30: 2008/07/29(火) 20:48:40.81 ID:izYhUfof0
真紅「……」
のり「あら、真紅ちゃん?ハンバーグ食べないの?」
真紅「いらないわ、ちょっと食欲がないの」
のり「そう…分かったわ、冷蔵庫に入れておくから、好きな時に食べてね」
真紅「ありがとう、のり…」
ジュン「どうしたんだ真紅」
真紅「いいえ、別に…。ねえ、ジュン」
ジュン「ん?」
真紅「やっぱり何でもないわ。ごめんなさい、忘れて頂戴」
ジュン「…?」
のり「あら、真紅ちゃん?ハンバーグ食べないの?」
真紅「いらないわ、ちょっと食欲がないの」
のり「そう…分かったわ、冷蔵庫に入れておくから、好きな時に食べてね」
真紅「ありがとう、のり…」
ジュン「どうしたんだ真紅」
真紅「いいえ、別に…。ねえ、ジュン」
ジュン「ん?」
真紅「やっぱり何でもないわ。ごめんなさい、忘れて頂戴」
ジュン「…?」
32: 2008/07/29(火) 20:53:03.60 ID:izYhUfof0
雛苺「うーん、眠いのー、おやすみなさいなの」
翠星石「翠星石ももう寝るですぅ。真紅はまだ寝ないのですか?」
真紅「いえ、もう上がるわ。ジュン、貴方ももう部屋に戻りなさい」
ジュン「ん、うん、もう少し観たいテレビがあるから」
真紅「……?」
チラチラと電話を見ているジュン
真紅「………ジュン?」
ジュン「……」
真紅「ジュン、どうかしたの」
ジュン「い、いや」
翠星石「翠星石ももう寝るですぅ。真紅はまだ寝ないのですか?」
真紅「いえ、もう上がるわ。ジュン、貴方ももう部屋に戻りなさい」
ジュン「ん、うん、もう少し観たいテレビがあるから」
真紅「……?」
チラチラと電話を見ているジュン
真紅「………ジュン?」
ジュン「……」
真紅「ジュン、どうかしたの」
ジュン「い、いや」
35: 2008/07/29(火) 21:00:25.12 ID:izYhUfof0
プルルルル
ジュン「はいもしもし」
ジュン「ああ、何だ柏葉か…」
ジュン「…ん、はい、はい、分かった、雛苺に伝えとく」
ガチャ
ジュン「はぁ…」
真紅「………」
ジュン「どうしたんだ真紅。早く寝た方がいいぞ」
真紅「まるで誰かの電話を待ってるみたいね、ジュン」
ジュン「え」
真紅「だって今、何だかがっかりしてたじゃない」
ジュン「い、いや、別に」
ジュン「はいもしもし」
ジュン「ああ、何だ柏葉か…」
ジュン「…ん、はい、はい、分かった、雛苺に伝えとく」
ガチャ
ジュン「はぁ…」
真紅「………」
ジュン「どうしたんだ真紅。早く寝た方がいいぞ」
真紅「まるで誰かの電話を待ってるみたいね、ジュン」
ジュン「え」
真紅「だって今、何だかがっかりしてたじゃない」
ジュン「い、いや、別に」
36: 2008/07/29(火) 21:02:54.80 ID:izYhUfof0
真紅「……」
ジュン「違うよ、何でもない」
真紅「あら、そう…」
ジュン「……」
真紅「ね、一ついいかしら」
ジュン「ん」
真紅「さっきね、実は水銀燈から電話があったのよ」
ジュン「えっ?」
真紅「貴方を騙そうとしてたから、切ったのだけれど」
ジュン「だ、騙そうとしてたって…?」
真紅「何?気になるの?」
ジュン「あ、いや…」
ジュン「違うよ、何でもない」
真紅「あら、そう…」
ジュン「……」
真紅「ね、一ついいかしら」
ジュン「ん」
真紅「さっきね、実は水銀燈から電話があったのよ」
ジュン「えっ?」
真紅「貴方を騙そうとしてたから、切ったのだけれど」
ジュン「だ、騙そうとしてたって…?」
真紅「何?気になるの?」
ジュン「あ、いや…」
39: 2008/07/29(火) 21:06:55.42 ID:izYhUfof0
真紅「ね、ジュン」
ジュン「な、何だよ…」
真紅「貴方は私と契約してるのよね?」
ジュン「あ、ああ」
真紅「だったら、別に水銀燈からの電話なんて、気にかける必要、
ないわよね」
ジュン「え、あ、いや…」
真紅「大丈夫よ、私がキチンと、『悪趣味な行為は慎んで頂戴』って言っておいたから」
ジュン「そ、そう…」
真紅「どうしたの、どうしてそんな顔をするの?」
ジュン「……いや、その」
真紅「……ごめんなさい、私もう寝るわ」
ジュン「な、何だよ…」
真紅「貴方は私と契約してるのよね?」
ジュン「あ、ああ」
真紅「だったら、別に水銀燈からの電話なんて、気にかける必要、
ないわよね」
ジュン「え、あ、いや…」
真紅「大丈夫よ、私がキチンと、『悪趣味な行為は慎んで頂戴』って言っておいたから」
ジュン「そ、そう…」
真紅「どうしたの、どうしてそんな顔をするの?」
ジュン「……いや、その」
真紅「……ごめんなさい、私もう寝るわ」
41: 2008/07/29(火) 21:12:11.27 ID:izYhUfof0
水銀燈「…今日はもう電話出来ないわねぇ…」
水銀燈「…でも、ジュンはきっと待ってくれてる……」
水銀燈「もう22時30分…真紅は寝たかしら…」
水銀燈「一回だけ、一回だけ掛けてみる事にするわぁ」
ピッ ピッ ピッ
プルルルルル
水銀燈「………」
水銀燈「ジュン………」
水銀燈「…でも、ジュンはきっと待ってくれてる……」
水銀燈「もう22時30分…真紅は寝たかしら…」
水銀燈「一回だけ、一回だけ掛けてみる事にするわぁ」
ピッ ピッ ピッ
プルルルルル
水銀燈「………」
水銀燈「ジュン………」
43: 2008/07/29(火) 21:18:22.23 ID:izYhUfof0
プルルルル
水銀燈「……」
プルルルル
水銀燈「ジュン…」
プルルルル
水銀燈「……」
プルルルル
プルルルル
プルルルル
水銀燈「……」
プルルルル
水銀燈「ジュン…」
プルルルル
水銀燈「……」
プルルルル
プルルルル
プルルルル
44: 2008/07/29(火) 21:22:28.62 ID:izYhUfof0
プルルルル
水銀燈「…やっぱり、もう…」
ガチャ
『…はい』
水銀燈「!!!」
『もしもし…』
水銀燈「あの…もしもし…さ、桜田さんですか?」
『水銀燈か…?」
水銀燈「あ、ああ、あぁあ……」
『もしもし』
水銀燈「そ、そうよ、ジュン、良かった、ジュン!!」
水銀燈「…やっぱり、もう…」
ガチャ
『…はい』
水銀燈「!!!」
『もしもし…』
水銀燈「あの…もしもし…さ、桜田さんですか?」
『水銀燈か…?」
水銀燈「あ、ああ、あぁあ……」
『もしもし』
水銀燈「そ、そうよ、ジュン、良かった、ジュン!!」
48: 2008/07/29(火) 21:25:22.65 ID:izYhUfof0
水銀燈「ごめんなさい、さっき真紅が」
『ああ…さっき教えられたよ…お前から悪戯電話が入ったってな』
水銀燈「そ、そんな…ご、ごめんなさい…」
『多分気づかれてる』
水銀燈「………」
『水銀燈、ごめん…』
水銀燈「え…?」
『ああ…さっき教えられたよ…お前から悪戯電話が入ったってな』
水銀燈「そ、そんな…ご、ごめんなさい…」
『多分気づかれてる』
水銀燈「………」
『水銀燈、ごめん…』
水銀燈「え…?」
50: 2008/07/29(火) 21:30:57.13 ID:izYhUfof0
『僕は、お前の事が好きだ、愛してる』
水銀燈「ジュン…」
『でも、それと同じくらい、真紅たちの事も大切なんだ』
水銀燈「ええ、それは分かってるわ、私も。それを承知で貴方と」
『ごめん、水銀燈』
水銀燈「どうしたの?さっきから。謝ってばかりじゃない。
やめてよ、そんなの」
『僕は、のりや、翠星石や、雛苺、それに何より真紅たちとの
関係を壊したくないんだ』
水銀燈「ええ、だから、壊さないように私も気をつけるわ」
『………』
水銀燈「どうしたの?どうして黙るの。何とか言って。
私貴方に会いたいの」
『…ごめん』
水銀燈「ジュン…」
『でも、それと同じくらい、真紅たちの事も大切なんだ』
水銀燈「ええ、それは分かってるわ、私も。それを承知で貴方と」
『ごめん、水銀燈』
水銀燈「どうしたの?さっきから。謝ってばかりじゃない。
やめてよ、そんなの」
『僕は、のりや、翠星石や、雛苺、それに何より真紅たちとの
関係を壊したくないんだ』
水銀燈「ええ、だから、壊さないように私も気をつけるわ」
『………』
水銀燈「どうしたの?どうして黙るの。何とか言って。
私貴方に会いたいの」
『…ごめん』
52: 2008/07/29(火) 21:39:27.06 ID:izYhUfof0
水銀燈「ねえジュン、やめて。今度から気をつけるから。
絶対真紅たちに迷惑かけないから」
『………』
水銀燈「どうして?一昨日の夜、あんなに私を愛してくれたじゃない!
あんなに『愛してる』って言って……」
『……』
水銀燈「あんなに……」
『ごめん…』
水銀燈「……」
『……』
水銀燈「…イヤ」
『え…』
水銀燈「イヤよ…私、私、貴方がいてくれないと…」
絶対真紅たちに迷惑かけないから」
『………』
水銀燈「どうして?一昨日の夜、あんなに私を愛してくれたじゃない!
あんなに『愛してる』って言って……」
『……』
水銀燈「あんなに……」
『ごめん…』
水銀燈「……」
『……』
水銀燈「…イヤ」
『え…』
水銀燈「イヤよ…私、私、貴方がいてくれないと…」
53: 2008/07/29(火) 21:39:56.23 ID:izYhUfof0
水銀燈「お願い、もう私は貴方がいないと駄目なの。
貴方抜きの生活なんて考えられないの」
『ごめん、許してくれ』
水銀燈「待って、ジュン、ジュン」
ガチャ
ツーツー
水銀燈「ジュン、待って!!待って…ジュン……」
水銀燈「……」
水銀燈「……う」
水銀燈「うわああああああっ!!!」
貴方抜きの生活なんて考えられないの」
『ごめん、許してくれ』
水銀燈「待って、ジュン、ジュン」
ガチャ
ツーツー
水銀燈「ジュン、待って!!待って…ジュン……」
水銀燈「……」
水銀燈「……う」
水銀燈「うわああああああっ!!!」
57: 2008/07/29(火) 21:47:19.61 ID:izYhUfof0
真紅「ありがとう、ホーリエ」
キィン キィン
真紅「これで水銀燈は諦めてくれるはずだわ」
翠星石「しんくー」
真紅「あら」
翠星石「ジュンを眠りにつかせたのはいいですけど、
いつ起こせばいいですかぁ?」
真紅「そうね……」
真紅「3日間くらい寝かせておきましょうか」
翠星石「3日間も?」
真紅「そうよ。最近少し疲れてたみたいだから、強制的にでも
眠りにつかせておいた方がよいのだわ」
翠星石「そうですかぁ…ん、まあ分かったです」
真紅「ええ、お願いね」
キィン キィン
真紅「これで水銀燈は諦めてくれるはずだわ」
翠星石「しんくー」
真紅「あら」
翠星石「ジュンを眠りにつかせたのはいいですけど、
いつ起こせばいいですかぁ?」
真紅「そうね……」
真紅「3日間くらい寝かせておきましょうか」
翠星石「3日間も?」
真紅「そうよ。最近少し疲れてたみたいだから、強制的にでも
眠りにつかせておいた方がよいのだわ」
翠星石「そうですかぁ…ん、まあ分かったです」
真紅「ええ、お願いね」
63: 2008/07/29(火) 21:54:11.03 ID:izYhUfof0
水銀燈「うう…うぅ…ぅ……」
水銀燈「どうして…どうして……」
水銀燈「ジュン…愛してるって…」
水銀燈「愛してるって……言ってくれたじゃない…」
水銀燈「私、私はこんなに……貴方の事……」
水銀燈「愛してるのにぃ……」
水銀燈「………」
水銀燈「………どうすればいいの…」
水銀燈「どうすれば…ジュンはこっちを向いてくれるの…」
水銀燈「うぅ……」
水銀燈「どうして…どうして……」
水銀燈「ジュン…愛してるって…」
水銀燈「愛してるって……言ってくれたじゃない…」
水銀燈「私、私はこんなに……貴方の事……」
水銀燈「愛してるのにぃ……」
水銀燈「………」
水銀燈「………どうすればいいの…」
水銀燈「どうすれば…ジュンはこっちを向いてくれるの…」
水銀燈「うぅ……」
68: 2008/07/29(火) 22:00:48.36 ID:izYhUfof0
水銀燈「……」
水銀燈「そうよ……」
水銀燈「真紅たちがいるから…」
水銀燈「………」
水銀燈「いいえ、駄目ね…そんな事したって、ジュンは喜ばないわ…」
水銀燈「だったら…」
水銀燈「さっきの電話も、きっと真紅が近くにいたに違いないわ!そうよ!」
水銀燈「だったら、真紅に直接話をつけないと…」
水銀燈「………」
水銀燈「そうよ……」
水銀燈「真紅たちがいるから…」
水銀燈「………」
水銀燈「いいえ、駄目ね…そんな事したって、ジュンは喜ばないわ…」
水銀燈「だったら…」
水銀燈「さっきの電話も、きっと真紅が近くにいたに違いないわ!そうよ!」
水銀燈「だったら、真紅に直接話をつけないと…」
水銀燈「………」
75: 2008/07/29(火) 22:07:34.78 ID:izYhUfof0
明くる日
のり「皆、朝ごはんよー」
翠星石「スコーン焼けたですぅ、早く来るですぅ」
雛苺「はーいなの、今行くのー」
真紅「……」
雛苺「どうしたの真紅ー?早く下りるの」
真紅「私はもう少しやる事があるから、遅れて行くわ。伝えておいて頂戴」
雛苺「分かったなのー」
ガチャ
バタン
真紅「………」
真紅「ジュン……」
のり「皆、朝ごはんよー」
翠星石「スコーン焼けたですぅ、早く来るですぅ」
雛苺「はーいなの、今行くのー」
真紅「……」
雛苺「どうしたの真紅ー?早く下りるの」
真紅「私はもう少しやる事があるから、遅れて行くわ。伝えておいて頂戴」
雛苺「分かったなのー」
ガチャ
バタン
真紅「………」
真紅「ジュン……」
83: 2008/07/29(火) 22:16:08.87 ID:izYhUfof0
ジュン「………」
真紅「ジュン…」
真紅「ふふ、可愛い寝顔…」
真紅「……」
真紅「きっと…」
真紅「きっと、一時の気の迷いで、貴方は道を外れていただけ…」
真紅「でもね、もう大丈夫よ」
真紅「これからは、何も迷わなくていい…」
真紅「私が、ずっと傍にいてあげる」
つつー
真紅「可愛い唇…この唾液、もらっちゃっていいかしら」
ぺろぺろ
真紅「ん……ふぅ…」
真紅「もう貴方がどこにも行かないように…」
真紅「私頑張るから…」
真紅「ジュン…」
真紅「ふふ、可愛い寝顔…」
真紅「……」
真紅「きっと…」
真紅「きっと、一時の気の迷いで、貴方は道を外れていただけ…」
真紅「でもね、もう大丈夫よ」
真紅「これからは、何も迷わなくていい…」
真紅「私が、ずっと傍にいてあげる」
つつー
真紅「可愛い唇…この唾液、もらっちゃっていいかしら」
ぺろぺろ
真紅「ん……ふぅ…」
真紅「もう貴方がどこにも行かないように…」
真紅「私頑張るから…」
88: 2008/07/29(火) 22:24:15.12 ID:izYhUfof0
キィィン
水銀燈「着いたわ…」
水銀燈「…ここは、物置…?どこにいるのかしら、真紅…」
水銀燈「……」
ガラガラ
水銀燈「あっ…」
のり「ヒナちゃーん、真紅ちゃんはー?」
雛苺「まだ2階にいるのー、後から来るなの」
水銀燈「……2階……」
水銀燈「着いたわ…」
水銀燈「…ここは、物置…?どこにいるのかしら、真紅…」
水銀燈「……」
ガラガラ
水銀燈「あっ…」
のり「ヒナちゃーん、真紅ちゃんはー?」
雛苺「まだ2階にいるのー、後から来るなの」
水銀燈「……2階……」
91: 2008/07/29(火) 22:29:25.57 ID:izYhUfof0
キシッ
水銀燈「……」
キシッ
水銀燈「…何を言えばいいのかしら…」
キシッ
水銀燈「本当は、ジュンは、私の事を疎ましく思って…」
キシッ
水銀燈「そうだとしたら…」
キシッ
水銀燈「私は、何をしに来たの…?」
キシッ
水銀燈「いえ、今は、真紅と話す事だけ…」
キシッ
水銀燈「考えればいいわ…」
水銀燈「……」
キシッ
水銀燈「…何を言えばいいのかしら…」
キシッ
水銀燈「本当は、ジュンは、私の事を疎ましく思って…」
キシッ
水銀燈「そうだとしたら…」
キシッ
水銀燈「私は、何をしに来たの…?」
キシッ
水銀燈「いえ、今は、真紅と話す事だけ…」
キシッ
水銀燈「考えればいいわ…」
93: 2008/07/29(火) 22:31:05.05 ID:izYhUfof0
キシッ
水銀燈「ジュンはきっと、真紅に唆されたのよ…」
キシッ
水銀燈「そうよ、だって、私の方が絶対」
キシッ
水銀燈「綺麗だもの…」
キシッ
水銀燈「私の方が、絶対真紅よりも…」
水銀燈「ジュンはきっと、真紅に唆されたのよ…」
キシッ
水銀燈「そうよ、だって、私の方が絶対」
キシッ
水銀燈「綺麗だもの…」
キシッ
水銀燈「私の方が、絶対真紅よりも…」
97: 2008/07/29(火) 22:38:26.62 ID:izYhUfof0
真紅「ジュンの事はこれで心配ないし、そろそろ下に行こうかしら」
真紅「もう水銀燈も来ないでしょうし、電話掛けてきたら、
また昨日みたいにホーリエに相手させればいいわ」
水銀燈「……え…」
水銀燈「……い、今のは…」
水銀燈「…真紅の声…?」
ガチャ
水銀燈「きゃあっ!!」
真紅「え…きゃっ!?」
真紅「もう水銀燈も来ないでしょうし、電話掛けてきたら、
また昨日みたいにホーリエに相手させればいいわ」
水銀燈「……え…」
水銀燈「……い、今のは…」
水銀燈「…真紅の声…?」
ガチャ
水銀燈「きゃあっ!!」
真紅「え…きゃっ!?」
101: 2008/07/29(火) 22:48:17.90 ID:izYhUfof0
真紅「す、水銀燈!!!」
水銀燈「し、真紅!!」
真紅「あ、貴女どうしてここに!?」
水銀燈「あ、貴女に話があって来たのよ」
真紅「…話ですって?………」
水銀燈「あのベッド…ジュンが寝てるのね?」
真紅「…そうよ、だからどうしたの?」
水銀燈「会わせて」
真紅「駄目よ、ジュンは疲れてるのよ。昨日の貴女からの電話で」
水銀燈「…電話?」
真紅「正直迷惑してるの。ジュンは。今朝もご飯食べたくないって、
寝込んでるのよ」
水銀燈「……嘘」
真紅「嘘じゃないわ。その証拠に、呼んでも起きないもの」
水銀燈「し、真紅!!」
真紅「あ、貴女どうしてここに!?」
水銀燈「あ、貴女に話があって来たのよ」
真紅「…話ですって?………」
水銀燈「あのベッド…ジュンが寝てるのね?」
真紅「…そうよ、だからどうしたの?」
水銀燈「会わせて」
真紅「駄目よ、ジュンは疲れてるのよ。昨日の貴女からの電話で」
水銀燈「…電話?」
真紅「正直迷惑してるの。ジュンは。今朝もご飯食べたくないって、
寝込んでるのよ」
水銀燈「……嘘」
真紅「嘘じゃないわ。その証拠に、呼んでも起きないもの」
105: 2008/07/29(火) 22:54:44.22 ID:izYhUfof0
水銀燈「………」
真紅「……」
水銀燈「呼んでみてもいいかしら…?」
真紅「…ええ、どうぞ」
水銀燈「ジュン、私よ、水銀燈よ」
ジュン「………」
水銀燈「ジュン、ね、起きて頂戴」
ジュン「………」
水銀燈「ジュン…」
真紅「…分かったでしょう?もう。貴女は、私たちの、いいえ、
ジュンの日常を自分勝手に乱しているだけ…」
水銀燈「……」
真紅「帰って。迷惑なの」
真紅「……」
水銀燈「呼んでみてもいいかしら…?」
真紅「…ええ、どうぞ」
水銀燈「ジュン、私よ、水銀燈よ」
ジュン「………」
水銀燈「ジュン、ね、起きて頂戴」
ジュン「………」
水銀燈「ジュン…」
真紅「…分かったでしょう?もう。貴女は、私たちの、いいえ、
ジュンの日常を自分勝手に乱しているだけ…」
水銀燈「……」
真紅「帰って。迷惑なの」
107: 2008/07/29(火) 22:58:14.48 ID:izYhUfof0
水銀燈「…嘘よ」
真紅「嘘じゃないわ」
水銀燈「嘘よ。私は、ジュンに何度も愛してもらったのよ。
私知ってるのよ。ジュンは」
真紅「ちょっと…聞こえないの。帰って」
水銀燈「私の中に、ジュンは何度も愛を注いでくれたのよ」
真紅「…何言ってるの?」
水銀燈「とても熱くて、でも、何度も私を満たしてくれたわ」
真紅「…それは何?何をしたの?ジュンと?」
水銀燈「私だけを愛してくれてたわ。初めてだったって言ってた。
聞いたのよ」
真紅「…知らないわ。帰って。帰って」
水銀燈「…イヤよ、どきなさい真紅。直接話したいわ」
真紅「…何言ってるの?貴女一人で勝手に他所の家庭を乱して
楽しいの?」
真紅「嘘じゃないわ」
水銀燈「嘘よ。私は、ジュンに何度も愛してもらったのよ。
私知ってるのよ。ジュンは」
真紅「ちょっと…聞こえないの。帰って」
水銀燈「私の中に、ジュンは何度も愛を注いでくれたのよ」
真紅「…何言ってるの?」
水銀燈「とても熱くて、でも、何度も私を満たしてくれたわ」
真紅「…それは何?何をしたの?ジュンと?」
水銀燈「私だけを愛してくれてたわ。初めてだったって言ってた。
聞いたのよ」
真紅「…知らないわ。帰って。帰って」
水銀燈「…イヤよ、どきなさい真紅。直接話したいわ」
真紅「…何言ってるの?貴女一人で勝手に他所の家庭を乱して
楽しいの?」
117: 2008/07/29(火) 23:18:42.76 ID:izYhUfof0
水銀燈「乱してなんかないわ。ジュンだって、私と一緒の方が
幸せに決まってるわ」
真紅「は、妄想はいい加減にして頂戴、貴女長女でしょう?
何でそんなだらしのない妄想にいつまでも、浸っていられるの?」
水銀燈「妄想なんかじゃないわよ」
真紅「妄想よ、妄想。妄想。あの病人と一緒にいる内に、現実と妄想の
区別がつかなくなったんじゃないの」
水銀燈「めぐをバカにしないで」
真紅「あら、本当の事しか言ってないわよ?私。違うの?」
水銀燈「ちが……」
真紅「違うって言うんでしょ?どうせ。身の丈も分かってない、
貴女は可哀想なドール。でもね」
水銀燈「何を言うの…」
真紅「そんな可哀想なドールにストーカーまがいの事されて、
ジュンはどれだけ可哀想か、考えた事ある?」
水銀燈「やめて、そんなの嘘よ、貴女嘘ついてるわ…やめて…」
幸せに決まってるわ」
真紅「は、妄想はいい加減にして頂戴、貴女長女でしょう?
何でそんなだらしのない妄想にいつまでも、浸っていられるの?」
水銀燈「妄想なんかじゃないわよ」
真紅「妄想よ、妄想。妄想。あの病人と一緒にいる内に、現実と妄想の
区別がつかなくなったんじゃないの」
水銀燈「めぐをバカにしないで」
真紅「あら、本当の事しか言ってないわよ?私。違うの?」
水銀燈「ちが……」
真紅「違うって言うんでしょ?どうせ。身の丈も分かってない、
貴女は可哀想なドール。でもね」
水銀燈「何を言うの…」
真紅「そんな可哀想なドールにストーカーまがいの事されて、
ジュンはどれだけ可哀想か、考えた事ある?」
水銀燈「やめて、そんなの嘘よ、貴女嘘ついてるわ…やめて…」
127: 2008/07/29(火) 23:34:24.60 ID:izYhUfof0
真紅「だから帰って。もう来ないで」
水銀燈「……」
真紅「さ、早く」
どんっ
水銀燈「うっ…」
真紅「早く帰りなさいよ。どうせ鏡の部屋から来たんでしょう?ほら、ほら、ほらほら」
水銀燈「…お願い」
真紅「は?」
水銀燈「お願い、ジュンと話させてぇ!」
がしっ
真紅「ちょっ……苦し…」
水銀燈「お願い、お願いお願い、ジュンの口から聞けたら、
私諦めるわぁ!!私だって、貴女たちを不幸になんて
したくない!!だから!!お願い!!」
真紅「や、やめて、苦しい…」
水銀燈「……」
真紅「さ、早く」
どんっ
水銀燈「うっ…」
真紅「早く帰りなさいよ。どうせ鏡の部屋から来たんでしょう?ほら、ほら、ほらほら」
水銀燈「…お願い」
真紅「は?」
水銀燈「お願い、ジュンと話させてぇ!」
がしっ
真紅「ちょっ……苦し…」
水銀燈「お願い、お願いお願い、ジュンの口から聞けたら、
私諦めるわぁ!!私だって、貴女たちを不幸になんて
したくない!!だから!!お願い!!」
真紅「や、やめて、苦しい…」
131: 2008/07/29(火) 23:39:51.84 ID:izYhUfof0
水銀燈「お願い、どいて!どいて!!」
真紅「やめなさい!ホーリエ!!」
水銀燈「きゃあっ!!何するの!!」
真紅「貴女、今私を壊そうとしたでしょう!?これは正当防衛よ」
水銀燈「そんな事考えてないわ!私はただジュンと…」
真紅「もう聞きたくないわ!!帰って!!」
胸倉をつかむ真紅
水銀燈「うっ……」
真紅「この階段から落とせば、貴女だって流石にジャンクになるわよ?
文字通りのジャンクに…」
水銀燈「や、やめて…」
真紅「それがイヤなら、今すぐ出て行きなさい」
水銀燈「わ…私は…」
真紅「それ以上余計な事喋ったら、突き落とすわよ」
水銀燈「…お願い…ジュンと…話を…うぅ…」
真紅「やめなさい!ホーリエ!!」
水銀燈「きゃあっ!!何するの!!」
真紅「貴女、今私を壊そうとしたでしょう!?これは正当防衛よ」
水銀燈「そんな事考えてないわ!私はただジュンと…」
真紅「もう聞きたくないわ!!帰って!!」
胸倉をつかむ真紅
水銀燈「うっ……」
真紅「この階段から落とせば、貴女だって流石にジャンクになるわよ?
文字通りのジャンクに…」
水銀燈「や、やめて…」
真紅「それがイヤなら、今すぐ出て行きなさい」
水銀燈「わ…私は…」
真紅「それ以上余計な事喋ったら、突き落とすわよ」
水銀燈「…お願い…ジュンと…話を…うぅ…」
137: 2008/07/29(火) 23:46:24.11 ID:izYhUfof0
真紅「…言ったわね?余計な事…」
水銀燈「や、やめっ…」
真紅「じゃあね、水銀燈」
水銀燈「やめて、やめて、やめて」
真紅「やめないわ」
水銀燈「…や」
水銀燈「やめてぇっ…!!!」
ドンッ!
真紅「あっ」
ガシャガシャドガシャガシャン
水銀燈「う……」
水銀燈「……?」
水銀燈「や、やめっ…」
真紅「じゃあね、水銀燈」
水銀燈「やめて、やめて、やめて」
真紅「やめないわ」
水銀燈「…や」
水銀燈「やめてぇっ…!!!」
ドンッ!
真紅「あっ」
ガシャガシャドガシャガシャン
水銀燈「う……」
水銀燈「……?」
145: 2008/07/29(火) 23:52:06.62 ID:izYhUfof0
水銀燈「ひっ…!」
水銀燈「し、真紅の首が…」
水銀燈「取れてる…」
ドタドタ
のり「真紅ちゃーん、今の音何?」
翠星石「大丈夫ですかぁ?物凄い音がしたですよぅ」
水銀燈「!!!!」
水銀燈「逃げなきゃ…!」
ガチャ
バタン
水銀燈「……私、私…」
水銀燈「真紅を……ジャンクに…」
水銀燈「わ、私、私が、私が…」
水銀燈「し、真紅の首が…」
水銀燈「取れてる…」
ドタドタ
のり「真紅ちゃーん、今の音何?」
翠星石「大丈夫ですかぁ?物凄い音がしたですよぅ」
水銀燈「!!!!」
水銀燈「逃げなきゃ…!」
ガチャ
バタン
水銀燈「……私、私…」
水銀燈「真紅を……ジャンクに…」
水銀燈「わ、私、私が、私が…」
151: 2008/07/29(火) 23:57:50.51 ID:izYhUfof0
水銀燈「…ジュン…」
ジュン「………」
水銀燈「寝てるの…?」
水銀燈「ねえ、ジュン」
水銀燈はベッドによじ登る
ジュン「………」
ゆさゆさ
水銀燈「起きて、ジュン、起きて…私……」
水銀燈「私…妹を壊しちゃったの…」
水銀燈「どうすればいいか分からないの…」
ジュン「………」
水銀燈「寝てるの…?」
水銀燈「ねえ、ジュン」
水銀燈はベッドによじ登る
ジュン「………」
ゆさゆさ
水銀燈「起きて、ジュン、起きて…私……」
水銀燈「私…妹を壊しちゃったの…」
水銀燈「どうすればいいか分からないの…」
152: 2008/07/29(火) 23:58:28.01 ID:izYhUfof0
水銀燈「ね、ジュン、ジュン…」
水銀燈「いつもみたいに、私に『愛してるよ』って言って」
水銀燈「そしたら、私安心出来るから」
ドタドタ
翠星石「ジュ、ジュン!大変ですぅ!!真紅が、真紅が…!」
ガチャ
水銀燈「いつもみたいに、私に『愛してるよ』って言って」
水銀燈「そしたら、私安心出来るから」
ドタドタ
翠星石「ジュ、ジュン!大変ですぅ!!真紅が、真紅が…!」
ガチャ
155: 2008/07/30(水) 00:06:04.14 ID:FE2UF2JL0
水銀燈「え」
翠星石「あっ、す、水銀燈!!??」
雛苺「あーっ、水銀燈なの!!」
水銀燈「あ、あんたたち…」
翠星石「ど、どうして…どうして水銀燈が…まさか!!」
雛苺「し、真紅を…壊しちゃったの…水銀燈…なの…」
水銀燈「……違うわ」
翠星石「…たった今、真紅が階段から落ちて、首が取れてたです…」
水銀燈「私は…知らないわ…」
翠星石「仰向けで倒れてて…」
翠星石「つまり、後ろ向きに落ちたって事です…」
水銀燈「知らない…私じゃない…」
翠星石「ふざけて後ろ向きに下りるなんて事はしない子です…」
翠星石「誰かが突き落としでも、しない限り…」
翠星石「あっ、す、水銀燈!!??」
雛苺「あーっ、水銀燈なの!!」
水銀燈「あ、あんたたち…」
翠星石「ど、どうして…どうして水銀燈が…まさか!!」
雛苺「し、真紅を…壊しちゃったの…水銀燈…なの…」
水銀燈「……違うわ」
翠星石「…たった今、真紅が階段から落ちて、首が取れてたです…」
水銀燈「私は…知らないわ…」
翠星石「仰向けで倒れてて…」
翠星石「つまり、後ろ向きに落ちたって事です…」
水銀燈「知らない…私じゃない…」
翠星石「ふざけて後ろ向きに下りるなんて事はしない子です…」
翠星石「誰かが突き落としでも、しない限り…」
159: 2008/07/30(水) 00:10:26.05 ID:FE2UF2JL0
水銀燈「私知らないわ」
翠星石「………」
雛苺「…水銀燈…怖いの…」
水銀燈「何よ…雛苺」
雛苺「……」
水銀燈「その目…何よ、何なのよ」
雛苺「ひっ…」
翠星石「水銀燈…正直に答えるです」
水銀燈「…」
翠星石「真紅を突き落としたのは、お前ですか?」
翠星石「………」
雛苺「…水銀燈…怖いの…」
水銀燈「何よ…雛苺」
雛苺「……」
水銀燈「その目…何よ、何なのよ」
雛苺「ひっ…」
翠星石「水銀燈…正直に答えるです」
水銀燈「…」
翠星石「真紅を突き落としたのは、お前ですか?」
163: 2008/07/30(水) 00:19:45.57 ID:FE2UF2JL0
水銀燈「………」
翠星石「答えるです。返事次第では容赦しないですぅ」
水銀燈「…そうよ、私よ、私が真紅を突き落としたのよ」
翠星石「なっ…」
水銀燈「でも違うのよ。最初に落とされそうになってたのは私で」
雛苺「い…いや…いやなの…」
