サターニャ「なーっはっはっはっ！　甘いわねガヴリール！」

ガヴリール「なんだと！？」

ヴィーネ「サターニャは寝てるときから元気そうな勢いね……」

サターニャ「土鍋で炊いたご飯……これを知ったら、もうパンやカ○リーメイトなんて食べられないわよ！」

ガヴリール「お前、昼はメロンパンじゃないか」

ヴィーネ「言われてみれば、サターニャがお昼にご飯を食べてるのって見たことないわね」

サターニャ「炊きたて熱々のご飯だからこそ美味しいのよ！　冷めたご飯よりメロンパンのほうが美味しいもの！」

ガヴリール「さっきバンは食べられないって言ったばかりだろ」

サターニャ「家ではの話よ！　揚げ足取ってるんじゃないわよ！」

ヴィーネ「でも土鍋って竈が無いと炊けないわよね？」

サターニャ「抜かりはないわ！　今話題の土鍋炊飯器だもの！」

ガヴリール「それって家電量販店とかで大人気のやつじゃないか」

ヴィーネ「しかも十万円クラスの高いやつよ……」

サターニャ「マイコンやIHより美味しいご飯が炊けるわよ！！」

ガヴリール「確かにご飯を炊くなら土鍋が最強とは聞くけど、学生で一人暮らしの私たちには分不相応だろ」

ヴィーネ「言ったら悪いけど、そこまでしてご飯食べたいって思わないしね」

サターニャ「悪いと思うなら心に留めておきなさいよ！」

ガヴリール「土鍋炊飯器ってそんなに違うのか？」

サターニャ「ご飯が輝いてるわよ。誇張表現なしで本当にキラキラしているわ」

ヴィーネ「うーん、酢飯も光ってるしねぇ」

ガヴリール「ドキュソほど無駄に光らせたがるんだよ」

サターニャ「芯まで熱が通ってるからね……お米が立つわ！」

ガヴリール「その表現はなんか美味しそうだなおい」

ヴィーネ「確かに……立ったらなんだと言いたいけど、美味しそうな響きね」

サターニャ「毎朝、ご飯を食べるのが楽しみになるのよ！　起きる前から元気モリモリね！」

ヴィーネ「美味しいご飯……一度は食べてみたいかも」

ガヴリール「でもお高いんだろ？」

サターニャ「今なら特別価格1万円！」

ガヴリール「安っ！？」

サターニャ「……それだけじゃないわよ」

ヴィーネ「なんですって！？」

サターニャ「今買うと、焦げ付かないセラミック加工のフライパンと鍋も付いてくるわ！」

ガヴリール「いやいや、焦げ付かないセラミック加工フライパンに鍋まで付いてきたら高くなるんじゃ……」

サターニャ「お値段据え置き！　1万円よ！！」

ヴィーネ「高級土鍋加工炊飯器……私もう電話しちゃった！」

サターニャ「迷ってるようねガヴリール」

ガヴリール「う、うーん……後で考えるのも……」

サターニャ「後からでも良いけど……限定100台限りよ！」

ガヴリール「ええい！　私も買うぞ！　電話番号何番！！？」

サターニャ「慌てなくてもネットから買えるわよ」

ヴィーネ「これで私も明日から甘み・香り・粘りが違う“かまど炊き”の味が堪能できるのね！」

ガヴリール「サターニャ！　URLはよ！」

サターニャ「大悪魔サタニキアにお任せよ！」



ガヴリール「ありがとう！　さっそく買ってくる！！」

おわり

ガスコンロあるなら、土鍋買えよマジで
加熱時間30分で圧倒的に美味いぞ