1: 2024/04/25(木) 21:15:50.54 ID:883n7y7J.net
~一年生(二期生)の教室~

千砂都「おーい一年生たち~、もうそろそろ時間だよ~?」

メイ「…フン」

四季「あ……」オドオド

きな子「ひ~…」

夏美「あ、もうすぐ行きますの~」

千砂都「あれ? なんか空気が重い…」

4: 2024/04/25(木) 21:17:37.67 ID:883n7y7J.net
四季「あの、メイ…」

メイ「なんだよ」

四季「っ…ごめん、なんでもない…」

千砂都「あの二人、どうしたの? 今までにないくらいギクシャクしてるけど…」ヒソヒソ

夏美「まぁ…いろいろあったんですの」ヒソヒソ

きな子「本当にいろいろあったんすよ…」ヒソヒソ

千砂都「う~ん…?」ヒソヒソ

メイ「教えてやれよ、きな子」

四季「っ…!」

5: 2024/04/25(木) 21:19:23.62 ID:883n7y7J.net
きな子「メイちゃん、流石にそれは…!」

メイ「いいだろ、こいつの異常性は今後のためにも周知させといた方がいい」

夏美「…あまり感心しませんの」

メイ「フン」

四季「……」

千砂都「…とりあえず、きな子ちゃんと夏美ちゃんだけ部室に来て?」

6: 2024/04/25(木) 21:21:08.70 ID:883n7y7J.net
~部室~

かのん「あ、きな子ちゃん、夏美ちゃん!」

すみれ「…二人だけ?」

千砂都「うん、四季ちゃんとメイちゃんがちょっとね」

恋「怪我や病気でしょうか?」

きな子「いやぁ、そういうわけじゃないんすけど…」

可可「…きなきな、ナッツ、何か隠してマスね?」

夏美「うーん…かいつまんで言うなら、あの二人喧嘩してるんですの」

『喧嘩?』

9: 2024/04/25(木) 21:22:55.67 ID:883n7y7J.net
かのん「そんな、あの二人が喧嘩なんて…」

千砂都「喧嘩っていっても、どっちかっていうとメイちゃんが怒ってるって感じだった」

すみれ「なら四季がまた変なことしたんじゃないの?」

きな子「まぁ、間違ってはないっす…」

恋「それはいつからですか?」

夏美「昼休みからですの」

可可「ふむ、二時間くらいデスか…なんとも言えまセンね…」

11: 2024/04/25(木) 21:31:38.55 ID:zx2jhusJ.net
夏美「…きな子、どうするんですの? メイの言った通りちゃんと説明するんですの?」ヒソヒソ

きな子「無理っすよそんなの~…だってあんなの話しちゃったら…」ヒソヒソ

~さかのぼって、昼休み~

きな子『メイちゃんの就寝時間は!?』

四季『10時には寝たいと思ってるけど、スクールアイドルの動画を見漁るせいで12時を超える』

メイ『な、なんで知ってんだそんなの!』

夏美『ズバリ、メイの初恋の相手は!?』

四季『私』

メイ『おい!?』

12: 2024/04/25(木) 21:33:26.59 ID:zx2jhusJ.net
四季『メイのことならなんでも知ってる。幼稚園ではどんな子だったか、小学校でどんな交友関係があったか…』

きな子『流石幼馴染っす』

メイ『おい待て、幼馴染つったって出会ったのは中学の頃だぞ…なんでお前が幼稚園とか小学校の私を知ってるんだよ…』

夏美『普通にヤバいですの』

きな子『この調子ならメイちゃんの今日の下着の色まで知ってるんじゃないすか~?』

四季『知ってる。上下共に紺』

メイ『はっ…!?』サッ

13: 2024/04/25(木) 21:35:23.73 ID:zx2jhusJ.net
きな子『え、ホントに…?』

夏美『キッショ…』

メイ『なんで分かるんだよ…!?』

きな子『今日まだ着替えてないっすよね…?』

四季『待って! 断じて覗きはしてないし罪に問われるようなこともしてない、これは誓える』

きな子『そ、そうっすよね! 当てずっぽうすよね!』

四季『ただ、メイは洗濯物からそのまま着替えを取る癖があって、大体ローテーションになる。新しく買ったり気分が変わったりしてなければおおよそ検討は…』

メイ『は……?』

夏美『ヤバ…』

きな子『えぇ…』

14: 2024/04/25(木) 21:37:33.14 ID:zx2jhusJ.net
四季『メ、メイ…どうして私から離れて…』

メイ『そんな癖、マジで誰にも…つか、自分でも初めて……なんでお前……』

四季『あっ……』

17: 2024/04/25(木) 21:40:05.80 ID:zx2jhusJ.net
 ~~~

きな子「あんなの話しちゃったら本当に四季ちゃんは終わりっす…!」ヒソヒソ

夏美「まぁ…変態にも人権はありますし…」ヒソヒソ

 ガチャッ

メイ「あれ、みんないんのか。待たせちまったな」

四季「……」

かのん「あ、メイちゃんに四季ちゃん…」

18: 2024/04/25(木) 21:46:31.57 ID:zx2jhusJ.net
メイ「みんなは事情、知ってるのか?」

すみれ「ぜーんぜん。アンタが怒ってたってことしか知らされてないわよ」

四季「…!」

メイ「そうか…ありがとな、きな子、夏美。私たち二人の問題なのに、先輩たちにまで傷口広げようとしたのは流石にやりすぎだった。二人で話し合って全部解決したからさ、もう大丈夫だ!」

千砂都「…四季ちゃんはそれで大丈夫?」

四季「うん、メイが許してくれるなら平気」

可可「まぁ、解決したのなら可可たちの出る幕はありまセンね」

恋「そうですね。喧嘩の一つや二つもたまにはいいでしょう」

千砂都「さーて、練習始めるよ! 一年生、早く着替えて来てね!」

19: 2024/04/25(木) 21:48:30.75 ID:zx2jhusJ.net
メイ「お前ら遅いな…先行ってるぞ」ガチャッ

夏美「──で、どんな形で和解したんですの?」

きな子「ちょ、ちょっと夏美ちゃん…!」

夏美「あれだけ険悪な状態から一瞬で仲直りなんて普通じゃありえませんの、逆にきな子は気にならないんですの?」

きな子「き、気になるっすけど~…!」

四季「…二人は黙っててくれた恩人だから教えてもいい。ただし、他言無用」

夏美「もちろん!」

きな子「まぁ、四季ちゃんがそう言うなら…」

20: 2024/04/25(木) 21:50:19.78 ID:zx2jhusJ.net
四季「交換条件。私がメイの下着の色を把握する代わりに、メイにもその日私が着けてる下着の色を教える」

きな子「…えぇ?」

夏美「それで許すメイもメイで…キッショい関係ですの…」

おわり。

22: 2024/04/25(木) 21:52:47.94 ID:JpH7Io9I.net

23: 2024/04/25(木) 21:54:44.37 ID:zx2jhusJ.net
若菜四季さんがスパスタで一番好きです。これだけははっきりと真実を伝えたかった

引用: メイ「なんで分かるんだよ…!」