水銀燈「違う、聞いて。私の話を聞いて」
翠星石「…よくも真紅をっ!!!スィドリームッ!!!」
水銀燈「…くっ!!…そう、そうなの、やっぱり私は信じてもらえないのね…」
翠星石「水銀燈を拘束するですぅ!!」
水銀燈「少数派だから…何をしても信用されない…
真紅が私を陥れても、誰も私をかばってくれないのに…」
水銀燈「分かったわぁ…じゃあ、私は排除を選ぶわぁ」
翠星石「答えるです。返事次第では容赦しないですぅ」
水銀燈「…そうよ、私よ、私が真紅を突き落としたのよ」
翠星石「なっ…」
水銀燈「でも違うのよ。最初に落とされそうになってたのは私で」
雛苺「い…いや…いやなの…」
水銀燈「違う、聞いて。私の話を聞いて」
翠星石「…よくも真紅をっ!!!スィドリームッ!!!」
水銀燈「…くっ!!…そう、そうなの、やっぱり私は信じてもらえないのね…」
翠星石「水銀燈を拘束するですぅ!!」
水銀燈「少数派だから…何をしても信用されない…
真紅が私を陥れても、誰も私をかばってくれないのに…」
水銀燈「分かったわぁ…じゃあ、私は排除を選ぶわぁ」
170: 2008/07/30(水) 00:23:04.57 ID:FE2UF2JL0
お昼過ぎ
ジュン「ん……」
水銀燈「ジュン」
ジュン「んお?あ、あれ、水銀燈!!」
水銀燈「おはよう、ジュン」
ジュン「ど、どうしてうちに?」
水銀燈「ちょっと頑張っちゃったわぁ。結構勇気いったのよぉ」
ジュン「水銀燈…」
水銀燈「ね、褒めて。私貴方に会いたくてここまで来たのよぉ」
ジュン「そ、そうなのか。真紅たちは何も言わなかったのか」
水銀燈「さあ、どっかに行っちゃったみたいよぉ」
ジュン「どっかに?会ってもないのか?」
水銀燈「ええ。今この家には貴方と私しかいないわよぉ」
ジュン「へえ…」
ジュン「ん……」
水銀燈「ジュン」
ジュン「んお?あ、あれ、水銀燈!!」
水銀燈「おはよう、ジュン」
ジュン「ど、どうしてうちに?」
水銀燈「ちょっと頑張っちゃったわぁ。結構勇気いったのよぉ」
ジュン「水銀燈…」
水銀燈「ね、褒めて。私貴方に会いたくてここまで来たのよぉ」
ジュン「そ、そうなのか。真紅たちは何も言わなかったのか」
水銀燈「さあ、どっかに行っちゃったみたいよぉ」
ジュン「どっかに?会ってもないのか?」
水銀燈「ええ。今この家には貴方と私しかいないわよぉ」
ジュン「へえ…」
172: 2008/07/30(水) 00:24:07.72 ID:qhj8YdDN0
水銀灯TUEEEEEEEE
177: 2008/07/30(水) 00:25:36.96 ID:FE2UF2JL0
ジュン「……」
水銀燈「ね、おかしいでしょう、どこに行っちゃったのかしら」
ジュン「全く…朝食も片付けずに。姉ちゃんは学校にでも行ったのか?」
水銀燈「……さあ?」
ジュン「……」
水銀燈「どこ行くの?」
ジュン「ん、玄関」
ジュン「…靴はあるな…」
水銀燈「ね、おかしいでしょう、どこに行っちゃったのかしら」
ジュン「全く…朝食も片付けずに。姉ちゃんは学校にでも行ったのか?」
水銀燈「……さあ?」
ジュン「……」
水銀燈「どこ行くの?」
ジュン「ん、玄関」
ジュン「…靴はあるな…」
182: 2008/07/30(水) 00:30:26.76 ID:FE2UF2JL0
ジュン「なあ水銀燈」
水銀燈「なぁに?」
ジュン「うちの姉ちゃんさ、出掛ける時ってか、今日学校だから、
この靴はいつも履いて出掛けるんだ」
水銀燈「そうなのぉ?」
ジュン「だから、逆説的に、姉ちゃんは家から出てないって事になるんだよ」
水銀燈「そう」
ジュン「朝食を放っておいて」
水銀燈「………」
ジュン「お前、本当に何も知らないのか?」
水銀燈「知らないわよぉ、それより」
ジュン「ん……うぷっ」
水銀燈「せっかく二人きりになれたんだからぁ、
お部屋に行きましょうよ。ね」
水銀燈「なぁに?」
ジュン「うちの姉ちゃんさ、出掛ける時ってか、今日学校だから、
この靴はいつも履いて出掛けるんだ」
水銀燈「そうなのぉ?」
ジュン「だから、逆説的に、姉ちゃんは家から出てないって事になるんだよ」
水銀燈「そう」
ジュン「朝食を放っておいて」
水銀燈「………」
ジュン「お前、本当に何も知らないのか?」
水銀燈「知らないわよぉ、それより」
ジュン「ん……うぷっ」
水銀燈「せっかく二人きりになれたんだからぁ、
お部屋に行きましょうよ。ね」
195: 2008/07/30(水) 00:53:07.47 ID:RsxO3QsJ0
銀様は誰も傷つけたくなかったんだ。桜田家の生活を乱す気は無かったし、
真紅が壊れてしまった時には本気で動揺していたし。
でも、一度『決意』したら無関係ののりまでジェノサイドしてしまう。
そんな銀様の烈しさと意志の強さと儚さがね、もう。
このまま愛という名の執着に溺れてしまうのか。
真紅が壊れてしまった時には本気で動揺していたし。
でも、一度『決意』したら無関係ののりまでジェノサイドしてしまう。
そんな銀様の烈しさと意志の強さと儚さがね、もう。
このまま愛という名の執着に溺れてしまうのか。
202: 2008/07/30(水) 01:00:45.21 ID:FE2UF2JL0
ジュン「………」
ジュン「なあ……」
水銀燈「ん…」
ジュン「さっきの言葉……」
206: 2008/07/30(水) 01:08:05.05 ID:FE2UF2JL0
ジュン「もう真紅と翠星石がいないって…」
水銀燈「………」
ぴちゃぴちゃ
ジュン「…どういう、意味だ?」
水銀燈「ね、ジュン…」
ジュン「ん…」
水銀燈「頭、なでてほしいわぁ…んふ…」
ジュン「ああ…こうか…?」
水銀燈「うん、そう…気持ちいいわぁ」
水銀燈「………」
ぴちゃぴちゃ
ジュン「…どういう、意味だ?」
水銀燈「ね、ジュン…」
ジュン「ん…」
水銀燈「頭、なでてほしいわぁ…んふ…」
ジュン「ああ…こうか…?」
水銀燈「うん、そう…気持ちいいわぁ」
207: 2008/07/30(水) 01:08:26.39 ID:FE2UF2JL0
ジュン「…」
ジュン「あのさ…」
水銀燈「二人とも…私が壊しちゃったわぁ…」
ジュン「う…え…?」
ジュン「あのさ…」
水銀燈「二人とも…私が壊しちゃったわぁ…」
ジュン「う…え…?」
216: 2008/07/30(水) 01:19:17.00 ID:FE2UF2JL0
ジュン「…な…何?何て…?」
水銀燈「私真紅に騙されちゃったのよぉ…」
ジュン「おい、水銀燈…」
水銀燈「ジュンは私の事迷惑に思ってるって…
だから帰ってほしいですって…嘘っぱちじゃないの、ねぇ…?」
かぽかぽ
ジュン「あっ…う、うう…」
水銀燈「んふ…」
水銀燈「正当防衛だったのよぉ…」
ジュン「はぁ…はぁ…」
水銀燈「私…階段から突き落とされそうになっちゃってぇ…」
水銀燈「ん…おいひ…」
ジュン「す…水銀燈…」
水銀燈「私真紅に騙されちゃったのよぉ…」
ジュン「おい、水銀燈…」
水銀燈「ジュンは私の事迷惑に思ってるって…
だから帰ってほしいですって…嘘っぱちじゃないの、ねぇ…?」
かぽかぽ
ジュン「あっ…う、うう…」
水銀燈「んふ…」
水銀燈「正当防衛だったのよぉ…」
ジュン「はぁ…はぁ…」
水銀燈「私…階段から突き落とされそうになっちゃってぇ…」
水銀燈「ん…おいひ…」
ジュン「す…水銀燈…」
218: 2008/07/30(水) 01:21:20.50 ID:FE2UF2JL0
水銀燈「でもバカな子…弾みで、あの子の方が落ちちゃって…」
水銀燈「首がねじ切れちゃって…ね……人を陥れた罰が下ったのよぉ…」
ジュン「や、やめろ…」
水銀燈「翠星石と雛苺が私に気づいてぇ…」
水銀燈「なぁんにも聞いてくれないのよぉ…独りって、損ねぇ…?」
水銀燈「絶対、私の方が綺麗だし、正しいのにねぇ……だから…」
水銀燈「壊しちゃった…」
ジュン「ど、どうして…」
水銀燈「3体とも…nのフィールドに捨ててきたわぁ…
適当にバラまいてきたからぁ…」
水銀燈「もう呼び戻すなんて無理じゃないかしらぁ…」
水銀燈「首がねじ切れちゃって…ね……人を陥れた罰が下ったのよぉ…」
ジュン「や、やめろ…」
水銀燈「翠星石と雛苺が私に気づいてぇ…」
水銀燈「なぁんにも聞いてくれないのよぉ…独りって、損ねぇ…?」
水銀燈「絶対、私の方が綺麗だし、正しいのにねぇ……だから…」
水銀燈「壊しちゃった…」
ジュン「ど、どうして…」
水銀燈「3体とも…nのフィールドに捨ててきたわぁ…
適当にバラまいてきたからぁ…」
水銀燈「もう呼び戻すなんて無理じゃないかしらぁ…」
226: 2008/07/30(水) 01:30:01.85 ID:FE2UF2JL0
水銀燈「分かってるのよぉ…」
ジュン「う…」
水銀燈「幾ら正しいったって、私のした事は許されないわぁ…」
水銀燈「私が妹たちを壊した…」
ちゅうう
水銀燈「ン…だからね、ジュン…」
ちゅぽん
ジュン「あ……」
水銀燈「う…ふぅ…」
水銀燈「物置で、貴方のお姉さんが眠っているわ…」
水銀燈「眠ってもらってるだけよぉ…傷つけたりはしてないわぁ…」
ジュン「う…」
水銀燈「幾ら正しいったって、私のした事は許されないわぁ…」
水銀燈「私が妹たちを壊した…」
ちゅうう
水銀燈「ン…だからね、ジュン…」
ちゅぽん
ジュン「あ……」
水銀燈「う…ふぅ…」
水銀燈「物置で、貴方のお姉さんが眠っているわ…」
水銀燈「眠ってもらってるだけよぉ…傷つけたりはしてないわぁ…」
227: 2008/07/30(水) 01:31:14.03 ID:FE2UF2JL0
ジュン「す…水銀燈…」
水銀燈「スィドリームの力で…ね…」
水銀燈「だから…」
ジュン「……ぶ、無事なのか…?」
水銀燈「私はずうっと貴方と二人でいたい…」
水銀燈「でも、もしそれが許されないのなら、私を壊してほしいの…」
水銀燈「そうしてね…」
水銀燈「蒼星石とスィドリームの力で、お姉さんを呼び戻してあげて…」
水銀燈「私のワガママはここまで……この先は…」
水銀燈「貴方に決めてもらいたいの…」
ジュン「水銀燈…」
水銀燈「スィドリームの力で…ね…」
水銀燈「だから…」
ジュン「……ぶ、無事なのか…?」
水銀燈「私はずうっと貴方と二人でいたい…」
水銀燈「でも、もしそれが許されないのなら、私を壊してほしいの…」
水銀燈「そうしてね…」
水銀燈「蒼星石とスィドリームの力で、お姉さんを呼び戻してあげて…」
水銀燈「私のワガママはここまで……この先は…」
水銀燈「貴方に決めてもらいたいの…」
ジュン「水銀燈…」
232: 2008/07/30(水) 01:34:21.56 ID:FE2UF2JL0
水銀燈「貴方を慕っていた真紅、翠星石、雛苺を、私は壊したの」
水銀燈「だから貴方の手で…」
水銀燈「少しでも幸せを感じられた…それは貴方のお蔭だから…」
ジュン「……」
水銀燈「ね、ジュン…」
水銀燈「選んで頂戴…」
ジュン「………」
ジュン「分かったよ…水銀燈…」
水銀燈「………」
ジュン「………」
ジュン「…僕は」
ジュン「僕を支えてくれた家族を、大切にしたい」
水銀燈「………」
ジュン「ごめんな…」
水銀燈「だから貴方の手で…」
水銀燈「少しでも幸せを感じられた…それは貴方のお蔭だから…」
ジュン「……」
水銀燈「ね、ジュン…」
水銀燈「選んで頂戴…」
ジュン「………」
ジュン「分かったよ…水銀燈…」
水銀燈「………」
ジュン「………」
ジュン「…僕は」
ジュン「僕を支えてくれた家族を、大切にしたい」
水銀燈「………」
ジュン「ごめんな…」
238: 2008/07/30(水) 01:38:37.55 ID:FE2UF2JL0
水銀燈「…そう…」
ジュン「………」
水銀燈「ふふふ、何てカオしてるのよ、貴方の選択は間違ってないわよ?」
ジュン「……」
水銀燈「それが正解。私だって、めぐを殺されたなら、そいつを
くびり頃してやるわよ…?」
ジュン「……」
水銀燈「本当はね、貴方が私を選んでくれたとしても、私は自刃するつもりだったわ」
ジュン「え…」
水銀燈「だからね、そんなカオはしないで頂戴。私が悪いのだから」
ジュン「…」
キィン
ジュン「え、剣…?」
水銀燈「さよなら、ジュン」
ジュン「あっ、水銀…」
グサッ!!!
ジュン「………」
水銀燈「ふふふ、何てカオしてるのよ、貴方の選択は間違ってないわよ?」
ジュン「……」
水銀燈「それが正解。私だって、めぐを殺されたなら、そいつを
くびり頃してやるわよ…?」
ジュン「……」
水銀燈「本当はね、貴方が私を選んでくれたとしても、私は自刃するつもりだったわ」
ジュン「え…」
水銀燈「だからね、そんなカオはしないで頂戴。私が悪いのだから」
ジュン「…」
キィン
ジュン「え、剣…?」
水銀燈「さよなら、ジュン」
ジュン「あっ、水銀…」
グサッ!!!
244: 2008/07/30(水) 01:42:09.51 ID:FE2UF2JL0
ジュン「ばっ、バカ野郎!何て事を!!!」
水銀燈「……っ!!」
水銀燈「ジュ、ジュ……ン……」
ジュン「喋るな!!今抜いてやるから…!」
水銀燈「最後に、一つだけワガママ聞いて…」
ジュン「す……」
水銀燈「抱っこして……ジュ…ン……」
ジュン「う…わ……」
ジュン「うわあああああああああああああっっっ!!!」
水銀燈「……っ!!」
水銀燈「ジュ、ジュ……ン……」
ジュン「喋るな!!今抜いてやるから…!」
水銀燈「最後に、一つだけワガママ聞いて…」
ジュン「す……」
水銀燈「抱っこして……ジュ…ン……」
ジュン「う…わ……」
ジュン「うわあああああああああああああっっっ!!!」
270: 2008/07/30(水) 02:02:19.60 ID:FE2UF2JL0
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ
真紅「ちょっと水銀燈!!何してるの!!大事な台本を!!」
水銀燈「何よ、何よ何よ何よこの脚本はぁ!!!」
ジュン「お、おい…」
パァン
ジュン「ぐえっ」
水銀燈「ど、どうして私が貴方と、こ、こ、こんな…誰、脚本書いたのは!!」
真紅「しょうがないじゃない。>>1がこういうドロドロ系のSSを書いてくれって
言ったんだから」
雛苺「しょーがないなの。スポット当たってるだけでも羨ましいのー」
翠星石「そうです。翠星石たちなんか、散り際省略されたのですよ?
せっかくのオイシイ役どころなのに……」
水銀燈「イヤよ!!こんな、昔あった神SSの劣化版みたいな台本!!
大体人形と人間がせっ、せっ、……こういう事するなんて物理的に…」
真紅「そろそろ黙りなさい。私の不人気設定に比べれば羨ましいのだわ」
276: 2008/07/30(水) 02:04:45.36 ID:FE2UF2JL0
ジュン「あのさ、僕だってこんな、女同士の争いすら感知出来ない二股野郎です的な
設定はイヤだよ。一番水銀燈が人気出る役じゃないかJK…」
ガチャ
雪華綺晶「こんにちはお姉様たち…本番前に、差し入れ持ってきましたわ。
ウィダーインゼリーですけど、良かったらどうぞ」
翠星石「おーっ、雪華綺晶!気が利くですねぇ!!早速もらうですよぅ!」
ガチャ
金糸雀「皆ごめんねぇ、もうちょっと待って。音響の調子が悪いかしら」
蒼星石「頑張ってね。打ち上げは、薔薇水晶と僕の手料理だから」
薔薇水晶「時期が時期ですし、今回は思い切って、バーベキュー準備
したの…頑張ってね…」
翠星石「バッ、バーベキューですとおおおお!?」
雛苺「うゅ、頑張るのー、楽しみになってきたのよー」
蒼星石「でも、失敗したら取りやめだからね、分かった?
特に 水 銀 燈 」
水銀燈「ぐぅぅぅ……わ、わかったわぁ…最近食パンしか食べてなかったしぃ…」
蒼星石「うん、じゃあ、頑張ってね」
設定はイヤだよ。一番水銀燈が人気出る役じゃないかJK…」
ガチャ
雪華綺晶「こんにちはお姉様たち…本番前に、差し入れ持ってきましたわ。
ウィダーインゼリーですけど、良かったらどうぞ」
翠星石「おーっ、雪華綺晶!気が利くですねぇ!!早速もらうですよぅ!」
ガチャ
金糸雀「皆ごめんねぇ、もうちょっと待って。音響の調子が悪いかしら」
蒼星石「頑張ってね。打ち上げは、薔薇水晶と僕の手料理だから」
薔薇水晶「時期が時期ですし、今回は思い切って、バーベキュー準備
したの…頑張ってね…」
翠星石「バッ、バーベキューですとおおおお!?」
雛苺「うゅ、頑張るのー、楽しみになってきたのよー」
蒼星石「でも、失敗したら取りやめだからね、分かった?
特に 水 銀 燈 」
水銀燈「ぐぅぅぅ……わ、わかったわぁ…最近食パンしか食べてなかったしぃ…」
蒼星石「うん、じゃあ、頑張ってね」
281: 2008/07/30(水) 02:07:08.92 ID:FE2UF2JL0
真紅「まあ、食パンですって!?この小麦が値上がりしてる時期に…!」
翠星石「しゃーーーねえなーですぅ。翠星石のウィダーあげるですから、
濡れ場も、熱演頼むですよぅ」
雛苺「ヒナも出番少ないから、水銀燈にゼリーあげるのー」
真紅「私も、少しくらいなら我慢出来るから、水銀燈にあげるわ。
ちゃんと精力つけて腰振るのよ」
水銀燈「こっ、ここここここ腰って腰って…あ、あんた…////」
ジュン「ま、参ったな……よろしくな、水銀燈」
水銀燈「ああぁぁ…お、お父様…私、もうアリスになれなぁい…うぅ……」
おしまい☆
翠星石「しゃーーーねえなーですぅ。翠星石のウィダーあげるですから、
濡れ場も、熱演頼むですよぅ」
雛苺「ヒナも出番少ないから、水銀燈にゼリーあげるのー」
真紅「私も、少しくらいなら我慢出来るから、水銀燈にあげるわ。
ちゃんと精力つけて腰振るのよ」
水銀燈「こっ、ここここここ腰って腰って…あ、あんた…////」
ジュン「ま、参ったな……よろしくな、水銀燈」
水銀燈「ああぁぁ…お、お父様…私、もうアリスになれなぁい…うぅ……」
おしまい☆
286: 2008/07/30(水) 02:08:41.12 ID:9pQHVmkx0
なんという銀ちゃんオチwwww
乙www
乙www
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります