1: 2008/07/02(水) 10:44:11.00 ID:MRne5hNQ0
薔薇「あ……」
薔薇「鍵が……」
薔薇「………」
ドンドンドン
薔薇「…そうだわ…お父様は今日は友達とカラオケに…」
薔薇「窓…開いてないかしら…」
ガチャガチャ
薔薇「……開いてない…」
薔薇「鍵が……」
薔薇「………」
ドンドンドン
薔薇「…そうだわ…お父様は今日は友達とカラオケに…」
薔薇「窓…開いてないかしら…」
ガチャガチャ
薔薇「……開いてない…」
7: 2008/07/02(水) 10:46:49.65 ID:MRne5hNQ0
窓の外から、店内の時計を見る
薔薇「もう22時…」
ぐぅぅ~
薔薇「…お腹すいた…」
薔薇「…」
薔薇「思い切って、水晶で窓を…」
ブンブン
薔薇「だめ…誰が修繕費用出すの…」
薔薇「…裏の物置に行こうかしら…」
薔薇「もう22時…」
ぐぅぅ~
薔薇「…お腹すいた…」
薔薇「…」
薔薇「思い切って、水晶で窓を…」
ブンブン
薔薇「だめ…誰が修繕費用出すの…」
薔薇「…裏の物置に行こうかしら…」
9: 2008/07/02(水) 10:48:46.24 ID:MRne5hNQ0
ガタゴト
薔薇「…休めるスペースなんて…ないわね…」
薔薇「…お父様…いつ戻ってくるのかしら…」
薔薇「…」
薔薇「…やっぱり入口で待ってよう……」
パラパラ
薔薇「え……雨……?」
薔薇「…休めるスペースなんて…ないわね…」
薔薇「…お父様…いつ戻ってくるのかしら…」
薔薇「…」
薔薇「…やっぱり入口で待ってよう……」
パラパラ
薔薇「え……雨……?」
10: 2008/07/02(水) 10:50:59.44 ID:MRne5hNQ0
パラパラパラパラ
薔薇「……濡れちゃう……」
ガサガサ
薔薇「…どこかに…傘……」
物置を探る薔薇水晶
薔薇「……暗くて…見えない……」
薔薇「………」
薔薇「………」
薔薇「…」
きゅるるる
薔薇「……」
お腹を押さえる薔薇水晶
薔薇「……濡れちゃう……」
ガサガサ
薔薇「…どこかに…傘……」
物置を探る薔薇水晶
薔薇「……暗くて…見えない……」
薔薇「………」
薔薇「………」
薔薇「…」
きゅるるる
薔薇「……」
お腹を押さえる薔薇水晶
11: 2008/07/02(水) 10:54:08.15 ID:MRne5hNQ0
薔薇「……そうだわ……」
薔薇「コンビニで時間を潰そう……」
薔薇「……(財布の中身を確認する)」
チャラチャラ
薔薇「……メガマックのクーポン……」
薔薇「……中華料理屋のギョーザ券……」
薔薇「…あ…この券6月いっぱいまでなのね……」
薔薇「あとは………」
薔薇「1000円札が一枚……」
薔薇「ひい…ふう…みい…」
チャラチャラ
薔薇「…348円……」
薔薇「コンビニで時間を潰そう……」
薔薇「……(財布の中身を確認する)」
チャラチャラ
薔薇「……メガマックのクーポン……」
薔薇「……中華料理屋のギョーザ券……」
薔薇「…あ…この券6月いっぱいまでなのね……」
薔薇「あとは………」
薔薇「1000円札が一枚……」
薔薇「ひい…ふう…みい…」
チャラチャラ
薔薇「…348円……」
13: 2008/07/02(水) 10:55:34.91 ID:MRne5hNQ0
ザアザア
薔薇「…土砂ぶり……」
物置の机の上でうずくまる薔薇水晶
薔薇「………」
薔薇「………」
ザアザア
顔を伏せる
薔薇「…土砂ぶり……」
物置の机の上でうずくまる薔薇水晶
薔薇「………」
薔薇「………」
ザアザア
顔を伏せる
19: 2008/07/02(水) 11:00:30.91 ID:MRne5hNQ0
エンジュ「ひ~と~に~や~さ~し~く~
さ~れ~た~と~き~
じ~ぶ~ん~の~ち~さ~さ~を~
し~り~ま~し~た~~」
みっちゃん「エンジュ先生モンパチ好きですね~」
金糸雀「…モンパチしか歌えないのかしら…」
さ~れ~た~と~き~
じ~ぶ~ん~の~ち~さ~さ~を~
し~り~ま~し~た~~」
みっちゃん「エンジュ先生モンパチ好きですね~」
金糸雀「…モンパチしか歌えないのかしら…」
20: 2008/07/02(水) 11:04:18.09 ID:MRne5hNQ0
ジュン「ふぅ……パソコンも飽きたし…コンビニ行ってくるか…」
ジュン「…凄い土砂降りだな……」
ジュン「何買ってこようかな…ビタマン…快楽天…ばんがいち…」
ジュン「今週は快楽天にするぞ」
ジュン「…凄い土砂降りだな……」
ジュン「何買ってこようかな…ビタマン…快楽天…ばんがいち…」
ジュン「今週は快楽天にするぞ」
22: 2008/07/02(水) 11:06:51.52 ID:MRne5hNQ0
店員「ありがとうございましたー」
ジュン「クッ…!まさかあんなきれいなおねーちゃんが入っているとは…
お陰でヤンジャンとタウン誌まで買う羽目になっちゃったじゃねーか!!」
ザアザア
ジュン「さーて、もうすぐ家だな…アレ??」
薔薇「………お父様…ぐすん」
ジュン「クッ…!まさかあんなきれいなおねーちゃんが入っているとは…
お陰でヤンジャンとタウン誌まで買う羽目になっちゃったじゃねーか!!」
ザアザア
ジュン「さーて、もうすぐ家だな…アレ??」
薔薇「………お父様…ぐすん」
23: 2008/07/02(水) 11:08:24.56 ID:MRne5hNQ0
ジュン「おい、薔薇水晶じゃないか」
薔薇「え…」
ジュン「何してんだ、こんな所で」
薔薇「………」
ジュン「ほら、濡れてるぞ。傘貸してやるから」
薔薇「……」
ジュン「………何か喋れよ」
薔薇「え…」
ジュン「何してんだ、こんな所で」
薔薇「………」
ジュン「ほら、濡れてるぞ。傘貸してやるから」
薔薇「……」
ジュン「………何か喋れよ」
25: 2008/07/02(水) 11:13:16.79 ID:MRne5hNQ0
金糸雀「み~ぎて~をつ~ない~で~
やさ~しく~つな~いでまっすぐ~ま~え~をみ~て」
みっちゃん「キャーッ、カナのaikoサイコー!!!」
エンジュ「うっひょひょーい、カナちゃん可愛いー!!おじさんおっきしちゃう!!」
やさ~しく~つな~いでまっすぐ~ま~え~をみ~て」
みっちゃん「キャーッ、カナのaikoサイコー!!!」
エンジュ「うっひょひょーい、カナちゃん可愛いー!!おじさんおっきしちゃう!!」
27: 2008/07/02(水) 11:15:42.77 ID:MRne5hNQ0
ジュン「とりあえずさ、泣いててもわかんないよ。
何で外にいるの?」
薔薇「…鍵」
ジュン「鍵?」
薔薇「家の鍵…なくしたの……」
ジュン「え、あ、あの、エンジュ先生は?」
薔薇「友達と…カラオケに…」
ジュン「いつ頃戻ってくるんだ?」
薔薇「多分…今までのケースで考えると…朝まで帰ってこないと……」
ジュン「ダメじゃん、お前どうするの?」
薔薇「…………」
何で外にいるの?」
薔薇「…鍵」
ジュン「鍵?」
薔薇「家の鍵…なくしたの……」
ジュン「え、あ、あの、エンジュ先生は?」
薔薇「友達と…カラオケに…」
ジュン「いつ頃戻ってくるんだ?」
薔薇「多分…今までのケースで考えると…朝まで帰ってこないと……」
ジュン「ダメじゃん、お前どうするの?」
薔薇「…………」
28: 2008/07/02(水) 11:17:48.20 ID:MRne5hNQ0
とりあえず家に連れて帰った
ジュン「ほら、上がれよ」
薔薇「でも…私びしょびしょだし……」
ジュン「いいよ、いちいち気にするなよ」
薔薇「……はっくち!!」
ジュン「ああ、鼻水が。ティッシュ持ってくるから待ってろ」
薔薇「…ごめんなさい…」
薔薇「……っくちゅ!!」
ジュン「ほら、上がれよ」
薔薇「でも…私びしょびしょだし……」
ジュン「いいよ、いちいち気にするなよ」
薔薇「……はっくち!!」
ジュン「ああ、鼻水が。ティッシュ持ってくるから待ってろ」
薔薇「…ごめんなさい…」
薔薇「……っくちゅ!!」
31: 2008/07/02(水) 11:18:55.24 ID:MRne5hNQ0
書きながら、うちの姉がくしゃみする時、いつも「はっくち」って言ってたの思い出した
34: 2008/07/02(水) 11:21:21.25 ID:MRne5hNQ0
だらーーー
ジュン「あああ、もうそんなに。ほら、じっとしてろ」
薔薇「うぅ……」
ジュン「はい、ふーんってして」
薔薇「ブーーーン!!!」
ジュン「お、よしよし、全部出た?」
薔薇「……コクリ」
ジュン「うん、もう少しじっとしてて」
ゴシゴシ
ジュン「あああ、もうそんなに。ほら、じっとしてろ」
薔薇「うぅ……」
ジュン「はい、ふーんってして」
薔薇「ブーーーン!!!」
ジュン「お、よしよし、全部出た?」
薔薇「……コクリ」
ジュン「うん、もう少しじっとしてて」
ゴシゴシ
37: 2008/07/02(水) 11:23:04.47 ID:MRne5hNQ0
薔薇「ごめんなさい……」
ジュン「いいよ、それより」
薔薇「?」
ジュン「着替え持ってくるから、ちょっと洗面所行ってろよ」
薔薇「え……そんな…い…いいです…私はここで…」
ジュン「もう22時半だから、皆寝てるよ。心配するな」
薔薇「………」
ジュン「いいよ、それより」
薔薇「?」
ジュン「着替え持ってくるから、ちょっと洗面所行ってろよ」
薔薇「え……そんな…い…いいです…私はここで…」
ジュン「もう22時半だから、皆寝てるよ。心配するな」
薔薇「………」
38: 2008/07/02(水) 11:25:07.39 ID:MRne5hNQ0
ジュン「ほら、これ真紅の替えの下着だけど」
薔薇「……ありがとう」
ジュン「とりあえずドレスを脱いで。ほら、向こう向いててやるから」
薔薇「………」
ぬぎぬぎ
薔薇「……ありがとう」
ジュン「とりあえずドレスを脱いで。ほら、向こう向いててやるから」
薔薇「………」
ぬぎぬぎ
40: 2008/07/02(水) 11:28:49.52 ID:MRne5hNQ0
薔薇「脱げた…」
ジュン「そ、そうか、それは報告しなくてもいいです」
薔薇「…」
ジュン「じゃあ、そこの真紅の下着着ちゃって」
薔薇「ええ……」
ジュン「………」
薔薇「あ………」
ジュン「どうした?」
薔薇「ね、手伝って…サイズが小さすぎて入らない…」
ジュン「え」
ととと、とジュンの前に来る薔薇
ジュン「そ、そうか、それは報告しなくてもいいです」
薔薇「…」
ジュン「じゃあ、そこの真紅の下着着ちゃって」
薔薇「ええ……」
ジュン「………」
薔薇「あ………」
ジュン「どうした?」
薔薇「ね、手伝って…サイズが小さすぎて入らない…」
ジュン「え」
ととと、とジュンの前に来る薔薇
41: 2008/07/02(水) 11:30:54.99 ID:MRne5hNQ0
ジュン「わっ」
薔薇「…上からかぶったんだけど…胸のところがキツキツで…」
ジュン「…お、おおおおおおお前」
薔薇「ね…何とかして…」
薔薇水晶が胸の所に触れると、ぽよんと揺れる
薔薇「…上からかぶったんだけど…胸のところがキツキツで…」
ジュン「…お、おおおおおおお前」
薔薇「ね…何とかして…」
薔薇水晶が胸の所に触れると、ぽよんと揺れる
45: 2008/07/02(水) 11:37:16.45 ID:MRne5hNQ0
ジュン「(おおお、おっOいが丸見えええぇぇ!!)」
薔薇「胸の所から下りないの」
ジュン「(というよりそこから下がモロ出しいいいいいいぃぃぃ!!)」
薔薇「……ね、どうにかしてほしいの……」
ジュン「わ、わかったわかった任せろ」
ジュン「(と…とりあえず一度脱がさなきゃダメだよな…)」
薔薇「胸の所から下りないの」
ジュン「(というよりそこから下がモロ出しいいいいいいぃぃぃ!!)」
薔薇「……ね、どうにかしてほしいの……」
ジュン「わ、わかったわかった任せろ」
ジュン「(と…とりあえず一度脱がさなきゃダメだよな…)」
46: 2008/07/02(水) 11:39:39.98 ID:MRne5hNQ0
脱がし脱がし
薔薇「……」
ジュン「………」
薔薇「どうしたの……」
ジュン「え……」
薔薇「いえ、なんだかズボンがおっきくなってる……」
ジュン「(はわわわわ…み、見られた……)」
薔薇「…これ、なぁに……」
さわさわ
ジュン「アッーアッーアッー」
薔薇「……」
ジュン「………」
薔薇「どうしたの……」
ジュン「え……」
薔薇「いえ、なんだかズボンがおっきくなってる……」
ジュン「(はわわわわ…み、見られた……)」
薔薇「…これ、なぁに……」
さわさわ
ジュン「アッーアッーアッー」
48: 2008/07/02(水) 11:42:26.79 ID:MRne5hNQ0
薔薇水晶にとりあえずジュンのTシャツを着てもらった
薔薇「…ありがとう……」
ジュン「ば、薔薇水晶、とりあえず今日は泊まれよ。ぼ、
僕のベッドで寝ていいから」
薔薇「ええ…本当にありがとう…」
ぺこりと頭を下げる
ジュン「ちょ、ちょっと僕はトイレに行ってくるから、先に寝てろよ」
薔薇「…はい…」
ジュン「電気消すよ」
薔薇「………」
パチッ
ガチャ バタン
薔薇「………」
49: 2008/07/02(水) 11:44:23.06 ID:MRne5hNQ0
ジュン「くっ……まさか快楽天を読む前にこんな目に遇うとは…」
ジュン「一発抜かないと…」
薔薇「………」
薔薇「……寂しい……」
薔薇「下に行こう……」
ガチャ
バタン
ジュン「一発抜かないと…」
薔薇「………」
薔薇「……寂しい……」
薔薇「下に行こう……」
ガチャ
バタン
52: 2008/07/02(水) 11:46:51.69 ID:MRne5hNQ0
ジュン「ふっ…ふっ……」
ジュン「くっ……やっぱり一日4回目はきついな…」
ととととと
薔薇「……トイレに行くって…言ってたわよね…」
薔薇「あそこね……」
コンコン
ジュン「ビクッ」
薔薇「ね………」
ジュン「な、なんだ薔薇水晶か…」
薔薇「いるの…?」
ジュン「あ、ああ…」
ジュン「くっ……やっぱり一日4回目はきついな…」
ととととと
薔薇「……トイレに行くって…言ってたわよね…」
薔薇「あそこね……」
コンコン
ジュン「ビクッ」
薔薇「ね………」
ジュン「な、なんだ薔薇水晶か…」
薔薇「いるの…?」
ジュン「あ、ああ…」
54: 2008/07/02(水) 11:47:34.32 ID:MRne5hNQ0
薔薇「私も…入れて…」
ジュン「え」
ガチャ
ジュン「え」
ガチャ
55: 2008/07/02(水) 11:53:29.62 ID:MRne5hNQ0
薔薇「…………」
ジュン「………(チンコ握ってるの見られた…)」
薔薇「ねえ…」
ジュン「は、はい」
薔薇「それは…何をしているの…?」
ジュン「あ、いや、これは」
薔薇「ウインナー?」
ジュン「……え、あ、あああ、あの、そうだよ、これはウインナーを
料理してたとこで」
薔薇「……そうなの…」
ジュン「う、うん」
薔薇「……おいしそう……」
ジュン「………え?」
ジュン「………(チンコ握ってるの見られた…)」
薔薇「ねえ…」
ジュン「は、はい」
薔薇「それは…何をしているの…?」
ジュン「あ、いや、これは」
薔薇「ウインナー?」
ジュン「……え、あ、あああ、あの、そうだよ、これはウインナーを
料理してたとこで」
薔薇「……そうなの…」
ジュン「う、うん」
薔薇「……おいしそう……」
ジュン「………え?」
60: 2008/07/02(水) 12:00:54.82 ID:MRne5hNQ0
薔薇「ね、それ…食べていいの?」
ジュン「ばっ、何、お前、これはダメだよ!!僕のだ!!」
薔薇「…でも…私…」
ぐぎゅるるる
ジュン「……」
薔薇「…………」
ジュン「じゃ、じゃあ、冷蔵庫から何か適当なものでも…」
薔薇「ううん、私それがいい」
ジュン「ばっ、何、お前、これはダメだよ!!僕のだ!!」
薔薇「…でも…私…」
ぐぎゅるるる
ジュン「……」
薔薇「…………」
ジュン「じゃ、じゃあ、冷蔵庫から何か適当なものでも…」
薔薇「ううん、私それがいい」
63: 2008/07/02(水) 12:04:29.32 ID:MRne5hNQ0
ジュン「馬鹿かお前、これは僕のおちOちんなんだよ」
薔薇「え……」
ジュン「おちんち…って」
薔薇「おちOちんって、なぁに…?」
ジュン「え…知らないの?」
薔薇「ええ…」
ジュン「(という事は……何も知らないこいつに……色々と教えてあげれば…)」
薔薇「おちOちんって何…教えて」
ジュン「わかった、とりあえず僕の部屋に来いよ」
薔薇「え……」
ジュン「おちんち…って」
薔薇「おちOちんって、なぁに…?」
ジュン「え…知らないの?」
薔薇「ええ…」
ジュン「(という事は……何も知らないこいつに……色々と教えてあげれば…)」
薔薇「おちOちんって何…教えて」
ジュン「わかった、とりあえず僕の部屋に来いよ」
65: 2008/07/02(水) 12:07:08.51 ID:MRne5hNQ0
ジュンの部屋
ジュ「まずはこの雑誌を読んでみるんだ」
薔薇「表紙に…裸の女の人が……かい…らく…てん…」
薔薇「もう…が…まん…で…きないの…」
薔薇「………はな…はる……」
ジュン「音読しなくていいから」
ジュン「ほら、このページを見てみろ」
ジュ「まずはこの雑誌を読んでみるんだ」
薔薇「表紙に…裸の女の人が……かい…らく…てん…」
薔薇「もう…が…まん…で…きないの…」
薔薇「………はな…はる……」
ジュン「音読しなくていいから」
ジュン「ほら、このページを見てみろ」
66: 2008/07/02(水) 12:09:04.82 ID:MRne5hNQ0
ジュン「これがどういう状況でどういう流れになってるのか、わかるか?」
薔薇「…………」
ジュン「どうだ?」
薔薇「…女の人が……」
ジュン「うむ」
薔薇「そこから……おいしそうに…飲んでる…」
ジュン「そうだ、僕が言いたい事はわかるな?薔薇水晶は賢い子だから」
薔薇「…………」
ジュン「どうだ?」
薔薇「…女の人が……」
ジュン「うむ」
薔薇「そこから……おいしそうに…飲んでる…」
ジュン「そうだ、僕が言いたい事はわかるな?薔薇水晶は賢い子だから」
74: 2008/07/02(水) 12:24:36.25 ID:IBD5PFZ/0
薔薇「貴方のを……飲めばいいの……?」
ジュン「その前にもう一つ。このページの女の子はどんな顔してる?」
薔薇「…嬉し…そう……?」
ジュン「そうだよ。正直この白い液体は美味しくない。むしろ不味いそうだ。じゃあなんでこの人は嬉そうなんだと思う?」
薔薇「……何…故…?…わから…ない……命令…?」
ジュン「違うよ。それはこの女の人は、この男の人が好きだから」
薔薇「……好き…?」
ジュン「その前にもう一つ。このページの女の子はどんな顔してる?」
薔薇「…嬉し…そう……?」
ジュン「そうだよ。正直この白い液体は美味しくない。むしろ不味いそうだ。じゃあなんでこの人は嬉そうなんだと思う?」
薔薇「……何…故…?…わから…ない……命令…?」
ジュン「違うよ。それはこの女の人は、この男の人が好きだから」
薔薇「……好き…?」
79: 2008/07/02(水) 12:31:21.77 ID:IBD5PFZ/0
ジュン「そうだよ。薔薇水晶も好きな人の為なら、嫌な事や辛い事でも頑張れちゃう事ってない?」
薔薇「…私は…ドールと戦うのは…嫌い…けど……お父様の為なら…何でも…出来る…」
ジュン「僕としては、真紅達とはもう戦って欲しくないんだけどな」
薔薇「……それは…出来ない……」
ジュン「そうだろうなぁ、ま、その答えも分かり切ってたというか」
薔薇「…でも…」
ジュン「ん、何?」
薔薇「…お父様の次に…貴方を好きになっても…いいわ…」
薔薇「…私は…ドールと戦うのは…嫌い…けど……お父様の為なら…何でも…出来る…」
ジュン「僕としては、真紅達とはもう戦って欲しくないんだけどな」
薔薇「……それは…出来ない……」
ジュン「そうだろうなぁ、ま、その答えも分かり切ってたというか」
薔薇「…でも…」
ジュン「ん、何?」
薔薇「…お父様の次に…貴方を好きになっても…いいわ…」
81: 2008/07/02(水) 12:35:57.03 ID:IBD5PFZ/0
ジュン(ktkr!クリティカルヒット!)
薔薇「…?…どうした…の…?」
ジュン「い、いや!何でもないんだ!!本当に!」
薔薇「…そう…それで…貴方は…しゃぶってほしいの…?」
ジュン「え?いや、その!流れでなんとなくここまで来たけど、そういうのはもっとお互い時間をかけてっていうか!」
薔薇「…わかった…貴方を困らせたくない…」
ジュン「さ、もう今日は遅いから寝よう。僕は床で寝るからさ」
薔薇「…?…どうした…の…?」
ジュン「い、いや!何でもないんだ!!本当に!」
薔薇「…そう…それで…貴方は…しゃぶってほしいの…?」
ジュン「え?いや、その!流れでなんとなくここまで来たけど、そういうのはもっとお互い時間をかけてっていうか!」
薔薇「…わかった…貴方を困らせたくない…」
ジュン「さ、もう今日は遅いから寝よう。僕は床で寝るからさ」
84: 2008/07/02(水) 12:44:15.00 ID:IBD5PFZ/0
薔薇「…一緒に…寝て…」
ジュン「ええっ!?」
薔薇「……お父様は…いつも一緒に寝てくださって…腕枕をしてくれるの……」
ジュン(な、なんだ。そういう意味か、ホッとしたような残念なような)
ジュン「あ、ああ。いいぞ、その位なら。ほら、これでいいか?」
薔薇「……ええ…ありがとう……でも…ジュンの腕は…お父様より小さいわね…クスッ」
ジュン「う、五月蝿いなぁ!そりゃ僕はまだ中学生だし、って、今初めて僕の名前を…?」
薔薇「……スー……スー……」
ジュン「やれやれ、寝ちゃったか。全く、何か疲れたな、今日は」
ジュン「…まぁ…この寝顔で良しとするか」
ジュン「スー…スー…」
真紅(やれやれ、事なきを得たようだわ」
翠(あのまま一線を越えてたらブチ頃して三枚におろす所だったのに残念です)
雛(もー!雛には何で見せてくれないの!)
真紅&翠(子供には百年早いわ、ですぅ!)
ジュン「ええっ!?」
薔薇「……お父様は…いつも一緒に寝てくださって…腕枕をしてくれるの……」
ジュン(な、なんだ。そういう意味か、ホッとしたような残念なような)
ジュン「あ、ああ。いいぞ、その位なら。ほら、これでいいか?」
薔薇「……ええ…ありがとう……でも…ジュンの腕は…お父様より小さいわね…クスッ」
ジュン「う、五月蝿いなぁ!そりゃ僕はまだ中学生だし、って、今初めて僕の名前を…?」
薔薇「……スー……スー……」
ジュン「やれやれ、寝ちゃったか。全く、何か疲れたな、今日は」
ジュン「…まぁ…この寝顔で良しとするか」
ジュン「スー…スー…」
真紅(やれやれ、事なきを得たようだわ」
翠(あのまま一線を越えてたらブチ頃して三枚におろす所だったのに残念です)
雛(もー!雛には何で見せてくれないの!)
真紅&翠(子供には百年早いわ、ですぅ!)
89: 2008/07/02(水) 12:54:49.35 ID:IBD5PFZ/0
翌朝
ジュン「ん…もう5時半か。おい、起きろよ薔薇水晶、ってあれ?いない」
ジュン「何か下から音がするな」
~階段を降りる~
ジュン「あ、おい。薔薇水晶、何やってるんだ?」
~トン♪トン♪トン♪~
薔薇「…あ…おはよう…」
ジュン「うん、おはよ。で、何してるんだ?」
薔薇「泊めてくれた御礼に…朝ご飯を…作ってた…の…」
ジュン「そ、そんなに気にしなくていいんだぞ。僕が好きでやった事なんだから」
薔薇「…なら…私も好きでやってるから…・気にしないで…」
ジュン「ん…もう5時半か。おい、起きろよ薔薇水晶、ってあれ?いない」
ジュン「何か下から音がするな」
~階段を降りる~
ジュン「あ、おい。薔薇水晶、何やってるんだ?」
~トン♪トン♪トン♪~
薔薇「…あ…おはよう…」
ジュン「うん、おはよ。で、何してるんだ?」
薔薇「泊めてくれた御礼に…朝ご飯を…作ってた…の…」
ジュン「そ、そんなに気にしなくていいんだぞ。僕が好きでやった事なんだから」
薔薇「…なら…私も好きでやってるから…・気にしないで…」
91: 2008/07/02(水) 13:00:56.31 ID:IBD5PFZ/0
~朝食完成~
ジュン「うわっ、味噌汁に浅漬けに肉じゃが!随分本格的じゃないか!」
薔薇「…冷蔵庫の中身…勝手に使ったけど…大丈夫…?」
ジュン「あ、ああ。それは僕が誤魔化しておくからいいよ。それにしても本当に美味しそうだ」
薔薇「…暖かいうちに…食べてみて…」
ジュン「もぐもぐ…これは…本当に美味しいよ!ありがとな、薔薇水晶!」
薔薇「…そう…良かった…喜んでもらえて…私も…嬉しい…」
ジュン「姉ちゃんや翠星石も料理は上手いけど、薔薇水晶の料理も本当に美味しいや、あ、おかわり頼める?」
薔薇「…ええ…大目に作っておいたから……はい…どうぞ…」
ジュン「うわっ、味噌汁に浅漬けに肉じゃが!随分本格的じゃないか!」
薔薇「…冷蔵庫の中身…勝手に使ったけど…大丈夫…?」
ジュン「あ、ああ。それは僕が誤魔化しておくからいいよ。それにしても本当に美味しそうだ」
薔薇「…暖かいうちに…食べてみて…」
ジュン「もぐもぐ…これは…本当に美味しいよ!ありがとな、薔薇水晶!」
薔薇「…そう…良かった…喜んでもらえて…私も…嬉しい…」
ジュン「姉ちゃんや翠星石も料理は上手いけど、薔薇水晶の料理も本当に美味しいや、あ、おかわり頼める?」
薔薇「…ええ…大目に作っておいたから……はい…どうぞ…」
92: 2008/07/02(水) 13:05:37.81 ID:IBD5PFZ/0
ジュン「ふぅ、お腹一杯だよ。朝食は軽く済ませる事が多かったけど、こういう朝食もいいもんだな」
薔薇「…そんなに喜んで貰えるなんて…思わなかった……」
ジュン「御礼はこっちのほうこそだよ、一晩泊めた御礼にしちゃ豪華すぎるくらいさ」
薔薇「…ううん…そうじゃ…ないの…」
ジュン「え?どういう事だよ?」
薔薇「…ジュンが昨日…言ってくれたわ…好きな人の為なら…頑張れる…」
ジュン「薔薇水晶……」
薔薇「…そんなに喜んで貰えるなんて…思わなかった……」
ジュン「御礼はこっちのほうこそだよ、一晩泊めた御礼にしちゃ豪華すぎるくらいさ」
薔薇「…ううん…そうじゃ…ないの…」
ジュン「え?どういう事だよ?」
薔薇「…ジュンが昨日…言ってくれたわ…好きな人の為なら…頑張れる…」
ジュン「薔薇水晶……」
94: 2008/07/02(水) 13:10:54.45 ID:IBD5PFZ/0
薔薇「…そろそろ…真紅達も起きてくる…そろそろ…帰る…」
ジュン「え、もういっちゃうのか?ゆっくりしていけばいいのに」
薔薇「…私は…あの子達と戦う運命……でも今日は戦いたくは…ないの…」
ジュン「…そっか。仕方ない、よな…」
薔薇「…それじゃ…さよなら…」
ジュン「違うぞ、薔薇水晶。こういう時はな」
薔薇「……え……?」
ジュン「またな、って言うんだよ」
薔薇「……そう…ね……ジュン……また…ね…」
ジュン「ああ、またな、薔薇水晶。今度姉ちゃんが部活の時にでもご飯作りに来てくれよな」
薔薇「…考えて…おくわ…」
~玄関バタン~
ジュン「…またな」
~玄関外~
薔薇「…また…ここに…来たい…」
ジュン「え、もういっちゃうのか?ゆっくりしていけばいいのに」
薔薇「…私は…あの子達と戦う運命……でも今日は戦いたくは…ないの…」
ジュン「…そっか。仕方ない、よな…」
薔薇「…それじゃ…さよなら…」
ジュン「違うぞ、薔薇水晶。こういう時はな」
薔薇「……え……?」
ジュン「またな、って言うんだよ」
薔薇「……そう…ね……ジュン……また…ね…」
ジュン「ああ、またな、薔薇水晶。今度姉ちゃんが部活の時にでもご飯作りに来てくれよな」
薔薇「…考えて…おくわ…」
~玄関バタン~
ジュン「…またな」
~玄関外~
薔薇「…また…ここに…来たい…」
96: 2008/07/02(水) 13:18:17.49 ID:IBD5PFZ/0
~物陰~
翠(ちょ、ちょっと真紅!薔薇水晶の売女、チビ人間といい感じですっ!)
真紅(まさか薔薇水晶がこれ程とは思わなかったわね、ジュンったら逆に自分がフラグを立てられているわ)
翠(このまんまじゃ私達の居場所がヤバイですぅ……)
真紅(それは無いわ、あの子はあくまでもエンジュが最優先よ)
雛(でも…)
真紅&翠(…?)
雛(皆仲良しで、雛、とーっても嬉かったの)
翠(それは…まぁ…認めるです。皆いつもこうならそれは毎日が幸せなのです)
真紅(ジュン…。気づいているかしら?貴方は戦い以外でのアリスの在り方を提示したのかもしれない)
雛(真紅、どうしたの?)
真紅(いえ、何でもないわ。それより私達も朝食を頂きましょう。冷めては勿体無いわ)
翠(ちょ、ちょっと真紅!薔薇水晶の売女、チビ人間といい感じですっ!)
真紅(まさか薔薇水晶がこれ程とは思わなかったわね、ジュンったら逆に自分がフラグを立てられているわ)
翠(このまんまじゃ私達の居場所がヤバイですぅ……)
真紅(それは無いわ、あの子はあくまでもエンジュが最優先よ)
雛(でも…)
真紅&翠(…?)
雛(皆仲良しで、雛、とーっても嬉かったの)
翠(それは…まぁ…認めるです。皆いつもこうならそれは毎日が幸せなのです)
真紅(ジュン…。気づいているかしら?貴方は戦い以外でのアリスの在り方を提示したのかもしれない)
雛(真紅、どうしたの?)
真紅(いえ、何でもないわ。それより私達も朝食を頂きましょう。冷めては勿体無いわ)
50: 2008/07/02(水) 16:44:17.76 ID:IBD5PFZ/0
~ドールショップ「テラVIP」~
薔薇「……あ……お父様……」
エンジュ「おはよう、薔薇水晶。昨日は帰ってなかったみたいだがどうしたんだい?」
薔薇「鍵を……無くしてしまって……」
エンジュ「そうだったのか……。帰りが遅くなってすまなかった。大丈夫だったかい?」
薔薇「……はい……この時期なら…公園は夜も暖かい…から…」
エンジュ「そうか、それならいいが。しかしやはりベッドで休むといい、野宿は体にこたえるから」
薔薇「はい…お父様…」
エンジュ「うん、それじゃおやすみ、薔薇水晶。愛しい我が娘…」
エンジュ「……」
薔薇「……あ……お父様……」
エンジュ「おはよう、薔薇水晶。昨日は帰ってなかったみたいだがどうしたんだい?」
薔薇「鍵を……無くしてしまって……」
エンジュ「そうだったのか……。帰りが遅くなってすまなかった。大丈夫だったかい?」
薔薇「……はい……この時期なら…公園は夜も暖かい…から…」
エンジュ「そうか、それならいいが。しかしやはりベッドで休むといい、野宿は体にこたえるから」
薔薇「はい…お父様…」
エンジュ「うん、それじゃおやすみ、薔薇水晶。愛しい我が娘…」
エンジュ「……」
53: 2008/07/02(水) 16:50:30.03 ID:IBD5PFZ/0
白崎「おや、いいのですか?薔薇水晶が昨晩いた所は…」
エンジュ「客もいないんだ、人間の姿をする事はない、ラプラス」
白崎改めラプラス「ではお言葉に甘えまして。で、続きですが……」
エンジュ「大丈夫、分かっているさ、野宿じゃ無いくらいはね。なら、この町で薔薇水晶を泊めてくれるような人間は一人しかいない」
ラプラス「桜田…ジュン、ですか。彼は、過去ドール達と契約したミーディアム達とは何かが違いますね」
エンジュ「そうだな、それは私も感じている。可笑しな話だが、彼が人形制作を見ていると、昔ローゼンに師事していた時を思い出す事がある」
ラプラス「……そうですか」
エンジュ「だが、今はそれは問題じゃない。問題は……奴が薔薇水晶に手を出したかどうか、だ。薔薇水晶の返事次第では……」
エンジュ「客もいないんだ、人間の姿をする事はない、ラプラス」
白崎改めラプラス「ではお言葉に甘えまして。で、続きですが……」
エンジュ「大丈夫、分かっているさ、野宿じゃ無いくらいはね。なら、この町で薔薇水晶を泊めてくれるような人間は一人しかいない」
ラプラス「桜田…ジュン、ですか。彼は、過去ドール達と契約したミーディアム達とは何かが違いますね」
エンジュ「そうだな、それは私も感じている。可笑しな話だが、彼が人形制作を見ていると、昔ローゼンに師事していた時を思い出す事がある」
ラプラス「……そうですか」
エンジュ「だが、今はそれは問題じゃない。問題は……奴が薔薇水晶に手を出したかどうか、だ。薔薇水晶の返事次第では……」
54: 2008/07/02(水) 16:55:31.04 ID:IBD5PFZ/0
~桜田家~
雛「わーい!今朝の朝食はゴーカなの~」
のり「ジュン君たら、何時の間にお料理なんか練習したの~?本当に美味しいわ、これ!特に肉じゃがなんか最高ね」
翠「ちーがーいーますー!この朝食は薔薇す、ゲボハッ!」
真紅「翠星石、食事中に唾を飛ばすのは下品なのだわ。ああ、のり。ご飯のお替りを頂戴」
のり「はいっ、真紅ちゃん、どうぞ~。でも珍しいわね、真紅ちゃんがお替りなんて」
真紅「珍しい朝食だからついつい食べ過ぎてしまうのだわ。そう、本当に珍しくて、そして優しい味だわ」
ジュン「……」
雛「わーい!今朝の朝食はゴーカなの~」
のり「ジュン君たら、何時の間にお料理なんか練習したの~?本当に美味しいわ、これ!特に肉じゃがなんか最高ね」
翠「ちーがーいーますー!この朝食は薔薇す、ゲボハッ!」
真紅「翠星石、食事中に唾を飛ばすのは下品なのだわ。ああ、のり。ご飯のお替りを頂戴」
のり「はいっ、真紅ちゃん、どうぞ~。でも珍しいわね、真紅ちゃんがお替りなんて」
真紅「珍しい朝食だからついつい食べ過ぎてしまうのだわ。そう、本当に珍しくて、そして優しい味だわ」
ジュン「……」
55: 2008/07/02(水) 17:02:10.63 ID:IBD5PFZ/0
~居間~
ジュン「な、なぁ、真紅。ちょっと話があるんだけど…」
真紅「薔薇水晶の事、かしら」
翠「ぶっちゃけ昨日の夜から気づいてたです。気づいてねーのはのり位なのです!」
雛「薔薇水晶が作ってくれた朝ご飯、すっごく美味しかったのよー!」
ジュン「き、気づいてたのかよ!しかも昨日の夜からって事は……」
真紅「一線を越えなかった事だけは評価してあげるわ。それと、あの下劣な雑誌は捨てておいたのだわ」
雛「翠星石はねー、一線を越えたらブチ頃して三枚におろすっていってたのよー!三枚におろすってどういう意味なの^?」
翠「クヒヒ……」
ジュン「な、なぁ、真紅。ちょっと話があるんだけど…」
真紅「薔薇水晶の事、かしら」
翠「ぶっちゃけ昨日の夜から気づいてたです。気づいてねーのはのり位なのです!」
雛「薔薇水晶が作ってくれた朝ご飯、すっごく美味しかったのよー!」
ジュン「き、気づいてたのかよ!しかも昨日の夜からって事は……」
真紅「一線を越えなかった事だけは評価してあげるわ。それと、あの下劣な雑誌は捨てておいたのだわ」
雛「翠星石はねー、一線を越えたらブチ頃して三枚におろすっていってたのよー!三枚におろすってどういう意味なの^?」
翠「クヒヒ……」
56: 2008/07/02(水) 17:06:51.88 ID:IBD5PFZ/0
ジュン(思いとどまって良かった…ありがとう良心)
ジュン「な、なら話は早い。薔薇水晶の事なんだけどさ。お前ら、アイツと戦いを止める事って出来ないのか?」
雛「ヒナは薔薇水晶の事、嫌いじゃないのよー!」
翠「ぶっちゃけアイツはアリスゲーム対象外なのです。こっちだって殺り合いたくはねーです」
真紅「そうね。こちらとしても戦いは本位ではないわ。でもジュンも、あの子が戦う目的は知っている、でしょう?」
ジュン「……ローゼンのドールを倒して、自分がローゼンを越えた事を示す…」
真紅「そうよ、それがエンジュの願い、そして薔薇水晶の願い……」
ジュン「な、なら話は早い。薔薇水晶の事なんだけどさ。お前ら、アイツと戦いを止める事って出来ないのか?」
雛「ヒナは薔薇水晶の事、嫌いじゃないのよー!」
翠「ぶっちゃけアイツはアリスゲーム対象外なのです。こっちだって殺り合いたくはねーです」
真紅「そうね。こちらとしても戦いは本位ではないわ。でもジュンも、あの子が戦う目的は知っている、でしょう?」
ジュン「……ローゼンのドールを倒して、自分がローゼンを越えた事を示す…」
真紅「そうよ、それがエンジュの願い、そして薔薇水晶の願い……」
57: 2008/07/02(水) 17:11:34.96 ID:IBD5PFZ/0
ジュン「で、でも昨日アイツは言ってたんだ!戦うのは嫌いって!」
真紅「人はいつでも嫌いな事を止められる訳では無いわ。そしてそれはドールも同じ事よ」
翠「薔薇水晶さえ襲ってさえ来なければ私達だって何もしねーです」
雛「今度薔薇水晶がお家に来たなら一緒にくんくんを見たいのよー!」
ジュン「……わかったよ」
真紅「……。そんな顔をしないで頂戴、ジュン。私達も貴方を困らせたい訳じゃないのよ」
ジュン「……ああ、わかってるよ。聞いてみただけっていうか……」
翠「もうこの話はこれで御仕舞いにするです」
真紅「人はいつでも嫌いな事を止められる訳では無いわ。そしてそれはドールも同じ事よ」
翠「薔薇水晶さえ襲ってさえ来なければ私達だって何もしねーです」
雛「今度薔薇水晶がお家に来たなら一緒にくんくんを見たいのよー!」
ジュン「……わかったよ」
真紅「……。そんな顔をしないで頂戴、ジュン。私達も貴方を困らせたい訳じゃないのよ」
ジュン「……ああ、わかってるよ。聞いてみただけっていうか……」
翠「もうこの話はこれで御仕舞いにするです」
59: 2008/07/02(水) 17:18:13.63 ID:IBD5PFZ/0
~ドールショップ「テラVIP」~
エンジュ「……では、昨日は本当に、あのジュンとかいう小僧と何も無かったんだね?」
~薔薇水晶は昨晩の事を問い質されていた~
薔薇「…はい……昨日は…ただ泊めてもらっただけ……です」
エンジュ「…そうか、ならいい」
薔薇「…お父様……」
エンジュ「ああ、そうだった。薔薇水晶。私はこれから、この新作ドール「やる実DX~止めてお兄ちゃん!私達兄弟なんだよ!?」を納品にいかないといけない」
エンジュ「すまないが遠方だから帰るのは明日になるだろう。今日も留守番を頼む」
薔薇「……わかりました」
エンジュ「……では、昨日は本当に、あのジュンとかいう小僧と何も無かったんだね?」
~薔薇水晶は昨晩の事を問い質されていた~
薔薇「…はい……昨日は…ただ泊めてもらっただけ……です」
エンジュ「…そうか、ならいい」
薔薇「…お父様……」
エンジュ「ああ、そうだった。薔薇水晶。私はこれから、この新作ドール「やる実DX~止めてお兄ちゃん!私達兄弟なんだよ!?」を納品にいかないといけない」
エンジュ「すまないが遠方だから帰るのは明日になるだろう。今日も留守番を頼む」
薔薇「……わかりました」
62: 2008/07/02(水) 17:25:06.47 ID:IBD5PFZ/0
~人形工房~
ラプラス「分かりやすい嘘ですね。貴方がそんなドールを作っている訳がない。狙いは何です?」
エンジュ「こういう事だ」
ラプラス「それは……この店の鍵、ですか?」
エンジュ「父親だからこそ、我が子の幸せを願うものだ。あの子の…薔薇水晶の、あんな表情は初めて見た」
ラプラス「……まぁ、良いでしょう。貴方がそれを望むのであれば」
エンジュ「それよりも……」
ラプラス「……?」
エンジュ「じっつはさー、今日もみっちゃんさんとカラオケ行くんだけど、女友達が来たいらしくってさぁwww2:2じゃなきゃ嫌っていうからお前も白崎になって来いよwwww」
ラプラス「……やれやれ。仕方ない人ですね。時間は?」
ラプラス(……照れ隠し、か。不器用な男、いや父親だ)
ラプラス「分かりやすい嘘ですね。貴方がそんなドールを作っている訳がない。狙いは何です?」
エンジュ「こういう事だ」
ラプラス「それは……この店の鍵、ですか?」
エンジュ「父親だからこそ、我が子の幸せを願うものだ。あの子の…薔薇水晶の、あんな表情は初めて見た」
ラプラス「……まぁ、良いでしょう。貴方がそれを望むのであれば」
エンジュ「それよりも……」
ラプラス「……?」
エンジュ「じっつはさー、今日もみっちゃんさんとカラオケ行くんだけど、女友達が来たいらしくってさぁwww2:2じゃなきゃ嫌っていうからお前も白崎になって来いよwwww」
ラプラス「……やれやれ。仕方ない人ですね。時間は?」
ラプラス(……照れ隠し、か。不器用な男、いや父親だ)
64: 2008/07/02(水) 17:32:10.55 ID:IBD5PFZ/0
~昼過ぎ~
~ドールショップ「テラVIP」前~
薔薇「…あ…鍵…今朝お父様に新しい鍵…貰ったのに…」
薔薇「…どうしよう…入れない…」
薔薇「…裏口…」
薔薇「…窓…」
薔薇「…全部…閉まってる…」
薔薇「…どうしよう…」
~ドールショップ「テラVIP」前~
薔薇「…あ…鍵…今朝お父様に新しい鍵…貰ったのに…」
薔薇「…どうしよう…入れない…」
薔薇「…裏口…」
薔薇「…窓…」
薔薇「…全部…閉まってる…」
薔薇「…どうしよう…」
68: 2008/07/02(水) 17:36:34.73 ID:IBD5PFZ/0
~桜田家~
ジュン(アリスゲームはローゼンメイデンの宿命かもしれないさ。でも薔薇水晶は関係ないじゃないか!)
ジュン(エンジュの、ローゼンを越えたいっていう只の我侭じゃないか…それで真紅達と薔薇水晶が戦うなんて)
ジュン(絶対おかしい事なんだ!どうにかしなきゃ…!)
~ピンポーン☆~
ジュン「ん、誰だろ?通販かな。ハ~イ!今あけま~す!」
~ガチャ~
ジュン「……」
薔薇「…こん…にちは…」
ジュン「こ、こんにちは」
ジュン(アリスゲームはローゼンメイデンの宿命かもしれないさ。でも薔薇水晶は関係ないじゃないか!)
ジュン(エンジュの、ローゼンを越えたいっていう只の我侭じゃないか…それで真紅達と薔薇水晶が戦うなんて)
ジュン(絶対おかしい事なんだ!どうにかしなきゃ…!)
~ピンポーン☆~
ジュン「ん、誰だろ?通販かな。ハ~イ!今あけま~す!」
~ガチャ~
ジュン「……」
薔薇「…こん…にちは…」
ジュン「こ、こんにちは」
70: 2008/07/02(水) 17:41:18.85 ID:IBD5PFZ/0
雛「あー!薔薇水晶だー!こんにちはなのー!」
翠「昨夜の恩も忘れて早速襲撃に着やがったですかー!待ってやがれ、nのフィールドから出てくる瞬間に鏡を叩き割って!」
真紅「翠星石、そちらではないわ。玄関よ」
翠「ちょえええ!?」
薔薇「…今日は…戦いに来たのでは…ない…の…」
薔薇「…だから…こん…にちは…」
真紅&翠&雛「……」
真紅&翠&雛「こんにちは、ですぅ、なのー!」
翠「昨夜の恩も忘れて早速襲撃に着やがったですかー!待ってやがれ、nのフィールドから出てくる瞬間に鏡を叩き割って!」
真紅「翠星石、そちらではないわ。玄関よ」
翠「ちょえええ!?」
薔薇「…今日は…戦いに来たのでは…ない…の…」
薔薇「…だから…こん…にちは…」
真紅&翠&雛「……」
真紅&翠&雛「こんにちは、ですぅ、なのー!」
72: 2008/07/02(水) 17:47:20.01 ID:IBD5PFZ/0
翠「た、戦いにきたんじゃないなら何しにきやがったですか、この性悪人形ー!」
ジュン「いや、性悪人形はお前だから」
真紅「翠星石じゃないけど、それは私も気になるわ。御用件は何かしら?」
雛「きっと遊びにきてくれたのよー!」
翠「きぃぃいい!どうしてチビ苺はそんなに呑気決め込んでやがるですかー!これは罠に違いないのですっ!」
薔薇「…ごめん…なさい…」
ジュン「お、おいおい!お前ら言い過ぎだぞ!少しは薔薇水晶の話も聞けよ!」
ジュン「いや、性悪人形はお前だから」
真紅「翠星石じゃないけど、それは私も気になるわ。御用件は何かしら?」
雛「きっと遊びにきてくれたのよー!」
翠「きぃぃいい!どうしてチビ苺はそんなに呑気決め込んでやがるですかー!これは罠に違いないのですっ!」
薔薇「…ごめん…なさい…」
ジュン「お、おいおい!お前ら言い過ぎだぞ!少しは薔薇水晶の話も聞けよ!」
74: 2008/07/02(水) 17:52:19.39 ID:IBD5PFZ/0
薔薇「…あの…家の鍵…無くしちゃって…」
翠「…チェッ、仕方ねーです。夕方になったらエンジュの野郎も帰るでしょうから、それまでなら渋々許してやるです」
薔薇「…お父様……明日まで…帰らない…って…」
翠「な、なんてふてー野郎ですかっ!二日続けて朝帰りなんてとんでもねーヤリチンですっ!」
雛「朝帰り朝帰りー!うわーいなのー!」
真紅「二人とも、そんな風に言うものでは無いわ。親は違うけれどドール同士、困った時は助けあうのだわ」
薔薇「……真紅……あり…がとう…」
一同のお腹「ぎゅるるるる……」
翠「…チェッ、仕方ねーです。夕方になったらエンジュの野郎も帰るでしょうから、それまでなら渋々許してやるです」
薔薇「…お父様……明日まで…帰らない…って…」
翠「な、なんてふてー野郎ですかっ!二日続けて朝帰りなんてとんでもねーヤリチンですっ!」
雛「朝帰り朝帰りー!うわーいなのー!」
真紅「二人とも、そんな風に言うものでは無いわ。親は違うけれどドール同士、困った時は助けあうのだわ」
薔薇「……真紅……あり…がとう…」
一同のお腹「ぎゅるるるる……」
76: 2008/07/02(水) 17:57:47.32 ID:IBD5PFZ/0
ジュン「そういえばお昼まだ食べてなかったんだよな。薔薇水晶は昼食とったのか?」
薔薇「…まだ…」
ジュン「そっか。じゃ今からピザ頼むから一緒に食べよう。好きなのあるか?」
薔薇「あ…待って……これ……」
雛「あ、薔薇水晶がお買い物袋持ってるの。わ、色んな食材が入ってるのよー!」
薔薇「…その…ご飯を作ろう…と……あっ…違くて…これは…その…」
ジュン「大丈夫だよ、薔薇水晶。こいつら、昨日お前が泊まっていった事は知ってるから」
薔薇「…良かった…今朝……ジュンが…朝食を喜んでくれたから…良かったらお昼…も…」
薔薇「…まだ…」
ジュン「そっか。じゃ今からピザ頼むから一緒に食べよう。好きなのあるか?」
薔薇「あ…待って……これ……」
雛「あ、薔薇水晶がお買い物袋持ってるの。わ、色んな食材が入ってるのよー!」
薔薇「…その…ご飯を作ろう…と……あっ…違くて…これは…その…」
ジュン「大丈夫だよ、薔薇水晶。こいつら、昨日お前が泊まっていった事は知ってるから」
薔薇「…良かった…今朝……ジュンが…朝食を喜んでくれたから…良かったらお昼…も…」
78: 2008/07/02(水) 18:03:58.76 ID:IBD5PFZ/0
真紅(……これは)
翠(押しかけ女房!このビXチ、何も知らないような顔して男心をわかってやがるですっ!)
真紅(翠星石、ジュンの顔を見て御覧なさい。「へ、へぇ、そうなんだ。そんな気を使わなくていいのに」って顔してる癖に)
翠(むきぃぃいい!態度は「うわっ!俺の為にわざわざ用意してくれたの!?うちの呪い人形達とは偉い違いだよぉ!」ってモロに出てやがるですっ!)
真紅(これは)
翠(思わぬ強敵かもしれねーです!!)
真紅&翠(でも……)
真紅&翠(今朝の朝食の腕前から言って、昼飯を期待して間違いは無い…)
真紅&翠(ゴクリ……)
翠(押しかけ女房!このビXチ、何も知らないような顔して男心をわかってやがるですっ!)
真紅(翠星石、ジュンの顔を見て御覧なさい。「へ、へぇ、そうなんだ。そんな気を使わなくていいのに」って顔してる癖に)
翠(むきぃぃいい!態度は「うわっ!俺の為にわざわざ用意してくれたの!?うちの呪い人形達とは偉い違いだよぉ!」ってモロに出てやがるですっ!)
真紅(これは)
翠(思わぬ強敵かもしれねーです!!)
真紅&翠(でも……)
真紅&翠(今朝の朝食の腕前から言って、昼飯を期待して間違いは無い…)
真紅&翠(ゴクリ……)
81: 2008/07/02(水) 18:10:27.14 ID:IBD5PFZ/0
~桜田家台所
薔薇「…おまたせ…しました……料理が…出来た…わ…」
雛「わーい!すっごく美味しそうな匂いがするのよー!」
ジュン「うっわー!凄い豪華だなぁ、見るからに美味しそうだよ、薔薇水晶!」
薔薇「……ブイ……」
真紅(何だかキャラが変わってないかしら)
ジュン「あ、薔薇水晶。運ぶの手伝うよ。はい、お皿。盛り付けだけしてくれる?」
翠(わ、私の時は手伝ってくれた事なんてないのにー!ムキィィィイイ!)
薔薇「…おまたせ…しました……料理が…出来た…わ…」
雛「わーい!すっごく美味しそうな匂いがするのよー!」
ジュン「うっわー!凄い豪華だなぁ、見るからに美味しそうだよ、薔薇水晶!」
薔薇「……ブイ……」
真紅(何だかキャラが変わってないかしら)
ジュン「あ、薔薇水晶。運ぶの手伝うよ。はい、お皿。盛り付けだけしてくれる?」
翠(わ、私の時は手伝ってくれた事なんてないのにー!ムキィィィイイ!)
84: 2008/07/02(水) 18:20:29.48 ID:IBD5PFZ/0
雛「ねーねー、薔薇水晶。このお料理は何ていうのー?初めて見るお料理なのよ」
薔薇「…今朝は和風…だったから…中華風にしてみたの…」
真紅「今までアジアで目覚めた事は無かったから、初めてなのは私も同じね。それにしても見た目も華やかなのだわ」
翠「認めたくねーですが、匂いもさる事ながら見た目も鮮やかで綺麗ですぅ!」
ジュン「この海老チリ、赤が主体ながら所々のグリンピースのお陰で食欲をそそる構図だなぁ」
雛「このチンジャオロースーもお肉とピーマンの色合いに筍の白が綺麗なのよー!」
真紅「この卵スープも、これは春雨かしら?卵の黄色に光沢が光って美味しそうなのだわ」
薔薇「……ありが…とう……冷めないうちに…召し…上がれ…」
~パクパク~
ジュン&真紅&翠&雛「お、美味しい~、わ、ですぅ、なのー!!!!」
薔薇「…今朝は和風…だったから…中華風にしてみたの…」
真紅「今までアジアで目覚めた事は無かったから、初めてなのは私も同じね。それにしても見た目も華やかなのだわ」
翠「認めたくねーですが、匂いもさる事ながら見た目も鮮やかで綺麗ですぅ!」
ジュン「この海老チリ、赤が主体ながら所々のグリンピースのお陰で食欲をそそる構図だなぁ」
雛「このチンジャオロースーもお肉とピーマンの色合いに筍の白が綺麗なのよー!」
真紅「この卵スープも、これは春雨かしら?卵の黄色に光沢が光って美味しそうなのだわ」
薔薇「……ありが…とう……冷めないうちに…召し…上がれ…」
~パクパク~
ジュン&真紅&翠&雛「お、美味しい~、わ、ですぅ、なのー!!!!」
87: 2008/07/02(水) 18:29:34.74 ID:IBD5PFZ/0
~食後~
ジュン「は~、満腹満腹。薔薇水晶は本当に料理が上手だな」
真紅「とても美味しかったわ。また同伴にあやかりたいものね」
翠「ふ、ふん!翠星石の次位には美味しかったですっ」
薔薇「…あ……待って……デザートも…あるの…」
雛「あん、これも中華風デザートなのー?白にピンクに黄色に色が沢山あって綺麗なの~!桃も入ってるのよ~!」
薔薇「……杏仁…豆腐…というの……盛り付けるから…待ってて…」
~カチャカチャ~
翠「むむむ、こ、これも美味しいですぅ!甘味も控えめで幾らでもいけるですぅ!
雛「あ、翠星石が雛の取ったぁー!返してなのー!」
真紅「翠星石、およしなさい。はしたないわよ」
ジュン「は~、満腹満腹。薔薇水晶は本当に料理が上手だな」
真紅「とても美味しかったわ。また同伴にあやかりたいものね」
翠「ふ、ふん!翠星石の次位には美味しかったですっ」
薔薇「…あ……待って……デザートも…あるの…」
雛「あん、これも中華風デザートなのー?白にピンクに黄色に色が沢山あって綺麗なの~!桃も入ってるのよ~!」
薔薇「……杏仁…豆腐…というの……盛り付けるから…待ってて…」
~カチャカチャ~
翠「むむむ、こ、これも美味しいですぅ!甘味も控えめで幾らでもいけるですぅ!
雛「あ、翠星石が雛の取ったぁー!返してなのー!」
真紅「翠星石、およしなさい。はしたないわよ」
91: 2008/07/02(水) 18:35:41.70 ID:IBD5PFZ/0
薔薇「……クスッ……」
ジュン(あ…今、笑った、よな?薔薇水晶、いつもは無表情だから、笑うと可愛い、かな)
ジュン「ん、あれ?よく見たら僕のにだけ」
薔薇(手をギュッ)
薔薇(……内緒……)
真紅「ジュン、どうしたの?」
ジュン「あ、いや。何でもない。しかし本当に美味しいな、この杏仁豆腐」
ジュン(僕の器にだけ…サクランボ…)
雛「今度は雛の逆襲なのよー!てぇぇいっ!!チェスト雄ォォッ!」
翠「ひぃぃぃいい!一番最後に食べようと思っていた緑の杏仁豆腐ー!!返しやがれです!!!」
真紅「折角のデザートが台無しなのだわ」
ジュン(あ…今、笑った、よな?薔薇水晶、いつもは無表情だから、笑うと可愛い、かな)
ジュン「ん、あれ?よく見たら僕のにだけ」
薔薇(手をギュッ)
薔薇(……内緒……)
真紅「ジュン、どうしたの?」
ジュン「あ、いや。何でもない。しかし本当に美味しいな、この杏仁豆腐」
ジュン(僕の器にだけ…サクランボ…)
雛「今度は雛の逆襲なのよー!てぇぇいっ!!チェスト雄ォォッ!」
翠「ひぃぃぃいい!一番最後に食べようと思っていた緑の杏仁豆腐ー!!返しやがれです!!!」
真紅「折角のデザートが台無しなのだわ」
94: 2008/07/02(水) 18:49:10.60 ID:IBD5PFZ/0
~食後~
薔薇「……あ……お片付け……」
翠「えぇい!客人に食事作ってもらって後片付けまでさせたら、ローゼンメイデン一の家庭派翠星石の名折れですぅ!いいから居間でお茶でも飲んでやがれです」
薔薇「…でも…」
真紅「翠星石の言うとおりよ、薔薇水晶。時にはその優しさが他人の矜持を傷つける事もあるのだわ」
雛「真紅ー。くんくんDVD一巻を持ってきたのよー」
ジュン「お前ら、本当にくんくん好きだなぁ」
真紅「昼食のお礼に、この世で最高の映像をご紹介するのだわ。知的にして冷静、沈着にして情熱的。稀代の名探偵くんくんの一大活劇よ」
薔薇「……ゴクリ……」
翠(ふん…たまにはこういうお昼も…悪くねーです)
薔薇「……あ……お片付け……」
翠「えぇい!客人に食事作ってもらって後片付けまでさせたら、ローゼンメイデン一の家庭派翠星石の名折れですぅ!いいから居間でお茶でも飲んでやがれです」
薔薇「…でも…」
真紅「翠星石の言うとおりよ、薔薇水晶。時にはその優しさが他人の矜持を傷つける事もあるのだわ」
雛「真紅ー。くんくんDVD一巻を持ってきたのよー」
ジュン「お前ら、本当にくんくん好きだなぁ」
真紅「昼食のお礼に、この世で最高の映像をご紹介するのだわ。知的にして冷静、沈着にして情熱的。稀代の名探偵くんくんの一大活劇よ」
薔薇「……ゴクリ……」
翠(ふん…たまにはこういうお昼も…悪くねーです)
110: 2008/07/02(水) 19:49:27.83 ID:IBD5PFZ/0
~2時間後~
薔薇「これが……くんくん……」
雛「ふふふー、雛は既にこのスリリングな世界を知っていたのよー」
薔薇「先……輩……」
翠「えぇい、チビ苺、立つなです!邪魔で画面がよく見えねーですよ!」
真紅「相変わらず劇場版くんくんの推理シーンは素晴らしいのだわ」
ジュン「作り手は違っても、ドールは皆くんくんが好きなのか……」
ジュン(……でも薔薇水晶、本当に楽しそうだな。真紅達も、何だかいつもより……)
薔薇(手をギュッ)
薔薇「…ニコッ……一緒に……見よ……?」
ジュン「うっ!う、うん、わかったよ。今、紅茶を皆の分淹れて来るから」
雛(今日はすっごくすっごーく楽しいのよ、えへへ)
薔薇「これが……くんくん……」
雛「ふふふー、雛は既にこのスリリングな世界を知っていたのよー」
薔薇「先……輩……」
翠「えぇい、チビ苺、立つなです!邪魔で画面がよく見えねーですよ!」
真紅「相変わらず劇場版くんくんの推理シーンは素晴らしいのだわ」
ジュン「作り手は違っても、ドールは皆くんくんが好きなのか……」
ジュン(……でも薔薇水晶、本当に楽しそうだな。真紅達も、何だかいつもより……)
薔薇(手をギュッ)
薔薇「…ニコッ……一緒に……見よ……?」
ジュン「うっ!う、うん、わかったよ。今、紅茶を皆の分淹れて来るから」
雛(今日はすっごくすっごーく楽しいのよ、えへへ)
112: 2008/07/02(水) 19:56:27.52 ID:IBD5PFZ/0
~さらに2時間後~
ジュン「うっうっ…嘘だろ、くんくんが殺されるなんて…」
薔薇「…いいえ……くんくんは……誰にも負けたりは……しない」
真紅「流石ね、薔薇水晶。くんくんは絶対に悪には屈しないのだわ!」
雛「痛い痛いー!真紅、そんなに強く手を握ったら痛いのー!」
翠「まったく、真紅のくんくん好きにも困ったもんなのです」
~玄関バタン~
のり「ただいま~、皆、帰ったわよ~」
ジュン「あ、姉ちゃん帰ってきたか。今日は早いな」
薔薇「……ジュンの……お姉さん……」
翠「この桜田家のボス猿ですぅ」
ジュン「うっうっ…嘘だろ、くんくんが殺されるなんて…」
薔薇「…いいえ……くんくんは……誰にも負けたりは……しない」
真紅「流石ね、薔薇水晶。くんくんは絶対に悪には屈しないのだわ!」
雛「痛い痛いー!真紅、そんなに強く手を握ったら痛いのー!」
翠「まったく、真紅のくんくん好きにも困ったもんなのです」
~玄関バタン~
のり「ただいま~、皆、帰ったわよ~」
ジュン「あ、姉ちゃん帰ってきたか。今日は早いな」
薔薇「……ジュンの……お姉さん……」
翠「この桜田家のボス猿ですぅ」
113: 2008/07/02(水) 20:07:16.05 ID:IBD5PFZ/0
のり「すぐに晩御飯の仕度するからね、って、あれ?新しい子がいるのね」
薔薇「……こんにち…は……私は…薔薇水晶……お邪魔して…ます……」
雛「薔薇水晶はとーっても料理が上手なのよー」
真紅「雛苺の言うとおりよ。今日の昼食はとても素晴らしかったわ」
のり「そうなのー?残念だわ、私も食べたかったなぁ、って、ごめんなさい。私は桜田のり。ジュン君のお姉ちゃんなの。よろしくね」
薔薇「……よろ…しく……あの……」
のり「あら、なぁに?」
薔薇「……もし良かったら……晩御飯……私が……」
のり「でも、お客さんにそんな事してもらうなんて、何だか悪いわ」
翠「のり、コイツは今日家無き子だから泊まる気まんまんなのです。ただ飯食わす訳にはいかねーですから働かせるです」
薔薇「……だから……手伝わせて……」
のり「うーん、じゃ薔薇水晶ちゃんのお言葉に甘えちゃおうかしら。それじゃ翠星石ちゃん、洗濯物取り込むの手伝ってくれる?」
ジュン「あ、それなら俺も手伝うよ」
のり「ううん、こっちは二人で平気よ。それよりも薔薇水晶ちゃんを手伝ってあげて」
薔薇「……こんにち…は……私は…薔薇水晶……お邪魔して…ます……」
雛「薔薇水晶はとーっても料理が上手なのよー」
真紅「雛苺の言うとおりよ。今日の昼食はとても素晴らしかったわ」
のり「そうなのー?残念だわ、私も食べたかったなぁ、って、ごめんなさい。私は桜田のり。ジュン君のお姉ちゃんなの。よろしくね」
薔薇「……よろ…しく……あの……」
のり「あら、なぁに?」
薔薇「……もし良かったら……晩御飯……私が……」
のり「でも、お客さんにそんな事してもらうなんて、何だか悪いわ」
翠「のり、コイツは今日家無き子だから泊まる気まんまんなのです。ただ飯食わす訳にはいかねーですから働かせるです」
薔薇「……だから……手伝わせて……」
のり「うーん、じゃ薔薇水晶ちゃんのお言葉に甘えちゃおうかしら。それじゃ翠星石ちゃん、洗濯物取り込むの手伝ってくれる?」
ジュン「あ、それなら俺も手伝うよ」
のり「ううん、こっちは二人で平気よ。それよりも薔薇水晶ちゃんを手伝ってあげて」
114: 2008/07/02(水) 20:13:08.84 ID:IBD5PFZ/0
~台所~
トントントン
ジュン「手伝いって言っても何をすればいいんだろ」
薔薇「あ…お塩…取って…」
ジュン「あ、ああ。はい、塩」
薔薇「…ありが…とう…」
ジュン「大した事じゃないよ、どういたしまして」
トントントン……
ジュン(何だかちょっと気まずいなぁ、何か話題を)
ジュン「り、料理とかよくするのか?随分上手だけど」
トントントン
ジュン「手伝いって言っても何をすればいいんだろ」
薔薇「あ…お塩…取って…」
ジュン「あ、ああ。はい、塩」
薔薇「…ありが…とう…」
ジュン「大した事じゃないよ、どういたしまして」
トントントン……
ジュン(何だかちょっと気まずいなぁ、何か話題を)
ジュン「り、料理とかよくするのか?随分上手だけど」
116: 2008/07/02(水) 20:20:55.21 ID:IBD5PFZ/0
薔薇「テラVIPでは……家事は私が全部してる……から…」
ジュン「え、そうなのか?エンジュやラプラスは何やってるんだよ」
薔薇「…お父様は……寝る時以外は…殆ど人形を作ってらっしゃるわ……ラプラスも……色々と忙しいから…」
ジュン「そうなのか、大変だな。僕だったらすぐにバテちゃいそうだよ」
薔薇「……そうでも…無いわ……好きな人の為なら…頑張れるもの…」
ジュン「…そっか、そうだよな。きっとエンジュも喜んでるんだろうな」
薔薇「…ラプラスは殆ど食事をしない…から…いつも食卓は…お父様と二人…だけど……いつも褒めてくださるの…よ…」
ジュン「いつも薔薇水晶の手作りか。ちょっと羨ましいな」
薔薇「……でも…沢山の人数の料理を作るのも……何だか…楽しい……」
ジュン「…薔薇水晶」
ジュン「え、そうなのか?エンジュやラプラスは何やってるんだよ」
薔薇「…お父様は……寝る時以外は…殆ど人形を作ってらっしゃるわ……ラプラスも……色々と忙しいから…」
ジュン「そうなのか、大変だな。僕だったらすぐにバテちゃいそうだよ」
薔薇「……そうでも…無いわ……好きな人の為なら…頑張れるもの…」
ジュン「…そっか、そうだよな。きっとエンジュも喜んでるんだろうな」
薔薇「…ラプラスは殆ど食事をしない…から…いつも食卓は…お父様と二人…だけど……いつも褒めてくださるの…よ…」
ジュン「いつも薔薇水晶の手作りか。ちょっと羨ましいな」
薔薇「……でも…沢山の人数の料理を作るのも……何だか…楽しい……」
ジュン「…薔薇水晶」
119: 2008/07/02(水) 20:27:33.26 ID:IBD5PFZ/0
~そして夕食後~
雛「ご馳走様でしたなのー」
真紅「夕食は洋風だったわね。相変わらず素晴らしい食事だったのだわ」
翠「和風に中華に洋風。レパートリーが半端ねぇです」
のり「本当に美味しかったわぁ。特にお姉ちゃん、あのヴィシソワーズが綺麗で気に入っちゃったな。後で作り方教えてくれる?」
薔薇「……夏だから…涼しさを出す為に…枝豆をすり潰したの……気に入ってもらえて……良かった…」
翠「さ、料理人は居間でゴロゴロしてくるといーです。片付けは翠星石とのりの専売特許です」
のり「そうね、あんなに美味しい料理をご馳走になったんだもの。後はゆっくりして頂戴ね」
雛「ご馳走様でしたなのー」
真紅「夕食は洋風だったわね。相変わらず素晴らしい食事だったのだわ」
翠「和風に中華に洋風。レパートリーが半端ねぇです」
のり「本当に美味しかったわぁ。特にお姉ちゃん、あのヴィシソワーズが綺麗で気に入っちゃったな。後で作り方教えてくれる?」
薔薇「……夏だから…涼しさを出す為に…枝豆をすり潰したの……気に入ってもらえて……良かった…」
翠「さ、料理人は居間でゴロゴロしてくるといーです。片付けは翠星石とのりの専売特許です」
のり「そうね、あんなに美味しい料理をご馳走になったんだもの。後はゆっくりして頂戴ね」
120: 2008/07/02(水) 20:33:55.61 ID:IBD5PFZ/0
~一方その頃~
エンジュ「みっちゃんさんとの待ち合わせまで、結構時間あるな」
ラプラス改め白崎「ああ、なら丁度私の行き着けの店が近くにあるんですよ。時間潰しにどうです?」
エンジュ「このままボーッっとしてるよりはマシか。よし、行こう」
テクテク
白崎「さ、付きましたよ」
~ハードSMクラブ「マーチラビット」~
エンジュ「……」
白崎「え、今日めぐちゃんいないの?まぁいいか。あ、こっちの人初めてだから良い娘つけてあげて」
エンジュ「ラプラス、貴様…」
~30分後~
ビシッ!バシッ!
エンジュ「はぁはぁ…もっ、もっと!もっと強くお願いします!!」
エンジュ「みっちゃんさんとの待ち合わせまで、結構時間あるな」
ラプラス改め白崎「ああ、なら丁度私の行き着けの店が近くにあるんですよ。時間潰しにどうです?」
エンジュ「このままボーッっとしてるよりはマシか。よし、行こう」
テクテク
白崎「さ、付きましたよ」
~ハードSMクラブ「マーチラビット」~
エンジュ「……」
白崎「え、今日めぐちゃんいないの?まぁいいか。あ、こっちの人初めてだから良い娘つけてあげて」
エンジュ「ラプラス、貴様…」
~30分後~
ビシッ!バシッ!
エンジュ「はぁはぁ…もっ、もっと!もっと強くお願いします!!」
122: 2008/07/02(水) 20:38:21.42 ID:IBD5PFZ/0
~さらに30分後~
白崎「ね?良いお店だったでしょう」
エンジュ「ああ、こういう世界もあるものかと関心したよ」
白崎「貴方のそういう素直な所は好きですよ。……ところで、昼間は何やら慌しかったようですが」
エンジュ「……ああ、この町を…離れる事にした」
白崎「……荷物は全て送ったようですが、その事は薔薇水晶には?」
エンジュ「娘は、薔薇水晶は連れていかない」
白崎「……」
白崎「ね?良いお店だったでしょう」
エンジュ「ああ、こういう世界もあるものかと関心したよ」
白崎「貴方のそういう素直な所は好きですよ。……ところで、昼間は何やら慌しかったようですが」
エンジュ「……ああ、この町を…離れる事にした」
白崎「……荷物は全て送ったようですが、その事は薔薇水晶には?」
エンジュ「娘は、薔薇水晶は連れていかない」
白崎「……」
123: 2008/07/02(水) 20:48:48.31 ID:IBD5PFZ/0
エンジュ「私は、ひたすらにローゼンを越えようと努力してきた。ローゼンメイデンを越えるドールを作ろうとしてきた」
エンジュ「そして私は薔薇水晶を作った。そして彼女がローゼンのドールを全て倒す事で、ローゼンを越える証明を得ようとした」
白崎「ですが、貴方は最高傑作である薔薇水晶を作った後でもローゼンメイデンに心奪われていた。特に……真紅」
エンジュ「それは否定しない。真紅の気高さ、そして美しさに嫉妬した事もある」
エンジュ「だが、ある日気づいた。薔薇水晶を見ている時が一番心安らぐ自分に。薔薇水晶といる時間が幸せな事に」
エンジュ「そして、こうも思った。ローゼンを越える事に固執する事こそが、私がローゼンを越えられぬ原因なのではと」
エンジュ「ローゼンが何を考えてアリスゲームを始めたかは分からない。だが人形の勤めでは無い」
白崎「では人形の務めとは何だと貴方は考えるのです?」
エンジュ「それは人形の幸せと同義でもあるがね。難しい事ではない」
白崎「貴方ももったいぶるのが上手くなったものだ」
エンジュ「何しろ私の傍にいる白兎と付き合いが長いものでね」
白崎「これはこれは手厳しい。で、答えは?」
エンジュ「愛される事さ」
エンジュ「そして私は薔薇水晶を作った。そして彼女がローゼンのドールを全て倒す事で、ローゼンを越える証明を得ようとした」
白崎「ですが、貴方は最高傑作である薔薇水晶を作った後でもローゼンメイデンに心奪われていた。特に……真紅」
エンジュ「それは否定しない。真紅の気高さ、そして美しさに嫉妬した事もある」
エンジュ「だが、ある日気づいた。薔薇水晶を見ている時が一番心安らぐ自分に。薔薇水晶といる時間が幸せな事に」
エンジュ「そして、こうも思った。ローゼンを越える事に固執する事こそが、私がローゼンを越えられぬ原因なのではと」
エンジュ「ローゼンが何を考えてアリスゲームを始めたかは分からない。だが人形の勤めでは無い」
白崎「では人形の務めとは何だと貴方は考えるのです?」
エンジュ「それは人形の幸せと同義でもあるがね。難しい事ではない」
白崎「貴方ももったいぶるのが上手くなったものだ」
エンジュ「何しろ私の傍にいる白兎と付き合いが長いものでね」
白崎「これはこれは手厳しい。で、答えは?」
エンジュ「愛される事さ」
124: 2008/07/02(水) 20:53:52.63 ID:IBD5PFZ/0
~カラオケ~
みっちゃん「あ、エンジュさーん!お待たせしました」
エンジュ「あっ!みっちゃんさん、どもっすー!あ、こちらがお友達?」
やる実「どうも、みつの友人のやる実です。よろしく~」
エンジュ「うっわー、マジ可愛いwwww俺、今夜もはりきっちゃおwwww」
みっちゃん「エンジュさん、もう出来上がっちゃってるのー?ま、いっか」
カナ「うー、何でこんなにお酒臭いのかしらー!」
やる実「みつー、カラオケ、機種は何にするー?」
白崎「あ、JOYでお願いします。アニソン豊富なんで」
みつ「白崎さんて歌すっごい上手いんだよー」
白崎(エンジュ……貴方は、もうローゼンを越えたのかもしれませんね)
みっちゃん「あ、エンジュさーん!お待たせしました」
エンジュ「あっ!みっちゃんさん、どもっすー!あ、こちらがお友達?」
やる実「どうも、みつの友人のやる実です。よろしく~」
エンジュ「うっわー、マジ可愛いwwww俺、今夜もはりきっちゃおwwww」
みっちゃん「エンジュさん、もう出来上がっちゃってるのー?ま、いっか」
カナ「うー、何でこんなにお酒臭いのかしらー!」
やる実「みつー、カラオケ、機種は何にするー?」
白崎「あ、JOYでお願いします。アニソン豊富なんで」
みつ「白崎さんて歌すっごい上手いんだよー」
白崎(エンジュ……貴方は、もうローゼンを越えたのかもしれませんね)
131: 2008/07/02(水) 21:06:12.91 ID:IBD5PFZ/0
~桜田家~
薔薇「……ダウト……」
真紅「クッ、どうして分かったのかしら」
翠「真紅はカード出す時の表情がわかりやすすぎるです」
雛「ほえー、そうなのー?」
真紅「ダウトは駄目ね、私には合わないわ。別のゲームにしましょう」
翠(そういって神経衰弱、ババ抜き、ブラックジャック、ポーカー、大貧民ときてダウトまでアウトです)
ジュン「あ、おーい!そろそろくんくん探偵シーズン3が始まるぞ~」
真紅「残念だわ、次こそ私の本気を見せようと思ったのに」
ピンポーン
のり「あら、こんな時間に誰かしr」
ピポピポピポピポピポピポピポピンポーン
ジュン「!?」
薔薇「……ダウト……」
真紅「クッ、どうして分かったのかしら」
翠「真紅はカード出す時の表情がわかりやすすぎるです」
雛「ほえー、そうなのー?」
真紅「ダウトは駄目ね、私には合わないわ。別のゲームにしましょう」
翠(そういって神経衰弱、ババ抜き、ブラックジャック、ポーカー、大貧民ときてダウトまでアウトです)
ジュン「あ、おーい!そろそろくんくん探偵シーズン3が始まるぞ~」
真紅「残念だわ、次こそ私の本気を見せようと思ったのに」
ピンポーン
のり「あら、こんな時間に誰かしr」
ピポピポピポピポピポピポピポピンポーン
ジュン「!?」
132: 2008/07/02(水) 21:10:32.64 ID:IBD5PFZ/0
翠「キィィイイイ!こんな時間に糞うるせーです!翠星石がブチかまして三枚に卸してやるですっ!」
ジュン「ちょ、ちょっと待てよ翠星石!」
翠「さぁ、何処のドイツ人ですか、スットコドッコイ!この世に生を受けた事を後悔させてっ!」
玄関ガララ
翠「……」
水銀「……」
ジュン「……」
水銀「あの……」
ジュン&翠「ビクッ」
水銀「こんばんは……」
ジュン「ちょ、ちょっと待てよ翠星石!」
翠「さぁ、何処のドイツ人ですか、スットコドッコイ!この世に生を受けた事を後悔させてっ!」
玄関ガララ
翠「……」
水銀「……」
ジュン「……」
水銀「あの……」
ジュン&翠「ビクッ」
水銀「こんばんは……」
137: 2008/07/02(水) 21:15:02.85 ID:IBD5PFZ/0
ジュン&翠「ギィィィィヤァァァァアアアアアアア!!!」
真紅「ちょっと!二人とも五月蝿いわよ!一体何が……」
水銀「……」
真紅「……」
水銀「……」
真紅「……」
雛「あー!水銀燈だったのー!こんばんはー」
のり「あら、珍しいお客様ね。銀様、こんばんは」
ジュン「ちょ、ちょっと!馬鹿のり、何気安く話してるんだよ!!」
のり「だって私、水銀燈ちゃんとお友達だもの。この銀様っていうのも、そう呼べって言われたからなのよー」
真紅「ちょっと!二人とも五月蝿いわよ!一体何が……」
水銀「……」
真紅「……」
水銀「……」
真紅「……」
雛「あー!水銀燈だったのー!こんばんはー」
のり「あら、珍しいお客様ね。銀様、こんばんは」
ジュン「ちょ、ちょっと!馬鹿のり、何気安く話してるんだよ!!」
のり「だって私、水銀燈ちゃんとお友達だもの。この銀様っていうのも、そう呼べって言われたからなのよー」
156: 2008/07/02(水) 21:54:13.51 ID:IBD5PFZ/0
真紅「のり!貴方いつのまに!?」
のり「あら、結構銀様は家に来てるのよ。いつもくんくん探偵のDVDを借りていってるのよ」
水銀「ちょ、ちょっと!余計な事は言わなくていいのよ、人間!」
翠「……で、一体全体何しにきやがったですか!?ガチンコかましたいならお相手してやるですよ!!」
蒼星石「こんばんはー、お爺さんの家のテレビが壊れちゃったからくんくんを見させてもらいに、あ、あれ?皆何をしてるんだい?」
銀様(そ、蒼星石!ナイスタイミングよ!)
銀様「つ、つまんなぁい!折角 ア リ ス ゲ ー ム をしにきたのに興が削がれちゃったわぁ!もう今日は ア リ ス ゲ ー ム やーめたぁ」
真紅「では早く帰ると良いのだわ。もうすぐくんくん探偵シーズン3が始まってしまうから忙しいのよ」
雛「折角だから水銀燈も一緒にくんくんを見ていくのよ~」
銀様(ひ、雛苺!今日の貴女は天使に見えるわ、ありがとう雛様!)
銀様「ほ、本当はそんな暇は無いけど ア リ ス ゲ ー ム も中止だし一緒に見ていってあげてもいいわよ?わよ?」
銀様(大事な事だから二回言っておくわ)
~リビングから~
薔薇「…あ…OP始まった…」
一同「全力ダッシュ!」
のり「あら、結構銀様は家に来てるのよ。いつもくんくん探偵のDVDを借りていってるのよ」
水銀「ちょ、ちょっと!余計な事は言わなくていいのよ、人間!」
翠「……で、一体全体何しにきやがったですか!?ガチンコかましたいならお相手してやるですよ!!」
蒼星石「こんばんはー、お爺さんの家のテレビが壊れちゃったからくんくんを見させてもらいに、あ、あれ?皆何をしてるんだい?」
銀様(そ、蒼星石!ナイスタイミングよ!)
銀様「つ、つまんなぁい!折角 ア リ ス ゲ ー ム をしにきたのに興が削がれちゃったわぁ!もう今日は ア リ ス ゲ ー ム やーめたぁ」
真紅「では早く帰ると良いのだわ。もうすぐくんくん探偵シーズン3が始まってしまうから忙しいのよ」
雛「折角だから水銀燈も一緒にくんくんを見ていくのよ~」
銀様(ひ、雛苺!今日の貴女は天使に見えるわ、ありがとう雛様!)
銀様「ほ、本当はそんな暇は無いけど ア リ ス ゲ ー ム も中止だし一緒に見ていってあげてもいいわよ?わよ?」
銀様(大事な事だから二回言っておくわ)
~リビングから~
薔薇「…あ…OP始まった…」
一同「全力ダッシュ!」
157: 2008/07/02(水) 22:00:06.24 ID:IBD5PFZ/0
~リビングにて~
TV「~それでは来週も、よろし~」
一同「くんくんっ!」
真紅「流石くんくん、第一回目にしてハラハラしっぱなしだったのだわ」
銀様「ふんっ、貴女達と戦うよりも余程スリリングだったわね」
雛「来週の解決編が楽しみなのー」
翠「しかし今回のトリックは想像もつかないですぅ」
蒼「あのチュパカブラが怪しいよね」
薔薇「……私は……モケーレムベムベが…怪しいと思う…」
銀様&蒼「……」
銀様「何で」
蒼「薔薇水晶がここにいるの!?」
TV「~それでは来週も、よろし~」
一同「くんくんっ!」
真紅「流石くんくん、第一回目にしてハラハラしっぱなしだったのだわ」
銀様「ふんっ、貴女達と戦うよりも余程スリリングだったわね」
雛「来週の解決編が楽しみなのー」
翠「しかし今回のトリックは想像もつかないですぅ」
蒼「あのチュパカブラが怪しいよね」
薔薇「……私は……モケーレムベムベが…怪しいと思う…」
銀様&蒼「……」
銀様「何で」
蒼「薔薇水晶がここにいるの!?」
161: 2008/07/02(水) 22:05:54.72 ID:IBD5PFZ/0
のり「あら、薔薇水晶ちゃんは二人が来た時からずっといたわよ~」
ジュン「というか気づかないで見てたのか……」
蒼「だ、大丈夫なの?薔薇水晶は特に好戦的なドールだし……」
銀様「わ、私、この子にいい思い出が無いんだけど……めぐの事で騙されたり後ろから礫をボコボコ喰らったような事しかないわ」
真紅「薔薇水晶は今日は桜田家にお泊りに来たのよ」
雛「えへへー、お昼とお夕飯は薔薇水晶がすっごく美味しい料理を作ってくれたのよ~」
翠「癪ですけど、こいつの料理は絶品です」
ジュン「お前らなぁ……あ、薔薇水晶、気にするなよ、コイツラは」
薔薇「あ…時間……」
のり「あら、薔薇水晶ちゃん、どうしたの?」
薔薇「……デザートを…仕込んでおいたの……そろそろ…食べごろ……」
ジュン「というか気づかないで見てたのか……」
蒼「だ、大丈夫なの?薔薇水晶は特に好戦的なドールだし……」
銀様「わ、私、この子にいい思い出が無いんだけど……めぐの事で騙されたり後ろから礫をボコボコ喰らったような事しかないわ」
真紅「薔薇水晶は今日は桜田家にお泊りに来たのよ」
雛「えへへー、お昼とお夕飯は薔薇水晶がすっごく美味しい料理を作ってくれたのよ~」
翠「癪ですけど、こいつの料理は絶品です」
ジュン「お前らなぁ……あ、薔薇水晶、気にするなよ、コイツラは」
薔薇「あ…時間……」
のり「あら、薔薇水晶ちゃん、どうしたの?」
薔薇「……デザートを…仕込んでおいたの……そろそろ…食べごろ……」
162: 2008/07/02(水) 22:09:54.02 ID:IBD5PFZ/0
~その頃~
白崎「あんいんすとぉ~るあぁんいんすとぉお~る」
みっちゃん「ね、白崎さん、歌上手いでしょー?」
やる実「うん、男の癖に私より女物の歌上手くって殺意覚えちゃうってか覚えたかも♪」
エンジュ「よ、頃したい程愛されちゃう(スイーツ笑)大統領~wwww」
カナ「クーラーつけてないのに室内温度急低下中かしら~……」
白崎「あんいんすとぉ~るあぁんいんすとぉお~る」
みっちゃん「ね、白崎さん、歌上手いでしょー?」
やる実「うん、男の癖に私より女物の歌上手くって殺意覚えちゃうってか覚えたかも♪」
エンジュ「よ、頃したい程愛されちゃう(スイーツ笑)大統領~wwww」
カナ「クーラーつけてないのに室内温度急低下中かしら~……」
163: 2008/07/02(水) 22:15:28.76 ID:IBD5PFZ/0
~桜田家~
のり「わ~、デザートはコーヒーゼリーなのねぇ」
翠「ちっ、相変わらず文句のつけ様が無い出来ですぅ」
真紅「この絶妙に半透明な色合いを見れば、食べずとも美味しさが伝わってくるのだわ」
雛「ぷるぷるぷるるんゼリーなの~」
蒼「これは、確かに見事な出来だね」
銀様「ふん、少しは見直してあげるわ」
薔薇「……口に合うか分からないけど…食べてみて……」
パクリ
銀様&蒼「お、美味し~!!!!」
のり「本当、薔薇水晶ちゃんが作る物はなんでも美味しいわねぇ」
薔薇「……ぶい……」
真紅「にしても。よく人数分以上に作っていたわね」
薔薇「……いきなりお客さんが来た時に…失礼だから……」
のり「わ~、デザートはコーヒーゼリーなのねぇ」
翠「ちっ、相変わらず文句のつけ様が無い出来ですぅ」
真紅「この絶妙に半透明な色合いを見れば、食べずとも美味しさが伝わってくるのだわ」
雛「ぷるぷるぷるるんゼリーなの~」
蒼「これは、確かに見事な出来だね」
銀様「ふん、少しは見直してあげるわ」
薔薇「……口に合うか分からないけど…食べてみて……」
パクリ
銀様&蒼「お、美味し~!!!!」
のり「本当、薔薇水晶ちゃんが作る物はなんでも美味しいわねぇ」
薔薇「……ぶい……」
真紅「にしても。よく人数分以上に作っていたわね」
薔薇「……いきなりお客さんが来た時に…失礼だから……」
166: 2008/07/02(水) 22:23:00.54 ID:IBD5PFZ/0
ジュン「さて、じゃぁ僕も食べようかな、あれ?」
雛「あー!ジュンずるいのー!」
翠「!!チビ人間のコーヒーゼリーにだけクリームが乗ってるですぅ!!」
薔薇「ごめん…なさい……ヴィシソワーズの残りのクリーム…一人分しか無かったの…」
真紅「そういう事なら仕方ないのだわ。デザートを作ってもらえただけでも素晴らしい事なのよ」
翠「むむー。それなら次はしっかり翠星石の分もクリームを用意しとくですぅ!」
雛「あーん、雛も次はクリーム欲しいのよ~!!」
蒼「そうだね、この美味しさなら、次は是非クリームつきで食べてみたいな」
銀様「次はしっかり用意しておきなさい」
のり「もう。皆食いしん坊さんねぇ」
ジュン(あ…今、こいつら「次は」って…何だかんだ言って…認め初めてくれてるんだな…)
雛「あー!ジュンずるいのー!」
翠「!!チビ人間のコーヒーゼリーにだけクリームが乗ってるですぅ!!」
薔薇「ごめん…なさい……ヴィシソワーズの残りのクリーム…一人分しか無かったの…」
真紅「そういう事なら仕方ないのだわ。デザートを作ってもらえただけでも素晴らしい事なのよ」
翠「むむー。それなら次はしっかり翠星石の分もクリームを用意しとくですぅ!」
雛「あーん、雛も次はクリーム欲しいのよ~!!」
蒼「そうだね、この美味しさなら、次は是非クリームつきで食べてみたいな」
銀様「次はしっかり用意しておきなさい」
のり「もう。皆食いしん坊さんねぇ」
ジュン(あ…今、こいつら「次は」って…何だかんだ言って…認め初めてくれてるんだな…)
170: 2008/07/02(水) 22:29:47.46 ID:IBD5PFZ/0
>>167
書いてる途中だけどちょっとだけ
この世界は一種のパラレルワールドで、ばらしーがローゼンメイデンで無い事は知られています
銀様の戦う理由は姉妹を倒してローザミスティカを奪いアリスになる事なので問題ない、と思います
TV2期のローゼンの言葉を借りるなら、そもそもアリスゲーム以外でアリスになれるから、皆戦わないで欲しいけどね
書いてる途中だけどちょっとだけ
この世界は一種のパラレルワールドで、ばらしーがローゼンメイデンで無い事は知られています
銀様の戦う理由は姉妹を倒してローザミスティカを奪いアリスになる事なので問題ない、と思います
TV2期のローゼンの言葉を借りるなら、そもそもアリスゲーム以外でアリスになれるから、皆戦わないで欲しいけどね
171: 2008/07/02(水) 22:39:38.18 ID:IBD5PFZ/0
銀様「さて、私はそろそろ帰るとするわぁ。御機嫌よう、クスクス」
雛「来週のくんくんは野球と被って時間がずれるかもしれないから気をつけてなのー」
銀様「え、そうなの?って五月蝿いわ、雛苺!そ、それじゃサヨナラ!」
銀様(来週は気をつけないといけないわね……)
蒼「それじゃ僕もこの辺りで失礼するよ、お爺さんも心配するだろうしね」
蒼「あ、薔薇水晶。さっきは、その。酷い事を言ってごめんね」
薔薇「……気にしない…で…」
蒼「ありがとう。それとコーヒーゼリーは本当に美味しかったよ。それじゃ、さよなら」
薔薇「…いいえ…違うわ…水銀燈にも…言おうと…したけど…ジュンに…教えてもらったの…」
蒼「それじゃ、こういう時は何ていうんだい?」
薔薇「(ニコッ)……また…ね…」
蒼「……。(ニコ)うん、そうだね。その方が素敵だよ。それじゃ、また、ね。薔薇水晶、皆」
翠「夜道は気をつけるですよー」
雛「またねなのー」
雛「来週のくんくんは野球と被って時間がずれるかもしれないから気をつけてなのー」
銀様「え、そうなの?って五月蝿いわ、雛苺!そ、それじゃサヨナラ!」
銀様(来週は気をつけないといけないわね……)
蒼「それじゃ僕もこの辺りで失礼するよ、お爺さんも心配するだろうしね」
蒼「あ、薔薇水晶。さっきは、その。酷い事を言ってごめんね」
薔薇「……気にしない…で…」
蒼「ありがとう。それとコーヒーゼリーは本当に美味しかったよ。それじゃ、さよなら」
薔薇「…いいえ…違うわ…水銀燈にも…言おうと…したけど…ジュンに…教えてもらったの…」
蒼「それじゃ、こういう時は何ていうんだい?」
薔薇「(ニコッ)……また…ね…」
蒼「……。(ニコ)うん、そうだね。その方が素敵だよ。それじゃ、また、ね。薔薇水晶、皆」
翠「夜道は気をつけるですよー」
雛「またねなのー」
174: 2008/07/02(水) 22:44:20.89 ID:IBD5PFZ/0
~帰り道~
蒼「ジュン君、か。今までの、どの時代のマスターにも似てない、不思議なマスター……」
~カラオケ「テラプゲラオプス」~
カナ「みかんみかんみかん!みかんみかんみかん!」
みっちゃん「きゃー、カナ最高ー!」
エンジュ「うっはwwwwマジカナちゃんぱねぇwwwwwもう俺ギンギンwwww」
やる実「でさぁ、上司がぁ……もう三枚に卸してやりたいっていうか……」
白崎「は、はぁ。そうですね、そう思います……」
白崎(こ、この女…絡み酒か…エ、エンジュ!カナリアばかり見ていないで私を助けろ…!!)
蒼「ジュン君、か。今までの、どの時代のマスターにも似てない、不思議なマスター……」
~カラオケ「テラプゲラオプス」~
カナ「みかんみかんみかん!みかんみかんみかん!」
みっちゃん「きゃー、カナ最高ー!」
エンジュ「うっはwwwwマジカナちゃんぱねぇwwwwwもう俺ギンギンwwww」
やる実「でさぁ、上司がぁ……もう三枚に卸してやりたいっていうか……」
白崎「は、はぁ。そうですね、そう思います……」
白崎(こ、この女…絡み酒か…エ、エンジュ!カナリアばかり見ていないで私を助けろ…!!)
182: 2008/07/02(水) 23:09:03.47 ID:IBD5PFZ/0
ばらしーとのらぶ電話終了
183: 2008/07/02(水) 23:14:35.41 ID:IBD5PFZ/0
~桜田家~
のり「そういえば…」
雛「どうしたのー?」
のり「薔薇水晶ちゃんの左目。眼帯をしているけれど、目が悪いの?」
薔薇「……違う…これは…」
真紅「話したくないのならそれで構わないのよ。誰にでも知られたくない事はあるのだわ」
翠「(こ、これは弱みを握るチャンス!)てやーなのですっ!!」
薔薇「あ……」
のり「あ…薔薇水晶ちゃん…泣いてる…?」
真紅「翠星石っ!貴女ふざけてからといってやっていい事と悪い事が!!」
翠「あう、その、薔薇水晶ごめんなさいなのです…」
薔薇「……いいえ…これは…違うの…」
のり「そういえば…」
雛「どうしたのー?」
のり「薔薇水晶ちゃんの左目。眼帯をしているけれど、目が悪いの?」
薔薇「……違う…これは…」
真紅「話したくないのならそれで構わないのよ。誰にでも知られたくない事はあるのだわ」
翠「(こ、これは弱みを握るチャンス!)てやーなのですっ!!」
薔薇「あ……」
のり「あ…薔薇水晶ちゃん…泣いてる…?」
真紅「翠星石っ!貴女ふざけてからといってやっていい事と悪い事が!!」
翠「あう、その、薔薇水晶ごめんなさいなのです…」
薔薇「……いいえ…これは…違うの…」
186: 2008/07/02(水) 23:25:35.23 ID:IBD5PFZ/0
ジュン「どういう事なんだ?」
薔薇「…私の左目は……すぐ涙が出てしまう…感情が昂ぶる時…貴女達と戦う時…私の気持ちを振り切って…」
翠「で、でもでも!今は戦ってるわけなねーですよ!?」
真紅「翠星石が乱暴に眼帯を取ったのがそれだけ嫌だったという事よ、反省なさい」
雛「翠星石はめーなのよっ!」
薔薇「…クスッ…違うの…」
のり「え…?」
薔薇「私は…今までずっとお父様と…二人で暮らしてきた……二人の時間はとても幸せだけれども……」
薔薇「…こうやって…皆で同じ時間を共有して……笑いあったり…ふざけあったりするのが…とても楽しくて…嬉しい……」
薔薇「…私は……今日まで…嬉しくて涙が出るなんて……知らなかった…」
翠「あっ、えと、そのぅ…ふ、ふんっ!嬉しくて涙が出るなんて変な奴ですっ!それにそんな事位で泣いてたらこのサグラダファミリアではやってけねーですよ!」
真紅「ふふっ、そうね。ここに来ればこれからも、もっと色んな事があるわ。……貴女さえ良ければ、何時でも遊びに来ていいのよ」
雛「わーい!薔薇水晶もこれで家族の一員なのよー。あ、そうしたら雛がお姉さんになるのかしら?」
薔薇「(ぽろぽろ)……ありが…とう…」
薔薇「…私の左目は……すぐ涙が出てしまう…感情が昂ぶる時…貴女達と戦う時…私の気持ちを振り切って…」
翠「で、でもでも!今は戦ってるわけなねーですよ!?」
真紅「翠星石が乱暴に眼帯を取ったのがそれだけ嫌だったという事よ、反省なさい」
雛「翠星石はめーなのよっ!」
薔薇「…クスッ…違うの…」
のり「え…?」
薔薇「私は…今までずっとお父様と…二人で暮らしてきた……二人の時間はとても幸せだけれども……」
薔薇「…こうやって…皆で同じ時間を共有して……笑いあったり…ふざけあったりするのが…とても楽しくて…嬉しい……」
薔薇「…私は……今日まで…嬉しくて涙が出るなんて……知らなかった…」
翠「あっ、えと、そのぅ…ふ、ふんっ!嬉しくて涙が出るなんて変な奴ですっ!それにそんな事位で泣いてたらこのサグラダファミリアではやってけねーですよ!」
真紅「ふふっ、そうね。ここに来ればこれからも、もっと色んな事があるわ。……貴女さえ良ければ、何時でも遊びに来ていいのよ」
雛「わーい!薔薇水晶もこれで家族の一員なのよー。あ、そうしたら雛がお姉さんになるのかしら?」
薔薇「(ぽろぽろ)……ありが…とう…」
190: 2008/07/02(水) 23:34:12.34 ID:IBD5PFZ/0
~その頃~
~カラオケ「テラプゲアオプス」~
やる実「ざ~ん~ごぉぐぅぐ~ぬぁでんじぬぉゆぉぅぬい~」
みっちゃん「……」
エンジュ「……」
白崎「……」
カナ「わ、わぁ~!やる実さんったらすっごい独創的でジャイアンリサイタルかしら~パチ…パチ…」
やる実「いぇ~い!ぶいぶい!」
~カラオケ「テラプゲアオプス」~
やる実「ざ~ん~ごぉぐぅぐ~ぬぁでんじぬぉゆぉぅぬい~」
みっちゃん「……」
エンジュ「……」
白崎「……」
カナ「わ、わぁ~!やる実さんったらすっごい独創的でジャイアンリサイタルかしら~パチ…パチ…」
やる実「いぇ~い!ぶいぶい!」
192: 2008/07/02(水) 23:40:59.23 ID:IBD5PFZ/0
~桜田家の9時~
真紅「あら、いけない。もう9時なのだわ」
翠「ふあ~、今日はいつもより騒いだから眠気も一塩なのです」
雛「うにゅ~…もう眠るの~」
のり「そうね、今日は薔薇水晶ちゃんが来たから少しはしゃいじゃったものね。明日は部活も朝練あるし、私もそろそろ」
ジュン「そうだな、僕もいつもより疲れたかも。通販は明日にして、皆寝るか」
薔薇「…それじゃ私は…明日の朝食の…仕込みを…」
のり「あら、いいのよ薔薇水晶ちゃん。今日はこれだけ頑張ってくれたんだし、明日は私が作るわよ~」
薔薇「…でも…」
翠「薔薇水晶はこれからもウチに来るんだから飛ばし過ぎはよくねーです!来るたびにこうしてたら身がもたねーですよ」
真紅「そうね。それに今日一番頑張ったのは、薔薇水晶、貴女よ。ゆっくりお休みなさい」
雛「そうなのよ~。雛、今日一日すっごく楽しかったんだから~」
真紅「あら、いけない。もう9時なのだわ」
翠「ふあ~、今日はいつもより騒いだから眠気も一塩なのです」
雛「うにゅ~…もう眠るの~」
のり「そうね、今日は薔薇水晶ちゃんが来たから少しはしゃいじゃったものね。明日は部活も朝練あるし、私もそろそろ」
ジュン「そうだな、僕もいつもより疲れたかも。通販は明日にして、皆寝るか」
薔薇「…それじゃ私は…明日の朝食の…仕込みを…」
のり「あら、いいのよ薔薇水晶ちゃん。今日はこれだけ頑張ってくれたんだし、明日は私が作るわよ~」
薔薇「…でも…」
翠「薔薇水晶はこれからもウチに来るんだから飛ばし過ぎはよくねーです!来るたびにこうしてたら身がもたねーですよ」
真紅「そうね。それに今日一番頑張ったのは、薔薇水晶、貴女よ。ゆっくりお休みなさい」
雛「そうなのよ~。雛、今日一日すっごく楽しかったんだから~」
194: 2008/07/02(水) 23:47:12.66 ID:IBD5PFZ/0
~ジュンの部屋~
ジュン「じゃ電気消すぞ」
真紅&翠&苺「おやすみなさい、ですぅ、なの~」
電気パチッ
薔薇「……」
ジュン「ああ、薔薇水晶はベッド使っていいよ。僕は床に布団敷くから」
薔薇「……あの…」
ジュン「ん、どうしたんだ?」
薔薇「……今夜も…その…一緒に寝て…欲しいの……ダメ…?」
ジュン「え!?あ、えっと、その……。薔薇水晶がそうして…欲しい、なら」
薔薇「…おねが…い……」
ジュン「う、うん」
ジュン「じゃ電気消すぞ」
真紅&翠&苺「おやすみなさい、ですぅ、なの~」
電気パチッ
薔薇「……」
ジュン「ああ、薔薇水晶はベッド使っていいよ。僕は床に布団敷くから」
薔薇「……あの…」
ジュン「ん、どうしたんだ?」
薔薇「……今夜も…その…一緒に寝て…欲しいの……ダメ…?」
ジュン「え!?あ、えっと、その……。薔薇水晶がそうして…欲しい、なら」
薔薇「…おねが…い……」
ジュン「う、うん」
198: 2008/07/02(水) 23:55:59.48 ID:IBD5PFZ/0
ジュン(ま、また薔薇水晶と一緒のベッドか……な、なんかコイツだけは調子狂うんだよなぁ…嫌じゃない、むしろ……だけど…)
薔薇「…ジュン……あの…」
ジュン「ん、ああ。腕枕、だろ?はい、どうぞ」
薔薇「……ありがとう…(コトン)」
ジュン「……今日は…どうだった?」
薔薇「…凄く…楽しかった……真紅に…紅茶を淹れて褒められた…翠星石に…スコーンの作り方を…教わった…」
薔薇「…雛苺と…お絵描きをした……のりに…ヴィシソワーズの作り方…教えて……くんくんも面白かった……」
ジュン「あはは、そっか。楽しかったみたいだな」
薔薇「水銀燈と蒼星石も…思っていたより…ずっと優しかった………ジュンが…料理を褒めてくれて…今…腕枕してくれてる……」
ジュン「……薔薇水晶」
薔薇「…ジュン……あの…」
ジュン「ん、ああ。腕枕、だろ?はい、どうぞ」
薔薇「……ありがとう…(コトン)」
ジュン「……今日は…どうだった?」
薔薇「…凄く…楽しかった……真紅に…紅茶を淹れて褒められた…翠星石に…スコーンの作り方を…教わった…」
薔薇「…雛苺と…お絵描きをした……のりに…ヴィシソワーズの作り方…教えて……くんくんも面白かった……」
ジュン「あはは、そっか。楽しかったみたいだな」
薔薇「水銀燈と蒼星石も…思っていたより…ずっと優しかった………ジュンが…料理を褒めてくれて…今…腕枕してくれてる……」
ジュン「……薔薇水晶」
201: 2008/07/02(水) 23:59:49.33 ID:IBD5PFZ/0
~部屋の片隅というかトランクバッグ~
翠(な、何か昨晩より良い雰囲気になってやがるです…!!)
真紅(だ、大丈夫…よ。あの子はエンジュ一筋なんだから…多分)
翠(た、多分じゃ困るですっ!ジュ、ジュンは私達のミーディアムなんですよっ!?)
真紅(わ、わかっているわよ、その位!!で、でも今出て行くのは色んな意味で非情に不味いのだわ!)
雛(ジュンと薔薇水晶、とっても楽しそうにお喋りしてるの)
翠(な、何か昨晩より良い雰囲気になってやがるです…!!)
真紅(だ、大丈夫…よ。あの子はエンジュ一筋なんだから…多分)
翠(た、多分じゃ困るですっ!ジュ、ジュンは私達のミーディアムなんですよっ!?)
真紅(わ、わかっているわよ、その位!!で、でも今出て行くのは色んな意味で非情に不味いのだわ!)
雛(ジュンと薔薇水晶、とっても楽しそうにお喋りしてるの)
205: 2008/07/03(木) 00:09:34.04 ID:Ycd14JPt0
ジュン「…今日一日…幸せだったか?」
薔薇「…ええ…今日という日を……絵にして……飾りたい位に…」
ジュン「…明日、皆で写真、取ろうか。デジカメならすぐプリントアウト出来るし」
薔薇「……楽しみ…きっと…きっと素敵な…宝物…」
ジュン「ははっ、写真位で大げさだよ」
薔薇「……ねぇ…ジュン…貴方の腕…やっぱり小さい…わ……」
ジュン「そ、そりゃ昨日も言ったけど、僕はまだ中学生だし、それに成長期だからこれから大きくなるっていうか…」
薔薇「……でも…」
ジュン「え?」
薔薇「……暖かくて…優しい…腕……」
~抱きしめる腕~
薔薇「…あ…ちょっと…苦しい…」
ジュン「あ!えっと、その、ごめん!」
薔薇「…いいの……これはこれで…気持ちいい…の…おねが…い……もう少しだけ…このまま……」
ジュン「…うん…わかった…」
薔薇「…ええ…今日という日を……絵にして……飾りたい位に…」
ジュン「…明日、皆で写真、取ろうか。デジカメならすぐプリントアウト出来るし」
薔薇「……楽しみ…きっと…きっと素敵な…宝物…」
ジュン「ははっ、写真位で大げさだよ」
薔薇「……ねぇ…ジュン…貴方の腕…やっぱり小さい…わ……」
ジュン「そ、そりゃ昨日も言ったけど、僕はまだ中学生だし、それに成長期だからこれから大きくなるっていうか…」
薔薇「……でも…」
ジュン「え?」
薔薇「……暖かくて…優しい…腕……」
~抱きしめる腕~
薔薇「…あ…ちょっと…苦しい…」
ジュン「あ!えっと、その、ごめん!」
薔薇「…いいの……これはこれで…気持ちいい…の…おねが…い……もう少しだけ…このまま……」
ジュン「…うん…わかった…」
206: 2008/07/03(木) 00:12:50.17 ID:Ycd14JPt0
~部屋の片隅というかトランクバッグ~
翠(あああああああ!!ジュ、ジュンの野郎!チビ人間のくせに薔薇水晶を抱きしめやがったですぅ!!)
真紅(……ローズテイル!!!!!)
翠(し、真紅ぅぅ!!そ、それは不味すぎる事、この上ねーですぅ!!落ち着くですぅぅ!!!)
真紅(止めないで、翠星石!!あのビXチ、私の下僕を、下僕をっ!!!)
雛(薔薇水晶、とーっても幸せそうな顔なのよ)
翠(あああああああ!!ジュ、ジュンの野郎!チビ人間のくせに薔薇水晶を抱きしめやがったですぅ!!)
真紅(……ローズテイル!!!!!)
翠(し、真紅ぅぅ!!そ、それは不味すぎる事、この上ねーですぅ!!落ち着くですぅぅ!!!)
真紅(止めないで、翠星石!!あのビXチ、私の下僕を、下僕をっ!!!)
雛(薔薇水晶、とーっても幸せそうな顔なのよ)
218: 2008/07/03(木) 00:24:00.96 ID:Ycd14JPt0
薔薇「…ありがとう……もう…大丈夫……」
ジュン「ご、ごめんな。つい力が入ったっていうか…」
薔薇「…お願い……謝らない…で……私…何故か…わからないけど…・嬉し…かった…だから…ね…」
ジュン「そ、そっか。それなら、うん。良かった、かな」
薔薇「…ジュンは……雨は……好き…?」
ジュン「うーん、どうだろ。昔は好きだったけど、今は正直わからないな」
薔薇「…私は……嫌いだった……だって…涙みたい…だから…悲しそうで……」
薔薇「…昨日…雨に打たれて…独りで…寂しくて……でも…だからジュンに会えた…」
薔薇「……だから…今は……私……雨が…好き…よ……」
ジュン「ご、ごめんな。つい力が入ったっていうか…」
薔薇「…お願い……謝らない…で……私…何故か…わからないけど…・嬉し…かった…だから…ね…」
ジュン「そ、そっか。それなら、うん。良かった、かな」
薔薇「…ジュンは……雨は……好き…?」
ジュン「うーん、どうだろ。昔は好きだったけど、今は正直わからないな」
薔薇「…私は……嫌いだった……だって…涙みたい…だから…悲しそうで……」
薔薇「…昨日…雨に打たれて…独りで…寂しくて……でも…だからジュンに会えた…」
薔薇「……だから…今は……私……雨が…好き…よ……」
222: 2008/07/03(木) 00:29:38.73 ID:Ycd14JPt0
~部屋の片隅というかトランクバッグ~
真紅(ビキビキビキ)
翠(や、やべぇですっ!!これ以上は流石に翠星石でも抑えきれねーですよっ!!チビ苺手伝うですっ!!)
雛(何だかよく分からないけど、真紅を抑えればいいのねー?はいっ、苺わだち~)
真紅(モガモガモガ!モガッモガモガ!)
翠(ふぅ、とりあえずこれで一安心ですぅ……)
~カラオケ「テラプゲラオプス」~
エンジュ「セリ意ぇーすまよわぁずにぃせぃいぇーす」
やる実「ひゅーひゅー!」
みっちゃん「あ、すいません。カルピス一つお願いします」
白崎「エンジュ君はあの曲でみっちゃんさんを落しにかかってるつもりみたいですが……」
カナ「当の本人はガン無視でオーダー入ってるかしら……」
真紅(ビキビキビキ)
翠(や、やべぇですっ!!これ以上は流石に翠星石でも抑えきれねーですよっ!!チビ苺手伝うですっ!!)
雛(何だかよく分からないけど、真紅を抑えればいいのねー?はいっ、苺わだち~)
真紅(モガモガモガ!モガッモガモガ!)
翠(ふぅ、とりあえずこれで一安心ですぅ……)
~カラオケ「テラプゲラオプス」~
エンジュ「セリ意ぇーすまよわぁずにぃせぃいぇーす」
やる実「ひゅーひゅー!」
みっちゃん「あ、すいません。カルピス一つお願いします」
白崎「エンジュ君はあの曲でみっちゃんさんを落しにかかってるつもりみたいですが……」
カナ「当の本人はガン無視でオーダー入ってるかしら……」
224: 2008/07/03(木) 00:34:48.36 ID:Ycd14JPt0
ジュン「……明日はきっと…もっと楽しい、幸せな日になるよ」
薔薇「…そう…ね…早く明日に……なるといいのに……」
ジュン「すぐ明日になるさ。目を瞑って、それで目覚めれば朝が来るようになってるんだ」
薔薇「……クスッ…そう…ね………スー…スー…」
ジュン「おやすみ……………スー…スー…」
薔薇「……………」
kiss
薔薇「……………スー…スー…」
薔薇「…そう…ね…早く明日に……なるといいのに……」
ジュン「すぐ明日になるさ。目を瞑って、それで目覚めれば朝が来るようになってるんだ」
薔薇「……クスッ…そう…ね………スー…スー…」
ジュン「おやすみ……………スー…スー…」
薔薇「……………」
kiss
薔薇「……………スー…スー…」
233: 2008/07/03(木) 00:48:40.41 ID:Ycd14JPt0
~部屋の片隅というかトランクバッグ~
真紅(………殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺………)
翠(………滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅………)
雛(全人類モロトモ纏メテ地獄ノ業火ニ叩キ落スソウコレハジュンノ為ビXチニ汚染サレタ可哀想ナジュン待ッテテ今雛ガ助ケテアゲルカラネ)
真紅&翠(!!!!!!!!!!)
真紅(ま、不味いわ!色んな意味で雛苺が不味いわ!!)
翠(このチビ苺、一番平静を装っておきながら一番気にしてやがったですぅ!!真紅、そっちは任せたです!翠星石はこっちを……)
真紅(クッ、何て手のかかる子っ!!)
雛(モガモゴモゲモガーモッゲスト!!)
真紅&翠(はぁ……今日はもう寝ましょう、ですぅ……)
ジュン&薔薇(スー…スー…)
真紅(………殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺………)
翠(………滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅………)
雛(全人類モロトモ纏メテ地獄ノ業火ニ叩キ落スソウコレハジュンノ為ビXチニ汚染サレタ可哀想ナジュン待ッテテ今雛ガ助ケテアゲルカラネ)
真紅&翠(!!!!!!!!!!)
真紅(ま、不味いわ!色んな意味で雛苺が不味いわ!!)
翠(このチビ苺、一番平静を装っておきながら一番気にしてやがったですぅ!!真紅、そっちは任せたです!翠星石はこっちを……)
真紅(クッ、何て手のかかる子っ!!)
雛(モガモゴモゲモガーモッゲスト!!)
真紅&翠(はぁ……今日はもう寝ましょう、ですぅ……)
ジュン&薔薇(スー…スー…)
238: 2008/07/03(木) 00:53:47.99 ID:Ycd14JPt0
~カラオケ「テラプゲラオプス」~
エンジュ「じゃっ今日はお疲れっしたーwwwww」
みっちゃん「今日も楽しかったわー、カルピス美味しかったし」
やる実「あ、白崎さん。これ私の携番とメアドです。後で絶対連絡くださいね!」
白崎「は、はぁ……」
カナリア「もうこの人達のカラオケに付き合うのはごめんかしらピチカート……」
~帰路~
白崎「……エンジュ、話の続きですが」
エンジュ「……」
白崎「この町を出て行き、薔薇水晶は連れて行かない。本気ですか?」
エンジュ「じゃっ今日はお疲れっしたーwwwww」
みっちゃん「今日も楽しかったわー、カルピス美味しかったし」
やる実「あ、白崎さん。これ私の携番とメアドです。後で絶対連絡くださいね!」
白崎「は、はぁ……」
カナリア「もうこの人達のカラオケに付き合うのはごめんかしらピチカート……」
~帰路~
白崎「……エンジュ、話の続きですが」
エンジュ「……」
白崎「この町を出て行き、薔薇水晶は連れて行かない。本気ですか?」
243: 2008/07/03(木) 01:05:47.70 ID:Ycd14JPt0
白崎「理解できません。何故です?確かに、私の主観から見ても、貴方はローゼンを越えた」
白崎「ですが、だからといって最愛の人形を、いえ、娘を置いていく事の理由にはなりません」
エンジュ「そうだな……敢えて言うなら、最愛の娘だからこそ、だ」
白崎「……?」
エンジュ「今日、あの子に昨晩の事を問い質した時に気づいた。薔薇水晶は恋をしている」
エンジュ「昨晩何があったかは分からない。でもあの子は、恐らく自分でも気づかない内に何かを心に芽吹かせてしまった」
エンジュ「だから必氏にジュンという少年の事を庇った。今までなら絶対に無かった事だ」
白崎「ですが、君が消える必要は無いでしょう?」
エンジュ「親馬鹿かもしれないが、あれは情の深い子だ。どれだけ大切な物であっても、私と比べれば、私を取ってしまうだろう、そういう子だ」
エンジュ「あの子は初めて、親では無く、他人を愛する事を知った。……白崎。娘の幸せを願わない父親というのは、なかなか居ない物だよ」
白崎「……やれやれ。初恋は実らない、といいますがねぇ」
エンジュ「その時は、あの小僧の顔を、母親が見ても判断つかない位にボコボコにするだけさ」
白崎「おお、怖い怖い。では私は……小さな種が美しい華を咲かせるように祈るとしましょう」
エンジュ「そうしてくれ」
エンジュ&白崎「ハハハハハハハハ………」
白崎「ですが、だからといって最愛の人形を、いえ、娘を置いていく事の理由にはなりません」
エンジュ「そうだな……敢えて言うなら、最愛の娘だからこそ、だ」
白崎「……?」
エンジュ「今日、あの子に昨晩の事を問い質した時に気づいた。薔薇水晶は恋をしている」
エンジュ「昨晩何があったかは分からない。でもあの子は、恐らく自分でも気づかない内に何かを心に芽吹かせてしまった」
エンジュ「だから必氏にジュンという少年の事を庇った。今までなら絶対に無かった事だ」
白崎「ですが、君が消える必要は無いでしょう?」
エンジュ「親馬鹿かもしれないが、あれは情の深い子だ。どれだけ大切な物であっても、私と比べれば、私を取ってしまうだろう、そういう子だ」
エンジュ「あの子は初めて、親では無く、他人を愛する事を知った。……白崎。娘の幸せを願わない父親というのは、なかなか居ない物だよ」
白崎「……やれやれ。初恋は実らない、といいますがねぇ」
エンジュ「その時は、あの小僧の顔を、母親が見ても判断つかない位にボコボコにするだけさ」
白崎「おお、怖い怖い。では私は……小さな種が美しい華を咲かせるように祈るとしましょう」
エンジュ「そうしてくれ」
エンジュ&白崎「ハハハハハハハハ………」
248: 2008/07/03(木) 01:13:33.63 ID:Ycd14JPt0
~翌朝~
~桜田家~
ジュン「うぅん、もう朝か。あれ、薔薇水晶がいない」
翠「薔薇水晶ならとっくに起きて居間にいるですぅ……」
ジュン「そうなんだ、って!お、おい!お前、目の下、すごいクマが出来てるぞ?」
真紅「それは気のせいなのだわ。誇り高いローゼンメイデンにクマなど出来る訳が無いのだわ」
雛「アノビッチ絶対ニ抹殺ソウ全テは雛とジュンノ輝カシイ未来ノ」
真紅のテイルスピン!効果は抜群だ!!
真紅「あら、雛苺ったら寝ぼけているようね」
ジュン「し、真紅と雛苺にまで巨大なクマが!?」
翠(結局昨日は眠れなかったです……)
真紅(誰のせいだと思ってるのかしら、全く……)
~桜田家~
ジュン「うぅん、もう朝か。あれ、薔薇水晶がいない」
翠「薔薇水晶ならとっくに起きて居間にいるですぅ……」
ジュン「そうなんだ、って!お、おい!お前、目の下、すごいクマが出来てるぞ?」
真紅「それは気のせいなのだわ。誇り高いローゼンメイデンにクマなど出来る訳が無いのだわ」
雛「アノビッチ絶対ニ抹殺ソウ全テは雛とジュンノ輝カシイ未来ノ」
真紅のテイルスピン!効果は抜群だ!!
真紅「あら、雛苺ったら寝ぼけているようね」
ジュン「し、真紅と雛苺にまで巨大なクマが!?」
翠(結局昨日は眠れなかったです……)
真紅(誰のせいだと思ってるのかしら、全く……)
250: 2008/07/03(木) 01:19:25.74 ID:Ycd14JPt0
~リビング~
薔薇「…あ……ジュン…おはよう……」
ジュン「薔薇水晶、おはよ。姉ちゃんは?」
薔薇「……のりは…部活に…行ったわ……朝ご飯…出来てるから…」
ジュン「あ、用意してくれてたんだ。ありがとう」
薔薇「…真紅達の分も……もう起きてる……?」
ジュン「ああ、もうすぐ降りてくると思うよ」
薔薇「……それじゃ…紅茶も…用意して…おこ……」
雛「あー、薔薇水晶!おはよーなのー!」
真紅&翠「あ、あら。おはよう、ですぅ」
薔薇「…朝食……用意できてる…から……食べて…紅茶…も…」
真紅(昨日の事はあるけど)
翠(何か憎みきれねー奴です)
雛(今日の所は許してあげるなの)
薔薇「…あ……ジュン…おはよう……」
ジュン「薔薇水晶、おはよ。姉ちゃんは?」
薔薇「……のりは…部活に…行ったわ……朝ご飯…出来てるから…」
ジュン「あ、用意してくれてたんだ。ありがとう」
薔薇「…真紅達の分も……もう起きてる……?」
ジュン「ああ、もうすぐ降りてくると思うよ」
薔薇「……それじゃ…紅茶も…用意して…おこ……」
雛「あー、薔薇水晶!おはよーなのー!」
真紅&翠「あ、あら。おはよう、ですぅ」
薔薇「…朝食……用意できてる…から……食べて…紅茶…も…」
真紅(昨日の事はあるけど)
翠(何か憎みきれねー奴です)
雛(今日の所は許してあげるなの)
253: 2008/07/03(木) 01:24:34.55 ID:Ycd14JPt0
~朝食後~
翠「ほらほら、片付けの邪魔になるからしっしっなのですっ!」
真紅「やはり薔薇水晶が淹れてくれる紅茶は完璧なのだわ。温度、注ぎ方、作法。大したものね」
薔薇「……ニコッ……喜んでもらえて……嬉しい…」
雛「薔薇水晶はいいこいいこなの」
ジュン(すっかり馴染んでるな。それに…笑顔も多くなった気がする)
薔薇「……それじゃ…そろそろ…帰らないと…」
翠「もう帰っちゃうですか?せっかちはろくな事ねーですよ?」
薔薇「……でも…お父様が帰ってきたら……ご飯の用意…」
ジュン(あ…そうだ…)
翠「ほらほら、片付けの邪魔になるからしっしっなのですっ!」
真紅「やはり薔薇水晶が淹れてくれる紅茶は完璧なのだわ。温度、注ぎ方、作法。大したものね」
薔薇「……ニコッ……喜んでもらえて……嬉しい…」
雛「薔薇水晶はいいこいいこなの」
ジュン(すっかり馴染んでるな。それに…笑顔も多くなった気がする)
薔薇「……それじゃ…そろそろ…帰らないと…」
翠「もう帰っちゃうですか?せっかちはろくな事ねーですよ?」
薔薇「……でも…お父様が帰ってきたら……ご飯の用意…」
ジュン(あ…そうだ…)
257: 2008/07/03(木) 01:28:04.96 ID:Ycd14JPt0
ジュン「ちょっと待ってろよ、薔薇水晶。昨日約束したろ、写真取るからさ。プリントアウトもすぐ出来るし」
雛「わーい!皆で写真なのよー!」
ジュン「姉ちゃんはいないけど、それでも今ここにいる皆でさ。全員の集合写真はまた後で取ればいいし」
翠「チビ人間にしてはいい事いうのです」
真紅「そうと決まれば、ジュン。早くデジカメを持ってきて頂戴」
ジュン「うん、じゃちょっと待ってろよ。すぐ取ってくるから」
薔薇「…あ…私も……」
雛「わーい!皆で写真なのよー!」
ジュン「姉ちゃんはいないけど、それでも今ここにいる皆でさ。全員の集合写真はまた後で取ればいいし」
翠「チビ人間にしてはいい事いうのです」
真紅「そうと決まれば、ジュン。早くデジカメを持ってきて頂戴」
ジュン「うん、じゃちょっと待ってろよ。すぐ取ってくるから」
薔薇「…あ…私も……」
261: 2008/07/03(木) 01:33:58.21 ID:Ycd14JPt0
~ジュンの部屋~
ジュン「えーっと、何処にやったっけな、デジカメ……」
薔薇「…ねぇ…ジュン……私なんかが…一緒に写って…本当にいいの…?」
ジュン「……何言ってるんだよ。当たり前じゃないか!もう僕たちは家族なんだ。家族と一緒に写真取るなんて、おかしな事、全然ないぞ!それに」
薔薇「え…?」
パシャッ
ジュン「ほら、ツーショットだって今取っちゃったからな。もう一枚も二枚も同じだろ?…もっともツーショットじゃ家族じゃなくて恋人みたいかもしれないかな」
薔薇「…クスッ……そうね…一枚でも…二枚でも…同じ………ジュン…一つだけ……お願いがあるの…」
ジュン「ん、何?」
薔薇「…今のツーショットだけは……プリントアウトしたら……私にだけ…頂戴……」
ジュン「えっ、あっ、うん…わかったよ」
ジュン「えーっと、何処にやったっけな、デジカメ……」
薔薇「…ねぇ…ジュン……私なんかが…一緒に写って…本当にいいの…?」
ジュン「……何言ってるんだよ。当たり前じゃないか!もう僕たちは家族なんだ。家族と一緒に写真取るなんて、おかしな事、全然ないぞ!それに」
薔薇「え…?」
パシャッ
ジュン「ほら、ツーショットだって今取っちゃったからな。もう一枚も二枚も同じだろ?…もっともツーショットじゃ家族じゃなくて恋人みたいかもしれないかな」
薔薇「…クスッ……そうね…一枚でも…二枚でも…同じ………ジュン…一つだけ……お願いがあるの…」
ジュン「ん、何?」
薔薇「…今のツーショットだけは……プリントアウトしたら……私にだけ…頂戴……」
ジュン「えっ、あっ、うん…わかったよ」
265: 2008/07/03(木) 01:38:46.14 ID:Ycd14JPt0
~リビング~
真紅「遅いわ、ジュン。私達はもう準備出来てるわよ」
翠「全くつかえねーチビ人間ですぅ!」
雛「ジュンジュン!早く写真取るのよー!」
薔薇「…お待たせ」
翠「ほら、席も用意しておいてやったです。真ん中はジュンと…薔薇水晶が入るですよ」
薔薇「…真ん中が…私?」
真紅「ええ、そうよ。この写真は貴方の桜田家入居記念みたいなものなのだわ」
雛「しゃっしん~しゃっしん~」
ジュン「よし、タイマーセット!お前ら取るぞー!」
真紅「ジュン、早く席につくのだわ」
翠「撮影パシャリですぅ!」
パシャッ
真紅「遅いわ、ジュン。私達はもう準備出来てるわよ」
翠「全くつかえねーチビ人間ですぅ!」
雛「ジュンジュン!早く写真取るのよー!」
薔薇「…お待たせ」
翠「ほら、席も用意しておいてやったです。真ん中はジュンと…薔薇水晶が入るですよ」
薔薇「…真ん中が…私?」
真紅「ええ、そうよ。この写真は貴方の桜田家入居記念みたいなものなのだわ」
雛「しゃっしん~しゃっしん~」
ジュン「よし、タイマーセット!お前ら取るぞー!」
真紅「ジュン、早く席につくのだわ」
翠「撮影パシャリですぅ!」
パシャッ
266: 2008/07/03(木) 01:43:27.64 ID:Ycd14JPt0
~玄関~
真紅「今度来る時には連絡して頂戴。ホームシアターセットを近々購入するの。大迫力のくんくんをご覧にいれるわ」
翠「次は翠星石の超絶美味しいスコーンをご馳走してやるです」
雛「お絵描き、またしましょうなのよ!クレヨンも沢山用意しておくの!」
薔薇「……ええ…きっと…またくるわ…」
ジュン「それじゃ」
薔薇「…ええ…」
ジュン&薔薇「またな、ね」
帰り道の薔薇水晶
その手には大事そうに二枚の写真が握られて
真紅「今度来る時には連絡して頂戴。ホームシアターセットを近々購入するの。大迫力のくんくんをご覧にいれるわ」
翠「次は翠星石の超絶美味しいスコーンをご馳走してやるです」
雛「お絵描き、またしましょうなのよ!クレヨンも沢山用意しておくの!」
薔薇「……ええ…きっと…またくるわ…」
ジュン「それじゃ」
薔薇「…ええ…」
ジュン&薔薇「またな、ね」
帰り道の薔薇水晶
その手には大事そうに二枚の写真が握られて
267: 2008/07/03(木) 01:46:52.60 ID:Ycd14JPt0
~一枚の写真、それは何でも無い写真
~ごくありふれた日常の一枚
~真紅はいつものように雛苺をたしなめて
~雛苺はジュンの頭の上に登ってジュン登り
~それに翠星石が油を注いで
~ジュンはそれに怒って
~そしてその手を握っているのは
~多分、今日世界で一番楽しそうなお人形
~薔薇水晶
~ごくありふれた日常の一枚
~真紅はいつものように雛苺をたしなめて
~雛苺はジュンの頭の上に登ってジュン登り
~それに翠星石が油を注いで
~ジュンはそれに怒って
~そしてその手を握っているのは
~多分、今日世界で一番楽しそうなお人形
~薔薇水晶
268: 2008/07/03(木) 01:50:18.40 ID:Ycd14JPt0
~一枚の写真、それは何でも無い写真
~でも私には絶対に在り得ないと思っていた一枚
~私はお父様の娘で
~いつもお父様と二人で
~それが当たり前だと思っていたけど
~でも私に「それ以外」があってもいいと教えてくれた
~いきなり撮ってくるから私は心の用意が出来てなくて
~でも自分はしっかり笑顔を作ってる
~そんなずるい人と私のツーショット
~多分、今日世界で一番ずるい人と一番幸せなお人形
~そんな二人の写真
~でも私には絶対に在り得ないと思っていた一枚
~私はお父様の娘で
~いつもお父様と二人で
~それが当たり前だと思っていたけど
~でも私に「それ以外」があってもいいと教えてくれた
~いきなり撮ってくるから私は心の用意が出来てなくて
~でも自分はしっかり笑顔を作ってる
~そんなずるい人と私のツーショット
~多分、今日世界で一番ずるい人と一番幸せなお人形
~そんな二人の写真
269: 2008/07/03(木) 01:54:22.55 ID:Ycd14JPt0
雛「薔薇水晶、帰っちゃったの~。次は何時きてくれるかなー?」
翠「アイツが来ると食事を作ってくれるから翠星石もラクチンなのです」
ジュン「どっちにしろ出前じゃないか」
翠「チビ人間は黙ってろですっ!」
真紅「全くもう。同じ町に住んでいるのよ。何時でも会えるし会いに行けるわ」
雛「じゃあ今から行くー!」
翠「チビ苺はもうちょっとタイミングって奴を考えやがれです!」
ジュン「……そう、だよな。何時でも会える、よな…?」
翠「アイツが来ると食事を作ってくれるから翠星石もラクチンなのです」
ジュン「どっちにしろ出前じゃないか」
翠「チビ人間は黙ってろですっ!」
真紅「全くもう。同じ町に住んでいるのよ。何時でも会えるし会いに行けるわ」
雛「じゃあ今から行くー!」
翠「チビ苺はもうちょっとタイミングって奴を考えやがれです!」
ジュン「……そう、だよな。何時でも会える、よな…?」
272: 2008/07/03(木) 02:10:03.58 ID:Ycd14JPt0
薔薇「……お父様……もう帰ってこられてる…かしら…」
薔薇「……もうすぐ…お店…え…?」
~番地~丁目
そこにドールショップ「テラVIP」はあった
昨日までは
薔薇「…そんな…嘘…昨日までは…確かにここに……」
そこには、もう何年も前から何も無かったかのような、そんな空き地が広がっていた
薔薇「…なんで…こんな……お父様…(ポロポロ)」
薔薇「…あ……これ…何…?……手紙……?」
「私の最愛の娘、薔薇水晶へ
私はこの町を出て行く この町に私の求める物は無かった
~県~町~に私は向う これからはお前の自由だ
お前の、薔薇水晶の思うように生きなさい 私の後を追うならこの手紙の」
薔薇「…お父様……お父様…薔薇水晶は…お父様がいなければ…どうやって生きていけば……」
薔薇「……もうすぐ…お店…え…?」
~番地~丁目
そこにドールショップ「テラVIP」はあった
昨日までは
薔薇「…そんな…嘘…昨日までは…確かにここに……」
そこには、もう何年も前から何も無かったかのような、そんな空き地が広がっていた
薔薇「…なんで…こんな……お父様…(ポロポロ)」
薔薇「…あ……これ…何…?……手紙……?」
「私の最愛の娘、薔薇水晶へ
私はこの町を出て行く この町に私の求める物は無かった
~県~町~に私は向う これからはお前の自由だ
お前の、薔薇水晶の思うように生きなさい 私の後を追うならこの手紙の」
薔薇「…お父様……お父様…薔薇水晶は…お父様がいなければ…どうやって生きていけば……」
273: 2008/07/03(木) 02:15:09.69 ID:Ycd14JPt0
~離れた高台の上~
白崎「いいのかい、これで?」
エンジュ「後は、あの子が自分で決めなければいけない」
白崎「親子揃って…不器用な事だ」
エンジュ「私は…」
白崎「ん?」
エンジュ「あの子を何よりも美しく育てたい。ローゼンは戦う事でアリスを望んだ。だが戦いとは、ただ暴力で傷つけあうだけではない」
エンジュ「生きる事、生き抜く事、それ自体が戦いなのだ。今、薔薇水晶は自ら決断しなければならない。これも尊い戦いだ」
白崎「親馬鹿、ここに極まれり、といった所ですか」
エンジュ「好きなように言うがいいさ」
白崎「おっと、薔薇水晶が…決断を下したようですね」
白崎「いいのかい、これで?」
エンジュ「後は、あの子が自分で決めなければいけない」
白崎「親子揃って…不器用な事だ」
エンジュ「私は…」
白崎「ん?」
エンジュ「あの子を何よりも美しく育てたい。ローゼンは戦う事でアリスを望んだ。だが戦いとは、ただ暴力で傷つけあうだけではない」
エンジュ「生きる事、生き抜く事、それ自体が戦いなのだ。今、薔薇水晶は自ら決断しなければならない。これも尊い戦いだ」
白崎「親馬鹿、ここに極まれり、といった所ですか」
エンジュ「好きなように言うがいいさ」
白崎「おっと、薔薇水晶が…決断を下したようですね」
276: 2008/07/03(木) 02:20:57.50 ID:Ycd14JPt0
~桜田家~
ピンポ~ン
ジュン「はーい、何方ですか、って、え?何、この黒尽くめは!?」
黒尽くめ「…コーホー」
ジュン「わ、何だ、何なんだよ!?わっ!止めろー!!!」
ドカ ドカッ バキッ ボコッ ドカッ チュドーン☆
1hit 2hit エリアル始動 3hit 4hit Finish Him !
真紅「ちょっと!ジュン、どうしたの!?」
黒尽くめ「コーホー…チッ……」
翠「ギィヤァアアアア!ジュンがメタクソのボロボロにボコされてやがるですー!!」
雛「あ、!黒いのが逃げたのよー!!」
ピンポ~ン
ジュン「はーい、何方ですか、って、え?何、この黒尽くめは!?」
黒尽くめ「…コーホー」
ジュン「わ、何だ、何なんだよ!?わっ!止めろー!!!」
ドカ ドカッ バキッ ボコッ ドカッ チュドーン☆
1hit 2hit エリアル始動 3hit 4hit Finish Him !
真紅「ちょっと!ジュン、どうしたの!?」
黒尽くめ「コーホー…チッ……」
翠「ギィヤァアアアア!ジュンがメタクソのボロボロにボコされてやがるですー!!」
雛「あ、!黒いのが逃げたのよー!!」
277: 2008/07/03(木) 02:24:30.02 ID:Ycd14JPt0
~数分前~
白崎「本当にやるんですか?」
エンジュ「ああ、私にこの町を出て行かせる原因を作った小僧だからな。これくらいしないと気が治まらん」
白崎「まぁそれは構いませんが、その格好は……」
エンジュ「コーホー……(何を言うか)コーホー……(由緒ある決闘服なのだ)
白崎「わ、わかりました(何を言っているのかわからない)」
白崎「本当にやるんですか?」
エンジュ「ああ、私にこの町を出て行かせる原因を作った小僧だからな。これくらいしないと気が治まらん」
白崎「まぁそれは構いませんが、その格好は……」
エンジュ「コーホー……(何を言うか)コーホー……(由緒ある決闘服なのだ)
白崎「わ、わかりました(何を言っているのかわからない)」
278: 2008/07/03(木) 02:28:55.88 ID:Ycd14JPt0
~現在~
白崎「で、気がすみましたか?」
エンジュ「いや、まだまだだな。もっと続けたいところだったが、真紅達が思ったより早かった」
白崎「それは残念。で、これからどうするつもりです?」
エンジュ「そうだな。百年以上人形を作り続けてきた。少し休んでも罰は当らないさ。お前はどうするんだ」
白崎「そうですねぇ。百年人形を作り続けた人形師が人形作りを辞めた時、何をするのか?今はそれに興味が向いています」
エンジュ「……物好きが世の中にはいるものだ」
白崎「そっくりそのまま貴方にお返ししますよ」
エンジュ&白崎「ハハハハハハハハ……」
白崎「で、気がすみましたか?」
エンジュ「いや、まだまだだな。もっと続けたいところだったが、真紅達が思ったより早かった」
白崎「それは残念。で、これからどうするつもりです?」
エンジュ「そうだな。百年以上人形を作り続けてきた。少し休んでも罰は当らないさ。お前はどうするんだ」
白崎「そうですねぇ。百年人形を作り続けた人形師が人形作りを辞めた時、何をするのか?今はそれに興味が向いています」
エンジュ「……物好きが世の中にはいるものだ」
白崎「そっくりそのまま貴方にお返ししますよ」
エンジュ&白崎「ハハハハハハハハ……」
283: 2008/07/03(木) 02:35:47.73 ID:Ycd14JPt0
~数十分前~
薔薇「お父様……お父様……!」
「お前の、薔薇水晶の思うように生きなさい 私の後を追うならこの手紙の
中に地図と旅費、チケットが入っている お前の望むようにしないさい
最愛の娘、薔薇水晶へ さようなら 」
薔薇「…お父様……そうなのです…ね……」
薔薇「……お父様………また…ね……」
~離れた高台の上~
白崎「やはり薔薇水晶は…貴方の思う道を進んだようです」
エンジュ「そうだろうな、流石は私の自慢の娘だ」
白崎「……その割りには、拳が震えているようですが?」
エンジュ「……気のせいだろう」
白崎「そういう事にしておきますよ。……何処に向ってるんです?」
エンジュ「なに、大した用事じゃない」
エンジュ「行きがけの駄賃を貰いにな」
~数分前に続く~
薔薇「お父様……お父様……!」
「お前の、薔薇水晶の思うように生きなさい 私の後を追うならこの手紙の
中に地図と旅費、チケットが入っている お前の望むようにしないさい
最愛の娘、薔薇水晶へ さようなら 」
薔薇「…お父様……そうなのです…ね……」
薔薇「……お父様………また…ね……」
~離れた高台の上~
白崎「やはり薔薇水晶は…貴方の思う道を進んだようです」
エンジュ「そうだろうな、流石は私の自慢の娘だ」
白崎「……その割りには、拳が震えているようですが?」
エンジュ「……気のせいだろう」
白崎「そういう事にしておきますよ。……何処に向ってるんです?」
エンジュ「なに、大した用事じゃない」
エンジュ「行きがけの駄賃を貰いにな」
~数分前に続く~
285: 2008/07/03(木) 02:40:35.13 ID:Ycd14JPt0
~桜田家~
ジュン「あいててて…ちっくしょう、何だったんだ、あの黒い奴は…」
翠「ちょっと!動いたら消毒液が塗れねーです!」
雛「ジュンがかわいそかわいそなのよー」
真紅「この町も物騒になった物だわ」
ピンポーン
一同「ビクッ!?」
翠「こ、ここは翠星石が行くですぅ!」
真紅「翠星石にはジュンの手当てがあるわ。私が行きましょう」
雛「やんややんやなのよー」
ジュン「あいててて…ちっくしょう、何だったんだ、あの黒い奴は…」
翠「ちょっと!動いたら消毒液が塗れねーです!」
雛「ジュンがかわいそかわいそなのよー」
真紅「この町も物騒になった物だわ」
ピンポーン
一同「ビクッ!?」
翠「こ、ここは翠星石が行くですぅ!」
真紅「翠星石にはジュンの手当てがあるわ。私が行きましょう」
雛「やんややんやなのよー」
289: 2008/07/03(木) 02:47:42.62 ID:Ycd14JPt0
ピンポーン
ジュン「ちょ、ちょっと待てよ!流石にお前らが出たら不味すぎる。歩けないって程じゃないし僕が出るよ」
真紅「流石に二度目は無いと思うけど、気をつけるのだわ」
ジュン「分かってる、僕だってそこまで馬鹿じゃないさ。よいしょっと」
ジュン「はーい、何方ですかー?」
バタン
ジュン「……」
黒尽くめ「コーホー……コーホー……」
ジュン「ま、また来たぁぁぁぁぁ!!!!!!」
シュッ シュッ バキッ バスッ バスッ ドドドッ バスッ ピカッ ドドドドドドドッ You Win!!
1hit 2hit エリアル始動 3hit 4hit 5.6.7hit 8hiy 暗転 9.10.11.12...15hit he is dead !!
ジュン「ちょ、ちょっと待てよ!流石にお前らが出たら不味すぎる。歩けないって程じゃないし僕が出るよ」
真紅「流石に二度目は無いと思うけど、気をつけるのだわ」
ジュン「分かってる、僕だってそこまで馬鹿じゃないさ。よいしょっと」
ジュン「はーい、何方ですかー?」
バタン
ジュン「……」
黒尽くめ「コーホー……コーホー……」
ジュン「ま、また来たぁぁぁぁぁ!!!!!!」
シュッ シュッ バキッ バスッ バスッ ドドドッ バスッ ピカッ ドドドドドドドッ You Win!!
1hit 2hit エリアル始動 3hit 4hit 5.6.7hit 8hiy 暗転 9.10.11.12...15hit he is dead !!
293: 2008/07/03(木) 03:02:47.97 ID:Ycd14JPt0
真紅「キャァァァアアアア!ジュン!ジューン!」
雛「衛生兵!衛生兵ー!!」
翠「あわあわわわわ!えーい、この赤チンを塗りたくるですー!!」
ジュン「痛っ!イタタタタタタ!ちょ、ちょっと待て!それは塗りす、アイテッ、染みるぅぅぅぅ!!!」
~三十分後~
翠「ふぅ、もう峠は越えやがったです」
真紅「そう、これで一安心という訳ね」
ジュン「朝から酷い目にあった……」
ピンポーン♪
一同「ビクッ!!!」
雛「衛生兵!衛生兵ー!!」
翠「あわあわわわわ!えーい、この赤チンを塗りたくるですー!!」
ジュン「痛っ!イタタタタタタ!ちょ、ちょっと待て!それは塗りす、アイテッ、染みるぅぅぅぅ!!!」
~三十分後~
翠「ふぅ、もう峠は越えやがったです」
真紅「そう、これで一安心という訳ね」
ジュン「朝から酷い目にあった……」
ピンポーン♪
一同「ビクッ!!!」
296: 2008/07/03(木) 03:07:04.70 ID:Ycd14JPt0
JUM「さ、三度目の正直っていうよな」
翠「二度あることは三度あるとも言うです」
雛「仏の顔も三度までなのー」
真紅「雛苺、それは明らかに用法を間違っているわ、間違っているわ」
真紅(大事な事なので二回言うのだわ)
ジュン「と、とにかく今度も僕が行かないと…」
バタン
ジュン「……」
薔薇「……」
ジュン「……」
翠「ちょっとどうしたですか、ジュンー、……」
真紅&雛「どうしたの、二人とも、……」
一同「…こんにち…は…」
翠「二度あることは三度あるとも言うです」
雛「仏の顔も三度までなのー」
真紅「雛苺、それは明らかに用法を間違っているわ、間違っているわ」
真紅(大事な事なので二回言うのだわ)
ジュン「と、とにかく今度も僕が行かないと…」
バタン
ジュン「……」
薔薇「……」
ジュン「……」
翠「ちょっとどうしたですか、ジュンー、……」
真紅&雛「どうしたの、二人とも、……」
一同「…こんにち…は…」
297: 2008/07/03(木) 03:13:26.87 ID:Ycd14JPt0
ジュン「…で、帰ったらこの手紙があった訳か」
薔薇「…そう…なの……私…他に行くところが…無いから…どうしていいか…わからなくて…」
翠(エンジュの野郎…旅費とかいうレベルの金額じゃねーです!)
真紅(……しかも小切手よ……最初から薔薇水晶をウチに預けるつもりまんまんね)
雛(あのホ〇金髪が……何がお前の自由にしろ、だ……狙ってやがったな……)
翠(ひ、雛苺が覚醒しかけてるですぅ!仕方ないです、この吹き矢を、ふぅっ!)
トスッ
雛「あれ?急に眠くなってきたの…おや…すみ…スースー」
薔薇「…そう…なの……私…他に行くところが…無いから…どうしていいか…わからなくて…」
翠(エンジュの野郎…旅費とかいうレベルの金額じゃねーです!)
真紅(……しかも小切手よ……最初から薔薇水晶をウチに預けるつもりまんまんね)
雛(あのホ〇金髪が……何がお前の自由にしろ、だ……狙ってやがったな……)
翠(ひ、雛苺が覚醒しかけてるですぅ!仕方ないです、この吹き矢を、ふぅっ!)
トスッ
雛「あれ?急に眠くなってきたの…おや…すみ…スースー」
300: 2008/07/03(木) 03:19:12.28 ID:Ycd14JPt0
ジュン「そういう事情なら仕方ないよ。しばらくはウチに済めばいいから、さ」
薔薇「……でも……迷惑じゃない……?」
翠「そりゃもう迷惑かかりまくりに決まってるですぅ!」
ジュン「翠星石!そんな言い方って」
翠「だから思いっきりこき使ってやるですぅ!覚悟しとくがいいですぅ!」
真紅「のりも一向に紅茶の腕が上がらないんだもの。丁度いい紅茶の注ぎ手が出来たわ」
ジュン「…お前達…」
真紅「さ、そろそろ昼食の時間よ。献立は任せるから仕度して頂戴、薔薇水晶」
翠「あ、コーヒーゼリーも作るですよ!?今度はクリームもたっぷり付けるです!」
薔薇「……グスッ…ええ……今日は思い切り…腕によりをかけて…作るわ…」
「ああー!何かジュンのだけクリームがやけに多いですっ!」
「雛のゼリーは花丸ゼリーなのよー」
「そろそろ紅茶を淹れて頂戴」
「お前らなぁ、幾らなんでも少しは遠慮ってもんを」
「…くすっ…」
薔薇「……でも……迷惑じゃない……?」
翠「そりゃもう迷惑かかりまくりに決まってるですぅ!」
ジュン「翠星石!そんな言い方って」
翠「だから思いっきりこき使ってやるですぅ!覚悟しとくがいいですぅ!」
真紅「のりも一向に紅茶の腕が上がらないんだもの。丁度いい紅茶の注ぎ手が出来たわ」
ジュン「…お前達…」
真紅「さ、そろそろ昼食の時間よ。献立は任せるから仕度して頂戴、薔薇水晶」
翠「あ、コーヒーゼリーも作るですよ!?今度はクリームもたっぷり付けるです!」
薔薇「……グスッ…ええ……今日は思い切り…腕によりをかけて…作るわ…」
「ああー!何かジュンのだけクリームがやけに多いですっ!」
「雛のゼリーは花丸ゼリーなのよー」
「そろそろ紅茶を淹れて頂戴」
「お前らなぁ、幾らなんでも少しは遠慮ってもんを」
「…くすっ…」
302: 2008/07/03(木) 03:22:35.91 ID:Ycd14JPt0
~某所~
白崎「エンジュ…流石にここは…」
エンジュ「なんだ、ラプラス。何か不満でもあるのか。二人で済むのにわざわざ一軒家を借りたんだぞ」
白崎改めラプラス「いや、その。立地、というか……流石に桜田家の真正面の家というのはどうなんだ?」
エンジュ「五月蝿い、気が散る。あぁ、薔薇水晶……何て美味しそうなコーヒーゼリーなんだ……」
ラプラス「やれやれ…親馬鹿もここまでくると芸術品、ですかな」
エンジュ「おのれ、真紅!可愛い薔薇水晶にお茶組をさせるなど……!」
白崎「エンジュ…流石にここは…」
エンジュ「なんだ、ラプラス。何か不満でもあるのか。二人で済むのにわざわざ一軒家を借りたんだぞ」
白崎改めラプラス「いや、その。立地、というか……流石に桜田家の真正面の家というのはどうなんだ?」
エンジュ「五月蝿い、気が散る。あぁ、薔薇水晶……何て美味しそうなコーヒーゼリーなんだ……」
ラプラス「やれやれ…親馬鹿もここまでくると芸術品、ですかな」
エンジュ「おのれ、真紅!可愛い薔薇水晶にお茶組をさせるなど……!」
306: 2008/07/03(木) 03:28:20.06 ID:Ycd14JPt0
薔薇水晶
「一昨日までは何時も通りの毎日だった
でも、それはほんの些細な事でガラリと姿を変えてしまった
今でも信じられないような、それこそ夢のような日々が始まったけれど
私は精一杯生きて、戦う
それが私、人形師エンジュに作られた人形、薔薇水晶
好きな人の為なら嫌な事でも辛い事でも頑張れる
それを教えてくれた人の為に、今日も、明日も明後日も……」
ジュン「今日のご飯も凄く美味しいよ、薔薇水晶!」
薔薇「…喜んで貰えて…嬉しい…・・・」
ジュン「いや、本当に美味しくってさ」
薔薇「…ねぇ…ジュン…」
ジュン「何、どうしたの?」
薔薇「……大…好き……」
「一昨日までは何時も通りの毎日だった
でも、それはほんの些細な事でガラリと姿を変えてしまった
今でも信じられないような、それこそ夢のような日々が始まったけれど
私は精一杯生きて、戦う
それが私、人形師エンジュに作られた人形、薔薇水晶
好きな人の為なら嫌な事でも辛い事でも頑張れる
それを教えてくれた人の為に、今日も、明日も明後日も……」
ジュン「今日のご飯も凄く美味しいよ、薔薇水晶!」
薔薇「…喜んで貰えて…嬉しい…・・・」
ジュン「いや、本当に美味しくってさ」
薔薇「…ねぇ…ジュン…」
ジュン「何、どうしたの?」
薔薇「……大…好き……」
307: 2008/07/03(木) 03:28:54.19 ID:Ycd14JPt0
ローゼンメイデンSS
薔薇水晶「………」 - fin -
薔薇水晶「………」 - fin -
308: 2008/07/03(木) 03:29:53.50 ID:yuR+m1ss0
乙ー
快楽天買ってた時は、こんな綺麗な話になるとは思わなかったぜ
快楽天買ってた時は、こんな綺麗な話になるとは思わなかったぜ
312: 2008/07/03(木) 03:32:14.07 ID:32wiCjHSO
美しい
乙!
乙!
339: 2008/07/03(木) 11:30:08.63 ID:Ycd14JPt0
*突発的おまけ*
~桜田家~
薔薇「…お昼…出来た…」
雛「うゎーい!すっごく美味しそうな匂いがするのよー!」
真紅「本当に美味しそうな匂いね。香辛料も効いていて、とても美味しそうだわ」
ジュン「あ、薔薇水晶。もうお昼出来たのか。今日は何を作ってくれたの?」
薔薇「…今日…は…キムチチゲ風…雑炊…」
翠「食欲が失せるような糞あちー日でも、これなら食欲が出るですぅ」
雛「テーブユに並べ終わったのよー」
真紅「それじゃ、冷めない内に頂きましょう」
一同「いただきまーす」
~桜田家~
薔薇「…お昼…出来た…」
雛「うゎーい!すっごく美味しそうな匂いがするのよー!」
真紅「本当に美味しそうな匂いね。香辛料も効いていて、とても美味しそうだわ」
ジュン「あ、薔薇水晶。もうお昼出来たのか。今日は何を作ってくれたの?」
薔薇「…今日…は…キムチチゲ風…雑炊…」
翠「食欲が失せるような糞あちー日でも、これなら食欲が出るですぅ」
雛「テーブユに並べ終わったのよー」
真紅「それじゃ、冷めない内に頂きましょう」
一同「いただきまーす」
341: 2008/07/03(木) 11:35:51.85 ID:Ycd14JPt0
ジュン「夏に雑炊だと、はふはふ。熱くて食べられないような気もするけど、はふはふ」
翠「逆にこの熱さが、はふはふ。食欲を駆り立てる事、山の如しですぅ、はふはふ」
雛「迎え酒と一緒なのよー、はふはふ」
真紅「ちょっと、あなた達、はふはふ。口に食べ物を入れたまま、はふはふ。喋るものでは、はふはふ。ないのだわ、はふはふ」
薔薇「…はふはふ…あ…ジュン…」
ジュン「はふはふ。ん、どうしたの、薔薇水晶?はふはふ」
薔薇「…動かないで…ほっぺ…ご飯粒…」
*チュッ*
*パクリ*
薔薇「…もう…大丈夫…」
ジュン「えっ、あっ、そ、その。あ、ありがと」
真紅&翠&雛(……)
翠「逆にこの熱さが、はふはふ。食欲を駆り立てる事、山の如しですぅ、はふはふ」
雛「迎え酒と一緒なのよー、はふはふ」
真紅「ちょっと、あなた達、はふはふ。口に食べ物を入れたまま、はふはふ。喋るものでは、はふはふ。ないのだわ、はふはふ」
薔薇「…はふはふ…あ…ジュン…」
ジュン「はふはふ。ん、どうしたの、薔薇水晶?はふはふ」
薔薇「…動かないで…ほっぺ…ご飯粒…」
*チュッ*
*パクリ*
薔薇「…もう…大丈夫…」
ジュン「えっ、あっ、そ、その。あ、ありがと」
真紅&翠&雛(……)
343: 2008/07/03(木) 11:42:37.02 ID:Ycd14JPt0
雛「あー!ジュン、ほっぺたにご飯粒がついてるのよー!雛が取ってあげるー」
翠「む!よく見るとデコにもついてやがる気がしますです!ここは翠星石にまかせやがれです」
真紅「あら、ジュン?唇にご飯粒が付いているように見えるわ。私が取ってあげるのだわ」
ジュン「ちょ、ちょっと待てよ、お前らー!!」
~同時刻、某所~
エンジュ「……」
ラプラス「おや、どうしました、エンジュ?桜田家に動きでもありましたか?」
エンジュ「……ぞ…」
ラプラス「え?」
エンジュ「頃してやるぞ、桜田ジュゥゥゥゥンッ!!」
エンジュ「わわわ、わ、私の薔薇水晶にホッペのお弁当を口で取らせた挙句に、全ドールから攻め立てられるだとぉぉぉぉぉ!!!」
エンジュ「羨ましいぞ!あ、いや!悪は滅びねばならん!!ラプラス!!倉庫からRPG-7を持ってこいっ!今すぐにだ!!」
ラプラス「お、落ち着きなさい、エンジュッ!!」
翠「む!よく見るとデコにもついてやがる気がしますです!ここは翠星石にまかせやがれです」
真紅「あら、ジュン?唇にご飯粒が付いているように見えるわ。私が取ってあげるのだわ」
ジュン「ちょ、ちょっと待てよ、お前らー!!」
~同時刻、某所~
エンジュ「……」
ラプラス「おや、どうしました、エンジュ?桜田家に動きでもありましたか?」
エンジュ「……ぞ…」
ラプラス「え?」
エンジュ「頃してやるぞ、桜田ジュゥゥゥゥンッ!!」
エンジュ「わわわ、わ、私の薔薇水晶にホッペのお弁当を口で取らせた挙句に、全ドールから攻め立てられるだとぉぉぉぉぉ!!!」
エンジュ「羨ましいぞ!あ、いや!悪は滅びねばならん!!ラプラス!!倉庫からRPG-7を持ってこいっ!今すぐにだ!!」
ラプラス「お、落ち着きなさい、エンジュッ!!」
345: 2008/07/03(木) 11:48:26.11 ID:Ycd14JPt0
~桜田家~
ジュン「い、いい加減にしろよ、お前ら~!!」
真紅&翠&雛「はいはいは~い」
ジュン「全く、本当に反省してるのかな、こいつら……」
真紅&翠&雛(ブツブツブツブツ……)
雛(うー、やっぱり奇襲は二度目は通用しないの)
翠(ちっ、こんな手があるとは…しかし古典的故に効果は抜群ですぅ…恐ろしい子、薔薇水晶…)
真紅(エンジュが町を去った事によって薔薇水晶の桜田家における危険度が急上昇なのだわ…)
薔薇「……」
薔薇「…向かい側の家…騒がしい…?」
~向かい側の家~
エンジュ「頃すっ!絶対殺ーす!!」
ラプラス「や、やめなさい、エンジュッ!」
ジュン「い、いい加減にしろよ、お前ら~!!」
真紅&翠&雛「はいはいは~い」
ジュン「全く、本当に反省してるのかな、こいつら……」
真紅&翠&雛(ブツブツブツブツ……)
雛(うー、やっぱり奇襲は二度目は通用しないの)
翠(ちっ、こんな手があるとは…しかし古典的故に効果は抜群ですぅ…恐ろしい子、薔薇水晶…)
真紅(エンジュが町を去った事によって薔薇水晶の桜田家における危険度が急上昇なのだわ…)
薔薇「……」
薔薇「…向かい側の家…騒がしい…?」
~向かい側の家~
エンジュ「頃すっ!絶対殺ーす!!」
ラプラス「や、やめなさい、エンジュッ!」
346: 2008/07/03(木) 11:59:33.19 ID:Ycd14JPt0
~桜田家某所 秘密のお茶会~
紅い人形「同志諸君。準備はよろしいかしら」
翠の人形「ええ、全員着席しましたですよ」
苺色人形「早速始めましょうなのよ」
一同「桜田家憂国会議を!」
紅い人形「今日の議題は…皆、お分かりね?」
翠の人形「みなまでいうなですぅ。最近この家にやってきた新参者、薔薇水晶についてしかありえねーのです」
苺色人形「薔薇水晶の参入により、桜田家のパワーバランスに変動が生じたのは確定的に明らかなの」
紅い人形「そうね。でも手荒な手は打てないわ。当のジュン本人もまんざらでは無さそうだし」
翠の人形「キィィィ!それが許せねーです!可愛い可愛い翠星石という子を無碍にしていると聞いてるですっ!」
苺色人形「雛苺っていうとっても良い子も、最近ジュン登りの回数が減ったと嘆いていたという情報もあるの」
紅い人形「そういえば、真紅という可憐な子を抱っこする機会が減ったというネタも入っているわ」
ジュン「おーい、僕の部屋で何やってるんだー?今日は僕が紅茶を淹れてやったぞー、早く降りてこーい!」
一同「……きょ、今日の会議は一旦中止なのだわ、ですぅ、なのー」
紅い人形「同志諸君。準備はよろしいかしら」
翠の人形「ええ、全員着席しましたですよ」
苺色人形「早速始めましょうなのよ」
一同「桜田家憂国会議を!」
紅い人形「今日の議題は…皆、お分かりね?」
翠の人形「みなまでいうなですぅ。最近この家にやってきた新参者、薔薇水晶についてしかありえねーのです」
苺色人形「薔薇水晶の参入により、桜田家のパワーバランスに変動が生じたのは確定的に明らかなの」
紅い人形「そうね。でも手荒な手は打てないわ。当のジュン本人もまんざらでは無さそうだし」
翠の人形「キィィィ!それが許せねーです!可愛い可愛い翠星石という子を無碍にしていると聞いてるですっ!」
苺色人形「雛苺っていうとっても良い子も、最近ジュン登りの回数が減ったと嘆いていたという情報もあるの」
紅い人形「そういえば、真紅という可憐な子を抱っこする機会が減ったというネタも入っているわ」
ジュン「おーい、僕の部屋で何やってるんだー?今日は僕が紅茶を淹れてやったぞー、早く降りてこーい!」
一同「……きょ、今日の会議は一旦中止なのだわ、ですぅ、なのー」
347: 2008/07/03(木) 12:07:46.46 ID:Ycd14JPt0
~リビング~
ジュン「薔薇水晶に紅茶の淹れ方を手ほどきしてもらったんだ。何時もより美味しく出来たと思うけど、どうだ?」
雛「ジュンが淹れてくれる紅茶は、いつも美味しいのよー」
翠「ふん、まぁチビ人間にしては上出来です。早く翠星石のスコーンに釣り合う腕前になりやがれです」
真紅「でも、美味しいわ。これなら及第点、といった所ね」
薔薇「…ジュンは…要領がいいから…すぐ上達…するわ…」
ジュン「全く、褒められてるか貶されてるのか、どっちなんだよ」
一同「やんややんや」
~同時刻 某所~
エンジュ「…もう、堪忍袋の緒が切れた…」
ラプラス「エ、エンジュ!be cool! be cool ok !?」
エンジュ「ラプラース!私の決闘服を用意しろっ!!」
ジュン「薔薇水晶に紅茶の淹れ方を手ほどきしてもらったんだ。何時もより美味しく出来たと思うけど、どうだ?」
雛「ジュンが淹れてくれる紅茶は、いつも美味しいのよー」
翠「ふん、まぁチビ人間にしては上出来です。早く翠星石のスコーンに釣り合う腕前になりやがれです」
真紅「でも、美味しいわ。これなら及第点、といった所ね」
薔薇「…ジュンは…要領がいいから…すぐ上達…するわ…」
ジュン「全く、褒められてるか貶されてるのか、どっちなんだよ」
一同「やんややんや」
~同時刻 某所~
エンジュ「…もう、堪忍袋の緒が切れた…」
ラプラス「エ、エンジュ!be cool! be cool ok !?」
エンジュ「ラプラース!私の決闘服を用意しろっ!!」
348: 2008/07/03(木) 12:13:10.80 ID:Ycd14JPt0
~桜田家~
ジュン「やれやれ、全く毎度の事ながら騒がしいよな」
薔薇「…でも…楽しい…」
ジュン「…そうかも、な。薔薇水晶…」
-バリィンッ!!-
ジュン「なっ!?リビングのガラスがっ!!」
真紅「な、何っ!?」
翠「す、水銀燈ですかっ!?」
雛「何か黒いのがいるのー!!」
エンジュ改め黒尽くめ「…コーホー(小僧)コーホー(その命)コーホー!(貰い受ける!)」
ラプラス「本当にやっちゃいましたか…はぁ…」
ジュン「やれやれ、全く毎度の事ながら騒がしいよな」
薔薇「…でも…楽しい…」
ジュン「…そうかも、な。薔薇水晶…」
-バリィンッ!!-
ジュン「なっ!?リビングのガラスがっ!!」
真紅「な、何っ!?」
翠「す、水銀燈ですかっ!?」
雛「何か黒いのがいるのー!!」
エンジュ改め黒尽くめ「…コーホー(小僧)コーホー(その命)コーホー!(貰い受ける!)」
ラプラス「本当にやっちゃいましたか…はぁ…」
351: 2008/07/03(木) 12:22:56.57 ID:Ycd14JPt0
翠「何を言ってるのかさっぱりですぅ!!」
雛「でも……」
真紅「…明確な殺意が伝わってくるのだわ!」
ジュン「くそ!何なんだよ、コイツは!!」
薔薇「…ジュン…危険…下がって…」
黒尽くめ「…コーホー(惰弱な小僧が)…コーホー(守るべきドールに守られるか)…コーホー(それが貴様の罪なのだ!)」
黒尽くめ「…コホッ(喰らうが良い!)…コフォォ!(エンジュドリルッ!)」
雛「ジュン!危ないのっ!!キャァッ!!」
ジュン「ひ、雛苺っ!お前、僕だけじゃなく雛苺までっ!!」
翠「このクロンボめ!喰らうです!スィドリーム!…!?避けた!?」
黒尽くめ「…コーホー(どくのだ翠星石)…コーホー(今はお前に用はない)…コーホー(だが邪魔立てするなら!)」
翠「キャァァァ!」
ジュン「翠星石ー!!」
真紅「…こいつ」
薔薇「…強い…!」
雛「でも……」
真紅「…明確な殺意が伝わってくるのだわ!」
ジュン「くそ!何なんだよ、コイツは!!」
薔薇「…ジュン…危険…下がって…」
黒尽くめ「…コーホー(惰弱な小僧が)…コーホー(守るべきドールに守られるか)…コーホー(それが貴様の罪なのだ!)」
黒尽くめ「…コホッ(喰らうが良い!)…コフォォ!(エンジュドリルッ!)」
雛「ジュン!危ないのっ!!キャァッ!!」
ジュン「ひ、雛苺っ!お前、僕だけじゃなく雛苺までっ!!」
翠「このクロンボめ!喰らうです!スィドリーム!…!?避けた!?」
黒尽くめ「…コーホー(どくのだ翠星石)…コーホー(今はお前に用はない)…コーホー(だが邪魔立てするなら!)」
翠「キャァァァ!」
ジュン「翠星石ー!!」
真紅「…こいつ」
薔薇「…強い…!」
352: 2008/07/03(木) 12:31:57.57 ID:Ycd14JPt0
真紅(薔薇水晶。私がローズテイルで足を止めるわ。その隙に)
薔薇(…わかった…)
真紅「喰らいなさい!ローズテ、!?」
黒尽くめ「…コーホー(ふっ、真紅よ)…コーホー(そんなモーションの大きい攻撃を)…コーホー(私が喰らうとでも思ったのか!)」
真紅「アアアッ!」
ジュン「真紅ー!!」
黒尽くめ「…コーホー(哀れなものだ)…コーホー(主人を守るとはいえ)…コーホー(その主人がこの体たらくではな)」
黒尽くめ「…コーホー(さて、待たせたな)…コーホー(桜田ジュン)…コーホー(ようやくお前の番だ)」
ジュン「…せない…」
黒尽くめ「…コホ(何?)」
ジュン「もうこれ以上、誰も傷つけさせない!!」
翠「チビ人間…」
雛「私達を…」
真紅「庇うつもり…!?」
薔薇(…わかった…)
真紅「喰らいなさい!ローズテ、!?」
黒尽くめ「…コーホー(ふっ、真紅よ)…コーホー(そんなモーションの大きい攻撃を)…コーホー(私が喰らうとでも思ったのか!)」
真紅「アアアッ!」
ジュン「真紅ー!!」
黒尽くめ「…コーホー(哀れなものだ)…コーホー(主人を守るとはいえ)…コーホー(その主人がこの体たらくではな)」
黒尽くめ「…コーホー(さて、待たせたな)…コーホー(桜田ジュン)…コーホー(ようやくお前の番だ)」
ジュン「…せない…」
黒尽くめ「…コホ(何?)」
ジュン「もうこれ以上、誰も傷つけさせない!!」
翠「チビ人間…」
雛「私達を…」
真紅「庇うつもり…!?」
355: 2008/07/03(木) 12:43:18.12 ID:Ycd14JPt0
黒尽くめ「…コーホー(良い覚悟だ)…コーホー(元より狙いは貴様一人)…コーホー(氏ぬがよい!)」
ジュン「うわぁぁっ!!」
薔薇「…ジュン…!」
黒尽くめ「…コーホー(いいザマだな)…コーホー(最後に何か言い残す事はあるか?)」
ジュン「…んだ…」
黒尽くめ「…コホ(な、何だ?この気迫は!?)」
ジュン「家族は僕が守るんだっ!!!」
黒尽くめ「…コーホー(往生際の悪い)…コーホー(トドメだ!)…コフォ(な、かわしただと!?)」
ジュン「何度も何度も…やられっ放しじゃないんだよっ!!!」
黒尽くめ「…コホー(グッ、調子にのりおって)…コホー(な!薔薇水晶!?)」
薔薇「…ジュンの作ってくれたチャンス…無駄にしない…クォーツバレット…!」
黒尽くめ「…コフォファー(ば、馬鹿な!この私が!!)…コフォフォー(このままでは終わらんぞー!!)」
翠「ジュンと薔薇水晶が…」
雛「真っ黒いのを…」
真紅「追い払ったのだわ…」
ジュン「うわぁぁっ!!」
薔薇「…ジュン…!」
黒尽くめ「…コーホー(いいザマだな)…コーホー(最後に何か言い残す事はあるか?)」
ジュン「…んだ…」
黒尽くめ「…コホ(な、何だ?この気迫は!?)」
ジュン「家族は僕が守るんだっ!!!」
黒尽くめ「…コーホー(往生際の悪い)…コーホー(トドメだ!)…コフォ(な、かわしただと!?)」
ジュン「何度も何度も…やられっ放しじゃないんだよっ!!!」
黒尽くめ「…コホー(グッ、調子にのりおって)…コホー(な!薔薇水晶!?)」
薔薇「…ジュンの作ってくれたチャンス…無駄にしない…クォーツバレット…!」
黒尽くめ「…コフォファー(ば、馬鹿な!この私が!!)…コフォフォー(このままでは終わらんぞー!!)」
翠「ジュンと薔薇水晶が…」
雛「真っ黒いのを…」
真紅「追い払ったのだわ…」
361: 2008/07/03(木) 12:56:08.31 ID:Ycd14JPt0
薔薇「…皆…立てる…?」
真紅「平気…よ。これくらならどうって事はなっ、あっ!?」
ジュン「…ダメな時はダメって素直に言えよな。その…僕はお前達のミーディアムなんだからさ」
雛「…ジュン」
翠(…ふん…チビ人間の癖にかっこつけすぎです…けど…)
ジュン「薔薇水晶。悪いんだけど、ここの片付けをお願いできる?ガラスは後で真紅に直してもらうから」
薔薇「…クスッ…わかった…」
ジュン「さて、と。よいしょ」
真紅「ちょ、ちょっと!何をするのジュン!」
ジュン「何って、お前達、まともに歩けないだろ?真紅も翠星石も雛苺も、全員抱っこして部屋に連れてってやるよ。破れた服も修繕したいし」
翠「もっと優しく抱っこするです!あ、真紅はもっとそっちに詰める詰める!」
雛「雛は頭の上がいいのよー、ジュン登りなのー」
ジュン「お、おいおい!暴れるなよな、危ないから!」
真紅(まぁ…こういうのも)
翠(たまには有りにしといてやるです)
真紅「平気…よ。これくらならどうって事はなっ、あっ!?」
ジュン「…ダメな時はダメって素直に言えよな。その…僕はお前達のミーディアムなんだからさ」
雛「…ジュン」
翠(…ふん…チビ人間の癖にかっこつけすぎです…けど…)
ジュン「薔薇水晶。悪いんだけど、ここの片付けをお願いできる?ガラスは後で真紅に直してもらうから」
薔薇「…クスッ…わかった…」
ジュン「さて、と。よいしょ」
真紅「ちょ、ちょっと!何をするのジュン!」
ジュン「何って、お前達、まともに歩けないだろ?真紅も翠星石も雛苺も、全員抱っこして部屋に連れてってやるよ。破れた服も修繕したいし」
翠「もっと優しく抱っこするです!あ、真紅はもっとそっちに詰める詰める!」
雛「雛は頭の上がいいのよー、ジュン登りなのー」
ジュン「お、おいおい!暴れるなよな、危ないから!」
真紅(まぁ…こういうのも)
翠(たまには有りにしといてやるです)
362: 2008/07/03(木) 13:04:27.84 ID:Ycd14JPt0
~桜田家 夕食~
翠「…そこでジュンが翠星石を庇って」
雛「…違うのー!雛を庇ったのー!」
真紅「…真紅は僕が守るんだと言ったのだわ」
のり「まぁ、そんな事があったの~?でも皆無事でよかった。それにジュン君も頑張ったのね」
ジュン「何か随分脚色されてる気がするけど」
翠「でも、最後にあのマックロクロスケを追い払ったのは薔薇水晶だったです」
雛「薔薇水晶かっこよかったの!こーやってねー、クォーツバレットー!ってやっつけたのよ!」
真紅「流石は薔薇水晶だったのだわ。あれは見事だったわね」
ジュン「薔薇水晶のお陰だな」
薔薇「…ぶい…」
ラプラス「完全に悪役ですね」
エンジュ「…五月蝿い」
ラプラス「これで薔薇水晶も桜田家に溶け込めたようですし、雨降って地固まる、ですかね」
エンジュ「…薔薇水晶ぉぉぉおおおお!!!」
翠「…そこでジュンが翠星石を庇って」
雛「…違うのー!雛を庇ったのー!」
真紅「…真紅は僕が守るんだと言ったのだわ」
のり「まぁ、そんな事があったの~?でも皆無事でよかった。それにジュン君も頑張ったのね」
ジュン「何か随分脚色されてる気がするけど」
翠「でも、最後にあのマックロクロスケを追い払ったのは薔薇水晶だったです」
雛「薔薇水晶かっこよかったの!こーやってねー、クォーツバレットー!ってやっつけたのよ!」
真紅「流石は薔薇水晶だったのだわ。あれは見事だったわね」
ジュン「薔薇水晶のお陰だな」
薔薇「…ぶい…」
ラプラス「完全に悪役ですね」
エンジュ「…五月蝿い」
ラプラス「これで薔薇水晶も桜田家に溶け込めたようですし、雨降って地固まる、ですかね」
エンジュ「…薔薇水晶ぉぉぉおおおお!!!」
364: 2008/07/03(木) 13:12:17.18 ID:Ycd14JPt0
~就寝時間 ジュンの部屋~
ジュン「今日は散々だったなぁ。もう全身ボロボロだよ」
薔薇「…でも…楽しかった…」
ジュン「まぁ…退屈はしないかもな」
薔薇「…明日も…楽しい…?」
ジュン「どうだろうな。でも薔薇水晶はやりたい事、沢山あるんだろ?」
薔薇「…沢山…ある…真紅や…翠星石…雛苺…のり…他の皆と…いっぱい楽しい事…したい…」
薔薇(…何より…ジュン…と…)
ジュン「ん?今何か言った?」
薔薇「…いいえ…」
ジュン「…今度さ。皆で山に行こう。海は目立つから難しいけど。山ならきっと大丈夫。バーベキューしたりさ。きっと楽しい」
薔薇「…すごく…楽しみ…」
翠(…今日だけは)
真紅(…特別に)
雛(…見逃してあげるなの)
ジュン「今日は散々だったなぁ。もう全身ボロボロだよ」
薔薇「…でも…楽しかった…」
ジュン「まぁ…退屈はしないかもな」
薔薇「…明日も…楽しい…?」
ジュン「どうだろうな。でも薔薇水晶はやりたい事、沢山あるんだろ?」
薔薇「…沢山…ある…真紅や…翠星石…雛苺…のり…他の皆と…いっぱい楽しい事…したい…」
薔薇(…何より…ジュン…と…)
ジュン「ん?今何か言った?」
薔薇「…いいえ…」
ジュン「…今度さ。皆で山に行こう。海は目立つから難しいけど。山ならきっと大丈夫。バーベキューしたりさ。きっと楽しい」
薔薇「…すごく…楽しみ…」
翠(…今日だけは)
真紅(…特別に)
雛(…見逃してあげるなの)
366: 2008/07/03(木) 13:15:30.77 ID:Ycd14JPt0
ジュン「さ、もう寝よう」
薔薇「…うん…ジュン…おやすみ…」
ジュン「おやすみ、薔薇水晶…」
薔薇「…スー…スー…」
ジュン「……スースー…」
ジュン「…スースー…」
薔薇「……ジュン……」
薔薇「……大…好き……」
*kiss*
薔薇「…スー…スー…」
薔薇「…うん…ジュン…おやすみ…」
ジュン「おやすみ、薔薇水晶…」
薔薇「…スー…スー…」
ジュン「……スースー…」
ジュン「…スースー…」
薔薇「……ジュン……」
薔薇「……大…好き……」
*kiss*
薔薇「…スー…スー…」
368: 2008/07/03(木) 13:16:56.99 ID:Ycd14JPt0
*突発的おまけSS*
「桜田家のある一日」
おわり
「桜田家のある一日」
おわり
369: 2008/07/03(木) 13:20:28.27 ID:hCDr8/+h0
>>368
乙でしたー
楽しませてもらったよ次回作も期待してますね
乙でしたー
楽しませてもらったよ次回作も期待してますね
375: 2008/07/03(木) 13:33:34.06 ID:Ycd14JPt0
銀様「……」
蒼「……」
金「……」
銀様「…私達」
蒼「…思いっきり」
金「…出番無しかしら~!!」
蒼「……」
金「……」
銀様「…私達」
蒼「…思いっきり」
金「…出番無しかしら~!!」
引用: 薔薇水晶「………」
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