1: 2011/11/30(水) 20:14:31.24 ID:0KDYiGER0
ほむら「まどか、そいつをこっちへ渡して」
QB「Q~」
まどか「だって、この子怪我してるんだよ?」
ほむら「どうしても渡さないというのなら……」
――転校生
ほむら「…?」
――転校生よ、私の声が聞こえますか?
ほむら「誰なの?私に直接語りかけてくるのは…姿を見せなさい!」
釈迦「転校生よ、むやみに殺生をしてはいけません」ピカー
ほむら「……え?」
QB「Q~」
まどか「だって、この子怪我してるんだよ?」
ほむら「どうしても渡さないというのなら……」
――転校生
ほむら「…?」
――転校生よ、私の声が聞こえますか?
ほむら「誰なの?私に直接語りかけてくるのは…姿を見せなさい!」
釈迦「転校生よ、むやみに殺生をしてはいけません」ピカー
ほむら「……え?」
5: 2011/11/30(水) 20:18:53.08 ID:0KDYiGER0
釈迦「どんなものにも等しい命があるのです。それを忘れてはいけませんよ」ピカー
ほむら「いや、あの……」
まどか「さやかちゃん!来てくれたんだね!」
ほむら「さやかですって!?」
ほむら(まさか…あれが美樹さやかだというの?)
ほむら(確かにいつものループより福耳だったり額にボタンみたいなのが付いてたりしてたけど……)
ほむら「……あなた、本当に美樹さやかなの?」
釈迦「もちろんです。さあ、銃を下ろすのです…そして一緒に悟りを開きましょう」
ほむら「やっぱり違うでしょ!?」
ほむら「いや、あの……」
まどか「さやかちゃん!来てくれたんだね!」
ほむら「さやかですって!?」
ほむら(まさか…あれが美樹さやかだというの?)
ほむら(確かにいつものループより福耳だったり額にボタンみたいなのが付いてたりしてたけど……)
ほむら「……あなた、本当に美樹さやかなの?」
釈迦「もちろんです。さあ、銃を下ろすのです…そして一緒に悟りを開きましょう」
ほむら「やっぱり違うでしょ!?」
6: 2011/11/30(水) 20:22:22.83 ID:0KDYiGER0
ざわざわ…
使い魔「ウケケケー」
ほむら「しまった!結界が……」
まどか「な、何なのこれ…?」
マミ「みんな落ち着いて……今助けてあげるわね」
QB「来てくれたんだねマミ!」
マミ「さあ、私が相手よ!」シュパァン ヘンシーン
釈迦「おやめなさい」
マミ「え?」
釈迦「無益な争いは不幸を生みます。私が言って聞かせましょう…あなたは下がっていなさい」
マミ「は、はぁ……」
使い魔「ウケケケー」
ほむら「しまった!結界が……」
まどか「な、何なのこれ…?」
マミ「みんな落ち着いて……今助けてあげるわね」
QB「来てくれたんだねマミ!」
マミ「さあ、私が相手よ!」シュパァン ヘンシーン
釈迦「おやめなさい」
マミ「え?」
釈迦「無益な争いは不幸を生みます。私が言って聞かせましょう…あなたは下がっていなさい」
マミ「は、はぁ……」
8: 2011/11/30(水) 20:27:36.65 ID:0KDYiGER0
釈迦「さて、みなさん集まりましたね?それでは今日はワニが集まってきた話を――」
マミ「あの、怪我はないかしら?」
まどか「私は大丈夫です」
マミ「不思議ね…使い魔たちが大人しく彼女の周りに集まって話を聞いてるなんて」
ほむら「鹿目まどか、一体どうなってるの?昼までは普通の美樹さやかだったはずでしょ?どうしていきなり悟ったような口調になってるの?」
まどか「うん。時々ああやってさやかちゃんから釈迦ちゃんになるんだよ」
ほむら「……だからどうして?」
まどか「だってさやかちゃんだし」
ほむら「……それだけ?」
釈迦「さあ、家に帰るのですよ」
使い魔「ハーイ」
マミ「使い魔たちが何もせずに帰っていくなんて……」
ほむら「わけがわからないわ」
マミ「あの、怪我はないかしら?」
まどか「私は大丈夫です」
マミ「不思議ね…使い魔たちが大人しく彼女の周りに集まって話を聞いてるなんて」
ほむら「鹿目まどか、一体どうなってるの?昼までは普通の美樹さやかだったはずでしょ?どうしていきなり悟ったような口調になってるの?」
まどか「うん。時々ああやってさやかちゃんから釈迦ちゃんになるんだよ」
ほむら「……だからどうして?」
まどか「だってさやかちゃんだし」
ほむら「……それだけ?」
釈迦「さあ、家に帰るのですよ」
使い魔「ハーイ」
マミ「使い魔たちが何もせずに帰っていくなんて……」
ほむら「わけがわからないわ」
9: 2011/11/30(水) 20:30:35.93 ID:0KDYiGER0
マミ「結界が戻ったわね」
さやか「あぅ~足が痺れた~」
ほむら「戻ったわね」
まどか「お疲れさまさやかちゃん」ツンツン
さやか「ひゃぅ!?足をツンツンしないでよ!!」
ほむら「美樹さやか、今のは一体どういうことなの?説明して頂戴」
マミ「待って…それよりあなた達は今の使い魔たちが何者なのかとか、そっちには興味は――」
ほむら「ちょっと黙ってて!」
マミ「えぇー……」
さやか「あぅ~足が痺れた~」
ほむら「戻ったわね」
まどか「お疲れさまさやかちゃん」ツンツン
さやか「ひゃぅ!?足をツンツンしないでよ!!」
ほむら「美樹さやか、今のは一体どういうことなの?説明して頂戴」
マミ「待って…それよりあなた達は今の使い魔たちが何者なのかとか、そっちには興味は――」
ほむら「ちょっと黙ってて!」
マミ「えぇー……」
11: 2011/11/30(水) 20:35:26.01 ID:0KDYiGER0
さやか「なんでって言われても、生まれた時からこんなだし」
まどか「生まれてすぐ七歩歩いて、『天上天下唯我独尊』って言ったんだよね」ティヒヒ
さやか「ちょ、それ黒歴史なんだから掘り起こさないでよ!」
まどか「あと右脇から生まれたとか」
ほむら「それもう人間じゃないでしょう」
さやか「なんでそんな話ばっかりチョイスするの!もっとこう、動物に愛されるぷりちーなさやかちゃんとかさ」
ほむら「……で、結局あなたはなんなの?」
釈迦「私が何者か……そんなことはこの世の理を考えれば些細なことにすぎないのですよ。なぜなら、人は皆平等なのだから!」ピカー
ほむら「だから後光を射しながら喋らないで」
まどか「生まれてすぐ七歩歩いて、『天上天下唯我独尊』って言ったんだよね」ティヒヒ
さやか「ちょ、それ黒歴史なんだから掘り起こさないでよ!」
まどか「あと右脇から生まれたとか」
ほむら「それもう人間じゃないでしょう」
さやか「なんでそんな話ばっかりチョイスするの!もっとこう、動物に愛されるぷりちーなさやかちゃんとかさ」
ほむら「……で、結局あなたはなんなの?」
釈迦「私が何者か……そんなことはこの世の理を考えれば些細なことにすぎないのですよ。なぜなら、人は皆平等なのだから!」ピカー
ほむら「だから後光を射しながら喋らないで」
15: 2011/11/30(水) 20:41:38.88 ID:0KDYiGER0
ほむら「くっ……初っ端からペース乱されまくってやりにくいわ……今日のところは引き上げさせてもらうわ」
マミ「待ってよ!あなたも魔法少女なんでしょ?だったら一緒に――」
ほむら「さよなら」ヒュン
まどか「あれ、一瞬で消えちゃった……」
さやか「じゃあ私達も帰ろっか。足の痺れも収まってきたし」
まどか「そうだね~」
マミ「あの……」
まどさや「はい?」
マミ「いや、えっと、あなた達はさっきのが何かとか気にならないのかなって…?」
さやか「いや別に…ちゃんと話聞いてくれましたし」
マミ「……そ、そう」シュン
まどか「ね、ねえさやかちゃん、なんか見てて可哀相だから話だけでも聞いてあげたら?」ヒソヒソ
さやか「うーん、私話すのは得意だけど、聞くのは慣れてないんだよねー」ヒソヒソ
まどか「まあまあ」
マミ「待ってよ!あなたも魔法少女なんでしょ?だったら一緒に――」
ほむら「さよなら」ヒュン
まどか「あれ、一瞬で消えちゃった……」
さやか「じゃあ私達も帰ろっか。足の痺れも収まってきたし」
まどか「そうだね~」
マミ「あの……」
まどさや「はい?」
マミ「いや、えっと、あなた達はさっきのが何かとか気にならないのかなって…?」
さやか「いや別に…ちゃんと話聞いてくれましたし」
マミ「……そ、そう」シュン
まどか「ね、ねえさやかちゃん、なんか見てて可哀相だから話だけでも聞いてあげたら?」ヒソヒソ
さやか「うーん、私話すのは得意だけど、聞くのは慣れてないんだよねー」ヒソヒソ
まどか「まあまあ」
18: 2011/11/30(水) 20:47:21.18 ID:0KDYiGER0
マミの家
マミ「――とまあ、魔法少女はこんな感じよ」
釈迦「何ということでしょう……私の涅槃から2000年以上時が経ったというのに、この世は未だに絶望で満ちているというのか…!」
QB「そういうわけで、僕と契約して魔法少女になってよ!」
まどか「でも、願い事なんて急に言われても……」
釈迦「なんと、相手の望みを叶えるのにその対価なしとは…なるほど、私の教えは立派に後世まで受け継がれているのですね」
QB「話聞いてたのかい?魔女と戦ってもらうって言ったじゃないか」
釈迦「ならばその申し出は断らなければなりません。話せばわかるというのに、無駄な折衝をするものではない」
まどか「確かにさやかちゃんがいてくれれば、魔女とは戦わなくて済むよね」
マミ「私達の存在を根本から否定しないでよ……」
マミ「――とまあ、魔法少女はこんな感じよ」
釈迦「何ということでしょう……私の涅槃から2000年以上時が経ったというのに、この世は未だに絶望で満ちているというのか…!」
QB「そういうわけで、僕と契約して魔法少女になってよ!」
まどか「でも、願い事なんて急に言われても……」
釈迦「なんと、相手の望みを叶えるのにその対価なしとは…なるほど、私の教えは立派に後世まで受け継がれているのですね」
QB「話聞いてたのかい?魔女と戦ってもらうって言ったじゃないか」
釈迦「ならばその申し出は断らなければなりません。話せばわかるというのに、無駄な折衝をするものではない」
まどか「確かにさやかちゃんがいてくれれば、魔女とは戦わなくて済むよね」
マミ「私達の存在を根本から否定しないでよ……」
27: 2011/11/30(水) 20:51:01.42 ID:0KDYiGER0
マミ「せっかくだから、魔法少女体験してみない?それからでもいいと思うの」
まどか「そうですね…じゃあ、明日よろしくお願いします」
さやか「私も行きまーす!」
マミ「あ、戻った」
本屋
ほむら(あれが美樹さやかでなく釈迦だとしたらイレギュラーすぎるわ…不測の事態に備えて予習をしないと)
ほむら「すいません、これ下さい」
ほむら(今日は徹夜で手塚治虫の『ブッダ』を読むわよ)
まどか「そうですね…じゃあ、明日よろしくお願いします」
さやか「私も行きまーす!」
マミ「あ、戻った」
本屋
ほむら(あれが美樹さやかでなく釈迦だとしたらイレギュラーすぎるわ…不測の事態に備えて予習をしないと)
ほむら「すいません、これ下さい」
ほむら(今日は徹夜で手塚治虫の『ブッダ』を読むわよ)
46: 2011/11/30(水) 20:59:17.10 ID:0KDYiGER0
翌日
マミ「じゃあ、これから魔女を探しに行くわけだけど…何か準備してきた?」
釈迦「なにも必要ありません。心を無にしていれば何も恐れる必要などありませんから」
マミ「そ、そう……鹿目さんは?」
まどか「私はこんな感じの衣装を考えてきました」
マミ「へぇー、いいじゃない……あの、衣一枚でいいの?」
まどか「不要な装飾はいりませんって、さやかちゃんが教えてくれました」
マミ(じゃあそのリボンは……)
マミ「じゃあ、これから魔女を探しに行くわけだけど…何か準備してきた?」
釈迦「なにも必要ありません。心を無にしていれば何も恐れる必要などありませんから」
マミ「そ、そう……鹿目さんは?」
まどか「私はこんな感じの衣装を考えてきました」
マミ「へぇー、いいじゃない……あの、衣一枚でいいの?」
まどか「不要な装飾はいりませんって、さやかちゃんが教えてくれました」
マミ(じゃあそのリボンは……)
54: 2011/11/30(水) 21:04:34.74 ID:0KDYiGER0
結界
釈迦「何も恐れることはありません。心を無にするのです」ピカー
使い魔「ナントアリガタイ」
マミ「凄いわ、使い魔たちが美樹さんの周りを襲うでもなくただ漂っているなんて……」
まどか「流石さやかちゃん!」
QB「こんなことがありえるなんて……」
魔女「アッチョンプリケ」
マミ「あれが魔女よ!さあ、相手してあげ――」
釈迦「欲を捨てなさい。さすればあなたはもっと幸福になれるでしょう」
マミ「あの、私の見せ場……」
釈迦「何も恐れることはありません。心を無にするのです」ピカー
使い魔「ナントアリガタイ」
マミ「凄いわ、使い魔たちが美樹さんの周りを襲うでもなくただ漂っているなんて……」
まどか「流石さやかちゃん!」
QB「こんなことがありえるなんて……」
魔女「アッチョンプリケ」
マミ「あれが魔女よ!さあ、相手してあげ――」
釈迦「欲を捨てなさい。さすればあなたはもっと幸福になれるでしょう」
マミ「あの、私の見せ場……」
62: 2011/11/30(水) 21:10:44.26 ID:0KDYiGER0
魔女「ワタシカイシンシマシタワ」
さやか「もう悪さするんじゃないぞー」
マミ「結界が戻っていくわ……本当に手を下さないで終わらせてしまうなんて」
まどか「マミさんも悟り開くといいと思いますよ」
マミ「そ、そうかしら…?」
ほむら「美樹さやか」
さやか「ん?なんだ、転校生か…なんか用?」
マミ「暁美さんだったかしら?グリーフシードなら残念ながらないわよ」
ほむら「それは今はいいの。ひとつ教えてくれるかしら?」
さやか「何?」
ほむら「幸福って何?私はどうすれば幸福になれるの?」
QB「何言っちゃってるんだあの子」
さやか「もう悪さするんじゃないぞー」
マミ「結界が戻っていくわ……本当に手を下さないで終わらせてしまうなんて」
まどか「マミさんも悟り開くといいと思いますよ」
マミ「そ、そうかしら…?」
ほむら「美樹さやか」
さやか「ん?なんだ、転校生か…なんか用?」
マミ「暁美さんだったかしら?グリーフシードなら残念ながらないわよ」
ほむら「それは今はいいの。ひとつ教えてくれるかしら?」
さやか「何?」
ほむら「幸福って何?私はどうすれば幸福になれるの?」
QB「何言っちゃってるんだあの子」
72: 2011/11/30(水) 21:15:55.51 ID:0KDYiGER0
ほむら「あなた釈迦なんでしょう?だったらこの問いにもきっと答えられるはずよね?」
ほむら(もし本当に美樹さやかが釈迦なら……)
さやか「いや、私に言われても……」
ほむら「え?」
さやか「そういうのって事情を話してくれなきゃ答えられないし」
ほむら「っ!……そう、そういうことなら答えなくていいわ」
さやか「待ちなって、なんか訳ありなんでしょ?話してみなよ」
ほむら「……」ジー
まどか「ほむらちゃん…?」
ほむら「……」ジー
マミ「何…?」
ほむら「今は言えないわ。時が来るまでもう少し待っていなさい」スタスタ
さやか「なんだそれ…意味分かんない!」
ほむら(言えるわけないじゃない…こんなところで、私の全てなんか……)
ほむら(もし本当に美樹さやかが釈迦なら……)
さやか「いや、私に言われても……」
ほむら「え?」
さやか「そういうのって事情を話してくれなきゃ答えられないし」
ほむら「っ!……そう、そういうことなら答えなくていいわ」
さやか「待ちなって、なんか訳ありなんでしょ?話してみなよ」
ほむら「……」ジー
まどか「ほむらちゃん…?」
ほむら「……」ジー
マミ「何…?」
ほむら「今は言えないわ。時が来るまでもう少し待っていなさい」スタスタ
さやか「なんだそれ…意味分かんない!」
ほむら(言えるわけないじゃない…こんなところで、私の全てなんか……)
82: 2011/11/30(水) 21:21:37.55 ID:0KDYiGER0
後日、病院
さやか「おいーっす」
恭介「やあさやか、お見舞いに来てくれたのかい?」
さやか「まあねー…怪我、どんな感じ?」
恭介「うん……あんまり、良くないみたいだよ」
釈迦「なるほど…しかし悲観してはいけません。腕が使えなくとも不幸なのはあなただけではないのですから」
恭介「さやか、その話は何度も聞いたよ…僕もそろそろ、新しい道を探そうかと思ってるんだ」
さやか「そっかそっか~、恭介も遂に前進したんだね」
恭介「あぁ…そういえば、そろそろ髪が伸びてきたからまたそらなきゃ駄目かな」
さやか「じゃあ剃刀持ってくるねー」
ほむら「……あれは放っておいても大丈夫そうね」
さやか「おいーっす」
恭介「やあさやか、お見舞いに来てくれたのかい?」
さやか「まあねー…怪我、どんな感じ?」
恭介「うん……あんまり、良くないみたいだよ」
釈迦「なるほど…しかし悲観してはいけません。腕が使えなくとも不幸なのはあなただけではないのですから」
恭介「さやか、その話は何度も聞いたよ…僕もそろそろ、新しい道を探そうかと思ってるんだ」
さやか「そっかそっか~、恭介も遂に前進したんだね」
恭介「あぁ…そういえば、そろそろ髪が伸びてきたからまたそらなきゃ駄目かな」
さやか「じゃあ剃刀持ってくるねー」
ほむら「……あれは放っておいても大丈夫そうね」
88: 2011/11/30(水) 21:25:57.70 ID:0KDYiGER0
まどか「さやかちゃんおかえりー」
さやか「お待たせー。うぅー、腕が髪の毛でチクチクする……」
まどか「ちゃんと払わないと駄目だよ?」
さやか「あれ、これってグリーフシードじゃない?」
まどか「ほんとだ!マミさん呼ばなきゃ……」
釈迦「待ちなさい、私が話をつけてみましょう」
まどか「そっか、さやかちゃんならどうにかできるかも!」
ほむら「待ちなさい、どこに行くつもりなの?」
釈迦「勿論、この結界の中ですよ」
ほむら「……危険よ、引きなさい」
さやか「お待たせー。うぅー、腕が髪の毛でチクチクする……」
まどか「ちゃんと払わないと駄目だよ?」
さやか「あれ、これってグリーフシードじゃない?」
まどか「ほんとだ!マミさん呼ばなきゃ……」
釈迦「待ちなさい、私が話をつけてみましょう」
まどか「そっか、さやかちゃんならどうにかできるかも!」
ほむら「待ちなさい、どこに行くつもりなの?」
釈迦「勿論、この結界の中ですよ」
ほむら「……危険よ、引きなさい」
91: 2011/11/30(水) 21:30:58.37 ID:0KDYiGER0
結界
釈迦「良いですか、食事は一日に一回とし、余った食事は小鳥や獣に分け与えるなど――」
使い魔「ソウダッタノカ」
まどか「さやかちゃんの有難いお言葉にみんなが聞き言ってるねー」
ほむら「……なんかもう、張り切って出てきたのが馬鹿らしいわ」
魔女「……」
釈迦「あなたがこの結界の主ですか……私の話を聞いて下さいますか?」
魔女「……」プルプル
魔女「アーン」
まどか「さやかちゃん危ない!食べられちゃうよ!」
魔女「アーン……」
――魔女よ、私の声が聞こえますか?
釈迦「良いですか、食事は一日に一回とし、余った食事は小鳥や獣に分け与えるなど――」
使い魔「ソウダッタノカ」
まどか「さやかちゃんの有難いお言葉にみんなが聞き言ってるねー」
ほむら「……なんかもう、張り切って出てきたのが馬鹿らしいわ」
魔女「……」
釈迦「あなたがこの結界の主ですか……私の話を聞いて下さいますか?」
魔女「……」プルプル
魔女「アーン」
まどか「さやかちゃん危ない!食べられちゃうよ!」
魔女「アーン……」
――魔女よ、私の声が聞こえますか?
102: 2011/11/30(水) 21:36:41.08 ID:0KDYiGER0
ほむら「どうしたというの!?魔女が噛みつく寸前で止まったままだわ……」
マミ「それはきっと、美樹さんの心が魔女の心に問いかけているからね」
ほむら「その声は、巴マ…ミ……!?」
マミ「流石美樹さんね、魔女と心を通わせるだなんて」ツルーン
まどか「あ、マミさん髪の毛どうしたんですか?」
マミ「ふふっ、悟りを開くにはまず坊主にならないと駄目って教わったから」
ほむら「だったら全部剃りなさいよ!!どうしてドリルだけ残ってるのよ!!!」
マミ「でも、私も一応女の子だから、髪の毛は大事でしょう?そこでたどり着いたのがこれよ!」
ほむら「落ち武者スタイルじゃない……」
QB「僕は…僕は必氏に止めたんだ!」
マミ「それはきっと、美樹さんの心が魔女の心に問いかけているからね」
ほむら「その声は、巴マ…ミ……!?」
マミ「流石美樹さんね、魔女と心を通わせるだなんて」ツルーン
まどか「あ、マミさん髪の毛どうしたんですか?」
マミ「ふふっ、悟りを開くにはまず坊主にならないと駄目って教わったから」
ほむら「だったら全部剃りなさいよ!!どうしてドリルだけ残ってるのよ!!!」
マミ「でも、私も一応女の子だから、髪の毛は大事でしょう?そこでたどり着いたのがこれよ!」
ほむら「落ち武者スタイルじゃない……」
QB「僕は…僕は必氏に止めたんだ!」
120: 2011/11/30(水) 21:42:31.46 ID:0KDYiGER0
魔女「アッチョンプリケ」
釈迦「分かってくれたのですね?」
まどか「さやかちゃん、大丈夫だった?」
さやか「ばっちり!分かってくれたみたいだよ」
魔女「タノミヲキイテクレナイカ?」
さやか「ん?何何?」
マミ「一体何を言ってるのかしら?修業を始めたばかりの私にはさっぱり分からないわ」
ほむら「そんなレベルに達する前に、今すぐ髪の毛を戻すことを考えた方がいいわよ」
さやか「ねえ転校生、爆弾持ってないかなー?なんかこの魔女が貸してほしいんだってさー」
ほむら「あるにはあるけど、どうするつもりなの…?」スッ
魔女「コレガ……ワタシノ シメイナノデス!」パクッ
ドカァァァァァン
さやか「!!そんな、魔女が……!」
ほむら「爆弾を飲み込んだ!?」
釈迦「分かってくれたのですね?」
まどか「さやかちゃん、大丈夫だった?」
さやか「ばっちり!分かってくれたみたいだよ」
魔女「タノミヲキイテクレナイカ?」
さやか「ん?何何?」
マミ「一体何を言ってるのかしら?修業を始めたばかりの私にはさっぱり分からないわ」
ほむら「そんなレベルに達する前に、今すぐ髪の毛を戻すことを考えた方がいいわよ」
さやか「ねえ転校生、爆弾持ってないかなー?なんかこの魔女が貸してほしいんだってさー」
ほむら「あるにはあるけど、どうするつもりなの…?」スッ
魔女「コレガ……ワタシノ シメイナノデス!」パクッ
ドカァァァァァン
さやか「!!そんな、魔女が……!」
ほむら「爆弾を飲み込んだ!?」
150: 2011/11/30(水) 21:52:31.78 ID:0KDYiGER0
ほむら「まさか…魔女が自ら命を断つなんて……」
さやか「これは、自らを犠牲として他者を救おうとする…この自己犠牲の精神、間違いなくアッサジのしたことと同じ…!」
まどか「さやかちゃんが昔話してくれた、ウサギが自ら火の中に飛び込む例え話の精神だね」
マミ「おぉ、なんという素晴らしき心!私、感動したわ!」グスッ
ほむら「え、いや、確かにそんな話はあったけれど、魔女なのよ…?」
さやか「素晴らしい!あの魔女はあっさ地の生まれ変わりだったのかもしれない!」
まどか「奇跡だよ…これは奇跡だよ!」
マミ「私、一生美樹さんについていくわ!」
ほむら「……勝手に盛り上がってる」
QB「もう美樹さやか一人でいいんじゃないかな」
さやか「これは、自らを犠牲として他者を救おうとする…この自己犠牲の精神、間違いなくアッサジのしたことと同じ…!」
まどか「さやかちゃんが昔話してくれた、ウサギが自ら火の中に飛び込む例え話の精神だね」
マミ「おぉ、なんという素晴らしき心!私、感動したわ!」グスッ
ほむら「え、いや、確かにそんな話はあったけれど、魔女なのよ…?」
さやか「素晴らしい!あの魔女はあっさ地の生まれ変わりだったのかもしれない!」
まどか「奇跡だよ…これは奇跡だよ!」
マミ「私、一生美樹さんについていくわ!」
ほむら「……勝手に盛り上がってる」
QB「もう美樹さやか一人でいいんじゃないかな」
158: 2011/11/30(水) 21:58:08.15 ID:0KDYiGER0
後日
杏子「マミの野郎が魔女退治やめたって言ったから来てみればさぁ…何あれ」
杏子「落ち武者じゃん」
QB「僕は…僕は必氏に止めたんだよ!」
杏子「プッ…いかん、見てるだけで…プクク……お、おもしろすぎだろあれ…」プルプル
QB「だからね、君からどうにか止めて欲しいんだ」
杏子「んなこと言ってもねー……」
QB「それに、魔女を退治せずに魔女を改心させてしまうイレギュラーもいるんだ…彼女もどうにかしないと」
杏子「まあ、用はぶっ潰しちゃえばいいんだろ?」
杏子「マミの野郎が魔女退治やめたって言ったから来てみればさぁ…何あれ」
杏子「落ち武者じゃん」
QB「僕は…僕は必氏に止めたんだよ!」
杏子「プッ…いかん、見てるだけで…プクク……お、おもしろすぎだろあれ…」プルプル
QB「だからね、君からどうにか止めて欲しいんだ」
杏子「んなこと言ってもねー……」
QB「それに、魔女を退治せずに魔女を改心させてしまうイレギュラーもいるんだ…彼女もどうにかしないと」
杏子「まあ、用はぶっ潰しちゃえばいいんだろ?」
170: 2011/11/30(水) 22:04:27.09 ID:0KDYiGER0
マミ「美樹さん、今日はどんなことを教えてくれるのかしら?」
使い魔「フムフム」
釈迦「そうですね…では、鹿に語りかけた時のことを――」
杏子「ちょっとちょっと、何やってんのさあんたら」
釈迦「とある王が鹿を買っていた時のことなのですが――」
杏子「……おい」
釈迦「そこで鹿たちはある掟を定め――」
杏子「話を聞け!!」
マミ「あら、佐倉さん?どうしたのこんなところで」
使い魔「ジャマスルナー」
杏子「え、あたしが悪いのか?」
使い魔「フムフム」
釈迦「そうですね…では、鹿に語りかけた時のことを――」
杏子「ちょっとちょっと、何やってんのさあんたら」
釈迦「とある王が鹿を買っていた時のことなのですが――」
杏子「……おい」
釈迦「そこで鹿たちはある掟を定め――」
杏子「話を聞け!!」
マミ「あら、佐倉さん?どうしたのこんなところで」
使い魔「ジャマスルナー」
杏子「え、あたしが悪いのか?」
179: 2011/11/30(水) 22:09:38.93 ID:0KDYiGER0
杏子「使い魔を狩らねーのはいいとして、なんで一緒になって語り合ってんだよ!」
マミ「違うのよ佐倉さん、私達は美樹さんの言葉を聞いていただけよ」
杏子「ブフォッ…ま、マミはあんまりこっち見んな…喋り辛いからさ……プクク」
マミ「?」
杏子「とにかく!その胡散臭い話を今すぐ辞めろ!」
さやか「はぁ!?なんであんたにそんなこと言われなきゃならないわけ!?」
杏子「なんでキャラ変わった」
さやか「こっちが素だしね…それより、あんた誰?」
杏子「フン、あたしは佐倉杏子だよ」
マミ「違うのよ佐倉さん、私達は美樹さんの言葉を聞いていただけよ」
杏子「ブフォッ…ま、マミはあんまりこっち見んな…喋り辛いからさ……プクク」
マミ「?」
杏子「とにかく!その胡散臭い話を今すぐ辞めろ!」
さやか「はぁ!?なんであんたにそんなこと言われなきゃならないわけ!?」
杏子「なんでキャラ変わった」
さやか「こっちが素だしね…それより、あんた誰?」
杏子「フン、あたしは佐倉杏子だよ」
187: 2011/11/30(水) 22:13:46.81 ID:0KDYiGER0
マミ「佐倉さんも一緒に話を聞いていかない?」
杏子「冗談じゃねえ!こいつ仏教かなんかだろ?あたしはキリスト系何だよ」
さやか「え、そうなの?」
杏子「だから余計にあんたがむかつくんだよ…迷惑だから今後魔法少女に関わるなよ」
さやか「なーんだ、イエスさんの知り合いなら言ってくれればいいのに」ピッピッ
杏子「は?」
さやか「うーん、今日は忙しいかな」
杏子「いきなりどこに電話してんだよ」
さやか「そりゃ勿論、イエスさんのところに」
杏子「なん…だと…?」
杏子「冗談じゃねえ!こいつ仏教かなんかだろ?あたしはキリスト系何だよ」
さやか「え、そうなの?」
杏子「だから余計にあんたがむかつくんだよ…迷惑だから今後魔法少女に関わるなよ」
さやか「なーんだ、イエスさんの知り合いなら言ってくれればいいのに」ピッピッ
杏子「は?」
さやか「うーん、今日は忙しいかな」
杏子「いきなりどこに電話してんだよ」
さやか「そりゃ勿論、イエスさんのところに」
杏子「なん…だと…?」
193: 2011/11/30(水) 22:18:47.56 ID:0KDYiGER0
さやか「あ、もしもしー?イエッサ?久しぶりー」
杏子「馬鹿にするのも大概にしろよ…?」
さやか「うん、そうそう。いや、なんかね、イエスの派閥の子がいてね」
杏子「聞け!」
さやか「今変わるねー」
杏子「…なんだよ」
さやか「イエスさんが話しあるってさ」
杏子「ありえねえだろ!叩き壊すぞ!!」
さやか「いいから話すの!」グイグイ
杏子「うっ……も、もしもし……」
杏子「おぉ、神よ…!」
マミ「本物だったのね」
さやか「そりゃまあ…正確には私じゃなくて釈迦さんの知り合いだけど」
杏子「馬鹿にするのも大概にしろよ…?」
さやか「うん、そうそう。いや、なんかね、イエスの派閥の子がいてね」
杏子「聞け!」
さやか「今変わるねー」
杏子「…なんだよ」
さやか「イエスさんが話しあるってさ」
杏子「ありえねえだろ!叩き壊すぞ!!」
さやか「いいから話すの!」グイグイ
杏子「うっ……も、もしもし……」
杏子「おぉ、神よ…!」
マミ「本物だったのね」
さやか「そりゃまあ…正確には私じゃなくて釈迦さんの知り合いだけど」
202: 2011/11/30(水) 22:26:14.86 ID:0KDYiGER0
杏子「はい…はい……ありがとうございます……はい!」
杏子「ほ、ほらよ…イエス様が変わってくれって……」スッ
さやか「ほいほーい」
杏子「なんてこった……まさか、本当にイエス様だったなんて」
マミ「どんなことをお話ししたの?」
杏子「天国の門って三大がっかり名所の一つなんだってよ…驚きだぜ……」
マミ「それでよく信じられたわね」
さやか「じゃあね~」ピゥ
さやか「で、何の話だっけ?」
杏子「あー、そっか、話止めろって言いに来たんだっけ……ま、今日のところはイエス様に免じて許してやるよ」
マミ「そう?せっかくだから一緒に座禅でも」
杏子「そんなことするくらいなら帰る一日中祈ってるっての」
杏子「ほ、ほらよ…イエス様が変わってくれって……」スッ
さやか「ほいほーい」
杏子「なんてこった……まさか、本当にイエス様だったなんて」
マミ「どんなことをお話ししたの?」
杏子「天国の門って三大がっかり名所の一つなんだってよ…驚きだぜ……」
マミ「それでよく信じられたわね」
さやか「じゃあね~」ピゥ
さやか「で、何の話だっけ?」
杏子「あー、そっか、話止めろって言いに来たんだっけ……ま、今日のところはイエス様に免じて許してやるよ」
マミ「そう?せっかくだから一緒に座禅でも」
杏子「そんなことするくらいなら帰る一日中祈ってるっての」
212: 2011/11/30(水) 22:32:08.28 ID:0KDYiGER0
数日後
ほむら「ふぅ~、あれからいろいろと釈迦のことを調べてみたけれど、手塚先生が凄いということが分かったくらいで収穫がないわ……」
――暁美ほむら
ほむら「…この声は」
――暁美ほむらよ、私の声が聞こえますか?
ほむら「聞こえてるわよ…何の用かしら?」
――あなたに話があるのです。扉を開けてくれませんか?
ほむら「チャイムを鳴らせばいいじゃない」
ほむら「ふぅ~、あれからいろいろと釈迦のことを調べてみたけれど、手塚先生が凄いということが分かったくらいで収穫がないわ……」
――暁美ほむら
ほむら「…この声は」
――暁美ほむらよ、私の声が聞こえますか?
ほむら「聞こえてるわよ…何の用かしら?」
――あなたに話があるのです。扉を開けてくれませんか?
ほむら「チャイムを鳴らせばいいじゃない」
218: 2011/11/30(水) 22:35:59.41 ID:0KDYiGER0
ガチャッ
さやか「お邪魔するよー」
まどか「お邪魔します」
マミ「お邪魔します」
杏子「おいーっす」
ほむら「待ちなさい」ガシッ
杏子「なんだよ」
ほむら「何ナチュラルに一緒に入ってきてるのよ…あなた達、話によるといがみ合ってたんじゃなかったの?」
杏子「そのことだけどな…お互いを憎み合うのが馬鹿らしくなってきてさ」
杏子「宗派は違うけど親父の考え方とも似てたから……まあそんな感じで」
ほむら「……要するに改宗しちゃったのね」
杏子「してねーよ、あたしは親父一筋だ」
ほむら「それもどうかと思うけど」
さやか「お邪魔するよー」
まどか「お邪魔します」
マミ「お邪魔します」
杏子「おいーっす」
ほむら「待ちなさい」ガシッ
杏子「なんだよ」
ほむら「何ナチュラルに一緒に入ってきてるのよ…あなた達、話によるといがみ合ってたんじゃなかったの?」
杏子「そのことだけどな…お互いを憎み合うのが馬鹿らしくなってきてさ」
杏子「宗派は違うけど親父の考え方とも似てたから……まあそんな感じで」
ほむら「……要するに改宗しちゃったのね」
杏子「してねーよ、あたしは親父一筋だ」
ほむら「それもどうかと思うけど」
229: 2011/11/30(水) 22:41:16.41 ID:0KDYiGER0
ほむら「で、何なの一体?ぞろぞろとみんなして」
まどか「ほむらちゃん、前に幸福って何か聞いてたよね」
ほむら「あれは気の迷いだったのよ…気にしないで」
マミ「そういう訳にはいかないわ…苦しんでる人に手を差し伸べる、人として当たり前のことだと思わない?」
ほむら「あなた中途半端に神が伸びてて気持ち悪いわよ」
杏子「さあ、懺悔するんだ」
ほむら「……べ、別にそんなことする理由なんてないわ」
釈迦「果たして本当にそうなのかな?」
ほむら「何が言いたいのかしら?」
まどか「ほむらちゃん、前に幸福って何か聞いてたよね」
ほむら「あれは気の迷いだったのよ…気にしないで」
マミ「そういう訳にはいかないわ…苦しんでる人に手を差し伸べる、人として当たり前のことだと思わない?」
ほむら「あなた中途半端に神が伸びてて気持ち悪いわよ」
杏子「さあ、懺悔するんだ」
ほむら「……べ、別にそんなことする理由なんてないわ」
釈迦「果たして本当にそうなのかな?」
ほむら「何が言いたいのかしら?」
236: 2011/11/30(水) 22:46:43.73 ID:0KDYiGER0
釈迦「全て話して御覧なさい。それであなたは救われるのです」
ほむら「そんなわけないじゃない」
釈迦「さあ、あなたの苦しみを打ち明けなさい」
ほむら「いい加減にして!」チャキッ
まどか「ほむらちゃん!落ち着いて…ね?」
ほむら「こんなところで話して何になるというの!悪いけど、私は仏ではないの…消えなさい」
釈迦「……」ジー
ほむら「言っておくけど、脅しじゃないわよ」
釈迦「分かりました…」
さやか「みんなごめん、悪いけどほむらと二人っきりにしてもらえないかな?」
ほむら「!あなたねえ……」
まどか「分かった…さやかちゃん、何か考えがあるんだよね?」
さやか「任せといて!」
ほむら「そんなわけないじゃない」
釈迦「さあ、あなたの苦しみを打ち明けなさい」
ほむら「いい加減にして!」チャキッ
まどか「ほむらちゃん!落ち着いて…ね?」
ほむら「こんなところで話して何になるというの!悪いけど、私は仏ではないの…消えなさい」
釈迦「……」ジー
ほむら「言っておくけど、脅しじゃないわよ」
釈迦「分かりました…」
さやか「みんなごめん、悪いけどほむらと二人っきりにしてもらえないかな?」
ほむら「!あなたねえ……」
まどか「分かった…さやかちゃん、何か考えがあるんだよね?」
さやか「任せといて!」
242: 2011/11/30(水) 22:51:34.50 ID:0KDYiGER0
さやか「さあ、これで遠慮なく話せるでしょ!」
ほむら「駄目よ。あなたがいくら魔法少女でないとはいえ、こればかりは教えられない」
釈迦「ならば、どうしてあの時私に問いかけたのですか?」
ほむら「……言ったでしょう、気の迷いだったのよ」
釈迦「迷ったということは、やはり悩んでいるのですね」
ほむら「あなたには関係ないわ……」
釈迦「あなたがどんな苦行を受けてきたのか、私がすべて聞いてあげましょう」
釈迦「話すことで楽になるものもあるのです」
ほむら「……誰にも言わないわね?」
釈迦「あなたがそれを望むのなら、私は口を噤みましょう」
ほむら「そう…いいわ、信用してあげる。こんなイレギュラー、きっともう無いでしょうから」
ほむら「駄目よ。あなたがいくら魔法少女でないとはいえ、こればかりは教えられない」
釈迦「ならば、どうしてあの時私に問いかけたのですか?」
ほむら「……言ったでしょう、気の迷いだったのよ」
釈迦「迷ったということは、やはり悩んでいるのですね」
ほむら「あなたには関係ないわ……」
釈迦「あなたがどんな苦行を受けてきたのか、私がすべて聞いてあげましょう」
釈迦「話すことで楽になるものもあるのです」
ほむら「……誰にも言わないわね?」
釈迦「あなたがそれを望むのなら、私は口を噤みましょう」
ほむら「そう…いいわ、信用してあげる。こんなイレギュラー、きっともう無いでしょうから」
257: 2011/11/30(水) 22:58:02.19 ID:0KDYiGER0
かくかくしかじか
ほむら「――というわけなのよ…私は、終わらない迷路をずっと彷徨っているの……あなたに私の気持ちが分かるのかしら!?」
釈迦「なるほど……まるで輪廻のようですね」
ほむら「輪廻…?」
釈迦「魂は新たな命に生まれ変わり、そして氏んではまた生まれ変わり…そうやって何度も繰り返しているのです」
釈迦「あなたも、ソウルジェムの魂は新しい過去のあなたへと生まれ変わり、そうして今があるのでしょう」
ほむら「だったら……だったら、私はどうすればいいの?」
釈迦「無になるのです」
ほむら「…え?」
釈迦「欲を捨て、心を無にすれば、おのずと答えはあなたの前に開かれるでしょう」
ほむら「そんなこと急に言われても……」
釈迦「さあ、まずは座禅から始めましょうか」
ほむら「――というわけなのよ…私は、終わらない迷路をずっと彷徨っているの……あなたに私の気持ちが分かるのかしら!?」
釈迦「なるほど……まるで輪廻のようですね」
ほむら「輪廻…?」
釈迦「魂は新たな命に生まれ変わり、そして氏んではまた生まれ変わり…そうやって何度も繰り返しているのです」
釈迦「あなたも、ソウルジェムの魂は新しい過去のあなたへと生まれ変わり、そうして今があるのでしょう」
ほむら「だったら……だったら、私はどうすればいいの?」
釈迦「無になるのです」
ほむら「…え?」
釈迦「欲を捨て、心を無にすれば、おのずと答えはあなたの前に開かれるでしょう」
ほむら「そんなこと急に言われても……」
釈迦「さあ、まずは座禅から始めましょうか」
277: 2011/11/30(水) 23:04:15.34 ID:0KDYiGER0
まどか「あれから5時間だよ…大丈夫かな?」
マミ「トイレにも行かずずっと中で何をやってるのかしら」
杏子「とにかく今は待つしかないだろ……」
ガチャッ
まどか「さやかちゃん!?大丈夫!?…って、ほむらちゃん!?」
ほむら「……」フワフワ
マミ「まさか、そんな……私でもまだ浮くことはできないというのに!?」
ほむら「……」フワフワ
杏子「こいつ、たった数時間で悟ったとでも言うのか……」
さやか「お疲れお疲れー!ほむらはよく頑張ったよ!!私以来の逸材だね、これは」
ほむら「……まどか一人に囚われていた私は恥ずかしい……救うなら全員…全員を救わなければ私に幸福は訪れはしない…!」
まどか「これは完璧だね」
マミ「トイレにも行かずずっと中で何をやってるのかしら」
杏子「とにかく今は待つしかないだろ……」
ガチャッ
まどか「さやかちゃん!?大丈夫!?…って、ほむらちゃん!?」
ほむら「……」フワフワ
マミ「まさか、そんな……私でもまだ浮くことはできないというのに!?」
ほむら「……」フワフワ
杏子「こいつ、たった数時間で悟ったとでも言うのか……」
さやか「お疲れお疲れー!ほむらはよく頑張ったよ!!私以来の逸材だね、これは」
ほむら「……まどか一人に囚われていた私は恥ずかしい……救うなら全員…全員を救わなければ私に幸福は訪れはしない…!」
まどか「これは完璧だね」
289: 2011/11/30(水) 23:10:12.37 ID:0KDYiGER0
さやか「しっかし足痺れた~、最後の三十分くらいは私の足が治るまで待っててくれただけだしね」
まどか「ほむらちゃんスゴイ!」
マミ「流石ね暁美さん、もう私を追い抜いてしまうなんて……さあ、あなたも髪を剃りましょう!」
ほむら「あ、それは嫌よ」スタッ
マミ「…え?」
ほむら「いくらなんでも落ち武者みたいな髪型はごめんだわ」
杏子「あぁ、流石にマミの髪型はないわ」
マミ「……」プルプル
まどか「伸びかけの髪の毛が、なんていうかこう……あれですね」
マミ「ね、ねえ美樹さん。やっぱり坊主じゃなきゃダメよね…?」
さやか「マミさん、私髪の毛ありますよ?」
マミ「……うわああああああん」ダッ
杏子「おい、走って逃げて行ったぞ」
ほむら「放っておけば帰ってくるでしょ」
まどか「ほむらちゃんスゴイ!」
マミ「流石ね暁美さん、もう私を追い抜いてしまうなんて……さあ、あなたも髪を剃りましょう!」
ほむら「あ、それは嫌よ」スタッ
マミ「…え?」
ほむら「いくらなんでも落ち武者みたいな髪型はごめんだわ」
杏子「あぁ、流石にマミの髪型はないわ」
マミ「……」プルプル
まどか「伸びかけの髪の毛が、なんていうかこう……あれですね」
マミ「ね、ねえ美樹さん。やっぱり坊主じゃなきゃダメよね…?」
さやか「マミさん、私髪の毛ありますよ?」
マミ「……うわああああああん」ダッ
杏子「おい、走って逃げて行ったぞ」
ほむら「放っておけば帰ってくるでしょ」
313: 2011/11/30(水) 23:16:25.30 ID:0KDYiGER0
ワル夜襲来前日
ほむら「さて、すっかり忘れてたけどワルプルギスの夜を倒さなければ真の平和は得られないわ」
マミ「でも、それだと美樹さんの教えに反しているんじゃないかしら?」
杏子「良く似合ってるぞマミ、カツラが」プッ
マミ「私のことはいいのよ!」
まどか「さやかちゃん一人じゃ、流石に荷が重いのかな?」
さやか「うーん、そんなに大きいんじゃね~…まあ、話を聞いてくれるかどうかだよね」
ほむら「それなら私がどうにかするわ。あなたをワルプルギスの前まで連れて行けばいいのよね?」
杏子「浮いて運んでくのか?」
ほむら「流石にさやかをおぶっていくのは、ちょっと……重そうじゃない」
さやか「こらー!確かに釈迦さんの仏像は太ってるの多いけど、私は普通だから!」
ほむら「冗談は置いておいて、私に任せて」
ほむら「さて、すっかり忘れてたけどワルプルギスの夜を倒さなければ真の平和は得られないわ」
マミ「でも、それだと美樹さんの教えに反しているんじゃないかしら?」
杏子「良く似合ってるぞマミ、カツラが」プッ
マミ「私のことはいいのよ!」
まどか「さやかちゃん一人じゃ、流石に荷が重いのかな?」
さやか「うーん、そんなに大きいんじゃね~…まあ、話を聞いてくれるかどうかだよね」
ほむら「それなら私がどうにかするわ。あなたをワルプルギスの前まで連れて行けばいいのよね?」
杏子「浮いて運んでくのか?」
ほむら「流石にさやかをおぶっていくのは、ちょっと……重そうじゃない」
さやか「こらー!確かに釈迦さんの仏像は太ってるの多いけど、私は普通だから!」
ほむら「冗談は置いておいて、私に任せて」
324: 2011/11/30(水) 23:20:34.89 ID:0KDYiGER0
ワル夜襲来の日
マミ「いざとなれば、私が美樹さんを助けるわ」
⑤
杏子「あたしはまっぴらごめんだけどな」
④
ほむら(まどかはちゃんと避難してるし、QBと契約しようとは考えないはず…さやかの説法がうまくいけば、全員無事に帰れる!)
②
さやか「雨降りそうだなー…傘持ってくればよかった」
①
ワル夜「アハハハハハハハー」
マミ「いざとなれば、私が美樹さんを助けるわ」
⑤
杏子「あたしはまっぴらごめんだけどな」
④
ほむら(まどかはちゃんと避難してるし、QBと契約しようとは考えないはず…さやかの説法がうまくいけば、全員無事に帰れる!)
②
さやか「雨降りそうだなー…傘持ってくればよかった」
①
ワル夜「アハハハハハハハー」
334: 2011/11/30(水) 23:25:36.42 ID:0KDYiGER0
使い魔「アッチョンプリケ」「アッチョンプリケ」「アッチョンプリケ」
マミ「くっ、使い魔が邪魔ね……お願い、話を聞いて!」
杏子「駄目だマミ!今のマミじゃ無理だ!」
マミ「でも、争う訳にはいかないわ…とにかく逃げるのよ!」
さやか「お、ムチリンダ君!傘になってくれるの?」
ムチリンダ「シャーボック」
ほむら「さやか!蛇を傘代わりにしてる場合じゃないわ!!私の手に掴まって」
さやか「はいはい…ごめんね、また後で頼むね」
ほむら「行くわよ」
カチリ
さやか「うおーすっごーい!時間が止まってるんだ!」
ほむら「はしゃいでないで、早くワルプルギスの前までいくわよ」
マミ「くっ、使い魔が邪魔ね……お願い、話を聞いて!」
杏子「駄目だマミ!今のマミじゃ無理だ!」
マミ「でも、争う訳にはいかないわ…とにかく逃げるのよ!」
さやか「お、ムチリンダ君!傘になってくれるの?」
ムチリンダ「シャーボック」
ほむら「さやか!蛇を傘代わりにしてる場合じゃないわ!!私の手に掴まって」
さやか「はいはい…ごめんね、また後で頼むね」
ほむら「行くわよ」
カチリ
さやか「うおーすっごーい!時間が止まってるんだ!」
ほむら「はしゃいでないで、早くワルプルギスの前までいくわよ」
378: 2011/11/30(水) 23:30:30.62 ID:0KDYiGER0
ほむら「もうあなたにしか頼めないのよ!お願い!」
カチリ
ワル夜「アハハハハハハー」
釈迦「何がそんなに悲しいのですか?訳を話して御覧なさい」フワフワ
ワル夜「アハハハハハキャハハハハハハ」
釈迦「ふむ、落ち着くのです。落ち着いて回りをご覧になりなさい……」フワフワ
ほむら「ここは任せたわ…私は二人の加勢に行ってくるから」ヒュン
釈迦「落ち着きましたか?それでは、ナラダッタという素晴らしい人物について語って差し上げましょう……」フワフワ
ワル夜「アハハ…キャハハハハ」
カチリ
ワル夜「アハハハハハハー」
釈迦「何がそんなに悲しいのですか?訳を話して御覧なさい」フワフワ
ワル夜「アハハハハハキャハハハハハハ」
釈迦「ふむ、落ち着くのです。落ち着いて回りをご覧になりなさい……」フワフワ
ほむら「ここは任せたわ…私は二人の加勢に行ってくるから」ヒュン
釈迦「落ち着きましたか?それでは、ナラダッタという素晴らしい人物について語って差し上げましょう……」フワフワ
ワル夜「アハハ…キャハハハハ」
536: 2011/11/30(水) 23:36:16.17 ID:0KDYiGER0
ほむら「まだかしら……」フワフワ
杏子「お前楽でいいな、浮いてられて!」
ほむら「結構しんどいのよ」フワフワ
マミ「美樹さん、早くしてくれないと…逃げるのにも限度があるわ」
ほむら「…!見て、ワルプルギスが!!」
ワル夜「……ワタシハ ナントオロカダッタノダ」シュァーン
杏子「マジかよ!?消えて行ってるじゃねえか!」
マミ「使い魔たちも消えて行くわ」
ほむら「良かったわ…さやかの話が通じたのね!」
ワル夜「山に籠り、獣のように生きて行こうと思う」シュワワーン
マミ「消えてしまったわね…円環の悟りに導かれて」
さやか「ふぅー、疲れたー」
ほむら「さやか!無事だったのね!!」
杏子「お前楽でいいな、浮いてられて!」
ほむら「結構しんどいのよ」フワフワ
マミ「美樹さん、早くしてくれないと…逃げるのにも限度があるわ」
ほむら「…!見て、ワルプルギスが!!」
ワル夜「……ワタシハ ナントオロカダッタノダ」シュァーン
杏子「マジかよ!?消えて行ってるじゃねえか!」
マミ「使い魔たちも消えて行くわ」
ほむら「良かったわ…さやかの話が通じたのね!」
ワル夜「山に籠り、獣のように生きて行こうと思う」シュワワーン
マミ「消えてしまったわね…円環の悟りに導かれて」
さやか「ふぅー、疲れたー」
ほむら「さやか!無事だったのね!!」
569: 2011/11/30(水) 23:39:46.95 ID:0KDYiGER0
さやか「なんとか話聞いてくれてさ、改心してくれたみたい」
マミ「良かったわね」
まどか「お~い、さやかちゃーん」タッタッタ
さやか「まどかー!終わったよー!」スタスタ
ほむら「良かった…これで、私は救われたのね……」グスン
杏子「何か分かんねーけど、お疲れさん」
さやか「おーい!」
グラグラ
まどか「!!さやかちゃん危ない!!!」
さやか「へ?」
ズズズ
マミ「瓦礫が!?」
さやか「あ」
ズシーン
マミ「良かったわね」
まどか「お~い、さやかちゃーん」タッタッタ
さやか「まどかー!終わったよー!」スタスタ
ほむら「良かった…これで、私は救われたのね……」グスン
杏子「何か分かんねーけど、お疲れさん」
さやか「おーい!」
グラグラ
まどか「!!さやかちゃん危ない!!!」
さやか「へ?」
ズズズ
マミ「瓦礫が!?」
さやか「あ」
ズシーン
594: 2011/11/30(水) 23:43:17.73 ID:0KDYiGER0
杏子「さやか!?おいさやか!!!」
ほむら「しまった、少し目を離してる隙に……」
マミ「早く瓦礫を除けないと!」
タッタッタ
さやか「……」
杏子「さやか!無事だったんだな!」
マミ「もう、びっくりさせないでよ~」ホッ
ほむら「全く…あら、まどかはどこに行ったの?」
さやか「……」
ほむら「……さやか?」
さやか「う…うああぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁ」
杏子「おい、まさか……」
ほむら「まどかが……まどかが、この下…に……?」
ほむら「しまった、少し目を離してる隙に……」
マミ「早く瓦礫を除けないと!」
タッタッタ
さやか「……」
杏子「さやか!無事だったんだな!」
マミ「もう、びっくりさせないでよ~」ホッ
ほむら「全く…あら、まどかはどこに行ったの?」
さやか「……」
ほむら「……さやか?」
さやか「う…うああぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁ」
杏子「おい、まさか……」
ほむら「まどかが……まどかが、この下…に……?」
617: 2011/11/30(水) 23:48:17.77 ID:0KDYiGER0
さやか「まどかが…まどかが、私を突き飛ばして、代わりに瓦礫の……」
さやか「私が…私が、落ちてくる瓦礫に気づいていれば……」
マミ「そんな…鹿目さんが……」
ほむら「ま、まどかぁ……嘘でしょ……」
杏子「なんだよそれ……こんなの、あんまりじゃねえかよ」
釈迦「……まどかは、私を救ってくれたというのに……マーラよ!なぜいつも私達を苦しめるのだ!」
ほむら「……」フラフラ
杏子「おい、どこ行くんだよ」
ほむら「もう一度…もう一度、やり直さないと……」
釈迦「ほむら……」
さやか「私が…私が、落ちてくる瓦礫に気づいていれば……」
マミ「そんな…鹿目さんが……」
ほむら「ま、まどかぁ……嘘でしょ……」
杏子「なんだよそれ……こんなの、あんまりじゃねえかよ」
釈迦「……まどかは、私を救ってくれたというのに……マーラよ!なぜいつも私達を苦しめるのだ!」
ほむら「……」フラフラ
杏子「おい、どこ行くんだよ」
ほむら「もう一度…もう一度、やり直さないと……」
釈迦「ほむら……」
666: 2011/11/30(水) 23:54:42.40 ID:0KDYiGER0
釈迦「まどかは、身を捨てて私を助けてくれた…まどかに報いるためにも、私はまどかの分まで人びとの心を救おうと思う」
ほむら「……あなた、本当にまどかの親友なの…?それが親友が氏んだ時の態度なの!?」
さやか「私だって苦しいの!」
釈迦「まどかは氏んで、多分大自然の正規の中に溶け込んでいったのでしょう…私達も、氏ねばその中に混じり合い、やがて一つになるのでしょう」
釈迦「それまで、私達は生きなければなりません」
ほむら「それでも、私は……」
釈迦「お行きなさい」
ほむら「……いいの?」
釈迦「あなたの幸福のために、あなたは行かなければなりません」
釈迦「覚えておきなさい。この世界は皆一つ、いずれまた逢う時があるでしょう」
さやか「その時まで……さよならだね」
ほむら「……あなた、本当にまどかの親友なの…?それが親友が氏んだ時の態度なの!?」
さやか「私だって苦しいの!」
釈迦「まどかは氏んで、多分大自然の正規の中に溶け込んでいったのでしょう…私達も、氏ねばその中に混じり合い、やがて一つになるのでしょう」
釈迦「それまで、私達は生きなければなりません」
ほむら「それでも、私は……」
釈迦「お行きなさい」
ほむら「……いいの?」
釈迦「あなたの幸福のために、あなたは行かなければなりません」
釈迦「覚えておきなさい。この世界は皆一つ、いずれまた逢う時があるでしょう」
さやか「その時まで……さよならだね」
689: 2011/11/30(水) 23:58:08.85 ID:0KDYiGER0
杏子「よく分かんねーけど、どこか行っちまうのか?」
マミ「暁美さん…悟りは常にあなたと共にあるわ」
さやか「元気でね」
ほむら「……ありがとう、みんな」
カチリ キュイーン
ほむら「また戻ってきてしまった…せっかく、うまくいったと思ったのに……」
ほむら「でも、諦めない……私はまどかを…皆を必ず救う、その時まで」
マミ「暁美さん…悟りは常にあなたと共にあるわ」
さやか「元気でね」
ほむら「……ありがとう、みんな」
カチリ キュイーン
ほむら「また戻ってきてしまった…せっかく、うまくいったと思ったのに……」
ほむら「でも、諦めない……私はまどかを…皆を必ず救う、その時まで」
710: 2011/12/01(木) 00:02:18.73 ID:rDTBSpQV0
どこかの世界で
まど神「きっと大丈夫だよ…ひょっとしたら、ほんのちょっとの奇跡があるかもしれないよ」
まど神「その時まで、ほんのちょっとのお別れだね」
ほむら「まどかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ほむら「……?まどか?いるの…?」
――暁美ほむらよ
ほむら「!この声は」
――暁美ほむらよ、私の声が聞こえますか?
ほむら「さやか!?」
釈迦「残念!本物の釈迦ちゃんでした!」
ほむら「……え?」
まど神「きっと大丈夫だよ…ひょっとしたら、ほんのちょっとの奇跡があるかもしれないよ」
まど神「その時まで、ほんのちょっとのお別れだね」
ほむら「まどかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ほむら「……?まどか?いるの…?」
――暁美ほむらよ
ほむら「!この声は」
――暁美ほむらよ、私の声が聞こえますか?
ほむら「さやか!?」
釈迦「残念!本物の釈迦ちゃんでした!」
ほむら「……え?」
740: 2011/12/01(木) 00:07:41.76 ID:rDTBSpQV0
釈迦「暁美ほむらよ、あなたはよく頑張りました」
ほむら「あ、よく見るとさやかと違ってちゃんとパンチパーマなのね」
釈迦「これは螺髪というのですが…まあ、それはいいでしょう」
ほむら「どうしてここにいるの?」
釈迦「言ったでしょう、いつかまた逢うことになるでしょうと」
ほむら「お釈迦様……」
釈迦「というわけで、ちょっとだけサービスね」
ほむら「え?」
釈迦「ほんのちょっとの奇跡があるかもしれないよ」
ほむら「その顔でまどかの台詞を言うの止めて!」
釈迦「はいドーン」ビビビビ
ほむら「っ!何をしたの!?」
釈迦「それは戻ってからのお楽しみ……さあ、新しい輪廻へと向かうのです!」
グルグルグルグル…
ほむら「あ、よく見るとさやかと違ってちゃんとパンチパーマなのね」
釈迦「これは螺髪というのですが…まあ、それはいいでしょう」
ほむら「どうしてここにいるの?」
釈迦「言ったでしょう、いつかまた逢うことになるでしょうと」
ほむら「お釈迦様……」
釈迦「というわけで、ちょっとだけサービスね」
ほむら「え?」
釈迦「ほんのちょっとの奇跡があるかもしれないよ」
ほむら「その顔でまどかの台詞を言うの止めて!」
釈迦「はいドーン」ビビビビ
ほむら「っ!何をしたの!?」
釈迦「それは戻ってからのお楽しみ……さあ、新しい輪廻へと向かうのです!」
グルグルグルグル…
771: 2011/12/01(木) 00:12:19.28 ID:rDTBSpQV0
ほむら「はっ!」ガバッ
ほむら「嫌な夢を見た気がするわ…あら?」
ほむら「これは、まどかのリボン!?もしかして、本当に奇跡が…!」
ほむら(ありがとう…まどか、お釈迦様、そしていつかの世界のさやか)
ほむら「私は、まどかの守りたかったこの世界を、必ず守りきってみせるから…そして、さやかのあの時の説法も広めてみせるから!」
ほむら「あ、剃刀どこにあったかしら」ゴソゴソ
まど神「ほむらちゃんそれは駄目ええええええええ!!!!」
釈迦「鹿目まどかは、大自然のどこからか魔法少女達の行く末をいつまでも見守っていることだろう……」
完
ほむら「嫌な夢を見た気がするわ…あら?」
ほむら「これは、まどかのリボン!?もしかして、本当に奇跡が…!」
ほむら(ありがとう…まどか、お釈迦様、そしていつかの世界のさやか)
ほむら「私は、まどかの守りたかったこの世界を、必ず守りきってみせるから…そして、さやかのあの時の説法も広めてみせるから!」
ほむら「あ、剃刀どこにあったかしら」ゴソゴソ
まど神「ほむらちゃんそれは駄目ええええええええ!!!!」
釈迦「鹿目まどかは、大自然のどこからか魔法少女達の行く末をいつまでも見守っていることだろう……」
完
774: 2011/12/01(木) 00:13:24.02 ID:vdt5btE/0
>>771
乙乙乙
乙乙乙
786: 2011/12/01(木) 00:14:48.87 ID:rDTBSpQV0
さやかって打とうとしたらしゃかって打つことあるよねー
っていうか大凶だと…
っていうか大凶だと…



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