1: 2008/07/30(水) 20:34:27.29 ID:WXWtVKiO0
ロ「ん、企画……って何の?」
槐「何のって、ゲーム会社の人間がゲーム以外の何の企画書出すって言うんですか…。」

ロ「…だよねぇ。期限いつ?」
ジュン「15日ですね、6日後です。」

ロ「うーん…なんていうかこうさぁ、革新的なモノ出したいよねぇ。」
槐「そんなのどこのクリエイターも思ってますよ。」




ロ「…決めた。」
槐「決まりましたか。」

ロ「主人公を複数にしよう。章ごと変えてく感じで」
ジ「いっ、いやそれだいぶ前にドラク
槐「…いいですねそれ。」
ロ「だろ?」
アリスゲーム

8: 2008/07/30(水) 21:13:34.58 ID:WXWtVKiO0
槐「何人くらいにします?主人公。」
ロ「6人かな。’ろ’繋がりで。ほら僕ローゼンだから。」

ジ「あ、あの…」

ロ「しかもそれだけじゃないよ、新要素。」
槐「まだあるんですか?」


ロ「なんと主人公はね…、人間じゃなくて人形!」
ジ「い、いやあの…
槐「主人公が人間じゃないなんてアリなんですか!?…いや逆にアリだな、新しい。」


ロ「だろ?ただの人間に興味はないからね。」
ジ「そ、それハル
槐「なんか名言出しちゃいました?」

ロ「出しちゃったねぇ、出しちゃったよ。」

9: 2008/07/30(水) 21:25:31.92 ID:WXWtVKiO0
ロ「主人公が6人で7人目が実はボス、みたいな感じにしよう。」
槐「いいですね、衝撃の事実。タイトルどうします?」

ロ「タイトルかぁ、重要だよね。タイトルタイトル……ん?」


巴「え~ホントですか!?」
みつ「ホントホント!ありえないでしょ!?」


ロ「おーい君たち、いくら休憩中でも大声で私語はやめなさい。」

巴「しゃ、社長!すみません!」
み「すみません、巴が私と同じ高校だったって知って盛り上がっちゃって。」

ロ「へぇ、同じなんだ?どこ?」
み「愛工大名電です。」

13: 2008/07/30(水) 21:37:14.22 ID:WXWtVKiO0
ロ「めいでん……響きがいいな。めいでんか…メイデン…。」
巴「社長?どうかされましたか?」

ロ「君たちのおかげでいい企画ができそうだ。私語もたまには悪くないね。」
み・巴「?」


槐「なにか閃いた顔してますね。」
ロ「タイトルが決まったよ。」

槐「ホントですか!?」
ロ「あぁ。タイトルは…これだ!」 ――キュッキュキュ・・・バンッ!


『ローゼン名電』


槐「うん、とりあえずカタカナにしましょうか。」

15: 2008/07/30(水) 22:02:21.15 ID:WXWtVKiO0
ロ「あ、カタカナか。その発想はなかった。君できるね。」
槐「ありがとうございます。」

ロ「でも主人公の名前はオール漢字、これは譲れないよ。」
ジ「主人公の名前固定なんですか?」

ロ「主人公の中でも一番メインを張る5番目だけは決められるようにしようかな。」
槐「名前付けると愛着わきますもんね。」

ロ「君たち主人公の名前変えるタイプ?どんなの付けてたの?」
ジ「僕は通貨の名前でしたね。フランとかマルクとかウォンとか。」

ロ「へー、なるほどなるほど。槐は?」
槐「恥ずかしながら…好きな子の名前とか付けてました。し、小学生の頃の話ですよ!?」

ロ「好きな子の名前の主人公がダメージを受けやがて倒される様を見て…こう言っちゃ何だが君歪んでるね…。」
ジ「…歪んでますね。」

槐「そんな深い意味はありませんよっ!」

17: 2008/07/30(水) 22:18:11.43 ID:WXWtVKiO0
槐「そ、それでメインキャラの名前決まってるんですか?」

ロ「うーん…、……水銀灯。」
槐「今天井の電灯眺めて決めたでしょ。」

ロ「…君はあれか、サイコなんとかか。」
槐「サイコメトラーね、違います。せめて漢字変えるとかしましょうよ。人気出ませんよ。」

ロ「僕漢字弱いんだよねぇ、好きだけど…。水銀灯水銀灯……水銀…搭、糖、討、豆、凍、燈、……燈?燈……
”水銀燈”でお願いしたい。」
槐「まあいいんじゃないでしょうか。」

ジ「夢だったゲーム業界がこんな適当な場所だったなんて…。」

20: 2008/07/30(水) 22:43:04.63 ID:WXWtVKiO0
槐「じゃあ一人目は水銀燈で。5番目はユーザーが決めるとして、あと4人ですね。」

ロ「…金、だな。」
槐「金、ですか?またどうして?」

ロ「いや一人目銀にしちゃったから。」
槐「ああまぁそれはそうですが…。それにしたって金一文字はないでしょう…中国人じゃないんだから。」
ロ「…金正日。」
槐「あ、それなら中国人じゃないですねー、って言うと思いますか?いい加減膝出ますよ。」

ロ「膝ってなんだよ、リアルだよ…。金金金………金糸雀!!」
槐「カナリアですか?まぁいいですけど何でまた?」

ロ「こないだ不思議の国のアリスのパズルやってさぁ、500ピースのやつ。あれたまにやると面白いよねぇ。」
ジ「………。」
槐「では金糸雀で決定ですね。」

ロ「また思いついた。ついでだからサブタイトルはアリスゲームにしよう。」

22: 2008/07/30(水) 22:54:24.75 ID:WXWtVKiO0
槐「アリスゲーム、と。はいあと3人、サクサクいきましょう。」

ロ「…次はなんと双子だ。」
ジ「…社長、考えるの億劫になったでしょ。」
槐「そうなんですか?」

ロ「…ば、馬鹿な事言うんじゃないよ、僕の中にあるゲームの全体像には双子が必要不可欠なの!
仕事だよこれ、いい歳して面倒とか言うわけ無いじゃないか!僕をいくつだと思ってるんだ!」

ジ「43です。」
槐「ホントは45なんだよジュン君。」

ロ「そこはぼかしておけよ君ぃ…。」

25: 2008/07/30(水) 23:08:12.92 ID:WXWtVKiO0
槐「歳の話はどうでもいいんです。名前です名前。」
ロ「僕の名前はローゼ…いやごめんそんな睨まないで。名前はそうだな、翠の字が欲しいね。」

槐「翠ですか。透明感あっていいですね。今度は何の影響ですか?」
ロ「こないだ横浜の中華街で翠華って店に入ってね。そこの蒸し餃子……の話は求めてないみたいだね。」

槐「今度ゆっくり聞きますよ。翠の後は何にしますか?」
ロ「…た、たまには君たちも意見を出したらどうなんだね!ほらジュン君も!」

ジ「えーと…、じゃあ星で。」
槐「星?なにか理由があるのかい?」

ジ「…横浜って言ってたんで。ベイスターズで。」

ロ「ファンなの?」
ジ「いえ全然。」

26: 2008/07/30(水) 23:17:23.00 ID:WXWtVKiO0
ロ「まあ僕も野球はさっぱりだけど。ハイ3文字目槐。」
槐「じゃあ石で。」

ロ「即答だね…ちなみになんで?」

槐「翠で星と来たもので。翠星、すいせい、彗星→石とイメージしました。」

ロ「そうかそうか。ジュン君、彗星について無知な彼に教えてあげて。」
ジ「はい。彗星は隕石とは違い、核となる部分を除き主に氷・塵などで構成されているので石ではありません。」

槐「……私が無知でした。」

ロ「分かればいいんだ。名前は綺麗に決まったからよしとしようか。」

28: 2008/07/30(水) 23:32:48.05 ID:WXWtVKiO0
ロ「翠星石、うんいいね。いいよ。双子の片方は…うーん…」
ジ「翠月石はどうですか?」
槐「うーん、中を変えるとぱっと見で判別しづらいね。一文字目を変えよう。」
ジ「なるほど。」

ロ「信号機ってどうみても緑なのになんで青って言うんだろうね。」
槐「なに小学生みたいな事言ってるんですか…。」

ロ「気になるだろう。あ、勘違いしてるかも知れないけど僕が言ってるのは真・豪鬼じゃなくて信号機だよ?波動拳2発出る奴じゃないよ?」
槐「安心してください分かってます。」

ロ「それなら良かった。という事で双子の片方は青色に決まったね。」
槐「どういう事か分かりませんがいいでしょう。青じゃ普通過ぎるので蒼にしましょうか。」

ロ「センスあるねぇ君は。」
槐「社長の下で働いてますから。」

38: 2008/07/31(木) 00:45:07.93 ID:hyKhVUh30
ジ「ところでなんで1番目じゃなくて5番目がメインなんですか?」
ロ「…いいところに気がつくね。」
槐「なにか重要な意味があるんですか?」

ロ「僕7人兄妹の5番目なんだ。」
槐・ジ「・・・・・・。」

ロ「6番目、最後の主人公はそうだな…他の人の意見も聞いてみよう。」
槐「社長また面倒く
ロ「おーい巴ちゃーん。」

巴「はーい、何か御用ですか?」
ロ「キャラクタの名前を決めてるんだけどね、女性の視点で斬新なやつを一つ頼むよ。」

巴「どんなキャラクタなんですか?」
槐「6番目はえーと、まぁ幼くて可愛い系だね。」

巴「幼くて可愛い主人公……雛……鋼…、雛鋼で。」
ロ「…雛はいいとして鋼ってなによはがねって…。」
巴「雛は幼さ、鋼は幼いながらも主人公として生きる強さを込めてみました。」


ロ「…だそうだけど槐はどう?」
槐「いいんじゃないですか強そうで。」
ジ「まぁ悪くはないかと思います。(柏葉さんの意見だし。)」

39: 2008/07/31(木) 00:46:19.68 ID:hyKhVUh30
ごめん軽く寝てたよ。

46: 2008/07/31(木) 01:01:56.60 ID:hyKhVUh30
ロ「え、うそアリなの?お、おーいみっちゃーん、みっちゃーん!」
み「どうしたんですか社長。」

ロ「幼くて可愛い系の主人公の名前にね、…雛鋼って案が出たんだけどどう思う?」
み「はがね?…ダメですね。」
巴「ダメですかねぇ。」

み「あら、巴の意見だったんだ。雛と鋼じゃ真逆すぎてちょっとねぇ。
主人公がたくさんいるなら強さは他に任せて可愛さを前面に押し出す名前の方がいいんじゃないかしら。」

巴「なるほど。じゃあ女の子らしくピンク、桃とかはどうですか?」
み「雛桃じゃ少し語呂が悪いわね。苺にしたらどうかな。社長どうですか?」

ロ「雛苺か…うん、可愛くていいね。」
槐「そうですね。」
ジ「いいと思います。鋼も悪くはないと思ったけど。(柏葉さんの意見だし。) 」

51: 2008/07/31(木) 01:22:24.52 ID:hyKhVUh30
槐「7番目のボスも名前決めませんと。」
ロ「7番目もユーザーが決める設定だよ。5番目のライバルね。」

ジ「え、それポケモ
槐「なるほど、わかりました。では大まかなプロット決めてきましょうか。
ジュン君はキャラ画を描いてきてくれる?とりあえずラフ画でいいから。」

ジ「…はい、わかりました。」

ロ「プロットは考えてあるよ。少しだけど。」
槐「さっきの今でもう考えたんですか?今日は真面目ですね社長。」

ロ「フフ、やれば出来る男だからね。出だしはこうだ。」

【ある日、少女達は夢を見た。】

53: 2008/07/31(木) 01:30:38.85 ID:hyKhVUh30
槐「ふむふむ。」
ロ「…………。」
槐「どうぞ続きを。」

ロ「……ごめんもうちょっとまとめてきていい?」
槐「少しってまさか出だしだけですか!?」

ロ「い、いや最終的には指輪を全部集めたりお父様に会ったりそーいう話だよ。」
槐「…何ですかお父様って。」

ロ「え、いや僕だよ、ローゼンだよ。指輪を7つ集めると会えるよ。」
槐「…なんで人形が社長に会いたがるんですか?」

ロ「そこはおいおい詰めていく。」

56: 2008/07/31(木) 01:44:20.93 ID:hyKhVUh30
ロ「…娘がね」
槐「…は?娘さん、ですか?」
ロ「お父様と呼んでくれないんだ。何回言ってもだよ。」

槐「長いですかその話。」
ロ「いやすぐ終わるからっ、聞いて。嫁も協力してくれてるんだけどね、なんて呼ぶと思う?僕のこと。」

槐「パパとかですか?」
ロ「父ー、だよ。父ーって、いや可愛いけどさ。お父様って呼ばせたいじゃない男として。」

槐「……」
ロ「お父様と呼ばれたくても呼んでもらえない全国の父親の為に、僕はこのゲームを作るんだ。」

槐「…これ対象年齢いくつなんですか?」

59: 2008/07/31(木) 01:55:29.72 ID:hyKhVUh30
ロ「10歳~45歳。」
槐「広っ!絞ってくださいよもうちょっと!」

ロ「対象年齢なんてどうでもいいよ、内容がよければ売れるんだ。」
槐「でもとかその他いろいろ対象年齢によって変わってくるので…。」


ジ「社長、ラフ画できました。銀・金では派手すぎるので黒と黄色にしました。
メインの5番目は赤色で、戦隊ものとかでもそうなので。どうでしょう。」

ロ「きみ・・・すごいな。まだ20分位しかたってないのにこのレベル?」
槐「驚きましたね。衣装もこんなに細かく。もっといい給料のとこいけそうだけどウチでいいの?」
ロ「な、何てこと言うんだお前は!!」

ジ「いやそんな、僕はこの会社がいいんです。(柏葉さんがいるし)」

62: 2008/07/31(木) 02:06:17.93 ID:JIPkYE+G0
柏葉を推しすぎwwwwwww

63: 2008/07/31(木) 02:13:05.48 ID:hyKhVUh30
ロ「うれしい事言ってくれるね…給料上げとくよ、60円くらい。」
ジ「ありがとうござ…ろくじゅ!?……ありがとうございます。」

ロ「さて、正直このキャラだけで売れる気がしてきたな。」
槐「いやシナリオがなきゃだめでしょう。」

ロ「シナリオは外注する。知り合いにプロがいるのでね。僕らはキャラ設定を考えよう。」
槐「社長もプロでしょう…で、その人は信用していいんですか?」

ロ「一流の先生だよ。毎日桃ばかり食べてるので常に下痢気味だが、素晴らしい話を書き上げてくれるはずだ。」

91: 2008/07/31(木) 13:51:15.80 ID:iyEb7/+o0
み「盛り上がってるわね社長たち。」
巴「こういう時プログラマは暇ですよね。」

み「社長もねぇ、センスはものすごくいい方なんだけどヤル気のムラが激しいのよねぇ…。」

巴「へぇー、私はあのくらいのテンションが好きですけど。そういえば、めぐさん病気大丈夫なんですか?」

み「ん?病気じゃないよめぐは。」
巴「え、だって入院してるって…」

み「腱鞘炎からくる両手疲労骨折。ほらめぐってタイピングスピード尋常じゃないでしょ?」
巴「骨折するまで叩いたんですか…?」

み「1分300文字いくからねあの子は。」

巴「…さんびゃく……」

92: 2008/07/31(木) 14:08:52.79 ID:iyEb7/+o0
ロ「ちょっと早いけどお昼にしようか。」

槐「ちょっとってまだ11時20分ですよ?」
ジ「さすがにまだ早いんじゃ…」

ロ「会議なら食べながらでも出来るよ。さぁ行こう、やれ行こう。」

槐「ですが、さすがに…」
ジ「他の社員の方もいますし…」


ロ「―――槐、桜田」

槐・ジ「!!」


ロ「社長命令だ。」


槐「…分かりましたからその真面目な顔やめてください。」
ジ「仕事中に見たことないよあんな顔…。」

94: 2008/07/31(木) 14:20:32.48 ID:iyEb7/+o0
蕎麦屋

ロ「で、キャラ設定なんだけどね。」
槐「…あ、本当に会議はするんですね。」
ジ「ヤングジャンプ読み始めたからてっきり…」

ロ「当たり前だよ、今閃いた。第1ドール水銀燈、廃教会の悪魔。」

ジ「…社長、今ヤングジャンプで何読んでました?」
ロ「ん?嘘喰いだよ。」

ジ「…それひょっとして廃ビルのあく
槐「主人公が悪魔ですか。新しいですね。」

ロ「そうでしょ?」

96: 2008/07/31(木) 14:33:57.69 ID:iyEb7/+o0
斉藤「天ぷらそばお待ちしました~、あ、社長さんこんにちは。」
ロ「あれ、斉藤さん。バイト先本屋じゃなかった?」

斉藤「かけもちです、ここはまかないが出るので。」
ロ「そうなんだ。近々またデバッカーが入り用になると思うからお願いしていいかな。」

斉藤「お給料しだいですねぇ~、へへ。」

ジ「…槐さん、あの子誰ですか?」
槐「忙しい時だけバイトで入ってくれる斉藤さん。普段は劇団員やってるみたいだよ。」

ジ「斉藤さん…。」


ロ「ちゃっかりしてるなぁ、まぁまた連絡するよ。」
斉藤「はーい、ごゆっくりー。」


ロ「さて、話を戻そう。水銀燈がなぜ悪魔かというとだね……ん?どうしたジュン君。怖い顔して。」

ジ「いえ、自分なりにキャラ設定を考えていまして。早く開発段階まで持っていきたいので。」

98: 2008/07/31(木) 15:01:05.66 ID:iyEb7/+o0
ロ「森の奥にあるさびれた教会、土地の所有者は用を果たさなくなったその建物を壊そうと解体屋を送り込む。しかし、」
槐「……」

ロ「何度解体屋を送り込んでも皆が皆仕事を終えずに帰ってきてしまうんだ。しかもおかしな事を口走る。教会は見えているのにどうやっても辿り着けない。
そしてこうも言う。教会の屋根の上に悪魔がいた、と。」

槐・ジ「………………。」

ロ「どうしたの?」
槐「…いえ、いつになく真面目なのでびっくりしちゃって。」

ロ「いつも真面目だよ僕は。水銀燈はこの教会を壊させる訳にはいかないんだ。
自分の螺子を巻いた病弱な少女が、息を引き取ったこの場所を。」


槐「で、どこら辺が悪魔なんですか?ものすごいいい子っぽいですけど。」
ジ「…道に迷わせてるだけで危害加えるわけでもなさそうですし。」


ロ「え、見た目だよ?」

102: 2008/07/31(木) 15:35:08.13 ID:iyEb7/+o0
ジ「見た目って…僕のラフ画ですか?」
ロ「うんそう。」

槐「普通、設定→画の順番だと思うんですが…。まぁいいでしょう。」
ロ「次は第2ドール金糸雀か、会社戻ってから話そうか。」

会社

み「バイオリニストの父とピアニストの母を持つ金糸雀は音楽に囲まれ何不自由なく育ちます。…もちろん、自分が人形だとは気付かないままに。


ロ「…いきなりどうしたの?」
み「設定これでいきましょう社長。」

槐「金糸雀のこと?それはこれから話し合いで…」

ロ「うん、それでいこうか。じゃあ次は3,4飛ばしてメインの第5ドール決めよう。」
槐「…なんで飛ばすんですか?」

ロ「特に深い意味はない。」

103: 2008/07/31(木) 16:01:39.62 ID:iyEb7/+o0
ロ「第5・第7はもうすでに考えてあるんだ。」
槐「さすがにメインですもんね。」

ロ「陽光に輝く金髪、返り血で染まったドレス。美しい見た目とは真逆の高い殺傷能力を持ったドール。
いつからか人々は彼女をこう呼んだ…真く


槐「まぁ、ありがちですね。」
ジ「返り血とか…そういうイメージで描いた訳では…。」

ロ「……。どういうイメージで描いたの?」
ジ「お嬢様ですね、一言で言えば。薔薇が咲き誇る庭で優雅に紅茶を飲んでる様な。」


ロ「陽光に輝く金髪、薔薇色に染まったドレス。いつからか人々は彼女をこう呼んだ…真紅、と。」


槐「不調ですか。」
ロ「…そんなことないよ、全開だよ。」

116: 2008/07/31(木) 20:23:39.55 ID:Ct3JtB0n0
ロ「…さてと、キャラ設定はおおかた完了したね。」
槐「いやいやいや、まだ半分です。3、4、6はどうしたんですか。」

ロ「雛苺は幼くて可愛い。ウチの娘の如しだ。」
槐「……。翠星石は?」

ロ「庭弄りが趣味だな。見つめ合うと素直にお喋りできないタイプだ。」
ジ「……蒼星石はどうなんですか?」

ロ「同じ趣味だよ。双子だもん。」
槐・ジ「・・・・・・。」


ロ「…実は真紅の家の庭を仕上げたのはこの二人だ。」
槐「限界みたいなのでゲームシステムのほう考えましょうか。」

118: 2008/07/31(木) 20:31:19.27 ID:Ct3JtB0n0
ロ「考えてあるよ。敵も人形だ。襲ってくるぬいぐるみやマネキン等を倒して仲間にしていくんだ。」

ジ「そ、それまさか…。」

ロ「しかも仲間の人形を掛け合わせて新たな強い人形を作る事も出来る。」
ジ「そ、それぺル
槐「それペルソナじゃないですか。」

ジ(は、初めて気付いてくれた!)


ロ「あれは悪魔だ。ウチのはドールだ。」
ジ「いやいやそういう問題じゃ…」

槐「それもそうですね。」
ロ「だろ?」

121: 2008/07/31(木) 20:53:34.81 ID:Ct3JtB0n0
ロ「残るはシナリオだけだな。先生には午前中に連絡しておいた。本気を出せば楽勝だったな、槐。」
槐「さすがです社長。」


数日後
槐「おはようジュン君。あれ、社長はまだ?」
ジ「会議室にいらっしゃいます。シナリオが届いたのでこもって読んでるみたいです。」


ロ「…思ってた以上にレベル高いの来ちゃったよ、槐。」
槐「それは何よりですね。」

ロ「お父様とか指輪とかアリスゲームとか上手く絡めてくれてる。
僕が適当に口走っただけなのにだよ。すごいなぁプロの先生は。」

槐「まぁ適当だろうなぁとは思ってましたよ。」

123: 2008/07/31(木) 21:17:38.90 ID:Ct3JtB0n0
―――――――――

槐「企画書、提出してきました。」
ロ「そうかそうか。どうだったプレゼンは。まぁあれなら通ると確信してるけどね。」
槐「ええ、そうですね。」


数日後
槐「はい、はい、そうですか。ええ分かりました。はい、失礼します。」
ロ「ただいまー、いやー外は暑いね。夏と冬は仕事したくない。引きこもっていたい。」

槐「社長、ちょうど良い所に。」

ロ「あ、槐。今シナリオの先生の所に行ってきたんだけどね、こないだの話漫画で描きたいんだって。ほらあの人本業漫画家だからさ。
キャラの使用料は払うって言ってたよ。いやーメディアミックスって奴だね。ますます売れちゃうよどうしよう。」


槐「ゲームの方は企画通りませんでしたけどね。」
ロ「へー、そうなんだ。……え?」

槐「要約するとキャラクタとシナリオ意外はてんでダメだそうですよ。それはもうマジで無理だそうです。」

ロ「…他には?」
槐「(失笑)って言ってました。」

ロ「…笑えないよ。」
槐「漫画として世に出るならいいじゃないですか。キャラクタの使用料が入るのはジュン君ですけどね。」

ロ「…………。…次の企画考えようか。」
槐「先に当面の資金繰りから考えましょう、社長。」

124: 2008/07/31(木) 21:18:53.44 ID:Ct3JtB0n0
一応これで終わりです。
こんな駄文に長々と付き合ってくれてありがとう。
次なんか立てるときは書き溜めてからにします。

125: 2008/07/31(木) 21:19:23.80 ID:wbL5ezV00
乙。
おもしろかったぜ。

126: 2008/07/31(木) 21:20:50.15 ID:+nnqjeLi0

128: 2008/07/31(木) 21:31:34.13 ID:olaxnq5M0

おもしろかった

引用: 槐「ローゼンさん、次の企画書どうしますか?」