(…どうしましょ)
男「お母さん、おそいー」
男母「男ちゃんが早くなったのよ」
男母(とは言え、この歳で息子に負けるなんて…)
男「ねぇ、お母さん、もっとやせるにはどうしたらいい?」
男「もっといっぱい走ればやせる?」
男母「もう男ちゃんは充分痩せているでしょ?」
男「でも、僕もっともっとやせたいんだよー」
男母(…どうしましょ)
33: 2013/04/06(土) 17:27:46 ID:6V6RHUzI
・
・
近所のおばちゃん「なるほどねぇ」
男母「どうしたら良いと思う?」
おばちゃん「小3で過度なダイエットなんて危険よ」
男母「私もそう思うんだけど…」
男母「どうやら学校で太ってるとか」
男母「運動音痴って言われてるらしくて」
男母「確かに幼稚園の頃はぽっちゃりしてたけど」
男母「今は体重的には普通なはずなんだけどね」
おばちゃん「そうよね。むしろ痩せて見えるわよ」
・
近所のおばちゃん「なるほどねぇ」
男母「どうしたら良いと思う?」
おばちゃん「小3で過度なダイエットなんて危険よ」
男母「私もそう思うんだけど…」
男母「どうやら学校で太ってるとか」
男母「運動音痴って言われてるらしくて」
男母「確かに幼稚園の頃はぽっちゃりしてたけど」
男母「今は体重的には普通なはずなんだけどね」
おばちゃん「そうよね。むしろ痩せて見えるわよ」
34: 2013/04/06(土) 17:28:36 ID:6V6RHUzI
おばちゃん「んー…小3だとちょっと早いかもしれないけど」
おばちゃん「ウチのバレークラブに参加させてみる?」
男母「バレークラブ?」
おばちゃん「私が監督だから無理はさせないし」
おばちゃん「スポーツすれば、健康的に痩せられるって説明すれば…」
男母「そうして貰えると助かるわ」
おばちゃん「それじゃ、男君の意思確認しておいて」
男母「今夜、聞いてみるわ」
おばちゃん「ウチのバレークラブに参加させてみる?」
男母「バレークラブ?」
おばちゃん「私が監督だから無理はさせないし」
おばちゃん「スポーツすれば、健康的に痩せられるって説明すれば…」
男母「そうして貰えると助かるわ」
おばちゃん「それじゃ、男君の意思確認しておいて」
男母「今夜、聞いてみるわ」
35: 2013/04/06(土) 17:29:37 ID:6V6RHUzI
・
・
男母「と言う訳なんだけど…どう?」
男「バレーボール…」
男「僕、デブだし、運動神経にぶいけど、できるかな?」
男「僕のせいで試合に負けたら…」
男母「大丈夫。皆が健康になる為にやる事だから」
男母「勝ち負けで怒られたりはしないわよ」
男「じゃ、じゃあ僕、やってみようかな…」
男母「うん!頑張ってみなさい!」
男(やせて、バレーも出来るようになったら…)
男(幼ちゃんもまた僕と話してくれるかも…)
男(…頑張って、カッコ良くなりたい!)
・
男母「と言う訳なんだけど…どう?」
男「バレーボール…」
男「僕、デブだし、運動神経にぶいけど、できるかな?」
男「僕のせいで試合に負けたら…」
男母「大丈夫。皆が健康になる為にやる事だから」
男母「勝ち負けで怒られたりはしないわよ」
男「じゃ、じゃあ僕、やってみようかな…」
男母「うん!頑張ってみなさい!」
男(やせて、バレーも出来るようになったら…)
男(幼ちゃんもまた僕と話してくれるかも…)
男(…頑張って、カッコ良くなりたい!)
36: 2013/04/06(土) 17:30:30 ID:6V6RHUzI
・
・
おばちゃん「今日からみんなと練習する事になった男君です」
おばちゃん「はい、挨拶して」
男「男と言います!よ、よろしくお願いしますっ!」
バレークラブの皆「よろしくー!」
キャプテン「宜しく、男君!」
男「は、はい!えっと…頑張ります!」
キャプテン「このバレークラブは4年生から6年生で」
キャプテン「全員男君より年上だから」
キャプテン「皆にはさん付けな?」
男「はい!」
・
おばちゃん「今日からみんなと練習する事になった男君です」
おばちゃん「はい、挨拶して」
男「男と言います!よ、よろしくお願いしますっ!」
バレークラブの皆「よろしくー!」
キャプテン「宜しく、男君!」
男「は、はい!えっと…頑張ります!」
キャプテン「このバレークラブは4年生から6年生で」
キャプテン「全員男君より年上だから」
キャプテン「皆にはさん付けな?」
男「はい!」
37: 2013/04/06(土) 17:31:15 ID:6V6RHUzI
・
・
3ヶ月後
おばちゃん(思ってた以上に動けるわね…)
おばちゃん(小3だから身長は全然足りないけど)
おばちゃん(ボールにはちゃんと付いて行けてる)
おばちゃん(これで運動音痴なんてとんでもない)
おばちゃん(これは…)
・
3ヶ月後
おばちゃん(思ってた以上に動けるわね…)
おばちゃん(小3だから身長は全然足りないけど)
おばちゃん(ボールにはちゃんと付いて行けてる)
おばちゃん(これで運動音痴なんてとんでもない)
おばちゃん(これは…)
38: 2013/04/06(土) 17:31:52 ID:6V6RHUzI
おばちゃん「どう?男君、バレーは楽しい?」
男「はい、監督!楽しいです!」
おばちゃん「そう。良かった」
男「身体動かすの、とっても楽しいです!」
おばちゃん「その調子で続けてれば、試合にも出られるわよ」
男「えっ?し、試合は…僕には無理です…」
男「はい、監督!楽しいです!」
おばちゃん「そう。良かった」
男「身体動かすの、とっても楽しいです!」
おばちゃん「その調子で続けてれば、試合にも出られるわよ」
男「えっ?し、試合は…僕には無理です…」
39: 2013/04/06(土) 17:32:36 ID:6V6RHUzI
おばちゃん「男君、もっと自分に自信を持って!」
おばちゃん「おばちゃんが保証する!」
おばちゃん「男君は出来る子だよ!」
男「は、はい…頑張ります!」
男(身体動かすの楽しい!)
男(クラブの皆も優しいし…)
男(バレー始めて良かった!)
おばちゃん「おばちゃんが保証する!」
おばちゃん「男君は出来る子だよ!」
男「は、はい…頑張ります!」
男(身体動かすの楽しい!)
男(クラブの皆も優しいし…)
男(バレー始めて良かった!)
40: 2013/04/06(土) 17:33:18 ID:6V6RHUzI
・
・
男子A「なぁブーちゃん」
男「何?男子A君」
男子A「お前最近…なんか…」
男「ん?」
男子A「いや、やっぱなんでもねーよ」
男子B「おーい!2人とも、野球やろうぜー」
男子A「おー!俺の魔球を見せてやるぜー」
・
男子A「なぁブーちゃん」
男「何?男子A君」
男子A「お前最近…なんか…」
男「ん?」
男子A「いや、やっぱなんでもねーよ」
男子B「おーい!2人とも、野球やろうぜー」
男子A「おー!俺の魔球を見せてやるぜー」
41: 2013/04/06(土) 17:33:52 ID:6V6RHUzI
男子A「行くぞ、ブーちゃん!」
男「あの…僕はバレーの練習があるから」
男子A「…なら仕方ねーな」
男子A「じゃーな、ブーちゃん」
男「うん、また明日ね」
男子A「…」
男「あの…僕はバレーの練習があるから」
男子A「…なら仕方ねーな」
男子A「じゃーな、ブーちゃん」
男「うん、また明日ね」
男子A「…」
43: 2013/04/06(土) 17:34:32 ID:6V6RHUzI
幼(男君、バレークラブに入ってから)
幼(毎日放課後は体育館だ…)
幼(話しも全然できない…)
幼(…もう、私の事も忘れちゃってるんだ)
幼(…きっとしかたない事なんだ)
幼(………)ショボン
女子A「幼ちゃん、今日も帰りにコンビニ行こー」
幼「う、うん」
幼(毎日放課後は体育館だ…)
幼(話しも全然できない…)
幼(…もう、私の事も忘れちゃってるんだ)
幼(…きっとしかたない事なんだ)
幼(………)ショボン
女子A「幼ちゃん、今日も帰りにコンビニ行こー」
幼「う、うん」
44: 2013/04/06(土) 17:36:01 ID:6V6RHUzI
・
・
小学4年生
幼(あっ!やったっ!男君と同じ組だっ!)
幼(また、幼稚園の時みたいに一緒に遊べるかな…)
幼(おしゃべり出来るかな…)
幼(…楽しみだなっ)
幼(また幼稚園の時みたいに…)
幼「あ、あの…男君っ」
男「あ、幼さん。1年間よろしくね!」
幼(幼…さん…)
幼「う、うん。よろしく…ね」
幼(…)
・
小学4年生
幼(あっ!やったっ!男君と同じ組だっ!)
幼(また、幼稚園の時みたいに一緒に遊べるかな…)
幼(おしゃべり出来るかな…)
幼(…楽しみだなっ)
幼(また幼稚園の時みたいに…)
幼「あ、あの…男君っ」
男「あ、幼さん。1年間よろしくね!」
幼(幼…さん…)
幼「う、うん。よろしく…ね」
幼(…)
45: 2013/04/06(土) 17:36:53 ID:6V6RHUzI
・
・
7月中旬
幼(もうすぐ夏休み…)
幼(ほとんど会話もしてないけど)
幼(夏休みなら、一緒に遊べるかも!)
男子A「ブーちゃん、夏休み俺らと旅行行こうぜ」
男子B「ウチのばあちゃんの家に皆で行くんだ」
男子A「家の裏がすぐ海らしいぜ!」
男「あ、僕、夏休みはバレー部の練習と合宿があるから…」
・
7月中旬
幼(もうすぐ夏休み…)
幼(ほとんど会話もしてないけど)
幼(夏休みなら、一緒に遊べるかも!)
男子A「ブーちゃん、夏休み俺らと旅行行こうぜ」
男子B「ウチのばあちゃんの家に皆で行くんだ」
男子A「家の裏がすぐ海らしいぜ!」
男「あ、僕、夏休みはバレー部の練習と合宿があるから…」
46: 2013/04/06(土) 17:37:51 ID:6V6RHUzI
男子A「何だよ、全然休み無いのかよー」
男「ごめんね、男子A君、男子B君」
男子A「まぁ、お前バレー頑張ってるし仕方ねーな」
男子B「練習頑張れよ、ブーちゃん」
男「うん。頑張るよ!」
幼(男君…バレー、頑張ってるんだ)
幼(私が声かける間も無いや…)
幼(…私、ホントにダメだ)
男「ごめんね、男子A君、男子B君」
男子A「まぁ、お前バレー頑張ってるし仕方ねーな」
男子B「練習頑張れよ、ブーちゃん」
男「うん。頑張るよ!」
幼(男君…バレー、頑張ってるんだ)
幼(私が声かける間も無いや…)
幼(…私、ホントにダメだ)
47: 2013/04/06(土) 17:38:29 ID:6V6RHUzI
夏休み中頃
幼母「それじゃ、そろそろ出発するわよ」
幼「はーい」
幼母「幼ちゃん、玄関の鍵よろしく」
幼「はいはい」
ガチャガチャカチッ
幼母「今年もおばあちゃん、幼ちゃんが来るの楽しみにしてるって」
幼「私もおばあちゃんと会うの楽しみ!」
幼母「それじゃ、そろそろ出発するわよ」
幼「はーい」
幼母「幼ちゃん、玄関の鍵よろしく」
幼「はいはい」
ガチャガチャカチッ
幼母「今年もおばあちゃん、幼ちゃんが来るの楽しみにしてるって」
幼「私もおばあちゃんと会うの楽しみ!」
48: 2013/04/06(土) 17:39:41 ID:6V6RHUzI
幼母「それじゃ、駐車場から車出して来るから、ちょっと待っててね」
幼「うん」
幼「あ!男君!」
男「あれ?幼さん、こんにちは!…お出掛け?」
幼「う、うん。おばあちゃんの家に…」
男「そっか。気をつけて行ってらっしゃい!」
幼「うん」
幼「あ!男君!」
男「あれ?幼さん、こんにちは!…お出掛け?」
幼「う、うん。おばあちゃんの家に…」
男「そっか。気をつけて行ってらっしゃい!」
49: 2013/04/06(土) 17:42:21 ID:6V6RHUzI
幼「お、男君は?」
男「今、合宿の帰りなんだ」
幼「そ、そうなんだ?」
男「それで明日から一週間、バレーの練習お休みなんだ」
幼「!」
男「でも、一週間休んだら、××小学校のバレークラブと」
男「また一週間の合同合宿があるんだけどね」
幼「そ、そうなんだ…」
男「今、合宿の帰りなんだ」
幼「そ、そうなんだ?」
男「それで明日から一週間、バレーの練習お休みなんだ」
幼「!」
男「でも、一週間休んだら、××小学校のバレークラブと」
男「また一週間の合同合宿があるんだけどね」
幼「そ、そうなんだ…」
50: 2013/04/06(土) 17:42:53 ID:6V6RHUzI
男「だからこの一週間の休みで、頑張って宿題を終わらせようと思ってるんだ」
男「幼さんは宿題終わった?」
幼「は、半分くらい。残りはおばあちゃんの家でやろうと思って」
男「そっか、お互い頑張ろうね」
幼母「幼ちゃん、行くわよー」
男「あ、それじゃあね、幼さん」
幼「うん、またね、男君」
男「幼さんは宿題終わった?」
幼「は、半分くらい。残りはおばあちゃんの家でやろうと思って」
男「そっか、お互い頑張ろうね」
幼母「幼ちゃん、行くわよー」
男「あ、それじゃあね、幼さん」
幼「うん、またね、男君」
51: 2013/04/06(土) 17:44:11 ID:6V6RHUzI
幼母「なぁに?幼ちゃん」
幼「え?な、なに?」
幼母「ニヤけちゃって…そんなにおばあちゃんの家に行くのが楽しみなの?」
幼「う、うん。すっごく楽しみだよ!」
幼(男君と久しぶりにお話し出来た…)
幼(何か、嬉しいなー)
幼(でも一週間しかお休みないんじゃ…)
幼(丁度私がおばあちゃんの家から戻ってくる頃に)
幼(男君はまたバレーか…)
幼(全然上手く行かないなぁ…)ショボン
幼「え?な、なに?」
幼母「ニヤけちゃって…そんなにおばあちゃんの家に行くのが楽しみなの?」
幼「う、うん。すっごく楽しみだよ!」
幼(男君と久しぶりにお話し出来た…)
幼(何か、嬉しいなー)
幼(でも一週間しかお休みないんじゃ…)
幼(丁度私がおばあちゃんの家から戻ってくる頃に)
幼(男君はまたバレーか…)
幼(全然上手く行かないなぁ…)ショボン
52: 2013/04/06(土) 17:44:47 ID:6V6RHUzI
・
・
数ヶ月後
幼(…せっかく一緒のクラスになれたのに)
幼(夏休みにした会話が一番長い会話だった…)
幼(全然お話し出来ない…)
幼(バレー頑張ってるから、声かけにくいし…)
幼(もう…仲良く出来ないのかな…)
・
数ヶ月後
幼(…せっかく一緒のクラスになれたのに)
幼(夏休みにした会話が一番長い会話だった…)
幼(全然お話し出来ない…)
幼(バレー頑張ってるから、声かけにくいし…)
幼(もう…仲良く出来ないのかな…)
53: 2013/04/06(土) 17:45:23 ID:6V6RHUzI
・
・
・
2月12日
幼「…はぁ」
幼「もう4年生も終わっちゃう…」
幼「結局ほとんど話しも出来ないし…」
幼「…はぁ」
トボトボ
・
・
2月12日
幼「…はぁ」
幼「もう4年生も終わっちゃう…」
幼「結局ほとんど話しも出来ないし…」
幼「…はぁ」
トボトボ
54: 2013/04/06(土) 17:49:59 ID:6V6RHUzI
幼「あ、駄菓子屋…」
幼「幼稚園の頃は男君と一緒によく来たなぁ…」
幼「最近はコンビニでも駄菓子はあるもんね」
幼「久しぶりに入ってみよ」
ガラガラ
幼「こんにちはー」
駄菓子屋のおばあちゃん「あら幼ちゃん、いらっしゃい」
幼「幼稚園の頃は男君と一緒によく来たなぁ…」
幼「最近はコンビニでも駄菓子はあるもんね」
幼「久しぶりに入ってみよ」
ガラガラ
幼「こんにちはー」
駄菓子屋のおばあちゃん「あら幼ちゃん、いらっしゃい」
55: 2013/04/06(土) 17:50:49 ID:6V6RHUzI
おばあちゃん「久しぶりだねぇ」
幼「おばあちゃん、久しぶりー」
おばあちゃん「随分大きくなって…今何年生?」
幼「今、4年生です」
幼「4年生かい。お姉ちゃんになったわねぇ」
おばあちゃん「今日は男ちゃんは一緒じゃないの?」
幼「えっ?あ、あの…」
幼「おばあちゃん、久しぶりー」
おばあちゃん「随分大きくなって…今何年生?」
幼「今、4年生です」
幼「4年生かい。お姉ちゃんになったわねぇ」
おばあちゃん「今日は男ちゃんは一緒じゃないの?」
幼「えっ?あ、あの…」
56: 2013/04/06(土) 17:52:03 ID:6V6RHUzI
おばあちゃん「幼稚園の頃はいつも一緒に来てたじゃない」
おばあちゃん「喧嘩でもしちゃった?」
幼「いやっ…その…ケンカした訳じゃないんだけど…」
幼「小学校に上がってから、一緒に遊ばなくなって…」
おばあちゃん「また仲良く遊べるようになるさー」
幼「ホントに?ホントにそうかな?」
おばあちゃん「2人がいつもニコニコ仲良しだった事」
おばあちゃん「おばあちゃんはちゃんと覚えてるからね」
おばあちゃん「喧嘩でもしちゃった?」
幼「いやっ…その…ケンカした訳じゃないんだけど…」
幼「小学校に上がってから、一緒に遊ばなくなって…」
おばあちゃん「また仲良く遊べるようになるさー」
幼「ホントに?ホントにそうかな?」
おばあちゃん「2人がいつもニコニコ仲良しだった事」
おばあちゃん「おばあちゃんはちゃんと覚えてるからね」
57: 2013/04/06(土) 17:52:44 ID:6V6RHUzI
おばあちゃん「だから絶対大丈夫!ね?」
幼「おばあちゃん、ありがとう!」
おばあちゃん「それじゃ、2人がまた仲良くニコニコ出来るように…」
ガサガサ
おばあちゃん「これをあげよう」
サッ
幼「おばあちゃん、ありがとう!」
おばあちゃん「それじゃ、2人がまた仲良くニコニコ出来るように…」
ガサガサ
おばあちゃん「これをあげよう」
サッ
58: 2013/04/06(土) 17:53:26 ID:6V6RHUzI
幼「これ…」
おばあちゃん「明後日はバレンタインデーでしょ?」
幼「バレンタイン…」
おばあちゃん「ウチには高級なチョコは無いけど」
おばあちゃん「これ、男ちゃんが好きだった味だから」
おばあちゃん「男ちゃんも喜んでくれると思うわ」
おばあちゃん「ね?」
おばあちゃん「明後日はバレンタインデーでしょ?」
幼「バレンタイン…」
おばあちゃん「ウチには高級なチョコは無いけど」
おばあちゃん「これ、男ちゃんが好きだった味だから」
おばあちゃん「男ちゃんも喜んでくれると思うわ」
おばあちゃん「ね?」
59: 2013/04/06(土) 17:55:23 ID:6V6RHUzI
幼「うん!ありがとう、おばあちゃん!」
幼「私、頑張ってみる!また男君と仲良くしたいから…」
おばあちゃん「幼ちゃん、またおいでね」
おばあちゃん「今度は男ちゃんと2人で、ね?」
幼「うん!」
幼「私、頑張ってみる!また男君と仲良くしたいから…」
おばあちゃん「幼ちゃん、またおいでね」
おばあちゃん「今度は男ちゃんと2人で、ね?」
幼「うん!」
60: 2013/04/06(土) 17:56:25 ID:6V6RHUzI
・
・
幼「おばあちゃんから、10個ももらっちゃったけど…」
幼「たくさんだと、男くんも気を使っちゃうかもだし」
幼「…3個くらいを可愛い袋に入れてあげようっと」
ガサガサ
ギュッ
幼「これで良しっと」
幼「明後日…ちゃんと渡せるかなぁ…」
幼「また、仲良く遊べるかなぁ…」
幼「男君…」
・
幼「おばあちゃんから、10個ももらっちゃったけど…」
幼「たくさんだと、男くんも気を使っちゃうかもだし」
幼「…3個くらいを可愛い袋に入れてあげようっと」
ガサガサ
ギュッ
幼「これで良しっと」
幼「明後日…ちゃんと渡せるかなぁ…」
幼「また、仲良く遊べるかなぁ…」
幼「男君…」
61: 2013/04/06(土) 17:56:58 ID:6V6RHUzI
・
・
次の日
女子A「えー?男の子にチョコあげるの?」
女子A「面倒だし、あげないでいいでしょー」
女子C「そ、そうだよね。面倒だよね」
幼「そうかな?面倒かな?」
女子A「え?幼ちゃん、もしかしてチョコ用意してるの?」
幼「え?ううん。ぜ、全然用意とかはしてないよ…」
・
次の日
女子A「えー?男の子にチョコあげるの?」
女子A「面倒だし、あげないでいいでしょー」
女子C「そ、そうだよね。面倒だよね」
幼「そうかな?面倒かな?」
女子A「え?幼ちゃん、もしかしてチョコ用意してるの?」
幼「え?ううん。ぜ、全然用意とかはしてないよ…」
63: 2013/04/06(土) 17:58:18 ID:6V6RHUzI
女子A「だよねー」
女子A「義理チョコの為に自分のおこづかい使いたくないしー」
女子B「そ、そうだよね。義理チョコとか意味わかんないよねー」
女子A「帰りに自分達が食べる用のお菓子買って帰ろう」
女子C「そ、そうだね…」
幼「うん…」
幼(…どうしよう)
女子A「義理チョコの為に自分のおこづかい使いたくないしー」
女子B「そ、そうだよね。義理チョコとか意味わかんないよねー」
女子A「帰りに自分達が食べる用のお菓子買って帰ろう」
女子C「そ、そうだね…」
幼「うん…」
幼(…どうしよう)
64: 2013/04/06(土) 17:59:08 ID:6V6RHUzI
2月14日
男子A「おはよー、男子B」
男子B「オッス」
男子A「あれ?ブーちゃんまだ来てないのかー」
男子B「バレーの朝練みたいだぜ」
男子A「あいつ、バレーやり始めて変わったよなー」
男子B「だよなー」
男子A「おはよー、男子B」
男子B「オッス」
男子A「あれ?ブーちゃんまだ来てないのかー」
男子B「バレーの朝練みたいだぜ」
男子A「あいつ、バレーやり始めて変わったよなー」
男子B「だよなー」
65: 2013/04/06(土) 18:00:11 ID:6V6RHUzI
女子C「あの…おはよう、男子A君」
男子A「おはよう…ん?なんか用か?」
女子C「えっと…これ…バレンタインのチョコなんだけど…」
女子C「う、受け取ってくれる?」
男子A「お、俺にかよ?いいのかよ?」
男子B「マジかー」
女子A「ちょっと!アンタ!チョコあげないって言ってたのに!」
男子A「おはよう…ん?なんか用か?」
女子C「えっと…これ…バレンタインのチョコなんだけど…」
女子C「う、受け取ってくれる?」
男子A「お、俺にかよ?いいのかよ?」
男子B「マジかー」
女子A「ちょっと!アンタ!チョコあげないって言ってたのに!」
66: 2013/04/06(土) 18:01:12 ID:6V6RHUzI
女子C「ゴメン、女子Aちゃん…これ義理チョコじゃないから…」
女子B「なら…あの…男子B君…これ私から…チョコ」
男子B「マジかー?ありがとー!」
女子A「女子B!アンタまで…裏切り者ー!」
女子A「お、幼ちゃんは何も準備してないんだよね?」
幼「う…うん…」
幼(男君にあげたいけど…)
幼(…)
女子B「なら…あの…男子B君…これ私から…チョコ」
男子B「マジかー?ありがとー!」
女子A「女子B!アンタまで…裏切り者ー!」
女子A「お、幼ちゃんは何も準備してないんだよね?」
幼「う…うん…」
幼(男君にあげたいけど…)
幼(…)
67: 2013/04/06(土) 18:01:43 ID:6V6RHUzI
・
・
放課後
男子A「ブーちゃん、俺らの分もトイレ掃除よろしくなー」
男子B「俺ら野球の練習あるから、頼むなー」
男「う、うん…」
男(早く掃除終わらせて、バレーの練習に行かなきゃ…)
・
放課後
男子A「ブーちゃん、俺らの分もトイレ掃除よろしくなー」
男子B「俺ら野球の練習あるから、頼むなー」
男「う、うん…」
男(早く掃除終わらせて、バレーの練習に行かなきゃ…)
68: 2013/04/06(土) 18:02:28 ID:6V6RHUzI
30分後
男「はぁ…やっと終わった…」
男「早く荷物取って、体育館に行かなきゃ…」
ガラッ
男「あっ!」
幼「ひゃっ!?」
男「あれっ?幼さん…今日って日直だっけ?」
幼「ち、違うけど…」
男「はぁ…やっと終わった…」
男「早く荷物取って、体育館に行かなきゃ…」
ガラッ
男「あっ!」
幼「ひゃっ!?」
男「あれっ?幼さん…今日って日直だっけ?」
幼「ち、違うけど…」
69: 2013/04/06(土) 18:03:08 ID:6V6RHUzI
幼(みんなが帰るの待ってたら、こんな時間になっちゃった)
幼(男君のカバンにチョコ入れようとしたら急に入ってきたから)
幼(ビックリして変な声出しちゃった…)
男「もう誰も残ってないと思ってたからビックリしたよ」
幼「わ、私もビックリしたけどね」
幼(男君のカバンにチョコ入れようとしたら急に入ってきたから)
幼(ビックリして変な声出しちゃった…)
男「もう誰も残ってないと思ってたからビックリしたよ」
幼「わ、私もビックリしたけどね」
70: 2013/04/06(土) 18:04:02 ID:6V6RHUzI
男「っと…僕、もう行かなきゃ」
男「もう幼さん以外は帰っちゃってるよね?」
幼「うん、ついさっきみんな帰ったよ」
男「幼さんも出るなら、教室の鍵かけちゃうけど…」
幼「う、うん…私ももう帰る所だったから」
男「それじゃ、戸締り確認するね」
幼「う、うん…」
幼(今だ!今、渡さなきゃ…)
幼(でも、何て言って渡せば…)
男「もう幼さん以外は帰っちゃってるよね?」
幼「うん、ついさっきみんな帰ったよ」
男「幼さんも出るなら、教室の鍵かけちゃうけど…」
幼「う、うん…私ももう帰る所だったから」
男「それじゃ、戸締り確認するね」
幼「う、うん…」
幼(今だ!今、渡さなきゃ…)
幼(でも、何て言って渡せば…)
71: 2013/04/06(土) 18:05:15 ID:6V6RHUzI
男「窓、全部締まってる」
男「幼さん、忘れ物無い?」
幼「う、うん、大丈夫」
男「それじゃ、鍵かけるよー」
ガチャガチャ
男「これで戸締りオッケー」
幼「…鍵、私が職員室に持っていくよ」
男「ホント?ありがとう」
男「それじゃお願いします」
チャリッ
男「幼さん、忘れ物無い?」
幼「う、うん、大丈夫」
男「それじゃ、鍵かけるよー」
ガチャガチャ
男「これで戸締りオッケー」
幼「…鍵、私が職員室に持っていくよ」
男「ホント?ありがとう」
男「それじゃお願いします」
チャリッ
72: 2013/04/06(土) 18:05:57 ID:6V6RHUzI
幼「…これから体育館?」
男「うん!バレーの練習なんだー」
幼「ふーん」
幼(…知ってるけど)
男「それじゃ、鍵、お願いね」
男「また明日」
幼「お、男君!ちょっと!」
男「うん?なぁに?」
男「うん!バレーの練習なんだー」
幼「ふーん」
幼(…知ってるけど)
男「それじゃ、鍵、お願いね」
男「また明日」
幼「お、男君!ちょっと!」
男「うん?なぁに?」
73: 2013/04/06(土) 18:06:33 ID:6V6RHUzI
幼「男君は今日、誰かからチョコ貰ったの?」
男「チョコ?」
幼「今日はバレンタインデーでしょ?」
男「あー…いやー、誰からも貰ってないよー」
幼「そ、そう言えば、男子A君たちは貰ってたみたいよ」
男「そうなんだー。良いなー」
男「僕、チョコレート好きなんだけどなー」
幼(知ってるし)
男「チョコ?」
幼「今日はバレンタインデーでしょ?」
男「あー…いやー、誰からも貰ってないよー」
幼「そ、そう言えば、男子A君たちは貰ってたみたいよ」
男「そうなんだー。良いなー」
男「僕、チョコレート好きなんだけどなー」
幼(知ってるし)
74: 2013/04/06(土) 18:07:33 ID:6V6RHUzI
男「僕だけもらえないや、えへへ」
幼「そっか。そ、それじゃ、これあげる」
サッ
男「え?これって…」
幼「一個も貰えないと可哀想かなって」
男「ありがとう!幼さん!」
幼「べ、別にお礼とか、良いから」
幼「中身、チロルチョコ3個だし」
幼「そっか。そ、それじゃ、これあげる」
サッ
男「え?これって…」
幼「一個も貰えないと可哀想かなって」
男「ありがとう!幼さん!」
幼「べ、別にお礼とか、良いから」
幼「中身、チロルチョコ3個だし」
75: 2013/04/06(土) 18:08:23 ID:6V6RHUzI
男「それでも嬉しいよ、ホントにありがとう!」
幼「そ、それじゃ、バレー頑張ってね」
男「うん!それじゃ!また明日ね!」
幼(結局…また仲良くしたいとか)
幼(何も言えなかったなぁ…)
幼(もう、一生仲良く出来ないのかなぁ…)
幼(せっかくおばあちゃんがくれたチャンスだったのになぁ…)
幼(はぁ…もうダメだ…)
幼「そ、それじゃ、バレー頑張ってね」
男「うん!それじゃ!また明日ね!」
幼(結局…また仲良くしたいとか)
幼(何も言えなかったなぁ…)
幼(もう、一生仲良く出来ないのかなぁ…)
幼(せっかくおばあちゃんがくれたチャンスだったのになぁ…)
幼(はぁ…もうダメだ…)
76: 2013/04/06(土) 18:09:03 ID:6V6RHUzI
・
・
男の妹「兄ちゃん、それ何?」
男「あぁ、これ学校でもらったチョコレート」
妹「私にちょーだい!」
男の弟「ズルい!僕にも!」
男「あはは、3個あるから、3人でわけようね」
妹「なーんだ、チロルチョコかー」
弟「俺、きなこ味あんま好きじゃなーい」
・
男の妹「兄ちゃん、それ何?」
男「あぁ、これ学校でもらったチョコレート」
妹「私にちょーだい!」
男の弟「ズルい!僕にも!」
男「あはは、3個あるから、3人でわけようね」
妹「なーんだ、チロルチョコかー」
弟「俺、きなこ味あんま好きじゃなーい」
77: 2013/04/06(土) 18:09:41 ID:6V6RHUzI
妹「なら私にちょうだい!」
弟「だめー!きなこ味でもチョコはチョコ!」
パクッ
妹「なら最初から文句言わなければ良いのに!」
パクッ
男「2人とも、喧嘩しないでね」
パクッ
弟「だめー!きなこ味でもチョコはチョコ!」
パクッ
妹「なら最初から文句言わなければ良いのに!」
パクッ
男「2人とも、喧嘩しないでね」
パクッ
78: 2013/04/06(土) 18:11:01 ID:6V6RHUzI
1ヶ月後
男母「あんたそう言えば、誰かからチョコ貰って無かった?」
男「あ!幼さんから貰ったや」
男「しまった…僕、お返し用意してない…」
男母「丁度貰い物のクッキーあるから、これ包んで持って行きなさい」
男「ありがとう、母さん!」
男母「あんたそう言えば、誰かからチョコ貰って無かった?」
男「あ!幼さんから貰ったや」
男「しまった…僕、お返し用意してない…」
男母「丁度貰い物のクッキーあるから、これ包んで持って行きなさい」
男「ありがとう、母さん!」
79: 2013/04/06(土) 18:11:55 ID:6V6RHUzI
・
・
男「幼さん、ちょっと良い?」
幼「な、何?」
男「これ、先月のお返し」
男「クッキーなんだけど」
サッ
幼「あ、ありがとう…」
男「出来合いの物でごめんね」
・
男「幼さん、ちょっと良い?」
幼「な、何?」
男「これ、先月のお返し」
男「クッキーなんだけど」
サッ
幼「あ、ありがとう…」
男「出来合いの物でごめんね」
80: 2013/04/06(土) 18:12:34 ID:6V6RHUzI
幼「別に気にしなくて良いわよ」
幼「私なんか、チロルチョコだったんだし」
男「それでも、嬉しかったから」
幼「そ、そう…それは良かったわ」
男「あ…僕そろそろバレーの練習に行かなきゃ」
男「それじゃ、また明日ね、幼さん」
幼「あ…うん…また明日、ね」
幼(お返し、ちゃんと貰えた…嬉しい…)
幼(だけど、やっぱりちょっと胸が苦しいよ…)
幼「私なんか、チロルチョコだったんだし」
男「それでも、嬉しかったから」
幼「そ、そう…それは良かったわ」
男「あ…僕そろそろバレーの練習に行かなきゃ」
男「それじゃ、また明日ね、幼さん」
幼「あ…うん…また明日、ね」
幼(お返し、ちゃんと貰えた…嬉しい…)
幼(だけど、やっぱりちょっと胸が苦しいよ…)
81: 2013/04/06(土) 18:13:06 ID:6V6RHUzI
小学6年生
男「キャプテンとして一生懸命頑張ります!」
男「皆さん、よろしくお願いします!」
バレークラブの皆「よろしくお願いします!」
おばちゃん「男君、頑張ってね!」
男「はいっ!」
男「キャプテンとして一生懸命頑張ります!」
男「皆さん、よろしくお願いします!」
バレークラブの皆「よろしくお願いします!」
おばちゃん「男君、頑張ってね!」
男「はいっ!」
82: 2013/04/06(土) 18:13:56 ID:6V6RHUzI
幼(男君、バレークラブのキャプテンになったんだ…)
幼(背も凄く高くなって、カッコよくなって…)
幼(私はチンチクリンのまんま…)
幼(もう違う世界の人みたい…)
幼(せめて普通に話しだけでも出来れば…)
幼(組も違うし、無理か…)
幼(はぁ…)
幼(背も凄く高くなって、カッコよくなって…)
幼(私はチンチクリンのまんま…)
幼(もう違う世界の人みたい…)
幼(せめて普通に話しだけでも出来れば…)
幼(組も違うし、無理か…)
幼(はぁ…)
83: 2013/04/06(土) 18:14:57 ID:6V6RHUzI
・
・
・
男「それじゃ、今日の練習はこれで終わります」
バレークラブの皆「はいっ!お疲れ様でしたっ!」
男「皆、気をつけて帰ってね」
バレー部員「男さんは帰らないんですか?」
男「僕はちょっと用事があるんだ」
男「気にせず帰って」
バレー部員「はいっ!それじゃ、お疲れ様でした!」
男「また明日ね」
・
・
男「それじゃ、今日の練習はこれで終わります」
バレークラブの皆「はいっ!お疲れ様でしたっ!」
男「皆、気をつけて帰ってね」
バレー部員「男さんは帰らないんですか?」
男「僕はちょっと用事があるんだ」
男「気にせず帰って」
バレー部員「はいっ!それじゃ、お疲れ様でした!」
男「また明日ね」
84: 2013/04/06(土) 18:17:02 ID:6V6RHUzI
キュッキュッ
男「…っと、こんなもんかな」
おばちゃん「一人で居残りして、掃除?」
男「あ、監督…バレちゃいましたか」
おばちゃん「まぁ、ちょっと前から気付いてたけど」
男「もう片付け終わりますんで…」
おばちゃん「なんで掃除?」
男「…っと、こんなもんかな」
おばちゃん「一人で居残りして、掃除?」
男「あ、監督…バレちゃいましたか」
おばちゃん「まぁ、ちょっと前から気付いてたけど」
男「もう片付け終わりますんで…」
おばちゃん「なんで掃除?」
85: 2013/04/06(土) 18:18:12 ID:6V6RHUzI
男「あの…僕もうじき卒業じゃないですか」
おばちゃん「もう2月だもんね」
男「だから、お世話になった体育館を綺麗にしたいなぁって」
おばちゃん「そう…男君、中学行ってもバレー続ける?」
男「はい!頑張ろうと思ってます!」
男「監督にはとっても感謝してます」
おばちゃん「感謝?」
おばちゃん「もう2月だもんね」
男「だから、お世話になった体育館を綺麗にしたいなぁって」
おばちゃん「そう…男君、中学行ってもバレー続ける?」
男「はい!頑張ろうと思ってます!」
男「監督にはとっても感謝してます」
おばちゃん「感謝?」
86: 2013/04/06(土) 18:18:52 ID:6V6RHUzI
男「僕を、このバレークラブに誘ってくれて」
男「おかげで僕は変われました!」
おばちゃん「そう言って貰えると嬉しいわ」
おばちゃん「すっかり格好良くなっちゃって」
男「そ、それは…解らないですけど…」
おばちゃん「大丈夫、男君はもう、大丈夫!」
おばちゃん「私が保証する!」
男「ありがとうございますっ!」
男「おかげで僕は変われました!」
おばちゃん「そう言って貰えると嬉しいわ」
おばちゃん「すっかり格好良くなっちゃって」
男「そ、それは…解らないですけど…」
おばちゃん「大丈夫、男君はもう、大丈夫!」
おばちゃん「私が保証する!」
男「ありがとうございますっ!」
87: 2013/04/06(土) 18:19:40 ID:6V6RHUzI
中学1年生
幼(…男君は中学もバレー部なんだろうなぁ)
幼(私も何か部活入ろうかな…)
幼(…そうだ)
幼(バレー部って、マネージャーとか募集してないかな?)
幼(こう言うのって、直接バレー部に行くのかな?)
幼(顧問の先生に聞くのかな)
幼(どうすれば良いんだろう…)
幼(…男君は中学もバレー部なんだろうなぁ)
幼(私も何か部活入ろうかな…)
幼(…そうだ)
幼(バレー部って、マネージャーとか募集してないかな?)
幼(こう言うのって、直接バレー部に行くのかな?)
幼(顧問の先生に聞くのかな)
幼(どうすれば良いんだろう…)
88: 2013/04/06(土) 18:20:24 ID:6V6RHUzI
男「○○小学校からきました、男と言います!」
男「よろしくお願いしますっ」
友「友と言います!ガンガン頑張るタイプです!」
友「よろしくお願いします!」
バレー部部員「よろしく!」
バレー部部長「今年の1年は元気良いな!」
部長「3年間、しっかり頑張ってくれ!」
男「よろしくお願いしますっ」
友「友と言います!ガンガン頑張るタイプです!」
友「よろしくお願いします!」
バレー部部員「よろしく!」
バレー部部長「今年の1年は元気良いな!」
部長「3年間、しっかり頑張ってくれ!」
89: 2013/04/06(土) 18:21:35 ID:6V6RHUzI
・
・
友「なぁなぁ、男」
男「何?友君」
友「俺も高い方だけど、お前、背高いな」
友「何センチ?」
男「ん…今178くらいだと思う」
友「小学生で178あったら、学校一デカかったろ?」
男「いやー、全校生徒の中では3番目だったよ」
友「マジで?1番と2番の奴はバレーやってねーの?」
男「その2人はバスケットやっててね」
友「あぁ、そっち行ったのかー」
・
友「なぁなぁ、男」
男「何?友君」
友「俺も高い方だけど、お前、背高いな」
友「何センチ?」
男「ん…今178くらいだと思う」
友「小学生で178あったら、学校一デカかったろ?」
男「いやー、全校生徒の中では3番目だったよ」
友「マジで?1番と2番の奴はバレーやってねーの?」
男「その2人はバスケットやっててね」
友「あぁ、そっち行ったのかー」
90: 2013/04/06(土) 18:22:14 ID:6V6RHUzI
男「レギュラーになれるように、お互い頑張ろうね」
友「お、良いねー。そんで全国制覇とかしようぜ!」
男「ぜ、全国は…まぁ…」
友「夢はデカい方が良いだろ?」
友「なんなら、世界制覇でも良いくらいだぜ!」
男「ふふっ、世界制覇って…」
友「へへっ、良いだろ?」
友「お、良いねー。そんで全国制覇とかしようぜ!」
男「ぜ、全国は…まぁ…」
友「夢はデカい方が良いだろ?」
友「なんなら、世界制覇でも良いくらいだぜ!」
男「ふふっ、世界制覇って…」
友「へへっ、良いだろ?」
91: 2013/04/06(土) 18:24:17 ID:6V6RHUzI
男「うん…夢はデカい方が良いもんね!頑張ろう!」
友「おうよ!やるぜやるぜー!」
タッタッタッ
幼友(あの2人、喋りながら走ってるのに、何で他の部員より速いのかしら)
幼友(友のバカは良いとして…)
幼友(男君…か)
幼友(○○小って言ったら…幼と同じかな?)
友「おうよ!やるぜやるぜー!」
タッタッタッ
幼友(あの2人、喋りながら走ってるのに、何で他の部員より速いのかしら)
幼友(友のバカは良いとして…)
幼友(男君…か)
幼友(○○小って言ったら…幼と同じかな?)
92: 2013/04/06(土) 18:24:53 ID:6V6RHUzI
・
・
幼友「ねぇねぇ、幼」
幼「んっ?何?」
幼友「幼って○○小学校から来たんだよね?」
幼「うん、そうだけど」
幼友「3組の男君も、○○小学校だよね?」
幼「う、うん…なんで?」
幼友「彼、かなり格好良いと思うんだけど、どう?」
・
幼友「ねぇねぇ、幼」
幼「んっ?何?」
幼友「幼って○○小学校から来たんだよね?」
幼「うん、そうだけど」
幼友「3組の男君も、○○小学校だよね?」
幼「う、うん…なんで?」
幼友「彼、かなり格好良いと思うんだけど、どう?」
93: 2013/04/06(土) 18:25:41 ID:6V6RHUzI
幼「う、うん。まあ格好良いと思うけど」
幼友「何か、接点とか、無い?」
幼「と、特に無いかなぁ…」
幼友「そっか…私バレー部のマネージャーになったんだけどさー」
幼友「男君、ちょっと良いなーと思って」
幼「そ、そうなんだ?」
幼友「優しいし、練習一生懸命だし」
幼友「背高いし、顔格好良いし」
幼「そ、そうかもね…」
幼友「何か、接点とか、無い?」
幼「と、特に無いかなぁ…」
幼友「そっか…私バレー部のマネージャーになったんだけどさー」
幼友「男君、ちょっと良いなーと思って」
幼「そ、そうなんだ?」
幼友「優しいし、練習一生懸命だし」
幼友「背高いし、顔格好良いし」
幼「そ、そうかもね…」
94: 2013/04/06(土) 18:26:27 ID:6V6RHUzI
幼友「彼女とか好きな人とか居るのかなぁ」
幼友「知ってる?」
幼「ちょっと解んないなぁ」
幼(私も知りたいけど…)
幼「ね、ねえ、幼友ちゃん」
幼「男子バレー部って、マネージャーまだ募集してる?」
幼友「あー、私が最後の一枠だったんだー」
幼友「知ってる?」
幼「ちょっと解んないなぁ」
幼(私も知りたいけど…)
幼「ね、ねえ、幼友ちゃん」
幼「男子バレー部って、マネージャーまだ募集してる?」
幼友「あー、私が最後の一枠だったんだー」
95: 2013/04/06(土) 18:27:15 ID:6V6RHUzI
幼友「2年生のマネージャーが5人も居るんだよ」
幼友「マネージャー多過ぎだって」
幼「そ、そっか」
幼友「幼、入りたかった?」
幼「いやー、折角中学生になったんだから」
幼「私も何か始めたいなぁと思って」
幼「マネージャーなら出来るかなって」
幼「でもまぁ、他の部活考えて見るよ」
幼友「マネージャー多過ぎだって」
幼「そ、そっか」
幼友「幼、入りたかった?」
幼「いやー、折角中学生になったんだから」
幼「私も何か始めたいなぁと思って」
幼「マネージャーなら出来るかなって」
幼「でもまぁ、他の部活考えて見るよ」
96: 2013/04/06(土) 18:27:54 ID:6V6RHUzI
・
・
幼友「男君、お疲れっ。コレどうぞ」
男「あ、幼友さん、ありがとう」
友「幼友、俺の分は?」
幼友「今ので最後でーす」
友「ひでーな、オイ。イジメかよ」
幼友「冗談よ、はい」
ポイッ
友「っと。男に対する態度と随分違うじゃねーか」
パシッ
・
幼友「男君、お疲れっ。コレどうぞ」
男「あ、幼友さん、ありがとう」
友「幼友、俺の分は?」
幼友「今ので最後でーす」
友「ひでーな、オイ。イジメかよ」
幼友「冗談よ、はい」
ポイッ
友「っと。男に対する態度と随分違うじゃねーか」
パシッ
97: 2013/04/06(土) 18:28:43 ID:6V6RHUzI
幼友「男君、今のやり取りちゃんと見てた?」
友「そうだぞ、男。俺達は仲良くは無いぞ」
男「でも2人、すっごく楽しそうにおしゃべりしてたじゃない」
男「2人は同じ小学校だっけ?」
幼友「まぁ、保育園から一緒だわね」
友「でも仲良しでは無いぞ?」
幼友「むしろライバル的ポジションだわ」
友「そうだぞ、男。俺達は仲良くは無いぞ」
男「でも2人、すっごく楽しそうにおしゃべりしてたじゃない」
男「2人は同じ小学校だっけ?」
幼友「まぁ、保育園から一緒だわね」
友「でも仲良しでは無いぞ?」
幼友「むしろライバル的ポジションだわ」
98: 2013/04/06(土) 18:29:21 ID:6V6RHUzI
男「やっぱり仲良しでしょ?」
友・幼友「仲良くは無い!」
男「息ピッタリ、ふふっ」
友・幼友「…」
部長「おいそこー。そろそろ休憩終われー」
男・友「はいっ!」
幼友「…」
友・幼友「仲良くは無い!」
男「息ピッタリ、ふふっ」
友・幼友「…」
部長「おいそこー。そろそろ休憩終われー」
男・友「はいっ!」
幼友「…」
99: 2013/04/06(土) 18:30:01 ID:6V6RHUzI
・
・
幼友「はぁ…」
幼「どうしたの、溜息なんかついて」
幼友「男君って格好良いし、良い人なんだけど…何て言うか…」
幼「何?」
幼友「ニブいよね」
幼「そ、そうなの?私良く知らないけど」
幼友「私、部活で結構喋りかけてるんだけどさぁ」
・
幼友「はぁ…」
幼「どうしたの、溜息なんかついて」
幼友「男君って格好良いし、良い人なんだけど…何て言うか…」
幼「何?」
幼友「ニブいよね」
幼「そ、そうなの?私良く知らないけど」
幼友「私、部活で結構喋りかけてるんだけどさぁ」
100: 2013/04/06(土) 18:31:15 ID:6V6RHUzI
幼友「なんかいつもふわふわっと返されちゃうんだよね」
幼「そ、そうなんだ」
幼友「それとも誰か好きな人が居るのかなぁ」
幼友「小学生の頃はどうだったの?」
幼友「やっぱり凄くモテたんでしょうね」
幼「私、知らない…男君ってモテてたのかな」
幼友「今は凄いよー」
幼「そ、そうなんだ」
幼友「それとも誰か好きな人が居るのかなぁ」
幼友「小学生の頃はどうだったの?」
幼友「やっぱり凄くモテたんでしょうね」
幼「私、知らない…男君ってモテてたのかな」
幼友「今は凄いよー」
101: 2013/04/06(土) 18:32:51 ID:6V6RHUzI
幼「そうなの?」
幼友「体育館で部活してたら目立つからねー」
幼友「1年の中でも一番動けるし」
幼友「女子バレーの連中とか、クリスマスパーティに誘ったらしいよ」
幼友「家族と過ごすからって断られたらしいけど」
幼「そ、そうなんだ」
幼友「来月のバレンタイン、凄い事になるんじゃないかなー」
幼友「体育館で部活してたら目立つからねー」
幼友「1年の中でも一番動けるし」
幼友「女子バレーの連中とか、クリスマスパーティに誘ったらしいよ」
幼友「家族と過ごすからって断られたらしいけど」
幼「そ、そうなんだ」
幼友「来月のバレンタイン、凄い事になるんじゃないかなー」
102: 2013/04/06(土) 18:33:35 ID:6V6RHUzI
幼「…バレンタインかぁ」
幼友「私もあげるけどね!」
幼「幼友ちゃん、本気なの?」
幼友「まぁ、ダメ元で、ね」
幼友「幼は誰かにあげないの?」
幼「あ、あはは、私はそう言うのは…」
幼友「気になる人とか居ないの?」
幼「うん…居ない…かな」
幼(本当は1人、居るんだけど…)
幼友「私もあげるけどね!」
幼「幼友ちゃん、本気なの?」
幼友「まぁ、ダメ元で、ね」
幼友「幼は誰かにあげないの?」
幼「あ、あはは、私はそう言うのは…」
幼友「気になる人とか居ないの?」
幼「うん…居ない…かな」
幼(本当は1人、居るんだけど…)
103: 2013/04/06(土) 18:34:40 ID:6V6RHUzI
・
・
2月14日
女子バレー部員「男さん、これ、受け取って下さいっ」
男「あ、ありがとう」
女子バスケ部員「男君っ!これ、私の気持ち!」
男「ど、どうも…ありがとう」
友「部長、アレ、どう思います?」
部長「まぁ、アイツ格好良いからなぁ」
友「どうにかなれ!って思いません?」
幼友「僻み?みっともないわね、友」
・
2月14日
女子バレー部員「男さん、これ、受け取って下さいっ」
男「あ、ありがとう」
女子バスケ部員「男君っ!これ、私の気持ち!」
男「ど、どうも…ありがとう」
友「部長、アレ、どう思います?」
部長「まぁ、アイツ格好良いからなぁ」
友「どうにかなれ!って思いません?」
幼友「僻み?みっともないわね、友」
104: 2013/04/06(土) 18:35:20 ID:6V6RHUzI
友「なんだよ、お前も男に渡すのか?」
幼友「まぁね。準備してきたし」
幼友「イチかバチかの賭けよ!」
友「分の悪い賭けだと思うがなぁ」
幼友「うっさい!」
友「ほれ、さっさと渡してこいよ」
幼友「もうちょっと落ち着いてから渡すわよ」
幼友「まぁね。準備してきたし」
幼友「イチかバチかの賭けよ!」
友「分の悪い賭けだと思うがなぁ」
幼友「うっさい!」
友「ほれ、さっさと渡してこいよ」
幼友「もうちょっと落ち着いてから渡すわよ」
105: 2013/04/06(土) 18:35:54 ID:6V6RHUzI
・
・
部長「男ー!そろそろ練習始めるぞー!」
男「はーい!今行きまーす」
男「あの…皆さん、どうもありがとう」
男「必ずお返ししますから」
女子達「はいっ!練習頑張ってくださいっ!」
男「うんっ。それじゃ!」
幼友(あんなに沢山…)
・
部長「男ー!そろそろ練習始めるぞー!」
男「はーい!今行きまーす」
男「あの…皆さん、どうもありがとう」
男「必ずお返ししますから」
女子達「はいっ!練習頑張ってくださいっ!」
男「うんっ。それじゃ!」
幼友(あんなに沢山…)
106: 2013/04/06(土) 18:38:05 ID:6V6RHUzI
友「俺とお前の違いはなんだろうな」
男「そう言われても…」
幼友「顔じゃないの?」
友「顔…そんなに悪くねーと思うんだがなー」
友「俺、チョコ貰った事ねーし」
幼友「だから顔じゃないの?」
友「…」
幼友「ほら、ボヤいてんじゃないわよ…練習始まるわよ」
友「へいへい」
男「そう言われても…」
幼友「顔じゃないの?」
友「顔…そんなに悪くねーと思うんだがなー」
友「俺、チョコ貰った事ねーし」
幼友「だから顔じゃないの?」
友「…」
幼友「ほら、ボヤいてんじゃないわよ…練習始まるわよ」
友「へいへい」
107: 2013/04/06(土) 18:38:47 ID:6V6RHUzI
幼友「あと…男君、これ、私からもチョコ」
男「どうもありがとう、幼友さん」
幼友「…おまけでアンタにも」
ポイッ
友「お?マジで?ありがとよ」
パシッ
友「イャッホー!初めて家族以外からチョコ貰ったぜー!」
男「どうもありがとう、幼友さん」
幼友「…おまけでアンタにも」
ポイッ
友「お?マジで?ありがとよ」
パシッ
友「イャッホー!初めて家族以外からチョコ貰ったぜー!」
108: 2013/04/06(土) 18:39:26 ID:6V6RHUzI
幼友「うっさい。ほら、さっさと練習始めなさいよ!」
男「やっぱり、2人は仲良しだなぁ」
友・幼友「仲良く無いっての!」
男「あはは、相変わらず息ぴったりだね」
友・幼友「…ぐ」
男「やっぱり、2人は仲良しだなぁ」
友・幼友「仲良く無いっての!」
男「あはは、相変わらず息ぴったりだね」
友・幼友「…ぐ」
109: 2013/04/06(土) 18:40:08 ID:6V6RHUzI
幼(一応、チョコ準備して、体育館まで来てみたけど…)
幼(やっぱり駄目だ)
幼(あんなに沢山貰ってるし)
幼(今年もこのチョコは自分で食べよう…)
幼(はぁ…)
幼(やっぱり駄目だ)
幼(あんなに沢山貰ってるし)
幼(今年もこのチョコは自分で食べよう…)
幼(はぁ…)
110: 2013/04/06(土) 18:41:11 ID:6V6RHUzI
中学2年生
幼(あ…男君と同じ組だ…)
幼(嬉しいけど、切ないなぁ…)
幼(また話しも出来ないで終わるんだろうなぁ)
幼(幼友も男君の事本当に好きみたいだし…)
幼(私、いつからこんなダメな感じなんだっけ…)
幼(あ…男君と同じ組だ…)
幼(嬉しいけど、切ないなぁ…)
幼(また話しも出来ないで終わるんだろうなぁ)
幼(幼友も男君の事本当に好きみたいだし…)
幼(私、いつからこんなダメな感じなんだっけ…)
111: 2013/04/06(土) 18:41:42 ID:6V6RHUzI
・
・
・
幼友「男君ってさぁ」
男「ん?何?」
幼友「好きな人とか、居ないの?」
男「今は…居ないかなぁ」
男「強いて言うなら、バレーが恋人…的な?」
幼友「去年あれだけバレンタインにチョコ貰っておいて」
幼友「一人も良い人居なかったの?」
・
・
幼友「男君ってさぁ」
男「ん?何?」
幼友「好きな人とか、居ないの?」
男「今は…居ないかなぁ」
男「強いて言うなら、バレーが恋人…的な?」
幼友「去年あれだけバレンタインにチョコ貰っておいて」
幼友「一人も良い人居なかったの?」
112: 2013/04/06(土) 18:42:54 ID:6V6RHUzI
男「うーん…本当に今はバレーするのが楽しくてね」
男「あんまり他の事、考えられないんだ」
幼友「私とか、どう?」
男「え?」
幼友「なーんてね。今のは冗談!」
男「ビックリしたー」
幼友「…でも、男君の事、好きって言う子、結構居るよ?」
男「うーん…俺、そう言うのあんまりわからなくて」
男「あんまり他の事、考えられないんだ」
幼友「私とか、どう?」
男「え?」
幼友「なーんてね。今のは冗談!」
男「ビックリしたー」
幼友「…でも、男君の事、好きって言う子、結構居るよ?」
男「うーん…俺、そう言うのあんまりわからなくて」
113: 2013/04/06(土) 18:43:39 ID:6V6RHUzI
男「小3の頃からずっとバレー頑張って来たから」
男「やっぱり今はバレー頑張りたいんだ」
男「俺、バカだから、2つの事一生懸命にはなれそうもないしね」
幼友「そっか。バレーが恋人か、ふふっ」
幼友「そう言う一途な所、見てる人は見てるもんだよ」
男「そんなもんかな?」
幼友「鈍感な男君は一生気付かないかもしれないけどねっ」
男「あはは、ひどいなぁ」
男「やっぱり今はバレー頑張りたいんだ」
男「俺、バカだから、2つの事一生懸命にはなれそうもないしね」
幼友「そっか。バレーが恋人か、ふふっ」
幼友「そう言う一途な所、見てる人は見てるもんだよ」
男「そんなもんかな?」
幼友「鈍感な男君は一生気付かないかもしれないけどねっ」
男「あはは、ひどいなぁ」
114: 2013/04/06(土) 18:45:08 ID:6V6RHUzI
・
・
幼友「…なんて会話がありましてね」
幼「そうなんだ」
幼友「はー…、私にはどうにもならないと悟ったわー」
幼「ど、ドンマイ?」
幼友「あぁ…私の運命の人はどこに居るのかしらね」
幼「案外近くに居るかもよ?」
・
幼友「…なんて会話がありましてね」
幼「そうなんだ」
幼友「はー…、私にはどうにもならないと悟ったわー」
幼「ど、ドンマイ?」
幼友「あぁ…私の運命の人はどこに居るのかしらね」
幼「案外近くに居るかもよ?」
115: 2013/04/06(土) 18:46:29 ID:6V6RHUzI
幼友「本当にそうなら、今すぐ出てきて欲しいわー」
ガラッ
キョロキョロ
友「おーい、幼友」
幼友「んー?何?」
友「悪い、歴史の教科書貸してくれ」
幼友「男君から借りれば?」
友「あいつ今いねーじゃん」
友「頼むよ!俺、今日当てられそうな気がするんだ」
ガラッ
キョロキョロ
友「おーい、幼友」
幼友「んー?何?」
友「悪い、歴史の教科書貸してくれ」
幼友「男君から借りれば?」
友「あいつ今いねーじゃん」
友「頼むよ!俺、今日当てられそうな気がするんだ」
116: 2013/04/06(土) 18:47:06 ID:6V6RHUzI
幼友「しょうがないわねー。落書きとかしないでよ?」
ガサゴソ
ポイッ
パシッ
友「助かった!サンキュ!」
幼友「今度ミスドおごりね」
友「…まぁ、金ある時にな」
タタタッ
幼「幼友と友君って仲良いよね」
幼友「そんなでもないけどね」
ガサゴソ
ポイッ
パシッ
友「助かった!サンキュ!」
幼友「今度ミスドおごりね」
友「…まぁ、金ある時にな」
タタタッ
幼「幼友と友君って仲良いよね」
幼友「そんなでもないけどね」
117: 2013/04/06(土) 18:47:55 ID:6V6RHUzI
幼友「家が隣り同士の幼馴染なのよ」
幼友「小学校の頃もずっと同じクラスだったしね」
幼友「まぁ、腐れ縁ってやつよ」
幼「…何か羨ましいなぁ」
幼友「そう?」
幼「案外、友君が、幼友の運命の人なのかもよ?」
幼友「小学校の頃もずっと同じクラスだったしね」
幼友「まぁ、腐れ縁ってやつよ」
幼「…何か羨ましいなぁ」
幼友「そう?」
幼「案外、友君が、幼友の運命の人なのかもよ?」
118: 2013/04/06(土) 18:48:31 ID:6V6RHUzI
幼友「ちょっとー、冗談でもそんな事言わないでよ」
幼友「私はもっと格好良い人とお付き合いしたい!」
幼(贅沢だなぁ)
幼友「取り敢えず、男君の事は諦める事にする」
幼友「次の恋を探す!」
幼「が、頑張って!」
幼友「私はもっと格好良い人とお付き合いしたい!」
幼(贅沢だなぁ)
幼友「取り敢えず、男君の事は諦める事にする」
幼友「次の恋を探す!」
幼「が、頑張って!」
119: 2013/04/06(土) 18:49:26 ID:6V6RHUzI
・
・
2月14日
男「友ー、今日練習無しだって」
友「マジで?でもまぁ、たまには良いか…」
友「そんじゃ、帰りは久しぶりにゲーセンでも…」
後輩女「あ、あの、男先輩っ!」
男「は、はい?後輩女さん、俺に用事?」
後輩女「これ、バレンタインのチョコです!」
後輩女「受け取って下さいっ!」
・
2月14日
男「友ー、今日練習無しだって」
友「マジで?でもまぁ、たまには良いか…」
友「そんじゃ、帰りは久しぶりにゲーセンでも…」
後輩女「あ、あの、男先輩っ!」
男「は、はい?後輩女さん、俺に用事?」
後輩女「これ、バレンタインのチョコです!」
後輩女「受け取って下さいっ!」
120: 2013/04/06(土) 18:50:10 ID:6V6RHUzI
男「ありがとう、嬉しいよ」
友「…」
後輩女「そ、それじゃっ」
タタタッ
男「えへへ。チョコレートを貰ってしまった」
友「チッ…去年も沢山貰ってただろ?」
友「モッテモテで羨ましいですなぁ」
友「お返しで破産しろ!」
友「…」
後輩女「そ、それじゃっ」
タタタッ
男「えへへ。チョコレートを貰ってしまった」
友「チッ…去年も沢山貰ってただろ?」
友「モッテモテで羨ましいですなぁ」
友「お返しで破産しろ!」
121: 2013/04/06(土) 18:50:47 ID:6V6RHUzI
先輩女「あ、あの、男君、ちょっと良いかな?」
男「あ、先輩女さん、お早うございます」
男「今日って3年生は登校日でしたっけ?」
先輩女「あ、あぁ。今日は普通の3年は休みだな」
男「何か用事でした?」
先輩女「べ、別に他意は無いのだけど」
先輩女「いつも部活で頑張っている君に…これを」
サッ
男「あ、先輩女さん、お早うございます」
男「今日って3年生は登校日でしたっけ?」
先輩女「あ、あぁ。今日は普通の3年は休みだな」
男「何か用事でした?」
先輩女「べ、別に他意は無いのだけど」
先輩女「いつも部活で頑張っている君に…これを」
サッ
122: 2013/04/06(土) 18:52:12 ID:6V6RHUzI
先輩女「チョ、チョコレートだ」
男「は、はい」
先輩女「これからもバレー部の事を、よろしく頼む」
先輩女「これは先払いの報酬と思ってくれ」
男「ありがとうございます!先輩女さん」
先輩女「う、うん。それではな」
タタタッ
男「は、はい」
先輩女「これからもバレー部の事を、よろしく頼む」
先輩女「これは先払いの報酬と思ってくれ」
男「ありがとうございます!先輩女さん」
先輩女「う、うん。それではな」
タタタッ
123: 2013/04/06(土) 18:52:49 ID:6V6RHUzI
友「…恋する乙女って感じだったな」
友「あの厳しかった先輩女さんが…」
男「そうかな?バレー部の仲間としてくれただけじゃないかな」
友「なら何で俺には無いんだよ!」
友「お前、そこまで行くとイヤミだぜ?」
男「あ、あの…何かゴメン」
友「あの厳しかった先輩女さんが…」
男「そうかな?バレー部の仲間としてくれただけじゃないかな」
友「なら何で俺には無いんだよ!」
友「お前、そこまで行くとイヤミだぜ?」
男「あ、あの…何かゴメン」
124: 2013/04/06(土) 18:53:53 ID:6V6RHUzI
委員長「あの、男君、ちょっと良いかな?」
友「…またかよ」
男「うん?何?委員長さん。また何かお手伝い?」
委員長「そ、そうじゃなくてね」
委員長「いつも色々手伝ってもらってるから、これ」
サッ
委員長「お礼の気持ちをこめたチョコレート…」
委員長「受け取ってくれる?」
男「ありがとう、委員長さん」
友「…またかよ」
男「うん?何?委員長さん。また何かお手伝い?」
委員長「そ、そうじゃなくてね」
委員長「いつも色々手伝ってもらってるから、これ」
サッ
委員長「お礼の気持ちをこめたチョコレート…」
委員長「受け取ってくれる?」
男「ありがとう、委員長さん」
125: 2013/04/06(土) 18:54:33 ID:6V6RHUzI
委員長「出来ればこれからも、その、お手伝いとか…」
男「いつでも声かけてよ。出来る事なら何でもするから」
委員長「うん、本当にいつもありがとうね」
委員長「そ、それじゃ」
タタタッ
友「ほら、これは最近流行りのアレだ」
男「何?」
友「リア充爆発しろってやつだ」
男「そう言われても困るんだけど」
男「いつでも声かけてよ。出来る事なら何でもするから」
委員長「うん、本当にいつもありがとうね」
委員長「そ、それじゃ」
タタタッ
友「ほら、これは最近流行りのアレだ」
男「何?」
友「リア充爆発しろってやつだ」
男「そう言われても困るんだけど」
126: 2013/04/06(土) 18:55:17 ID:6V6RHUzI
放課後
男「チョコ、またこんなにもらっちゃったなぁ」
友「自分のモテ度を誇示してる訳か?爆発しろよ」
男「そんな事無いよ」
友「まぁ、お前好きな人とかいなさそうだもんな」
友「ひょっとして、俺の事が好きとか?」
男「そんな趣味は無いよ」
幼(男君…今年もあんなに沢山チョコ貰って…)
男「チョコ、またこんなにもらっちゃったなぁ」
友「自分のモテ度を誇示してる訳か?爆発しろよ」
男「そんな事無いよ」
友「まぁ、お前好きな人とかいなさそうだもんな」
友「ひょっとして、俺の事が好きとか?」
男「そんな趣味は無いよ」
幼(男君…今年もあんなに沢山チョコ貰って…)
127: 2013/04/06(土) 18:55:49 ID:6V6RHUzI
友「それにしても…そんなに沢山、食べきれるのか?」
男「うーん…甘いもの好きなんだけど…さすがに多いかなぁ」
友「俺が食ってやろうか?」
男「それは…」
友「いいだろ?家族からしかチョコ貰えない俺に」
友「少しでも幸せを分けてくれよ!」
幼(まさか、友君に分けるつもり!?)
男「うーん…甘いもの好きなんだけど…さすがに多いかなぁ」
友「俺が食ってやろうか?」
男「それは…」
友「いいだろ?家族からしかチョコ貰えない俺に」
友「少しでも幸せを分けてくれよ!」
幼(まさか、友君に分けるつもり!?)
128: 2013/04/06(土) 18:56:25 ID:6V6RHUzI
男「うーん、じゃあ何個か貰ってくれる?」
友「イェイ!じゃあ半分位くれっ!」
友「俺は三度の飯よりチョコが好きなんだ!」
幼「ちょっと待ちなさいよっ!」
男「え?な、何?幼さん」
幼「あんた今、友君にチョコわけようとしたでしょ!」
男「あぁ、うん。さすがにこんなに沢山は食べられないし…」
友「イェイ!じゃあ半分位くれっ!」
友「俺は三度の飯よりチョコが好きなんだ!」
幼「ちょっと待ちなさいよっ!」
男「え?な、何?幼さん」
幼「あんた今、友君にチョコわけようとしたでしょ!」
男「あぁ、うん。さすがにこんなに沢山は食べられないし…」
129: 2013/04/06(土) 18:57:06 ID:6V6RHUzI
幼「バレンタインのチョコなんだよ?」
幼「たとえ義理チョコでも!」
幼「その一つ一つに、女の子の気持ちがこめられてるんだよ?」
幼「それをアンタは他人に譲るって言うの?」
男「ご、ごめんなさい」
友「あの…幼さん、俺がくれって言ったからで…」
友「こいつは悪くないんだ」
幼「たとえ義理チョコでも!」
幼「その一つ一つに、女の子の気持ちがこめられてるんだよ?」
幼「それをアンタは他人に譲るって言うの?」
男「ご、ごめんなさい」
友「あの…幼さん、俺がくれって言ったからで…」
友「こいつは悪くないんだ」
130: 2013/04/06(土) 18:57:44 ID:6V6RHUzI
男「ごめんなさい、幼さん」
男「俺、このチョコくれた人の気持ち考えて無かったよ」
男「教えてくれて、どうもありがとう」
幼「…別に、解れば良いのよ、解れば」
男「このチョコ全部、食べてから帰るよ」
幼「なんで?」
男「家に持って帰ったら、妹や弟が欲しがると思うから」
男「俺、このチョコくれた人の気持ち考えて無かったよ」
男「教えてくれて、どうもありがとう」
幼「…別に、解れば良いのよ、解れば」
男「このチョコ全部、食べてから帰るよ」
幼「なんで?」
男「家に持って帰ったら、妹や弟が欲しがると思うから」
131: 2013/04/06(土) 18:58:23 ID:6V6RHUzI
友「大変だなぁ…」
男「ウチの家族、皆甘いもの好きだからね」
友「んじゃ、俺、お茶でも買って来るぜ」
男「ありがとう、友」
友「ダッシュで行ってくるぜ!」
タタタッ
男「…それじゃ、一個目」
ガサガサ
男「手作りだ…」
パキッモグモグ
男「ウチの家族、皆甘いもの好きだからね」
友「んじゃ、俺、お茶でも買って来るぜ」
男「ありがとう、友」
友「ダッシュで行ってくるぜ!」
タタタッ
男「…それじゃ、一個目」
ガサガサ
男「手作りだ…」
パキッモグモグ
132: 2013/04/06(土) 18:58:57 ID:6V6RHUzI
幼「ちゃんと全員にお返ししなさいよ?」
男「う、うん…」
モグモグ
幼「そ、それだけあると、食べるの大変そうね」
男「まぁ、でも俺チョコ好きだし」
モグモグ
男「う、うん…」
モグモグ
幼「そ、それだけあると、食べるの大変そうね」
男「まぁ、でも俺チョコ好きだし」
モグモグ
133: 2013/04/06(土) 18:59:32 ID:6V6RHUzI
幼「そうだよね、昔から…」
男「ん?何?」
モグモグ
幼「それじゃ、一個くらい増えても問題無いよね?」
男「え?」
幼「ほらっ」
ポイッ
男「おっと」
パシッ
男「ん?何?」
モグモグ
幼「それじゃ、一個くらい増えても問題無いよね?」
男「え?」
幼「ほらっ」
ポイッ
男「おっと」
パシッ
134: 2013/04/06(土) 19:00:30 ID:6V6RHUzI
男「チロルチョコ?」
幼「バレンタインだから、私からもね」
男「あ、ありがとう」
幼「義理ですけどね」
男「あ…そういえばさ」
幼「何?」
男「小4の頃、こんな事あったよね」
幼「バレンタインだから、私からもね」
男「あ、ありがとう」
幼「義理ですけどね」
男「あ…そういえばさ」
幼「何?」
男「小4の頃、こんな事あったよね」
135: 2013/04/06(土) 19:01:02 ID:6V6RHUzI
幼「お、覚えてるの?」
男「今、思い出した」
男「俺だけ誰からもチョコ貰えないーって言ったら」
男「幼さんがチロルチョコを三個くれたんだよね」
幼「…あの頃からは想像も出来ないわよね」
幼「アンタは今や校内一のモテ男だもんね」
男・幼「…」
男「今、思い出した」
男「俺だけ誰からもチョコ貰えないーって言ったら」
男「幼さんがチロルチョコを三個くれたんだよね」
幼「…あの頃からは想像も出来ないわよね」
幼「アンタは今や校内一のモテ男だもんね」
男・幼「…」
136: 2013/04/06(土) 19:01:41 ID:6V6RHUzI
ガラッ
友「ふぃーお待たせー」
友「温かいお茶と冷たいココア、どっちがいい?」
男「それ、選ばせる気無いよね?」
幼「ふふっ」
男「…幼さん、ありがとうね」
幼「…別に。それじゃ、私帰るね」
男「うん、それじゃあ、また明日ね」
友「ふぃーお待たせー」
友「温かいお茶と冷たいココア、どっちがいい?」
男「それ、選ばせる気無いよね?」
幼「ふふっ」
男「…幼さん、ありがとうね」
幼「…別に。それじゃ、私帰るね」
男「うん、それじゃあ、また明日ね」
137: 2013/04/06(土) 19:02:17 ID:6V6RHUzI
・
・
幼「…今年は渡せたなぁ」
幼「チロルチョコでも、チョコはチョコだもんね」
幼「…もうこれで忘れよう」
幼「男君は小さい頃仲良しだった人」
幼「それ以上でもそれ以下でも無い…」
幼「今は只のクラスメイト」
幼「寂しいけど、仕方無いよね…」
・
幼「…今年は渡せたなぁ」
幼「チロルチョコでも、チョコはチョコだもんね」
幼「…もうこれで忘れよう」
幼「男君は小さい頃仲良しだった人」
幼「それ以上でもそれ以下でも無い…」
幼「今は只のクラスメイト」
幼「寂しいけど、仕方無いよね…」
138: 2013/04/06(土) 19:03:45 ID:6V6RHUzI
・
・
男「ちょっとチョコ食べ過ぎたかな…」
男「3日位に分けて食べれば良かった…」
男「このチロルだけ、明日食べよう」
男(チロルチョコかぁ)
男(あぁ、なんか、懐かしいな…)
男(昔、よく駄菓子屋で買ってたなー)
男(お返しにキャンディーを準備しよう)
男(駄菓子屋で…あ…そう言えば、幼さんの好きだった…)
・
男「ちょっとチョコ食べ過ぎたかな…」
男「3日位に分けて食べれば良かった…」
男「このチロルだけ、明日食べよう」
男(チロルチョコかぁ)
男(あぁ、なんか、懐かしいな…)
男(昔、よく駄菓子屋で買ってたなー)
男(お返しにキャンディーを準備しよう)
男(駄菓子屋で…あ…そう言えば、幼さんの好きだった…)
139: 2013/04/06(土) 19:04:40 ID:6V6RHUzI
男(そう言えば小さい頃はよく公園で食べたなぁ)
男(俺がキャンディーを買って)
男(幼さんがチョコを買って)
男(それを交換して、食べて…)
男(…いつも2人で笑ってて)
男(仲良しで、ずっと一緒に…)
男(!)
男(俺がキャンディーを買って)
男(幼さんがチョコを買って)
男(それを交換して、食べて…)
男(…いつも2人で笑ってて)
男(仲良しで、ずっと一緒に…)
男(!)
140: 2013/04/06(土) 19:06:07 ID:6V6RHUzI
男(そうだ!俺、幼さんと…)
男(結婚の約束とかする位仲良しで…)
男(でも小学校に上がってから、組が別になって…)
男(幼さんに心配かけないように、色々頑張って…)
男(なのに、同じクラスになっても、殆ど話しもしてない…)
男(俺がバレー始めた理由だって…)
男(何でこんな大切な事、忘れちゃってたんだろう)
男(…)
男(気持ちのこもったチョコ…)
男(それなら俺も…気持ちを込めて…)
男(結婚の約束とかする位仲良しで…)
男(でも小学校に上がってから、組が別になって…)
男(幼さんに心配かけないように、色々頑張って…)
男(なのに、同じクラスになっても、殆ど話しもしてない…)
男(俺がバレー始めた理由だって…)
男(何でこんな大切な事、忘れちゃってたんだろう)
男(…)
男(気持ちのこもったチョコ…)
男(それなら俺も…気持ちを込めて…)
141: 2013/04/06(土) 19:06:39 ID:6V6RHUzI
3月13日
男「帰り道なのに全然寄らなくなったなぁ」
男「おばあちゃん、元気かな…」
ガラガラ
男「こんにちはー」
おばあちゃん「あら!男ちゃん!久しぶりねぇ!」
男「おばあちゃん、お久しぶりです」
ペコッ
男「帰り道なのに全然寄らなくなったなぁ」
男「おばあちゃん、元気かな…」
ガラガラ
男「こんにちはー」
おばあちゃん「あら!男ちゃん!久しぶりねぇ!」
男「おばあちゃん、お久しぶりです」
ペコッ
142: 2013/04/06(土) 19:07:17 ID:6V6RHUzI
おばあちゃん「もうすっかりお兄ちゃんになっちゃって」
おばあちゃん「今、何年生になったんだい?」
男「今、中学2年です」
おばあちゃん「ずいぶんと背も伸びてー」
男「はい、幼稚園の頃と比べたら大きくなりましたよー」
おばあちゃん「ふふ…久しぶりに来てくれて嬉しいよ」
男「今日はちょっと欲しいものがあって…」
おばあちゃん「なんだい?」
男「すももキャンディー、ありますか?」
おばあちゃん「今、何年生になったんだい?」
男「今、中学2年です」
おばあちゃん「ずいぶんと背も伸びてー」
男「はい、幼稚園の頃と比べたら大きくなりましたよー」
おばあちゃん「ふふ…久しぶりに来てくれて嬉しいよ」
男「今日はちょっと欲しいものがあって…」
おばあちゃん「なんだい?」
男「すももキャンディー、ありますか?」
143: 2013/04/06(土) 19:08:10 ID:6V6RHUzI
・
・
・
3月14日
男「幼さん、これ」
幼「え?何これ」
男「ほら、先月チョコ貰ったから、お返しに」
幼「…あ、ありがと」
男「中身はクッキーが3枚だけどね」
幼「他の皆にはコンビニで買ったっぽいの配ってたじゃない」
幼「なんで私だけ、クッキー3枚なのよ」
・
・
3月14日
男「幼さん、これ」
幼「え?何これ」
男「ほら、先月チョコ貰ったから、お返しに」
幼「…あ、ありがと」
男「中身はクッキーが3枚だけどね」
幼「他の皆にはコンビニで買ったっぽいの配ってたじゃない」
幼「なんで私だけ、クッキー3枚なのよ」
144: 2013/04/06(土) 19:09:28 ID:6V6RHUzI
男「幼さんから貰ったのは、チロルチョコ1個だったからね」
男「3倍返しだよ、ふふっ」
幼「ぐっ…そうね。確かに3倍ね」
幼「まぁ良いわ。別に期待もしてなかったし」
幼「元々、偶然持ってたチョコを義理であげただけだし」
ガサガサ
幼「いただきまーす」
カリッモグモグ
幼「あ、このクッキー美味しい。何処のクッキー?」
男「3倍返しだよ、ふふっ」
幼「ぐっ…そうね。確かに3倍ね」
幼「まぁ良いわ。別に期待もしてなかったし」
幼「元々、偶然持ってたチョコを義理であげただけだし」
ガサガサ
幼「いただきまーす」
カリッモグモグ
幼「あ、このクッキー美味しい。何処のクッキー?」
145: 2013/04/06(土) 19:10:30 ID:6V6RHUzI
男「ふっふっふ、それ皆に配った、出来合いのクッキーじゃないよ」
男「特別、俺の手作りクッキーです」
幼「へぇ?男君って料理出来るんだ?」
男「実はお菓子だけは作れるんだよ」
男「普通の料理と違って、分量きっちり量って、レシピ通りにやれば」
男「ほとんど失敗もしないしね」
幼「凄く美味しいよ」
モグモグ
男「特別、俺の手作りクッキーです」
幼「へぇ?男君って料理出来るんだ?」
男「実はお菓子だけは作れるんだよ」
男「普通の料理と違って、分量きっちり量って、レシピ通りにやれば」
男「ほとんど失敗もしないしね」
幼「凄く美味しいよ」
モグモグ
146: 2013/04/06(土) 19:11:07 ID:6V6RHUzI
男「それとね…」
幼「ん?まだ何かあるの?」
男「はい、これ」
幼「この包みは何?」
男「バレンタインのお返しその2だよ」
男「…どっちかって言うと、こっちが本命だったりして」
幼「ほ、本命って…」
ガサガサ
幼「ん?まだ何かあるの?」
男「はい、これ」
幼「この包みは何?」
男「バレンタインのお返しその2だよ」
男「…どっちかって言うと、こっちが本命だったりして」
幼「ほ、本命って…」
ガサガサ
147: 2013/04/06(土) 19:11:39 ID:6V6RHUzI
幼「これ…これって私が昔好きだったすももキャンディー…」
幼「3個…」
男「3倍返しだしね」
男「駄菓子屋に行って買ってきたんだ」
幼「あ、あぁ…男君も行ったんだ」
男「おばあちゃんが、今度は2人で来なさいねーって」
幼「…」
幼「3個…」
男「3倍返しだしね」
男「駄菓子屋に行って買ってきたんだ」
幼「あ、あぁ…男君も行ったんだ」
男「おばあちゃんが、今度は2人で来なさいねーって」
幼「…」
148: 2013/04/06(土) 19:12:11 ID:6V6RHUzI
男「幼稚園の頃に…僕とした約束って覚えてる?」
幼「と、突然何?何の事?」
男「覚えて無い?」
幼「…」
男「ちょっと個人的な話しなんだけどさ」
男「実は俺、最近までその約束を忘れててね」
幼「ふ、ふーん」
幼「と、突然何?何の事?」
男「覚えて無い?」
幼「…」
男「ちょっと個人的な話しなんだけどさ」
男「実は俺、最近までその約束を忘れててね」
幼「ふ、ふーん」
149: 2013/04/06(土) 19:12:48 ID:6V6RHUzI
男「バレーやり始めたのも、最初は目標があったのに」
男「やってるうちにバレーが楽しくなっちゃって」
男「身体動かすのに夢中になっちゃって」
男「目標を完全に忘れちゃってたんだ」
男「本当に馬鹿だよね」
幼「目標?」
男「やってるうちにバレーが楽しくなっちゃって」
男「身体動かすのに夢中になっちゃって」
男「目標を完全に忘れちゃってたんだ」
男「本当に馬鹿だよね」
幼「目標?」
150: 2013/04/06(土) 19:13:37 ID:6V6RHUzI
男「ある人に心配かけたくない」
男「ある人に頑張ってる所を見て欲しい」
男「スポーツして、格好良くなりたい」
男「最初はそんな邪な気持ちだったんだよ」
幼「別に邪じゃないんじゃない?」
幼「誰かに見て欲しい、認めて欲しいって、普通でしょ?」
男「でも俺はその目標を忘れちゃってたんだ」
男「ある人に頑張ってる所を見て欲しい」
男「スポーツして、格好良くなりたい」
男「最初はそんな邪な気持ちだったんだよ」
幼「別に邪じゃないんじゃない?」
幼「誰かに見て欲しい、認めて欲しいって、普通でしょ?」
男「でも俺はその目標を忘れちゃってたんだ」
151: 2013/04/06(土) 19:15:13 ID:6V6RHUzI
幼「何で今、それを私に言うのよ」
男「バレンタインの夜、思い出したんだよ」
男「幼ちゃんが、言ってくれた言葉でね」
幼「わ、私、何か言ったっけ?」
幼(い、今、私の事、幼ちゃんって…)
幼(昔の呼び方で…)
男「義理でもチョコの一つ一つに気持ちがこもってるって」
男「バレンタインの夜、思い出したんだよ」
男「幼ちゃんが、言ってくれた言葉でね」
幼「わ、私、何か言ったっけ?」
幼(い、今、私の事、幼ちゃんって…)
幼(昔の呼び方で…)
男「義理でもチョコの一つ一つに気持ちがこもってるって」
152: 2013/04/06(土) 19:18:09 ID:6V6RHUzI
幼「そ、そんな事言ったっけ?」
幼「覚えてないし」
男「小4の時も、今年も…」
男「あのきなこ味のチロルチョコをくれたのは」
男「昔みたいに仲良くしたいって事なのかなって…」
男「そう言う気持ちを込めてくれたのかなって…」
男「だから…」
幼「覚えてないし」
男「小4の時も、今年も…」
男「あのきなこ味のチロルチョコをくれたのは」
男「昔みたいに仲良くしたいって事なのかなって…」
男「そう言う気持ちを込めてくれたのかなって…」
男「だから…」
153: 2013/04/06(土) 19:19:15 ID:6V6RHUzI
幼(やめてよ…何を言うつもりよ…)
幼(変な期待しちゃうじゃない…)
男「俺、幼ちゃんの事が好きだって事、忘れちゃってた」
幼「!」
男「それを思い出させてくれて、ありがとう」
幼「あ、あれは義理だって言ったでしょ?」
男「でも、気持ちこもってたんだよね?」
幼「う…」
幼(変な期待しちゃうじゃない…)
男「俺、幼ちゃんの事が好きだって事、忘れちゃってた」
幼「!」
男「それを思い出させてくれて、ありがとう」
幼「あ、あれは義理だって言ったでしょ?」
男「でも、気持ちこもってたんだよね?」
幼「う…」
154: 2013/04/06(土) 19:19:50 ID:6V6RHUzI
幼「よ、幼稚園の頃の男君はぽっちゃりで」
幼「いっつも私の後ろに隠れてて」
幼「男子Aとかに無理やり野球やらされて」
幼「泣いたりしてたもんね」
男「あ、あはは…懐かしいね」
幼「そんなアンタが今や校内一のスポーツマンだもんね」
男・幼「…」
幼「いっつも私の後ろに隠れてて」
幼「男子Aとかに無理やり野球やらされて」
幼「泣いたりしてたもんね」
男「あ、あはは…懐かしいね」
幼「そんなアンタが今や校内一のスポーツマンだもんね」
男・幼「…」
155: 2013/04/06(土) 19:20:38 ID:6V6RHUzI
幼「私が傍に居なくても…別に困らないもんね」
幼「だから昔の約束なんて無効だよ、無効」
幼「それこそ、子供の言った事だもんね」
幼「男君は何も気にしなくて良いよ」
男「そう言う訳にはいかないよ」
男「確かに結婚の約束は…まだ解らないけど」
男「俺が幼ちゃんの事好きだって言うのは、今の気持ちだからね」
幼「だから昔の約束なんて無効だよ、無効」
幼「それこそ、子供の言った事だもんね」
幼「男君は何も気にしなくて良いよ」
男「そう言う訳にはいかないよ」
男「確かに結婚の約束は…まだ解らないけど」
男「俺が幼ちゃんの事好きだって言うのは、今の気持ちだからね」
156: 2013/04/06(土) 19:21:22 ID:6V6RHUzI
男「俺の事、嫌いなら嫌いって言って欲しい」
男「もしそうじゃないなら、まずは友達から…」
男「昔みたいに、2人で遊んで、話して、笑って…」
男「そうしたいんだけど…どうかな?」
幼「…ありがとう、男君」
男「え?ありがとう?」
男「もしそうじゃないなら、まずは友達から…」
男「昔みたいに、2人で遊んで、話して、笑って…」
男「そうしたいんだけど…どうかな?」
幼「…ありがとう、男君」
男「え?ありがとう?」
157: 2013/04/06(土) 19:22:14 ID:6V6RHUzI
幼「バレンタインのお返しに」
幼「男君は、今、私が一番欲しい言葉をくれた」
幼「こんなに嬉しい事って無いよ」
幼「私、ずっと…ずっとね?」
幼「昔みたいに、男君と仲良くしたいって思ってたよ」
幼「だから、ありがとう、男君」
幼「これから、よろしくね」
幼「出来れば、ずっとずっと、ね?」
幼「大好きだよ、男君っ」
幼「男君は、今、私が一番欲しい言葉をくれた」
幼「こんなに嬉しい事って無いよ」
幼「私、ずっと…ずっとね?」
幼「昔みたいに、男君と仲良くしたいって思ってたよ」
幼「だから、ありがとう、男君」
幼「これから、よろしくね」
幼「出来れば、ずっとずっと、ね?」
幼「大好きだよ、男君っ」
158: 2013/04/06(土) 19:23:43 ID:6V6RHUzI
・
・
・
大学2回生の2月14日
幼「またそんなにチョコ貰って…」
男「あ、あはは…サークルの皆から…ね」
幼「ちゃんとお返しはしなさいよ」
男「もちろんするよ」
幼「それじゃ、これも追加で」
ポンッ
男「ありがと。これが一番嬉しいよ、幼」
幼「今年も、お返し、期待してるわよ、男」
男「おばあちゃんの駄菓子屋で、交換ごっこ、ね?」
幼「うんっ!」
おわり
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大学2回生の2月14日
幼「またそんなにチョコ貰って…」
男「あ、あはは…サークルの皆から…ね」
幼「ちゃんとお返しはしなさいよ」
男「もちろんするよ」
幼「それじゃ、これも追加で」
ポンッ
男「ありがと。これが一番嬉しいよ、幼」
幼「今年も、お返し、期待してるわよ、男」
男「おばあちゃんの駄菓子屋で、交換ごっこ、ね?」
幼「うんっ!」
おわり
159: 2013/04/06(土) 19:27:33 ID:6V6RHUzI
これで終わりです
途中支援くれた人、どうもありがとうございます
長くて読みにくいと思うけど、最後まで読んでくれたら嬉しいです
次スレは
幼馴染「超能力が使える様になった」 男「へー、どんな?」
ってタイトルで立てると思います
やっと仕事も一段落で、気ままにSS書ける時間が出来てきたので
これからも幼馴染SSをちょいちょい書いていきます
見かけたら読んでくれたら嬉しいです
では。
途中支援くれた人、どうもありがとうございます
長くて読みにくいと思うけど、最後まで読んでくれたら嬉しいです
次スレは
幼馴染「超能力が使える様になった」 男「へー、どんな?」
ってタイトルで立てると思います
やっと仕事も一段落で、気ままにSS書ける時間が出来てきたので
これからも幼馴染SSをちょいちょい書いていきます
見かけたら読んでくれたら嬉しいです
では。
160: 2013/04/06(土) 19:43:54 ID:FpGsYT06
乙
頑張れ
頑張れ
引用: 幼馴染「バレンタインのお返しに」
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