118: 2013/04/14(日) 00:20:39 ID:VCMHSm9o

P「夜遅くに事務所に戻ってきたら音無さんが必氏に出会い系サイトをはしごしていた話」

119: 2013/04/14(日) 00:22:11 ID:VCMHSm9o
アイドルは遅くても6時には帰らせる。
ただ、生放送があったわけで電車で帰らせるのは寝過ごしたりするといけないのでわざわざ送った。
特に春香の場合は寝過ごすと大変だし、夜遅いと不審者に遭遇してしまうと危険なので俺が直々に送り届けた。
このガソリン代は経費で社長に出させるとすると、ちょっと寄り道したくなるわけで
案の定春香もその気だったらしく、意気投合した俺と春香は帰りのルートをわざと遠回りする道のりにした。
なんでもその道のりだと星が綺麗らしく、俺は見えるのかと思ったが見えたので今度嫁と来ようと思った。
そんなわけで春香を送り届けて事務所に戻ってくるとすでに時刻はあと一時間くらいで日付が変わる時間だった。
ぷちます!(14) (電撃コミックスEX)

120: 2013/04/14(日) 00:23:03 ID:VCMHSm9o
流石に事務所には誰もいないと思っていたがまだ明かりがついている。
もしや社長がまだ残っているのかと思ったがあり得ないので却下した。
じゃあ誰か。それは律子か音無さんだと思うのだが、律子はもう帰っているだろう。
となると音無さんなのだが、何をしているのかが怖い。
俺はこっそりドアから覗くことにした。

小鳥「…………」

121: 2013/04/14(日) 00:23:40 ID:VCMHSm9o
パソコンに向かってものすごい速さで文字を打ち込んでいたりマウスを動かしている。
こっちのガチャリにも気づかないほどである。
では、それほど音無さんに食いつくのはなんの記事か。
俺は音無さんの見ているサイトを覗いてみようともうちょっとドアを開けた。

小鳥「…………NNクロちゃん……50代か。でも社長……」

122: 2013/04/14(日) 00:24:16 ID:VCMHSm9o
婚活サイトだった。
そう言えば昔は良く音無さんは色気が合ってお付き合いしたいなーなんて考えていた時期もあった。
というか俺なんかじゃ釣り合わないと思っていた。
結構優しくしてくれていたし、たまに社長にからかわれていた気がした。
あの時は俺は小鳥さんと呼んでいた。今は音無さんだがな。
そんなのは昔の話であり、今は俺には嫁がいるわけで嫁を裏切るわけにはいかない。
話が逸れてしまったが、音無さんはぶつぶつつぶやきながら他のサイトにも登録したであろう ID:[OL]でどんどんはしごしていた。

123: 2013/04/14(日) 00:24:49 ID:VCMHSm9o
小鳥「NNチャオ☆……若い! でも年収が……」

音無さんらしくない年収のチェック。と思ったがどうやら違ったようで……

小鳥「うん! 若いからカバー出来るわね」

124: 2013/04/14(日) 00:25:20 ID:VCMHSm9o
音無さんの中では年収<年齢だった。理由は知らん。
俺はひょっとしたら勢いで食われてしまうのではないかとちょっと危機感を感じた。
だから、一回事務所の外にでて深夜に一人で来てもらうには危ないかもしれないし、迷惑だけど嫁に来てもらうよう頼んだ。
そして再び覗くことにした。

小鳥「…………うへへ」

125: 2013/04/14(日) 00:26:01 ID:VCMHSm9o
にやにや気持ち悪い笑みを浮かべているような気がした。
俺は音無さんの背を見ているので顔が拝めないが、声でわかってしまった。


……気持ち悪い、と

126: 2013/04/14(日) 00:26:42 ID:VCMHSm9o
さて、俺もいつまでもここにいるわけにはいかないし早く帰りたいので事務所に入ることにした。
俺は嫁の到着を早く願いつつドアを思いっきり開けた。

P「戻りましたーって音無さんだけですか」

小鳥「ピヨッ!? おっおかえりなさいプロデューサーさん」

P「どうしたんですか?」

小鳥「いっいえ、なんでもありませんよ! …………」

P「ど、どうしたんですか?」

小鳥「…………ヤッパリプロデューサーサンガイチバンイイ」

127: 2013/04/14(日) 00:27:12 ID:VCMHSm9o
俺はそのぼそっと呟いた事を聞いてしまった。
これは不味いと思ったので、さっさとにげることにした。

P「じゃあ、お疲れ様です」

小鳥「あ、プロデューサーさん……」

P「はい」

小鳥「……また、明日」

128: 2013/04/14(日) 00:28:20 ID:VCMHSm9o
にこっり笑った音無さん。目が氏んでいて可笑しい。
そのままじりじり迫って来るかと思ったが、まるで起き上がったがそのまま去って行くモンスターの様に椅子に座って悲しく婚活サイトをスクロールしていた。
俺はドアに向かうと嫁が待っていた。しかも嫁は音無さんを蛇に睨まれた蛙ごとく俺が一度も見たことない眼力を発揮していた。
そういうことか。嫁が助けてくれたのか。
やっぱり呼んでおいて正解だった。

129: 2013/04/14(日) 00:29:09 ID:VCMHSm9o
P「ありがとな。お礼はもう明日で良いかな?」

嫁「構いません。ですが、今日はわたくしと共に寝てくださっても……」

P「かまわないというか当たり前だろ! でも、それとは別でお礼は出すからな」

嫁「ありがとうございます。ですが、やはり夜遅いのなら次回からわたくしが迎えに参りましょう。小鳥嬢が誘惑してきそうですし」

P「……妬いてるのか?」

嫁「そ……もちろんです! わたくしが正妻なのですよ」

めちゃくちゃ可愛い。
俺は音無さんに見えるように可愛い嫁にキスした。
音無さんはパソコンをぶっ壊した。
余談だが、この後嫁に春香と遠回りしたことがばれて一時間口をきいてもらえなかった。
可愛いけど悲しませることはしないと誓う事にしよう。


終わり

132: 2013/04/16(火) 00:31:43 ID:gVMLEKZ6




P「律子が牛丼屋で牛丼を食っていた話」

133: 2013/04/16(火) 00:32:33 ID:gVMLEKZ6
ちょっと小腹がすいた時、俺の場合は100円玉三つ持って並盛を食べに行く。
それが俺の牛丼屋に行くきっかけであり、昼飯には基本行かない。
ただ、今回はちょっと時間的に厳しいので事務所に戻ってのんびりとはいかない。
だから俺は近場にあった。牛丼屋に駆け込んだ。
ここは頻繁というわけではないが大手チェーン店の中では一番言っていると思う。
俺はカウンターに座り、メニューを見ていた。
ふと、周りは何を食っているのかなとちらっと見た。

134: 2013/04/16(火) 00:33:15 ID:gVMLEKZ6
律子「…………」

律子が牛丼を食っていた。
しかも、俺の事は気付いているのかわからないが社会人のおっさんに紛れて牛丼を食っていた。
丼からしておそらく特盛である。
恐ろしいことに律子は1人で来て特盛牛丼を食っているのだ。

135: 2013/04/16(火) 00:33:50 ID:gVMLEKZ6
律子「…………」

俺は……あっけにとられたが何か食わなくてはと思いいつも頼んでいるのを大盛りで頼み出された飲み物を飲んだ。
その間も律子は口に駆け込む感じで食べる。
女性らしいさは見られないが、豪快さがある。
しかも、紅ショウガを取り出し更に追加している。それを食べる。
しっかり無料を有効活用しているなぁと感心してしまった。
と、のんびり眺めているうちに俺の注文した牛丼が運ばれてきたので俺も食べ始める。

136: 2013/04/16(火) 00:34:31 ID:gVMLEKZ6
律子「……ふぅ」

俺が食べ始めると同時に律子は完食したようだった。
早かった気がする。
俺が店に入った時はまだわからないが、俺が律子を見つけた時にはまだ丼の半分以上残っていた気がする。
律子はまだ食い足りないのか紅ショウガを丼に盛ってそれを食べ始めた。
俺はのんびりって程ではないが口に駆け込んでいる。

137: 2013/04/16(火) 00:36:52 ID:gVMLEKZ6
律子「…………ご馳走様」

律子は飲み物と紅ショウガを完食したら会計をすまして出て行った。
とてもじゃないが早くて終えなかったが、逆にもし俺が律子の飲み物と紅ショウガのペース以上に早かったら
きっと会計時に鉢合わせになったのかもしれない。
それはとても気まずいことになりそうなので良かったと思う。

138: 2013/04/16(火) 00:37:26 ID:gVMLEKZ6
しかし、律子の牛丼屋でのスムーズさは絶対に良く来ているに違いない。
今度飯誘うときは牛丼屋で安く済みそうだ。
そう思いながら俺は会計を済ませた。


終わり

140: 2013/04/17(水) 00:11:09 ID:PPiP6osg





P「事務所に戻ると真が学校の宿題をやっていたのを覗いてた途中で奇襲を受けた話」

141: 2013/04/17(水) 00:12:50 ID:PPiP6osg
響と千早の営業に行ったのだが、2人が撮影の仕事をしている間に俺は午後の資料を読んでいたかった。
しかし、それを見事忘れてしまい、事務所に戻ることにした。そんだけ俺の身体も疲れているのかもしれない。
2人の午前の仕事は撮影で終わるが足がないので、丁度同じ場所で竜宮も撮影するようなので2人を律子に押し付け先に帰ることにした。
そんなわけで、午前中の今帰ると丁度昼ごろになる。この時間ならまた事務所1人で手作り弁当食べながら資料を読める。
事務所に戻ってきてドアを開けようとした時誰かがいる気配がした。
最近やよいが嬉しそうにポッキーダンスを披露してくれたのでやよいではないと思う。
俺はこっそり覗いた。

142: 2013/04/17(水) 00:14:42 ID:PPiP6osg
真「……う~ん」

真が頭をポリポリ掻きながら何かに何かを書いていた。
それも結構退屈そうである。サインならアイドル全員が喜ぶが、真があんな顔するならサインではない。
次にクロスワードパズルではないかと考える。しかし、真があんな頭を使うのをわざわざ昼時に解くのか不思議である。
じゃあ何か。テレビの音が漏れてくるどうやらテレビは音楽代わりだったようだ。

143: 2013/04/17(水) 00:20:42 ID:PPiP6osg
真「あ~もうやってなれないよ!!」

書くものを投げた。
どうやら真は苦手な教科のものだった。そんなわけで書いていたものを読んでいる。
それでわかった。真がやっていたこととは学校の宿題だった。
どうやら宿題を持ち込んで誰もいない時にやっていたようだ。
確かに誰かがいると集中力がなくなる。というかここの連中といると絶対にやらないだろう。
かといってアイドル活動と学業は別なものでやらないと高校でも留年はあり得るだろう。
それに真はもうすぐ受験生なのでアイドルも大事だけど人生も大事にしてほしい。
既に1人のアイドル人生をダメにした俺が言うのもあれだがな。

144: 2013/04/17(水) 00:22:23 ID:PPiP6osg
真「いいや、答え見ちゃおーっと」

最終兵器解答。それを取り出し写し作業を始める真。
そう言えば嫁もそんなことやっていたから俺が解答を取り上げたっけな。手取り足取りで教えてあげたけど。
しかし、真には俺のような家庭教師みたいのがいないのでわからないから解答に直行してしまうのではと思った。
が、よくよく思い出せば俺もすぐに解答見てたなと思った。

真「…………」

145: 2013/04/17(水) 00:29:11 ID:PPiP6osg
黙々と書いている。それはどうやら数学かと思ったが、国語か英語あたりなのかもしれない。
いや、もしくは社会か大穴で生物か。とにかく何の宿題かわからないがせめて解説は読んどけよと思う。
しかし真はもうすぐライブがあるからそっちを優先しているのかもしれない。
こう表現しちゃあれだが、あずささんを除くアイドル達はみんなこれからよりも今を大事にしているのかもしれない。
高校野球みたいに3年のチャンスに全てを掛けるような感じ。
真もそうなのかもしれない。

真「へへっ終わり!」

146: 2013/04/17(水) 00:34:00 ID:PPiP6osg
1つの宿題を解答見ながらでも終えたのか次の宿題に取り掛かる。
今度も最初は考えている。何かわからないが考えている。
ふと、腕時計を見ると12時半だったのでそろそろ事務所に入るか。

真「……これはこんなものかな」

147: 2013/04/17(水) 00:45:11 ID:PPiP6osg
真にも得意分野はあるようで、パパッと終わったようだ。
いやもしかしたら宿題の範囲が少なかったかもしれない。
そして次の宿題を取り出す真。俺はどんだけ溜めてたんだと突っ込みたくなるがこっそり覗いているのでそれをこらえた。
しかし、そろそろ俺も資料を読みながら手作り弁当を食べたい。
だから事務所に入るかと一旦ドアから離れようとした時だった。
俺は真に夢中で第三者の気配に気づけなかった。


そして……

148: 2013/04/17(水) 00:46:16 ID:PPiP6osg
「指銃(シガン)!!」

ズブッ! っと、俺の肛門に何かがぶっ刺さった。
しかも結構な勢いで六式の一つが刺さった。そして抜かれた。

P「っぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!」

俺は情けないことに悲鳴を上げてしまった。そのままドアに凭れかかるように事務所に倒れ込んだ。
疲労とか痛みが色々重なり合って意識がなくなる寸前だった。
真が駆け寄ってきてそして俺は犯人を見た。

お前だったのか…………真美……


終わり

162: 2013/04/17(水) 23:48:27 ID:k24pLLHQ
おつ

引用: P「事務所に忘れ物を取りに戻ったら春香が転ぶ練習をしていた話」