1:◆L0dG93FE2w 2013/05/12(日) 05:40:16 ID:JKRmBgjk
幼「何だか、高校生活ってあっという間ですね」
男「そうだなぁ」
幼「色々ありましたけど、もう3年生ですね」
男「3年生だなぁ」
幼「男、解ってますか?3年生なんですよ?」
男「解ってるよ」
幼「約束は?ちゃんと覚えてますか?」
男「もちろん覚えてるよ」
男「俺が幼の事をないがしろにする訳が無いでしょ」
幼「それなら良いんですけども!」
男「そうだなぁ」
幼「色々ありましたけど、もう3年生ですね」
男「3年生だなぁ」
幼「男、解ってますか?3年生なんですよ?」
男「解ってるよ」
幼「約束は?ちゃんと覚えてますか?」
男「もちろん覚えてるよ」
男「俺が幼の事をないがしろにする訳が無いでしょ」
幼「それなら良いんですけども!」
2: 2013/05/12(日) 05:41:03 ID:JKRmBgjk
幼「それでですね」
男「ん?」
幼「デートがしてみたいです!」
男「何?突然…デート?」
幼「高校生になってから…」
幼「遊びに行くのはいつも友君と幼友ちゃんと、女さんが一緒でした」
男「俺達、仲良し5人組だもんな」
幼「…」
男「ん?」
幼「デートがしてみたいです!」
男「何?突然…デート?」
幼「高校生になってから…」
幼「遊びに行くのはいつも友君と幼友ちゃんと、女さんが一緒でした」
男「俺達、仲良し5人組だもんな」
幼「…」
3: 2013/05/12(日) 05:41:41 ID:JKRmBgjk
幼「と、とにかく!私たち、2人きりでデートした事がありません!」
幼「友君と幼友ちゃんは2人でデートしてるのに!」
男「何で急にそんな…」
幼「夏休みに入ったら、お互い勉強忙しくなっちゃうし」
幼「今、思いついたので、今、言いました!」
幼「今週末、丁度連休じゃないですか?」
男「3連休だな」
幼「友君と幼友ちゃんは2人でデートしてるのに!」
男「何で急にそんな…」
幼「夏休みに入ったら、お互い勉強忙しくなっちゃうし」
幼「今、思いついたので、今、言いました!」
幼「今週末、丁度連休じゃないですか?」
男「3連休だな」
4: 2013/05/12(日) 05:42:35 ID:JKRmBgjk
幼「だからデートしましょう!」
男「ん…んー?」
幼「ちゃんと待ち合わせしてお出かけですよ?」
男「すぐ隣りなんだから別に待ち合わせ無くても…」
幼「駄目です!待ち合わせは必須です!」
幼「私、30分前から待ってますからね!」
男「じゃあ俺は40分前から待つよ」
幼「駄目ですよ、そんなの」
男「ん…んー?」
幼「ちゃんと待ち合わせしてお出かけですよ?」
男「すぐ隣りなんだから別に待ち合わせ無くても…」
幼「駄目です!待ち合わせは必須です!」
幼「私、30分前から待ってますからね!」
男「じゃあ俺は40分前から待つよ」
幼「駄目ですよ、そんなの」
5: 2013/05/12(日) 05:43:24 ID:JKRmBgjk
男「じゃあ幼も時間通りに、な?」
幼「良いじゃないですか。私、待ってみたいんです」
男「解ったよ、じゃあ俺は時間通りに行くから」
幼「どこに行くのか、楽しみにしてますからね?」
男「あ、俺が計画するのか?」
幼「当然です。エスコートして下さいね?」
男「とは言え、なぁ」
幼「良いじゃないですか。私、待ってみたいんです」
男「解ったよ、じゃあ俺は時間通りに行くから」
幼「どこに行くのか、楽しみにしてますからね?」
男「あ、俺が計画するのか?」
幼「当然です。エスコートして下さいね?」
男「とは言え、なぁ」
6: 2013/05/12(日) 05:44:04 ID:JKRmBgjk
幼「ちゃんと考えてくれれば、それで良いですから」
幼「身の丈に合った、男らしいデートプラン、期待してますよ」
男「ん…んー?」
幼「…解ってますか?」
男「解った。ちゃんと考える」
幼「ちゃんとおめかしもして下さいよ?」
幼「身の丈に合った、男らしいデートプラン、期待してますよ」
男「ん…んー?」
幼「…解ってますか?」
男「解った。ちゃんと考える」
幼「ちゃんとおめかしもして下さいよ?」
7: 2013/05/12(日) 05:46:12 ID:JKRmBgjk
男「俺がどんな服持ってるかなんて、知ってるだろ?」
幼「デートに合ったコーディネートを考えて下さい」
男「解ったよ」
幼「っと、アパート着きましたね」
男「おう、それじゃまた後でな」
幼「はい、また後で」
幼「デートに合ったコーディネートを考えて下さい」
男「解ったよ」
幼「っと、アパート着きましたね」
男「おう、それじゃまた後でな」
幼「はい、また後で」
8: 2013/05/12(日) 05:46:53 ID:JKRmBgjk
・
・
・
男「デートかぁ…そう言えば、した事なかったか」
男「いつも一緒に居るんだけどなぁ」
男「…これはかなり難しい問題だな」
男「友はどんなデートしてるんだろう…」
男「ちょっと電話してみるか」
・
・
男「デートかぁ…そう言えば、した事なかったか」
男「いつも一緒に居るんだけどなぁ」
男「…これはかなり難しい問題だな」
男「友はどんなデートしてるんだろう…」
男「ちょっと電話してみるか」
9: 2013/05/12(日) 05:47:40 ID:JKRmBgjk
・
・
男『って訳なんだけどさ』
友『お前らさ』
男『ん?』
友『俺らと遊んでない時の休日ってどうしてんの?』
友『アパートの部屋が隣り同士で、付き合ってるんだろ?』
友『はっ!?まさか、高校生の分際で、爛れた関係を…?』
・
男『って訳なんだけどさ』
友『お前らさ』
男『ん?』
友『俺らと遊んでない時の休日ってどうしてんの?』
友『アパートの部屋が隣り同士で、付き合ってるんだろ?』
友『はっ!?まさか、高校生の分際で、爛れた関係を…?』
10: 2013/05/12(日) 05:48:40 ID:JKRmBgjk
男『まさか。普通に勉強したり、料理したり』
男『一緒にDVD観たり、そんな感じだよ』
友『宅デート?外には出ねーの?』
男『2人でスーパーに買い物に行く事はあるけどなー』
友『それはデートじゃねーな。日常生活だろ』
男『友と幼友って、2人でどんな所に行ってるのか聞きたいなーって』
友『んー…ありきたりだけどさ』
友『映画行ったり、ゲーセン行ったり』
友『カラオケ、ボーリング、ビリヤード』
男『一緒にDVD観たり、そんな感じだよ』
友『宅デート?外には出ねーの?』
男『2人でスーパーに買い物に行く事はあるけどなー』
友『それはデートじゃねーな。日常生活だろ』
男『友と幼友って、2人でどんな所に行ってるのか聞きたいなーって』
友『んー…ありきたりだけどさ』
友『映画行ったり、ゲーセン行ったり』
友『カラオケ、ボーリング、ビリヤード』
11: 2013/05/12(日) 05:49:24 ID:JKRmBgjk
友『高校生の小遣いじゃ、そんな所かな』
男『それは普段、仲良し5人組で行くのと変わらんな』
友『本当はドライブとか行きたいけどな』
男『ドライブかー』
友『お前、免許取ったんだろ?』
男『うん、3月から教習所に通って』
男『誕生日に取った』
友『ならレンタカーでドライブとかどうだ?』
男『それは普段、仲良し5人組で行くのと変わらんな』
友『本当はドライブとか行きたいけどな』
男『ドライブかー』
友『お前、免許取ったんだろ?』
男『うん、3月から教習所に通って』
男『誕生日に取った』
友『ならレンタカーでドライブとかどうだ?』
12: 2013/05/12(日) 05:50:14 ID:JKRmBgjk
男『うーん…レンタカーとか、怖いなぁ』
男『コスったりしたら、大変だし』
友『それもそうか』
友『それじゃ、無難に映画とか行けば?』
友『それで、昼飯は洒落たカフェで…とかさ』
友『その後、2人でカラオケとか』
友『それかショッピングとか…かなぁ』
男『コスったりしたら、大変だし』
友『それもそうか』
友『それじゃ、無難に映画とか行けば?』
友『それで、昼飯は洒落たカフェで…とかさ』
友『その後、2人でカラオケとか』
友『それかショッピングとか…かなぁ』
13: 2013/05/12(日) 05:50:54 ID:JKRmBgjk
男『うーん…やっぱその辺りが無難かなぁ』
友『背伸びし過ぎたら、逆に幼ちゃんは怒っちゃうんじゃなか?』
男『はは、そうかもな』
友『まぁ、頑張れよ』
男『おう。頑張って見る』
友『んじゃ、また明日な』
男『ありがとな、友』
友『背伸びし過ぎたら、逆に幼ちゃんは怒っちゃうんじゃなか?』
男『はは、そうかもな』
友『まぁ、頑張れよ』
男『おう。頑張って見る』
友『んじゃ、また明日な』
男『ありがとな、友』
14: 2013/05/12(日) 05:51:29 ID:JKRmBgjk
・
・
幼「男!デートプランは考えましたか?」
男「ん、今考え中」
幼「私、すっごく楽しみです!」
男「まぁ、俺なりに頑張ってみるよ」
幼「はい!」
男「それより今日の2者面談、大丈夫か?」
幼「全然問題ありません!」
・
幼「男!デートプランは考えましたか?」
男「ん、今考え中」
幼「私、すっごく楽しみです!」
男「まぁ、俺なりに頑張ってみるよ」
幼「はい!」
男「それより今日の2者面談、大丈夫か?」
幼「全然問題ありません!」
15: 2013/05/12(日) 05:52:22 ID:JKRmBgjk
・
・
A組担任「やっぱりあそこの専門学校、受けるのか」
男「はい。やっぱり作業療法士になりたいので」
A組担任「それだったら、こっちの学校の方がハードル低いぞ?」
A組担任「こっちは試験無しの面接だけだからな」
男「でも、金銭的な問題と、質の問題で…」
A組担任「…確かに学費が倍ほど違うからな」
男「はい」
・
A組担任「やっぱりあそこの専門学校、受けるのか」
男「はい。やっぱり作業療法士になりたいので」
A組担任「それだったら、こっちの学校の方がハードル低いぞ?」
A組担任「こっちは試験無しの面接だけだからな」
男「でも、金銭的な問題と、質の問題で…」
A組担任「…確かに学費が倍ほど違うからな」
男「はい」
16: 2013/05/12(日) 05:53:11 ID:JKRmBgjk
A組担任「本気なんだな?」
A組担任「正直、大学行くより難しいぞ?」
男「真剣に頑張ります」
A組担任「それなら、精一杯頑張れ」
A組担任「困った事があったら言えよ?」
A組担任「俺はお前の担任なんだからな」
男「はい!」
A組担任「正直、大学行くより難しいぞ?」
男「真剣に頑張ります」
A組担任「それなら、精一杯頑張れ」
A組担任「困った事があったら言えよ?」
A組担任「俺はお前の担任なんだからな」
男「はい!」
17: 2013/05/12(日) 05:54:07 ID:JKRmBgjk
・
・
B組担任「幼さんは大学受験ね」
幼「はい」
B組担任「幼さんの成績なら問題ないでしょう」
幼「ありがとうございます」
B組担任「けど、なぜ心理学科なの?」
幼「はい。心理学を勉強してやりたい仕事があるんです」
B組担任「やりたい仕事?」
幼「臨床心理士になりたいと思ってます」
・
B組担任「幼さんは大学受験ね」
幼「はい」
B組担任「幼さんの成績なら問題ないでしょう」
幼「ありがとうございます」
B組担任「けど、なぜ心理学科なの?」
幼「はい。心理学を勉強してやりたい仕事があるんです」
B組担任「やりたい仕事?」
幼「臨床心理士になりたいと思ってます」
18: 2013/05/12(日) 05:55:45 ID:JKRmBgjk
B組担任「それは…素晴らしいけど、大変な道のりよ?」
幼「覚悟は出来てます!」
B組担任「決意は固いみたいね」
幼「はい!」
B組担任「それじゃ、一緒に頑張って行きましょう!」
B組担任「なんでも相談してね?」
B組担任「私は幼さんの担任なんだから!」
幼「はい、よろしくお願いいします!」
幼「覚悟は出来てます!」
B組担任「決意は固いみたいね」
幼「はい!」
B組担任「それじゃ、一緒に頑張って行きましょう!」
B組担任「なんでも相談してね?」
B組担任「私は幼さんの担任なんだから!」
幼「はい、よろしくお願いいします!」
19: 2013/05/12(日) 05:56:48 ID:JKRmBgjk
・
・
幼「二者面談どうでした?」
男「ん?んー…俺は専門学校だなぁ」
幼「やっぱりそうですか…」
男「幼は大学に進学するんだよな?」
幼「実は少しだけ迷ってます」
男「何で?」
幼「両親に金銭的負担をかけるのはどうかと思って…」
・
幼「二者面談どうでした?」
男「ん?んー…俺は専門学校だなぁ」
幼「やっぱりそうですか…」
男「幼は大学に進学するんだよな?」
幼「実は少しだけ迷ってます」
男「何で?」
幼「両親に金銭的負担をかけるのはどうかと思って…」
20: 2013/05/12(日) 05:57:48 ID:JKRmBgjk
男「でも、やりたい事があるんだろ?」
幼「はい。私は…子供の頃の事を活かして」
幼「カウンセラーになりたいんです」
男「カウンセラー?」
幼「小さい頃の事を思い出すと、今でも嫌な気分になります」
幼「たまに嫌な夢も見ますし」
男「…」
幼「でも、私の話しを聞いてくれたカウンセラーさんの事を思い出すと」
幼「凄くほっとします」
幼「はい。私は…子供の頃の事を活かして」
幼「カウンセラーになりたいんです」
男「カウンセラー?」
幼「小さい頃の事を思い出すと、今でも嫌な気分になります」
幼「たまに嫌な夢も見ますし」
男「…」
幼「でも、私の話しを聞いてくれたカウンセラーさんの事を思い出すと」
幼「凄くほっとします」
21: 2013/05/12(日) 05:58:23 ID:JKRmBgjk
幼「私みたいな目に遭ってしまった子の力になりたいんです」
男「うん、凄く良いな」
男「両親も絶対賛成してくれるよ」
幼「そう…でしょうか?」
男「絶対、間違いない」
幼「まぁ、実際に私が立ち直れた一番の理由は…」
幼「優しくて格好良い男の子が」
幼「ずーっと傍に居てくれたからなんですけどね?」
男「それは…まぁ、別の話しでしょ」
男「うん、凄く良いな」
男「両親も絶対賛成してくれるよ」
幼「そう…でしょうか?」
男「絶対、間違いない」
幼「まぁ、実際に私が立ち直れた一番の理由は…」
幼「優しくて格好良い男の子が」
幼「ずーっと傍に居てくれたからなんですけどね?」
男「それは…まぁ、別の話しでしょ」
22: 2013/05/12(日) 05:59:16 ID:JKRmBgjk
幼「ともかくですね!」
男「うん」
幼「卒業するまでの約1年、よろしくお願いしますね、男」
男「こちらこそ、幼」
男「後はお互い合格に向けて、頑張るだけだな」
幼「…道、別れちゃいますね」
男「それは仕方ないだろ」
男「うん」
幼「卒業するまでの約1年、よろしくお願いしますね、男」
男「こちらこそ、幼」
男「後はお互い合格に向けて、頑張るだけだな」
幼「…道、別れちゃいますね」
男「それは仕方ないだろ」
23: 2013/05/12(日) 06:00:00 ID:JKRmBgjk
幼「こうして、同じ道を帰る事も、あと数ヶ月で終わっちゃうんですよ?」
幼「寂しくないんですか?」
男「そりゃ、少しは寂しいさ」
幼「少しなんですか?」
男「だって…」
女「おーい、お二人さん」
幼「!?」
幼「寂しくないんですか?」
男「そりゃ、少しは寂しいさ」
幼「少しなんですか?」
男「だって…」
女「おーい、お二人さん」
幼「!?」
24: 2013/05/12(日) 06:00:43 ID:JKRmBgjk
女「今帰り?一緒に帰ろうよ」
女「…って幼さん、そんなに身構えないでよ」
幼「また、待ち伏せですか?」
女「違うよー。何でそんな敵みたいに言うの?」
幼「女さんは私の敵です!」
女「そんなに目の敵にしないでよー」
女「ね?男君!」
女「…って幼さん、そんなに身構えないでよ」
幼「また、待ち伏せですか?」
女「違うよー。何でそんな敵みたいに言うの?」
幼「女さんは私の敵です!」
女「そんなに目の敵にしないでよー」
女「ね?男君!」
25: 2013/05/12(日) 06:01:21 ID:JKRmBgjk
男「…まぁ、幼にとっては敵じゃないんじゃないか?」
男「俺にとっては敵かもだけど…」
幼「男にとって敵なら、私にとっても敵です!」
女「もう、二人とも、考え過ぎだってー」
幼「そう言って、この2年の間に」
幼「何回騙された事か!」
男「俺にとっては敵かもだけど…」
幼「男にとって敵なら、私にとっても敵です!」
女「もう、二人とも、考え過ぎだってー」
幼「そう言って、この2年の間に」
幼「何回騙された事か!」
26: 2013/05/12(日) 06:02:29 ID:JKRmBgjk
女「大丈夫、私ね、今好きな人が居るんだよ」
幼「ま、まさか…また…」
女「違う違う。全然違う」
女「後輩なんだけどね、ちょっと良いかなって思う人が居てね」
幼「へ、へー」
男「部活の後輩?」
女「良く解ったね!吹奏楽部の1年生なんだー」
幼「ま、まさか…また…」
女「違う違う。全然違う」
女「後輩なんだけどね、ちょっと良いかなって思う人が居てね」
幼「へ、へー」
男「部活の後輩?」
女「良く解ったね!吹奏楽部の1年生なんだー」
27: 2013/05/12(日) 06:03:16 ID:JKRmBgjk
幼「1年生ですか…」
女「ん?何?」
幼「もしその人とお付き合いする事になったとして…」
幼「私たち、あと数ヶ月で卒業じゃないですか」
幼「卒業したら、もうその1年生の方とは」
幼「その…会えなくなるじゃないですか?」
女「え?そう?」
幼「違いますか?」
女「ん?何?」
幼「もしその人とお付き合いする事になったとして…」
幼「私たち、あと数ヶ月で卒業じゃないですか」
幼「卒業したら、もうその1年生の方とは」
幼「その…会えなくなるじゃないですか?」
女「え?そう?」
幼「違いますか?」
28: 2013/05/12(日) 06:04:22 ID:JKRmBgjk
女「別に外国に行く訳でもないし」
女「地面は続いてるんだから、いつでも会えるでしょ」
幼「…」
女「ま、私は好きな人が海外に行っちゃったとしても」
女「絶対会いに行くけどね!」
幼「そ、そうでしょうね」
男「まぁ、女さんは情熱的だもんね」
幼「情熱的ってずいぶん良い言い方ですね!」
女「地面は続いてるんだから、いつでも会えるでしょ」
幼「…」
女「ま、私は好きな人が海外に行っちゃったとしても」
女「絶対会いに行くけどね!」
幼「そ、そうでしょうね」
男「まぁ、女さんは情熱的だもんね」
幼「情熱的ってずいぶん良い言い方ですね!」
29: 2013/05/12(日) 06:05:14 ID:JKRmBgjk
女「えへへ、そんな褒められても嬉しくなーいぞっと」
男・幼(褒めてはいない…)
女「あ、そう言えば男君ってさぁ」
男「ん?俺?」
女「専門学校に行くんでしょ?」
男「うん。作業療法士になりたくてね」
女「じゃあ、受験勉強とか無いの?」
男・幼(褒めてはいない…)
女「あ、そう言えば男君ってさぁ」
男「ん?俺?」
女「専門学校に行くんでしょ?」
男「うん。作業療法士になりたくてね」
女「じゃあ、受験勉強とか無いの?」
30: 2013/05/12(日) 06:06:11 ID:JKRmBgjk
男「いや、普通に筆記試験と小論文あるよ」
女「じゃあさ!また勉強会しようよ、みんなで!」
幼「…私は反対です」
女「えー?何でー?幼ちゃんも進学でしょ?」
幼「そうですけど」
女「私も女子大に進学するつもりなんだけどさぁ」
女「今の成績だとちょっときつくて…」
女「じゃあさ!また勉強会しようよ、みんなで!」
幼「…私は反対です」
女「えー?何でー?幼ちゃんも進学でしょ?」
幼「そうですけど」
女「私も女子大に進学するつもりなんだけどさぁ」
女「今の成績だとちょっときつくて…」
31: 2013/05/12(日) 06:06:57 ID:JKRmBgjk
女「だから学年トップクラスのお2人に教えてもらいたいなーって」
幼「百歩譲って、図書館でなら良いですよ」
女「えー?幼ちゃんの部屋でやろうよー」
幼「それは絶対に嫌です!」
幼「女さんを家に入れるなんて、絶対嫌です」
女「そこまで言われると傷つくなぁ」
幼「以前の勉強会でされた事を考えたら…」
幼「百歩譲って、図書館でなら良いですよ」
女「えー?幼ちゃんの部屋でやろうよー」
幼「それは絶対に嫌です!」
幼「女さんを家に入れるなんて、絶対嫌です」
女「そこまで言われると傷つくなぁ」
幼「以前の勉強会でされた事を考えたら…」
32: 2013/05/12(日) 06:07:43 ID:JKRmBgjk
女「もう、あんな事はしないからさー」
幼「絶対嫌です!」
女「じゃあ男君は?男君の部屋で勉強会やろうよ!」
男「俺もちょっと…」
女「えー?」
男「勉強なら図書館で出来るでしょ?」
女「むー。友達の家で勉強会って言うのが良いのにー」
女「あ!じゃあ私の部屋でやる?」
幼「絶対嫌です!」
女「じゃあ男君は?男君の部屋で勉強会やろうよ!」
男「俺もちょっと…」
女「えー?」
男「勉強なら図書館で出来るでしょ?」
女「むー。友達の家で勉強会って言うのが良いのにー」
女「あ!じゃあ私の部屋でやる?」
33: 2013/05/12(日) 06:08:25 ID:JKRmBgjk
幼「図書館でお願いします」
女「ちぇーっ」
男「教えるのはやぶさかじゃないからさ」
男「いつでも言ってよ」
男「図書館でね」
女「…あいー」
女「っと、私はここまでだね」
女「じゃあね、二人とも、また明日ね」
男・幼「また明日」
女「ちぇーっ」
男「教えるのはやぶさかじゃないからさ」
男「いつでも言ってよ」
男「図書館でね」
女「…あいー」
女「っと、私はここまでだね」
女「じゃあね、二人とも、また明日ね」
男・幼「また明日」
34: 2013/05/12(日) 06:09:23 ID:JKRmBgjk
・
・
幼「…はぁ」
男「どうした」
幼「未だに女さんを見るとハラハラします」
男「まぁ、それもこれも全部ひっくるめてさ」
男「青春の1ページに刻む思い出って事で」
幼「男は実害を被って無いからそんな事を…」
・
幼「…はぁ」
男「どうした」
幼「未だに女さんを見るとハラハラします」
男「まぁ、それもこれも全部ひっくるめてさ」
男「青春の1ページに刻む思い出って事で」
幼「男は実害を被って無いからそんな事を…」
35: 2013/05/12(日) 06:11:31 ID:JKRmBgjk
男「…中3の時、幼が俺の進路を変えてくれたおかげで」
男「俺は色んな物を見れたし、色んな人にも会えた」
男「色んな事を考えられたし、将来の夢も持てた」
男「感謝なんて言葉で言い表せないくらい感謝してる」
幼「ど、どうしたんですか、突然」
男「女さんや友、幼友達との出会いも、大切な良い思い出になるって事」
幼「?」
男「この前、幼が言ってただろ」
幼「私、何か言いました?」
男「俺は色んな物を見れたし、色んな人にも会えた」
男「色んな事を考えられたし、将来の夢も持てた」
男「感謝なんて言葉で言い表せないくらい感謝してる」
幼「ど、どうしたんですか、突然」
男「女さんや友、幼友達との出会いも、大切な良い思い出になるって事」
幼「?」
男「この前、幼が言ってただろ」
幼「私、何か言いました?」
36: 2013/05/12(日) 06:12:17 ID:JKRmBgjk
男「もうすっかり春だって」
幼「あ、始業式の日に言いましたね」
男「桜並木を見ながら並んで通学するのも、今年が最後」
幼「…そうですね」
男「来年からは別々の道に進むけどさ」
男「だからこそ、今この一瞬が大事だなって思えるんだ」
幼「…はい」
男「おっと、暗い顔は無しだぜ、幼?」
幼「あ、始業式の日に言いましたね」
男「桜並木を見ながら並んで通学するのも、今年が最後」
幼「…そうですね」
男「来年からは別々の道に進むけどさ」
男「だからこそ、今この一瞬が大事だなって思えるんだ」
幼「…はい」
男「おっと、暗い顔は無しだぜ、幼?」
37: 2013/05/12(日) 06:12:59 ID:JKRmBgjk
幼「は、はい、そうですね!」
幼「あと約1年は一緒に通学出来ますもんね!」
男「おう!それに気付かせてくれた幼に感謝してるって話しだよ」
幼「ふふっ…中3の時の私、グッジョブ!ですね?」
男「その通り、良くやった!中3の時の幼!」
男「だからって訳じゃないけどさ」
幼「はい?」
幼「あと約1年は一緒に通学出来ますもんね!」
男「おう!それに気付かせてくれた幼に感謝してるって話しだよ」
幼「ふふっ…中3の時の私、グッジョブ!ですね?」
男「その通り、良くやった!中3の時の幼!」
男「だからって訳じゃないけどさ」
幼「はい?」
38: 2013/05/12(日) 06:13:46 ID:JKRmBgjk
男「デート、期待しててくれよ」
男「俺、頑張って考えるからさ」
男「絶対に幼が喜んで、2人の思い出に残るようなデートをさ」
幼「は、はい!」
男「それじゃまた後でな」
幼「はい、また後で」
男「俺、頑張って考えるからさ」
男「絶対に幼が喜んで、2人の思い出に残るようなデートをさ」
幼「は、はい!」
男「それじゃまた後でな」
幼「はい、また後で」
39: 2013/05/12(日) 06:14:38 ID:JKRmBgjk
・
・
男「…」
男父「…よう、お帰り。久しぶりだな」
男「父ちゃん?俺の部屋で何してんの?」
男父「取り敢えず家捜しだな」
男父「しかしお前の部屋はつまらんなー」
男父「エOチな物が何も無いってのは年頃の男子として…」
男「何かあった?何で急に…」
・
男「…」
男父「…よう、お帰り。久しぶりだな」
男「父ちゃん?俺の部屋で何してんの?」
男父「取り敢えず家捜しだな」
男父「しかしお前の部屋はつまらんなー」
男父「エOチな物が何も無いってのは年頃の男子として…」
男「何かあった?何で急に…」
40: 2013/05/12(日) 06:15:20 ID:JKRmBgjk
男父「一人暮らしの息子の様子を見に来たに決まってんだろ」
男「来るなら来るで連絡くらい…」
男父「サプラーイズ!」
男「まぁ、びっくりはしたけどさ」
男「マジで様子見に来ただけ?」
男父「フフフ、驚けよ?」
男「もう驚いてるよ」
男「来るなら来るで連絡くらい…」
男父「サプラーイズ!」
男「まぁ、びっくりはしたけどさ」
男「マジで様子見に来ただけ?」
男父「フフフ、驚けよ?」
男「もう驚いてるよ」
41: 2013/05/12(日) 06:16:18 ID:JKRmBgjk
男父「もっとだもっと!」
男「もっと?」
男父「取り敢えず、表に出な」
男「何で?」
男父「お前に見せたい物があるんだよ」
男「はぁ」
男「もっと?」
男父「取り敢えず、表に出な」
男「何で?」
男父「お前に見せたい物があるんだよ」
男「はぁ」
42: 2013/05/12(日) 06:17:08 ID:JKRmBgjk
・
・
男「父ちゃん、どこまで行くんだよ」
男父「すぐそこの駐車場までだ」
男「駐車場?」
男父「ここだ」
男「何?」
男父「なぁ、こいつをどう思う?」
・
男「父ちゃん、どこまで行くんだよ」
男父「すぐそこの駐車場までだ」
男「駐車場?」
男父「ここだ」
男「何?」
男父「なぁ、こいつをどう思う?」
43: 2013/05/12(日) 06:17:40 ID:JKRmBgjk
男「え?これ?まさか…」
男父「羨ましいだろ!俺の愛車だ!」
男「でかっ!てか買ったの?」
男父「昔から憧れてたんだよ」
男「…こんなデカい車、必要あんの?」
男父「必要か不必要かで言えば、不必要かもしれねぇ…」
男父「でもなぁ」
男父「羨ましいだろ!俺の愛車だ!」
男「でかっ!てか買ったの?」
男父「昔から憧れてたんだよ」
男「…こんなデカい車、必要あんの?」
男父「必要か不必要かで言えば、不必要かもしれねぇ…」
男父「でもなぁ」
44: 2013/05/12(日) 06:18:25 ID:JKRmBgjk
男父「欲しいか、欲しくないかで言ったら…」
男「まぁ、欲しかった訳ね」
男父「漢のロマンってやつだ」
男「で?これを見せるためにわざわざ来たのか?」
男父「まぁ、これの自慢はついでだ」
男「ついで?」
男父「その隣りにあるワゴンRな」
男「ん?」
男「まぁ、欲しかった訳ね」
男父「漢のロマンってやつだ」
男「で?これを見せるためにわざわざ来たのか?」
男父「まぁ、これの自慢はついでだ」
男「ついで?」
男父「その隣りにあるワゴンRな」
男「ん?」
45: 2013/05/12(日) 06:19:20 ID:JKRmBgjk
男父「俺のお古だが、お前にやる」
男「はぁ?」
男父「俺がちゃんと整備したんだ、あと10年は走るさ」
男「はぁ…」
男父「免許取ったんだろ?」
男「あぁ、先々週取ったけど…」
男父「ちょっと遅目の誕生日プレゼントだ」
男「えぇ?マジ?」
男「はぁ?」
男父「俺がちゃんと整備したんだ、あと10年は走るさ」
男「はぁ…」
男父「免許取ったんだろ?」
男「あぁ、先々週取ったけど…」
男父「ちょっと遅目の誕生日プレゼントだ」
男「えぇ?マジ?」
46: 2013/05/12(日) 06:20:19 ID:JKRmBgjk
男父「実はもうお前の名義に変えてある」
男父「駐車場も契約済みだ」
男父「いらんと言われても、俺が困るぞ?」
男「あ、あぁ、ありがとう。嬉しいよ」
男父「これで幼ちゃんとドライブでもしろよ」
男「あぁ、それは…」
男父「約束、破って無いだろうな?」
男「ちゃんと守ってるよ」
男父「駐車場も契約済みだ」
男父「いらんと言われても、俺が困るぞ?」
男「あ、あぁ、ありがとう。嬉しいよ」
男父「これで幼ちゃんとドライブでもしろよ」
男「あぁ、それは…」
男父「約束、破って無いだろうな?」
男「ちゃんと守ってるよ」
47: 2013/05/12(日) 06:21:54 ID:JKRmBgjk
男父「世間は見えたか?」
男「お陰様で少しは見えたと思うよ」
男父「進路はどうだ?」
男「専門学校に進学したいと思ってる」
男父「島から出て良かっただろ?」
男「うん、感謝してるよ、父ちゃん」
男父「んじゃ、頑張れよ」
男「お陰様で少しは見えたと思うよ」
男父「進路はどうだ?」
男「専門学校に進学したいと思ってる」
男父「島から出て良かっただろ?」
男「うん、感謝してるよ、父ちゃん」
男父「んじゃ、頑張れよ」
48: 2013/05/12(日) 06:22:42 ID:JKRmBgjk
男父「ほら、これが鍵だ」
ポイッ
男「お、おう」
パシッ
男「て言うか、どうやってここまで運んで来たんだ?」
男父「フフフ。俺の車の助手席を見ろよ」
男「ん?」
そーっ
ポイッ
男「お、おう」
パシッ
男「て言うか、どうやってここまで運んで来たんだ?」
男父「フフフ。俺の車の助手席を見ろよ」
男「ん?」
そーっ
49: 2013/05/12(日) 06:23:31 ID:JKRmBgjk
男「…寝てるの?」
男父「起こすなよ?長距離運転で疲れてんだよ」
男父「そんじゃな」
男「え?帰るのか?」
男父「おう、今日中に帰りたいからな」
男父「もう出ないと、フェリーの時間に間に合わん」
男「幼には会って行かないのかよ」
男父「起こすなよ?長距離運転で疲れてんだよ」
男父「そんじゃな」
男「え?帰るのか?」
男父「おう、今日中に帰りたいからな」
男父「もう出ないと、フェリーの時間に間に合わん」
男「幼には会って行かないのかよ」
50: 2013/05/12(日) 06:24:13 ID:JKRmBgjk
男父「まぁ、サプライズって事で」
男「それで良いのかよ、母ちゃん…」
男父「その車で、たまには家に顔出せよ」
男父「フェリー代くらい出してやっから」
男「あぁ、そうするよ」
男父「あとな」
男「何だよ」
男「それで良いのかよ、母ちゃん…」
男父「その車で、たまには家に顔出せよ」
男父「フェリー代くらい出してやっから」
男「あぁ、そうするよ」
男父「あとな」
男「何だよ」
51: 2013/05/12(日) 06:24:45 ID:JKRmBgjk
男父「キスくらいならセーフだぞ?」
男「…」
男父「じゃあな!」
男「はぁ…」
男「それにしても…車かよ」
男「今後必要になるかなと思ってはいたけど」
男「…父ちゃんありがとう」
男「…」
男父「じゃあな!」
男「はぁ…」
男「それにしても…車かよ」
男「今後必要になるかなと思ってはいたけど」
男「…父ちゃんありがとう」
52: 2013/05/12(日) 06:25:28 ID:JKRmBgjk
・
・
その日の夜
コンコン
幼「男、ちょっと良いですか?」
幼「…」
コンコン
幼「男?」
幼「…」
幼「もう寝てるんでしょうか?」
幼「まだ9時なのに…」
・
その日の夜
コンコン
幼「男、ちょっと良いですか?」
幼「…」
コンコン
幼「男?」
幼「…」
幼「もう寝てるんでしょうか?」
幼「まだ9時なのに…」
53: 2013/05/12(日) 06:26:08 ID:JKRmBgjk
・
・
幼「男、昨夜は随分と寝るのが早かったんですね」
男「あ、あぁ…ちょっと疲れてたからさ」
幼「ん?男、今ちょっと嘘つきましたか?」
男「んー?ついてないよ」
幼「…」
ジーッ
男「本当だって!」
男「それより明日の事なんだけどな」
・
幼「男、昨夜は随分と寝るのが早かったんですね」
男「あ、あぁ…ちょっと疲れてたからさ」
幼「ん?男、今ちょっと嘘つきましたか?」
男「んー?ついてないよ」
幼「…」
ジーッ
男「本当だって!」
男「それより明日の事なんだけどな」
54: 2013/05/12(日) 06:26:56 ID:JKRmBgjk
幼「はい、いよいよデートの日ですね!」
男「待ち合わせなんだけど、朝の8時で良いかな?」
幼「はい…え?8時ですか?早くないですか?」
男「ん、なるべく早くに出発したいんだ」
幼「解りました。どこで待ち合わせですか?」
男「ちょっと雰囲気無いかもしれないけど」
男「近くのローソンの駐車場で良いかな?」
幼「はい、解りました」
男「楽しみにしててくれよ」
幼「はいっ!すっごく楽しみです!」
男「待ち合わせなんだけど、朝の8時で良いかな?」
幼「はい…え?8時ですか?早くないですか?」
男「ん、なるべく早くに出発したいんだ」
幼「解りました。どこで待ち合わせですか?」
男「ちょっと雰囲気無いかもしれないけど」
男「近くのローソンの駐車場で良いかな?」
幼「はい、解りました」
男「楽しみにしててくれよ」
幼「はいっ!すっごく楽しみです!」
55: 2013/05/12(日) 06:27:50 ID:JKRmBgjk
・
・
その日の夜
コンコン
幼「男、起きてますか?」
幼「…」
幼「本当に寝てるんでしょうか…」
幼「デートは明日なのに…」
幼「…」
幼「いいえ!男は楽しみにしてろって言ってくれました!」
幼「私が男を疑ってどうするんですか!」
幼「…お休みなさい、男」
幼「明日、楽しみにしてますから…」
・
その日の夜
コンコン
幼「男、起きてますか?」
幼「…」
幼「本当に寝てるんでしょうか…」
幼「デートは明日なのに…」
幼「…」
幼「いいえ!男は楽しみにしてろって言ってくれました!」
幼「私が男を疑ってどうするんですか!」
幼「…お休みなさい、男」
幼「明日、楽しみにしてますから…」
56: 2013/05/12(日) 06:28:34 ID:JKRmBgjk
・
・
次の日
幼「よし!準備完了っ!」
幼「お弁当も準備万端!」
幼「幼友ちゃんに習ったメイクもばっちりだし」
幼「洋服も、男には内緒で買った勝負服だし」
幼「下着も…」
幼「…ま、まぁこれはあくまで念の為に、ですけど」
幼「7時15分…そろそろ出ましょう」
幼「楽しみです!」
・
次の日
幼「よし!準備完了っ!」
幼「お弁当も準備万端!」
幼「幼友ちゃんに習ったメイクもばっちりだし」
幼「洋服も、男には内緒で買った勝負服だし」
幼「下着も…」
幼「…ま、まぁこれはあくまで念の為に、ですけど」
幼「7時15分…そろそろ出ましょう」
幼「楽しみです!」
57: 2013/05/12(日) 06:29:41 ID:JKRmBgjk
・
・
ローソンの駐車場
幼「…」
幼(…好きな人を待つって、こんなにソワソワする物なんですね)
幼(でも全然嫌じゃない、凄く楽しいソワソワですね)
幼(今日はきっと最高の1日になりますね!)
幼(8時になったら、きっとあの角から男が歩いて来ます)
幼(どんな格好で来るんでしょうか)
幼(男も私みたいに、こっそり服を買っているかもしれませんね)
・
ローソンの駐車場
幼「…」
幼(…好きな人を待つって、こんなにソワソワする物なんですね)
幼(でも全然嫌じゃない、凄く楽しいソワソワですね)
幼(今日はきっと最高の1日になりますね!)
幼(8時になったら、きっとあの角から男が歩いて来ます)
幼(どんな格好で来るんでしょうか)
幼(男も私みたいに、こっそり服を買っているかもしれませんね)
58: 2013/05/12(日) 06:30:38 ID:JKRmBgjk
幼(もうすぐ8時ですね)
幼(そろそろあの角から、男が…)
ブロロロロロ
幼(あ、車が入って来た…)
キッ
幼(8時…男はまだ来ませんね)
幼(そろそろあの角から、男が…)
ブロロロロロ
幼(あ、車が入って来た…)
キッ
幼(8時…男はまだ来ませんね)
59: 2013/05/12(日) 06:31:11 ID:JKRmBgjk
ウィーン
男「お待たせ、幼」
幼「えっ?男?…その車は…?」
男「へっへー。どうしたと思う?」
幼「まさかわざわざレンタカーを?」
男「ハズレ。これは正真正銘俺の車なのだ!貰い物だけど」
幼「へ?」
男「お待たせ、幼」
幼「えっ?男?…その車は…?」
男「へっへー。どうしたと思う?」
幼「まさかわざわざレンタカーを?」
男「ハズレ。これは正真正銘俺の車なのだ!貰い物だけど」
幼「へ?」
60: 2013/05/12(日) 06:32:23 ID:JKRmBgjk
幼「車貰ったって…意味が解りません!」
男「実は父ちゃんから貰ったんだ」
幼「あぁ…お父さん…さてはサプライズですね?」
男「うん。貰った本人もびっくりだよ」
男「さ、幼、乗って。行き先は決まってるから」
幼「は、はい…」
ガチャ
バタン
男「大丈夫、安全運転で行くからさ」
男「実は父ちゃんから貰ったんだ」
幼「あぁ…お父さん…さてはサプライズですね?」
男「うん。貰った本人もびっくりだよ」
男「さ、幼、乗って。行き先は決まってるから」
幼「は、はい…」
ガチャ
バタン
男「大丈夫、安全運転で行くからさ」
61: 2013/05/12(日) 06:34:16 ID:JKRmBgjk
幼「そこは別に不安じゃありません」
幼「男が私を乗せて危険運転する訳がありませんから」
男「うん」
幼「あ!さては、昨日、一昨日の夜…」
幼「運転の練習をしてたんですね?」
男「バレたか。その通り」
幼「心配して損しました」
幼「男が私を乗せて危険運転する訳がありませんから」
男「うん」
幼「あ!さては、昨日、一昨日の夜…」
幼「運転の練習をしてたんですね?」
男「バレたか。その通り」
幼「心配して損しました」
62: 2013/05/12(日) 06:34:59 ID:JKRmBgjk
男「せっかく父ちゃんからのサプライズだったから」
男「幼にもサプライズを!と思って」
幼「その辺り、さすが親子ですね」
男「自分でもそう思うよ」
幼「いつ来てたんですか?」
男「一昨日、帰ったら部屋に居た」
幼「ひょとしてお母さんも?」
男「うん」
男「幼にもサプライズを!と思って」
幼「その辺り、さすが親子ですね」
男「自分でもそう思うよ」
幼「いつ来てたんですか?」
男「一昨日、帰ったら部屋に居た」
幼「ひょとしてお母さんも?」
男「うん」
63: 2013/05/12(日) 06:35:44 ID:JKRmBgjk
幼「全く…サプライズの為とは言え、私に一言も無いなんて」
男「母ちゃん、寝てたんだ」
男「父ちゃんが買った新車の助手席でね」
幼「お母さんは普段あまり運転しませんからね」
男「うん、長距離運転で疲れてるから起こすなって言われた」
幼「まぁそれは…仕方無いですね」
男「母ちゃん、寝てたんだ」
男「父ちゃんが買った新車の助手席でね」
幼「お母さんは普段あまり運転しませんからね」
男「うん、長距離運転で疲れてるから起こすなって言われた」
幼「まぁそれは…仕方無いですね」
64: 2013/05/12(日) 06:36:35 ID:JKRmBgjk
幼「それで、男、この車はどこに向かって走ってるんですか?」
男「着けば解るよ。今は内緒」
幼「むぅ…では到着するまで、面白い話しして下さい」
男「難しいなぁ…取り敢えず、普通の会話でお願いします」
男「…幼、今日の服超可愛いな。似合ってるぜ」
幼「気付いて貰えて嬉しいです!今日の為に買ったとっておきで…」
男「着けば解るよ。今は内緒」
幼「むぅ…では到着するまで、面白い話しして下さい」
男「難しいなぁ…取り敢えず、普通の会話でお願いします」
男「…幼、今日の服超可愛いな。似合ってるぜ」
幼「気付いて貰えて嬉しいです!今日の為に買ったとっておきで…」
65: 2013/05/12(日) 06:37:33 ID:JKRmBgjk
・
・
幼「ここは…」
男「初めてだろ?」
幼「私、一度来てみたかったんです!」
男「知ってたよ。だから来たんだ」
幼「すっごく嬉しいです!」
男「喜んでくれて嬉しいよ」
幼「お、男!早く中に入りましょう!」
男「落ち着いて、幼。水族館は逃げないから」
・
幼「ここは…」
男「初めてだろ?」
幼「私、一度来てみたかったんです!」
男「知ってたよ。だから来たんだ」
幼「すっごく嬉しいです!」
男「喜んでくれて嬉しいよ」
幼「お、男!早く中に入りましょう!」
男「落ち着いて、幼。水族館は逃げないから」
66: 2013/05/12(日) 06:38:27 ID:JKRmBgjk
・
・
幼「…言葉が見つかりません」
男「うん、そうだなぁ」
幼「こんなに大きな水槽で…魚が…」
男「ジンベエザメってデカいなぁ」
幼「色んな魚がぐるぐる回って…とっても…」
幼「…」
・
幼「…言葉が見つかりません」
男「うん、そうだなぁ」
幼「こんなに大きな水槽で…魚が…」
男「ジンベエザメってデカいなぁ」
幼「色んな魚がぐるぐる回って…とっても…」
幼「…」
67: 2013/05/12(日) 06:40:42 ID:JKRmBgjk
幼「綺麗ですね…」
男「…あぁ、綺麗だな」
幼「…はい」
男「…本当に、綺麗だな」
幼「…」
男「来て良かったよ」
幼「本当にそうですね…」
男「…あぁ、綺麗だな」
幼「…はい」
男「…本当に、綺麗だな」
幼「…」
男「来て良かったよ」
幼「本当にそうですね…」
68: 2013/05/12(日) 06:41:16 ID:JKRmBgjk
・
・
幼「はぁ…言葉も無く1時間も大水槽の前で立ち尽くしてしまいましたね」
男「それだけの価値はあったなぁ」
幼「男、本当にありがとうございます」
男「俺だけの力じゃ無理だったけどね」
幼「後でお礼の電話をしなければ」
男「2人共、喜ぶと思うよ」
・
幼「はぁ…言葉も無く1時間も大水槽の前で立ち尽くしてしまいましたね」
男「それだけの価値はあったなぁ」
幼「男、本当にありがとうございます」
男「俺だけの力じゃ無理だったけどね」
幼「後でお礼の電話をしなければ」
男「2人共、喜ぶと思うよ」
69: 2013/05/12(日) 06:42:00 ID:JKRmBgjk
幼「さて!次はあれです!男っ!」
男「イルカショー?」
幼「見たかったんですっ」
男「ん、丁度時間も良い感じだし、行こうか」
幼「はいっ!」
男「イルカショー?」
幼「見たかったんですっ」
男「ん、丁度時間も良い感じだし、行こうか」
幼「はいっ!」
70: 2013/05/12(日) 06:42:34 ID:JKRmBgjk
・
・
幼「とっても凄かったですけども」
幼「最前列はやめておいた方が良かったですね…」
男「結構水かかっちまったな」
男「でもまぁ、この天気だし、すぐ乾くだろう」
幼「男、私の服、透けてません?」
男「ん…んー?」
・
幼「とっても凄かったですけども」
幼「最前列はやめておいた方が良かったですね…」
男「結構水かかっちまったな」
男「でもまぁ、この天気だし、すぐ乾くだろう」
幼「男、私の服、透けてません?」
男「ん…んー?」
71: 2013/05/12(日) 06:43:15 ID:JKRmBgjk
幼「…どうですか?」
男「大丈夫、どこも透けてないよ」
幼「ふぅ…まぁ、透けてても良いんですけど」
男「それは俺が嫌だから」
幼「ふふっ、男ならそう言ってくれると思ってましたよ」
男「あそこのベンチでちょっと休むか」
幼「…あそこのベンチ、どうして誰も座ってないんでしょうね?」
幼「他のベンチは人で一杯なのに…」
男「大丈夫、どこも透けてないよ」
幼「ふぅ…まぁ、透けてても良いんですけど」
男「それは俺が嫌だから」
幼「ふふっ、男ならそう言ってくれると思ってましたよ」
男「あそこのベンチでちょっと休むか」
幼「…あそこのベンチ、どうして誰も座ってないんでしょうね?」
幼「他のベンチは人で一杯なのに…」
72: 2013/05/12(日) 06:44:30 ID:JKRmBgjk
男「今日暑いからなー」
男「あそこのベンチだけ、屋根が無いからじゃないか?」
幼「なるほど。でも、服を乾かしたい私たちにはピッタリですね」
幼「それじゃそこでお弁当にしましょう!」
男「じゃあ、俺、飲み物買って来るよ」
幼「お願いします」
男「幼はお茶で良い?」
幼「はい!緑茶でお願いします」
男「じゃ、ちょっと行って来る」
男「あそこのベンチだけ、屋根が無いからじゃないか?」
幼「なるほど。でも、服を乾かしたい私たちにはピッタリですね」
幼「それじゃそこでお弁当にしましょう!」
男「じゃあ、俺、飲み物買って来るよ」
幼「お願いします」
男「幼はお茶で良い?」
幼「はい!緑茶でお願いします」
男「じゃ、ちょっと行って来る」
73: 2013/05/12(日) 06:45:08 ID:JKRmBgjk
・
・
幼「はぁ…私、こんなに幸せで良いんでしょうか」
幼「大好きな人と、楽しく過ごす時間…」
幼「大切な時間ですね」
幼「…」
ソワソワ
幼「…男、遅いですね」
幼「ふふっ…やっぱり私、男の事が大好きです」
幼「こんなわずかな時間も、離れてるとソワソワしてしまうなんて」
幼「…これからもずっと一緒に居たいです」
?「…なぁ、そこの姉ちゃん」
・
幼「はぁ…私、こんなに幸せで良いんでしょうか」
幼「大好きな人と、楽しく過ごす時間…」
幼「大切な時間ですね」
幼「…」
ソワソワ
幼「…男、遅いですね」
幼「ふふっ…やっぱり私、男の事が大好きです」
幼「こんなわずかな時間も、離れてるとソワソワしてしまうなんて」
幼「…これからもずっと一緒に居たいです」
?「…なぁ、そこの姉ちゃん」
74: 2013/05/12(日) 06:45:45 ID:JKRmBgjk
幼「…」
?「あんただよ、聞こえてるんだろ?」
幼「ひょっとして私に話しかけてるんですか?」
?「そうだよ、あんただよ」
幼「どちら様ですか?」
幼「ナンパなら他を当たって下さい、連れが居ますので」
?「よっこいしょっと」
ドサ
?「あんただよ、聞こえてるんだろ?」
幼「ひょっとして私に話しかけてるんですか?」
?「そうだよ、あんただよ」
幼「どちら様ですか?」
幼「ナンパなら他を当たって下さい、連れが居ますので」
?「よっこいしょっと」
ドサ
75: 2013/05/12(日) 06:56:34 ID:JKRmBgjk
幼「ちょ、隣りに座らないで下さいっ」
幼「連れが居るって言ってるじゃないですか!」
幼「それに、お酒臭いです。寄らないで下さい!」
?「…お前、幼だろ?」
幼「な、なんですか?誰ですか?何故私の名前を知ってるんですか?」
?「母ちゃんに似て、美人になったなぁ」
幼「母を知ってるんですか?」
?「まだ思い出さねえのか?俺だよ俺」
幼「連れが居るって言ってるじゃないですか!」
幼「それに、お酒臭いです。寄らないで下さい!」
?「…お前、幼だろ?」
幼「な、なんですか?誰ですか?何故私の名前を知ってるんですか?」
?「母ちゃんに似て、美人になったなぁ」
幼「母を知ってるんですか?」
?「まだ思い出さねえのか?俺だよ俺」
76: 2013/05/12(日) 06:57:07 ID:JKRmBgjk
幼「わ、私はあなたみたいな人は、し、知りません」
?「あぁん?実の父親の顔、忘れる位、馬鹿に育ったのか?」
幼「あ…あ…」
ガタガタ
?「離婚したとは言えよう」
?「俺はお前の親父だぜ?」
元幼父「ちゃんと挨拶くらいしたらどうだ?あぁ?」
幼「わ、私は…」
ガタガタ
?「あぁん?実の父親の顔、忘れる位、馬鹿に育ったのか?」
幼「あ…あ…」
ガタガタ
?「離婚したとは言えよう」
?「俺はお前の親父だぜ?」
元幼父「ちゃんと挨拶くらいしたらどうだ?あぁ?」
幼「わ、私は…」
ガタガタ
77: 2013/05/12(日) 06:58:06 ID:JKRmBgjk
元幼父「何だよ、何震えてんだ」
元幼父「また俺がお前の事、殴ると思ってんのか?」
元幼父「安心しろよ、殴ったりしねぇよ」
幼「な…何で…こんな所に…」
ガタガタ
元幼父「あぁ?俺が水族館に居たらおかしいか?」
ダンッ
幼「ひっ!」
ガタガタ
元幼父「また俺がお前の事、殴ると思ってんのか?」
元幼父「安心しろよ、殴ったりしねぇよ」
幼「な…何で…こんな所に…」
ガタガタ
元幼父「あぁ?俺が水族館に居たらおかしいか?」
ダンッ
幼「ひっ!」
ガタガタ
78: 2013/05/12(日) 06:58:54 ID:JKRmBgjk
元幼父「お前は相変わらず、憎たらしい目ぇしてやがるな」
元幼父「俺が今日、ここに居るのは偶然だからな?」
元幼父「狙って来た訳じゃねーからな」
幼「ぁ…」
ガタガタ
元幼父「んだよ、いい加減震えるの止めろっ!」
幼「ひっ…」
ガタガタ
元幼父「俺が今日、ここに居るのは偶然だからな?」
元幼父「狙って来た訳じゃねーからな」
幼「ぁ…」
ガタガタ
元幼父「んだよ、いい加減震えるの止めろっ!」
幼「ひっ…」
ガタガタ
79: 2013/05/12(日) 06:59:38 ID:JKRmBgjk
元幼父「俺がお前を虐待してるみたいだろ?なぁ!おい!」
ダンッ
幼「い、嫌っ…嫌っ…」
ガタガタ
元幼父「あぁ、その態度…変わってねぇなあ」
元幼父「あの女、相変わらず馬鹿なんだなぁ」
元幼父「教育がなってねーからこんな馬鹿な人間が育つんだ」
ダンッ
幼「い、嫌っ…嫌っ…」
ガタガタ
元幼父「あぁ、その態度…変わってねぇなあ」
元幼父「あの女、相変わらず馬鹿なんだなぁ」
元幼父「教育がなってねーからこんな馬鹿な人間が育つんだ」
80: 2013/05/12(日) 07:00:14 ID:JKRmBgjk
元幼父「お前今、高校生くらいだろ?」
元幼父「なのに、実の親に挨拶も出来ねー」
元幼父「馬鹿は殴らなきゃ治らねーっての」
元幼父「なぁ、おい。お前もそう思うだろ?幼っ!」
ズイッ
幼(ま、また殴られる…嫌だ!痛いの嫌だ!)
ガタガタ
男「あの」
元幼父「なのに、実の親に挨拶も出来ねー」
元幼父「馬鹿は殴らなきゃ治らねーっての」
元幼父「なぁ、おい。お前もそう思うだろ?幼っ!」
ズイッ
幼(ま、また殴られる…嫌だ!痛いの嫌だ!)
ガタガタ
男「あの」
81: 2013/05/12(日) 07:01:10 ID:JKRmBgjk
元幼父「あぁ?何だ?」
男「今、その娘の事、殴ろうとしました?」
元幼父「あぁ、自分の娘を教育中だ、他人が口出す事じゃねーよ!」
男「他人じゃないので、そう言う訳には行かないです」
スッ
元幼父「あぁ?お前誰だ?」
男「…他人じゃないって言ってるでしょ」
元幼父「あん?ひょっとしてこいつの彼氏か?」
男「そうです」
男「今、その娘の事、殴ろうとしました?」
元幼父「あぁ、自分の娘を教育中だ、他人が口出す事じゃねーよ!」
男「他人じゃないので、そう言う訳には行かないです」
スッ
元幼父「あぁ?お前誰だ?」
男「…他人じゃないって言ってるでしょ」
元幼父「あん?ひょっとしてこいつの彼氏か?」
男「そうです」
82: 2013/05/12(日) 07:01:56 ID:JKRmBgjk
元幼父「けっ…ガキが色気付きやがって」
男「幼、大丈夫だから」
幼「…ぁ…」
ガタガタ
男「遅くなってごめんな」
幼「男ぉ…」
ガタガタ
元幼父「あー、彼氏君さぁ」
男「何ですか?」
男「幼、大丈夫だから」
幼「…ぁ…」
ガタガタ
男「遅くなってごめんな」
幼「男ぉ…」
ガタガタ
元幼父「あー、彼氏君さぁ」
男「何ですか?」
83: 2013/05/12(日) 07:04:13 ID:JKRmBgjk
元幼父「そいつ馬鹿だから、言う事聞かせるには殴らないと駄目なんだよ」
元幼父「まぁ、教育って奴だ」
元幼父「だからそこどけ。ぶっ飛ばされんうちにな」
男「そうは行かないです」
男「彼女は俺の大切な人なので、ここは引けません」
男「愛する人を傷付けられて、黙ってる人間なんて居ないでしょ」
元幼父「…あぁ、お前も馬鹿なんだな?」
元幼父「まぁ、教育って奴だ」
元幼父「だからそこどけ。ぶっ飛ばされんうちにな」
男「そうは行かないです」
男「彼女は俺の大切な人なので、ここは引けません」
男「愛する人を傷付けられて、黙ってる人間なんて居ないでしょ」
元幼父「…あぁ、お前も馬鹿なんだな?」
84: 2013/05/12(日) 07:05:10 ID:JKRmBgjk
元幼父「やっぱガキは殴られないと解らねぇんだ…」
男「殴られても、一歩も引きませんよ」
元幼父「ぷっ…あはははは」
元幼父「そうかそうか…彼女の前では格好つけたいもんなぁ」
男「…」
元幼父「でもなぁ…やっぱりガキの躾は大人の義務だからなぁ!」
バチィン
男「っく…」
85: 2013/05/12(日) 07:06:01 ID:JKRmBgjk
元幼父「さすが男の子、小さなガキとは違うなぁ…」
ドカッ
男「ぅ…」
幼「ゃ…」
ガタガタ
元幼父「オラ!ちゃんと目上の人間に敬意って奴を…」
ガスッ
男「…」
ドカッ
男「ぅ…」
幼「ゃ…」
ガタガタ
元幼父「オラ!ちゃんと目上の人間に敬意って奴を…」
ガスッ
男「…」
86: 2013/05/12(日) 07:06:38 ID:JKRmBgjk
元幼父「…何だ、その目」
男「…あんたが昔、幼にした事は許せない、許されない事だ」
元幼父「あん?」
男「会社の金横領して、クビになって、酒に溺れて」
男「自分の家族に暴力を振るう様な…」
男「クソ野郎に、敬意を持って接する事なんて出来ないね!」
元幼父「この野郎…殴られ足りないんだな?やっぱ馬鹿なんだな?」
バチッドスッ
男「っ…」
男「…あんたが昔、幼にした事は許せない、許されない事だ」
元幼父「あん?」
男「会社の金横領して、クビになって、酒に溺れて」
男「自分の家族に暴力を振るう様な…」
男「クソ野郎に、敬意を持って接する事なんて出来ないね!」
元幼父「この野郎…殴られ足りないんだな?やっぱ馬鹿なんだな?」
バチッドスッ
男「っ…」
87: 2013/05/12(日) 07:07:33 ID:JKRmBgjk
幼「ぃゃ…」
ガタガタ
元幼父「オラ!さっきみたいに威勢のいい事言ってみろ、クソガキが!」
ドスッ
男「ぅ…」
フラフラ
幼(怖い…怖いよ…)
ガタガタ
幼(でも…このままじゃ男が…男っ!)
ガタガタ
ガタガタ
元幼父「オラ!さっきみたいに威勢のいい事言ってみろ、クソガキが!」
ドスッ
男「ぅ…」
フラフラ
幼(怖い…怖いよ…)
ガタガタ
幼(でも…このままじゃ男が…男っ!)
ガタガタ
88: 2013/05/12(日) 07:08:33 ID:JKRmBgjk
幼(男っ!!)
幼(…そうだ)
幼(こいつに殴られて、人間不信になってた私を)
幼(優しく見守ってくれて、仲良くしてくれて)
幼(いつだって、私の事を大切にしてくれて…)
幼(…私は…私はっ!)
幼(…そうだ)
幼(こいつに殴られて、人間不信になってた私を)
幼(優しく見守ってくれて、仲良くしてくれて)
幼(いつだって、私の事を大切にしてくれて…)
幼(…私は…私はっ!)
89: 2013/05/12(日) 07:09:32 ID:JKRmBgjk
幼「止めて下さいっ!」
元幼父「あぁん?馬鹿はちょっと黙ってろよ」
幼「男は私の大切な人ですっ!」
幼「これ以上は…やらせませんっ!」
元幼父「はぁ?、生意気な口きく様になったなぁ」
元幼父「今度は右耳も聞こえなくしてやろうか?あぁ?」
幼「やれるもんならやってみやがれです!」
元幼父「あぁん?馬鹿はちょっと黙ってろよ」
幼「男は私の大切な人ですっ!」
幼「これ以上は…やらせませんっ!」
元幼父「はぁ?、生意気な口きく様になったなぁ」
元幼父「今度は右耳も聞こえなくしてやろうか?あぁ?」
幼「やれるもんならやってみやがれです!」
90: 2013/05/12(日) 07:10:45 ID:JKRmBgjk
幼(大丈夫、もう怖くない…)
幼(男の為なら…何も怖くないっ!)
元幼父「このガキがっ!」
バチンッ
幼「っ…」
男「お、幼っ!」
幼「…もう、あの頃の私とは違いますっ!」
幼「あなたの様な人に、屈したりしない!」
元幼父「このクソガキがっ!」
幼(男の為なら…何も怖くないっ!)
元幼父「このガキがっ!」
バチンッ
幼「っ…」
男「お、幼っ!」
幼「…もう、あの頃の私とは違いますっ!」
幼「あなたの様な人に、屈したりしない!」
元幼父「このクソガキがっ!」
91: 2013/05/12(日) 07:11:22 ID:JKRmBgjk
ガシッ
警備員「ちょっと待った!」
元幼父「何だ?今、ガキを教育中だ。引っ込んでろよ」
警備員「今のそれは教育とは関係無く見えました」
元幼父「何だよ…俺ぁ客だぜ?おい」
元幼父「それに俺はこいつらの保護者だ」
元幼父「教育の邪魔だからどっか行け」
警備員「ちょっと待った!」
元幼父「何だ?今、ガキを教育中だ。引っ込んでろよ」
警備員「今のそれは教育とは関係無く見えました」
元幼父「何だよ…俺ぁ客だぜ?おい」
元幼父「それに俺はこいつらの保護者だ」
元幼父「教育の邪魔だからどっか行け」
92: 2013/05/12(日) 07:12:03 ID:JKRmBgjk
警備員「…君たちはこの人の子なのかな?」
幼「いいえ、違います」
幼「この人が一方的に暴力を振るって来たんです」
元幼父「おい…あんまり俺を怒らせるなよ、馬鹿娘がっ!」
警備員「ちょっと3人とも、事務所まで来てもらえますかね?」
元幼父「おい…そんなガキの言う事を信じるのかよっ!」
警備員「少なくとも酔って公衆の面前で」
警備員「暴力を振るう人の言葉よりは信じられますね、元幼父さん」
元幼父「チッ…」
幼「いいえ、違います」
幼「この人が一方的に暴力を振るって来たんです」
元幼父「おい…あんまり俺を怒らせるなよ、馬鹿娘がっ!」
警備員「ちょっと3人とも、事務所まで来てもらえますかね?」
元幼父「おい…そんなガキの言う事を信じるのかよっ!」
警備員「少なくとも酔って公衆の面前で」
警備員「暴力を振るう人の言葉よりは信じられますね、元幼父さん」
元幼父「チッ…」
93: 2013/05/12(日) 07:12:58 ID:JKRmBgjk
幼「男!」
男「幼…大丈夫??」
フラフラ
幼「私は何ともありません!それより男の方こそ大丈夫ですか?」
男「ほっぺとお腹とスネが痛い…」
男「でも氏ぬ程じゃないし、大丈夫だよ、幼」
男「こんな時、ドラマとかだと気を失ったりするのになぁ」
男「人間って、結構頑丈に出来てるもんだな」
男「幼…大丈夫??」
フラフラ
幼「私は何ともありません!それより男の方こそ大丈夫ですか?」
男「ほっぺとお腹とスネが痛い…」
男「でも氏ぬ程じゃないし、大丈夫だよ、幼」
男「こんな時、ドラマとかだと気を失ったりするのになぁ」
男「人間って、結構頑丈に出来てるもんだな」
94: 2013/05/12(日) 07:14:04 ID:JKRmBgjk
幼「何言ってるんですか!もう!男は無茶し過ぎですよ!」
幼「何で…殴り返さなかったんですか?」
男「ここで手出しちゃ、負けでしょ」
幼「負け…ですか」
男「そこのクソ野郎と同じになっちゃうだろ」
幼「もう…格好付け過ぎですよ…」
グスッ
男「泣くなよ、幼。もう大丈夫だから」
ナデナデ
幼「はい…」
幼「何で…殴り返さなかったんですか?」
男「ここで手出しちゃ、負けでしょ」
幼「負け…ですか」
男「そこのクソ野郎と同じになっちゃうだろ」
幼「もう…格好付け過ぎですよ…」
グスッ
男「泣くなよ、幼。もう大丈夫だから」
ナデナデ
幼「はい…」
96: 2013/05/12(日) 07:14:49 ID:JKRmBgjk
・
・
男「いえ、警察に連絡とかはしなくていいです」
警備員「でも暴行されたんだし、通報した方が良いんじゃないかな?」
男「別に大したことないです」
幼「男、良いんですか?」
男「うん」
元幼父「…色男だなぁ、オイ」
・
男「いえ、警察に連絡とかはしなくていいです」
警備員「でも暴行されたんだし、通報した方が良いんじゃないかな?」
男「別に大したことないです」
幼「男、良いんですか?」
男「うん」
元幼父「…色男だなぁ、オイ」
97: 2013/05/12(日) 07:15:38 ID:JKRmBgjk
男「勘違いしないで下さいよ?」
元幼父「あ?」
男「俺はあなたと金輪際、係わり合いたくないんです」
男「幼にも幼母にも、もう二度とあんたの顔を見せたくない」
男「今日、ここで会っちゃったのはまぁ、事故だとして」
男「警察沙汰なんかにしたら、またあなたの顔を見る事になる」
男「それが嫌なんで」
元幼父「はっ!それが色男だって言ってるんだよっ!馬鹿か?」
元幼父「あ?」
男「俺はあなたと金輪際、係わり合いたくないんです」
男「幼にも幼母にも、もう二度とあんたの顔を見せたくない」
男「今日、ここで会っちゃったのはまぁ、事故だとして」
男「警察沙汰なんかにしたら、またあなたの顔を見る事になる」
男「それが嫌なんで」
元幼父「はっ!それが色男だって言ってるんだよっ!馬鹿か?」
98: 2013/05/12(日) 07:17:29 ID:JKRmBgjk
警備員「大人げない…声の大きさ調整も出来ないんですか?」
元幼父「なんだとっ?」
警備員「そっちの彼の方がよっぽど大人ですよ」
元幼父「このっ…」
警備責任者「元幼父さん、酔って入館して、他のお客様に絡んで騒動を起こすのは」
警備責任者「迷惑だと言ったはずです、そして次は通報すると」
警備責任者「彼らには関係無く、業務妨害で通報しても良いんですよ?」
元幼父「…」
警備責任者「取り敢えず、もう二度と来ないで下さい。出禁です」
元幼父「なんだとっ?」
警備員「そっちの彼の方がよっぽど大人ですよ」
元幼父「このっ…」
警備責任者「元幼父さん、酔って入館して、他のお客様に絡んで騒動を起こすのは」
警備責任者「迷惑だと言ったはずです、そして次は通報すると」
警備責任者「彼らには関係無く、業務妨害で通報しても良いんですよ?」
元幼父「…」
警備責任者「取り敢えず、もう二度と来ないで下さい。出禁です」
99: 2013/05/12(日) 07:18:53 ID:JKRmBgjk
>>95 そうです。
・
・
警備責任者「今日は災難だったね」
男「はは、まぁ少し」
幼「少しじゃありません!」
幼「…もし次、こんな事があったら」
幼「もっとこう…ガードするとか、して下さい!」
男「機会があったらそうするよ」
・
・
警備責任者「今日は災難だったね」
男「はは、まぁ少し」
幼「少しじゃありません!」
幼「…もし次、こんな事があったら」
幼「もっとこう…ガードするとか、して下さい!」
男「機会があったらそうするよ」
100: 2013/05/12(日) 07:19:27 ID:JKRmBgjk
警備責任者「あの…これ、良ければ受け取ってくれるかな?」
スッ
男「これは?」
警備責任者「この水族館の入場券が2枚入ってるよ」
男「良いんですか?」
警備責任者「このままだと、嫌な思い出しか残らなくて…」
警備責任者「もう2度と来なくなってしまうだろ?」
警備責任者「そうなったら悲しいからな」
スッ
男「これは?」
警備責任者「この水族館の入場券が2枚入ってるよ」
男「良いんですか?」
警備責任者「このままだと、嫌な思い出しか残らなくて…」
警備責任者「もう2度と来なくなってしまうだろ?」
警備責任者「そうなったら悲しいからな」
101: 2013/05/12(日) 07:20:00 ID:JKRmBgjk
幼「ありがとうございますっ」
ペコッ
男「ありがとうございます、警備責任者さん」
警備責任者「ははは、是非また来てくれよ?」
男「はい、絶対また来ますよ」
警備責任者「車で来たんだよね?」
男「そうです」
警備責任者「帰り道、気をつけて」
ペコッ
男「ありがとうございます、警備責任者さん」
警備責任者「ははは、是非また来てくれよ?」
男「はい、絶対また来ますよ」
警備責任者「車で来たんだよね?」
男「そうです」
警備責任者「帰り道、気をつけて」
102: 2013/05/12(日) 07:20:51 ID:JKRmBgjk
・
・
男「…」
幼「男、大丈夫ですか?」
男「大丈夫!って言いたいけど…」
男「ちょっと痛いかも」
幼「運転、変わってあげられれば良かったんですけど…」
幼「て言うか男、道が違うと思うんですけど」
幼「さっきの交差点、直進じゃなかったですか?」
男「家に帰るなら直進なんだけどさ…」
・
男「…」
幼「男、大丈夫ですか?」
男「大丈夫!って言いたいけど…」
男「ちょっと痛いかも」
幼「運転、変わってあげられれば良かったんですけど…」
幼「て言うか男、道が違うと思うんですけど」
幼「さっきの交差点、直進じゃなかったですか?」
男「家に帰るなら直進なんだけどさ…」
103: 2013/05/12(日) 07:21:29 ID:JKRmBgjk
男「ん…ごめん、幼」
男「ちょっと休みたい…」
幼「はい…でもどこで?」
男「そこに見える、ホテルで」
男「部屋取れたら…」
幼「ホ、ホテル…」
男「着いたら、ちょっとフロントで、部屋取れるか聞いて来てくれる?」
幼「は、はい」
男「ちょっと休みたい…」
幼「はい…でもどこで?」
男「そこに見える、ホテルで」
男「部屋取れたら…」
幼「ホ、ホテル…」
男「着いたら、ちょっとフロントで、部屋取れるか聞いて来てくれる?」
幼「は、はい」
104: 2013/05/12(日) 07:22:16 ID:JKRmBgjk
・
・
幼「部屋取れて良かったですね、男」
男「ん?んー…そだね…」
幼「い、勢いで、ホテルに入ってしまいましたね!」
幼「よくここにホテルがあるって解りましたね!」
男「ん、途中、看板が見えたから…」
幼「シーズン前とは言え、よくこんなリゾートホテルの部屋が空いてましたね!」
幼「ある意味、ラッキーですねっ」
・
幼「部屋取れて良かったですね、男」
男「ん?んー…そだね…」
幼「い、勢いで、ホテルに入ってしまいましたね!」
幼「よくここにホテルがあるって解りましたね!」
男「ん、途中、看板が見えたから…」
幼「シーズン前とは言え、よくこんなリゾートホテルの部屋が空いてましたね!」
幼「ある意味、ラッキーですねっ」
105: 2013/05/12(日) 07:22:57 ID:JKRmBgjk
幼「それにしても、綺麗な部屋ですね」
幼「あ!こっちの窓から海も見えますよ!男!」
男「うん…そっか…それは良かった…」
幼「男、大丈夫ですか?」
男「ごめん…幼、ちょっと…休ませて…」
幼「は、はい!どうぞ!」
男「だはー」
ばふっ
幼「あ!こっちの窓から海も見えますよ!男!」
男「うん…そっか…それは良かった…」
幼「男、大丈夫ですか?」
男「ごめん…幼、ちょっと…休ませて…」
幼「は、はい!どうぞ!」
男「だはー」
ばふっ
106: 2013/05/12(日) 07:23:43 ID:JKRmBgjk
男「…」
幼「男、寝る前にちゃんと靴は脱いで、お布団に入って下さい」
男「ぉぅ…」
ゴソゴソ
男「ノリの効いたシーツ、ふかふかの布団、気持ちいいなぁ…」
幼「…そ、そうですか」
男「あぁ…幼も、入ってみ…」
幼「男、寝る前にちゃんと靴は脱いで、お布団に入って下さい」
男「ぉぅ…」
ゴソゴソ
男「ノリの効いたシーツ、ふかふかの布団、気持ちいいなぁ…」
幼「…そ、そうですか」
男「あぁ…幼も、入ってみ…」
107: 2013/05/12(日) 07:24:32 ID:JKRmBgjk
幼「は、はいっ!そのっ!それは、あの!」
幼「私もやぶさかでは無いんですけどっ!」
幼「でもお父さんとの約束もありますし!」
幼「でもでも、男がどうしてもと言うなら!」
幼「こ、これは決してやましい事を考えている訳ではなくて!」
幼「か、看病!そう!私をかばって、怪我をした男の事を!」
幼「看病すると言う事で…」
幼「私もやぶさかでは無いんですけどっ!」
幼「でもお父さんとの約束もありますし!」
幼「でもでも、男がどうしてもと言うなら!」
幼「こ、これは決してやましい事を考えている訳ではなくて!」
幼「か、看病!そう!私をかばって、怪我をした男の事を!」
幼「看病すると言う事で…」
108: 2013/05/12(日) 07:25:06 ID:JKRmBgjk
男「…」スースー
幼「…男?」
男「…」スースー
幼「寝ちゃったんですか…はぁ…」
幼「…」
幼「もう!私だけ舞い上がって、馬鹿みたいじゃないですか!」
男「…」スースー
幼「ふふっ」
幼「…男?」
男「…」スースー
幼「寝ちゃったんですか…はぁ…」
幼「…」
幼「もう!私だけ舞い上がって、馬鹿みたいじゃないですか!」
男「…」スースー
幼「ふふっ」
109: 2013/05/12(日) 07:25:44 ID:JKRmBgjk
幼「男、今日はありがとうございます」
幼「私を助けてくれて」
幼「男が傍に居てくれたから、私も勇気出せました」
幼「…初めて、あの人に反抗出来ました」
幼「ほっぺは痛かったけど、清清しました」
幼「きっともう嫌な夢も見ないと思います」
幼「本当にありがとうございます、男…」
幼「大好きです…」
ちゅっ
幼「私を助けてくれて」
幼「男が傍に居てくれたから、私も勇気出せました」
幼「…初めて、あの人に反抗出来ました」
幼「ほっぺは痛かったけど、清清しました」
幼「きっともう嫌な夢も見ないと思います」
幼「本当にありがとうございます、男…」
幼「大好きです…」
ちゅっ
110: 2013/05/12(日) 07:26:20 ID:JKRmBgjk
・
・
男「…ん」
幼「…」スースー
男「…あれ?なんで幼が俺のベッドに?」
男「ん…んー?」
男「…」スースー
男「あ、そうか、ここホテルだ」
男「俺、寝ちゃったんだな」
・
男「…ん」
幼「…」スースー
男「…あれ?なんで幼が俺のベッドに?」
男「ん…んー?」
男「…」スースー
男「あ、そうか、ここホテルだ」
男「俺、寝ちゃったんだな」
111: 2013/05/12(日) 07:27:36 ID:JKRmBgjk
幼「…」スースー
男「ははっ、こっちに入って来ちゃったか」
男「これじゃベッド2つある意味無いし」
男「…」
男「しっかし今日は緊張したなぁ…」
男「話しには聞いてたけど、幼の実の親とは思えないなぁ」
男「全くクソ野郎って言葉がピッタリだったな」
男「ははっ、こっちに入って来ちゃったか」
男「これじゃベッド2つある意味無いし」
男「…」
男「しっかし今日は緊張したなぁ…」
男「話しには聞いてたけど、幼の実の親とは思えないなぁ」
男「全くクソ野郎って言葉がピッタリだったな」
112: 2013/05/12(日) 07:28:16 ID:JKRmBgjk
男「昔は優しくて格好良かったって言ってたけど」
男「…母ちゃんに似て良かったな、幼」
幼「…」スースー
男「ちょっと笑ってる…良い夢見てるのかな?」
男「今日の俺は、ちゃんと幼の事を守れたのかな」
男「一発庇いきれなくて、ほっぺが赤くなってるな…」
男「ごめんな、次はちゃんと守るから」
ナデナデ
男「…母ちゃんに似て良かったな、幼」
幼「…」スースー
男「ちょっと笑ってる…良い夢見てるのかな?」
男「今日の俺は、ちゃんと幼の事を守れたのかな」
男「一発庇いきれなくて、ほっぺが赤くなってるな…」
男「ごめんな、次はちゃんと守るから」
ナデナデ
113: 2013/05/12(日) 07:29:20 ID:JKRmBgjk
幼「…」
ニコッ
男「!!」
男「…あれ?何だこれヤバい」
男「動悸が激しいし、顔が熱いし」
男「よく考えたら、同じ布団で寝るなんて、何年ぶりだろ」
男「…」
114: 2013/05/12(日) 07:30:10 ID:JKRmBgjk
男「…あー、駄目だ駄目だ」
男「俺は不埒な事は考えてないぞ!断じて!」
男「断じて…」
幼「…」
男「幼、起きて無いよな?」
幼「…」
男「…ぅー」
ちゅっ
男「俺は不埒な事は考えてないぞ!断じて!」
男「断じて…」
幼「…」
男「幼、起きて無いよな?」
幼「…」
男「…ぅー」
ちゅっ
115: 2013/05/12(日) 07:31:08 ID:JKRmBgjk
男「やっちまった…」
男「…あぁ…もう!」
幼「…それはこちらの台詞ですよ、男」
男「う…やっぱ起きてたか…」
幼「なんでおでこなんですか!」
幼「キスしやすいように、顔を向けていたのに!」
男「駄目だから!約束だから!」
男「…あぁ…もう!」
幼「…それはこちらの台詞ですよ、男」
男「う…やっぱ起きてたか…」
幼「なんでおでこなんですか!」
幼「キスしやすいように、顔を向けていたのに!」
男「駄目だから!約束だから!」
116: 2013/05/12(日) 07:31:44 ID:JKRmBgjk
幼「なら何でおでこにキスしたんですか?」
男「幼が可愛かったからだ」
幼「ふふっ、そこは正直なんですね」
男「だって本当にすげー可愛かったし」
幼「でも嬉しいですよ」
男「何が?」
幼「初めて、男の方からキスしてくれました!」
男「おう…そうか…」
男「幼が可愛かったからだ」
幼「ふふっ、そこは正直なんですね」
男「だって本当にすげー可愛かったし」
幼「でも嬉しいですよ」
男「何が?」
幼「初めて、男の方からキスしてくれました!」
男「おう…そうか…」
117: 2013/05/12(日) 07:32:26 ID:JKRmBgjk
男「て言うか、どこから起きてた?」
男「ひょっとしてずっと起きてたか?」
幼「いえ、最初は本当に寝てましたよ」
幼「男が頭を撫でてくれたので起きました」
男「頭ナデナデは駄目かー」
幼「いえ、とっても嬉しかったですよ」
幼「小さい頃はよく撫でてくれたのに」
幼「最近は全然ですからね!」
男「ひょっとしてずっと起きてたか?」
幼「いえ、最初は本当に寝てましたよ」
幼「男が頭を撫でてくれたので起きました」
男「頭ナデナデは駄目かー」
幼「いえ、とっても嬉しかったですよ」
幼「小さい頃はよく撫でてくれたのに」
幼「最近は全然ですからね!」
118: 2013/05/12(日) 07:32:59 ID:JKRmBgjk
男「子供扱いっぽいかなと思って、やらない様にしてたんだけどな」
幼「思いませんよ。むしろ嬉しいのでどんどん撫でて下さい」
男「お、おぅ」
幼「今、撫でてくれても良いんですよ?」
男「う…」
幼「と言うか、頭を撫でるのは約束に反してませんよ!」
幼「普通のスキンシップじゃないですか!」
幼「思いませんよ。むしろ嬉しいのでどんどん撫でて下さい」
男「お、おぅ」
幼「今、撫でてくれても良いんですよ?」
男「う…」
幼「と言うか、頭を撫でるのは約束に反してませんよ!」
幼「普通のスキンシップじゃないですか!」
119: 2013/05/12(日) 07:33:44 ID:JKRmBgjk
幼「だから、今撫でて下さい!」
男「解ったよ…」
ナデナデ
幼「ふふっ…くすぐったいですね」
男「止めるか?」
幼「そのまましばらく撫でてもらえますか?」
男「おう」
男「解ったよ…」
ナデナデ
幼「ふふっ…くすぐったいですね」
男「止めるか?」
幼「そのまましばらく撫でてもらえますか?」
男「おう」
120: 2013/05/12(日) 07:34:45 ID:JKRmBgjk
幼「小一時間くらい?」
男「いや、一時間は長いだろ!」
幼「今までの時間からしたら、短いくらいです!」
男「…そっか」
ナデナデ
男「本当はさ」
幼「はい?」
男「いや、一時間は長いだろ!」
幼「今までの時間からしたら、短いくらいです!」
男「…そっか」
ナデナデ
男「本当はさ」
幼「はい?」
121: 2013/05/12(日) 07:35:30 ID:JKRmBgjk
男「キスくらいならセーフなんだって」
幼「!?」
男「この前、父ちゃんに言われたんだ」
男「だからまだ…」
幼「じゃあ、今すぐキスしましょう!」
男「ここじゃ駄目だ!絶対駄目!」
幼「どうしてですか!キス、セーフなんですよね?」
幼「私、キスしたいです!」
幼「!?」
男「この前、父ちゃんに言われたんだ」
男「だからまだ…」
幼「じゃあ、今すぐキスしましょう!」
男「ここじゃ駄目だ!絶対駄目!」
幼「どうしてですか!キス、セーフなんですよね?」
幼「私、キスしたいです!」
122: 2013/05/12(日) 07:36:05 ID:JKRmBgjk
男「あー、ここでキスしたらさ」
幼「はい」
男「理性が、その…持たないって言うか」
幼「理性?…あっ!」
男「だから駄目!」
幼「もう良いじゃないですか」
男「駄目です」
幼「はい」
男「理性が、その…持たないって言うか」
幼「理性?…あっ!」
男「だから駄目!」
幼「もう良いじゃないですか」
男「駄目です」
123: 2013/05/12(日) 07:36:43 ID:JKRmBgjk
幼「わ、私は、覚悟とか出来てますよ?」
幼「高校に入学したら、他の人の事好きになるかもなんて言われましたけど」
幼「やっぱり男以外の事を好きになるなんてありえません!」
幼「一生、男の傍に居ます!」
幼「だから…」
男「…」
幼「…」
ぐぅ…
幼「高校に入学したら、他の人の事好きになるかもなんて言われましたけど」
幼「やっぱり男以外の事を好きになるなんてありえません!」
幼「一生、男の傍に居ます!」
幼「だから…」
男「…」
幼「…」
ぐぅ…
124: 2013/05/12(日) 07:37:14 ID:JKRmBgjk
男・幼「…」
男「ぷっ…そう言えばお腹空いたな?」
幼「お、お恥ずかしい限りです…」
幼「お昼沢山食べるつもりで、朝も軽くしか食べてないので…」
幼「私の腹の虫は空気読めないですね…」
男「幼、お弁当は?」
幼「一応、備え付けの冷蔵庫に入れてあります」
男「ぷっ…そう言えばお腹空いたな?」
幼「お、お恥ずかしい限りです…」
幼「お昼沢山食べるつもりで、朝も軽くしか食べてないので…」
幼「私の腹の虫は空気読めないですね…」
男「幼、お弁当は?」
幼「一応、備え付けの冷蔵庫に入れてあります」
125: 2013/05/12(日) 07:37:58 ID:JKRmBgjk
幼「サンドイッチなので、食べられると思います」
男「それじゃ、もう夕食の時間だけど、食べようか」
幼「はいっ」
男「…そう言うのはさ、幼」
幼「はい?」
男「ゆっくりで良いよ、ゆっくりで」
男「長い人生だ、まだまだ時間は沢山ある」
男「な?」
幼「…はい、男」
男「それじゃ、もう夕食の時間だけど、食べようか」
幼「はいっ」
男「…そう言うのはさ、幼」
幼「はい?」
男「ゆっくりで良いよ、ゆっくりで」
男「長い人生だ、まだまだ時間は沢山ある」
男「な?」
幼「…はい、男」
126: 2013/05/12(日) 07:39:03 ID:JKRmBgjk
・
・
・
幼「もうすっかり夏ですね」
男「そうだなぁ、もう7月だもんなぁ」
男「セミの鳴き声も五月蝿いなぁ」
幼「ふふっ、そこは風情じゃないですか?」
幼「聞きたくても、冬には聞けない物ですよ?」
男「それはそうだけどさ」
・
・
幼「もうすっかり夏ですね」
男「そうだなぁ、もう7月だもんなぁ」
男「セミの鳴き声も五月蝿いなぁ」
幼「ふふっ、そこは風情じゃないですか?」
幼「聞きたくても、冬には聞けない物ですよ?」
男「それはそうだけどさ」
127: 2013/05/12(日) 07:40:01 ID:JKRmBgjk
幼「あ、そう言えば、男に聞きたい事が」
男「何?」
幼「なんで作業療法士になりたいんですか?」
男「また突然だな」
幼「理由聞いた事無いなと思って」
男「あー…高校進学決める時にさ」
男「家族で会議したじゃん」
幼「しましたね」
男「何?」
幼「なんで作業療法士になりたいんですか?」
男「また突然だな」
幼「理由聞いた事無いなと思って」
男「あー…高校進学決める時にさ」
男「家族で会議したじゃん」
幼「しましたね」
128: 2013/05/12(日) 07:40:48 ID:JKRmBgjk
男「自動車整備士になろうとしてた俺を」
男「父ちゃんが止めたじゃん」
幼「断固拒否って言ってましたね」
男「父ちゃんの跡継いで、島の皆の役に立ちたかったんだよ」
幼「俺の跡継ぎになるとか考えるな!って言ってましたね」
男「それでもやっぱり島の人の為になる仕事がしたいと思ってさ」
男「父ちゃんが止めたじゃん」
幼「断固拒否って言ってましたね」
男「父ちゃんの跡継いで、島の皆の役に立ちたかったんだよ」
幼「俺の跡継ぎになるとか考えるな!って言ってましたね」
男「それでもやっぱり島の人の為になる仕事がしたいと思ってさ」
129: 2013/05/12(日) 07:41:41 ID:JKRmBgjk
男「色々考えたんだけど、地域医療に興味があるって言うか」
幼「地域医療ですか」
男「島のじいちゃん、ばあちゃん達さ」
男「脚が痛いとか、腰が痛いとか言ってたじゃん」
幼「言ってましたね」
幼「地域医療ですか」
男「島のじいちゃん、ばあちゃん達さ」
男「脚が痛いとか、腰が痛いとか言ってたじゃん」
幼「言ってましたね」
130: 2013/05/12(日) 07:42:19 ID:JKRmBgjk
男「そう言う人達の役に立ちたいんだよ」
幼「なるほど…」
男「作業療法士として、経験を積んだら」
男「大学院で整形の勉強して、もっとみんなの役に立てる様にしたい…なぁ、と思ってるんだ」
幼「やっぱり男は凄いですね」
男「…だからさ、幼」
幼「ふふふ、言わなくても解ってますよ、男」
幼「なるほど…」
男「作業療法士として、経験を積んだら」
男「大学院で整形の勉強して、もっとみんなの役に立てる様にしたい…なぁ、と思ってるんだ」
幼「やっぱり男は凄いですね」
男「…だからさ、幼」
幼「ふふふ、言わなくても解ってますよ、男」
131: 2013/05/12(日) 07:43:22 ID:JKRmBgjk
幼「私の気持ちは揺るぎません!」
幼「男が求婚してくれるまで、ずっと待ってます!」
幼「あ、待ってるって言っても、もちろん」
幼「男の傍で…ですけどね!」
男「高校卒業したら、すぐ結婚!って言うかと思ったけど」
男「お互い、成長したよな」
幼「本当はそれが一番良いんですけどね!」
幼「男が求婚してくれるまで、ずっと待ってます!」
幼「あ、待ってるって言っても、もちろん」
幼「男の傍で…ですけどね!」
男「高校卒業したら、すぐ結婚!って言うかと思ったけど」
男「お互い、成長したよな」
幼「本当はそれが一番良いんですけどね!」
132: 2013/05/12(日) 07:44:10 ID:JKRmBgjk
幼「…でも、恋人とか夫婦とか、そんな肩書きじゃなくて」
幼「大好きな人と一緒に居られれば、それで…」
幼「それで満足です」
男「…俺、幼の事好きで良かった」
幼「へっ?な、なんですか突然」
男「幼の気持ちに、必ず応えるから」
幼「そ、そんな事、不意に言わないで下さいっ」
幼「大好きな人と一緒に居られれば、それで…」
幼「それで満足です」
男「…俺、幼の事好きで良かった」
幼「へっ?な、なんですか突然」
男「幼の気持ちに、必ず応えるから」
幼「そ、そんな事、不意に言わないで下さいっ」
133: 2013/05/12(日) 07:45:39 ID:JKRmBgjk
幼「嬉しくって、舞い上がってしまいますっ」
タタッ
男「おい、走ると危ないぞ?」
幼「子供じゃありませんから、大丈夫で…きゃあっ!」
ドタッ
男「幼っ、大丈夫か?」
幼「いたた…、だ、大丈夫です」
スッ
タタッ
男「おい、走ると危ないぞ?」
幼「子供じゃありませんから、大丈夫で…きゃあっ!」
ドタッ
男「幼っ、大丈夫か?」
幼「いたた…、だ、大丈夫です」
スッ
134: 2013/05/12(日) 07:46:11 ID:JKRmBgjk
男「あー、カバンの中身ぶちまけちゃって…」
ヒョイヒョイ
幼「すみません、調子に乗りすぎました…」
男「ん?何だこの写真」
ピラッ
幼「あっ!それは!駄目です!」
バシッ!
幼「…見ました?」
男「うん、まぁ、見た」
ヒョイヒョイ
幼「すみません、調子に乗りすぎました…」
男「ん?何だこの写真」
ピラッ
幼「あっ!それは!駄目です!」
バシッ!
幼「…見ました?」
男「うん、まぁ、見た」
135: 2013/05/12(日) 07:47:09 ID:JKRmBgjk
男「あれか、俺達が初めて会った日の…」
幼「そ、そうです…これ、私のお守りなので…」
男「そっか、そんな写真持ってたのか」
幼「いつもカバンに入れて歩いてるんですよ?」
幼「辛い事があった時、そっと見て、勇気を分けてもらうんです」
男「俺も…」
幼「え?」
幼「そ、そうです…これ、私のお守りなので…」
男「そっか、そんな写真持ってたのか」
幼「いつもカバンに入れて歩いてるんですよ?」
幼「辛い事があった時、そっと見て、勇気を分けてもらうんです」
男「俺も…」
幼「え?」
136: 2013/05/12(日) 07:48:07 ID:JKRmBgjk
男「俺も欲しい!幼の写真!」
幼「ふふふっ…良いですよ、男にならどんな写真を撮られても…」
男「ち、違う!…あ、それはそれで欲しいけど!」
幼「?」
男「お人形さんみたな幼の小1の頃の写真、俺も欲しい!」
男「父ちゃんに言って、一枚焼いてもらおう」
幼「は、恥ずかしいからやめて下さいっ!」
幼「ふふふっ…良いですよ、男にならどんな写真を撮られても…」
男「ち、違う!…あ、それはそれで欲しいけど!」
幼「?」
男「お人形さんみたな幼の小1の頃の写真、俺も欲しい!」
男「父ちゃんに言って、一枚焼いてもらおう」
幼「は、恥ずかしいからやめて下さいっ!」
137: 2013/05/12(日) 07:48:58 ID:JKRmBgjk
男「良いだろ?幼は持ってるんだから!」
幼「駄目です!」
男「えー…」
幼「それじゃ…今の2人の写真を撮りましょう」
幼「ツーショットです。そっちの方が良いですよね?」
男「ん…んー?そうか?」
幼「良く考えたら、2人っきりで写真を撮った事も無いじゃないですか」
男「そう言えばそうだな」
幼「駄目です!」
男「えー…」
幼「それじゃ…今の2人の写真を撮りましょう」
幼「ツーショットです。そっちの方が良いですよね?」
男「ん…んー?そうか?」
幼「良く考えたら、2人っきりで写真を撮った事も無いじゃないですか」
男「そう言えばそうだな」
138: 2013/05/12(日) 07:49:36 ID:JKRmBgjk
幼「…携帯で今すぐ撮りましょう!」
幼「そして、速やかに待受画面に設定して下さい」
男「?」
幼「魔除けみたいな物です!」
男「魔除け?」
幼「他の女子と浮気しないように!」
男「余計な心配だけど、待受に設定するのは良いな」
幼「そして、速やかに待受画面に設定して下さい」
男「?」
幼「魔除けみたいな物です!」
男「魔除け?」
幼「他の女子と浮気しないように!」
男「余計な心配だけど、待受に設定するのは良いな」
139: 2013/05/12(日) 07:51:09 ID:JKRmBgjk
男「それじゃ撮るか!」
幼「ちょっと待って下さい、今、身だしなみを…」
男「良いから良いから!」
ギュッ
幼「わわっ」
男「撮るぞー」
幼「…えいっ!」
ちゅっ
カシャッ
幼「ちょっと待って下さい、今、身だしなみを…」
男「良いから良いから!」
ギュッ
幼「わわっ」
男「撮るぞー」
幼「…えいっ!」
ちゅっ
カシャッ
140: 2013/05/12(日) 07:52:02 ID:JKRmBgjk
男「なっ!?今のは駄目だろ!」
幼「急に撮っちゃった仕返しです!」
男「えー?普段の幼の顔が良いよ、ありのままの幼の顔が」
幼「…もう!もうっ!」
バシッ
男「ちょ!痛いし!何だよ?」
幼「あんまり恥ずかしい事言わないで下さい!」
幼「急に撮っちゃった仕返しです!」
男「えー?普段の幼の顔が良いよ、ありのままの幼の顔が」
幼「…もう!もうっ!」
バシッ
男「ちょ!痛いし!何だよ?」
幼「あんまり恥ずかしい事言わないで下さい!」
141: 2013/05/12(日) 07:52:34 ID:JKRmBgjk
幼「…男、携帯貸して下さい」
男「ん?どうぞ」
ピッピッピ
幼「っと、これで待受設定完了です!」
男「ありがと、幼」
男「良く撮れてるな、ちょっと恥ずかしいけど」
男「ん?どうぞ」
ピッピッピ
幼「っと、これで待受設定完了です!」
男「ありがと、幼」
男「良く撮れてるな、ちょっと恥ずかしいけど」
142: 2013/05/12(日) 07:53:50 ID:JKRmBgjk
幼「…この待受を変える時は」
男「へ?」
幼「私のウェディングドレス姿の写真にして下さいねっ!男!」
友「…なぁ、あれどう思う?」
幼友「往来でよくやるなぁって思う」
友「だよなぁ…」
女「幼ちゃん、記念撮影って言ったら、私ともキスしてくれるかな?」
友・幼友「や、それは無理でしょ!」
おわり
ちょっとおまけあり
男「へ?」
幼「私のウェディングドレス姿の写真にして下さいねっ!男!」
友「…なぁ、あれどう思う?」
幼友「往来でよくやるなぁって思う」
友「だよなぁ…」
女「幼ちゃん、記念撮影って言ったら、私ともキスしてくれるかな?」
友・幼友「や、それは無理でしょ!」
おわり
ちょっとおまけあり
143: 2013/05/12(日) 07:54:26 ID:JKRmBgjk
『初めて会った日』
男「えっ?今日?今日くるの?」
男父「そうだ、今日来るぞ」
男「なんじにくるの?」
男父「3時のフェリーだから…そろそろ迎えに行ってくるかな」
男「もう!そんなことはさきにいってよ!」
バシッ
男父「ははは、驚かそうと思ってな!」
男「えっ?今日?今日くるの?」
男父「そうだ、今日来るぞ」
男「なんじにくるの?」
男父「3時のフェリーだから…そろそろ迎えに行ってくるかな」
男「もう!そんなことはさきにいってよ!」
バシッ
男父「ははは、驚かそうと思ってな!」
144: 2013/05/12(日) 07:55:32 ID:JKRmBgjk
男「…メッチャおどろいたよ」
男父「ドッキリ大成功、イェーイ!」
男「はぁ…」
男父「それじゃ、行くかな」
男父「お前も一緒に迎えに行くか?」
男「ぼくはいいよ、ウチでまってるから…」
男父「何だ?照れてんのか?」
男父「ドッキリ大成功、イェーイ!」
男「はぁ…」
男父「それじゃ、行くかな」
男父「お前も一緒に迎えに行くか?」
男「ぼくはいいよ、ウチでまってるから…」
男父「何だ?照れてんのか?」
145: 2013/05/12(日) 07:56:56 ID:JKRmBgjk
男「あたりまえでしょ!」
バシッ
男父「ははは、そんじゃ、大人しく待ってろよ」
男「うん…」
男(どんなひとたちなんだろう)
男(幼母さんと幼ちゃん…)
男(あたらしいお母さんと、妹かぁ…)
男(なかよくできたらいいなぁ)
バシッ
男父「ははは、そんじゃ、大人しく待ってろよ」
男「うん…」
男(どんなひとたちなんだろう)
男(幼母さんと幼ちゃん…)
男(あたらしいお母さんと、妹かぁ…)
男(なかよくできたらいいなぁ)
146: 2013/05/12(日) 07:57:41 ID:JKRmBgjk
・
・
幼母「ほら、幼ちゃん、もうすぐ港に着くわよ」
幼「…うん」
幼母「…まだ怖い?」
幼「あたらしいおとうさんとおにいちゃん…」
幼「幼のこと、ぶったりしない?」
幼母「大丈夫、2人とも優しいから」
幼母「絶対に幼ちゃんをぶったりしないから」
幼「…」
幼(どんなひとたちなんだろう)
幼(やっぱりちょっとこわい…)
幼(…)
・
幼母「ほら、幼ちゃん、もうすぐ港に着くわよ」
幼「…うん」
幼母「…まだ怖い?」
幼「あたらしいおとうさんとおにいちゃん…」
幼「幼のこと、ぶったりしない?」
幼母「大丈夫、2人とも優しいから」
幼母「絶対に幼ちゃんをぶったりしないから」
幼「…」
幼(どんなひとたちなんだろう)
幼(やっぱりちょっとこわい…)
幼(…)
147: 2013/05/12(日) 07:58:25 ID:JKRmBgjk
・
・
男父「おーい!こっちだこっちー!」
ブンブン
幼母「はーい!ほら、幼ちゃん」
幼「…うん」
男父「ようこそ!待ってたよ、2人とも!」
幼母「あー、本当に良い景色ね!」
男父「そうだろ。ま、それしか無いんだけどな!はははっ」
・
男父「おーい!こっちだこっちー!」
ブンブン
幼母「はーい!ほら、幼ちゃん」
幼「…うん」
男父「ようこそ!待ってたよ、2人とも!」
幼母「あー、本当に良い景色ね!」
男父「そうだろ。ま、それしか無いんだけどな!はははっ」
148: 2013/05/12(日) 07:59:38 ID:JKRmBgjk
幼「…」
男父「ん?幼ちゃん!船酔いかな?」
幼「…んん」
男父「そっか、おっさんが怖いのかな?」
幼「ちょっとだけ、おかおがこわい…」
男父「大丈夫大丈夫。おっさんは怖くないぞー?」
男父「今日から幼ちゃんの父ちゃんになるんだぞ?」
幼「…は、はい」
男父「ん?幼ちゃん!船酔いかな?」
幼「…んん」
男父「そっか、おっさんが怖いのかな?」
幼「ちょっとだけ、おかおがこわい…」
男父「大丈夫大丈夫。おっさんは怖くないぞー?」
男父「今日から幼ちゃんの父ちゃんになるんだぞ?」
幼「…は、はい」
149: 2013/05/12(日) 08:00:26 ID:JKRmBgjk
男父「大丈夫!おっさんは声はデカいし、顔もちょっとだけ怖いけど」
男父「本当はとってもこわがりなんだぜ?」
幼「…そうなの?」
男父「幼ちゃんに嫌われたら、おっさんだけど泣くかもよ?」
幼母「ほら、幼ちゃん。お父さん泣かしちゃったら大変よ?」
幼「うん…おじさ…お、おとうさん…なかないで?」
男父「幼ちゃんに言われたら、お父さんもう泣けないなぁ」
男父「今日から宜しくね、幼ちゃん」
幼「…うん!」
男父「本当はとってもこわがりなんだぜ?」
幼「…そうなの?」
男父「幼ちゃんに嫌われたら、おっさんだけど泣くかもよ?」
幼母「ほら、幼ちゃん。お父さん泣かしちゃったら大変よ?」
幼「うん…おじさ…お、おとうさん…なかないで?」
男父「幼ちゃんに言われたら、お父さんもう泣けないなぁ」
男父「今日から宜しくね、幼ちゃん」
幼「…うん!」
150: 2013/05/12(日) 08:01:10 ID:JKRmBgjk
男父「それじゃ、2人とも、車に乗って乗って」
男父「家でお兄ちゃんが待ってるぞ?」
幼「…おにいちゃんもこわくない?」
男父「あぁ、全然怖くないぞー」
男父「優しいから大丈夫だー」
男父「あ!もしいじめられたら、お父さんに言いな?」
男父「でも、男は絶対いじめなんかしないと思うけどなー」
幼「なんで?」
男父「だってこんなに可愛い妹が出来たんだからな!はははっ」
幼「…」
男父「家でお兄ちゃんが待ってるぞ?」
幼「…おにいちゃんもこわくない?」
男父「あぁ、全然怖くないぞー」
男父「優しいから大丈夫だー」
男父「あ!もしいじめられたら、お父さんに言いな?」
男父「でも、男は絶対いじめなんかしないと思うけどなー」
幼「なんで?」
男父「だってこんなに可愛い妹が出来たんだからな!はははっ」
幼「…」
151: 2013/05/12(日) 08:01:41 ID:JKRmBgjk
・
・
ピンポーン
男「!」
男父「男ー、帰ったぞー!」
男「い、今いくー!」
男(ついにきた!)
男(きんちょうする!)
ドタドタ
・
ピンポーン
男「!」
男父「男ー、帰ったぞー!」
男「い、今いくー!」
男(ついにきた!)
男(きんちょうする!)
ドタドタ
152: 2013/05/12(日) 08:02:12 ID:JKRmBgjk
男「あのっ」
男父「ほら、男、ちゃんと挨拶しろよ」
男「男です。こんにちは」
ペコッ
幼母「よろしくね、男ちゃん」
男「は、はい」
男(この人が、ぼくのお母さんになるひと…)
男(そして…)
男父「ほら、男、ちゃんと挨拶しろよ」
男「男です。こんにちは」
ペコッ
幼母「よろしくね、男ちゃん」
男「は、はい」
男(この人が、ぼくのお母さんになるひと…)
男(そして…)
153: 2013/05/12(日) 08:02:48 ID:JKRmBgjk
幼母「ほら、幼ちゃんも、ちゃんと挨拶しなさい」
幼母「男君があなたのお兄ちゃんになるのよ?」
男(このこが、ぼくの妹になる…)
男(幼ちゃん…)
男(すっげーかわいい!)
幼「…」
幼母「男君があなたのお兄ちゃんになるのよ?」
男(このこが、ぼくの妹になる…)
男(幼ちゃん…)
男(すっげーかわいい!)
幼「…」
154: 2013/05/12(日) 08:03:24 ID:JKRmBgjk
幼(このひとが、わたしのおにいちゃん…)
幼(おとうさんはこわいかおしてるけど…)
幼(おにいちゃんは…)
幼(やさしそう…)
幼母「ほら、幼ちゃん?」
幼「…」
プイッ
男「!」
幼(おとうさんはこわいかおしてるけど…)
幼(おにいちゃんは…)
幼(やさしそう…)
幼母「ほら、幼ちゃん?」
幼「…」
プイッ
男「!」
155: 2013/05/12(日) 08:05:35 ID:JKRmBgjk
幼母「もう、この子ったら…照れちゃって」
幼「てれてないし!」
幼母「ほら、2人共、握手握手!」
幼「あ、あくしゅ?」
幼母「仲良くしましょうっていう握手、出来るでしょ?」
幼「幼と、なかよく…してくれる?」
男「もちろんっ!」
幼「てれてないし!」
幼母「ほら、2人共、握手握手!」
幼「あ、あくしゅ?」
幼母「仲良くしましょうっていう握手、出来るでしょ?」
幼「幼と、なかよく…してくれる?」
男「もちろんっ!」
156: 2013/05/12(日) 08:06:06 ID:JKRmBgjk
男父「お、シャッターチャンスな?」
男父「デジカメ、デジカメ…」
ピッ
男父「はい、2人とも!良い笑顔でー、握手っ!」
男「よろしくね、幼ちゃん」
ぎゅっ
幼「うん…よろしく…おねがいします」
ぎゅっ
幼「…おにいちゃん」
ボソッ
パシャッ
おわり
男父「デジカメ、デジカメ…」
ピッ
男父「はい、2人とも!良い笑顔でー、握手っ!」
男「よろしくね、幼ちゃん」
ぎゅっ
幼「うん…よろしく…おねがいします」
ぎゅっ
幼「…おにいちゃん」
ボソッ
パシャッ
おわり
157: 2013/05/12(日) 08:07:05 ID:JKRmBgjk
これでおわりです
このSSは
義妹「私は幼馴染と言う事に?」 男「何言ってんの?」
幼馴染「さ、学校に行きましょう!」 男「おう」
の続きでした
途中レスくれた方、ありがとうございました!
最後まで読んでくれたら嬉しいです
次スレは
幼馴染「ミッション・ポッシブル!」 幼友「ちょっと違くない?」
ってタイトルで立てると思います
では。
このSSは
義妹「私は幼馴染と言う事に?」 男「何言ってんの?」
幼馴染「さ、学校に行きましょう!」 男「おう」
の続きでした
途中レスくれた方、ありがとうございました!
最後まで読んでくれたら嬉しいです
次スレは
幼馴染「ミッション・ポッシブル!」 幼友「ちょっと違くない?」
ってタイトルで立てると思います
では。
160: 2013/05/12(日) 08:38:18 ID:Q3wY1PUo
乙!!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります